JP6700169B2 - 偏心揺動型の歯車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、偏心揺動型の歯車装置に関する。
特許文献1に、内歯歯車と、該内歯歯車に内接噛合する第1外歯歯車および第2外歯歯車と、を備えた偏心揺動型の歯車装置が開示されている。
この歯車装置では、第1外歯歯車および第2外歯歯車は、クランク軸によって揺動させられながら内歯歯車に内接噛合している。第1外歯歯車と第2外歯歯車との間には差し輪が配置されている。第1外歯歯車および第2外歯歯車は、差し輪によって相互の軸方向位置が規制されている。
特開2008−267571公報(図1)
このような偏心揺動型の歯車装置においては、第1外歯歯車および第2外歯歯車が揺動するため、当該揺動する第1外歯歯車および第2外歯歯車の間に配置される差し輪の耐久性が低下し易い(摩耗し易い)という問題があった。
本発明は、このような従来の問題を解消するためになされたものであって、第1外歯歯車および第2外歯歯車の間に配置される差し輪の耐久性をより向上させることをその課題としている。
本発明は、内歯歯車と、該内歯歯車に内接噛合する第1外歯歯車および第2外歯歯車と、前記第1外歯歯車および第2外歯歯車を揺動させるクランク軸と、前記第1外歯歯車と前記第2外歯歯車との間に配置される差し輪と、を備えた偏心揺動型の歯車装置において、前記第1外歯歯車は、前記内歯歯車の内歯と噛合する外歯を有する歯部と、該歯部の少なくとも前記第2外歯歯車側の端部に設けられた歯部面取り部と、該歯部面取り部の径方向内側に設けられ前記差し輪と当接する歯車側当接面と、を有し、前記差し輪は、前記歯車側当接面に当接する差し輪側当接面を有し、前記第1外歯歯車の前記歯部面取り部と前記歯車側当接面が交わる部分に形成される角部は、全周に亘って、前記差し輪側当接面の内径側の角部よりも前記内歯歯車の軸心に対して径方向外側に位置する構造とすることにより、上記課題を解決したものである。
この種の偏心揺動型の歯車装置においては、第1外歯歯車の歯部の端部の加工特性を向上させるために、当該歯部の端部に面取り部を形成することがある。発明者らの寿命調査により、差し輪の摩耗は、このような歯部面取り部を有する歯車装置において特に著しいことが確認できている。
本発明においては、第1外歯歯車の歯部面取り部と歯車側当接面の間の角部が、全周に亘って、差し輪側当接面の内径側の角部よりも前記内歯歯車の軸心に対して径方向外側に位置するように構成される。
そのため、第1外歯歯車が揺動したとしても、該第1外歯歯車の歯部面取り部と歯車側当接面との間の角部が、差し輪を傷付けることを低減できる。
本発明によれば、第1外歯歯車および第2外歯歯車の間に配置される差し輪の耐久性をより向上させることができる。
本発明の実施形態の一例に係る偏心揺動型の歯車装置の全体構成を示す断面図 図1の矢視II−II線に沿う断面図 図1の矢視III−III線に沿う断面図 図1の要部拡大断面図 図4の更なる要部拡大断面図 本発明の他の実施形態に係る偏心揺動型の歯車装置の要部を示す図5相当の断面図
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例に係る偏心揺動型の歯車装置Gの全体構成を示す断面図である。図2は、図1の矢視II−II線に沿う断面図、図3は、図1の矢視III−III線に沿う断面図である。
この偏心揺動型の歯車装置Gは、内歯歯車12と、該内歯歯車12に内接噛合する第1外歯歯車114および第2外歯歯車214とを有する。第1外歯歯車114および第2外歯歯車214は、3本のクランク軸28によって揺動させられながら、内歯歯車12に内接噛合している。第1外歯歯車114と第2外歯歯車214との間には差し輪20が配置されている。第1外歯歯車114および第2外歯歯車214は、差し輪20によって相互の軸方向位置が規制されている。
以下、歯車装置Gの構成を、より詳細に説明する。
歯車装置Gの入力軸である継軸22には、キー溝22Aが形成されており、継軸22は、図示せぬキーを介して駆動軸(図示略)と連結されている。継軸22の先端には、入力ピニオン24が形成されている。入力ピニオン24は、3個の振り分けギヤ26と同時に噛合している。
