JP4806617B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4806617B2
JP4806617B2 JP2006269593A JP2006269593A JP4806617B2 JP 4806617 B2 JP4806617 B2 JP 4806617B2 JP 2006269593 A JP2006269593 A JP 2006269593A JP 2006269593 A JP2006269593 A JP 2006269593A JP 4806617 B2 JP4806617 B2 JP 4806617B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
pressure chamber
signal
meniscus
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006269593A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008087288A (ja
JP2008087288A5 (ja
Inventor
完司 永島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2006269593A priority Critical patent/JP4806617B2/ja
Priority to US11/905,340 priority patent/US7770990B2/en
Publication of JP2008087288A publication Critical patent/JP2008087288A/ja
Publication of JP2008087288A5 publication Critical patent/JP2008087288A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4806617B2 publication Critical patent/JP4806617B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明は、インクジェット記録装置に係り、特に、インクを吐出していない圧力室近傍の流路内の気泡を共振させ印刷中にインクの循環流に乗せて排出するインクジェット記録装置に関する。
従来より、多数のノズルを配列させたインクジェット記録ヘッド(インク吐出ヘッド)を有し、このインクジェット記録ヘッドと記録媒体を相対的に移動させながら、インクジェット記録ヘッドのノズルから記録媒体に向けインクを液滴として吐出することにより、記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置(インクジェットプリンタ)が知られている。
インクジェット記録装置におけるインク吐出方法として、従来から様々な方法が知られている。例えば、圧電素子(ピエゾアクチュエータ)の変形によって圧力室(インク室)の一部を構成する振動板を変形させて、圧力室の容積を変化させ、圧力室の容積増大時にインク供給路から圧力室内にインクを導入し、圧力室の容積減少時に圧力室内のインクをノズルから液滴として吐出する圧電方式が知られている。
このようなインクジェット記録ヘッドを有するインクジェット記録装置においては、インクを貯蔵するインクタンクからインク供給路(インク経路)を介してインクジェット記録ヘッドにインクを供給し、様々な吐出方法でインクを吐出しているが、印字の指示があった場合には直ちに印字が実行されるようにインクジェット記録ヘッドのノズルには常にインクが満たされている。
しかし、ヘッド内のインクが、気泡を含んでいると、圧力室内で発生した圧力が気泡によって吸収されたりして正しくインクに伝わらず吐出不良を起こしたり、インク流路が気泡やゴミ等で塞がれて甚だしい場合には不吐出となることもある。従来このような場合には、圧電素子等を駆動して強制的にインクを吐出(パージ)したり、記録ヘッドをキャップで密閉して、気泡やゴミ等を含んだインクをポンプで吸引したりしているが、その間、画像記録を中断しなければならない。
そこで、ヘッド内のインク中の気泡をなるべく排除する必要がある。そのため従来より、インク中の気泡を排除するための様々な方法が提案されている。
例えば、インクジェット記録装置の非記録時に、記録装置の記録ヘッドのノズルを含むインク流路内のインクに振動を与えて、インク流路内の気泡や異物等を除去するインクジェット記録装置において、上記振動のエネルギーを徐々に低減させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。また、特許文献1には、特に励振用信号は記録ヘッドを構成する基板の共振周波数などを用いるのがよく、例えば6KHzないし13KHzがよい。また一定の周波数幅で繰返しスイープさせるとよい、と記載されている。
また、例えば、インクジェット記録装置において、インク供給口に振動体を設け、インクタンクに加えられる圧力により流れを生じたインクに振動体により振動を与えて、外室の内壁に付着している気泡をこの振動により浮かして気泡排出口から排出、除去するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2等参照)。
また、例えば、ヘッドにキャップを行い、ヘッドの液路内のインクをポンプで吸引すると同時に、ヘッドドライバに信号を印加してヘッドを駆動することでインクを振動させ、液路の内壁に付着した気泡を取り易くする際、液路内の気泡の大きさにより気泡の共振周波数が異なるため、ヘッドを駆動する周波数を変化(スイープ)させるようにしたインクジェット記録装置の回復方法が知られている(例えば、特許文献等参照)。
また、例えば、ヘッドのノズル部をキャップで覆い、ポンプでインクを吸引しながら、ヘッドの圧電素子をまず高周波域で駆動させて噴射チャンネル系統の壁面に付着している気泡を浮遊させ、駆動周波数を次第に低く(スイープ)して、低周波域、すなわちインク中に浮遊した気泡が噴射チャンネル系統の壁面に衝突して付着しない程度でかつキャビティーションが発生しない程度の周波数帯域に落とすようにしたインクジェットプリンタ用ヘッド保護装置が知られている(例えば、特許文献4等参照)。
特開昭61−227061号公報 特開昭55−71567号公報 特開昭63−295267号公報 特開昭63−94848号公報
しかしながら、従来は、例えば上述した特許文献に記載されたもののように、ノズルをキャップして、インクに振動を与えて気泡を流路壁面から遊離させながら、ポンプで吸引することによって気泡を排除するようにした構成がほとんどであり、このような構成では印刷実行中に気泡除去機能を使用することができず、気泡を除去する場合には印刷を中断しなければならなかった。
このため、ページ幅のフルラインヘッドを用いたシングルパス印刷用のプリンタで連続印刷を行う場合に、上のような従来技術を用いたのでは、気泡を除去する際にはノズルをキャップしてポンプで吸引するような印刷を中断する動作を伴うため、著しく生産性を低下させるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、印刷実行中にも気泡除去動作を行うことができ、生産性を低下させることのないインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、インクを吐出するノズルにノズル流路を介して連通する圧力室と、前記圧力室にインクを供給するインク供給口と、前記ノズル流路に連通し、圧力室からのインクを還流させるための還流路と、前記圧力室にインクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記ノズルよりインクを吐出し記録中においても、前記インク供給口側から前記還流路側に流れるようなインクの循環流を発生させる循環流発生手段と、前記記録中に、インクを吐出する前記圧力室のアクチュエータに対しインク吐出用の信号を与えるとともに、インクを吐出しない前記圧力室のアクチュエータに対しては、インクが吐出しない程度に前記ノズル内のインク液面を揺らす、メニスカス揺らし信号を与える制御装置と、を備え、前記制御装置は、1単位周期内に方形波を含む前記メニスカス揺らし信号の、前記方形波の幅を順次異ならせて、インクを吐出しない前記圧力室のアクチュエータに対して与えることを特徴とするインクジェット記録装置を提供する。
これにより、圧力室内のインクの揺らし周波数をより大きな範囲で変化させ、また大きな振幅を得ることができ、気泡排除性を高めることができる。
また、請求項に示すように、前記メニスカス揺らし信号の制御によって発生するインクの振動が前記圧力室の共振周波数に近い条件の場合には、前記メニスカス揺らし信号の振幅を他の周波数における振幅よりも小さくすることを特徴とする。
これにより、メニスカス揺らし信号による誤吐出を防ぐことができ、共振周波数以外では、より大きな振動を与えられ、気泡の排除性を向上させることができる。
また、請求項に示すように、前記メニスカス揺らし信号の制御は、前記圧力室に入り得る気泡のサイズの範囲に対して共振が起きる周波数範囲の振動を励起するようなメニスカス信号を印加し、前記気泡のサイズは、前記インク供給口側に設けられたフィルタのメッシュの大きさを最大とし、インク吐出に影響する最小の気泡のサイズを最小とすることを特徴とする。
これにより、定めた周波数範囲で集中的にインクを振動させることで、より短時間に気泡を排除することができる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、インクを吐出するノズルにノズル流路を介して連通する圧力室と、前記圧力室にインクを供給するインク供給口と、前記ノズル流路に連通し、圧力室からのインクを還流させるための還流路と、前記圧力室にインクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記ノズルよりインクを吐出し記録中においても、前記インク供給口側から前記還流路側に流れるようなインクの循環流を発生させる循環流発生手段と、前記記録中に、インクを吐出する前記圧力室のアクチュエータに対しインク吐出用の信号を与えるとともに、インクを吐出しない前記圧力室のアクチュエータに対しては、インクが吐出しない程度に前記ノズル内のインク液面を揺らす、メニスカス揺らし信号を与える制御装置と、を備え、(インク供給口側の抵抗/還流路側の抵抗)>(インク供給口のイナータンス/還流路のイナータンス)とし、前記メニスカス揺らし信号は、前記圧力室を加圧する際の信号の単位時間当たりの平均変化量の絶対値よりも圧力室を減圧する際の信号の単位時間当たりの平均変化量の絶対値を大きくすることを特徴とするインクジェット記録装置を提供する。
