JP2013185648A - 流体圧シリンダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】標準的な低コストのプレフィル弁を用いることができ、しかもプレフィル弁のパイロット圧のための圧力源を別途必要とすることがない。
【解決手段】復動側に復動側シリンダ室が設けられ往動側に高速用シリンダ室および高出力用シリンダ室が設けられた油圧シリンダ11と、油圧シリンダを往復駆動するために流体を給排する2つの給排ポートを有する双方向ポンプ12と、双方向ポンプから供給される流体を、選択的に高出力用シリンダ室に供給するように切り換えるための切換え弁15と、高出力用シリンダ室に対しタンク20との間で大流量の流体の給排を行うように接続されたプレフィル弁14と、プレフィル弁を開くためのパイロット室へのパイロット圧のオンオフを切り換えるための切換え弁18と、双方向ポンプの2つの給排ポートから選択的に流体の供給を受けてパイロット切換え弁に対してパイロット圧を供給するためのシャトル弁19とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高速駆動と高出力駆動(高圧駆動)とを行うことができる流体圧シリンダ装置に関する。本発明は、例えば、金型の型締め装置、圧入装置、カシメ機、刻印装置、半導体製造装置などに利用される。
従来より、プレス装置の金型の型締めなどのために油圧シリンダが用いられる。金型の型締めは、生産の効率化のために、金型がワークに当たるまでは金型を高速で移動させ、金型がワークに当たった後に、高出力で金型をワークに押し付けるのが一般的である。そのようなプレス装置に使用される油圧シリンダは、金型を移動させる時は比較的小さな出力でよく、押し付け時にのみ高出力が必要となる。したがって、金型の移動用と加圧用とにそれぞれ専用の油圧シリンダを設けるか、または、ロッドに移動用として受圧面積の小さなラムを内蔵させるなどして金型の移動時の高速化を実現している。
いずれの場合においても、高速での移動時には加圧用のシリンダ室の容積増加に対してタンクから直接に圧油を補給する必要があり、加圧時には、加圧用の圧油がタンクに逃げないようにする必要がある。さらに、金型を型締めから待機位置まで復帰させるときには、加圧用のシリンダ室の大量の圧油がタンクに排出されるようにしておく必要がある。
本出願人は、1つの流体圧シリンダによって高速駆動と高出力駆動を行うことができる流体圧シリンダ装置を先に提案して公開した(特許文献1)。
その流体圧シリンダ装置は、流体圧シリンダと、流体圧シリンダを往復駆動するために流体を給排する2つの給排ポートを有した双方向ポンプと、双方向ポンプを正方向および逆方向のいずれかに選択的に回転駆動するモータとを有する。流体圧シリンダの往動側のシリンダ室は、復動側のシリンダ室である復動側シリンダ室とほぼ同じ有効受圧面積を有する高速用シリンダ室と、残りの有効受圧面積を有する高出力用シリンダ室とに区分されており、双方向ポンプから供給される流体を、選択的に高出力用シリンダ室に供給するように切り換えるための切換え弁が設けられている。切換え弁は、高速用シリンダ室に供給する流体の圧力が所定以上になったときに、双方向ポンプから供給される流体を高出力用シリンダ室に供給するように切り換える。
また、このような流体圧シリンダ装置において使用するために、加圧用のシリンダ室に対しタンクとの間で大流量の圧油の給排を行うことのできる切換弁装置を先に提案して公開した(特許文献2)。
特許第3775982号公報 特許第3881005号公報
しかし、特許文献1の流体圧シリンダ装置では、高出力用シリンダ室への流体の給排を例えばシーケンスバルブによって行うので、そこに流せる流量に限界がある。そのため、流体圧シリンダが大型化して高出力用シリンダ室の有効面積が大きくなった場合に、流体圧シリンダの往復駆動の速度を十分に高速化できない。
また、高出力用シリンダ室への流体の給排のためにプレフィル弁を設けた場合には、プレフィル弁を動作させるパイロット圧を発生させるための圧力源(ポンプ)を別途準備しなければならないという問題がある。
特許文献2の切換弁装置を用いた場合にはこれらの問題は解決されるのであるが、切換弁装置は構造が複雑で精密であるので、コスト的な問題が残る。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、標準的な低コストのプレフィル弁を用いることができ、しかもプレフィル弁のパイロット圧のための圧力源を別途必要とすることのない流体圧シリンダ装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態の流体圧シリンダ装置は、復動側に復動側シリンダ室が設けられ往動側に高速用シリンダ室および高出力用シリンダ室が設けられた流体圧シリンダと、前記流体圧シリンダを往復駆動するために流体を給排する2つの給排ポートを有し、モータによって正方向および逆方向に回転駆動される双方向ポンプと、前記双方向ポンプから供給される流体を、選択的に前記高出力用シリンダ室に供給するように切り換えるための高出力切換え弁装置と、前記高出力用シリンダ室に対しタンクとの間で大流量の流体の給排を行うように接続されたプレフィル弁と、前記プレフィル弁を開くためのパイロット室へのパイロット圧のオンオフを切り換えるためのパイロット圧切換え弁と、前記双方向ポンプの2つの前記給排ポートから選択的に流体の供給を受けて前記パイロット切換え弁に対して前記パイロット圧を供給するためのチェック弁装置と、を有する。
好ましくは、前記チェック弁装置は、シャトル弁からなる。また、前記チェック弁装置は、2つのチェック弁からなってもよい。
好ましくは、前記パイロット圧切換え弁は、前記パイロット室を、前記チェック弁装置から供給されるパイロット圧または前記タンクのいずれかに接続するように切り換える。
好ましくは、前記高出力切換え弁装置は、前記高出力用シリンダ室を、前記双方向ポンプの前記高速用シリンダ室に接続される側の前記給排ポートまたは前記タンクのいずれかに接続するように切り換える切換え弁と、前記高出力用シリンダ室から前記切換え弁を介して前記タンクに排出される流体の流量を調節する流量調節弁と、を有する。
本発明によると、標準的な低コストのプレフィル弁を用いることができ、しかもプレフィル弁のパイロット圧のための圧力源を別途必要とすることのない流体圧シリンダ装置を提供することができる。
本発明の一実施形態の油圧シリンダ装置の油圧回路図である。 チェック弁装置の他の例を示す図である。 切換え弁の動作例を示す図である。 油圧シリンダ装置の制御の例を示すタイミングチャートである。 本発明の他の実施形態の油圧シリンダ装置の油圧回路図である。
図1において、油圧シリンダ装置1は、油圧シリンダ11、ポンプ12、チェック弁13、プレフィル弁14、切換え弁15、チェック弁16、絞り弁17、切換え弁18、シャトル弁19、タンク20、およびコントローラ30などからなる。
油圧シリンダ11は、1台で金型の型締めにおける高速駆動と高出力駆動とを行うことができる。つまり、往動時にロッド111を高速駆動するための高速用シリンダ室AA、ロッド111を高出力駆動するための高出力用シリンダ室BA、およびロッド111を戻すための復動側シリンダ室CAを有する。
また、各シリンダ室AA,BA,CAへの圧油の給排は、ポートPTA,PTB,PTCを経由して行われる。ポートPTBに供給される圧油(圧流体)の圧力は、圧力センサPSBによって検出され、その検出信号SBはコントローラ30に送られる。
ポンプ12は、モータMで正転駆動または逆転駆動されることにより両方向に吐出可能な双方向ポンプである。つまり、回転方向に応じて、給排ポートPA,PBのいずれか一方から圧油が吐出され、いずれか他方から吸入される。ポンプ12から吐出される圧油の圧力は、例えば5〜20MPa程度である。
給排ポートPA,PBの間には、パイロット式のチェック弁13およびタンク20が接続されている。これらチェック弁13およびタンク20は、油圧シリンダ11の往動または複動の際の圧油の不足分を補い過剰分を排出するための補給装置として動作する。
つまり、タンク20は、高速用シリンダ室AAまたは高出力用シリンダ室BAと復動側シリンダ室CAとの有効受圧面積の相違による圧油の過不足、回路の温度などによる容積変化分、および漏れによるロス分などを調整する圧油を収容する。
なお、図1には複数のタンク20が示されているが、これらはタンクとしての機能を示したものであり、実際の装置としては1つのタンクでもよい。
プレフィル弁14は、油圧シリンダ11の高出力用シリンダ室BAに対し、タンク20との間で大流量の圧油の給排を行うように接続される。
プレフィル弁14は、一般的には、ポートPCAとポートPCBとの間で大流量を流すことのできるチェック弁を有する。当該チェック弁はバネによって閉じる方向に付勢されている。また、バネに打ち勝ってチェック弁を強制的に開くために、パイロットポートPCPが設けられる。
このようなプレフィル弁14の構造および作用は公知であり、市販されたものを用いることが可能である。
切換え弁15は、電磁式の2位置切換え弁であり、ポンプ12から供給される圧油を、選択的に高出力用シリンダ室BAに供給するように切り換える。つまり、切換え弁15は、高出力用シリンダ室BAを、ポンプ12の高速用シリンダ室AAに接続される側の給排ポートPAまたはタンク20のいずれかに接続するように切り換える。
切換え弁15は、本発明における「高出力切換え弁装置」に相当する。
絞り弁17は、高出力用シリンダ室BAから切換え弁15を介してタンク20に排出される圧油の流量を調節する。なお、その逆方向には、チェック弁16によって自由流となっている。
切換え弁18は、電磁式の2位置切換え弁であり、プレフィル弁14を開くためのパイロットポートPCPへのパイロット圧のオンオフを切り換える。切換え弁18は、本発明における「パイロット圧切換え弁」に相当する。
シャトル弁19は、ポンプ12の2つの給排ポートPA,PBから選択的に圧油の供給を受けて、切換え弁18に対してパイロット圧を供給するためのものである。
シャトル弁19は、2つの入力ポートPDA、PDB、および1つの出力ポートPDCを有し、入力ポートPDA、PDBのうちの圧力の高い方の圧油が出力ポートPDCに流れる。
入力ポートPDA、PDBは、ポンプ12の給排ポートPA,PBにそれぞれ接続されているので、ポンプ12が給排ポートPAから圧油を供給する(出力する)ときは、入力ポートPDAから出力ポートPDCへ、ポンプ12が給排ポートPBから圧油を供給するときは入力ポートPDBから出力ポートPDCへ、それぞれ圧油が流れまたは圧力がかかることとなる。
したがって、ポンプ12が正逆いずれの方向に回転する場合でも、出力ポートPDCからは圧油が出力され、切換え弁18に供給される。
なお、シャトル弁19は、本発明における「チェック弁装置」に相当する。チェック弁装置として、シャトル弁19に代えて、図2に示す2つのチェック弁19a,19bを用いてもよい。
次に、油圧シリンダ装置1の制御動作について、図3および図4をも参照して説明する。なお、図1および図4において示すP1〜P5は、それぞれの箇所の圧力である。また、図4におけるシャトル弁19のシーケンスは、入力ポートPDAまたはPDBのいずれが出力ポートPDCに接続されるかを示している。
図4に示す時刻t1において、モータMによってポンプ12が駆動され、給排ポートPAから圧油が出力されると、その圧油は油圧シリンダ11のポートPTAから高速用シリンダ室AAに入る。これによって、ロッド111が高速で上方(往動側)へ移動し、金型を高速で移動させる。
このとき、図3に示すように、切換え弁15のソレノイドはオフ、切換え弁18のソレノイドはオンとなる。切換え弁18がオンであるので、給排ポートPAからの圧油は、シャトル弁19の入力ポートPDAから出力ポートPDCへと流れ、プレフィル弁14のパイロットポートPCPにパイロット圧P4が加わる。これによってプレフィル弁14が開く。
油圧シリンダ11のロッド111が往動すると、これによって高出力用シリンダ室BAの容積が増加して圧力P2が低下する。その容積の増加分の圧油は、タンク20からプレフィル弁14を経由して補給される。
ロッド111の往動によって金型が型締め位置までくると、または金型が当たる位置までくると、ロッド111の移動が停止する。コントローラ30は、その状態になっことを検知し、時刻t2において切換え弁15をオンし、切換え弁18をオフする。
なお、ロッド111の移動が停止したことを検知する方法として、例えば、測長センサ、タイマーによる経時信号、または給排ポートPAの圧力P1の上昇を検知した信号などを用いることが可能である。
なお、切換え弁15,18を切り換えるタイミングとして、ロッド111の移動が停止するタイミングでなくてもよい。例えば、停止する手前においてスイッチや位置検知装置などが検出したタイミングで切り換えてもよい。
切換え弁15をオンすることにより、給排ポートPAからの圧油が切換え弁15およびチェック弁16を経由して高出力用シリンダ室BAに流入する。また、切換え弁18をオフすることによって、プレフィル弁14のパイロットポートPCPはタンク20に接続され、パイロット圧はなくなるので、プレフィル弁14は閉じ、高出力用シリンダ室BAに繋がる管路の圧油は逃げることなく高圧に維持される。これによって、油圧シリンダ11が高出力駆動を行って金型による型締めが行われる。
型締めが終わると、具体的には例えば型締めに要する時間TM1が経過すると、時刻t3において、コントローラ30は切換え弁15をオフし、切換え弁18をオンするとともに、モータMを逆転駆動する。
これにより、ポンプ12の給排ポートPBから圧油が出力され、その圧油は油圧シリンダ11のポートPTCから復動側シリンダ室CAに入る。これによってロッド111が高速で下方(復動側)へ移動する。
切換え弁18がオンとなるので、給排ポートPBからの圧油は、シャトル弁19の入力ポートPDBから出力ポートPDCへと流れ、プレフィル弁14のパイロットポートPCPにパイロット圧が加わる。これにより、プレフィル弁14は開く。
したがって、油圧シリンダ11の高出力用シリンダ室BAの圧油は、大部分がプレフィル弁14を経由してタンク20に戻り、一部が絞り弁17および切換え弁15を経由してタンク20に戻る。
また、高速用シリンダ室AAの圧油は、ポンプ12の給排ポートPAから吸い込まれるか、またはチェック弁13を経由してタンク20に戻る。
なお、時刻t3において油圧シリンダ11を往動から復動に切り換える際に、ポンプ12の逆転の速度を小さくして低速で復動を開始するようにするのが好ましい。これは、時刻t3の直前においては高出力用シリンダ室BAおよび高速用シリンダ室AAの圧力が高くなっており、高速に復動を開始すると衝撃が発生する可能性があるからである。
したがって、切換え弁15をオフした直後は、高出力用シリンダ室BAの圧抜きが行われる。このときに油圧シリンダ11のロッド111が微少寸法(例えば数ミリメートル)だけ下方へ移動することがある。この間において、圧力センサPSBによって検出される圧力P2は、ある傾斜を持って低下する。しかし、圧力P2の低下がパイロットポートPCPに必要なパイロット圧以下とならないうちに、ポンプ12の給排ポートPBからの圧油の圧力P3が上昇することにより、シャトル弁19の出力する圧力P5はパイロットポートPCPに必要なパイロット圧以上に保持される。
このように、シャトル弁19を設けることにより、ポンプ12の2つの給排ポートPA,PBから選択的に圧油の供給を受けて切換え弁18にパイロット圧を供給することができ、油圧シリンダ11の往動時および復動時のいずれにおいてもプレフィル弁14を正常に作動させることができる。
つまり、ポンプ12の他に圧油原を設けることなく、1つの油圧シリンダ11で高速駆動と高出力駆動とを行うことができる。また、小さなサイズのポンプ12であっても、高圧加圧のための大型の油圧シリンダ11を高速で駆動することができる。これにより、油圧シリンダ装置1の全体をコンパクトにすることができる。また、油圧シリンダ装置1の全体を一体化することも容易であり、一体化されたコンパクトな油圧シリンダ装置1とすることができる。油圧シリンダ11の高速用シリンダ室と復動側シリンダ室との有効受圧面積を等しくする必要がなく、油圧シリンダ11の設計の自由度が高い。それだけ製造コストを低くできる。また、油圧シリンダ装置1の回路構成が簡単であり、動作も安定である。
このように、本実施形態の油圧シリンダ装置1によると、標準的な低コストのプレフィル弁14を用いることができ、しかもプレフィル弁14のパイロット圧のための圧力源を別途必要とすることがない。
次に、本発明の他の実施形態の油圧シリンダ装置1Bについて、図5を参照して説明する。なお、図5において、図1に示す要素と同様な機能を有する要素については、同一の符号を附し、または同一の符号に「B」を付加し、説明を省略する。
図5において、ポンプ12およびチェック弁13Ba,bは、マニホールド21a,bに一体的に形成され、またはマニホールド21a,bに取り付けられる。マニホールド21bとタンク20との間には、フィルター22が設けられる。
ポンプ12の給排ポートPAと油圧シリンダ11のポートPTAとの間に、管路をオンオフするための切換え弁23とカウンターバランス弁31とが、直列に設けられる。ポンプ12の給排ポートPAから高速用シリンダ室AAに圧油を供給するときにのみ、切換え弁23をオンして管路を開く。
なお、カウンターバランス弁31は、シャトル弁19の動作を安定化するためのものである。
つまり、例えば、油圧シリンダ11のロッド111が上向きとなるように設置されており、ロッド111の重量が大きいものとする。ロッド111が高圧で加圧され、金型が型締め位置まできた後、下方への移動を開始するときには、高出力用シリンダ室BAの圧力が抜けて、ロッド111の重量を高速用シリンダ室AAの圧力で受けるようになる。これによって高速用シリンダ室AAの圧力が高くなり、これとともにシャトル弁19の入力ポートPDAの圧力が高くなる。しかし、ロッド111の下方への移動のために、ポンプ12はポートPTCに圧油を供給するので、その圧力がシャトル弁19の入力ポートPDBに加わることとなる。つまり、このときには、シャトル弁19の両方の入力ポートPDAおよびPDBに圧力が加わるので、シャトル弁19の動作が不安定になる。
そのため、例えば、切換え弁15をオフした直後に油圧シリンダ11のロッド111が微少寸法だけ下方へ移動する可能性がある。
また、場合によっては、入力ポートPDAの圧力と入力ポートPDBの圧力とが交互に高低を繰り返す。この場合には、切換え弁18を経由したプレフィル弁14のパイロット圧が不安定となり、プレフィル弁14がチャタリングを起こす恐れがある。プレフィル弁14がチャタリングを起こすと、ロッド111の下方への移動が連続しなくなり、移動と停止とを交互に繰り返すことが発生する。
カウンターバランス弁31は、シャトル弁19の動作を安定化し、このような不安定な動作が生じるのを防止する。このような不安定な動作が生じる可能性がない場合には、カウンターバランス弁31を省略してもよい。
また、ポンプ12の給排ポートPBと油圧シリンダ11のポートPTCとの間に、切換え弁24が設けられる。ポンプ12の給排ポートPBから復動側シリンダ室CAに圧油を供給するときにのみ、切換え弁24をオンする。
切換え弁15とタンク20との間に、チェック弁25が設けられる。
上述の実施形態において、油圧シリンダ11、ポンプ12、プレフィル弁14、切換え弁15,18、シャトル弁19、カウンターバランス弁31、および油圧シリンダ装置1,1Bの全体または各部の構成、構造、材質、形状、寸法、個数などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
1,1B 油圧シリンダ装置(流体圧シリンダ装置)
11 油圧シリンダ(流体圧シリンダ)
12 ポンプ(双方向ポンプ)
14 プレフィル弁
15 切換え弁(高出力切換え弁装置)
17 絞り弁(流量調節弁)
18 切換え弁(パイロット圧切換え弁)
19 シャトル弁(チェック弁装置)
19a,19b チェック弁(チェック弁装置)
31 カウンターバランス弁
AA 高速用シリンダ室
BA 高出力用シリンダ室
CA 復動側シリンダ室
PA,PB 給排ポート

Claims (6)

  1. 復動側に復動側シリンダ室が設けられ往動側に高速用シリンダ室および高出力用シリンダ室が設けられた流体圧シリンダと、
    前記流体圧シリンダを往復駆動するために流体を給排する2つの給排ポートを有し、モータによって正方向および逆方向に回転駆動される双方向ポンプと、
    前記双方向ポンプから供給される流体を、選択的に前記高出力用シリンダ室に供給するように切り換えるための高出力切換え弁装置と、
    前記高出力用シリンダ室に対しタンクとの間で大流量の流体の給排を行うように接続されたプレフィル弁と、
    前記プレフィル弁を開くためのパイロット室へのパイロット圧のオンオフを切り換えるためのパイロット圧切換え弁と、
    前記双方向ポンプの2つの前記給排ポートから選択的に流体の供給を受けて前記パイロット切換え弁に対して前記パイロット圧を供給するためのチェック弁装置と、
    を有することを特徴とする流体圧シリンダ装置。
  2. 前記チェック弁装置は、シャトル弁からなる、
    請求項1記載の流体圧シリンダ装置。
  3. 前記チェック弁装置は、2つのチェック弁からなる、
    請求項1記載の流体圧シリンダ装置。
  4. 前記パイロット圧切換え弁は、
    前記パイロット室を、前記チェック弁装置から供給されるパイロット圧または前記タンクのいずれかに接続するように切り換える、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の流体圧シリンダ装置。
  5. 前記高出力切換え弁装置は、
    前記高出力用シリンダ室を、前記双方向ポンプの前記高速用シリンダ室に接続される側の前記給排ポートまたは前記タンクのいずれかに接続するように切り換える切換え弁と、
    前記高出力用シリンダ室から前記切換え弁を介して前記タンクに排出される流体の流量を調節する流量調節弁と、
    を有する、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の流体圧シリンダ装置。
  6. 前記高速用シリンダ室と前記双方向ポンプの前記高速用シリンダ室に接続される側の前記給排ポートとの間に、管路をオンオフするための切換え弁とカウンターバランス弁31とが、直列に設けられる、
    請求項1ないし5のいずれかに記載の流体圧シリンダ装置。
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