JP2009018866A - 包装用容器および蓋体 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋体の嵌合部、さらには容器本体の嵌合部が縦方向に潰れにくく、また、材料である合成樹脂シートの薄肉化を図ることが可能な包装用容器を提供する。
【解決手段】本発明の包装用容器は、容器嵌合構造部が設けられた容器本体と、蓋嵌合構造部が設けられた蓋体と、を備え、蓋嵌合構造部21は、閉蓋時において容器起立部の頂部と略平行に配置され、容器内側方向に向けて膨出する蓋横凸条23と、蓋横凸条23と略直交して配置され、容器外側方向又は容器内側方向に向けて膨出する蓋縦凸条24と、を有し、蓋横凸条23と蓋縦凸条24とは膨出深さ及び/又は膨出方向の少なくとも一つが互いに異なり、蓋縦凸条24が蓋横凸条23の上を横断して形成されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、熱可塑性樹脂シートを成形して得られ、蓋天面部とその周縁から垂下した蓋垂下部とからなる蓋体と、容器底部とその周縁を立ち上げて形成した容器起立部とからなる容器本体とを備えた包装用容器および蓋体に関する。
従来より、鮮魚、食肉、果物、野菜、調理済み食品などを包装するための包装用容器として、熱可塑性樹脂シートを所望の形状に熱成形して作製された容器本体と、その開口に着脱可能に取り付けられる蓋体とがヒンジ部を介して一体に連結されてなる包装用容器(以下、蓋体・容器本体一体型の包装用容器と称することもある)が汎用されている。
この包装用容器は、容器本体に食品等を入れ、ヒンジ部で折り曲げて蓋体を容器本体の開口に被せて嵌合して包装される。そして、包装した状態の製品は、多段に積み重ねて陳列される場合が多い。このため、包装用容器の容器本体には、ある程度の機械強度が必要となるだけでなく、蓋体についても、前述したような多段積みした際に潰れない程度の強度(特に耐圧縮性)を有することが要望されている。
ところで、蓋体・容器本体一体型の包装用容器において、例えば容器本体内に食品等を収納して蓋体を閉じる際に、容器本体に対して蓋体を簡便かつ確実に係合させるための構造が提案されている。例えば、容器本体の周縁部に起立部が形成され、蓋体の周縁部に容器本体の起立部の外側に位置する垂下部が形成された包装用容器において、容器本体の起立部に、ヒンジ部から離れるにしたがって容器外側方向に膨出する第1の凸部と、蓋体の垂下部にヒンジ部から離れるにしたがって容器内側方向に膨出する第2の凸部が形成されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
あるいは、蓋体・容器本体別体型の食品容器において、容器本体の折り返し縁の下端に係合可能な凹リブを側壁に設けた中皿を容器本体に外嵌合し、凹リブに嵌入可能な係止凸条を設けた蓋体を、中皿の外側面部に外嵌合させる形態のものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。以上のように、蓋体・容器本体一体型、別体型にかかわらず、蓋体を容器本体の外側に被せる形態の嵌合構造、いわゆる外嵌合型の包装用容器は、蓋体周縁部の垂下部に設けた嵌合部が容器本体の起立部に設けた嵌合部を乗り越えてその下側に収まるようにすることで、蓋体を容器本体に簡便かつ確実に係合させることができる。
特開2005−200070号公報 特開平9−132242号公報
近年、環境問題への配慮から包装用容器の薄肉化、軽量化が進められている。
通常の蓋体・容器本体別体型の包装用容器では、容器本体は収容物の荷重に耐え得る強度と剛性を得るために、比較的厚手の合成樹脂シートを使用して成形し、一方、蓋体は透明性の良好な比較的薄手の合成樹脂シートを使用して成形される。このように、この種の包装用容器において、蓋体は、内容物の荷重が直接かからないために容器本体よりも薄手の樹脂シートで成形されることから、変形しやすいという問題を抱えていた。例えば、上記のような外嵌合型の包装用容器において、蓋体を容器本体に被せ、蓋体と容器本体を係止させようとして蓋体の周縁部を指などで押し下げると、図11に示すように、蓋嵌合部101が容器嵌合部102を乗り越える前に蓋体103の周縁部104、垂下部105、あるいは蓋嵌合部101などが潰れてしまい、蓋体を容器本体にうまく係止できないことがあった。したがって、包装用容器の蓋体の薄肉化を進める上で、蓋体の嵌合部の強度を高める必要が生じてきている。
さらに、容器本体においても、蓋体と同様に薄肉化、軽量化が進められている。特に、蓋体・容器本体一体型の包装用容器(フードパック)は、蓋体と容器本体とが同じ樹脂シートで成形されるので、別体型の容器よりも容器本体の厚みが薄くなる傾向がある。この種の容器においては、蓋体の嵌合部と同様、容器本体側の嵌合部も閉蓋時の押圧で潰れることがあり、容器本体の嵌合部の強度を高めることも望まれている。