これにより、インク循環を促進する流れを形成することができるとともに、この流れによって気泡排除性が高まり、より短時間で気泡を排除することができる。
また、請求項に示すように、前記メニスカス揺らし信号に対して、前記気泡が高次モードで振動する高周波信号を同時に印加することを特徴とする。
これにより、気泡剥離と気泡の溶解を同時に促進させることが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、圧力室内のインクの揺らし周波数を変化させることができ、気泡排除性を高め、印刷実行中にも気泡除去動作を行うことができ、生産性を低下させることのないインクジェット記録装置を得ることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るインクジェット記録装置について詳細に説明する。
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置の第1実施形態の概略を示す全体構成図である。
図1に示すように、このインクジェット記録装置10は、インクの色毎に設けられた複数の印字ヘッド(液体吐出ヘッド)12K、12C、12M、12Yを有する印字部12と、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、印画済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26とを備えている。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置されている。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコードあるいは無線タグ等の情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻き癖が残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻き癖方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラー31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する部分が平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔(図示省略)が形成されている。図1に示したとおり、ローラー31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバー34が設けられており、この吸着チャンバー34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラー31、32の少なくとも一方にモータ(図示省略)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1において、時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は、図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、あるいはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラー線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラー・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラー・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面にローラーが接触するので、画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面と接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹きつけ、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部12は、最大紙幅に対応する長さを有するライン型ヘッドを紙搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に配置した、いわゆるフルライン型のヘッドとなっている(図2参照)。
図2に示すように、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yは、本インクジェット記録装置10が対象とする最大サイズの記録紙16の少なくとも一辺を超える長さにわたってインク吐出口(ノズル)が複数配列されたライン型ヘッドで構成されている。
記録紙16の搬送方向(紙搬送方向)に沿って上流側(図1の左側)から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に各色インクに対応した印字ヘッド12K、12C、12M、12Yが配置されている。記録紙16を搬送しつつ各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yからそれぞれ色インクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするフルラインヘッドがインク色毎に設けられてなる印字部12によれば、紙搬送方向(副走査方向)について記録紙16と印字部12を相対的に移動させる動作を一回行うだけで(すなわち、一回の副走査で)記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、印字ヘッドが紙搬送方向と直交する方向(主走査方向)に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
なお、ここで主走査方向及び副走査方向とは、次に言うような意味で用いている。すなわち、記録紙の全幅に対応したノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時、(1)全ノズルを同時に駆動するか、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動するか、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動するか、等のいずれかのノズルの駆動が行われ、用紙の幅方向(記録紙の搬送方向と直交する方向)に1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字をするようなノズルの駆動を主走査と定義する。そして、この主走査によって記録される1ライン(帯状領域の長手方向)の示す方向を主走査方向という。
一方、上述したフルラインヘッドと記録紙とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。そして、副走査を行う方向を副走査方向という。結局、記録紙の搬送方向が副走査方向であり、それに直交する方向が主走査方向ということになる。
また本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態には限定されず、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等のライト系インクを吐出する印字ヘッドを追加する構成も可能である。
図1に示したように、インク貯蔵/装填部14は、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに対応する色のインクを貯蔵するタンクを有し、各タンクは図示を省略した管路を介して各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段等)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
印字検出部24は、印字部12の打滴結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ等)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24は、少なくとも各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列を有するラインセンサで構成される。このラインセンサは、赤(R)の色フィルタが設けられた光電変換素子(画素)がライン状に配列されたRセンサ列と、緑(G)の色フィルタが設けられたGセンサ列と、青(B)の色フィルタが設けられたBセンサ列とからなる色分解ラインCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、受光素子が二次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。
印字検出部24は、各色の印字ヘッド12K、12C、12M、12Yにより印字されたテストパターンを読み取り、各ヘッドの吐出検出を行う。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定等で構成される。
印字検出部24の後段には、後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹きつける方式が好ましい。
多孔質のペーパに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラー45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
このようにして生成されたプリント物は、排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える選別手段(図示省略)が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に、本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成されている。
また、図示を省略したが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられている。
