JP5922198B2 - 包装用容器及びその蓋体 - Google Patents

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Description

本発明は、合成樹脂製シートから熱成形された、食品を収容するための包装用容器とその蓋体であって、特に補強用のリブの改良に関するものである。
このような包装用容器は、合成樹脂製シートを熱成形することにより形成されるが、容器の更なる軽量化、低コスト化のために、近年、ますますシートの薄肉化が図られている。このように、シートを薄肉にすると、必然的に容器の強度不足が問題となり、リブの重要度が増してくる。
かかるリブは、従来より、容器の様々な箇所に形成されている。例えば、下記特許文献1所載の容器においては、蓋体の側面部に形成されたリブが天面部の周縁部まで延長されている。このようにリブが側面部から天面部にかけて連続した形状となると、側面部や天面部にそれぞれ独立した形態でリブを形成する構成に比して、蓋体の強度が増すという利点がある。
しかしながら、かかる公報所載のリブは、その全長に亘って、容器の内方に向かって突出する凹状リブの形状となっているため、このような構造のリブのみではその本数や配置態様を種々工夫しても、近年のシートの更なる薄肉化に伴う強度低下を補うには不十分であって、より一層の改良が求められる。また、容器の外方に向かって全長に亘り突出する凸状リブとした場合も同様であった。
特開2013−18530号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、シートの薄肉化に伴う強度低下を効率良く補うことができる包装用容器とその蓋体を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る包装用容器の蓋体は、天面部と該天面部の外縁から下方に延設された蓋側面部とを備えた、合成樹脂製シートからなる包装用容器の蓋体であって、蓋側面部から天面部にかけて連続する連続リブが形成され、天面部に位置する連続リブの部分の外端と蓋側面部に位置する連続リブの部分の上端とが接続しており、天面部に位置する連続リブの部分と蓋側面部に位置する連続リブの部分のうち、一方はシート内面側に突出する凹部形状であり、他方はシート外面側に突出する凸部形状であることを特徴とする。尚、シートの外面とは、閉蓋状態において外側に位置する面であり、シートの内面とは、被収容物を収容する側の面である。
該構成の包装用容器の蓋体にあっては、蓋側面部から天面部にかけて連続する連続リブが形成されているので、蓋側面部や天面部に作用する力に対して効果的な補強効果が得られる。しかも、連続リブが全長に亘って凸部形状あるいは凹部形状に形成されているのではなく、蓋側面部に位置する部分と天面部に位置する部分のうちの一方が凹部形状で他方が凸部形状となっているので、連続リブの全長の中で凸部形状から凹部形状へと形状が変化する変曲点が形成されることになる。この変曲点は蓋側面部と天面部の境界近傍に位置するため、その境界近傍の強度が大きく向上する。従って、上から作用する力に対しても、側方から作用する力に対しても強度が向上することになり、蓋体の保形性が飛躍的に向上することがわかった。
また、本発明に係る包装用容器は、底面部と該底面部の外縁から上方に延設された本体側面部とを備えた、合成樹脂製シートからなる包装用容器であって、本体側面部から底面部にかけて連続する連続リブが形成され、底面部に位置する連続リブの部分の外端と本体側面部に位置する連続リブの部分の下端とが接続しており、底面部に位置する連続リブの部分と本体側面部に位置する連続リブの部分のうち、一方はシート内面側に突出する凹部形状であり、他方はシート外面側に突出する凸部形状であることを特徴とする。
該構成の包装用容器にあっては、上述した蓋体の場合と同様、本体側面部から底面部にかけて連続する連続リブが形成されているので、本体側面部や底面部に作用する力に対して効果的な補強効果が得られる。しかも、連続リブが全長に亘って凸部形状あるいは凹部形状に形成されているのではなく、本体側面部に位置する部分と底面部に位置する部分のうちの一方が凹部形状で他方が凸部形状となっているので、連続リブの全長の中で凸部形状から凹部形状へと形状が変化する変曲点が形成されることになる。この変曲点は本体側面部と底面部の境界近傍に位置するため、その境界近傍の強度が大きく向上する。従って、下から作用する力に対しても、側方から作用する力に対しても強度が向上することになり、包装用容器の保形性が飛躍的に向上することになる。
