JP2011042377A - シート成形容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタッキング時の安定化を図ることができて、横ずれ防止と、ブロッキング防止とを共に図ることのできるシート成形容器を、簡単な構成によって提供すること。
【解決手段】底面部または天板部に連続する第1段側壁11と、この第1段側壁11の他端に一端にて連続して、第1段側壁11より外方に膨出成形される第2段側壁12と、この第2段側壁12に連続する平面部13と、この平面図13の外縁に形成されたフランジ部14とを備え、第1段側壁11及び第2段側壁12を、前記底面部または天板部とは反対側に向けてテーパ状に広げるとともに、第1段側壁11または第2段側壁12のいずれか少なくとも一方の上部に、ボッチを膨出形成したこと。
【選択図】図1

Description

本発明は、物品を収納すべく底面部を有する容器本体、またはこれに嵌合されて天板部を有する蓋体となるシート成形容器に関し、特に、側壁部を2段階のものとして、側壁部の適宜位置にブロッキング防止のためのボッチを形成したシート成形容器に関するものである。
合成樹脂シートを材料としてシート成形した容器は、物品を収納すべく底面部を有する容器本体にするか、あるいは容器本体に嵌合されて天板部を有する蓋体とするかを問わず、安価に大量生産することが可能であるため、種々なものが提案されていきており、出願人も今日まで種々な形態のものを数多く提案してきている。
このようなシート成形容器は、例えば食品や総菜を小分けあるいは個別に収納する包装用容器として、スーパーやコンビニエンスストア等の店舗において大量に使用されているものである。また、この種のシート成形容器は、一枚の合成樹脂シートから所謂「多数個取り」しながら大量に生産されるものであるから、生産工場側においては勿論、ユーザー側であるスーパーやコンビニエンスストア等の店舗において、同じものを多数積み重ねる、所謂スタッキングがなされるものである。
生産工場側や店舗側で多数のシート成形容器をスタッキングする場合において、まず考慮しておかなければならないことは、スタッキングしたときの「安定化」であり、使用場所での一個一個の取り出しを容易に行えるようにするための「ブロッキング防止」である。そして、スタッキングしたときには、多数のシート成形容器が横ずれしないようにする必要もあるが、これらの「横ずれ防止」や上記「安定化」、「ブロッキング防止」の詳細は、次の通りである。
(1)スタッキング時の安定化;
多数のシート成形容器をスタッキングするとき、既にスタッキングされたシート成形容器がフラフラしては、次のシート成形容器をスタッキングするに困るし、スタッキングが完了した多数のシート成形容器を細長い包装袋で包装するにも困ることになる。このため、一旦スタッキングされたシート成形容器は、その下のシート成形容器に対して安定した状態に居てくれることが、種々な作業を行う上で好ましいことになる。
(2)ブロッキング防止;
上記のスタッキングをしたときに、各シート成形容器が密着状態で重なる、所謂「ブロッキング」を発生すると、スーパー等の店舗側において、この種のシート成形容器の一個宛の取り出しが困難になって、作業性が落ちる。このため、この種のシート成形容器をスタッキングするにあたって、ブロッキングがないようにしておかなければならない。
(3)横ずれ防止;
この種のシート成形容器は、50個から300個という多数をスタッキングして包装及び箱詰めするのであるが、真っ直ぐにスタッキングできないと、これらを細長い袋で包装する作業を容易に行えないし、箱詰めした際にデッドスペースを箱内に生じさせてしまう。つまり、多数のシート成形容器を真っ直ぐにスタッキングするには、個々のシート成形容器が横ずれし合わないようにしておく必要がある。
以上のようなブロッキング防止対策を施したものとして、特許文献1にて提案されているような「青果物包装用パック」がある。
特開2004−175430号公報、要約、代表図
特許文献1に記載されている「青果物包装用パック」は、「多数枚を積み重ねた場合でもブロッキング現象が発生し難く、自動供給装置と共に用いる場合でも、一枚ずつ確実に剥離させることが可能な青果物包装用パックを得る」ことを目的として提案されたもので、図7に示すように、「基板1内に青果物収納用の複数の収納凹部2を持つ青果物包装用パック10において、基板1の外周周縁にそこから立ち上がるようにして側壁3を一体成形し、該側壁3に、同形状の青果物包装用パックを積み重ねたときに、下位に位置する青果物包装用パックの前記側壁の上縁が係止することとなる係止凸部11を形成する」という構成を有しているものである。
