JP6386115B1 - ダイクッション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力を消費する油圧ポンプ等の機器が不要であり、安価で機能的であり、かつ完全な(スライド下死点以下の)ロッキングが可能なダイクッション装置を提供する。
【解決手段】ダイクッション装置100は、クッションパッド110と、クッションパッド110を昇降させる油圧シリンダ120と、油圧シリンダ120のダイクッション圧力発生室120aに接続された油圧閉回路150とを備え、油圧閉回路150にはダイクッション圧力発生ライン152及び第1システム圧力ライン156に加えて、クッションパッド下降用圧力発生ライン153及び第2システム圧力ライン159を設け、クッションパッドの下死点でのロッキング時に、クッションパッド下降用圧力発生室120bを第1システム圧力ラインに接続し、ダイクッション圧力発生室120aを第2システム圧力ラインに接続し、これによりクッションパッド110をスライド下死点以下に保持する。
【選択図】 図1

Description

本発明はダイクッション装置に係り、特に安価で機能的なダイクッション装置に関する。
従来、安価で機能的なダイクッション装置として、特許文献1に記載のものが提案されている。
このダイクッション装置は、クッションパッドと、クッションパッドを昇降させる油圧シリンダと、油圧シリンダのダイクッション圧力発生室に接続された油圧閉回路とを備え、油圧閉回路は、ダイクッション作用時にメインリリーフ弁として動作可能なパイロット駆動式のロジック弁と、ロジック弁を制御するパイロット圧力を発生させるパイロットリリーフ弁とを有している。また、油圧閉回路には、作動油が加圧封入されている。
油圧閉回路に加圧封入された作動油は、ダイクッション作用とノックアウト作用とを含むクッションパッドの1サイクル期間において、クッションパッドから油圧シリンダを介して加えられるダイクッション力のみにより加圧され、ノックアウト作用が可能な低圧のシステム圧力としてアキュムレータに蓄積される。アキュムレータに蓄積された作動油は、ノックアウト作用時に油圧シリンダのダイクッション圧力発生室に供給される。
このダイクッション装置によれば、油圧閉回路には作動油が加圧封入され、クッションパッドの1サイクル期間において、作動油を加圧及び給油するための油圧ポンプが設けられていないため、ダイクッション装置をシンプルで低価格なものにすることができ、また、ダイクッション動作に要する動力費を節約することができる。
特開2016−407号公報
特許文献1に記載のダイクッション装置は、図8に示すようにスライドが下死点に到達すると、クッションパッドを下死点で一定期間ロッキングするが、スライドが下死点から上昇し始めると、油圧シリンダのダイクッション圧力発生室内に印加されるシステム圧力(40kg/cm前後)が開放(作動油の容積圧縮分が開放)され(図中の矢印A)、クッションパッドは僅かに(2mm前後)上昇する。
クッションパッドが僅かな上昇した後は、油圧シリンダのダイクッション圧力発生室に供給される作動油は遮断されるため、クッションパッドは下死点近傍でロッキングする。
このように特許文献1に記載のダイクッション装置は、システム圧力が開放される際に2mm前後、クッションパッドが下死点の位置から上昇するため、薄板を絞り成形する場合に成形品に傷や割れ等の不具合が発生するおそれがあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、電力を消費する油圧ポンプ等の機器が不要であり、安価で機能的であり、かつ完全な(スライド下死点以下の)ロッキングが可能なダイクッション装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一の態様に係るダイクッション装置は、クッションパッドと、前記クッションパッドを昇降させる液圧シリンダと、前記液圧シリンダのダイクッション圧力発生室に接続されたダイクッション圧力発生ラインと、前記液圧シリンダの下降動作が可能な第1システム圧力の作動液を蓄積する第1アキュムレータが接続された第1システム圧力ラインと、前記液圧シリンダのクッションパッド下降用圧力発生室に接続された下降用圧力発生ラインと、第1システム圧力より小さい第2システム圧力の作動液を蓄積する第2アキュムレータが接続され、ノックアウト動作が可能な第2システム圧力ラインと、前記ダイクッション圧力発生ラインと前記第1システム圧力ラインとの間に配設され、ダイクッション作用時にメインリリーフ弁として動作可能なパイロット駆動式のロジック弁と、前記ダイクッション圧力発生ラインと前記第1システム圧力ラインとの間に配設され、前記ロジック弁を制御するパイロット圧力を発生させるパイロットリリーフ弁と、を含む液圧閉回路と、を備え、前記液圧閉回路には、作動液が加圧封入され、該作動液を加圧及び給液するための液圧ポンプが設けられておらず、前記液圧閉回路内の第1システム圧力ラインと第2システム圧力ラインの作動液は、ダイクッション作用とノックアウト作用とを含む前記クッションパッドの1サイクル期間において、前記クッションパッドから前記液圧シリンダを介して加えられるダイクッション力のみにより加圧可能になっている。
本発明の一の態様によれば、液圧閉回路には、ダイクッション圧力発生ライン及び第1システム圧力ラインに加えて、クッションパッド下降用圧力発生ライン及び第2システム圧力ラインが設けられ、クッションパッドの下死点でのロッキング時に、液圧シリンダのクッションパッド下降用圧力発生室をクッションパッド下降用圧力発生ラインを介して第1システム圧力ラインに接続可能にし、液圧シリンダのダイクッション圧力発生室をダイクッション圧力発生ラインを介して第2システム圧力ラインに接続可能にしている。これにより、スライドが下死点から上昇し始めても液圧シリンダを第1システム圧力と第2システム圧力との差圧により下降動作を可能にし、ロッキング時にクッションパッドの僅かな上昇を阻止すること、即ち、クッションパッドをスライド下死点以下に保持することができる。
また、ロジック弁とパイロットリリーフ弁とを組み合わせた液圧閉回路には、作動液が加圧封入され、液圧閉回路内の作動液は、ダイクッション作用とノックアウト作用とを含むクッションパッドの1サイクル期間において、クッションパッドから液圧シリンダを介して加えられるダイクッション力のみにより加圧され、液圧ポンプは設けられていない。ダイクッション作用時には、ロジック弁がメインリリーフ弁として動作し、パイロットリリーフ弁により発生されるパイロット圧力に応じたダイクッション圧力を発生させる。また、一定期間のロッキング後のクッションパッドの上昇動作は、第2アキュムレータに蓄積された第2システム圧力の作動液により行われる。このようにクッションパッドの1サイクル期間において、作動液は、クッションパッドから液圧シリンダを介して加えられるダイクッション力のみにより加圧されるが、液圧閉回路には液圧ポンプが設けられておらず、動力費を節約することができる。
