JP2004156149A - ポリ塩化ビニル系繊維 - Google Patents

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優之 足立
Toshito Kawachi
俊人 河内
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敏之 川口
Masaaki Yokoe
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Abstract

【課題】良好な光沢と透明性を有し、かつ撚り工程などの特別な工程をかけずに製造可能な嵩高性を有するポリ塩化ビニル系繊維を提供する。
【解決手段】塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、(b)可塑剤1〜6重量部、(c)熱安定剤0.2〜5重量部、(d)滑剤0.2〜5重量部、(e)0.08以上0.5未満の比粘度を有するアクリル系重合体1種以上を合計で0.2〜5重量部、(f)0.5以上の比粘度を有するアクリル系重合体1種以上を合計で0.2〜5重量部、配合してなる塩化ビニル系樹脂組成物からなるポリ塩化ビニル系繊維は、光沢と透明性に優れ、かつ嵩高性を有し、人工毛髪として好適に使用でき、しかも、安定的に溶融紡糸が可能で生産性が高く、低コストで生産が可能であり、人工毛髪用以外の産業資材分野などにも応用可能である。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光沢や透明性が非常に良好でかつ、嵩高性を有するポリ塩化ビニル系繊維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
塩化ビニル系樹脂は、自己消火性、耐薬品性などに優れており、繊維にした場合にも、その優れた性質を持ちうるが、一般的に溶融紡糸されたポリ塩化ビニル系繊維は、ガラス破片が光線を反射した場合のごとき特有の光沢(艶)と濁り感があり、光沢繊維用として不自然なため、透明性をさらに改善する必要があった。そこで、(A)塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、(B)(メタ)アクリル酸アルキルエステル系加工性改良剤0.2〜5重量部、(C)錫系安定剤1.5〜10重量部、(D)鹸化価10以上の滑剤1.5〜5重量部、及び(E)鹸化価10未満の滑剤0.3〜1重量部を配合した組成物を主成分とする樹脂組成物を溶融紡糸してなるポリ塩化ビニル系繊維(特許文献1参照。)、(A)塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、(B)(メタ)アクリル酸アルキルエステル、スチレン及びα−メチルスチレンの単独又は共重合体からなる塩化ビニル樹脂用加工性改良剤0.2〜5重量部、(C)錫系安定剤0.5〜10重量部、(D)鹸化価10以上の滑剤1種以上の合計で1.5〜5重量部、(E)鹸化価10未満の滑剤1種以上の合計で0.3〜1重量部及び(F)可塑剤0.5〜8重量部を配合した組成物からなる塩化ビニル系樹脂組成物よりなる繊維(特許文献2参照。)、更には、(A)塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、(B)(メタ)アクリル酸アルキルエステル、スチレン及びα−メチルスチレンの単独又は共重合体からなる塩化ビニル樹脂用加工性改良剤0.2〜5重量部、(C)錫系安定剤0.5〜10重量部、(D)鹸化価10以上の滑剤1種以上の合計で1.5〜5重量部、(E)鹸化価10未満の滑剤1種以上の合計で0.3〜1重量部、(F)エチレン単位30〜90重量%、(メタ)アクリル酸アルキルエステル単位10〜50重量%、一酸化炭素単位0〜40重量%、およびこれらと共重合可能なビニル系単量体単位0〜10重量%を用いてなる共重合体0.3〜15重量部を配合した組成物からなる塩化ビニル系樹脂組成物よりなる繊維(特許文献3参照。)などの、光沢と透明感に優れたポリ塩化ビニル系繊維を得る技術が提示されている。しかし、頭髪商品にしたときの顔料の鮮明な発色を得るためには、さらに光沢、透明性を上げる技術が待ち望まれていた。
【0003】
また頭飾用繊維としては、頭髪商品にしたときの要求特性として嵩高性がある。繊維の嵩高性を向上させる方法としては、トウに撚りをかける技術が提示されている(特許文献4参照。)。しかし、延伸、熱処理工程の途中で撚り工程を入れるのは、工程安定性、高生産性の弊害になっており、上記のような撚り工程がなくても、嵩高性を得る技術も待ち望まれていた。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−115332号公報
【特許文献2】
特開2001−131823号公報
【特許文献3】
特開2001−131824号公報
【特許文献4】
