JP4836487B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

この発明は不揮発性半導体記憶装置に関し、特に、フローティングゲートとアシストゲートが交互に配設されるAG−AND型(アシストゲート−AND型)フラッシュメモリに関する。
近年、デジタルカメラの高画素化に伴うメモリカードの大容量化など、データストレージフラッシュメモリに対する大容量化の仕様要求が非常に強い。こうしたデータストレージフラッシュメモリの1つとして、AG−AND型フラッシュメモリが開発されている。AG−AND型フラッシュメモリでは、フローティングゲートとアシストゲートが交互に配設され、アシストゲートへの印加電界により下層に強反転層が形成され、その反転層がビット線として使用される(たとえば、非特許文献1参照)。
図32は、そのようなAG−AND型フラッシュメモリの1つのバンクの要部を示すブロック図である。図32において、このバンクは、メモリアレイMAと、センスラッチSLと、XデコーダXDとを備える。メモリアレイMAは、N個のストリングST0〜ST(N−1)(ただし、Nは自然数である)を含む。N個のストリングST0〜ST(N−1)を横切るようにしてグローバルビット線GBLが配置される。グローバルビット線GBLは、全ストリングST0〜ST(N−1)で共用される上位のビット線であり、センスラッチSLとメモリセルトランジスタを結ぶ役割を果たしている。
センスラッチSLは、外部からのアドレス信号と書込データに応じてグローバルビット線GBL上に必要な情報を載せてメモリセルトランジスタに書込を行なうか否かを制御するとともに、外部からのアドレス信号に応じたメモリセルトランジスタからグローバルビット線GBL上に読出されたデータをセンスして外部I/Oへデータを転送する。XデコーダXDは、外部から与えられたアドレス信号に応答してワード線WLを選択する。
各ストリングSTは、図33に示すように、複数(図では256本)のワード線WLと、各ワード線WLに対応して設けられた複数のメモリセルトランジスタMCおよび複数のアシストゲートトランジスタAGTとを含む。各メモリセルトランジスタMCは、コントロールゲートとフローティングゲートを有し、そのしきい値電圧の変化により情報を記憶する。各メモリセルトランジスタMCのコントロールゲートは対応のワード線WLに接続されている。ワード線WLと交差する方向に1列に配置された複数(この場合は256個)のアシストゲートトランジスタAGTは、ワード線WLと交差する方向に1ストリング分のチャネル長を有し、そのゲートであるアシストゲートAGも1ストリング分相当の長さを有する。各行において複数のメモリセルトランジスタMCは4つずつグループ化されており、それに対応して複数のアシストゲートトランジスタAGTも4つずつグループ化され、アシストゲートAGも4つずつグループ化されている。すなわち、各メモリセルトランジスタグループは4つのメモリセルトランジスタMC0〜MC3を含み、各アシストゲートトランジスタグループは4つのアシストゲートトランジスタAGT0〜AGT3を含み、各アシストゲートグループは4つのアシストゲートAG0〜AG3を含む。
4本のアシストゲートAGからなる各グループに対応して2本のグローバルビット線GBLが設けられる。アシストゲートAG0の下層は、NチャネルMOSトランジスタQ0を介してグローバルビット線GBL<2*m>(ただし、mは0以上の整数である)に接続される。アシストゲートAG2の下層は、NチャネルMOSトランジスタQ2を介してグローバルビット線GBL<2*m+1>に接続される。NチャネルMOSトランジスタQ0,Q2のゲートは、ともに信号STSを受ける。
アシストゲートAG1の下層は、NチャネルMOSトランジスタQ1を介して共通ドレイン線CDに接続される。アシストゲートAG3の下層は、NチャネルMOSトランジスタQ3を介して共通ドレイン線CDに接続される。NチャネルMOSトランジスタQ1,Q3のゲートは、ともに信号STDを受ける。アシストゲートAGに所定の電圧が印加されると、アシストゲートAGの下に強反転層が形成されて反転層ビット線BLとなる。
次に、このAG−AND型フラッシュメモリの読出動作について説明する。図34は読出動作時における各信号の電圧を示す図であり、図35は各信号の動作波形を示すタイムチャートである。ここでは、1番目のワード線WL0に対応する各メモリセルトランジスタグループのうちのメモリセルトランジスタMC2に記憶されたデータを読み出すものとする。
メモリセルトランジスタMC2のデータをグローバルビット線GBLに読出すため、アシストゲートAG1,AG2に所定の電圧(図34,図35ではともに3.5V)が与えられ、アシストゲートAG1,AG2下に反転層ビット線BLが形成される。これにより、メモリセルトランジスタMC2のドレインに相当するアシストゲートAG2下の反転層ビット線BLは信号STSを受けるトランジスタQ2を介して奇数番のグローバルビット線GBLに接続される。一方、アシストゲートAG1下の反転層ビット線BLは信号STDを受けるトランジスタQ1を介して共通ドレイン線CDにつながり、メモリセルトランジスタMC2のソースとして機能する。
図35において、奇数番のグローバルビット線GBLは予め1.2Vに充電されており、信号STDの「L」レベルから「H」レベルへの立ち上がりエッジをトリガとして、メモリセルトランジスタMC2のしきい値電圧VTHCがワード線WL0の選択電圧VRWよりも低い場合は奇数番のグローバルビット線GBLの電荷がメモリセルトランジスタMC2を介して共通ドレイン線CDに放電され、奇数番のグローバルビット線GBLの電圧が次第に低下する。
逆に、メモリトランジスタMC2のしきい値電圧VTHCがワード線WL0の選択電圧VRWよりも高い場合にはメモリセルトランジスタMC2はオンせず、奇数番のグローバルビット線GBLの電圧は1.2Vのままである。適当な時間、たとえばVRW>VTHC時に奇数番のグローバルビット線GBLの電圧が0.6Vまでスイングする時間だけ経過した後に、図35中の信号SENSEが「H」レベルとなり、その時点での奇数番のグローバルビット線GBLの電圧に応じて最終的にセンスラッチSL内のセンスアンプにデータがラッチされる。
続いて、このAG−AND型フラッシュメモリの書込動作について説明する。1つのメモリセルトランジスタMCに2ビット以上のデータを対応付ける多値のメモリセルトランジスタMCにおいては、しきい値電圧VTHCが最も低い消去状態から複数の書込状態にしきい値電圧VTHCを上げる必要がある。その際、どの書込状態に上げるかによってしきい値電圧VTHCのシフト量、すなわちフローティングゲートFGに注入すべき電荷量が異なる。そこで、しきい値電圧VTHCのシフト量に応じて書込動作を使い分けることが考えられる。
図36は従来の書込動作時における対象ストリングST内の各信号の電位関係を示す図であり、図37は各信号の動作波形を示すタイムチャートである。書込対象は、各メモリセルトランジスタグループのメモリセルトランジスタMC2を想定する。また、前出の非特許文献1によって開示されている「セルスルー書込方式」を前提としている。
図36において、アシストゲートAG2下の反転層ビット線BLがメモリセルトランジスタMC2のドレインの役割を果たし、アシストゲートAG0下の反転層ビット線BLがメモリセルトランジスタMC2のソースの役割を果たす。ドレイン側の反転層ビット線BLにはトランジスタQ2を介して奇数番のグローバルビット線GBLから4.5Vが供給され、ソース側の反転層ビット線BLにはトランジスタQ0を介して偶数番のグローバルビット線GBLから0Vまたは約2Vが与えられる。このソース側の反転層ビット線BLの電圧はメモリセルトランジスタMC2への書込みを行なうか否かの情報を反映しており、センスラッチSLに蓄えられたデータに基づいている。具体的には、書込みたい場合にはソース側の反転層ビット線BLは0Vにされ、書込を阻止したい場合はソース側の反転層ビット線BLは約2Vにされる。このようにソース側の反転層ビット線BLに与える電圧によってメモリセルトランジスタMCに書込を行なうか否かを決定する方式を今後はソース選択書込方式と呼ぶことにする。
図37を参照して、アシストゲートAG1に対する電圧印加が、メモリセルトランジスタMC2への書込を開始するトリガとなる。このときアシストゲートAG1に印加する電圧は1V程度と低く、アシストゲートAG1下に形成される反転層は弱反転状態である。ソース側反転層ビット線BLが0Vの場合、メモリセルトランジスタMC1下を経由して奇数番側グローバルビット線GBLから偶数番側グローバルビット線GBLへ電流が流れるが、書込対象のメモリセルトランジスタMC2下のチャネルとアシストゲートAG1下の弱反転層の境界付近で電界集中が起こり、基板表面にこの電界で加速された高エネルギの電子(ホットエレクトロン)が発生する。このホットエレクトロンがワード線WLに印加された高電圧VWWによる縦方向の電界に引かれて書込対象メモリセルトランジスタMC2のフローティングゲートに到達する。これは、ソースサイドホットエレクトロン注入(SSI)と呼ばれる。ソース側反転層ビット線BLが2Vの場合、アシストゲートAG1に与えられる電圧VAG1が1VであるためアシストゲートAG1はカットオフし、メモリセルトランジスタMC2には書込電流が流れない。なお、図36における電流経路の矢印は電子が流れる方向を表している。
