JP4889871B2 - X線発生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線を発生させるX線発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかるX線発生装置としては、例えば特開平7−29532号公報に開示されたものがある。このX線発生装置は、熱電子を放出するカソード部と、カソード部から放出された熱電子を制御するグリッド電極と、熱電子が衝突することでX線を発生するターゲットと、これらカソード部及びグリッド電極に印加する電圧を制御する電圧制御装置とを備えている。カソード部は、多孔質タングステンにBaOなどの易電子放射物質が含浸されたカソードと、このカソードを加熱して熱電子を放出させるためのヒータとを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のX線発生装置では、図8(a)〜(e)に示すように、X線発生装置のメイン電源(図中、駆動SWと示す)をオンにすることで、電圧制御装置によってカソード部、すなわちカソードを加熱するためのヒータに所定の電圧が印加されると共に、熱電子がターゲットに到達しないようなカットオフ電圧がグリッド電極に印加される。このように予めヒータに所定の電圧を印加すること(すなわち、ヒータの予熱)は、X線出射のオン信号が入力されたと同時に所望の安定したX線を出射するために重要である。そして、X線出射のスイッチ(図中、X線SWと示す)によりX線出射のオン信号が入力されると、ターゲットに衝突する熱電子の量が所定値となるような動作電圧がグリッド電極に印加され、これにより熱電子がターゲットに衝突してX線が発生する。
【0004】
従来のX線発生装置では、X線出射のオン信号が入力されると同時に所望の安定したX線を出射するために、カソード部のヒータには熱電子の放出に必要な電圧が常に印加されていた。ところで、X線発生装置では、使用条件によってはメイン電源がオン状態でX線出射がオフの状態である待機時間、すなわちヒータの予熱状態が圧倒的に長い状態となることがあった。この待機時間中にもカソード部のヒータには熱電子の放出に必要な電圧が印加されているので、X線を出射しなくともカソードは消耗することになる。このように、使用条件によってはX線管の非効率な運転が行われることになり、その結果、カソードの寿命が短くなって、ひいてはX線管の寿命が短くなるという問題があった。
【0005】
そこで本発明は、使用条件によらないでX線管を効率的に運転することにより、より長期にわたってしかも安定的にX線を得ることが可能なX線発生装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るX線発生装置は、(1)熱電子を放出するカソード部、カソード部から放出された熱電子を制御するグリッド電極、及び熱電子が衝突することによりX線を発生させるターゲットを有するX線管と、(2)カソード部及びグリッド電極に印加する電圧を制御する電圧制御装置と、(3)X線発生装置のオン・オフ及びX線出射のオン・オフを操作するスイッチと、を備え、カソード部は、カソードと該カソードを加熱するためのヒータとを有する傍熱タイプのカソード部であり、電圧制御装置は、スイッチを介する当該X線発生装置のオン信号とX線出射のオフ信号とに基づいて、カソード部のヒータに正の待機電圧Vf1を印加すると共に、カソード部から放出された熱電子がターゲットに到達しないような負のカットオフ電圧Vc1をグリッド電極に印加し、スイッチを介する当該X線発生装置のオン信号とX線出射のオン信号とに基づいて、カソード部のヒータに待機電圧Vf1よりも高いカソード動作電圧Vf2を印加すると共に、カソード部から放出された熱電子がターゲットに到達するようなカットオフ電圧Vc1よりも高いグリッド動作電圧Vc2をグリッド電極に印加する、ことを特徴とする。
【0007】
このX線発生装置では、X線発生装置のスイッチがオンでX線出射のスイッチがオフの状態では、X線出射のスイッチがオンのときに印加されるカソード動作電圧Vf2よりも低い待機電圧Vf1がカソード部に印加される。よって、X線発生装置のスイッチがオンの状態でカソード部に常にカソード動作電圧Vf2が印加される従来のX線発生装置と比べて、カソード部が消耗するまでの期間が長くなり、しかもX線出射のスイッチをオンにしたと同時に所望の安定したX線を出射することができる。このように、このX線発生装置によれば、使用条件によらないでX線管を効率的に運転することにより、より長期にわたって安定的にX線を得ることが可能となる。また、このX線発生装置では、カソード部が、カソードとカソードを加熱するためのヒータとを有する傍熱タイプのカソード部である。このようにすれば、ヒータに印加する電圧を制御することによりカソードが消耗するまでの期間が長くなる。
【0008】