歯車装置Gは、第1外歯歯車114および第2外歯歯車214を揺動させるためのクランク軸28を、内歯歯車12の軸心C12からオフセットした位置に3本有している。3個の振り分けギヤ26は、各クランク軸28と一体化されている。
クランク軸28は、振り分けギヤ26の軸方向両側に、第1偏心体130および第2偏心体230を有している。第1偏心体130および第2偏心体230は、クランク軸28の軸心C28に対してそれぞれ偏心量eだけ偏心した第1軸心C130および第2軸心C230を有する。各クランク軸28の第1偏心体130同士は偏心位相が揃えてあり、各クランク軸28の第2偏心体230同士も偏心位相が揃えてある。第1偏心体130と第2偏心体230の偏心位相差は180度である(互いに離反する方向に偏心している)。
第1外歯歯車114および第2外歯歯車214は、第1偏心体130および第2偏心体230に、それぞれ第1偏心体軸受132および第2偏心体軸受232を介して組み込まれている。第1外歯歯車114および第2外歯歯車214は、内歯歯車12の軸心C12に対して、(±eの範囲で)揺動可能であり、共に内歯歯車12に内接噛合している。
第1外歯歯車114および第2外歯歯車214の形状等の具体的な構成については、後に詳述する。
内歯歯車12は、この歯車装置Gでは、ケーシング36と一体化された内歯歯車本体12Aと、該内歯歯車本体12Aの内周に形成された外ピン溝12Bと、該外ピン溝12Bに回転自在に支持された外ピン12Cと、を有している。外ピン溝12Bは、軸と直角の断面が半円形とされ、内歯歯車本体12Aの内周に軸方向に沿って形成されている。外ピン12Cは、内歯歯車12の内歯を構成している。
内歯歯車12の内歯の数(外ピン12Cの本数)は、第1外歯歯車114および第2外歯歯車214の外歯114A1、214A1の数よりも僅かだけ(この歯車装置Gでは2だけ)多い。
第1外歯歯車114および第2外歯歯車214の軸方向両側には、第1キャリヤ138および第2キャリヤ238が配置されている。3本のクランク軸28は、それぞれ第1キャリヤ138および第2キャリヤ238に第1クランク軸軸受140および第2クランク軸軸受240を介して支持されている。第1クランク軸軸受140および第2クランク軸軸受240は、この歯車装置Gでは、第1ころ140Aおよび第2ころ240Aを有するころ軸受で構成されている。第1クランク軸軸受140および第2クランク軸軸受240は、専用の内外輪を有しておらず、クランク軸28が内輪の機能を兼用し、第1キャリヤ138および第2キャリヤ238が外輪の機能を兼用している。
第1キャリヤ138および第2キャリヤ238は、第1主軸受143および第2主軸受243を介してケーシング36に支持されている。この歯車装置Gでは、第1主軸受143は、第1玉143Aおよび第1外輪143Bを有するアンギュラ玉軸受で構成されている。第2主軸受243は、第2玉243Aおよび第2外輪243Bを有するアンギュラ玉軸受で構成されている。第1主軸受143および第2主軸受243は、内輪を有しておらず、第1キャリヤ138および第2キャリヤ238が内輪の機能を兼用している。符号55はスペーサ、符号56は、第1主軸受143および第2主軸受243の予圧調整用のシムである。
第1キャリヤ138と第2キャリヤ238は、連結ブロック44を介して連結されている。具体的には、第2キャリヤ238から、3個の連結ブロック44が一体的に突出されている。連結ブロック44の先端44Aは、第1キャリヤ138に当接しており、第1キャリヤ138の反第2キャリヤ側から当該連結ブロック44にノックピン45およびボルト46がねじ込まれている。第1キャリヤ138と第2キャリヤ238は、連結ブロック44を介して連結されることにより、一体的に回転するキャリヤ体を構成している。