また、本発明に係る包装用容器は、合成樹脂製シートからなり、底面部と該底面部の外縁から上方に延設された本体側面部とを備えた容器本体と、天面部と該天面部の外縁から下方に延設された蓋側面部とを備えた蓋体とが、ヒンジ部を介して一体的に連結された包装用容器であって、容器本体と蓋体のうち少なくとも一方には、本体側面部から底面部にかけて連続する又は蓋側面部から天面部にかけて連続する連続リブが形成され、底面部に位置する連続リブの部分の外端と本体側面部に位置する連続リブの部分の下端とが接続している、又は、天面部に位置する連続リブの部分の外端と蓋側面部に位置する連続リブの部分の上端とが接続しており、底面部又は天面部に位置する連続リブの部分と本体側面部又は蓋側面部に位置する連続リブの部分のうち、一方はシート内面側に突出する凹部形状であり、他方はシート外面側に突出する凸部形状であることを特徴とする。
以上のように、蓋側面部から天面部にかけて連続する連続リブや本体側面部から底面部にかけて連続する連続リブを凹部形状の部分と凸部形状の部分とを連続させた複合形状とすることにより、従来の全長に亘って凹部形状や凸部形状とされた単一形状の連続リブに比して、包装用容器やその蓋体の強度を向上させることができる。特に、包装用容器を掴んだり、持ち運んだりする際、あるいは、上下に段積みした際において、荷重がかかりやすく変形しやすい箇所である蓋体の天面部と蓋側面部との境界部分や、容器本体の底面部と本体側面部との境界部分における強度を向上させることができる。従って、更なるシート厚の低減にも耐え得る包装用容器や蓋体が得られる。
本発明の一実施形態における包装用容器の閉蓋状態を蓋体側から見た斜視図。 同包装用容器の要部拡大図。 (a)は図2のA−A端面図、(b)は図2のB−B端面図。 同包装用容器の閉蓋状態を底面側から見た要部斜視図。 図4(a)の要部拡大図。
以下、本発明の一実施形態に係る包装用容器について図1〜図4を参酌しつつ説明する。図1に示す包装用容器は、各種の食品を収容する、いわゆるフードパックと呼ばれるものであり、従って、特に透明な合成樹脂製シートから構成されると、収容した食品を外部から、特に天面部20に設けたフラットパネル部20aから容易に視認できるため好ましい。
かかる包装用容器は合成樹脂製シートを熱成形することによって容器本体1と蓋体2とが一体的に形成された蓋一体型のものであって、容器本体1と蓋体2との間には両者を連結するヒンジ部3が設けられている。従って、蓋体2はヒンジ部3により容器本体1に対して水平方向の軸線回りに上下に回動可能である。
容器本体1及び蓋体2、並びに両者を連結一体化するヒンジ部3の各具体的な構成は何れも任意であるが、例えば図示のような構成を採用できる。容器本体1は、平面視矩形(例えば横長の長方形)であって、図4や図5にも示しているように、略平坦な底面部10と、該底面部10の外縁から上方に上広がりとなるように傾斜して立ち上がる本体側面部11と、本体側面部11の上端から全周に亘って側方に向けて延設された本体フランジ部12とを備えている。容器本体1が平面視矩形、具体的には長方形であるため、それに合わせて本体フランジ部12も長辺と短辺のそれぞれに設けられ、一対の長辺側の本体フランジ部12のうちの一方に蓋体2が連設されている。尚、底面部10と本体側面部11との境界部分にはテーパ面15を形成することができる。
蓋体2は、容器本体1に対応する形状であって全体として平面視矩形であり、閉蓋状態において容器本体1と対峙できるように構成されている。詳細には、蓋体2は、閉蓋状態において容器本体1の収容空間と合わせて全体の収容空間が上方に拡大されるように、閉蓋状態において中央部が上方に膨出した形状となっており、略平坦な天面部20と、該天面部20の外縁から下方に下広がりとなるように傾斜して延設された蓋側面部21と、該蓋側面部21の下端から全周に亘って側方に向けて延設された蓋フランジ部22とを備えている。