JP3237629U - 食品包装用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物を加熱した際に発生する水蒸気等を効率的に逃がすことができると共に、加熱を伴わない通常の収納状態においては、中皿によって区分けされた上部及び下部の二つの収容空間の間の良好なシール性を確保することができる容器本体と中皿と蓋とを備えた食品包装用容器を提供する。【解決手段】容器本体10は、下段本体嵌合部13と上段本体嵌合部14を備え、中皿20は、中皿嵌合部22と中皿当接部23を備え、前記中皿嵌合部には、上記中皿当接部が容器本体の側壁部から離れて隙間が生じた場合に、該隙間と連通して通路を構築する凹部40が形成されており、蓋30は、蓋嵌合部33を備える食品包装用容器とした。【選択図】図11

Description

本考案は、食品包装用容器に関し、特に、容器本体と中皿と蓋とを備えた食品包装用容器に関するものである。
例えば、特許文献1には、食品を収容する容器本体と、容器本体の開口部に施蓋される蓋と、この蓋によって覆われるようにして容器本体の開口部側に配置され、食品上に載せられる具材を収容する中皿とを備えてなる食品包装容器であって、中皿の開口径は蓋の幅径よりも小さく形成され、蓋の下面内側には中皿の開口部内縁に形成された係止内壁部に内嵌合される環状嵌合部を備えてなることを特徴とする食品包装容器が開示されている。
かかる特許文献1に開示された食品包装用容器は、容器本体に中皿と蓋の何れもが内嵌合する構成であるので、中皿にて区分けされた下部収納空間と上部収納空間のそれぞれに収納した第一の食品と第二の食品とを、容易に分離状態で収納できるものであった。
特開2012-46210号公報
特許文献1に開示されたような中皿を設けた食品包装用容器にあっては、内容物を加熱する際に、内容物を収容した状態で電子レンジ等の加熱機器に入れられ、容器ごと加熱される場合がある。この場合、加熱に伴って容器内の空気が膨張し、容器内の圧力(内圧)が高くなるのに加え、特に内容物に水分が多く含まれている場合には、加熱によって水蒸気が発生し、内圧はさらに高い状態となってしまう。このような状態では、加熱中或いは加熱後に、内圧によって蓋などが容器本体から意図せずに外れてしまったり、容器自体が膨張変形してしまったりすることがあった。このような問題は、内嵌合の容器においては、特に顕著に現れていた。一方で、このような問題を解決しようとして中皿に貫通穴などの連通口を設けた場合に、下部収納空間に入れられた第一の食品が汁物等の水気が多いものである場合には、その第一の食品の水分が容器を傾けた際などに中皿に形成した上記連通口を介して上部収納空間に容易に漏れ出してしまう虞があった。
本考案は、上述した背景技術が有する課題に鑑みなされたものであって、その目的は、内容物を加熱した際に発生する水蒸気等を下部収納空間から効率的逃がすことができると共に、加熱を伴わない通常の収納状態においては、中皿によって区分けされた上部及び下部の二つの収容空間の間の良好なシール性を確保することができる、容器本体と中皿と蓋とを備えた食品包装用容器を提供することにある。
上記した目的を達成するため、本考案は、次の〔1〕~〔7〕に記載した食品包装用容器とした。
〔1〕容器本体と中皿と蓋とを備えた食品包装用容器であって、
上記容器本体は、底面部と、該底面部から立ち上がる側壁部と、該側壁部の上部開口端に形成された下段本体嵌合部と上段本体嵌合部を備え、
上記中皿は、上記容器本体への装着時において、容器本体の上記下段本体嵌合部に内嵌合する中皿嵌合部と、容器本体の上記側壁部の内面に当接する中皿当接部を備え、前記中皿嵌合部には、中皿の下方に画成される下側収納空間に収納した内容物の加熱時に上記下側収納空間で発生した水蒸気等を排出する通路を構築する凹部が形成されており、
上記蓋は、上記容器本体への閉蓋時において、容器本体の上記上段本体嵌合部に内嵌合する蓋嵌合部を備えることを特徴とする、
食品包装用容器。
〔2〕上記中皿嵌合部に形成された凹部が、該中皿嵌合部の周方向に沿って形成された周凹部と、該周凹部に交差するように形成された縦凹部とからなることを特徴とする、上記〔1〕に記載の食品包装用容器。
