JPH06173903A - 流体圧装置 - Google Patents

流体圧装置

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JPH06173903A
JPH06173903A JP4349972A JP34997292A JPH06173903A JP H06173903 A JPH06173903 A JP H06173903A JP 4349972 A JP4349972 A JP 4349972A JP 34997292 A JP34997292 A JP 34997292A JP H06173903 A JPH06173903 A JP H06173903A
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JP
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pressure
fluid
discharge
valve
control
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Application number
JP4349972A
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English (en)
Inventor
Kinshiro Naito
欽志郎 内藤
Kenichi Hirano
謙一 平野
Nagaaki Kamata
修彰 鎌田
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Amada Co Ltd
Yuken Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Yuken Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種成形加工機のサイクル動作中の消費電力
の無駄を低減して高速化を果たすことのできる流体圧装
置を提供する。 【構成】 加工付勢部材の駆動用流体圧アクチュエータ
を駆動する流体圧装置であって、少なくとも高低二圧に
制御可能な第1の流体吐出手段と、作動中は定常圧力に
制御される第2の流体吐出手段とを備えており、制御弁
手段によって流体圧アクチュエータに至る加圧流体供給
流路と第1および第2の流体吐出手段の吐出口との接続
を電気信号に応じた開度で選択的に連通および遮断する
ようにして第1と第2の流体吐出手段の何れか一方の吐
出量または両者の合算吐出量を選択的に流体圧アクチュ
エータに供給する。また流体吐出手段の吐出圧を電気信
号として検出し、それが設定圧力範囲内の納まるように
流体吐出手段の駆動用電動機の回転数を電気的に制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば切断、穴明け、
塑性成形、曲げ、射出成形、圧接など、各種の成形加工
機における工具等の加工付勢部材を流体圧アクチュエー
タにより駆動するための流体圧装置に関するものであ
り、特に加工付勢部材を一定ストロークで動作させ、そ
の動作ストロークの一部に高負荷荷重が要求されるよう
な場合にエネルギー消費を極力少なくするようにした流
体圧装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばプレス加工のひとつであるパンチ
ングプレスを例にとると、プレスのラムをフライホイー
ル等の機械駆動系に代って油圧シリンダなどの流体圧ア
クチェータにより駆動する方式があり、この方式には、
油圧シリンダの速度制御によって各プレスサイクルにお
ける無用な衝撃および騒音を防止することができるとい
う利点のあることが知られている。
【0003】このような流体圧駆動アクチュエータによ
る方式は各種の成形機に採用されているが、従来より実
用化されている流体圧駆動方式の成形加工機におけるア
クチュエータ駆動用の流体圧装置では、例えばポンプ等
の流体圧供給源を加工動作サイクル内の最大負荷に応じ
た吐出圧力およびアクチュエータの最大速度に応じた吐
出容量で動作させ、複数の制御弁を加工動作に連動した
切換弁により切換えながら流体圧供給源からの吐出流体
を制御してアクチュエータを所望の動作パターンに従っ
てサイクル動作させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような成形加工機
で例えば同一パターンのサイクル動作を繰り返す場合、
各サイクルにおいて一回ずつの加工工程が行なわれる
が、一回のサイクル動作中で負荷荷重が大きくなる期間
は、例えばプレス加工の孔明の場合を例にとると、プレ
スツールがワークに塑性変形を与えてからワークが破断
に至るまでの間であり、他の成形加工機の場合でも高負
荷荷重の期間は一回のサイクル中の一部に過ぎないこと
が多い。
【0005】このような流体圧駆動方式の成形加工機に
おけるアクチュエータの駆動に用いられている従来の流
体圧装置では、サイクル期間中に亙って流体圧供給源と
してのポンプを同じ圧力設定で駆動し続けるので、負荷
の大小にかかわらず常に高圧駆動となり、小負荷時には