この特許文献1の「青果物包装用パック」は、確かに「多数枚を積み重ねた場合でもブロッキング現象が発生し難く、自動供給装置と共に用いる場合でも、一枚ずつ確実に剥離させることが可能な青果物包装用パックを得る」ことができると考えられるが、一枚ずつ確実に剥離させた後の青果物包装用パックについては、上記(3)の「横ずれ防止」を果たすことができないと考えられる。
そこで、本発明者等は、この種のシート成形容器において、(1)スタッキング時の安定化は勿論、(2)のブロッキング防止と、(3)の横ずれ防止とを、共に達成することができるようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、スタッキング時の安定化を図ることができて、横ずれ防止と、ブロッキング防止とを共に図ることのできるシート成形容器を、簡単な構成によって提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「物品を収納すべく底面部を有する容器本体となるか、または容器本体に嵌合されて天板部を有する蓋体となり、合成樹脂シートからシート成形されるシート成形容器10であって、
前記底面部または天板部に一端にて連続する第1段側壁11と、この第1段側壁11の他端に対して一端にて連続して、第1段側壁11より外方に膨出成形される第2段側壁12と、少なくともこの第2段側壁12の他端に連続して前記底面部または天板部と平行に位置する平面部13と、この平面図13の外縁に形成されたフランジ部14とを備え、
第1段側壁11及び第2段側壁12を、前記底面部または天板部とは反対側に向けてテーパ状に広げるとともに、
第1段側壁11または第2段側壁12のいずれか少なくとも一方の上部であって、当該シート成形容器10を平面視したときの任意中心線の両側に、ボッチを膨出形成したことを特徴とするシート成形容器10」
である。
すなわち、この請求項1に係るシート成形容器10は、合成樹脂シートを所謂シート成形して製造したものであるが、例えば図1〜図5に示すような状態で使用される場合には、物品を収納するための底面部を有する容器本体となるものである。また、このようなシート成形容器10が、容器本体に嵌合されるものとして、例えば図2に示す状態から上下をひっくり返して使用される場合には、天板部を有する蓋体とされるものである。以下では、当該シート成形容器10が容器本体として使用される場合を中心に説明して、このシート成形容器10が蓋体として使用される場合は省略する。
さて、このシート成形容器10は、図1〜図3に示すように、まず、底面部に一端(下端)にて連続する第1段側壁11と、この第1段側壁11の他端(上端)に対して一端(下端)にて連続して、第1段側壁11より外方に膨出成形される第2段側壁12と、少なくともこの第2段側壁12の他端(上端)に連続して前記底面部と平行に位置する平面部13と、この平面図13の外縁に形成されたフランジ部14とを備えているものである。
ここで、平面部13が「少なくとも第2段側壁12の他端に連続する」とは、第2段側壁が第1段側壁11の上端全体に連続していてこの第2段側壁の上端全体に平面部13が連続している場合と、第2段側壁が第1段側壁11の上端に、図1にも示すような部分的に連続していて、平面部13が第2段側壁と第1段側壁11との上端に連続している場合とを含んでいることを意味している。
そして、このシート成形容器10は、下から順に、底面部、第1段側壁11、第2段側壁12、平面部13、そしてフランジ部14を連続させたものとしてシート成形したものであり、これらの順に大きさが大きくなるようにしてある。特に、第1段側壁11及び第2段側壁12については、前記底面部または天板部とは反対側に向けてテーパ状に広がるように形成してある。これにより、当該シート成形容器10の多数をスタッキングするにあたって、上側のシート成形容器10が下側のシート成形容器10内にすっぽりと入るようにしてあるのである。
換言すれば、このシート成形容器10については、その第1段側壁11及び第2段側壁12を、前記底面部または天板部とは反対側に向けてテーパ状に広げてある、つまり、第1段側壁11及び第2段側壁12が、前記底面部とは反対側(シート成形容器10を容器本体とする本例では上側)に向けて広がるテーパ状としてあるから、スタッキングする際に、当該シート成形容器10を下側のシート成形容器10内に簡単に入れることができるものとなっている。
