JP4646206B2 - プレス機械のダイクッション装置 - Google Patents

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Description

この発明は、プレス機械のスライドが下死点から所定高さに上昇するまでクッションシリンダのピストンを停止させるロッキング機能を有するプレス機械のダイクッション装置に関する。
プレス加工後の成形品を素材に突き上げるプッシュバックを防止するために、プレス機械のスライドが下死点近傍から所定高さに上昇するまで、クッションシリンダのピストンを停止させるロック機能を有するプレス機械のダイクッション装置が知られている。このようなプレス機械のダイクッション装置では、プッシュバック防止のためプレス機械のスライドが下死点近傍に位置するときにクッションシリンダの油圧を抜き、スライドが上昇してからクッションシリンダを上昇させて下型から成形品をノックアウトさせている。このようなプレス機械のダイクッション装置では、電磁弁を使用してクッションシリンダの圧抜き及び上昇のタイミングを取る方法が一般的である。
従来のプレス機械のダイクッション装置(従来技術1)は、油圧を発生する油圧発生機構と、この油圧をダイクッション装置のクッションシリンダに供給する管路と、この管路を開閉してクッションシリンダへの油圧の供給を所定時間遅らせるロッキング用電磁弁とを備えている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術1では、プレス機械のスライドが下死点から所定高さまで上昇したときに、ロッキング用電磁弁を開位置に切り換え、スライドが上死点付近まで上昇するとこのロッキング用電磁弁を閉位置に切り換える。この従来技術1では、クッションシリンダへの油の供給を所定時間遅らせることによって、成形品と金型との干渉を防止し、素材や成形品を円滑に着脱している。
また、従来のプレス機械のダイクッション装置(従来技術2)は、空気を蓄圧するエアレシーバと、このエアレシーバからクッションシリンダに空気を供給する管路と、クッションシリンダによってクッションパッドなどを持ち上げることが可能な圧力に設定されたパイロット減圧弁と、クッションシリンダから空気を排出するリリーフ機構付き減圧弁と、パイロット減圧弁とリリーフ機構付き減圧弁との間の管路を開閉する押しボタン式空気切換弁と、押ボタン式空気切換弁を機械的に操作してこの押ボタン式空気切換弁を切り換える位置伝達器とを備えている(例えば、特許文献2参照)。この従来技術2では、クッションパッドが最下位まで下降したときに位置伝達器によって押しボタン式空気切換弁を強制的に切り換えて、エアレシーバ内の空気をリリーフ機構付き減圧弁に導く。その結果、この従来技術2では、クッションシリンダ内の空気がリリーフ機構付き減圧弁から放出され、クッションシリンダが上昇するタイミングを遅らせる。また、この従来技術2では、クッションパッドが所定の高さよりも上昇すると、押しボタン式空気切換弁から位置伝達器が離れるためこの押ボタン式空気切換弁が元の位置に復帰し、エアレシーバ内の空気が管路を通じてクッションシリンダに供給されクッションパッドが急速に上昇する。
特開2001-79694号公報
実開昭63-90525号公報
従来技術1では、ロッキング用電磁弁を電気的に操作してこのロッキング用電磁弁を切り換えている。しかし、1分間当たりのストロークの回数(以下、作業時ストローク数(spm)という)が100spmを超える高速のプレス成形の場合には、ロッキング用電磁弁の応答時間のばらつきの影響が大きくなり、クッションパッドの上昇を安定したスライド位置で開始することが難しくなる。例えば、電磁弁のコイルを交流50Hzで動作させると、コイルが切り換わる応答時間に最大20msecのばらつきが生じる。このようなロッキング用電磁弁を使用すれば、ストローク長さ30mmのクランクプレスを作業時ストローク数200spmで運転すれば、下死点を過ぎて下死点上1mmの位置にあったスライドは、ロッキング用電磁弁の応答時間の最大のばらつき20msecの間に下死点上5mmまで上昇してしまう。また、電磁弁のコイルを直流電流で動作させれば、前記応答時間のばらつきは解消するが、動作信号の授受、電磁弁スプールの移動、コイルの応答に要する時間そのものはなくならないので、電磁弁の開閉が完了するまでの時間のばらつきはなくすことができない。即ち、クッションシリンダの上昇開始時の下死点上のスライド位置にはばらつきがあるため、安定してロッキング及びノックアウトすることが困難であり、成形品を素材に突き上げてしまう問題点があった。また、応答の速いサーボ弁を使用すると、コストが高くなるとともに、耐コンタミ性(ちり、ゴミなど油の汚染に強い)に問題点があった。
また、従来技術2では、大容量リリーフ機構付き減圧弁を使用してクッションシリンダから空気を排出して、ダイクッションパッドが上昇しない様にクッションシリンダ圧力を下げるのに要する時間を考慮すれば、作業時ストローク数が100spmを超えるような高速のプレス成形には対応できない。また、従来技術2の空圧式ダイクッションを油圧式ダイクッションに置き換えたとしてもパイロット減圧弁やリリーフ機構付き減圧弁などを油圧回路内に配置する必要があるため、回路が複雑になりコストが高くなってしまう問題点がある。
