JP4997921B2 - ダイカストマシン及びダイカスト鋳造法 - Google Patents

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本発明は、ダイカストマシン(鋳造機械)及びダイカスト鋳造法に係り、より特別には、高速射出用の金属ダイカストマシン及びダイカスト鋳造法に関する。
アルミニウム等の軽金属材料を使用して鋳造するダイカスト鋳造法及びダイカストマシン(鋳造機械)は、自動車産業、金型製造等の種々の分野で広く使用されている。このダイカスト鋳造法においては、注湯口からプランジャースリーブ内へ供給した金属の溶湯を、プランジャチップにより圧送して金型キャビティ(空洞)内に充填することにより、所定形状の製品を鋳造する。アルミニウム合金等の軽金属は、合成樹脂に比べて冷却時間が短いため、射出速度の高速化が重要になってきている。また、生産性の観点から射出速度の高速度化が要望されている。
図1に、一般的なアルミ等の軽金属用ダイカストマシン100の図式的説明図を示す。後記する本発明の説明において、ダイカストマシン100の構成は詳しく説明するので、ここでは必要な事項のみを説明する。軽金属用ダイカストマシン100は通常、油圧式であり、作動油を射出シリンダ102のヘッド側に供給して、ピストンロッド4を駆動し、プランジャーロッド2を介してプランジャースリーブ7に貯められたアルミ(AL)溶湯(15)をプランジャーチップ1で押して、金型8,9内のキャビティ(空洞)12に射出して成形する。
最近のダイカストでは、高真空(5kPa程度)で金型内のガスを抜くことで、ガス巻込み巣を削除し、射出速度を早くし、充填時間を短縮して、内部に発生する引け巣を少なくすると、ダイカストでの鋳造品の機械的性質が著しく改善されることが報告されている。この場合の射出速度は、通常の2〜3m/secに対し5〜7m/secと約2.5倍になってくるが、実際の鋳造現場では、ここまで速度を上げると、射出充填完了時の衝撃で、アルミ(AL)溶湯内にサージ圧が発生し、その為、型締装置が負け、金型がわずかに開きバリが発生する(金型の隙間から噴出した溶湯が固まってバリとなる)。また、ひどい時には湯噴きが発生し、どちらにしても「生産の継続ができなくなる。」という問題が発生する。
従って、サージ圧を削減する種々の方法が従来提案されているが、これらの提案にはいずれも問題点が存在する。サージ圧は、図1で示す高速で走っている、プランジャーチップ1とプランジャーロッド2と射出カップリング3とピストンロッド4とピストンヘッド5の慣性力で発生するものと、高速でシリンダ6に流入してくる作動油の慣性で発生するものの複合として発生する。この射出速度及びサージ圧の時間(又は、射出ストローク)に対する変化のグラフを図12に示している。図12において、最初に現れる第1のサージ圧はプランジャーチップ1とプランジャーロッド2とピストンロッド4とピストンヘッド5によるものでバリ発生にはこのサージ圧が最も大きな影響を与える。
この第1のサージ圧を削減する方法としては基本的には、(1)運動体の重量を低減すること、(2)充填完了前で速度を下げること、が考えられる。この方法は現状ですでに実施されているが、その中で(2)の充填完了前で減速する方法として次の2通りの方法が取られている。多用されている方法は、(2−1)射出ストロークを検出し予定の位置に来た場合に油圧的にプランジャーチップ1(即ち、ピストンロッド4)にブレーキをかける方法であるが、プランジャースリーブ7の中に供給されるアルミ(AL)溶湯量がバラツク為(一般的に、プランジャースリーブ7に供給され貯められる溶湯量は、供給機構の精度的な事情からある程度のバラつきが存在する)、金型内への溶湯の射出の減速位置がバラつき、それが、鋳造品の湯境・湯皺発生等の品質欠陥を引き起こす原因となり、そういう欠陥に厳しい製品では大きな問題となってくる。即ち、射出ストローク(即ち、プランジャーチップ1の位置)を検出してブレーキを掛ける場合、スリーブ7内の溶湯量が多いと、溶湯圧力の上昇が速く、ブレーキが作動する前に早めにサージ圧が発生する(ブレーキタイミングが相対的に遅くなる)ため、溶湯漏れ、バリ発生が生じる。一方、スリーブ7内の溶湯量が少ないと、溶湯が十分金型キャビティ内に行きわたらない前に、ブレーキが作動する(ブレーキタイミングが相対的に早くなる)ため、溶湯不足の欠陥が生じる。
もう一つの方法は、(2−2)高速充填時の射出シリンダーのパワーを下げ、充填中に発生する型内湯流れ抵抗増大に対応させて自然に減速させる方法である。この場合は、湯量のバラつきの影響がなくなり、先に記載の(2−1)の方法における鋳造品の湯境・湯皺発生等の品質欠陥は起こらなくなる。しかし、次の問題がおこる。高速時のパワーを下げると高速立上り時間が伸びるため、高速速度が出なくなるという問題である。その例を図14に点線で示す。図15は、図14のグラフを求めるテストに使用した装置の概要を示す。この装置は、図1に示すものと同様な、金型101と射出シリンダ102を具備しており、更に図2と同様に、ピストンACC(アキュムレータ)、ガスボトル及び第7バルブと同様なバルブ31等を具備する。図14の例では、アキュムレータ(ACC)の圧力を14MPa(通常時圧力)から9MPaに下げている。これにより、14MPaの時(実線)に、高速立上り時間が0.2から3.2m/secに上がるのに15msecだったのが、9MPaの時(点線)では、22msecと7msec伸びている。更に、この条件(9MPa)での鋳造テストではまだ大きいバリが発生した。しかし、これ以上圧力を下げると立上げ時間が伸び、高速速度が下がり湯廻り不良が出る為、実際の鋳造テストで折り合った条件である。9MPaという条件に関しては、高速立上げと高速速度に影響がなければ、もっと高速射出出力を下げバリをなくす必要があり、鋳造テストにおいて、この圧力(即ち、パワー)を下げる方法では、十分満足出来る鋳造結果が得られなかった。
また、ダイカストマシンに関して、運動体の重量を低減する提案がなされている(例えば、特許文献2参照)が、本発明の提案を開示するものではない。また別の提案がなされている(特許文献1参照)が、この案では、上記に説明したように、プランジャースリーブ内に貯められた溶湯の量にバラツキがある場合等において、射出ロッドの減速開始位置に誤差が生じてしまうため、サージ圧の発生及び品質欠陥の発生を抑止することができない。