また本発明に係るX線発生装置は、(1)熱電子を放出するカソード部、カソード部から放出された熱電子を制御するグリッド電極、及び熱電子が衝突することによりX線を発生させるターゲットを有するX線管と、(2)カソード部及びグリッド電極に印加する電圧を制御する電圧制御装置と、(3)X線発生装置のオン・オフ、カソード部のオン・オフ、及びX線出射のオン・オフを操作するスイッチと、を備え、カソード部は、カソードと該カソードを加熱するためのヒータとを有する傍熱タイプのカソード部であり、電圧制御装置は、スイッチを介する当該X線発生装置のオン信号とカソード部のオフ信号とX線出射のオフ信号とに基づいて、カソード部のヒータに正の待機電圧Vf1を印加すると共に、カソード部から放出された熱電子がターゲットに到達しないような負のカットオフ電圧Vc1をグリッド電極に印加し、スイッチを介する当該X線発生装置のオン信号とカソード部のオン信号とX線出射のオフ信号とに基づいて、カソード部のヒータに待機電圧Vf1よりも高いカソード動作電圧Vf2を印加すると共に、グリッド電極にカットオフ電圧Vc1を印加し、スイッチを介する当該X線発生装置のオン信号とカソード部のオン信号とX線出射のオン信号とに基づいて、カソード部のヒータにカソード動作電圧Vf2を印加すると共に、カソード部から放出された熱電子がターゲットに到達するようなカットオフ電圧Vc1よりも高いグリッド動作電圧Vc2をグリッド電極に印加する、ことを特徴とする。
【0009】
このX線発生装置では、X線発生装置のスイッチがオンでカソード部のスイッチがオフの状態では、カソード部のスイッチがオンのときに印加されるカソード動作電圧Vf2よりも低い待機電圧Vf1がカソード部に印加される。よって、X線発生装置のスイッチがオンの状態でカソード部に常にカソード動作電圧Vf2が印加される従来のX線発生装置と比べて、カソード部が消耗するまでの期間が長くなり、しかもX線出射のスイッチをオンにしたと同時に所望の安定したX線を出射することができる。このように、使用条件によらないでX線管を効率的に運転することにより、より長期にわたってしかも安定的にX線を得ることが可能となる。特に、このX線発生装置では、カソード部のオン・オフを操作するスイッチにより、カソード部に印加する電圧を待機電圧Vf1とカソード動作電圧Vf2との間で自由に操作できるようになっている。よって、X線の出射を開始する前にカソード部のスイッチをオンにし、カソード部に印加する電圧を待機電圧Vf1からカソード動作電圧Vf2に切り替えておくことで、X線出射のスイッチのオンによりX線の出射に瞬時に対応して、X線出射の初期状態からより安定した特性のX線を出射することが可能となる。また、このX線発生装置では、カソード部が、カソードとカソードを加熱するためのヒータとを有する傍熱タイプのカソード部である。このようにすれば、ヒータに印加する電圧を制御することによりカソードが消耗するまでの期間が長くなる。
【0010】
また本発明に係るX線発生装置は、熱電子を放出するカソード部、カソード部から放出された熱電子を制御するグリッド電極、及び熱電子が衝突することによりX線を発生させるターゲットを有するX線管と、カソード部及びグリッド電極に印加する電圧を制御する電圧制御装置と、当該X線発生装置のオン・オフ、カソード部のオン・オフ、及びX線出射のオン・オフを操作するスイッチと、を備え、カソード部は、カソードと該カソードを加熱するためのヒータとを有する傍熱タイプのカソード部であり、電圧制御装置は、スイッチを介する当該X線発生装置のオン信号とカソード部のオフ信号とX線出射のオフ信号とに基づいて、カソード部のヒータへ電圧を印加しないと共に、グリッド電極へ電圧を印加せず、スイッチを介する当該X線発生装置のオン信号とカソード部のオン信号とX線出射のオフ信号とに基づいて、カソード部のヒータへ正の待機電圧Vf1を印加すると共に、グリッド電極にカソード部から放出された熱電子がターゲットに到達しないような負のカットオフ電圧Vc1を印加し、スイッチを介する当該X線発生装置のオン信号とカソード部のオン信号とX線出射のオン信号とに基づいて、カソード部のヒータへ待機電圧Vf1よりも高いカソード動作電圧Vf2を印加すると共に、カソード部から放出された熱電子がターゲットに到達するようなカットオフ電圧Vc1よりも高いグリッド動作電圧Vc2をグリッド電極に印加する、ことを特徴とする。
【0011】
このX線発生装置では、X線発生装置のスイッチがオンで、カソード部のスイッチがオフのときはカソード部に電圧が印加されず、X線発生装置のスイッチがオンで、カソード部のスイッチがオンで、X線出射のスイッチがオフの状態では、X線出射のスイッチがオンのときに印加されるカソード動作電圧Vf2よりも低い待機電圧Vf1がカソード部に印加される。よって、X線発生装置のスイッチがオンの状態でカソード部に常にカソード動作電圧Vf2が印加される従来のX線発生装置と比べて、カソード部が消耗するまでの期間が長くなり、しかもX線出射のスイッチをオンにしたと同時に所望の安定したX線を出射することができる。このように、使用条件によらないでX線管を効率的に運転することにより、より長期にわたってしかも安定的にX線を得ることが可能となる。特に、本実施形態に係るX線発生装置は、カソード部のオン・オフを操作するスイッチにより、カソード部に印加する電圧を電圧印加停止と待機電圧Vf1との間で自由に操作できるようになっている。よって、X線発生装置のスイッチがオンの状態であっても、カソード部への電圧印加を停止することが可能となり、カソード部が短期間で消耗することがより一層抑制され、X線管をより効率的に運転することにより、より長期にわたって安定的にX線を得ることが可能となる。また、このX線発生装置では、カソード部が、カソードとカソードを加熱するためのヒータとを有する傍熱タイプのカソード部である。このようにすれば、ヒータに印加する電圧を制御することによりカソードが消耗するまでの期間が長くなる。