この発明の課題は、高速プレス加工時の応答性に優れロッキング動作のタイミングを安定化させることができるプレス機械のダイクッション装置を提供することである。
この発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、プレス機械(2)のスライド(4)が下死点(P2)に下降するときにはクッションシリンダ(10)から加圧流体を加圧源に戻しながら、このスライドとともにこのクッションシリンダのピストン(10a)を下降させるクッション機能と、前記スライドが前記下死点から所定高さ(H)に上昇するまで前記クッションシリンダへの前記加圧流体の供給を停止させて、このクッションシリンダのピストンを停止させるロッキング機能とを有するプレス機械のダイクッション装置であって、前記クッションシリンダから前記加圧流体を排出する排出用流路(24)と、前記クッションシリンダに前記加圧流体を供給する供給用流路(25)と、前記スライドが前記所定高さに上昇するまで前記クッションシリンダのピストンが停止するように、前記排出用流路を開く排出用バルブ(26)と、前記スライドが前記所定高さまで上昇したときに前記クッションシリンダのピストンが上昇を開始するように、前記排出用バルブが前記排出用流路を閉めた後に前記供給用流路を開く上昇用バルブ(27)と、前記排出用バルブを強制的に開閉するために、前記スライドの動作に連動してこの排出用バルブを機械的に操作する排出用操作部(30)と、前記上昇用バルブを強制的に開閉するために、前記スライドの動作に連動してこの上昇用バルブを機械的に操作する上昇用操作部(31)と、前記クッションシリンダから前記加圧流体を加圧源(23)に戻す戻り用流路(28)と、前記スライドが前記下死点まで下降する間は、前記クッションシリンダから前記加圧源に前記戻り用流路を前記加圧流体が流れるのを許容し、前記スライドが前記下死点から上昇するときには、前記加圧源から前記クッションシリンダに前記戻り用流路を前記加圧流体が流れるのを規制するチェックバルブ(29)とを備えるプレス機械のダイクッション装置(8)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のプレス機械のダイクッション装置において、前記排出用バルブを前記排出用操作部が機械的に操作するタイミングを調整する排出用タイミング調整部(32)を備えることを特徴とするプレス機械のダイクッション装置である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のプレス機械のダイクッション装置において、前記上昇用バルブを前記上昇用操作部が機械的に操作するタイミングを調整する上昇用タイミング調整部(33)を備えることを特徴とするプレス機械のダイクッション装置である。
この発明によると、高速プレス加工時の応答性に優れロッキング動作のタイミングを安定化させることができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置のクッションパッドが最下位に位置する状態を示す断面図である。図2は、この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置のロッキング動作解除直前の状態を示す断面図である。図3は、この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置のノックアウト動作時の状態を示す断面図である。図4は、この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置の一部を拡大して示す平面図である。図5は、この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置の一部を拡大して示す断面図である。図6は、この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置の油圧回路図である。
図1〜図3に示す金型1は、プレス機械2に着脱自在に装着されるプレス加工用の工具であり、上型のパンチ(雄型)1aと下型のダイ(雌型)1bとから構成されている。プレス機械2は、加工対象物である素材Wをプレス加工する装置である。プレス機械2は、例えば、図1〜図3に示すように、パンチ1aとダイ1bとによって素材Wをせん断加工法の一種である打ち抜き加工(ブランキング)し、打ち抜いた部分を成形品(製品)W1とし、外側の残った部分をスクラップ(くず)W2とする。プレス機械2は、図1〜図3に示すように、パンチ1aを固定するパンチホルダ3と、このパンチホルダ3を着脱自在に装着して上下方向に往復運動するスライド4と、ダイ1bを固定するダイホルダ5と、このダイホルダ5を着脱自在に装着するボルスタ6と、素材Wを打ち抜くときにこの素材Wが変形しないようにこの素材Wを抑えるとともに打ち抜き後のスクラップW2を取り除くストリッパ7などを備えている。
