JP3518231B2 - 繊維用塩化ビニル系樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いてなる塩化ビニル系繊維 - Google Patents

繊維用塩化ビニル系樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いてなる塩化ビニル系繊維

Info

Publication number
JP3518231B2
JP3518231B2 JP05662497A JP5662497A JP3518231B2 JP 3518231 B2 JP3518231 B2 JP 3518231B2 JP 05662497 A JP05662497 A JP 05662497A JP 5662497 A JP5662497 A JP 5662497A JP 3518231 B2 JP3518231 B2 JP 3518231B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl chloride
weight
chloride resin
lubricant
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05662497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10251916A (ja
Inventor
勇治 久保
浩 横山
育郎 沖野
一正 山根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneka Corp filed Critical Kaneka Corp
Priority to JP05662497A priority Critical patent/JP3518231B2/ja
Priority to US09/180,383 priority patent/US6312804B1/en
Priority to CN98800273A priority patent/CN1089820C/zh
Priority to PCT/JP1998/000964 priority patent/WO1998040545A1/ja
Publication of JPH10251916A publication Critical patent/JPH10251916A/ja
Priority to HK99104338A priority patent/HK1019159A1/xx
Priority to US09/871,824 priority patent/US6465099B1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3518231B2 publication Critical patent/JP3518231B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は繊維用塩化ビニル系
樹脂組成物及び該組成物を用いてなる塩化ビニル系繊維
に関し、より詳細にはウィッグ、ブレード、エクステン
ションヘアー等の頭髪装飾用等の人工毛髪用繊維として
用いられ、人毛に似た艶、色相、風合を有する塩化ビニ
ル系繊維、及び該塩化ビニル系繊維を形成する繊維用塩
化ビニル系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系樹脂を紡糸して繊維状にし
てなる塩化ビニル系繊維は、その透明性、柔軟性が優れ
ていることから頭髪装飾用等の人工毛髪用繊維として多
く使用されている。しかしながら、塩化ビニル系樹脂は
溶融粘度が高く、また高温時において熱分解し、また、
高延伸倍率の曳糸性が極めて低いため、溶融紡糸によっ
ては細繊度繊維の紡糸が困難であった。このため、一般
には溶剤を用いて湿式又は乾式紡糸法により製造する方
法や、或は特殊な方法、例えば特公昭34−6908号
公報に記載されているようにノズルより紡出する溶融糸
を直ちに高温の熱媒中へ導き、或は繊維軸方向に設けた
加熱紡糸筒を通して瞬間的に加熱溶融することにより、
曳糸性を向上させて高延伸倍率にて延伸し、細繊度繊維
を得る方法が知られている。また、特公昭51−210
9号公報に記載されているように、塩素化塩化ビニル樹
脂とメチルメタクリレート系重合体とを併用することに
よって曳糸性を改良する研究が行われている。
【0003】しかしながら、上記方法によっても塩化ビ
ニル系樹脂は溶融紡糸において十分な曳糸性を得ること
はできず、十分な細さの細繊度繊維を得ることは困難で
あるといった課題があった。また、塩化ビニル系樹脂
は、高温での熱の作用や、日光や紫外線などの光照射に
よって脱塩化水素反応が進行してポリエン構造が生成
し、黄色化が起こる。該黄色化は加工中の熱履歴により
経時的に進行し、「焼け」や「色ムラ」を発生させるた
め、前記塩化ビニル系樹脂を紡糸してなる塩化ビニル系
繊維は着色性、特に初期着色性が劣り、商品価値を低下
させる場合があるといった課題があった。また、紡糸時
に用いる例えば溶融紡糸押出機内の溶融樹脂が粘着して
滞留物となり、これが熱分解して焼け樹脂が発生する場
合があり、この焼け樹脂が繊維中に混入すると糸切れが
発生して紡糸が困難になったり、掃除に長時間労力を費
やすことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明に係る繊維用塩
化ビニル系樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いて形成さ
れる塩化ビニル系繊維は、上記課題に鑑みなされたもの
であり、溶融紡糸する際に優れた曳糸性を有し、細繊度
繊維の製造が可能であると共に、「焼け」や「色ムラ」
が発生しにくく、初期着色性を著しく改良し得るととも
に糸切れが発生しにくい繊維用塩化ビニル系樹脂組成物
及び該樹脂組成物を用いて製造される塩化ビニル系繊維
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る繊維用塩化ビニル系樹脂組成物は、塩
化ビニル系樹脂50〜95重量%と塩素化塩化ビニル樹
脂5〜50重量%からなる混合物100重量部に対し
て、有機錫系安定剤0.5〜3.5重量部と、滑剤0.
1〜2.0重量部とを配合してなることを特徴としてい
る。
【0006】また、上記繊維用塩化ビニル系樹脂組成物
に可塑剤0.1〜2.5重量部を配合してなるのが好ま
しく、更に加工助剤1.0〜15重量部を配合してなる
のがより好ましい。
【0007】前記有機錫系安定剤としては、ジブチル錫
マレート、ジオクチル錫マレートポリマー、ジブチル錫
ラウレートのうち少なくとも1種を用いるのが好まし
い。また、前記滑剤としては、低密度ポリエチレンワッ
クス系滑剤、金属石鹸系滑剤、含錫高級脂肪酸エステル
系滑剤、低重合度ポリエチレン系滑剤のうち少なくとも
1種を用いるのが好ましく、その中でも、低密度ポリエ
チレンワックス系滑剤と金属石鹸系滑剤との組み合わ
せ、含錫高級脂肪酸エステル系滑剤と金属石鹸系滑剤と
の組み合わせ、及び低重合度ポリエチレン系滑剤と含錫
高級脂肪酸エステル系滑剤との組み合わせを用いるのが
より好ましい。
【0008】前記可塑剤としては、エポキシ系可塑剤、
フタル酸系可塑剤、トリメリット酸系可塑剤のうち少な
くとも1種を用いるのが好ましく、前記加工助剤として
は、メチルメタクリレート系重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、塩素化ポリエチレンのうち少なくとも1
種を用いるのが好ましい。
【0009】また、前記加工助剤としてはメチルメタク
リレート系重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩
素化ポリエチレンのうち少なくとも1種を用いるのが好
ましい。
【0010】また、本発明に係る塩化ビニル系繊維は、
これら繊維用塩化ビニル系樹脂組成物を紡糸原料として
溶融紡糸して製造される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に係る繊維用塩
化ビニル系樹脂組成物について説明する。本発明に係る
繊維用塩化ビニル系樹脂組成物(以下、(A)を付して
記す)は、塩化ビニル系樹脂(以下、()を付して記
す)50〜95重量%と、塩素化塩化ビニル樹脂(以
下、()を付して記す)5〜50重量%とからなる混
合物(以下、(a) を付して記す)100重量部に対し
て、有機錫系安定剤(以下、()を付して記す)を
0.5〜3.5重量部と、滑剤(以下、()を付して
記す)を0.1〜2.0重量部とを配合してなる組成物
である。
【0012】以下、上記した塩化ビニル系樹脂()〜
滑剤()に関して、順に、詳しく説明する。
【0013】塩化ビニル系樹脂()とは、塩化ビニル
の単独重合体、及び塩化ビニルを主体とする、塩化ビニ
ルと他の共重合可能な単量体との共重合体、或は塩化ビ
ニルの単独重合体と前記共重合体との混合物をいう。前
記した他の共重合可能な単量体としては、酢酸ビニル等
のビニルエステル類、メチルビニルエーテル等のアルキ
ルビニルエーテル類、エチレン、プロピレン等のα−オ
レフィン類、アクリル酸、アクリル酸メチル、メタクリ
ル酸メチル等の(メタ)アクリル酸(アルキルエステ
ル)類、塩化ビニリデン等のビニリデン化合物、及びア
クリロニトリル等の不飽和ニトリル類等が挙げられる。
【0014】前記共重合体中の塩化ビニル含量は70重
量%以上であるのが好ましい。共重合体中の塩化ビニル
含量が70重量%に満たない場合、即ち共重合体中のコ
モノマーの含量が30重量%以上の場合は、前記共重合
体が必要以上に軟質化され、また、材料コストが高くな
る。また、塩化ビニル系樹脂()の重合度に関して
は、重合度が高い程、得られる繊維の強度が強くなる一
方、曳糸性が劣る傾向がある。これらの関係から、重合
度は500〜1700程度が好ましく、700〜130
0程度がより好ましい。
【0015】前記塩化ビニル系樹脂()に併用する塩
素化塩化ビニル樹脂()は、塩素含有量が56.7重
量%以上に後塩素化された塩化ビニル樹脂を意味し、溶
融紡糸時の曳糸性改良、及び熱安定性、加工性の向上の
点から塩素含有量は60〜70重量%のものが好まし
い。前記塩素化の方法としては気相、液相のいずれの塩
素化方法によるものでも良く、また、塩素化する原料塩
化ビニル樹脂は、塊状、懸濁、或は特に塩素化に有利な
方法により重合されたものを用いることができ、その重
合度は500〜900程度が好ましい。
【0016】上記塩化ビニル系樹脂()と塩素化塩化
ビニル樹脂()からなる混合物(a) における塩化ビニ
ル系樹脂()の混合量が95重量%を越える場合、即
