JP5019813B2 - 人工毛髪用繊維、及び、その製造方法 - Google Patents

人工毛髪用繊維、及び、その製造方法 Download PDF

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本発明は、ウィッグ、ヘアーピース、ブレード、アクセサリーヘアーなどの頭髪装飾用の塩化ビニル系人工毛髪繊維、あるいはドールヘアーなどに用いられる塩化ビニル系人形用頭髪繊維に関するものである。
従来、塩化ビニル系樹脂は、耐候性、透明性、難燃性、耐薬品性に優れ、安価であることから典型的な汎用プラスチックとして、様々な用途に利用されている。その塩化ビニル系樹脂からなる繊維は、強度、伸度、感触などが天然毛髪に近いことから、例えば、頭髪用ウィッグや人形頭髪などの人工毛髪用繊維として多く使用されている。塩化ビニル系人工毛髪用繊維の製造法は、一般に環境への負荷を考慮した溶剤を使わない溶融紡糸法が多い。溶融紡糸法で長時間の製造を行うと、紡糸ノズル孔の周囲に溶融した樹脂や安定剤の劣化した目ヤニが付着して、長時間の製造に問題がある場合があった。目ヤニを抑制する方法として、アクリル系高分子共重合体とポリテトラフルオロエチレンの添加(特許文献1を参照。)、ホウ酸ポリオキシアルキレンエステル及びアミノ基含有化合物を配合した化合物の添加(特許文献2を参照。)、塩基性カルボン酸亜鉛の添加による目ヤニの抑制効果(特許文献3を参照。)が提案されている。
特開2002-220533号公報 特開2004-203973号公報 特開平6-287159号公報
本発明は、紡糸時に発生する目ヤニを抑制した塩化ビニル系人工毛髪繊維、及び、製造方法を提供するものである。
本発明は、塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、塩素化塩化ビニル樹脂0.5〜3質量部と、ポリエチレン系滑剤0.05〜0.1質量部を含有する塩化ビニル系組成物からなる人工毛髪用繊維である。さらに、塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、塩素化塩化ビニル樹脂0.5〜質量部と、ポリエチレン系滑剤0.05〜0.15質量部とを含有する塩化ビニル系組成物からなる人工毛髪用繊維である。又、前記塩化ビニル系組成物をノズル圧力50MPa以下、樹脂温度160〜190℃でノズル孔から溶融紡糸する人工毛髪用繊維の製造方法である。
本発明によれば、紡糸時に発生する目ヤニを抑制した塩化ビニル系組成物からなる人工毛髪用繊維を得ることができる。
本発明で用いる塩化ビニル系樹脂は、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等の手段によって得られたものであるが、成形物の初期着色性等を勘案すると、好ましくは懸濁重合によって製造したものである。本発明における塩化ビニル系樹脂は、好ましくは、従来公知の塩化ビニル単独重合物であるホモポリマー樹脂、又は、従来公知の各種のコポリマー樹脂であるが、本発明の目的に反しない限り、これら以外の塩化ビニル系樹脂であってもかまわない。前記コポリマー樹脂としては、従来公知のコポリマー樹脂を使用することができるが、好ましくは、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー樹脂、塩化ビニル−プロピオン酸ビニルコポリマー樹脂等の塩化ビニルとビニルエステル類とのコポリマー樹脂、塩化ビニル−アクリル酸ブチルコポリマー樹脂、塩化ビニル−アクリル酸2エチルヘキシルコポリマー樹脂等の塩化ビニルとアクリル酸エステル類とのコポリマー樹脂、塩化ビニル−エチレンコポリマー樹脂、塩化ビニル−プロピレンコポリマー樹脂等の塩化ビニルとオレフィン類とのコポリマー樹脂、及び、塩化ビニル−アクリロニトリルコポリマー樹脂であり、さらに好ましくは、塩化ビニルの単独重合物であるホモポリマー樹脂、塩化ビニル−エチレンコポリマー樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー樹脂等のコポリマー樹脂である。前記コポリマー樹脂においては、コモノマーの含有量は、特に限定されず、成型加工性等の要求品質に応じて決めることができる。
本発明における塩化ビニル系樹脂の粘度平均重合度は、好ましくは600〜2500である。塩化ビニル系樹脂の粘度平均重合度が600未満であると、塩化ビニル系樹脂の溶融粘度が低下するので得られる繊維は熱収縮しやすく恐れがある。一方、粘度平均重合度が2500を超えると、溶融粘度が高くなるので、ノズル圧力が高くなり、そのために、安全な紡糸が困難になる恐れがある。前記粘度平均重合度は、樹脂200mgをニトロベンゼン50mlに溶解させ、このポリマー溶液を30℃恒温槽中、ウベローデ型粘度計を用いて比粘度を測定し、JIS―K6720−2により算出したものである。