図1〜図5に示すダイクッション装置8は、プレス機械2のスライド4が下死点P2から所定高さに上昇するまでクッションシリンダ10のピストン10aを停止させるロッキング機能を有する装置である。ダイクッション装置8は、打ち抜き加工後の成形品W1をスクラップW2に押し返さないように、ストリッパ7がスクラップW2から離れダイ1bからスクラップW2が離れるまでクッションシリンダ10の油圧を抜きこのクッションシリンダ10のピストン10aを停止させる。ダイクッション装置8は、パンチ1aがダイ1bから抜けてスクラップW2が上昇した後に、打ち抜き加工後の成形品W1をダイ1bから突き上げるためのノックアウト力を発生するノックアウト機能と、絞り加工時に素材Wにしわが生じるのを抑えるためのしわ抑え力を発生するしわ抑え機能とを有する。ダイクッション装置8は、図6に示すように、クッションパッド9と、クッションシリンダ10と、油圧回路11と、排出用操作部30と、上昇用操作部31と、排出用タイミング調整部32と、上昇用タイミング調整部33などを備えている。
クッションパッド9は、プレス機械2のスライド4の昇降動作と連動して昇降動作する部材である。クッションパッド9は、スライド4が所定高さから下死点P2に下降するときにこのスライド4とともに下降し、スライド4が下死点P2から所定高さに上昇するまでは停止し、スライド4が所定高さまで上昇した後に上昇する。
クッションシリンダ10は、作動油を収容する容器である。クッションシリンダ10は、内部から油が排出されることでクッションパッド9を最下位で停止させ、内部に油が供給されることでクッションパッド9を最下位から上昇させる。クッションシリンダ10は、クッションシリンダ10内で往復移動可能なようにこのクッションシリンダ10内に収容されたピストン10aと、このピストン10aと一体となって進退可能なようにピストン10aに接触し、ピストン10aの進退動作を伝達するピストンロッド10bとを備えている。
図6に示す油圧回路11は、油圧によってクッションシリンダ10を動作させる回路である。油圧回路11は、油タンク12と、マグネットセパレータ13と、油圧ポンプ14と、流路15と、圧力計16と、圧力スイッチ17と、リリーフバルブ18と、チェックバルブ19と、排出用バルブ20〜22と、アキュムレータ23と、排出用流路24と、供給用流路25と、排出用バルブ26と、上昇用バルブ27と、戻り用流路28と、チェックバルブ29などを備えている。油タンク12は、油を収容するタンクであり、マグネットセパレータ13は油タンク12内の油から鉄粉などの不純物を磁力によって分離する装置である。油圧ポンプ14は、油タンク12から流路15に油を送出するポンプであり、流路15は油タンク12からアキュムレータ23に油が流れる管路である。圧力計16は、流路15内の油圧を測定する装置であり、圧力スイッチ17は流路15内の油圧が所定圧であるか否かを検出するためのスイッチである。リリーフバルブ18は、流路15内の油圧が所定圧を超えるときにこの流路15内の油を油タンク12に排出するためのバルブであり、チェックバルブ19は油圧ポンプ14側に油が逆流するのを防ぐためのバルブである。排出用バルブ20は、排出用流路24内の油を油タンク12に排出するためのバルブであり、排出用バルブ21は流路15内及びアキュムレータ23内などの油を油タンク12に排出するためのバルブであり、排出用バルブ22は油タンク12内の油を排出するためのバルブである。アキュムレータ23は、油を蓄える装置であり、クッションシリンダ10に油を供給する加圧源である。アキュムレータ23は、クッションシリンダ10内から戻り用流路28を通過してこのアキュムレータ23内に流入する油量に比べて大きな容量を備えており、油圧の増加を十分に抑えることが可能であり、打ち抜き加工時のクッションとして機能する。
排出用流路24は、クッションシリンダ10から油を排出する管路である。排出用流路24は、排出用バルブ26を通じてクッションシリンダ10内の加圧油を油タンク12に排出する。
供給用流路25は、クッションシリンダ10に油を供給する管路である。供給用流路25は、上昇用バルブ27を通じてアキュムレータ23内の加圧油をクッションシリンダ10に供給する。
図1〜図3、図5及び図6に示す排出用バルブ26は、スライド4が所定高さに上昇するまでクッションシリンダ10のピストン10aが停止するように排出用流路24を開くバルブである。排出用バルブ26は、打ち抜き加工終了後にクッションシリンダ10内から油を抜き油圧を解除するタイミングを決定する。排出用バルブ26は、例えば、図6に示すように、押しボタン式であって機械操作によって作動し可変ストロークリミッタを備える2ポートの方向切換弁である。排出用バルブ26は、スライド4が下死点P2に到達する直前に、図6に示す排出用流路24を開きクッションシリンダ10内の加圧油を油タンク12に排出させる。排出用バルブ26は、スライド4が下死点P2から上昇を開始した直後に、排出用流路24を閉鎖しクッションシリンダ10内から油タンク12への油の排出を停止させる。排出用バルブ26は、図5に示すように、スプール26aと、ボール26bと、ばね26cとを備えている。スプール26aは、排出用操作部30の排出用ピン30aの先端部が接触及び離間すると上下方向に移動する弁棒である。ボール26bは、排出用流路24を開閉する部材であり、スプール26aの先端部からの押圧力が増加するとばね26cの付勢力に抗して排出用流路24を開放し、スプール26aの先端部からの押圧力が低下するとばね26cの付勢力によって排出用流路24を閉じる。ばね26cは、ボール26bが排出用流路24を閉じるようにこのボール26bを上方に付勢する部材である。
