JP2020062830A - 既設管用更生帯材の帯状補強材及びその接合方法 - Google Patents

既設管用更生帯材の帯状補強材及びその接合方法 Download PDF

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将司 蛭田
Shoji Hiruta
将司 蛭田
克則 吉野
Katsunori Yoshino
克則 吉野
光史 中川
Terubumi Nakagawa
光史 中川
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Abstract

【課題】既設管更生用の更生帯材の帯状補強材の2つの被覆帯体どうしを、所要強度が確保され、かつ成形工程や製管工程に支障を来さないように接合する。【解決手段】帯状補強材3となる第1、第2被覆帯体10,20の鋼帯材11,21の端面どうしを突き当てて溶接する。樹脂シート31,32を、溶接部分3cを跨いで鋼帯材11,21の第1端部15と第2端部25とに被せて接着する。好ましくは、樹脂シート31,32と被覆帯体10,20の樹脂製の被覆層13,23とを溶着する。更に好ましくは表裏の樹脂シート31,32における帯幅方向の互いに同じ側の端部どうしを樹脂溶接する。【選択図】図5

Description

本発明は、既設管の更生に用いられる更生帯材(プロファイル)の帯状補強材に関し、特に鋼製の帯材を樹脂の被覆層で被覆した2以上の被覆帯体で構成された帯状補強材、及び該帯状補強材の2つの被覆帯材を一列に連ねる接合方法に関する。
老朽化した下水道管等の既設管を更生するために、その内周面に沿って更生帯材(プロファイル)を螺旋状に巻回して、螺旋管状の更生管を形成する方法は公知である(特許文献1等参照)。
例えば特許文献1に記載の更生帯材は、ポリ塩化ビニル(PVC)などの合成樹脂からなる一定断面の帯状部材と、その外周側部(更生管になったとき外周側を向く側部)に設けられた帯状補強材を備えている。帯状補強材は、鋼帯材を主材ないしは芯材とし、その表面が高耐久化のために樹脂被覆層で覆われている。前記鋼帯材の原形は平鋼である。該平鋼に共押出しにて樹脂被覆層が被覆されることによって、平帯状の被覆帯体が形成される。該被覆帯体がロールフォーミングにて所定の断面形状に成形される。
特開2009−23296号公報
例えば樹脂被覆層の押出し被覆工程などで不良が発生した場合、その不良部分を切除して、切除した部分の両側の良品の被覆帯体どうしを接合する必要がある。また、先行の被覆帯体の終端に後続の被覆帯体の始端を接合して継ぎ足す必要もある。
接合方法として、例えば2つの被覆帯体の端部どうしを厚み方向に重ね合わせて、重なった樹脂被覆層どうしを加圧・溶着することが考えられる。しかし、そうすると、鋼製の鋼帯材どうしが一体化されないために必要な強度が発現しない可能性がある。また、重ね合わせによって接合部分の全体厚さが大きくなり、ロールフォーミングの際、ロールとの間のクリアランスを一定に維持できない。さらに、製管時に製管機の一対のローラで挟み付けられると、前記重ね合わせた部分の樹脂被覆層に余計な荷重がかかる。
本発明は、かかる事情に鑑み、既設管更生用の帯状補強材の2つの被覆帯体どうしを、所要強度が確保されるように接合でき、かつロールフォーミング等の成形工程や製管工程に支障を来さないように接合可能な接合構造及び接合方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、既設管を更生する更生帯材の帯状補強材であって、
帯長方向に連なる第1被覆帯体及び第2被覆帯体と、これら第1、第2被覆帯体に跨る接続被覆層とを備え、
前記第1被覆帯体が、第1端部を有する鋼製の第1鋼帯材と、前記第1鋼帯材の前記第1端部を除く部分を被覆する樹脂製の第1被覆層とを含み、
前記第2被覆帯体が、第2端部を有する鋼製の第2鋼帯材と、前記第2鋼帯材の前記第2端部を除く部分を被覆する樹脂製の第2被覆層とを含み、
前記第1端部と前記第2端部との前記帯長方向に対向する端面どうしが互いに突き当てられ、該突き当てられた部分に前記第1、第2鋼帯材どうしを接合する溶接部が形成され、