次に、印字ヘッド(液体吐出ヘッド)のノズル(液体吐出口)の配置について説明する。インク色毎に設けられている各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によって印字ヘッドを表すものとし、図3に印字ヘッド50の平面透視図を示す。
図3に示すように、本実施形態の印字ヘッド50は、インクを液滴として吐出するノズル51、インクを吐出する際インクに圧力を付与する圧力室52、図3では図示を省略した共通流路から圧力室52にインクを供給するインク供給口53を含んで構成される圧力室ユニット54が千鳥状の2次元マトリクス状に配列され、ノズル51の高密度化が図られている。
このような印字ヘッド50上のノズル配置のサイズは特に限定されるものではないが、一例として、ノズル51を横48行(21mm)、縦600列(305mm)に配列することにより2400npiを達成する。
図3に示す例においては、各圧力室52を上方から見た場合に、その平面形状は略正方形状をしているが、圧力室52の平面形状はこのような正方形に限定されるものではない。圧力室52には、図3に示すように、その対角線の一方の端にノズル51が形成され、他方の端にインク供給口53が設けられている。
図4は、図3中の4−4線に沿った圧力室ユニット54の断面図である。
図4に示すように、圧力室52の天面を構成している振動板56の上には圧電素子(PZT、ピエゾ)58が形成されている。圧電素子58の上面には個別電極57が形成され、また振動板56が共通電極を兼ね、共通電極(振動板56)と個別電極57に駆動電圧を印加することによって圧電素子58が駆動される。これにより、振動板56が変形し、圧力室52の容積が減少し、圧力室52内のインクに圧力が加わり、インクがノズル51から吐出される。
また、圧電素子58の上側には圧電素子58の自由な駆動を確保し保護するためのピエゾカバー59が設けられており、ピエゾカバー59の上側にはインクを各圧力室52に供給する共通流路55が形成されている。圧力室52は、インク供給口53を通じて共通流路55と連通しており、インクが吐出された後、圧電素子58への電圧印加が解除されると圧力室52の容積は元にもどり、共通流路55からインク供給口53を介して新しいインクが圧力室52に供給されるようになっている。
また、圧力室52とノズル51を結ぶノズル流路51aには、共通循環路60とノズル流路51aとを連通する還流路62が形成されている。なお、インク供給口53を第1の絞り、還流路62を第2の絞りと言うこともある。また、図4に示すように、共通循環路60から矢印で示すようにヘッドの印字範囲外で、記録媒体に接触しないように、管が延び、溶媒濃度検出器等を経てインクが循環するようになっている。この共通循環路60や還流路62等を含むインク循環系については後述する。
図5は、印字ヘッド50とインク供給/インク循環系の部分を示す概略構成図である。
図5に示すように、印字ヘッド50にインクを供給するためにインクタンク64、サブタンク66及びポンプP0、P1、P2が設けられている。
インクタンク64は印字ヘッド50にインクを供給するための基タンクであり、図1で説明したインク貯蔵/装填部14に設置される。インクタンク64の形態には、インク残量が少なくなった場合に、補充口(図示省略)からインクを補充する方式と、タンクごと交換するカートリッジ方式とがある。使用用途に応じてインク種類を替える場合には、カートリッジ方式が適している。この場合、インクの種類情報をバーコード等で識別して、インク種類に応じて吐出制御を行うことが好ましい。なお、図5のインクタンク64は、先に記載した図1のインク貯蔵/装填部14と等価のものである。
また、サブタンク66は、インクタンク64と印字ヘッド50を繋ぐ管路中に設けられている。サブタンク66は、インク温度調整用加熱冷却器68を内蔵し、高粘度インクをヘッド内温度センサ(図示省略)で55℃になるように温調することでインク粘度を下げている。また、サブタンク66は、ヘッドの内圧変動を防止するダンパー効果及びリフィルを改善する機能をも有している。
インクタンク64とサブタンク66の間には、ポンプP0が設けられ、ポンプP0を駆動することによりインクタンク64からサブタンク66にインクが供給される。ポンプP0は、サブタンク66のインク量を一定にするように制御される。
サブタンク66から印字ヘッド50内の共通流路55へは、ポンプP1によりフィルタ70を介してインクが供給される。フィルタ70は、フィルタ・メッシュサイズをノズル51の直径よりも10%程度小さく設定することで、異物や気泡を除去しノズル詰まりを防止している。
また、印字ヘッド50とサブタンク66の間にもう一つのポンプP2が設けられ、ポンプP2により共通流路55のインクを回収し、サブタンク66に戻すようになっている。なお、ポンプP2と印字ヘッド50の間に真空脱気装置を設けるようにしてもよい。
ポンプP1とポンプP2の圧力差と共通流路55の抵抗によって、共通流路55を流れるインクの単位時間当たりの流量が決定される。このインク流量は、印字ヘッド50の発熱による温度変化を制御できる量で、共通流路55に気泡が入った場合に、気泡を流すことができる流量に設定される。このどちらの条件も、流量を多くすれば条件を満たすことができる。ただ、このとき共通流路55内が乱流にならない範囲にする必要があるが、一般的なインクジェットヘッドの発熱量と寸法において、上記条件を満たすように設定することは可能である。
例えば、ヘッド全吐出状態(描画用に最大周波数、最大吐出体積で吐出を続けた場合の吐出)での単位時間当たりのインク消費量の10〜20倍程度が現実的な流速である。2plを40KHzで吐出するヘッドが1200npiのノズル密度を持ち、1ユニット当たり2インチの長さであるとするとき、2×2×1200×40000(pl/sec)=0.192ml/secがインク消費量なので、共通流路55を流れるインク量は2〜4ml/sec程度とする。ヘッドが2400dpiのノズル密度であれば、この2倍のインク量となる。また、ポンプP1とP2の圧力は、印字ヘッド50の各ノズル51のメニスカスをわずかに引き込むように弱い負圧になっており、大気圧に対して、−20〜−60mmHOとなっている。
圧力室52には、共通流路55からインクを取り込む第1の絞り(インク供給口53)と、圧力室52とノズル51を繋ぐノズル流路51aが繋がっている。また、前述したように、圧力室52の天井部には薄い振動板56と、振動板56を変形させるピエゾアクチュエータ(圧電素子58)及びその電極等の配線が一体になって取り付けられている。
さらに、ノズル流路51aには、インクを循環させるため還流路62が繋がっており、還流路62は共通循環路60と連通している。印字ヘッド50には、図3にも示したように、このような圧力室52が列状に分かれて多数並んで印字ヘッド50を構成し、全体で1200npiのノズル密度を形成している。
また、図5に示すように、印字ヘッド50からサブタンク66にインクを循環させるインク循環系として、リザーバ72、溶媒濃度検出器74、溶媒タンク76及び脱気装置78が設けられている。
各圧力室52毎のノズル流路51aに繋がった還流路62は共通循環路60に繋がり、1列分の圧力室52からの循環インクは同じ共通循環路60を流れ、ヘッド1ユニット中の複数の共通循環路60は、一つにまとまってポンプP3に繋がり、さらにポンプP3はリザーバ72に繋がっている。
ポンプP3(循環流発生手段)は、前述したポンプP1及びP2よりも負圧に設定し、ポンプP1、P2とポンプP3の差圧で第1の絞り(インク供給口53)からインクを圧力室52側に吸い込み、圧力室52、ノズル流路51a、還流路62及び共通循環路60を通してインクを流している。これにより循環するインクの流れが形成される。または、ポンプではなく、サブタンク66の液面高さを制御することによって循環流を作りだすようにしてもよい。
この循環するインク流量は、例えば、吐出しているノズル51では共通循環路60から還流路62を通り、ノズル流路51aにインクが逆流し、吐出されるインクの一部となるように上記圧力、流量が設定され、制御される。
また、共通循環路60に入ったインク(循環インク)は、ノズル近傍を通った際に、ノズル51からのインク溶媒の揮発の影響で溶媒濃度が低下している。この溶媒濃度が低下したインクはリザーバ72に貯えられ、以降の処理がポンプP3の圧力に影響を与えないようにしている。
リザーバ72には溶媒濃度検出器74が接続され、リザーバ72に入ったインクは、次に溶媒濃度検出器74に入り、インクの密度、粘度、流速変化、電気伝導度等を検出することで溶媒濃度を検出し、蒸発量(不足量)を求め、インクへの溶媒添加量を決定する。溶媒濃度検出器74の先のインク管路には弁80を介して溶媒タンク76が繋がっている。溶媒タンク76から、いま決定した溶媒添加量だけ溶媒をインクに添加することでインク粘度を回復する。
溶媒濃度検出器74には脱気装置78が繋がっており、溶媒濃度検出器74から脱気装置78に入ったインクは、真空ポンプPvに繋がった脱気装置78によりインク中の溶存空気量が減らされる。なお、前述したようにポンプP2の前に真空脱気装置を設けた場合には、この脱気装置78は省略してもよい。
このようにして再生された循環インクは、ポンプP4によりフィルタ82を介してサブタンク66に戻される。
なお、一般にヘッド部分ではアクチュエータの動作により発熱しているので、循環インクをこの発熱を冷やすのに用いるのが好ましい。従って、循環後のインクは、再生時または、再供給時に温度調整をする必要がある。
上に述べた例では、圧力室52を通って還流路62及び共通循環路60で回収された循環インクは、揮発した溶媒を補うように溶媒を追加して濃度を調整したり、ノズル部で空気からインクに溶け込んだ空気を脱気したり、異物をフィルタ82を通して取り除いたりして再生して再利用している。しかし、循環するインクの量が少ない場合やインクの特性によっては、再利用せずにそのまま廃棄するようにしてもよい。
以下、第1実施形態について詳しく説明する。
図6に、図5の印字ヘッド50付近を拡大して示す。図6に示すように、本実施形態の印字ヘッド50は、サブタンク66(インクタンク64)から供給されたインクを貯留する共通流路55からインク供給口(第1の絞り)53を通じて各圧力室52にインクを供給し、さらに、各圧力室52から還流路(第2の絞り)62を通じて共通循環路60にインクを流すように構成されている。
このとき、インク供給側に対して、インク循環側(共通循環路60)を負圧に設定して、循環するインクの流れを生じさせるようにする。そして、図6中に矢印で示すようにインクが循環する。