図1〜図3、図5及び図6に示す上昇用バルブ27は、スライド4が所定高さまで上昇したときにクッションシリンダ10のピストン10aが上昇を開始するように、排出用バルブ26が排出用流路24を閉めた後に供給用流路25を開くバルブである。上昇用バルブ27は、成形品W1のノックアウト動作開始のタイミングを決定する。上昇用バルブ27は、例えば、図6に示すように、押しボタン式であって機械操作によって作動し可変ストロークリミッタを備える2ポートの方向切換弁である。上昇用バルブ27は、クッションパッド9が下降を始めると、図6に示す供給用流路25を閉鎖し、アキュムレータ23内の加圧油のクッションシリンダ10内への供給を停止させる。上昇用バルブ27は、スライド4が下死点P2から所定高さまで上昇すると、図6に示す供給用流路25を開放しアキュムレータ23内の加圧油をクッションシリンダ10内に供給する。上昇用バルブ27は、図5に示すように、スプール27aとばね27bとを備えている。スプール27aは、上昇用操作部31の上昇用ピン31aの先端部が接触及び離間すると上下方向に移動する弁棒である。スプール27aは、先端部に外周面に油が流れる溝27cを有する。スプール27aは、上昇用ピン31aの先端部からの押圧力が増加するとばね27bの付勢力に抗して下降し、供給用流路25内から溝27cを後退させて供給用流路25を閉じる。一方、スプール27aは、上昇用ピン31aの先端部からの押圧力が低下するとばね27bの付勢力によって上昇し、供給用流路25内に溝27cを進入させて供給用流路25を開く。ばね27bは、スプール27aが供給用流路25を開くようにこのスプール27aを上方に付勢する部材である。ばね27bは、上昇用ピン31aがスプール27aから受ける押圧力が低下したときにスプール27aを強制的に上昇させて、このスプール27aと接触するOリングなどから受ける摩擦力によってこのスプール27aが上昇せずに停止するのを防止する。
図6に示す戻り用流路28は、クッションシリンダ10から油を加圧源に戻す管路である。戻り用流路28は、チェックバルブ29を通じてクッションシリンダ10内の加圧油をアキュムレータ23に戻す。
チェックバルブ29は、アキュムレータ23からクッションシリンダ10への油の流れを規制し、クッションシリンダ10からアキュムレータ23への油の流れを許容するバルブである。チェックバルブ29は、スライド4が下死点P2まで下降する間は、クッションシリンダ10からアキュムレータ23に戻り用流路28を加圧油が流れるのを許容する。一方、チェックバルブ29は、スライド4が下死点P2から上昇するときには、アキュムレータ23からクッションシリンダ10に戻り用流路28を加圧油が流れるのを規制する。
図1〜図3、図5及び図6に示す排出用操作部30は、排出用バルブ26を強制的に開閉するために、スライド4の動作に連動してこの排出用バルブ26を機械的に操作する部分である。排出用操作部30は、図5に示すように、排出用ピン30aと固定部材30bとを備えている。排出用ピン30aは、排出用バルブ26のスプール26aの上端部と接触及び離間する部材であり、排出用ピン30aの外周面には固定部材30bにねじ込むための雄ねじ部30cが形成されている。固定部材30bは、排出用ピン30aを装着するための部材であり、スライド4に取り付けられ固定されている。
図1〜図3、図5及び図6に示す上昇用操作部31は、上昇用バルブ27を強制的に操作するために、スライド4の動作に連動してこの上昇用バルブ27を機械的に操作する部分である。上昇用操作部31は、図5に示すように、上昇用ピン31aと、固定部材31bと、ガイド部31cと、ばね31dとを備えている。上昇用ピン31aは、上昇用バルブ27のスプール27aの上端部と接触及び離間する部材であり、上昇用ピン31aの外周面には固定部材31bにねじ込むための雄ねじ部31eが形成されている。固定部材31bは、上昇用ピン31aを装着するための部材である。ガイド部31cは、固定部材31bを上下方向に移動自在にガイドする部材であり、固定部材30bに取り付けられている。ばね31dは、上昇用ピン31aを下方に付勢する部材であり、ガイド部31c内に収容されている。ばね31dは、上昇用ピン31aの先端部がスプール27aの上端部と接触したときに、このスプール27aを上昇させる方向に付勢するばね27bの付勢力に抗してこのスプール27aを下降可能なように、ばね27bよりもばね力が大きい。