特開平10−88439号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、良好な光沢と透明性を有し、かつ撚り工程などの特別な工程をかけずに製造可能な嵩高性を有するポリ塩化ビニル系繊維を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、従来技術において塩化ビニル樹脂用加工性改良剤として用いられているアクリル系重合体と、それより比粘度の小さなアクリル系重合体を併用し、比粘度の異なるアクリル系重合体を組み合わせて加工性改良剤として用い、塩化ビニル系樹脂に対して、可塑剤、前記加工性改良剤及び滑剤を適宜量添加することにより、上記目的を達成しうる本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本発明に係るポリ塩化ビニル系繊維は、(a)塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、(b)可塑剤1〜6重量部、(c)熱安定剤0.2〜5重量部、(d)滑剤0.2〜5重量部、加工性改良剤として、(e)0.08以上0.5未満の比粘度を有するアクリル系重合体1種以上を合計で0.2〜5重量部及び(f)0.5以上の比粘度を有するアクリル系重合体1種以上を合計で0.2〜5重量部、配合した塩化ビニル系樹脂組成物からなることを特徴とする。
【0008】
上記のような本発明に係るポリ塩化ビニル系繊維によれば、比粘度が異なる、即ち、重合度や分子量が異なるアクリル系重合体(e)及び(f)、並びに滑剤の組み合わせにより、塩化ビニル系樹脂組成物を溶融紡糸して繊維を製造する際に、加工初期のゲル化を促進させるアクリル系重合体(e)とゲル化促進効果が高い高分子量のアクリル系重合体(f)の相乗効果が起こり、従来よりも押出し時の塩化ビニル系樹脂粘度を高めることが可能になり、ダイスウェルが適度に大きくなることで、従来のポリ塩化ビニル系繊維に較べて滑剤の使用量を低減することができ、光沢や透明性に優れた繊維となるとともに、延伸、熱処理時に不均一に熱収縮が起こり、延伸、熱処理工程においてフィラメントに捩れが発現し、嵩高性に優れた繊維が得られるものと考えられる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に使用する塩化ビニル系樹脂とは、従来公知の塩化ビニルの単独重合物であるホモポリマー樹脂、または従来公知の各種のコポリマー樹脂であり、特に限定されるものではない。該コポリマー樹脂としては、従来公知のコポリマー樹脂を使用でき、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー樹脂、塩化ビニル−プロピオン酸ビニルコポリマー樹脂などの塩化ビニルとビニルエステル類とのコポリマー樹脂、塩化ビニル−アクリル酸ブチルコポリマー樹脂、塩化ビニル−アクリル酸2エチルヘキシルコポリマー樹脂などの塩化ビニルとアクリル酸エステル類とのコポリマー樹脂、塩化ビニル−エチレンコポリマー樹脂、塩化ビニル−プロピレンコポリマー樹脂などの塩化ビニルとオレフィン類とのコポリマー樹脂、塩化ビニル−アクリロニトリルコポリマー樹脂などが代表的に例示される。特に好ましくは、塩化ビニルの単独重合物であるホモポリマー樹脂、塩化ビニル−エチレンコポリマー樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー樹脂などを使用するのが良い。該コポリマー樹脂において、コモノマーの含有量は特に限定されず、成型加工性、糸特性などの要求品質に応じて決めることができる。
【0010】
本発明に使用する塩化ビニル系樹脂の粘度平均重合度は、450〜1800であることが好ましい。450未満であると、繊維としての強度、耐熱性が劣り好ましくない。逆に1800を超えると、溶融粘度が高くなるため、ノズル圧力が高くなり、安全な製造が困難になる傾向がある。これら成型加工性と繊維特性のバランスから、塩化ビニルの単独重合物でありホモポリマー樹脂を使用する場合は、粘度平均重合度が650〜1450の領域が特に好ましく、コポリマーを使用する場合は、コモノマーの含有量にも依存するが、粘度平均重合度は、1000〜1700の領域が特に好ましい。なお、前記粘度平均重合度は、樹脂200gをニトロベンゼン50mlに溶解させ、このポリマー溶液を30℃恒温槽中、ウベローデ型粘度計を用いて比粘度を測定し、JIS−K6721により算出したものである。
【0011】
また本発明に使用する塩化ビニル系樹脂は、乳化重合、塊状重合または懸濁重合などによって製造したものを使用できるが、繊維の初期着色性などを勘案して、懸濁重合によって製造したものを使用するのが好ましい。
【0012】