すなわち、サブタンク66からポンプP1よりフィルタ70を介して共通流路55に供給されたインクは、各インク供給口(第1の絞り)53から圧力室52へ供給される。このときインク中の気泡Buはこのインクの流れに沿って、共通流路55から圧力室52に流れ、さらにノズル流路51aから還流路(第2の絞り)62を通って共通循環路60内に流入し、貯留される。
なお、図6に示すインク循環させて気泡を排除する基本構成において、サブタンク66の代わりにメインのインクタンク64として、直接印字ヘッドとインクタンク64との間でインクを循環させるようにしてもよい。またこのとき、共通流路55からインクタンク64側にインクを戻すためのポンプP2は省略した構成としてもよい。
第1実施形態は、インクが吐出しない周波数(または周期)、振幅でインクを揺らすように各圧力室52の圧電素子58(アクチュエータ)に印加するメニスカス揺らし信号を所定の変動周期でON/OFFさせ、すなわち、メニスカス揺らし信号を所定の条件で間引いて気泡を揺らす周期を所定の周波数範囲で変化させて、圧力室52近傍の気泡を振動させることで圧力室52やその近傍の流路壁面から剥離し、インクの循環流れに乗せて排出するようにするものである。
まず、図8を用いて、メニスカス揺らし信号について説明する。
図8(a)に示すのは、吐出波形である。図8(a)に示す大きい山一つと小さい山一つを合わせたものが1回の吐出に対応する。従って、図8(a)に示す波形は、2回分の吐出を表す波形である。
図8(b)に示すのは、メニスカス揺らし波形である。メニスカス揺らし波形は、上の吐出波形とは、振幅及び周期が異なっており、このような波形でメニスカスを揺らしても吐出しないような波形である。図8(b)では、このような揺らしても吐出しないような波形を2周期分与えている。
図8(c)に示すのは、吐出するのか吐出はせずに揺らすだけなのかを選択する波形である。図8(c)の上の波形は、吐出を選択する波形であり、下の波形は、メニスカス揺らしを選択する波形である。それぞれその波形がL(low)になったときがその波形をONにするという意味である。従って、図8(c)に示す例では、上の波形が最初にLとなっているので、ONとなり図8(a)の最初の吐出波形が選択される。また、図8(c)の下の波形が次にLとなっており、図8(b)のメニスカス揺らし信号の2つめの山が選択される。このように、図8は、吐出した後にメニスカス揺らしを行うことを表している。
また、このように吐出波形とメニスカス揺らし波形を選択するために、図6に示すように、制御装置90及び信号発生器92が設けられている。
信号発生器92は、制御装置90によって制御され、吐出波形またはメニスカス揺らし波形を発生し、共通電極を兼ねる振動板56及び個別電極57に印加することにより、圧電素子58を駆動して、吐出またはメニスカス揺らしを行うものである。
図16は、インクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース100、システムコントローラ102、画像メモリ104、モータドライバ106、ヒータドライバ108、プリント制御部110、画像バッファメモリ112、ヘッドドライバ114等を備えている。
通信インターフェース100は、ホストコンピュータ116から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース100にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。ホストコンピュータ116から送出された画像データは、通信インターフェース100を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ104に記憶される。画像メモリ104は、通信インターフェース100を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ102を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ104は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ102は、通信インターフェース100、画像メモリ104、モータドライバ106、ヒータドライバ108等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ102は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ116との間の通信制御、画像メモリ104の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ118やヒータ120を制御する制御信号を生成する。
モータドライバ106は、システムコントローラ102からの指示にしたがってモータ118を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ108は、システムコントローラ102からの指示にしたがって後乾燥部42(図1参照)等のヒータ120を駆動するドライバである。
プリント制御部110は、システムコントローラ102の制御に従い、画像メモリ104内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字制御信号をヘッドドライバ114に供給する制御部である。プリント制御部110ににおいて所要の信号処理が施され、前記画像データに基づいてヘッドドライバ114を介して印字部12(印字ヘッド50)のインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御(打滴制御)が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。なお、図6に示す制御装置90は、このプリント制御部110に含まれ、プリント制御部110の機能の一部を構成する。
プリント制御部110には画像バッファメモリ112が備えられており、プリント制御部110における画像データ処理じに画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ112に一時的に格納される。なお、図16において、画像バッファメモリ112はプリント制御部110に付随する態様で示されているが、画像メモリ104と兼用することも可能である。また、プリント制御部110とシステムコントローラ102とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ114は、プリント制御部110から与えられる印字データに基づいて各色のヘッド12K、12C、12M、12Yの圧電素子58を駆動する。ヘッドドライバ114には各ヘッド12K、12C、12M、12Yの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。なお、図6の信号発生器92は、このヘッドドライバ114に含まれ、ヘッドドライバ114の機能の一部を構成する。
印字検出部24は、図1で説明したように、ラインセンサを含むブロックであり、記録紙16に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつきなど)を検出し、その検出結果をプリント制御部110に提供する。プリント制御部110は、必要に応じて印字検出部24から得られる情報に基づいて印字ヘッド50に対する各種補正を行う。
なお、システムコントローラ102及びプリント制御部110は、1つのプロセッサから構成されていてもよいし、システムコントローラ102とモータドライバ106及びヒータドライバ108とを一体に構成したデバイスや、プリント制御部110とヘッドドライバ114とを一体に構成したデバイスを用いてもよい。
本実施形態は、吐出波形またはメニスカス揺らし波形を示す信号の選択のしかたを変えてメニスカス揺らしのしかたを工夫することにより、流路壁面に付着した気泡を剥離し易くしたものである。
図9に、本実施形態におけるメニスカス揺らし信号の選択のしかたを示す。図9の一番上の波形は、メニスカス揺らし波形を供給する波形(メニスカス揺らし波形供給波形)であり、一定の周期で同じ幅の波形がでているものである。図9の真ん中の波形は、選択波形であり、これがLのところが信号がONで、これがLとなっている区間のメニスカス揺らし波形供給波形が選択される。図9に示す例では、まず、メニスカス揺らし波形の最初の2つの山が選択され、次に一つ置いてメニスカス揺らし波形の最初から4番目の山が一つ選択されている。
このように、図9の一番上に示したような一定の周期の波形のうち、間を間引くような感じで揺らす波形が選択される。図9の一番下に示す波形が、このようにしてできた、実際に圧電素子58に印加される、気泡を除去する揺らし波形である。この波形においては、図9の一番下の波形に示すように、揺らす間隔a1、a2は長くなったり短くなったり変化する。このように、細かく揺らしたり、ゆっくり揺らしたり、またこれを周期的に変えた波形を印加して、圧力室に対して振動を加え、気泡を揺らす周期を変化させ、気泡を剥離・除去し易くする。
また、本実施形態のような構成においては、気泡を剥離するために、従来のメニスカス揺らしよりも大きな振幅でインクを揺らす状態にする場合がある。また、揺らしの直後のインク吐出時に揺らしの振動が残ってしまう可能性もある。
そこで、メニスカス揺らしの信号付与(気泡剥離兼用)のタイミングは、揺らし直後のインク吐出に対して、この吐出周期1周期分は揺らし信号を与えないようにする。例えば図9に符号Aで示すタイミングでインクを吐出するとした場合には、揺らし信号W1は与えないようにする。
または、揺らし信号から吐出信号に変わる際には、揺らし信号の最後にメニスカスを静定させる静定信号を付与するようにする。実際には、その時点での揺れに対し、逆位相で同じ振幅となる振動を与える信号を付与する。
従来技術においては、印刷中の気泡剥離は考慮されていなかったが、本発明においては、印刷中にも気泡剥離信号を与え続けるため、このような駆動波形の工夫でより安定な吐出実現するようにしている。
なお、印刷を実行しながら気泡排除を行うと、図6に示すように、共通循環路60に入った気泡Buが、他の圧力室52や自身の圧力室52の吐出動作によって還流路62から圧力室52内に逆流する可能性がある。そこで、共通循環路60は、還流路62よりも上の方に流路空間を持ち、気泡Buが浮力によって浮かび上がり、還流路62に吸い込まれることを防止する。さらに、図7に示すように、還流路62そのものも共通循環路60が上になるように傾斜を付けることが好ましい。