図1〜図3、図5及び図6に示す排出用タイミング調整部32は、排出用バルブ26を排出用操作部30が機械的に操作するタイミングを調整する部分である。排出用タイミング調整部32は、例えば、クッションシリンダ10から油を排出するタイミングを調整する。排出用タイミング調整部32は、図5に示すように、排出用ピン30aの雄ねじ部30cと、この雄ねじ部30cと噛み合うナット32aとから構成されている。排出用タイミング調整部32は、排出用ピン30aの雄ねじ部30cのねじ込み量を調整した後に、ナット32aを締め付けることによって排出用ピン30aを固定して、排出用ピン30aの突出量を変化させ、この排出用ピン30aとスプール26aとが接触及び離間するタイミングを調整する。
図1〜図3、図5及び図6に示す上昇用タイミング調整部33は、上昇用バルブ27を上昇用操作部31が機械的に操作するタイミングを調整する部分である。上昇用タイミング調整部33は、例えば、クッションシリンダ10のピストン10aが上昇を開始するタイミングを調整する。上昇用タイミング調整部33は、図5に示すように、上昇用ピン31aの雄ねじ部31eと、この雄ねじ部31eと噛み合うナット33aとから構成されている。上昇用タイミング調整部33は、上昇用ピン31aの雄ねじ部31eのねじ込み量を調整した後に、ナット33aを締め付けることによって上昇用ピン31aを固定して、上昇用ピン31aの突出量を変化させ、この上昇用ピン31aとスプール27aとが接触及び離間するタイミングを調整する。
次に、この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置を備えるプレス機械の動作を説明する。
図7は、この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置を備えるプレス機械の動作を説明するための図であり、図7(A)〜図7(H)はスライドが上死点から下降を開始して成形品が排出されるまでの状態を示す図である。
図7(A)に示すように、スライド4が上死点P1から下降を開始すると、パンチ1a及びストリッパ7がスライド4と一体となって下降を開始する。図7(B)に示すように、スライド4がさらに下降するとストリッパ7が素材Wの表面と接触し、ダイ1bとストリッパ7との間に素材Wが挟み込まれ、図7(C)に示すようにスライド4がさらに下降するとパンチ1aが素材Wと接触する。図7(D)に示すように、スライド4がさらに下降するとパンチ1aとダイ1bとによって素材Wが打ち抜かれて成形品W1が形成される。このとき、パンチ1aとクッションパッド9との間で成形品W1が挟み込まれた状態で、クッションパッド9がスライド4とともに下降する。
図7(E)に示すように、スライド4が下死点P2に到達するとスライド4及びクッションパッド9が停止し、パンチ1aがダイ1bから距離δだけ抜け出す。図7(F)に示すように、スライド4が下死点P2から上昇するとパンチ1aも上昇する。このとき、ダイクッション装置8のクッションシリンダ10内の油圧が抜けているためクッションパッド9が成形品W1とともに最下位で停止する。図7(G)に示すように、スライド4がさらに上昇して所定高さに到達すると、ストリッパ7がスクラップW2をダイ1bから上昇させるとともに、ダイクッション装置8のクッションシリンダ10内に油圧が供給される。その結果、クッションパッド9が上昇し成形品W1をダイ1bから押し上げてノックアウトする。図7(H)に示すように、スライド4がさらに上昇するとスクラップW2が排出されるとともに成形品W1も排出される。そして、図7(A)に示すように、スライド4が上死点P1に到達し素材Wがダイ1b上に送り込まれて、図7(B)〜図7(H)までの動作が繰り返される。
次に、この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置の動作を説明する。
図8は、この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置の動作を説明するタイミングチャートである。図9は、この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置のクッションパッドが最上位に位置する状態を示す断面図である。
図9に示すように、スライド4及びパンチ1aが上死点P1に位置するときには、図6に示す排出用バルブ26が上位置にあるためポートPとポートAとが遮断され排出用流路24が閉じている。また、図6に示す上昇用バルブ27が上位置にあるためポートPとポートAとが接続し供給用流路25が開き、アキュムレータ23内の加圧油がクッションシリンダ10に作用している。この状態では、アキュムレータ23からクッションシリンダ10への油の移動がなく、クッションシリンダ10内のピストン10a及びピストンロッド10bが上昇しており、クッションパッド9が最上位(上昇限)で停止している。
図10は、この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置の打ち抜き加工中の状態を示す断面図である。
