JP4747129B2 - 偏心揺動減速装置 - Google Patents

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    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H1/32Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion in which the central axis of the gearing lies inside the periphery of an orbital gear

Description

本発明は、偏心揺動減速装置に関する。
太陽回転体と、該太陽回転体によって回転される偏心体軸駆動体と、該偏心体軸駆動体と一体的に回転する偏心体軸と、該偏心体軸駆動体の軸方向両側に配置され、前記偏心体軸により揺動回転される少なくとも2個の揺動体と、該揺動体がそれぞれ内接する内歯歯車と、備えた偏心揺動減速装置が広く知られている(例えば特許文献1参照)。
又、この特許文献1に係る構造を改良した構造が、同じ出願人によって提案されている。
図4、図5にこの改良された偏心揺動減速装置を示す。
この偏心揺動減速装置12は、入力軸14に太陽歯車(太陽回転体)16が形成されている。太陽歯車16は、複数(この例では3個)の伝動歯車(偏心体軸駆動体)18と同時に噛合している。
各伝動歯車18は、複数(この例では3本)設けられた偏心体軸20にそれぞれ組み込まれている。各偏心体軸20には、偏心体22A、22Bが180°の位相で設けられている。入力軸14が回転すると、前記伝動歯車18によって3本の偏心体軸20が駆動され、該3本の偏心体軸20の軸方向同位置にある3つの偏心体同士22A、あるいは22Bがそれぞれ同位相で同一の方向に回転するようになっている。2枚の外歯歯車(揺動体)24A、24Bは、それぞれこれらの偏心体22A、22Bの外周に嵌合している。そのため、該2枚の外歯歯車24A、24Bは、各偏心体22A、22Bの動きに応じて180°の位相差にて偏心回転する。
偏心体22A、22Bと外歯歯車24A、24Bとの嵌合は、ボール又はころ(この例ではころ)26A、26Bを介した転がり嵌合とされている。外歯歯車24A、24Bは内歯歯車28に内接噛合している。
内歯歯車28は、ケーシング30と一体化されており、その内歯はころ状のピン28Pによって構成されている。外歯歯車24A、24Bと内歯歯車28は、僅少の歯数差(例えば1〜6)に設定されている。
外歯歯車24A、24Bの軸方向両側には、第1、第2キャリヤ(キャリヤ体)32、34が配置されている。2枚の外歯歯車24A、24Bは、この第1、第2キャリヤ32、34及び該2枚の外歯歯車24A、24Bの間に配置されたディスタンスピース25によってその軸方向の動きが規制されている。第1、第2キャリヤ32、34は、ボルト40及びキャリヤピン42を介して互いに連結され、その全体が円錐ころ軸受36、38を介してケーシング30に回転可能に支持されている。
この構成に係る偏心揺動減速装置12では、入力軸14の回転を伝動歯車18を介して各偏心体軸20に減速した上で伝達し、各偏心体軸20の偏心体22A、22Bをそれぞれ同位相で回転させることによって外歯歯車24A、24Bを揺動させることができる。この結果、外歯歯車24A、24Bと内歯歯車28との噛合位置が順次ずれていく現象が発生するため、偏心体軸20の回転に伴って該外歯歯車24A、24Bと内歯歯車28との間に歯数差に相当する相対変位を引き出すことができる。ケーシング30(内歯歯車28)が固定されているときには、この相対変位を一対の第1、第2キャリヤ32、34側から取り出すことができ、第1、第2キャリヤ32、34の自転が拘束されているときには、この相対変位をケーシング30側の回転(枠回転)として取り出すことができる。
特開2004−138094号公報