〔3〕上記周凹部が、上記中皿嵌合部の上端と中央付近にそれぞれ形成されており、上記縦凹部が、上記上端の周凹部と上記中央付近の周凹部との間に形成される上側縦凹部及び上記中央付近の周凹部と上記中皿嵌合部の下端との間に形成される下側縦凹部により構成されており、上記上側縦凹部と下側縦凹部とが、それぞれ周方向に位置をずらして形成されていることを特徴とする、上記〔2〕に記載の食品包装用容器。
〔4〕上記中皿当接部が、上記中皿嵌合部の上方に形成されており、該中皿当接部が、上記容器本体への装着時において、容器本体の側壁部に形成された上記上段本体嵌合部の内面に当接することを特徴とする、上記〔1〕~〔3]のいずれかに記載の食品包装用容器。
〔5〕上記下側収納空間に収納した内容物の加熱時における圧力の上昇により、容器本体の上記側壁部の内面に当接していた上記中皿当接部が容器本体の前記側壁部から離れて隙間が生じ、前記隙間と上記凹部とが連通することを特徴とする、上記〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の食品包装用容器。
〔6〕上記蓋は、上記容器本体への閉蓋時において、中皿の上記中皿当接部を容器本体の上記側壁部に当接する方向に押圧する蓋押圧部を備えることを特徴とする、上記〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の食品包装用容器。
〔7〕上記蓋押圧部が、上記蓋嵌合部の下方部に形成されており、該蓋押圧部が、上記容器本体への閉蓋時において、容器本体の上記上段本体嵌合部の内面に当接する上記中皿当接部を押圧することを特徴とする、上記〔6〕に記載の食品包装用容器。
上記した本考案に係る食品包装用容器によれば、中皿によって区分けされた上部及び下部の二つの収容空間の間の良好なシール性を確保することができ、該食品包装用容器を傾けたり振動を加えたりしても、下部収納空間から上部収納空間に水分が漏れ出すことはなく、上部収納空間に収納した内容物を濡らすことはないものとなる。
一方、収納した内容物の加熱時においては、中皿嵌合部に形成された凹部により下部収納空間と外部とを連通する通路が構築されるため、内容物が加熱されることによって発生した水蒸気等は前記構築された通路を介して外部へスムーズに排出され、内圧によって中皿が容器本体から外れてしまったり、容器自体が膨張変形してしまったりすることを効果的に防止することができるものとなる。
本考案の一実施形態にかかる食品包装用容器の分離状態(開蓋状態)を示した斜視図である。 図1に示した食品包装用容器の容器本体を拡大して示した斜視図である。 図1に示した食品包装用容器の中皿を拡大して示した斜視図である。 図1に示した食品包装用容器の蓋を拡大して示した斜視図である。 図1に示した食品包装用容器の分離状態(開蓋状態)を示した要部端面図である。 図1に示した食品包装用容器の合体状態(閉蓋状態)を示した要部端面図である。 本考案の他の実施形態にかかる食品包装用容器の分離状態(開蓋状態)を示した要部端面図である。 図7に示した食品包装用容器の合体状態(閉蓋状態)を示した要部端面図である。 図3に示した中皿の要部拡大正面図である。 他の実施形態にかかる中皿の要部拡大正面図である。 図1に示した食品包装用容器を電子レンジで加熱した際の状態を示した要部端面図である。
以下、本考案にかかる食品包装用容器の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
本考案にかかる食品包装用容器1は、図1の分離状態(開蓋状態)の斜視図に示したように、容器本体10と、中皿20と、蓋30とを備えている。容器本体10には、第一の食品を入れることができ、中皿20には、第一の食品とは異なる種類の第二の食品を入れることができる。即ち、本考案にかかる食品包装用容器1の収容空間は、合体状態(閉蓋状態)において中皿20により上下二つの領域に区分けされ、中皿20よりも下側の下部収容空間Xと、中皿20よりも上側の上部収容空間Yに分けられる(図6、図8、図11参照)。例えば、下部収容空間Xにはスープ類などの汁物が収容され、上部収容空間Yには麺や具、ご飯などの固形物が収容される。
