JP4962354B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液滴を吐出して記録媒体に画像を記録する記録装置に関する。
インクジェットプリンタのインクジェットヘッドは、供給口から供給されたインクを、インク供給流路及び共通インク室を介して、圧力室からノズルに至る複数の個別インク流路に分配し、各圧力室内のインクにパルス状の圧力を付与することにより、各圧力室に連通するノズルからインク滴を吐出する。このインクジェットヘッド内に形成された流路内に空気が混入すると、圧力室においてインクに付与された圧力波が流路内を正常に伝播しなくなり、ノズルからのインクの吐出特性が低下することがある。そこで、インク供給流路から分岐して排出口に至る排出流路をさらに形成し、供給口から供給したインクを、排出流路を介して排出口から強制的に排出することによって、流路内に混入した空気をインクと共に外部に排出する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2005−169839号公報(図10)
上述した技術においては、インクの消費量を低減するため、インクの排出回数を少なくしたりインクの排出時間を短くしたりすることが望まれる。このためには、供給口から供給されるインクの圧力を高くして、単位時間当たりのインクの排出量を大きくすることによって、空気の排出効率を高くすればよい。しかしながら、供給口から供給されるインクの圧力を高くすると、個別インク流路内のインクの圧力が高くなり、ノズルに形成されたメニスカスが破壊されて、当該ノズルからインクが漏れ出すことがある。これにより、装置内部をインクで汚してしまう。
そこで、本発明は、流路内の空気を効率よく排出しつつ液体の消費量を低減することができる記録装置を提供することを目的とする。
本発明の記録装置は、共通液体流路と前記共通液体流路の出口から圧力室を介してノズルに至る複数の個別液体流路とが形成された流路ユニットに加えて、外部から液体が供給される供給口と、外部に液体が排出される排出口と、前記供給口から供給された液体を貯溜するリザーバを介して前記流路ユニットの前記共通液体流路に連通する供給流路と、前記供給流路から分岐し且つ前記排出口を介して外部と連通する排出流路とが形成されているとともに、前記流路ユニットに固定されたリザーバユニット、及び、駆動信号に基づいて前記圧力室の容積を変化させることで前記圧力室内の液体に圧力を付与する複数のアク チュエータとを有する記録ヘッドと、前記排出口を開閉する排出弁と、液体が外部から前記供給口に供給されつつ前記排出口から外部へと排出されるように、液体を流通させるポンプと、前記複数のアクチュエータの駆動を制御する制御手段とを備えている。前記制御手段が、前記排出弁によって前記排出口が開かれ、且つ前記ポンプによって前記供給口から供給された液体が、前記供給流路及び前記排出流路を通過して前記排出口から排出されるとき、全ての前記ノズルに形成されたメニスカスが液滴を吐出することなく振動するように、インク滴が吐出されない電圧又はインク滴が吐出されないパルス幅を有する不吐出駆動信号に基づいて前記アクチュエータを駆動させるメニスカス振動手段を有している。本発明においては、前記メニスカス振動手段が、前記排出弁によって前記排出口が開かれるのに先立って、前記全てのノズルに形成されたメニスカスが液滴を吐出することなく振動するように、前記アクチュエータを駆動してもよい。また、本発明においては、前記メニスカス振動手段が、前記排出弁が閉じられた後に、前記全てのノズルに形成されたメニスカスが液滴を吐出することなく振動することを停止するように、前記アクチュエータを駆動してもよい。さらに、本発明においては、前記メニスカス振動手段が、前記全てのノズルに係わる複数のアクチュエータに対して、前記ノズルから液滴を吐出させる吐出駆動信号と同じ電圧を有していると共に、前記吐出駆動信号に比べてパルス幅の狭いパルス波形を有する不吐出駆動信号を与えることによって、前記ノズルに形成されたメニスカスが液滴を吐出することなく振動するように、前記アクチュエータを駆動してもよい。
発明者は、ノズルに形成されたメニスカスを振動させることによって当該メニスカスの耐圧が高くなることを知見した。本発明によると、供給口から供給された液体を排出口から排出するとき、ノズルに形成されたメニスカスを振動させることによって、メニスカスの耐圧が高くなる。このため、単位時間当たりの液体の排出量を大きくして空気の排出効率を高くすることができる。これにより、液体の排出回数を少なくしたり排出時間を短くしたりすることができるため、流路内の空気を効率よく排出しつつ液体の消費量を少なくすることができる。
本発明においては、前記ポンプが、前記排出弁によって前記排出口が開かれているときに、前記供給口から液体を強制的に供給することによって、液体を前記排出口から排出てもよい。または、前記ポンプが、前記排出弁によって前記排出口が開かれているときに、前記排出口から液体を強制的に吸引することによって、液体を前記排出口から排出てもよい。これらによると、簡単な構成で液体を排出することができる。
また、本発明においては、前記記録ヘッド内の液体の温度を検出する温度検出手段をさらに備えており、前記制御手段は、前記温度検出手段が検出する温度がくなるに伴って、前記排出口から外部に排出される液体の単位時間当たりの流量が減少するように前記ポンプを制御してもよい。これによると、メニスカスが破壊されるのを抑制しつつ、液体を効率良く排出することができるため、液体の消費量をさらに少なくすることができる。
このとき、前記供給口に液体を供給する液体供給源と、前記液体供給源と前記供給口とを連通する連通流路と、前記連通流路内及び前記供給流路内の少なくとも一方の液体の圧力を計測する圧力センサとをさらに備えており、前記制御手段は、前記圧力センサによって計測される液体の圧力が、前記温度検出手段が検出した液体の温度に基づいて求められた圧力であって、前記メニスカス振動手段が前記アクチュエータを駆動させていない状態で前記メニスカスが破壊に至る圧力より小さい圧力となるように前記ポンプを制御することが好ましい。これによると、メニスカスが破壊されるのを確実に防止しつつ、液体を効率よく排出することができる。

本発明においては、前記供給流路は、液体に含まれる異物を捉えるフィルタと、前記フィルタによって前記供給口側に位置する上流側液室と前記共通液体流路側に位置する下流側液室とに分割されるフィルタ室とを有しており、前記排出流路が、前記上流側液室に連通していてもよい。これによると、フィルタ室に残留しやすい空気を効率よく排出することができる。
このとき、前記フィルタ室は、前記リザーバユニットの延在方向に沿って延在しており、前記上流側液室が、前記延在方向に関する一方端部において前記供給口と連通していると共に、前記延在方向に関する他方端部において前記排出流路と連通していることが好ましい。これによると、フィルタの上流側液室側の面に残留した空気を液体の流れに沿って効率よく排出することができる。
本発明によると、供給口から供給された液体を排出口から排出するとき、ノズルに形成されたメニスカスを振動させることによって、メニスカスの耐圧が高くなる。このため、単位時間当たりの液体の排出量を大きくして空気の排出効率を高くすることができる。これにより、液体の排出回数を少なくしたり排出時間を短くしたりすることができるため、液体の消費量を少なくすることができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係る一実施形態のインクジェットプリンタの全体的な構成を示す概略側面図である。図1に示すように、インクジェットプリンタ100は、4つのインクジェットヘッド1を有するカラーインクジェットプリンタである。このインクジェットプリンタ100には、図中左方に給紙部56が、図中右方に排紙部57がそれぞれ構成されている。
インクジェットプリンタ100の内部には、給紙部56から排紙部57に向かって用紙Pが搬送される用紙搬送経路が形成されている。給紙部56のすぐ下流側には、用紙を狭持搬送する一対の送りローラ52a、52bが配置されている。一対の送りローラ52a、52bは、用紙Pを給紙部56から図中右方に送り出すためのものである。用紙搬送経路の中間部には、搬送機構58が設けられている。この搬送機構58は、2つのベルトローラ53、54と、両ローラ53、54の間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト55と、搬送ベルト55によって囲まれた領域内に配置されたプラテン60とを含む。プラテン60は、インクジェットヘッド1と対向する位置において搬送ベルト55が下方に撓まないように搬送ベルト55を支持するものである。ベルトローラ54と対向する位置には、ニップローラ51が配置されている。ニップローラ51は、給紙部56から送りローラ52a、52bによって送り出された用紙Pを搬送ベルト55の外周面55aに押さえ付けるものである。
搬送モータ19(図9参照)がベルトローラ53を回転させることによって、搬送ベルト55が走行される。これにより、搬送ベルト55が、ニップローラ51によって外周面55aに押さえ付けられた用紙Pを粘着保持しつつ排紙部57に向けて搬送する。なお、搬送ベルト55の表面には、弱粘着性のシリコン樹脂層が形成されている。
搬送ベルト55のすぐ下流側には、剥離プレート59が設けられている。剥離プレート59は、搬送ベルト55の外周面55aに粘着されている用紙Pを外周面55aから剥離して、図中右方の排紙部57に向けて導くように構成されている。
4つのインクジェットヘッド1は、4色(マゼンタ、イエロー、シアン、ブラック)のインクに対応して、用紙搬送方向に沿って並べて固定されている。つまり、このインクジェットプリンタ100は、ライン式プリンタである。インクジェットヘッド1は、その下端にヘッド本体2をそれぞれ有している。また、ヘッド本体2の底面が外周面55aに対向するインク吐出面2aとなっている。搬送ベルト55によって搬送される用紙Pが4つのヘッド本体2のすぐ下方側を順に通過する際に、この用紙Pの上面すなわち印刷面に向けてインク吐出面2aから各色のインクが吐出されることで、用紙Pの印刷面に所望のカラー画像を形成できるようになっている。
図2〜図4を参照しつつインクジェットヘッド1について詳細に説明する。図2は、インクジェットヘッドの外観斜視図である。図3は、図2のインクジェットヘッド1の長手方向に関する断面図である。図4は、図2に示すリザーバユニット3の分解平面図である。なお、図3では説明の都合上、鉛直方向の縮尺を拡大し、且つ、同一線に沿った断面では通常描かれないリザーバユニット3内のインク流路をも適宜に示している。また、図4(b)、(c)はリザーバユニット3の一部を構成するプレート12であって、図4(b)は上方から見た図であり、図4(c)は下方から見た図である。
図2に示すように、インクジェットヘッド1は、主走査方向に長尺な形状であって、下から順に、ヘッド本体2及びインクを一時的に貯溜するリザーバユニット3を有している。ヘッド本体2の上面には、給電部材であるFPC6が4つ貼り付けられており、ヘッド本体2とリザーバユニット3との間からリザーバユニット3の側面に形成された貫通溝150を通過して上方に引き出されている。FPC6は、一端において後述するアクチュエータユニット21と接続され、他端において図示しない制御基板と接続されている。また、FPC6には、アクチュエータユニット21から制御基板に至る途中でドライバIC7が実装されている。つまり、FPC6は、制御基板とドライバIC7と電気的に接続されており、制御基板から出力された信号をドライバIC7に伝達し、ドライバIC7から出力された駆動信号をアクチュエータユニット21に供給する。
リザーバユニット3は、インクを一時的に貯溜し且つヘッド本体2に含まれる流路ユニット9にインクを供給するものである。リザーバユニット3は、図3、図4(a)〜(f)に示すように、主走査方向に長尺な平面視で略矩形の5枚のプレート11〜15が積層された積層構造を有している。これら5枚のプレート11〜15は、ステンレス鋼等の金属材料からなる板部材である。
プレート11には、図3及び図4(a)に示すように、リザーバユニット3の長手方向の両端部付近の上面に、それぞれ貫通孔33、34が形成されている。貫通孔33には、ジョイント部材31が接合され、貫通孔34には、ジョイント部材32が接合されている。なお、貫通孔33の上端開口が、インクが供給される供給口となっており、貫通孔34の上端開口が、後述のパージ動作においてインクが排出される排出口となっている。ジョイント部材32には、ジョイント部材32を開閉する電磁バルブ20(図3には不図示)が設けられており、後述するように、制御装置16の排出ポンプ制御部65に制御される(図9参照)。また、プレート11には、短手方向の両端部に、長手方向に沿って2つずつ配列された合計4つの切り欠き150aが形成されている。
プレート12は、図3及び図4(b)に示すように、その厚み方向に関する略上半分に、貫通孔33に対向する部分から延びたインク流入流路43と、貫通孔34と対向する部分に延びたインク排出流路44とが開口している。インク流入流路43は、インク排出流路44と長手方向略中央部で接続されている。このように、インク流入流路43が、リザーバユニット3の長手方向に関する一方端部において貫通孔33の供給口と連通していると共に、インク排出流路44が、長手方向略中央部から分岐し、他方端部において貫通孔34の排出口と連通している。インク流入流路43とインク排出流路44とはプレート12の中央に関してほぼ対称の外形形状を有している。例えば、インク流入流路43は、貫通孔33に対向する部分から幅の狭い流路が中央部に向かって延び、中央部に至る途中部から短手方向に拡幅し、中央部に至って再び幅が狭くなりインク排出流路44の端部に接続されている。なお、プレート12の上面はプレート11が積層されて、各流路43、44の開口が封止されている。
プレート12の厚み方向に関する略下半分には、図3、図4(c)に示すように、下部流路45が形成されている、下部流路45は、インク流入流路43の拡幅部に対応して配置され、プレート12の厚さ方向にインク流入流路43と連通している。インク流入流路43と下部流路45との間には、フィルタ46が配置されているとともにリザーバユニット3の長手方向に延在するフィルタ室が形成されている。インク流入流路43のインクは、フィルタ46を通過し下部流路45に流れ込む。このように、外部からインクが供給される供給流路が、長手方向に細長形状のフィルタ76と、フィルタ76によって2つに分割されたフィルタ室とを含んでいる。この場合、フィルタ室は、フィルタ76を挟んで上流側に位置するインク流入流路(上流側液室)43と下流側に位置する下部流路(下流側液室)45とから構成される。
また、プレート12には、切り欠き150bが、短手方向の両端部に2つずつ形成されている。切り欠き150bは、プレート11の切り欠き150aとそれぞれ重なっている。
上から3番目のプレート13には、図3及び図4(d)に示すように、略中央部分に貫通孔73が形成されている。貫通孔73は、プレート12の下部流路45の右端部付近と連通している。また、プレート13には、切り欠き150cが、短手方向の両端部に2つずつ形成されている。切り欠き150cは、プレート12の切り欠き150bとそれぞれ重なっている。
上から4番目のプレート59には、図3及び図4(e)に示すように、貫通孔81が形成されている。貫通孔81は、主流路82及び主流路82に連通する6個の支流路83を含むリザーバ流路85を形成している。リザーバ流路85の平面形状は、プレート59の中央に関して点対称となっている。主流路82は、プレート59の長手方向両側に延在しており、その中央部においてプレート13の貫通孔73に連通している。支流路83は、主流路82よりも流路幅が狭くなっている。また、プレート59には、切り欠き150dが短手方向の両端部に2つずつ形成されている。切り欠き150dは、プレート13の切り欠き150cとそれぞれ重なっている。
上から5番目のプレート15には、図3及び図4(f)に示すように、各支流路83の先端部付近と対向する位置に平面形状が略楕円状のインク供給孔88が形成されている。プレート15の下面においては、インク供給孔88の周縁部分(図中点線で囲んだ部分)が下方に突出するように形成されている。この突出部89a、89b、89c、89dのみが、6個のフィルタプレート95a、95b(図5参照)を挟んで流路ユニット9(後述)の上面に固定されている。一方、突出部89a、89b、89c、89d以外の部分は流路ユニット9から離隔している。そして、この離隔されることで形成された空間には、流路ユニット9上面のアクチュエータユニット21(後述)が配置されている。さらに、図1に示すように、アクチュエータユニット21に接続されたFPC6が、この空間から引き出されている。なお、プレート15には、切り欠き150eが短手方向の両端部に2つずつ形成されている。切り欠き150eは、プレート59の切り欠き150dとそれぞれ重なっている。
これら5枚のプレート11〜15は、互いに位置合わせされ、互いに接着剤で固定されることによってリザーバユニット3が構成される。このとき、切り欠き150a〜150dが互いに重なることにより、リザーバユニット3の下端から上端まで貫通した貫通溝150が形成される。
図3に示すように、図示しないインクタンクとジョイント部材31とがインク供給チューブ31aを介して接続されている。また、インク供給チューブ31aには、排出ポンプ17と圧力センサ18とが設けられている。排出ポンプ17は、後述するように、制御装置16の排出ポンプ制御部65(図9参照)に制御されることによって、パージ動作において、インクタンク内のインクを強制的にリザーバユニット3に供給するものである。圧力センサ18は、ジョイント部材31近傍において、インク供給チューブ31a内のインクの圧力を検出するものである。
次に、インクが供給されたときにおけるリザーバユニット3内でのインクの流れについて説明する。
通常、流路は全域にわたってインクが充填されている。アクチュエータユニット21が駆動されると、用紙Pに対してインク滴が吐出される。このとき消費されるインクは、インクタンクからインク供給チューブ31aを介してジョイント部材31に供給される。ジョイント部材31から供給口に流入したインクは、プレート11の貫通孔33を通過してプレート12のインク流入流路43に流れ込む。流れ込んだインクは、インク流入流路43と下部流路45を隔てるフィルタ46で濾過されたあと、下部流路45から貫通孔73を介してプレート59のリザーバ流路85に流れ込む。リザーバ流路85(主流路82)では、インクが長手方向両端に向かう流れを形成する。さらに、インクは、主流路82の両端部から各支流路83に分岐して流れ、プレート15のインク供給孔88にそれぞれ至る。インク供給孔88には、後述の流路ユニット9に形成されたインク供給口101が連通しており、インクが流路ユニット9内に供給されることになる。
また、インクの初期導入時及びインク流路中にある気泡や異物を排出する排出動作時には、後述するように、電磁バルブ20(図9参照)によってジョイント部材32が開放される。そして、排出ポンプ17によって、インクが強制的にジョイント部材31に供給される。これにより、ジョイント部材31から供給口に供給されたインクが、インク流入流路43を介してインク排出流路44に流れ込み、さらに排出口を介してジョイント部材32から排出される。このとき、流路中にある気泡や異物などが、インクとともに流路外に排出されることになる。この後、ジョイント部材32が閉鎖されて、流路は全域にわたって新鮮なインクで満たされる。
このように、リザーバユニット3内には、インク流入流路43、インク排出流路44、下部流路45、リザーバ流路85というような一連のインク流路が形成されており、このインク流路がインクを一時的に貯留するインクリザーバとなる。
次に、図5〜図8を参照しつつ、ヘッド本体2について説明する。図5は、ヘッド本体2の平面図である。図6は、図5の一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。なお、図6では説明の都合上、アクチュエータユニット21の下方にあって破線で描くべき圧力室110、アパーチャ112及びノズル108を実線で描いている。図7は、図6のVII−VII線断面図である。図8(a)はアクチュエータユニット21の拡大面図であり、図8(b)は、図8(a)においてアクチュエータユニット21の表面に配置された個別電極を示す平面図である。
ヘッド本体2は、図5に示すように、流路ユニット9、及び、流路ユニット9の上面に固定された4つのアクチュエータユニット21を含む。アクチュエータユニット21は、流路ユニット9に形成された圧力室110内のインクに選択的に吐出エネルギーを付与する機能を有する。
流路ユニット9は、リザーバユニット3と略同じ幅で、主走査方向に関する長さがリザーバユニット3とほぼ同じ、略直方体状の外形を有する。流路ユニット9の下面には、図6及び図7に示すように多数のノズル108がマトリクス状に配置されたインク吐出面2aが形成されている。圧力室110も流路ユニット9とアクチュエータユニット21との固定面においてノズル108と同様マトリクス状に多数配列されている。
本実施の形態では、図6に示すように、等間隔に流路ユニット9の長手方向に並ぶ圧力室110の列が、短手方向に互いに平行に16列配列されている。各圧力室列に含まれる圧力室110の数は、後述のアクチュエータユニット21の外形形状(台形形状)に対応して、その長辺側から短辺側に向かって次第に少なくなるように配置されている。ノズル108もこれと同様の配置がされている。
流路ユニット9は、図7に示すように、上から順に、キャビティプレート122、ベースプレート123、アパーチャプレート124、サプライプレート125、マニホールドプレート126、127、128、カバープレート129、及び、ノズルプレート130、という9枚の金属プレートから構成されている。これらプレート122〜130は、主走査方向(図2参照)に長尺な矩形状の平面を有する。
キャビティプレート122には、インク供給口101(図5参照)に対応する貫通孔、及び、圧力室110に対応する略菱形の貫通孔が多数形成されている。ベースプレート123には、各圧力室110について圧力室110とアパーチャ112との連絡孔及び圧力室110とノズル108との連絡孔が形成されているとともに、インク供給口101とマニホールド流路105との連絡孔が形成されている。アパーチャプレート124には、各圧力室110についてアパーチャ112となる貫通孔及び圧力室110とノズル108との連絡孔が形成されているとともに、インク供給口101とマニホールド流路105との連絡孔が形成されている。サプライプレート125には、各圧力室110についてアパーチャ112と副マニホールド流路105aとの連絡孔及び圧力室110とノズル108との連絡孔が形成されているとともに、インク供給口101とマニホールド流路105との連絡孔が形成されている。マニホールドプレート126、127、128には、各圧力室110について圧力室110とノズル108との連絡孔、及び、積層時に互いに連結してマニホールド流路105及び副マニホールド流路105aとなる貫通孔が形成されている。カバープレート129には、各圧力室110について圧力室110とノズル108との連絡孔が形成されている。ノズルプレート130には、各圧力室110についてノズル108に対応する孔が形成されている。
これら9枚のプレート122〜130は、図7に示すような副マニホールド流路105aの出口から圧力室110を介してノズル108に至る個別インク流路132が流路ユニット9内に形成されるように位置合わせしつつ積層され且つ互いに固定されている。
図5に示すように、流路ユニット9の上面には、インク供給口101を覆う複数のフィルタプレート95a、95bが配置されている。フィルタプレート95a、95bは合計6つ設けられている。これらフィルタプレート95a、95bは、リザーバユニット3のプレート15に形成された突出部89a〜89dのそれぞれと対向する領域内に配置されている。上述のリザーバユニット3は、これらフィルタプレート95a、95bを挟んで流路ユニット9に接合されている。ここでは、リザーバユニット3のプレート15に形成された突出部89a〜89d、フィルタプレート95a、95b及びインク供給口101近傍部が接着剤によって接着されている。これによって突出部89a〜89dのインク供給孔88が、対応するインク供給口101のそれぞれに連通されている。
4つのアクチュエータユニット21は、図5に示すように、それぞれ台形の平面形状を有しており、流路ユニット9の上面に開口したインク供給口101及びフィルタプレート95a、95bを避けるよう千鳥状に配置されている。上述したインク吐出面2aは、アクチュエータユニット21の接着領域に対応する流路ユニット9の下面側に位置する。つまり、本実施の形態では、インク吐出面2aと圧力室110が配列する面とが、流路ユニット9の対向する一対の面を構成しており、この一対の面に挟まれるようにして複数の個別インク流路132が内部に形成されている。さらに、各アクチュエータユニット21の平行対向辺は流路ユニット9の長手方向に沿っており、隣接するアクチュエータユニット21の斜辺同士は流路ユニット9の幅方向(副走査方向)に関して互いにオーバーラップしている。
上述したように、リザーバユニット3は突出部89a〜89dによって流路ユニット9に固定されており、突出部89a〜89dの突出高さだけリザーバユニット3と流路ユニット9との間には隙間が生じている。アクチュエータユニット21は、この隙間内にリザーバユニット3と流路ユニット9とに挟まれて配置されている。さらに、アクチュエータユニット21上にはFPC6が固定されているが、このFPC6はリザーバユニット3の下面には接触していない。
アクチュエータユニット21は、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料からなる厚み略15μmの3枚の圧電層141、142、143から構成されている(図8(a)参照)。圧電層141〜143は、1つのインク吐出面2aに対応して形成された多数の圧力室110に跨って配置されている。
最上層の圧電層141上における圧力室110に対向する位置には、個別電極135が形成されている。最上層の圧電層141とその下側の圧電層142との間には圧電層141、142の全面にわたって形成された略2μmの厚みの共通電極134が介在している。個別電極135及び共通電極134は共に例えばAg−Pd系等の金属材料からなる。圧電層142、143の間には電極が配置されていない。
個別電極135は略1μmの厚みを有し、図8(b)に示すように圧力室110と相似な略菱形の平面形状を有する。略菱形の個別電極135における鋭角部の一方は延出され、その先端には個別電極135と電気的に接続された略160μmの径を有する円形のランド136が設けられている。
共通電極134は図示しない領域において接地されている。これにより、共通電極134は全ての圧力室110に対応する領域において等しくグランド電位に保たれている。一方、個別電極135は、図示しない制御基板によりFPC6を介して、選択的にその電位が制御される。
ここで、アクチュエータユニット21の駆動方法について述べる。本実施の形態のアクチュエータユニット21は、いわゆるユニモルフタイプの圧電アクチュエータである。圧電層141はその厚み方向に分極されており、個別電極135を共通電極134と異なる電位にして圧電層141に対してその分極方向に電界を印加すると、圧電層141における電界印加部分が圧電効果により歪む活性部として働く。即ち、圧電層141はその厚み方向に伸長又は収縮し、圧電横効果により平面方向に収縮又は伸長しようとする。一方、残り2枚の圧電層142、143は、個別電極135と共通電極134とに挟まれた領域をもたない非活性層であって、自発的に変形することができない。
例えば、圧電層141に、その分極方向と同じ方向に電界が印加されると、平面方向に関して、圧電層141は縮み、下方の圧電層142、143との間で歪みに差が生じる。この歪みの差によって、圧電層141〜143全体が圧力室110側へ凸になるように変形(ユニモルフ変形)する。これにより圧力室110の容積が低下するので、ノズル108からインクが吐出される。その後、個別電極135を共通電極134と同じ電位に戻すと、圧電層141〜143の変形が元に戻り、マニホールド流路105から圧力室110へとインクが導入され、再び圧力室110内にインクが補給される。
次に、制御装置16について図9を参照しつつ詳細に説明する。図9は、制御装置16の機能ブロック図である。なお、図9においては、4つのインクジェットヘッド1のうち1つのみを模式的に示している。図9に示すように、制御装置16は、印刷データ記憶部63と、ヘッド制御部64と、搬送モータ制御部67と、排出ポンプ制御部65と、メニスカス振動部66とを有している。
印刷データ記憶部63は、図示しないホストコンピュータから転送された印刷データを記憶するものである。印刷データには、用紙Pに形成すべき画像に関する画像データが含まれる。画像データは、ヘッド制御部64がアクチュエータユニット21を駆動するための駆動データであり、画像の各ドットに対応するノズル108から吐出される液滴のサイズ(大滴、中滴、小滴)を示すドットデータの集合体である。
ヘッド制御部64は、ドライバIC7に制御信号を出力することによってアクチュエータユニット21を駆動するものであり、搬送機構58によって搬送された用紙Pに、印刷データ記憶部63に記憶された印刷データに基づく画像が形成されるように、ノズル108からインク滴を吐出させる。
搬送モータ制御部67は、所定の速度パターン(加速パターン、定速パターン及び減速パターンを含む)で搬送ベルト55が駆動されるように搬送モータ19の駆動速度を制御するものである。
排出ポンプ制御部65について図10をさらに参照しつつ説明する。図10は、ノズル108に形成されたメニスカスの状態を示すノズルプレート130の断面図である。排出ポンプ制御部65は、ユーザから指示があったとき、又は、インクジェットプリンタ100において所定の条件が満たされたときに(例えば、電源投入時、電源投入後所定時間が経過した時、初期導入時等)、流路ユニット9内のインクを外部に強制排出するパージ動作(排出動作を含む)を行うものであり、圧力センサ18の検出結果及びドライバIC7が有する温度センサ7aの検出結果に基づいて、排出ポンプ17の駆動及びジョイント部材32の開閉を制御する。
排出ポンプ制御部65は、排出動作が開始されると、電磁バルブ20を制御してジョイント部材32を開放し、その後、排出ポンプ17を駆動して、インクタンク内のインクをジョイント部材31からリザーバユニット3に強制的に供給する。これにより、ジョイント部材31に供給されたインクが、インク流入流路(フィルタ室の上流側液室)43を介してインク排出流路44に流れ込み、さらにジョイント部材32から外部に排出される。これにより、インク流入流路43からインク排出流路44に至る流路中にある気泡や異物などが、インクとともに外部に排出される。このとき、排出ポンプ制御部65は、リザーバユニット3に供給するインクの圧力が、ノズル108に形成されたメニスカスが破壊される圧力であるメニスカス耐圧Pより小さい圧力となるように、排出ポンプ17を駆動する。そして、排出ポンプ制御部65は、所定量のインクがジョイント部材32から外部に排出された後に、電磁バルブ20によってジョイント部材32を閉鎖する。以上で、排出動作を終了する。なお、インクの排出量は、排出ポンプの駆動時間から算出する。
ここで、図10に示すように、メニスカス耐圧Pは、
P=4σ・cosθ/d
σ:インクの表面張力
θ:ノズル108におけるインクの接触角
d:ノズル108の開口の直径
で表される。インクの表面張力σは、インクの粘度が高くなるに伴って大きくなる。インクの粘度はインクの温度が高くなるに伴って低下する。したがって、メニスカス耐圧Pはインクの温度が高くなるに伴って低くなる。排出ポンプ制御部65は、ドライバIC7が有する温度センサ7aの検出結果に基づいて流路ユニット9内のインクの温度を算出し、さらに、インクの温度に基づいてメニスカス耐圧Pを算出する。そして、排出ポンプ制御部65は、圧力センサ18が検出した圧力(リザーバユニット3に供給するインクの圧力)が、メニスカス耐圧Pより小さい所定の圧力となるように、排出ポンプ17の駆動を制御する。このように、排出ポンプ制御部65は、インクの温度が高くなるに伴って、外部に排出されるインクの単位時間当たりの流量が減少するように排出ポンプ17を駆動する。これにより、メニスカスが破壊されない範囲で、排出されるインクの単位時間当たりの流量を最大限に高くすることができるため、インクを効率良く排出することができる。
図11をさらに参照しつつメニスカス振動部66について説明する。図11は、メニスカス振動部66の機能を説明するための駆動波形図である。メニスカス振動部66は、排出ポンプ制御部65が排出動作を行っているときに、全てのノズル108に形成されたメニスカスがインク滴を吐出することなく振動するように、ヘッド制御部64を介してアクチュエータユニット21を駆動するものである。
具体的には、図11に示すように、ノズルからインク滴を吐出するときには、ヘッド制御部64が、インク滴が吐出される電位V1のパルスを有する吐出駆動信号を個別電極135に付与する。一方、メニスカス振動部66は、排出ポンプ制御部65が排出動作を開始するときに、電磁バルブ20によってジョイント部材32が開放されるに先だって、全ての個別電極135に、インク滴が吐出されない電位V2のパルスを有していると共に、吐出駆動信号と同じ波形を有する不吐出駆動信号を付与する。これにより、ノズル108に形成されたメニスカスが振動する。なお、本実施形態においては、吐出駆動信号と不吐出駆動信号とが同じ波形を有する構成であるが、不吐出駆動信号の波形は、所定の周期でメニスカスが振動するような任意の波形を有するものであってもよい。例えば、不吐出駆動信号が、インク吐出周期とは無関係にパルスが連続する波形を有していてもよい。あるいは、不吐出駆動信号が、吐出駆動信号と同じ電圧を有していると共にインク滴が吐出されない程度にパルス幅が狭く調整されたパルスからなる波形であってもよい。
そして、メニスカス振動部66は、排出ポンプ制御部65が排出動作を終了するとき、電磁バルブ20によってジョイント部材32が閉塞された後に、個別電極135に対する不吐出駆動信号の付与を停止する。これにより、インクを排出している間は、メニスカスが破壊されるのを確実に防止することができる。なお、ジョイント部材32が閉塞された後に、インク流路内に圧力変動が残る場合には、メニスカス振動部66が、ジョイント部材32が閉塞された後に、所定時間が経過するまでメニスカスを振動させてもよい。
発明者の知見によると、ノズル108に形成されたメニスカスを振動させることによって、メニスカスの振動がない場合よりも当該メニスカスのメニスカス耐圧Pが高くなる。このため、メニスカスが振動している間は、リザーバユニット3に供給するインクの圧力がメニスカスを振動させないときのメニスカス耐圧Pを超えたとしても、当該メニスカスが破壊されることがない。
つまり、排出動作中のメニスカス振動は、メニスカス耐圧Pを高くする。これによって、排出ポンプ17によるインクの排出動作中は、メニスカスが破壊されることが無くなる。さらに、メニスカス耐圧Pの向上に対応して、排出ポンプ制御部65は、メニスカスの振動がない場合と比べ、より高い所定の圧力にて排出ポンプ17を駆動することもできる。このとき、排出ポンプ17の駆動圧力は、メニスカスが振動している場合のメニスカス耐圧Pより小さい所定の圧力に設定される。この所定の圧力は、メニスカスの振動がない場合の駆動圧力に比べて高い圧力である。これにより、排出されるインクの単位時間当たりの流量をより高くできるので、インクや流路中に存在する気泡をより効率よく排出することができる。なお、インクの温度が高くなれば、排出ポンプ制御部65は、インクの単位時間当たりの流量が減少するように排出ポンプ17を駆動する。
以上の排出動作が終了した後には、ヘッド制御部64の制御の下、印刷データに基づく用紙Pに対する画像の印刷を再開することができる。
一方、流路ユニット9内の増粘したインクの排出や、吐出不良に陥ったノズル108の回復が必要であれば、上述の排出動作に続いてパージ動作を行えばよい。パージ動作中は、電磁バルブ20が閉鎖されている。また、アクチュエータユニット21の駆動も停止されている。排出ポンプ制御部65は、ノズル108から所定量のインクが排出されるように、全てのノズル108に対して強制的にインクを供給する。この間、流路ユニット9内の増粘インクや異物が排出される。排出されたインクは、廃液トレイ(不図示)で受け取り、廃液タンクに一時的に貯溜される。インクの強制排出後には、インク吐出面2aにインク滴が残留しているので、ワイパー等で払拭してインク吐出面2aを清浄にする。これにより、ノズル108に形成されたメニスカスが整えられ、ノズル108の吐出特性も回復することになる。以上で、パージ動作は完了する。なお、排出動作とパージ動作とにおいて、排出ポンプ制御部65は、排出ポンプ17を連続的に駆動するように制御してもよい。このとき、排出動作時とパージ動作時とで、排出ポンプ制御部65は、単位時間当たりのインクの供給量を同じにしてもよいし、実情に合わせて変更してもよい。
続けて印刷処理が必要であれば、ヘッド制御部64の制御の下、画像の印刷が再開されることになる。あるいは、印刷処理が不要であれば、キャップ(不図示)によってインク吐出面2aを覆い、装置の終了動作に移ればよい。
以上に説明した一実施形態によると、排出ポンプ制御部65が排出動作を行うことによって、ジョイント部材31から供給されたインクがジョイント部材32から外部に排出されるとき、メニスカス振動部66が、ノズル108のメニスカスを振動させてメニスカス耐圧Pを高くするため、排出ポンプ制御部65が、単位時間当たりのインクの排出量を大きくしてインク流路中にある気泡や異物の排出効率を高くすることができる。これにより、インクの排出回数を少なくしたり排出時間を短くしたりすることによって、消費されるインクの量を少なくすることができる。
また、ジョイント部材32によって貫通孔34の排出口が開かれているときに、排出ポンプ17がジョイント部材31と対向する貫通孔33の供給口からインクを強制的に供給することによって、インクを排出口から排出するため、簡単な構成で排出動作を行うことができる。
加えて、排出ポンプ制御部65は、排出動作において、圧力センサ18が検出した圧力がメニスカス耐圧Pより小さい圧力となるように、排出ポンプ17の駆動を制御するため、メニスカスが破壊されるのを確実に防止しつつ、効率よくインクを排出することができる。
さらに、排出ポンプ制御部65が、インクの温度が高くなるに伴って、外部に排出されるインクの単位時間当たりの流量が減少するように排出ポンプ17の駆動を制御するため、メニスカスが破壊されるのをより確実に防止しつつ、インクを効率良く排出することができる。
また、外部からインクが供給される供給流路が、フィルタ76によってインク流入流路43と下部流路45とに分割されており、インク排出流路44がインク流入流路43に接続されているため、フィルタ室に残留した気泡を効率よく排出することができる。
このとき、インク流入流路43が、リザーバユニット3の長手方向に関する一方端部において貫通孔33の供給口と連通していると共に、他方端部においてインク排出流路44と連通しているため、フィルタ76上に残留した気泡を効率よく排出することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の実施形態においては、ジョイント部材32によって貫通孔34の排出口が開かれているときに、排出ポンプ17がジョイント部材31と対向する貫通孔33の供給口からインクを強制的に供給することによって、排出口からインクを排出する構成であるが、ジョイント部材32によって貫通孔34の排出口が開かれているときに、排出ポンプが貫通孔34の排出口からインクを強制的に吸引することによって、排出口からインクを排出する構成であってもよい。
この形態においても、少なくとも排出ポンプ17の駆動中は、アクチュエータユニット21がメニスカス振動部66によって駆動されることによって、メニスカス振動が生じている。このとき、メニスカス振動部66は、排出ポンプ17が駆動される前にメニスカス振動を開始してもよい。さらに、メニスカス振動部66は、排出ポンプ17の駆動が終わってもメニスカス振動を継続してもよい。
また、上述の実施形態においては、排出ポンプ制御部65が、インクの温度が高くなるに伴って、外部に排出されるインクの単位時間当たりの流量が減少するように排出ポンプ17の駆動を制御する構成であるが、排出ポンプ制御部65が、インクの温度によって、外部に排出されるインクの単位時間当たりの流量を変化させない構成であってもよい。
さらに、上述した実施形態においては、排出ポンプ制御部65が、排出動作において、圧力センサ18が検出した圧力がメニスカス耐圧Pより小さい圧力となるように、排出ポンプ17の駆動を制御する構成であるが、圧力センサ18を用いることなく、メニスカス耐圧Pより小さい所定の圧力で排出ポンプ17の駆動を制御する構成であってもよい。
この所定の圧力は、メニスカス振動が生じている状態で、排出ポンプ17を駆動し、メニスカスが破壊に至る圧力を予め求めておき、この破壊に至る圧力以下に設定される。排出ポンプ17は、インク内の圧力がこの所定の圧力となるような量のインクを単位時間当たりに供給するように駆動される。このとき、排出ポンプ17は、投入電力(電流)、ポンプ軸の回転数、流量計等に基づいて駆動される。さらに、温度による補正をこれら駆動条件に加えてもよい。
加えて、上述した実施形態においては、インク供給チューブ31aに圧力センサ18が設けられているが、リザーバユニット3内に圧力センサが設けられていてもよい。この場合、当該圧力センサが、インク流入流路43内のインクの圧力を直接検出することができるように構成することが好ましい。
本発明における一実施形態に係るインクジェットプリンタの外観側面である。 図1に示すインクジェットヘッドの外観斜視図である。 図2に示すリザーバユニットの長手方向に関する断面図である。 図3に示すリザーバユニットを構成するプレートの平面図である。 図2に示すヘッド本体の平面図である。 図5に示す部分拡大図である。 図6に示すVII−VII線断面図である。 図7に示す圧電アクチュエータ周辺の拡大図である。 図1に示す制御装置の機能ブロック図である。 図7に示すノズルに形成されたメニスカスの状態を示すノズルプレートの断面図である。 図9に示すメニスカス振動部の機能を説明するための駆動波形図である。
符号の説明
1 インクジェットヘッド
3 リザーバユニット
7 ドライバIC
7a 温度センサ
9 流路ユニット
16 制御装置
17 排出ポンプ
18 圧力センサ
21 アクチュエータユニット
31、32 ジョイント部材
31a インク供給チューブ
33、34 貫通孔
43 インク流入流路
44 インク排出流路
45 下部流路
64 ヘッド制御部
65 排出ポンプ制御部
66 メニスカス振動部
67 搬送モータ制御部
100 インクジェットプリンタ
108 ノズル
110 圧力室
132 個別インク流路

Claims (10)

  1. 共通液体流路と前記共通液体流路の出口から圧力室を介してノズルに至る複数の個別液体流路とが形成された流路ユニットに加えて、外部から液体が供給される供給口と、外部に液体が排出される排出口と、前記供給口から供給された液体を貯溜するリザーバを介して前記流路ユニットの前記共通液体流路に連通する供給流路と、前記供給流路から分岐し且つ前記排出口を介して外部と連通する排出流路とが形成されているとともに、前記流路ユニットに固定されたリザーバユニット、及び、駆動信号に基づいて前記圧力室の容積を変化させることで前記圧力室内の液体に圧力を付与する複数のアクチュエータとを有する記録ヘッドと、
    前記排出口を開閉する排出弁と、
    液体が外部から前記供給口に供給されつつ前記排出口から外部へと排出されるように、液体を流通させるポンプと、
    前記複数のアクチュエータの駆動を制御する制御手段とを備えており、
    前記制御手段が、
    前記排出弁によって前記排出口が開かれ、且つ前記ポンプによって前記供給口から供給された液体が、前記供給流路及び前記排出流路を通過して前記排出口から排出されるとき、全ての前記ノズルに形成されたメニスカスが液滴を吐出することなく振動するように、インク滴が吐出されない電圧又はインク滴が吐出されないパルス幅を有する不吐出駆動信号に基づいて前記アクチュエータを駆動させるメニスカス振動手段を有していることを特徴とする記録装置。
  2. 前記メニスカス振動手段は、前記排出弁によって前記排出口が開かれるのに先立って、前記全てのノズルに形成されたメニスカスが液滴を吐出することなく振動するように、前記アクチュエータを駆動することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記メニスカス振動手段は、前記排出弁が閉じられた後に、前記全てのノズルに形成されたメニスカスが液滴を吐出することなく振動することを停止するように、前記アクチュエータを駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記メニスカス振動手段は、前記全てのノズルに係わる複数のアクチュエータに対して、前記ノズルから液滴を吐出させる吐出駆動信号と同じ電圧を有していると共に、前記吐出駆動信号に比べてパルス幅の狭いパルス波形を有する不吐出駆動信号を与えることによって、前記ノズルに形成されたメニスカスが液滴を吐出することなく振動するように、前記アクチュエータを駆動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記ポンプは、前記排出弁によって前記排出口が開かれているときに、前記供給口から液体を強制的に供給することによって、液体を前記排出口から排出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記ポンプは、前記排出弁によって前記排出口が開かれているときに、前記排出口から液体を強制的に吸引することによって、液体を前記排出口から排出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記記録ヘッド内の液体の温度を検出する温度検出手段をさらに備えており、
    前記制御手段は、前記温度検出手段が検出する温度が高くなるに伴って、前記排出口から外部に排出される液体の単位時間当たりの流量が減少するように前記ポンプを制御することを特徴する請求項5又は6に記載の記録装置。
  8. 前記供給口に液体を供給する液体供給源と、
    前記液体供給源と前記供給口とを連通する連通流路と、
    前記連通流路内及び前記供給流路内の少なくとも一方の液体の圧力を計測する圧力センサとをさらに備えており、
    前記制御手段は、前記圧力センサによって計測される液体の圧力が、前記温度検出手段が検出した液体の温度に基づいて求められた圧力であって、前記メニスカス振動手段が前記アクチュエータを駆動させていない状態で前記メニスカスが破壊に至る圧力より小さい圧力となるように前記ポンプを制御することを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  9. 前記供給流路は、液体に含まれる異物を捉えるフィルタと、前記フィルタによって前記供給口側に位置する上流側液室と前記共通液体流路側に位置する下流側液室とに分割されるフィルタ室とを有しており、
    前記排出流路は、前記上流側液室に連通していることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の記録装置。
  10. 前記フィルタ室は、前記リザーバユニットの延在方向に沿って延在しており、
    前記上流側液室が、前記延在方向に関する一方端部において前記供給口と連通していると共に、前記延在方向に関する他方端部において前記排出流路と連通していることを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
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