次に、図10に示すように、スライド4及びパンチ1aが上死点P1から下降すると、パンチ1aとダイ1bとによって素材Wの打ち抜き加工が開始され、スライド4及びパンチ1aとともにクッションパッド9が下降を開始する。この状態では、図6に示すように、排出用バルブ26が排出用流路24を閉じているため、ピストン10aが下降するとクッションシリンダ10内の圧力が増加する。その結果、図8に示す時間T1において、図6に示すチェックバルブ29が戻り用流路28を開き、クッションシリンダ10内の圧力の増加分に相等する油がクッションシリンダ10内からチェックバルブ29を通過してアキュムレータ23内に戻り、アキュムレータ23が油圧の増加を抑える。スライド4、パンチ1a及びクッションパッド9がさらに下降すると、図10に示す上昇用操作部31の上昇用ピン31aが上昇用バルブ27のスプール27aに接触し、図6に示す上昇用バルブ27を強制的に下位置に切り換えてポートPとポートAとが遮断される。その結果、図8に示す時間T2において、図6に示す上昇用バルブ27が供給用流路25を閉めるが、クッションシリンダ10内の油は引き続きチェックバルブ29を通過してアキュムレータ23内に戻る。
図11は、この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置の打ち抜き加工完了後の状態を示す断面図である。
次に、図11に示すように、スライド4、パンチ1a及びクッションパッド9がさらに下降してパンチ1aとダイ1bとによって素材Wの打ち抜き加工が完了する。この状態では、図6に示す上昇用バルブ27が供給用流路25を閉めているため、クッションシリンダ10内の油がさらにチェックバルブ29を通過してアキュムレータ23内に戻る。スライド4、パンチ1a及びクッションパッド9がさらに下降して下死点P2近傍に到達すると、図11に示すように、排出用操作部30の排出用ピン30aが排出用バルブ26のスプール26aに接触し、図6に示す排出用バルブ26を強制的に下位置に切り換えてポートPとポートAとが接続される。その結果、図8に示す時間T3において、図6に示すチェックバルブ29だけでは完全に排出することができないクッションシリンダ10内の与圧(残圧)を抜くために、排出用バルブ26が排出用流路24を開き、クッションシリンダ10内の油が排出用流路24を通過して油タンク12に戻る。
図12は、この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置のクッションパッドが最下位に位置する状態を示す断面図である。
図12に示すように、スライド4及びパンチ1aが下死点P2に到達するとクッションパッド9が最下位に位置する。その結果、図8に示す時間T4において、図6に示すチェックバルブ29が戻り用流路28を閉じ、クッションシリンダ10内の油が排出用バルブ26を通過して油圧タンク12にさらに戻る。
図13は、この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置のクッションパッドが上昇を開始する直前の状態を示す断面図である。
図13に示すように、スライド4及びパンチ1aが下死点P2から上昇を開始する。その結果、図8に示す時間T5において、図6に示す排出用操作部30の排出用ピン30aが排出用バルブ26のスプール26aから離れて排出用バルブ26が切り換わり、ポートPとポートAとが遮断されて排出用バルブ26が排出用流路24を閉じる。スライド4及びパンチ1aがさらに上昇して図8に示す所定高さHに到達するまでは、図6に示す上昇用バルブ27が供給用流路25を閉じ、排出用バルブ26が排出用流路24を閉じている。このため、クッションシリンダ10内の油圧が抜け、クッションパッド9が成形品W1とともに最下位で停止している。スライド4及びパンチ1aが下死点P2からさらに上昇すると所定高さHに到達する。その結果、図8に示す時間T6において、図6に示す上昇用操作部31の上昇用ピン31aが上昇用バルブ27のスプール27aから離れて上昇用バルブ27が切り換わり、ポートPとポートAとが接続されて上昇用バルブ27が供給用流路25を開く。このため、アキュムレータ23から供給用流路25に油が流入して上昇用バルブ27を通過しクッションシリンダ10内に流入する。その結果、図8に示す時間T4からT6までのクッション停留時間ΔTだけ最下位で停止していたクッションパッドが最下位から上昇を開始し、ノックアウト動作が開始される。
この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置には、以下に記載するような効果がある。
(1) この実施形態では、スライド4の動作に連動して排出用操作部30が排出用バルブ26を機械的に操作してこの排出用バルブ26を強制的に開閉するとともに、スライド4の動作に連動して上昇用操作部31が上昇用バルブ27を機械的に操作してこの上昇用バルブ27を強制的に開閉する。このため、従来技術1のような電気的にバルブを切り換えるプレス機械のダイクッション装置に比べて、排出用バルブ26及び上昇用バルブ27の開閉を完了するまでの時間にばらつきがなくなって、高速プレス加工時の応答性に優れロッキング動作のタイミングを安定化させることができる。また、従来技術2のような大容量リリーフ機構付き減圧弁を使用してクッションシリンダから空気を排出するプレス機械のダイクッション装置に比べて、作業時ストローク数が100spmを超えるような高速のプレス成形に対応することができるとともに、減圧弁なども不要なので構成が簡単になり安価に製造することができる。
(2) この実施形態では、排出用バルブ26を排出用操作部30が機械的に操作するタイミングを排出用タイミング調整部32が調整する。また、この実施形態では、上昇用バルブ27を上昇用操作部31が機械的に操作するタイミングを上昇用タイミング調整部33が調整する。このため、排出用バルブ26の作動タイミングと上昇バルブ27の復帰のタイミングとをそれぞれ独立して調整することができる。その結果、成形品W1の形状、クッションストロークSC及び作業時ストローク数spmに応じてこれらのタイミングを簡単に調整することができる。
また、例えば、作業時ストローク数spmが低くスライド4の上昇速度が遅い場合には、クッションシリンダ10のピストン10aの上昇時間が決まっているため、スライド4の昇降動作よりも遅れてノックアウト動作を開始しても、成形品W1を素材Wに押し込んでしまうおそれがある。このため、クッションシリンダ10のピストン10aが上昇を開始するタイミングを調整する必要がある。このような場合に、流量調整バルブを上昇用バルブ27に追加することも可能ではあるが、油温などによる油の粘性の変化によって流量調整バルブを安定して作動させることが困難である。この実施形態では、油温の影響を受け難くするために絞りを用いず、クッションシリンダ10への油の供給開始を簡単な構造の上昇用タイミング調整部33によって調製することができる。
さらに、排出用バルブ26の作動タイミングは、図7(E)に示すように、成形品W1及び金型1に依存する打ち抜き完了位置からパンチ1aがダイ1bから抜けるまでの距離δ及び作業時ストローク数spmにより決まる作動時間によって、クッションシリンダ10の移動許容時間が決まる。例えば、全せん断面を必要とする成形品W1の場合には、材料Wと接触するパンチ1aの先端部が素材Wの厚さ分進入するまで、クッションシリンダ10内の油圧を維持する必要がある。一方、せん断面が少ない打ち抜き加工の成形品W1の場合には、せん断加工が終了した時にクッションシリンダ10内の油圧を抜くことができる。このように、成形品W1がダイ1bに押し込まれる量が一定であっても、成形品W1及び金型1によるせん断長さによって、排出用バルブ26の作動開始位置を調整して作動時間に余裕を持たせることができる。このように、この実施形態では、排出用バルブ26及び上昇用バルブ27の作動タイミングを独立して調整することができるため、金型1や作業時ストローク数spmが変化しても、安定してロッキング動作及びノックアウト動作のタイミングを設定することができる。
(3) この実施形態では、スライド4が下死点P2まで下降する間は、クッションシリンダ10からアキュムレータ23に戻り用流路28を油が流れるのをチェックバルブ29が許容する。また、この実施形態では、スライド4が下死点P2から上昇するときには、アキュムレータ23からクッションシリンダ10に戻り用流路28を油が流れるのをチェックバルブ29が規制する。このため、クッションシリンダ10のピストン10aが下降するときは、クッションシリンダ10内の油が加圧源であるアキュムレータ23側に自由流れとなる。その結果、クッションシリンダ10内からアキュムレータ23内に加圧油が戻るため、上昇用バルブ27が供給用流路25を閉じてもクッション動作に影響を及ぼすことがない。また、スライド4が上昇を開始してもクッションシリンダ10内にチェックバルブ29から油が流入することができず、上昇用バルブ27も供給用流路25を閉じクッションシリンダ10内に油を供給しない。このため、ピストン10aは下降したままの状態を維持し、排出用バルブ26が排出用流路24を閉じてもロッキング動作に影響を及ぼすことがない。
(4) この実施形態では、排出用バルブ26、上昇用バルブ27及びチェックバルブ29がクッションシリンダ10の近くに配置されている。このため、クッションシリンダ10と油圧ユニットとの間の渡り配管内から油を抜く必要がなくなり、油抜き体積が減少し省エネルギー化を図ることができる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。例えば、この実施形態では、排出用バルブ26及び上昇用バルブ27などを設置しているが、これらを金型1、ボルスタ6又はダイセットの内部に収容することもできる。また、この実施形態では、排出用操作部30及び上昇用操作部31の突出量をねじによって手動調整しているが、モータの駆動力を利用して電動調整が可能な電動アジャスト機構によってこれらの突出量を調整することもできる。
この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置のクッションパッドが最下位に位置する状態を示す断面図である。 この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置のロッキング動作解除直前の状態を示す断面図である。 この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置のノックアウト動作時の状態を示す断面図である。 この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置の一部を拡大して示す平面図である。 この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置の一部を拡大して示す断面図である。 この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置の油圧回路図である。 この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置を備えるプレス機械の動作を説明するための図であり、(A)〜(H)はスライドが上死点から下降を開始して成形品が排出されるまでの状態を示す図である。 この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置の動作を説明するタイミングチャートである。 この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置のクッションパッドが最上位に位置する状態を示す断面図である。 この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置の打ち抜き加工中の状態を示す断面図である。 この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置の打ち抜き加工完了後の状態を示す断面図である。 この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置のクッションパッドが最下位に位置する状態を示す断面図である。 この発明の実施形態に係るプレス機械のダイクッション装置のクッションパッドが上昇を開始する直前の状態を示す断面図である。
符号の説明
1 金型
1a パンチ
1b ダイ
2 プレス機械
3 パンチホルダ
4 スライド
5 ダイホルダ
6 ボルスタ
7 ストリッパ
8 ダイクッション装置
9 クッションパッド
10 クッションシリンダ
10a ピストン
10b ピストンロッド
23 アキュムレータ(加圧源)
24 排出用流路
25 供給用流路
26 排出用バルブ
27 上昇用バルブ
28 戻り用流路
29 チェックバルブ
30 排出用操作部
30a 排出用ピン
31 上昇用操作部
31a 上昇用ピン
32 排出用タイミング調整部
32a ナット
33 上昇用タイミング調整部
33a ナット
W 素材
1 成形品
2 スクラップ
1 上死点
2 下死点
C クッションストローク
δ 距離
H 所定高さ

Claims (3)

  1. プレス機械のスライドが下死点に下降するときにはクッションシリンダから加圧流体を加圧源に戻しながら、このスライドとともにこのクッションシリンダのピストンを下降させるクッション機能と、
    前記スライドが前記下死点から所定高さに上昇するまで前記クッションシリンダへの前記加圧流体の供給を停止させて、このクッションシリンダのピストンを停止させるロッキング機能と、
    を有するプレス機械のダイクッション装置であって、
    前記クッションシリンダから前記加圧流体を排出する排出用流路と、
    前記クッションシリンダに前記加圧流体を供給する供給用流路と、
    前記スライドが前記所定高さに上昇するまで前記クッションシリンダのピストンが停止するように、前記排出用流路を開く排出用バルブと、
    前記スライドが前記所定高さまで上昇したときに前記クッションシリンダのピストンが上昇を開始するように、前記排出用バルブが前記排出用流路を閉めた後に前記供給用流路を開く上昇用バルブと、
    前記排出用バルブを強制的に開閉するために、前記スライドの動作に連動してこの排出用バルブを機械的に操作する排出用操作部と、
    前記上昇用バルブを強制的に開閉するために、前記スライドの動作に連動してこの上昇用バルブを機械的に操作する上昇用操作部と、
    前記クッションシリンダから前記加圧流体を加圧源に戻す戻り用流路と、
    前記スライドが前記下死点まで下降する間は、前記クッションシリンダから前記加圧源に前記戻り用流路を前記加圧流体が流れるのを許容し、前記スライドが前記下死点から上昇するときには、前記加圧源から前記クッションシリンダに前記戻り用流路を前記加圧流体が流れるのを規制するチェックバルブと、
    を備えるプレス機械のダイクッション装置。
  2. 請求項1に記載のプレス機械のダイクッション装置において、
    前記排出用バルブを前記排出用操作部が機械的に操作するタイミングを調整する排出用タイミング調整部を備えること、
    を特徴とするプレス機械のダイクッション装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のプレス機械のダイクッション装置において、
    前記上昇用バルブを前記上昇用操作部が機械的に操作するタイミングを調整する上昇用タイミング調整部を備えること、
    を特徴とするプレス機械のダイクッション装置。
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