ケーシング36の外周には、フランジ部36Aが形成されている。フランジ部36Aには、ケーシング36を図示せぬ第1の相手部材と連結するための連結孔36Bが形成されている。第2キャリヤ238の反第2外歯歯車側の端面には、該第2キャリヤ238を図示せぬ第2の相手部材と連結するための連結穴238Fが形成されている。継軸(入力軸)22の回転によって、ケーシング36に連結された第1の相手部材に対し、第2キャリヤ238に連結された第2の相手部材が相対回転する。なお、第2キャリヤ238とケーシング36との間には、オイルシール48が配置されている。
ここで、図1、図4、図5を主に参照して、差し輪20によって第1外歯歯車114と第2外歯歯車214の軸方向位置を規制する構成について詳細に説明する。図4は、図1の要部拡大断面図、図5は、図4の更なる要部拡大断面図である。
この歯車装置Gでは、第1外歯歯車114と第2外歯歯車214との間に、差し輪20が配置されている。図1に示されるように、第1外歯歯車114、差し輪20、第2外歯歯車214の3者は、内歯歯車12の軸心C12を含む断面(図1、図4、図5の断面)において、差し輪20の軸方向中央AC20と内歯歯車12の軸心C12が交差する点P1に対して点対称の構成とされている。
また、第1外歯歯車114、第2外歯歯車214および差し輪20は、内歯歯車12の軸心C12を含む面において、いずれもそれぞれの軸方向中央AC114、AC214、AC20に対して線対称の構成とされている。したがって、第1外歯歯車114および差し輪20の構成(関係)は、第2外歯歯車214および差し輪20の構成(関係)と同様である。
それ故、以下では、主に、第1外歯歯車114の軸方向差し輪20側の構成と、差し輪20の軸方向第1外歯歯車114側の構成に着目して説明し、重複説明は適宜省略する。
第1外歯歯車114は、内歯歯車12の内歯(外ピン12C)と噛合する外歯114A1を有する歯部114Aと、該歯部114Aの第2外歯歯車214側の端部に設けられた歯部面取り部114Bと、該歯部面取り部114Bの径方向内側に設けられ差し輪20と当接する歯車側当接面114Cと、を有している。
図5に示されるように、第1外歯歯車114の歯部面取り部114Bは、第1外歯歯車114の歯部114Aの端部を、該第1外歯歯車114の軸心C114と直角の面からθ1だけ傾かせた角度で切削した面取り面で構成されている。
第1外歯歯車114の歯車側当接面114Cは、差し輪20の後述する差し輪側当接面20Cが当接する面であり、歯部面取り部114Bの径方向内側に形成されている。歯車側当接面114Cは、第1外歯歯車114の軸心C114と直角の平面で構成され、差し輪20との摺動を良好に維持するために研磨処理が施されている。
この歯車装置Gにおいては、第1外歯歯車114は、さらに歯車側当接面114Cの径方向内側に、該歯車側当接面114Cよりも差し輪20から離れることで該差し輪20とは当接しない逃げ部114Dを有している。逃げ部114Dは、歯車側当接面114Cの径方向内側に連続し、軸方向において歯車側当接面114Cから反差し輪側に遠ざかる離反面114D1と、該離反面114D1からさらに径方向内側に連続し、歯車側当接面114Cと平行な(第1外歯歯車114の軸心C114と直角な)粗端面114D2と、を有している。逃げ部114Dの離反面114D1および粗端面114D2は、差し輪20と接触しないので、研磨処理はなされていない。つまり、粗端面114D2は、歯車側当接面114Cより粗さが粗い。
この歯車装置Gでは、歯部面取り部114Bが、第1外歯歯車114の軸心C114と直角の歯車側当接面114Cからθ1だけ傾いていることから、歯部面取り部114Bおよび歯車側当接面114Cの間に歯車側外側角部114Pが形成されている。また、歯車側当接面114Cの径方向内側に、差し輪20から離れることで該差し輪20とは当接しない逃げ部114Dを有していることから、歯車側当接面114Cと逃げ部114Dとの間に歯車側内側角部114Qが形成されている。
一方、第1外歯歯車114と第2外歯歯車214との間には、差し輪20が配置されている。第1外歯歯車114および第2外歯歯車214は、差し輪20が介在された状態で、第1主軸受143の第1外輪143Bおよび第2主軸受243の第2外輪243Bの間に、スペーサ55およびシム56と共に挟持されることによって軸方向の移動が規制されている。
なお、クランク軸28は、第1ワッシャ150および第2ワッシャ250を介して、第1キャリヤ138および第2キャリヤ238によって軸方向の位置が拘束されている。
差し輪20は、全体がリング状に形成され、内歯歯車12の軸心C12を含む断面の形状がほぼ四角形とされている。差し輪20は、内歯歯車12の軸心C12と平行な外周面20Aおよび内周面20Bを有すると共に、該外周面20Aおよび内周面20Bを挟んで内歯歯車12の軸心C12と直角の2つの差し輪側当接面20C、20Dを有している。差し輪側当接面20Cは、第1外歯歯車114の歯車側当接面114Cと当接し、差し輪側当接面20Dは、第2外歯歯車214の歯車側当接面214Cと当接する。
差し輪20の第1外歯歯車114側には、外周面20Aと差し輪側当接面20Cの間の角部に差し輪側外側面取り部20G、内周面20Bと差し輪側当接面20Cの間の角部に差し輪側内側面取り部20Hが形成されている。第2外歯歯車214側には、外周面20Aと差し輪側当接面20Dの間の角部に差し輪側外側面取り部20J、内周面20Bと差し輪側当接面20Dの間の角部に差し輪側内側面取り部20Kがそれぞれ形成されている。
この歯車装置Gでは、第1外歯歯車114の歯部面取り部114Bおよび歯車側当接面114Cの間の角部である歯車側外側角部114Pは、全周に亘って、差し輪側当接面20Cの内径側の角部である差し輪側内側角部20Qよりも内歯歯車12の軸心C12に対して、この例ではδL(114P−20Q)だけ、径方向外側に位置している。なお、ここで、差し輪側当接面20Cの内径側の角部である差し輪側内側角部20Qとは、差し輪側当接面20Cと同一平面の内周端縁を指している。この例では、差し輪側当接面20Cと差し輪側内側面取り部20Hとの間の角部に相当する。後の差し輪側内側角部80Qも同様である。
別言するならば、第1外歯歯車114がどのような揺動状態にあっても、差し輪側内側角部20Qは、常に歯車側外側角部114Pよりも内歯歯車12の軸心C12に対して径方向内側に位置しているということである。
これは、内歯歯車12の軸心C12(=差し輪20の軸心C20)から差し輪側内側角部20Qまでの半径をR20Qとすると、内歯歯車12の軸心C12から歯車側外側角部114Pまでの最小距離Ls114Pが、当該半径R20Qより大きいということでもある(Ls114P>R20Q)。
さらに別言するならば、第1外歯歯車114の軸心C114から歯車側外側角部114Pまでの半径をR114Pとすると、内歯歯車12の軸心C12から歯車側外側角部114Pまでの最小距離Ls114Pは、(R114P−e)と表すことができるため、(R114P−e)>R20Qの関係が成立している、と捉えることもできる。
なお、この歯車装置Gでは、差し輪20の外周面20Aは、内歯歯車12の内歯を構成している外ピン12Cに当接している。すなわち、差し輪20の外周面20Aの外径は、外ピン12Cの内接円径と等しい。
なお、前述したように、この歯車装置Gでは、差し輪20と第1外歯歯車114との間の構成と全く同様の構成を、差し輪20と第2外歯歯車214との間においても有している。
そのため、本明細書では、第1外歯歯車114については100番台、第2外歯歯車214については200番台の下2桁が同一の符号を付すと共に、末尾の添字に大文字と小文字を区別して充てることで各外歯歯車114、214の軸方向差し輪側と反差し輪側を対応させている。差し輪20については、差し輪側当接面20Cと20D、差し輪側外側面取り部20Gと20J、差し輪側内側面取り部20Hと20K、差し輪側外側角部20Pと20S、差し輪側内側角部20Qと20Rがそれぞれ対応している。したがって、図面にのみ対応する部位に対応する符号が付され、明細書では重複説明が省略されている場合がある。
次に、この歯車装置Gの作用を説明する。
図示せぬ駆動軸の回転によって継軸22が回転すると、入力ピニオン24を介して3個の振り分けギヤ26が同一方向に同一の速度で回転する。この結果、3本のクランク軸28が同一方向に同一の速度で回転する。