本発明の他の態様に係るダイクッション装置において、前記ロジック弁のパイロットポートに作用する圧力を、前記パイロット圧力と前記第1システム圧力とのいずれかに前記クッションパッドの1サイクル期間中に切り換える第1電磁弁を備えることが好ましい。前記第1電磁弁により前記ロジック弁のパイロットポートにパイロット圧力が作用するように切り換えると、パイロット圧力に対応したダイクッション圧力をダイクッション圧力発生ラインに発生させることができる。また、前記第1電磁弁により前記ロジック弁のパイロットポートに第1システム圧力が作用するように切り換えると、ダイクッション圧力発生ラインに発生したダイクッション圧力を脱圧することができる。
本発明の更に他の態様に係るダイクッション装置において、前記第1電磁弁は、ポペット式電磁弁であることが好ましい。ポペット式電磁弁は、作動液の漏れがないからであ
る。
本発明の更に他の態様に係るダイクッション装置において、前記ダイクッション圧力発生ラインと前記第2システム圧力ラインとの間を開閉可能にする第2電磁弁を備えることが好ましい。前記第2電磁弁を制御することにより、クッションパッドの上昇動作が可能になる。
本発明の更に他の態様に係るダイクッション装置において、前記第2電磁弁は、ポペット式電磁弁であることが好ましい。ポペット式電磁弁は、作動液の漏れがないからである。
本発明の更に他の態様に係るダイクッション装置において、前記下降用圧力発生ラインと前記第1システム圧力ラインとの間を開閉可能にする第3電磁弁と、前記下降用圧力発生ラインと前記第2システム圧力ラインとの間を開閉可能にする第4電磁弁とを備えることが好ましい。前記第3電磁弁等を制御することにより、下死点におけるロッキング時に液圧シリンダの下降動作を可能にし、クッションパッドを下死点以下に保持することができる。
本発明の更に他の態様に係るダイクッション装置において、前記第3電磁弁及び前記第4電磁弁は、ポペット式電磁弁であることが好ましい。ポペット式電磁弁は、作動液の漏れがないからである。
本発明の更に他の態様に係るダイクッション装置において、前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁を制御する制御器を備え、前記制御器は、前記クッションパッドの下降期間に前記ロジック弁のパイロットポートに前記パイロット圧力が印加されるように前記第1電磁弁を制御し、前記クッションパッドの上昇期間に前記第2電磁弁を制御することが好ましい。
本発明の更に他の態様によれば、クッションパッドの下降期間にロジック弁のパイロットポートにパイロット圧力が印加されるように第1電磁弁を制御器により制御することにより、パイロット圧力に対応したダイクッション圧力をダイクッション圧力発生ラインに発生させることができ、クッションパッドの下降期間に液圧シリンダにダイクッション力を発生させることできる。また、第2電磁弁を閉じて液圧シリンダのダイクッション圧力発生室への第2システム圧力の作動液の供給を遮断することで、クッションパッドをロッキングすることができる。この場合、クッションパッドのロッキングは、液圧シリンダのダイクッション圧力発生室に第2システム圧力の作動液が供給されないようにすることで行うため、クッションパッドは下死点から僅かに上昇する(完全なロッキングは行われない)が、クッションパッドが僅かに上昇してロッキングしてもプレス成形に影響しない場合には、適用可能である。更に、一定期間のロッキング後のクッションパッドの上昇動作時には第2電磁弁を開き、液圧シリンダのダイクッション圧力発生室及びクッションパッド下降用圧力発生室にそれぞれ第2システム圧力の作動液を供給可能にする。液圧シリンダには、ダイクッション圧力発生室とクッションパッド下降用圧力発生室との受圧面積の差に応じた上昇方向の力が作用し、液圧シリンダのダイクッション圧力発生室に第2システム圧力の作動液が供給され、クッションパッドを上昇させることができる。また、この制御器は、第1、第2電磁弁の簡単な制御のみを行うため(特別な制御装置が不要であるため)、プレス機械の制御器の一部(PLC:programmable logic controller)等を流用可能であり、安価である。
本発明の更に他の態様に係るダイクッション装置において、前記第1電磁弁、前記第2電磁弁、前記第3電磁弁及び前記第4電磁弁を制御する制御器を備え、前記制御器は、前記クッションパッドの下降期間に前記ロジック弁のパイロットポートに前記パイロット圧力が印加されるように前記第1電磁弁を制御し、前記液圧シリンダにより前記クッションパッドにダイクッション力を発生させ、前記クッションパッドの下降期間と前記クッションパッドの上昇期間との間で、前記クッションパッドが下死点以下で停止するように前記第1電磁弁、前記第2電磁弁、前記第3電磁弁及び第4電磁弁を制御し、前記クッションパッドの上昇期間に前記第2電磁弁を制御することが好ましい。
本発明の更に他の態様によれば、クッションパッドの下降期間にロジック弁のパイロットポートにパイロット圧力が印加されるように第1電磁弁を制御器により制御することにより、パイロット圧力に対応したダイクッション圧力をダイクッション圧力発生ラインに発生させることができ、クッションパッドの下降期間に液圧シリンダにダイクッション力を発生させることできる。また、クッションパッドの下死点でのロッキング時に、第2電磁弁及び第3の電磁弁を開き、第4の電磁弁を閉じることで、液圧シリンダのクッションパッド下降用圧力発生室に第1システム圧力が、液圧シリンダのダイクッション圧力発生室に第2システム圧力が印加され、これによりスライドが下死点から上昇し始めても第1システム圧力と第2システム圧力との差圧により液圧シリンダに押下力を作用させ、ロッキング時にクッションパッドの僅かな上昇を阻止すること、即ち、クッションパッドをスライド下死点以下に保持することができる。更に、一定期間のロッキング後のクッションパッドの上昇動作時には第2電磁弁を開き、液圧シリンダのダイクッション圧力発生室及びクッションパッド下降用圧力発生室にそれぞれ第2システム圧力の作動液を供給可能にする。液圧シリンダには、ダイクッション圧力発生室とクッションパッド下降用圧力発生室との受圧面積の差に応じた上昇方向の力が作用し、液圧シリンダのダイクッション圧力発生室に第2システム圧力の作動液が供給され、クッションパッドを上昇させることができる。また、この制御器は、第1、第2、第3、及び第4電磁弁の簡単な制御のみを行うため、プレス機械の制御器の一部(PLC)等を流用可能であり、安価である。
本発明の更に他の態様に係るダイクッション装置において、前記第2電磁弁は、前記ダイクッション圧力発生ラインと前記第2システム圧力ラインとの間に並列に複数設けられ、前記制御器は、前記クッションパッドの上昇期間に前記複数の第2電磁弁の開閉を個別に制御し、前記クッションパッドの上昇速度を制御することが好ましい。即ち、複数の第2電磁弁の開閉する個数を変化させることにより、第2アキュムレータからダイクッション圧力発生ラインに供給する作動液の流量を段階的に変化させることができ、これによりクッションパッドの上昇速度を制御することができる。