さらに、奇数番側と偶数番側のグローバルビット線GBLをともに書込時にフローティング状態にすることで、ドレイン側グローバルビット線GBL上に蓄えられた電荷がソース側グローバルビット線GBLに流れ込んでアシストゲートAG1がカットオフするまで両者間で電荷が再配分されるようにしている(チャージシェア方式)。その結果、1回の書込に費やされる電荷を一定量として書込制御性(メモリセルトランジスタMC間のしきい値電圧VTHCのシフト量の均一性)を向上させている。
次に、このAG−AND型フラッシュメモリの他の書込動作について説明する。図38は従来の他の書込動作時における対象ストリングST内の各信号の電位関係を示す図であり、図39に各信号の動作波形を示すタイムチャートである。書込対象は、各メモリセルトランジスタグループのメモリセルトランジスタMC2を想定する。
図38において、ソース側およびドレイン側反転層ビット線BLとアシストゲートAGの関係は図36と同じで、ソース選択書込方式であるところも同じである。ただし、ドレイン側反転層ビット線BLに与えられる電圧が次に述べる「セルフブースト」方式で与えられる点が異なっている。図39の動作波形を参照して、信号STSが「H」レベルから「L」レベルに立ち下げられた後に、アシストゲートAG2の電圧が0Vから8Vまで立ち上げられると、容量結合により、アシストゲートAG2下の反転層ビット線BLの電圧が上昇する。アシストゲートAG2下の反転層ビット線BLの最終的な電圧は、アシストゲートAG2下のゲート酸化膜容量とアシストゲートAG2下に形成される強反転層の空乏層容量の比によって決まり、たとえば4.5Vまで上昇する。
アシストゲートAG1の電圧が1Vに立ち上げられると、書込が開始される。信号STSは「L」レベルのままなのでソース側およびドレイン側反転層ビット線BLはフローティング状態であり、両者に蓄えられた電荷が再配分されるチャージシェア方式の書込が行なわれる。
このように、書込方式としては、ソース側電圧によって書込むか否かが決まるソース選択方式と、フローティング状態のソース/ドレインに蓄えられた一定電荷を再配分することで制御性を高めたチャージシェア方式と、アシストゲートAGをブーストすることでドレイン電圧をローカルに発生させるセルフブースト方式とを併用している。特にチャージシェア方式にはグローバルビット線GBL間チャージシェア方式と反転層ビット線BL間チャージシェア方式があり、所望のVTHCシフト量に応じてどちらかを選択して使用することが可能である。
チャージシェア方式のVTHCシフト量は配線寄生容量に蓄えられた電荷量に依存し、ドレイン電圧が同じ場合には配線寄生容量が0.8pFと大きいグローバルビット線GBL間チャージシェア方式のほうが配線寄生容量が0.02pFと小さい反転層ビット線BL間チャージシェア方式より大きなVTHCシフトが期待できる。一方、VTHC分布の狭帯化のためにはみ出したビットのVTHC微調整を行なう場合には反転層ビット線BL間チャージシェア方式が適している。また、書込を行なうまでのセットアップ時間も、負荷の軽い反転層ビット線BLをセルフブーストする反転層ビット線BL間チャージシェア方式のほうが短い。これらの特徴を使い分けることで、特に多値レベルを書き分ける場合の書込時間の最適化が図れることになる。
H.Kurata et al.,Symp.VLSI Circuits Dig.Tech.Papers,2004,pp.72-73
図38に示す書込方式は、セルフブースト方式と反転層ビット線BL間チャージシェア方式を併用することによって書込制御性とセットアップ時間の点で優れている。しかし、メモリセルトランジスタMCの微細化の進展に伴って以下のような問題点が起こる可能性がある。
メモリセルトランジスタMCの微細化により、アシストゲートAGのゲート幅も縮小される。すると、アシストゲートAG下に形成される反転層の空乏層容量の成分のうち、アシストゲートAGのゲート幅に依存しないフリンジ成分(一種の線成分)割合が増加する。そのため、空乏層容量の面成分とゲート容量がともにアシストゲートAGのゲート幅に比例して小さくなるのだが、フリンジ成分を含めた空乏層容量全体としてはゲート幅の縮小率よりも緩やかに小さくなっていく。よって、セルフブースト後のドレイン電圧を従来並みに確保するにはアシストゲートAGの電圧を上げるかアシストゲートAGを構成するゲート酸化膜を薄膜化しなければならない。一方、チャージシェア後にはドレイン電圧は低下する(図39参照)が、上述のごとく従来よりも高い電圧もしくは薄いゲート酸化膜を使用しているとチャージシェア後のアシストゲート酸化膜にかかる電界強度が高くなってしまい、信頼性上問題が発生することが考えられる。
こうした問題を回避するため、グローバルビット線GBL間チャージシェア方式のみで書込を行なうことも考えられるが、上述のごとくグローバルビット線GBLと反転層ビット線BLの寄生容量がそれぞれ0.8pF、0.02pFと大きく違っており、VTHCシフト量の制御性の観点からグローバルビット線GBL間チャージシェア方式のみで十分狭い書込後のしきい値電圧VTHC分布を作り出すことは困難かもしれない。また、グローバルビット線GBL間チャージシェア方式は書込サイクルごとに負荷の重いグローバルビット線GBLを充放電することになるため、書込前におけるグローバルビット線GBLの充電時間が長くなって書込時間が長くなること、および消費電力の増大が懸念される。
また、書込時間には書込後のVTHCシフト量の過不足を判定するベリファイ動作も含まれる。これは一種のメモリセルトランジスタMCの読出動作なのだが、従来のように負荷の重いグローバルビット線GBLに大きな振幅を与えて読出す場合には時間がかかる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、グローバルビット線GBL間チャージシェア方式よりも優れた信頼性、書込制御性および書込速度を有する低消費電力の不揮発性半導体記憶装置を提供することである。
また、この発明の他の目的は、読出時間の速い不揮発性半導体記憶装置を提供することである。
この発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、メモリアレイ部を備え、メモリアレイ部は複数のサブブロックから構成され、各サブブロックは、複数のワード線と、ワード線と交差する方向に延びる複数のローカルビット線と、ワード線とローカルビット線の各交点に対応して配置され、しきい値電圧の変化によって情報を記憶するメモリセルから構成される。メモリアレイ部は、さらに、複数のサブブロックに共通して設けられる複数のグローバルビット線を有する。各グローバルビット線は、それぞれ複数のサブブロックに対応する複数の分割グローバルビット線を含む。各分割グローバルビット線は、その延在方向に隣接する分割グローバルビット線と選択的に接続可能であるとともに、対応するサブブロック内の1つのローカルビット線と選択的に接続可能である。さらに、各分割グローバルビット線の電圧を独立に制御する電圧制御回路が設けられる。メモリアレイ部は、各々が2以上のサブブロックから構成される複数のバンクに分割され、これら複数のバンクはサブブロック単位で分割された分割グローバルビット線から構成される複数のグローバルビット線を共有する。複数のバンクのうちの任意のバンクを順次選択し、各バンク内の選択されたサブブロック内の一部の分割グローバルビット線がその延在方向の非選択サブブロック内の分割グローバルビット線と選択的に接続され、かつ選択されたサブブロック内の残りの分割グローバルビット線にはバンク選択に同期して電圧制御回路において所定の電圧が順次供給される。
したがって、この不揮発性半導体記憶装置では、分割グローバルビット線同士の間でチャージシェア書込を行なうことができ、信頼性、書込制御性および書込速度の向上および低消費電力化を図ることができる。また、メインビット線を設ける場合に比べ、配線層が少なくて済む。
以上のように、この発明によれば、メモリアレイを複数のサブブロックに分割し、各サブブロック単位で用意された新しいビット線を書込時のドレイン電圧供給に使用することで、書込前のプリチャージ時間の短縮化と、書込に寄与する電荷を適正化することによるしきい値制御性の向上と、書込速度の高速化と、低消費電力化が期待できる。
また、メモリアレイ全体で共有されるビット線(最上位階層、もしくは上記ビット線を相互接続したもの)に対して従来より小振幅化できる相補化とノイズ耐性を向上させるツイスト化を適用することでメモリセルトランジスタからの読出動作を高速化できる。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1によるAG−AND型フラッシュメモリの要部を示す図である。図1において、AG−ANDフラッシュメモリでは、半導体基板の表面にメモリセルトランジスタMCのフローティングゲートFGとアシストゲートトランジスタAGTのアシストゲートAGとがワード線WLの延在する方向に交互に配置されている。フローティングゲートFGは、メモリセルトランジスタMCのしきい値電圧VTHCを決める電荷を蓄える。ワード線WLは、メモリセルトランジスタMCのコントロールゲートCGを兼ねている。
