JP4840583B2 - トンネル施工の防水シートの接合構造及び接合方法 - Google Patents
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Description
一般に、この防水シートは、透水性シートと不透水性シートとからなり、該透水性シート側を一次覆工コンクリート側に、該不透水性シート側を二次覆工コンクリート側になるよう介装することにより、地山からの湧水を該透水性シートによってトンネル外に導出すると共に、該不透水性シートによって二次覆工コンクリート側への漏水を防止している。従って、当該施工にあたっては、防水シートによる二次覆工コンクリートに対する一次覆工コンクリートの液密な展張作業が必須となる。
防水シートの展張作業にあたっては、防水シート面積に対して、展張面積が非常に大きいため、複数の防水シートを接合しながら展張することが前提となり、従来、この接合は、自動溶接機を用いた融着・接合がなされている。
このような自動溶接機を用いた防水シートの施工法は、隣接する防水シートの側端部同士を、一定の幅で当該自動溶接機に必要な接合幅を確保しながら重ね合わせることが可能な部位には有効である。しかし、防水シートの展張作業は、通例凹凸を有する一次覆工コンクリート面を、トンネル断面、周方向に沿って馴染ませるように行われるため、隣接する防水シートの側端部同士の重ね合わせた幅が、一定の幅にならない部位もでき、特に当該自動溶接機に必要な接合幅よりも狭い部位では、接合が不十分になったり、接合ができなかったりすることがある。
しかし、該補修方法は該補修部位が天井や壁面に生じ、該補修部位を地に対して略水平な状態で地方向から天方向へ向けて補修することが前提であり、重力に逆らいながら、該補修用防水シートの一方の側(上記界面に接する面)から熱風、他方の側(上記界面に接する面の反対の面)から加圧を行うもので、熟練工に委ねざるを得ない困難なものであった。
即ち、従来用いられる自動溶接機では接合が困難な部位を簡便で確実に接合できる防水シートの接合構造及び接合方法がなかった。
請求項1:
複数の防水シートの不透水性シートの側端部同士を重ね合わせるか又は近接させ、該重ね合わせた部位又は近接させた部位に、少なくとも該不透水性シートに熱融着可能な熱可塑性樹脂シートとこれより50℃以上高融点のプラスチック樹脂又は金属箔からなる耐熱シートとをラミネートしてなる接合用シートを、該熱可塑性樹脂シート側を対向させて重ねると共に該耐熱シート側から加熱加圧し、複数の防水シートの不透水性シートの側端部同士に該接合用シートの熱可塑性樹脂シートを熱融着し接合してなるトンネル施工の防水シートの接合構造であって、該接合用シートの耐熱シートがプラスチック樹脂であるときに加熱温度120〜300℃、加圧0.5〜1.5MPa、時間10〜90秒の条件で加熱加圧し、該接合用シートの耐熱シートが金属箔であるときに加熱温度300〜600℃、加圧0.5〜1.5MPa、時間10〜90秒の条件で加熱加圧してなることを特徴とするトンネル施工の防水シートの接合構造。
請求項2:
前記熱可塑性樹脂シートが、酢酸ビニルを16〜50質量%含有するエチレン−酢酸ビニル共重合体からなることを特徴とする請求項1記載のトンネル施工の防水シートの接合構造。
請求項3:
前記熱可塑性樹脂シートが、極性基を3〜50質量%グラフト重合している変性ポリオレフィンからなることを特徴とする請求項1記載のトンネル施工の防水シートの接合構造。
請求項4:
前記耐熱シートが、金属箔からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のトンネル施工の防水シートの接合構造。
請求項5:
請求項1乃至4のいずれか1項記載の接合構造を適用し、複数の防水シートの不透水性シートの側端部同士を重ね合わせるか又は近接させ、該重ね合わせた部位又は近接させた部位に、少なくとも該不透水性シートに熱融着可能な熱可塑性樹脂シートとこれより50℃以上高融点のプラスチック樹脂又は金属箔からなる耐熱シートとをラミネートしてなる接合用シートを、該熱可塑性樹脂シート側を対向させて重ねると共に該耐熱シート側から加熱加圧し、複数の防水シートの不透水性シートの側端部同士に該接合用シートの熱可塑性樹脂シートを熱融着することによって接合してなるトンネル施工の防水シートの接合方法であって、該接合用シートの耐熱シートがプラスチック樹脂であるときに加熱温度120〜300℃、加圧0.5〜1.5MPa、時間10〜90秒の条件で加熱加圧し、該接合用シートの耐熱シートが金属箔であるときに加熱温度300〜600℃、加圧0.5〜1.5MPa、時間10〜90秒の条件で加熱加圧してなることを特徴とするトンネル施工の防水シートの接合方法。
図1(A)は本発明の一構成例に採用される接合用シート1を示す断面図であり、(B)は他の接合用シート1’を示す断面図である。
接合用シート1は、熱可塑性樹脂層2の一面に、これより高融点の耐熱層3が積層されてなる。また、接合用シート1’は、熱可塑性樹脂層2と、これより高融点の耐熱層3との間に両者を接合する接着層4が介挿されてなる。
ここで、後述するように接合用シート1又は1’の熱可塑性樹脂層2,2は、いずれも防水シート5の不透水性シート7に熱融着可能なものである。
防水シート5は、透水性シート6、不透水性シート7からなる積層体で、両シートは両側端部、即ち、透水性シート6の一方の側端部6aと不透水性シート7の一方の側端部7a、透水性シート6の他方の側端部6bと不透水性シート7の他方の側端部7bが互いに遊離状態となるように部分的に接着されている。なお、両シート6,7の接着は、両シート6,7の両側端部が互いに遊離状態になっていれば良く、他の部分は部分接着されていても全面接着されていても良いものである。
透水性シート6、不透水性シート7はいずれも、従来トンネル施工に使用されているものを使用することができ、具体的に透水性シート6には、ポリエステル,ポリオレフィン(ポリエチレン,ポリプロピレン等)(以下、順に‘PET’,‘PO’,‘PE’,‘PP’と略記)のプラスチック樹脂から形成される不織布又は織布を、不透水性シート7には、エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、‘EVA’と略記),PO(PE,PP等),ポリ塩化ビニル(以下、‘PVC’と略記)等のプラスチック樹脂から形成されるシートを用いることができる。
図4(A),(B),(C)は、いずれも図3の紙面に対して紙面裏から表へ垂直に向かう方向を、図4の紙面上の上から下に垂直に向かう方向に一致させ、かつ図3紙面上の一点鎖線X1,X2,X3に付した矢印の方向に向けて見たものである。
この重さなり合う部位を自動溶接機で接合するに際し、該重なり合う部位の幅が一点鎖線X3に沿って防水シート5,5面に垂直に切断した断面、即ち、図4(C)のように正規の幅WX3を維持できている場合は接合に支障をきたさないが、一点鎖線X2に沿って防水シート5,5面に垂直に切断した断面、即ち、図4(A)のように正規の幅よりもやや不足する場合(幅WX2)や、一点鎖線X1に沿って防水シート5,5面に垂直に切断した断面、即ち、図4(B)のように重なり合う部位の幅が全く存在しない場合(幅−WX1)は、接合が不十分になるか、接合が全くできなくなる。
本発明はこのような不透水性シート7,7の側端部7a,7b同士の重なり合う部位の幅が正規の幅WX3に満たない場合(幅WX2,幅−WX1)を含む防水シートの接合に係るものである。
なお、ここでいう正規の幅WX3とは、少なくとも従来の自動溶接機による接合に必要な所定の幅であって、実際に融着される接合幅以上の幅であり、50〜100mm程度の幅を指す。
しかも、接合用シート1又は1’をなす各層は、公知のシート成形技術を用いて作製され、その一体化は後述する公知のラミネート技術で作製されるので、該各層の厚さはもとより、ラミネート後の厚さもばらつきの少ない高品質なものであることから、該接合用シート1又は1’の熱可塑性樹脂層2と防水シート5,5の不透水性シート7,7の側端部7a,7b同士との接着品質(接着強度,接着耐久性など)も変動しにくい高品質なものとなる。
即ち、3つの防水シートの接合構造については、トンネル地山、一次覆工コンクリート11の面に、3つの防水シート5,5,5の透水性シート6,6,6側の面が対向するように配設され、3つの防水シート5,5,5の透水性シート6,6,6の一側端部6a,6a,6aと他の側端部6b,6b,6bが(6a,6a,6b)又は(6a,6b,6b)の組み合わせで重ね合わせられ、この組み合わせで重ね合わせられた部位がコンクリート釘8で一次覆工コンクリート11側に固定されると共に、3つの防水シート5,5,5の不透水性シート7,7,7の一側端部7a,7a,7aと他の側端部7b,7b,7bが(7a,7a,7b)又は(7a,7b,7b)の組み合わせで重ね合わせられるか又は近接され、該不透水性シートの側端部(7a,7a,7b)又は(7a,7b,7b)の組み合わせの重ね合わせられた部位又は近接された部位に前記接合用シート1又は1’の熱可塑性樹脂層2側が対向させて重ねられ、3つの不透水性シート7,7,7の側端部(7a,7a,7b)又は(7a,7b,7b)に該接合用シート1又は1’の熱可塑性樹脂2が熱融着されることによって接合されてなる構造とすることができる。
4つの防水シートの接合構造については、トンネル地山、一次覆工コンクリート11の面に、4つの防水シート5,5,5,5の透水性シート6,6,6,6側の面が対向するように配設され、4つの防水シート5,5,5,5の透水性シート6,6,6,6の一側端部6a,6a,6a,6aと他の側端部6b,6b,6b,6bが(6a,6a,6b,6b)の組み合わせで重ね合わせられ、この組み合わせで重ね合わせられた部位がコンクリート釘8で一次覆工コンクリート11側に固定されると共に、4つの防水シート5,5,5,5の不透水性シート7,7,7,7の一側端部7a,7a,7a,7aと他の側端部7b,7b,7b,7bが(7a,7a,7b,7b)の組み合わせで重ね合わせられるか又は近接され、該不透水性シートの側端部(7a,7a,7b,7b)の組み合わせの重ね合わせられた部位又は近接された部位に前記接合用シート1又は1’の熱可塑性樹脂層2側が対向させて重ねられ、4つの不透水性シートの側端部(7a,7a,7b,7b)に該接合用シート1又は1’の熱可塑性樹脂2が熱融着されることによって接合されてなる構造とすることができる。
図5はこのような防水シートの接合構造の特に不透水性シートの平面図を示しており、(A)は不透水性シートの3枚重ねの一例を、(B)は不透水性シートの4枚重ねの一例を示す平面図である。なお、図中のS1,S2,S3,S4はそれぞれ不透水性シートを示している。
この場合、PO樹脂(PE樹脂,PP樹脂等)へのアクリル酸や無水マレイン酸などの極性基(カルボキシル基)のグラフト量は3〜50質量%、より好ましくは7〜40質量%とすることができる。3質量%よりも極性基のグラフト量が少ないと十分な接着性を付与させることができず、逆に50質量%より極性基のグラフト量が多いとPO樹脂本来の化学的特性(耐薬品性等)や物理的特性(剛性強度等)が失われるばかりか、接着性も効率的に上げられないため好ましくない。
本発明の防水シートの接合構造に採用される接合用シート1又は1’の耐熱層3の融点は、熱可塑性樹脂層2(及び接着層4)の融点に対して50℃以上、好ましくは80℃以上、さらに好ましくは100℃以上の温度差があることが好ましい。50℃未満の温度差の場合、加熱機9のコテ10により耐熱層3を経て熱可塑性樹脂層2に十分に熱伝導する前に耐熱層3が容易に溶融し、加熱機9のコテ10に融着してしまい、補修作業を中断させざるを得なくなるおそれがある。
また、本発明の防水シートの接合構造に採用される接合用シート1又は1’の耐熱層3を、熱可塑性樹脂層2に対して相溶性(接着性)が高いものとすることにより、図1(B)のような接着層4を介す必要がなくなるため(従って、図1(A)のような構成にできるため)、コスト的に有利になると共に、耐熱層3から熱可塑性樹脂層2への熱伝導を直接的なものとすることができ、より好ましい。
さらに、本発明の防水シートの接合構造に採用される接合用シート1又は1’の耐熱層3は、0.1W/mK以上の熱伝導率のものを使用することが好ましい。これは0.1W/mK未満の熱伝導率のものを使用すると、加熱機9のコテ10からの熱を、耐熱層3を介して熱可塑性樹脂層2へ十分に伝えることができないためである。
このような条件を満たす耐熱層3の材質として、具体的には、熱可塑性樹脂層2の材質よりも高融点であることが前提となるが、PET、ポリアミド(以下、‘PA’と略記)などのプラスチック樹脂や、アルミ、銅、ステンレス(以下、順に‘Al’,‘Cu’,‘Stl’と略記)等の金属箔を挙げることができる。
上記熱可塑性樹脂層2の材質と耐熱層3の材質との相溶性(接着性)が高い組み合わせ、例えば、(熱可塑性樹脂層2/耐熱層3)=(EVA樹脂/Al箔),(EVA樹脂/Cu箔),(変性PE樹脂/PA樹脂),(変性PE樹脂/PET樹脂),(変性PE樹脂/Al箔),(変性PE樹脂/Cu箔),(変性PP樹脂/PA樹脂),(変性PP樹脂/PET樹脂),(変性PP樹脂/Al箔),(変性PP樹脂/Cu箔)等であれば、例えば、予め公知のシート化技術で作製された耐熱シート(層)3の上に熱可塑性樹脂を溶融・押出して熱可塑性樹脂層2を形成し、これを加圧ロール間に通過させ、加圧一体化し、接合用シート1とする押出しラミネート法、或いは耐熱性樹脂及び熱可塑性樹脂を共に溶融・押出して耐熱層3と熱可塑性樹脂層2を形成し、これを加圧ロール間に通過させ、加圧一体化し、接合用シート1とする共押出しラミネート法等を用いることができる。
なお、上記熱可塑性樹脂層2の材質と耐熱層3の材質との相溶性(接着性)が高い組み合わせであっても、両者間に接着層4を介挿し、例えば、上記ドライラミネート法等により一体化し、接合用シート1’とすることも勿論可能である。
また、このような接合用シート1又は1’をロール状とし、必要に応じて、任意の長さに切り出せるようなカッター手段を付与させると、さらに使い勝手がよくなり好ましい。
このような本発明の防水シートの接合方法をとることによって、従来の自動溶接機では接合困難な部位を簡便で確実に接合することができる。
即ち、3つの防水シートの接合方法については、トンネル地山、一次覆工コンクリート11の面に、3つの防水シート5,5,5の透水性シート6,6,6側の面が対向するように配設し、3つの防水シート5,5,5の透水性シート6,6,6の一側端部6a,6a,6aと他の側端部6b,6b,6bが(6a,6a,6b)又は(6a,6b,6b)の組み合わせで重ね合わせ、この組み合わせで重ね合わせた部位をコンクリート釘8で一次覆工コンクリート11側に固定すると共に、3つの防水シート5,5,5の不透水性シート7,7,7の一側端部7a,7a,7aと他の側端部7b,7b,7bが(7a,7a,7b)又は(7a,7b,7b)の組み合わせで重ね合わせるか又は近接させ、該不透水性シートの側端部(7a,7a,7b)又は(7a,7b,7b)の組み合わせの重ね合わせた部位又は近接させた部位に前記接合用シート1又は1’の熱可塑性樹脂層2側を対向させて重ねると共に、該接合用シート1又は1’の耐熱層3側からアイロンなどの加熱機9のコテ10で加熱加圧し、3つの不透水性シートの側端部(7a,7a,7b)又は(7a,7b,7b)に該接合用シート1又は1’の熱可塑性樹脂2を熱融着することによって接合する方法とすることができる。
4つの防水シートの接合構造については、トンネル地山、一次覆工コンクリート11の面に、4つの防水シート5,5,5,5の透水性シート6,6,6,6側の面が対向するように配設し、4つの防水シート5,5,5,5の透水性シート6,6,6,6の一側端部6a,6a,6a,6aと他の側端部6b,6b,6b,6bが(6a,6a,6b,6b)の組み合わせで重ね合わせ、この組み合わせで重ね合わせた部位をコンクリート釘8で一次覆工コンクリート11側に固定すると共に、4つの防水シート5,5,5,5の不透水性シート7,7,7,7の一側端部7a,7a,7a,7aと他の側端部7b,7b,7b,7bが(7a,7a,7b,7b)の組み合わせで重ね合わせるか又は近接させ、該不透水性シートの側端部(7a,7a,7b,7b)の組み合わせの重ね合わせた部位又は近接させた部位に前記接合用シート1又は1’の熱可塑性樹脂層2側を対向させて重ねると共に、該接合用シート1又は1’の耐熱層3側からアイロンなどの加熱機9のコテ10で加熱加圧し、4つの不透水性シートの側端部(7a,7a,7b,7b)に該接合用シート1又は1’の熱可塑性樹脂2を熱融着することによって接合する方法とすることができる。
(図5(A),(B)を参照されたい。)
しかも、かかる本発明に採用される接合用シートは、低融点の熱可塑性樹脂層2と、これより高融点の耐熱層(と必要に応じ接着層)とが公知のラミネート技術に基づき、一体にラミネートされているので、各層の厚さも一体ラミネート後の厚さのバラツキも極めて小さく、結果として該接合用シート1又は1’を用い、自動溶接機では防水シートの、特に不透水性シート側端部同士の接合ができない部位を補修する際も本シート1枚のみで扱い易く、該熱可塑性樹脂層は、容易に不透水性シートの側端部の重ね合わせ又は近接部位の不透水性シート層に熱融着し、接合することができる簡便さと作業性の良さを備えたもので、しかも接着品質(接着強度,接着耐久性など)が変動しにくい高品質なものである。
なお、上述の加熱機にかえて、熱風ガンと加圧ゴテを用いても何ら問題なく、本発明と同様な作用効果を奏することができる。また、その他の構成についても本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して差支えない。
2 熱可塑性樹脂層
3 耐熱層
4 接着層
5 防水シート
6 透水性シート
6a 透水性シートの一側端部
6b 透水性シートの他の側端部
7 不透水性シート
7a 不透水性シートの一側端部
7b 不透水性シートの他の側端部
8 コンクリート釘
9 加熱機
10 コテ
Claims (5)
- 複数の防水シートの不透水性シートの側端部同士を重ね合わせるか又は近接させ、該重ね合わせた部位又は近接させた部位に、少なくとも該不透水性シートに熱融着可能な熱可塑性樹脂シートとこれより50℃以上高融点のプラスチック樹脂又は金属箔からなる耐熱シートとをラミネートしてなる接合用シートを、該熱可塑性樹脂シート側を対向させて重ねると共に該耐熱シート側から加熱加圧し、複数の防水シートの不透水性シートの側端部同士に該接合用シートの熱可塑性樹脂シートを熱融着し接合してなるトンネル施工の防水シートの接合構造であって、該接合用シートの耐熱シートがプラスチック樹脂であるときに加熱温度120〜300℃、加圧0.5〜1.5MPa、時間10〜90秒の条件で加熱加圧し、該接合用シートの耐熱シートが金属箔であるときに加熱温度300〜600℃、加圧0.5〜1.5MPa、時間10〜90秒の条件で加熱加圧してなることを特徴とするトンネル施工の防水シートの接合構造。
- 前記熱可塑性樹脂シートが、酢酸ビニルを16〜50質量%含有するエチレン−酢酸ビニル共重合体からなることを特徴とする請求項1記載のトンネル施工の防水シートの接合構造。
- 前記熱可塑性樹脂シートが、極性基を3〜50質量%グラフト重合している変性ポリオレフィンからなることを特徴とする請求項1記載のトンネル施工の防水シートの接合構造。
- 前記耐熱シートが、金属箔からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のトンネル施工の防水シートの接合構造。
- 請求項1乃至4のいずれか1項記載の接合構造を適用し、複数の防水シートの不透水性シートの側端部同士を重ね合わせるか又は近接させ、該重ね合わせた部位又は近接させた部位に、少なくとも該不透水性シートに熱融着可能な熱可塑性樹脂シートとこれより50℃以上高融点のプラスチック樹脂又は金属箔からなる耐熱シートとをラミネートしてなる接合用シートを、該熱可塑性樹脂シート側を対向させて重ねると共に該耐熱シート側から加熱加圧し、複数の防水シートの不透水性シートの側端部同士に該接合用シートの熱可塑性樹脂シートを熱融着することによって接合してなるトンネル施工の防水シートの接合方法であって、該接合用シートの耐熱シートがプラスチック樹脂であるときに加熱温度120〜300℃、加圧0.5〜1.5MPa、時間10〜90秒の条件で加熱加圧し、該接合用シートの耐熱シートが金属箔であるときに加熱温度300〜600℃、加圧0.5〜1.5MPa、時間10〜90秒の条件で加熱加圧してなることを特徴とするトンネル施工の防水シートの接合方法。
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