過大なエネルギー消費となってポンプ駆動電力に無駄が
生じ、作動流体の発熱を冷却するためのクーラー装置も
大型となるなど、種々の欠点が指摘されている。
【0006】従って、従来のこの種の流体圧装置を用い
て成形加工機のサイクル動作を更に高速化しようとする
と、流体圧供給源のポンプ容量の大型化に伴なって消費
電力量の無駄は膨大なものとなってしまう。またアクチ
ュエータを駆動しない時でも回路内のアキュームレータ
に蓄圧を行って圧力の保持を図る場合には流体圧供給源
に可変容量ポンプが使用されるが、この場合はアクチュ
エータの休止期間中に回路圧力を保持するための可変容
量ポンプの駆動電力消費が無視できない量となる。
【0007】本発明はこのような問題点を解決しようと
するものであり、消費電力の無駄を低減することのでき
る流体圧装置を提供することを主な目的としている。ま
た、消費電力の無駄を低減すると共にサイクル動作の高
速化を果たすことのできる流体圧装置を提供することも
本発明の別の目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の流体圧装置で
は、流体吐出手段から供給される加圧流体を複数の切換
弁により制御することによって加工付勢部材を流体圧ア
クチュエータにより駆動する流体圧装置において、比較
的高圧側の第1の圧力と比較的低圧側の第2の圧力との
少なくとも二種の圧力に吐出圧が制御可能な少なくとも
ひとつ以上の第1のタイプの流体吐出手段(1) と、作動
中は予め定められた定常圧力の吐出圧に制御される少な
くともひとつ以上の第2のタイプの流体吐出手段(2)
と、前記流体圧アクチュエータ(3) に至る加圧流体供給
流路(5) と前記第1および第2のタイプの流体吐出手段
(1,2) を含む複数の流体吐出手段の各吐出口との接続を
電気信号に応じた開度で選択的に連通および遮断すると
共に、前記各流体吐出手段からの吐出流体を適宜な組み
合わせで合算して前記流体圧アクチュエータ(3) に供給
する切換ファンクションと前記各流体吐出手段のうちの
何れかひとつのみからの吐出流体を前記加圧流体供給流
路(5) に供給する切換ファンクションとを有する制御弁
手段(7) とを備えている。
【0009】本発明の好ましい一態様においては、前記
の第2タイプの流体吐出手段(2) からの吐出流量を少な
くとも大小二流量に制御する流量制御手段(23,24) を更
に備えている。
【0010】本発明の別の一態様において、前記第1の
タイプの流体吐出手段(1) は吐出圧を段階的に切り換え
る圧力制御手段(13,14,14a,15,15a)を備え、更に別の
態様では吐出圧を無段階的に切り換える圧力制御手段
(13a )を備えている。
【0011】本発明の更に別の一態様においては、流体
吐出手段から供給される加圧流体を複数の切換弁により
制御することによって加工付勢部材を流体圧アクチュエ
ータにより駆動する流体圧装置において、前記流体吐出
手段の駆動用の電動機と、前記流体吐出手段の吐出圧を
検出して電気信号を出力する圧力センサ手段と、前記電
気信号に基づいて前記流体吐出手段の吐出圧が予め定め
られた圧力範囲内に保たれるように前記電動機の回転数
を制御する電気的制御手段とを備えている。
【0012】
【作用】本発明の流体圧装置においては、前記流体圧ア
クチュエータの駆動を高圧と低圧の少なくとも2圧方式
で行うものであり、高負荷のときのみ第1のタイプの流
体吐出手段を高圧流体供給源として使用し、低負荷のと
きは低圧流体供給源としての第2の流体吐出手段を使用
する。このとき、低圧流体供給源の容量を小さくするた
めに第1のタイプの流体吐出手段を可変吐出圧制御方式
とし、低負荷時には第1のタイプの流体吐出手段を低圧
設定に変更してその吐出流量を低圧流体供給源(第2の
タイプの流体吐出手段)の吐出流量と合算してアクチュ
エータに供給し、以て無駄なエネルギー消費を削減する
ものである。これら第1と第2の流体吐出手段はそれぞ
れ複数設けても良く、それらの吐出圧と合算流量は負荷
の容量によって適宜組み合わせられる。
【0013】例えば対象となる成形加工機で穴明けプレ
ス加工を行うものである場合を想定すると、そのプレス
動作のサイクルパターンが第1の動作モードとしてラム
の中速低負荷下降期間、低速高負荷下降期間、および中
速低負荷上昇期間を順に含む単位周期からなる場合、前
後の中速低負荷下降期間と中速低負荷上昇期間では制御
弁手段の切換ファンクションを選んでアクチュエータに
第2のタイプの流体吐出手段からの吐出流体のみを供給
する。この場合、第2のタイプの流体吐出手段はその設
定圧力と設定流量に応じて所定の電力を消費しており、
アクチュエータはこれら圧力および流量に対応した力と
速度で動作することになる。一方、第1の流体吐出手段
は例えば高圧動作状態で作動させ、その吐出流体を例え
ばアキュームレータに蓄圧して後利用することが可能で
ある。
【0014】中間の前記低速高負荷下降期間では制御弁
手段の切換ファンクションを選んでアクチュエータに第
1の流体吐出手段からの吐出流体のみを供給する。これ
によりアクチュエータには第1の流体吐出手段から高圧
低流量の流体が制御弁手段の制御開度による流量制御を
受けて供給され、対応した強い力と低速度を以ってアク
チュエータが動作することになる。この場合の第2のタ
イプの流体吐出手段からの吐出流体は前述と同様に例え
ば別のアキュームレータに蓄圧して後利用することがで
きる。
【0015】いずれにせよこの第1の動作モードでのサ
イクル中の電力消費は第1と第2のタイプの流体吐出手
段における合計消費電力に対応し、例えば第1のタイプ
の流体吐出手段を高圧設定のままで通し運転した場合の
電力より低電力となるから、その電力低減効果は明らか
である。
【0016】本発明の流体圧装置では前記動作モードよ
りも更に高速のサイクル動作を行なわせることも可能で
ある。即ち、第1の流体吐出手段を低圧動作状態にし、
その設定圧を第2の流体吐出手段のそれと同等程度に
し、制御弁手段の切換ファンクションを切り換えて第1
と第2の流体吐出手段の吐出流体を合流させ、同じ供給
流路からこの合流した流体をアクチュエータに供給する
と、アクチュエータはこれらの合算流量で高速動作する
ことになる。
【0017】第1のタイプの流体吐出手段を低圧設定で
動作させた場合の電力は高圧設定時よりかなり低電力で
あり、またこの場合の第2のタイプの流体吐出手段の電
力との合計電力量も依然として第1のタイプの流体吐出
手段の高圧設定動作電力よりも低い範囲内に抑制するこ
とができる。これは前記第1の動作モードと比較して電
力の余裕があることを意味し、従ってこれを利用して後
述の実施例に示したように第2のタイプの流体吐出手段
の設定流量を増加させれば、アクチュエータを更に高速
で動作させることも可能であり、これが請求項2に記載
の発明における流量制御手段の機能である。
【0018】請求項3に記載の発明に係る流体圧装置で
は、前記第1のタイプの流体吐出手段の吐出圧を段階的
に切り換える圧力制御手段を備えている。この圧力制御
手段は、第1の流体吐出手段として例えば可変容量ポン
プを利用した場合、圧力コンペンセータ制御のパイロッ
ト圧力を制御するための異なる設定圧の圧力制御弁とそ
の選択用の電磁弁で構成することができる。従ってこの
場合は、第1のタイプの流体吐出手段の吐出圧は高低二
圧または三圧など、複数段に段階的に切り換え可能であ
る。
【0019】請求項4に記載の発明に係る流体圧装置で
は、前記第1のタイプの流体吐出手段の吐出圧を無段階
的に切り換える圧力制御手段を備えている。この圧力制
御手段は、第1の流体吐出手段として例えば可変容量ポ
ンプを利用した場合、圧力コンペンセータ制御のパイロ
ット圧力を比例電磁圧力制御弁によって電気信号に応じ
て比例制御する方式により実現可能である。従ってこの
場合は、第1のタイプの流体吐出手段の吐出圧は所望の
設定圧力に無段階的に制御可能である。
【0020】本発明において、前記第1と第2のタイプ
の流体吐出手段は誘導電動機で駆動される可変容量ポン
プによって構成することができ、或いはまた定吐出ポン
プをトルクサーボ電動機や同期電動機で駆動するように
したものも使用可能である。後者の場合、低負荷時の効
率が前者に比較して向上するので消費エネルギーを更に
低減することが可能であり、またアクチュエータを駆動
しない時には必要な回路圧力を保持するに足りるポンプ
最低使用可能回転数にまで電動機回転数を低下させるよ
うに制御回路を組むことにより無駄なエネルギー消費を
一層削減することが可能となる。
【0021】また、例えばプレス機のようにラムのヒッ
トレートの変更や、アクチュエータの駆動/停止等によ
っても負荷圧力が変化するが、この場合の圧力変動が必
要かつ充分な範囲内に納まるように例えば負荷圧力が所
望レベルより低下した場合は電動機回転数を増速するな
ど、負荷圧力に対応して電動機回転数を制御することに
より流体回路に必要な最低圧力を保持すると共に無駄な
圧力上昇を回避してエネルギー消費を削減することも可
能となる。
【0022】このため、請求項5に記載の発明に係る流
体圧装置では、圧力センサ手段によって流体吐出手段の
吐出圧を検出し、圧力センサ手段からの電気信号に基づ
いて電気的制御手段により前記流体吐出手段の駆動用電
動機の回転数を制御して、流体吐出手段の吐出圧が予め
定められた圧力範囲内に保たれるようにする。流体吐出
手段が複数存在する場合、例えば個々の流体吐出手段の
吐出圧を夫々別々の圧力センサ手段で検出して何れかの
流体吐出手段の吐出圧が設定圧力範囲から外れようとし
た際にこれを補償するように電動機の回転数を制御する
こともでき、或いは装置の作動条件などの仕様によって
特定の一つの流体吐出手段の吐出圧を圧力センサ手段で
監視して電動機の回転数の制御を行うようにすることも
可能である。
【0023】また本発明において前記制御弁手段は例え
ば油圧パイロット制御方式のサーボ弁によって構成でき
るが、そのパイロット流量の内部漏れとしての消費を問
題とする場合は、位置サーボ制御方式の電動機(回転形
またはリニア形)によって弁体を移動させるサーボモー
タ駆動弁で構成することにより内部漏れ流量分のポンプ
吐出量が不要となり、更にエネルギー消費を削減するこ
とが可能となる。またこのようなサーボモータ駆動弁で
は、油圧パイロット制御方式のサーボ弁に比較して弁体
を高速で駆動することができることから、メイン弁体の
制御オリフィスのオーバーラップ量を比較的大きく設計
することができ、これによって制御弁手段における内部
漏洩の削減も果たすことができる。
【0024】更にまた本発明において、前記第1のタイ
プの流体吐出手段の吐出圧力の切り換えおよび前記制御
弁手段を始めとする各制御弁の切り換えのタイミングを
成形加工機の動作に応じて制御するために、アクチュエ
ータによる加工付勢部材の位置や負荷圧力を検出する適
当なセンサーを本発明の流体圧装置に組み合わせ、これ
らセンサーによる検出信号によって前記切換タイミング
を適切に自動制御することも可能である。
【0025】本発明の流体圧装置は冒頭に述べたような
各種の成形加工機の加工付勢部材を駆動する流体圧アク
チュエータの駆動用流体圧装置として広く利用可能であ
り、以下の実施例ではプレス機械の一種であるパンチン
グプレスのためのアクチュエータ駆動用油圧装置に適用
した場合を説明するが、これは本発明を限定する意図を
含むものではない。
【0026】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る流体圧装置を
含むパンチングプレス装置のアクチュエータ駆動系の構
成を示す油圧回路図であり、流体吐出手段として第1の
タイプの流体吐出手段を構成する可変容量ポンプ1と、
第2のタイプの流体吐出手段を構成する可変容量ポンプ
2とを備えている。
【0027】パンチングプレスのラムを駆動するアクチ
ュエータとしての油圧シリンダ3はこれら可変容量ポン
プ1,2から圧油供給流路5を介して供給される圧油に
よって動作し、圧油供給流路5にはシリンダ3の上昇下
降を制御する電気・油圧サーボ弁4が挿入されている。
このサーボ弁4は圧油供給流路5と戻り流路6とを油圧
シリンダ3のヘッド側とロッド側の各シリンダ室に切換
接続し、その接続開度を電気信号入力に応じて可変制御
可能である。
【0028】第1の可変容量ポンプ1の吐出口と供給流
路5との間には制御弁手段としての別の電気・油圧サー
ボ弁7が接続されている。更に戻り流路6はタンクライ
ンへ落とされており、その途中にはオイルハンマー吸収
用のボリューム装置31が接続されている。
【0029】第1の可変容量ポンプ1のポンプ主体10
と第2の可変容量ポンプ2のポンプ主体20とは同じ電
動機9によって共通に駆動されるようにそれらの回転軸
が連結されている。この電動機9はコンピュータ40か
ら制御指令信号を受け取るモータ駆動制御装置41によ
って回転数を制御され、コンピュータ40は両ポンプの
吐出ラインから各圧力センサp1およびp2で検出した
両ポンプの吐出圧に基づいてこれら各ポンプの吐出圧が
予め設定された最低−最高圧力範囲内に納まるように前
記回転数制御のための制御指令を駆動制御装置41に与
える。
【0030】第1の可変容量ポンプ1において、その吐
出量可変要素11を自己圧制御するコンペンセータ弁1
2はバネ室側圧力を高圧設定用のリリーフ弁13または
低圧設定用のリリーフ弁14のいずれかで制御されるよ
うになっており、この例では電磁弁15が低圧設定用リ
リーフ弁14とタンクとの間に介装されていることによ
り、電磁弁15を図示の切換状態にしたときには低圧設
定、図示の状態から切り変えた状態にしたときには高圧
設定となるようになっている。この高低二圧の設定は、
例えば本実施例では高圧設定リリーフ13がPH 、低圧
設定リリーフがPL (<PH )であり、またこの第1の
可変容量ポンプ1の設定吐出流量はQAである。
【0031】この第1の可変容量ポンプの圧力制御自体
は良く知られた電磁弁による高低二圧切り換え方式の自
己圧による圧力補償制御である。例えば電磁弁15が図
示の状態においては、コンペンセータ弁12の設定圧は
低圧設定用リリーフ弁14に設定した圧力PL となって
おり、ポンプ主体10の吐出圧がPL に達するまではコ
ンペンセータ弁12がポンプ主体10の吐出量可変要素
11の圧力室をタンクラインへ連通させているので、可
変要素11は設定吐出量を与える位置まで変位されてポ
ンプ主体10が設定吐出量QA で吐出を行い、これによ
り負荷ラインの圧力を上昇させるように動作する。
【0032】ポンプ主体10の吐出圧がPL に達すると
リリーフ弁14が開かれ、吐出圧油が絞り16を通過し
てリリーフ弁14から電磁弁15を介してタンクへ流
れ、この流れの発生による絞り16前後の差圧によりコ
ンペンセータ弁12が図中の左側のファンクションに切
り換わり、ポンプ主体10の吐出圧がコンペンセータ弁
12を介して可変要素11の圧力室に導入される。これ
によって可変要素11は吐出量が内部漏れ等の必要最小
限となるようにカットオフ位置へ付勢されてポンプ吐出
量がほぼ零まで低下し、負荷ラインの圧力が設定圧PL
以上となることをとどめるように動作する。
【0033】上記の低圧設定状態において、もうひとつ
の高圧設定用リリーフ弁13は吐出圧がその設定圧PH
に達することがないから閉じたままであるが、電磁弁1
5を図示の状態から切り換えると低圧設定用リリーフ弁
14がタンクラインから遮断されるので、このときは高
圧設定用リリーフ弁13がコンペンセータ弁12の設定
圧を支配することになる。従って上述の動作は高圧設定