本発明に使用できる可塑剤としては、例えば、ジブチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジイソノニルフタレートなどのフタル酸系可塑剤、オクチルトリメリテートなどのトリメリット酸系可塑剤、オクチルピロメリテートなどのピロメリット酸系可塑剤、ポリエステル系可塑剤、エポキシ化大豆油などのエポキシ系可塑剤などを使用できる。これらの可塑剤は単独でも使用できるし、2種以上を併用しても良い。
【0013】
本発明で、上記可塑剤は、紡糸時の塩化ビニル系樹脂の粘度を下げ、紡糸機のノズル圧を下げる効果や糸切れ改善に効果がある。該可塑剤の使用量としては、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して1〜6重量部、好ましくは2〜3重量部である。1重量部未満であると、単糸切れや紡糸機のノズル圧力が高くなる。6重量部を超えると、この樹脂組成物から製造されるポリ塩化ビニル系繊維の耐熱性が下がり好ましくない。
【0014】
本発明に使用する熱安定剤は従来公知のものが使用できるが、中でも錫系熱安定剤、Ca−Zn系熱安定剤、ハイドロタルサイト系熱安定剤、ゼオライト系熱安定剤から選択される1種または2種以上の熱安定剤を0.2〜5重量部使用するのが好ましく。さらに好ましくは1〜3重量部である。0.2重量部未満では、熱安定剤としての効果が乏しい。5重量部を超えると、熱安定剤の増量効果が小さく、コスト高になり、経済的に不利である。
【0015】
本発明で前記熱安定剤は、紡糸時の熱分解、ロングラン性及び繊維の色調改良に効果を示す。前記ロングラン性とは、数日間にわたって紡糸工程を止めることなく安定して連続運転、生産できる性質のことであり、ロングラン性が低い樹脂組成物は、運転開始後、比較的短時間のうちに、例えばプレートアウトなどで糸切れが起こり始めたり、ダイ圧が上昇し始めたりして、ブレーカプレートやノズルを交換、再スタートする必要があり、生産効率が悪い。また、前記繊維の色調改良とは、繊維の初期(紡糸時)着色の改良(防止)のことである。前記した熱安定剤の中でも、特に好ましくは、紡糸時のノズル周囲に発生するスケール(ノズル目脂)発生量の比較的少ない錫系熱安定剤が良く、中でもメルカプト錫系熱安定剤、マレエート錫系熱安定剤、ラウレート錫系熱安定剤から選択される1種または2種以上を使用するのが良い。例えば、ジメチルスズメルカプト、ジメチルスズメルカプタイド、ジブチルスズメルカプト、ジオクチルスズメルカプト、ジオクチルスズメルカプトポリマー、ジオクチルスズメルカプトアセテートなどのメルカプト錫系熱安定剤、ジメチルスズマレエート、ジブチルスズマレエート、ジオクチルスズマレエート、ジオクチルスズマレエートポリマーなどのマレエート錫系熱安定剤、ジメチルラウレート、ジブチルスズラウレート、ジオクチルスズラウレートなどのラウレート錫系熱安定剤が例示される。
【0016】
本発明に使用される滑剤は、従来公知のものを用いることができるが、特に金属石鹸系滑剤、ポリエチレン系滑剤、高級脂肪酸系滑剤、エステル系滑剤、高級アルコール系滑剤から選択される1種または2種以上を塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0.2〜5.0重量部使用するのが好ましい。さらに好ましくは1〜4重量部である。該滑剤は、組成物の溶融状態、ならびに組成物と押出し機内の金属面、スクリュー、シリンダー、ダイスなどの金属面との接着状態を制御するために有効であり、0.2重量部未満になると、生産時にダイ圧上昇、吐出量低下により生産効率が低下し、更には糸切れやノズル圧力の上昇などが起こりやすくなり、安定生産が困難になる。5重量部以上になると、吐出量低下、糸切れ多発などにより、0.2重量部未満時と同様に安定生産が困難になり、また透明感のある繊維が得られない傾向にあり好ましくない。
【0017】
金属石鹸系滑剤としては、例えば、Na、Mg、Al、Ca、Baなどのステアレート、ラウレート、パルミテート、オレエートなどの金属石鹸が例示される。高級脂肪酸系滑剤としては、例えば、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、カプリン酸などの飽和脂肪酸、オレイン酸などの不飽和脂肪酸、またはこれらの混合物などが例示される。高級アルコール系滑剤としては、ステアリルアルコール、パルミチルアルコール、ミリスチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコールなどが例示される。エステル系滑剤としては、アルコールと脂肪酸からなるエステル系滑剤やペンタエリスリトールまたはジペンタエリスリトールと高級脂肪酸とのモノエステル、ジエステル、トリエステル、テトラエステル、またはこれらの混合物などのペンタエリスリトール系滑剤やモンタン酸とステアリルアルコール、パルミチルアルコール、ミリスチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコールなどの高級アルコールとのエステル類のモンタン酸ワックス系滑剤が例示される。
【0018】
0.08以上0.5未満の比粘度を有するアクリル系重合体(e)は、紡糸時の滑性と加工性の両方を塩化ビニル系樹脂に付与するものである。即ち、このアクリル系重合体(e)は、塩化ビニル系樹脂の紡糸時の流動性を増加させて、塩化ビニル系樹脂のゲル化を促進させ、押出し成型時に練りを効きやすくするいわゆる滑剤のような働きや、溶融樹脂の粘弾性の向上、ノズル出の溶融体にダイスウエリング効果を付与するなどの物性付与の効果も有するなど、塩化ビニル系樹脂組成物の紡糸性を大幅に改善する効果がある。また、塩化ビニル系樹脂との相溶性も優れているため、透明性を損なわない。
【0019】
なお、本発明においてアクリル系重合体の比粘度とは、アクリル系重合体をトルエン溶液に0.4重量%の濃度となるように溶解し、このポリマー溶液を30℃に保持してウベローデ型粘度計を使用して測定した値である。
【0020】
アクリル系重合体(e)は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、スチレンもしくはα−メチルスチレンの単独重合体又はそれらの2種以上の共重合体からなり、0.08以上0.5未満の比粘度を有するアクリル系重合体である。
【0021】
このアクリル系重合体(e)は、特に加工初期、即ち、押出し機に樹脂が入って、樹脂に熱が加わり練り加工が始まるコンプレッションゾーンでの塩化ビニル系樹脂のゲル化を促進させ、押出し成型時に練りを効きやすくするという効果を有している。また滑性も有しているため、アクリル系重合体(e)の添加により、滑剤(d)成分を減量することもできることから、必然的に塩化ビニル系樹脂の透明性を上げることも可能になる。即ち、従来、塩化ビニル樹脂用加工性改良剤として用いられているアクリル系重合体は、比粘度は0.5以上である。これに対し、本発明における(e)成分のアクリル系重合体(e)は、比粘度が0.5未満であって、従来の滑剤と、従来から塩化ビニル樹脂の加工性改良剤として用いられているアクリル系重合体との中間的な分子量・比粘度を有し、かつ従来の加工性改良剤と同様の加工性改良効果を奏し、しかも従来の加工性改良剤ほど分子量が大きくない。従って、アクリル系重合体(e)の添加量を増やしても、塩化ビニル系樹脂の透明性や樹脂粘度といった物性に与える影響が少なく、得られる繊維の特性を向上させることができるだけでなく、滑剤(d)成分の減量により繊維の透明性と光沢を向上させることができ、また紡糸時の吐出量アップを図ることが可能となる。
【0022】
前記アクリル系重合体(e)は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルなどのモノマーをラジカル開始剤の存在下にラジカル重合することにより得られるが、重合方法はこれに限られるものではなく、一般的に知られている公知の種々の重合方法を用いて重合することができる。共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体、等の任意の共重合形態をとって良い。これら重合体中の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、アルキルエステル部分の炭素数1〜10のものが好ましい。炭素数が11以上のものを用いると、塩化ビニル系樹脂との相溶性が低下し、得られた繊維の強度が低下する傾向にある。
この点から炭素数は8以下であるのが好ましい。
【0023】
前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの具体例としては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、i−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、メチルメタアクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタアクリレート、t−ブチルメタアクリレート、等が挙げられ、これらは、単独又は、2種類以上組み合わせて用いられる。
【0024】
本発明における好ましいアクリル系重合体(e)としては、例えばメチルアクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタアクリレートなどのモノマーからなるアクリル系共重合体であり、具体的には鐘淵化学工業(株)製のPA101(比粘度0.15)、三菱レーヨン(株)製のP−700(比粘度0.49)及び同P−710(比粘度0.12)などが挙げられる。
【0025】
アクリル系重合体(e)の使用量としては、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0.2〜5重量部程度が好ましい。さらに好ましくは、0.5〜2重量部である。0.2重量部未満であると、加工性改良効果が小さく、5重量部を超えると、加工時の塩化ビニル系樹脂の粘度が高くなり、安定生産が困難となる。
これらのアクリル系重合体(e)は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0026】
0.5以上の比粘度を有するアクリル系重合体(f)は、塩化ビニル系樹脂のゲル化を促進させ、押出し成型時に練りを効きやすくする効果を有し、またダイスから樹脂が出た時のダイスウエリング効果を付与することも可能であり、紡糸運転時の糸切れ防止にも効果がある。これらの効果付与を大きくするためには、アクリル系重合体(e)よりもさらに分子量が大きいアクリル系重合体を加工性改良剤として使用することが好ましい。このアクリル系重合体(f)は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、スチレンもしくはα−メチルスチレンの単独重合体又はそれらの2種以上の共重合体である。
【0027】
前記アクリル系重合体(f)は、溶融紡糸時の塩化ビニル系樹脂のゲル化を安定的に促進させると共に、高温時での引っ張り強度を改善することにより、安定した紡糸性を確保する。前記アクリル系重合体(f)は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルなどのモノマーをラジカル開始剤の存在下にラジカル重合することにより得られるが、重合方法はこれに限られるものではなく、一般的に知られている公知の種々の重合方法を用いて重合することができる。共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体、等の任意の共重合形態をとって良い。これら重合体中の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、アルキルエステル部分の炭素数1〜10のものが好ましい。炭素数が11以上のものを用いると、塩化ビニル系樹脂との相溶性が低下し、得られた繊維の強度が低下する傾向にある。この点から炭素数は8以下であるのが好ましい。
【0028】
前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの具体例としては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、i−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、メチルメタアクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタアクリレート、t−ブチルメタアクリレート、等が挙げられ、これらは、単独又は、2種類以上組み合わせて用いられる。
【0029】
本発明における好ましいアクリル系重合体(f)としては、例えばメチルメタクリレートを主成分とするアクリル系共重合体、具体的には鐘淵化学工業(株)製のPA20(比粘度1.0)、PA40(比粘度3.5)などが挙げられる。
【0030】
アクリル系重合体(f)の使用量としては、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0.2〜5重量部程度が好ましい。さらに好ましくは、0.5〜2重量部である。0.2重量部未満では加工性改良効果が小さく、5重量部を越えると、ダイスウエリング効果が大きくなりすぎて、逆に糸切れが多くなり、安定した生産が困難となる。また、アクリル系重合体(f)としては、前記のようなアクリル系重合体を単独でも使用できるし、2種以上併用してもよい。
【0031】
本発明のポリ塩化ビニル系繊維は、公知の溶融紡糸法により製造される。例えば、塩化ビニル系樹脂(a)、可塑剤(b)、熱安定剤(c)、滑剤(d)並びにアクリル系重合体(e)及びアクリル系重合体(f)を所定の割合で混合し、ヘンシェルミキサーなどで攪拌混合した後、押出し機に充填し、シリンダー温度150〜190℃、ノズル温度180±15℃の範囲で、紡糸性の良い条件で押出し、ノズル直下に設けた加熱紡糸筒内(200〜300℃雰囲気で紡糸性の良い条件)で約0.5〜1.5秒熱処理し、第一の引き取りロールによって紡糸して繊維状の未延伸糸とし、次に、第二の延伸ロールとの間で110℃の熱風循環箱を通して3倍に延伸し、さらに110℃に温度調整した箱の中に設置した2対の円錐形ロール間を引き回し、連続的に25%程度の緩和処理を実施し、マルチフィラメントを巻き取ることで製造される。
【0032】