前記接続被覆層が、前記溶接部を跨いで前記第1端部及び第2端部に被さる樹脂シートと、前記樹脂シートと前記第1、第2端部との間に介在された接着剤層とを含むことを特徴とする。
当該帯状補強材によれば、鋼製の第1鋼帯材及び第2鋼帯材の第1、第2端部どうしが溶接によって直接接合されることによって、所要の接合強度が確保される。かつ第1、第2端部の対向端面どうしが突き当てられて接合されることによって、接合部分の厚みが嵩張らないようにできる。したがって、例えばロールフォーミングによって帯状補強材に所定形状を付与する成形工程では、ロールと帯状補強材との間のクリアランスを一定に維持でき、安定的に成形できる。また、当該帯状補強材を含む更生帯材から更生管を製管する際は、製管機の一対のローラで更生帯材が挟み付けられるときに、前記接合部分に余計な荷重がかかることがない。
前記樹脂シートにおける前記第1被覆帯体側の端部と前記第1被覆層とが第1溶着部を介して接合されていることが好ましい。これによって、第1被覆層と接続被覆層との間から第1鋼帯材が露出されるのを防止できる。
前記樹脂シートにおける前記第2被覆帯体側の端部と前記第2被覆層とが第2溶着部を介して接合されていることが好ましい。これによって、第2被覆層と接続被覆層との間から第2鋼帯材が露出されるのを防止できる。
前記第1端部及び第2端部の互いに面一をなす一側面どうし及び他側面どうしのそれぞれに前記樹脂シートが接着剤層を介して被せられており、
前記一側面の樹脂シートと前記他側面の樹脂シートにおける帯幅方向の互いに同じ側の端部どうしが樹脂溶接部を介して接合されていることが好ましい。
これによって、第1端部及び第2端部の前記対向端面と交差する側端面を接続被覆層で被覆できる。
ひいては、鋼製の第1鋼帯材及び第2鋼帯材の第1、第2端部の全体を接続被覆層で完全に被覆でき、帯状補強材の耐久性を高めることができる。
本発明方法は、既設管を更生する更生帯材の帯状補強材における第1被覆帯体と第2被覆帯体とを帯長方向に接合する接合方法であって、
前記第1被覆帯体の鋼製の第1鋼帯材を被覆する樹脂製の第1被覆層における、前記第1鋼帯材の第1端部を被覆する部分を剥がし、かつ前記第2被覆帯体の鋼製の第2鋼帯材を被覆する樹脂製の第2被覆層における、前記第2鋼帯材の第2端部を被覆する部分を剥がす工程と、
前記第1端部と前記第2端部との前記帯長方向に対向する端面どうしを互いに突き当てて溶接する工程と、
樹脂シートを、前記溶接された部分を跨いで前記第1端部と前記第2端部とに被せて接着する工程と、
を備えたことを特徴とする。
本発明方法は、前記樹脂シートにおける前記第1被覆帯体側の端部と前記第1被覆層とを溶着し、かつ前記樹脂シートにおける前記第2被覆帯体側の端部と前記第2被覆層とを溶着する工程を、更に備えていることが好ましい。
前記接着工程では、前記第1端部及び第2端部の互いに面一をなす一側面どうし及び他側面どうしのそれぞれに前記樹脂シートを被せて接着し、
本発明方法が、前記一側面の樹脂シートと前記他側面樹脂シートとにおける帯幅方向の互いに同じ側の端部どうしを樹脂溶接する工程を、更に備えていることが好ましい。
本発明によれば、既設管更生用の帯状補強材の2つの被覆帯体どうしを、所要強度が確保されるように、かつ成形工程や製管工程に支障を来さないように接合できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る帯状補強材を含む更生帯材の断面図である。 図2は、前記更生帯材の帯長方向の一部分の斜視図である。 図3(a)は、前記帯状補強材を、ロールフォーミング前の平帯状の状態で示す分解斜視図である。図3(b)は、前記平帯状の帯状補強材の斜視図である。 図4は、前記平帯状の帯状補強材の平面図である。 図5は、図4のV−V線に沿う断面図である。 図6(a)は、図5のVIa−VIa線に沿う断面図である。図6(b)は、図5のVIb−VIb線に沿う断面図である。 図7は、前記帯状補強材の製造装置の斜視図である。 図8(a)〜同図(d)は、前記製造装置の切断・接合処理部における切断工程及び切断後処理工程を順次示す平面図である。 