本発明は、以上の課題を解決するためになされたものであって、蓋体の嵌合部、さらには容器本体の嵌合部が縦方向に潰れにくく、また、材料である合成樹脂シートの薄肉化を図ることが可能な包装用容器および蓋体を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の包装用容器は、容器開口部外周の容器起立部の少なくとも一部に容器嵌合構造部が設けられた容器本体と、蓋天面部の周縁に、閉蓋状態で前記容器起立部の外側に位置する蓋垂下部が設けられ、閉蓋状態で前記容器嵌合構造部に相当する位置の前記蓋垂下部に蓋嵌合構造部が設けられた蓋体と、を備え、閉蓋時に、前記蓋嵌合構造部を前記容器嵌合構造部に当接させて押し下げた際に、前記蓋嵌合構造部が前記容器嵌合構造部を乗り越えることによって、前記蓋体が前記容器本体に係止される合成樹脂製の包装用容器であって、前記蓋嵌合構造部は、閉蓋時において前記容器起立部の頂部と略平行に配置され、容器内側方向に向けて膨出する蓋横凸条と、前記蓋横凸条と略直交して配置され、容器外側方向又は容器内側方向に向けて膨出する蓋縦凸条と、を有し、前記蓋横凸条と前記蓋縦凸条とは膨出深さ及び/又は膨出方向の少なくとも一つが互いに異なり、前記蓋縦凸条が前記蓋横凸条を分断するように横断して形成されていることを特徴とする。
また、前記容器嵌合構造部が、前記容器起立部の外側面の上部の少なくとも一部に前記容器起立部の頂部と略平行に配置され、容器外側方向に向けて膨出する容器横凸条を有する構成としても良い。
また、前記蓋嵌合構造部の前記蓋縦凸条が複数本設けられた構成としても良い。
また、前記蓋嵌合構造部は、前記蓋縦凸条に相当する部分が容器外側方向に向けて膨出するとともに、前記蓋縦凸条に相当する部分が延長されて上方向に膨出してなるものであっても良い。
また、前記容器嵌合構造部が、前記容器起立部の上部の少なくとも一部に、前記容器起立部の頂部と略平行方向に設けられ、容器外側方向に向けて膨出する容器横凸条と、前記容器横凸条と略直交して設けられ、容器内側方向又は容器外側方向に向けて膨出する容器縦凸条と、を有し、前記容器横凸条と前記容器縦凸条とは膨出深さ及び/又は膨出方向の少なくとも一つが互いに異なる構成としても良い。
また、前記容器嵌合構造部の前記容器縦凸条が複数本設けられた構成としても良い。
また、前記蓋嵌合構造部と前記容器嵌合構造部とに、一方が他方に嵌合する形状の縦凸条が設けられた構成としても良い。
また、前記容器嵌合構造部が、容器本体周縁部を容器外側方向に屈曲させて形成された容器鍔部の少なくとも一部を含む構成としても良い。
また、前記包装用容器が平面視で多角形であり、前記蓋嵌合構造部および前記容器嵌合構造部が多角形のコーナー部の少なくとも一部に設けられている構成としても良い。
本発明の蓋体は、天面部の周縁に蓋垂下部が設けられ、容器本体とともに包装用容器を構成する蓋体であって、閉蓋時において、前記容器本体に嵌合する蓋嵌合構造部を構成するために、容器内側方向に向けて膨出するとともに前記容器本体の周縁端面と略平行に延在する蓋横凸条が前記蓋垂下部に設けられ、かつ、前記蓋横凸条と略直交して配置され、容器外側方向または容器内側方向に向けて膨出する蓋縦凸条が設けられ、前記蓋横凸条と前記蓋縦凸条とは膨出深さ及び/又は膨出方向の少なくとも一つが互いに異なり、前記蓋縦凸条が前記蓋横凸条を分断するように横断して形成されていることを特徴とする。
なお、本発明の蓋体においても、上記本発明の包装用容器と同様、前記蓋嵌合構造部の前記蓋縦凸条が複数本設けられた構成、あるいは前記蓋嵌合構造部の前記蓋縦凸条に相当する部分が容器外側方向に向けて膨出するとともに、前記蓋縦凸条に相当する部分が延長されて上方向に膨出してなる構成、等を採用することができる。
本発明の包装用容器は、蓋嵌合構造部が蓋横凸条と蓋縦凸条とを有しているが、これら蓋横凸条と蓋縦凸条とは同等の構成ではなく、蓋横凸条と蓋縦凸条は互いに膨出深さ及び/又は膨出方向の少なくとも一つが異なり、かつ、蓋縦凸条が蓋横凸条を分断するように横断して形成されている。ここで、蓋横凸条は容器本体との嵌合に有効に機能する反面、縦方向の荷重には弱く、蓋嵌合構造部が蓋横凸条を有しているだけでは潰れやすい。これに対して、本発明の包装用容器は、蓋縦凸条が蓋横凸条を分断して横断するように形成されているため、蓋横凸条の弱点を蓋縦凸条が補うように、蓋縦凸条が縦方向の荷重を受ける形となる。したがって、閉蓋時に指などで蓋嵌合構造部もしくはその近傍を強くあるいは急激に押し下げても、蓋嵌合構造部が潰れることなく蓋体を容器本体に対して確実に係止させることができる。これにより、蓋体の薄肉化、軽量化を図ることができる。
また、容器嵌合構造部が容器起立部の頂部と略平行に延在し、容器外側方向に向けて膨出する容器横凸条を有する構成によれば、容器横凸条と蓋横凸条とが互いに嵌合し、容器本体に蓋体を安定して係止させることができる。
また、蓋嵌合構造部の蓋縦凸条が複数本設けられた構成によれば、縦方向の荷重に対してより強い構造を持った蓋体を提供することができる。さらに、包装用容器の材質、用途、要求性能等に合わせて蓋縦凸条の本数を適宜変更すれば、蓋嵌合構造部の潰れやすさと嵌合強度などのバランスを任意に調整することができる。
また、蓋嵌合構造部において、蓋横凸条および蓋縦凸条に相当する部分を容器外側方向に向けて膨出させ、蓋周縁部の上面の蓋縦凸条に相当する部分を上方向に膨出させた構成によれば、蓋嵌合構造部もしくはその近傍を上方から強くあるいは急激に押圧してもその圧力が上方に膨出した部分で緩和され、蓋嵌合構造部がより潰れにくくなる。また、上方からの圧力が緩和された状態で容器嵌合構造部に伝わるため、蓋嵌合構造部のみならず、容器嵌合構造部もより潰れにくくなる。