本発明の更に他の態様に係るダイクッション装置において、前記ダイクッション圧力発生ライン、前記第1システム圧力ライン、前記第2システム圧力ライン、及び前記パイロットリリーフ弁が配設されるパイロット圧力発生ラインに、給液及びシステム圧封入用の絞り弁、又は絞り弁及びカプラが装着されることが好ましい。外部の給液装置により液圧閉回路に作動液を加圧封入する際に、作動液の注入口及び排出口にするためである。
本発明の更に他の態様に係るダイクッション装置において、前記作動液を貯留するタンクと、前記液圧閉回路に前記作動液を給液する吐出口と、前記液圧閉回路から前記作動液が戻される戻り口であって、前記タンクに接続された戻り口と、前記タンクから前記作動液を前記吐出口を介して前記液圧閉回路に供給する液圧ポンプと、を備えた給液装置が付帯し、前記液圧ポンプは、前記作動液を前記液圧閉回路に加圧封入する時のみ駆動されることが好ましい。上記給液装置は、ダイクッション装置に対して着脱される外部の装置であり、液圧閉回路に作動液を加圧封入する時のみ接続されて使用される。この給液装置は、ダイクッション装置毎に付帯する必要はなく、管轄する複数台のダイクッション装置に対して1台の給液装置を使用することが可能である。
本発明の更に他の態様に係るダイクッション装置において、前記吐出口及び前記戻り口の少なくとも一方に接続される延長ホースが前記給液装置に付帯し、前記延長ホースの両端には、それぞれカプラが設けられていることが好ましい。これにより、給液装置の吐出口と戻り口とを直接、液圧閉回路に接続できない場合には、延長ホースを介して接続することができる。
本発明の更に他の態様によれば、クッションパッドの下降期間にロジック弁のパイロットポートにパイロット圧力が印加されるように第1の電磁弁を制御することにより、パイロット圧力に対応したダイクッション圧力をダイクッション圧力発生ラインに発生させることができ、クッションパッドの下降期間に液圧シリンダにダイクッション力を発生させることできる。また、ダイクッション作用後の適宜のタイミングで第2の電磁弁を開くことで、アキュムレータに蓄積されたシステム圧力の作動液を、ダイクッション圧力発生ラインを介して液圧シリンダに供給することができ、クッションパッドを待機位置まで上昇させることができる。
本発明によれば、運転サイクル(ダイクッション下降、ロッキング、上昇工程)において、電力を消費する液圧ポンプ又は空気圧源等が不要であり、特別な(専用の)制御器を用いない安価で機能的であり、かつクッションパッドのロッキング時に完全な(スライド下死点以下の)ロッキングをすることができる。
図1はプレス機械に適用される本発明に係るダイクッション装置の実施形態を示す構成図である。 図2は給油装置の実施形態を示す構成図である。 図3は油圧閉回路と給油装置とを接続する延長ホースを示す図である。 図4は油圧閉回路と給油装置とを延長ホースを介して接続した状態を示す図である。 図5は給油と脱圧を自動的に行う場合の給油装置の自動制御部の実施形態を示すブロック図である。 図6はダイクッション装置に適用される制御器の実施形態を示すブロック図である。 図7は1サイクル期間におけるスライドのスライド位置、クッションパッドの位置(ダイクッション位置)及びダイクッション圧力を示す波形図と、第1電磁弁、第2電磁弁、第3電磁弁及び第4電磁弁のON/OFF状態を示す図である。 図8は従来のスライドのスライド位置、ダイクッション位置及びダイクッション力を示す波形図である。
以下添付図面に従って本発明に係るダイクッション装置の好ましい実施形態について詳説する。
[ダイクッション装置の構成]
図1は、プレス機械に適用される本発明に係るダイクッション装置の実施形態を示す構成図である。
図1に示すプレス機械10は、ベッド11、コラム12及びクラウン13でフレームが構成され、スライド14は、コラム12に設けられたガイド部15により鉛直方向に移動自在に案内されている。スライド14は、サーボモータ(図示せず)あるいは、フライホイール(図示せず)によって回転駆動力が伝達されるクランク軸16を含むクランク機構によって図1上で上下方向に移動させられる。
プレス機械10のベッド11側には、スライド14の位置を検出するスライド位置検出器17が設けられるか、あるいはクランク軸16には、クランク軸16の角度を検出するクランク軸エンコーダ18が設けられていることが望ましい。
スライド14には上金型20が装着され、ベッド11のボルスタ19上には下金型22が装着されている。
上金型20と下金型22の間には、ブランクホルダ(皺押え板)102が配置され、下側が複数のクッションピン104を介してクッションパッド110で支持され、上側には材料30がセットされる(接触する)。
<ダイクッション装置の構造>
ダイクッション装置100は、主としてブランクホルダ102と、ブランクホルダ102を複数のクッションピン104を介して支持するクッションパッド110と、クッションパッド110を支持し、クッションパッド110にダイクッション力を発生させる油圧シリンダ(液圧シリンダ)120と、油圧シリンダ120のダイクッション圧力発生室120a及びクッションパッド下降用圧力発生室120bに接続された油圧閉回路(液圧閉回路)150とから構成されている。
油圧シリンダ120及び油圧閉回路150は、クッションパッド110を昇降動作させるクッションパッド昇降器として機能するとともに、クッションパッド110にダイクッション力を発生させるダイクッション力発生器として機能する。
また、油圧シリンダ120に対して、油圧シリンダ120のピストンロッドの伸縮方向の位置を、クッションパッド110の昇降方向の位置として検出するダイクッション位置検出器124が設けられている。尚、ダイクッション位置検出器124は、ベッド11とクッションパッド110との間に設けるようにしてもよい。
次に、油圧シリンダ120を駆動する油圧閉回路150の構成について説明する。
油圧閉回路150は、主として油圧シリンダ120のダイクッション圧力発生室120aに接続されたダイクッション圧力発生ライン152と、油圧シリンダ120の下降動作が可能な第1システム圧力の作動油(作動液)を蓄積する第1アキュムレータ154が接続された第1システム圧力ライン156と、油圧シリンダ120のクッションパッド下降用圧力発生室120bに接続された下降用圧力発生ライン153と、第1システム圧力より小さい第2システム圧力の作動油を蓄積する第2アキュムレータ155が接続され、ノックアウト動作が可能な第2システム圧力ライン159と、ダイクッション圧力発生ライン152と第1システム圧力ライン156との間に配設され、ダイクッション作用時にメインリリーフ弁として動作可能なパイロット駆動式のロジック弁158と、ダイクッション圧力発生ライン152と第1システム圧力ライン156との間に配設され、ロジック弁158を制御するパイロット圧力を発生させるパイロットリリーフ弁160と、から構成されている。このとき、ロジック弁158及びパイロットリリーフ弁160は、漏れ(リーク)が僅かな(ノンリークの)直動式であることが好ましい。
第1アキュムレータ154が接続された第1システム圧力ライン156には、第2システム圧力ライン159の圧力より高く、40〜120kg/cm程度のガス圧が封入された第1アキュムレータ154によって保持された、60〜140kg/cm程度の略一定圧力(第1システム圧力)の作動油が予め(機械運転前に)充填されている。
第1アキュムレータ154を含む第1システム圧力ライン156は、主に油圧シリンダ120を下降させる動力源の役割を担い、ダイクッション圧力の応答を早める為の予備圧力を備える予備圧力源の役割や、メインリリーフ弁として機能するロジック弁158によるダイクッション圧力の(下死点に近づく程スライド速度が低下して圧力が低下する)オーバーライド特性を増圧作用で相殺する補償要素の役割をも担う。したがって、第1アキュムレータ154は、ダイクッション作用時に作動油を蓄積することにより生じる第1システム圧力の増加分が、ロジック弁158によるダイクッション圧力のオーバーライド特性を相殺するように適切な容積をもつものが好ましい。
第2アキュムレータ155が接続された第2システム圧力ライン159には、第1アキュムレータ154のガス圧に対し、−20〜−50kg/cm程度のガス圧が封入された第2アキュムレータ155によって保持された、第1システム圧力よりも低い(−20〜−50kg/cm程度)略一定圧力(第2システム圧力)の作動油が予め(機械運転前に)充填されている。第2アキュムレータ155を含む第2システム圧力ライン159は、主に油圧シリンダ120をノックアウト(上昇)させる動力源の役割とタンクの役割を担う。
また、油圧閉回路150は、ロジック弁158のパイロットポートに作用する圧力を、パイロット圧力発生ライン162に発生するパイロット圧力と、第1システム圧力ライン156の第1システム圧力とのいずれかに切り換える第1電磁弁164を備えている。尚、第1電磁弁164は、閉じているポートでのリークが僅かな(ノンリークの)ポペット式電磁弁であることが好ましい。また、パイロット圧力発生ライン162には、絞り弁(可変絞り弁)166、168が設けられており、ここで流量を制限している。本例では、絞り弁168は全開にしている。
更に、ダイクッション圧力発生ライン152と第2システム圧力ライン159との間には、絞り弁170及び第2電磁弁172と、絞り弁174及び第2電磁弁176とが並列に配設されている。第2電磁弁172、176は、それぞれON/OFF制御され、ダイクッション圧力発生ライン152と第2システム圧力ライン159との間を開閉可能にする電磁弁であり、全閉時にリークが僅かなポペット式電磁弁であることが好ましい。
更にまた、下降用圧力発生ライン153と第1システム圧力ライン156との間には、絞り弁173及び第3電磁弁175が配設され、下降用圧力発生ライン153と第2システム圧力ライン159との間には、第4電磁弁171が配設されている。第3電磁弁175及び第4電磁弁171は、それぞれON/OFF制御され、下降用圧力発生ライン153と第1システム圧力ライン156との間、又は下降用圧力発生ライン153と第2システム圧力ライン159との間を開閉可能にする電磁弁であり、全閉時にリークが僅かなポペット式電磁弁であることが好ましい。
第1アキュムレータ154及び第2アキュムレータ155には、冷却装置178、179が設けられており、冷却装置178、179により第1アキュムレータ154、第2アキュムレータ155を介して動作油を冷却できるようになっている。これらの冷却装置178、179は、ファンによる空冷式冷却装置であるが、これに限らず、冷却水を循環させて作動油を冷却する水冷式冷却装置でもよい。ダイクッション装置100の使用頻度が低い場合には、冷却装置を設けずに、自然放熱だけでも対応可能であり、より安価な装置とすることができる。
また、ダイクッション圧力発生ライン152、下降用圧力発生ライン153、第1システム圧力ライン156、第2システム圧力ライン159、及びパイロット圧力発生ライン162には、それぞれ給油及びシステム圧力封入用の絞り弁(ニードル弁)180、181、182、183、184、及びカプラ186、187、188、189、190が装着されている。
更に、ダイクッション圧力発生ライン152、及びパイロット圧力発生ライン162には、それぞれダイクッション圧力を検出する圧力検出器192、及びパイロット圧力を検出する圧力検出器194が設けられている。
尚、図1において、197、198、199は、それ安全弁として機能するリリーフ弁である。
[給油装置(給液装置)]
次に、給油装置について説明する。
図2は給油装置の実施形態を示す構成図である。
給油装置200は、給油及びシステム圧封入時、又はシステム圧脱圧時(段取り準備時)に使用するものであり、ダイクッション装置100のサイクル機能(通常機能)時には使用しないものである。
従って、給油装置200は、ダイクッション装置100毎に付帯する必要はなく、管轄する複数台のダイクッション装置100に対して1台の給液装置を用意しておけばよい。
図2に示すように給油装置200は、主として作動油を貯留するタンク202と、インダクションモータ204により駆動される油圧ポンプ(液圧ポンプ)206と、安全弁として機能するリリーフ弁208と、カプラ210、212と、逆止弁214と、フィルタ216、218とから構成されている。
給油装置200の2つのカプラ210、212は、油圧閉回路150のダイクッション圧力発生ライン152、下降用圧力発生ライン153、第1システム圧力ライン156、第2システム圧力ライン159、及びパイロット圧力発生ライン162にそれぞれ設けられた5つのカプラ186、187、188、189、及び190のうちのいずれか2つのカプラに接続される。
給油装置200のカプラ210、212を、油圧閉回路150の5つのカプラ186、187、188、189、及び190のうちのいずれか2つのカプラに接続できない場合には、図3に示す1本又は2本の延長ホース230(延長ホース240)を介して接続する。
延長ホース230(240)は、両端にカプラ232(242)、カプラ234(244)を備えており、給油装置側のカプラ210又は212と、油圧閉回路側のカプラ186、187、188、189、又は190との間を接続することができる。
給油装置200のインダクションモータ204は、スイッチ220がONされると、交流電源222からの交流電流により駆動し、油圧ポンプ206を回転させる。これにより、タンク202内の作動油をフィルタ216、218、逆止弁214、及びカプラ210(又はカプラ210及び延長ホース230)を介してダイクッション装置100の油圧閉回路150に給油し、また、油圧閉回路150からカプラ212(又はカプラ212及び延長ホース240)を介して作動油をタンク202に戻すことができる。
また、給油装置200は、その下面にキャスタ224が設けられており、容易に移動可能になっている。
