JP4470423B2 - イージーオープン容器 - Google Patents

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Description

本発明は、つけもの等の収納物を液汁ごと密閉して包装するための、容器本体とこれに嵌合される蓋体とからなるイージーオープン容器に関し、特に容器本体に対して(ヒート)シールした蓋体を手で引き剥すようにしたイージーオープン容器に関するものである。
容器本体に対して蓋体を(ヒート)シールして構成されるイージーオープン容器は、つけもの等の惣菜を液汁ごと密閉できるものであり、惣菜の味を低下させないで収納しておくことができるものであるから、近年盛んに利用されているものである。この種のイージーオープン容器は、その中に収納したつけもの等は勿論、その液汁が洩れ出ないようにするため、容器本体に対するシール性を十分なものとする必要性があるものであり、これとは逆に、中味であるつけもの等を取り出す場合には、その蓋体が容器本体から簡単に剥がれなければならないものである。
また、この種のイージーオープン容器は、上述したように、つけもの等を液汁ごと密閉して包装するものであり、つけもの等を取り出す場合に、図6に示すような「水切り」を行いたい場合がある。当然、この「水切り」作業時に、中身のつけもの等が液汁と一緒に出てしまうようでは困るものである。
そこで、出願人は、特許文献1にて、蓋体の引き剥がしが簡単に行え、しかも水切り作業が簡単に行えるようにするために、
「液洩れを防止した略角形状のイージーオープン密閉容器を構成する容器本体のフランジ上面にシールフランジにてシールされ、このシールフランジの内側になる蓋本体部が前記容器本体内に陥没する蓋体であって、
この蓋体の少なくとも1つのコーナー部に、前記容器本体側の膨出係合部材に係合する膨出係合部と、この膨出係合部を囲んで前記蓋本体部に到る傾斜面と、この傾斜面の両側に位置して前記容器本体の上端開口内に嵌合される垂直壁とを形成し、
かつ、当該コーナー部にシールフランジから略水平に突出するつまみ舌片を一体的に形成したイージーオープン密閉容器のための蓋体」
を提供したのである。
この特許文献1の発明によれば、収納物を収納している間は、蓋体の容器本体に対するシール作業性及びシール性を十分なものとすることができて、蓋体の一部を引き剥して水切り口を形成したときの蓋体の形状維持を確実にして水切作業を容易に行うことができ、しかも蓋体の引き剥しを簡単に行うことのできるイージーオープン密閉容器を提供することができたのである。
特許第2881290号掲載公報
しかしながら、上記特許文献1の発明も気付いていない点がある。それは、「シールフランジから略水平に突出するつまみ舌片」を形成した場合、「梃子の原理」をうまく利用できないことである。つまり、「つまみ舌片」をシールフランジから略水平に突出させると、シールフランジにつまみ舌片による力を直接加えることはできるが、逆に言えば力を直接加えなければならないということになって、引き剥がしのために力が必要になるということである。
そこで、本発明者は、この種のイージーオープン容器において、その蓋体の引き剥がしのための力をさらに小さくできるようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、シールされたものは、部分的であれ引き剥がされたとき、これが「きっかけ」となって次の引き剥がしが連続的に行えることに気付き、本発明を完成したのである。
すなわち、まず、請求項1に係る発明の目的とするところは、引き剥がしに利用する摘み部について、梃子の原理が適用できるような構造として、容器本体に対してシールされた蓋体の摘み部による引き剥がしをより一層簡単に行うことのできるイージーオープン容器を簡単な構成によって提供することにある。
また、請求項2及び請求項4に係る発明の目的とするところは、請求項1の発明と同様な目的を達成できるようにする他、容器全体の剛性を高めて、引き剥がし作業をより確実に行えるようにすることである。
さらに、請求項3に係る発明の目的とするところは、請求項1〜請求項2のいずれかの発明と同様な目的を達成できるようにする他、液汁を排出する場合の「水切り」を完全に行えるようにすることのできるイージーオープン容器を簡単な構成によって提供することにある。