または、気泡Buが逆流しにくいように、共通循環路60に速いインクの流れを作り、共通循環路60に集まった気泡Buを迅速に流すようにしてもよい。このときの流速は、例えば、共通流路55の流速と同等とする。具体的には、全ノズルの最大吐出時のインク流量と同等程度乃至その10倍程度の範囲であることが好ましい。
また、印字ヘッド50内の流路、圧力室52の壁面は、インクとの接触角が90°以下、望ましくは、30°以下になるような表面処理を行う。これにより、気泡と壁面の接触面積が少なくなり、振動を加えた際に、気泡が剥離し易くなる。
このように、本実施形態においては、印刷動作時に、非吐出ノズルに対してメニスカス揺らし信号を間引いて与えるようにしたため、圧力室内のインクの揺らし周波数を変化させることができ、気泡排除性を高めることが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本第2実施形態のヘッド構成は、前述した第1実施形態と同等であり、本実施形態は、気泡を剥離させるためのメニスカス揺らし信号の波形を異ならせたものである。
図10に、本実施形態における信号波形を示す。
図10にその波形を示すように、本実施形態は、基本の波形が1つの揺らし波形を少なくとも2つのピークのあるパルス状の波形としたもので、この基本波形の2つのピークのパルス波形の間隔を変えることによって揺らす周波数を変えるようにしたものである。
図10の一番上の波形は、基本となるメニスカス揺らし信号であり、1単位周期内に複数のピークを持ち、複数のピークの間隔b1、b2、b3、b4をそれぞれ互いに異ならせたものである。図10の真ん中の波形は、選択信号であり、これがLのときONとなり、ONとなった区間の基本波形の部分が取り出されて、圧電素子58に印加されることとなる。また、図10の一番下の波形は、このようにして基本波形から取り出された実際の揺らし波形である。
本実施形態では、このようにパルス間隔が広いものと狭いものが圧電素子58に印加されて、メニスカスの揺れが変化していく。
このように、気泡を揺らす周期を所定の範囲で変化させているため、本実施形態の駆動波形では、前述した第1実施形態よりも広い周波数範囲でメニスカス揺らし振動を与えることができる。
また、本実施形態においても、メニスカス揺ら信号を印加した直後の吐出信号との間では、第1実施形態と同様に、揺らし信号を与えなかったり、静定信号を与えるなどの工夫が必要である。特に、本実施形態では、複数パルスを用いているため、第1実施形態よりも、より次の吐出駆動に近い位置でメニスカス揺らしを行うこととなってしまうので、このような工夫をすることが重要である。
具体的には、メニスカス揺らしの信号付与(気泡剥離兼用)のタイミングは、揺らし直後のインク吐出に対して、この吐出周期1周期分は揺らし信号を与えないようにする。例えば、図10に符号Bで示すタイミングでインクを吐出するとした場合には、揺らし信号W2は与えないようにする。
または、揺らし信号から吐出信号に変わる際には、揺らし信号の最後にメニスカスを静定させる静定信号を付与するようにする。実際には、その時点での揺れに対し、逆位相で同じ振幅となる振動を与える信号を付与する。
なお、第1実施形態と同様に、図7に示したような気泡逆流防止のための共通循環路60の工夫をすることが好ましい。
このように、本実施形態によれば、印刷動作時に、非吐出ノズルに対してメニスカス揺らし、間隔の異なる複数パルスを与えるようにしたため、圧力室内のインクの揺らし周波数をより大きな範囲で変化させることができ、気泡排除性を高めることが可能となる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態も、ヘッド構成は第1実施形態と同様であり、気泡を剥離させる揺らし信号波形を第1実施形態と異ならせたものである。
図11に、本実施形態の波形を示す。図11の一番上の波形が基本波形である。図11に示すように、本実施形態においては、前述した第2実施形態のような複数のパルスの間隔(b1、b2、b3、b4)ではなくて、1つの台形状(方形状)の波形のパルス幅(c1、c2、c3、c4)を変えるようにしている。すなわち、c1、c2、c3、c4は互いに異なる。
本実施形態では、台形波形(方形信号)が一定周期で出てくるが、この一つ一つの台形波形の幅(c1、c2、c3、c4)を変えることで、揺らし方を変えるようにしている。すなわち、第2実施形態では、押して引いてすぐもどるという駆動を2回行っている(2つのピークを持つパルス波)のに対して、本実施形態においては、1回押して、すこししてからもどすようにしている(1つの台形波形)。
このように、本実施形態では、波形を台形波形(方形信号)とし、その幅(一つ一つのパルス幅(c1、c2、c3、c4))を変えるようにしたため、第1実施形態に比べて広い周波数範囲でメニスカス揺らし振動を与えることができる。また、台形波形としたため、第2実施形態に比べて、ずっとインクを加圧もしくは減圧している時間を維持することができるため、大きな振動を与え易くなっている。
また、メニスカス揺らし後の吐出信号との間では、第1実施形態と同様に、揺らし信号を与えないようにしたり、静定信号を与えるなどの工夫は本実施形態においても必要である。特に、本実施形態では、パルス幅を変化させるため第1実施形態よりも、より次の吐出駆動に近い位置でメニスカス揺らし駆動を行う事となるため、上記工夫は重要である。
具体的には、メニスカス揺らしの信号付与(気泡剥離兼用)のタイミングは、揺らし直後のインク吐出に対して、この吐出周期1周期分は揺らし信号を与えないようにする。例えば図11に符号Cで示すタイミングでインクを吐出するとした場合には、揺らし信号W3は与えないようにする。
または、揺らし信号から吐出信号に変わる際には、揺らし信号の最後にメニスカスを静定させる静定信号を付与するようにする。実際には、その時点での揺れに対し、逆位相で同じ振幅となる振動を与える信号を付与する。
さらに、本実施形態においても、図7のような気泡逆流防止のための共通循環路60の工夫をすることが好ましい。
このように、本実施形態によれば、印刷動作時に、非吐出ノズルに対しメニスカス揺らし、幅の異なるパルスを与えるようにしてるため、圧力室内のインクの揺らし周波数をより大きな範囲で変化させ、また大きな振幅を得ることができ、気泡排除性を高めることが可能となる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
第4実施形態は、前述した第2実施形態及び第3実施形態において、気泡を揺らす周期を所定の周波数範囲で変化させる際に、圧力室本来の共振周波数に近い振動条件となる駆動信号は、他の周波数時よりも振幅を小さくし、振幅を小さくしていない前後の周波数の振幅に対し、概ね1/3から1/2の振幅にするようにしたものである。
これにより、インクの揺れる量を小さくして、メニスカス揺らし信号による誤吐出を防ぎつつ、より大きな振動を与えて、気泡の剥離性を向上させることができる。
図12に、本実施形態のイメージを示す。連続的なイメージとして、図12に示すように、低い周波数から高い周波数に変化して行き、圧力室の本来の共振周波数付近においては、急激に振幅を小さくして行く。これは、圧力室52に気泡が入った場合には、圧力室の共振周波数は、本来のものよりずれるが、気泡のコンプライアンスため吐出しにくくなっており、大きな振動を与えても問題ないが、本来の共振周波数のところで共振周波数がずれているので、振幅を小さくしても気泡の排出には影響がなく、むしろ誤吐出の防止という効果の方が大きいと考えられるからである。
本実施形態における実際の印加波形を図13に示す。図13(a)は、第2実施形態に対応するものであり、図13(b)は、第3実施形態に対応するものである。
図13(a)に示すように、第2実施形態の場合、例えば、図に矢印A1で示す部分の信号を約1/2に小さくしているが、括弧A2で括った2つのパルス波を共に小さくするようにしてもよい。
また、図13(b)に示すように、第3実施形態の場合、図に矢印A3で示す台形波形の出力を約1/2に小さくしている。このように、出力を小さくする代わりに台形波形の立ち上がりや立ち下がりを緩やかにするようにしてもよい。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
本実施形態は、以下のように周期の変化範囲を定め、この周波数範囲の信号を前述した第1〜第4実施形態において印加するようにしたものである。
(周期の変化範囲)
(1)圧力室に入る泡はインク供給側のフィルタのメッシュの大きさが略最大径である。
(2)最小径は、吐出に影響する最小の泡径である(インク粘度や、圧力室の本来の共振周波数によるがおおむね5〜10μm)。
(3)泡がインク供給口(第1の絞り)付近、還流路(第2の絞り)付近、圧力室内、ノズル付近にそれぞれ有る場合について、上記(1)、(2)の気泡サイズの範囲で、圧力室とインク、気泡を含んだ共振周波数を集中定数法により求める。
ここで、上記条件(3)は、実験的に求めてもよい。例えば、上記(1)、(2)の大きさの泡を実際に圧力室に注入して、循環流だけでは泡が剥がれない循環速度の条件で圧電素子(アクチュエータ)の駆動信号周波数を与え、信号の周波数を変化させ、泡が剥離する条件を求める。
このようにして、定めた周波数範囲で、集中的にインクを振動させることでより短い時間で気泡を剥離させることができる。
この周波数は、ヘッドの各部の寸法やインクの特性により大きく変わるが、概ね数kHz〜数MHzの範囲であり、大変広く、上記のようにして、振動させる周波数範囲を絞る事が望ましい。
次に、本発明の第6実施形態について説明する。
本実施形態は、上記実施形態においてメニスカス揺らし信号は加圧時は信号変化を緩やかにし、減圧時は信号変化を急激にすることにより、気泡膨張が急激になるので気泡引き剥がし力が効果的に働きことを用いて気泡を剥離し易くしたものである。
また、本実施形態では、さらに、インク供給口(第1の絞り)と還流路(第2の絞り)との関係が、(第1の絞りの抵抗/第2の絞りの抵抗)>(第1の絞りのイナータンス/第2の絞りのイナータンス)となるようにする。
この結果、加圧時と減圧時における各絞りの流量が、(加圧時の第1の絞りの流量/加圧時の第2の絞りの流量)<(減圧時の第1の絞りの流量/減圧時の第2の絞りの流量)・・・(1)式、となる。
また、この状態では、吐出しない条件で押したり引いたりしているので、(加圧時の第1の絞りの流量)+(加圧時の第2の絞りの流量)=(減圧時の第1の絞りの流量)+(減圧時の第2の絞りの流量)・・・(2)式、となる。
よって、(減圧時の第1の絞りの流量)−(加圧時の第1の絞りの流量)>0・・・(3)式、これは第1の絞りからは、吸い込みが多いことを示している。
