JP4825631B2 - カムハウジング - Google Patents
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Description
第1の発明によると、まず、ラッシュアジャスタを装着凹部に装着する。この装着の際には、エア抜き通路を通じて装着凹部内の残留空気を外部に逃すことでラッシュアジャスタを確実に装着凹部に装着することができる。次に、装着面を本体部の外面に宛がうようにしてサブハウジングを本体部に固定する。この結果、本体部の外面によってエア抜き通路の開口が塞がれることでラッシュアジャスタ内の作動油がエンジンルーム内へ流出することを防ぐことができる。このようにして、装着凹部内における作動油の流出防止という課題と残留空気の排出という課題をともに解決することができる。
第2の発明によると、送油路をサブハウジングに形成することができる。したがって、送油路を別の配管を用いて設ける必要がなく、送油路と装着凹部とを一体に形成することができる。
第3の発明によると、バイパス通路で連通している両送油路のうちいずれか一方の送油路に作動油を供給することで、双方の送油路に作動油を供給することが可能となる。
第4の発明によると、装着凹部に連なる挿通路間を接続する連絡路をサブハウジングに形成することができる。したがって、連絡路を別の配管を用いて設ける必要がなく、各挿通路と連絡路とを一体に形成することができる。
第5の発明によると、エンジン稼動時にラッシュアジャスタをロッカアームに対して回動させながら接触状態を保つことができる。したがって、ラッシュアジャスタとロッカアームが一点で接触して偏摩耗することを防ぐことができる。
本発明の実施形態1を図1ないし図3によって説明する。本実施形態におけるエンジンは、自動車用のDOHC(ダブルオーバーヘッドカム)タイプエンジンであって、シリンダヘッド1と、このシリンダヘッド1とは別体で設けられカムシャフト2を回動可能に支持してシリンダヘッド1に固定されたカムハウジング3とを備えている。シリンダヘッド1は、複数のシリンダ(図示しない)が並んで(図1では紙面と直交する方向に)配されているシリンダブロック(図示しない)の上面においてヘッドガスケット(図示しない)を介してボルト締めにより固定されている。このシリンダヘッド1は、後述する両バルブ10,11を移動可能に支持するバルブ収容部1Aと、バルブ収容部1Aの外周壁から連続して立ち上がる外壁1Bとから構成されている。
まず、ラッシュアジャスタ18をサブハウジング20の装着凹部21内に装着する。このとき、装着凹部21内に残留する空気は、エア抜き通路22を通じて外部に逃げるため、ラッシュアジャスタ18を装着凹部21の底面まで確実に挿入することができる。ラッシュアジャスタ18を装着凹部21内に装着した後、サブハウジング20を本体部4のサブハウジング取付部4Bにボルト締めにより固定する。これにより、連絡路23のえぐられた部分はサブハウジング取付部4Bの外面によって閉じられる。これと同時に、吸気側および排気側の両連絡路23は、バイパス通路34によって連通する。この結果、両連絡路23のうちいずれか一方の端部をオイル通路に接続することで、両連絡路23に作動油を供給することができる。
1.まず、ラッシュアジャスタ18を装着凹部21に装着する。この装着の際には、エア抜き通路22を通じて装着凹部21内の残留空気を外部に逃すことでラッシュアジャスタ18を確実に装着凹部21に装着することができる。次に、装着面20Aを本体部4の外面に宛がうようにしてサブハウジング20を本体部4に固定する。この結果、本体部4の外面によってエア抜き通路22の開口が塞がれることで低圧室27内の作動油がエンジンルーム内へ流出することを防ぐことができる。このようにして、装着凹部21内における作動油の流出防止という課題と残留空気の排出という課題をともに解決することができる。
次に、本発明の実施形態2を図4によって説明する。本実施形態のカムハウジング40は、実施形態1における本体部4の構造を一部変更したものであって、重複する部分については説明を省略する。すなわち、本実施形態におけるカムハウジング40は、実施形態1におけるシャフト支持部4Aが外壁1Bの内側に収容されている。そのため、サブハウジング取付部4Bの下面がシリンダヘッド1のバルブ収容部1Bの上面に載せられて、ボルト締めにより固定されている。したがって、外壁1Bの上端面に直接ヘッドカバー(図示しない)を取り付けることができるから、実施形態1のようにカムハウジング3を介してヘッドカバーを取り付ける場合よりも、シール面数を減らすことができ、シール性能を高めることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
2…カムシャフト
2A…吸気側カムシャフト
2B…排気側カムシャフト
3…カムハウジング
4…本体部
4A…シャフト支持部
4B…サブハウジング支持部
10…吸気バルブ
11…排気バルブ
16…カム
18…ラッシュアジャスタ
20…サブハウジング
20A…装着面
21…装着凹部
22…エア抜き通路
23…連絡路
24…挿通路
34…バイパス通路
Claims (5)
- シリンダヘッドとは別体で設けられ前記シリンダヘッドに設けられたバルブを駆動するためのカムシャフトを回動可能に支持して前記シリンダヘッドに固定される本体部と、
上方に向かって開口する装着凹部であってラッシュアジャスタを装着するための装着凹部を有し、前記装着凹部の開口が設けられた面とは異なる装着面を前記本体部の外面に宛がうことで前記本体部に固定されるサブハウジングと、
前記ラッシュアジャスタが前記装着凹部に装着されたときに前記ラッシュアジャスタと前記装着凹部の底面とによって前記装着凹部内に内部空間が形成され、その内部空間を構成する壁面と前記装着面との間を貫通することで前記サブハウジングに設けられたエア抜き通路とを備え、
前記エア抜き通路の前記本体部側の開口が前記本体部の前記外面によって塞がれているカムハウジング。 - 前記サブハウジングには、前記装着凹部内に連通して前記ラッシュアジャスタに作動油を供給する送油路が形成されている請求項1記載のカムハウジング。
- シリンダヘッドとは別体で設けられ前記シリンダヘッドに設けられたバルブを駆動するためのカムシャフトを回動可能に支持して前記シリンダヘッドに固定される本体部と、
ラッシュアジャスタを装着するための装着凹部を有し前記装着凹部の開口が設けられた面とは異なる装着面を前記本体部の外面に宛がうことで前記本体部に固定されるサブハウジングと、
前記ラッシュアジャスタが前記装着凹部に装着されたときに前記装着凹部内に形成される内部空間を構成する壁面と前記装着面との間を貫通することで前記サブハウジングに設けられたエア抜き通路とを備え、
前記サブハウジングには、前記装着凹部内に連通して前記ラッシュアジャスタに作動油を供給する送油路が形成されており、
前記カムシャフトは、吸気バルブを駆動する吸気側カムシャフトと排気バルブを駆動する排気側カムシャフトとを備え、前記本体部は、前記両カムシャフトを支持するシャフト支持部とそのシャフト支持部のうち前記両カムシャフト間の位置から突出して設けられたサブハウジング取付部とを備え、前記サブハウジング取付部を挟む両側でかつ前記両カムシャフトと対応する位置に前記サブハウジングがそれぞれ固定されているものにおいて、前記サブハウジング取付部には、前記サブハウジング取付部の外面のうち前記装着面によって宛がわれる面に開口するバイパス通路が貫通して設けられ、前記各サブハウジングの前記各送油路は前記バイパス通路によって連通しているカムハウジング。 - シリンダヘッドとは別体で設けられ前記シリンダヘッドに設けられたバルブを駆動するためのカムシャフトを回動可能に支持して前記シリンダヘッドに固定される本体部と、
ラッシュアジャスタを装着するための装着凹部を有し前記装着凹部の開口が設けられた面とは異なる装着面を前記本体部の外面に宛がうことで前記本体部に固定されるサブハウジングと、
前記ラッシュアジャスタが前記装着凹部に装着されたときに前記装着凹部内に形成される内部空間を構成する壁面と前記装着面との間を貫通することで前記サブハウジングに設けられたエア抜き通路とを備え、
前記サブハウジングには、前記装着凹部内に連通して前記ラッシュアジャスタに作動油を供給する送油路が形成されており、
前記シリンダヘッドが組み付けられるシリンダブロックには複数のシリンダが形成されており、前記サブハウジングは、前記各シリンダと対応する位置に凹設された複数の前記装着凹部を有した一体形に構成され、前記送油路は、前記各装着凹部に連なる各挿通路と前記各挿通路間を接続する連絡路とを含んで前記サブハウジングに形成されているカムハウジング。 - シリンダヘッドとは別体で設けられ前記シリンダヘッドに設けられたバルブを駆動するためのカムシャフトを回動可能に支持して前記シリンダヘッドに固定される本体部と、
ラッシュアジャスタを装着するための装着凹部を有し前記装着凹部の開口が設けられた面とは異なる装着面を前記本体部の外面に宛がうことで前記本体部に固定されるサブハウジングと、
前記ラッシュアジャスタが前記装着凹部に装着されたときに前記装着凹部内に形成される内部空間を構成する壁面と前記装着面との間を貫通することで前記サブハウジングに設けられたエア抜き通路とを備え、
前記装着凹部は円孔形状をなし、前記ラッシュアジャスタの外周面を構成するボディは有底筒状でかつ前記ボディの下端部が弧状に膨出し、その膨出部の表面が前記装着凹部の底面と点接触しつつ前記ラッシュアジャスタが前記装着凹部内で回動可能であるカムハウジング。
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