また、容器嵌合構造部が容器横凸条と容器縦凸条とを有し、容器横凸条と容器縦凸条とは互いに膨出深さ及び/又は膨出方向の少なくとも一つが異なる構成によれば、蓋嵌合構造部のみならず、容器嵌合構造部も潰れにくい構造となり、容器本体側も薄肉化、軽量化を図ることができる。
また、容器嵌合構造部の容器縦凸条を複数本設けた構成によれば、縦方向の荷重に対してより強い構造を持った容器本体を提供することができる。さらに、包装用容器の材質、用途、要求性能等に合わせて容器縦凸条の本数を適宜変更すれば、容器嵌合構造部の潰れやすさと嵌合強度などのバランスを任意に調整することができる。
また、蓋嵌合構造部と容器嵌合構造部とに一方が他方に嵌合する形状の縦凸条が設けられた構成によれば、縦凸条同士が嵌合していない構成に比べて縦方向の荷重に対する強度がより向上し、蓋嵌合構造部および容器嵌合構造部をより潰れにくくすることができる。さらに、閉蓋後に嵌合箇所からゴミや異物が混入しにくい構造となる。
また、容器嵌合構造部が、容器本体周縁部を容器外側方向に屈曲させて形成された容器鍔部の少なくとも一部を含む構成であっても、本発明の構成によれば、蓋嵌合構造部が潰れにくく、容器本体に蓋体を確実に係止させることができ、蓋体の薄肉化、軽量化が図れる、という上記と同様の効果を得ることができる。
また、包装用容器が平面視で多角形であり、蓋嵌合構造部および容器嵌合構造部を多角形のコーナー部の少なくとも一部に設けた構成によれば、多角形のコーナー部は蓋体の縁部を指などで押し下げて蓋体と容器本体を係止させる動作が行いやすく、容器本体に蓋体を確実に係止させることができるとともに、嵌合が外れ難い、という効果も得られる。
本発明の蓋体は、蓋嵌合構造部が蓋横凸条と蓋縦凸条とを有しているが、これら蓋横凸条と蓋縦凸条とは同等の構成ではなく、蓋横凸条と蓋縦凸条は互いに膨出深さ及び/又は膨出方向の少なくとも一つが異なり、かつ、蓋縦凸条が蓋横凸条を分断するように横断して形成されている。ここで、蓋横凸条は容器本体との嵌合に有効に機能する反面、縦方向の荷重には弱く、蓋嵌合構造部が蓋横凸条を有しているだけでは潰れやすい。これに対して、本発明の蓋体は、蓋縦凸条が蓋横凸条を分断するように横断して形成されているため、蓋横凸条の弱点を蓋縦凸条が補うように、蓋縦凸条が縦方向の荷重を受ける形となる。したがって、閉蓋時に指などで蓋嵌合構造部もしくはその近傍を強くあるいは急激に押し下げても、蓋嵌合構造部が潰れることなく蓋体を容器本体に対して確実に係止させることができる。これにより、蓋体の薄肉化、軽量化を図ることができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図7は本実施形態の包装用容器を示す図であり、図1は同、包装用容器の平面図である。図2は同、包装用容器の正面図である。図3は同、包装用容器の蓋嵌合構造部および容器嵌合構造部を示す斜視図である。図4は同、包装用容器の蓋嵌合構造部の正面図である。図5は同、蓋嵌合構造部および容器嵌合構造部の断面図である。図6は図2の円Aで囲んだ部分の断面図である。図7は蓋嵌合構造部と容器嵌合構造部との嵌合の様子を示す図である。
なお、本明細書では、包装用容器の高さ方向(閉蓋時において容器本体の底部と蓋体の天面部とが対向する方向)を「縦方向」と呼び、包装用容器の水平方向(閉蓋時において底部および天面部の面に沿う方向)を「横方向」と呼ぶことにする。
本実施形態の包装用容器1は、図1、図2に示すように、熱可塑性樹脂シートを成形して得られたものであり、蓋体2と容器本体3とがヒンジ部4を介して一体に連結された平面視略長方形をなす構成になっている。なお、包装用容器1の平面形状は、本実施形態の長方形に限定されることなく、菱形、平行四辺形、台形などの長方形以外の四辺形、五角形以上の多角形とすることもできる。
蓋体2は、天面部5と、天面部5の周縁から垂下した蓋側壁部6と、蓋側壁部6の下部に形成された段部からなる蓋垂下部7と、を有している。また、天面部5の四隅には、容器を積み重ねる際に上の後述する容器の足部を乗せるための足乗せ段部8が、天面部5から若干下がった位置に形成されている。蓋側壁部6には、縦方向に延在する蓋リブ9が複数形成されている。蓋体2の周縁部には、蓋垂下部7の下端から容器外側に向けて張り出したフランジ10が形成されている。蓋側壁部6は、図1に示すように、略長方形状のコーナー部において面取りした形状となっており、ヒンジ部4が設けられた側の辺と対向する辺側の2つのコーナー部(蓋側壁部6を面取りした箇所に対応する範囲を指す)においてフランジ10が他の部分よりも広くなっている。これら2つのコーナー部には後述する蓋嵌合構造部が形成されており、例えば使用者はこの部分を持って蓋体2を開閉する。
容器本体3は、底部12と、底部12の周縁を立ち上げて形成した容器側壁部13と、容器側壁部13の上部に形成した容器起立部14と、を有している。また、底部12には複数のリブ15が形成され、底部12の四隅には底部12から下方に突出する足部16が形成されている。そのため、この包装用容器1を例えば台の上に置いたときには底部12が台から浮いた状態となる。容器側壁部13には、縦方向に延在する容器リブ17が複数形成されている。容器本体3の周縁部には、容器起立部14の下端から容器外側に向けて張り出したフランジ18が形成されている。容器本体3においても、蓋体2と同様、ヒンジ部4が設けられた側の辺と対向する辺側の2つのコーナー部においてフランジ18が他の部分よりも広くなっている。
次に、本発明の特徴部分である蓋嵌合構造部21、および容器嵌合構造部22について説明する。
蓋嵌合構造部21は、ヒンジ部4が設けられた側の辺と対向する辺側の2つのコーナー部に設けられており、図3〜図5に示すように、1つの蓋嵌合構造部21は、1組の蓋横凸条23と蓋縦凸条24とを有している。蓋横凸条23は、閉蓋時において容器起立部14の頂部14aと略平行になるように蓋体2のコーナー部に形成され、容器内側方向に向けて膨出している。蓋縦凸条24は、図4に示すように、蓋嵌合構造部21を正面から見たときに蓋横凸条23と略直交するように蓋垂下部7の下端から蓋側壁部6にかけて形成され、容器外側方向に向けて膨出している。本実施形態では、蓋縦凸条24の上部は蓋側壁部6の下端側から天面部5側に向けて先細りの尖った形状に膨出しているが、平坦に膨出していても良く、また、上方向に膨出せず、蓋垂下部7の水平段部と連続した面であっても良い。
本実施形態の場合、図3、図5に示すように、蓋横凸条23は容器内側方向に膨出し、蓋縦凸条24は容器外側方向に膨出しているため、蓋横凸条23と蓋縦凸条24とは膨出方向が互いに異なっている。そして、蓋横凸条23の上側の部分は、蓋横凸条23の最も容器内側方向に膨出した箇所を基準として見ると、逆に容器外側に膨出した形となっているが、図5に示すように、蓋縦凸条24はその容器外側に膨出した形状とその下側の蓋横凸条23からなる凹凸形状を反映しない形状となっている。すなわち、蓋縦凸条24が蓋横凸条23の上を横断するように形成されており、蓋縦凸条24の形成位置には蓋横凸条23は形成されていない(例えば図4で見ると、蓋縦凸条24の位置には蓋横凸条23の凹凸(段差)を示す横線が描かれていない)。言い換えると、蓋横凸条23は蓋縦凸条24によって2つに分断された形となっている。また、蓋縦凸条24は容器外側に向けて膨出しているが、図5に示すように、側面側は横方向に膨出し、上面側は上方に向けて膨出している。
なお、本実施形態では、蓋横凸条23は容器内側方向に膨出し、蓋縦凸条24は容器外側方向に膨出するというように、蓋横凸条23と蓋縦凸条24とで膨出方向が異なる構成としたが、蓋横凸条、蓋縦凸条ともに容器内側方向に膨出し、膨出方向が同一であっても良い。ただし、その場合には、蓋横凸条と蓋縦凸条とで膨出深さ(膨出高さ)が異なっている必要がある。すなわち、この場合でも、蓋縦凸条の方が蓋横凸条よりも膨出深さが深く(膨出高さが高く)、蓋縦凸条が蓋横凸条の上を横断するように形成されており、蓋縦凸条の形成位置には蓋横凸条は形成されていないことが必要である。この構成の場合も、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
一方、容器嵌合構造部22は、ヒンジ部4が設けられた側の辺と対向する辺側の2つのコーナー部に蓋嵌合構造部21と対応する位置に設けられており、図5に示すように、容器横凸条26を有している。容器横凸条26は、容器起立部14の外側面の上部に容器起立部14の頂部14aと略平行になるように形成され、容器外側方向に向けて膨出している。
さらに、蓋体2には、天面部5と蓋側壁部6との境界部に糸尻状凸部29が設けられ、かつ、蓋側壁部6に、一部が糸尻状凸部29に接するか、または近接して蓋側壁部6の縦方向に沿って多数の蓋リブ9が設けられ、かつ、天面部5の各隅部に、高さが他部よりも低い足乗せ段部8が設けられている。一方、容器本体3には、底部12と容器側壁部13との境界部に糸尻状凸部29が設けられ、かつ、容器側壁部13に、一部が糸尻状凸部29に接するか、または近接して容器側壁部13の縦方向に沿って多数の容器リブ17が設けられている。底部7の各隅部に、下方に膨出した足部16が形成されるとともに、足部16の外周に糸尻状凸部29が設けられている。容器本体3の底部12には、多数本のリブ15が設けられている。
本実施形態において、包装用容器1および蓋体2に形成した糸尻状凸部29は、図6に示すように、天面部5、底部12または足部16の端部から垂直方向に立ち上げられ、頂部で折り返されて天面部5、底部12または足部16と略同等の高さまで垂下して蓋側壁部6または容器側壁部13に繋がった構造になっている。本実施形態においては、糸尻条凸部29を構成する糸尻内壁92と糸尻外壁91は離れて折り返されているが、互いに密着していても良い。
包装用容器1を構成している熱可塑性樹脂シートとして、従来から周知の包装用容器に使用される熱可塑性樹脂シート、例えば、ポリスチレン系樹脂シート、ポリエチレン系樹脂シート、ポリプロピレン系樹脂シート、ポリエチレンテレフタレート系樹脂シートなどの熱可塑性の合成樹脂シート、あるいはこれらを積層したシートを用いることができ、透明あるいは不透明のいずれでも良く、また、発泡、非発泡のいずれでも良く、特に限定されない。包装用容器1は、例えば熱可塑性樹脂シートを熱成形(真空成形、圧空成形、真空圧空成形、熱板成形など)することによって作製される。
上記構成の包装用容器1において、容器本体3に食品等の被包装物を入れ、ヒンジ部4を折り曲げて、容器本体3の開口に蓋体2を被せ、図7(a)〜(c)にその手順を示すように、蓋嵌合構造部21を容器嵌合構造部22に当接させて押し下げた際に、蓋嵌合構造部21の蓋横凸条23が容器嵌合構造部22の容器横凸条26を乗り越えることにより、容器横凸条26の下側に蓋横凸条23が入り込み、蓋体2が容器本体3に係止される。このようにして、容器本体3の開口に設けられた容器嵌合構造部22に蓋体2側の蓋嵌合構造部21を嵌合させることで、容器本体3の開口が蓋体2で閉蓋された包装状態となる。この構成では、容器横凸条26と蓋横凸条23とが互いに嵌合するため、容器本体3に蓋体2が係止された状態を安定して保つことができる。
蓋横凸条のみを備えた従来の容器の場合、蓋横凸条は容器本体との嵌合に有効に機能する反面、縦方向の荷重には弱く、蓋嵌合構造部が潰れやすいという問題があった。これに対して、本実施形態の包装用容器1は、蓋縦凸条24が蓋横凸条23の上を横断するように形成されているため、蓋縦凸条24が縦方向の荷重を受ける形となる。さらに、蓋縦凸条24の上部を上方に膨出させているため、蓋嵌合構造部21もしくはその近傍を上方から強くあるいは急激に押してもその圧力が上方に膨出した部分で緩和され、蓋嵌合構造部21がより潰れにくくなる。さらに、上方からの圧力が緩和された状態で容器嵌合構造部22に伝わるため、蓋嵌合構造部21のみならず、容器嵌合構造部22もより潰れにくくなる。このようにして、本実施形態の構成によれば、蓋嵌合構造部21および容器嵌合構造部22が潰れることなく蓋体2を容器本体3に対して確実に係止させることができる。これにより、蓋体2および容器本体3の薄肉化、軽量化を図ることができる。
さらに、本実施形態の場合、包装用容器1が平面視で略長方形状であり、蓋嵌合構造部21および容器嵌合構造部22を、ヒンジ部4とは反対側の長方形の2つのコーナー部に設けたため、例えば蓋体2の縁部を指などで押し下げて蓋体2と容器本体3を係止させる動作が行いやすく、容器本体3に蓋体2を確実に係止させることができるとともに、嵌合が外れ難い、という効果も得られる。
なお、本実施形態では、1つの蓋嵌合構造部21に1本の蓋縦凸条24を設けたが、1つの蓋嵌合構造部に複数本の蓋縦凸条を設ける構成としてもよい。蓋縦凸条を複数本設けた構成とすれば、縦方向の荷重に対してより強い構造を持った蓋体を提供することができる。さらに、包装用容器の材質、用途、要求性能等に合わせて蓋縦凸条の本数を適宜変更すれば、蓋嵌合構造部の潰れやすさと嵌合強度などのバランスを任意に調整することができる。
[第2の実施の形態]
以下、本発明の第2の実施の形態を図8を用いて説明する。
図8は、蓋嵌合構造部および容器嵌合構造部の構成を示す断面図である。
本実施形態の包装用容器の基本構成は第1実施形態と同様であり、嵌合構造部の構成が異なるのみである。よって、以下では、図8を参照しつつ嵌合構造部の構成のみについて説明する。
本実施形態の容器嵌合構造部32は、図8に示すように、容器鍔部35を有している。すなわち、容器側壁部13の上部を屈折させて容器起立部14が形成され、さらにその周縁部を容器外側方向に屈曲させて容器鍔部35が形成されており、その容器鍔部35が容器嵌合構造部32を構成している。一方、蓋嵌合構造部31は、1組の蓋横凸条33と蓋縦凸条34とを有しており、第1実施形態と略同様である。この構成では、蓋横凸条33が容器鍔部35の下側に入り込むことによって蓋体2が容器本体3に係止される。すなわち、容器鍔部35は、第1実施形態の容器横凸条26と同様の機能を持つ。
本実施形態においても、上方に膨出した蓋縦凸条34が蓋横凸条33の上を横断するように形成されているため、蓋縦凸条34が縦方向の荷重を受け、蓋嵌合構造部31および容器嵌合構造部32が潰れることなく蓋体2を容器本体3に対して確実に係止でき、蓋体2および容器本体3の薄肉化、軽量化が図れる、といった第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第3の実施の形態]
以下、本発明の第3の実施の形態を図9を用いて説明する。
図9は、蓋嵌合構造部および容器嵌合構造部の構成を示す断面図である。第1実施形態の図5、および第2実施形態の図8は蓋縦凸条を避けた位置で切断した断面図であったのに対し、図9は蓋縦凸条を通る位置で切断した断面図である。
本発明の包装用容器の基本構成も第1、第2実施形態と同様であり、嵌合構造部の構成が異なるのみである。よって、以下では、図9を参照しつつ嵌合構造部の構成のみについて説明する。
本実施形態の蓋嵌合構造部41は、図9に示すように、1組の蓋横凸条43と蓋縦凸条44とを有しており、第1実施形態と略同様である。一方、容器嵌合構造部42は、容器横凸条46を有しており、蓋横凸条43と容器横凸条46とが嵌合することで蓋体2が容器本体3に係止されている。蓋縦凸条の部分を見ると、第1、第2実施形態では図5、図8に示したように、蓋縦凸条24,34が上方に向けて膨出しているのみであって、この部分に容器側が嵌合していない。これに対して、本実施形態では、蓋縦凸条44が上方に向けて膨出した部分では容器嵌合構造部32が上方に膨出して容器縦凸条47が形成されており、蓋縦凸条44と容器横凸条47とが互いに嵌合している。
本実施形態においても、上方に膨出した蓋縦凸条44が蓋横凸条43の上を横断するように形成されているため、蓋縦凸条44が縦方向の荷重を受け、蓋嵌合構造部41および容器嵌合構造部42が潰れることなく蓋体2を容器本体3に対して確実に係止でき、蓋体2および容器本体3の薄肉化、軽量化が図れる、といった第1、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態の場合、互いに嵌合する蓋縦凸条44と容器縦凸条47が設けられているため、縦方向の荷重に対する強度がより向上し、蓋嵌合構造部41および容器嵌合構造部42をより潰れにくくすることができる。さらに、閉蓋後に嵌合箇所からゴミや異物が混入しにくい構造を提供することができる。
なお、容器嵌合構造部52に容器縦凸条を設ける場合、図9の構成の他、図10に示すように、蓋横凸条43と嵌合する容器横凸条56を設けるとともに、蓋縦凸条44とは嵌合しない形で容器縦凸条57を設ける構成であってもよい。この構成の場合、蓋縦凸条44と容器縦凸条57とが互いに嵌合し合うことによる効果は得られないものの、第1、第2実施形態と同様、蓋縦凸条44が上方に向けて膨出していることで上方からの荷重を緩和する効果は十分に得られる。
また、1つの容器嵌合構造部に複数本の容器縦凸条を設ける構成としてもよい。容器縦凸条を複数本設けた構成とすれば、縦方向の荷重に対してより強い構造を持った容器嵌合構造部を提供することができる。さらに、包装用容器の材質、用途、要求性能等に合わせて容器縦凸条の本数を適宜変更すれば、容器嵌合構造部の潰れやすさと嵌合強度などのバランスを任意に調整することができる。
[第4の実施の形態]
以下、本発明の第4の実施の形態を図12〜図16を用いて説明する。
上記第1〜第3実施形態では蓋体・容器本体一体型の包装用容器の例を挙げたが、本実施形態では蓋体・容器本体別体型の包装用容器の例を挙げて説明する。
図12は本実施形態の包装用容器(開蓋時)を示す斜視図である。図13は同、包装用容器を構成する蓋体の蓋嵌合構造部を示す斜視図である。図14は同、蓋嵌合構造部の正面図である。図15は同、蓋嵌合構造部および容器本体の断面図である。図16は本発明の蓋体を適用可能な容器本体の変形例を示す断面図である。
本実施形態の包装用容器61は、図12に示すように、容器本体62と蓋体63とが別体で構成されており、平面視したときに略正方形の形状となっている。なお、包装用容器の平面形状は、本実施形態の略正方形に限定されることなく、菱形、平行四辺形、台形、長方形等の正方形以外の四辺形、五角形以上の多角形とすることもできる。
蓋体63は、図12〜図15に示すように、天面部65と、天面部65の周縁から垂下した蓋側壁部66と、蓋側壁部66の下部に形成された段部からなる蓋垂下部67と、を有している。蓋垂下部67の下端には、図15に示すように、容器外側に向けて斜め下方に屈曲した蓋鍔部68が形成されている。また、天面部65の四隅には、容器を積み重ねる際に上の容器の足部を乗せるための足乗せ段部69が、天面部65から若干下がった位置に形成されている。蓋側壁部66は、図12、図13に示すように、平面視したときに略正方形状の4箇所のコーナー部において面取りしたような形状となっており、この部分に後述する蓋嵌合構造部77が形成されている。
容器本体63は、図12に示すように、底部71と、底部71の周縁を立ち上げて形成した容器側壁部72と、容器側壁部72の上部に形成した容器垂下部73と、を有している。容器垂下部73は、図15に示すように、容器側壁部72の上部が容器外側に湾曲して下方に垂下するように形成されており、その下端には容器外側に向けて横方向に屈曲した容器鍔部74が形成されている。また、底部71の四隅には底部71から下方に突出する足部75が形成されている。そのため、この包装用容器61を例えば台の上に置いたときには底部71が台から浮いた状態となる。
次に、本実施形態の特徴部分である蓋嵌合構造部22について説明する。
蓋嵌合構造部77は、図13、図14に示すように、1組の蓋横凸条78と蓋縦凸条79とを有している。蓋横凸条78は、閉蓋時において容器本体62の容器鍔部74の端面と略平行に延在するように蓋体63のコーナー部に形成され、図15に示すように、容器内側方向に向けて膨出している。蓋縦凸条79は、図14に示すように、蓋嵌合構造部77を正面から見たときに蓋横凸条78と略直交するように蓋垂下部67の下端から蓋側壁部66にかけて形成され、図13、図15に示すように、容器外側方向に向けて膨出している。また、蓋縦凸条79の上部は、容器外側方向に膨出した部分の上部が延長されて上方に向けて膨出している。また、この形状に代えて、上方に膨出せず、蓋垂下部67の水平段部と連続した面であっても良い。
