JP5372626B2 - 射出成形装置及び射出成形方法 - Google Patents

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本発明は、固体状の低融点金属材料をシリンダ内で加熱、溶融させて金型内に射出する射出成形装置及び射出成形方法に関する。
固体状の低融点金属材料をシリンダ内で加熱、溶融させて金型内に射出する成形方法において、金型のキャビティ内に充填された金属材料が冷却されて凝固する際に、その体積が収縮することによって鋳巣が発生する。そのため、従来からこのような鋳巣の発生を防止するために、スクイズ鋳造が行われている(特許文献1参照)。
特許文献1におけるスクイズ鋳造の構成では、図1に示すように、固定金型101と可動金型102によって形成されたキャビティ103内における鋳巣が発生しやすい箇所に、スクイズシリンダ104によって突き出されるスクイズピン105が設けられている。射出スリーブ106内の射出プランジャ107によってキャビティ103内に充填された金属材料が凝固する前に、スクイズシリンダ104によってスクイズピン105をキャビティ103内に充填された金属材料を加圧することで、成形品に鋳巣が発生するのを防止している。
そして、このようにスクイズピン105をキャビティ103内に突出させることで、凝固直前の金属材料を加圧するスクイズ鋳造では、キャビティ103内の金属材料をスクイズピン105によって加圧するスクイズ動作を開始するタイミングが、射出プランジャの位置を検出することで決定されている。特許文献1に記載の構成では、射出プランジャ107に設けられた位置検出部材であるドク108と、射出プランジャ107の位置を検出するためのリミットスイッチ109と、を備えている。射出スリーブ106内の射出プランジャ107が前進してキャビティ103内に金属材料を充填するときに、この射出プランジャ107に設けられたドク108が、所定の位置に設定されたリミットスイッチ109に突き当てられる。このときに、図示しない動作タイマーを用いることで、リミットスイッチ109から出力される検出信号に基づいてスクイズシリンダ104を作動させて、スクイズピン105による金属材料の加圧動作を行っている。
特開平05−023821号公報(第1図)
上述したように、特許文献1に記載の構成では、射出プランジャ107に設けられたドク108によって作動されるリミットスイッチ109から出力される検出信号に基づいて、スクイズピン105の加圧動作を開始させている。
しかしながら、リミットスイッチ109から検出信号が出力された後、射出プランジャ107と射出スリーブ106との間で生じるいわゆるかじりに伴う動摩擦抵抗や、キャビティ103内に金属材料を充填するときに生じるゲート部で生じるゲート抵抗などに伴って、射出速度にばらつきが発生する。
この射出速度のばらつきによって、リミットスイッチ109から出力された検出信号に基づいてスクイズピン105の加圧動作が開始してから、キャビティ103内に金属材料が充填されるまでにかかる時間が一定ではなくなってしまう。そのため、スクイズピン105の加圧動作を開始した時点におけるキャビティ103内に充填された金属材料の凝固状態にばらつきが生じてしまう。その結果、成形品の品質にばらつきが生じるという問題がある。
そこで、本発明は、上述した課題を解決し、射出速度のばらつきにかかわらず、射出機構によって溶融材料を充填した後にスクイズピンによる加圧動作を開始するタイミングを高精度に制御することができる射出成形装置及び射出成形方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明に係る射出成形装置は、成形金型のキャビティ内に溶融材料を充填するスクリュと、スクリュを駆動する第1液圧駆動部と、を有する射出機構を備える。また、射出成形装置は、キャビティ内に充填された溶融材料を加圧するスクイズピンと、スクイズピンを駆動する第2液圧駆動部と、を有するスクイズ機構を備える。また、第1液圧駆動部は、スクリュに連結された第1ピストンと、第1ピストンを駆動する駆動用液体が供給される第1シリンダと、を有する。また、第2液圧駆動部は、スクイズピンに連結された第2ピストンと、第2ピストンを駆動する駆動用液体が供給される第2シリンダと、を有する。そして、第1液圧駆動部の第1シリンダは、キャビティ内に溶融材料を充填しているときに第1シリンダ内を移動する第1ピストンによって駆動用液体が排出される第1排出口と、キャビティ内に溶融材料を充填した後、キャビティ内の溶融材料をスクリュによって加圧しているときに第1シリンダ内を移動する第1ピストンによって駆動用液体が排出される第2排出口と、を有している。第2液圧駆動部は、第2排出口から排出された駆動用液体が第2シリンダに供給されることによって、スクイズピンによる加圧動作を開始する。
以上のように構成した本発明に係る射出成形装置では、第2液圧駆動部は、第2排出口から排出された駆動用液体が第2シリンダに供給されることによって、スクイズピンによる加圧動作が開始する。言い換えれば、第2液圧駆動部は、第1シリンダから第2シリンダに供給される駆動用液体の供給量に基づいて、スクイズピンによる加圧動作を開始する。その結果、射出機構による射出速度に生じるばらつきにかかわらず、スクイズ機構が常に同一のタイミングで加圧動作を開始するので、射出機構がキャビティ内に溶融材料を充填した後にスクイズピンによる加圧動作を開始するタイミングが高精度に制御することが可能になる。
また、本発明に係る射出成形方法は、射出機構によって成形金型のキャビティ内に溶融材料を充填した後に、スクイズ機構のスクイズピンによってキャビティ内に充填された溶融材料を加圧する。そして、この射出成形方法は、射出機構のスクリュによってキャビティ内に溶融材料を充填する第1ステップと、キャビティ内に溶融材料を充填した後、キャビティ内の溶融材料をスクリュによって加圧しながら、射出機構の第1シリンダから排出された駆動用液体をスクイズ機構の第2シリンダに供給することによって、スクイズピンによる加圧動作を開始する第2ステップと、を有する。
なお、本発明は、スクリュ方式で用いられるスクリュに限定されるものではなく、プランジャ方式で用いられるプランジャを含むものとする。
本発明によれば、射出速度のばらつきにかかわらず、射出機構によって溶融材料を充填した後にスクイズピンによる加圧動作を開始するタイミングを高精度に制御することができる。このため、本発明によれば、成形品の品質の向上を安定的に実現することができる。
従来の射出成形装置が備えるスクイズ機構の動作を説明するための模式図である。 本実施形態の射出成形装置において、溶融金属材料の充填動作の開始前の初期状態を示す模式図である。 本実施形態の射出成形装置において、溶融金属材料の充填動作中の状態を示す模式図である。 本実施形態の射出成形装置において、キャビティ内に充填された溶融金属材料をスクリュによって加圧する状態を示す模式図である。 本実施形態の射出成形装置において、スクイズ機構の加圧動作後、初期状態に復帰する途中の状態を示す模式図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照して説明する。
図2に示すように、実施形態の射出成形装置1は、成形金型5と、この成形金型5に溶融金属材料を射出する射出機構6と、成形金型5に充填された溶融金属材料を加圧するスクイズ機構7と、を備えている。
成形金型5は、一対の固定金型及び可動金型を有しており、これら固定金型及び可動金型によって、溶融金属材料が充填されるキャビティ8が構成されている。
射出機構6は、成形金型5のキャビティ8内に溶融金属材料を充填するスクリュ10と、スクリュ10を駆動する第1液圧駆動部としての第1油圧駆動部11と、を有している。
スクイズ機構7は、キャビティ8内に充填された溶融金属材料を加圧するスクイズピン12と、スクイズピン12を駆動する第2液圧駆動部としての第2油圧駆動部13と、を有している。
第1油圧駆動部11は、スクリュ10に連結された第1ピストン15と、第1ピストン15を駆動する駆動用液体としての駆動油が供給される第1シリンダ16と、第1シリンダ16内に駆動油を供給する第1ポンプ17と、を有している。
第2油圧駆動部13は、スクイズピン12に連結された第2ピストン18と、第2ピストン18を駆動する駆動油が供給される第2シリンダ19と、第2シリンダ19内に駆動油を供給する第2ポンプ20と、を有している。
そして、第1油圧駆動部11の第1シリンダ16は、キャビティ8内に溶融金属材料を充填しているときに第1シリンダ16内を移動する第1ピストン15によって第1シリンダ16内の駆動油が排出される第1排出口21と、キャビティ8内に溶融金属材料を充填した後、キャビティ8内の溶融金属材料をスクリュ10によって加圧しているときに第1シリンダ16内を移動する第1ピストン15によって第1シリンダ16内の駆動油が排出される第2排出口22と、第1排出口21から排出された駆動油が収容されるタンク23と、を有している。また、第2排出口22の開口面積は、第1排出口21の開口面積よりも小さく形成されている。
第1シリンダ16は、第1排出口21とタンク23が第1排出路26を介して連通されている。第2排出口22と第2油圧駆動部13の第2シリンダ19は第2排出路27を介して連通されている。
また、第1油圧駆動部11は、第1ピストン15で仕切られた第1シリンダ16内の2つの液室として油室16a,16bのそれぞれと、第1ポンプ17とを連通する第1供給路28及び第2供給路29を有している。また、第1油圧駆動部11は、第1ポンプ17から供給される駆動油を第1供給路28と第2供給路29とに切り換えて供給するための方向切り換え弁30と、を有している。
第1シリンダ16には、キャビティ8内に溶融金属材料を充填するときに第1ピストン15が前進するA1方向である下死点側に、第1供給路28と連結された第1供給口31が設けられている。また、第1シリンダ16には、第1ピストン15が後退するA2方向である上死点側に、第2供給路29と連通された第2供給口32が設けられている。また、第1ポンプ17は、第3供給路33と連結されており、第3供給路33が、方向切り換え弁30を介して第1供給路28及び第2供給路29と連通されている。
そして、第2油圧駆動部13は、第2排出口22から排出された駆動油が第2シリンダ19に供給されることによって、スクイズピン12による加圧動作を開始する。
本実施形態は、キャビティ8内への溶融金属材料の充填が完了したときに第1排出口21が第1ピストン15によって塞がれるように構成されている。また、本実施形態では、第1排出口21が第1ピストン15によって塞がれたときに、第2排出口22から第2シリンダ19に駆動油が供給され、第2シリンダ19内に供給された駆動油によってスクイズピン12が加圧動作を開始するように構成されている。言い換えれば、第2油圧駆動部13は、第1シリンダ16から第2シリンダ19に供給される駆動油の供給量に基づいて、スクイズピン12が加圧動作を開始するように構成されている。
また、第2排出路27には、第2排出口22から排出された駆動油の圧力を調整する圧力調整弁35が設けられている。また、第2排出路27には、第2排出口22から排出された駆動油の流量を調整する流量調整弁36が設けられている。
また、第2油圧駆動部13の第2ポンプ20は、第2シリンダ19に第4供給路38を介して連通されている。第2ポンプ20は、キャビティ8内に充填された溶融金属材料を加圧した後、キャビティ8内からスクイズピン12を退避させるときに第2シリンダ19に駆動油を供給する。そして、第2ポンプ20は、第2ピストン18を移動させることで、スクイズピン12を初期位置に復帰させる。なお、図示しないが、スクイズピン12が初期位置に復帰するときに、第1シリンダ16から第2シリンダ19に供給された駆動油は、第2シリンダ19から第2排出路27を経て第1シリンダ16内に戻される。
以上のように構成された射出成形装置1について、射出機構6及びスクイズ機構7の動作を説明する。
まず、射出成形装置1は、成形金型5のキャビティ8内に溶融金属材料を充填するとき、制御部(不図示)から射出機構6に制御信号が入力され、図3に示すように、射出機構6のスクリュ10をA1方向に高速移動させる。このとき、射出機構6の第1油圧駆動部11は、方向切り換え弁30を介して第3供給路33と第1供給路28とが連通されており、第1ポンプ33から供給された駆動油が、第1供給口31から第1シリンダ16内の油室16a内に供給される。第1ポンプ17から第1シリンダ16内に駆動油が供給されることで、第1ピストン15がA1方向に移動し、この第1ピストン15が移動することでスクリュ10が駆動され、キャビティ8内に溶融金属材料が充填される。
そして、射出動作は高速に行われるので、第1ピストン15は、A1方向に移動するのに伴って、第1シリンダ16の油室16b内の駆動油を第1排出口21から排出し、この駆動油が第1排出路26を経てタンク23内に収容される。このとき、第1シリンダ16の油室16b内の駆動油は、第2排出口22からも排出される。
しかしながら、第1排出口21の開口面積が第2排出口22よりも大きく形成されており、かつ、第1排出口21がタンク23に連通されているので、第1シリンダ16の油室16bは、理論的に大気開放状態であり、射出動作時の圧力上昇が小さい。したがって、第1ピストン15がA1方向に移動することで、キャビティ8内に溶融金属材料を充填しているときに、第2排出口22から排出される駆動油は、その量が僅かであり、その圧力も低い。したがって、キャビティ8内に溶融金属材料を充填しているときには、駆動油が第2排出口22から第2シリンダ19に供給されていないものと見なせる。また、このとき、第1シリンダ16の油室16b内の駆動油は、第2供給口32から第2供給路29に流出することがなく、駆動油のほとんどが第1排出口21から排出される。
次に、第1ピストン15は、図4に示すように、第1排出口21を塞ぐ位置まで移動したときに急停止する。このとき、射出機構6は、スクリュ10によるキャビティ8内への溶融金属材料の充填が完了する。
続いて、キャビティ8内に溶融金属材料を充填した後、第1ポンプ17は、第1シリンダ16内の油室16aに駆動油を供給し、駆動油の供給量に比例した速度で、第1ピストン15をA1方向に更に前進させる。この状態は、キャビティ8内に溶融金属材料を充填した後、キャビティ8内の溶融金属材料をスクリュ10によって加圧している保圧状態である。
キャビティ8内に充填された溶融金属材料をスクリュ10によって加圧しているとき、第1排出口21が第1ピストン15によって塞がれているので、第1ピストン15の移動に伴って、第2排出口22のみから駆動油が排出される。そして、第2排出口22から排出された駆動油は、第2排出路27を通り、圧力調整弁35、流量調整弁36を経て、スクイズ機構6の第2シリンダ19内に供給される。第2シリンダ19内に駆動油が供給されることで第2ピストン18は徐々に移動され、スクイズピン12がキャビティ8内に向かって徐々に移動し、スクイズ機構7がスクイズピン12による加圧動作(スクイズ動作)を開始する。このスクイズ動作は、第1ピストン15がA1方向に前進している間、継続される。
そして、第1ピストン15が第2排出口22を塞ぐ位置まで移動したときに、射出機構6の第1シリンダ16から第2シリンダ19内に流入する駆動油の供給が停止し、これ同時にスクイズピン12がキャビティ9内に突き出される位置に到達する。
したがって、このとき、射出機構6がスクリュ10によって溶融金属材料の保圧動作を行いながら、スクイズ機構7は、スクイズピン12をキャビティ8内に突出させて溶融金属材料を加圧する。すなわち、射出成形装置1では、キャビティ8内に充填された溶融金属材料をスクリュ10によって保圧する動作を含む射出工程と、キャビティ8内に充填された溶融金属材料をスクイズピン12によって加圧する加圧工程とが同時に行われている。
本実施形態では、スクイズ機構7がスクイズピン12による加圧動作を開始するタイミングが、第1ピストン15によって第1排出口21が塞がれた時点になっているので、特に溶融金属材料を高速で射出する射出成形においてもスクイズ動作を開始するタイミングのずれが非常に小さくなり、安定して成形品の品質が向上される。
最後に、射出成形装置1は、射出成形の完了後、図5に示すように、射出機構6及びスクイズ機構7を初期状態にそれぞれ復帰させる。スクイズ機構7は、第2ポンプ20から第2シリンダ19内に駆動油を供給することで、第2ピストン18を移動させ、キャビティ8内からスクイズピン12を退避させる。また、射出機構6は、第1ポンプ17から第1シリンダ16の油室16b内に駆動油を供給することで、第1ピストン15をA2方向に移動させ、スクリュ10を初期位置に復帰させる。第1ピストン15がA2方向に移動したとき、第1シリンダ16の油室16a内の駆動油は、第1供給口31から第2供給路28側に戻される。
なお、射出機構6は、第1ポンプ17によって第1シリンダ16内に駆動油が供給されたとき、第2シリンダ19から戻された駆動油が第2排出口22から流入するので、第2供給口32から供給された駆動油が第2排出口22から流出しないように構成されている。同様に、射出機構6は、第1ポンプ17によって第1シリンダ16内に駆動油が供給されたとき、例えば第1排出路26に配置された開閉弁(不図示)が閉じられることで、第2供給口32から供給された駆動油が第1排出口21から流出しないように構成されている。
上述したように、射出成形装置1が備える第1油圧駆動部11の第1シリンダ16は、キャビティ8内に溶融金属材料を充填しているときに第1シリンダ16内を移動する第1ピストン15によって駆動油が排出される第1排出口21と、キャビティ8内に溶融金属材料を充填した後、キャビティ8内の溶融金属材料をスクリュ10によって加圧しているときに第1シリンダ16内を移動する第1ピストン15によって駆動油が排出される第2排出口22と、を有する。このため、射出成形装置1は、射出機構6が溶融金属材料を充填した後、スクリュ10が溶融金属材料を加圧しながら、第1シリンダ16から排出された駆動油をスクイズ機構7の第2シリンダ19に供給することによって、第2油圧駆動部13がスクイズピン12による加圧動作を開始することができる。
その結果、射出成形装置1は、射出機構6による射出速度に生じるばらつきにかかわらず、スクイズ機構7が常に同一のタイミングでスクイズピン12による加圧動作を開始するので、射出機構6によってキャビティ8内に溶融金属材料を充填した後にスクイズピン動作を開始するタイミングを高精度に制御することができる。したがって、本実施形態によれば、安定的に成形品の品質の向上を図ることができる。
なお、本発明に係る射出成形装置は、上述したスクリュ方式の射出成形装置に限定されるものではなく、プランジャ方式の射出成形装置に適用されてもよいことは勿論である。
1 射出成形装置
5 成形金型
6 射出機構
7 スクイズ機構
8 キャビティ
10 スクリュ
11 第1油圧駆動部
12 スクイズピン
13 第2油圧駆動部
15 第1ピストン
16 第1シリンダ
18 第2ピストン
19 第2シリンダ
21 第1排出口
22 第2排出口

Claims (8)

  1. 成形金型のキャビティ内に溶融材料を充填するスクリュと、前記スクリュを駆動する第1液圧駆動部と、を有する射出機構と、
    前記キャビティ内に充填された溶融材料を加圧するスクイズピンと、前記スクイズピンを駆動する第2液圧駆動部と、を有するスクイズ機構と、を備え、
    前記第1液圧駆動部は、前記スクリュに連結された第1ピストンと、前記第1ピストンを駆動する駆動用液体が供給される第1シリンダと、を有し、
    前記第2液圧駆動部は、前記スクイズピンに連結された第2ピストンと、前記第2ピストンを駆動する駆動用液体が供給される第2シリンダと、を有する、射出成形装置において、
    前記第1液圧駆動部の前記第1シリンダは、前記キャビティ内に溶融材料を充填しているときに前記第1シリンダ内を移動する前記第1ピストンによって駆動用液体が排出される第1排出口と、前記キャビティ内に溶融材料を充填した後、前記キャビティ内の溶融材料を前記スクリュによって加圧しているときに前記第1シリンダ内を移動する前記第1ピストンによって駆動用液体が排出される第2排出口と、を有し、
    前記第2液圧駆動部は、前記第2排出口から排出された駆動用液体が前記第2シリンダに供給されることによって、前記スクイズピンによる加圧動作を開始することを特徴とする射出成形装置。
  2. 前記第2液圧駆動部は、前記第1排出口が前記第1ピストンによって塞がれたときに、前記スクイズピンによる加圧動作を開始する、請求項1に記載の射出成形装置。
  3. 前記第2排出口の開口面積は、前記第1排出口よりも小さく形成され、
    前記キャビティ内への溶融材料の充填が完了したときに前記第1排出口が前記第1ピストンによって塞がれ、
    前記キャビティ内に充填された溶融材料を前記スクリュによって加圧しているときに前記第2排出口のみから駆動用液体が排出される、請求項1または2に記載の射出成形装置。
  4. 前記第1排出口から排出された駆動用液体が収容されるタンクと、
    前記第1排出口と前記タンクとを連通する第1排出路と、
    前記第2排出口と前記第2液圧駆動部の前記第2シリンダとを連通する第2排出路と、
    を備え、
    前記第1液圧駆動部は、前記第1シリンダ内に駆動用液体を供給する第1ポンプを有し、
    前記第2液圧駆動部は、前記キャビティ内から前記スクイズピンを退避させるときに前記第2シリンダ内に駆動用液体を供給する第2ポンプを有している、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の射出成形装置。
  5. 前記第1液圧駆動部は、前記第1ピストンで仕切られた前記第1シリンダ内の2つの液室の一方と前記第1ポンプとを連通する第1供給路と、前記2つの液室の他方と前記第1ポンプとを連通する第2供給路と、前記第1ポンプから供給される駆動用液体を前記第1供給路と前記第2供給路とに切り換えて供給するための方向切り換え弁と、を有している、請求項4に記載の射出成形装置。
  6. 前記第2排出路には、前記第2排出口から排出された駆動用液体の流量を調整する流量調整弁が設けられている、請求項4又は5に記載の射出成形装置。
  7. 前記第2排出路には、前記第2排出口から排出された駆動用液体の圧力を調整する圧力調整弁が設けられている、請求項4ないし6のいずれか1項に記載の射出成形装置。
  8. 射出機構によって成形金型のキャビティ内に溶融材料を充填した後に、スクイズ機構のスクイズピンによって前記キャビティ内に充填された溶融材料を加圧する射出成形方法において、
    前記射出機構のスクリュによって前記キャビティ内に溶融材料を充填する第1ステップと、
    前記キャビティ内に溶融材料を充填した後、前記キャビティ内の溶融材料を前記スクリュによって加圧しながら、前記射出機構の第1シリンダから排出された駆動用液体を前記スクイズ機構の第2シリンダに供給することによって、前記スクイズピンによる加圧動作を開始する第2ステップと、を有することを特徴とする射出成形方法。
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