そして、請求項5に係る発明の目的とするところは、請求項1〜請求項4のいずれかの発明と同様な目的を達成できるようにする他、水切りの際に、内容物が液汁と一緒に出ないようにすることのできるイージーオープン容器を簡単な構成によって提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「開口部にシールフランジ11を有する容器本体10と、シールフランジ11上に重ねられるシールフランジ21を有する蓋体20とからなり、この蓋体20を、両シールフランジ11・21にてシールしながら容器本体10に嵌合して一体化するとともに、蓋体20側に一体化した摘み部22を利用して開放を行うようにしたイージーオープン容器100であって、
摘み部22に、側面からみたときには略三角形状を呈するとともに、斜め上方からみたときには略菱形形状を呈する傾斜面23が形成され、蓋体20側のシールフランジ21の外側にある垂下フランジ21aが、摘み部22及び傾斜面23に連続していて、
傾斜面23は、側面視略三角形状の頂点にあたる部分が蓋体20側のシールフランジ21に対する連続部23aとなっており、さらに、該傾斜面23はその連続部23aを挟む斜視時菱形形状の2辺にて垂下フランジ21aに連続するとともに、該菱形形状の残る2辺にて摘み部22に連続することを特徴とするイージーオープン容器100」
である。
すなわち、この請求項1のイージーオープン容器100は、開口部にシールフランジ11を有する容器本体10と、シールフランジ11上に重ねられるシールフランジ21を有する蓋体20とからなるものであり、蓋体20を、両シールフランジ11・21にてシールしながら容器本体10に嵌合して一体化するとともに、蓋体20側に一体化した摘み部22を利用して開放を行うようにしたものである。
そして、このイージーオープン容器100においては、図1、図2、及び図4に示すように、引き剥がしの際に利用する摘み部22を、蓋体20側のシールフランジ21の外側に、下方に傾斜する傾斜面23を介して一体的に形成したのである。
以上のように構成したイージーオープン容器100は、次のようにして、つけもの等の収納物の詰め込み、販売のための展示、そして消費者による蓋体20の摘み部22による引き剥がしが行われる。
まず、収納物の詰め込みであるが、容器本体10内につけもの等をその液汁とともに入れた後、蓋体20を当該容器本体10に嵌合する。収納物の詰め込み作業をする前の容器本体10と蓋体20は、その多数を積み重ねた状態にしておき、一箇所で詰め込み作業を連続的に行えるようにしているのであるが、容器本体10にも蓋体20にも公知の「ブロッキング防止構造」が付してあるから、容器本体10や蓋体20の個別の取り出しは問題なくなされる。
つけもの等を入れた容器本体10に蓋体20を嵌合したものは、(ヒート)シール機に向けて搬送される。この場合、容器本体10側のシールフランジ11に対して、蓋体20側のシールフランジ21が嵌合した状態にあるから、搬送途中に揺れがあっても、中の液汁が外に漏れ出ることは殆どない。また、後述する最良形態の容器本体10及び蓋体20の各シールフランジ11・21は、「円環状」という汎用性の高い形状のものに形成してあるから、通常の(ヒート)シール機に掛けて(ヒート)シールが行える。なお、ヒートシ−ルにあたっては、容器本体10のシールフランジ11上に接着剤等を予め塗布しておくことがなされることもある。
また、この容器本体10及び蓋体20において、図4に示すように、その各シールフランジ11・21の外周に垂下フランジ11a・21aを形成したから、これらの垂下フランジ11a・21aによって剛性が高くなり、両者の嵌合が安定的に行えるのである。勿論、これらの垂下フランジ11a・21aの端部は同一位置でカットしてあるため、金型を簡単なものとすることができて、成形不良も少ないものとすることができるのである。
以上のようにして詰め込みが完了したイージーオープン容器100は、陳列棚上等に展示されるが、その場合複数のイージーオープン容器100を積み重ねることがなされる。最良形態の蓋体20には、その天板20aに凹所24が形成してあるから、上側のイージーオープン容器100の底部がこの凹所24内に載置されるため、消費者の取り出し等による衝撃程度では、積み重ねた各イージーオープン容器100が崩れ落ちることはないし、ヒートシール時の熱が天板20aに直接係ることがなく、この天板20aに軟化によるシワや曇りが発生することはないのである。
このイージーオープン容器100を購入した消費者は、中身を取り出すために、蓋体20を剥がさなければならないが、その作業は摘み部22を利用することにより行われる。摘み部22は、図1に示すように、蓋体20の外周から大きく突出しているため、この突出した摘み部22を利用すれば、蓋体20の引き剥がしが行えることを簡単に理解できる。勿論、この摘み部22は、図4に示すように、容器本体10の外周からも突出しているから、その「摘み」も簡単に行える。
さて、消費者がこの摘み部22を摘んで引き上げた場合、この摘み部22は、図2及び図4に示すように、傾斜面23を介してシールフランジ21に連続しているから、当該摘み部22の引き上げ力がシールフランジ21に伝えられるに際して、この傾斜面23が「梃子」の作用を発揮する。つまり、摘み部22を引き上げると、シールフランジ21の外周に一体的に形成してある垂下フランジ21aの、この摘み部22の左右に位置する部分が摘み部22によって引き上げられようとし、同時に、傾斜面23に連続しているシールフランジ21の部分に引き剥がし力が加わるのである。このとき、摘み部22は梃子の作用をしているから、摘み部22に対する小さな引き上げ力、例えば親指等による摘み部22の押し上げ力によって、傾斜面23に連続しているシールフランジ21の部分の引き剥がしが、部分的になされる。
勿論、傾斜面23によるシールフランジ21への連続は、部分的なものであっても、上述した機能は十分発揮するものである。梃子の原理を応用する上、及び「きっかけ」作りをする上では、この連続部分は小さい方がよいが、「線」であってもよいものである。
このシールフランジ21の部分的な引き剥がしができれば、これを「きっかけ」として、摘み部22のさらなる引き上げによって、その両側に連なっているシールフランジ21の引き剥がしが、小さな力で次々と行えるのである。
また、このイージーオープン容器100の傾斜部23は、シールフランジ21に対して部分的に連なり、かつ摘み部22に対してはその略全幅によって連なるようにしてある。
さて、消費者がこの摘み部22を摘んで引き上げた場合、この摘み部22は、図2及び図4に示すように、傾斜面23の連続部23aを介してシールフランジ21に連続しているから、当該摘み部22の引き上げ力がシールフランジ21に伝えられるに際して連続部23aを介して集中されることになる。このため、「きっかけ」作りのためのシールフランジ21の部分的な引き剥がしが効果的になされ、傾斜面23の「梃子」の作用が十分発揮されることになるのである。
つまり、摘み部22を引き上げると、シールフランジ21の外周に一体的に形成してある垂下フランジ21aの、この摘み部22の左右に位置する部分が摘み部22によって引き上げられようとし、同時に、傾斜面23に連続部23aを介して連続しているシールフランジ21の部分に引き剥がし力が集中的に加わるのである。このとき、摘み部22は梃子の作用をしているから、摘み部22に対する小さな引き上げ力、例えば親指等による摘み部22の押し上げ力によって、傾斜面23の連続部23aに連続しているシールフランジ21の部分の引き剥がしが、集中的になされるのである。
また、この摘み部22に傾斜面23が形成してあったから、この摘み部22は従来一般的な平らなものではなく裏側に凹み部分を有するものとなっている。このため、当該摘み部22に指を掛けたとき、この指がその凹み部分に入るため、当該摘み部22の摘みが容易に行えるだけでなく、上面が傾斜面23によって山型になっているため、当該イージーオープン容器100の多数を入れておく段ボール箱の屑などが付着しにくいものとなっているのである。
勿論、傾斜面23の連続部23aによるシールフランジ21への連続は、部分的なものであっても、上述した機能は十分発揮するものである。梃子の原理を応用する上、及び「きっかけ」作りをする上では、この連続部23aは小さい方がよいが、例えば5mm程度の長さの「線」であってもよいものである。
このシールフランジ21の部分的な引き剥がしができれば、これを「きっかけ」として、摘み部22のさらなる引き上げによって、その両側に連なっているシールフランジ21の引き剥がしが、小さな力で次々と行えるのであることは、上述した請求項1のイージーオープン容器100と同様である。
従って、この請求項1のイージーオープン容器100は、摘み部22を傾斜面23の連続部23aによってシールフランジ21に連続させたことによって、蓋体20の引き剥がしのための力を集中させることができて、「きっかけ」作りを簡単に行うことができ、この「きっかけ」をもとに、蓋体20全体の引き剥がしが簡単に行えるものとなっているのである。
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1のイージーオープン容器100について、
「両シールフランジ11・21を円形状または楕円状の環状のものとし、かつ、容器本体10の側壁12の横断面形状を多角形状となるようにしたこと」
である。
すなわち、この請求項2に係るイージーオープン容器100では、図1及び図3に示すように、容器本体10と蓋体20とを嵌合してシールするための両シールフランジ11・21を円形状または楕円状の環状のものとしたのに対し、図3に示すように、容器本体10の側壁12の横断面形状を多角形状となるようにしたものである。
両シールフランジ11・21が円形状または楕円状の環状のものとしてあることにより、前述したように、通常のヒートシール機に十分掛けられるのであり、新たな設備投資をしなくても、従来から使用しているヒートシール機によってヒートシールを行うことができる。
これに対して、容器本体10の側壁12の横断面形状が多角形状(最良形態では八角形)となるようにしたから、各辺の両端から上下方向に伸びることになる稜線が補強用の「リブ」の役目を果たすことになり、全体として剛性の高いものとなっているのである。しかも、容器本体10の側壁12の横断面形状を多角形状となるようにしたから、側壁12に稜線が形成され、この稜線が当該イージーオープン容器100を手で持ったときの滑り止めの役目を果たすことになりるため、当該イージーオープン容器100が持ちやすいものとなるのである。
イージーオープン容器100全体の剛性が高くなることは、蓋体20の引き剥がし作業を容易にするものである。つまり、蓋体20の引き剥がし作業を行うに当たっては、例えば図6に示すように、イージーオープン容器100全体を手で掴んで摘み部22に力を入れなければならないが、イージーオープン容器100全体の剛性が高ければその掴みを安定的に行えるのであり、結果として、蓋体20の引き剥がしを安定的に行えるのである。
勿論、このイージーオープン容器100においては、容器本体10と蓋体20との各シールフランジ11・21が円形であるから、蓋体20の容器本体10に対する嵌合を方向性に限定を受けることなく行えるのであり、容器本体10の側壁12の横断面形状を多角形状としたから、この側壁12の上記稜線内側が液汁を集めるための溝となり、この溝に案内されて液汁が安定して流れ出るのである。
従って、この請求項2に係るイージーオープン容器100は、請求項1のイージーオープン容器100と同様な機能を発揮する他、全体の剛性を高めて、引き剥がし作業がより確実に行えるものとなっているのである。
上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項2のいずれかのイージーオープン容器100について、
「蓋体20の天板部20aに、多角形状にした容器本体10の側壁12内に嵌合されることになる凹所24を形成するとともに、この凹所24の一辺を天板部20aの中心側に偏在させ、この偏在辺24a側の略中心に摘み部22を形成したこと」
である。
すなわち、この請求項3に係るイージーオープン容器100は、図1に示すように、蓋体20の天板部20aに、多角形状にした容器本体10の側壁12内に嵌合されることになる凹所24を形成したものである。勿論、容器本体10の開口部内側には、図4に示すように、この凹所24が収納して載置されることになる蓋載置部13が形成される。この蓋載置部13は、図3にも示すように、容器本体10の多角形状に合わせた環状のものとなっている。
また、このイージーオープン容器100の蓋体20において、その凹所24の一辺は、図4に示すように、天板部20aの中心側に偏在量L分偏在させてある。この偏在辺24aは、図1に示すように、一箇所だけ形成したものであり、図4に示すように、容器本体10側の蓋載置部13に対して偏在量L分だけ天板部20aの中心側に向けて偏在しているものである。この偏在辺24aは、図6に示した水切りを行うときに、内容物が纏まって外に出てしまわないようにするための「堰」の役目を果たすとともに、蓋体20の引き剥がし時における折れ線形成のための起点(線)ともなるものである。
そして、この偏在辺24aが形成してあるシールフランジ21の外側の略中心に摘み部22を形成したのである。つまり、この偏在辺24aがある部分を摘み部22によって引き剥がすことにより、図4に示すように、水切りのための空間確保が、天板部20aの中心側に向けて偏在している偏在辺24aによってなされるのであり、図6に示すような水切り作業をより一層確実にするものである。
従って、この請求項3に係るイージーオープン容器100は、請求項1〜請求項2のいずれかに記載のイージーオープン容器100と同様な機能を発揮する他、液汁を排出する場合の「水切り」が簡単かつ完全に行えるのである。