本発明に使用する塩化ビニル系樹脂組成物は、従来公知の混合機、例えばヘンシェルミキサー、スーパーミキサー、リボンブレンダーなどを使用して混合してなるパウダーコンパウンド、またはこれを溶融混合してなるペレットコンパウンドとして使用することができる。該パウダーコンパウンドの製造は、従来公知の通常の条件で製造でき、ホットブレンドでもコールドブレンドでも良い。特に好ましくは、組成物中の揮発分を減少するために、ブレンド時のカット温度を105〜155℃迄上げてなるホットブレンドを使用するのが良い。該ペレットコンパウンドは、通常の塩化ビニル系ペレットコンパウンドの製造と同様にして製造できる。例えば、単軸押出し機、異方向2軸押出し機、コニカル2軸押出し機、同方向2軸押出し機、コニーダー、プラネタリーギアー押出し機、ロール混練り機などの混練り機を使用してペレットコンパウンドとすることができる。該ペレットコンパウンドを製造する際の条件は、特に限定はされないが、塩化ビニル系樹脂の熱劣化を防ぐため樹脂温度を185℃以下になるように設定することが好ましい。また該ペレットコンパウンド中に混入しうる掃除用具の金属片などの異物を取り除くために、目開きの細かいステンレスメッシュなどを混練り機内に設置したり、コールドカットの際に混入し得る「切り粉」などを除去する手段を取ったり、ホットカットを行うなどの方法は自在に可能であるが、特に好ましくは、「切り粉」混入の少ないホットカット法を使用するのが好ましい。
【0033】
また、前記塩化ビニル系樹脂組成物を繊維状の未延伸糸にする際には、従来公知の押出し機を使用できる。例えば単軸押出し機、異方向2軸押出し機、コニカル2軸押出し機などを使用できるが、特に好ましくは、口径が35〜85mmφ程度の単軸押出し機または口径が35〜50mmφ程度のコニカル押出し機を使用するのが良い。口径が過大になると、押出し量が多くなり、またノズル圧力が過大になり、未延伸糸の流出速度が速過ぎて、巻き取りが困難になる傾向があり好ましくない。
【0034】
上記のようにして得られる本発明のポリ塩化ビニル系繊維は、前記第一の引き取りロールと第二の延伸ロールとの間の延伸工程およびそれに引き続く熱処理工程において捩れることで嵩高性が付与される。前記のように延伸、熱処理工程において繊維が捩れる理由は定かではないが、比粘度が異なる、即ち、重合度や分子量が異なるアクリル系重合体(e)及び(f)、並びに滑剤の組み合わせにより、加工初期のゲル化を促進させるアクリル系重合体(e)とゲル化促進効果が高い高分子量のアクリル系重合体(f)の相乗効果が起こり、従来よりも押出し時の塩化ビニル系樹脂粘度を高めることが可能になり、ダイスウェルが適度に大きくなるとともに、延伸、熱処理時に不均一に熱収縮が起こり、フィラメントに捩れが発現したと推測している。
【0035】
【実施例】
以下に実施例を示して、本発明の具体的な実施態様をより詳細に説明するが、本発明は、この実施例のみに限定されるものではない。
【0036】
(1)シート透明性評価(Tt%)
表1の配合樹脂を185℃×5分でロール練り混練機にて溶融した後、190℃×10分でプレスし、3mm厚みのシートを作成し、日本電色(株)のヘーズメータNDH2000で全光線透過率(Tt%)を測定した。
全光線透過率Tt(%)=T2/T1×100
(但し、T1:入射光量(100)、T2:全光線透過量)
【0037】
(2)紡糸性評価
溶融紡糸する段階で、糸切れの発生状況を目視観察し、次のように5段階評価した。
・5:糸切れが1回以下/1時間。
・4:糸切れが2〜3回/1時間。
・3:糸切れが4〜6回/1時間。
・2:糸切れが6〜15回/1時間。
・1:糸切れが15回以上/1時間。
【0038】
(3)繊維の光沢及び透明性の評価
溶融紡糸後の繊維を目視観察し、次のように5段階評価した。
・5:表面が平滑で全面的に際立った光沢があり、かつ非常に透明感がある。
・4:表面が平滑で全面的に光沢があり、透明感がある。
・3:表面が平滑で全面的に光沢があるが、透明感がない。
・2:表面に微凹凸があり光沢に乏しいが、透明感がある。
・1:表面に微凹凸があり光沢に乏しく、透明感がない。
【0039】
(4)繊維の嵩高性
毛束を視覚、触覚で判断し、次のように3段階評価した。
・3:非常に捻じれがあり、嵩が非常に高い。
・2:捻じれがあり、嵩が高い。
・1:ほとんど捻じれがなく、嵩が低い。
【0040】
(実施例1〜4及び比較例1〜4)
塩化ビニル系樹脂、可塑剤、熱安定剤、滑剤、加工性改良剤としてのアクリル系重合体を下記の表1に示す所定の割合で混合し、ヘンシェルミキサーで攪拌混合した後、30mmφ押出し機に、孔断面積0.1mm、孔数120のノズルを取り付け、シリンダー温度150〜190℃、ノズル温度180±15℃の範囲で、紡糸性の良い条件で押出し、ノズル直下に設けた加熱紡糸筒内(200〜300℃雰囲気で紡糸性の良い条件)で約0.5〜1.5秒熱処理し、第一の引き取りロールによって紡糸した。次に、第二の延伸ロールとの間で110℃の熱風循環箱を通して3倍に延伸した。さらに110℃に温度調整した箱の中に設置した2対の円錐形ロール間を引き回し、連続的に25%緩和処理を実施し、単糸繊度73デシテックスのマルチフィラメントを巻き取った。この時の加工性(紡糸性)、及び得られたマルチフィラメントの物性について、上記の方法で評価した結果を表1に示した。
【0041】
【表1】
Figure 2004156149
【0042】