本実施形態の場合、図13、図15に示すように、蓋横凸条78は容器内側方向に膨出し、蓋縦凸条79は容器外側方向に膨出しているため、蓋横凸条78と蓋縦凸条79とは膨出方向が互いに異なっている。そして、蓋横凸条78の上側の部分は、蓋横凸条78の最も容器内側方向に膨出した箇所を基準として見ると、逆に容器外側に膨出した形となっているが、図15に示すように、蓋縦凸条79はその容器外側に膨出した形状とその下側の蓋横凸条78からなる凹凸形状を反映しない形状となっている。すなわち、蓋縦凸条79が蓋横凸条78の上を横断するように形成されており、蓋縦凸条79の形成位置には蓋横凸条78は形成されていない(例えば図14で見ると、蓋縦凸条79の位置には蓋横凸条78の凹凸(段差)を示す横線が描かれていない)。言い換えると、蓋横凸条78は、蓋縦凸条79によって2つに分断された形となっている。
なお、本実施形態では、蓋横凸条78は容器内側方向に膨出し、蓋縦凸条79は容器外側方向に膨出するというように、蓋横凸条78と蓋縦凸条79とで膨出方向が異なる構成としたが、蓋横凸条、蓋縦凸条ともに容器内側方向に膨出し、膨出方向が同一であっても良い。ただし、その場合には、蓋横凸条と蓋縦凸条とで膨出深さ(膨出高さ)が異なっている必要がある。すなわち、この場合でも、蓋縦凸条の方が蓋横凸条よりも膨出深さが深く(膨出高さが高く)、蓋縦凸条が蓋横凸条を分断するように横断して形成されており、蓋縦凸条の形成位置には蓋横凸条は形成されていないことが必要である。この構成の場合も、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記構成の包装用容器61において、容器本体62に食品等の被包装物を入れた後、容器本体62の開口に蓋体63を被せ、蓋嵌合構造部77を容器垂下部73に当接させて押し下げた際に、図15に示すように、蓋嵌合構造部77の蓋横凸条78が容器本体62の容器鍔部74を乗り越えることにより、容器鍔部74の下側に蓋横凸条78が入り込み、蓋体63が容器本体62に係止される。このようにして、容器本体62側の容器鍔部74に蓋体63側の蓋横凸条78を嵌合させることで、容器本体62の開口が蓋体63で閉蓋された包装状態となる。この構成では、容器鍔部74と蓋横凸条78とが互いに嵌合するため、容器本体62に蓋体63が係止された状態を安定して保つことができる。
蓋横凸条のみを備えた従来の蓋体の場合、蓋横凸条は容器本体との嵌合に有効に機能する反面、縦方向の荷重には弱く、蓋嵌合構造部が潰れやすいという問題があった。これに対して、本実施形態の蓋体63は、蓋縦凸条79が蓋横凸条78を分断するように横断して形成されているため、蓋縦凸条79が縦方向の荷重を受ける形となる。さらに、蓋縦凸条79の上部を上方に膨出させているため、蓋嵌合構造部77もしくはその近傍を上方から強くあるいは急激に押してもその圧力が上方に膨出した部分で緩和され、蓋嵌合構造部77がより潰れにくくなる。このようにして、本実施形態の構成によれば、蓋嵌合構造部77が潰れることなく蓋体63を容器本体62に対して確実に係止させることができる。これにより、蓋体63の薄肉化、軽量化を図ることができる。
なお、本実施形態では、1つの蓋嵌合構造部77に1本の蓋縦凸条79を設けたが、1つの蓋嵌合構造部に複数本の蓋縦凸条を設ける構成としてもよい。蓋縦凸条を複数本設けた構成とすれば、縦方向の荷重に対してより強い構造を持った蓋体を提供することができる。さらに、包装用容器の材質、用途、要求性能等に合わせて蓋縦凸条の本数を適宜変更すれば、蓋嵌合構造部の潰れやすさと嵌合強度などのバランスを任意に調整することができる。
また、本実施形態では、蓋体を容器垂下部を備えた容器本体に嵌合させる例を挙げて説明したが、本発明の蓋体は容器垂下部を備えていない容器本体に使用することもできる。例えば図16に示すように、容器側壁部72の上端に、容器外側に向けて屈曲して横方向に延在する容器鍔部81が形成されただけの容器本体82に対しても、本実施形態と同様の蓋体を用いることができる。この場合も、蓋体84の蓋横凸条85が容器本体82の容器鍔部81を乗り越えることにより、容器鍔部81の下側に蓋横凸条85が入り込み、蓋体84が容器本体82に確実に係止される。この形態においても、蓋体84に蓋縦凸条86が設けられたことによって、蓋横凸条85が潰れることなく蓋体84を容器本体82に対して確実に係止可能となり、蓋体84の薄肉化、軽量化を図ることができる。このように、本発明の蓋体は、上で例示した以外にも種々の形態の容器本体に対して有効に適用することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば容器本体と蓋体とがヒンジ部で一体に連結された蓋体・容器本体一体型の包装用容器のみならず、蓋体・容器本体別体型の包装用容器に本発明を適用することも可能である。その他、容器本体および蓋体の具体的な構造、形状等についても、上記実施形態に限ることなく適宜変更が可能である。