【0012】
本発明に係るX線発生装置では、電圧制御装置は、カソード部のヒータへの待機電圧Vf1の印加時間が連続して所定の時間以上継続したとき、カソード部のオン・オフを制御するスイッチをオフにして、カソード部のヒータへの電圧の印加を停止することを特徴としてもよい。このようにすれば、カソード部のスイッチを消し忘れたとき、カソード部への電圧の印加が自動的に停止されることにより、カソード部が短期間で消耗することが更に抑制され、X線管を更に効率的に運転することにより、更に長期にわたって安定的にX線を得ることが可能となる。
【0013】
本発明に係るX線発生装置では、カソード部は、カソードとカソードを加熱するためのヒータとを有する傍熱タイプのカソード部であることを特徴としてもよい。このようにすれば、ヒータに印加する電圧を制御することによりカソードが消耗するまでの期間が長くなる。
【0014】
本発明に係るX線発生装置では、カソード部は、フィラメントを有する直熱タイプのカソード部であることを特徴としてもよい。このようにすれば、フィラメントに印加する電圧を制御することによりフィラメントが消耗するまでの期間が長くなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係るX線発生装置の好適な実施形態について説明する。なお、図面において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0016】
ここで、以下に説明する第1〜3の実施形態に係るX線発生装置は、基本構成が同一であるため、X線発生装置の基本構成について最初にまとめて説明する。
【0017】
図1は、第1〜3の実施形態に係るX線発生装置の構成を模式的に示す図である。図1に示すように、X線発生装置1はX線を発生するX線管ユニット10と、このX線管ユニット10を制御する制御ユニット30とを備えている。
【0018】
X線管ユニット10は、X線管11を有している。X線管11は、エンドウィンドウタイプとサイドウィンドウタイプのいずれも用いることが可能であるが、本実施形態ではエンドウィンドウタイプのX線管11について説明する。
【0019】
図2に示すように、X線管11はマイクロフォーカスX線管であり、金属製の外囲器12とガラス製の外囲器13とを組み合わせて構成されている。外囲器12の一端にはセラミック製のステム14がはめ込まれており、ステム14には後述するグリッド電極15やカソード部16に電圧を供給するための複数のピン17が挿通されている。また、この外囲器12の側面にはベリリウム製のX線出射窓18が形成されている。
【0020】
外囲器12,13の内部には、外囲器12側に電子銃20が配置され、外囲器13側に無酸素銅などからなるターゲット基体21が配置されている。電子銃20は、カソード部16、グリッド電極15、及びフォーカス電極19を有している。また、ターゲット基体21の先端には、タングステンのターゲット22が銀でロウ付けされている。
【0021】
ターゲット22は、熱電子がターゲット22に向かう軌道に垂直な面に対して25度傾けて配置されている。このように、ターゲット22が傾けられて配置されているため、発生したX線の多くがX線出射窓18から外部に出射される。
【0022】
図3は、電子銃20の構造を示す断面図である。図3に示すように、カソード部16、グリッド電極15、及びフォーカス電極19は、アルミナ又はサファイヤの支柱23に取り付けられている。グリッド電極15とフォーカス電極19の材質は、耐熱性及び放熱性に優れたモリブデンを使用することができる。グリッド電極15とフォーカス電極19の支柱23への接着は、非結晶性ガラスまたは銀24によるロウ付けにより行われている。カソード部16は、ヒータ25とカソード26とを含み、ヒータ25の熱によりカソード26を加熱する傍熱タイプである。なお、カソード部16はフィラメントを有し、このフィラメントに電圧を印加することで熱電子が放出される直熱タイプであってもよい。本実施形態では、傍熱タイプのカソード部16について説明する。
【0023】
カソード26は含浸型カソードが用いられている。含浸型カソードは多孔質タングステンにBaO,CaO,Al2O3などの易電子放射物質を含浸させたものであり、その電子放斜面がOs(オスミウム),Ir(イリジウム),Os/Ru(ルテニウム)などで被覆されている。この被覆により、動作温度が低減されカソード26の長寿命化が図られる。
【0024】
外囲器12は、ニッケル・銅合金により形成されている。ニッケル・銅合金は、熱伝導性、加工性(特に溶接性)に優れ、ガス放出の少ない金属である。このように、外囲器12は熱伝導性の高い合金により形成されるため、X線管11の内部で発生する熱を効率よく外部に運び去ることができ、熱によるダメージを軽減してX線管11の寿命を延ばすことができる。
【0025】
また外囲器12は導電性を有し、常にグランド電位に維持されている。フォーカス電極19はこの外囲器12と接続されているため、フォーカス電極19も常にグランド電位に維持される。これにより、ターゲット22の電位が変化しても、フォーカス電極19の周囲に形成される電子レンズの形状は常に一定となり、安定した微小X線焦点を保つことができる。さらに、グランド電位に維持された外囲器12によって、電子銃10及びターゲット22が囲まれているため、外部の影響により外囲器12内部の電界分布の乱れが抑制されている。