用リリーフ弁13に設定された圧力PH をカットオフ圧
力として同様に行われ、可変要素11は負荷ラインの圧
力が設定圧PH に達するまではポンプ主体10を設定吐
出量QA で動作させると共に、吐出圧が設定圧PH に達
すると吐出量をほぼ零にして負荷ラインの圧力が設定圧
H 以上となることをとどめるように動作する。
【0034】第2の可変容量ポンプ2は、この実施例で
は良く知られた電磁弁による二圧二容量制御方式を変形
した二容量制御方式のものである。すなわち、一般的な
二圧二容量制御方式における低圧設定用リリーフ弁26
と高圧設定用リリーフ弁25とをほぼ同圧の設定圧力P
L に設定してコンペンセータ弁22を制御するように
し、電磁弁23によって開度が切換えられる絞り弁24
を吐出ラインに挿入してある。
【0035】吐出量可変要素21を自己圧で制御するコ
ンペンセータ弁22は、そのバネ室側に絞り弁24の出
口圧力を受け、バネ室に対向する側に絞り弁24の入口
圧力を受けることにより、絞り弁24の前後の差圧の作
用を受けている。リリーフ弁26と25は絞り弁24の
出口圧力をうけ、電磁弁23はリリーフ弁26の出口を
電気信号により選択的にタンクラインに連通させるか又
は絞り弁24のバネに対向する側に作用させる。
【0036】図示の状態において、電磁弁23はリリー
フ弁26の出口をタンクラインへ落としており、この状
態では絞り弁24はそのバネ力によって全開開度で開い
ており、電気信号によって電磁弁23を切り換えると絞
り弁24が或る絞り開度に切り換わる。これによって第
2の可変容量ポンプ2からの吐出流量はQB とQC とに
切換可能である(但し、QA <QB <QC )。
【0037】電磁弁23が図示の状態にある場合、絞り
弁24の出口圧力がリリーフ弁25および26に設定さ
れた圧力PL に達するまではコンペンセータ弁22がポ
ンプ主体20の吐出量可変要素21の圧力室をタンクラ
インへ連通させているので、可変要素21はその設定吐
出量位置まで変位され、従ってポンプ主体20からは吐
出流量QC +α(αは内部漏れ量を補うに必要な量)で
圧油が吐出される。この圧油は全開状態の絞り弁24を
通過して設定流量QC で負荷側へ送られる。
【0038】絞り弁24の出口圧力が設定圧PL 達する
と、リリーフ弁25,26がタンクラインへ通じてコン
ペンセータ弁22のバネ室側の圧力を低下させ、これに
より他側にポンプ主体20の吐出圧の作用を受けている
コンペンセータ弁21が図示の状態から切り換わって可
変要素21の圧力室へ吐出圧を導き、その結果、ポンプ
主体20がカットオフ状態となって吐出量をほぼ零にす
る。これは通常の負荷圧検知方式による可変ポンプの圧
力制御と変らない。
【0039】電磁弁23を図示の状態から切り換えた場
合、リリーフ弁26はその出口がタンクラインから遮断
されるのでポンプ主体20の圧力制御には寄与しなくな
り、ポンプ主体20の圧力制御は別のリリーフ弁25に
よって前述の通りに設定圧力PL で果たされる。この場
合のリリーフ弁26は、絞り弁24の出口圧力が設定圧
L に達するまでの間に吐出圧が絞り弁24に作用する
のを阻止し、出口圧力が設定圧PL に達した時に絞り弁
24に吐出圧を作用させてその開度を全開開度から前記
絞り開度に切り換える。
【0040】これにより第2の可変容量形ポンプ2から
負荷へ供給される流量はQB に制御される(QB <Q
C )。ポンプ主体20では吐出量がQB に絞られること
により設定吐出量QC との差に応じた吐出圧の上昇が起
きようとするが、これは絞り弁24の前後の差圧として
コンペンセータ弁22に作用するので、対応した圧力が
可変要素21の圧力室に生じ、その分だけ可変要素21
が吐出量を低下させる方向に変位されてポンプ主体20
からの吐出量が対応して減少し、流量QB +αに平衡す
る。
【0041】制御弁手段としての電気・油圧サーボ弁7
は切換ファンクションa,b,cをもち、ファンクショ
ンa,b,cにおいては入力電気信号に応じた開度をと
ることができる。切換ファンクションaでは両方の可変
容量ポンプ1および2の吐出圧油を合算して圧油供給流
路5に供給可能とし、切換ファンクションb(中立ポジ
ション)では第2の可変容量ポンプ2からの吐出圧油の
みを圧油供給流路5に供給可能とし、切換ファンクショ
ンcでは第1の可変容量ポンプ1からの吐出圧油のみを
圧油供給流路5に供給可能とする。
【0042】尚、この実施例においては、二つのサーボ
弁4と7のパイロットラインにはアキュームレータ34
が設けられると共に、第2の可変容量ポンプ2からの吐
出圧油の一部がパイロット圧油として導入されるように
なっているが、これは第1の可変容量ポンプ1の吐出圧
油からパイロット圧油を導入するようにしてもよく、但
しこの場合に第1の可変容量ポンプ1の吐出力が動作シ
ーケンス上の理由で例えば2:1のように大きく変動す
るときには、パイロット圧力の安定化を図るために電磁
弁15の切り換えと同期して調整圧力を切り換える圧力
調整油圧回路をパイロット系統に付加することが好まし
い。
【0043】尚、図1において35は第1の可変容量ポ
ンプ1の吐出圧を蓄圧するアキュームレータ、36は第
2の可変容量ポンプ2の吐出圧を蓄圧するアキュームレ
ータであり、37はアキュームレータ35に蓄圧を選択
的に行わせるための電磁弁である。また38は両アキュ
ームレータ35および36を含む両吐出ラインの圧力を
タンクへ抜くときに図示の状態に開かれる電磁弁であ
る。
【0044】前述のコンピュータ40は圧力センサp1
とp2の検出信号に基づいて駆動制御装置42を介して
電動機9の回転数を設定範囲内に制御する他に、別の圧
力センサp3で検出した油圧シリンダ3のヘッド側の圧
力(またはそのラムの位置でも良い)の変化に基づいて
前記各サーボ弁4,7と各電磁弁15,23,37,3
8の切り換え動作を予め与えられたシーケンスに従って
制御することにも利用されている。尚、この動作シーケ
ンスの制御は圧力センサp3による圧力検出やラム位置
の検出による方式に限られるものではなく、例えばプレ
ス機などではワークの試行プレスを行って動作切り換え
のタイミングをコンピュータ40に教示し、圧力センサ
p3の検出圧力の変化を待たずに教示タイミングで各弁
および電動機の動作切り換えを行うような、所謂ティー
チング方式を採用しても良い。
【0045】図1の油圧回路構成を備えた本実施例に係
る流体圧装置、即ちパンチングプレス用アクチュエータ
駆動油圧装置の動作を図2の第1動作モードおよび図3
の第2動作モードの例と共に以下に説明する。
【0046】まず図2に示す第1動作モードにおいて、
全ての動作シーケンスは、例えば圧力センサp1〜p3
による検知圧力や図示しないワーク位置検知スイッチ等
に基づいてコンピュータ40によって制御される。油圧
シリンダ3によるラムの経時的な動きは、スタート時点
t0からt1までが中速低負荷下降期間、t1からt2
までが低衝撃・低騒音でワークに変形および破断を与え
るための低速高負荷下降期間、t2からt3までがワー
クを打抜き終った後の貫通に相当する中速低負荷下降期
間、t3で反転してt4までが復帰のための中速低負荷
上昇期間、その後t5までを軸移動期間であり、これは
ワークが比較的厚いか加工面積が大きい場合である。こ
の場合、t0からt5までの全期間に亙って両方のポン
プ1および2を動作させるが、ポンプ1は電磁弁15を
図示の状態から切り換えて高圧設定PH とし、またポン
プ2は電磁弁23を図示の状態から切り換えて低流量設
定QB としておく。
【0047】一方、シリンダ3への供給圧油について
は、t0時点で昇降制御用のサーボ弁4をファンクショ
ンaとすると共に、t0からt1までの期間に渡ってサ
ーボ弁7を中立ファンクションbにし、ポンプ2からの
吐出圧油(PL ,QB )をシリンダ3のヘッド側へ供給
する。次いでt1時点でサーボ弁7をファンクションc
とし、t2時点までの間に渡って高圧設定状態となって
いるポンプ1からの圧油(PH ,QA )をシリンダ3の
ヘッド側へ供給する。その後t2時点からt3までの期
間は再びサーボ弁7を中立ファンクションbに戻してポ
ンプ2の吐出圧油(PL ,QB )をシリンダ3のヘッド
側へ供給する。
【0048】t3時点で昇降制御用のサーボ弁4をファ
ンクションcに切り換え、t3からt4までの期間は直
前の期間と同様にサーボ弁7を中立ファンクションbに
維持してポンプ2からの圧油(PL ,QB )をシリンダ
3のロッド側に供給する。このときシリンダ3のロッド
側はヘッド側に比べてピストンロッドの断面積だけ受圧
面積が小さいため、同じポンプ2からの圧油流入でシリ
ンダが動作するt0〜t1の中速低負荷下降期間に比べ
て早い速度でラムが上昇することになる。
【0049】t4からt5の期間は昇降制御用のサーボ
弁4を中立ファンクションbに戻してシリンダ3を圧油
供給源から遮断し、シリンダ3を別の移動系によって横
軸移動させる。
【0050】ここで、t0〜t1の期間とt2〜t5の
期間中ではポンプ1からの圧油はアキュームレータ35
に蓄圧され、またt1〜t2の期間およびt4〜t5の
期間中ではポンプ2からの圧油がアキュームレータ36
に蓄圧されるが、これら蓄圧された圧油はその後のサイ
クル動作の所要時に利用される。
【0051】尚、上述の第1動作モードにおいてはt3
〜t4の中速低負荷上昇期間でポンプ2からの圧油だけ
をシリンダに供給しているが、これを更に高速に上昇さ
せる必要がある時は、t3時点で電磁弁15を図1に示
す通りの切換ポジションにしてポンプ1を低圧設定にす
ると共に昇降制御用のサーボ弁4をファンクションcに
切り換え、t3からt4までの期間に亙ってサーボ弁7
をファンクションaに維持して、ポンプ1からの圧油と
ポンプ2からの圧油とを合算してシリンダ3のロッド側
へ供給すれば良い。またこの場合、電磁弁23を図1に
示す通りの切換ポジションに同期して切り換えてポンプ
2を大流量設定にすれば更に高速の駆動が行える。勿論
このような合算流量によるシリンダ3の高速駆動はt0
〜t1の低負荷下降期間についても同様に行うことがで
きる。
【0052】ポンプ1と2の吐出圧は圧力センサp1,
p2により監視されており、コンピュータ40はこれら
ポンプの吐出圧が予め記憶させた上限圧力と下限圧力の
間に納まっている限り、駆動制御装置42に対して電動
機9を設定回転数で回転させるように制御指令を与えて
いる。プレスのヒットレートが高くなるとそれに応じて
油圧シリンダ3が多くの流量を必要とするのでポンプ1
および/または2の吐出圧が低下するが、この場合、コ
ンペンセータ弁12,22による前述の圧力補償動作で
は補えない場合がある。このため、コンピュータ40は
圧力センサp1とp2による検知圧力を監視してこれら
の吐出圧が前記下限圧力以下になろうとしたときに前記
制御指令を増速側に変更し、これによって電動機9自体
の回転数を速めてポンプ1,2の吐出量を増加させ、各
ポンプの吐出圧を回復させる。
【0053】またヒットレートが低くなって軸移動期間
が長くなる場合や加工一時停止中等においては逆にポン
プ1および/または2の吐出圧が高くなってくるが、こ
の場合も同様に、吐出圧が前記上限圧力以上になろうと
するとコンピュータ40が前記制御指令を減速側に変更
し、これによって電動機9自体の回転数を低下させてポ
ンプ1,2の吐出量を減少させる。ここで、前記下限圧
力は対象機械における加工に必要な力を生じるに足りる
だけの保持圧力に対応して設定され、また前記上限圧力
は機械により定まる許容圧力に対応して設定される。
【0054】次に図3に示す第2動作モードは比較的軽
負荷の場合に好適な高速サイクル動作の例であり、この
ときはポンプ1は低圧設定PL 、ポンプ2は大流量設定
Cで動作される。即ち電磁弁15と電磁弁23は図示
の状態のままとされる。全ての動作シーケンスは、前述
の例と同様に例えば圧力センサp1〜p3による検知圧
力や図示しないワーク位置検知スイッチ等に基づいてコ
ンピュータ40によって制御される。
【0055】シリンダ3への圧油供給は、全期間を通じ
てサーボ弁7をファンクションaで制御することにより
ポンプ1からの圧油とポンプ2からの圧油とを合算して
供給流路5に導入し、これら両ポンプの合算流量(QD
=QA +QC )でシリンダ3が駆動されるようにする。
図3におけるt0〜t1の期間は下降期間であり、これ
は昇降制御用のサーボ弁4をファンクションaにするこ
とで達成される。またt1〜t2までの期間は上昇期間
であり、これは昇降制御用のサーボ弁4をファンクショ
ンcにすることで達成される。t2〜t3の期間はサー
ボ弁4を中立ファンクションbとするシリンダ3の横軸
移動期間である。
【0056】尚、ここに例を挙げた第1および第2動作
モードは説明のための代表的な例を意味するものであ
り、本発明ではこの他にも種々の動作モードを各電磁弁
およびサーボ弁等の電気的シーケンスによって実現可能
である。
【0057】また上述の各実施例において、軸移動期間
中は各ポンプが回路に必要最低限の吐出量で作動してい
れば良く、従って圧力センサp1,p2の検知結果を利
用してコンピュータ40で電動機9の回転数を低下させ
る代わりに、軸移動の動作中であることを示す信号を制
御系内部からコンピュータ40に取り込んで、軸移動期
間中における電動機9の回転数を必要なトルクに応じて
低下させるようにして吐出量を低下させ、電動機9にお
ける電力消費を更に少なくするようにしても良い。
【0058】また、図示の実施例では電動機9を両ポン
プ1,2に共通の駆動用電動機として構成してあるが、
各ポンプ1,2で別々の駆動用電動機を設けるようにし
てもよい。更にまた、駆動用電動機として誘導電動機の
代わりに同期電動機を用いることにより、負荷に応じた
回転数・トルク出力制御を比較的簡単な制御回路で実現
することができる。
【0059】更に上述の実施例では、前記両サーボ弁4
および7を油圧パイロット方式の電気・油圧サーボ弁に
よって構成した場合を説明したが、これらサーボ弁は位
置サーボ制御方式の回転形またはリニア形の交流電動機
によってメイン弁体を移動させるサーボモータ駆動弁に
よって構成することもでき、この場合は図1におけるア
キュームレータ34を有するパイロット系は不要であ
る。
【0060】図1に示した実施例は第1の可変容量ポン
プ10の吐出圧を電磁弁15によって高低二圧に切換制
御しているが、これを例えば高中低の三圧に切換制御す
るには、図4に示すように、高圧設定用のリリーフ弁1
3と低圧設定用のリリーフ弁14に加えて中圧設定用の
リリーフ弁14aとその選択用の電磁弁15aを並列に
設ければよく、この場合、電磁弁15を図示の切換状態
にしたときには低圧設定となり、電磁弁15を図示の状
態から切り変えた状態にしたときには中圧設定となり、
更に電磁弁15aも図示の状態から切り変えた状態にし
たときには高圧設定となる。同様なリリーフ弁と電磁弁
を複数設けることにより所望の段数の圧力設定の切換が
可能となることは述べるまでもない。
【0061】更にまた、第1の可変容量ポンプ10の吐
出圧を電磁弁15や15aによって段階的に切換える代
わりに、これを無段階もしくは連続的に変化させるよう
にするには、例えば図1におけるリリーフ弁13を図5
に示すように比例電磁リリーフ弁13aによって構成
し、その制御圧を電気信号に応じて所望の圧力値に無段
階に制御すれば良い。なお、図5においては比例電磁リ
リーフ弁13aの圧力制御範囲よりも低い低圧設定時を
想定して低圧設定用リリーフ弁14を電磁弁15で回路
に挿入できるようにしているが、ポンプ10の吐出圧の
変更が比例電磁リリーフ弁13aの圧力制御範囲内であ
れば、これらリリーフ弁14と電磁弁15とは設けずと
も良い。
【0062】なお、以上の実施例ではパンチングプレス
の場合を例に挙げて説明したが、本発明はこのようなプ
レス装置に限らず、冒頭に述べたような各種の成形加工
機の加工付勢部材を駆動する流体圧アクチュエータの駆
動用流体圧装置として広く利用可能である。
【0063】
【発明の効果】以上に述べたように、請求項1〜4に記
載の発明によれば、多連方式のポンプなどで構成される
複数の流体吐出手段の採用に当ってその一部を吐出圧可
変制御方式とし、これに合算流量の供給を選択的に行な
う制御弁手段を組合せているので、サイクル動作中の無
駄な電力消費を低減でき、またサイクル動作の高速化に
容易に対応できると共に大きなストローク量を伴う成形
加工機に有効な流体圧装置を提供できるという効果が得
られるものである。
【0064】また、請求項5による発明によれば、アク
チュエータの動作パターンによっても負荷圧力が大幅に
変化する場合に、この圧力変動が必要かつ充分な範囲内
に納まるように例えば負荷圧力が所望レベルより低下し
た場合は電動機回転数を増速するなど、負荷圧力に対応
して電動機回転数を制御することにより流体回路に必要
な最低圧力を保持すると共に無駄な圧力上昇を回避して
エネルギー消費を削減することが可能となる効果が得ら
れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る流体圧装置を含むパン
チングプレス装置のアクチュエータ駆動系の構成を示す
油圧回路図である。
【図2】第1動作モードのシリンダ駆動パターンと各ポ
ンプおよびシリンダの圧油パターンを示す説明図であ
る。
【図3】第2動作モードのシリンダ駆動パターンと各ポ
ンプおよびシリンダの圧油パターンを示す説明図であ
る。
【図4】本発明の別の実施例にかかる要部の構成を示す
油圧回路図である。
【図5】本発明の更に別の実施例にかかる要部の構成を
示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1:可変容量ポンプ(第1のタイプの流体吐出手段) 2:可変容量ポンプ(第2のタイプの流体吐出手段) 3:油圧シリンダ(流体圧アクチュエータ) 5:圧油供給流路(加圧流体供給流路) 7:電気・油圧サーボ弁(制御弁手段) 40:コンピュータ 42:モータ駆動制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体吐出手段から供給される加圧流体を
    複数の切換弁により制御することによって加工付勢部材
    を流体圧アクチュエータにより駆動する流体圧装置にお
    いて、 比較的高圧側の第1の圧力と比較的低圧側の第2の圧力
    との少なくとも二種の圧力に吐出圧が制御可能な少なく
    ともひとつ以上の第1のタイプの流体吐出手段と、 作動中は予め定められた定常圧力の吐出圧に制御される
    少なくともひとつ以上の第2のタイプの流体吐出手段
    と、 前記流体圧アクチュエータに至る加圧流体供給流路と前
    記第1および第2のタイプの流体吐出手段を含む複数の
    流体吐出手段の各吐出口との接続を電気信号に応じた開
    度で選択的に連通および遮断すると共に、前記各流体吐
    出手段からの吐出流体を適宜な組み合わせで合算して前
    記流体圧アクチュエータに供給する切換ファンクション
    と前記各流体吐出手段のうちの何れかひとつのみからの
    吐出流体を前記加圧流体供給流路に供給する切換ファン
    クションとを有する制御弁手段とを備えたことを特徴と
    する流体圧装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のタイプの流体吐出手段の吐出
    流量を少なくとも大小二流量に制御する流量制御手段を
    更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の流体圧装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1のタイプの流体吐出手段の吐出
    圧を段階的に切り換える圧力制御手段を備えた請求項1
    に記載の流体圧装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のタイプの流体吐出手段の吐出
    圧を無段階的に切り換える圧力制御手段を備えた請求項
    1に記載の流体圧装置。
  5. 【請求項5】 流体吐出手段から供給される加圧流体を
    複数の切換弁により制御することによって加工付勢部材
    を流体圧アクチュエータにより駆動する流体圧装置にお
    いて、 前記流体吐出手段の駆動用の電動機と、前記流体吐出手
    段の吐出圧を検出して電気信号を出力する圧力センサ手
    段と、前記電気信号に基づいて前記流体吐出手段の吐出
    圧が予め定められた圧力範囲内に保たれるように前記電
    動機の回転数を制御する電気的制御手段とを備えたこと
    を特徴とする流体圧装置。
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