しかしながら、このような構造の偏心揺動減速装置にあっては、例えば、軸方向の短縮を意図して、後述する実施形態における構造のように伝動歯車18を外歯歯車24A、24Bの間に配置しようとした場合、該伝動歯車18の外周縁とディスタンスピース25の内周縁とが干渉し、伝動歯車18の大きさをあまり大きくできないという問題があった。そのため、初段減速部(太陽歯車16と伝動歯車18)においてある程度以上の減速比を得ようとした場合には、既に説明した図4、図5の構造のように、伝動歯車18の配置位置をディスタンスピース25と干渉しない位置(図の例では外歯歯車24Aの軸方向外側)とせざるを得ず、減速装置全体の軸方向長が長くなるという問題があった。
本発明は、このような従来の問題を解消するためになされたものであって、ディスタンスピースの存在に拘わらず、これと軸方向同位置に偏心体軸駆動体を配置することによって装置全体の軸方向長を短縮可能とすると共に、該ディスタンスピースと偏心体軸駆動体との干渉を合理的に解消し、ディスタンスピース本来の位置決め機能を損なうことなく且つ、十分大きな偏心体軸駆動体をディスタンスピースと軸方向同位置に配置することを可能とし、もって、初段減速部の減速比を大きく取ることをその課題としている。
本発明は、太陽回転体と、該太陽回転体によって回転される偏心体軸駆動体と、該偏心体軸駆動体と一体的に回転する偏心体軸と、該偏心体軸駆動体の軸方向両側に配置され、前記偏心体軸により揺動回転される少なくとも2個の揺動体と、該揺動体がそれぞれ内接する内歯歯車と、前記揺動体間に配置され、揺動体の軸方向の動きを規制するディスタンスピース、とを備え、前記内歯歯車が、少なくともその内周側において軸方向に隙間を有する形状に形成され、この隙間に、前記ディスタンスピースが配置されている構成とすることにより、前記課題を解決したものである。
本発明では、揺動体が軸方向に複数並べられており、且つ該揺動体と揺動体との間に隙間が存在する場合には、内歯歯車は、当該揺動体に対応する軸方向部分に存在すれば足り、必ずしも各揺動体間の隙間の部分を含めて連続的に存在している必要がないことに着目している。
すなわち、本発明では、内歯歯車を少なくともその内周側において軸方向に隙間を有する形状に形成し、この形成された隙間にディスタンスピースを配置するようにしている。その結果、偏心体軸揺動体をディスタンスピースと軸方向同位置(即ち揺動体間)に配置して装置の軸方向長の短縮を図りながら、該ディスタンスピースの装置半径方向の配置位置を従来よりも若干外側にずらすことができるようになり、それだけ大きな偏心体軸駆動体を収容することができるようになり、初段減速部(即ち太陽回転体と偏心体軸駆動体とで構成される減速部)での減速比を大きくとることができる。
本発明によれば、初段での減速比を高く維持しながら軸方向長の短い偏心揺動減速装置を得ることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る偏心揺動減速装置の一例を示す断面図、図2は図1の矢示II−II線に沿う断面図である。なお、図1は図2の矢示I−I線に沿う断面図に相当している。
この偏心揺動減速装置112は、入力軸114に設けられた太陽歯車(太陽回転体)116と、該太陽歯車116によって回転される伝動歯車(偏心体軸駆動体)118と、該伝動歯車118と一体的に回転する偏心体軸120と、該偏心体軸120により揺動回転される外歯歯車(揺動体)124A、124Bと、該外歯歯車124A、124Bの自転成分と同期する第1、第2キャリヤ(キャリヤ体)132、134と、を備える。
以下、より詳細に説明する。
入力軸114は、図示せぬモータの出力軸と連結可能である。入力軸114の先端には太陽歯車116が一体的に形成されている。太陽歯車116は複数(この例では2個)の伝動歯車118と同時に噛合している。
各伝動歯車118は、複数(この例では2本)設けられた偏心体軸120にそれぞれ組み込まれ、2本の偏心体軸120を同時に且つ同方向に駆動可能である。各偏心体軸120には、それぞれ軸方向に並んで偏心体122A、122Bが180°の位相で設けられている。また、各軸の軸方向同位置に各軸の偏心体122A同士、及び偏心体122B同士がそれぞれ同位相で同一の方向に回転可能となるように組み込まれている。