ワード線WLと交差する方向に配置されたアシストゲートトランジスタAGT群は、ビット線BLと素子分離の2つの役割を果たしている。つまり、アシストゲートAGに与えられる電圧が十分な値であればアシストゲートAGの下に強反転層が形成され、その強反転層がビット線BLとしてメモリセルトランジスタMCのソースまたはドレインと上位階層のグローバルビット線GBLを接続する。逆に、アシストゲートAGに0Vもしくは負電圧を与えることでアシストゲートAG下の反転層が消失し、アシストゲートトランジスタAGT群はワード線WLが延在する方向の素子分離として機能する。このようにアシストゲートトランジスタAGT群がビット線BLと素子分離の二役を果たすことで、ビット線ピッチも2F(ただし、FはメモリセルトランジスタMC内の最小単位寸法である)と縮小され、メモリセルトランジスタMCの高集積化において有利な構造である。また、書込時にソース側アシストゲートAG下を弱反転状態にして書込対象のメモリセルトランジスタMC下のチャネルとの境界で高電界を発生させることで効率的なチャネルホットエレクトロン注入が行なえ、書込速度の向上にも寄与している。
図2は、AG−AND型フラッシュメモリの全体構成を示すブロック図である。図2において、このAG−AND型フラッシュメモリは、書込速度の向上のため、複数(図では4つ)のバンクBA0〜BA3を備えている。バンクBA0〜BA3の各々は、データを記憶するメモリアレイMAと、行アドレス信号に従ってメモリアレイMAの行アドレスを指定するXデコーダXDと、列アドレス信号に従ってメモリアレイMAの列アドレスを指定するYデコーダYDと、メモリアレイMAとデータの授受を行なうYゲートYGと、データを一時的に保持するデータレジスタDRと、データの検知、増幅および保持を行なうセンスラッチSLとを含む。
読出/プログラム/消去制御回路2は、制御信号バッファ1を介して与えられた制御信号/CE,/RE,/WE,…に従って、AG−AND型フラッシュメモリ全体を制御する。行アドレス信号は、マルチプレクサ3、ページアドレスバッファ4を介してバンクBA0〜BA3の各々のXデコーダXDに与えられる。列アドレスカウンタ5で生成された列アドレス信号は、バンクBA0〜BA3の各々のYデコーダYDに与えられる。
書込データ信号は、マルチプレクサ3、データ入力バッファ6および入力データ制御回路7を介してバンクBA0〜BA3の各々のYゲートYGに与えられ、さらにデータレジスタDRおよびセンスラッチSLを介してメモリアレイMAの指定されたアドレスに書き込まれる。メモリアレイMAの指定されたアドレスから読み出されたデータ信号は、センスラッチSL、データレジスタDR、YゲートYG、データ出力バッファ8およびマルチプレクサ3を介して外部に出力される。
図3は、メモリアレイMAの構成を示すブロック図であって、図32と対比される図である。図3のメモリアレイMAが図32のメモリアレイMAと異なる点は、メモリアレイMAが複数(図3では4つ)のサブブロックSB0〜SB3に分割され、かつ全ストリングST0〜ST(N−1)間で共有されるグローバルビット線GBLに加えてサブブロックSB内の複数のストリングSTで共有されるメインビット線MBLが設けられている点と、サブブロックSB0とSB1,SB2とSB3の境界の各々に、グローバルビット線GBLとメインビット線MBLを選択的に接続する機能を持ったGBL−MBL接続領域CAが配置されている点である。
図4は、図3に示したストリングSTの構成を示す回路図であって、図33と比較される図である。図4のストリングSTが図33のストリングSTと異なる点は、グローバルビット線GBLがメインビット線MBLで置換されている点である。つまり、従来よりもビット線の階層を1つ増やした構成であり、最上位のグローバルビット線GBLは従来の1/2の本数となっている。階層が1つ増えたことに対しては、物理的には配線層を1層追加することで対応する。
図5(a)(b)は、図3に示したGBL−MBL接続領域CAの構成を示す回路ブロック図である。図5(a)(b)において、サブブロックSB0とSB1の間のGBL−MBL接続領域CAはそれぞれサブブロックSB0,SB1に対応する2つのサブ接続領域SCA0,SCA1に分割され、サブブロックSB2とSB3の間のGBL−MBL接続領域CAはそれぞれサブブロックSB2,SB3に対応する2つのサブ接続領域SCA2,SCA3に分割されている。
サブ接続領域SCAには2つの機能がある。第1の機能は文字通りグローバルビット線GBLと2つのメインビット線MBLのうちのいずれかを選択的に接続することであり、信号TRMx<y>をゲートに受けるNチャネルMOSトランジスタ10〜13で実現されている(ただし、xはサブブロックSBの番号であり、yは0〜3のいずれかの整数である)。すなわち、トランジスタ10は、グローバルビット線GBL<m>とメインビット線MBLx<2*m>との間に接続され、そのゲートは信号TRMx<0>を受ける。トランジスタ11は、グローバルビット線GBL<m>とメインビット線MBLx<2*m+1>との間に接続され、そのゲートは信号TRMx<1>を受ける。信号TRMx<0>またはTRMx<1>が「H」レベルにされると、トランジスタ10または11が導通してグローバルビット線GBL<m>とメインビット線MBLx<2*m>またはMBLx<2*m+1>が接続される。
トランジスタ12は、グローバルビット線GBL<m+1>とメインビット線MBLx<2*m+2>との間に接続され、そのゲートは信号TRMx<2>を受ける。トランジスタ13は、グローバルビット線GBL<m+1>とメインビット線MBLx<2*m+3>との間に接続され、そのゲートは信号TRMx<3>を受ける。信号TRMx<2>またはTRMx<3>が「H」レベルにされると、トランジスタ12または13が導通してグローバルビット線GBL<m+1>とメインビット線MBLx<2*m+2>またはMBLx<2*m+3>が接続される。
サブ接続領域SCAの第2の機能は、トランジスタ10〜13で切り離されたメインビット線MBLに適当な電圧を与えるプリチャージ機能であり、信号RPCMx<z>をゲートに受け、ソースに信号FRPCMx<z>を受けるNチャネルMOSトランジスタ14〜17で実現されている(ただし、zは0または1である)。
すなわち、トランジスタ14,15のゲートは信号RPCMx<0>を受け、それらのソースは信号FRPCMx<0>を受け、それらのドレインはそれぞれメインビット線MBLx<2*m>,MBLx<2*m+2>に接続される。トランジスタ16,17のゲートは信号RPCMx<1>を受け、それらのソースは信号FRPCMx<1>を受け、それらのドレインはそれぞれメインビット線MBLx<2*m+1>,MBLx<2*m+3>に接続される。信号RPCMx<0>またはRPCMx<1>が「H」レベルにされると、トランジスタ14,15または16,17が導通し、メインビット線MBLx<2*m>,MBLx<2*m+2>またはMBLx<2*m+1>,MBLx<2*m+3>に信号FRPCMx<0>またはFRPCMx<1>の電圧が与えられる。
センスラッチSLは、各グローバルビット線GBLに対応して設けられたセンスラッチ単位回路SLUを含む。センスラッチ単位回路SLUは、図6に示すように、NチャネルMOSトランジスタ20〜30およびPチャネルMOSトランジスタ31,32を含む。
読出動作時は、信号STRが「H」レベルにされ、対応のグローバルビット線GBL<m>の電圧がトランジスタ29のゲートに与えられる。ここで、信号SENSEが「H」レベルにされると、グローバルビット線GBL<m>の電圧に応じてトランジスタ29がオンまたはオフし、その結果をトランジスタ25〜28,31,32からなる次段のクロスカップル型センスアンプで増幅する。
書込動作時は、メモリセルトランジスタMCへの書込を行いたい場合は、センスアンプの一方の入出力ノードSLSが「H」レベルにされるとともに他方の入出力ノードSLRが「L」レベルにされ、メモリセルトランジスタMCに書込みを行いたくない場合は、一方の入出力ノードSLSが「L」レベルにされるとともに他方の入出力ノードSLRが「H」レベルにされ、入出力ノードSLS,SLR間の電圧がセンスアンプにラッチされる。
ここで、メモリトランジスタMCへの書込とは、メモリセルトランジスタMCのしきい値電圧VTHCを高くすること、つまり書込後に対応のワード線WLに適当な電圧を印加してメモリセルトランジスタMCのデータを読出そうとしたときにメモリセルトランジスタMCに電流が流れない(グローバルビット線GBLがディスチャージされない)状態になることである。
信号TRが「L」レベルの状態で信号PC,FPC,STRがともに「H」レベルにされると、センスアンプに保持された状態に応じてグローバルビット線GBL<m>が選択的にプリチャージされる。具体的には、入出力ノードSLRが「H」レベルの場合は、グローバルビット線GBL<m>は、信号PCの電圧よりもトランジスタ22のしきい値電圧だけ低い電圧(約2V)まで充電され、入出力ノードSLRが「L」レベルの場合は、グローバルビット線GBL<m>がリセットされた初期状態(=GND)で保たれる。その後信号TRが「H」レベル(信号PCの「H」レベルと同じ電圧)になり、センスアンプによってグローバルビット線の状態が保持される。
次に、このAG−AND型フラッシュメモリの書込動作について説明する。図7は、メモリセルトランジスタMC2に書込が開始された時点の各信号状態を示す図である。ストリングST内部における状態は図36と同様である。バンクBA、サブブロックSB,ストリングST、グローバルビット線GBL、メインビット線MBL、メモリセルMC、ワード線WLの選択は、アドレス信号に従い、図2のXデコーダXDによって行なわれる。ソース側反転層ビット線BLの電圧は、従来どおりセンスラッチSLからグローバルビット線GBL<m>,GBL<m+1>を介して与えられる。書込対象のメモリセルトランジスタMC2に対応した信号TRM<0>,TRM<2>が「H」レベルとなり、グローバルビット線GBLに対応する2本のメインビット線MBLのうちのいずれか1本が選択的にグローバルビット線GBLにつながる。図7では、グローバルビット線GBL<m>,GBL<m+1>がそれぞれメインビット線MBL<2*m>,MBL<2*m+2>に接続され、メインビット線MBL<2*m>,MBL<2*m+2>がそれぞれ2V,0Vに充電された状態が示されている。
一方、ドレイン側の反転層ビット線BLの電圧(4.5V)は、信号RPCMをゲートに受けるトランジスタを介して信号FRPCMのノードから供給される。図7では、ドレイン側の反転層ビット線BLの電圧は、信号RPCM<1>をゲートに受けるトランジスタ16,17を介して信号FRPCM<1>のノードから供給される。このとき、グローバルビット線GBL(容量0.8pF)の1/4の長さしかないメインビット線MBL(0.2pF)のみ4.5Vにチャージするので、消費電力が小さくて済む。また、アシストゲートAG0,AG2がそれぞれ4.5V,8Vにされて、アシストゲートAG0,AG2の下層に反転層ビット線BLが形成される。また、ワード線WL0が−2Vから書込電圧VWWに立ち上げられる。
書込方式としては適当な電圧を与えられた後にフローティング状態となったメインビット線MBL間での定電荷かつチャージシェア書込で、信号TRM<0>,TRM<2>を4.5V→0Vかつ信号RPCM<1>を8V→0Vとすることでソース側メインビット線MBL<2*m>,MBL<2*m+2>およびドレイン側メインビット線MBL<2*m+1>,MBL<2*m+3>をフローティングとし(1)、続いてアシストゲートAG1の電圧を1Vに立上げて書込を開始する(2)。メインビット線MBLの配線長はグローバルビット線GBLの配線長の1/4であるから、図36のグローバルビット線GBL間チャージシェア方式に比べて少ない電荷で書込を行なうことになり、1回の書込当たりのVTHCシフト量の制御性が改善される。
また、読出動作は次のようなシーケンスで行なわれる。図8を参照して、メモリセルトランジスタMC2のデータを読出す場合を取り上げる。まず偶数番側グローバルビット線GBL<m>に全体の半分のメモリセルトランジスタMC2のデータを読出すべく、信号TRM<1>のみを4Vにしてトランジスタ11をオンし、グローバルビット線GBL<m>とメインビット線MBL<2*m+1>を接続して1.2Vに充電する。また、グローバルビット線GBL<m+1>を0Vにしてシールド線として使用する。また、アシストゲートAG1,AG2がともに3.5Vにされて、アシストゲートAG1,AG2の下層に反転層ビット線BLが形成される。また、ワード線WL0が−2Vから読出電圧VRWに立ち上げられる。なお、グローバルビット線GBLのプリチャージおよび電位固定は、図6のトランジスタ20によって行なわれる。
その後、信号STDを3Vに立上げてトランジスタQ1,Q3をオンする。これにより、ワード線WL0の読出電圧VRWとメモリセルトランジスタMC2のしきい値電圧VTHCの大小関係に応じて、グローバルビット線GBL<m>の電圧が変化し、この電圧変化がセンスラッチSLでセンスされる。その後、グローバルビット線GBL<m>およびメインビット線MBL<2*m>,MBL<2*m+1>の電圧をリセットして、奇数番側グローバルビット線GBL<m+1>に後半のメモリセルトランジスタMC2のデータを同じ方法で読出す。このように1ページを2回に分けて読出すことにより、グローバルビット線GBLの半分をシールドとして使用することが可能となり、読出データのノイズマージンを拡大させる。
以上のように、この実施の形態1では、メモリアレイMAを複数のサブブロックSBに分割し、各サブブロックSBに対応した新しいメインビット線MBLを割当て、メインビット線MBLはスイッチを介して上位階層のグローバルビット線GBLに選択的に接続される階層ビット線構成を取ることにより、フラッシュメモリへのデータ書込を低消費電力で行なえるとともに高精度でしきい値電圧VTHCを制御することが可能になる。
[実施の形態2]
実施の形態1の読出動作ではデータをメモリアレイMAから読出すのに前後半に分けてシリアル動作させていた。この方式では、グローバルビット線GBL間のカップリングノイズ問題は回避されるものの、読出スループットが半分になるという問題がある。
そこで、本実施の形態2では、より高速な読出を可能にする読出方法について述べる。図9〜図13に具体的なシーケンスを示す。なお、図9〜図13では、各メモリセルトランジスタグループのメモリセルトランジスタMC2にアクセスすることを想定している。
図9は本実施の形態2の読出方法の第1段階を示している。グローバルビット線GBLは図6のトランジスタ29のしきい値電圧(つまりセンスラッチSLの論理しきい値電圧VTHL)0.65Vに対してやや低めの0.6Vにプリチャージされている。メインビット線MBL<2*m+1>,MBL<2*m+3>は、予め信号RPCM<1>を4Vにし、信号FRPCM<1>を1.3Vにして、1.3Vにプリチャージしておく。この段階ではすべての信号TRMを「L」レベルにしてすべてのメインビット線MBLを対応するグローバルビット線GBLから分離する。アシストゲートAG1,AG2が3.5Vにされて、アシストゲートAG1,AG2の下層に反転層ビット線BLが形成される。そして、ワード線WL0を−2Vから選択電圧VRWに立ち上げるとともに信号STDを「H」レベルに立上げることで、メモリセルトランジスタMC2のしきい値電圧VTHCに応じてメインビット線MBLを放電させる。
ここで注目すべきは、実施の形態1と異なり同一行アドレスで選択されるメモリセルトランジスタMC2(=1ページ)から一度にメインビット線MBLまでデータ読出が行なわれることである。メインビット線MBLは読出データ数の2倍の本数があり、1本置きにデータが載る。つまり、その間のメインビット線MBLを適当な電圧に固定することでシールド効果を持たせることが可能である(図9では信号RPCM<0>を「H」レベルにしてメインビット線MBL<2*m>,MBL<2*m+2>を接地電圧GNDに固定している)。読出は、ワード線WL0の電圧VRWよりも低いしきい値電圧VTHCを持つメモリセルトランジスタMC2につながるメインビット線MBLの電圧が0.5Vになるまで続けられる。
図10は、この実施の形態2での読出方法の第2段階を示している。VRW>VTHCのメモリセルトランジスタMCにつながるメインビット線MBLの電圧が0.5Vまで振幅する時間が経過した後、信号STDは「L」レベルになってメモリセルトランジスタMCはオフする。同時に信号STSも「L」レベルとし、メインビット線MBLとメモリセルMCを切り離す。この結果、読出データがメインビット線MBL上に保持されることになる。
図11は、本実施の形態2での読出方法の第3段階を示している。この第3段階では、メインビット線MBL上に読出された1ページ分のデータをグローバルビット線GBL上に転送し、センスラッチSLでセンスしてラッチしていく。まず半ページ分のデータをグローバルビット線GBL<m>に読出すべく、信号TRM<1>を「H」レベルにして対応するメインビット線MBL<2*m+1>とグローバルビット線GBL<m>を接続する。このとき、グローバルビット線GBL<m>上に読出される電圧は、信号TRM<1>が「H」レベルになる直前にメインビット線MBL<2*m+1>およびグローバルビット線GBL<m>に蓄えられていた電荷の再配分によって決定される。
メインビット線MBL<2*m+1>およびグローバルビット線GBL<m>の寄生容量をそれぞれCmbl,Cgblとし、信号TRM<1>が「H」レベルになる直前のメインビット線MBL<2*m+1>およびグローバルビット線GBL<m>の電圧をそれぞれVmbl,Vgblとし、信号TRM<1>が「H」レベルになってメインビット線MBL<2*m+1>およびグローバルビット線GBL<m>間で電荷再配分が行なわれた後の両者の電圧をVreadとすると、次式(1)が成立する。
Cmbl*Vmbl+Cgbl*Vgbl=(Cmbl+Cgbl)*Vread …(1)
数式(1)を変形すると、次式(2)が導かれる。
Vread=(Cmbl*Vmbl+Cgbl*Vgbl)/(Cmbl+Cgbl) …(2)
図11の例では、Cmbl=0.2pF、Cgbl=0.5pF、Vgbl=0.6Vであるから、VRW>VTHCの場合は、Vmbl=0.5Vとなり、Vread=(0.2pF*0.5V+0.5pF*0.6V)/(0.2pF+0.5pF)=0.57Vとなる。また、VRW<VTHCの場合は、Vmbl=1.3Vとなり、Vread=(0.2pF*1.3V+0.5pF*0.6V)/(0.2pF+0.5pF)=0.8Vとなる。ここで、センスラッチSLの論理しきい値電圧VTHLが0.65Vであるから、VRW>VTHCの場合はVTHL>Vreadとなり、逆にVRW<VTHCの場合はVTHL<Vreadとなる。つまり、センスラッチSLにて、両者を識別できることになる。
図12は、本実施の形態2での読出方法の第4段階を示している。1ページの前半を読出したのに続けて後半を読むためには、一旦前半の読出状態をリセットする必要がある。そこで、信号TRM<1>を「L」レベルとして対応するメインビット線MBL<2*m+1>とグローバルビット線GBL<m>を切り離すとともに、残存読出データをクリアして後半分読出時のシールドとして機能すべく前半読出に使用したグローバルビット線GBL<m>を0.6Vに固定する。
図13は本実施の形態2での読出方法の第5段階を示している。ここでは1ページの後半分を読出すために信号TRM<3>を「H」レベルにして対応するメインビット線MBL<2*m+3>とグローバルビット線GBL<m+1>を接続する。以下、読出の概念は図12を用いた説明と同じである。
次に、これまで説明してきた「メインビット線MBLへの1ページ一括読出→前半データのグローバルビット線GBLへの電荷再配分転送→グローバルビット線GBLリセット→後半データのグローバルビット線GBLへの電荷再配分転送」という読出方式で実施の形態1よりどれだけ高速化されるか検証してみる。VRW>VTHCとなっているメモリセルトランジスタMCのセル電流をIcellとし、かつグローバルビット線GBLのリセット時間を無視すると、実施の形態1の方式での読出時間Tread1は次式(3)で表される。
Tread1≒2*Cgbl*(Vgbl−VTHL)/Icell
=2*0.8pF*(1.2V−0.65V)/Icell
=0.88pC/Icell …(3)
一方、本実施の形態2での読出時間Tread2は、メインビット線MBLとグローバルビット線GBLの間の電荷転送時間をTchsとすると、次式(4)で表される。
Tread2≒Cmbl*(Vmbl−Vread)/Icell+2*Tchs
=0.2pF*(1.3V−0.5V)/Icell+2*Tchs
=0.16pC/Icell+2*Tchs …(4)
メインビット線MBLとグローバルビット線GBLはメタル配線で抵抗値はそれほど高くなく、電荷転送は高々100nsオーダで終了する。Icellを0.1μAオーダとするとTread2の最終式の第1項に比べて第2項は無視しても構わない程度である。よって、Tread2は、次式(5)で表される。
Tread2≒0.16pF/Icell …(5)
数式(3)と(5)を比較すると、実施の形態2の読出方式のほうが圧倒的に高速であることが明白である(5倍以上の高速化)。また、読出動作時の消費電力を考えると、従来はグローバルビット線GBLを振幅させるため消費電力が大きいが、本実施の形態2ではメインビット線MBLを同程度振幅させるだけなので大幅に消費電力を低減させることが可能である。
以上のように、この実施の形態2では、メモリアレイMAを複数のサブブロックSBに分割し、各サブブロックSBに対応した新しいメインビット線MBLを割当て、かつメインビット線MBLはスイッチを介して上位階層のグローバルビット線GBLに選択的に接続される階層ビット線構成を有するフラッシュメモリにおいて、データ読出時にメモリセルトランジスタMCから読出された情報を一旦メインビット線MBLに保持し、対応するグローバルビット線GBLへ選択的に電荷再配分による転送を行なうことで高速かつ低消費電力の読出動作が可能である。
[実施の形態3]
実施の形態1および実施の形態2で示した階層ビット線構成をさらに発展させると、各メモリアレイMAを擬似的な複数の独立したバンクとして使用することが可能である。
図14は、実施の形態3によるAG−AND型フラッシュメモリのメモリアレMAの構成を示すブロック図である。グローバルビット線GBL、メインビット線MBL、GBL−MBL接続領域CAは実施の形態1の図3と同じであるが、サブブロックSB0,SB1をバンクBA♯0に、サブブロックSB2,SB3をバンクBA♯1に割付ける点が異なる。
グローバルビット線GBLとメインビット線MBLの接続関係を図15に示す。実施の形態1の図5と基本的には同じ構成であるが、後に説明するマルチバンク書込に対応するため各センスラッチ単位回路SLUごとにデータラッチDLを追加している。なお、ストリングSTの構成は図4と同じである。
図14および図15の構成におけるマルチバンク動作について説明していく。まずはマルチバンク読出動作を取り上げる。図16(a)〜(c)にマルチバンク読出動作時のGBL−MBL接続領域CAの状態を、図17に動作波形を示す。ここではバンクBA♯0内のサブブロックSB1とバンクBA♯1内のサブブロックSB3にアクセスし、各サブブロックSB内の外部アドレスで指示されるストリングSTのメモリセルトランジスタMC2の読出を想定している。また、記号簡略化のためm=0の基本単位を取り上げるものとする。
図16(a)〜(c)に示すようなデータパターンがメインビット線MBLまで一括して読出されたとする。ここで、「一括」とは、2つのバンクBA♯0,BA♯1で同時にメモリセルトランジスタMCからメインビット線MBLまでの読出がなされることを指しており、実施の形態1および実施の形態2と比較するとバンク数分だけ並列して読出されるデータ数(ページ数)が多くなることを意味している。こうした動作が可能なのは、各サブブロックSBごとにメインビット線MBLが独立して配置されているからに他ならない。
続いて一括読出されたメインビット線MBL上のデータをバンクBA♯0,BA♯1間で共有するグローバルビット線GBLおよびセンスラッチ単位回路SLUに読出していくシーケンスを図17で説明する。まず、信号TRM1<1>を「H」レベルにしてバンクBA♯0のサブブロックSB1のページ前半部のデータをグローバルビット線GBL<0>に読出す。読出方は実施の形態2と同様にメインビット線MBLとグローバルビット線GBLの間の電荷再配分による。
センスラッチSLにてセンス動作が完了したのを受けて信号TRM1<1>が「L」レベルとなり、グローバルビット線GBL<0>を一旦リセットする(図示しないが、センスラッチSL内で信号RPCが「H」レベルにされ、かつ信号FRPCのノードが0.6Vとなることで実行される)。続いて信号TRM1<3>が「H」レベルとなってバンクBA♯0のサブブロックSB1のページ後半部のデータがグローバルビット線GBL<1>に読出される。同様にして順次、信号TRM3<1>が「H」レベルとなり、信号TRM3<3>が「H」レベルとなってバンクBA♯1のサブブロックSB3のページ前後半のデータも読出される。
次に、このマルチバンク読出の効果を検証する。実施の形態2で2つのサブブロックSBからデータを読出す場合と比較すると、図17に示す電荷再配分転送時間は両者同じだが、実施の形態3では対象となる2サブブロックSBの計2ページ分のデータを一度に並列してメインビット線MBLまで読出す分高速である。つまり、実施の形態2のTread2の数式(4)からすると0.16pC/Icellだけ時間が短縮される。
次に、マルチバンク書込動作について説明する。図18(a)〜(c)にマルチバンク書込動作時のGBL−MBL接続領域CAの状態を、図19に動作波形を示す。ここではバンクBA♯0内のサブブロックSB1とバンクBA♯1内のサブブロックSB3にアクセスし、各サブブロックSB内の外部アドレスで指示されるストリングSTのメモリセルトランジスタMC2の書込を想定している。また、記号簡略化のためm=0の基本単位を取り上げるものとする。
まずバンクBA♯0のサブブロックSB1から書込を開始するため、信号DTR0が「H」レベルとなって書込マスクデータ(書込をするか否か)を対応のデータラッチDLからセンスラッチ単位回路SLUに転送する。センスラッチ単位回路SLUはそれに応じて書込対象のメモリセルトランジスタMC2に対応するグローバルビット線GBLには0Vを与え、書込みたくないメモリセルトランジスタMC2に対応するグローバルビット線GBLには2Vを与える。図18(a)〜(c)の場合はグローバルビット線GBL<0>,GBL<1>に情報が載る。グローバルビット線GBL<0>,GBL<1>上の書込データは、信号TRM1<0>,TRM1<2>が「H」レベルになると対応するメインビット線MBL1<0>,MBL1<2>を経由してストリングST内のソース側反転層ビット線BLに送られる。続いて信号RPCM1<1>が「H」レベルとなって書込ドレイン電圧が信号FRPCM1<1>のノードからメインビット線MBL1<1>,MBL1<3>経由でストリングST内のドレイン側反転層ビット線BLに送られる。その後、アシストゲートAG1が「H」レベルになると書込が開始される。
バンクBA♯1のサブブロックSB3への書込は、バンクBA♯0のサブブロックSB1の書込動作が完了するのを待つ必要はない。図19に示すように、バンクBA♯0のサブブロックSB1への書込マスクデータの転送が終わった時点、つまり信号TRM1<0>,TRM1<2>が「L」レベルになった時点で、信号DTR1を「H」レベルとしてセンスラッチ単位回路SLU内の書込マスクデータをバンクBA♯1のサブブロックSB3に対応して更新し、センスラッチ単位回路SLUからグローバルビット線GBL上に送出すればよい。後はバンクBA♯0のサブブロックSB1と同じシーケンスを繰返すことでバンクBA♯1のサブブロックSB3へ書込が開始される。
次に、このマルチバンク書込の効果を検証する。従来例の図36および図37に示された書込方式ではグローバルビット線GBL上に書込ドレイン電圧が載るため、1ストリングSTの書込が終了するまで(少なくともアシストゲートAG1が立下がるまで)は次の書込は開始することができない。それに対して、実施の形態3のマルチバンク書込では、図19のTolに示す期間で異なるサブブロックSB内のストリングSTで書込動作が並走している。よって、2ページ書込を行なう場合にはTol分だけ書込時間が短縮される。なお、完全に独立した2バンク構成と比較すると時間短縮効果は小さいが、バンク間でセンスラッチSLを共有することによるチップ面積削減効果は大きい。
以上のように、この実施の形態3では、メモリアレイMAを複数のサブブロックSBに分割し、各サブブロックSBに対応した新しいメインビット線MBLを割当て、かつメインビット線MBLはスイッチを介して上位階層のグローバルビット線GBLに選択的に接続される階層ビット線構成を有するフラッシュメモリにおいて、複数のサブブロックSBに同時アクセスすることで各サブブロックSBに対応した動作が並列に実行される擬似的なマルチバンク動作が可能であり、従来のメモリアレイ構成に比べて高速な読出/書込動作を実現できる。
[実施の形態4]
実施の形態1〜3で示した階層ビット線構成は、従来構成よりも高速かつ低消費電力動作が容易に実現できるというメリットがある。その一方で、新たなビット線階層であるメインビット線MBLを追加したためにビット線に必要な配線層が1層増えることになる。新たなプロセスステップの追加が必要になることも考えられ、チップコストの上昇につながる可能性もある。そこで、この実施の形態4では、新たな配線層の追加なしに同様のメリットを享受できる構成について説明する。
図20は、この発明の実施の形態4によるAG−AND型フラッシュメモリのメモリアレイMAの構成を示すブロック図である。図20において、メモリアレイMAが複数のサブブロックSBで構成され、各サブブロックSBには複数のストリングSTで共有される分割グローバルビット線DGBLが配置される。分割グローバルビット線DGBLはサブブロックSBの境界に配置されるDGBL接続領域CAによって隣接したサブブロックSB内の分割グローバルビット線DGBLと相互に接続される。よって、全サブブロックSBの分割グローバルビット線DGBLはDGBL接続領域CAを介して相互接続されると従来のようなグローバルビット線GBLに相当する1本の配線として機能する。言い換えれば、分割グローバルビット線DGBLは従来のグローバルビット線GBLを分割したものであり、その分割点にDGBL接続領域CAがある。このため、配線層を増やす必要はない。
図21は、図20に示したストリングSTの構成を示す回路図である。従来例の図33と比較して、グローバルビット線GBLを分割グローバルビット線DGBLに置換えただけである。また、以降も図示しないが、読出/書込動作時のストリングST内の各信号状態は従来例から変更はない。
図22(a)(b)は、図20に示したDGBL接続領域CAの構成を示す回路ブロック図である。実施の形態1の図5と類似した構成であるが、図5では最小単位がメインビット線MBL4本分、つまり反転層ビット線BL8本分だったが、図22では最小単位が分割グローバルビット線DGBL2本分、つまり反転層ビット線BL4本である。このため、信号TRMは4本から2本に減り、信号TRMを受けるトランジスタのレイアウト面積が小さくて済む。
詳しく説明すると、DGBL接続領域CAには2つの機能がある。第1の機能は文字通り隣接する2つのサブブロックSBの分割グローバルビット線DGBLを接続することであり、信号TRMx<y>をゲートに受けるNチャネルMOSトランジスタ10,13で実現されている(ただし、xはサブブロックSBの番号であり、yは0または1である)。すなわち、トランジスタ10は、分割グローバルビット線DGBLx<m>とDGBL(x+1)<m>の間に接続され、そのゲートは信号TRMx<0>を受ける。トランジスタ13は、分割グローバルビット線DGBLx<m+1>とDGBL(x+1)<m+1>の間に接続され、そのゲートは信号TRMx<1>を受ける。信号TRMx<0>またはTRMx<1>が「H」レベルにされると、トランジスタ10または13が導通して分割グローバルビット線DGBLx<m>とDGBL(x+1)<m>または分割グローバルビット線DGBLx<m+1>とDGBL(x+1)<m+1>が接続される。
DGBL接続領域CAの第2の機能は、トランジスタ10,13で切り離された分割グローバルビット線DGBLに適当な電圧を与えるプリチャージ機能である。信号RPCMx<z>をゲートに受け、ソースに信号FRPCMx<z>を受けるNチャネルMOSトランジスタ14,17で実現されている(ただし、zは0または1である)。
すなわち、トランジスタ14ゲートは信号RPCMx<0>を受け、それらのソースは信号FRPCMx<0>を受け、そのドレインは分割グローバルビット線DGBL(x+1)<m>に接続される。トランジスタ17のゲートは信号RPCMx<1>を受け、それらのソースは信号FRPCMx<1>を受け、そのドレインは分割グローバルビット線DGBL(x+1)<m+1>に接続される。信号RPCMx<0>またはRPCMx<1>が「H」レベルにされると、トランジスタ14または17が導通し、分割グローバルビット線DGBL(x+1)<m>またはDGBL(x+1)<m+1>に信号FRPCMx<0>またはFRPCMx<1>の電圧が与えられる。なお、図22では、1つの分割グローバルビット線DGBL当たり1個のプリチャージトランジスタ(たとえば14)を設けたが、1つの分割グローバルビット線DGBL当たり複数個のプリチャージトランジスタを設けてもよい。
センスラッチSLは、各2本の分割グローバルビット線DGBLx<m>,DGBLx<m+1>に対応して設けられたセンスラッチ単位回路SLUを含む。図23は、図22に示したセンスラッチ単位回路SLUの構成を示す回路図である。図23のセンスラッチ単位回路SLUが図6のセンスラッチ単位回路と異なる点は、グローバルビット線GBL<m>に対応して設けられたNチャネルMOSトランジスタ20,21が、分割グローバルビット線DGBL<m>に対応して設けられたNチャネルMOSトランジスタ41,42と、分割グローバルビット線DGBL<m+1>に対応して設けられたNチャネルMOSトランジスタ43,44で置換されている点である。
次に、このAG−AND型フラッシュメモリの読出動作について図24を用いて説明する。ここではサブブロックSB3内の適当なストリングSTのメモリセルトランジスタMC2にアクセスすることを想定している。よって、分割グローバルビット線DGBL3<m>はシールドとして機能させ、分割グローバルビット線DGBL3<m+1>はドレイン側となる。すべてのDGBL接続領域CAの信号TRMz<0>およびTRMz<1>(z=0,1,2,3)は「H」レベルとなり、4本の分割グローバルビット線DGBLは相互にすべて接続されて従来のグローバルビット線GBLに相当する。シールドとなる分割グローバルビット線DGBLは各DGBL接続領域CAにて信号RPCMz<0>が「H」レベルにされ、かつ信号FRPCMz<0>のノードが接地電圧GNDとなることで0Vに固定される。一方、ドレイン側の分割グローバルビット線DGBLはセンスラッチ単位回路SLUから1.2Vにプリチャージされ、その後に信号STDが「H」レベルとなってメモリセルトランジスタのデータが読出される。
また、このAG−AND型フラッシュメモリでも、図16(a)〜(c)および図17で示したマルチバンク動作を行なうことができる。すなわち、図24の状態から信号TRM2<1>のみを「L」レベルにして分割グローバルビット線DGBL0<m+1>,DGBL1<m+1>と分割グローバルビット線DGBL2<m+1>,DGBL3<m+1>を互いに分離し、まずサブブロックSB1内のメモリセルトランジスタMCのデータが分割グローバルビット線DGBL0<m+1>,DGBL1<m+1>上に読出され、センスラッチ回路にて検出・増幅される。次に、信号TRM2<1>が「H」レベルとなって分割グローバルビット線DGBL0<m+1>〜DGBL3<m+1>を1.2Vにプリチャージした後、サブブロックSB3内のメモリセルトランジスタMCのデータが分割グローバルビット線DGBL0<m+1>〜DGBL3<m+1>上に読出され、センスラッチ回路にて検出・増幅される。このマルチバンク動作では分割グローバルビット線の接続単位が選択サブブロックに応じて変化することで読出の高速化が図られる。つまり、サブブロックSB1の読出時の分割グローバルビット線負荷はサブブロックSB3の読出時のほぼ1/2であり、読出時間もほぼ1/2で済むため、従来構成で同様のマルチバンク動作を行なうよりも高速な動作が期待できる。
次に、このAG−AND型フラッシュメモリの書込動作について図25を用いて説明する。ここではサブブロックSB3内の適当なストリングSTのメモリセルトランジスタMC2にアクセスすることを想定している。この場合、分割グローバルビット線DGBL3<m>がソース側となり、分割グローバルビット線DGBL3<m+1>がドレイン側となる。ソース側の分割グローバルビット線DGBLにセンスラッチ単位回路SLUから書込マスクデータを載せるため、全DGBL接続領域CAで信号TRMz<0>が「H」レベルとなる。一方、ドレイン側の分割グローバルビット線DGBLでは分割グローバルビット線DGBL3のみチャージするため、信号TRM3<1>を「L」レベルとしてDGBL3<m+1>を他から独立させる。その後、ソース側の分割グローバルビット線DGBLをDGBL3<m>のみにするよう、信号TRM3<0>を6Vから0Vにして、チャージシェア書込を行なう。