ち塩素化塩化ビニル樹脂()の混合量が5重量%に満
たない場合は十分に曳糸性を向上させることが困難であ
り、他方、混合物(a) における塩化ビニル系樹脂()
の混合量が50重量%に満たない場合、即ち塩素化塩化
ビニル樹脂()の混合量が50重量%を越える場合に
は、高温加工時の熱安定性が大幅に低下するため、長時
間の連続紡糸が困難になる。これらの点より、混合物
(a) における塩化ビニル系樹脂()の混合量が50〜
95重量%、即ち塩素化塩化ビニル樹脂()の混合量
が5〜50重量%の範囲であることが好ましく、更に、
混合物(a)における塩化ビニル系樹脂()の混合量が
60〜90重量%、即ち塩素化塩化ビニル樹脂()の
混合量が10〜40重量%の範囲であるのがより好まし
い。
【0017】次に、上記した混合物(a) 100重量部に
対して0.5〜3.5重量部の範囲で使用する有機錫系
安定剤()としては、ジブチル錫ラウレート、ジブチ
ル錫マレート、ジブチル錫メルカプト、ジオクチル錫マ
レートポリマー、ジオクチル錫メルカプト等が挙げら
れ、その中でもジブチル錫ラウレート、ジブチル錫マレ
ート、ジオクチル錫マレートポリマー等は、樹脂組成物
溶融成形時の加熱による塩化ビニル樹脂の熱分解による
焼けや、初期着色性、長時間の耐熱着色性に対する評価
(ギアオーブン評価)に優れるため好ましく、これらの
うちの1種又は2種以上を組み合わせて有機錫系安定剤
()として使用する。
【0018】混合物(a) 100重量部に対する有機錫系
安定剤()の混合比が0.5重量部に満たない場合は
十分な熱安定性を図ることが困難となり、他方、3.5
重量部を越える混合比の有機錫系安定剤()を加えて
もそれに見合った熱安定性向上効果は得られにくいた
め、生産コストの点で不合理であるばかりでなく、紡糸
時にノズル孔に目脂が発生し易く、この目脂が糸切れの
原因となって長時間の連続紡糸が困難となる場合があ
る。
【0019】次に、上記した混合物(a) 100重量部に
対して0.1〜2.0重量部の範囲で使用する滑剤
()としては、一般に炭化水素系、脂肪酸系、脂肪酸
アミド系、脂肪酸エステル系、アルコール系、金属石鹸
系やこれらの混合系が挙げられる。これら滑剤の中で
も、低密度ポリエチレンワックス系滑剤、金属石鹸系滑
剤、含錫高級脂肪酸エステル系滑剤、低重合度ポリエチ
レン系滑剤のうち少なくとも1種を用いるのが好まし
く、特に下記の1〜3に示すように組み合わせて用いる
のが好ましい。 1 低密度ポリエチレンワックス系滑剤と金属石鹸系滑
剤(ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸バリウム等)。 2 含錫高級脂肪酸エステル系滑剤と前記金属石鹸系滑
剤。 3 低重合度ポリエチレン系滑剤と前記含錫高級脂肪酸
エステル系滑剤。 上記1〜3に示した組み合わせの滑剤()を有機錫系
安定剤()と併用した場合は特に紡糸後の初期着色性
を向上させることができ、また、焼け樹脂の発生を防止
することができ、さらに、紡糸後の塩化ビニル繊維の光
沢、艶、平滑性を向上させることができる。
【0020】混合物(a) 100重量部に対する滑剤
()の混合比が0.1重量部に満たない場合は滑剤と
しての上記した効果が乏しくなり、他方、2.0重量部
を越える混合比の滑剤()を加えてもその使用量に見
合った効果は得られず、生産コストの点で不合理である
ばかりでなく、曳糸性が低下し易い。
【0021】以上説明したように、本発明に係る繊維用
塩化ビニル系樹脂組成物(A)によれば、塩化ビニル系
樹脂()50〜95重量%と、塩素化塩化ビニル樹脂
()5〜50重量%とからなる混合物(a) を用いてな
るため、高温加熱時の熱安定性を保持しつつ曳糸性を向
上させることができ、またこの混合物(a) 100重量部
に対して、有機錫系安定剤()0.5〜3.5重量部
を配合してなるため、紡糸時にノズル孔に目脂が発生し
にくい状態で且つ熱安定性を向上させることができ、更
に滑剤()0.1〜2.0重量部を配合してなるた
め、溶融紡糸押し出し時の溶融樹脂の滑りを良好としつ
つ、紡糸後の塩化ビニル繊維においては初期着色性の向
上や光沢、艶、平滑性を向上させることができる。
【0022】更に、上記した塩化ビニル系樹脂()〜
滑剤()の他に可塑剤を配合してなる繊維用塩化ビニ
ル系樹脂組成物に関して説明する。この繊維用塩化ビニ
ル系樹脂組成物(以下、(B)を付して記す)は、塩化
ビニル系樹脂()50〜95重量%と、塩素化塩化ビ
ニル樹脂()5〜50重量%とからなる混合物(a) 1
00重量部に対して、有機錫系安定剤()0.5〜
3.5重量部と、滑剤()0.1〜2.0重量部と、
可塑剤(以下、()を付して記す)0.1〜2.5重
量部とを配合してなる組成物である。この可塑剤()
としては、一般にエポキシ系、ポリエステル系、トリメ
リット系、塩素系、フタル酸、アジピン酸及びクエン酸
系、(メタ)アクリル酸エステル等の反応型系が挙げら
れる。これら可塑剤の中でもエポキシ系、フタル酸系、
トリメリット酸系の可塑剤を用いた場合には、人工毛髪
用繊維にした時に人毛に似たサラサラ感が得られると共
に、塩化ビニル系樹脂との相溶性がよく、紡糸時の曳糸
性もよく、ブリードが少ないため好ましい。本発明で
は、これらのうちの1種又は2種以上を組み合わせて可
塑剤()として使用する。
【0023】この可塑剤()は混合物(a) 100重量
