JP2014213458A - 補強材入り帯状部材及びその製造方法 - Google Patents

補強材入り帯状部材及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】剛性の大きな硬質塩化ビニルによって帯状部材を形成するとともに、曲げが作用してもリブからの飛び出しを抑えて金属製補強板材をリブに埋設する。
【解決手段】補強材入り帯状部材1は、帯板状の基板21、該基板21から直立する複数本のリブ22、基板21の一側縁部及び他側縁部にそれぞれ立設された接合部23,24を備えた硬質塩化ビニル製帯状部材2と、この硬質塩化ビニル製帯状部材2の各リブ22に埋設された金属製補強板材3と、この金属製補強板材3が埋設された硬質塩化ビニル製帯状部材2の各リブ22の頂部及びその周縁部に融着された軟質塩化ビニル製封閉部4とから構成される。そして、補強材入り帯状部材1を螺旋状に巻き回すとともに、隣接する接合部23,24同士を互いに接合することにより、更生管を製管する。
【選択図】図1

Description

この発明は、老朽化した下水管路、上水管路、農業用水路、ガス管路などの既設管を更生する更生管を製管する際に用いられる補強材入り帯状部材及びその製造方法に関するものである。
従来より、更生管を製管する帯状部材として、プラスチック製帯状部材のリブに鋼板等の金属製補強板材を埋設した補強材入り帯状部材が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような補強材入り帯状部材は、マンホール内に設置された製管機に供給され、製管機によってそのリブを外周側に位置して螺旋状に巻き回される。そして、螺旋状に巻き回されて隣接する補強材入り帯状部材の一方の側縁部、他方の側縁部の少なくとも一つに溶融樹脂が塗布されるとともに、隣接する補強材入り帯状部材の一方の側縁部及び他方の側縁部が重ね合わされて一体に融着されることにより、更生管が製管され、製管された更生管が回転させられて既設管内に挿入される。その後、更生管と既設管との間隙にモルタルが充填され、既設管がモルタル及び更生管からなる複合管によって更生される(例えば、特許文献2参照)。
このような複合管にあっては、モルタル中にリブに埋設された金属製補強板材が立設状態で配設されることにより、土圧や外水圧などに対する強度を高めることができる。
特表2005−528243号公報 特表2008−536027号公報
ところで、前述した補強材入り帯状部材は、ポリエチレンを押出成形してポリエチレン製帯状部材を形成し、当該ポリエチレン製帯状部材のリブの溝に金属製補強板材を連続的に導入した後、ポリエチレン製帯状部材のリブの頂部にポリエチレンを押出成形してポリエチレン製被覆部をリブと一体に融着し、金属製補強板材を封入することにより製造される。そして、補強材入り帯状部材を用いて更生管を製管するとき、万が一製管不良が発生すると、更生管を形成する螺旋状の隣接する補強材入り帯状部材は溶融樹脂によって一体に融着されていることから、元の補強材入り帯状部材に戻すことは不可能である。このため、製管不良が発生すると、それまでに製管された更生管を既設管から撤去し、改めて更生管を製管する必要があり、多くの手間が必要になるとともに、それまでに製管された更生管が無駄になるという問題があった。
また、溶融樹脂は速やかに流動性を喪失することから、融着樹脂を成形する成形機を製管機に搭載しなければならず、設置に際して大きな空間を必要とする。また、既設管内を回転できるように小型化することは極めて困難である。このため、製管機の設置位置がマンホールに限定され、マンホール内で製管された更生管を回転させながら既設管内に送り込む製管方法を採用せざるを得ない。すなわち、製管機を既設管内に設置し、既設管の回りを公転させて更生管を製管し、製管された更生管を既設管内に残置させる製管方法を採用することはできない。これにより、更生管の製管に伴って既設管に対する更生管の摩擦抵抗が増大することが避けられず、製管距離が限定され、また、製管される更生管の形状が円形に限定される、すなわち、円形状の既設管を更生する場合に限定されるという問題があった。
また、ポリエチレン製帯状部材は、硬質塩化ビニルに比較して剛性が低いため、これまでの硬質塩化ビニル製帯状部材のように、各側縁部に互いに接合可能な接合凹部及び接合凸部を形成し、螺旋状に巻き回して隣接する帯状部材の接合凹部及び接合凸部を互いに接合して更生管を製管したとしても、管として機能しないものである。すなわち、ポリエチレン製帯状部材の各側縁部に互いに接合可能な接合凹部及び接合凸部を形成し、螺旋状に巻き回して隣接する接合凹部及び接合凸部を互いに接合して更生管を製管した場合、接合部から漏水することを避けることができないものである。
これらのことから、補強材入り帯状部材における帯状部材の材料をポリエチレンから硬質塩化ビニルに変更することが考えられるが、従来と同様の製造方法によって補強材入り帯状部材を製造した場合、具体的には、硬質塩化ビニルを押出成形して硬質塩化ビニル製帯状部材を形成した後、該硬質塩化ビニル製帯状部材のリブに金属製補強板材を連続的に導入し、次いで、金属製補強板材を封入するように、硬質塩化ビニルを押出成形して硬質塩化ビニル製被覆部を融着させた場合、硬質塩化ビニル製帯状部材に対する硬質塩化ビニル製被覆部の融着強度が弱く、螺旋状に巻き回して更生管を製管する場合のように、曲げが作用する用途においては、硬質塩化ビニル製帯状部材から硬質塩化ビニル製被覆部が剥離し、金属製補強板材がリブから飛び出して外れてしまうため、採用することはできないものである。
なお、特開平2−502555号公報に記載されるように、金型に鋼板等の補強材を挿入し、塩化ビニル樹脂を押出成形して被覆することも知られているが、被覆樹脂の収縮と鋼板等の収縮との差に基づいて成形品に波打ちが発生し、採用することはできない。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、剛性の大きな硬質塩化ビニルによって帯状部材が形成されるとともに、曲げが作用してもリブからの飛び出しを抑えて金属製補強板材をリブに埋設することのできる補強材入り帯状部材及びその製造方法を提供するものである。
本発明の補強材入り帯状部材は、両側縁部に接合部が形成され、螺旋状に巻き回すとともに、隣接する接合部同士を互いに接合して更生管を製管する補強材入り帯状部材であって、補強材入り帯状部材は、帯板状の基板、該基板から直立する複数本のリブ、基板の一側縁部及び他側縁部にそれぞれ立設された接合部を備えた硬質塩化ビニル製帯状部材と、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブに埋設された金属製補強板材と、金属製補強板材が埋設された硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの頂部及びその周縁部に融着された軟質塩化ビニル製封閉部とから構成されることを特徴とするものである。
本発明によれば、硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの頂部及びその周縁部に軟質塩化ビニル製封閉部が一体に融着されているため、補強材入り帯状部材を、リブを立設した側が外周面側に位置するように螺旋状に巻き回し、隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管することによって補強材入り帯状部材に曲げが作用しても、硬質塩化ビニル製帯状部材から軟質塩化ビニル製封閉部が剥離することはなく、金属製補強板材の飛び出しを抑えてより高剛性の更生管を製管することができる。この際、更生管は、剛性の大きな硬質塩化ビニル製帯状部材の接合部同士を互いに接合して製管されるため、接合部からの漏水を防止できる。しかも、仮に隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士が不完全に接合したとしても、その接合部の接合を解除することができることから、接合部の接合を解除して補強材入り帯状部材を巻き戻した後、更生管の製管作業を再開することができ、既に製管された更生管及び補強材入り帯状部材を無駄にすることはない。また、隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管することから、これまでの製管方法を作業環境に対応して選択することができる。
本発明の補強材入り帯状部材は、両側縁部に接合部が形成され、螺旋状に巻き回すとともに、隣接する接合部同士を互いに接合して更生管を製管する補強材入り帯状部材であって、補強材入り帯状部材は、帯板状の基板、該基板から直立するとともに、頂部にそれぞれ側方に突出する突出部が形成された複数本のリブ、基板の一側縁部及び他側縁部にそれぞれ立設された接合部を備えた硬質塩化ビニル製帯状部材と、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブに埋設された金属製補強板材と、金属製補強板材が埋設された硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの頂部及び突出部上に融着された軟質塩化ビニル製封閉部とから構成されることを特徴とするものである。
本発明によれば、硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの頂部及び突出部上に軟質塩化ビニル製封閉部が一体に融着されているため、補強材入り帯状部材を、リブを立設した側が外周面側に位置するように螺旋状に巻き回し、隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管することによって補強材入り帯状部材に曲げが作用しても、硬質塩化ビニル製帯状部材から軟質塩化ビニル製封閉部が剥離することはなく、金属製補強板材の飛び出しを抑えてより高剛性の更生管を製管することができる。この際、更生管は、剛性の大きな硬質塩化ビニル製帯状部材の接合部同士を互いに接合して製管されるため、接合部からの漏水を防止できる。しかも、仮に隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士が不完全に接合したとしても、その接合部の接合を解除することができることから、接合部の接合を解除して補強材入り帯状部材を巻き戻した後、更生管の製管作業を再開することができ、既に製管された更生管及び補強材入り帯状部材を無駄にすることはない。また、隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管することから、これまでの製管方法を作業環境に対応して選択することができる。
本発明の補強材入り帯状部材は、両側縁部に接合部が形成され、螺旋状に巻き回すとともに、隣接する接合部同士を互いに接合して更生管を製管する補強材入り帯状部材であって、補強材入り帯状部材は、帯板状の基板、該基板から直立するとともに、頂部にそれぞれ側方に突出する突出部が形成された複数本のリブ、基板の一側縁部及び他側縁部にそれぞれ立設された接合部を備えた硬質塩化ビニル製帯状部材と、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブに埋設された金属製補強板材と、金属製補強板材が埋設された硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの頂部及び突出部を包囲して融着された軟質塩化ビニル製封閉部とから構成されることを特徴とするものである。
本発明によれば、硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの頂部及び突出部を包囲して軟質塩化ビニル製封閉部が一体に融着されているため、補強材入り帯状部材を、リブを立設した側が外周面側に位置するように螺旋状に巻き回し、隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管することによって補強材入り帯状部材に曲げが作用しても、硬質塩化ビニル製帯状部材から軟質塩化ビニル製封閉部が剥離することはなく、金属製補強板材の飛び出しを抑えてより高剛性の更生管を製管することができる。この際、更生管は、剛性の大きな硬質塩化ビニル製帯状部材の接合部同士を互いに接合して製管されるため、接合部からの漏水を防止できる。しかも、仮に隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士が不完全に接合したとしても、その接合部の接合を解除することができることから、接合部の接合を解除して補強材入り帯状部材を巻き戻した後、更生管の製管作業を再開することができ、既に製管された更生管及び補強材入り帯状部材を無駄にすることはない。また、隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管することから、これまでの製管方法を作業環境に対応して選択することができる。
本発明の補強材入り帯状部材は、両側縁部に接合部が形成され、螺旋状に巻き回すとともに、隣接する接合部同士を互いに接合して更生管を製管する補強材入り帯状部材であって、補強材入り帯状部材は、帯板状の基板、該基板から直立する複数本のリブ、基板の一側縁部及び他側縁部にそれぞれ立設された接合部を備えた硬質塩化ビニル製帯状部材と、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブに埋設された金属製補強板材と、金属製補強板材が埋設された硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの頂部に融着された軟質塩化ビニル製封閉部とから構成されることを特徴とするものである。
本発明によれば、硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの頂部に軟質塩化ビニル製封閉部が一体に融着されているため、補強材入り帯状部材を、リブを立設した側が外周面側に位置するように螺旋状に巻き回し、隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管することによって補強材入り帯状部材に曲げが作用しても、両者が剥離することはなく、金属製補強板材の飛び出しを抑えてより高剛性の更生管を製管することができる。この際、更生管は、剛性の大きな硬質塩化ビニル製帯状部材の接合部同士を互いに接合して製管されるため、接合部からの漏水を防止できる。しかも、仮に隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士が不完全に接合したとしても、その接合部の接合を解除することができることから、接合部の接合を解除して補強材入り帯状部材を巻き戻した後、更生管の製管作業を再開することができ、既に製管された更生管及び補強材入り帯状部材を無駄にすることはない。また、隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管することから、これまでの製管方法を作業環境に対応して選択することができる。
本発明の補強材入り帯状部材は、両側縁部に接合部が形成され、螺旋状に巻き回すとともに、隣接する接合部同士を互いに接合して更生管を製管する補強材入り帯状部材であって、補強材入り帯状部材は、帯板状の基板、該基板から直立する複数本のリブ、基板の一側縁部及び他側縁部にそれぞれ立設された接合部を備えた硬質塩化ビニル製帯状部材と、周面が軟質塩化ビニルによって被覆されて硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブに埋設された金属製補強板材と、金属製補強板材が埋設された硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの埋設部分に融着された軟質塩化ビニル製接着部とから構成されることを特徴とするものである。
本発明によれば、硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの埋設部分に軟質塩化ビニル製接着部が融着されているため、補強材入り帯状部材を、リブを立設した側が外周面側に位置するように螺旋状に巻き回し、隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管することによって補強材入り帯状部材に曲げが作用しても、硬質塩化ビニル製帯状部材から軟質塩化ビニル製接着部、すなわち、金属製補強板材が剥離することはなく、金属製補強板材の飛び出しを抑えてより高剛性の更生管を製管することができる。この際、更生管は、剛性の大きな硬質塩化ビニル製帯状部材の接合部同士を互いに接合して製管されるため、接合部からの漏水を防止できる。しかも、仮に隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士が不完全に接合したとしても、その接合部の接合を解除することができることから、接合部の接合を解除して補強材入り帯状部材を巻き戻した後、更生管の製管作業を再開することができ、既に製管された更生管及び補強材入り帯状部材を無駄にすることはない。また、隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管することから、これまでの製管方法を作業環境に対応して選択することができる。
本発明の補強材入り帯状部材は、両側縁部に接合部が形成され、螺旋状に巻き回すとともに、隣接する接合部同士を互いに接合して更生管を製管する補強材入り帯状部材であって、補強材入り帯状部材は、帯板状の基板、該基板から直立するとともに、頂部にそれぞれ側方に突出する突出部が形成された複数本のリブ、基板の一側縁部及び他側縁部にそれぞれ立設された接合部を備えた硬質塩化ビニル製帯状部材と、周面が軟質塩化ビニルによって被覆されて硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブに埋設された金属製補強板材と、金属製補強板材が埋設された硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの埋設部分に融着された軟質塩化ビニル製接着部とから構成されることを特徴とするものである。
本発明によれば、硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの埋設部分に軟質塩化ビニル製接着部が融着されているため、補強材入り帯状部材をリブが立設された側が外周面側に位置するように螺旋状に巻き回し、隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管することによって補強材入り帯状部材に曲げが作用しても、硬質塩化ビニル製帯状部材から軟質塩化ビニル製接着部、すなわち、金属製補強板材が剥離することはなく、金属製補強板材の飛び出しを抑えてより高剛性の更生管を製管することができる。この際、更生管は、剛性の大きな硬質塩化ビニル製帯状部材の接合部同士を互いに接合して製管されるため、接合部からの漏水を防止できる。しかも、仮に隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士が不完全に接合したとしても、その接合部の接合を解除することができることから、接合部の接合を解除して補強材入り帯状部材を巻き戻した後、更生管の製管作業を再開することができ、既に製管された更生管及び補強材入り帯状部材を無駄にすることはない。また、隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管することから、これまでの製管方法を作業環境に対応して選択することができる。
本発明の補強材入り帯状部材の製造方法は、請求項1に記載の補強材入り帯状部材の製造方法であって、硬質塩化ビニルを押出成形して各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成し、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に金属製補強板材を導入し、次いで、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部及びその周縁部に軟質塩化ビニルを押出成形して金属製補強板材を封入する軟質塩化ビニル製封閉部を融着することを特徴とするものである。
本発明によれば、硬質塩化ビニルを押出成形して各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成した後、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に金属製補強板材を導入する。次いで、金属製補強板材が導入された硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部及びその周縁部に軟質塩化ビニルを押出成形して軟質塩化ビニル製封閉部を融着し、硬質塩化ビニル製帯状部材のリブに導入された金属製補強板材を封入する。これにより、補強材入り帯状部材を螺旋状に巻き回し、隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管した際、補強材入り帯状部材に曲げが作用しても、硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの頂部及びその周縁部に軟質塩化ビニル製封閉部が一体に融着されているため、両者が剥離することを確実に防止できる。したがって、剛性の高い硬質塩化ビニル製帯状部材のリブに金属製補強板材を埋設するとともに、曲げが作用してもリブからの金属製補強板材の飛び出しを抑えることのできる補強材入り帯状部材を連続的に製造することができる。
本発明の補強材入り帯状部材の製造方法は、請求項2に記載の補強材入り帯状部材の製造方法であって、硬質塩化ビニルを押出成形して各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成されるとともに、その頂部にそれぞれ側方に突出する突出部が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成し、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に金属製補強板材を導入し、次いで、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部及び突出部上に軟質塩化ビニルを押出成形して金属製補強板材を封入する軟質塩化ビニル製封閉部を融着することを特徴とするものである。
本発明によれば、硬質塩化ビニルを押出成形して各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成されるとともに、その頂部にそれぞれ側方に突出する突出部が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成した後、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に金属製補強板材を導入する。次いで、金属製補強板材が導入された硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部及び突出部上に軟質塩化ビニルを押出成形して軟質塩化ビニル製封閉部を融着し、硬質塩化ビニル製帯状部材のリブに導入された金属製補強板材を封入する。これにより、補強材入り帯状部材を螺旋状に巻き回し、隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管した際、補強材入り帯状部材に曲げが作用しても、硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの頂部及び突出部上に軟質塩化ビニル製封閉部が一体に融着されているため、両者が剥離することを確実に防止できる。したがって、剛性の高い硬質塩化ビニル製帯状部材のリブに金属製補強板材を埋設するとともに、曲げが作用してもリブからの金属製補強板材の飛び出しを抑えることのできる補強材入り帯状部材を連続的に製造することができる。
本発明の補強材入り帯状部材の製造方法は、請求項2に記載の補強材入り帯状部材の製造方法であって、硬質塩化ビニル及び軟質塩化ビニルを共押出成形し、各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成されるとともに、その頂部にそれぞれ側方に突出する突出部が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成し、合わせて、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部及び突出部上に軟質塩化ビニル製突設部を融着し、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に金属製補強板材を導入し、次いで、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部及び突出部上に融着された軟質塩化ビニル製突設部を加熱して溶融させ、圧着して金属製補強板材を封入する軟質塩化ビニル製封閉部を形成することを特徴とするものである。
本発明によれば、硬質塩化ビニル及び軟質塩化ビニルを共押出成形し、各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成されるとともに、その頂部にそれぞれ側方に突出する突出部が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成し、合わせて、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部及び突出部上に軟質塩化ビニル製突設部を融着する。次いで、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に金属製補強板材を導入した後、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部及び突出部上に融着された軟質塩化ビニル製突設部を加熱して溶融させ、圧着して軟質塩化ビニル製封閉部を形成し、硬質塩化ビニル製帯状部材のリブに導入された金属製補強板材を封入する。これにより、補強材入り帯状部材を螺旋状に巻き回し、隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管した際、補強材入り帯状部材に曲げが作用しても、硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの頂部及び突出部上に軟質塩化ビニル製封閉部が一体に融着されているため、両者が剥離することを確実に防止できる。したがって、剛性の高い硬質塩化ビニル製帯状部材のリブに金属製補強板材を埋設するとともに、曲げが作用してもリブからの金属製補強板材の飛び出しを抑えることのできる補強材入り帯状部材を連続的に製造することができる。
本発明の補強材入り帯状部材の製造方法は、請求項3に記載の補強材入り帯状部材の製造方法であって、硬質塩化ビニルを押出成形して各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成されるとともに、その頂部にそれぞれ側方に突出する突出部が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成し、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に金属製補強板材を導入し、次いで、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部及び突出部を覆って軟質塩化ビニルを押出成形して金属製補強板材を封入する軟質塩化ビニル製封閉部を融着することを特徴とするものである。
本発明によれば、硬質塩化ビニルを押出成形して各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成されるとともに、その頂部にそれぞれ側方に突出する突出部が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成した後、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に金属製補強板材を導入する。次いで、金属製補強板材が導入された硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部及び突出部を覆って軟質塩化ビニルを押出成形して軟質塩化ビニル製封閉部を融着し、硬質塩化ビニル製帯状部材のリブに導入された金属製補強板材を封入する。これにより、補強材入り帯状部材を螺旋状に巻き回し、隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管した際、補強材入り帯状部材に曲げが作用しても、硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの頂部及び突出部を覆って軟質塩化ビニル製封閉部が一体に融着されているため、両者が剥離することを確実に防止できる。したがって、剛性の高い硬質塩化ビニル製帯状部材のリブに金属製補強板材を埋設するとともに、曲げが作用してもリブからの金属製補強板材の飛び出しを抑えることのできる補強材入り帯状部材を連続的に製造することができる。
本発明の補強材入り帯状部材の製造方法は、請求項4に記載の補強材入り帯状部材の製造方法であって、硬質塩化ビニル及び軟質塩化ビニルを共押出成形し、各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成するとともに、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部に軟質塩化ビニル製突設部を融着し、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に金属製補強板材を導入し、次いで、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部に融着された軟質塩化ビニル製突設部を加熱溶融させ、圧着して金属製補強板材を封入する軟質塩化ビニル製封閉部を形成することを特徴とするものである。
本発明によれば、硬質塩化ビニル及び軟質塩化ビニルを共押出成形し、各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成するとともに、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部に軟質塩化ビニル製突設部を融着する。次いで、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に金属製補強板材を導入した後、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部に融着された軟質塩化ビニル製突設部を加熱して溶融させ、圧着して軟質塩化ビニル製封閉部を形成し、硬質塩化ビニル製帯状部材のリブに導入された金属製補強板材を封入する。これにより、補強材入り帯状部材を螺旋状に巻き回し、隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管した際、補強材入り帯状部材に曲げが作用しても、硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの頂部に軟質塩化ビニル製封閉部が一体に融着されているため、両者が剥離することを確実に防止できる。したがって、剛性の高い硬質塩化ビニル製帯状部材のリブに金属製補強板材を埋設するとともに、曲げが作用してもリブからの金属製補強板材の飛び出しを抑えることのできる補強材入り帯状部材を連続的に製造することができる。
本発明の補強材入り帯状部材の製造方法は、請求項5に記載の補強材入り帯状部材の製造方法であって、硬質塩化ビニルを押出成形して各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成し、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に、周面が軟質塩化ビニルによって被覆された金属製補強板材を導入し、次いで、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブを加熱して金属製補強板材を被覆する軟質塩化ビニルを溶融させ、金属製補強板材を封入する軟質塩化ビニル製接着部を溝の内面に形成することを特徴とするものである。
本発明によれば、硬質塩化ビニルを押出成形して各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成した後、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に、周面が軟質塩化ビニルによって被覆された金属製補強板材を導入する。次いで、金属製補強板材が導入された硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブを加熱して金属製補強板材を被覆する軟質塩化ビニルを溶融させ、溝の内面に軟質塩化ビニル製接着部を形成して硬質塩化ビニル製帯状部材のリブに導入された金属製補強板材を封入する。これにより、補強材入り帯状部材を螺旋状に巻き回し、隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管した際、補強材入り帯状部材に曲げが作用しても、硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの溝内面に、金属製補強板材の周面に被覆された軟質塩化ビニルからなる軟質塩化ビニル製接着部が一体に融着されているため、両者が剥離することを確実に防止できる。したがって、剛性の高い硬質塩化ビニル製帯状部材のリブに金属製補強板材を埋設するとともに、曲げが作用してもリブからの金属製補強板材の飛び出しを抑えることのできる補強材入り帯状部材を連続的に製造することができる。
本発明の補強材入り帯状部材の製造方法は、請求項6に記載の補強材入り帯状部材の製造方法であって、硬質塩化ビニルを押出成形して各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成されるとともに、その頂部にそれぞれ側方に突出する突出部が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成し、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に、周面が軟質塩化ビニルによって被覆された金属製補強板材を導入し、次いで、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブを加熱して金属製補強板材を被覆する軟質塩化ビニルを溶融させ、金属製補強板材を封入する軟質塩化ビニル製接着部を溝の内面に形成することを特徴とするものである。
本発明によれば、硬質塩化ビニルを押出成形して各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成されるとともに、その頂部にそれぞれ側方に突出する突出部が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成した後、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に、周面が軟質塩化ビニルによって被覆された金属製補強板材を導入する。次いで、金属製補強板材が導入された硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブを加熱して金属製補強板材を被覆する軟質塩化ビニルを溶融させ、溝の内面に軟質塩化ビニル製接着部を形成して硬質塩化ビニル製帯状部材のリブに導入された金属製補強板材を封入する。これにより、補強材入り帯状部材を螺旋状に巻き回し、隣接する補強材入り帯状部材の接合部同士を互いに接合して更生管を製管した際、補強材入り帯状部材に曲げが作用しても、硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの溝内面に、金属製補強板材の周面に被覆された軟質塩化ビニルからなる軟質塩化ビニル製接着部が一体に融着されているため、両者が剥離することを確実に防止できる。したがって、剛性の高い硬質塩化ビニル製帯状部材のリブに金属製補強板材を埋設するとともに、曲げが作用してもリブからの金属製補強板材の飛び出しを抑えることのできる補強材入り帯状部材を連続的に製造することができる。
本発明の補強材入り帯状部材によれば、剛性の大きな硬質塩化ビニルによって帯状部材が形成されるとともに、曲げが作用してもリブからの飛び出しを抑えて金属製補強板材をリブに埋設することができる。
また、本発明の補強材入り帯状部材の製造方法によれば、剛性の大きな硬質塩化ビニルによって帯状部材が形成されるとともに、曲げが作用してもリブからの飛び出しを抑えて金属製補強板材をリブに埋設した補強材入り帯状部材を連続的に製造することができる。
本発明の補強材入り帯状部材の一実施形態を示す断面図である。 図1の補強材入り帯状部材の製造方法を模式的に示す説明図である。 図1の補強材入り帯状部材の接合工程を説明する断面図である。 図1の補強材入り帯状部材の変形例を示す断面図及びA部拡大図である。 図1の補強材入り帯状部材の他の変形例を示す断面図である。 図1の補強材入り帯状部材のもう一つの変形例を示す断面図である。 図6の補強材入り帯状部材の変形例を示す断面図である。 図6の補強材入り帯状部材の他の変形例を示す断面図である。 本発明の補強材入り帯状部材の他の実施形態を示す断面図である。 図9の補強材入り帯状部材の製造方法を模式的に示す説明図である。 図9の補強材入り帯状部材の変形例を示す断面図である。 図9の補強材入り帯状部材の他の変形例を示す断面図である。 本発明の補強材入り帯状部材のもう一つの実施形態を示す断面図である。 図13の補強材入り帯状部材の製造方法を模式的に示す説明図である。 図13の補強材入り帯状部材の変形例を示す断面図である。 図13の補強材入り帯状部材の他の変形例を示す断面図である。 本発明の補強材入り帯状部材のもう一つの他の実施形態を示す断面図及びB部拡大図である。 図17の補強材入り帯状部材の製造方法を模式的に示す説明図である。 図17の補強材入り帯状部材の変形例を示す断面図である。 本発明の補強材入り帯状部材の他の異なる実施形態を示す断面図及び接合状態を一部省略して示す分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の補強材入り帯状部材1の一実施形態が示されている。
この補強材入り帯状部材1は、剛性の大きな硬質塩化ビニル製帯状部材2と、この硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22に埋設された鋼板等の金属製補強板材3と、金属製補強板材3が埋設された硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22の頂部及びその周縁部に一体に融着された軟質塩化ビニル製封閉部4とから構成されている。
ここで、塩化ビニルにおいて、引張弾性率が1500MPa以上のものを硬質塩化ビニルといい、引張破断時の伸びが180%以上のものを軟質塩化ビニルという(「図解プラスチック用語辞典」、第2版、日刊工業新聞社、2000年4月28日 参照)。
硬質塩化ビニル製帯状部材2は、硬質塩化ビニルを押出成形して形成され、帯板状の基板21と、該基板21の裏面に基板21に直交して立設された複数本(実施例においては3本)の断面略I字状のリブ22と、基板21の一側縁部の裏面に立設された接合凸部23と、基板21の他側縁部の裏面に立設され、接合凸部23が嵌入し得る接合凹部24とを備え、接合凹部24が設けられた基板21の他側縁部が、隣接する硬質塩化ビニル製帯状部材2における基板21の一側縁部を配置できるように、基板21の厚みだけ裏面側に段落ちした段落ち部25に形成されるとともに、段落ち部25に連続して、基板21から離れるにつれて接合凹部24の突出側に位置するように傾斜された傾斜リブ26が形成されている。そして、各リブ22には、金属製補強板材3を配置できるように、金属製補強板材3に対応する溝22aが形成されている。
なお、基板21の一側縁部の裏面にゴム等のエラストマー5を配設し、後述するように、隣接する補強材入り帯状部材1の他側縁部に形成された段落ち部25に一側縁部を配置した際、隣接する補強材入り帯状部材1,1における基板21,21の一側縁部と他側縁部との重ね合わせ部をエラストマー5によって密封することが好ましい。
金属製補強板材3は、リブ22に対応して鋼板等を切断して形成され、硬質塩化ビニル製帯状部材2の各リブ22の溝22aにその全長にわたって埋設されている。
この場合、金属製補強板材3としては、設定厚みの1枚の板材の他、薄板材を1回あるいは複数回折り畳んで設定厚みに形成したものでも構わない。
軟質塩化ビニル製封閉部4は、軟質塩化ビニルを押出成形して形成され、硬質塩化ビニル製帯状部材2の各リブ22に配設された金属製補強板材3を封入するように、リブ22の頂部及びその周縁部に一体に融着されている。
このような補強材入り帯状部材1は、まず、硬質塩化ビニルを押出成形して硬質塩化ビニル製帯状部材2を形成する(図2(a)参照)。この際、エラストマー5を共押出成形して基板21の一方の側縁部に融着する。次いで、硬質塩化ビニル製帯状部材2における各リブ22の溝22aに鋼板等の金属製補強板材3を連続的に導入する(図2(b)参照)。この後、硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22に金属製補強板材3を封入するように、リブ22の頂部及びその周縁部に軟質塩化ビニルを押出成形し、硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22に軟質塩化ビニル製封閉部4を一体に融着して製造される(図2(c)参照)。
一方、補強材入り帯状部材1によって更生管を製管する場合は、補強材入り帯状部材1を巻き重ねた輸送用ドラムを施工現場に輸送し、輸送用ドラムに巻き重ねられた補強材入り帯状部材1を引き出してマンホールに導くとともに、マンホールにおいて螺旋状に巻き回して更生管を製管する。具体的には、輸送用ドラムから引き出した補強材入り帯状部材1を基板21の裏面側、すなわち、リブ22を立設した側が外周面側に位置するように、既設管に臨んでマンホールに設置された製管機(図示せず)に供給することにより、図3(a),(b)に示すように、隣接する補強材入り帯状部材1,1のうち、一方の補強材入り帯状部材1の接合凸部23に他方の補強材入り帯状部材1の接合凹部24を外側(先行する補強材入り帯状部材1の外周側)から嵌め込むことから、隣接する補強材入り帯状部材1,1を相互に接合して所定の管径の更生管を製管することができる。この際、先行する補強材入り帯状部材1の接合凸部23を設けた基板21の一側縁部に後続する補強材入り帯状部材1の段落ち部25が配置される。
あるいは、輸送用ドラムから引き出した補強材入り帯状部材1を基板21の裏面側、すなわち、リブ22が立設された側が外周面側に位置するように、既設管に設置された製管機(図示せず)に供給することにより、図3(a),(b)に示すように、隣接する補強材入り帯状部材1,1のうち、一方の補強材入り帯状部材1の接合凸部23を他方の補強材入り帯状部材1の接合凹部24に内側(先行する補強材入り帯状部材1の内周側)から嵌め込むことから、隣接する補強材入り帯状部材1,1を相互に接合して所定の管径の更生管を製管することができる。この際、後続する補強材入り帯状部材1の接合凸部23を設けた基板21の一側縁部が先行する補強材入り帯状部材1の段落ち部25配置される。
このような更生管においては、螺旋状に巻き回された補強材入り帯状部材1に曲げが作用するが、硬質塩化ビニル製帯状部材2に対して軟質塩化ビニル製封閉部4は一定の面積を確保して一体に融着されており、両者が剥離することはない。すなわち、硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22から軟質塩化ビニル製封閉部4が剥離することを防止でき、金属製補強板材3が硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22から飛び出して外れることを確実に防止できる。しかも、更生管を構成する補強材入り帯状部材1は、剛性の大きな硬質塩化ビニルによって帯状部材が形成されており、リブ22に埋設された金属製補強板材3と相俟ってより高剛性の特性を有している。
また、隣接する補強材入り帯状部材1の接合部同士を互いに接合して更生管を製管した場合に、剛性の大きな硬質塩化ビニル製帯状部材2の接合部23,24の接合であり、接合部23,24の止水性能を確保することができる。また、更生管を製管するに際して、仮に接合部23,24が不完全に接合したとしても、補強材入り帯状部材1の接合部23,24の接合を解除できることから、元の補強材入り帯状部材1を巻き戻し、接合を解除した位置から更生管の製管作業を再開することができる。さらに、ポリエチレン製帯状部材を接合する溶融樹脂の成形機が不要となり、これまでの製管方法を作業環境に応じて選択することができる。例えば、製管機を既設管内に配置するとともに、既設管の軸心回りに公転させ、製管された更生管を残置させる製管方法を採用することも可能となり、製管距離が限定されることはない。また、断面円形以外の既設管であっても、既設管の形状に対応するガイドを設け、ガイドに沿って製管機を回転させることにより、既設管の形状に対応する更生管を製管することもできる。
ところで、図4には、本発明の補強材入り帯状部材1の変形例が示されている。
この補強材入り帯状部材1は、硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22の頂部近傍に係止部221が形成されている。これにより、硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22の頂部及びその周縁部に軟質塩化ビニルを押出成形して軟質塩化ビニル製封閉部4を融着した場合、軟質塩化ビニル製封閉部4が、硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22の頂部近傍に形成された係止部221に係止される。このため、硬質塩化ビニル製帯状部材2の係止部221が軟質塩化ビニル製封閉部4の抜け出しに対してアンカーとして機能し、硬質塩化ビニル製帯状部材2からの軟質塩化ビニル製封閉部4の剥離をより確実に防止することができる。
また、図5には、本発明の補強材入り帯状部材1の他の変形例が示されている。
この補強材入り帯状部材1は、硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22の頂部その周縁部に一体に融着された軟質塩化ビニル製封閉部4が、金属製補強板材3の高さ方向の略中間部に対応する位置まで延長されている。これにより、硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22の頂部及びその周縁部に軟質塩化ビニルを押出成形して軟質塩化ビニル製封閉部4を融着した場合、硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22に対する軟質塩化ビニル製封閉部4の融着面積が増大し、硬質塩化ビニル製帯状部材2からの軟質塩化ビニル製封閉部4の剥離をより確実に防止することができる。
さらに、図6には、本発明の補強材入り帯状部材1のもう一つの変形例が示されている。
この補強材入り帯状部材1は、硬質塩化ビニル製帯状部材2における一方の側縁部側のリブ22に、隣接する補強材入り帯状部材1の他方側の側縁部に設けられた傾斜リブ26に対応して係止リブ222が形成されている。これにより、補強材入り帯状部材1を螺旋状に巻き回し、隣接する補強材入り帯状部材1,1の一方の補強材入り帯状部材1の接合凸部23と他方の補強材入り帯状部材1の接合凹部24とを嵌め込むことにより、隣接する補強材入り帯状部材1,1を相互に接合して所定の管径の更生管を製管するとき、一方の補強材入り帯状部材1の傾斜リブ26を、他方の補強材入り帯状部材1の係止リブ222に係止させることができ、隣接する補強材入り帯状部材1,1の接合凸部23及び接合凹部24の接合状態を強固に保持して接合部の止水性能を確保することができる。
この場合、図7、図8に示すように、各リブ22の頂部に溝22aを挟んでそれぞれ側方に突出する突出部223を形成し、係合凸部23が設けられた一方の側縁部のリブ22に形成された突出部223を係止リブとして利用してもよい。ここで、硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22に金属製補強板材3を封入するように、各リブ22の頂部及び突出部223上に軟質塩化ビニルを押出成形し、軟質塩化ビニル製封閉部4を融着し(図7参照)、あるいは、各リブ22の頂部及び突出部223を覆って軟質塩化ビニルを押出成形し、軟質塩化ビニル製封閉部4を融着すればよい(図8参照)。
図9には、本発明の補強材入り帯状部材1の他の実施形態が示されている。
この補強材入り帯状部材1は、剛性の大きな硬質塩化ビニル製帯状部材2と、この硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22に埋設された鋼板等の金属製補強板材3と、金属製補強板材3が埋設された硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22の頂部に一体に融着された軟質塩化ビニル製封閉部4とから構成されている。
この実施形態の補強材入り帯状部材1は、軟質塩化ビニル製封閉部4がリブ22の頂部に一体に融着された以外、硬質塩化ビニル製帯状部材2及び金属製補強板材3は、先に説明した実施形態と同一であり、同一の部材に同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
この実施形態の補強材入り帯状部材1は、まず、硬質塩化ビニル及び軟質塩化ビニルを共押出成形し、硬質塩化ビニル製帯状部材2を形成するとともに、その各リブ22の頂部に軟質塩化ビニル製突設部41を融着する(図10(a)参照)。この際、エラストマー5も合わせて共押出成形し、基板21の一方の側縁部に融着する。次いで、硬質塩化ビニル製帯状部材2における各リブ22の溝22aに鋼板等の金属製補強板材3を連続的に導入する(図10(b)参照)。この後、硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22に金属製補強板材3を封入するように、リブ22の頂部に融着された軟質塩化ビニル製突設部41を加熱して溶融させ、圧着して軟質塩化ビニル製封閉部4を形成して製造される(図10(c)参照)。
この実施形態においても、図11に示すように、硬質塩化ビニル製帯状部材2における一方の側縁部側のリブ22に、隣接する補強材入り帯状部材1の他方側の側縁部に設けられた傾斜リブ26に対応して係止リブ222を形成してもよい。
また、図12に示すように、各リブ22の頂部に溝22aを挟んでそれぞれ側方に突出する突出部223を形成し、係合凸部23が設けられた一方の側縁部のリブ22に形成された突出部223を係止リブとして利用してもよい。この場合は、詳細には図示しないが、硬質塩化ビニル及び軟質塩化ビニルを共押出成形し、各リブ22の側方にそれぞれ突出する突出部223を有する硬質塩化ビニル製帯状部材2を形成するとともに、その各リブ22の頂部及び突出部223上に軟質塩化ビニル製突設部41を融着し、金属製補強板材を導入した後、軟質塩化ビニル製突設部41を加熱溶融し、圧着して軟質塩化ビニル製封閉部4を形成すればよい。
図13には、本発明の補強材入り帯状部材1のもう一つの実施形態が示されている。
この補強材入り帯状部材1は、剛性の大きな硬質塩化ビニル製帯状部材2と、硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22に埋設され、周面が軟質塩化ビニルVによって被覆された鋼板等の金属製補強板材3、すなわち、軟質塩ビ被覆金属製補強板材3Vと、軟質塩ビ被覆金属製補強板材3Vの軟質塩化ビニルVが溶融され、硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22の溝22aの内面に一体に融着された軟質塩化ビニル製接着部vとから構成されている。
この実施形態の補強材入り帯状部材1は、金属製補強板材3の周面が軟質塩化ビニルVによって被覆された軟質塩ビ被覆金属製帯状板材3Vを用いる以外、硬質塩化ビニル製帯状部材2は、先に説明した実施形態と同一であり、同一の部材に同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
この実施形態の補強材入り帯状部材1は、まず、硬質塩化ビニルを押出成形して硬質塩化ビニル製帯状部材2を形成する(図14(a)参照)。この際、エラストマー5を共押出成形して基板21の一方の側縁部に融着する。次いで、硬質塩化ビニル製帯状部材2における各リブ22の溝22aに、周面が軟質塩化ビニルVによって被覆された鋼板等の金属製補強板材3である軟質塩ビ被覆金属製補強板材3Vを連続的に導入する(図14(b)参照)。この後、硬質塩化ビニル製帯状部材2の各リブ22に軟質塩ビ被覆金属製補強板材3Vを封入するように、硬質塩化ビニル製帯状部材2の各リブ22を加熱し,軟質塩ビ被覆金属製補強板材3Vの周面を被覆する軟質塩化ビニルVを溶融させ、各リブ22の溝22a内面と一体に融着する軟質塩化ビニル製接着部vを形成して製造される(図14(c)参照)。
この実施形態においても、図15に示すように、硬質塩化ビニル製帯状部材2における一方の側縁部側のリブ22に、隣接する補強材入り帯状部材1の他方側の側縁部に設けられた傾斜リブ26に対応して係止リブ222を形成してもよい。
また、図16に示すように、各リブ22の頂部に溝22aを挟んでそれぞれ側方に突出する突出部223を形成し、係合凸部23が設けられた一方の側縁部のリブ22に形成された突出部223を係止リブとして利用してもよい。
図17には、本発明の補強材入り帯状部材1のもう一つの他の実施形態が示されている。
この補強材入り帯状部材1は、剛性の大きな硬質塩化ビニル製帯状部材2と、この硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22に埋設された鋼板等の金属製補強板材3と、金属製補強板材3が埋設された硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22の頂部及びその周縁部に一体に融着された軟質塩化ビニル製封閉部4とから構成されている。
この実施形態の補強材入り帯状部材1は、硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22の頂部に、溝22aを挟んで互いに嵌合可能な嵌合凸部22x及び嵌合凹部22yを形成した以外、硬質塩化ビニル製帯状部材2及び金属製補強板材3は、先に説明した実施形態と同一であり、同一の部材に同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
この実施形態の補強材入り帯状部材1は、まず、硬質塩化ビニルを押出成形し、硬質塩化ビニル製帯状部材2を形成する(図18(a)参照)。この際、エラストマー5も合わせて共押出成形し、基板21の一方の側縁部に融着する。次いで、硬質塩化ビニル製帯状部材2における各リブ22の溝22aに鋼板等の金属製補強板材3を連続的に導入した後(図18(b)参照)、硬質塩化ビニル製帯状部材2の各リブ22の頂部を挟み込み、溝を挟んで対向する嵌合凸部22x及び嵌合凹部22yを嵌合し、一体に連結する(図18(c)参照)。この後、硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22に金属製補強板材3を封入するように、リブ22の頂部及びその周縁部に軟質塩化ビニルを押出成形し、軟質塩化ビニル製封閉部4を融着して製造される(図18(d)参照)。
この実施形態においても、図19に示すように、各リブ22の頂部に溝22aを挟んでそれぞれ側方に突出する突出部223を形成してもよい。
この場合、前述したように、硬質塩化ビニルを押出成形して硬質塩化ビニル製帯状部材2を形成した後、金属製補強板材3を導入し、次いで、軟質塩化ビニルを硬質塩化ビニル製帯状部材2のリブ22の頂部及び突出部223に押出成形して軟質塩化ビニル製封閉部4を融着してもよく、また、硬質塩化ビニル及び軟質塩化ビニルを共押出成形し、硬質塩化ビニル製帯状部材2を形成するとともに、その各リブ22の頂部及び突出部223上に軟質塩化ビニル製突設部41を融着し、金属製補強板材3を導入した後、軟質塩化ビニル製突設部41を加熱して溶融させ、圧着して軟質塩化ビニル製封閉部4を形成してもよい。
ところで、前述した実施形態においては、基板21の一側縁部及び他側縁部にそれぞれ接合凸部23及び接合凹部24を立設し、補強材入り帯状部材1を螺旋状に巻き回し、隣接する補強材入り帯状部材1,1の接合凸部23及び接合凹部24を互いに接合して更生管を製管する場合を説明したが、このような補強材入り帯状部材1に限定されるものではない。例えば、図20に示すように、補強材入り帯状部材1Aにおける硬質塩化ビニル製帯状部材2Aの基板21の各側縁部に接合部27,27を形成し、補強材入り帯状部材1Aを螺旋状に巻き回し、隣接する補強材入り帯状部材1A,1Aの接合部27,27をコネクタ1Bによって接合して更生管を製管するものでもよい。
すなわち、補強材入り帯状部材1Aにおける硬質塩化ビニル製帯状部材2Aの基板21の各側縁部に接合凹部27,27が形成されることに対応して、コネクタ1Bには、補強材入り帯状部材1Aを螺旋状に巻き回し、突き合わされた隣接する補強材入り帯状部材1A,1Aの接合凹部27,27に接合可能な接合凸部28,28が形成されている。これにより、螺旋状に巻き回して隣接する補強材入り帯状部材1A,1Aの一端縁部と他端縁部を突き合わせ、先行する補強材入り帯状部材1Aの一端縁側接合凹部27及び後続する補強材入り帯状部材1Aの他端縁側接合凹部27にわたってコネクタ1Bの接合凸部28,28を内周側から嵌め込んで接合することにより、更生管を製管することができる。
なお、補強材入り帯状部材1Aは、硬質塩化ビニル製帯状部材2Aのリブ22に金属製補強板材3を埋設し、リブ22の頂部及びその周縁部に軟質塩化ビニル製封閉部4を一体に融着して形成される点は同一である。
1 補強材入り帯状部材
2 硬質塩化ビニル製帯状部材
21 基板
22 リブ
221 係止部
222 係止リブ
223 突出部
23,24 接合部
3 金属製補強板材
3V 軟質塩ビ被覆金属製補強板材
v 軟質塩化ビニル製接着部
4 軟質塩化ビニル製封閉部
41 軟質塩化ビニル製突設部

Claims (13)

  1. 両側縁部に接合部が形成され、螺旋状に巻き回すとともに、隣接する接合部同士を互いに接合して更生管を製管する補強材入り帯状部材であって、補強材入り帯状部材は、帯板状の基板、該基板から直立する複数本のリブ、基板の一側縁部及び他側縁部にそれぞれ立設された接合部を備えた硬質塩化ビニル製帯状部材と、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブに埋設された金属製補強板材と、金属製補強板材が埋設された硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの頂部及びその周縁部に融着された軟質塩化ビニル製封閉部とから構成されることを特徴とする補強材入り帯状部材。
  2. 両側縁部に接合部が形成され、螺旋状に巻き回すとともに、隣接する接合部同士を互いに接合して更生管を製管する補強材入り帯状部材であって、補強材入り帯状部材は、帯板状の基板、該基板から直立するとともに、頂部にそれぞれ側方に突出する突出部が形成された複数本のリブ、基板の一側縁部及び他側縁部にそれぞれ立設された接合部を備えた硬質塩化ビニル製帯状部材と、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブに埋設された金属製補強板材と、金属製補強板材が埋設された硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの頂部及び突出部上に融着された軟質塩化ビニル製封閉部とから構成されることを特徴とする補強材入り帯状部材。
  3. 両側縁部に接合部が形成され、螺旋状に巻き回すとともに、隣接する接合部同士を互いに接合して更生管を製管する補強材入り帯状部材であって、補強材入り帯状部材は、帯板状の基板、該基板から直立するとともに、頂部にそれぞれ側方に突出する突出部が形成された複数本のリブ、基板の一側縁部及び他側縁部にそれぞれ立設された接合部を備えた硬質塩化ビニル製帯状部材と、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブに埋設された金属製補強板材と、金属製補強板材が埋設された硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの頂部及び突出部を包囲して融着された軟質塩化ビニル製封閉部とから構成されることを特徴とする補強材入り帯状部材。
  4. 両側縁部に接合部が形成され、螺旋状に巻き回すとともに、隣接する接合部同士を互いに接合して更生管を製管する補強材入り帯状部材であって、補強材入り帯状部材は、帯板状の基板、該基板から直立する複数本のリブ、基板の一側縁部及び他側縁部にそれぞれ立設された接合部を備えた硬質塩化ビニル製帯状部材と、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブに埋設された金属製補強板材と、金属製補強板材が埋設された硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの頂部に融着された軟質塩化ビニル製封閉部とから構成されることを特徴とする補強材入り帯状部材。
  5. 両側縁部に接合部が形成され、螺旋状に巻き回すとともに、隣接する接合部同士を互いに接合して更生管を製管する補強材入り帯状部材であって、補強材入り帯状部材は、帯板状の基板、該基板から直立する複数本のリブ、基板の一側縁部及び他側縁部にそれぞれ立設された接合部を備えた硬質塩化ビニル製帯状部材と、周面が軟質塩化ビニルによって被覆されて硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブに埋設された金属製補強板材と、金属製補強板材が埋設された硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの埋設部分に融着された軟質塩化ビニル製接着部とから構成されることを特徴とする補強材入り帯状部材。
  6. 両側縁部に接合部が形成され、螺旋状に巻き回すとともに、隣接する接合部同士を互いに接合して更生管を製管する補強材入り帯状部材であって、補強材入り帯状部材は、帯板状の基板、該基板から直立するとともに、頂部にそれぞれ側方に突出する突出部が形成された複数本のリブ、基板の一側縁部及び他側縁部にそれぞれ立設された接合部を備えた硬質塩化ビニル製帯状部材と、周面が軟質塩化ビニルによって被覆されて硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブに埋設された金属製補強板材と、金属製補強板材が埋設された硬質塩化ビニル製帯状部材のリブの埋設部分に融着された軟質塩化ビニル製接着部とから構成されることを特徴とする補強材入り帯状部材。
  7. 請求項1に記載の補強材入り帯状部材の製造方法であって、硬質塩化ビニルを押出成形して各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成し、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に金属製補強板材を導入し、次いで、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部及びその周縁部に軟質塩化ビニルを押出成形して金属製補強板材を封入する軟質塩化ビニル製封閉部を融着することを特徴とする補強材入り帯状部材の製造方法。
  8. 請求項2に記載の補強材入り帯状部材の製造方法であって、硬質塩化ビニルを押出成形して各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成されるとともに、その頂部にそれぞれ側方に突出する突出部が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成し、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に金属製補強板材を導入し、次いで、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部及び突出部上に軟質塩化ビニルを押出成形して金属製補強板材を封入する軟質塩化ビニル製封閉部を融着することを特徴とする補強材入り帯状部材の製造方法。
  9. 請求項2に記載の補強材入り帯状部材の製造方法であって、硬質塩化ビニル及び軟質塩化ビニルを共押出成形し、各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成されるとともに、その頂部にそれぞれ側方に突出する突出部が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成し、合わせて、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部及び突出部上に軟質塩化ビニル製突設部を融着し、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に金属製補強板材を導入し、次いで、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部及び突出部上に融着された軟質塩化ビニル製突設部を加熱して溶融させ、圧着して金属製補強板材を封入する軟質塩化ビニル製封閉部を形成することを特徴とする補強材入り帯状部材の製造方法。
  10. 請求項3に記載の補強材入り帯状部材の製造方法であって、硬質塩化ビニルを押出成形して各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成されるとともに、その頂部にそれぞれ側方に突出する突出部が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成し、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に金属製補強板材を導入し、次いで、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部及び突出部を覆って軟質塩化ビニルを押出成形して金属製補強板材を封入する軟質塩化ビニル製封閉部を融着することを特徴とする補強材入り帯状部材の製造方法。
  11. 請求項4に記載の補強材入り帯状部材の製造方法であって、硬質塩化ビニル及び軟質塩化ビニルを共押出成形し、各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成するとともに、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部に軟質塩化ビニル製突設部を融着し、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に金属製補強板材を導入し、次いで、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの頂部に融着された軟質塩化ビニル製突設部を加熱溶融させ、圧着して金属製補強板材を封入する軟質塩化ビニル製封閉部を形成することを特徴とする補強材入り帯状部材の製造方法。
  12. 請求項5に記載の補強材入り帯状部材の製造方法であって、硬質塩化ビニルを押出成形して各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成し、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に、周面が軟質塩化ビニルによって被覆された金属製補強板材を導入し、次いで、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブを加熱して金属製補強板材を被覆する軟質塩化ビニルを溶融させ、金属製補強板材を封入する軟質塩化ビニル製接着部を溝の内面に形成することを特徴とする補強材入り帯状部材の製造方法。
  13. 請求項6に記載の補強材入り帯状部材の製造方法であって、硬質塩化ビニルを押出成形して各リブに金属製補強板材を埋設可能な溝が形成されるとともに、その頂部にそれぞれ側方に突出する突出部が形成された硬質塩化ビニル製帯状部材を形成し、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブの溝に、周面が軟質塩化ビニルによって被覆された金属製補強板材を導入し、次いで、硬質塩化ビニル製帯状部材の各リブを加熱して金属製補強板材を被覆する軟質塩化ビニルを溶融させ、金属製補強板材を封入する軟質塩化ビニル製接着部を溝の内面に形成することを特徴とする補強材入り帯状部材の製造方法。
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