本発明に使用されるポリエチレン系滑剤としては、従来公知のものを使用できるが、特に好ましくは、平均分子量が2000〜6000であり、密度が0.95〜0.98の非酸化タイプ、又は僅かに極性を付加したタイプのものが良い。ポリエチレン系滑剤は、塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、0.05〜0.19質量部を含有する。好ましくは、0.1〜0.18質量部である。ポリエチレン系滑剤が0.05質量部未満であると糸切れ等の紡糸性に問題がある。一方、ポリエチレン系滑剤が0.19質量部を超えると、目ヤニの発生量が多くなる。
さらに、加工性改良剤として、塩素化塩化ビニル樹脂を塩化ビニル系樹脂100質量部に対して0.5〜5質量部配合することができる。好ましくは、1〜4質量部である。塩素化塩化ビニル樹脂が0.5質量部未満であると目ヤニの発生量が多くなり成形性が低下する場合がある。一方、塩素化塩化ビニル樹脂が5質量部を超えると得られた人工毛髪用繊維のカール性が劣る場合がある。
本発明に使用できる塩素化塩化ビニル樹脂は、流動性が6〜15×10−2cc/sec、かつ塩素含有率が60〜65%であることが好ましい。流動性が6×10−2cc/sec未満であると糸切れが多くなる場合がある。一方、流動性が15×10−2cc/secを超えると、得られた人工毛髪用繊維のカール性が劣ると共に目ヤニの発生量が多くなる場合がある。本発明における流動性の値は、塩素化塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、錫系安定剤2.0質量部、高級脂肪酸0.7質量部、エステルワックス2.3質量部、メタクリル酸メチル/ブタジエン/スチレン共重合体10質量部からなる組成物を高化式フローテスターにて温度190℃、加重100kg/cm2、ダイ寸法1φ×1mmの条件にて測定して得られたものであり、以下本発明の流動性については全てこの方法にて測定したものである。
塩素化塩化ビニル樹脂の粘度平均重合度は、あまりに低いと人工毛髪用繊維の熱収縮を低下させる効果が得られない場合がある、又、あまりに高いと紡糸性が悪くなってしまう場合があるため、450〜800が良く、好ましくは500〜600が良い。尚、粘度平均重合度は、樹脂200gをニトロベンゼン50mlに溶解させ、このポリマー溶液を30℃恒温槽中、ウベローデ型粘度計を用いて比粘度を測定し、JIS−K6720‐2により算出したものである。
本発明において、紡糸時の溶融樹脂の均一性を良くするために、脂肪酸エステル系滑剤を0.5〜1.0質量部配合することが望ましい。好ましくは0.6〜0.8質量部である。脂肪酸エステル系滑剤としては従来公知のものを使用できるが、特に好ましくは、アルコール又は多価アルコールの脂肪酸エステルである。具体的には、硬化油、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸モノグリセライド、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ステアリルステアレートなどでもよく、これら2種以上の混合物でもよい。
本発明における塩化ビニル系組成物にあっては、本発明の効果を維持させる範囲で、目的に応じて組成物に使用可能な従来公知の添加剤を配合してもよい。添加剤の例としては、熱安定剤、加工助剤、強化剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、充填剤、難燃剤、顔料、初期着色改善剤、導電性付与剤、表面処理剤、光安定剤、香料がある。
熱安定剤は、組成物に配合される塩素化塩化ビニル樹脂との相乗効果により、組成物の紡糸性を向上させるためや、組成物を溶融紡糸する際に組成物自体が熱分解することを阻害するために必要である。
熱安定剤としては、錫系、ハイドロタルサイト系、Ca−Zn系、エポキシ系、有機ホスファイト系、β−ジケトン系、ゼオライト系等従来公知のものがある。この中で、紡糸時のノズル周囲に発生するメヤニが少なく、EVA−VC等の繊維柔軟改質用樹脂を使用しない塩化ビニル/塩素化塩化ビニル配合に相性の良いハイドロタルサイト系、Ca−Zn系、エポキシ系、有機ホスファイト系、β−ジケトン系安定剤の1種又は2種以上の混合物が特に好ましい。熱安定剤の配合量は、塩化ビニル系樹脂100質量部に対して0.1〜10質量部が好ましい。
ハイドロタルサイト系熱安定剤は、有機スズ系熱安定剤のように、臭気を発生させるといった問題がなく、しかも毒性がない。ハイドロタルサイト系熱安定剤は具体的には、ハイドロタルサイト化合物であり、さらに具体的には、マグネシウム及び/又はアルカリ金属とアルミニウムあるいは亜鉛、マグネシウム及びアルミニウムからなる複合塩化合物である。又、それらの複合塩には、化合物結晶水を脱水したものもある。又はイドロタルサイト化合物は、天然物であっても合成品であってもよいが、合成品の合成方法としては、従来公知の方法である。
本発明の人工毛髪用繊維の製造においては、原料樹脂組成物は、従来公知の混合機、例えば、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー、リボンブレンダー等を使用して混合してなるパウダーコンパウンド、又は、これを溶融混合したペレットコンパウンドとして使用することができる。パウダーコンパウンドは、従来公知の通常の条件、即ち、ホットブレンド及びコールドブレンドで製造できるが、ブレンド時のカット温度を105〜155℃迄上げてなるホットブレンドは、樹脂組成物中の揮発分を減少させるので、ホットブレンドは、特に好ましくは、ブレンド時のカット温度を105〜155℃まで上げて形成したものである。ペレットコンパウンドは、通常の塩化ビニル系ペレットコンパウンドの製造と同様にして製造できる。このようなペレットコンパウンドは、例えば、単軸押出機、異方向二軸押出機、同方向二軸押出機、コニカルニ軸押出機、コニーダー、プラネタリーギアー押出機、ロール混練り機等の混練り機を使用することによって製造できる。このようなペレットコンパウンドを製造する際の条件は、特に限定はされないが、好ましくは、樹脂温度を185℃以下になるように設定する。
本発明の人工毛髪用繊維は、繊維横断面の形状とほぼ同様の形状をしたノズルを用いて溶融紡糸することができるが、人工毛髪用としてのカール特性などの品質面を勘案すれば、1ケのノズル孔の断面積が0.5mm2以下のノズルから溶融・流出せしめることが好ましい。1ケのノズル孔の断面積が0.5mm2を超えると、細繊度の未延伸糸、又は延熱糸とするために、過大な張力をかける必要があり、残留歪みが増加し、そのためにカール保持性などの品質が低下する。従って、本発明の人工毛髪用繊維の製造においては、塩化ビニル系組成物は、好ましくは、1ケのノズル孔の断面積が0.5mm2以下、より好ましくは0.1mm2以下のマルチタイプのノズルの複数のノズル孔から溶融・流出されてストランドとされて、300デシテックス以下の未延伸糸とされる。
塩化ビニル系組成物のペレットコンパウンド等は、例えば、単軸押出機を使用して、溶融紡糸する。溶融紡糸する際のノズル圧力は、50MPa以下にすることが好ましい。該ノズル圧力が、50MPaを超えると、押出機のスラスト部に負荷がかかり不具合を発生し易く、又、ターンヘッド、ダイなどの接続部から「樹脂漏れ」を発生し易くなる場合がある。樹脂圧力を低下する為には、樹脂温度を高くすることで可能であるが、溶融紡糸の際の温度条件は、樹脂温度を160〜190℃で紡糸することが好ましい。190℃を超えた温度で紡糸すると塩化ビニル樹脂特有の熱劣化がはじまり最終的に炭化物が繊維又は金網又はノズルに付着する場合がある。シリンダー温度を140〜170℃程度とし、ダイ温度とノズル温度を160〜190℃程度とすることが好ましい。延伸処理条件としては、延伸処理温度100〜120℃の雰囲気下で、延伸倍率は、2.5〜6倍程度延伸することが好ましい。延伸処理温度が100℃以下であると繊維に冷延伸の部分が発生しやすく、白髪になりやすい。又、延伸倍率が2.5倍以下であると繊維の強度発現が不十分となる場合がある。
さらに、本発明に於いては、延伸処理を施した繊維に熱処理を施して、10〜40%程度、繊維を熱緩和処理するのが人工毛髪用の品質を確保する上で好ましい。該熱処理の温度条件としては、雰囲気温度90〜150℃の雰囲気下で実施することが特に好ましい。又本発明に於いては、従来公知の溶融紡糸に関わる技術、例えば、各種ノズル断面形状に関わる技術、加熱筒に関わる技術、延伸処理に関わる技術、熱処理に関わる技術などは、自在に組み合わせて使用することが可能である。
本発明において繊度は100デシテックス以下が好ましい。100デシテックスより大きいとカール保持性が悪くなる場合がある。本発明においてデシテックスとは、長さ100cmの繊維20本の重量を測定し、この1本当たりの平均重量を1万倍した数値である。本発明においては特に限定しないが、太さが均一である必要は無く、場合によっては、太さが異なる複数の繊維をブレンドして使用することも可能である。
