JP2684229B2 - パラボラアンテナ用反射鏡の製造方法 - Google Patents

パラボラアンテナ用反射鏡の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は反射鏡面に金属箔が転写されている合成樹脂
射出成形パラボラアンテナ用反射鏡の製造方法に関す
る。
〔従来の技術〕
衛星放送等に用いられるパラボラアンテナの放物面反
射鏡にはアルミニウム、銅等の金属材料が使用されるこ
とが多かったが、近年取扱いが簡便で、成形加工が容易
な上量産しやすいプラスチック製のものが多用されるよ
うになってきた。
しかし、プラスチックをパラボラアンテナの反射鏡の
材料として用いる場合には、その反射面に電波反射層即
ち導体層を設けて受信に必要な高い反射性能を付与する
必要がある。
その導体層付与の従来方法としては金属箔を接着す
る方法、金属ペースト(例:Cuペースト)を塗布する
方法、射出成形金型内に設けた金属ペースト塗布ポリ
エチレンテレフタレート(PET)フィルムからその金属
層を転写する方法がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記の方法は端部の処理や金属箔が
破れたり皺が発生して金属箔を均一に展着するのが難し
く、又、発生した皺に対する処理も煩雑である他、金属
と基体樹脂の熱膨張係数の相違に由来する剥れ、皺、割
れ等の問題があり、好ましい方法とはいえなかった。
又の方法は塗布、乾燥、トップコート、再乾燥とい
う具合に工程が多くなりコストアップが避けられず、性
能面でもビヒクルによって金属粒子がコートされている
ため導電性が不充分という問題点があった。
さらに、本発明方法に比較的近いの方法も、射出圧
でフィルムが変形し易く、そのため転写された導体層に
皺が発生するという問題点があり、一方、射出圧を低め
にすると密着性が低下して肝心の導電性が不充分になる
という問題点があった。又、この方法には射出成形温度
の高いエンジニアリング樹脂を用いた場合、ベースフィ
ルムが熱変形し良好な転写が不可能になるという問題点
もあった。
本発明は上記の従来法の問題点を解決し、良好な鏡面
を有し、優れた導電性(反射性)を発揮する合成樹脂射
出成形パラボラアンテナ用反射鏡の簡便且つ経済的な製
造方法を提供することを課題とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は上記課題を解決するため、射出成形におけ
る転写の技術を種々検討した結果、金属箔を重ね合せた
布地を用い、この布地から射出成形体に該金属箔を転写
することにより、上記課題を一挙に解決できることを見
出し本発明を完成した。
即ち本発明は、金属箔を重ね合せた布地を該金属箔が
樹脂側にくるようにパラボラアンテナ反射鏡の金型のキ
ャビティ内に設置した後、該金型をセットし、可塑化し
た合成樹脂を射出し、次いで得られた射出成形体から上
記布地を剥離することを特徴とする上記布地の表面形状
と該布上の金属箔を同時に表面に転写された射出成形パ
ラボラアンテナ用反射鏡の製造方法を提供するものであ
る。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明で用いる金属箔としては、アルミニウム箔、銅
箔、銀箔、その他市販の金属箔が使用される。
本発明で用いられる布地は、市販されている天然、再
生、もしくは合成繊維の布地の中から目的に応じて適宜
選択すればよいが、好ましくは用いる樹脂の種類、特に
その射出に要する樹脂温、樹脂圧、金型温度等の条件と
経済性を勘案して選択する。
したがって、汎用樹脂の場合には市販のほとんどの布
地が用いられるが、射出に高温、高圧、高金型温度を必
要とするエンジニアリングプラスチックの場合には、天
然繊維、再生繊維、無機繊維、アラミド繊維、アクリル
繊維等の実質的に非熱可塑性を示す繊維或いは耐熱性の
優れた繊維の布地を使用することが好ましい。
又、本発明には金属箔の表面に布目等の布地表面の凹
凸形状が同時に転写されることにより、いわゆるシボ模
様による艶消し効果が出るため、パラボラアンテナの設
置で問題になりがちな光の反射の問題が解消されるとい
う利点もある。
さらに、ロゴマーク等の凹凸模様を表面に付与したい
ときには、該布地の裏面(金属箔/トップコート層のあ
る面と反対側の面)に当該ロゴマークの凹凸型を貼着等
により取り付けて射出成形すればよい。
なお、本発明においても金属箔にその酸化及び剥離を
防止し、強度、耐候性を向上せしめるために通常行われ
ているような耐候性向上用塗料を塗布したり、表面処理
を施したり、フィルム等を接着したりすることができる
ことは当然である。
本発明で用いられる合成樹脂は従来射出成形用樹脂と
して使用されていたものならいずれも用いることができ
る。すなわち、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリ
オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、PET樹脂、PC樹
脂、ポリアミド系樹脂、PS、ABS、HIPS等のポリスチレ
ン系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂の他、エンジ
ニアリング樹脂なども使用できる。
次に、本発明のパラボラアンテナ用反射鏡の製造方法
を説明する。
まず、上記の金属箔を重ね合わせた布を張設した射出
成形用金型を準備する。この金型に、押出ノズルより熱
溶融樹脂を押出し、パラボラアンテナの反射鏡の金型キ
ャビティを充満させる。次いで冷却固化すると表面に前
記した金属箔を重ね合せた布が付着した成形品が得られ
る。この成形品を金型から取り出した後、もしくは取り
出しの際、表面に付着した該布を剥離すると金属箔とも
に該布表面の形状、凹凸、模様等が転写された優れた反
射特性を有するパラボラアンテナ用反射鏡が得られる。
金属箔を重ね合せた布地をインサートする方法は、従
来のプラスチックフィルムのインサート方法と同じ方法
が使用できる。この場合、該布地を金型に両面テープ等
を用いて貼り付けるのは簡便な方法であり、又、適当な
機械的な方法により布地を設置することもできる。
その他、市販のインモールド装置を用いてもよい。
成形して得た射出成形体より布地を剥離するには、人
力又は機械的な方法で行えばよい。
〔作用〕
本発明において金型内に熱溶融樹脂が射出されると、
その金型内に設置された金属箔を重ね合せた布が表面に
付着した成形体が成形される。この際熱圧の作用により
金属箔が成形体に固着し、該布地を剥離すると成形体上
に転写される。
これに対し、従来のプラスチックシートを用いる場合
には、空気流の抵抗のため波打ったり、空気溜りによっ
て転写及び成形が不完全になったり、又、プラスチック
スシートは射出樹脂の熱で軟化変形ないしは溶融してし
まうことが多い。
又本発明においては、射出圧が高くでき、且つ使用す
る布地の熱伝導率が低いことを利用して、金属箔と射出
樹脂との接触を高温下に行うことができるので、金属箔
の転写面への密着も良好となり、導電性(電波反射性)
が大巾向上するという効果が得られる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を示す。
実施例1 アルミ箔(福田金属箔粉工業製、50μm)を薄地のナ
イロン平織生地(旭化成工業製)の上に重ね合せる。こ
の重ね合せた布地を直径538mmの回転放物面状のパラボ
ラアンテナ反射鏡の金型にテープを用いて設置した。
次に、ポリフェニレンエーテル系樹脂(旭化成工業製
ザイロン F400H)を成形温度270℃で射出成形して、上
記布地の付着した成形品を得る。この成形品から該布地
を剥離すると表面抵抗の良好な導電性と布目模様による
光の反射が防止されたパラボラアンテナ用反射鏡が得ら
れた。
実施例2 実施例1で用いたナイロン平織布の裏面に所定のロゴ
マークの型紙を付着して実施例1と同様にして実施し
た。反射鏡面に該布地の布目模様とともにロゴマークが
浮出したアルミ箔を有するパラボラアンテナ用反射鏡が
得られた。
〔発明の効果〕
本発明は、導電性(電波反射特性)が優れ、且つ皺の
発生及び温度変化による金属箔の剥離、割れを解消した
表面状態の良好な反射鏡面を持つ合成樹脂射出成形パラ
ボラアンテナ用反射鏡が経済的つ容易に提供できるとい
う効果を有する。又、本発明には反射鏡面に金属箔接合
と同時に極めて簡単、経済的に光反射防止とトップコー
ト及びロゴマーク等の付与も行えるという効果もある。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属箔を重ね合せた布地を該金属箔が樹脂
    側にくるようにパラボラアンテナ反射鏡の金型のキャビ
    ティ内に設置した後、該金型をセットし、可塑化した合
    成樹脂を射出し、次いで得られた射出成形体から上記布
    地を剥離することを特徴とする上記布地の表面形状と該
    布上の金属箔を同時に表面に転写された射出成形パラボ
    ラアンテナ用反射鏡の製造方法。
  2. 【請求項2】金属箔がアルミニウム箔又は銅箔又は銀箔
    である請求項1記載のパラボラアンテナ用反射鏡の製造
    方法。
  3. 【請求項3】裏面にロゴマークの凹凸形状を付着した布
    地を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載のパ
    ラボラアンテナ用反射鏡の製造方法。
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