また、このAG−ANDゲート型フラッシュメモリでも、図18(a)〜(c)および図19で示したマルチバンク書込を行なうことができる。すなわち、図25の状態から信号TRM2<0>,TRM2<1>,TRM1<1>を「L」レベルにして分割グローバルビット線DGBL0<m+1>〜DGBL3<m+1>を分離するとともに、分割グローバルビット線DGBL0<m>,DGBL1<m>のみをセンスラッチ単位回路SLUに接続する。次に、データの書込を行なうか否かに応じて0Vまたは2Vを分割グローバルビット線DGBL0<m>,DGBL1<m>に与えた後、信号TRM1<0>を「L」レベルにして分割グローバルビット線DGBL0<m>とDGBL1<m>を分離する。次に、信号RPCM1<1>を所定時間だけ8Vに立ち上げるとともに信号FRPCM1<1>を4.5Vにして分割グローバルビット線DGBL1<m+1>を4.5Vに充電した後、分割グローバルビット線DGBL1<m>とDGBL1<m+1>の間でチャージシェア書込を行なう。なお、このマルチバンク書込では、サブブロックSB1に加えてサブブロックSB2への同時書込を行なわれる。
以上のように、この実施の形態4では、メモリアレイMAを複数のサブブロックSBに分割し、各サブブロックSBに対応した新しい分割グローバルビット線DGBLを割当て、かつ分割グローバルビット線DGBLはスイッチを介して隣接するサブブロックSBの分割グローバルビット線DGBLと選択的に接続されるビット線構成を有するので、配線階層を増やすことなく従来より高い書込制御性と低消費電力を両立させることが可能である。また、さらに適切なスイッチ制御により、擬似的なマルチバンク動作にも対応可能である。
[実施の形態5]
従来例および実施の形態1〜3のグローバルビット線GBLおよび実施の形態4の分割グローバルビット線DGBLは読出時にシングルエンドのデータバスとして機能している。そして、データバスとなるグローバルビット線GBL間もしくは分割グローバルビット線DGBL間のカップリングノイズを抑制するため、間にシールドとなる0V固定のグローバルビット線GBLもしくは分割グローバルビット線DGBLが走っている。つまり、1ページ分のデータをセンスラッチSLに読出すのにデータのビット数の2倍の数の配線を使用していることになる。また、図23に示すセンスラッチ単位回路SLUを参照すると、データバスの電圧はトランジスタ29のゲートに入っている。つまり、データバスの電圧はトランジスタ29のしきい値電圧程度まで振幅させねばならず、比較的大振幅の読出電圧になってしまう。これは読出時間の観点から不利である。
そこで、この実施の形態5では、1つのメモリセルトランジスタMCのデータを読出すのに2本のグローバルビット線GBLもしくは分割グローバルビット線DGBLを使用する相補バス化を図り、トランジスタ29のしきい値電圧に依存しない小振幅電圧の読出しを行なう。
図26は、この発明の実施の形態5によるAG−AND型フラッシュメモリのセンスラッチ単位回路SLUの構成を示す回路図であって、図23と対比される図である。分割グローバルビット線DGBLをグローバルビット線GBLと書き換えれば、そのまま従来例および実施の形態1〜3に展開できる。図23の回路と比較して、分割グローバルビット線DGBLの電圧を受けるトランジスタ29、およびそれに直列接続されるトランジスタ30がなく、またクロスカップル型センスアンプの入出力ノードの初期値設定用トランジスタ25,28もない。
一方、トランジスタ42,44の代わりに、ペアとなる分割グローバルビット線DGBLとクロスカップル型センスアンプの2入出力ノードSLS,SLRとの対応付けを切換えるため、信号STR_E<0>,STR_E<1>,STR_O<0>,STR_O<1>で制御されるパス切換用のNチャネルMOSトランジスタ45〜48が追加されている。これは読出時に偶数番側分割グローバルビット線DGBLと奇数番側分割グローバルビット線DGBLのどちらがドレインになっても、センスラッチ単位回路SLUの出力電圧が同じ極性になるようにするためと、書込時に偶数番側分割グローバルビット線DGBLと奇数番側分割グローバルビット線DGBLのどちらがソースになってもセンスラッチ単位回路SLUから書込マスクデータが載せられるようにするためである。また、センスアンプを制御するためのNチャネルMOSトランジスタ49が追加されている。NチャネルMOSトランジスタ49のゲートは信号AMPを受け、そのドレインは信号SLNを受け、そのソースはNチャネルMOSトランジスタ26,27のドレインに接続されている。
続いて、図26のセンスラッチ単位回路SLUにおける読出動作について説明する。図27に分割グローバルビット線DGBLのプリチャージ時の状態を示す。従来はドレイン側の分割グローバルビット線DGBLに1.2Vを充電し、残りの分割グローバルビット線DGBLには0Vを直流的に与えてシールドとしていた。しかし、図27では、信号RPC<0>,RPC<1>のノードにそれぞれ電圧VRD1,VRD2を与えるとともに信号FRPC<0>,FRPC<1>のノードに適切な電源電圧VDDを与えることにより、ドレイン側にあたる偶数番側分割グローバルビット線DGBL(メモリセルトランジスタMCからの読出データが載るほう)をVRD1−Vthに充電し、対となる奇数番側分割グローバルビット線DGBLには基準電圧となるVRD2−Vthを載せる。
VRD1とVRD2の関係はVRD1>VRD2であり、その差はトランジスタ26,27,31,32からなるセンスアンプの感度に対して十分なマージンを確保するよう設定される。パス切換トランジスタ45〜48は適当な組合せでオン/オフし、図27の場合は偶数番側分割グローバルビット線DGBL<m>はノードSLRに接続され、奇数番側分割グローバルビット線DGBL<m+1>がノードSLSに接続される。つまり、ノードSLRはVRD1−Vthに、ノードSLSはVRD2−Vthにプリセットされることになる。トランジスタ49はオンされ、センスアンプの電源はすべてVRD2−Vthとなって、センスアンプは非活性状態になっている。
次に、読出対象のストリングSTにて信号STDが「H」レベルとなり、メモリセルトランジスタMC2のしきい値電圧に応じた分割グローバルビット線DGBLディスチャージが行なわれている際の様子を図28に示す。このとき、信号RPC<0>のノードは0Vにされてトランジスタ41はオフし、信号AMPは0Vにされてトランジスタ49はオフしている。VRW>VTHCを想定すると偶数番側分割グローバルビット線DGBL<m>の電圧は次第に低下し、一定時間後にVdschまで低下したとする。Vdsch<VRD2−Vth、かつその差VRD2−Vth−Vdschはセンスアンプの感度に対して十分大きいという条件を満たすVdschになるまでが分割グローバルビット線DGBLディスチャージ時間となる。
最後に、図29にセンス時の様子を示す。上記条件を満たすように分割グローバルビット線DGBLが十分に振幅した後、信号STR_E<0>,STR_E<1>,STR_O<0>,STR_O<1>はすべて「L」レベルとなり、トランジスタ45〜48がオフして分割グローバルビット線DGBL<m>,DGBL<m+1>とセンスアンプは切り離される。このときノードSLRはVdschであり、ノードSLSはVRD2−Vthであり、この電位差は信号SLP,VSA,AMPがVDDに遷移されるとともに信号SLNが0Vに遷移されると、センスアンプによって増幅される。
従来例ではグローバルビット線GBLの振幅電圧が0.55Vであった。しかし、クロスカップル型センスアンプの感度は構成するトランジスタ26,27,31,32のサイズ選択やレイアウトに留意することで0.1V以下にすることが可能であるから、VRD1−VRD2=Vdsch−(VRD2−Vth)=0.15Vに設定すれば0.3Vの振幅電圧で読出が可能になる。つまり、従来の半分程度の振幅電圧で済み、読出時間の高速化が図られる。
ただし、読出の相補化に伴ってグローバルビット線GBL間もしくは分割グローバルビット線DGBL間のカップリングノイズに対する新たな対策が必要となる。特に基準電圧VRD2−Vthが載るグローバルビット線GBLは一応トランジスタで電圧固定されているが、隣接する別のグローバルビット線GBLに読出されるデータパターンによって受けるノイズが変わってしまう。そこで、読出の相補化を従来例および実施の形態1〜3に適用した場合は、図30に示すようなツイストしたグローバルビット線GBL構成を採用することが考えられる。
すなわち、隣接する2本のグローバルビット線GBL<2*m>とGBL<2*m+1>は、メモリアレイMAの長さMATの1/2の位置でツイストされる。グローバルビット線GBL<2*m+2>とGBL<2*m+3>は、メモリアレイMAの長さMATの1/4の位置でツイストされ、メモリアレイMAの長さMATの3/4の位置で再度ツイストされる。グローバルビット線GBL<2*m+4>とGBL<2*m+5>は、メモリアレイMAの長さMATの1/2の位置でツイストされる。グローバルビット線GBL<2*m+6>とGBL<2*m+7>は、メモリアレイMAの長さMATの1/4の位置でツイストされ、メモリアレイMAの長さMATの3/4の位置で再度ツイストされる。以下、同様である。これによって、ペアとなるグローバルビット線GBLには等しく周囲からのノイズが載るため、両者の電位差分で考えると実効的にノイズはキャンセルされることになる。