容器本体10は、図2に示したように、底面部11と、該底面部11から立ち上る側壁部12と、該側壁部12の上部開口端に形成された下段本体嵌合部13と上段本体嵌合部14を有する。図示した実施形態においては、側壁部12は、底面部11から上方に向けて段状に拡開する傾斜面に形成され、その補強が形成された段部により図られている。また下段本体嵌合部13は、外方に突出形成された下段段部13aと、該下段段部13aの外端から上方に向けて鉛直或いは若干外側に向かう傾斜面に形成された下段本体嵌合面部13bとからなり、上段本体嵌合部14は、前記下段本体嵌合面部13bの上端から更に外方に突出形成された上段段部14aと、該上段段部14aの外端から上方に向けて徐々に内側(容器中心側)に向かう傾斜面、即ち、逆テーパ面に形成された上段本体嵌合面部14bとからなる(図5、図7参照)。そして、上記構成からなる上下2段の本体嵌合部13、14の上端には、外方側に突出した本体フランジ部15が形成されている。
なお、図示した実施形態では、容器本体10の平面視の形状を円形としているが、多角形や楕円形状等の平面視形状の容器本体としてもよい。また、下段本体嵌合部13も、上段本体嵌合部14と同様の逆テーパ状の嵌合部としてもよい。
中皿20は、図3に示したように、底面部21と、該底面部21の周縁に形成された中皿嵌合部22と、該中皿嵌合部22の上方に形成された中皿当接部23を備えている。中皿20の平面視形状は、容器本体10のそれに対応したものであって、上記のように容器本体10が平面視円形であるので、それに対応して中皿20も平面視円形に形成されている。中皿20は、容器本体10内に収納できる形状寸法のものであり、容器本体10に収容された状態において、中皿20の上記中皿嵌合部22は容器本体10の上記下段本体嵌合部13に内嵌合し、中皿20の底面部21は容器本体10の底面部11から上方に浮いた状態となり、そこに上記した下部収容空間Xが画成される(図6、図8、図11参照)。
中皿嵌合部22は、底面部21の周縁から上方に向けて鉛直或いは若干外側に向かう中皿嵌合面部22aに形成されており、上記した容器本体10の下段本体嵌合部13に内嵌合する形状寸法に設計されている。なお、容器本体10の上記下段本体嵌合部13が逆テーパ状の嵌合部に形成されている場合は、それに倣って、中皿嵌合部22も上方に向けて徐々に内側に向かう逆テーパ状の嵌合部としてもよい。
中皿当接部23は、図示した実施形態にあっては、上記中皿嵌合部22の上縁から延設された延在部23aと、該延在部23aの上縁から外側に向けて水平に延びる水平面部23bと、該水平面部23bの外縁から斜め下方に延びる傾斜部23cとからなる断面逆U字状の部材として実現されている。そして、容器本体10への装着時において、最外周に位置する傾斜部23cが容器本体10の側壁部12の内面、即ち、図5、図6に示した実施形態においては上段本体嵌合面部14b又は上段段部14aに当接することにより、又は図7、図8に示した実施形態においては上段段部14aに当接することにより、中皿20の下方に画成される下部収容空間X内への異物の侵入を阻止すると共に、下部収納空間Xに収納された第一の食品からの水分が外部、特に上部収納空間Yに漏れ出るのを防止する作用を果たす。
中皿嵌合部22には、下側収納空間Xに収納した内容物の加熱時に下側収納空間Xで発生した水蒸気等を排出する通路を構築する凹部40が形成されている。この凹部40は、好ましくは中皿20の下方に画成される下側収納空間Xに収納した内容物の加熱時における圧力の上昇により当接していた上記中皿当接部23が容器本体10の側壁部12から離れて隙間が生じた場合に、該隙間と連通して下側収納空間Xで発生した水蒸気等を排出する通路を構築するように形成されている。該凹部40の形状は、中皿20によって画成される下部収納空間Xにおいて発生した蒸気等を排出し、加熱時における圧力の上昇を低下させる通路が形成されるように、中皿嵌合部22の上端から下端まで凹部40が連通して形成されていればよい。
また、凹部40は、形状の異なる複数の凹部が組み合わされて連通していてもよい。好ましくは、周方向に沿って形成された凹部と、縦方向(嵌合方向)に形成された凹部とが組み合わされて連通されていると、通路がより複雑となるので、液漏れを防止する観点からは好ましい。
