JP4828428B2 - 初期着色の少ないポリ塩化ビニル系繊維 - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は透明性が良く初期着色も少なく着色性に優れた人工毛髪用のポリ塩化ビニル系繊維に関するものである。
【背景技術】
【0002】
塩化ビニル用の安定剤としては従来、重金属系安定剤(例えばPb、Cd、Ba)と有機Sn系安定剤とがあるが、前者は安全性の問題があり後者は高価であり且つマレート、メルカプトに起因する臭気の問題等があった。
【0003】
このため近年Ca−Zn系を中心とした金属石鹸系の安定剤が賞用されつつある(特許文献1、2参照)。しかしこの配合系では初期着色防止効果が十分ではなく、例えば耐熱性を向上させるため塩素化塩化ビニル樹脂を配合する用途では初期着色性が大きいため加工時に黄変し、この黄変を打ち消すために青色系着色剤で補色を施しても所謂「クスミ」を生じ明度が低下してしまうため、色調の鮮明性に欠け人工毛髪としての商品価値を著しく低下させてしまうという問題があった。
【特許文献1】
特開2001−98413号公報
【特許文献2】
特開2001−98414号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、耐熱性のあるポリ塩化ビニル系繊維を得るために、塩化ビニル系樹脂と塩素化塩化ビニル樹脂とを併用した配合で、金属石鹸系安定剤を安定剤として使用した場合であっても、透明性がよく初期着色も少ないポリ塩化ビニル系繊維を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、金属石鹸系とハイドロタルサイト系安定剤とで安定化された、塩化ビニル系樹脂と塩素化塩化ビニル樹脂を併用した組成物に、β−ジケトンを特定部数添加することにより上記目的を達成しうる本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のポリ塩化ビニル系繊維は、塩化ビニル系樹脂:95〜50重量%と、塩素化塩化ビニル樹脂:5〜50重量%との混合物(a)100重量部に対して、
ハイドロタルサイト系熱安定剤(b):0.5〜3重量部と、
金属石鹸系熱安定剤(c):0.5〜2重量部と、
安定化助剤(d)としてβ−ジケトンを0.5〜1.2重量部配合し、前記(d)成分の安定化助剤であるβ−ジケトンとして、ステアリルベンゾイルメタン(SBM)及びジベンゾイルメタン(DBM)が併用されている塩化ビニル系樹脂組成物で形成されたポリ塩化ビニル系繊維である。
【0006】
本発明に係るポリ塩化ビニル系繊維は、紡糸性が良いと共に透明性に優れ、初期着色も少なく着色性が良い事から、頭髪装飾用人工毛髪としての商品価値が高く実用品からファッション用途にまで広範囲に使用できる。又この特性から人工毛髪以外の産業資材分野などにも応用が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の(a)成分の一方として使用する塩化ビニル系樹脂とは、従来公知の塩化ビニルの単独重合物であるホモポリマー樹脂、または従来公知の各種のコポリマー樹脂であり、特に限定されるものではない。該コポリマー樹脂としては、従来公知のコポリマー樹脂を使用でき、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー樹脂、塩化ビニル−プロピオン酸ビニルコポリマー樹脂などの塩化ビニルとビニルエステル類とのコポリマー樹脂、塩化ビニル−アクリル酸ブチルコポリマー樹脂、塩化ビニル−アクリル酸2エチルヘキシルコポリマー樹脂などの塩化ビニルとアクリル酸エステル類とのコポリマー樹脂、塩化ビニル−エチレンコポリマー樹脂、塩化ビニル−プロピレンコポリマー樹脂などの塩化ビニルとオレフィン類とのコポリマー樹脂、塩化ビニル−アクリロニトリルコポリマー樹脂などが代表的に例示される。特に好ましくは、塩化ビニルの単独重合物であるホモポリマー樹脂、塩化ビニル−エチレンコポリマー樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー樹脂などを使用するのが良い。該コポリマー樹脂において、コモノマーの含有量は特に限定されず、成型加工性、糸特性などの要求品質に応じて決めることができる。