また、読出の相補化を実施の形態4に適用する場合は、図31(a)〜(c)のように分割グローバルビット線DGBLのツイストをDGBL接続領域CAで行なうことにすれば、ツイスト化による面積増加を抑制することが可能である。図31(a)〜(c)では、隣接する4本のグローバルビット線GBL<2*m>〜GBL<2*m+3>を構成する16本の分割グローバルビット線DGBLx<y>が例示されている。ここで、xはサブブロックSBの番号を示し、yはグローバルビット線の番号を示している。分割グローバルビット線DGBL0<2*m>〜DGBL3<2*m>からなるグローバルビット線<2*m>と分割グローバルビット線DGBL0<2*m+1>〜DGBL3<2*m+1>からなるグローバルビット線<2*m>とは、サブブロックSB0とSB1,SB2とSB3の間の2ヶ所のDGBL接続領域CAでツイストされる。
また、分割グローバルビット線DGBL0<2*m+2>〜DGBL3<2*m+2>からなるグローバルビット線<2*m+2>と分割グローバルビット線DGBL0<2*m+3>〜DGBL3<2*m+3>からなるグローバルビット線<2*m+3>とは、サブブロックSB1とSB2の間のDGBL接続領域CAでツイストされる。
以上のように、この実施の形態5では、フラッシュメモリにおけるシングルエンド型のビット線構成を配線本数を増加させずに相補化させることが可能であり、読出時のグローバルビット線GBLの振幅電圧を小さく抑えることで、メモリセルトランジスタMCからセンスラッチSLまでのデータ読出を高速化できる。また、実施の形態4の分割グローバルビット線DGBL構成に展開することも可能であり、その際ツイスト領域とDGBL接続領域CAを一致させることで面積増も抑えることができる。
なお、以上の実施の形態1〜5では、フローティングゲートを有するメモリセルトランジスタMCを用いたが、フローティングゲートを持たないMONOS型のメモリセルトランジスタを用いてもよい。
また、以上の実施の形態1〜5では、ストリングST内のビット線BL全体をアシストゲートAG下の反転層で構成したが、その構成に制限されるものではない。たとえば、ビット線の一部のみをアシストゲートAG下の反転層で構成してもよいし、ビット線全体を拡散層で構成してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと解釈されるべきである。本発明の範囲は上述した実施の形態ではなく特許請求の範囲によって定められ、特許請求の範囲と均等の意味およびその範囲内でのすべての変更が含まれることを意図するものである。
この発明の実施の形態1によるAG−AND型フラッシュメモリのメモリセルトランジスタおよびアシストゲートの構成を示す図である。 図1に示したメモリトランジスタおよびアシストゲートを用いたAG−ANDフラッシュメモリの全体構成を示すブロック図である。 図2に示したバンクの要部を示すブロック図である。 図3に示したストリングの構成を示す回路図である。 図3に示したGBL−MBL接続領域の構成を示す回路ブロック図である。 図5に示したセンスラッチ単位回路の構成を示す回路図である。 図1〜図6に示したAG−ANDフラッシュメモリの書込動作を示す回路図である。 図1〜図6に示したAG−ANDフラッシュメモリの読出動作を示す回路図である。 この発明の実施の形態2によるAG−ANDフラッシュメモリの読出動作を示す回路図である。 図9で示したAG−ANDフラッシュメモリの読出動作を示す他の回路図である。 図9で示したAG−ANDフラッシュメモリの読出動作を示すさらに他の回路図である。 図9で示したAG−ANDフラッシュメモリの読出動作を示すさらに他の回路図である。 図9で示したAG−ANDフラッシュメモリの読出動作を示すさらに他の回路図である。 この発明の実施の形態3によるAG−AND型フラッシュメモリのバンクの要部を示すブロック図である。 図14に示したGBL−MBL接続領域の構成を示す回路ブロック図である。 図14および図15に示したAG−ANDフラッシュメモリの読出動作を示す回路ブロック図である。 図14および図15に示したAG−ANDフラッシュメモリの読出動作を示すタイムチャートである。 図14および図15に示したAG−ANDフラッシュメモリの書込動作を示す回路ブロック図である。 図14および図15に示したAG−ANDフラッシュメモリの書込動作を示すタイムチャートである。 この発明の実施の形態4によるAG−AND型フラッシュメモリのバンクの要部を示すブロック図である。 図20に示したストリングの構成を示す回路図である。 図20に示したGBL−MBL接続領域の構成を示す回路ブロック図である。 図22に示したセンスラッチ単位回路の構成を示す回路図である。 図20〜図23に示したAG−ANDフラッシュメモリの読出動作を示す回路図である。 図20〜図23に示したAG−ANDフラッシュメモリの書込動作を示す回路図である。 この発明の実施の形態5によるAG−AND型フラッシュメモリのセンスラッチ単位回路の構成を示す回路図である。 図26で説明したAG−ANDフラッシュメモリの読出動作を示す回路図である。 図26で説明したAG−ANDフラッシュメモリの読出動作を示す他の回路図である。 図26で説明したAG−ANDフラッシュメモリの読出動作を示すさらに他の回路図である。 実施の形態5の変更例を示すブロック図である。 実施の形態5の他の変更例を示すブロック図である。 従来のAG−AND型フラッシュメモリのバンクの要部を示すブロック図である。 図32に示したストリングの構成を示す回路図である。 図32および図33に示したAG−ANDフラッシュメモリの読出動作を示す回路図である。 図32および図33に示したAG−ANDフラッシュメモリの読出動作を示すタイムチャートである。 図32および図33に示したAG−ANDフラッシュメモリの書込動作を示す回路図である。 図32および図33に示したAG−ANDフラッシュメモリの書込動作を示すタイムチャートである。 図32および図33に示したAG−ANDフラッシュメモリの他の書込動作を示す回路図である。 図32および図33に示したAG−ANDフラッシュメモリの他の書込動作を示すタイムチャートである。
符号の説明
MC メモリセルトランジスタ、FG フローティングゲート、CG コントロールゲート、WL ワード線、AG アシストゲート、BL 反転層ビット線、MBL メインビット線、GBL グローバルビット線、DGBL 分割グローバルビット線、BA バンク、MA メモリアレイ、SB サブブロック、ST ストリング、CA 接続領域、SCA サブ接続領域、SL センスラッチ、SLU センスラッチ単位回路、XD Xデコーダ、YD Yデコーダ、YG Yゲート、DR データラッチ、1 制御信号バッファ、2 読出/プログラム/消去制御回路、3 マルチプレクサ、4 ページアドレスバッファ、5 列アドレスカウンタ、6 データ入力バッファ、7 入力データ制御回路、8 データ出力バッファ、Q0〜Q3,10〜17,20〜30,41〜49 NチャネルMOSトランジスタ、31,32 PチャネルMOSトランジスタ。

Claims (3)

  1. メモリアレイ部を備え、
    前記メモリアレイ部は複数のサブブロックから構成され、
    各サブブロックは、複数のワード線と、ワード線と交差する方向に延びる複数のローカルビット線と、ワード線とローカルビット線の各交点に対応して配置され、しきい値電圧の変化によって情報を記憶するメモリセルから構成され、
    前記メモリアレイ部は、さらに、前記複数のサブブロックに共通して設けられる複数のグローバルビット線を有し、
    各グローバルビット線は、それぞれ前記複数のサブブロックに対応する複数の分割グローバルビット線を含み、
    各分割グローバルビット線は、その延在方向に隣接する分割グローバルビット線と選択的に接続可能であるとともに、対応するサブブロック内の1つのローカルビット線と選択的に接続可能であり、
    さらに、各分割グローバルビット線の電圧を独立に制御する電圧制御回路を備え
    前記メモリアレイ部は、各々が2以上のサブブロックから構成される複数のバンクに分割され、
    これら複数のバンクはサブブロック単位で分割された分割グローバルビット線から構成される複数のグローバルビット線を共有し、
    前記複数のバンクのうちの任意のバンクを順次選択し、各バンク内の選択されたサブブロック内の一部の分割グローバルビット線がその延在方向の非選択サブブロック内の分割グローバルビット線と選択的に接続され、かつ選択されたサブブロック内の残りの分割グローバルビット線にはバンク選択に同期して前記電圧制御回路において所定の電圧が順次供給される、不揮発性半導体記憶装置。
  2. 書込時、選択された各バンク内の選択されたサブブロック内の一部の分割グローバルビット線は所定期間その延在方向の非選択サブブロック内の分割グローバルビット線と選択的に接続されるとともに書込情報が供給され、
    前記一部の分割グローバルビット線を含むグローバルビット線には前記書込情報を供給する回路が接続され、
    前記回路に選択されたバンク毎の書込情報を供給するためのデータ保持回路が設けられた、請求項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 読出時、グローバルビット線に接続される読出回路に近いバンクから順次選択され、
    選択されたバンク内の対応するメモリセルからの読出データが読出回路に送られ、
    さらに選択されたバンク内の分割グローバルビット線は前記読出回路から遠い側の非選択サブブロック内に対応する分割グローバルビット線とは切り離される、請求項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
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