図9(a)は、前記切断・接合処理部における鉄溶接機による溶接工程を示す平面図である。図9(b)は、同図(a)のIXb−IXb線に沿う断面図である。 図10(a)は、前記切断・接合処理部における樹脂シート被覆工程を示す断面図である。図10(b)は、前記切断・接合処理部における樹脂シート圧着工程を示す断面図である。 図11(a)は、前記切断・接合処理部における超音波溶着工程を示す断面図である。図11(b)は、前記切断・接合処理部における樹脂溶接工程を示す断面図である。 図12は、前記更生帯材から更生管を製管することによって更生中の既設管の断面図である。 図13は、図12の円部XIIIの拡大断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、更生帯材1(プロファイル)を示したものである。図12及び図13に示すように、更生帯材1(プロファイル)は、老朽化した既設管Aの内周に沿う螺旋管状の更生管1Xに製管される。これによって、既設管Aが更生される。更生対象の既設管Aは例えば下水道管であるが、これに限られず、上水道管、農業用水管、水力発電用導水管、ガス管等であってもよい。
図1に示すように、更生帯材1は、帯状部材2と、帯状補強材3を備えている。帯状部材2の材質は、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂である。帯状部材2は、前記合成樹脂の押出成形によって一定断面に形成され、かつ図1の紙面と直交する方向へ長尺状に延びている。帯状部材2の両端部には互いに相補的な凹凸形状の嵌合部2a,2bが形成されている。帯状部材2の中間には2つ(複数)のリブ2dが形成されている。
図13に示すように、更生管1Xにおいては、帯状部材2を含む更生帯材1が螺旋状に巻回され、かつ互いに一周違いに隣接する嵌合部2a,2bどうしが嵌合されている。更生管1Xは、当該更生管1Xだけで埋設管の強度を担う自立管である。
図1に示すように、帯状部材2における外周側部(更生管1Xに製管されたとき外周側を向く側部)に帯状補強材3が設けられている。帯状補強材3によって、更生帯材1が補強され、自立管としての強度が確保されている。帯状補強材3は、ロールフォーミングによって概略W字形状の一定断面に形成され、図1の紙面と直交する方向へ長尺状に延びている。帯状補強材3の両側部が、帯状部材2の各リブ2dと嵌合部2a又は2bとの間に嵌め込まれている。
図2に示すように、帯状補強材3は、後述する接合工程の結果、第1被覆帯体10と、第2被覆帯体20を備えている。これら被覆帯体10,20が帯長方向に接合されている。
図3(a)及び同図(b)に示すように、前記ロールフォーミング工程前における、被覆帯体10,20ひいては帯状補強材3の原形状は、平坦な平帯状である。
以下の説明では、特に断らない限り、被覆帯体10,20ひいては帯状補強材3は、原形状すなわちロールフォーミング前の平帯状であるものとする。
帯状補強材3の厚さは、例えば3mm〜3.5mm程度である。
図4及び図5に示すように、第1被覆帯体10は、鋼製の第1鋼帯材11と、樹脂製の第1被覆層13とを含む。第1鋼帯材11は、平鋼によって構成されている。第1鋼帯材11の表面(両側面及び両側端面)が第1被覆層13で覆われている。第1被覆層13の材質は、例えばポリエチレン(PE)などの樹脂である。第1鋼帯材11における第2被覆帯体20側の第1端部15からは第1被覆層13が除去されている。第1被覆層13は、第1鋼帯材11の第1端部15を除く部分に被覆されている。
第2被覆帯体20は、鋼製の第2鋼帯材21と、樹脂製の第2被覆層23とを含む。第2鋼帯材21は、平鋼によって構成されている。第2鋼帯材21の表面(両側面及び両側端面)が第2被覆層23で覆われている。第2被覆層23の 材質は、第1被覆層13と同様に例えばポリエチレン(PE)などの樹脂である。第2鋼帯材21における第1被覆帯体10側の第2端部25からは第2被覆層23が除去されている。第2被覆層23は、第2鋼帯材21の第2端部25を除く部分に被覆されている。
被覆層13,23の厚さは、0.数mm〜数mm、好ましくは1mm程度である。
第1端部15と第2端部25との帯長方向(図5において左右方向)に対向する端面15e,25eどうしが互いに突き当てられて溶接され、溶接部3cが形成されている。溶接部3cを介して第1鋼帯材11及び第2鋼帯材21どうしが接合されている。かつ溶接部3cを挟んで、第1端部15の表側面15a(一側面)と第2端部25の表側面25a(一側面)とが面一に連なっている。第1端部15の裏側面15b(他側面)と第2端部25の裏側面25b(他側面)とが面一に連なっている。さらに、第1端部15及び第2端部25における帯幅方向の互いに同じ側の側端面15d,25dどうしが、面一に連なっている。側端面15d,25dは、対向端面15e,25eと交差し、好ましくは直交している。
なお、更生管1Xにおける帯状補強材3においては、表側面15a,25aは、外周側へ向けられて既設管Aの内壁と対面し、裏側面15b,25bは内周側へ向けられて帯状部材2と対面するが、その逆であってもよい。
第1被覆帯体10及び第2被覆帯体20に跨って接続被覆層30が設けられている。接続被覆層30は、2つの樹脂シート31,32と、接着剤層33,34とを含む。樹脂シート31,32は、被覆層13,23と同様に例えばポリエチレンなどの樹脂によって構成されている。
樹脂シート31,32の帯長方向の寸法(図4において左右方向の寸法)は、例えば60mm〜80mm程度である。
樹脂シート31,32の帯幅方向の寸法(図4において上下方向の寸法)は、好ましくは鋼帯材11,21の幅寸法と実質等しい。
図10に示すように、樹脂シート31,32の厚さは、被覆層13,23の厚さと実質等しい。なお、図5、図6、図11においては、接着剤層33,34の厚みを誇張したために、樹脂シート31,32と被覆層13,23の厚さが、作図の都合上、異なっている。
図5に示すように、表側(図5において上側)の樹脂シート31が、溶接部3cを跨いで、第1端部15及び第2端部25の互いに面一をなす表側面15a,25aに被さっている。樹脂シート31の表側面(図5において上面)は、第1被覆層13の表側面及び第2被覆層13の表側面と面一になっている。
鋼帯材11,21の端部15,25の表側面15a,25aと、樹脂シート31との間には、接着剤層33が介在されている。接着剤層33としては、例えばホットメルト接着剤が用いられている。接着剤層33を介して、鋼帯材11,21の端部15,25と樹脂シート31とが接着されている。
裏側(図5において下側)の樹脂シート32が、溶接部3cを跨いで、第1端部15及び第2端部25の互いに面一をなす裏側面15b,25bに被さっている。樹脂シート32の裏側面(図5において下面)は、第1被覆層13の裏側面及び第2被覆層13の裏側面と面一になっている。
鋼帯材11,21の端部15,25の裏側面15b,25bと、樹脂シート32との間には、接着剤層34が介在されている。接着剤層34としては、表側の接着剤層33と同様に例えばホットメルト接着剤が用いられている。接着剤層34を介して、鋼帯材11,21の端部15,25と樹脂シート32とが接着されている。
図5及び図6に示すように、接続被覆層30は、更に、樹脂溶着部35,36と、樹脂溶接部37,37とを備えている。
図5において網掛け模様にして示すように、樹脂シート31,32における第1被覆帯体10側の端部と第1被覆層13との間に、第1溶着部35が形成されている。第1溶着部35において、樹脂シート31,32と第1被覆層13とが溶着されて接合一体化されている。
樹脂シート31,32における第2被覆帯体20側の端部と第2被覆層23との間に第2溶着部36が形成されている。第2溶着部36において、樹脂シート31,32と第2被覆層23とが溶着されて接合一体化されている。
溶着部35,36の溶着手段としては、好ましくは超音波溶着が挙げられるが、これに限らず電磁誘導溶着などであってもよい。
図6(a)及び同図(b)に示すように、鋼帯材11,21の端部15,25の幅方向の両側の側端面15d,25dに沿って、それぞれ樹脂溶接部37が被覆されている。樹脂溶接部37は、表裏の樹脂シート31,32における幅方向の互いに同じ側の端部どうしの間に介在され、樹脂シート31,32の長手方向に延びている。樹脂溶接部37を介して、樹脂シート31,32どうしが接合されている。樹脂溶接部37の溶接材料としては、例えばポリエチレン等の樹脂からなる溶棒が用いられている。
帯状補強材3の製造方法を、被覆帯体10,20どうしの接合方法を中心に説明する。
図7に示すように、鋼帯材11,21となる平鋼3aを用意し、共押出し機4によって、被覆層13,23となる樹脂3bを平鋼3aの全周に被覆する。これによって、平帯状の被覆帯体3xが形成される。
前記共押出し工程などにおいて樹脂被覆状態の不良が生じた場合には、図7の二点鎖線にて示す切断・接合処理部5において、切断及び接合処理を行う。切断・接合処理部5は、図8の切断工程に用いる工具類(図示省略)の他、図9の鉄溶接機5a、図10の熱プレス機5d、図11(a)の超音波溶着機5e、図11(b)の溶接ガン5fを含む。
図8(a)に示すように、切断工程においては、被覆帯体3xにおける前記不良部分を含む被切除部分3y(図8(a)の二点鎖線)を切除する。これによって、被切除部分3yの両側の被覆帯体10,20どうしが分離される。
続いて、被覆帯体10,20を次のようにして接合する。
なお、1本の先行する被覆帯体の終端に後続の被覆帯体を継ぎ足す場合にも、これら先後の被覆帯体の一方を第1被覆帯体10とし、他方を第2被覆帯体20として、以下の接合方法を適用できる。
接合に先立って、各被覆帯体10,20の被覆層13,23における、被切除部分3y側の端部(第1、第2端部15,25を被覆する部分)を剥がす。
詳しくは、図8(b)に示すように、第1被覆層13の端面13eから適宜な距離(好ましくは30mm〜40mm程度)離れた箇所にローリングカッター等により切れ目13cを入れる。次いで、ラジオペンチ等の工具によって、被覆層13における端面13eの近傍部を掴んで巻取りながら、端面13eから切れ目13cまでの部分を剥がす。一度に剥がしきれない場合には、端面13eと切れ目13cとの間に別の1又は複数の切れ目を入れ、複数段階的に分けて端面13eから切れ目13cまでの被覆層13を剥がす。
これによって、図8(c)に示すように、第1鋼帯材11の第1端部15が露出される。
同様にして、第2被覆層23の端部を好ましくは30mm〜40mm程度剥がして、第2鋼帯材21の第2端部25を露出させる。
さらに、図8(d)に示すように、例えば切断具で各端部15,25の先端部分を直角に切断することによって、各端部15,25の端面15e,25eが帯長方向(図8(d)において左右方向)に対して直交するように整える。
前記切除工程(図8(a))で、被切除部分3yを直角に切断しておくことで、被覆層13,23の剥離工程後の端面処理(図8(d))を省略してもよい。
次に、図9(a)に示すように、2つの被覆帯体10,20を帯長方向(同図において左右)に一直線に対向させて、端面15e,25eどうしを突き当てた状態で、鉄溶接機5aの一対の固定部5bによって端部15,25をそれぞれ固定する。2つの端部15,25の合計長さが好ましくは60mm〜80mm程度になるようにすることで、固定部5bが端部15,25に収まるようにできる。
次に、図9(b)に示すように、鉄溶接機5aの溶接トーチ5cによって、鋼帯材11,21どうしを端面15e,25eにおいて溶接する。これによって、溶接部3cが形成される。溶接部3cは、端面15e,25eの周縁の全周にわたって形成される(図5)。好ましくは鉄溶接機5aとして自動溶接機を用いて自動溶接する。
別途、被覆層13,23と等厚かつ同材質の大判樹脂シートを用意しておく。該大判樹脂シートから端部15,25の表側面及び裏側面の面積にそれぞれ対応する大きさの樹脂シート31,32を切り出す。
図10(a)に示すように、端部15,25の表側面15a,25a及び裏側面15b,25bには、接着剤層33,34となるべきホットメルト接着剤を例えばスプレー等で塗布する。
続いて、樹脂シート31を端部15,25の表側面15a,25aに被せ、樹脂シート32を裏側面15b,25bに被せる。
