JP5381161B2 - ダイカストマシン及びダイカスト鋳造方法 - Google Patents
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Description
本発明は更に、昇圧用ピストンアキュムレータ等を削除することにより装置を簡素化して、コストダウンを図ることを別の目的とする。
更に、例え溶湯の給湯量にバラツキがあったとしても、金型に流入した溶湯の流動抵抗により充填完了位置の手前ではプランジャーは自然減速されるので、金型内での減速位置は同じになり、サージ圧の発生を抑止し、バリの発生や湯噴き、又は湯先の飛びを防止可能である。
射出圧力(PH)=Ph−(Sr/Sh)×Pr
ここで、Ph:ヘッド室16Hの圧力、Pr:ロッド室16Rの圧力、Sh:ヘッド室16H側の面積、Sr:ロッド室16R側の面積である。
・特には、高速射出成形可能なダイカスト鋳造法又はダイカストマシン(鋳造機械)において、速度調整バルブ31及び充填力パターン調整バルブ82のフィードバック制御を行うことにより、ガスの膨張による駆動作動油の圧力ドロップを利用して、複雑な制御を行うことなく、スタート時は高圧力で、短い時間で高速速度を立ち上げ、充填完了前までにはその圧力を最適値まで下げ、金型内溶湯の流動抵抗による自然減速でその高速速度値を下げ、充填完了時の衝撃を緩和し、高速射出成形を可能とすると共に、その際の金型のキャビティにおけるアルミ溶湯のサージ圧の発生を抑止し、バリの発生や湯噴き、又は湯先の飛びを防止する。
・例え溶湯の給湯量にバラツキがあったとしても、サージ圧の発生を抑止し、バリの発生や湯噴き、又は湯先の飛びを防止可能である。
・従来必要であった、射出用ピストンアキュムレータ20とは別途必要であった昇圧用ピストンアキュムレータ及びその周辺の制御弁類を削除することが出来る。
・構成部品及び弁類が不要になったこと等により、複雑な制御方法を改善すると共に、装置のコストダウウンを図ることが出来る。
2 プランジャーロッド
3 射出カップリング
4 ピストンロッド
5 ピストンヘッド
6 シリンダ
16H ヘッド室
16R ロッド室
7 プランジャースリーブ
8 固定金型
9 可動金型
10 固定プラテン
11 可動プラテン
12 キャビティ(空洞)
13 ピストン
15 (アルミ)溶湯
20 射出用ピストンアキュムレータ
21 出口切替バルブ
26 射出用切替弁
31 速度調整バルブ
40 タンク
80 ガスボトル
82 充填力パターン調整バルブ
100 ダイカストマシン
101 金型
102 射出シリンダ
211 ピストン
217 ガス室
218 作動油室
303 油圧装置
403 油圧装置
Claims (5)
- 製品を鋳造成形する金型(101)と;
ピストン(13)を具備し、前記ピストン(13)を移動させることにより、前記金型(101)に溶湯(15)を射出するための射出シリンダ(102)であって、作動油が供給されることにより、前記ピストン(13)を前記金型(101)に向かって前進させる、ヘッド室(16H)と、作動油が供給されることにより、前記ピストン(13)を前記金型(101)から遠ざかるように後退させる、ロッド室(16R)とを具備する、射出シリンダ(102)と;
前記射出シリンダ(102)に作動油を供給するための油圧装置(303,403)と;
を具備するダイカストマシン(100)において、
前記油圧装置(303,403)は、
前記射出シリンダ(102)の前記ピストン(13)を押圧する作動油を前記射出シリンダ(102)に供給する射出用ピストンアキュムレータ(20)であって、作動油を収容する作動油室(218)と、ガスを収容するガス室(217)とが、前記射出用ピストンアキュムレータ(20)のピストン(211)により気密に仕切られることにより、内部に形成される、射出用ピストンアキュムレータ(20)と;
前記射出用ピストンアキュムレータ(20)の前記ガス室(217)に流体連絡するように設置されて、前記ガス室(217)へガスを供給することにより、前記射出用ピストンアキュムレータ(20)のピストン(211)を押圧して作動油を駆動する、ガスボトル(80)と;
前記射出用ピストンアキュムレータ(20)の前記ガス室(217)と前記ガスボトル(80)との間に配置されて、ガスの流れを調整する、充填力パターン調整バルブ(82)と;
前記射出シリンダ(102)のピストン(13)の射出速度を制御するための速度調整バルブ(31)と;
前記射出用ピストンアキュムレータ(20)の作動油室(218)の圧力を検出する圧力検出器(50)と;
を具備しており、
前記充填力パターン調整バルブ(82)は、該充填力パターン調整バルブ(82)の開度が可変で設定可能なサーボモータバルブであり、前記圧力検出器(50)の検出した圧力により、前記充填力パターン調整バルブ(82)の開度をフィードバック制御して、前記射出シリンダ(102)への作動油の充填力を調整できる、ことを特徴とするダイカストマシン。 - 前記油圧装置(303,403)は、前記溶湯(15)の射出速度を検出するために前記射出シリンダ(102)のピストン(13)の速度を検出する射出速度検出器を更に具備しており、
前記速度調整バルブ(31)を、前記射出速度によりフィードバック制御して、前記速度調整バルブ(31)の開度を調整できる、ことを特徴とする請求項1に記載のダイカストマシン。 - 前記速度調整バルブ(31)は、前記射出シリンダ(102)の前記ヘッド室(16H)の入口側、及び前記射出シリンダ(102)の前記ロッド室(16H)の出口側のいずれか一方に配置される、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のダイカストマシン。
- 請求項1に記載のダイカストマシン(100)を使用するダイカスト鋳造方法であって、
前記射出シリンダ(102)によりプランジャースリーブ(7)内の溶湯(15)を低速で押圧する、低速射出段階と、
前記射出シリンダ(102)により前記プランジャースリーブ(7)内の溶湯(15)を高速で押圧して前記金型(101)内に射出する、高速射出段階と、
前記金型(101)内の溶湯(15)を所定の圧力まで加圧する、昇圧段階と、
前記昇圧段階において加圧された溶湯(15)の圧力を保持する、圧力保持段階と、
を具備する、ダイカスト鋳造方法において、
前記昇圧段階において、前記充填力パターン調整バルブ(82)の開度は、前記圧力検出器(50)の検出圧力をフィードバック信号として使用して、予め設定された作動油の圧力上昇パターンおよび最終圧力に従うようにフィードバック制御されることを特徴とするダイカスト鋳造方法。 - 前記油圧装置(303,403)は、前記溶湯(15)の射出速度を検出するために前記射出シリンダ(102)のピストン(13)の速度を検出する射出速度検出器を更に具備しており、
前記低速射出段階及び前記高速射出段階において、前記速度調整バルブ(31)の開度は、前記射出速度がそれぞれの所定値となるようにフィードバック制御される、ことを特徴とする請求項4に記載のダイカスト鋳造方法。
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