【0008】
本発明に使用する塩化ビニル系樹脂の粘度平均重合度は、450〜1800であることが好ましい。450未満であると、繊維としての強度、耐熱性が劣り好ましくない。逆に1800を超えると、溶融粘度が高くなるため、ノズル圧力が高くなり、安全な製造が困難になる傾向がある。これら成型加工性と繊維特性のバランスから、塩化ビニルの単独重合物でありホモポリマー樹脂を使用する場合は、粘度平均重合度が650〜1450の領域が特に好ましく、コポリマーを使用する場合は、コモノマーの含有量にも依存するが、粘度平均重合度は、1000〜1700の領域が特に好ましい。なお、前記粘度平均重合度は、樹脂200mgをニトロベンゼン50mlに溶解させ、このポリマー溶液を30℃恒温槽中、ウベローデ型粘度計を用いて比粘度を測定し、JIS−K6721により算出したものである。
【0009】
また本発明に使用する塩化ビニル系樹脂は、乳化重合、塊状重合または懸濁重合などによって製造したものを使用できるが、繊維の初期着色性などを勘案して、懸濁重合によって製造したものを使用するのが好ましい。
【0010】
本発明の(a)成分の他方として塩化ビニル系樹脂と併用する塩素化塩化ビニル樹脂とは、塩素含有量が56.7重量%以上に後塩素化された塩化ビニル樹脂を意味する。塩素化度は小さすぎると耐熱性の向上効果が少なく、大きすぎると加工性が悪化し加工時に発熱や変色をおこすため、塩素含有量が58〜70重量%のものが好ましく、63〜68重量%がより好ましい。塩素化の方法は気相、液相いずれでも良く、又塩素化する塩化ビニル樹脂は、塊状、懸濁、或いはその他の特に塩素化に有利な方法により重合されたもので良く、又この塩素化ポリ塩化ビニル樹脂の重合度は、加工性の点で400〜1000程度が好ましい。
【0011】
塩化ビニル系樹脂と塩素化塩化ビニル樹脂とを併用する事で、得られるポリ塩化ビニル系繊維の耐熱性が向上し、又艶、風合いがコントロールされる。この場合の両者の混合割合は、塩化ビニル系樹脂が50〜95重量%、塩素化塩化ビニル樹脂が5〜50重量%である。前記塩素化ポリ塩化ビニル樹脂の割合が5重量%未満の場合には、艶消し性や耐熱性向上に効果的でなく、又50重量%を超える場合には高温加工時の熱安定性が大幅に低下するため、長時間の連続紡糸が困難となる。さらに50重量%を超える場合、β−ジケトンの添加量を増加させても、初期着色を抑制する事ができず、透明性が悪化するという問題もある。これらの点より塩素化塩化ビニル樹脂の割合は、10〜45重量%がより好ましい。
【0012】
本発明の(b)成分に使用する熱安定剤は、ハイドロタルサイト系熱安定剤0.5〜3重量部と金属石鹸系熱安定剤0.5〜2重量部併用するのが好ましい。ハイドロタルサイト系熱安定剤は、下記一般式(1)
MgxAl2(OH)(2x+4)CO3nH2O (1)