本実施形態では、蓋フランジ部22は、本体フランジ部12に外側で嵌合する構造を採用しているため、蓋側面部21の下端から側方に向けて略水平に延設された水平面部と、該水平面部の外縁から下方に垂下したスカート部とを備えた構成とされているが、外側嵌合構造を採用しない構成であってもよく、従って、水平面部のみの構成であってもよい。天面部20は底面部10と対応し、蓋側面部21は本体側面部11と対応し、蓋フランジ部22は本体フランジ部12と対応している。蓋フランジ部22も本体フランジ部12と同様に長辺と短辺のそれぞれに設けられており、長辺側の本体フランジ部12と長辺側の蓋フランジ部22との間にヒンジ部3が形成されている。ヒンジ部3は種々の形状が可能であって例えば断面円弧状や断面コの字状のものであってよく、また、開蓋状態においては平坦状であって、閉蓋状態では中央の折り曲げ線によって上下二つ折りに折り畳まれる構成であってもよい。尚、天面部20と蓋側面部21との境界部分にはテーパ面25を形成することができる。
蓋体2の天面部20は、天面部20の中央部を構成する平坦面からなるフラットパネル部20aと、天面部20の周縁部を構成し、フラットパネル部20aの平面視外側を周回する枠状の補強面部20bとを備えている。フラットパネル部20aは、被収容物である食品の視認性を確保するために、各種のリブ等の凹凸部が形成されていない部分であり、補強面部20bは、蓋体2の強度を高めるために各種のリブが形成される部分である。フラットパネル部20aと補強面部20bとの間には角環状の周回溝20cが形成されており、該周回溝20cによって天面部20が中央側のフラットパネル部20aと周縁側の補強面部20bとに区画されている。尚、補強面部20bは、フラットパネル部20aよりも高さが高くなっていることが好ましい。
尚、本実施形態では、本体フランジ部12と蓋フランジ部22に外側で嵌合する構造が採用されているが、該外側嵌合構造に代えて、あるいは、それと共に内側で嵌合する構造を採用してもよい。外側嵌合構造においては、蓋フランジ部22は、水平面部の外縁から垂下するスカート部を有する構成となり、該スカート部の内面に容器本体1の本体フランジ部12と係合する係合突起(図示省略)を形成してもよい。更に、本体フランジ部12もスカート部を垂下させた構成として、本体フランジ部12のスカート部の外側に蓋フランジ部22のスカート部が嵌合するようにしてもよく、その場合においては、本体フランジ部12のスカート部の外面に、蓋フランジ部22の係合突起と係合する係合凹部(図示省略)を形成することも好ましい。また、図示は省略しているが、蓋フランジ部22にスカート部を形成する場合には、そのコーナー部に、スカート部の上端から下端に至るシート外面側に突出する凸部形状のリブを形成することも好ましく、このリブをスカート部の上端から更に蓋フランジ部22の内縁まで延ばすと、電子レンジによる加熱時に包装用容器内で発生する蒸気をそこから外部に排出することができ、電子レンジによって加熱している間に蓋体2が開いてしまうことを回避することができる。
尚、嵌合構造を用いずに、本体フランジ部12と蓋フランジ部22とが単に上下に重なり合う構成であって各種の粘着テープや輪ゴム等によって閉蓋状態を維持する構成であってもよい。尚、嵌合構造を採用する場合には、ヒンジ部3とは反対側の開口側に位置する本体フランジ部12の両隅部と蓋フランジ部22の両隅部にはそれぞれ摘み部13,23を形成することが好ましい。尚、摘み部13,23には各種の滑り止め加工を施してもよい。
本体フランジ部12の周縁部や蓋フランジ部22の周縁部に縁取り部40を設けてもよい。縁取り部40は、熱成形の際に同時にシートの表面(外面、内面)に細かな凹凸加工やエンボス加工を施して凹凸形状を形成したものが好ましく、特に、シート端面を正面に拡大して見た場合において正弦波や三角波、台形波等の波形形状であることが好ましい。特に、シートの外面や内面に容器の内外方向に沿って延びる凸条や凹条を周回方向に間隔を開けながら多数連続して形成することで、縁取り部40に凹凸形状を形成することが好ましい。詳細には、凸条や凹条は、各辺においてはそれと直交する方向に延び、各辺間の円弧状の角部においては円弧の半径方向に延びて放射状に形成される。縁取り部40の端面は容器の外縁であってシート成形時に抜刃でカットされたシート切断面であるが、縁取り部40におけるシートの表面に凹凸形状を形成することによって、シート切断面がそれを正面に拡大して見た場合において上下に波打つように蛇行した波形形状となる。従って、容器の外縁が鋭利ではなくなり、その部分における切創を防止することができる。かかる意味においても容器の全周に形成することが好ましい。
尚、本体側面部11の上端部や蓋側面部21の下端部には、開蓋状態において容器本体1同士あるいは蓋体2同士が複数重ね合わせられた際に、上側の容器本体1あるいは蓋体2が下側の容器本体1あるいは蓋体2にきつく嵌り合って離れなくなる現象(ブロッキング現象)を防止するためのブロッキング防止用突部14、24を形成することが好ましい。該ブロッキング防止用突部14、24は周回方向に間隔をあけて複数箇所に形成されており、その配置は等間隔ではなく、また、容器本体1や蓋体2毎にその位置を周回方向にずらすようにして形成する。
また、蓋体2の天面部20に、積み重ねた際の横ずれ防止用の段差部を周回あるいは複数箇所に点在させると共にその段差部の内側に容器本体1の底面部10が嵌り込むことができる構造として、閉蓋状態の容器を積み重ねた際に、下側の容器の天面部20の段差部に上側の容器の底面部10が嵌り込むことで容器の横ずれが防止できるようにしてもよい。但し、後述するように、蓋体2及び容器本体1の連続リブ50,60をそれぞれ段積み時の横ずれ防止用の係合部として構成することもできる。
容器本体1や蓋体2には連続リブ50,60が形成されている。該連続リブ50,60は容器本体1と蓋体2のうち少なくとも一方に形成されればよいが、本実施形態では容器本体1と蓋体2の何れにも形成されている場合について説明する。尚、以下に説明する連続リブ50,60の他に、他の種々のリブを適宜形成しても無論よい。
蓋体2には、蓋側面部21から天面部20にかけて連続する連続リブ50が形成されている。該連続リブ50は、蓋側面部21に位置する部分である蓋側面リブ部50aと、天面部20に位置する部分である天面リブ部50bとからなる。蓋側面リブ部50aと天面リブ部50bのうち、一方は蓋体2(容器)の内方に向けて即ちシート内面側に突出する凹部形状であり、他方は蓋体2(容器)の外方に向けて即ちシート外面側に突出する凸部形状である。尚、蓋側面リブ部50aと天面リブ部50bの突出量や深さは、それぞれの全長に亘って略一定とすることが好ましい。後述の容器本体1の連続リブ60についても同様である。
また、本実施形態における連続リブ50は、左右一対の第一の連続リブ51と、該左右一対の第一の連続リブ51が間隔を空けずに左右並設されることによってそれらの間に形成される第二の連続リブ52とが、三本一組となって形成されている。この三本一組の連続リブ50の群が周回方向に間隔をおいて複数箇所設けられており、具体的には、長辺部分には四箇所ずつ、短辺部分には二箇所ずつ、合計では十二箇所設けられている。但し、この個数や配置は任意である。
より詳細には、第一の連続リブ51は、凸部形状の第一の蓋側面リブ部51aと、凹部形状の第一の天面リブ部51bとからなり、第二の連続リブ52は、凹部形状の第二の蓋側面リブ部52aと、凸部形状の第二の天面リブ部52bとからなる。第一の蓋側面リブ部51aは、蓋側面部21の上端から下端まで上下方向の全長に亘って形成されており、上下方向に沿って一直線状に延びている。第一の天面リブ部51bは、天面部20の周縁部に形成されており、具体的には、天面部20の補強面部20bに形成されており、補強面部20bの全幅に亘って補強面部20bの外周縁から内周縁まで形成されている。第一の天面リブ部51bは、天面部20の長辺側においては短辺と略平行に一直線状に形成され、天面部20の短辺側においては長辺と略平行に一直線状に形成されている。そして、第一の蓋側面リブ部51aの上端と第一の天面リブ部51bの外端とが接続されており、第一の蓋側面リブ部51aと第一の天面リブ部51bは、平面視において、同一線上に位置している。また、本実施形態のように天面部20と蓋側面部21との境界部分にテーパ面25が形成されている場合には、第一の天面リブ部51bはテーパ面25まで延びて第一の蓋側面リブ部51aと接続される。尚、この接続部分の形状は任意であるが、例えば、緩やかな曲線を描きつつ接続することができる。