<フラッシング・給油・脱圧>
本例のダイクッション装置100を使用する場合、油圧閉回路150に対して作動油を加圧封入する準備・段取り作業を行う必要がある。
図4を参照しながら、準備・段取り作業の具体例について説明する。
まず、給油装置200の吐出口のカプラ210(又はカプラ210に一端のカプラ232が接続された延長ホース230の他端のカプラ234)と、給油装置200の戻り口のカプラ212(又はカプラ212に一端のカプラ242が接続された延長ホース240の他端のカプラ244)と、油圧閉回路150の5つのカプラ186、187、188、189、及び190のうちのいずれか2つのカプラとを接続し、油圧閉回路150に作動油を循環させ、油圧閉回路150の内部のコンタミを除去したり、エア抜きを行ったりする為のフラッシング作業を行う。尚、作動油が循環する油圧閉回路150内の流路上の絞りは全開にし、リリーフ弁は最低圧に設定し、電磁弁は適時、適所をONする。給油装置200の吐出口のカプラ210(又は延長ホース230の他端のカプラ234)と、給油装置200の戻り口のカプラ212(又は延長ホース240の他端のカプラ244)と、油圧閉回路150の5つのカプラ186、187、188、189、及び190のうちのいずれか2つのカプラとの接続箇所は、数通り変更する。
例えば、図4において、油圧閉回路150の内部の特に第1システム圧力ライン156−パイロット圧力発生ライン162間のフラッシングを行う場合は、給油装置200の吐出側の吐出口のカプラ210(又は延長ホース230の他端のカプラ234)と第1システム圧力ライン156のカプラ188とを接続し、油圧閉回路150の戻り口のカプラ212(又は延長ホース240の他端のカプラ244)とパイロット圧力発生ライン162のカプラ190とを接続し、その間の絞り弁182、166、168、184を全て全開にして行い、第1電磁弁164をONさせて作動油がロジック弁158のポペット部を介して流れるようにする。
フラッシングが完了すると、油圧閉回路150の内部には、コンタミが除去され、大気圧の作動油が充填される。フラッシング作業は、装置製作後(の装置立ち上げ時に)一度行えば良い。
次に、油圧閉回路150への給油を行う。給油方法(経路)は基本的に、装置毎(閉回路毎)に1通り(1パターン)決定する。図4の場合は、給油装置200の吐出側の吐出口のカプラ210(又は延長ホース230の他端のカプラ234)を、(閉回路内で最高圧の作動油を蓄積する)第1システム圧力ライン156のカプラ188に接続する。リリーフ弁198と199は所定の(本例では、リリーフ弁198は安全弁として300kg/cm、リリーフ弁199は120kg/cmの)設定にし、第2電磁弁172をONさせる(これ以外の電磁弁は全てOFF。絞り弁182は全開、油圧閉回路150内の絞り弁は所定の設定値にする)。本例では、給油装置200のポンプ吐出側のリリーフ(弁208の)設定圧は120kg/cmである。
この状態で給油装置200の油圧ポンプ206をONすると、最初に第1システム圧力ライン156を、第1アキュムレータ154を蓄圧しながら120kg/cmの作動油で充填し、余剰の作動油はリリーフ弁199を介して第2システム圧力ライン159のタンク機能を担う第2アキュムレータ155を蓄圧しながら、第2システム圧力ライン159から第4電磁弁171を介して下降用圧力発生ライン153を加圧し、ON状態の第2電磁弁172を介してダイクッション圧力発生ライン152を加圧する。この時点でクッションパッド110は上限位置に上昇する。最終的に、ダイクッション圧力発生ライン152の圧力(圧力検出器192)が80kg/cmに至った時点で、給油を完了する。
通常状態で、第1システム圧力ライン156とダイクッション圧力発生ライン152とを遮断して、作動油が第1システム圧力ライン156からダイクッション圧力発生ライン152、第2電磁弁172を経て第2システム圧力ライン159へリークすることを防止する為に、第1電磁弁164のOFF時にロジック弁158のパイロットポートには、第1システム圧が作用するようにしている。
給油は、金型交換作業毎に行う。金型を交換する毎に、油圧閉回路150内に封入した主要部位の圧力を脱圧し、クッションパッド110を一端下降させ、金型脱着作業を行った後、新たに装着した金型を用いて次の生産運転を行う前に行う。
脱圧方法も、基本的に装置毎(油圧閉回路毎)に1通り(1パターン)決定する。図4の場合は、給油装置200の戻り口のカプラ212(又はカプラ212に一端のカプラ242が接続された延長ホース240の他端のカプラ244)を、第2システム圧力ライン159のカプラ189に接続する。給油時と同様に第2電磁弁172はONさせる。この状態で絞り弁183を開くと、下降用圧力発生ライン153とダイクッション圧力発生ライン152と第2システム圧力ライン159を充填していた作動油は、給油装置200のタンク202へ排出され、それらのラインは脱圧する。ダイクッション圧力発生ライン152の圧力(圧力検出器192)が大気圧まで低下した時点で、脱圧を完了する。この時点でクッションパッド110は下限位置に下降する。この時、第1システム圧力ライン156の作動油は所定の圧力値を有した状態で残存する。これによって、次の給油時間を短縮できる。
尚、給油と脱圧は、金型交換作業毎に頻繁に行う場合は、自動化することもできる。
その一例として、給油装置200の吐出口のカプラ210(又はカプラ210に一端のカプラ232が接続された延長ホース230の他端のカプラ234)と第1システム圧力ライン156のカプラ188とを常時接続し、給油装置200の戻り口のカプラ212(又はカプラ212に一端のカプラ242が接続された延長ホース240の他端のカプラ244)と第2システム圧力ライン159のカプラ189とを常時接続し、絞り弁182と絞り弁189を、それぞれポペット(ノンリーク)式電磁弁で構成される蓄圧弁252と脱圧弁254に示すに置き換える(図5)。
図5は、給油と脱圧を自動的に行う場合の給油装置200の自動制御部の実施形態を示すブロック図である。
図5に示す給油装置200の自動制御部は、主として上記のように絞り弁182、189に置き換えられた蓄圧弁252及び脱圧弁254と、蓄圧/脱圧を選択する押しボタンスイッチである蓄圧ボタン260及び脱圧ボタン262と、ダイクッション圧力発生ライン152に配設された大気圧近傍でONする圧力スイッチSW−A及び80kg/cm近傍でONする圧力スイッチSW−Bと、給油制御器250と、蓄圧弁252、脱圧弁254及びスイッチ220(インダクションモータ204を動作させるスイッチ)をそれぞれ駆動させるリレー251、253、219とから構成されている。
そして、脱圧状態で蓄圧ボタン260を押すと、給油制御器250は、圧力スイッチSW−AがOFFし、かつ圧力スイッチSW−BがONするまで(蓄圧が完了するまで)、リレー251を介して蓄圧弁252をONにし、かつリレー219を介してスイッチ220をONにする。これによりインダクションモータ204により油圧ポンプ206が駆動(回転)し、給油装置200から作動油が油圧閉回路150に供給される。