で表される化学名マグネシウム・アルミニウム・ハイドロオキサイド・カーボネート・ハイドレートを主成分とするアニオン交換性の層状化合物である。ハイドロタルサイト系化合物は、そのHCl捕捉効果で熱安定剤として機能する。特公平4−73457号公報に開示された様にマグネシウムの一部がCaやZnに置き換わったり、各種表面処理剤で処理された物も使用可能である。市場に販売されているハイドロタルサイト系熱安定剤としては、例えば協和化学工業株式会社製の商品名アルカマイザー等がある。ハイドロタルサイト系熱安定剤の添加量は、0.5〜3重量部が良い。0.5重量部未満では、熱安定剤としての効果が乏しく、3重量部より多いとメヤニ・糸切れが多くなり、マルチフィラメントのノズル出が不揃いとなる。さらに好ましくは1〜2重量部である。
また本発明の(c)成分である金属石鹸系熱安定剤は、一般に長鎖脂肪酸、ナフテン酸、樹脂酸などの有機酸の金属塩の総称であるが、金属としてはCa、Mg、Znが好ましく、脂肪酸としてはラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リシノール酸やそれらの誘導体が好ましい。金属石鹸系熱安定剤の添加量は0.5〜2重量部が良い。0.5重量部未満では、熱安定剤としての効果が乏しく、2重量部よりも多いメヤニ・糸切れが多くなる。
【0013】
本発明の(d)成分に使用されるβ−ジケトンは、加工時の初期着色を抑制するために熱安定助剤として添加されるものであり、アセチルアセトン、ベンゾイルアセトン、ステアロイルベンゾイルメタン(SBM)、ジベンゾイルメタン(DBM)、アセト酢酸エチル、デヒドロ酢酸等がある。中でも初期着色抑制効果からSBM、DBMが好ましい。塩化ビニル系樹脂と塩素化ポリ塩化ビニル樹脂の混合系では、添加量が0.5重量部より少ないと効果が発揮されず、1.2重量部より多くても効果が頭打ちとなるため、0.5〜1.2重量部するのが好ましい。本発明には一般的な可塑剤も配合可能である。使用できる可塑剤としては例えば、ジブチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジイソノニルフタレートなどのフタル酸系可塑剤、オクチルトリメリテートなどのトリメリット酸系可塑剤、オクチルピロメリテートなどのピロメリット酸系可塑剤、ポリエステル系可塑剤、エポキシ化大豆油などのエポキシ系可塑剤などを使用できる。これらの可塑剤は単独でも使用できるし、2種以上を併用しても良い。
【0014】
本発明で上記可塑剤は、紡糸時の塩化ビニル系樹脂と塩素化塩化ビニル樹脂の配合物の粘度を下げ、紡糸機のノズル圧を下げる効果や糸切れ改善に効果がある。該可塑剤の使用量としては、塩化ビニル系樹脂と塩素化塩化ビニル樹脂の計100重量部に対して0.2〜5重量部、好ましくは0.2〜3重量部である。0.2重量部未満であると溶融紡糸時に、単糸切れが増加し紡糸機のノズル圧力が高くなる。5重量部を超えると、この樹脂組成物から製造されるポリ塩化ビニル系繊維の耐熱性が下がり好ましくない。本発明に使用される滑剤は、従来公知のものを用いることができるが、特にポリエチレン系滑剤、高級脂肪酸系滑剤、エステル系滑剤、高級アルコール系滑剤から選択される1種または2種以上を塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0.2〜5.0重量部使用するのが好ましい。さらに好ましくは1〜4重量部である。該滑剤は、組成物の溶融状態、ならびに組成物と押出し機内の金属面、スクリュー、シリンダー、ダイスなどの金属面との接着状態を制御するために有効であり、0.2重量部未満になると、生産時にダイ圧上昇、吐出量低下により生産効率が低下し、更には糸切れやノズル圧力の上昇などが起こりやすくなり、安定生産が困難になる。5重量部を超えると、吐出量低下、糸切れ多発などにより、0.2重量部未満時と同様に安定生産が困難になり、また透明感のある繊維が得られない傾向にあり好ましくない。
【0015】
本発明においては必要に応じ、塩化ビニル系組成物に使用されるその他公知の配合剤を本発明の効果を阻害しない範囲内で添加できる。該配合剤の例としては、加工性改良剤、安定化助剤、帯電防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、香料等がある。