本発明の第1実施形態の包装用容器の平面図である。 同、包装用容器の正面図である。 同、包装用容器の蓋嵌合構造部および容器嵌合構造部を示す斜視図である。 同、包装用容器の蓋嵌合構造部の正面図である。 同、蓋嵌合構造部および容器嵌合構造部の断面図である。 図2の円Aで囲んだ部分の断面図である。 蓋嵌合構造部と容器嵌合構造部との嵌合の様子を示す図である。 本発明の第2実施形態の包装用容器の蓋嵌合構造部および容器嵌合構造部を示す断面図である。 本発明の第3実施形態の包装用容器の蓋嵌合構造部および容器嵌合構造部を示す断面図である。 同、蓋嵌合構造部および容器嵌合構造部の変形例を示す断面図である。 従来の包装用容器の問題点を説明するための図である。 本発明の第4実施形態の包装用容器(開蓋時)を示す斜視図である。 同、包装用容器を構成する蓋体の蓋嵌合構造部を示す斜視図である。 同、蓋体の蓋嵌合構造部の正面図である。 同、蓋嵌合構造部および容器本体の断面図である。 本発明の蓋体を適用可能な容器本体の変形例を示す断面図である。
符号の説明
1,61…包装用容器、2,63,84…蓋体、3,62,82…容器本体、4…ヒンジ部、5,65…天面部、6,66…蓋側壁部、7,67…蓋垂下部、12,71…底部、13,72…容器側壁部、14…容器起立部、21,31,41,77…蓋嵌合構造部、22,32,42…容器嵌合構造部、23,33,43,78,85…蓋横凸条、24,34,44,79,86…蓋縦凸条、26,46,56…容器横凸条、35,74,81…容器鍔部、47,57…容器縦凸条。

Claims (10)

  1. 容器開口部外周の容器起立部の少なくとも一部に容器嵌合構造部が設けられた容器本体と、
    蓋天面部の周縁に、閉蓋状態で前記容器起立部の外側に位置する蓋垂下部が設けられ、閉蓋状態で前記容器嵌合構造部に相当する位置の前記蓋垂下部に蓋嵌合構造部が設けられた蓋体と、を備え、
    閉蓋時に、前記蓋嵌合構造部を前記容器嵌合構造部に当接させて押し下げた際に、前記蓋嵌合構造部が前記容器嵌合構造部を乗り越えることによって、前記蓋体が前記容器本体に係止される合成樹脂製の包装用容器であって、
    前記蓋嵌合構造部は、閉蓋時において前記容器起立部の頂部と略平行に配置され、容器内側方向に向けて膨出する蓋横凸条と、前記蓋横凸条と略直交して配置され、容器外側方向又は容器内側方向に向けて膨出する蓋縦凸条と、を有し、
    前記蓋横凸条と前記蓋縦凸条とは膨出深さ及び/又は膨出方向の少なくとも一つが互いに異なり、前記蓋縦凸条が前記蓋横凸条を分断するように横断して形成されていることを特徴とする包装用容器。
  2. 前記容器嵌合構造部が、前記容器起立部の外側面の上部の少なくとも一部に前記容器起立部の頂部と略平行に配置され、容器外側方向に向けて膨出する容器横凸条を有することを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
  3. 前記蓋嵌合構造部の前記蓋縦凸条が複数本設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の包装用容器。
  4. 前記蓋嵌合構造部は、前記蓋縦凸条に相当する部分が容器外側方向に向けて膨出するとともに、前記蓋縦凸条に相当する部分が延長されて上方向に膨出してなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の包装用容器。
  5. 前記容器嵌合構造部が、前記容器起立部の上部の少なくとも一部に、前記容器起立部の頂部と略平行方向に設けられ、容器外側方向に向けて膨出する容器横凸条と、前記容器横凸条と略直交して設けられ、容器内側方向又は容器外側方向に向けて膨出する容器縦凸条と、を有し、前記容器横凸条と前記容器縦凸条とは膨出深さ及び/又は膨出方向の少なくとも一つが互いに異なることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の包装用容器。
  6. 前記容器嵌合構造部の前記容器縦凸条が複数本設けられたことを特徴とする請求項5に記載の包装用容器。
  7. 前記蓋嵌合構造部と前記容器嵌合構造部とに、一方が他方に嵌合する形状の縦凸条が設けられたことを特徴とする請求項5または6に記載の包装用容器。
  8. 前記容器嵌合構造部が、容器本体周縁部を容器外側方向に屈曲させて形成された容器鍔部の少なくとも一部を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の包装用容器。
  9. 前記包装用容器が平面視で多角形であり、前記蓋嵌合構造部および前記容器嵌合構造部が多角形のコーナー部の少なくとも一部に設けられていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の包装用容器。
  10. 天面部の周縁に蓋垂下部が設けられ、容器本体とともに包装用容器を構成する蓋体であって、
    閉蓋時において前記容器本体に嵌合する蓋嵌合構造部を構成するために、容器内側方向に向けて膨出するとともに前記容器本体周縁の端面と略平行に延在する蓋横凸条が前記蓋垂下部に設けられ、かつ、前記蓋横凸条と略直交して配置され、容器外側方向または容器内側方向に向けて膨出する蓋縦凸条が設けられ、
    前記蓋横凸条と前記蓋縦凸条とは膨出深さ及び/又は膨出方向の少なくとも一つが互いに異なり、前記蓋縦凸条が前記蓋横凸条を分断するように横断して形成されていることを特徴とする蓋体。
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