また、(減圧時の第2の絞りの流量)−(加圧時の第2の絞りの流量)<0・・・(4式、これは第2の絞りからは、排出が多いことを示している。
これは次のようにして証明することができる。
上記(3)式及び(4)式となることの証明は、以下の通りである。
まず、式を見易くするために、加圧時の第1の絞りの流量をa、加圧時の第2の絞りの流量をb、減圧時の第1の絞りの流量をc、減圧時の第2の絞りの流量をdと表記する。ここで、a、b、c、dはいずれも正である。
これを用いて(1)式、(2)式を表すと、次のようになる。
a/b<c/d ・・・(1)式
a+b=c+d ・・・(2)式
ここで、(2)式から、c−a=−(d−b)となる。
よって、c−aとd−bは正負が逆であるか、0である。
まず、c−a=0、d−b=0と仮定すると、c=a、d=bとなり、(1)式から、a/b<a/bとなり、矛盾する。よって、c−aとd−bは0ではない。
次に、c−a<0、d−b>0と仮定する。また、ここで、a=c+α(α>0)、及び、d=b+β(β>0)とすると、(1)式から、次が成り立つ。
(c+α)/b < c/(b+β)
よって、(c+α)・(b+β)<bc となり、ここでα>0、β>0、さらにb>0、c>0なので、この仮定も矛盾する。
最後に、(3)式、(4)式を仮定する。つまり、次が成り立つと仮定する。
c−a>0 ・・・(3)式
d−b<0 ・・・(4)式
ここで、c=a+γ(γ>0)、b=d+δ(δ>0)とすると、(1)式から、次の式が成り立つ。
a/(d+δ) < (a+γ)/d
よって、a・d < (a+γ)・(d+δ)となる。ここで、γ>0、δ>0、a>0、d>0であるから、この仮定は矛盾しない。c−aとd−bの関係は以上で全てであるので、先に示した通り、(3)式、(4)式が成立する。
結局、このような結果となり、押し引きで各絞り部での流れ量が変わり、結果として一方向の流れを作る。従って、循環流を促進する効果も得られる。
図14に、本実施形態における信号制御の一例を示す。
図14(a)は、前述した第3実施形態の波形である。これに対して、本実施形態では、図14(b)に示すように、この台形波形の立ち上がりD1は緩やかに、立ち下がりD2は急激に変化するようにしている。これにより、気泡剥離効果が向上する。
さらに、立ち上がりD1から立ち下がりD2までの時間Aを、立ち下がりD2から(次の)立ち上がりD1までの時間Bより長くすることで、インクの慣性力のためにより多くのインクが加圧時に第2の絞りから流れ出るようになり、上記の循環流をより促進する。
このように、本実施形態によれば、圧力室のインク供給絞り、循環路の絞りの各抵抗、各イナータンスを所定の関係にし、さらに、揺らし信号の立ち上げと立ち下げの変化率を異ならせるようにしたため、気泡排除性が高まり、インク循環を促進する流れとなる。
次に、本発明の第7実施形態について説明する。
本実施形態は、メニスカス揺らしの基本信号に、気泡が高次モードで振動する高周波信号を同時に印加し、気泡の表面積を大きくさせて気泡がインクに溶解するのを促進しつつ、気泡を剥離させるようにしたものである。すなわち、本実施形態においては、気泡の剥離とインクへの溶解を同時に促進するという効果がある。
なお、気泡のサイズは小さくなるので気泡の共振周波数は高くなるから、メニスカス揺らしの基本信号も、これに合わせて低い周波数から高い周波数に変化させる。
図15に、本実施形態における気泡の剥離及び溶解の様子を示す。
図15(a)は、通常のメニスカス揺らし信号の押し引きの信号を印加した場合の、流路壁面に付着した気泡Buの様子を示す。通常の押し引きの信号の場合には、図15(a)に示すように、気泡Buの表面は球面のままで相似形に変形する。
これに対して、もっと高い周波数の信号を与えると、図15(b)に示す高次モード1、あるいは図15(c)に示す高次モード2のように、気泡Buが高次で振動し、図に破線で示すように変形し気泡Buの剥離力が増加する。また、同時に気泡Buの表面積が増加するので、このとき気泡Buの周辺のインクが脱気されていると気泡Buのインクへの溶解が期待できる。
このように、本実施形態によれば、高次モードで振動させると、気泡を剥離させつつ同時に気泡を溶解させる効果を有する。
以下、本実施形態の具体的な例を説明する。小振幅の圧力振動を加えられた際に微小気泡表面に生じる振動は、加える振動によって異なる次数の振動となるが、それは下記式(1)で求められる。
Figure 0004806617
なお、式(1)中の記号の意味は次の通りである。
λ:微小気泡表面に生じる振動波長(m)
σ:表面張力(例えば、30mN/m)
ρ:密度(例えば、1000kg/m
:微泡表面に生じる振動の周波数(Hz)
:加える振動の周波数(Hz)
ここで、図15(b)に示した高次モード1の波長は、気泡の円周長の概略1/4である。また、図15(c)に示した高次モード2の波長は、気泡の円周長の概略1/6である。
一方、気泡の大きさは第5実施形態で示した、以下の大きさが考えられる。
(1)圧力室に入る泡はインク供給側のフィルタのメッシュの大きさが略最大径である。
(2)最小径は、吐出に影響する最小の泡径である(インク粘度や、圧力室の本来の共振周波数によるがおおむね5〜10μm)。
この(1)のフィルタのメッシュの大きさは、異物によるノズル詰まりを防ぐために、通常、ノズルの大きさ以下にするので、ここでは25μmとする。つまり、小さい気泡は5μm、大きい気泡は25μmとなる。
この条件で、上記高次モード1と高次モード2の波長と、加える振動の周波数の関係を求めると以下のようになる。
まず、5μmの気泡の場合、気泡の円周長の1/4の波長の場合には、波長λは、次の式(2)のようになる。
Figure 0004806617
また、上記式(1)の後の等号を用いて変形すると、次の式(3)が得られる。
Figure 0004806617
これより、fは次の式(4)のようになる。
Figure 0004806617
また、気泡の円周長の1/6の波長の場合には、波長λは、次の式(5)のようになる。
Figure 0004806617
また、これについても上と同様にして、fは次の式(6)のように得られる。
Figure 0004806617
また、次に25μmの気泡の場合、気泡の円周長の1/4の波長の場合には、波長λは、次の式(7)のようになり、fは次の式(8)のようになる。
Figure 0004806617
Figure 0004806617
また、このとき気泡の円周長の1/6の波長の場合には、波長λは、次の式(9)のようになり、fは次の式(10)のようになる。
Figure 0004806617
Figure 0004806617
以上の結果から、最も低い周波数fと高い周波数fは、それぞれ次の式(11)、式(12)のようになる。
Figure 0004806617
Figure 0004806617
この周波数は、気泡の大きさに対し、微小気泡表面に生じる振動波長を概略で定めたもので、実際の高次モード1や高次モード2の波長は多少ずれている事が予想される。
また、気泡の体積が同等でも、気泡が圧力室等の壁に対し接しているかどうか、また、接している場合でも、接触面積によって、これらの振動の状態は変わるので、上記周波数範囲よりも多少広い周波数範囲で振動を加えることが望ましい。
ただ、上記で計算した周波数からもわかるとおり、加える振動の周波数を倍程度高くすると、次のモードの高次振動になるので、上記範囲に対して、低い方の周波数は1/2より低い周波数にする必要はない。
さらに、5μm未満の気泡は、吐出に影響しないので、同様に、高い方の周波数をあまり上げる必要はない。
よって、上記の周波数範囲は、余裕を取る場合、低い方の周波数で1/2にし、高い方の周波数では、1、2割り高くすれば充分である。
つまり、周波数の範囲は0.15〜7MHzとなる。
以上、本発明のインクジェット記録装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
本発明に係るインクジェット記録装置の第1実施形態の概略を示す全体構成図である。 図1に示したインクジェット記録装置の印字部周辺の要部平面図である。 印字ヘッドの構造例を示す平面透視図である。 図3中の4−4に沿った断面図である。 印字ヘッドとインク供給/インク循環系の部分を示す概略構成図である。 図5の印字ヘッド付近を拡大して示す拡大図である。 図6中の還流路と共通循環路の関係を示す拡大図である。 メニスカス揺らし信号の与え方を示す線図であり、(a)は吐出波形、(b)はメニスカス揺らし信号、(c)は選択波形である。 第1実施形態におけるメニスカス揺らし信号を示す線図である。 第2実施形態におけるメニスカス揺らし信号を示す線図である。 第3実施形態におけるメニスカス揺らし信号を示す線図である。 第4実施形態の波形のイメージを示す線図である。 第4実施形態の実際の印加波形を示す説明図であり、(a)は第2実施形態に対応し、(b)は第3実施形態に対応する。 (a)、(b)は第6実施形態の印加波形を示す線図である。 第7実施形態を示す説明図であり、(a)は通常のメニスカス揺らしにおける気泡の変形の様子を示し、(b)及び(c)は高次モードで揺らした場合を示す。 インクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図である。
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12…印字部、14…インク貯蔵/装填部、16…記録紙、18…給紙部、20…デカール処理部、22…吸着ベルト搬送部、24…印字検出部、26…排紙部、28…カッター、30…加熱ドラム、31、32…ローラー、33…ベルト、34…吸着チャンバー、35…ファン、36…ベルト清掃部、40…加熱ファン、42…後乾燥部、44…加熱・加圧部、45…加圧ローラー、48…カッター、50…印字ヘッド、51…ノズル、51a…ノズル流路、52…圧力室、53…インク供給口、54…圧力室ユニット、55…共通液室、56…振動板(共通電極)、57…個別電極、58…圧電素子、59…ピエゾカバー、60…共通循環路、62…還流路、64…インクタンク、66…サブタンク、68…インク温度調整用加熱冷却器、70…フィルタ、72…リザーバ、74…溶媒濃度検出器、76…溶媒タンク、78…脱気装置、80、82…フィルタ、90…制御装置、92…信号発生器

Claims (5)

  1. インクを吐出するノズルにノズル流路を介して連通する圧力室と、
    前記圧力室にインクを供給するインク供給口と、
    前記ノズル流路に連通し、圧力室からのインクを還流させるための還流路と、
    前記圧力室にインクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、