中皿嵌合部22に形成された凹部40は、図9に示した実施形態においては、中皿嵌合部22の周方向に形成された周凹部41と、該周凹部41に交差するように形成された縦凹部42とからなる。なお、該周凹部41と縦凹部42とは、両凹部が連通していればよく、例えば、T字や十字に交差させることができる。周凹部41は、中皿嵌合部22の周方向に連続的或いは断続的に形成された凹溝として実現されており、該凹溝からなる周凹部41が中皿嵌合部22の上端(この上端の周凹部を41a)と中央付近(この中央付近の周凹部を41b)にそれぞれ形成されている。縦凹部42は、上端の周凹部41aと中央付近の周凹部41bとの間に形成された上側縦凹部42aと、中央付近の周凹部41bと中皿嵌合部22の下端との間に形成された下側縦凹部42bとからなる。これらの上側縦凹部42aと下側縦凹部42bとは、それぞれ周方向に交互に位置をずらして形成されていることが好ましい。このように凹部40を中皿嵌合部22に形成することにより、構築される通路は曲りくねったものとなり、該通路を介しての内容物からの液漏れを生じ難いものとすることができる。
また、凹部40の別の態様としては、図10に示したように、中皿嵌合部22の上端に連続した凹溝からなる周凹部41aを形成し、該上端の周凹部41aと中皿嵌合部22の下端との間に螺旋状の周凹部41cを形成した構成としてもよい。このような構成の凹部40とすることにより、単純な構成にも拘らず、螺旋状に延びる長い通路を構築することができ、該通路を介しての内容物からの液漏れを生じ難いものとすることができる。また、通気性を向上させるためには、螺旋状の通路に縦凹部を設けて縦方向に連通させてもよい。
また、凹部40は、中皿嵌合部22に、下端側の開口部(A)と上端側の開口部(B)と、中皿の中心(Z)とによって形成される平面視角度(∠AZB)が、50度以上となるように設けることができ、好ましくは90度以上となるように設けることができる。また、その上限は概ね180度である(図3参照)。このような凹部を形成することにより、容器を傾斜させた場合においても該凹部を介しての内容物の液漏れを効果的に防止することができるものとなる。
なお、上記平面視角度(∠AZB)は、形成された凹部40の最小離角となる位置で計測した角度とする。即ち、中皿嵌合部22に凹部40を形成した場合、該凹部の水蒸気等の流入口は下端の幅のある開口端となり、該凹部の水蒸気等の排出口は上端の幅のある開口端となるが、この連通した凹部における上・下端の開口端の周方向の距離が最短となる位置同士の間から上記平面視角度(∠AZB)を計測するものとする。
上記中皿嵌合部22に形成された凹部40は、下側収納空間Xで発生する水蒸気等を効率的に排出させるとともに、嵌合強度の低下を抑える観点から、幅1~5mm、深さ0.1~2mmに形成されていることが好ましく、幅2~4.5mm、深さ0.3~1.5mmに形成されていることがより好ましい。
また、同様の観点から、中皿嵌合部22の総面積(S)に対する中皿嵌合部22に形成された凹部40の総開口面積(s)の比(s/S)は、0.3~0.7であることが好ましく、0.4~0.6であることがより好ましい。
なお、中皿嵌合部22の総面積(S)と凹部40の総開口面積(s)は、中皿の外形寸法から求められたものである。
上記した中皿当接部23には、更にその一部を外方側に突出させた摘み部24が形成されていることが好ましい。該摘み部24を利用することにより、中皿20の容器本体10からの取り外しを容易なものとすることができる。該摘み部24は、中皿20を容器本体10に収納した状態において垂れ下がって中皿上に収納した麺などの第二の食品に埋もれてしまうことが無いよう、摘み部に凸部24aを形成し、該摘み部を凸部24aによって支えて垂れ下がらないように構成とすることが好ましい。
中皿20の底面部21には、補強と該中皿20に入れた第二の食品の滑りにくさを考慮し、多数の凹凸25を形成することが好ましい。この凹凸25は、例えば、平目ローレット目や綾目ローレット目のようなローレット目によって形成されていてもよく、特には、滑りにくいようにするために綾目ローレット目によって形成してよい。また、中皿20の底面部21には、収納した第二の食品の水切り等を考慮し、大小さまざまな大きさの凹み部26を形成することも好ましい。
蓋30は、図4に示したように、天面部31と、該天面部31から垂れ下がる周壁部32と、該周壁部32の周縁に形成された蓋嵌合部33を備えている。蓋30は、容器本体10の上部開口を塞ぐものであるため、蓋30の平面視における形状は容器本体10のそれに対応したものであり、従って、図示した実施形態においては、蓋30も平面視円形に形成されている。蓋30は、中皿20を収納した容器本体10に装着した状態において、蓋30の上記蓋嵌合部33は容器本体10の上段本体嵌合部14に内嵌合して容器本体10の上部開口を塞ぐと共に、中皿20との間に上記した上部収容空間Yを画成する(図6、図8、図11参照)。
蓋30の周壁部32は、天面部31の周縁から下方に向けて拡開しつつ延びており、該周壁部32の下端から外側に向けて蓋嵌合部33が形成されている。蓋嵌合部33は、周壁部32の下端から外側に向けて水平に形成された水平面部33aと、該水平面部33aの外縁から上方に向けて徐々に内側に向かう傾斜面に形成された蓋嵌合面部33bからなる、下側に向けて拡開する逆テーパ状の嵌合部に形成されている。そして、上記容器本体10に上記中皿20を収納して該蓋30を装着した状態(閉蓋状態)において、上記構成からなる蓋嵌合部33は、容器本体10の上記上段本体嵌合部14の内側に内嵌合する。
蓋30には、容器本体10への閉蓋時において、上記中皿20に形成された中皿当接部23を容器本体10の側壁部12に当接する方向に押圧する蓋押圧部34が設けられていることが好ましい。図示した実施形態においては、蓋嵌合部33の下方部が蓋押圧部34として実現されている。即ち、図5、図6に示した実施形態においては、蓋嵌合部33の高さを上段本体嵌合部14の高さより短いものに設計し、蓋嵌合部33を形成する水平面部33aを蓋押圧部34として実現し、上段本体嵌合面部14b又は上段段部14aに当接した状態にある中皿当接部23を、該本体嵌合面部14b又は上段段部14aに内嵌合した蓋嵌合部33の水平面部33aである蓋押圧部34によって上方から押圧し、中皿当接部23の傾斜部23cを外方に押し広げることにより容器本体10の側壁部12である上段本体嵌合面部14bに圧着させている。また、図7,図8に示した実施形態においては、蓋の周壁部32と嵌合部を形成する水平面部33aの会合部に切欠きを形成し、該切欠き部33cを蓋押圧部34として実現し、上段段部14aに当接した状態にある中皿当接部23を、該本体嵌合面部14に内嵌合した蓋嵌合部33の切欠き部33cである蓋押圧部34によって側方から押圧することにより傾斜部23cを容器本体10の側壁部12である上段段部14aに圧着させている。このように、蓋30に中皿当接部23を容器本体10の側壁部12に当接する方向に押圧する蓋押圧部34を設けることにより、下部収納空間Xと上部収納空間Yとの間のシール性をより良好なものとすることができる。
上記蓋嵌合部33の上縁には、外方側に突出した蓋フランジ部35が形成されている。この蓋フランジ部35は、容器本体10に蓋30を装着した状態において、容器本体10に形成された本体フランジ部15の上に載置した状態で当接し、蓋30と中皿20の間に画成される上部収容空間Y内への粉塵等の侵入を阻止すると共に、蓋30の嵌め込み過ぎを制御している(図6、図8、図11参照)。また、蓋フランジ部35には、更にその一部を外方側に突出させた摘み部36が形成され、蓋30の取り外しを容易なものとしている。また、上記蓋フランジ部34の周縁には、周縁を指で擦った際に指を切ってしまうことを防止するために、ローレット加工により形成された凹凸が形成されていることが好ましい。
蓋30の天面部31には、その一部に掘り下げた凹部37が形成され、該凹部37の中に排気口37aが形成されている。該排気口37aは種々の形状であってよいが、本実施形態においてはU字状の切欠きにより形成されている。このように蓋30に凹部37を設けて該凹部37に排気口37aを形成することで、電子レンジによる加熱時に、包装フィルム等が蓋30に形成された上記排気口37aの一部または全てを覆った場合においても上部収容空間Yに溜まった蒸気等を外部へとスムーズに逃がすことができるものとなり、蓋30の意図しない容器本体10からの外れ等を防止することができる(図11参照)。なお、蓋30に上記したようなU字状の切欠きよりなる排気口37aを形成しても、上部収納空間Yに収納する第二の食品は麺、具、ご飯などの固形物を想定しているので、加熱を伴わない通常の収納状態においては、該排気口37aを介して外部への液漏れなどの不都合は生じない。特に、本考案においては、中皿20と蓋30とにおいて、それぞれ、容器内にて発生した水蒸気などによる内圧の上昇を抑える機構が形成されており、これらが組み合わされることによって、より良好な効果を発揮し得る。