蓄圧が完了する(圧力スイッチSW−AがOFFし、かつ圧力スイッチSW−BがONする)と、給油制御器250は、蓄圧弁252をOFFにし、かつスイッチ220をOFFにして油圧ポンプ206を停止させる。
一方、蓄圧状態で脱圧ボタン262を押すと、給油制御器250は、圧力スイッチSW−BがOFFし、かつ圧力スイッチSW−AがONするまで(脱圧が完了するまで)、脱圧弁254をリレー253を介してONにし、作動油を排出させる。脱圧が完了する(圧力スイッチSW−BがOFFし、かつ圧力スイッチSW−AがONする)と、脱圧弁254をOFFにする。
[制御器]
図6はダイクッション装置100に適用される制御器130の実施形態を示すブロッ
ク図である。
図6に示す制御器130は、図1に示した油圧閉回路150の第1電磁弁164、第2電磁弁172、176、第3電磁弁175、及び第4電磁弁171をON/OFF制御するもので、スライド位置検出器17に応じて、リレー134、136、138、140、又は142をON/OFF制御し、ON/OFF制御されるリレー134、136、138、140、又は142を介して第1電磁弁164、第2電磁弁172、176、第3電磁弁175、又は第4電磁弁171に駆動電流を出力し、第1電磁弁164、第2電磁弁172、176、第3電磁弁175、又は第4電磁弁171を個別にON/OFF制御する。
本例の制御器130は、第1電磁弁164、第2電磁弁172、176、第3電磁弁175、又は第4電磁弁171を個別にON/OFF制御する簡単な制御であり、特別な制御装置が不要であるため、プレス機械10の制御器の一部(PLC)を流用することができ、ダイクッション装置100のコストアップにはならない。
尚、制御器130による第1電磁弁164、第2電磁弁172、176、第3電磁弁175、又は第4電磁弁171の具体的なON/OFF制御のタイミングについては後述する。また、制御器130は、クランク軸エンコーダ18により検出されるクランク軸16の角度に応じて、第1電磁弁164、第2電磁弁172、176、第3電磁弁175、又は第4電磁弁171をON/OFF制御するようにしてもよい。
以下、図7に示すダイクッション装置100の各部の波形図を使用して、ダイクッション装置100のサイクル機能について説明する。
<待機工程>
制御器130は、少なくともスライド14が上死点に位置しているとき、第2電磁弁172をONにし(図7(B))、その他の電磁弁をOFFにし(図7(A)、(C)〜(E))ダイクッション圧力発生ライン152と第2システム圧力ライン159とを同圧にする。これにより、油圧シリンダ120のダイクッション圧力発生室120a、クッションパッド下降用圧力発生室120bには第2システム圧力が作用し、油圧シリンダ120は上昇限で(クッションパッド110がベッド11の上限ストッパ111に当接して)停止(待機)する。
<インパクト・ダイクッション力作用工程>
プレス機械10のスライド14が下降を開始し、上金型20、材料30、ブランクホルダ102、クッションピン104を介して、クッションパッド110に“インパクト”する前(下降側の半ストローク近傍位置(クランク角度90度前後))に、制御器130は第2電磁弁172をOFFにし(図7(B))、第1電磁弁164をONにする(図7(C))。これによりダイクッション圧力発生ライン152には、第1システム圧力約120kg/cmが作用する。
その状態で“インパクト”すると、油圧シリンダ120のダイクッション圧力発生室120aには、ロジック弁158、絞り弁166、(絞り弁168)、パイロットリリーフ弁160の相乗作用により、ダイクッション力に比例するダイクッション圧力が発生する。つまり、ダイクッション圧力発生ライン152から第1システム圧力ライン156に至る、ダイクッション圧力発生室120aを源に絞り弁166→絞り弁168→パイロットリリーフ弁160を介すことで発生する油流(単位時間に流れる圧油の流量)に伴い、絞り弁166と絞り弁168の間(パイロット圧力発生ライン162)に、ダイクッション圧力より小さいパイロット圧力が発生し、ロジック弁158のポペットには、主にダイクッション圧力作用側受圧面積に作用するダイクッション圧力と、第1システム圧力作用側受圧面積に作用する第1システム圧力と、第1電磁弁164を介してパイロット圧力作用側受圧面積(Xポート側受圧面積)に作用するパイロット圧力と、ロジック弁内部のバネ力と、ロジック弁158にダイクッション圧力発生ライン152から第1システム圧力ライン156に至る圧油の流れを妨げる(弁を閉める)方向に作用する流体力とが、力の均衡を保持すべく作用しており、ロジック弁158のポペット位置(開度)は、スライド14の速度に応じて(その速度が一定なら、ほぼ一定に)保持され、この一連の作用の中で、ダイクッション圧力は発生する。
この時、ダイクッション圧力は、初期圧120kg/cmから加圧する為、設定圧250kg/cmまで加圧する為に要す加圧時間を短縮できる。
この時、ダイクッション圧力発生ライン152から第1システム圧力ライン156に流出する作動油は、約120kg/cmの第1システム圧で加圧された第1の作動油を第1アキュムレータ154に蓄積し、その剰余油をリリーフ弁199から第2システム圧力ライン159へ排出する。なお、第1アキュムレータ154は、瞬時にリリーフ弁199から排出出来ない作動油を、一時的に収納する役割をも果たす。第1システム圧力ライン156の作動油は 主に、ロッキング時にクッションパッド110の上昇を抑制する(若干量下降させる)役割を担うが、ダイクッション圧力の精度を維持する役割も担う。このことを以下に説明する。
ダイクッション圧力は、スライド14が下死点に近づきスライド速度が低下すると、それに応じてダイクッション圧力が低下する、パイロットリリーフ弁160に設定されるパイロット圧力がロジック弁158に作用することによって機能するパイロットリリーフ弁160に固有のオーバーライド特性(減圧特性)の影響を受ける。
更に、ダイクッションストロークに応じて(スライド14が下死点に近づくにつれて)、第1システム圧力は作動油が第1アキュムレータ154に充填されて増加(増圧)する。特に、第1アキュムレータ154は、主にロッキング動作に必要な小さな動力を蓄積する為に比較的小容量で良い分、ダイクッションストロークに対する増圧傾向が強い。そして、ダイクッション圧力は、この強い増圧特性を有す第1システム圧力に基づいて(加算されて)発生する。
結局、パイロットリリーフ弁160の減圧特性と第1アキュムレータ154の増圧特性が同時に影響し合い相殺し合う為、本例のダイクッション装置100のダイクッション圧力精度は、ダイクッションストローク全域で良好である(平滑性が高い)。
このように、第1アキュムレータ154は、上記ロジック弁158の減圧特性を相殺する為に適する増圧特性を担う容量を備えることが望ましい。
<脱圧・ロッキング特性>
制御器130は、プレス機械10のスライド14が下降し、下死点あるいはその僅か手前(下死点近傍)に至った時点で、第1電磁弁164をOFFにする(図7(C))。これにより、ロジック弁158のポペットは、(ポペットを閉ざす方向に(パイロット圧力作用側受圧面積に)作用していたパイロット圧力が第1システム圧力ライン156に開放される為)開く方向に移動し、ダイクッション圧力は脱圧する。油圧シリンダ120が下降して押し退けられたダイクッション圧力発生室120aの油量が第1アキュムレータ154に蓄積されることで、待機状態より上昇した第1システム圧力と、ロジック弁158のバネ力相当のクラッキング圧力との総和に等しい(近い)圧力120kg/cm強まで(図中A値)に低下する。脱圧完了した時点で、ロジック弁158のポペットは閉じる。
ここで、油圧シリンダ120のダイクッション圧力発生室120aとクッションパッド下降用圧力発生室120bとの断面積を、それぞれSa、Sbとする。
本例では、Sa=78.5cm、Sb=53.9cmである。この時、油圧シリンダ120のダイクッション圧力発生室120aには、Fa≒120×Sa=9420kgf、クッションパッド下降用圧力発生室120bには、Fb≒80×53.9=4312kgfの力が作用し、油圧シリンダ120(全体)には、Ft=Fa−Fb=5108kgfの力が上方向に作用している。この力は、下死点近傍にあるスライド14が(上金型20、材料30、ブランクホルダ102、クッションピン104、クッションパッド110を介して)間接的に(反力を)支えている。
仮に、この状態でスライド14が(上昇動作を行うことに伴い)反力を支えなくなると、上方向の合力5108kgfが0になるまで、ダイクッション圧力発生室120aの圧力は、約54.9kg/cmまで低下する。この時、120kg/cmから54.9kg/cmまで低下する分の作動油の弾性解放分、クッションパッド110は上昇することになる。これが特許文献1に記載のダイクッション装置の問題であり、本発明のダイクッション装置100ではこの特性を改善する。
制御器130は、前記のように第1電磁弁164をOFFにした後、(ダイクッション圧力発生室120aの圧力が前記のように120kg/cm強まで低下した時点で、第4電磁弁171がONするように)遅延時間1を経て第4電磁弁171をONにし(図7(D))、油圧シリンダ120のクッションパッド下降用圧力発生室120bを第2システム圧力ライン159と封鎖する。そして(確実に第4電磁弁171がONした後で第3電磁弁175がONするように)遅延時間2を経て第3電磁弁175をONにし(図7(E))、さらに遅延時間3を経て第2電磁弁172をONにする(図7(B))。
この時、油圧シリンダ120のダイクッション圧力発生室120aには、Fa≒80×Sa=6280kgf、クッションパッド下降用圧力発生室120bには、Fb≒120×53.9=6468kgfの力が作用し、油圧シリンダ120(全体)には、Ft=Fa−Fb=−188kgf、即ち188kgfの力が下方向の力が作用している。そして、ロッキング時間分この力を作用させることで油圧シリンダ120を下死点より僅かに(本例では0.2mm程度)下降させる。この時点では、スライド14は未だ下死点近傍に在る。前記僅かな下降力を一定のロッキング時間分作用させる為、急激に(一気に)下降すること無く、ロッキング位置を容易に(タイマーで)制御することができる。
そして、ロッキング時間経過後、第2電磁弁172をOFFし(図7(B))、続いて第3電磁弁175をOFFする(図7(E))。油圧シリンダ120のダイクッション圧力発生室120aとクッションパッド下降用圧力発生室120bの圧力は、ロッキング位置−0.2mm近傍で力の均衡を維持すべく、それぞれ80kg/cm強、120kg/cm弱で安定化する。
<ノックアウト動作>
ロッキング工程において、一定期間ロッキングした後、制御器130は、スライド14が(本例では)90mmに達すると、第4電磁弁171をOFFする(図7(D))。これにより、油圧シリンダ120のクッションパッド下降用圧力発生室120bの圧力は、第2システム圧力まで低下し、油圧シリンダ120(全体)に作用する力の均衡は一端崩れ、油圧シリンダ120は若干上昇してダイクッション圧力発生室120aの圧力が若干低下して(解放されて)、力の均衡を再度維持する(図7中の矢印B)。
この後、スライド14が(本例では)100mmに達すると、制御器130は、第2電磁弁172ともう一つの第2電磁弁176をONし(図7(A),(B))、より高速でノックアウト動作を行う。この時、油圧シリンダ120のダイクッション圧力発生室120aとクッションパッド下降用圧力発生室120bは、共に第2システム圧力ライン159の第2システム圧約80kg/cmに通じており、ノックアウト力Fk≒80×(Sa−Sb)=1968kgfが作用可能である。
この後、スライド14が(本例では)140mmに達すると、制御器130は、第2電磁弁176をOFFし(図7(A))て、ノックアウト速度を低下させ(スローダウンさせ)、クッションパッド110が上昇限(待機位置)に緩やかに到達(衝突)するようにしている。このスローダウン作用は、製品の倒れ防止に有効である。尚、クッションパッド110の上昇速度を可変させる必要がない場合には、複数の第2電磁弁(2つの第2電磁弁172、176)を1つの第2電磁弁で構成するようにしてもよい。
上記の待機工程、インパクト・ダイクッション作用、脱圧・ロッキング工程、及びノックアウト動作によりダイクッション装置100の一サイクル機能は終了する。
[その他]
この実施形態では、クッションパッド110を下死点近傍でロッキングする際に、油圧シリンダ120を第1システム圧力と第2システム圧力との差圧により下方向に加圧し、クッションパッド110をスライド下死点以下に保持する(完全なロッキングを行う)が、クッションパッド110が下死点から僅かに上昇した位置でロッキングしても(完全なロッキングを行わなくても)プレス成形に影響しない場合には、ロッキング時に油圧シリンダ120を下方向に加圧しないように電磁弁を制御するようにしてもよい。
即ち、スライド14が下死点近傍に到達しても第2電磁弁172、176を閉状態に保持し、油圧シリンダ120のダイクッション圧力発生室120aへの第2システム圧力の作動油の供給を遮断することで、クッションパッド110をロッキングする。また、一定期間のロッキング後のクッションパッド110の上昇動作時には第2電磁弁172、176を開き、油圧シリンダ120のダイクッション圧力発生室120a及びクッションパッド下降用圧力発生室120bにそれぞれ第2システム圧力の作動油を供給可能にし、クッションパッド110を上昇させる。
また、この実施形態では、ダイクッション装置の作動液として油を使用した場合について説明したが、これに限らず、水やその他の液体を使用してもよい。即ち、本願実施例においては、油圧シリンダ、油圧閉回路を使用した形態で説明したが、これらに限定されるものではなく、水やその他の液体を使用した液圧シリンダ、液圧閉回路を本発明において使用できることは言うまでもない。また、本発明に係るダイクッション装置は、クランクプレスに限らず、機械式プレスを筆頭に、あらゆる種類のプレス機械に適用することができる。
また、クッションパッドに配設される油圧シリンダは、上記の実施形態の1箇所に限らず、例えば、クッションパッドの前後の2箇所、あるいは前後左右の4箇所に配置してもよい。
更に、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいことは言うまでもない。
10 プレス機械
14 スライド
17 スライド位置検出器
18 クランク軸エンコーダ
19 ボルスタ
20 上金型
22 下金型
30 材料
100 ダイクッション装置
102 ブランクホルダ
104 クッションピン
110 クッションパッド
111 上限ストッパ
120 油圧シリンダ
120a ダイクッション圧力発生室
120b クッションパッド下降用圧力発生室
130 制御器
150 油圧閉回路
152 ダイクッション圧力発生ライン
153 下降用圧力発生ライン
154 第1アキュムレータ
155 第2アキュムレータ
156 第1システム圧力ライン
158 ロジック弁
159 第2システム圧力ライン
160 パイロットリリーフ弁
162 パイロット圧力発生ライン
164 第1電磁弁
171 第4電磁弁
172、176 第2電磁弁
175 第3電磁弁
180、181、182、183、184 絞り弁
186、187、188、189、190 カプラ
200 給油装置
202 タンク
204 インダクションモータ
206 油圧ポンプ
230、240 延長ホース
250 給油制御器
252 蓄圧弁
254 脱圧弁
260 蓄圧ボタン
262 脱圧ボタン
SW−A 圧力スイッチ
SW−B 圧力スイッチ

Claims (13)

  1. クッションパッドと、
    前記クッションパッドを昇降させる液圧シリンダと、
    前記液圧シリンダのダイクッション圧力発生室に接続されたダイクッション圧力発生ラインと、前記液圧シリンダの下降動作が可能な第1システム圧力の作動液を蓄積する第1アキュムレータが接続された第1システム圧力ラインと、前記液圧シリンダのクッションパッド下降用圧力発生室に接続された下降用圧力発生ラインと、第1システム圧力より小さい第2システム圧力の作動液を蓄積する第2アキュムレータが接続され、ノックアウト動作が可能な第2システム圧力ラインと、前記ダイクッション圧力発生ラインと前記第1システム圧力ラインとの間に配設され、ダイクッション作用時にメインリリーフ弁として動作可能なパイロット駆動式のロジック弁と、前記ダイクッション圧力発生ラインと前記第1システム圧力ラインとの間に配設され、前記ロジック弁を制御するパイロット圧力を発生させるパイロットリリーフ弁と、を含む液圧閉回路と、を備え、
    前記液圧閉回路には、作動液が加圧封入され、該作動液を加圧及び給液するための液圧ポンプが設けられておらず、前記液圧閉回路内の第1システム圧力ラインと第2システム圧力ラインの作動液は、ダイクッション作用とノックアウト作用とを含む前記クッションパッドの1サイクル期間において、前記クッションパッドから前記液圧シリンダを介して加えられるダイクッション力のみにより加圧可能になっているダイクッション装置。
  2. 前記ロジック弁のパイロットポートに作用する圧力を、前記パイロット圧力と前記第1システム圧力とのいずれかに前記クッションパッドの1サイクル期間中に切り換える第1電磁弁を備えた請求項1に記載のダイクッション装置。
  3. 前記第1電磁弁は、ポペット式電磁弁である請求項2に記載のダイクッション装置。
  4. 前記ダイクッション圧力発生ラインと前記第2システム圧力ラインとの間を開閉可能にする第2電磁弁を備えた請求項2又は3に記載のダイクッション装置。
  5. 前記第2電磁弁は、ポペット式電磁弁である請求項4に記載のダイクッション装置。
  6. 前記下降用圧力発生ラインと前記第1システム圧力ラインとの間を開閉可能にする第3電磁弁と、前記下降用圧力発生ラインと前記第2システム圧力ラインとの間を開閉可能にする第4電磁弁とを備えた請求項4又は5に記載のダイクッション装置。
  7. 前記第3電磁弁及び前記第4電磁弁は、ポペット式電磁弁である請求項6に記載のダイクッション装置。
  8. 前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁を制御する制御器を備え、
    前記制御器は、前記クッションパッドの下降期間に前記ロジック弁のパイロットポートに前記パイロット圧力が印加されるように前記第1電磁弁を制御し、前記クッションパッドの上昇期間に前記第2電磁弁を制御する請求項4又は5に記載のダイクッション装置。
  9. 前記第1電磁弁、前記第2電磁弁、前記第3電磁弁及び前記第4電磁弁を制御する制御器を備え、
    前記制御器は、前記クッションパッドの下降期間に前記ロジック弁のパイロットポートに前記パイロット圧力が印加されるように前記第1電磁弁を制御し、前記液圧シリンダにより前記クッションパッドにダイクッション力を発生させ、前記クッションパッドの下降期間と前記クッションパッドの上昇期間との間で、前記クッションパッドが下死点以下で停止するように前記第1電磁弁、前記第2電磁弁、前記第3電磁弁及び第4電磁弁を制御し、前記クッションパッドの上昇期間に前記第2電磁弁を制御する請求項6又は7に記載のダイクッション装置。
  10. 前記第2電磁弁は、前記ダイクッション圧力発生ラインと前記第2システム圧力ラインとの間に並列に複数設けられ、前記制御器は、前記クッションパッドの上昇期間に前記複数の第2電磁弁の開閉を個別に制御し、前記クッションパッドの上昇速度を制御する請求項8又は9に記載のダイクッション装置。
  11. 前記ダイクッション圧力発生ライン、前記第1システム圧力ライン、前記第2システム圧力ライン、及び前記パイロットリリーフ弁が配設されるパイロット圧力発生ラインに、給液及びシステム圧封入用の絞り弁、又は絞り弁及びカプラが装着された請求項1から10のいずれか1項に記載のダイクッション装置。
  12. 前記作動液を貯留するタンクと、
    前記液圧閉回路に前記作動液を給液する吐出口と、
    前記液圧閉回路から前記作動液が戻される戻り口であって、前記タンクに接続された戻り口と、
    前記タンクから前記作動液を前記吐出口を介して前記液圧閉回路に供給する液圧ポンプと、
    を備えた給液装置が付帯し、
    前記液圧ポンプは、前記作動液を前記液圧閉回路に加圧封入する時のみ駆動される請求項1から11のいずれか1項に記載のダイクッション装置。
  13. 前記吐出口及び前記戻り口の少なくとも一方に接続される延長ホースが前記給液装置に付帯し、前記延長ホースの両端には、それぞれカプラが設けられている請求項12に記載のダイクッション装置。
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