【0016】
前記加工性改良剤としては公知のものを使用できる。例えばメチルメタクリレートを主成分とするアクリル系加工性改良剤やエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)を成分として含むEVA系加工性改良剤、エチレンエチルアクリレート共重合樹脂(EEA)を成分として含むEEA系加工性改良等を使用できる。該加工性改良剤の使用量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して0.2〜12重量部程度が好ましい。またこれらの加工性改良剤は単独でも使用できるし、2種以上を併用しても良い。安定化助剤は単独では安定化作用が充分でないが、ハイドロタルサイトや金属石鹸等の主安定剤に併用され、その欠点や不十分な点を改良する物である。β−ジケトンやエポキシ化合物の他に、ホスファイトやポリオールがある。ホスファイトとしてはトリアルキルホスファイトやアルキルアリルホスファイト、トリアリルホスファイト等が含まれる。ポリオールとしてはグリセリン、ソルビトール、マンニトール、ペンタエリスリトール等がある。本発明のポリ塩化ビニル系繊維は、公知の溶融紡糸法により製造される。例えば、塩化ビニル系樹脂や塩素化塩化ビニル樹脂、加工性改良剤、可塑剤、熱安定剤、滑剤等を所定の割合で混合し、ヘンシェルミキサーなどで攪拌混合した後、押出機に充填し、シリンダー温度130〜190℃、ノズル温度180±15℃の範囲で、紡糸性の良い条件で押出し、ノズル直下に設けた加熱紡糸筒内(200〜300℃雰囲気で紡糸性の良い条件)で約0.5〜1.5秒熱処理し、第一の引き取りロールによって紡糸して繊維状の未延伸糸とし、次に、第二の延伸ロールとの間で110℃の熱風循環箱を通して3倍に延伸し、さらに110℃に温度調整した箱の中に設置した2対の円錐形ロール間を引き回し、連続的に25%程度の緩和処理を実施し、マルチフィラメントを巻き取ることで製造される。
【0017】
本発明に使用する塩化ビニル系樹脂組成物は、従来公知の混合機、例えばヘンシェルミキサー、スーパーミキサー、リボンブレンダーなどを使用して混合してなるパウダーコンパウンド、またはこれを溶融混合してなるペレットコンパウンドとして使用することができる。該パウダーコンパウンドの製造は、従来公知の通常の条件で製造でき、ホットブレンドでもコールドブレンドでも良い。特に好ましくは、組成物中の揮発分を減少するために、ブレンド時のカット温度を105〜155℃迄上げてなるホットブレンドを使用するのが良い。該ペレットコンパウンドは、通常の塩化ビニル系ペレットコンパウンドの製造と同様にして製造できる。例えば、単軸押出機、同方向2軸押出機、異方向2軸押出機、コニカル2軸押出機、コニーダー、ロール混練り機などの混練り機を使用してペレットコンパウンドとすることができる。該ペレットコンパウンドを製造する際の条件は、特に限定はされないが、塩化ビニル系樹脂の熱劣化を防ぐため樹脂温度を185℃以下になるように設定することが好ましい。また該ペレットコンパウンド中に混入しうる掃除用具の金属片などの異物を取り除くために、目開きの細かいステンレスメッシュなどを混練り機内に設置したり、コールドカットの際に混入し得る「切り粉」などを除去する手段を取ったり、ホットカットを行うなどの方法は自在に可能であるが、特に好ましくは、「切り粉」混入の少ないホットカット法を使用するのが好ましい。
【0018】
また、前記塩化ビニル系樹脂組成物を繊維状の未延伸糸にする際には、従来公知の押出機を使用できる。例えば単軸押出機、異方向2軸押出機、コニカル2軸押出機などを使用できるが、特に好ましくは、口径が30〜50mmφ程度の単軸押出し機または口径が30〜50mmφ程度のコニカル押出し機を使用するのが良い。口径が過大になると、押出し量が多くなり、またノズル圧力が過大になり、未延伸糸の流出速度が速過ぎて、巻き取りが困難になる傾向があり好ましくない。
【0019】
本発明において溶融紡糸する際のノズル圧力は、50MPa以下にする事が好ましい。該ノズル圧力が50MPaを越えると、押出機のスラスト部に不具合を発生し易く、またクロスヘッドやダイ等の接続部から「樹脂漏れ」を発生し易くなり好ましくない。ノズル圧力を低下するためには樹脂温度を高くする事で可能であるが、溶融紡糸の際の温度条件は樹脂温度を195℃以下で紡糸する事が好ましい。樹脂温度が195℃を越えるような条件で紡糸すると繊維の着色傾向が顕著となり、黄色味の強い繊維となり好ましくない。そのため押出機のシリンダー温度は140〜185℃程度とし、ダイやノズル温度は160〜190℃程度とする事が特に好ましい。
【0020】
本発明においては従来公知のノズルを用いて溶融紡糸する事が可能であるが、触感などの品質を勘案すれば、1ケのノズル孔の断面積が0.5mm2以下のノズルをダイ先端部に取付けて行うのが好ましい。該断面積が0.5mm2を越えるノズルを使用すると、所望の未延伸糸の繊度を得るために高い温度で充分にコンパウンドを溶融して押出し、高い紡糸ドラフトで引取る必要が出てくる。それでは繊維表面が平滑になり過ぎてプラスチック的な滑り触感になり、人毛様のさらさらした触感が得られず好ましくない。1ケのノズル孔の断面積が0.5mm2以下のノズルを使用し、繊度が300デシテックス以下の未延伸糸を引取るのが好ましい。未延伸糸が300デシテックスを越えると、細繊度の繊維を得る為には延伸処理の際、延伸倍率を大きくする必要がある。そのため繊維表面が平滑になり過ぎてプラスチック的な滑り触感になり、人毛様のさらさらした触感が得られず好ましくない。
【実施例】
【0021】
以下に実施例を示して、本発明の具体的な実施態様をより詳細に説明するが、本発明は、この実施例のみに限定されるものではない。尚表1中に記載は省略したが、全ての実施例、比較例において加工性改良剤としてEEA(日本ユニカー社製商品名“PES−250”)が1.3重量部、安定化助剤としてホスファイト(旭電化社製商品名“SC−126”)が0.3重量部、可塑剤としてエポキシ化大豆油(大日本インキ化学工業社製商品名“W−100−EL”)が0.6重量部、滑剤としてエステル系滑剤(理研ビタミン社製商品名“EW−100)が0.8重量部と(コグニス社製商品名“G70”)が0.4重量部、同じく滑剤としてポリエチレンワックス系滑剤(三井化学社製商品名“HW400P”)が0.5重量部配合されている。
【0022】
【表1】
表1中、塩化ビニル樹脂として(株式会社カネカ製商品名“S1001”、平均重合度1000)、耐熱性向上剤として塩素化塩化ビニル樹脂(株式会社カネカ製商品名“H438”、塩素化度64%、安定剤として合成ハイドロタルサイト(協和化学社製商品名“アルカマイザー1”)、β−ジケトンとしてDBM(堺化学社製商品名“AD158”)及びSBM(堺化学社製商品名“AD157”)、カルシウム石鹸として12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム(堺化学社製商品名“SC12OH”)、亜鉛石鹸として12−ヒドロキシステアリン酸亜鉛(堺化学社製商品名“SZ12OH”)、マグネシウム石鹸として12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウム(堺化学社製商品名“SM12OH”)、を使用した。
【0023】
(1)耐熱性