また、仮に、下側のシート成形容器10の中心が、これから入れようとするシート成形容器10の中心とずれていたとしても、上側のシート成形容器10が下側のシート成形容器10内に強制的(機械的)に入れられることにより、上側のシート成形容器10の中心と一致するように修正される。このシート成形容器10では、第1段側壁11及び第2段側壁12が上側に向けて広がるテーパ状としてあるから、これらの第1段側壁11及び第2段側壁12のテーパ面によって、下側のシート成形容器10の位置修正がなされるからである。
従って、このシート成形容器10は、まず、スタッキング時に下側にあるシート成形容器10の横ずれをより一層防止し得るものとなっているのである。
そして、このシート成形容器10においては、特に図1及び図2に示すように、第1段側壁11または第2段側壁12のいずれか少なくとも一方の上部であって、当該シート成形容器10を平面視したときの任意中心線の両側に、ボッチ(第1ボッチ15a及び/または第2ボッチ15b)が形成してある。これらのボッチのそれぞれは、図4及び図5の(a)に示すように、外側に膨出するものである。
ここで、「任意中心線」とは、図1に示すように、シート成形容器10を平面視したときの中心点を通る任意の直線を言うものであり、従って、この任意中心線の両側にボッチがあるということは、このボッチは複数あることを意味している。勿論、これらのボッチは、第1段側壁11または第2段側壁12のいずれか少なくとも一方の上部に形成されるのであるから、任意中心線の両側には、第1段側壁11または第2段側壁12のいずれか少なくとも一方が存在していることにもなる。なお、図1に示すシート成形容器10は、平面視四角形状であるが、これに限るものではなく、円形状であっても、楕円形状であっても、その他の形状のものであってもよいものである。
以上の結果、このシート成形容器10においては、底面部に連続する「側壁部」が、第1段側壁11より外方に膨出する第2段側壁12を少なくとも有しているものであり、しかも、このシート成形容器10は、第2段側壁12の上側に位置する平面部13と、この平面部13の外縁に位置するフランジ部14と、複数のボッチとを備えている。これによって、当該シート成形容器10は、所謂シート成形されたものであっても、全体の剛性が非常に高いものとなっているのである。
特に、このシート成形容器10のフランジ部14は、図2にも示すような、第1段側壁11、第2段側壁12、平面部13、及びボッチからなる複雑形状によって支えられていることになって剛性が高くなっており、当該フランジ部14を蓋体の嵌合部としたり、あるいは蓋シールをヒートシールする場合やこれを剥がす場合に、これらの操作を確実に行える剛性を有したものとなっているのである。
そして、このシート成形容器10のボッチは、第1段側壁11または第2段側壁12のいずれか少なくとも一方の上部であって、当該シート成形容器10を平面視したときの任意中心線の両側に形成したものであるから、当該シート成形容器10の多数をスタッキングしたとき各ボッチによって支えられる、つまり当該シート成形容器10の任意中心線の両側にて支えられることになって、非常に安定するのである。
さらに、これらのボッチによって、上側のシート成形容器10は下側のシート成形容器10に対して安定状態で、つまり横ずれしない状態で支えられることになるから、多数のシート成形容器10を順に積み重ねていっても、各シート成形容器10の中心を通る鉛直線は近似した位置にあり、例えばそのままのスタッキング状態で、包装用の細い袋を上から簡単に被せることができるのである。
そして、このシート成形容器10は、第1段側壁11または第2段側壁12のいずれか少なくとも一方の上部であって、当該シート成形容器10を平面視したときの任意中心線の両側に、膨出形成したボッチ、つまり「ブロッキング防止突起」を備えているから、当該シート成形容器10の任意中心線の両側にある異なる場所でのブロッキング防止が果たされ、スタッキング時のシート成形容器10同士の密着防止が完全になっているのである。それと同時に、スタッキング時の各シート成形容器10のフランジ部14間は、図5の(a)に示すように、互いに離された状態になり得るから、シート成形容器10の自動取り出し装置(当該シート成形容器10の使用者である店舗側で使用される)による個別取り出し(一個一個の取り出し)を、確実に行えることになる。
従って、この請求項1に係るシート成形容器10は、スタッキング時の安定化を図ることができて、横ずれ防止と、ブロッキング防止とを共に図ることができるものとなっているのである。
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載のシート成形容器10について、
「第2段側壁12を、同一高さで複数の部分的なものに形成するとともに、これらの第2段側壁12のない部分について、第1段側壁11と平面部13とを直接連続させたこと」
である。
この請求項2に係るシート成形容器10では、図1及び図2に示すように、第2段側壁12を同一高さで複数の部分的なものに形成してあるから、図4に示すように、各第2段側壁12は側面12aを有するものとなり、結果的に、当該第2段側壁12自体によってシート成形容器10の剛性をさらに高めることになる。このため、当該請求項2に係るシート成形容器10は、そのフランジ部14の剛性も高くなることになる。
勿論、この各第2段側壁12が側面12aを有するものであるから、当該シート成形容器10を多数スタッキングしたとき、下側の容器10の側壁12a内に上側容器10の側壁12aが挿入されて接触することになる。つまり、各容器10における第2段側壁12の側壁12a同士が接触し合うのであるから、各容器10の鉛直線に対する回転が阻止されることになり、スタッキング時の安定化が図られ、横ズレも防止されるのである。
また、この請求項2のシート成形容器10では、上記の第2段側壁12のない部分について、第1段側壁11と平面部13とを直接連続させてあるから、その箇所外面は滑らかになっている。このため、第1段側壁11と平面部13とを直接連続させた部分は、下側にあるシート成形容器10内へのスタッキングを滑らかに行えるようにするのである。
従って、この請求項2に係るシート成形容器10は、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮する他、下側にあるシート成形容器10内へのスタッキングをより滑らかに行えるものとなっているのである。
また、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2に記載のシート成形容器10について、
「第2段側壁12に連なる第1段側壁11の上部に形成した前記ボッチを第1ボッチ15aとしたとき、この第1ボッチ15aの高さを、第2段側壁12の高さ未満としたこと」
である。
ここで、第1ボッチ15aの高さとは、図6に示すものを言うものである。なお、この図6中には、第2段側壁12の高さ、第2ボッチ15bの高さ、及びフランジ部14の高さも示してある。
この請求項3に係るシート成形容器10では、第1ボッチ15aの高さを第2段側壁12の高さ未満としてあるから、当該容器10の複数をスタッキングしたとき、上側容器10の第1ボッチ15aが下側容器10の第2段側壁12内に当接して、両容器10の第2段側壁の側壁12a同士の接触を確実に行って、横ズレを防止することになる。このため、多数のシート成形容器10を順に積み重ねていっても、各シート成形容器10の中心線は鉛直方向に近似したものとなり、例えばそのままの状態で上から細い袋を被せることが容易に行えることになるのである。
従って、この請求項3に係るシート成形容器10は、上記請求項1または請求項2のそれと同様な機能を発揮する他、下側にあるシート成形容器10に対する横ずれをより一層防止し得るものとなっているのである。
そして、請求項4に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載のシート成形容器10について、
「第2段側壁12の上部に形成した前記ボッチを第2ボッチ15bとしたとき、この第2ボッチ15bの高さを、フランジ部14の高さ以上としたこと」
である。
第2段側壁12の上部に形成した第2ボッチ15bは、複数の容器10をスタッキングしたときに、下側容器10の平面部13上に当接することになるが、この第2ボッチ15bの高さがフランジ部14の高さ以上となっていることによって、平面部13上に連続しているフランジ部14間を、この第2ボッチ15bの高さ以上の寸法で引き離すことになり、当該容器10を取り出す自動機の取り出しアームが挿入できる十分な空間を、各フランジ部14間に形成することになって、当該容器10の一個一個の取り出しを容易に、かつ確実に行えるようにするのである。
従って、この請求項4に係るシート成形容器10は、上記請求項1〜請求項3のいずれかのそれと同様な機能を発揮する他、当該容器10の一個一個の取り出しを機械的に行うにあたって、容易かつ確実に行い得るものとなっているのである。
以上、説明した通り、本発明においては、
「物品を収納すべく底面部を有する容器本体となるか、または容器本体に嵌合されて天板部を有する蓋体となり、合成樹脂シートからシート成形されるシート成形容器10であって、
前記底面部または天板部に一端にて連続する第1段側壁11と、この第1段側壁11の他端に対して一端にて連続して、第1段側壁11より外方に膨出成形される第2段側壁12と、少なくともこの第2段側壁12の他端に連続して前記底面部または天板部と平行に位置する平面部13と、この平面図13の外縁に形成されたフランジ部14とを備え、
第1段側壁11及び第2段側壁12を、前記底面部または天板部とは反対側に向けてテーパ状に広げるとともに、
第1段側壁11または第2段側壁12のいずれか少なくとも一方の上部であって、当該シート成形容器10を平面視したときの任意中心線の両側に、ボッチを膨出形成したこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、スタッキング時の安定化を図ることができて、スタッキング時における横ずれ防止と、ブロッキング防止とを共に図ることのできるシート成形容器10を、簡単な構成によって提供することができるのである。
本発明に係るシート成形容器10の平面図である。 同シート成形容器10の斜視図である。 図1中の1−1線に沿ってみた縦断面図である。 図1中の2−2線に沿ってみた部分縦断面図である。 スタッキングしたときの2つのシート成形容器10の様子を示すもので、(a)は図1中の2−2線に沿ってみたときの縦断面図、(b)は図1中の3−3線に沿ってみたときの縦断面図(a)は図1中の1−1線に沿ってみたときの縦断面図である。 第1及び第2ボッチや第2段側壁、そしてフランジ部の高さを示すシート成形容器10の斜視図である。 特許文献1に示された青果物包装用パックを示す図であり、(a)は平面図を、(b)は(a)のb−b線による断面図を、(c)は2枚の青果物包装用パックを重ね合わせたときの状態での側壁部を拡大して示している。
次に、上記のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した実施の形態であるシート成形容器10について説明するが、この実施形態に係るシート成形容器10は、「容器本体」として採用したものである。本発明に係るシート成形容器10は、「蓋体」としても使用されることがあるが、その場合は、実施形態のシート成形容器10の上下をひっくり返して使用すればよいから、蓋体としてのシート成形容器10の説明は省略する。
この実施形態に係るシート成形容器10は、厚さ0.15mm〜0.8mm、好ましくは0.35mm〜0.4mmの、アモルファスポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンフィラー、ポリスチレン、ポリ乳酸、あるいはポリプロピレンのシートを採用してシート成形したものであり、大きさが50mm〜300mm、最適には120mm〜150mmの平面視正方形で、断面が図3に示したような、所謂深物容器である。また、このシート成形容器10の容器高さは、10mm〜90mm、最適には35mm〜45mmである。
この実施形態に係るシート成形容器10は、図1〜図5に示したように、物品を収納すべく底面部を有する容器本体、またはこれに嵌合されて天板部を有する蓋体となり、合成樹脂シートからシート成形されるものであって、前記底面部または天板部に一端にて連続する第1段側壁11と、この第1段側壁11の他端に対して一端にて連続して、第1段側壁11より外方に膨出成形される第2段側壁12と、この第2段側壁12及び第1段側壁11の他端に連続して前記底面部または天板部と平行に位置する平面部13と、この平面図13の外縁に形成されたフランジ部14とを備え、第1段側壁11と第2段側壁12、及び第2段側壁12と平面部13との各境界部分に、それぞれ外側に膨出して、上端が第2段側壁12の下端と一致する第1ボッチ15a、及び上端が平面部13と一致する第2ボッチ15bを形成したものである。
つまり、このシート成形容器10は、図1〜図3に示したように、まず、底面部に一端にて連続する第1段側壁11と、この第1段側壁11の他端に対して一端にて連続して、第1段側壁11より外方に膨出成形される第2段側壁12と、この第2段側壁12及び第1段側壁11の他端に連続して前記底面部と平行に位置する平面部13と、この平面図13の外縁に形成されたフランジ部14とを備えたものである。
また、このシート成形容器10は、下から順に、底面部(当該シート成形容器10が蓋体とされる場合には天板部となる)、第1段側壁11、第2段側壁12、平面部13、そしてフランジ部14を連続させたものとしてシート成形したものであり、これらの順に大きくなっている。このようにしたのは、当該シート成形容器10の多数をスタッキングするにあたって、上側のシート成形容器10が下側のシート成形容器10内にすっぽりと入るようにしたいからである。
そして、このシート成形容器10は、特に図1及び図2に示したように、第1段側壁11と第2段側壁12との境界部分に形成した第1ボッチ15aと、第2段側壁12と平面部13との境界部分に形成した第2ボッチ15bとを有している。これらの第1ボッチ15a及び第2ボッチ15bのそれぞれは、図4及び図5の(a)に示したように、外側に膨出するものであり、図1及び図2に示したように、上側と内方が当該シート成形容器10内に向けて開放されているものである。
以上の結果、このシート成形容器10においては、底面部に連続する「側壁部」が、第1段側壁11と、これにより小さくなっている第2段側壁12とによって形成されており、しかも、このシート成形容器10は、第2段側壁12の上側に位置する平面部13と、この平面部13の外縁に位置するフランジ部14と、このフランジ部14と第2段側壁12とに間に形成した第2ボッチ15bと、第1段側壁11と第2段側壁12との間に形成した第1ボッチ15aとを備えた複雑形状のものとなっていて、当該シート成形容器10は、所謂シート成形されたものであっても、全体の剛性が非常に高いものである。
そして、このシート成形容器10は、第1段側壁11と第2段側壁12との間に形成されて、上端が第2段側壁12の下端と一致する第1ボッチ15aと、第2段側壁12との間に形成されて、上端が平面部13と一致する第2ボッチ15bと、を備えていることによって、多数のシート成形容器10のスタッキング時において、これらの第1ボッチ15a、及び第2ボッチ15bによって、上下方向においても水平方向においても異なる場所で互いに支承されることになる。何故なら、第1段側壁11と第2段側壁12との境界部分にて、外側に膨出状態で形成した第1ボッチ15aは、その上端が第2段側壁12の下端と一致するから、この第1ボッチ15aは、下側のシート成形容器10の第2段側壁12上に載置されることになるし、第2段側壁12と平面部13との境界部分にて、外側に膨出状態で形成した第2ボッチ15bは、上端が平面部13と一致するから、この第2ボッチ15bは、下側のシート成形容器10の平面部13上に載置されることになるからである。
換言すれば、以上の結果、当該シート成形容器10の複数をスタッキングしたときには、図5の(a)に示したように、第1段側壁11と第2段側壁12との境界部分にて、外側に膨出状態で形成した第1ボッチ15aは、その上端が第2段側壁12の下端と一致するから、この第1ボッチ15aは、下側のシート成形容器10の第2段側壁12上に載置されることになる。一方、第2段側壁12と平面部13との境界部分にて、外側に膨出状態で形成した第2ボッチ15bは、上端が平面部13と一致するから、この第2ボッチ15bは、下側のシート成形容器10の平面部13上に載置されることになるのである。
これらの第1ボッチ15a、及び第2ボッチ15bによって、上側のシート成形容器10は下側のシート成形容器10に対して安定状態で、つまり横ずれしない状態で支えられることになるから、多数のシート成形容器10を順に積み重ねていっても、各シート成形容器10の中心線は鉛直方向に近似したものとなり、例えばそのままのスタッキング状態で、包装用の細い袋を上から簡単に被せることができるのである。
さらに、このシート成形容器10は、フランジ部14と第2段側壁12とに間に形成した第2ボッチ15bと、第1段側壁11と第2段側壁12との間に形成した第1ボッチ15aといった二種類のボッチ、つまり「ブロッキング防止突起」を備えているから、当該シート成形容器10の異なる場所でのブロッキング防止が果たされ、スタッキング時のシート成形容器10同士の密着防止が完全になっているのである。それと同時に、スタッキング時の各シート成形容器10のフランジ部14間は、図5のaに示すように、互いに離された状態になり得るから、シート成形容器10の自動取り出し装置当該シート成形容器10の使用者である店舗側で使用されるによる個別取り出し一個一個の取り出しを、確実に行えることになる。
なお、図5の(a)に示した例では、第1ボッチ15a及び第2ボッチ15bの位置関係が理解し易いように、上下方向について同一の位置となるように表現してあるが、これらの第1ボッチ15a及び第2ボッチ15bは、図1及び図2に示したように、水平方向においてズレた状態で形成したものであることは言うまでもない。
また、この実施例におけるシート成形容器10では、第2段側壁12を複数の部分的なものに形成するとともに、これらの第2段側壁12のない部分について、第1段側壁11と平面部13とを直接連続させてある。これにより、このシート成形容器10では、図4に示したように、各第2段側壁12は側面12aを有するものとなり、結果的に、当該第2段側壁12自体によってシート成形容器10の剛性がさらに高められることになる。
さらに、このシート成形容器10では、上記の第2段側壁12のない部分について、第1段側壁11と平面部13とを直接連続させてあるから、その箇所外面は滑らかになっている。また、この第1段側壁11と平面部13とを直接連続させた部分には、図1及び図2に示したように面取り部16が形成してあり、この面取り部16によって、第1段側壁11と平面部13とを直接連続させた部分は、下側にあるシート成形容器10内へのスタッキングを滑らかに行える。
さらに、この実施例のシート成形容器10では、第1ボッチ15aまたは第2ボッチ15bの何れか少なくとも一方を複数形成したものとしてある。具体的には、実施形態に係る平面視四角形状のシート成形容器10では、図1に示したように、互いに対向する各辺に、それぞれ第1ボッチ15aまたは第2ボッチ15bを形成して、これらの第1ボッチ15a及び第2ボッチ15bがそれぞれ2個にしてある。
これらの第1ボッチ15aまたは第2ボッチ15bが複数存在していることによって、当該シート成形容器10の多数をスタッキングした際に、上下になっている2つのシート成形容器10間は、最低限一個の第1ボッチ15aまたは第2ボッチ15bと、複数の第2ボッチ15bまたは第1ボッチ15aによって支承されることになる。しかも、これらの第1ボッチ15a、及び第2ボッチ15bによって、上下方向についても水平方向についても全く異なる場所で互いに支承されることにもなるから、上側のシート成形容器10は下側のシート成形容器10に対して安定状態で、つまり横ずれしない状態で支えられることに
なるのである。
さらに、実施形態に係るシート成形容器10では、第1段側壁11及び第2段側壁12を、図3に示したように、前記底面部または天板部とは反対側に向けて広がるテーパ状としてあり、スタッキングする際に、当該シート成形容器10を下側のシート成形容器10内に簡単に入れることができるものとしてある。
以上の結果、仮に、下側のシート成形容器10の中心が、これから入れようとするシート成形容器10の中心とずれていたとしても、上側のシート成形容器10が下側のシート成形容器10内に強制的(機械的)に入れられることにより、上側のシート成形容器10の中心と一致するように修正されることになるのである。
10 シート成形容器
11 第1段側壁
12 第2段側壁
12a 側面
12b 底面
13 平面部
14 フランジ部
15a 第1ボッチ
15b 第2ボッチ
16 面取り部

Claims (4)

  1. 物品を収納すべく底面部を有する容器本体となるか、または容器本体に嵌合されて天板部を有する蓋体となり、合成樹脂シートからシート成形されるシート成形容器(10)であって、
    前記底面部または天板部に一端にて連続する第1段側壁(11)と、この第1段側壁(11)の他端に対して一端にて連続して、前記第1段側壁(11)より外方に膨出成形される第2段側壁(12)と、少なくともこの第2段側壁(12)の他端に連続して前記底面部または天板部と平行に位置する平面部(13)と、この平面図(13)の外縁に形成されたフランジ部(14)とを備え、
    前記第1段側壁(11)及び第2段側壁(12)を、前記底面部または天板部とは反対側に向けてテーパ状に広げるとともに、
    前記第1段側壁(11)または第2段側壁(12)のいずれか少なくとも一方の上部であって、当該シート成形容器(10)を平面視したときの任意中心線の両側に、ボッチを膨出形成したことを特徴とするシート成形容器(10)。
  2. 前記第2段側壁(12)を、同一高さで複数の部分的なものに形成するとともに、これらの第2段側壁(12)のない部分について、前記第1段側壁(11)と平面部(13)とを直接連続させたことを特徴とする請求項1に記載のシート成形容器(10)。
  3. 前記第2段側壁(12)に連なる第1段側壁(11)の上部に形成した前記ボッチを第1ボッチ(15a)としたとき、この第1ボッチ(15a)の高さを、前記第2段側壁(12)の高さ未満としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート成形容器(10)。
  4. 前記第2段側壁(12)の上部に形成した前記ボッチを第2ボッチ(15b)としたとき、この第2ボッチ(15b)の高さを、前記フランジ部(14)の高さ以上としたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のシート成形容器(10)。
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