以上の結果から、本発明のポリ塩化ビニル系繊維において、塩化ビニル樹脂用加工性改良剤としての比粘度が比較的大きなアクリル系重合体(f)に加えて、それより比粘度の小さなアクリル系重合体(e)を配合することで、嵩高性が付与されることが確認できた。また、アクリル系重合体(e)を配合しない以外は実施例4と同様にしてマルチフィラメントを製造した比較例4は、比較例1〜3に比べて滑剤の添加量をアクリル系重合体(e)を配合した実施例と同様に低く抑えたため、得られた繊維の透明性については良好だったが、滑剤の添加量が不十分なため吐出量が大幅に低下し、糸切れの発生は少ないものの生産性が悪かった。これにより、比粘度の小さなアクリル系重合体(e)を配合することによって滑剤の使用量を低く抑えることが可能となり、透明性に優れたポリ塩化ビニル系繊維を、高生産性、低コストで生産できることが確認できた。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るポリ塩化ビニル系繊維は、光沢と透明性に優れ、かつ嵩高性を有し、人工毛髪として好適に使用できる。また、安定的に溶融紡糸が可能であることから、生産性も高く低コストで生産が可能であり、人工毛髪用以外の産業資材分野などにも応用可能である。

Claims (7)

  1. (a)塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、(b)可塑剤1〜6重量部、(c)熱安定剤0.2〜5重量部、(d)滑剤0.2〜5重量部、(e)0.08以上0.5未満の比粘度を有するアクリル系重合体1種以上を合計で0.2〜5重量部、(f)0.5以上の比粘度を有するアクリル系重合体1種以上を合計で0.2〜5重量部、配合してなる塩化ビニル系樹脂組成物からなることを特徴とするポリ塩化ビニル系繊維。
  2. 0.08以上0.5未満の比粘度を有するアクリル系重合体(e)が、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、スチレンもしくはα−メチルスチレンの単独重合体又はそれらの2種以上の共重合体であり、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルが、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、i−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、メチルメタアクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタアクリレート及びt−ブチルメタアクリレートよりなる群から選択される少なくとも1種である請求項1記載のポリ塩化ビニル系繊維。
  3. 0.08以上0.5未満の比粘度を有するアクリル系重合体(e)が、メチルアクリレート、ブチルアクリレート及びブチルメタアクリレートの共重合体である請求項1記載のポリ塩化ビニル系繊維。
  4. 0.5以上の比粘度を有するアクリル系重合体(f)が、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、スチレンもしくはα−メチルスチレンの単独重合体又はそれらの2種以上の共重合体であり、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルが、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、i−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、メチルメタアクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタアクリレート及びt−ブチルメタアクリレートよりなる群から選択される少なくとも1種である請求項1記載のポリ塩化ビニル系繊維。
  5. 可塑剤(b)が、フタル酸系可塑剤、トリメリット酸系可塑剤、ピロメリット酸系可塑剤、ポリエステル系可塑剤及びエポキシ系可塑剤からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1記載のポリ塩化ビニル系繊維。
  6. 熱安定剤(c)が、錫系熱安定剤、Ca−Zn系熱安定剤、ハイドロタルサイト系熱安定剤及びゼオライト系熱安定剤からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1記載のポリ塩化ビニル系繊維。
  7. 滑剤(d)が、金属石鹸系滑剤、ポリエチレン系滑剤、高級脂肪酸系滑剤、エステル系滑剤及び高級アルコール系滑剤からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1記載のポリ塩化ビニル系繊維。
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