表1の配合樹脂を185℃×5分でロール練り混練機にて混練し、ロールシートを作ったのち、このロールシートを重ねて190℃×10分でプレスし、3mm厚みのプレス板を作成し、東洋精機社製VSPT.TESTERを用いて5kg荷重でのビカット軟化温度を測定した。評価は84℃を超えたものをA、82〜84℃をB、82℃未満をCとした。
(2)プレス板透明性評価(Tt%)
表1の配合樹脂を185℃×5分でロール練り混練機にて混練し、ロールシートを作ったのち190℃×10分でプレスし、1mm厚みのプレス板を作成し、日本電色(株)のヘーズメータNDH2000で全光線透過率(Tt%)を測定した。
全光線透過率Tt(%)=T2/T1×100
(但し、T1:入射光量(100)、T2:全光線透過量)
(3)プレス板黄変度
上記の1mm厚みのプレス板を用いて日本電色(株)のカラーメータZE2000で黄変度(YI)を測定した。
【0024】
(4)ギヤオーブン(GO)評価
上記のロールシートをカットし195℃に調整したオーブン中に入れ5min毎に順次取り出しを行い、5min後の着色性と褐化に至る迄の時間とを評価した。具体的には5min後の取り出しサンプルに黄変が認められない物をA、僅かに黄変が認められた物をBとし、黄変が認められた物をCとした。褐化時間は黄変が更に進行し褐色に達した時間を褐化時間とした。
【0025】
(5)紡糸性評価
溶融紡糸する段階で、糸切れの発生状況を目視観察し、次のように5段階評価した。
5:糸切れが1回以下/1時間
4:糸切れが2〜3回/1時間
3:糸切れが4〜6回/1時間
2:糸切れが7〜14回/1時間
1:糸切れが15回以上/1時間
【0026】
(6)延伸糸着色性
延伸後の繊維を目視観察し、黄色傾向が認められない物をA、僅かに黄色傾向が認められた物をBとした。
(実施例1〜9及び比較例1〜5)
下記の表1に示す塩化ビニル系樹脂と塩素化塩化ビニル樹脂計100重量部6kgと、各配合剤、及び所定の共通配合剤を20リットル・ヘンシェルミキサーに投入し、攪拌混合した後、30mmφ押出し機に孔断面積0.1mm2、孔数120のノズルを取り付け、シリンダー温度150〜190℃、ノズル温度180±15℃の範囲で、紡糸性の良い条件で押出し、ノズル直下に設けた加熱紡糸筒内(200〜300℃雰囲気で紡糸性の良い条件)で約0.5〜1.5秒熱処理し、第一の引き取りロールによって紡糸した。次に、第二の延伸ロールとの間で110℃の熱風循環箱を通して3倍に延伸した。さらに110℃に温度調整した箱の中に設置した2対の円錐形ロール間を引き回し、連続的に25%緩和処理を実施し、単糸繊度78デシテックスのマルチフィラメントを巻き取った。この時の加工性(紡糸性)、及び得られたマルチフィラメントの物性について、上記の方法で評価した結果を表1に示した。
【0027】
比較例1,2より、塩素化塩化ビニルを併用しない比較例1は、耐熱性が低く、また、併用した場合においても耐熱性は向上するが、(a)成分100重量部に対し、β−ジケトン0.3重量部では、全光線透過率は低下し、黄変度も大きくなることが認められた。また、実施例3,7より、塩素化塩化ビニルの併用量を増加させると、耐熱性は改善されるものの透明性(全光線透過率)が低下するため、その添加量は(a)成分全体に対し5〜50重量%が好ましい。
【0028】
塩化ビニル系樹脂と塩素化塩化ビニル樹脂の併用系では、比較例2と実施例1,2,3から分かる様に、(a)成分100重量部に対し、β−ジケトン0.3重量部では、黄変度は大きいが、β−ジケトンを0.5重量部以上配合すると、全光線透過率を維持したままで、黄変度が低下する。ギヤオーブン(GO)評価でも、5min後の着色は無くなり、褐化時間も5min延びており、初期着色性の向上と熱安定性の向上が認められる。但し効果は0.8重量部で頭打ちとなっており、経済性を考慮した場合1.0重量部迄の配合が好ましい。
【0029】
比較例3、実施例4から分かるように、金属石鹸をカルシウム−亜鉛系から、マグネシウム−亜鉛系に換えた場合に於いても、(a)成分100重量部に対し、β−ジケトンを0.5重量部以上配合することにより全光線透過率を維持したまま黄変度は低下する。また、実施例の1,8から、金属石鹸の添加量を増加させた場合には紡糸性が低下する傾向が見られるため、その添加量は(a)成分100重量部に対し、2重量部以下とする事が好ましい。
【0030】
比較例4,5および実施例1,9から分かるように、ハイドロタルサイトの添加量が(a)成分100重量部に対し、0.5重量部より少ないと、熱安定性が低下しGO褐化時間が短くなり、3重量部より多いとハイドロタルサイトの再凝集による糸切を生じた。
【0031】
実施例1,5,6から分かるように、β−ジケトンにDBMを単独で用いた場合初期着色の改善効果は大きいが熱安定性の伸び(GO褐化時間)は少ない、又SBMを単独で用いた場合は初期着色の改善効果は少ないが熱安定性の伸び(GO褐化時間)は大きい、DBMとSBMとを併用した場合は熱安定性と初期着色性とがバランス良く改善される。
Claims (9)
- 塩化ビニル系樹脂:95〜50重量%と、塩素化塩化ビニル樹脂:5〜50重量%との混合物(a)100重量部に対して、
ハイドロタルサイト系熱安定剤(b):0.5〜3重量部と、
金属石鹸系熱安定剤(c):0.5〜2重量部と、
安定化助剤(d)としてβ−ジケトンを0.5〜1.2重量部配合し、前記(d)成分の安定化助剤であるβ−ジケトンとして、ステアリルベンゾイルメタン(SBM)及びジベンゾイルメタン(DBM)が併用されている塩化ビニル系樹脂組成物で形成されたポリ塩化ビニル系繊維。 - 前記(c)成分の金属石鹸系安定剤が、カルシウム石鹸、亜鉛石鹸、及びマグネシウム石鹸から選ばれる少なくとも一つであり、かつ高級脂肪酸及び/又はその誘導体である請求項1に記載のポリ塩化ビニル系繊維。
- 前記(a)成分の塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニルのホモポリマー、または塩化ビニルを含むコポリマーからなる樹脂である請求項1に記載のポリ塩化ビニル系繊維。
- 前記塩化ビニルを含むコポリマーからなる樹脂は、塩化ビニルとビニルエステルとのコポリマー樹脂、塩化ビニルとアクリル酸エステルとのコポリマー樹脂、塩化ビニルとオレフィン類とのコポリマー樹脂、及び塩化ビニルとアクリロニトリルとのコポリマー樹脂から選ばれる少なくとも一つである請求項3に記載のポリ塩化ビニル系繊維。
- 前記(a)成分の塩化ビニル系樹脂の粘度平均重合度は、450〜1800の範囲である請求項1に記載のポリ塩化ビニル系繊維。
- 前記(a)成分の塩素化塩化ビニル樹脂は、塩素含有量が56.7重量%以上に後塩素化された塩化ビニル樹脂である請求項1に記載のポリ塩化ビニル系繊維。
- 前記(a)成分の塩化ビニル系樹脂と塩素化塩化ビニル樹脂との混合割合は、塩化ビニル系樹脂が50〜95重量%、塩素化塩化ビニル樹脂が5〜50重量%の範囲である請求項1に記載のポリ塩化ビニル系繊維。
- 前記ポリ塩化ビニル系繊維には、さらにフタル酸系可塑剤、トリメリット酸系可塑剤、ピロメリット酸系可塑剤、ポリエステル系可塑剤、及びエポキシ系可塑剤から選ばれる少なくとも一つの可塑剤を添加した請求項1に記載のポリ塩化ビニル系繊維。
- 前記可塑剤の添加割合は、塩化ビニル系樹脂と塩素化塩化ビニル樹脂の計100重量部に対して0.2〜5重量部の範囲である請求項8に記載のポリ塩化ビニル系繊維。
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