    前記ノズルよりインクを吐出し記録中においても、前記インク供給口側から前記還流路側に流れるようなインクの循環流を発生させる循環流発生手段と、
    前記記録中に、インクを吐出する前記圧力室のアクチュエータに対しインク吐出用の信号を与えるとともに、インクを吐出しない前記圧力室のアクチュエータに対しては、インクが吐出しない程度に前記ノズル内のインク液面を揺らす、メニスカス揺らし信号を与える制御装置と、
    を備え、前記制御装置は、1単位周期内に方形波を含む前記メニスカス揺らし信号の、前記方形波の幅を順次異ならせて、インクを吐出しない前記圧力室のアクチュエータに対して与えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記メニスカス揺らし信号の制御によって発生するインクの振動が前記圧力室の共振周波数に近い条件の場合には、前記メニスカス揺らし信号の振幅を他の周波数における振幅よりも小さくすることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記メニスカス揺らし信号の制御は、前記圧力室に入り得る気泡のサイズの範囲に対して共振が起きる周波数範囲の振動を励起するようなメニスカス信号を印加し、
    前記気泡のサイズは、前記インク供給口側に設けられたフィルタのメッシュの大きさを最大とし、インク吐出に影響する最小の気泡のサイズを最小とすることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. インクを吐出するノズルにノズル流路を介して連通する圧力室と、
    前記圧力室にインクを供給するインク供給口と、
    前記ノズル流路に連通し、圧力室からのインクを還流させるための還流路と、
    前記圧力室にインクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、
    前記ノズルよりインクを吐出し記録中においても、前記インク供給口側から前記還流路側に流れるようなインクの循環流を発生させる循環流発生手段と、
    前記記録中に、インクを吐出する前記圧力室のアクチュエータに対しインク吐出用の信号を与えるとともに、インクを吐出しない前記圧力室のアクチュエータに対しては、インクが吐出しない程度に前記ノズル内のインク液面を揺らす、メニスカス揺らし信号を与える制御装置と、
    を備え、(インク供給口側の抵抗/還流路側の抵抗)>(インク供給口のイナータンス/還流路のイナータンス)とし、前記メニスカス揺らし信号は、前記圧力室を加圧する際の信号の単位時間当たりの平均変化量の絶対値よりも圧力室を減圧する際の信号の単位時間当たりの平均変化量の絶対値を大きくすることを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 前記メニスカス揺らし信号に対して、前記気泡が高次モードで振動する高周波信号を同時に印加することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
JP2006269593A 2006-09-29 2006-09-29 インクジェット記録装置 Expired - Fee Related JP4806617B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006269593A JP4806617B2 (ja) 2006-09-29 2006-09-29 インクジェット記録装置
US11/905,340 US7770990B2 (en) 2006-09-29 2007-09-28 Inkjet recording apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006269593A JP4806617B2 (ja) 2006-09-29 2006-09-29 インクジェット記録装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008087288A JP2008087288A (ja) 2008-04-17
JP2008087288A5 JP2008087288A5 (ja) 2009-05-14
JP4806617B2 true JP4806617B2 (ja) 2011-11-02

Family

ID=39260678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006269593A Expired - Fee Related JP4806617B2 (ja) 2006-09-29 2006-09-29 インクジェット記録装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7770990B2 (ja)
JP (1) JP4806617B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10864726B2 (en) 2018-03-14 2020-12-15 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus

Families Citing this family (40)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4962354B2 (ja) * 2008-02-28 2012-06-27 ブラザー工業株式会社 記録装置
JP5062016B2 (ja) * 2008-04-23 2012-10-31 コニカミノルタIj株式会社 インクジェットプリンタ
JP2009279816A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Riso Kagaku Corp インクジェットプリンタ
JP2011520670A (ja) * 2008-05-22 2011-07-21 富士フイルム株式会社 ダイと集積回路素子とを備える駆動可能デバイス
CN102036829B (zh) * 2008-05-23 2013-10-30 富士胶片株式会社 流体液滴喷射装置和用于流体液滴喷射的方法
JP5239931B2 (ja) * 2008-05-30 2013-07-17 セイコーエプソン株式会社 流体噴射装置
JP5211859B2 (ja) * 2008-05-30 2013-06-12 セイコーエプソン株式会社 流体噴射装置
JP4626695B2 (ja) * 2008-09-24 2011-02-09 富士ゼロックス株式会社 記録装置
US8295983B2 (en) * 2008-11-10 2012-10-23 Silent Printer Holdings, Llc Apparatus and method for characterization and control of usage disturbances in a usage environment of printers and other dynamic systems
JP5178577B2 (ja) 2009-02-23 2013-04-10 富士フイルム株式会社 インクジェットヘッド及びインクジェット記録方法
US8231212B2 (en) 2009-04-09 2012-07-31 Plastipak Packaging, Inc. Ink delivery system
CA2757930C (en) * 2009-04-09 2017-11-07 Plastipak Packaging, Inc. Ink delivery system
JP4788809B2 (ja) * 2009-08-17 2011-10-05 セイコーエプソン株式会社 流体噴射方法
JP5513336B2 (ja) * 2009-09-28 2014-06-04 理想科学工業株式会社 印刷装置
JP5475389B2 (ja) * 2009-10-08 2014-04-16 富士フイルム株式会社 液滴吐出ヘッド、該液滴吐出ヘッドを有する液滴吐出装置、および、該液滴吐出ヘッドに気泡を溜める方法
JP5161986B2 (ja) 2010-04-05 2013-03-13 パナソニック株式会社 インクジェットヘッドおよびインクジェット装置
JP6128820B2 (ja) 2011-12-22 2017-05-17 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド
JP2013222121A (ja) * 2012-04-18 2013-10-28 Miyakoshi Printing Machinery Co Ltd 液体現像剤のトナー濃度検出装置
US9193161B2 (en) 2012-04-19 2015-11-24 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fluid circulation within chamber
JP6330273B2 (ja) * 2012-08-31 2018-05-30 株式会社リコー インクジェット記録ヘッドおよびそれを備えたインクジェット記録装置
US10112389B2 (en) * 2014-06-27 2018-10-30 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Inkjet head and coating apparatus using same
JP2016159514A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 富士フイルム株式会社 液体吐出装置、及び液体吐出ヘッドの異物排出方法
US9902167B2 (en) 2015-06-29 2018-02-27 Dover Europe Sarl Maintenance aid device of a hydraulic circuit
EP3112169A1 (fr) * 2015-06-29 2017-01-04 Dover Europe Sàrl Dispositif d'aide a l'entretien d'un circuit hydraulique
EP3351388B1 (en) * 2015-09-18 2020-09-09 Konica Minolta, Inc. Ink jet head and ink jet recording apparatus
US9782973B2 (en) 2015-11-06 2017-10-10 Xerox Corporation Method and apparatus for mitigating particulate settling in an ink handling system
EP3385082B1 (en) * 2015-12-01 2020-01-08 Konica Minolta, Inc. Inkjet recording device
JP6957147B2 (ja) * 2016-01-08 2021-11-02 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置
US9925792B2 (en) 2016-01-08 2018-03-27 Canon Kabushiki Kaisha Liquid discharge head, liquid discharge apparatus, and liquid discharge method
JP6611618B2 (ja) * 2016-01-08 2019-11-27 キヤノン株式会社 記録装置、記録装置の制御方法、及びプログラム
JP6552545B2 (ja) * 2016-06-29 2019-07-31 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置および制御方法
US10265951B2 (en) 2016-06-29 2019-04-23 Canon Kabushiki Kaisha Inkjet printing apparatus and control method
JP2018012246A (ja) * 2016-07-20 2018-01-25 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置および回復処理方法
JP6686805B2 (ja) * 2016-09-05 2020-04-22 コニカミノルタ株式会社 インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JP6237940B2 (ja) * 2017-01-13 2017-11-29 富士ゼロックス株式会社 液滴吐出装置
JP7036113B2 (ja) * 2017-06-06 2022-03-15 コニカミノルタ株式会社 インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JP6978338B2 (ja) * 2018-02-15 2021-12-08 東芝テック株式会社 液体循環装置、及び液体吐出装置
JP2019181935A (ja) * 2018-03-30 2019-10-24 株式会社リコー 液体を吐出する装置
JP7275872B2 (ja) * 2019-06-03 2023-05-18 ブラザー工業株式会社 液体吐出ヘッド
DE102020115729A1 (de) * 2019-07-11 2021-01-14 Heidelberger Druckmaschinen Aktiengesellschaft Vorrichtung zur Versorgung eines Tinten-Druckkopfs einer Tinten-Druckmaschine mit flüssiger Tinte

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5571567A (en) 1978-11-22 1980-05-29 Fujitsu Ltd Ink-jet recording device
JPS61227061A (ja) 1985-04-01 1986-10-09 Konishiroku Photo Ind Co Ltd インクジエツト記録装置
JPS6394848A (ja) 1986-10-08 1988-04-25 Nec Corp インクジエツトプリンタ用ヘツド保護装置
US5298923A (en) 1987-05-27 1994-03-29 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet misdischarge recovery by simultaneously driving an ink jet head and exhausting ink therefrom
JP2659954B2 (ja) 1987-05-27 1997-09-30 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
US5155498A (en) * 1990-07-16 1992-10-13 Tektronix, Inc. Method of operating an ink jet to reduce print quality degradation resulting from rectified diffusion
JP3158671B2 (ja) * 1992-07-07 2001-04-23 セイコーエプソン株式会社 インクジェットヘッド及びその駆動方法
JP4003038B2 (ja) * 2001-09-13 2007-11-07 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録装置
JP2003103777A (ja) * 2001-09-27 2003-04-09 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
JP3774902B2 (ja) * 2003-09-24 2006-05-17 富士写真フイルム株式会社 液滴吐出ヘッド及びインクジェット記録装置
US7618128B2 (en) * 2004-07-30 2009-11-17 Fujifilm Corporation Liquid ejection head, liquid ejection apparatus, and drive control method
JP3941823B2 (ja) * 2004-07-30 2007-07-04 富士フイルム株式会社 液体吐出装置及び駆動制御方法
JP4617799B2 (ja) * 2004-09-24 2011-01-26 富士ゼロックス株式会社 インクジェット記録ヘッドのメンテナンス方法及びインクジェット記録装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10864726B2 (en) 2018-03-14 2020-12-15 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus
US11148419B2 (en) 2018-03-14 2021-10-19 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus
US11565523B2 (en) 2018-03-14 2023-01-31 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US20080079759A1 (en) 2008-04-03
JP2008087288A (ja) 2008-04-17
US7770990B2 (en) 2010-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4806617B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4855992B2 (ja) 液体循環装置、画像形成装置、及び液体循環方法
JP5009229B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2007076168A (ja) 液体吐出ヘッド及び画像形成装置
JP4914627B2 (ja) 液体吐出ヘッドの吐出回復装置並びにこれを備えた画像形成装置
JP4855858B2 (ja) 液体吐出ヘッド及び画像形成装置
JP3952054B2 (ja) 画像形成装置
JP2008238750A (ja) 液滴吐出装置、画像形成装置
JP3903074B2 (ja) 画像形成装置及び液管理方法
JP2007237607A (ja) 画像形成装置
JP2006264268A (ja) 液体吐出ヘッド
JP2008213279A (ja) 液体吐出装置および記録装置
JP2007261088A (ja) 液体吐出装置及び液体吐出ヘッドのメンテナンス方法
JP2006088475A (ja) 液体吐出装置及び液体吐出ヘッド回復方法
JP4719944B2 (ja) 液体吐出ヘッド及び画像形成装置
JP4003755B2 (ja) 画像形成装置並びにノズル回復方法
JP3965586B2 (ja) 液滴吐出ヘッド及び画像形成装置
JP4768553B2 (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法、及び画像形成装置
JP2005313635A (ja) 打滴制御方法及び液吐出装置
JP2006111000A (ja) 液体吐出ヘッド及びこれを備えた画像形成装置
JP5000903B2 (ja) 画像形成装置
JP3903089B2 (ja) 脱気装置及び液吐出装置並びにインクジェット記録装置
JP4901351B2 (ja) 液滴吐出方法及び装置
JP2005231309A (ja) 液吐出装置及び画像形成装置並びに気泡処理方法
JP2007008123A (ja) 液滴吐出ヘッド及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090323

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110513

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110701

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110722

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110815

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140819

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees