JP4761410B2 - ダイクッション装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はダイクッション装置に関し、特に加圧エアで低圧油圧を発生させてクッションシリンダに充填し、小型の油圧ポンプで発生させた高圧油圧を上死点付近の時にクッションシリンダに供給して昇圧させるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プレス機械にはその下型にクッション作用を与え、絞り加工などの種々の成形加工を可能にするダイクッション装置が設けられている。例えば、従来、図4、図5に示すようなダイクッション装置100,120が夫々実用に供されている。
【0003】
図4に示すように、ダイクッション装置100は、クッションシリンダ101、加圧エアにより低圧(例えば、0.4 〜0.5 MPa)の油圧を発生する油圧発生機構102、パイロットリリーフ弁103、加圧エア供給系104、これらの油圧機器を接続する図示のような複数の油路などを備えている。
【0004】
油圧発生機構102は、レギュレータ106、方向切換弁107、密閉油タンク108、この油タンク108からクッションシリンダ101の油室に通ずる油路109、チェック弁110などを有する。加圧エア供給源105からレギュレータ106と方向切換弁107を介して例えば0.4 〜0.5 MPaの加圧エアが供給され、タンク108内に加圧エアと同圧の低圧の油圧が発生し、その低圧油圧が油路109によりクッションシリンダ101の油圧作動室に供給可能である。方向切換弁107は、バネの付勢力で図示の供給位置に切換えられ、エア通路111からパイロットエアが供給されると別の排出位置に切換えられる。
【0005】
クッションシリンダ101の油室は油路112によりタンク108に接続され、パイロットリリーフ弁103は油路112に介装され、レギュレータ113からリリーフ弁103にパイロットエアが供給される。加圧エア供給系104は、レギュレータ114、アキュムレータ115、電磁方向切換弁116、エア通路117など有する。プレス機械のクランク軸の回転位相を検出するロータリカムスイッチからの位相信号が制御ユニット(図示略)に供給され、電磁方向切換弁116は制御ユニットにより制御され、通常は図示の排出位置に保持される。プレス機械の調整や修理の際に、クッションシリンダのピストンロッドを強制的に退入させる際には、電磁方向切換弁116が供給位置に切換えられるとともに、方向切換弁107が排出位置に切換えられ、クッションシリンダのピストンロッドが強制的に下降させられる。
【0006】
成形時には、クッションシリンダ101内の圧油がかなり高い圧力状態に圧縮され、その圧油はパイロットリリーフ弁103を介してタンク108へリリーフする。このダイクッション装置100においては、クッションシリンダ101のピストンロッドの退入開始後、クッションシリンダ101内の低圧油圧がある程度高い圧力状態になるまで、クッション作用を殆ど発揮できない。
【0007】
図5に示すように、従来の別のダイクッション装置120は、電動式油圧ポンプで高圧の油圧を発生させてクッションシリンダに充填する型式のものである。このダイクッション装置120は、クッションシリンダ121、高圧(例えば、20〜30MPa)の油圧を発生させる油圧発生機構122、パイロットリリーフ弁123、加圧エア供給系124などを備えている。油圧発生機構122は、油圧タンク129、油圧ポンプ130及び電動モータ131、アンロード弁132、オイルクーラー133、チェック弁134、アキュムレータ135、チェック弁136、油路137などを有する。
【0008】
クッションシリンダ121の油圧作動室をタンク129に接続する油路138が設けられ、この油路138にパイロットリリーフ弁123が介装され、このパイロットリリーフ弁123にレギュレータ139からパイロットエアが供給される。加圧エア供給系124は、加圧エア供給源140から加圧エアを受ける電磁方向切換弁141を有し、この電磁方向切換弁141は前記電磁方向切換弁116と同様に制御ユニットにより制御される。
【0009】
油圧発生機構122で発生させた高圧の油圧がアキュムレータ135に蓄圧され、プレス機械のスライドが下死点から上昇する際には、高圧油圧がアキュムレータ135からクッションシリンダ121に充填され、スライドが下降して成形する際にはクッションシリンダ121内の圧油がパイロットリリーフ弁123から油タンク129へリリーフされる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図4に示したダイクッション装置では、油圧発生機構の構造が簡単であるため製作費の面で有利である。しかし、クッションシリンダに充填する油圧が低圧であるため、その圧油に溶解している空気量も多く、また、低圧状態からクッション時の高圧状態になるまでの圧油の体積減少率が大きくなる。そのため、クッションシリンダのピストンロッドの下降開始後クッション作動を実質的に開始するまでに下降するピストンロッドの無効移動量が非常に大きく、数mm〜約10mm程度にもなる。それ故、クッションシリンダの応答性(追従性)が低くなり、クッション性能を高めるのが難しく、ワークに皺が発生したりクラックが発生したりする。
【0011】
図5に示したダイクッション装置では、高圧の油圧を発生させてクッションシリンダに充填することができるから、クッション性能を高めることができる。しかし、プレス機械が高速作動する関係上、大きな容量の油圧発生機構が必要であり、大型の油圧ポンプと電動モータを含む高価な油圧発生機構が必要となり、ダイクッション装置の製作費が高価になる。本発明の目的は、クッション性能を高めることができ、油圧発生機構の製作費を格段に低減可能なダイクッション装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1のダイクッション装置は、プレス機械に付設されるクッションシリンダを含むダイクッション装置において、加圧エアの供給を受けて油タンクに第1設定圧の油圧を発生してクッションシリンダに供給する第1油圧発生手段と、前記第1設定圧よりも高圧の第2設定圧の油圧を発生する第2油圧発生手段と、前記第2油圧発生手段で発生させた油圧を蓄圧可能なアキュムレータと、前記第2油圧発生手段及びアキュムレータをクッションシリンダに接続する油路に設けられた電磁方向切換弁と、前記クッションシリンダを前記油タンクに接続する油路に設けられたリリーフ弁とを備え、前記プレス機械の作動位相が上死点付近のときに、前記電磁方向切換弁を供給位置に切換えて第2油圧発生手段で発生させた油圧をクッションシリンダに供給し、前記作動位相が上死点付近でないとき、前記電磁方向切換弁を排出位置に維持するように構成したことを特徴としている。
尚、前記第2油圧発生手段は電動モータで油圧ポンプを駆動する電動式のものが望ましいが、加圧エアで油圧ポンプを駆動するエア駆動式のものでもよい。
【0013】
プレス機械のスライドが上昇する際に、第1油圧発生手段で油タンクに発生させた第1設定圧(例えば、0.4 〜0.5 MPa)の油圧がクッションシリンダに充填されて、クッションシリンダが伸長状態になる。このとき、電磁方向切換弁は非供給位置を維持し、第2油圧発生手段で発生した油圧をクッションシリンダに供給しない。スライドが例えば上死点付近のときに、電磁方向切換弁を供給位置に切換えて第2油圧発生手段で発生した第1設定圧よりも高圧の第2設定圧(例えば、20〜30MPa)の油圧がクッションシリンダに充填される。第1設定圧の油圧を充填した状態で、第2設定圧の油圧を充填して第2設定圧まで昇圧するだけであるから、第2設定圧の油圧の充填量は極く少量である。
【0014】
このようにクッションシリンダに高い第2設定圧の油圧を充填した状態で、スライドが下降して成形が実行され、クッションシリンダによるクッション作用が発揮される。クッションシリンダ内の油圧がリリーフ弁の設定圧よりも高くなるためリリーフ弁がリリーフ作動し、クッションシリンダ内の圧油がタンクへ排出される。クッションシリンダのクッション作動前に、クッションシリンダ内に第2設定圧の高圧油圧を充填することができるから、クッション性能を十分に高めることができる。
【0015】
クッションシリンダに充填する大部分の油圧を、加圧エアの供給を受ける第1油圧発生手段により油タンクに発生させ、第2油圧発生手段では極く少量の第2設定圧の油圧を発生させればよいから、簡単な構造の第1油圧発生手段と、容量が非常に小さな第2油圧発生手段とで、クッションシリンダに供給するための油圧を発生させることができる。
【0016】
【0017】
請求項2のダイクッション装置は、請求項1の発明において、前記第2油圧発生手段は、プランジャポンプ又はギヤポンプと、ポンプ駆動用電動モータとを有することを特徴としている。第2油圧発生手段で発生する油圧が高圧で、その吐出量は非常に少量であるから、プランジャポンプ又はギヤポンプが好適である。
【0018】
【0019】
請求項3のダイクッション装置は、請求項1または2の発明において、前記リリーフ弁が設けられた油路のうちのリリーフ弁よりもクッションシリンダ側の部位に設けられクッションシリンダからの油圧の排出を禁止するパイロットチェック弁と、このパイロットチェック弁を開弁可能な開弁操作手段とを設けたことを特徴としている。この開弁操作手段は第2設定圧の油圧をクッションシリンダに充填後、少なくとも成形作動中にはパイロットチェック弁を開弁状態に保持する。このパイロットチェック弁と開弁操作手段とを設けるため、クッションシリンダに第2設定圧の油圧を充填する際にパイロットチェック弁を逆止状態(開弁しない状態)に保持し、第2設定圧の油圧がリリーフ弁からリリーフする量を極力少なくすることができる。
【0020】
請求項4のダイクッション装置は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、前記第1油圧発生手段をクッションシリンダに接続する油路に介装されたロッキング用電磁開閉弁であって、クッションシリンダへの第1設定圧の油圧の供給を所定時間遅らせる為のロッキング用電磁開閉弁を備えたことを特徴としている。クッションシリンダへの第1設定圧の油圧の供給を所定時間遅らせてクッションシリンダの伸長を所定時間遅らせることにより、成形品と金型やダイクッション装置との干渉を防止したり、ワークの素材や成形品の着脱を円滑に行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
本実施形態は、プレス機械に付設されるダイクッション装置に本発明を適用した場合の一例である。図1に示すように、ダイクッション装置1は、図示外の部材を介してダイに連係しているクッションシリンダ2、加圧エアの供給を受けて第1設定圧(例えば、0.4 〜0.5 MPa)の油圧を発生してクッションシリンダ2に供給する第1油圧発生機構3、第1設定圧よりも高圧の第2設定圧(例えば、20〜30MPa)の油圧を発生する電動式の第2油圧発生機構4、この第2油圧発生機構4をクッションシリンダ2に接続する油路23,24に設けられた電磁方向切換弁5、パイロットリリーフ弁6、パイロットチェック弁7、クッションシリンダ2に加圧エアを供給する加圧エア供給系8、制御ユニット9などを有する。
【0022】
第1油圧発生機構3は、密閉油タンク11、例えば0.5 MPaの加圧エアを供給する加圧エア供給源12から密閉油タンク11に通ずるエア通路13、このエア通路13に設けたレギュレータ14、密閉油タンク11の下部(液相部)をクッションシリンダ2の油圧作動室2aに接続する油路15、この油路15に設けたチェック弁16などを有する。この第1油圧発生機構3においては、油タンク11内の気相部にレギュレータ14で調整される第1設定圧の加圧エアが供給され、その加圧エアにより密閉油タンク11内に第1設定圧の油圧が発生し、その油圧が油路15からチェック弁16を経てクッションシリンダ2の油圧作動室2aに供給される。
【0023】
第2油圧発生機構4は、十分に小容量の油圧ポンプ20(プランジャポンプまたはギヤポンプからなる)、この油圧ポンプ20を駆動する電動モータ21、密閉油タンク11から油圧ポンプ20へ延びる油路22、油圧ポンプ20の吐出ポートから電磁方向切換弁5を経てクッションシリンダ2の油圧作動室2aへ通ずる油路23,24,25、チェック弁26,27、アキュムレータ28、油路23の油圧を第2設定圧に調整するアンロード弁29、オイルクーラ30などを有する。
【0024】
電動モータ21は制御ユニット9により駆動制御される。プレス機械の作動中には、この油圧ポンプ20と電動モータ21は連続運転され、この第2油圧発生機構4で発生した第2設定圧の油圧がアキュムレータ28に蓄圧され、プレス機械のクランク軸の回転位相(プレス機械の作動位相)が上死点付近にある間にアキュムレータ28からクッションシリンダ2に第2設定圧の油圧が供給される。尚、アキュムレータ28は高圧の窒素ガスを収容した一般的な構造ものである。
【0025】
このプレス機械のクランク軸の回転位相を検出するロータリカムスイッチ10からの検出信号が制御ユニット9に供給され、制御ユニット9は、プレス機械の作動位相が上死点付近(例えば、上死点に対して−10度〜+10度)のときに、電磁方向切換弁5を供給位置aに切換え、アキュムレータ28に蓄圧した高圧の油圧を電磁方向切換弁5を介してクッションシリンダ2に供給する。プレス機械の作動位相が上死点付近でないときには、電磁方向切換弁5が図示の排出位置bに維持される
【0026】
クッションシリンダ2の油圧作動室2aを密閉油タンク11に接続する油路31には、パイロットチェック弁7が設けられ、電磁方向切換弁5が図示の排出位置bのとき電磁方向切換弁5からパイロットチェック弁7にパイロット油圧が供給されて開弁状態となる。電磁方向切換弁5と第2油圧発生機構4とパイロット油路32と制御ユニット9などが開弁操作手段に相当する。
【0027】
油路31にはパイロットリリーフ弁6が設けられており、パイロットチェック弁7はパイロットリリーフ弁6よりもクッションシリンダ2側に設けられている。パイロットリリーフ弁6にパイロットエアを供給するレギュレータ33が設けられ、このレギュレータ33には加圧エア供給系8から加圧エアが供給される。
【0028】
加圧エア供給系8は、加圧エア供給源34をクッションシリンダ2のエア作動室2bに接続するエア通路35と、このエア通路35に介装された電磁方向切換弁36を有し、電磁方向切換弁36は制御ユニット9により制御される。プレス機械の調整や修理などの際に、クッションシリンダ2のピストンロッド2cを強制的に退入駆動する際には、電磁方向切換弁36が供給位置aに切換えられる。但し、通常の運転状態のときには、電磁方向切換弁36は図示の排出位置bに保持される。
【0029】
以上説明したダイクッション装置1の作用について説明する。
プレス機械の作動中には油圧ポンプ20と電動モータ21が連続運転され、この油圧ポンプ20で発生した高い第2設定圧の油圧がアキュムレータ28に蓄圧される。そして、油路23の油圧が第2設定圧になると、アンロード弁29がリリーフ作動して油圧を第2設定圧に維持する。各成形サイクルにおいて、スライドが下死点から上昇する際には、第1油圧発生機構3で発生した低い第1設定圧の油圧が油路15を介してクッションシリンダ2の油圧作動室2aに充填される。そして、スライドが上死点付近にある間だけ、制御ユニット9により電磁方向切換弁5が供給位置aに保持され、アキュムレータ28に蓄圧された第2設定圧の油圧がクッションシリンダ2の油圧作動室2aに充填され、油圧作動室2aに高圧の第2設定圧の油圧を充填した状態になる。
【0030】
その状態で、スライドが上死点付近よりも下降すると、電磁方向切換弁5が排出位置bに切換えられてパイロットチェック弁7が開弁する。尚、パイロットリリーフ弁6の設定圧が第2設定圧よりも低い場合には、パイロットチェック弁7の開弁後リリーフ弁6がリリーフ作動する。その後、プレス機械のスライドが下死点に到達する間に下型と上型とでワークが成形される。この成形時にクッションシリンダ2によるクッション作用が発揮され、クッションシリンダ2内の圧油はパイロットリリーフ弁6から油タンク11へリリーフされる。
【0031】
このダイクッション装置1においては、クッションシリンダ2のクッション作動前に、クッションシリンダ2内に第2設定圧の高圧の油圧を充填することができるから、クッション性能を十分に高めることができる。しかも、クッションシリンダ2に充填する大部分の油圧を、加圧エアの供給を受ける第1油圧発生機構3により発生させ、電動式の第2油圧発生機構4では少量の第2設定圧の油圧を発生させればよいから、簡単な構造で安価に製作可能な第1油圧発生機構3と、非常に小型で安価に製作可能な電動式の第2油圧発生機構4とで、クッションシリンダ2に供給する為の油圧を発生させることができる。その結果、ダイクッション装置1の高いクッション性能を確保しながら、ダイクッション装置1の製作費を格段に低減することができる。
【0032】
第2油圧発生機構4で発生させた第2設定圧の油圧をアキュムレータ28に蓄圧することができるため、第2油圧発生機構4を連続運転させることができ、第2油圧発生機構4の小容量化、小型化を図ることができる。クッションシリンダ2からの油圧の排出を禁止するパイロットチェック弁7を設け、プレス機械のスライドが上死点付近にある間はパイロットチェック弁7を開弁しないため、クッションシリンダ2に第2設定圧の油圧を充填する際に、第2設定圧の油圧がパイロットリリーフ弁6からリリーフする量を極力少なくすることができる。
【0033】
次に、本実施形態を部分的に変更した変更形態について説明する。
1)前記パイロットチェック弁7は必須のものではないので、省略可能である。前記パイロットリリーフ弁6はパイロット式のものである必要はなく、パイロットエアの供給を受けない通常のリリーフ弁で構成してもよい。油圧ポンプ20は、プランジャポンプやギヤポンプ以外のポンプであってもよく、また加圧エアの供給を受けて高圧の油圧を発生するエア駆式の往復動型油圧ポンプであってもよく、その他の駆動方式の油圧ポンプであってもよい。前記アキュムレータ28は、高圧窒素ガスのガス圧の代わりにスプリングの弾性力で蓄圧する型式のものでもよい。
【0034】
2)図2に示したダイクッション装置1Aにおいては、第1油圧発生機構3で発生した油圧をクッションシリンダ2に供給する油路15にロッキング用電磁開閉弁40を設け、この電磁開閉弁40を制御ユニット9で制御する。ロッキング用電磁開閉弁40は、第1油圧発生機構3で発生した第1設定圧の油圧のクッションシリンダ2への供給を所定時間遅らせる為のものである。
【0035】
制御ユニット9は、ロータリカムスイッチの検出信号に基づいて、プレス機械の作動位相が下死点を経過した所定時期に電磁開閉弁40を開位置に切換え、例えば上死点付近の適当時期に閉位置に切換える。このロッキング用電磁開閉弁40を設けたので、クッションシリンダ2への第1設定圧の油圧の供給を所定時間遅らせてクッションシリンダ2の伸長を所定時間遅らせることにより、成形品と金型やダイクッション装置1Aとの干渉を防止したり、ワークの素材や成形品の着脱を円滑に行うことができる。その他の構成は、前記実施形態と同様であるので、構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0036】
3)図3に示したダイクッション装置1Bにおいては、前記の変更形態と同様にロッキング用電磁開閉弁40を設け、前記パイロットチェック弁7を省略してある。その他の構成は、前記実施形態と同様であるので、構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0037】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、クッションシリンダのクッション作動前に、クッションシリンダ内に第2設定圧の高い圧力の油圧を充填することができるから、クッション性能を十分に高めることができる。そして、クッションシリンダに充填する大部分の油圧を、加圧エアの供給を受ける第1油圧発生手段により油タンクに発生させ、第2油圧発生手段では極く少量の第2設定圧の油圧を発生させればよいから、簡単な構造で安価に製作可能な第1油圧発生手段と、非常に小型で安価に製作可能な第2油圧発生手段とで、クッションシリンダに供給する為の油圧を発生させることができる。その結果、ダイクッション装置のクッション性能を低下させることなく、ダイクッション装置の製作費を格段に低減することができる。
【0038】
そして、プレス機械の作動位相が上死点付近のときに、電磁方向切換弁を供給位置に切換えて、第2油圧発生手段で発生させた油圧をクッションシリンダに供給し、作動位相が上死点付近でないとき、電磁方向切換弁を排出位置に維持するので、最初第1油圧発生手段で発生させた第1設定圧の油圧をクッションシリンダに充填してから、第2油圧発生手段で発生させた第2設定圧の油圧をクッションシリンダに充填することができ、第2設定圧の油圧の充填量を極力少なくすることができる。
【0039】
請求項2の発明によれば、プランジャポンプ又はギヤポンプと、ポンプ駆動用電動モータとを有する小型で高性能の第2油圧発生手段を実現できる。
【0040】
請求項3の発明によれば、クッションシリンダからの油圧の排出を禁止するパイロットチェック弁と、このパイロットチェック弁を開弁可能な開弁操作手段とを設けたので、クッションシリンダに第2設定圧の油圧を充填する際に、第2設定圧の油圧がリリーフ弁からリリーフする量を極力少なくすることができる。
【0041】
請求項4の発明によれば、クッションシリンダへの第1設定圧の油圧の供給を所定時間遅らせる為のロッキング用電磁開閉弁を備えたので、クッションシリンダへの第1設定圧の油圧の供給を所定時間遅らせてクッションシリンダの伸長を所定時間遅らせることにより、成形品と金型やダイクッション装置との干渉を防止したり、ワークの素材や成形品の着脱を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るダイクッション装置の油圧回路図である。
【図2】変更形態に係るダイクッション装置の油圧回路図である。
【図3】別の変更形態に係るダイクッション装置の油圧回路図である。
【図4】従来のダイクッション装置の油圧回路図である。
【図5】従来の別のダイクッション装置の油圧回路図である。
【符号の説明】
1、1A、1B ダイクッション装置
2 クッションシリンダ
3 第1油圧発生機構
4 第2油圧発生機構
5 電磁方向切換弁
6 パイロットリリーフ弁
7 パイロットチェック弁
11 密閉油タンク
20 油圧ポンプ
21 ポンプ駆動用電動モータ
28 アキュムレータ
40 ロッキング用電磁開閉弁

Claims (4)

  1. プレス機械に付設されるクッションシリンダを含むダイクッション装置において、
    加圧エアの供給を受けて油タンクに第1設定圧の油圧を発生してクッションシリンダに供給する第1油圧発生手段と、
    前記第1設定圧よりも高圧の第2設定圧の油圧を発生する第2油圧発生手段と、
    前記第2油圧発生手段で発生させた油圧を蓄圧可能なアキュムレータと、
    前記第2油圧発生手段及びアキュムレータをクッションシリンダに接続する油路に設けられた電磁方向切換弁と、
    前記クッションシリンダを前記油タンクに接続する油路に設けられたリリーフ弁とを備え、
    前記プレス機械の作動位相が上死点付近のときに、前記電磁方向切換弁を供給位置に切換えて第2油圧発生手段で発生させた油圧をクッションシリンダに供給し、前記作動位相が上死点付近でないとき、前記電磁方向切換弁を排出位置に維持するように構成した、
    ことを特徴とするダイクッション装置。
  2. 前記第2油圧発生手段は、プランジャポンプ又はギヤポンプと、ポンプ駆動用電動モータとを有することを特徴とする請求項1に記載のダイクッション装置。
  3. 前記リリーフ弁が設けられた油路のうちのリリーフ弁よりもクッションシリンダ側の部位に設けられクッションシリンダからの油圧の排出を禁止するパイロットチェック弁と、このパイロットチェック弁を開弁可能な開弁操作手段とを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のダイクッション装置。
  4. 前記第1油圧発生手段をクッションシリンダに接続する油路に介装されたロッキング用電磁開閉弁であって、クッションシリンダへの第1設定圧の油圧の供給を所定時間遅らせる為のロッキング用電磁開閉弁を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のダイクッション装置。
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