部に対して0.1〜2.5重量部の範囲で使用する。
0.1重量部に満たない場合は可塑剤としての効果が十
分でなく、曳糸性を十分に向上させることが困難であ
る。他方、2.5重量部を越える混合比の可塑剤()
を用いても、それに見合った曳糸性の向上効果を得るこ
とができず、生産コストの点で不合理であるばかりでな
く、紡糸時にノズル孔に目脂が発生して糸切れの原因に
なり長時間の連続紡糸ができなくなることもある。
【0024】上記した繊維用塩化ビニル系樹脂組成物
(B)によれば、混合物(a) 100重量部に対して0.
1〜2.5重量部の範囲の可塑剤()が含まれている
ため、繊維用塩化ビニル系樹脂組成物(A)の効果に加
えてより曳糸性を向上させることができる。
【0025】次に、更に別の実施の形態として、上記し
た塩化ビニル系樹脂()〜可塑剤()の他に加工助
剤を配合してなる繊維用塩化ビニル系樹脂組成物に関し
て説明する。この繊維用塩化ビニル系樹脂組成物(以
下、(C)を付して記す)は、塩化ビニル系樹脂()
50〜95重量%と、塩素化塩化ビニル樹脂()5〜
50重量%とからなる混合物(a) 100重量部に対し
て、有機錫系安定剤()0.5〜3.5重量部と、滑
剤()0.1〜2.0重量部と、可塑剤()0.1
〜2.5重量部と加工助剤(以下、を付して記す)
1.0〜15重量部とを配合してなる組成物である。こ
の加工助剤()は、一般にメチルメタクリレート系重
合体、MBS(メチルメタクリレート−ブタジエン−ス
チレン)重合体、ABS(アクリロニトリルーブタジエ
ン−スチレン)重合体、エチレン−酢酸ビニルの共重合
体、塩素化ポリエチレン、熱可塑性ポリエステル、熱可
塑性ウレタン等が挙げられ、これら加工助剤()の中
でもメチルメタクリレート系重合体、エチレン−酢酸ビ
ニルの共重合体、塩素化ポリエチレン等は、これらが塩
化ビニル系樹脂()との相溶性がよく、紡糸時の曳糸
性がよく、また耐熱性の低下が少ないため好ましい。本
発明では、これらのうち、1種又は2種以上を組合せて
加工助剤()として配合する。
【0026】この加工助剤()は混合物(a) 100重
量部に対して1.0〜15重量部の範囲で使用する。
1.0重量部に満たない場合は均一混練改良効果が不十
分であって曳糸性を向上させるといった加工助剤として
の効果に乏しく、他方、15重量部を越える混合比の
を加えても、それに見合った曳糸性の向上効果は得られ
ず、生産コストの点で不合理であるばかりでなく、バラ
ス効果即ちノズル径に対する紡出糸条の径の比が大とな
り細繊度化の目的を減ずる。
【0027】上記した繊維用塩化ビニル系樹脂組成物
(C)によれば、混合物(a) 100重量部に対して1.
0〜15重量部の範囲の加工助剤()が含まれている
ため、繊維用塩化ビニル系樹脂組成物(B)の効果に加
えてより一層曳糸性を向上させることができる。
【0028】更に別の実施の形態では、上記した塩化ビ
ニル系樹脂()〜加工助剤()の他に、一般に塩化
ビニル系樹脂に配合される添加剤類を、本発明の目的、
効果から逸脱しない範囲で添加してもよい。例えば非イ
オン又はカチオン系界面活性剤等からなる帯電防止剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料等としてPL規格に適
合するものを添加することが可能である。
【0029】上記した本発明に係る繊維用塩化ビニル系
樹脂組成物を用いて塩化ビニル系繊維を製造するには、
塩化ビニル系樹脂()及び上記各種の配合剤()〜
()を、一般に使用されるリボンブレンダー、ヘンシ
ェルミキサー等の混合設備を用いて混合し、得られた混
合物を粉末状のまま直接押出機へ投入して溶融紡糸す
る。また、押出機、ニーダー、混練ロール等で造粒化し
て紡糸原料とした後、紡糸する方法もあり、該方法によ
れば塩化ビニル系樹脂()に上記各種の配合剤()
〜()をより均一に混練できるので好ましい。
【0030】
【実施例及び比較例】以下、本発明の実施例及び比較例
に係る繊維用塩化ビニル系樹脂組成物を説明する。な
お、本発明は、何らこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0031】(1)配合処方 <実施例1〜7>塩化ビニル系樹脂()50〜95重
量%と塩素化塩化ビニル樹脂()5〜50重量%から
なる混合物(a) 100重量部に対して、有機錫系安定剤
()、滑剤()、可塑剤()、加工助剤()を
下記の表1に示す割合で配合して本実施の形態で説明し
た繊維用塩化ビニル系樹脂組成物(A)〜(C)を作成
するための混合物(以下、実施例に係る混合物と記す)
とした。
【0032】
【表1】
【0033】<比較例1〜10>塩化ビニル系樹脂
()、塩素化塩化ビニル樹脂()、有機錫系安定剤
()、滑剤()、可塑剤()、加工助剤()を
下記の表2に示す割合で配合して比較例に係る繊維用塩
化ビニル系樹脂組成物を作成するための混合物(以下、
比較例に係る混合物と記す)とした。なお、表2中の*
1〜*15に関しては表1中の*1〜*15と同じもの
を用いた。
【0034】
【表2】
【0035】(2)混合条件 上記(1)にて配合された実施例及び比較例に係る混合
物をそれぞれ下記の混合機中に投入し、下記の処理条件
のもと造粒化処理を行った。 混合機:流動式混合機へンシェルミキサー75リットル
三井鉱山(株)製 処理条件:樹脂温度130℃カット、 60℃冷却後排
【0036】(3)溶融紡糸条件 上記(2)にて造粒化処理された樹脂組成物を下記の押
出機中に投入し、該押出機のノズルから紡出した糸条物
を加熱紡糸筒を通過させて、室温のもと、ノズル直下
2.5mの所で高速度で引き取った。 押出機:ノズルスクリュー口径=35φmm、 L/D
=22、圧縮比=3:1 スクリュー形式(一定ピッ
チ、メターリングタイプ、溝漸減型) ノズル :孔面積=0.737mm2 、孔数=50個 押し出し温度条件:下記の表3に示す。
【0037】
【表3】
【0038】ノズルより紡出させた糸条を加熱紡糸筒を
通過させ、室温でノズル直下2.5mの所で高速度で引
き取った。
【0039】(4)紡糸結果 以上の各条件により紡糸を行い、塩化ビニル系繊維を紡
糸した結果を下記の表4、表5に示す。
【0040】
【表4】
【0041】
【表5】
【0042】表4、表5中の紡糸ドラフト比とは、ノズ
ルより押し出される糸条の速度に対する引き取り速度の
比を示し、ドラフト比が高い方が曳糸性が良好であり、
細繊度の製造が可能となる。また、表4、表5中の初期
着色性は、ノズルより押し出される糸条の色を目視判定
し、◎ … かなり白い。 ○ … 白い。 × …
黄色い。として表4、表5中に記載した。前記糸条の色
が白い程初期着色性が良好であると言える。また、表
4、表5中の目脂は、ノズル孔の周りに発生する目脂の
大きさ、量を観察し、○ … 殆ど発生しない。△ …
少ない。× … 多い。として表4、表5中に記載し
た。前記目脂の発生量が少ない程紡糸工程において都合
が良いと言える。
【0043】表4、表5から明らかなように、実施例1
の如く塩化ビニル系樹脂()85(50〜95の範囲
内)重量%と塩素化塩化ビニル樹脂()15(5〜5
0の範囲内)重量%からなる混合物(a) 100重量部に
対して、有機錫系安定剤()2.0(0.5〜3.5
の範囲内)重量部と、滑剤()1.0(0.1〜2.
0の範囲内)重量部とを配合してなる繊維用塩化ビニル
系樹脂組成物(A)を紡糸した場合は、紡糸ドラフト比
が115程度と高くなり、曳糸性を増大させることがで
きる。よって、細繊度繊維の製造が可能になる。また、
ノズルから押し出される糸条の着色としては「白い
(○)」となり、初期着色性も良好とすることができ
る。
【0044】また、実施例2の如く塩化ビニル系樹脂
()85(50〜95の範囲内)重量%と塩素化塩化
ビニル樹脂()15(5〜50の範囲内)重量%から
なる混合物(a) 100重量部に対して、有機錫系安定剤
()2.0(0.5〜3.5の範囲内)重量部と、滑
剤()1.0(0.1〜2.0の範囲内)重量部と、
可塑剤()0.5(0.1〜2.5の範囲内)重量部
とを配合してなる繊維用塩化ビニル系樹脂組成物(B)
を紡糸した場合は、紡糸ドラフト比が126程度と高く
なり、曳糸性を実施例1の場合よりもより増大させるこ
とができる。よって、細繊度繊維の製造が可能になる。
また、ノズルから押し出される糸条の着色としては「白
い(○)」となり、初期着色性も良好することができ
る。
【0045】さらに、実施例3〜7の如く塩化ビニル系
樹脂()85(50〜95の範囲内)重量%と塩素化
塩化ビニル樹脂()15(5〜50の範囲内)重量%
からなる混合物(a) 100重量部に対して、有機錫系安
定剤()2.0〜3.5(0.5〜3.5の範囲内)
重量部と、滑剤()1.0(0.1〜2.0の範囲
内)重量部と、可塑剤()0.5(0.1〜2.5の
範囲内)重量部と、加工助剤()3.0(1.0〜1
5の範囲内)重量部とを配合してなる繊維用塩化ビニル
系樹脂組成物(C)を紡糸した場合は、紡糸ドラフト比
が138〜206程度と高くなり、曳糸性を飛躍的に増
大させることができる。よって、細繊度繊維の製造が可
能になる。また、ノズルから押し出される糸条の着色と
しては「白い(○)」、又は「かなり白い(◎)」のみ
となり、初期着色性も良好することができる。特に、実
施例4の場合のように有機錫系安定剤()を3.5重
量部と高い配合量にて配合した場合は、紡糸ドラフト比
が206程度と著しく高くなり、曳糸性がより向上する
と共に、ノズルから押し出される糸条の着色が「かなり
白い(◎)」となり、初期着色性も更に向上する。
【0046】これに対し、比較例1、2の如く塩化ビニ
ル系樹脂()が単独であって塩素化塩化ビニル樹脂
()が混合されないものに上記有機錫系安定剤()
〜加工助剤()を混合した場合や、比較例3の如く塩
化ビニル系樹脂()50〜95重量%と塩素化塩化ビ
ニル樹脂()5〜50重量%からなる混合物(a) であ
っても有機錫系安定剤()を配合しない繊維用塩化ビ
ニル系樹脂組成物を紡糸した場合は、紡糸ドラフト比が
67〜95程度と低い値となり、細繊度繊維を得るのが
困難となる。またこれらの場合、初期着色性がいずれも
×となるばかりでなく、目脂が少し発生することとな
り、紡糸状況としては糸切れが発生するので生産性が低
下する。
【0047】また、比較例4の如く、有機錫系安定剤
()の配合量が実施例の範囲の上限である3.5重量
部を越えて例えば5.0重量部である場合は、紡糸ドラ
フト比が263程度と非常に高く、細繊度繊維を紡糸す
るのに良好な値となり、また、初期着色性は実施例2の
場合と同様良好となるが、一方でノズル孔の周りに発生
する目脂の量が多く、紡糸状況としては糸切れが著しく
多く発生し、連続運転が困難となる。
【0048】また、比較例5の如く、滑剤()を配合
しない繊維用塩化ビニル系樹脂組成物を紡糸した場合
は、紡糸ドラフト比が108程度となり、繊維の細繊度
が芳しくなくなり、また、目脂が少し発生して紡糸状況
としては糸切れが発生するので生産性が低下する。他
方、比較例6の如く滑剤()の配合量が実施例の範囲
の上限である2.0重量部を越えて例えば3.5である
場合は、比較例5の場合と比較して初期着色性を向上さ
せることができるものの、紡糸ドラフト比が低下し、繊
維の細繊度が芳しくなくなり、目脂の発生も何ら改善さ
れない。
【0049】また、比較例7の如く可塑剤()を配合
しない繊維用塩化ビニル系樹脂組成物を紡糸した場合
は、紡糸ドラフト比が89程度と極めて劣り、繊維の細
繊度も劣って、目脂も少し発生して、糸切れが著しく多
くなる。他方、比較例8の如く可塑剤()の配合量が
実施例の上限である2.5重量部を越えて例えば4.0
である場合は、紡糸ドラフト比197と非常に高くなっ
て曳糸性が向上するとともに繊度が47dとなって非常
に細繊度となるが、目脂が非常に多く発生して、糸切れ
が甚だしい。
【0050】また、比較例9の如く助剤()を配合し
ない繊維用塩化ビニル系樹脂組成物を紡糸した場合は、
紡糸ドラフト比が98程度と小さく、曳糸性が劣る。ま
た、目脂が少し発生するため糸切れが著しく多い。他
方、比較例10の如く助剤()の配合量が実施例の上
限である15重量部を越えて例えば25である場合は、
ドラフト比、目脂の発生が何ら改善されないばかりでな
く、ノズル径に対する糸条の径の比が大となり、糸条に
不均一部分が多くなる。
【0051】<実施例8〜10>次に、実施例4の場合
と同様の配合条件の繊維用塩化ビニル系樹脂組成物であ
って、使用する塩化ビニル系樹脂()の重合度のみを
変えた樹脂組成物を用いて紡糸し、下記の表6に結果を
示す。なお、前記塩化ビニル系樹脂()の重合度によ
り各樹脂組成物の溶融温度が異なる為、紡糸の際の温度
条件は、各樹脂組成物の溶融温度に合わせて変化させ
た。
【0052】
【表6】
【0053】表6から明らかなように、重合度が550
〜1300程度の塩化ビニル系樹脂()はいずれもド
ラフト比が168〜338程度と高く、曳糸性が良好
で、細繊度繊維が得られ易い。又、塩化ビニル系樹脂
()の重合度が低い実施例8の場合の方が塩化ビニル
系樹脂()の重合度が高い実施例10の場合よりもド
ラフト比がより高く、曳糸性がより良好で細繊度繊維の
紡糸がより容易であることもわかる。
【0054】<実施例11>次に、実施例4の各種条件
のもと、繊維用塩化ビニル系樹脂組成物を紡糸して塩化
ビニル系繊維とした例について記す。前記繊維用塩化ビ
ニル系樹脂組成物を紡糸して得た未延伸糸を熱風下14
0℃にて2.5倍に延伸した後、熱風下150℃にて2
5%の弛緩率処理をした時、下記の表7に示す物性を有
した塩化ビニル系繊維を得ることができた。なお、表中
の収縮率は、熱風下100℃で25分間処理した際、処
理前の糸の長さと処理後の糸の長さとを測定して下記の
数1式により求めた値である。
【0055】
【数1】
【0056】
【表7】
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る繊維
用塩化ビニル系樹脂組成物によれば、塩化ビニル系樹脂
50〜95重量%と塩素化塩化ビニル樹脂5〜50重量
%からなる混合物100重量部に対して、有機錫系安定
剤0.5〜3.5重量部と、滑剤0.1〜2.0重量部
とを配合してなるため、溶融紡糸する際に優れた曳糸性
を有し、細繊度繊維の製造が可能であると共に、「焼
け」や「色ムラ」が発生しにくく、初期着色性を著しく
改良し得るとともに糸切れが発生しにくい繊維用塩化ビ
ニル系樹脂組成物とすることができる。
【0058】特に塩化ビニル系樹脂に上記割合の塩素化
塩化ビニル樹脂を混合した混合物とすることで、高温加
工時の熱安定性を大幅に低下させることなく曳糸性を向
上させることができる。また、前記混合物に有機錫系安
定剤を上記範囲で配合することにより、紡糸時にノズル
孔に目脂が発生しにくい状態としつつ、十分な熱安定性
を得ることができる。さらに、前記混合物に滑剤を上記
範囲で配合することにより、紡糸後の初期着色性を向上
させることができ、紡糸時における溶融樹脂の粘着性を
低下させることができる。
【0059】また、上記配合の他、可塑剤0.1〜2.
5重量部を配合してなる繊維用塩化ビニル系樹脂組成物
の場合は、ノズル孔に目脂を発生させることなく、曳糸
性をより向上させることができる。また、上記配合の
他、加工助剤1.0〜15重量部を配合してなる繊維用
塩化ビニル系樹脂組成物の場合は、ノズル孔に目脂を発
生させることなく、曳糸性をさらに向上させることがで
きる。また、本発明に係る塩化ビニル系繊維は、優れた
曳糸性のもと糸切れが発生することなく溶融紡糸された
繊維であって、細繊度繊維で、「焼け」や「色ムラ」が
少なく初期着色性を良好とすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭47−34543(JP,A) 特開 平6−184813(JP,A) 特公 昭48−43381(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01F 6/48 C08L 27/00 - 27/24 C08L 27/06

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂50〜95重量%と塩
    素化塩化ビニル樹脂5〜50重量%からなる混合物10
    0重量部に対して、有機錫系安定剤0.5〜3.5重量
    部と、滑剤0.1〜2.0重量部とを配合してなる繊維
    用塩化ビニル系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 塩化ビニル系樹脂50〜95重量%と塩
    素化塩化ビニル樹脂5〜50重量%からなる混合物10
    0重量部に対して、有機錫系安定剤0.5〜3.5重量
    部と、滑剤0.1〜2.0重量部と、可塑剤0.1〜
    2.5重量部とを配合してなる繊維用塩化ビニル系樹脂
    組成物。
  3. 【請求項3】 塩化ビニル系樹脂50〜95重量%と塩
    素化塩化ビニル樹脂5〜50重量%からなる混合物10
    0重量部に対して、有機錫系安定剤0.5〜3.5重量
    部と、滑剤0.1〜2.0重量部と、可塑剤0.1〜
    2.5重量部と、加工助剤1.0〜15重量部とを配合
    してなる繊維用塩化ビニル系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 有機錫系安定剤として、ジブチル錫マレ
    ート、ジオクチル錫マレートポリマー、ジブチル錫ラウ
    レートのうち少なくとも1種を用いてなる請求項1〜3
    のいずれかの項に記載の繊維用塩化ビニル系樹脂組成
    物。
  5. 【請求項5】 滑剤として、低密度ポリエチレンワック
    ス系滑剤、金属石鹸系滑剤、含錫高級脂肪酸エステル系
    滑剤、低重合度ポリエチレン系滑剤のうち少なくとも1
    種を用いてなる請求項1〜3のいずれかの項に記載の繊
    維用塩化ビニル系樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 滑剤として、低密度ポリエチレンワック
    ス系滑剤及び金属石鹸系滑剤を用いてなる請求項1〜3
    のいずれかの項に記載の繊維用塩化ビニル系樹脂組成
    物。
  7. 【請求項7】 滑剤として、金属石鹸系滑剤及び含錫高
    級脂肪酸エステル系滑剤を用いてなる請求項1〜3のい
    ずれかの項に記載の繊維用塩化ビニル系樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 滑剤として、含錫高級脂肪酸エステル系
    滑剤及び低重合度ポリエチレン系滑剤を用いてなる請求
    項1〜3のいずれかの項に記載の繊維用塩化ビニル系樹
    脂組成物。
  9. 【請求項9】 可塑剤として、エポキシ系可塑剤、フタ
    ル酸系可塑剤、トリメリット酸系可塑剤のうち少なくと
    も1種を用いてなる請求項2又は3記載の繊維用塩化ビ
    ニル系樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 加工助剤として、メチルメタクリレー
    ト系重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポ
    リエチレンのうち少なくとも1種を用いてなる請求項3
    記載の繊維用塩化ビニル系樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れかの項に記載の
    繊維用塩化ビニル系樹脂組成物を溶融紡糸してなる塩化
    ビニル系繊維。
JP05662497A 1997-03-11 1997-03-11 繊維用塩化ビニル系樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いてなる塩化ビニル系繊維 Expired - Fee Related JP3518231B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05662497A JP3518231B2 (ja) 1997-03-11 1997-03-11 繊維用塩化ビニル系樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いてなる塩化ビニル系繊維
US09/180,383 US6312804B1 (en) 1997-03-11 1998-03-10 Vinyl chloride fibers and process for preparing the same
CN98800273A CN1089820C (zh) 1997-03-11 1998-03-10 氯乙烯纤维及其制备方法
PCT/JP1998/000964 WO1998040545A1 (fr) 1997-03-11 1998-03-10 Fibres de chlorure de vinyl et procede d'elaboration
HK99104338A HK1019159A1 (en) 1997-03-11 1999-10-05 Vinyl chloride fiber and process of producing the same
US09/871,824 US6465099B1 (en) 1997-03-11 2001-06-04 Vinyl chloride fiber and process of producing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05662497A JP3518231B2 (ja) 1997-03-11 1997-03-11 繊維用塩化ビニル系樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いてなる塩化ビニル系繊維

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10251916A JPH10251916A (ja) 1998-09-22
JP3518231B2 true JP3518231B2 (ja) 2004-04-12

Family

ID=13032459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05662497A Expired - Fee Related JP3518231B2 (ja) 1997-03-11 1997-03-11 繊維用塩化ビニル系樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いてなる塩化ビニル系繊維

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3518231B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100311658B1 (ko) * 1999-06-16 2001-10-17 김종찬 열 수축률이 개선된 폴리비닐클로라이드 섬유
JP3071403U (ja) * 2000-02-29 2000-09-08 株式会社タカラ 頭髪飾り用ウイッグ
CN100336950C (zh) * 2003-04-04 2007-09-12 电气化学工业株式会社 聚氯乙烯纤维、生产该聚氯乙烯纤维的方法及其应用
KR100780134B1 (ko) * 2003-04-04 2007-11-28 덴끼 가가꾸 고교 가부시키가이샤 폴리염화비닐섬유, 그 제조방법 및 그 용도
KR101279230B1 (ko) * 2004-09-29 2013-06-26 카네카 코포레이션 초기 착색이 적은 폴리염화비닐계 섬유
JP4931494B2 (ja) * 2006-06-29 2012-05-16 旭化成ケミカルズ株式会社 塩化ビニリデン系人工毛髪
WO2008018521A1 (fr) * 2006-08-08 2008-02-14 Mitsubishi Plastics, Inc. Composition de résine de chlorure de vinyle transparente et de retardement des flammes et produit moulé

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10251916A (ja) 1998-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4098826B2 (ja) スタイル変更性に優れたポリ塩化ビニル系繊維
JPWO2006035863A1 (ja) ポリ塩化ビニル系繊維及びその製造方法
JP4828428B2 (ja) 初期着色の少ないポリ塩化ビニル系繊維
US6312804B1 (en) Vinyl chloride fibers and process for preparing the same
JP3518231B2 (ja) 繊維用塩化ビニル系樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いてなる塩化ビニル系繊維
JP2010100966A (ja) ポリ塩化ビニル系人工毛髪用繊維、人工毛髪およびそれからなる頭飾製品
JP3804200B2 (ja) 塩化ビニル系繊維およびその製造方法
JP2004156149A (ja) ポリ塩化ビニル系繊維
WO2019181868A1 (ja) 人工毛髪用繊維及び頭髪装飾製品
JP4491414B2 (ja) ポリ塩化ビニル繊維、その製造方法及びその用途
JP2007107137A (ja) 塩化ビニル系繊維及びその製造方法、並びに、それからなる人工毛髪用繊維
JP3613960B2 (ja) 塩化ビニル繊維の製造方法
JPH1161555A (ja) 塩化ビニル系繊維、及びその製造法
JP2001098413A (ja) 塩化ビニル系樹脂繊維
JPWO2005033383A1 (ja) 塩化ビニル系繊維及びその製造方法
JP2003293217A (ja) ポリ塩化ビニル系繊維
WO2008029727A1 (fr) Fibres pour tresse faite de résine à base de chlorure de vinyle et article pour tresse les comprenant
JP2000328353A (ja) 塩化ビニル系繊維の製造方法
JP2001279524A (ja) 塩化ビニル系樹脂繊維
JP2001131823A (ja) ポリ塩化ビニル系樹脂組成物よりなる繊維
JP2006097182A (ja) ポリ塩化ビニル系繊維
JP2001115331A (ja) ポリ塩化ビニル系繊維
WO2020110782A1 (ja) 人工毛髪用繊維および頭飾品
KR100467139B1 (ko) 염화비닐계섬유및그제조방법_
JPH11100714A (ja) 塩化ビニル系繊維およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040119

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080206

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090206

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090206

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100206

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100206

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110206

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140206

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140206

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees