JP6689541B2 - 容器 - Google Patents
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Description
特許文献1の図10には、容器本体と、この容器本体のフランジ部に熱溶着されたシール蓋材からなる容器が開示されている。フランジ部には、外力によって切断可能な切断予定ラインが環状線を描いて形成されている。収容部の開口周縁とフランジ部の外周縁は四角形をなしており、切断予定ラインもこれら開口周縁と外周縁に沿って四角形をなしている。フランジ部には、切断予定ラインの4つの辺の中央において、下に凸の膨出部が形成されている。
上記切断予定ラインでの切断により、膨出部は内側部分と外側部分に分離される。
上記のように密封用のシール蓋材が、開封後には容器本体のフランジ部の外側領域と協働して再封蓋を構成するので、再封蓋を別途必要とせず部品点数を減じることができる。
再封蓋による再封状態は、再封蓋側の内方向張出部が、容器本体側の外方向張出部の下側に重合されることにより、確実に維持される。しかも内方向張出部と外方向張出部は、環状凸部の底部により提供され、シール蓋材より下方に位置しているので、その重合がシール蓋材の干渉を受けずに済む。
上記構成によれば、複数箇所での重合により、再封蓋をより一層確実に保持することができる。
上記構成では、上記再封蓋を、分離前の位置から上記仮想基準線の角度間隔だけ回転変位させて位置決めし、この後で容器本体に向かって押し付けることにより、内方向張出部が外方向張出部を越えてその下に重合することができる。また等角度間隔での重合により、再封蓋をより一層確実に保持することができる。
上記構成では、上記再封蓋を、分離前の位置から180°回転変位させて位置決めし、この後で容器本体に向かって押し付けることにより、内方向張出部が外方向張出部を越えてその下に重合することができる。
上記構成では、再封蓋の内周縁部の直線部と容器本体の外周縁部の直線部とは、再封蓋を回転変位させても一致するので、内方向張出部と外方向張出部の重合の際に支障とならない。
上記構成では、再封蓋を、分離前の位置から各偏倚形成箇所における内側偏倚部と外側偏倚部の角度間隔分だけ回転変位させることにより、内方向張出部と外方向張出部を重合させることができる。
上記構成では、再封蓋を、分離前の位置から各偏倚形成箇所における内側偏倚部と外側偏倚部の角度間隔分だけ回転変位させることにより、内方向張出部と外方向張出部を重合させることができる。しかも、再封蓋をいずれの方向に回転変位させても上記重合が可能である。
上記構成によれば、安定した再封状態が得られる。
上記構成によれば、容器本体の外方向張出部が再封蓋の収容部に収容された再封状態において、再封蓋の係止部が外方向張出部に係止されるため、再封蓋が回らず、再封状態をより一層確実に維持することができる。
上記構成によれば、切断予定ラインで切断された後、再封蓋の内周縁部(フランジ部の外側領域の内周縁部)が下向きに変形し、容器本体の外周縁部(フランジ部の内側領域の外周縁部)が上向きに変形するので、再封蓋を分離前の位置から回すことにより、再封蓋の内方向張出部を容器本体の外方向張出部の下側に容易に重合させることができる。
上記構成によれば、収容部の密封性を高めることができる。
最初に、図1、図6(A),(B)を参照しながら容器の概略構成を説明する。容器は、容器本体1とシール蓋材2により構成されている。
図1に示すように、上記収容部10の底部11は円形をなし、開口周縁19はこの底部11より若干径の大きな円形をなしている。フランジ部20の外周縁29は角部が丸く形成された正方形をなしている。
内側偏倚部22xの中心軸線L0からの距離は、外側偏倚部22yの中心軸線L0からの距離より短い。
4つの仮想基準線L1〜L4において、中心軸線L0と内側偏倚部22xの距離は互いに等しく、中心軸線L0と外側偏倚部22yの距離も互いに等しい。
内側領域23の外周縁部23aは、外側偏倚部22yに対応して外方向張出部23bを有し、内側偏倚部22xに対応して内方向後退部23cを有している。
本実施形態では、90°離れた4箇所において係合することにより、再封蓋2Aを容器本体1Aに確実に保持することができる。
図8に示すように、環状凸部21の底部に形成される切断予定ライン22は90°間隔で4つの偏倚部形成箇所Pを有している。各偏倚部形成箇所Pでは、左右対称をなす円弧部全体が外側偏倚部22yとして提供され、直線部において円弧部に連なる部位が内側偏倚部22xとして提供される。本実施形態では、各偏倚部形成箇所Pには、1つの外側偏倚部22yと、その両側の2つの内側偏倚部22xが形成されている。
環状凸部21の底部が傾斜しているため、図13(B)に示すように、切断後は内側領域23の外周縁部23aが上方に向かって変形し、外側領域24の内周縁部24aが下に向かって変形する。その結果、再封蓋2Aを容器本体1Aに載せた時に、外側領域24の内周縁部24aが内側領域23の外周縁部23aより下方に位置することになる。
上記第2実施形態およびその変形例では、フランジ部の外形状、環状凸部および切断予定ラインの平面視形状は、任意のあらゆる形状を採用可能である。
上記実施形態では容器本体とシール蓋材が樹脂製であったが、いずれか一方または両方が、樹脂以外の材料例えば紙や金属であってもよい。
1A 開封後の容器本体
2 シール蓋材
2A 再封蓋
10 収容部
19 開口周縁
20 フランジ部
21 環状凸部
21a 円弧部
21b 収容部
21c 係止部
21w 外周壁部
22 切断予定ライン
22x 内側偏倚部
22y 外側偏倚部
23 内側領域
23a 内側領域の外周縁部
23b 外方向張出部
24 外側領域
24a 外側領域の内周縁部
24b 内方向張出部
25 隆起部
29 フランジ部の外周縁
P 偏倚部形成箇所
Claims (6)
- 容器本体とシール蓋材とを備え、
上記容器本体は、収容部と、この収容部の開口周縁に連なるフランジ部とを有し、
上記フランジ部には、下に凸となる環状凸部が形成され、この環状凸部の底部に、外力付与により切断可能な切断予定ラインが環状線を描いて形成され、この切断予定ラインにより上記フランジ部は内側領域と外側領域に区分けされ、上記環状凸部の底部が、上記内側領域の外周縁部と上記外側領域の内周縁部を提供しており、
上記切断予定ラインは、上記収容部の中心軸線からの距離が互いに異なる内側偏倚部と外側偏倚部を有し、上記中心軸線から上記内側偏倚部までの距離が、上記中心軸線から上記外側偏倚部までの距離より短く、上記外側領域の内周縁部は上記内側偏倚部に対応した位置に内方向張出部を有し、上記内側領域の外周縁部は上記外側偏倚部に対応した位置に外方向張出部を有しており、
上記フランジ部の外側領域において、上記環状凸部より径方向外側に上記シール蓋材が固着されており、
上記切断予定ラインでの切断により、上記フランジ部の外側領域と上記シール蓋材を含む再封蓋が、上記フランジ部の内側領域から分離可能であり、
上記再封蓋は、上記分離前の位置から上記収容部を中心として回転変位するとともに上記収容部の開口を再封した状態で、上記外側領域の上記内方向張出部が、上記内側領域の上記外方向張出部の下側に重合可能であり、
上記環状凸部と上記切断予定ラインは平面視正方形をなし、4つの辺に対応する直線部と、4つの角部に対応する円弧部を有しており、上記切断予定ラインの上記円弧部が上記外側偏倚部として提供され、上記切断予定ラインの上記直線部において上記円弧部に隣接する部位が、上記内側偏倚部として提供されることを特徴とする容器。 - 上記環状凸部の外周壁は、上記切断予定ラインの円弧部に対応する円弧部と、この円弧部に隣接するとともに径方向外側に膨出した膨出収容部と、これら膨出収容部と円弧部の境の係止部とを有しており、
上記膨出収容部は再封時に上記内側領域の上記外方向張出部を収容できるようになっており、上記係止部は、上記内側領域の外方向張出部より上記中心軸線からの距離が短く、再封時に上記外方向張出部に係止されることを特徴とする請求項1に記載の容器。 - 容器本体とシール蓋材とを備え、
上記容器本体は、収容部と、この収容部の開口周縁に連なるフランジ部とを有し、
上記フランジ部には、下に凸となる環状凸部が形成され、この環状凸部の底部に、外力付与により切断可能な切断予定ラインが環状線を描いて形成され、この切断予定ラインにより上記フランジ部は内側領域と外側領域に区分けされ、上記環状凸部の底部が、上記内側領域の外周縁部と上記外側領域の内周縁部を提供しており、
上記切断予定ラインは、上記収容部の中心軸線からの距離が互いに異なる内側偏倚部と外側偏倚部を有し、上記中心軸線から上記内側偏倚部までの距離が、上記中心軸線から上記外側偏倚部までの距離より短く、上記外側領域の内周縁部は上記内側偏倚部に対応した位置に内方向張出部を有し、上記内側領域の外周縁部は上記外側偏倚部に対応した位置に外方向張出部を有しており、
上記フランジ部の外側領域において、上記環状凸部より径方向外側に上記シール蓋材が固着されており、
上記切断予定ラインでの切断により、上記フランジ部の外側領域と上記シール蓋材を含む再封蓋が、上記フランジ部の内側領域から分離可能であり、
上記再封蓋は、上記分離前の位置から上記収容部を中心として回転変位するとともに上記収容部の開口を再封した状態で、上記外側領域の上記内方向張出部が、上記内側領域の上記外方向張出部の下側に重合可能であり、
上記環状凸部の底部は、径方向外方向に進むにしたがって下方に向かうような傾斜をなしていることを特徴とする容器。 - 容器本体とシール蓋材とを備え、
上記容器本体は、収容部と、この収容部の開口周縁に連なるフランジ部とを有し、
上記フランジ部には、下に凸となる環状凸部が形成され、この環状凸部の底部に、外力付与により切断可能な切断予定ラインが環状線を描いて形成され、この切断予定ラインにより上記フランジ部は内側領域と外側領域に区分けされ、上記環状凸部の底部が、上記内側領域の外周縁部と上記外側領域の内周縁部を提供しており、
上記切断予定ラインは、上記収容部の中心軸線からの距離が互いに異なる内側偏倚部と外側偏倚部を有し、上記中心軸線から上記内側偏倚部までの距離が、上記中心軸線から上記外側偏倚部までの距離より短く、上記外側領域の内周縁部は上記内側偏倚部に対応した位置に内方向張出部を有し、上記内側領域の外周縁部は上記外側偏倚部に対応した位置に外方向張出部を有しており、
上記フランジ部の外側領域において、上記環状凸部より径方向外側に上記シール蓋材が固着されており、
上記切断予定ラインでの切断により、上記フランジ部の外側領域と上記シール蓋材を含む再封蓋が、上記フランジ部の内側領域から分離可能であり、
上記再封蓋は、上記分離前の位置から上記収容部を中心として回転変位するとともに上記収容部の開口を再封した状態で、上記外側領域の上記内方向張出部が、上記内側領域の上記外方向張出部の下側に重合可能であり、
上記環状凸部と上記切断予定ラインは平面視偶数の正多角形をなし、偶数の辺に対応する直線部と、偶数の角部に対応する円弧部を有しており、上記収容部の中心軸線から径方向に放射状に延びる偶数の仮想基準線が、上記切断予定ラインの円弧部を通り、この切断予定ラインの各円弧部が、上記仮想基準線の両側において上記内側偏倚部と上記外側偏倚部を有し、
周方向に隣り合う上記仮想基準線では、上記内側偏倚部と上記外側偏倚部の周方向位置が異なることを特徴とする容器。 - 容器本体とシール蓋材とを備え、
上記容器本体は、収容部と、この収容部の開口周縁に連なるフランジ部とを有し、
上記フランジ部には、下に凸となる環状凸部が形成され、この環状凸部の底部に、外力付与により切断可能な切断予定ラインが環状線を描いて形成され、この切断予定ラインにより上記フランジ部は内側領域と外側領域に区分けされ、上記環状凸部の底部が、上記内側領域の外周縁部と上記外側領域の内周縁部を提供しており、
上記切断予定ラインは、上記収容部の中心軸線からの距離が互いに異なる内側偏倚部と外側偏倚部を有し、上記中心軸線から上記内側偏倚部までの距離が、上記中心軸線から上記外側偏倚部までの距離より短く、上記外側領域の内周縁部は上記内側偏倚部に対応した位置に内方向張出部を有し、上記内側領域の外周縁部は上記外側偏倚部に対応した位置に外方向張出部を有しており、
上記フランジ部の外側領域において、上記環状凸部より径方向外側に上記シール蓋材が固着されており、
上記切断予定ラインでの切断により、上記フランジ部の外側領域と上記シール蓋材を含む再封蓋が、上記フランジ部の内側領域から分離可能であり、
上記再封蓋は、上記分離前の位置から上記収容部を中心として回転変位するとともに上記収容部の開口を再封した状態で、上記外側領域の上記内方向張出部が、上記内側領域の上記外方向張出部の下側に重合可能であり、
上記環状凸部と上記切断予定ラインは平面視正方形又は長方形をなし、4つの辺に対応する直線部と、4つの角部に対応する円弧部を有しており、上記収容部の中心軸線から径方向に放射状に延びる4つの仮想基準線が、上記切断予定ラインの円弧部を通り、この切断予定ラインの各円弧部が、上記仮想基準線の両側において上記内側偏倚部と上記外側偏倚部を有し、
180°離間して対をなす上記仮想基準線では、上記内側偏倚部と上記外側偏倚部の周方向位置が異なることを特徴とする容器。 - 上記フランジ部の上記内側領域において、上記環状凸部より径方向内側には環状線を描く隆起部が形成され、上記シール蓋材が上記隆起部と上記フランジ部の上記外側領域に熱溶着されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の容器。
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