蓋30の天面部31は全領域に亘って平坦であってもよいが、補強を考慮したリブを形成したり、小物(例えば、薬味)の収納部となる収納凹部38等を形成してもよい。また、容器本体10や中皿20、蓋30には、それぞれの部材同士を積み重ねた際のブロッキングを防止するためのブロッキング防止用凸部を周方向に位置をずらせながら配置してよく、図示した実施形態では、蓋30にブロッキング防止用凸部39を設けている。
上記した容器本体10、中皿20及び蓋30は、特に限定されるものではないが、合成樹脂シート、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂、さらにはポリ乳酸等の生分解性の熱可塑性樹脂、またはこれらの樹脂の混合物からなるシートなどの熱成形品を採用することができる。また、合成樹脂シートは真空又は圧空成形により熱成形されることが好ましく、合成樹脂シートを原料とした際の成形時の量産性、加工精度等を考慮すると、真空成形が簡便かつ最適である。
電子レンジ用とする場合には、耐熱性を有する合成樹脂シートから構成することが好ましい。また、容器本体10は合成樹脂発泡シートから構成することが好ましい。このように容器本体10を合成樹脂発泡シートから構成すると、電子レンジで加熱した後に容器本体10を手で把持しても手に食品の熱が伝わりにくい。また、容器本体10が合成樹脂発泡シートにより構成されていると、蓋との嵌合の際に適度な弾力が生まれ、嵌合性が向上する。上記観点から、合成樹脂発泡シートの密度は、一般的に5~500kg/mであり、50~150kg/mが好ましく、60~130kg/mがより好ましい。また、合成樹脂発泡シートの厚みは、一般的に0.05~10mmであり、好ましくは1~5mmであり、更に好ましくは1.5~8mmである。また、透明性に優れた合成樹脂シートは、蓋30として使用することが好ましい。
上記した本考案にかかる食品包装用容器1にあっては、容器本体10に第一の食品を入れておき、そのうえで中皿20を容器本体10に収納する。中皿20には予め第二の食品を入れておいても、容器本体10に中皿20を収納した後に中皿20に第二の食品を入れてもよい。そして、容器本体10に蓋30を装着し、必要に応じて包装フィルム等によって覆うことにより包装作業が完了する。
かかる食品包装用容器1の閉蓋状態では、容器本体10の底面部11と中皿20とによって下部収容空間Xが区画形成され、中皿20と蓋30とによって上部収容空間Yが区画形成される。下部収容空間Xと上部収容空間Yは中皿20によって上下に仕切られているので、下部収容空間Xと上部収容空間Yにそれぞれ異なる種類の第一の食品と第二の食品を分離した状態で収容できる。
そして、食品包装用容器1の閉蓋状態においては、中皿20の中皿嵌合部22は容器本体10の下段本体嵌合部13と内嵌合により嵌め合わされていると共に、中皿当接部23が容器本体10の側壁部12の内面に当接して閉塞状態となっているため(図6、図8参照)、中皿20によって区分けされた上部及び下部の二つの収容空間X,Y間の良好なシール性を確保することができ、例え下部収納空間Xに収納された第一の食品がスープ類などの汁物であって、該食品包装用容器1を傾けたり振動を加えたりしても、第一の食品の水分が上部収納空間Yに漏れ出すことはなく、上部収納空間Yに収納した第二の食品、例えば麺、具、ご飯等を濡らすことはない。
一方、収納した内容物の加熱時においては、内圧の上昇により当接していた上記中皿当接部23が容器本体10の側壁部12から離れて隙間が生じ、該隙間が中皿嵌合部22に形成された凹部40と連通して下部収納空間Xと外部とを連通する通路が構築されるため(図11参照)、例え下部収納空間Xに収納された第一の食品がスープ類などの汁物であって加熱による多くの蒸気の発生が懸念されるものである場合にも、発生した蒸気等は前記構築された通路を介して外部へスムーズに排出され、内圧によって中皿20が容器本体10から外れてしまったり、容器自体が膨張変形してしまったりすることを効果的に防止することができるものとなる。