次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
(a)塩化ビニル系樹脂(大洋塩ビ株式会社製、TH−1000)100質量部、塩素化塩化ビニル樹脂(積水化学工業株式会社製、HA−15E、塩素含有率62.0%、粘度平均重合度600)4質量部、ポリエチレン系滑剤(三井化学社製、Hiwax400P)0.15質量部、脂肪酸エステル系滑剤(理研ビタミン社製、EW100)0.8質量部、及びハイドロタルサイト系熱安定剤(協和化学社製、アルカマイザー1)1.5質量部を含有する塩化ビニル系組成物をリボンブレンダーで混合して、混合した該塩化ビニル系組成物を、メガネ型ノズル形状を有する、ノズル断面積0.07mm、及びノズル孔数120の紡糸金型を用いて、金型温度180℃及び押出し量10kg/時間(表1の紡糸条件。)で溶融紡糸して150デシテックスの繊維とする工程、(b)前記溶融紡糸した繊維を100℃の空気雰囲気下で300%に延伸する工程、並びに、(c)前記延伸した繊維に120℃の空気雰囲気下で繊維全長が処理前の75%の長さに収縮するまで熱弛緩処理する工程を順次経て、70デシテックスの人工毛髪用繊維を得た。
(実施例2、3、参考例4、5、比較例1〜3)
ポリエチレン系滑剤と塩素化塩化ビニル樹脂は、表2に示す配合量に従い実施例1と同様にして人工毛髪用繊維を得た。
Figure 0005019813
表2の「糸切れ」は、紡糸金型から同時に120本の繊維を72時間溶融紡糸した際の糸切れ回数を測定したものであり、次の評価基準
優良:発生した糸切れ回数が0〜3回だったもの
良 :発生した糸切れ回数が4〜6回だったもの
不良:発生した糸切れ回数が7回以上だったもの
で評価した。
表2の「目ヤニ」は、紡糸金型から同時に120本の繊維を72時間溶融紡糸した時の目ヤニの発生長さをノギスで測定したものであり、次の評価基準
優良:目ヤニの長さが1mm未満だったもの
良 :目ヤニの長さが1〜2mmだったもの
可 :目ヤニの長さが2〜3mmだったもの
不良:目ヤニの長さが3mmを超えていたもの
で評価した。
表2の「カール保持性」は、120本の単繊維からなる繊維(アニール糸)束を一定の長さに切断し、20mmφのアルミ製筒に巻き付け乍ら両端を固定し、85℃の空気循環式オーブンに投入して1時間加熱した。次いで、該アルミ筒(繊維を巻き付けたままで)を常温空気中で1時間冷却し、繊維にカールセットを施した。アルミ筒から繊維束を取り外し、中心を固定して吊り下げた。その際、該繊維束の初期吊り下げ長(L0)を測定し、そのまま、24時間放置し、放置後の吊り下げ長(L2)を測定し、次の評価基準
優良:(L2―L0)/L0が、3%以上5%未満のもの
良 :(L2―L0)/L0が、5%以上7%未満のもの
不良:(L2―L0)/L0が、7%を超えていたもの
で評価した。
Figure 0005019813
表2から明らかなように、本発明は紡糸時に発生する目ヤニを抑制すると共に糸切れが少なく、カール保持性の優れた塩化ビニル系組成物からなる人工毛髪用繊維を容易に得ることができる。
本発明の塩化ビニル系組成物からなる人工毛髪用繊維は、モダアクリル繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維など、他の人工毛髪用素材と併用してもよいし、人毛と併用してもよい。
本発明の塩化ビニル系組成物からなる人工毛髪用繊維は、例えば、ウィッグ、ヘアーピース、ブレード、ドールヘアー、エクステンションヘアーなどの頭髪装飾用に好適に用いることができる。

Claims (3)

  1. 塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、塩素化塩化ビニル樹脂0.5〜3質量部と、ポリエチレン系滑剤0.05〜0.1質量部を含有する塩化ビニル系組成物からなる人工毛髪用繊維。
  2. 塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、塩素化塩化ビニル樹脂0.5〜質量部と、ポリエチレン系滑剤0.05〜0.15質量部とを含有する化ビニル系組成物からなる人工毛髪用繊維。
  3. 請求項1又は請求項2記載の塩化ビニル系組成物をノズル圧力50MPa以下、樹脂温度160〜190℃でノズル孔から溶融紡糸する人工毛髪用繊維の製造方法。
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