JP2015063306A - 包装用容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内容物を収容するための容器本体2と、容器本体の開口部3を塞ぐ蓋体4とを備えた包装用容器1であって、容器本体および蓋体には、蓋体が開口部を塞いだ閉蓋状態において、互いに重なり合う本体側閉止部6および蓋体側閉止部7とをそれぞれ備えており、蓋体側閉止部には、水平方向に延設された端縁10と、蓋体の全周に沿って設けられ、端縁から内側位置において、内方に向かって垂下された後に外方に向かって垂下および膨出された係合膨出部11とが設けられている一方、本体側閉止部には、端縁を係合支持する支持部12と、係合膨出部に対して密封状態で係合する係合受部13と、支持部の外方において端縁よりも高い位置まで立ち上がった外周壁14と、この外周壁から外方において垂下された垂下部15とが設けられている。
【選択図】図1
Description
このような事態を回避するために、蓋体の閉止操作は容易であり、かつ不用意に蓋体が外れることを回避する工夫がなされている(特許文献1)。この文献には、内容物を収容するための容器本体と、この容器本体の開口部を塞ぐ蓋体とを備え、容器本体と蓋体とがヒンジ部を介して一体成形されてなる包装用容器であって、容器本体および蓋体は、開口部に沿って、閉蓋時に互いに重なり合う本体垂下部および蓋体垂下部をそれぞれ有し、本体垂下部および蓋体垂下部の少なくともヒンジ部と対峙する開閉端側コーナー部には互いに係合し合う周方向に延びる係合部がそれぞれ形成されており、閉蓋時に容器内方に位置することとなる本体垂下部もしくは蓋体垂下部に形成された係合部には容器内方側に窪んだ縦方向の凹溝が形成されている。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、内容物を入れて、容器本体を蓋体で閉止した後には、意図的であっても、蓋体の取り外しを規制できる包装用容器を提供することである。
また、前記本体側閉止部の垂下部の先端は、外方に向かって曲げられてスカート縁が形成されていると共に、前記蓋体側閉止部の端縁と前記スカート縁とには、凹凸加工がなされていることが好ましい。
また、前記外周壁は、上端から支持部に向かって、外方に向かう傾斜面を備えていることが好ましい。
このようにすれば、蓋体の端縁は、外周壁の下方において、奥まった位置に係合されることになる。このため、蓋体と容器本体との係合を解除し難いものとなる。
このようにすれば、容器本体と蓋体との係合を意図的に解除しようとする際には、両摘み部を摘むことができるので、操作を行いやすい。
<第1実施形態>
図1には、第1実施形態の包装用容器1の平面図を示した。包装用容器1は、透明なプラスチック(例えば、PE、PPなど)によって、一体に形成されている。包装用容器1には、図示しない内容物(例えば、惣菜、デザートなど)を収容するための容器本体2と、この容器本体2の上方に開放されている開口部3を塞ぐ蓋体4とが設けられている。容器本体2と蓋体4とは、一辺部分がヒンジ部5を介して連結されている。また、蓋体4において、ヒンジ部5寄りの位置には、ヒンジ部5を切り取る操作を指示する説明4Bが設けられている。本実施形態においては、説明4Bは、「つまみを切り取る」との文章とされている。また、蓋体4とヒンジ部5との間には、蓋体4から蓋側摘み部4Aが設けられており、容器本体2とヒンジ部5との間には、容器本体2から本体側摘み部2Aが設けられている。両摘み部2A,4Aには、滑り止めの凹凸加工が施されている。蓋側摘み部4Aの左右両側には、ヒンジ部5の方向に向かって矢印4Cが形成されている。説明4Bと矢印4Cによって、蓋体4を取り外すためには、ヒンジ部5を切り取ることが理解されるようになっている。また、蓋体4の四隅付近には、強度を向上するためのリブ17が設けられている。
また、容器本体2と蓋体4の外周付近には、蓋体4が開口部3を塞ぐ閉蓋時に互いに重なり合うことで係合する閉止部6,7が設けられている。
図6に示すように、容器本体2と蓋体4とを係合する閉止部6,7のうち、蓋体側閉止部7には、水平方向に延設された端縁10と、この端縁10から内側位置において、内方に向かって垂下された後に外方に向かって垂下および膨出された係合膨出部11とが設けられている。係合膨出部11の中央において、最も内側に位置するところは溝部11Aとされている。係合膨出部11および溝部11Aは、蓋体4の全周に沿って設けられている。端縁10には、凹凸加工が施されている。また、本体側閉止部6には、端縁10を係合支持する支持部12と、係合膨出部11の形状に合わせて構成されて、係合膨出部11と密封状態で係合する係合受部13とが設けられている。係合受部13には、係合膨出部11の底面側を受ける底面部13Aと、溝部11Aに係合する突状13Bとが設けられている。