特開2001−300714号 特開2004−216432号
本発明は、上述した事情に鑑みなされたもので、高速射出成形可能なダイカスト鋳造法又はダイカストマシンにおいて、サージ圧の発生を削減して、バリの発生や湯噴きを防止し、更に現場の鋳造品質のバラツキを最も少なくする、ダイカスト鋳造法及びそのためのダイカストマシン(鋳造機械)を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の形態のダイカストマシンは、上述した目的を達成するために、製品を鋳造成形する金型(101)と、金型(101)に溶湯(15)を射出するための射出シリンダ(102)と、射出シリンダ(102)を高圧で押圧するための油圧装置(103,203)とを具備する。油圧装置(103,203)は、射出シリンダ(102)のピストン(13)を押圧する作動油を射出シリンダ(102)に供給するピストンアキュムレータ(ACC)(20)と、ピストンアキュムレータ(ACC)(20)から射出シリンダ(102)への作動油の流れを開放、閉止するための射出シリンダ入口バルブ(31)とを具備する。ピストンアキュムレータ(ACC)(20)が、高圧の高速立上用ピストンアキュムレータ(ACC−B)(22,322)と、低圧の射出用ピストンアキュムレータ(ACC−A)(21,321)とを具備する。
この様に構成することにより、高速射出成形可能なダイカストマシン(鋳造機械)において、射出シリンダのピストンを高圧で始動し、ピストンの所定のストロークにおいて低圧駆動に切り替えることで、例え、金型のプランジャースリーブ内の溶湯の量にバラツキがあったとしても、金型のキャビティにおける溶湯のサージ圧の発生を削減して、バリの発生や湯噴きを防止し、更に、現場の鋳造品質のバラツキを最も少なくすることができる。
上記請求項1に記載の形態に従がう本発明の請求項2に記載の形態において、射出シリンダ(102)のピストン(13)は、先ず高速立上用ピストンアキュムレータ(ACC−B)(22,322)の供給する高圧の作動油圧力により押圧されて、高速射出速度で作動し、その後、高速立上用ピストンアキュムレータ(ACC−B)(22,322)の供給する作動油圧力が遮断されると共に、射出用ピストンアキュムレータ(ACC−A)(21,321)の供給する低圧の作動油圧力により押圧されて作動する。
本形態によれば、射出シリンダのピストンを高圧で押圧し続けるのではなく、適当なタイミングで低圧の押圧力に切り替えることで、サージ圧の発生を削減できる。
上記請求項1又は2のいずれかに記載の形態に従がう本発明の請求項3に記載の形態において、高速立上用ピストンアキュムレータ(ACC−B)(22)は、その中にガス室(227)と作動油室(228)を分離・形成し且つ該高速立上用ピストンアキュムレータ(ACC−B)内で往復動するACC−Bピストン(221)と、ACC−Bピストン(221)に固定されていて且つその作動油室側に伸張して高速立上用ピストンアキュムレータ(ACC−B)の作動油室側の端壁(226)を貫通して伸張する突起部(222)とを具備する。射出用ピストンアキュムレータ(ACC−A)(21)は、その中にガス室(217)と作動油室(218)を分離・形成し且つ該射出用ピストンアキュムレータ(ACC−A)内で往復動するACC−Aピストン(211)を具備する。突起部(222)は、射出用ピストンアキュムレータ(ACC−A)(21)のガス室側端壁(216)を貫通して、射出用ピストンアキュムレータ(ACC−A)(21)のガス室(217)内に侵入して、ACC−Aピストン(211)に分離可能に接触して押圧することができる。
本形態によれば、上記のごとく特殊な構造を有するピストンアキュムレータ(ACC)を使用することにより、大型のバルブ及びチェック弁の開閉等で生じる高速立上げ時の速度の不連続性を回避し、連続性を確保できるので、より高品質な鋳造製品を生産できる。更に、特殊構造を有するピストンアキュムレータ(ACC)により、取り付けスペースをコンパクトに出来ることにより、コスト的にも優位性を発揮できる。
上記請求項3に記載の形態に従がう本発明の請求項4に記載の形態において、高速立上用ピストンアキュムレータ(ACC−B)(22)と射出用ピストンアキュムレータ(ACC−A)(21)は、一体で形成される。
本形態によれば、高速立上用ピストンアキュムレータ(ACC−B)から射出用ピストンアキュムレータ(ACC−A)への切換をスムーズに実施できる構成を提供すると共に、高速立上用ピストンアキュムレータと射出用ピストンアキュムレータとにより構成されるピストンアキュムレータ(ACC)をコンパクトに形成できる。
上記請求項1から4に記載の形態のいずれか一項に従がう本発明の請求項5に記載の形態において、溶湯(15)の射出成形後、金型内の溶湯を所定の時間の間で且つ所定圧力で加圧保持するための昇圧用アキュムレータ(23)を更に具備する。
本形態によれば、製品の良好な品質を確保可能な油圧装置の構成をより明確にする。
また、上記請求項1から5に記載の形態いずれか一項に従がう本発明の請求項6に記載の形態において、射出シリンダ入口バルブ(31)は、ピストンアキュムレータ(ACC)(20)から射出シリンダ(102)への作動油の流れの流量を調整可能である。
本形態によれば、射出速度を良好に制御可能な構成をより明確にする。
上記請求項1から6に記載の形態いずれか一項に従がう本発明の請求項7に記載の形態において、射出シリンダ(102)のピストン(13)のストロークを検出するためのストロークセンサ(46)を更に具備する。
本形態によれば、射出シリンダの射出制御のため、射出シリンダのピストンのストロークをストロークセンサで検出する構成をより明確にする。
上記請求項7に記載の形態に従がう本発明の請求項8に記載の形態において、ストロークセンサ(46)により、溶湯(15)の射出を制御する。
本形態によれば、射出シリンダのピストンのストロークをストロークセンサで検出することにより、射出シリンダに対する駆動(押圧)圧力の高圧/低圧切換等の制御を実施可能である。
また、上記請求項1から8に記載の形態いずれか一項に従がう本発明の請求項9に記載の形態において、油圧装置はポンプを更に具備する。ポンプは、射出シリンダ(102)及びピストンアキュムレータ(ACC)(20)に作動油を供給可能である。
本形態によれば、本発明のダイカストマシンの油圧装置の構成をより明確にする。
また、上記請求項1から9に記載の形態いずれか一項に従がう本発明の請求項10に記載の形態において、高速立上用ピストンアキュムレータ(ACC−B)(22,322)の初期状態の圧力は14〜21MPaに設定されており、射出用ピストンアキュムレータ(ACC−A)(21,321)の初期状態の圧力は5〜12MPaに設定される。
本形態によれば、高速立上用ピストンアキュムレータ及び射出用ピストンアキュムレータの初期設定圧力が明確化されるので、射出シリンダの駆動(押圧)制御の構成をより明確にする。
本発明の請求項11に記載の形態のダイカスト鋳造法において使用されるダイカストマシン(100)は、製品を鋳造成形する金型(101)と、金型(101)に溶湯(15)を射出するための射出シリンダ(102)と、射出シリンダ(102)を高圧で押圧するための油圧装置(103,203)とを具備する。油圧装置(103,203)は、射出シリンダ(102)のピストン(13)を押圧する作動油を射出シリンダ(102)に供給するピストンアキュムレータ(ACC)(20)と、ピストンアキュムレータ(ACC)(20)から射出シリンダ(102)への作動油の流れを開放、閉止するための射出シリンダ入口バルブ(31)とを具備する。ピストンアキュムレータ(ACC)(20)は、高圧の高速立上用ピストンアキュムレータ(ACC−B)(22,322)と、低圧の射出用ピストンアキュムレータ(ACC−A)(21,321)とを具備する。この様なダイカストマシンを使用するダイカスト鋳造法は、高速立上用ピストンアキュムレータ(22,322)から射出シリンダ(102)に高圧の作動油を供給して、射出シリンダ(102)のピストン(13)を押圧し、溶湯を射出する高圧射出手順と、高速立上用ピストンアキュムレータ(22,322)から射出シリンダ(102)への作動油を遮断すると共に射出用ピストンアキュムレータ(21,321)から射出シリンダ(102)に低圧の作動油を供給して、射出シリンダ(102)のピストン(13)を押圧し、溶湯の射出を継続する低圧射出手順とを具備することを特徴とする。
この様に構成することにより、高速射出成形可能なダイカスト鋳造法において、射出シリンダのピストンを高圧で始動し、ピストンの所定のストロークにおいて低圧駆動に切り替えることで、例え、金型のプランジャースリーブ内の溶湯の量にバラツキがあったとしても、金型のキャビティにおける溶湯のサージ圧の発生を削減して、バリの発生や湯噴きを防止し、更に、現場の鋳造品質のバラツキを最も少なくすることができる。
上記請求項11に記載の形態に従がう本発明の請求項12に記載の形態において、油圧装置(103、203)は、金型(101)内の溶湯を所定の時間の間で且つ所定圧力で加圧保持するための昇圧用アキュムレータ(23)を更に具備する。高速立上用ピストンアキュムレータ(22,322)と射出用ピストンアキュムレータ(21,321)による溶湯の射出の終了後、昇圧用アキュムレータ(23)により、更に継続して溶湯を加圧する手順を更に具備する。
本形態によれば、溶湯の射出の終了後、昇圧用アキュムレータによって、継続して溶湯を加圧することにより、製品の良好な品質を確実に確保可能な方法の構成をより明確にする。
また、上記請求項11又は12に記載の形態に従がう本発明の請求項13に記載の形態において、油圧装置(103、203)がポンプを更に具備しており、高圧射出手順及び低圧射出手順の前に、ポンプから射出シリンダ(102)に作動油を供給して、射出シリンダ(102)のピストン(13)を前進させる手順を更に具備する。
本形態によれば、射出成形の開始の前段階において、射出シリンダのピストンを所定の位置まで前進させる手順をより明確にする。
また、上記請求項11から13に記載の形態いずれか一項に従がう本発明の請求項14に記載の形態において、油圧装置(103、203)は、射出シリンダ(102)のピストン(13)のストロークを検出するためのストロークセンサ(46)を更に具備する。高圧射出手順と低圧射出手順は、ストロークセンサ(46)が検知するピストン(13)のストロークに基いて、それぞれ開始される。
本形態によれば、射出シリンダ(102)のピストン(13)のストロークに基いて、高圧射出(高高速でのピストンの駆動)の開始と終了(即ち、低圧射出の開始)が実施される制御構成をより明確にする。
上記の本発明の説明において、カッコ()内の記号又は数字は、以下に示す実施の形態との対応を示すために添付される。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態のダイカストマシン(装置)を詳細に説明する。図1は既に説明したように、一般的なアルミ等の軽金属用ダイカストマシン100の金型101及び射出シリンダ102付近の部分の図式的説明図であり、本発明のダイカストマシン100も同様な金型101及び射出シリンダ102を具備する。図2は、本発明に係るダイカストマシン100の第1の実施の形態の系統図であり、図3〜9は、図1のダイカストマシン100の種々の運転状態(概要)を説明する系統図である。図11は、本発明の第1の実施の形態のダイカストマシン100において使用される特殊なピストンアキュムレータ(ACC)20の図式的断面説明図である。
まず図1を参照すると、本発明のダイカストマシン(鋳造装置)100の金型101及び射出シリンダ102が図式的に示されている。図1については、従来技術の説明で既に説明したが、ここでは、より詳しく説明する。図1のダイカストマシン100は通常、アルミ等の軽金属の製品を鋳造する。ダイカストマシン(鋳造装置)100は、金型101と、射出シリンダ102とを具備しており、金型101においては、対向する一対の固定プラテン10と可動プラテン11との間に固定金型8と可動金型9が設けられており、固定金型8と可動金型9は、図1に示すごとく係合することにより、その間にキャビティ(空洞)12を形成し、キャビティ12にアルミ(AL)溶湯15が射出・充填されて鋳造成形品が製造される。アルミ溶湯15を射出するために、射出シリンダ102が設けられており、固定プラテン10にはアルミ溶湯15が貯められるプランジャースリーブ7が設けられており、プランジャースリーブ7は、固定プラテン10及び固定金型8を貫通して、キャビティ12に流体連絡する。
本実施の形態において、射出シリンダ102は、アルミ溶湯を射出するための油圧駆動の往復動ピストン/シリンダである。射出シリンダ102は、シリンダ6とピストン13とを具備する。ピストン13は図1に示すように、プランジャースリーブ7に係合する。ピストン13は、図1において左端にピストンヘッド5を具備し、そのピストンヘッド5と一体化しているピストンロッド4に射出カップリング3でプランジャーロッド2が連結され、その先にプランジャーチップ1が取り付けられている。プランジャーチップ1は、プランジャースリーブ7内に嵌合し、プランジャースリーブ7内で往復動して、プランジャースリーブ7内のアルミ溶湯15を圧送することにより、アルミ溶湯15を射出する。本実施の形態において、射出シリンダ102は、油圧式であるので、作動油をシリンダ6のヘッド側に供給して、ピストンヘッド5及びピストンロッド4を駆動し、プランジャーロッド2を介して、プランジャースリーブ7に貯められたアルミ(AL)溶湯15をプランジャーチップ1で押して、固定金型8,9内のキャビティ(空洞)12に射出して鋳造成形する。
図2は、射出シリンダ102を駆動する本発明の第1の実施の形態の油圧装置103の油圧回路を図解的に示す。シリンダ6のヘッド室16Hの入り口側ラインには射出速度を制御する第7バルブ31及び高速射出用に大流量を排出可能なピストンACC(アキュムレータ)20が設けられているが、本実施の形態では、このピストンACC(アキュムレータ)20が好適な構成を有することも特徴の1つである。ピストンACC20は、上下2部分に分かれており、上部にある高速立上用ピストンACC(アキュムレータ)−B22の中のピストン221はロッド部の突起部222を有しており、この突起部222は下部の射出用ピストンACC(アキュムレータ)−A21のピストン211の上面を押している。上部の高速立上用ピストンACC−B22には圧力センサーPb44にて検知・管理される、高圧ガス(例えば14MPa)が蓄圧されており、下部の射出用ピストンACC−A21には圧力センサーPa43にて検知・管理される、低圧ガス(例えば6MPa)が蓄圧されている。アキュムレータの容量にもよるが、高速立上用ピストンACC−B22内の高圧ガスの蓄圧圧力(特には、初期圧力)は、14〜21MPaの範囲で、射出用ピストンACC−A21内の低圧ガスの蓄圧圧力(特には、初期圧力)は、5〜12MPaの範囲で設定されることが好ましい。
次に、本実施の形態の油圧装置103が具備する各バルブの機能を説明する。第1バルブ24は、ポンプ圧供給口と射出シリンダ102との間に設置されて、射出低速前進用にシリンダ6のヘッド室16Hに、ポンプ(図示されない)の圧油を導入する目的で設けられている。第2バルブ25は、タンク40と射出シリンダ102との間に設置されて、射出後退用にシリンダ6のヘッド室16Hの作動油をタンク40に戻す目的で設けられている。第3バルブ26は、ポンプ圧供給口と射出シリンダ102との間に設置されて、射出後退用にシリンダ6のロッド室16Rにポンプ(図示されない)の圧油を導入する目的で設けられている。第4バルブ27は、タンク40と射出シリンダ102との間に設置されて、射出前進用にシリンダ6のヘッド室16Rの作動油をタンク40に戻す目的で設けられている。第5バルブ28は、高速立上用ピストンACC−B22の作動油出口側に設置されて、上部の高速立上用ピストンACC−B22を高速時に下降スタートさせ、射出途中で停止する目的で設けられている。第6バルブ29は、ピストンACC20と射出シリンダ102との間に設置されて、ACC(アキュムレータ)−(A及びB)21,22の圧油を高速時にシリンダ6へ導入する目的で設けられている。第7バルブ31は、第6バルブ29と射出シリンダ102との間に設置されて、射出速度を制御する目的で設けられている。
第8バルブ32は、ピストンACC20にポンプから圧油を供給する目的で設けられている。第9バルブ33は、ガスボトルa41のガスを目的圧力まで圧縮する目的で設けられている。第10バルブ34は、ガスボトルb42のガスを目的圧力まで圧縮する目的で設けられている。第8〜第10バルブ32,33,34は、ポンプ供給口とピストンACC20、ガスボトルa41、ガスボトルb42との間にそれぞれ設置される。第11バルブ35は、昇圧用ACC(アキュムレータ)23からの油圧により、シリンダ6のシリンダヘッド室16H内に予め設定された圧力の作動油を供給する目的で、昇圧用ACC(アキュムレータ)23と射出シリンダ102との間に設けられている。第11バルブ36の出口側(射出シリンダ側)には可変スピードコントローラ36が設けられて、鋳造品を一定圧力で加圧(増圧)可能であると共に作動油流量(加圧速度)を調整可能であることが好ましい。ここで、第7バルブ31はモータ駆動であることが好ましいが、油圧駆動、空圧駆動等の別のタイプであっても良い。第7バルブ31以外の第1から第11までのバルブは、電磁弁であることが好ましいが、別のタイプの弁であっても良い。図2は、好適な油圧回路を示している。
次に、油圧装置103の作動(従って、射出シリンダ102の作動)について説明する。
まず、使用前に第8バルブ32をON(導通状態、即ちポンプ圧力を供給する)し上部及び下部のACC21,22のピストンを上限まで押し上げておき、ガスボトルa41内のガスを第9バルブ33をON(導通状態、即ちポンプ圧力を供給する)して目的の圧力(例えば6MPa)に加圧しておく。また、同じようにガスボトルb42内のガスを、第10バルブ34をON(導通状態、即ちポンプ圧力を供給する)して目的の圧力(例えば14MPa)に加圧しておく。ここで、ガスボトルa41内の目的の圧力は5〜12MPaで、ガスボトルb42内の目的の圧力は14〜21MPaに加圧されることが好ましい。
図3において、ピストン13の低速走行時の装置の動作を作動油の流れで説明する。第1バルブ24と第4バルブ27を0Nする。次に、速度制御の第7バルブ31をゆっくりと目的のピストン速度まで開けていく。ポンプ(図示されない)からの圧油は、第1バルブ24から速度制御第7バルブ31により制限された流量でシリンダ6のシリンダヘッド室16Hに導入され、シリンダロッド室16Rの作動油は第4バルブ27からタンク40に戻され、ピストンロッド4とプランジャーロッド2とプランジャーチップ1(ピストン13)は低速で前進していく(図13においてT0−T1間の状態)。
ピストン13が前進して行き、ストロークセンサーSa46で高速切り替え位置に来たことを検知すると(図13のT1地点)、図3の状態から図4の状態へ油圧回路は切り替わる。図4において、第5バルブ28と第6バルブ29がONし、速度制御第7バルブ31が大きく開く。この時、上部の高速立上用ピストンACC−B22は、高圧(ここでは、例えば14MPaで始動)で下部の射出用ピストンACC−A21のピストン211を押し下げ、シリンダ6のヘッド室16Hに高圧油が供給され高出力で前進するため、非常に短いストロークで高高速値までピストン13の速度を上昇させる。ストロークセンサーSa46によりピストン13のストロ−クを検知して、ピストン13を50〜100mm程度前進させ、通常射出領域に入った位置で第5バルブ28をOFFする。この第5バルブ28をOFFするタイミングは、テストから得られ、良好な鋳造を得られるよう設定される。
その時の油圧回路の状態が図5に示される。上部の高速立上用ピストンACC−B22はその排出口が閉ざされる為、下降を停止し、下部の射出用ピストンACC−A21のみで射出動作が継続される。しかし、このピストンを動かすガス圧は低い(ガスボトルa41の低圧力、ここでは例えば約6MPa)為、アルミ(AL)溶湯15は、金型内のキャビティ12に流入しながら冷却されて粘度が上昇していく、ピストン13はアルミ溶湯の抵抗とバランスして減速して行き、ショックの少ない状態でアルミ溶湯15の充填が完了する。
本発明と従来例の相違について、特には、射出速度及びメタル圧に関して、図12及び13を参照して説明する。図12及び図13は、高速鋳造法における射出速度及びメタル圧Pm(金型におけるキャビティ内のアルミ溶湯の圧力)線図であり、横軸をストローク(mm)及び時間(msec)、縦軸を点線で表した射出速度(m/sec)及び実線で表したメタル圧(MPa)としており、それぞれ従来例と本発明の場合に対応する。図12の従来例では、射出シリンダのピストンの高圧立上が時間T11に開始すると、射出速度(V)は、瞬時に上昇し、その時メタル圧は、一時的に上昇する。更に、ピストンは継続して高圧で押され続けるが、この従来例は、スリーブ7内の溶湯の量が多い場合であり、ピストンの押圧圧力を下げるタイミング(地点T12)が相対的に遅れた場合である。タイミングが遅れると、図12に示すごとく、T12付近においてメタル圧が急激に上昇するサージ圧が発生する。このサージ圧がバリの発生や湯噴きを引き起こす。
一方、図13の本発明の場合では、高圧立上及びその後の状態(T0からT2まで)は、従来例と同じであるが、地点T2において、ピストン13を押圧する圧力の低圧への切換を行う。この地点T2では、メタル圧はまだ上昇せず、ピストンはその後、低圧で押されながら、ピストン自体の慣性力により前進するが、メタル圧Pmが抵抗となり、ピストン13の速度、即ち射出速度Vは徐々に低下する。ピストン速度は低下するが、ピストン13は低圧で押され続けるので、更にピストン13は前進し、地点T3付近からメタル圧Pmが上昇し始め、最終的に所定のメタル圧に到達する。このように、本発明の場合は、サージ圧が発生せず、従ってバリの発生や湯噴きを引き起こし難い。
図6に示す油圧回路の状態において、溶湯15のキャビィティへの充填完了後に、第1バルブ24をOFFし、第11バルブ35をONし、昇圧用ACC(アキュムレータ)23により射出シリンダ102のピストンヘッド5を加圧し、予め設定されたメタル圧Pmで成形品を加圧する。
図7では、継続して加圧しながら成形品のアルミ溶湯の凝固を待っている状態でのピストンACC(アキュムレータ)20への圧油チャージ状態を示す。第8バルブ32をONし(且つ、第5バルブ28はOFFの状態を保持したままで)ポンプ(図示されない)より圧油をピストンACC20の作動油室218,228に導入する。下部の射出用ピストンACC21の方が低圧なので先に下部のピストン211の方が上昇していく。ピストンACC20の下部のピストン211が上昇し、上部のピストン221の突起部222に当たった時点で、上部の高圧立上用ピストンACC−B22のチャージが開始する。その時の油圧回路の状態が図8に示される。
次に、図9の射出後退時の状態を説明する。第2バルブ25と第3バルブ26を0Nする。ポンプからの圧油は、第3バルブ26からシリンダ6のロッド室16Rに導入され、ロッド室16Hの作動油は、第7バルブ31と射出シリンダ102間にある分岐ラインを通りそのラインに設置された逆止弁を介して第2バルブ25からタンク40に戻され、ピストン13、即ちピストンロッド4とプランジャーロッド2とプランジャーチップ1は後退していく(シリンダヘッド室16Hの容積を減少させるように後退する)。
次に図11を参照して、本発明の第1の実施の形態のピストンACC(アキュムレータ)20について説明する。図11は、ピストンACC(アキュムレータ)20の図式的横断面図である。既に説明したように、ピストンACC(アキュムレータ)20は、上部の高圧立上用ピストンACC−B22と、下部の射出用ピストンACC−A21とを具備しており、上部の高圧立上用ピストンACC−B22と下部の射出用ピストンACC−A21とは連結されている。これらの2つのアキュムレータ(ACC)の連結部は、上部の高圧立上用ピストンACC−B22の下部壁226と、下部の射出用ピストンACC−A21の上部壁216が接するように連結され、これらの壁226,216には、図11に示されるように、中央に貫通孔202が設けられると共に、シール機構201が設けられる。
高圧立上用ピストンACC−B22は、ピストン221と、ピストン221の中心に下方向に取り付けられていて且つ好適には円柱棒状の突起部222とを具備する。突起部222は、貫通孔202及びシール機構201を摺動可能に貫通しており、シール機構201は、円柱棒状の突起部222をシールして、上部の高圧立上用ピストンACC−B22の作動油室228と、下部の射出用ピストンACC−A21のガス室217とを密封隔離する。