外歯歯車124Aは2つの偏心体122Aの外周に、外歯歯車124Bは2つの偏心体122Bの外周にそれぞれ嵌合している。偏心体122A、122Bと外歯歯車124A、124Bとの嵌合は、ころ126A、126Bを介した転がり嵌合とされ、結果として外歯歯車124A、124Bは、180度の位相差で内歯歯車128にそれぞれ内接噛合している。外歯歯車124A、124Bを軸方向に2枚(124A、124B)並列配置したのは、伝達容量の確保を意図したためである。各外歯歯車124A、124Bの軸方向の位置は、アンギュラ玉軸受136、138及びディスタンスピース125によって規制されている。
内歯歯車128及びディスタンスピース125の構成については、後に詳述する。
外歯歯車124A、124Bの軸方向両側には、第1、第2キャリヤ132、134が配置されている。第1、第2キャリヤ132、134は、ボルト140及び第2キャリヤ134側から一体的に突出形成されたキャリヤピン134Aを介して互いに連結され、その全体が前記アンギュラ玉軸受136、138を介してケーシング130に回転可能に支持されている。
前記偏心体軸120は、ニードル150、152を介して第1、第2キャリヤ132、134に支持されている。ニードル150、152は、偏心体軸120が内輪、第1、第2キャリヤ132、134が外輪としてそれぞれ機能することにより、「ニードル軸受」を構成する。しかしながら、ニードル150、152は、単独ではスラスト方向の反力を授受できないため、この実施形態では偏心体軸120の軸方向の位置決めのために次のような構成を採用している。
即ち、偏心体軸120には段差部170、172が形成されている。その上で、この段差部170、172を利用して、該段差部170、172と第1、第2キャリヤ132、134との間に偏心体軸120の軸方向の移動を規制するワッシャ174、176を配置している。
ワッシャ174、176は、第1、第2キャリヤ132、134に当接することで段差部170、172を介して偏心体軸120の軸方向の位置決めを行なうと共に、この間にころ126A、伝動歯車118、もう一方のころ126Bを挟み込むことにより、この3者126A、118、126Bの軸方向の位置決めをも行なう。なお、ワッシャ174、176は、第1、第2キャリヤ132、134及び段差部170、172のいずれとも相対回転可能に配置されている。
なお、図の符号167、169は、ニードル150、152の軸方向の移動を規制するニードル押えである。又、符号142は、第1、第2キャリヤ132、134と相手部材(被駆動機械)とを連結するためのボルト孔、180は、偏心体軸120を加工するときにその回り止めをするための治具(図示略)を装着するための治具装着部である。
ここで、内歯歯車128及びディスタンスピース125の構成について説明する。
内歯歯車128は、その本体128Aがケーシング130と一体化されており、該本体128Aの内周側に「内歯」としてころ状のピン128Pを備える。ピン128Pは、第1ピン128P1及び第2ピン128P2によって構成されている。第1、第2ピン128P1、128P2は、同軸に且つ軸方向に隙間128Sを有して配置され、第1ピン128P1が外歯歯車124Aと、第2ピン128P2が外歯歯車124Bとそれぞれ噛合可能である。
この例では、内歯歯車128の内歯に相当する第1、第2ピン128P1、128P2は、2個ずつが2個置きに間引かれた態様で組み込まれている。この組み込み態様によっても外歯歯車124A、124Bとの噛合による機構学的な動きとしては、当該「間引き」が無い場合(例えば図5で示したような例)と全く同様の動きが得られる。前記「僅少の歯数差」は、ここでは間引かれていない状態での外歯と内歯の歯数差のことを意味している。
但し、この例のように内歯歯車128の内歯(第1、第2ピン128P1、128P2)を何らかの形で間引く場合には、第1ピン128P1と第2ピン128P2の円周方向の配置位相を適宜にずらした方が良い場合がある。それは、外歯歯車124A、124Bの偏心位相が180度ずれていることと相まって、間引きの位相をずらした方が動力伝達の脈動や偏心体軸120に発生する偶力をより低減できる場合があるためである。この実施形態では、間引きの位相を外歯歯車124A、124Bの偏心位相に合致させ、180度ずらすようにしている。
ディスタンスピース125は、全体がリング状とされ、第1、第2ピン128P1、128P2の間、即ち内歯歯車128の内周側において軸方向に形成された隙間128Sに配置されている。また、この実施形態では、この隙間128Sの軸方向幅W1が、ディスタンスピース125の軸方向幅W2に対応した寸法に設定され、該隙間128Sの軸方向端面128S1、128S2によって、ディスタンスピース125自体の軸方向の位置決めがなされるように工夫されている。
次に、この偏心揺動減速装置112の作用を説明する。
入力軸114が回転すると、該入力軸114と噛合している伝動歯車118を介して2本の偏心体軸120が同時に減速回転する。この結果、それぞれの偏心体軸120に一体的に装着されている偏心体122A同士、及び122B同士が同位相で回転し、外歯歯車124A、124Bが内歯歯車128に内接しながらそれぞれ揺動回転する。内歯歯車128はその本体128Aがケーシング130と一体化され、固定された状態にあるため、偏心体軸120が回転すると偏心体122A、122Bを介して外歯歯車124A、124Bが揺動回転し、該外歯歯車124A、124Bと内歯歯車128の内歯である第1、第2ピン128P1、128P2との噛合位置が順次移動していく現象が発生する。
このとき、外歯歯車124A、124Bの歯数は、内歯歯車128の歯数よりも(間引いていないと仮定した状態で)僅かだけ少ないため、この噛合位置の移動により、固定状態にある内歯歯車128に対して歯数差に相当する分だけ位相がずれる(自転する)ことになる。そのため、偏心体軸120が該自転成分に相当する速度で入力軸114の周りを公転することになり、該偏心体軸120を支持している第1、第2キャリヤ132、134が当該公転速度に相当する速度で回転する。第1、第2キャリヤ132、134は、ボルト140及びキャリヤピン134Aを介して連結されているため、第1、第2キャリヤ132、134は一体となって(1つの大きな塊となって)ゆっくりと回転し、ボルト孔142を介して連結される図示せぬ相手機械(被駆動機械)を駆動する。
なお、この実施形態のように、ケーシング130(内歯歯車128)が固定されているときには、外歯歯車124A、124Bと内歯歯車128との相対変位を第1、第2キャリヤ132、134側から取り出すことができ、第1、第2キャリヤ132、134の自転が拘束された構成としたときは、該第1、第2キャリヤ132、134の自転拘束を介してこの相対変位をケーシング130側の回転(枠回転)として取り出すことができる。
ここで、この実施形態に係る偏心揺動減速装置112は、外歯歯車124A、124Bの両側に第1、第2キャリヤ132、134を有し、2本の偏心体軸120をこの第1、第2キャリヤ132、134によって両持ち支持しており、支持剛性が高く、外歯歯車124A、124Bを安定した状態で揺動回転させることができる。
2枚の外歯歯車124A、124Bは、一対のアンギュラ玉軸受136、138に挟まれると共に、ディスタンスピース125が内歯歯車128の隙間128Sに配置されているため、特に別途の止め輪等の位置決め手段を設けることなく、軸方向の動きを規制することができる。具体的には、外歯歯車124Aはアンギュラ玉軸受136とディスタンスピース125とにより軸方向の動きが規制され、外歯歯車124Bは、ディスタンスピース125とアンギュラ玉軸受138とにより軸方向の動きがそれぞれ規制される。
図3(B)に示されるように、ディスタンスピース125は、その半径方向の最外部125Mが内歯歯車128の隙間(第1、第2ピン128P1、128P2の間)に配置されているため、外周側の径d2を従来(同(A)参照)の径d1より大きく設定することができ(d1<d2)、その分、内周側の径D2を大きく従来の径D1より設定できる(D1<D2)。したがって、該ディスタンスピース125の両サイドに位置する外歯歯車124A、124Bの良好な位置決めと伝動歯車118の十分大きな大きさの確保とを両立させることができる。
即ち、初段(太陽歯車116及び伝動歯車118)で確保できる減速比をそれだけ高く設定することが可能となり、伝動歯車118とディスタンスピース125とを支障なく軸方向同位置に配置でき、結果として軸方向長をより短縮できる。
なお、この実施形態では、このように、初段減速部(太陽歯車116と伝動歯車118)の減速比を大きく確保できることに伴い、伝動歯車118を2つの外歯歯車124A、124Bの間に配置することによって「軸方向に短縮できるメリット」を得ているが、本発明ではこのメリットをどのように活かすかについては特に限定されない。即ち、このメリットを文字通り、装置の軸方向の短縮の実現に寄与させて良いのは言うまでもないが、この実施形態のように、その分を、偏心体軸120を加工するときにその回り止めをするための治具(図示略)を装着するための治具装着部180の形成に充てるようにしてもよい。これにより偏心体軸120を一度のチャッキングで偏心体122A、122Bを含めて精度良く加工できるようになるため、加工時間の短縮、加工コストの低減、及び加工精度の向上が図れるようになる。更には、例えば今までと同一の軸方向長さが許容されるときは、このメリットを伝達容量の増大の方向に振り向けて活用するようにしても良い。
また、上記実施形態では、第1ピン128P1と第2ピン128P2の間隔(隙間128Sの幅W1をディスタンスピース125の軸方向幅W2とを対応させ、ディスタンスピース125自体の位置決めをこの隙間128Sの軸方向端面128S1、128S2によって行うように構成していたが、本発明では、この隙間128Sによってディスタンスピース自体の位置決めまで行うことを必須とするものではなく、隙間128Sを大きめに取り、ディスタンスピース125は、外歯歯車124A,124Bの間隔が所定以上に狭くならなくなることのみを担い、この隙間128Sの中で若干軸方向に動けるような構成としてもよい。
従来、この種の偏心揺動減速装置が導入されていた分野において、より高減速比を実現しながら、より軸方向長の短い改良品として利用することができる。
本発明の実施形態の一例に係る偏心揺動減速装置の縦断面図 上記減速装置の矢示II−II線に沿う断面図 ディスタンスピースの配置位置を従来と比較して示す模式図 従来の偏心揺動減速装置の一例を示す断面図 図4の矢示V−V線に沿う断面図
符号の説明
112…偏心揺動減速装置
114…入力軸
116…太陽歯車(太陽回転体)
118…伝動歯車(偏心体軸駆動体)
120…偏心体軸
122A、122B…偏心体
124A、124B…外歯歯車(揺動体)
125…ディスタンスピース
128…内歯歯車
128P1、128P2…第1、第2ピン(内歯)
128S…隙間
128S1、128S2…隙間の軸方向端面
130…ケーシング
132…第1キャリヤ(キャリヤ体)
134…第2キャリヤ(キャリヤ体)
136、138…アンギュラ玉軸受
140…ボルト
142…ボルト孔
150、152…ニードル(軸受)

Claims (3)

  1. 太陽回転体と、
    該太陽回転体によって回転される偏心体軸駆動体と、
    該偏心体軸駆動体と一体的に回転する偏心体軸と、
    該偏心体軸駆動体の軸方向両側に配置され、前記偏心体軸により揺動回転される少なくとも2個の揺動体と、
    該揺動体がそれぞれ内接する内歯歯車と、
    前記揺動体間に配置され、揺動体の軸方向の動きを規制するディスタンスピース、とを備え、
    前記内歯歯車が、少なくともその内周側において軸方向に隙間を有する形状に形成され、
    この隙間に、前記ディスタンスピースが配置されている
    ことを特徴とする偏心揺動減速装置。
  2. 請求項1において、
    前記内歯歯車が、
    軸方向に隙間を持って配置され該内歯歯車の内歯を構成する第1、第2ピンと、
    該第1、第2ピンを保持する本体部と、を有する内歯歯車である
    ことを特徴とする偏心揺動減速装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記ディスタンスピース自体の軸方向の移動が、前記内歯歯車の前記隙間の軸方向端面によって規制されている
    ことを特徴とする偏心揺動減速装置。
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