第一の蓋側面リブ部51aの突出量や第一の天面リブ部51bの凹み量(深さ)や幅については任意である。また、それらの形状についても任意であって、凸部形状については、三角山形状としたり、断面円弧状としたりでき、凹部形状については、V字状やU字状、断面円弧状等、種々の形状にできる。例えば、本実施形態では、図3(a)に第一の天面リブ部51bの断面形状を、また図3(b)に第一の蓋側面リブ部51aの断面形状をそれぞれ示しているように、何れも断面円弧状としている。尚、図3に示している矢印Pの方向がシート外面側の方向である。この図3にも示しているように、第一の蓋側面リブ部51aの最も高い頂上部と第一の天面リブ部51bの最も深い谷底部には、互いに一直線状に連続するように、それぞれ細幅の糸状リブ53を更に形成すると更に強度がアップするため好ましい。該糸状リブ53は凸部形状であってもよいし、凹部形状であってもよいが、本実施形態では凹部形状とされている。
第二の蓋側面リブ部52aは、左右の第一の蓋側面リブ部51aの間に位置していて、第一の蓋側面リブ部51aの山の斜面が第二の蓋側面リブ部52aの溝の壁面となる。また、第二の天面リブ部52bは、左右の第一の天面リブ部51bの間に位置していて、第一の天面リブ部51bの溝の壁面が第二の天面リブ部52bの山の斜面となる。そして、第二の蓋側面リブ部52aの上端と第二の天面リブ部52bの外端とが接続されている。この接続部分の形状は任意であるが、例えば、緩やかな曲線を描きつつ接続することができる。
容器本体1にも同様の連続リブ60を形成することができる。図4に底面側から見た部分拡大斜視図を示しているが、本体側面部11から底面部10にかけて連続する連続リブ60が複数箇所に形成されている。即ち、容器本体1の連続リブ60は、本体側面部11に位置する部分である本体側面リブ部60aと、底面部10に位置する部分である底面リブ部60bとから構成される。本体側面リブ部60aと底面リブ部60bのうち、一方は容器本体1(容器)の内方に向けて即ちシート内面側に突出する凹部形状であり、他方は容器本体1(容器)の外方に向けて即ちシート外面側に突出する凸部形状である。
また、容器本体1の連続リブ60も蓋体2のそれと同様に、左右一対の第一の連続リブ61と、該左右一対の第一の連続リブ61が間隔を空けずに左右並設されることによってそれらの間に形成される第二の連続リブ62とが、三本一組となって形成されており、この三本一組の連続リブ60の群が周回方向に間隔をおいて複数箇所設けられている。例えば、長辺部分に四箇所ずつ、短辺部分に二箇所ずつ設けることができるが、この個数や配置は任意である。但し、後述するように、容器本体1の連続リブ60は、蓋体2の連続リブ50と対応して配置されていることが好ましい。
より詳細には、容器本体1の第一の連続リブ61は、図5のように、凹部形状の第一の本体側面リブ部61aと、凸部形状の第一の底面リブ部61bとからなり、第二の連続リブ62は、凸部形状の第二の本体側面リブ部62aと、凹部形状の第二の底面リブ部62bとからなる。第一の本体側面リブ部61aは、蓋側面部21の上端から下端まで上下方向の全長に亘って形成されており、上下方向に沿って一直線状に延びており、更に、本体側面部11と底面部10との境界部分のテーパ面15まで延びて形成されている。第一の底面リブ部61bは底面部10の周縁部に形成されている。第一の底面リブ部61bは、底面部10の長辺側においては短辺と略平行に一直線状に形成され、底面部10の短辺側においては長辺と略平行に一直線状に形成されている。そして、第一の本体側面リブ部61aの下端と第一の底面リブ部61bの外端とが接続されており、第一の本体側面リブ部61aと第一の底面リブ部61bは、底面視において同一線上に位置している。尚、この接続部分の形状は任意であるが、例えば、緩やかな曲線を描きつつ接続することができる。また、第一の底面リブ部61bは、底面部10から下方に突出していることから容器本体1の脚部となる。また、閉蓋状態の包装用容器を上下に積み重ねた際に、上側の包装用容器における容器本体1の第一の底面リブ部61bが、下側の包装用容器における蓋体2の第一の天面リブ部51bに嵌り込むように構成されていることが好ましく、長辺側と短辺側の双方において嵌り込むことにより、前後方向及び左右方向の二方向の包装用容器の位置ずれが防止されることになり、段積み状態が安定する。このように、蓋体2の天面リブ部50bと容器本体1の底面リブ部60bのうち、一方が段積み時の係合凹部となり他方が段積み時の係合凸部となることで、段積み用の係合部を別途形成することが不要になる。
尚、第一の本体側面リブ部61aの谷底部と第一の底面リブ部61bの頂上部には、互いに一直線状に連続するように、それぞれ細幅の糸状リブ63を更に形成することが好ましい。該糸状リブ63は凸部形状であってもよいし、凹部形状であってもよいが、本実施形態では凹部形状とされている。尚、図4及び図5に示しているように、底面部10には、長辺側に形成された第一の底面リブ部61bから短辺と略平行に延びる突条リブ64を形成してもよい。該突条リブ64によって、一方の長辺側の第一の底面リブ部61bとそれに対向して形成された他方の長辺側の第一の底面リブ部61bとが接続されることにもなる。尚、突条リブ64の突出量は第一の底面リブ部61bの突出量よりも小さくすることが好ましい。また、図4のように突条リブ64にはその長手方向に間隔をおいて島状リブ65を更に突設してもよく、該島状リブ65の頂上部にも凹部形状の糸状リブ63を形成してもよい。尚、島状リブ65よりも第一の底面リブ部61bの方が下方に突出していることが好ましく、これにより上述したように第一の底面リブ部61bが容器の脚部となり、また、段積み時の係合凸部にもなる。尚、図示しないが、隣り合う突条リブ64の間に、日の字状や田の字状のリブを更に形成してもよい。
第二の本体側面リブ部62aは、左右の第一の本体側面リブ部61aの間に位置していて、第一の本体側面リブ部61aの溝の壁面が第二の本体側面リブ部62aの山の斜面となる。また、第二の底面リブ部62bは、左右の第一の底面リブ部61bの間に位置していて、第一の底面リブ部61bの山の斜面が第二の底面リブ部62bの溝の壁面となる。そして、第二の本体側面リブ部62aの下端と第二の底面リブ部62bの外端とが接続されている。この接続部分の形状も任意であるが、例えば、緩やかな曲線を描きつつ接続することができる。尚、容器本体1の連続リブ60の形状も任意であって蓋体2の連続リブ50と同様の形状としてもよいし、異なる形状としてもよい。
以上のような包装用容器はいわゆるシート成形により形成されている。シート成形としては例えば真空成形、圧空成形、真空圧空成形、両面真空成形、熱板成形等があり、何れにしても合成樹脂製のシートを熱成形することにより形成される。ここで、合成樹脂製のシートとしては、例えばポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂や、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂から構成されたシートや、これらを延伸した延伸シート等が挙げられる。尚、透明なシートは内容物の視認性に優れるため好ましく、容器本体1と蓋体2とが別体構成である場合には、少なくとも蓋体2を透明なシートから形成することが好ましい。透明なシートには、上述した各種の合成樹脂から構成されたシートや、これらを一軸延伸又は二軸延伸して薄肉軽量化した延伸シート等が挙げられるが、その中でも延伸シートは、延伸処理によって透明性が向上するため特に好ましい。シートは薄肉のものが好ましく0.3mm以下、中でも0.2mm以下のものが好ましく、特に、0.1〜0.2mmに薄肉軽量化する場合には、延伸シートが適している。そのような薄肉のものである場合に、特に上述したような連続リブ50,60による補強効果が高まる。
以上のように構成された包装用容器にあっては、蓋体2に蓋側面部21から天面部20にかけて連続する連続リブ50が形成されているので、蓋側面部21や天面部20に作用する力に対して効果的な補強効果が得られる。そして、蓋側面リブ部50aと天面リブ部50bのうちの一方が凹部形状で他方が凸部形状となっているので、連続リブ50の全長の中で凸部形状から凹部形状へと形状が変化する変曲点が形成されることになり、この変曲点は蓋側面部21と天面部20の境界近傍に位置するため、その境界近傍の強度が大きく向上する。従って、上から作用する力に対しても、側方から作用する力に対しても強度が向上することになり、蓋体2の保形性が飛躍的に向上する。