さらに、図10(b)に示すように、前記樹脂シート31,32を熱プレス機5dで加熱しながらプレスして端部15,25に圧着する。これによって、図5に示すように、樹脂シート31,32と端部15,25とが、接着剤層33,34を介して接着されるとともに、樹脂シート31の表側面が被覆層13,23の表側面と面一になり、かつ樹脂シート32の裏側面が被覆層13,23の裏側面と面一になる。
樹脂シート31,32の冷却後、図11(a)に示すように、各樹脂シート31,32における第1被覆帯体10側の端部と第1被覆層13とを超音波溶着機5eによって超音波溶着する。これによって、第1被覆層13と各樹脂シート31,32との間から第1鋼帯材11が露出しないようにできる。
かつ各樹脂シート31,32における第2被覆帯体20側の端部と第2被覆層23とを、同様に超音波溶着する。これによって、第2被覆層23と各樹脂シート31,32との間から第2鋼帯材21が露出しないようにできる(図5)。
溶着手段として超音波溶着を用いることによって、樹脂製の被覆層13,23及び樹脂シート31,32が局所的にしか溶けず、見た目がきれいになる。また、超音波溶着は熱を使わないから安全である。
さらに、図11(b)に示すように、溶接ガン5fを用いて、表裏の樹脂シート31,32における帯幅方向の互いに同じ側の端部どうしを第1、第2端部15,25の側端面15d,25d上において樹脂溶接する。溶接材料として、好ましくはポリエチレン溶棒37fを用いる。該ポリエチレン溶棒37fを溶接ガン5fにて加熱溶融させて吐出することで、側端面15d,25dに樹脂溶接部37を被覆するとともに、樹脂溶接部37を介して樹脂シート31,32どうしを接合する。樹脂溶接を行うことによって、側端面15d,25dが細くても確実に被覆できる。
このようにして、図3(b)に示すように、2つの被覆帯体10,20を連ねて、帯状補強材3を得ることができる。もちろん、3以上の被覆帯体を連ねることもできる。この場合、3以上の被覆帯体における隣接する2つの被覆帯体の一方が第1被覆帯体10となり、他方が第2被覆帯体20となる。これによって、帯状補強材3を図12に示す巻出しロール7、1本分の長さ(例えば長さ300m〜600m程度)まで長尺化できる。
図7に示すように、該帯状補強材3をロールフォーミング機6によって所定の形状に成形する。帯状補強材3における2つの被覆帯体10,20の接合部分には、厚肉部や段差が形成されていないから、ロールフォーミング機6の成形ロール6aと帯状補強材3との間のクリアランスを一定に維持でき、安定的にロールフォーミングできる。図5に示すように、鋼帯材11,21どうしが突き当てられて溶接されているため、帯状補強材3が2つの被覆帯体10,20の接合部分において折れたり、樹脂被覆層13,23,30が剥がれたりすることもない。
ロールフォーミング成形した帯状補強材3を、別途、押し出し成形した帯状部材2と嵌合させる。このようにして、更生帯材1(図1)が作製される。
図12に示すように、更生帯材1は、巻出しロール7に巻回されて既設管Aの更生施工現場に搬入される。巻出しロール7から更生帯材1が繰り出されて製管機8に導入される。図12においては簡略的に図示するが、製管機8は、更生帯材1を挟み付けて送り込んだり嵌合部2a,2bを嵌合させたりする一対の駆動ローラ8aを含む。
図12及び図13に示すように、該製管機8によって、更生帯材1が既設管Aの内周に沿って螺旋状に巻回されることによって、螺旋管状の更生管1Xが製管される。帯状補強材3における2つの被覆帯体10,20の接合部分には厚肉部や段差が形成されていないから、更生帯材1が一対の駆動ローラ8aで挟み付けられる際に、帯状補強材3の接合部分に余計な荷重がかかることがない。したがって、安定的に製管を行うことができる。
更生管1Xにおける、帯状補強材3の表面は、接合部分を含め、樹脂被覆層13,23,30によって完全に覆われており、鋼帯材11,21の露出箇所が無いから、帯状補強材3ひいては更生管1Xの耐久性を高めることができる。下水環境においても高耐久性を十分に確保できる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、樹脂シート31,32の材質はポリエチレンに限らず、ポリプロピレン、ABS、EVAなどの他の樹脂であってもよい。
更生管1Xは、自立管に限らず、既設管Aと一体になって強度を担う複合管であってもよい。
本発明は、例えば下水道管などの埋設管の更生に適用できる。
A 既設管
1 更生帯材(プロファイル)
1X 更生管
2 帯状部材
3 帯状補強材
3c 溶接部
10 第1被覆帯体
11 第1鋼帯材
13 第1被覆層
15 第1端部15
15a 表側面(一側面)
15b 裏側面(他側面)
15d 側端面
15e 端面
20 第2被覆帯体
21 第2鋼帯材
23 第2被覆層
25 第2端部
25a 表側面(一側面)
25b 裏側面(他側面)
25d 側端面
25e 端面
30 接続被覆層
31,32 樹脂シート
33,34 接着剤層
35 第1溶着部
36 第2溶着部
37 樹脂溶接部

Claims (6)

  1. 既設管を更生する更生帯材の帯状補強材であって、
    帯長方向に連なる第1被覆帯体及び第2被覆帯体と、これら第1、第2被覆帯体に跨る接続被覆層とを備え、
    前記第1被覆帯体が、第1端部を有する鋼製の第1鋼帯材と、前記第1鋼帯材の前記第1端部を除く部分を被覆する樹脂製の第1被覆層とを含み、
    前記第2被覆帯体が、第2端部を有する鋼製の第2鋼帯材と、前記第2鋼帯材の前記第2端部を除く部分を被覆する樹脂製の第2被覆層とを含み、
    前記第1端部と前記第2端部との前記帯長方向に対向する端面どうしが互いに突き当てられ、該突き当てられた部分に前記第1、第2鋼帯材どうしを接合する溶接部が形成され、
    前記接続被覆層が、前記溶接部を跨いで前記第1端部及び第2端部に被さる樹脂シートと、前記樹脂シートと前記第1、第2端部との間に介在された接着剤層とを含むことを特徴とする既設管用更生帯材の帯状補強材。
  2. 前記樹脂シートにおける前記第1被覆帯体側の端部と前記第1被覆層とが第1溶着部を介して接合され、
    前記樹脂シートにおける前記第2被覆帯体側の端部と前記第2被覆層とが第2溶着部を介して接合されていることを特徴とする請求項1に記載の帯状補強材。
  3. 前記第1端部及び第2端部の互いに面一をなす一側面どうし及び他側面どうしのそれぞれに前記樹脂シートが接着剤層を介して被せられており、
    前記一側面の樹脂シートと前記他側面の樹脂シートにおける帯幅方向の互いに同じ側の端部どうしが樹脂溶接部を介して接合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の帯状補強材。
  4. 既設管を更生する更生帯材の帯状補強材における第1被覆帯体と第2被覆帯体とを帯長方向に接合する接合方法であって、
    前記第1被覆帯体の鋼製の第1鋼帯材を被覆する樹脂製の第1被覆層における、前記第1鋼帯材の第1端部を被覆する部分を剥がし、かつ前記第2被覆帯体の鋼製の第2鋼帯材を被覆する樹脂製の第2被覆層における、前記第2鋼帯材の第2端部を被覆する部分を剥がす工程と、
    前記第1端部と前記第2端部との前記帯長方向に対向する端面どうしを互いに突き当てて溶接する工程と、
    樹脂シートを、前記溶接された部分を跨いで前記第1端部と前記第2端部とに被せて接着する工程と、
    を備えたことを特徴とする既設管用更生帯材の帯状補強材の接合方法。
  5. 前記樹脂シートにおける前記第1被覆帯体側の端部と前記第1被覆層とを溶着し、かつ前記樹脂シートにおける前記第2被覆帯体側の端部と前記第2被覆層とを溶着する工程を、更に備えたことを特徴とする請求項4に記載の接合方法。
  6. 前記接着工程では、前記第1端部及び第2端部の互いに面一をなす一側面どうし及び他側面どうしのそれぞれに前記樹脂シートを被せて接着し、
    前記一側面の樹脂シートと前記他側面樹脂シートとにおける帯幅方向の互いに同じ側の端部どうしを樹脂溶接する工程を、更に備えたことを特徴とする請求項4又は5に記載の接合方法。
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