高圧立上用ピストンACC−B22は、上部のガス室227と下部の作動油室228とを具備しており、ガス室227と作動油室228とは、ピストン221により密封シールされる。射出用ピストンACC−A21も、上部のガス室217と下部の作動油室218とを具備しており、ガス室217と作動油室218とは、ピストン211により密封シールされる。高圧立上用ピストンACC−B22のピストン221と対向する上部壁には、高圧ガス入り口224が設けられ、ガス室227へガスボトルb42からのガス供給・排出ラインを接続する。高圧立上用ピストンACC−B22の下部壁226付近の側壁には、作動油排出口225が設けられ、そこには作動油室228からの作動油供給・排出ラインが接続する。射出用ピストンACC−A21のピストン211と対向する下部壁には、作動油排出口215が設けられ、そこには作動油室218への作動油供給・排出ラインが接続する。射出用ピストンACC−A21の上部壁216付近の側壁には、低圧ガス入口214が設けられ、ガスボトルa41からガス室217へのガス供給・排出ラインが接続する。ピストンACC20の上記で説明した構成により、本実施の形態の油圧装置103の油圧回路の上記の作動が可能になる。
本発明の第2の実施の形態を図10に示す。図10を参照すると、図2〜9に示される第1の実施の形態の要素部分と同じ又は同様である図10の要素部分は、同じ参照符号により指定されている。第2の実施の形態のダイカストマシンは、上記の第1の実施の形態のダイカストマシンと全く同一の目的で構成されており、第1の実施の形態と比較すると、その油圧装置203のみが相違する。即ち、金型101及び射出シリンダ102に関しては、第1の実施の形態のものと全く同じである。図10に示す油圧回路おいて、第1の実施の形態のピストンACC20の射出用ピストンACC(アキュムレータ)−A21と高圧立上用ピストンACC(アキュムレータ)−B22が、第2の実施の形態ではそれぞれ別体の射出用ピストンACC(アキュムレータ)−A321と高圧立上用ピストンACC(アキュムレータ)−B322に置換されており、この点が第1の実施の形態と第2の実施の形態の相違である。射出用ピストンACC−A321と高圧立上用ピストンACC−B322は、第1の実施の形態のピストンACC20のような特殊な構造を有するアキュムレータではなく、共に既知の一般的なアキュムレータの構造を有している。
このように一体のピストンアキュムレータ(ACC)を別体の2基のアキュムレータに分けたことで、図10の第2の実施の形態では、射出用ピストンACC−A321と高圧立上用ピストンACC−B322の周りの油圧系統も第1の実施の形態のものとは相違する。高圧立上用ピストンACC−B322の油圧接続口と第6バルブ29の間に第5バルブ228が設けられるのは、第1の実施の形態と同じであるが、2つのアキュムレータ321,322への作動油充填用のライン(第8バルブ32からのライン)51は、第5バルブ228と高圧立上用ピストンACC−B322との間のライン(配管)に接続する(M地点)。このライン51は、第1の実施の形態と同様に、射出用ピストンACC−A321の作動油出口からのライン52にも接続している(N地点)ので、ライン51において、M地点とN地点の間に逆止弁37が設けられている。逆止弁37は、高圧の高圧立上用ピストンACC−B322から低圧の射出用ピストンACC−A321への作動油の流入を防止している。
高圧の高圧立上用ピストンACC−B322から第5バルブ228を介して第6バルブ29の入り口側に接続するライン53は、図10に示すように、低圧の射出用ピストンACC−A321の作動油出口からのライン52にP地点において合流する。従って、低圧の射出用ピストンACC−A321には、このライン53を介して高圧作動油が流入する可能性があるのでこれを防止するために、ライン52においてN地点とP地点の間に逆止弁38が備えられて、射出用ピストンACC−A321への高圧作動油の流入を防止している。この様な構成から、第2の実施の形態の第5バルブ228は、図2と図10を比較して分かるように、第1の実施の形態の第5バルブ28とは異なる構造となっており、OFF時においてタンク40に連絡する系統を形成する構造ではなく、OFF時においてラインを閉止する構造となっている。
次に、第2の実施の形態の第1の実施の形態との相違点に係る装置の作動について説明する。第2の実施の形態においても、高圧立上用ピストンACC−B322で、射出シリンダ102のピストン13を高圧で始動させて、短いストロークでピストンの速度を高速まで上昇させる。この際、第5バルブ228及び第6バルブ29はON状態に設定されている。その後、やはりストロークセンサSa46により、ピストンストロークが所定値になったことを検知して、ピストン13を50〜100mm程度前進させ、通常射出領域に入った位置で第5バルブ228をOFFする。
高速立上用ピストンACC−B322の出口側は閉ざされるが、第6バルブ29はON状態であるので、射出用ピストンACC−A321のみで射出動作が継続される。このピストンを動かすガス圧は低い(ガスボトルa41の低圧力、ここでは例えば約6MPa)ので、アルミ(AL)溶湯は金型内のキャビティ12に流入しながら冷却されて粘度が上昇していき、ピストン13はAL溶湯の抵抗とバランスして減速して行き、ショックの少ない状態で充填が完了する(第1の実施の形態と同様)。この様に、油圧回路の作動は第1の実施の形態と実質的に同様である。その他の油圧回路の作動、即ち、高速立上用ピストンACC−B322の始動までの作動、昇圧用ACC23の作動、射出成形(鋳造)後の射出シリンダ102のピストン13を戻す作動、高速立上用ピストンACC−B322と射出用ピストンACC−A321の作動油室の充填のための作動等は、第1の実施の形態と同様である。上記以外の第2の実施の形態の構成は、基本的に第1の実施の形態と同様であるので、重複を回避するため説明を省略する。
次に上記実施の形態の効果及び作用について説明する。本発明の第1の実施の形態のダイカストマシンにより以下の効果が期待できる。
・特には、高速射出成形可能なダイカスト鋳造法又はダイカストマシン(鋳造機械)において、射出シリンダのピストンを駆動(押圧)する圧力を減圧することなく高圧でピストンを始動し、ピストンの所定のストロークにおいて低圧駆動に切り替えることで、金型のキャビティにおけるアルミ溶湯のサージ圧の発生を削減し、バリの発生や湯噴きを防止する。
・更に、例え、溶湯の給湯量にバラツキがあったとしても、現場の鋳造品質のバラツキを最も少なくすることができる。
・本発明の特殊構造を有するピストンアキュムレータ(ACC)を使用することにより、大型のバルブ及びチェック弁の開閉等で生じる高速立上げ時の速度の不連続性を回避し、連続性を確保できるので、より高品質な鋳造製品を生産できる。
・更に、特殊構造を有するピストンアキュムレータ(ACC)により、取り付けスペースをコンパクトに出来ることにより、コスト的にも優位性を発揮できる。
本発明の第2の実施の形態のダイカストマシンにより以下の効果が期待できる。
・第1の実施の形態と同様に、金型のキャビティにおける溶湯のサージ圧の発生を削減し、バリの発生や湯噴きを防止し、更に、現場の鋳造品質のバラツキを低減できる。
また、上記において記載した、あるいは添付図面に示した実施の形態の油圧回路において、説明を分かり易くするために、基本的に最低限の構成要素だけが記載されているが、装置の機能、制御、配置等に応じて必要な、弁、こし器、センサ等の構成要素が追加されても良い。
上記の実施の形態において、鋳造(溶湯)の材料はアルミニウムであると記載されているが、これ以外の材料であっても良い。
上記の実施の形態は本発明の例であり、本発明は、該実施の形態により制限されるものではなく、請求項に記載される事項によってのみ規定されており、上記以外の実施の形態も実施可能である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るダイカストマシン(鋳造装置)の図式的説明図であり、ダイカストマシンの金型101及び射出シリンダ102付近の構成を示す。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係るダイカストマシン100の油圧装置103の系統図である。 図3は、図1のダイカストマシン100の種々の運転状態(概要)を説明する系統図であり、射出シリンダのピストンの低速運転時の作動油の流れ等を示す。 図4は、図1のダイカストマシン100の種々の運転状態(概要)を説明する系統図であり、射出シリンダのピストンの高速立上運転時の作動油の流れ等を示す。 図5は、図1のダイカストマシン100の種々の運転状態(概要)を説明する系統図であり、射出運転時の作動油の流れ等を示す。 図6は、図1のダイカストマシン100の種々の運転状態(概要)を説明する系統図であり、増圧運転時の作動油の流れ等を示す。 図7は、図1のダイカストマシン100の種々の運転状態(概要)を説明する系統図であり、射出用ピストンACC−Aのチャージ運転時の作動油の流れ等を示す。 図8は、図1のダイカストマシン100の種々の運転状態(概要)を説明する系統図であり、高速立上用ピストンACC−Bのチャージ運転時の作動油の流れ等を示す。 図9は、図1のダイカストマシン100の種々の運転状態(概要)を説明する系統図であり、射出シリンダのピストンの後退運転時の作動油の流れ等を示す。 図10は、本発明の第2の実施の形態に係るダイカストマシンの油圧装置203の系統図であり、図2に対応する。 図11は、本発明の第1の実施の形態のダイカストマシンにおいて使用される特殊なピストンアキュムレータ(ACC)の図式的断面説明図である。 図12は、従来の高速鋳造方法における射出速度及びメタル圧線図であり、横軸は、ストローク及び時間軸である。 図13は、本発明による高速鋳造方法における射出速度及びメタル圧線図であり、横軸は、ストローク及び時間軸である。 図14は、射出に関して高速出力(高速用アキュムレータの圧力)を調整した時の高速立上り遅れ線図であり、アキュムレータ圧力による比較を示す。 図15は、図14のグラフを求めるテストに使用した装置の説明図である。
符号の説明
1 プランジャーチップ
2 プランジャーロッド
3 射出カップリング
4 ピストンロッド
5 ピストンヘッド
6 シリンダ
7 プランジャースリーブ
8 固定金型
9 可動金型
10 固定プラテン
11 可動プラテン
12 キャビティ(空洞)
13 ピストン
15 アルミ(AL)溶湯
20 ピストンACC(アキュムレータ)
21 射出用ピストンACC(アキュムレータ)−A
22 高速立上用ピストンACC(アキュムレータ)−B
23 昇圧用アキュムレータ(ACC)
31 第7バルブ(射出シリンダ入口バルブ)
40 タンク
100 ダイカストマシン
101 金型
102 射出シリンダ
103 油圧装置

Claims (14)

  1. 製品を鋳造成形する金型(101)と、
    前記金型(101)に溶湯(15)を射出するための射出シリンダ(102)と、
    前記射出シリンダ(102)を高圧で押圧するための油圧装置(103,203)と、
    を具備するダイカストマシン(100)において、
    前記油圧装置(103,203)は、
    前記射出シリンダ(102)のピストン(13)を押圧する作動油を前記射出シリンダ(102)に供給するピストンアキュムレータ(ACC)(20)と、
    前記ピストンアキュムレータ(ACC)(20)から前記射出シリンダ(102)への前記作動油の流れを開放、閉止するための射出シリンダ入口バルブ(31)と、
    を具備しており、
    前記ピストンアキュムレータ(ACC)(20)は、高圧の高速立上用ピストンアキュムレータ(ACC−B)(22,322)と、低圧の射出用ピストンアキュムレータ(ACC−A)(21,321)とを具備する、ことを特徴とするダイカストマシン。
  2. 前記射出シリンダ(102)のピストン(13)は、先ず前記高速立上用ピストンアキュムレータ(ACC−B)(22,322)の供給する高圧の作動油圧力により押圧されて、高速射出速度で作動し、その後、前記高速立上用ピストンアキュムレータ(ACC−B)(22,322)の供給する作動油圧力が遮断されると共に、前記射出用ピストンアキュムレータ(ACC−A)(21,321)の供給する低圧の作動油圧力により押圧されて作動することを特徴とする請求項1に記載のダイカストマシン。
  3. 前記高速立上用ピストンアキュムレータ(ACC−B)(22)は、その中にガス室(227)と作動油室(228)を分離・形成し且つ該高速立上用ピストンアキュムレータ(ACC−B)内で往復動するACC−Bピストン(221)と、前記ACC−Bピストン(221)に固定されていて且つその作動油室側に伸張して前記高速立上用ピストンアキュムレータ(ACC−B)の作動油室側の端壁(226)を貫通して伸張する突起部(222)とを具備しており、
    前記射出用ピストンアキュムレータ(ACC−A)(21)は、その中にガス室(217)と作動油室(218)を分離・形成し且つ該射出用ピストンアキュムレータ(ACC−A)内で往復動するACC−Aピストン(211)を具備しており、
    前記突起部(222)は、前記射出用ピストンアキュムレータ(ACC−A)(21)の前記ガス室側端壁(216)を貫通して、前記射出用ピストンアキュムレータ(ACC−A)(21)の前記ガス室(217)内に侵入して、前記ACC−Aピストン(211)に分離可能に接触して押圧することができることを特徴とする請求項1又は2に記載のダイカストマシン。
  4. 前記高速立上用ピストンアキュムレータ(ACC−B)(22)と前記射出用ピストンアキュムレータ(ACC−A)(21)は、一体で形成されることを特徴とする請求項3に記載のダイカストマシン。
  5. 溶湯の射出成形後、前記金型内の溶湯を所定の時間の間で且つ所定圧力で加圧保持するための昇圧用アキュムレータ(23)を更に具備することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のダイカストマシン。
  6. 前記射出シリンダ入口バルブ(31)は、前記ピストンアキュムレータ(ACC)(20)から前記射出シリンダ(102)への前記作動油の流れの流量を調整可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のダイカストマシン。
  7. 前記射出シリンダ(102)の前記ピストン(13)のストロークを検出するためのストロークセンサ(46)を更に具備することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のダイカストマシン。
  8. 前記ストロークセンサ(46)により、溶湯(15)の射出を制御することを特徴とする請求項7に記載のダイカストマシン。
  9. 前記油圧装置は、ポンプを更に具備しており、
    前記ポンプは、前記射出シリンダ(102)及び前記ピストンアキュムレータ(ACC)(20)に作動油を供給可能であることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のダイカストマシン。
  10. 前記高速立上用ピストンアキュムレータ(ACC−B)(22,322)の初期状態の圧力は14〜21MPaに設定されており、前記射出用ピストンアキュムレータ(ACC−A)(21,321)の初期状態の圧力は5〜12MPaに設定されることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のダイカストマシン。
  11. 製品を鋳造成形する金型(101)と、
    前記金型(101)に溶湯(15)を射出するための射出シリンダ(102)と、
    前記射出シリンダ(102)を高圧で押圧するための油圧装置(103,203)と、
    を具備するダイカストマシン(100)であって、
    前記油圧装置(103,203)は、前記射出シリンダ(102)のピストン(13)を押圧する作動油を前記射出シリンダ(102)に供給するピストンアキュムレータ(ACC)(20)と、前記ピストンアキュムレータ(ACC)(20)から前記射出シリンダ(102)への前記作動油の流れを開放、閉止するための射出シリンダ入口バルブ(31)と、を具備しており、
    前記ピストンアキュムレータ(ACC)(20)は、高圧の高速立上用ピストンアキュムレータ(ACC−B)(22,322)と、低圧の射出用ピストンアキュムレータ(ACC−A)(21,321)とを具備する、ダイカストマシンを使用するダイカスト鋳造法において、
    前記高速立上用ピストンアキュムレータ(22,322)から前記射出シリンダ(102)に高圧の作動油を供給して、前記射出シリンダ(102)の前記ピストン(13)を押圧し、溶湯を射出する高圧射出手順と、
    前記高速立上用ピストンアキュムレータ(22,322)から前記射出シリンダ(102)への作動油を遮断すると共に前記射出用ピストンアキュムレータ(21,321)から前記射出シリンダ(102)に低圧の作動油を供給して、前記射出シリンダ(102)の前記ピストン(13)を押圧し、溶湯の射出を継続する低圧射出手順と、
    を具備することを特徴とするダイカスト鋳造法。
  12. 前記ダイカストマシン(100)の前記油圧装置(103、203)が、前記金型(101)内の溶湯を所定の時間の間で且つ所定圧力で加圧保持するための昇圧用アキュムレータ(23)を更に具備しており、
    前記高速立上用ピストンアキュムレータ(22,322)と前記射出用ピストンアキュムレータ(21,321)による溶湯の射出の終了後、前記昇圧用アキュムレータ(23)により、更に継続して溶湯を加圧する手順を更に具備することを特徴とする請求項11に記載のダイカスト鋳造法。
  13. 前記ダイカストマシン(100)の前記油圧装置(103、203)がポンプを更に具備しており、
    前記高圧射出手順及び前記低圧射出手順の前に、前記ポンプから前記射出シリンダ(102)に作動油を供給して、前記射出シリンダ(102)の前記ピストン(13)を前進させる手順を更に具備することを特徴とする請求項11又は12に記載のダイカスト鋳造法。
  14. 前記ダイカストマシン(100)の前記油圧装置(103、203)は、前記射出シリンダ(102)の前記ピストン(13)のストロークを検出するためのストロークセンサ(46)を更に具備しており、
    前記高圧射出手順と前記低圧射出手順は、前記ストロークセンサ(46)が検知する前記ピストン(13)のストロークに基いて、それぞれ開始されることを特徴とする請求項11から13のいずれか一項に記載のダイカスト鋳造法。
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