上記課題を解決するために、請求項4に係る発明の採った手段は、請求項1に記載のイージーオープン容器100について、
「両シールフランジ11・21を円形状または楕円状の環状のものとし、かつ、容器本体10の側壁12の横断面形状を円形状または楕円状となるようにしたこと」
である。
すなわち、この請求項4のイージーオープン容器100は、後述の実施例2に係る容器本体10に関連するものであり、蓋体20のシールフランジ21に傾斜面23を介して摘み部22を形成した点はそのままで、容器本体10の側壁12の横断面形状を円形状または楕円状となるようにしたものである。
このようなイージーオープン容器100であれば、蓋体20側の傾斜面23による機能を十分発揮させながら、一般的な形状の容器本体10を採用することができるのである。
従って、この請求項4のイージーオープン容器100も、請求項1または請求項2に記載のイージーオープン容器100と同様に、摘み部22に傾斜面23を形成したことによって、蓋体20の引き剥がしのための「きっかけ」作りを簡単に行うことができ、この「きっかけ」をもとに、蓋体20全体の引き剥がしが簡単に行えるものとなっているのである。
最後に、上記課題を解決するために、請求項5に係る発明の採った手段は、請求項4に記載のイージーオープン容器100について、
容器本体10の側壁12を、容器本体10の底面16外周に略波形に形成した境界線17を介して立ち上げることにより、当該側壁12に境界線17の山部17a及び谷部17bに対応した凸条12a及び凹条12bを形成し、かつこれらの凸条12a及び凹条12bの各上方に位置することになる谷部及び山部を有した上方側壁12cをシールフランジ11の直下に形成して、さらに、この上方側壁12cと側壁12の上端とを接続面18によって連続させたこと」
である。
すなわち、この請求項5のイージーオープン容器100は、側壁12の上部とシールフランジ11との間に上方側壁12cを積極的に形成して、この上方側壁12cを、図5の(A)に示すような山部及び谷部を形成し、さらに、側壁12に凸条12a及び凹条12bを形成したものである。
これらの凸条12a及び凹条12bは、図5の(A)に示すように、上方側壁12c側の山部及び谷部に、境界線18を介して交互に連なるものであり、図6に示す水切りの際に、側壁12に形成した凸条12a及び凹条12bに案内されてきた液汁を、漬物等の内容物と分離するものである。また、この側壁12に形成した凸条12a及び凹条12b、これらに連なる上方側壁12cの山部及び谷部が交互に形成してあることによって、側壁12上部の剛性が高くなっており、当該側壁12を手に持っても変形することがなく、図6に示した水切り操作を安定して行えるのである。
このようにすることにより、漬物等の内容物は、側壁12と上方側壁12cとの境界部分で止められることになり、液汁だけが外部に排出できるようになるのである。
従って、この請求項5のイージーオープン容器100は、上記請求項4のそれと同様な機能を発揮する他、液汁の水切りを内容物とは完全に分離しながら行えるものとなっているのである。
本発明に係るイージーオープン容器100においては、
「開口部にシールフランジ11を有する容器本体10と、シールフランジ11上に重ねられるシールフランジ21を有する蓋体20とからなり、この蓋体20を、両シールフランジ11・21にてシールしながら容器本体10に嵌合して一体化するとともに、蓋体20側に一体化した摘み部22を利用して開放を行うようにしたイージーオープン容器100であって、
摘み部22に、側面からみたときには略三角形状を呈するとともに、斜め上方からみたときには略菱形形状を呈する傾斜面23が形成され、蓋体20側のシールフランジ21の外側にある垂下フランジ21aが、摘み部22及び傾斜面23に連続していて、
傾斜面23は、側面視略三角形状の頂点にあたる部分が蓋体20側のシールフランジ21に対する連続部23aとなっており、さらに、該傾斜面23はその連続部23aを挟む斜視時菱形形状の2辺にて垂下フランジ21aに連続するとともに、該菱形形状の残る2辺にて摘み部22に連続すること」
にその主たる構成上の特徴があり、これにより、引き剥がしに利用する摘み部22について、下方に傾斜する傾斜面23を介して蓋体20側のシールフランジ21の外側に一体的に形成したから、梃子の原理が十分適用できる構造となり、容器本体10に対してシールされた蓋体20の摘み部22による引き剥がしをより一層簡単に行うことができるイージーオープン容器100を簡単な構成によって提供することができたのである。