以上、本考案に係る食品包装用容器の実施形態を説明したが、本考案は、既述の実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した本考案の技術的思想としての食品包装用容器の範囲内において、種々の変形及び変更が可能であることは当然である。
本考案に係る食品包装用容器は、コンビニエンスストアー等において、特に、スープと麺のように異なる種類の食品を分離して収容し、販売するための食品包装用容器として好適に利用することができる。
1 食品包装用容器
10 容器本体
11 底面部
12 側壁部
13 下段本体嵌合部
13a 下段段部
13b 下段本体嵌合面部
14 上段本体嵌合部
14a 上段段部
14b 上段本体嵌合面部
15 本体フランジ部
20 中皿
21 底面部
22 中皿嵌合部
22a 中皿嵌合面部
23 中皿当接部
23a 延在部
23b 水平面部
23c 傾斜部
24 摘み部
24a 凸部
25 凹凸
26 凹み部
30 蓋
31 天面部
32 周壁部
33 蓋嵌合部
33a 水平面部
33b 蓋嵌合面部
33c 切欠き部
34 蓋押圧部
35 蓋フランジ部
36 摘み部
37 凹部
37a 排気口
38 収納凹部
39 ブロッキング防止用凸部
40 凹部
41 周凹部
41a 上端の周凹部
41b 中央付近の周凹部
41c 螺旋状の周凹部
42 縦凹部
42a 上側縦凹部
42b 下側縦凹部
X 下部収容空間
Y 上部収容空間

Claims (7)

  1. 容器本体と中皿と蓋とを備えた食品包装用容器であって、
    上記容器本体は、底面部と、該底面部から立ち上がる側壁部と、該側壁部の上部開口端に形成された下段本体嵌合部と上段本体嵌合部を備え、
    上記中皿は、上記容器本体への装着時において、容器本体の上記下段本体嵌合部に内嵌合する中皿嵌合部と、容器本体の上記側壁部の内面に当接する中皿当接部を備え、前記中皿嵌合部には、中皿の下方に画成される下側収納空間に収納した内容物の加熱時に上記下側収納空間で発生した水蒸気等を排出する通路を構築する凹部が形成されており、
    上記蓋は、上記容器本体への閉蓋時において、容器本体の上記上段本体嵌合部に内嵌合する蓋嵌合部を備えることを特徴とする、
    食品包装用容器。
  2. 上記中皿嵌合部に形成された凹部が、該中皿嵌合部の周方向に沿って形成された周凹部と、該周凹部に交差するように形成された縦凹部とからなることを特徴とする、請求項1に記載の食品包装用容器。
  3. 上記周凹部が、上記中皿嵌合部の上端と中央付近にそれぞれ形成されており、上記縦凹部が、上記上端の周凹部と上記中央付近の周凹部との間に形成される上側縦凹部及び上記中央付近の周凹部と上記中皿嵌合部の下端との間に形成される下側縦凹部により構成されており、上記上側縦凹部と下側縦凹部とが、それぞれ周方向に位置をずらして形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の食品包装用容器。
  4. 上記中皿当接部が、上記中皿嵌合部の上方に形成されており、該中皿当接部が、上記容器本体への装着時において、容器本体の側壁部に形成された上記上段本体嵌合部の内面に当接することを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載の食品包装用容器。
  5. 上記下側収納空間に収納した内容物の加熱時における圧力の上昇により、容器本体の上記側壁部の内面に当接していた上記中皿当接部が容器本体の前記側壁部から離れて隙間が生じ、前記隙間と上記凹部とが連通することを特徴とする、請求項1~4のいずれかに記載の食品包装用容器。
  6. 上記蓋は、上記容器本体への閉蓋時において、中皿の上記中皿当接部を容器本体の上記側壁部に当接する方向に押圧する蓋押圧部を備えることを特徴とする、請求項1~5のいずれかに記載の食品包装用容器。
  7. 上記蓋押圧部が、上記蓋嵌合部の下方部に形成されており、該蓋押圧部が、上記容器本体への閉蓋時において、容器本体の上記上段本体嵌合部の内面に当接する上記中皿当接部を押圧することを特徴とする、請求項6に記載の食品包装用容器。
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