【0026】
またX線管ユニット10は、グリッド電極15、ターゲット22、及びカソード部16に印加する電圧を発生する電圧発生回路27を有している。ここで本明細書において「カソード部に印加する電圧」とは、上記した傍熱タイプのカソード部16についてはヒータ25に印加する電圧のことを指し、直熱タイプのカソード部16についてはフィラメントに印加する電圧のことを指す。この電圧発生回路27は、グリッド電極15、ターゲット22、及びカソード部16について共通のものとして図示するが、これらグリッド電極15、ターゲット22、及びカソード部16は電圧発生回路をそれぞれ有していてもよい。
【0027】
このX線管ユニット10では、カソード部16のヒータ25に電圧が印加されて発熱することによりカソード26が加熱されると、一定の温度でカソード26の表面から熱電子が放出される。放出された熱電子は、グリッド電極15により加速され、フォーカス電極19により集束されて、ターゲット22に衝突する。衝突により、熱電子はX線と熱に変換され、発生したX線はX線出射窓18から外部に出射する。また発生した熱は熱伝導性の高いターゲット基体21を通って外部に放出される。
【0028】
制御ユニット30は、図1に示すように、操作部31と制御部32とを有している。操作部31には、X線発生装置1自体のオン・オフを操作するスイッチ33と、X線出射のオン・オフを操作するスイッチ34が設けられている。第2及び第3の実施形態に係るX線発生装置1では、操作部31には更にカソード部16のオン・オフを操作するスイッチ35が設けられている。
【0029】
制御部32には、電圧発生回路27を制御するためのプログラムが記憶されたメモリ36と、X線発生装置10全体の動作をつかさどる演算手段としてのCPU37が設けられている。なお、この制御部32と電圧発生回路27とにより本実施形態に係る電圧制御装置が構成される。
【0030】
上記のような基本構成を有するX線発生装置1において、第1〜3の実施形態では制御部32の構成がそれぞれ相違する。よって、以下に説明する各実施形態においては、主に制御部32の相違点について詳述する。
【0031】
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るX線発生装置1では、制御ユニット30の制御部32のメモリ37には、X線管ユニット10の電圧発生回路27を以下のように制御するためのプログラムが記憶されている。
【0032】
すなわち、図4(a)〜(e)に示すように、X線発生装置1のスイッチ(図中、駆動SWと示す)33がオフにされているとき(X線出射のスイッチ34は必然的にオフである)、グリッド電極15及びカソード部16のヒータ25のいずれにも電圧を印加しない。そして、X線発生装置1のスイッチ33がオンにされ、X線出射のスイッチ(図中、X線SWと示す)34がオフにされているとき、X線発生装置1のオン信号と、X線出射のオフ信号とに基づいて、カソード部16のヒータ25に正の待機電圧Vf1 を印加すると共に、カソード部16のカソード26から放出された熱電子がターゲット22に到達しないような負のカットオフ電圧Vc1をグリッド電極15に印加する。
【0033】
また、X線発生装置1のスイッチ33がオンにされ、X線出射のスイッチ34がオンにされているとき、X線発生装置1のオン信号とX線出射のオン信号とに基づいて、カソード部16のヒータ25に待機電圧Vf1よりも高いカソード動作電圧Vf2を印加すると共に、カソード部16のカソード26から放出された熱電子がターゲット22に到達するような、カットオフ電圧Vc1よりも高いグリッド動作電圧Vc2をグリッド電極15に印加する。
【0034】
かかる構成を有する本実施形態に係るX線発生装置1を動作させるためには、図4(a)に示すように、まずX線発生装置1のスイッチ33をオンにする。すると、図4(d)に示すように、カソード部16のヒータ25に3ボルト程度の正の待機電圧Vf1 が印加される。これによりカソード26が暖められ、X線出射にすばやく対応できるよう待機状態に入る。この待機電圧Vf1 は可能な限り小さいと好ましい。これと同時に、図4(c)に示すように、カソード26から放出された熱電子がターゲット22に到達しないような−200ボルト程度の負のカットオフ電圧Vc1がグリッド電極15に印加される。これにより、待機状態においてカソード26から放出された熱電子がターゲット22に到達することが抑制される。
【0035】
そして、X線の出射を開始したいときは、図4(b)に示すように、X線出射のスイッチ34をオンにする。すると、図4(d)に示すように、カソード部16のヒータ25に待機電圧Vf1よりも高い6.3ボルト程度のカソード動作電圧Vf2 が印加される。これによりカソード26が高温に熱せられ、カソード26から多くの熱電子が放出される。これと同時に、図4(c)に示すように、カソード26から放出された熱電子がターゲット22に到達するようなカットオフ電圧Vc1よりも高いグリッド動作電圧Vc2がグリッド電極15に印加される。このグリッド動作電圧Vc2は、カソード26から放出されてターゲット22に衝突する熱電子の量が所定値となるように調整される。これにより、カソード26から放出された熱電子がグリッド電極15により加速され、集束電極19により集束されてターゲット22に衝突する。そして、生成されたX線は、X線出射窓19から外部に出射される(図4(e))。
【0036】
X線の出射を停止するときは、図4(b)に示すように、X線出射のスイッチ34をオフにする。すると、図4(d)に示すように、カソード部16のヒータ25に待機電圧Vf1が印加されると共にカットオフ電圧Vc1がグリッド電極15に印加され、再び待機状態に入る。
【0037】
X線の出射を再開するときは、再びX線出射のスイッチ34をオンにすることで上記したようにしてX線が出射され、X線の出射を停止するときはX線出射のスイッチ34をオフにすることで上記したようにしてX線の出射が停止される。そして、X線発生装置1の使用を終了するときは、図4(a)に示すように、X線発生装置1のスイッチ33をオフにする。すると、図4(c)、(d)に示すように、カソード部16のヒータ25への電圧の印加が停止され、またグリッド電極15への電圧の印加が停止されて、X線発生装置1の動作が完全に停止される。
【0038】
以上、本実施形態に係るX線発生装置1では、X線発生装置1のスイッチ33がオンでX線出射のスイッチ34がオフの状態では、X線出射のスイッチ34がオンのときに印加されるカソード動作電圧Vf2よりも低い待機電圧Vf1がカソード部16のヒータ25に印加される。よって、X線発生装置1のスイッチ33がオンの状態でカソード部26のヒータ25に常にカソード動作電圧Vf2が印加される従来のX線発生装置と比べて、カソード部16のカソード26が消耗するまでの期間が長くなる。このように、使用条件によらないでX線管11を効率的に運転することにより、このX線発生装置1ではより長期にわたってしかも安定的にX線を得ることが可能となる。
【0039】
(第2実施形態)
第2の実施形態に係るX線発生装置1では、制御ユニット30の制御部32のメモリ37には、X線管ユニット10の電圧発生回路27を以下のように制御するためのプログラムが記憶されている。
【0040】
すなわち、図5(a)〜(f)に示すように、X線発生装置1のスイッチ33がオフにされているとき(X線出射のスイッチ34及びカソード部16のスイッチ35は必然的にオフである)、グリッド電極15及びカソード部16のヒータ25のいずれにも電圧を印加しない。そして、X線発生装置1のスイッチ33がオンにされ、カソード部16のスイッチ(図中、カソード部SWと示す)35がオフにされ、X線出射のスイッチ34がオフにされているとき、X線発生装置1のオン信号とカソード部16のオフ信号とX線出射のオフ信号とに基づいて、カソード部16のヒータ25に正の待機電圧Vf1 を印加すると共に、カソード部16のカソード26から放出された熱電子がターゲット22に到達しないような負のカットオフ電圧Vc1をグリッド電極15に印加する。
【0041】
また、X線発生装置1のスイッチ33がオンにされ、カソード部16のスイッチ35がオンにされ、X線出射のスイッチ34がオフにされているとき、X線発生装置1のオン信号とカソード部16のオン信号とX線出射のオフ信号とに基づいて、カソード部16のヒータ25に待機電圧Vf1よりも高いカソード動作電圧Vf2を印加すると共に、グリッド電極15に上記したカットオフ電圧Vc1を印加する。
【0042】
また、X線発生装置1のスイッチ33がオンにされ、カソード部16のスイッチ35がオンにされ、X線出射のスイッチ34がオンにされているとき、X線発生装置1のオン信号とカソード部16のオン信号とX線出射のオン信号とに基づいて、カソード部16のヒータ25に上記したカソード動作電圧Vf2を印加すると共に、カソード部16のカソード26から放出された熱電子がターゲット22に到達するような、カットオフ電圧Vc1よりも高いグリッド動作電圧Vc2をグリッド電極15に印加する。
【0043】
かかる構成を有する本実施形態に係るX線発生装置1を動作させるためには、図5(a)に示すように、まずX線発生装置1のスイッチ33をオンにする。すると、図5(e)に示すように、カソード部16のヒータ25に3ボルト程度の正の待機電圧Vf1 が印加される。これによりカソード26が暖められ、X線出射にすばやく対応できるよう待機状態に入る。この待機電圧Vf1 は可能な限り小さいと好ましい。これと同時に、図5(d)に示すように、カソード26から放出された熱電子がターゲット22に到達しないような−200ボルト程度の負のカットオフ電圧Vc1がグリッド電極15に印加される。これにより、待機状態においてカソード26から放出された熱電子がターゲット22に到達することが抑制される。
【0044】
そして、X線の出射を開始したいときは、まず図5(b)に示すように、カソード部16のスイッチ35をオンにする。すると、図5(e)に示すように、カソード部16のヒータ25に6.3ボルト程度のカソード動作電圧Vf2が印加される。これにより、待機状態にあったカソード26がヒータ25により熱せられて動作状態に入り、X線出射の信号に瞬時に対応できる状態となる。このとき、グリッド電極15にはカットオフ電圧Vc1が印加されているため、カソード26から放出された熱電子がターゲット22に到達することが抑制されている。次に、図5(c)に示すように、X線出射のスイッチ34をオンにする。すると、図5(d)に示すように、カソード26から放出された熱電子がターゲット22に到達するような、カットオフ電圧Vc1よりも高いグリッド動作電圧Vc2がグリッド電極15に印加される。このグリッド動作電圧Vc2は、カソード26から放出されてターゲット22に衝突する熱電子の量が所定値となるように調整される。これにより、カソード26から放出された熱電子がグリッド電極15により加速され、集束電極19により集束されてターゲット22に衝突する。そして、生成されたX線は、X線出射窓19から外部に出射される(図5(f))。
【0045】
X線の出射を停止するときは、図5(c)に示すように、X線出射のスイッチ34をオフにする。すると、図5(d)に示すように、上記したカットオフ電圧Vc1がグリッド電極15に印加される。
【0046】
X線の出射を再開するときは、再びX線出射のスイッチ34をオンにすることで、上記したようにしてX線が出射され、またX線の出射を停止するときは、X線出射のスイッチ34をオフにすることで、上記したようにしてX線の出射が停止される。待機状態に入るときは、図5(b)に示すように、カソード部16のスイッチ35をオフにする。すると、図5(d)、(e)に示すように、カソード部16のヒータ25に上記した待機電圧Vf1が印加されると共に、上記したカットオフ電圧Vc1がグリッド電極15に印加される。そして、X線発生装置1の使用を終了するときは、図5(a)に示すように、X線発生装置1のスイッチ33をオフにする。すると、図5(d)、(e)に示すように、カソード部16のヒータ25への電圧の印加が停止され、またグリッド電極15への電圧の印加が停止されて、X線発生装置1の動作が完全に停止される。
【0047】
以上、本実施形態に係るX線発生装置1では、X線発生装置1のスイッチ33がオンでカソード部16のスイッチ35がオフの状態では、カソード部16のスイッチ35がオンのときに印加されるカソード動作電圧Vf2よりも低い待機電圧Vf1がヒータ25に印加される。よって、X線発生装置1のスイッチ33がオンの状態でカソード部16のヒータ25に常にカソード動作電圧Vf2が印加される従来のX線発生装置と比べて、カソード部16のカソード26が消耗するまでの期間が長くなる。このように、使用条件によらないでX線管11を効率的に運転することにより、このX線発生装置1によればより長期にわたってしかも安定的にX線を得ることが可能となる。
【0048】
特に、本実施形態に係るX線発生装置1では、カソード部16のオン・オフを操作するスイッチ35により、カソード部16のヒータ25に印加する電圧を待機電圧Vf1とカソード動作電圧Vf2との間で自由に操作できるようになっている。よって、X線の出射を開始する前にカソード部16のスイッチ35をオンにし、カソード部16のヒータ25に印加する電圧を待機電圧Vf1からカソード動作電圧Vf2に切り替えておくことで、X線出射のスイッチ34のオンによりX線の出射に瞬時に対応して、X線出射の初期状態からより安定した特性のX線を出射することが可能となる。
【0049】
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係るX線発生装置1では、制御ユニット30の制御部32のメモリ37には、X線管ユニット10の電圧発生回路27を以下のように制御するためのプログラムが記憶されている。
【0050】
すなわち、図6(a)〜(f)に示すように、X線発生装置1のスイッチ33がオフにされているとき(X線出射のスイッチ34及びカソード部16のスイッチ35は必然的にオフである)、グリッド電極15及びカソード部16のヒータ25のいずれにも電圧を印加しない。また、X線発生装置1のスイッチ33がオンにされ、カソード部16のスイッチ35がオフにされ、X線出射のスイッチ34がオフにされているときも、X線発生装置1のオン信号とカソード部16のオフ信号とX線出射のオフ信号とに基づいて、カソード部16のヒータ25へ電圧を印加しないと共に、グリッド電極15へ電圧を印加しない。
【0051】
また、X線発生装置1のスイッチ33がオンにされ、カソード部16のスイッチ35がオンにされ、X線出射のスイッチ34がオフにされているとき、X線発生装置1のオン信号とカソード部16のオン信号とX線出射のオフ信号とに基づいて、カソード部16のヒータ25に正の待機電圧Vf1 を印加すると共に、グリッド電極15にカソード部16のカソード26から放出された熱電子がターゲット22に到達しないような負のカットオフ電圧Vc1を印加する。
【0052】
また、X線発生装置1のスイッチ33がオンにされ、カソード部16のスイッチ35がオンにされ、X線出射のスイッチ34がオンにされているとき、X線発生装置1のオン信号とカソード部16のオン信号とX線出射のオン信号とに基づいて、カソード部16のヒータ25へ上記した待機電圧Vf1よりも高いカソード動作電圧Vf2を印加すると共に、カソード部16のカソード26から放出された熱電子がターゲット22に到達するような、カットオフ電圧Vc1よりも高いグリッド動作電圧Vc2をグリッド電極15に印加する。
【0053】
かかる構成を有する本実施形態に係るX線発生装置1を動作させるためには、図6(a)に示すように、まずX線発生装置1のスイッチ33をオンにする。この状態では、図6(d),(e)に示すように、グリッド電極15、カソード部16のヒータ26のいずれにも電圧が印加されない。
【0054】
そして、X線の出射を開始したいときは、まず図6(b)に示すように、カソード部16のスイッチ35をオンにする。すると、図6(e)に示すように、カソード部16のヒータ25に3ボルト程度の待機電圧Vf1が印加される。これにより、カソード26がヒータ25により暖められ、X線の出射にすばやく対応できる状態となる。これと同時に、図6(d)に示すように、カソード26から放出された熱電子がターゲット22に到達しないような−200ボルト程度の負のカットオフ電圧Vc1がグリッド電極15に印加される。これにより、カソード26から放出された熱電子がターゲット22に到達することが抑制される。
【0055】
次に、図6(c)に示すように、X線出射のスイッチ34をオンにする。すると、図6(e)に示すように、カソード部16のヒータ25に6.3ボルト程度のカソード動作電圧Vf2が印加される。これによりカソード26が高温に熱せられ、カソード26から多くの熱電子が放出される。これと同時に、図6(d)に示すように、カソード26から放出された熱電子がターゲット22に到達するような、カットオフ電圧Vc1よりも高いグリッド動作電圧Vc2がグリッド電極15に印加される。このグリッド動作電圧Vc2は、カソード26から放出されてターゲット22に衝突する熱電子の量が所定値となるように調整される。これにより、カソード26から放出された熱電子がグリッド電極15により加速され、集束電極19により集束されてターゲット22に衝突する。そして、生成されたX線は、X線出射窓19から外部に出射される(図6(f))。
【0056】
X線の出射を停止するときは、図6(c)に示すように、X線出射のスイッチ34をオフにする。すると、図6(d),(e)に示すように、カソード部16のヒータ25に待機電圧Vf1が印加されると共に、カットオフ電圧Vc1がグリッド電極15に印加される。
【0057】
X線の出射を再開するときは、再びX線出射のスイッチ34をオンにすることで、上記したようにしてX線が出射され、またX線の出射を停止するときは、X線出射のスイッチ34をオフにすることで、上記したようにしてX線の出射が停止される。待機状態に入るときは、図6(b)に示すように、カソード部16のスイッチ35をオフにする。すると、図6(d),(e)に示すように、カソード部16のヒータ25への電圧の印加が停止されると共に、グリッド電極15への電圧の印加が停止される。そして、X線発生装置1の使用を終了するときは、図6(a)に示すように、X線発生装置1のスイッチ33をオフにする。すると、X線発生装置1の動作が完全に停止される。
【0058】
以上、本実施形態に係るX線発生装置1では、X線発生装置1のスイッチ33がオンで、カソード部16のスイッチ35がオフのときはカソード部16のヒータ25に電圧が印加されず、X線発生装置1のスイッチ33がオンで、カソード部16のスイッチ35がオンで、X線出射のスイッチ34がオフの状態では、X線出射のスイッチ34がオンのときに印加されるカソード動作電圧Vf2よりも低い待機電圧Vf1がカソード部16のヒータ25に印加される。よって、X線発生装置1のスイッチ33がオンの状態でカソード部16のヒータ25に常にカソード動作電圧Vf2が印加される従来のX線発生装置と比べて、カソード部16のカソード26が消耗するまでの期間が長くなる。このように、使用条件によらないでX線管11を効率的に運転することにより、より長期にわたってしかも安定的にX線を得ることが可能となる。
【0059】
特に、本実施形態に係るX線発生装置1では、カソード部16のオン・オフを操作するスイッチ35により、カソード部16のヒータ25に印加する電圧を電圧印加停止と待機電圧Vf1との間で自由に操作できるようになっている。よって、X線発生装置1のスイッチ33がオンの状態であっても、カソード部16のヒータ25への電圧印加を停止することが可能となり、カソード26が短期間で消耗することがより一層抑制され、X線管11をより効率的に運転することにより、より長期にわたって安定的にX線を得ることが可能となる。
【0060】
なお、本実施形態に係るX線発生装置1では、図7(a)〜(f)に示すように、カソード部16への待機電圧Vf1 の印加時間tが連続して所定の時間tm以上、例えば30分以上継続したとき、カソード部16のスイッチ35を自動的にオフにして、カソード部16への電圧の印加を停止するように電圧発生装置27を制御するためのプログラムが、制御部32のメモリ37に記憶されていてもよい。このようにすれば、カソード部16のスイッチ35を消し忘れた場合でも、カソード部16への電圧の印加が自動的に停止されることにより、カソード部16のカソード26が短期間で消耗することが更に抑制され、X線管11を更に効率的に運転することにより、更により長期にわたって安定的にX線を得ることが可能となる。
【0061】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されることなく、種々の変更が可能である。例えば、上記した実施形態では、カソード部16はヒータ25とカソード26とを含み、ヒータ25の熱によりカソード26を加熱する傍熱タイプのX線管11について説明したが、カソード部16はフィラメントを有し、このフィラメントに電圧を印加することで熱電子が放出される直熱タイプのX線管11であってもよい。直熱タイプのX線管11では、カソード部16のフィラメントに印加する電圧を制御することで、フィラメントが消耗するまでの期間が長くなり、使用条件によらないでX線管11を効率的に運転することで、より長期にわたってしかも安定的にX線を得ることが可能となる。
【0062】
【発明の効果】
本発明によれば、使用条件によらないでX線管を効率的に運転することにより、より長期にわたってしかも安定的にX線を得ることが可能なX線発生装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るX線発生装置の構成を模式的に示す図である。
【図2】エンドウィンドウタイプのX線管の構造を示す断面図である。
【図3】電子銃の構造を示す断面図である。
【図4】第1の実施形態に係るX線発生装置の動作を説明するための図である。
【図5】第2の実施形態に係るX線発生装置の動作を説明するための図である。
【図6】第3の実施形態に係るX線発生装置の動作を説明するための図である。
【図7】第3の実施形態に係るX線発生装置の変形例の動作を説明するための図である。
【図8】従来のX線発生装置の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1…X線発生装置、10…X線管ユニット、11…X線管、15…グリッド電極、16…カソード部、20…電子銃、22…ターゲット、25…ヒータ、26…カソード、27…電圧発生回路、30…制御ユニット、31…操作部、32…制御部、33…X線発生装置のスイッチ、34…X線出射のスイッチ、35…カソード部のスイッチ、36…CPU、37…メモリ、Vc1…カットオフ電圧、Vc2…グリッド動作電圧、Vf1…待機電圧、Vf2…カソード動作電圧。
Claims (3)
- 熱電子を放出するカソード部、前記カソード部から放出された熱電子を制御するグリッド電極、及び熱電子が衝突することによりX線を発生させるターゲットを有するX線管と、
前記カソード部及び前記グリッド電極に印加する電圧を制御する電圧制御装置と、
当該X線発生装置のオン・オフ、前記カソード部のオン・オフ、及びX線出射のオン・オフを操作するスイッチと、を備え、
前記カソード部は、カソードと該カソードを加熱するためのヒータとを有する傍熱タイプのカソード部であり、
前記電圧制御装置は、
前記スイッチを介する当該X線発生装置のオン信号と前記カソード部のオフ信号とX線出射のオフ信号とに基づいて、前記カソード部の前記ヒータに正の待機電圧Vf1を印加すると共に、前記カソード部から放出された熱電子が前記ターゲットに到達しないような負のカットオフ電圧Vc1を前記グリッド電極に印加し、
前記スイッチを介する当該X線発生装置のオン信号と前記カソード部のオン信号とX線出射のオフ信号とに基づいて、前記カソード部の前記ヒータに前記待機電圧Vf1よりも高いカソード動作電圧Vf2を印加すると共に、前記グリッド電極に前記カットオフ電圧Vc1を印加し、
前記スイッチを介する当該X線発生装置のオン信号と前記カソード部のオン信号とX線出射のオン信号とに基づいて、前記カソード部の前記ヒータに前記カソード動作電圧Vf2を印加すると共に、前記カソード部から放出された熱電子が前記ターゲットに到達するような前記カットオフ電圧Vc1よりも高いグリッド動作電圧Vc2を前記グリッド電極に印加する、
ことを特徴とするX線発生装置。 - 熱電子を放出するカソード部、前記カソード部から放出された熱電子を制御するグリッド電極、及び熱電子が衝突することによりX線を発生させるターゲットを有するX線管と、
前記カソード部及び前記グリッド電極に印加する電圧を制御する電圧制御装置と、
当該X線発生装置のオン・オフ、前記カソード部のオン・オフ、及びX線出射のオン・オフを操作するスイッチと、を備え、
前記カソード部は、カソードと該カソードを加熱するためのヒータとを有する傍熱タイプのカソード部であり、
前記電圧制御装置は、
前記スイッチを介する当該X線発生装置のオン信号と前記カソード部のオフ信号とX線出射のオフ信号とに基づいて、前記カソード部の前記ヒータへ電圧を印加しないと共に、前記グリッド電極へ電圧を印加せず、
前記スイッチを介する当該X線発生装置のオン信号と前記カソード部のオン信号とX線出射のオフ信号とに基づいて、前記カソード部の前記ヒータへ正の待機電圧Vf1を印加すると共に、前記グリッド電極に前記カソード部から放出された熱電子が前記ターゲットに到達しないような負のカットオフ電圧Vc1を印加し、
前記スイッチを介する当該X線発生装置のオン信号と前記カソード部のオン信号とX線出射のオン信号とに基づいて、前記カソード部の前記ヒータへ前記待機電圧Vf1よりも高いカソード動作電圧Vf2を印加すると共に、前記カソード部から放出された熱電子が前記ターゲットに到達するような前記カットオフ電圧Vc1よりも高いグリッド動作電圧Vc2を前記グリッド電極に印加する、
ことを特徴とするX線発生装置。 - 前記電圧制御装置は、
前記カソード部の前記ヒータへの前記待機電圧Vf1の印加時間が連続して所定の時間以上継続したとき、該カソード部のオン・オフを制御する前記スイッチをオフにして、該カソード部の前記ヒータへの電圧の印加を停止することを特徴とする請求項2に記載のX線発生装置。
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