次に、以上のように構成した各発明を、図面に示した最良の形態であるイージーオープン容器100について説明する。
このイージーオープン容器100を構成している容器本体10及び蓋体20は、合成樹脂シートに対して真空または圧空成形を施すことによりそれぞれ一体的に形成されるものであり、図1及び図3に示したように、両者はそのシールフランジ11・21を互いに嵌合させることにより、つけもの等の収納物のための液密的な密閉空間を形成するものである。
なお、容器本体10については、図3に示した実施例1のものと、図5に示した実施例2のものとの二種類がある。
各シールフランジ11・21は、図1〜図4に示したように、本最良形態では、円環状のものとして形成したものであり、これらのシールフランジ11・21は、例えば楕円形状のものにして実施してもよいものである。
また、各シールフランジ11・21の外側には、図4に明瞭に示すように、両シールフランジ11・21の嵌合状態をより液密的にするための垂下フランジ11a及び垂下フランジ21aがそれぞれ一体的に形成してある。つまり、これらの垂下フランジ11a・21aは、各シールフランジ11・21に略全周でそれぞれ連続しているのであり、特に、蓋体20側の垂下フランジ21aについては、後述する摘み部22及び傾斜面23にも連続したものとなっている。
図3に示した実施例1の容器本体10の側壁12は、図3にも明瞭に示したように、その断面でみたときの形状が正多角形、つまり本最良形態では、正八角形となるようにしてあり、この側壁12の上部には、これも正八角形(平面的にみた場合)の環状の蓋載置部13が形成してある。なお、この蓋載置部13と側壁12との境界部分、つまり図3中に示した辺15に、図3中に示したような状態で多数の凹所リブ14を形成しておくことがなされる。これらの凹所リブ14は、側壁12の剛性を高めるだけでなく、この凹所リブ14内を液汁が流出することにより、図6に示した「水切り」操作をより確実に行えるようにするものである。
図5に示した実施例2の容器本体10の側壁12は、図5の(底面16)に明瞭に示したように、その断面でみたときの形状が略円形または楕円形、つまり本最良形態では、各谷部17aをつないだときに円形となるようにしてあり、この側壁12の上部には、境界面18を介して上方側壁12cが形成してある。
この実施例2の容器本体10の側壁12においては、容器本体10の底面16外周に略波形に形成した境界線17を介して立ち上げることにより、当該側壁12に境界線17の山部17a及び谷部17bに対応した凸条12a及び凹条12bが形成してあるものである。
一方、側壁12の上部は、各凸条12a及び凹条12bの各上方に位置することになる谷部及び山部を有した上方側壁12cとしてあり、この上方側壁12cはシールフランジ11の直下に形成されていることになる。そして、この上方側壁12cと側壁12の上端とは接続面18によって連続させてある。この接続面18は、上方側壁12cと側壁12の上端とを連続させるものであるから、その形状は種々なものがあり、本最良形態では、波形に立ち上がる面と、凸条12a及び凹条12bと上方側壁12cの谷部及び山部とを埋める面との二種類からなっている。
今度は、蓋体20についてみてみると、前述したシールフランジ21の内側になっている天板20aには、容器本体10側の蓋載置部13に対応する形状の凹所24が形成してある。この凹所24は、図4に示したように、当該蓋体20を容器本体10に嵌合したときに、その底面が載置されることになるものであり、これによっても容器本体10内の液密性を高めるようにしている。また、この凹所24を構成している一つの辺が、図1に示したような偏在辺24aとなっているのであり、この偏在辺24aは、図4にも示したように、天板20aの中心に向けて偏在量Lだけ偏在させてある。
この蓋体20の天板20aに形成した凹所24が、容器本体10の蓋載置部13の形状に対応していることは、蓋体20の容器本体10に対する嵌合時における位置決めを容易にしているのであり、次に述べる摘み部22の、実施例1に係る容器本体10の側壁12側で八角形となっている辺15の1つに対してその中心位置になるようにするためである。つまり、この凹所24の偏在辺24aは、図4に示したように、容器本体10側の辺15から偏在量Lだけ偏在しているとともに、この辺15から他の辺より大きく離れていて、水切りのための開口を大きくするものでもある。
さて、この蓋体20を構成しているシールフランジ21の外側には、図1、図2及び図4に示したように、摘み部22が形成してある。この摘み部22は、図2に示したように、基本的にはシールフランジ21の外側にある垂下フランジ21aの下端に一体成形したものであるが、側面からみたときに略三角形状を呈する傾斜面23を介してシールフランジ21に連続したものである。なお、摘み部22の表面には、図1及び図4に示したように、凹凸が形成してあり、この凹凸によって当該摘み部22を摘むときの滑り止めを果たすようにしてある。
傾斜面23は、その三角形の頂点にあたる部分がシールフランジ21に対する連続部23aとなっているものであり、図2に示すように、その底辺にあたる部分が摘み部22に連続しているものである。換言すれば、この傾斜面23は、これを斜め上方からみたときには、略菱形形状を呈しているものである。この菱形の連続部23aを挟む2本の辺は、図2に示したように、垂下フランジ21aに対して山形に連続しているのであり、他の2本の辺は、図1に示したように、山形形状の摘み部22と相似形となるように連続しているのである。
この傾斜面23の連続部23aは、最良形態で例示しているような点に近い小さなものであってもよいが、5mm程度の長さの線であってもよい。
本発明に係るイージーオープン容器の平面図である。 図1中の矢印1方向からみた傾斜面の正面図である。 同イージーオープン容器を構成している容器本体の実施例1を示すもので、 (A)は同平面図、(B)は縦断面図である。 図2中の2−2線に沿ってみた蓋体と容器本体との部分拡大断面図である。 同イージーオープン容器を構成している容器本体の実施例2を示すもので、 (A)は同平面図、(B)は縦断面図である。 本発明に係るイージーオープン容器の蓋体を摘み部により部分的に開放して 、この開口を通して水切りを行っている様子を示す部分斜視図である。
100 イージーオープン容器
10 容器本体
11 シールフランジ
11a 垂下フランジ
12 側壁
12a 凸条
12b 凹条
12c 上方側壁
13 蓋載置部
14 凹所リブ
15 辺
16 底面
17 境界線
17a 山部
17b 谷部
18 境界線
20 蓋体
20a 天板
21 シールフランジ
21a 垂下フランジ
22 摘み部
23 傾斜面
23a 連続部
24 凹所
24a 偏在辺
L 偏在量

Claims (5)

  1. 開口部にシールフランジを有する容器本体と、前記シールフランジ上に重ねられるシールフランジを有する蓋体とからなり、この蓋体を、前記両シールフランジにてシールしながら前記容器本体に嵌合して一体化するとともに、前記蓋体側に一体化した摘み部を利用して開放を行うようにしたイージーオープン容器であって、
    前記摘み部に、側面からみたときには略三角形状を呈するとともに、斜め上方からみたときには略菱形形状を呈する傾斜面が形成され、前記蓋体側のシールフランジの外側にある垂下フランジは、前記摘み部及び傾斜面に連続していて、
    前記傾斜面は、側面視略三角形状の頂点にあたる部分が前記蓋体側のシールフランジに対する連続部となっており、さらに、該傾斜面はその前記連続部を挟む斜視時菱形形状の2辺にて前記垂下フランジに連続するとともに、該菱形形状の残る2辺にて前記摘み部に連続することを特徴とするイージーオープン容器。
  2. 前記両シールフランジを円形状または楕円状の環状のものとし、かつ、前記容器本体の側壁の横断面形状を多角形状となるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のイージーオープン容器。
  3. 前記蓋体の天板部に、多角形状にした前記容器本体の側壁内に嵌合され1つの辺を有した凹所を形成するとともに、この辺を前記天板部の中心側に偏在させ、この偏在辺側の略中心に前記摘み部を形成したことを特徴とする請求項2に記載のイージーオープン容器。
  4. 前記両シールフランジを円形状または楕円状の環状のものとし、かつ、前記容器本体の側壁の横断面形状を略円形状または楕円状となるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のイージーオープン容器。
  5. 記容器本体の側壁を、前記容器本体の底面外周に略波形に形成した境界線を介して立ち上げることにより、当該側壁に前記境界線の山部及び谷部に対応した凸条及び凹条を形成し、かつこれらの凸条及び凹条の各上方に位置することになる谷部及び山部を有した上方側壁を前記シールフランジの直下に形成して、さらに、この上方側壁と前記側壁の上端とを接続面によって連続させたことを特徴とする請求項4に記載のイージーオープン容器。
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