また、第一の連続リブ51が間隔をあけずに並設されることにより、左右の第一の連続リブ51の間に凹凸形状が第一の連続リブ51とは逆の第二の連続リブ52が形成されていて、第一及び第二の連続リブ52が三本一組の群となっているので、第一の連続リブ51や第二の連続リブ52が単独で形成されている場合に比して、より一層強度が増すことになる。更に、容器本体1にも連続リブ60が設けられているので、蓋体2の場合と同様に高い補強効果が得られる。
尚、本実施形態では、蓋体2と容器本体1の何れにも連続リブ50,60を形成したが、何れか一方のみに連続リブ50,60を形成してもよい。また、蓋体2と容器本体1とが一体構成の包装用容器について説明したが、蓋体2と容器本体1とが別体構成の場合も同様であって、別体構成の蓋体2や容器本体1に上述したような連続リブ50,60を形成しても無論よい。尚、蓋体2と容器本体1の何れに連続リブ50,60を形成しても同様に補強効果が得られるが、容器本体1については視認性が求められないため各種のリブを多数形成することができる一方、蓋体2は視認性を確保するために天面部20に上述したようなフラットパネル部20aを設ける必要がある。従って、特に、蓋体2に連続リブ50を形成すると、視認性を確保しつつ強度を確保できるため好ましい。
尚、包装用容器の形状は、上述したような平面視矩形のものに限られず、円形のもの等、各種形状であってよい。
1 容器本体
2 蓋体
3 ヒンジ部
10 底面部
11 本体側面部
12 本体フランジ部
13 摘み部
14 ブロッキング防止用突部
15 テーパ面
20 天面部
20a フラットパネル部
20b 補強面部
20c 周回溝
21 蓋側面部
22 蓋フランジ部
23 摘み部
24 ブロッキング防止用突部
25 テーパ面
40 縁取り部
50 連続リブ
50a 蓋側面リブ部
50b 天面リブ部
51 第一の連続リブ
51a 第一の蓋側面リブ部
51b 第一の天面リブ部
52 第二の連続リブ
52a 第二の蓋側面リブ部
52b 第二の天面リブ部
53 糸状リブ
60 連続リブ
60a 本体側面リブ部
60b 底面リブ部
61 第一の連続リブ
61a 第一の本体側面リブ部
61b 第一の底面リブ部
62 第二の連続リブ
62a 第二の本体側面リブ部
62b 第二の底面リブ部
63 糸状リブ
64 突条リブ
65 島状リブ

Claims (3)

  1. 天面部と該天面部の外縁から下方に延設された蓋側面部とを備えた、合成樹脂製シートからなる包装用容器の蓋体であって、
    蓋側面部から天面部にかけて連続する連続リブが形成され、天面部に位置する連続リブの部分の外端と蓋側面部に位置する連続リブの部分の上端とが接続しており、
    天面部に位置する連続リブの部分と蓋側面部に位置する連続リブの部分のうち、一方はシート内面側に突出する凹部形状であり、他方はシート外面側に突出する凸部形状であることを特徴とする包装用容器の蓋体。
  2. 底面部と該底面部の外縁から上方に延設された本体側面部とを備えた、合成樹脂製シートからなる包装用容器であって、
    本体側面部から底面部にかけて連続する連続リブが形成され、底面部に位置する連続リブの部分の外端と本体側面部に位置する連続リブの部分の下端とが接続しており、
    底面部に位置する連続リブの部分と本体側面部に位置する連続リブの部分のうち、一方はシート内面側に突出する凹部形状であり、他方はシート外面側に突出する凸部形状であることを特徴とする包装用容器。
  3. 合成樹脂製シートからなり、底面部と該底面部の外縁から上方に延設された本体側面部とを備えた容器本体と、天面部と該天面部の外縁から下方に延設された蓋側面部とを備えた蓋体とが、ヒンジ部を介して一体的に連結された包装用容器であって、
    容器本体と蓋体のうち少なくとも一方には、本体側面部から底面部にかけて連続する又は蓋側面部から天面部にかけて連続する連続リブが形成され、底面部に位置する連続リブの部分の外端と本体側面部に位置する連続リブの部分の下端とが接続している、又は、天面部に位置する連続リブの部分の外端と蓋側面部に位置する連続リブの部分の上端とが接続しており、
    底面部又は天面部に位置する連続リブの部分と本体側面部又は蓋側面部に位置する連続リブの部分のうち、一方はシート内面側に突出する凹部形状であり、他方はシート外面側に突出する凸部形状であることを特徴とする包装用容器。
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