まず、図1および図2に示す状態の包装用容器1において、開口部3から容器本体2の内部に内容物(図示せず)を入れる。次いで、図8に示すように、ヒンジ部5を回動中心として回し、蓋体4を開口部3の上方から覆い被せるようにして組み付ける。このとき、ヒンジ部5は、容器本体2の受入れ溝18に収容される。最後に、蓋体側閉止部7と本体側閉止部6とを組み合わせるようにして係合することで、蓋体4が開口部3を密閉しつつ塞いだ閉蓋状態となる。この閉蓋状態では、蓋体4の端縁10は、容器本体4の外周壁14によって囲まれており、外周壁14よりも低く、かつ支持部12の奥側に収容されるようになっている。このため、端縁10が他のものに引っ掛かって蓋体4が容器本体2から外れてしまう事態が回避できる。
また、閉蓋状態では、蓋体4の端縁10は、傾斜面14Aによって、外周壁14の下方において、奥まった位置に係合されている。このため、蓋体4と容器本体2との係合は、解除し難いものとなっている。包装用容器1では、閉蓋状態においては、ヒンジ部5を切り取らない場合には、蓋体4を容器本体2から取り外すことは困難となっている。
ヒンジ部5を切り離した後には、容器本体2を押さえつつ、蓋側摘み部4Aを摘み、上方に持ち上げることで、閉止部6,7の係合状態を解離させて、蓋体4を取り外すことができる。
このように本実施形態によれば、容器本体2の内部に内容物を入れて、容器本体2を蓋体4で閉止した後には、不用意な蓋体4の脱落、および意図的な蓋体4の取り外しを行い難い包装用容器1を提供できた。
図14〜図16には、第2実施形態の包装用容器20の構造を示した。なお、第2実施形態において、1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。包装用容器20には、容器本体21と、容器本体21の上方に開放されている開口部22を塞ぐ蓋体23とが設けられている。開口部22の平断面は、ほぼ円形状とされている。蓋体23は、開口部22の上方に膨出するようにして開口部22の縁部を水密状に閉止する構造とされている。蓋体23の縁部10の一部は、略半円形状に外方に突出されて、蓋側摘み部24とされている。一方、容器本体21の受け入れ溝18の一縁部からは、外方に向かって本体側摘み部25が略半円形状に突設されている。
上記のように構成された容器本体21の開口部22を蓋体23で覆い付けるようにして組付ける。このとき、蓋側摘み部24は、受け入れ溝18内側に位置するようにする。図16においては、両摘み部24,25が位置ずれするようにして組み付けられているが、両摘み部24,25が重なり合うようにして組み付けることもできる。このとき、両閉止部6,7によって、容器本体21の開口部22が、蓋体23によって、密閉された状態で閉蓋状態となる。
このように本実施形態によれば、容器本体21の内部に内容物を入れて、容器本体21を蓋体23で閉止した後には、不用意な蓋体23の脱落、および意図的な蓋体23の取り外しを行い難い包装用容器20を提供できる。
<変形例>
図17には、第2実施形態の変形例における蓋体の平面図(A)及び側面図(B)を示した。この変形例では、蓋体28のみの形状が変形されている。蓋体28は、蓋体23に比べると、平面に近い形状とされており、容器本体21の開口部22をより低い位置で閉止するようになっている。この変形例についても、第2実施形態と同様の効果を奏する。
図18〜図20には、第3実施形態の包装用容器30の構造を示した。なお、第3実施形態において、第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。包装用容器30には、容器本体31と、容器本体31の上方に開放されている開口部32を塞ぐ蓋体33とが設けられている。開口部32の平断面は、ほぼ円形状とされている。蓋体33は、開口部32の上方に膨出するようにして開口部32の縁部を水密状に閉止する構造とされている。蓋体33の縁部10の一部は、略三角形状に外方に突出されて、蓋側摘み部34とされている。蓋側摘み部34の中央には、円形状の係合突状36が下方に向かって突設されている。一方、容器本体31の受け入れ溝18の一縁部からは、外方に向かって本体側摘み部35が略三角形状に突設されている。本体側摘み部35の中央には、係合突状36を受け入れ可能な受け孔37が設けられている。
なお、蓋体33を容器本体31から取り外す際には、両摘み部34,35を互いに上下に離間する方向に引っ張り操作し、係合突状36と受け孔37との係合を解除し、更に両閉止部6,7の組み付け状態を解除する。
このように本実施形態によれば、第2実施形態と同様の作用及び効果を奏する。また、本実施形態では、蓋体33と容器本体31との係合位置を決める係合突状36と受け孔37とが設けられている。
図21には、第3実施形態の変形例における蓋体の平面図(A)及び側面図(B)を示した。この変形例では、蓋体38のみの形状が変形されている。蓋体38は、略平面に近い構造とされており、蓋体33に比べると、容器本体31の開口部32をより低い位置で閉止するようになっている。この変形例についても、第3実施形態と同様の効果を奏する。
図22〜図24には、第4実施形態の包装用容器40の構造を示した。なお、第4実施形態において、第1実施形態〜第3実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。包装用容器40には、容器本体41と、容器本体41の上方に開放されている開口部42を塞ぐ蓋体43とが設けられている。開口部42の平断面は、ほぼ長方形状とされている。蓋体43は、開口部42の上方に膨出するようにして開口部42の縁部を水密状に閉止する構造とされている。蓋体43の三隅からは、縁部10の一部が略半円形状に外方に突出されて、蓋側摘み部44とされている。一方、容器本体41の三隅には、受け入れ溝18が設けられており、この一縁部からは、外方に向かって本体側摘み部45が略半円形状に突設されている。
上記のように構成された容器本体41の開口部42を蓋体43で覆い付けるようにして組付ける。このとき、図24に示すように、蓋側摘み部44は、受け入れ溝18の内側に位置すると共に、本体側摘み部45の一部が蓋側摘み部44の一部と上下方向に重なり合うようになっている。このとき、両閉止部6,7によって、容器本体41の開口部42が、蓋体43によって、密閉された状態で閉蓋状態となる。
このように本実施形態によれば、上記実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
図25には、第4実施形態の変形例における蓋体の平面図(A)及び側面図(B)を示した。この変形例では、蓋体48のみの形状が変形されている。蓋体48は、略平面に近い構造とされており、蓋体43に比べると、容器本体41の開口部42をより低い位置で閉止するようになっている。この変形例についても、第4実施形態と同様の効果を奏する。
なお、本発明によれば、包装用容器の形状は、上記実施形態の他に円筒状、楕円形状、立方体状などの各種の構成を採用し得る。
2,21,31,41…容器本体
2A,25,35,45…本体側摘み部
3,22,32,42…開口部
4,23,28,33,38,43,48…蓋体
4A,24,34,44…蓋側摘み部
6…本体側閉止部
7…蓋体側閉止部
10…端縁
11…係合膨出部
12…支持部
13…係合受部
14…外周壁
14A…傾斜面
15…垂下部
16…スカート縁
18…受け入れ溝
Claims (4)
- 内容物を収容するための容器本体と、この容器本体上方の開口部を塞ぐ蓋体とを備えたものであって、前記容器本体および蓋体には、前記蓋体が前記開口部を塞いだ閉蓋状態において、互いに重なり合う本体側閉止部および蓋体側閉止部とをそれぞれ備えており、前記蓋体側閉止部には、水平方向に延設された端縁と、前記蓋体の全周に沿って設けられ、前記端縁から内側位置において、内方に向かって垂下された後に外方に向かって垂下および膨出された係合膨出部とが設けられている一方、前記本体側閉止部には、前記端縁を係合支持する支持部と、前記係合膨出部に対して密封状態で係合する係合受部と、前記支持部の外方において前記蓋体側閉止部の端縁よりも高い位置まで立ち上がった外周壁と、この外周壁から外方において垂下された垂下部とが設けられていることを特徴とする包装用容器。
- 前記本体側閉止部の垂下部の先端は、外方に向かって曲げられてスカート縁が形成されていると共に、前記蓋体側閉止部の端縁と前記スカート縁とには、凹凸加工がなされていることを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
- 前記外周壁は、上端から支持部に向かって、外方に向かう傾斜面を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の包装用容器。
- 前記蓋体側の端縁の一部は外方に突出されて蓋側摘み部が設けられている一方、前記容器本体において前記外周壁の一部は前記支持部と同じ高さまで低くされて受け入れ溝とされており、この受け入れ溝の外方には、本体側摘み部が突設されていると共に、前記容器本体と蓋体とが組み付けられるときに、前記受け入れ溝に前記蓋側摘み部が位置するようになっていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一つに記竿の包装用容器。
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