各クランク軸28の第1偏心体130が同期して回転することで第1偏心体軸受132を介して第1外歯歯車114が揺動する。また、各クランク軸28の第2偏心体230が同期して回転することで、第2偏心体軸受232を介して第2外歯歯車214が揺動する。第1偏心体130と第2偏心体230は、偏心位相が180度ずれているため(互いに離反する方向に偏心しているため)、第1外歯歯車114と第2外歯歯車214も、互いに離反する方向に偏心しながら揺動する。
第1外歯歯車114および第2外歯歯車214は、それぞれ内歯歯車12に内接噛合している。内歯歯車12の内歯(外ピン12C)の数は、第1外歯歯車114および第2外歯歯車214の外歯114A1、214A1の数よりも2だけ多いため、第1外歯歯車114および第2外歯歯車214が1回揺動する毎に、第1外歯歯車114および第2外歯歯車214は、内歯歯車12に対して歯数差2に相当する分だけ相対回転する(自転する)。
第1外歯歯車114および第2外歯歯車214が自転することにより、3本のクランク軸28が内歯歯車12の軸心C12の周りをゆっくりと公転する。クランク軸28が内歯歯車12の軸心C12の周りを公転すると、該クランク軸28を第1クランク軸軸受140および第2クランク軸軸受240を介して支持している第1キャリヤ138および第2キャリヤ238が、内歯歯車12の軸心C12の周りで自転する。
第1キャリヤ138側に伝達されてきた動力は、連結ブロック44を介して第2キャリヤ238側に伝達されてきた動力と合流する。この結果、ケーシング36に連結されている第1の相手部材に対し、第2キャリヤ238に連結されている第2の相手部材を回転させることができる。
ここで、この歯車装置Gにおいては、第1外歯歯車114の歯部面取り部114Bと歯車側当接面114Cの間の角部である歯車側外側角部114Pは、全周に亘って、差し輪側当接面20Cの内径側の角部である差し輪側内側角部20Qよりも径方向外側に位置している。つまり、第1外歯歯車114がどのような揺動状態にあっても(たとえ第1外歯歯車114の歯車側外側角部114Pが内歯歯車12の軸心C12に最も近づいた状態にあっても)、差し輪側内側角部20Qは、常に歯車側外側角部114Pよりも径方向内側に位置している。
そのため、差し輪20の差し輪側当接面20Cは、常に歯車側当接面114C(の平面の部分)と当接することになる。すなわち、歯車側外側角部114Pが内歯歯車12の軸心C12に最も近づいた状態から、より径方向外側に向けて揺動しようとしたときに(つまり、内歯歯車12の軸心C12からの歯車側外側角部114Pまでの距離が最小距離Ls114Pとなった状態から増大してゆくときに)、該歯車側外側角部114Pが、差し輪側内側角部20Qに衝突することがない。そのため、差し輪20の損傷が抑制される。
また、第1外歯歯車114がどのような揺動状態にあるときであっても、差し輪20は、軸方向第1外歯歯車114の歯車側当接面114Cに常に当接した状態を維持するため、軸心C20が傾くことも抑制され、挙動が安定する。したがって、第1外歯歯車114の軸方向の位置規制をより安定して行うことができ、ひいては外周面20Aでの外ピン12Cの径方向の支持もより安定して行うことができる。
さらに、本歯車装置Gにおいては、以下のような作用も得られる。
この歯車装置Gでは、内歯歯車12は、内歯歯車本体12Aと、該内歯歯車本体12Aの内周に形成された外ピン溝12Bと、該外ピン溝12Bに回転自在に支持された外ピン12Cを有しており、差し輪20の外周面20Aが、該外ピン12Cに当接している。このため、差し輪20は、第1外歯歯車114と第2外歯歯車214の軸方向位置を規制しているだけでなく、外ピン12Cを径方向内側から支持している。したがって、外ピン12Cが外ピン溝12Bから脱落するのを、別途の支持手段を設けることなく効果的に防止することができる。
また、本歯車装置Gにおいては、第1外歯歯車114は、歯車側当接面114Cの径方向内側に、(該歯車側当接面114Cよりも差し輪20から離れることで)差し輪20とは当接しない逃げ部114Dを有している。歯車側当接面114Cは、差し輪20との摺動を良好に維持するために研磨が必要であるが、この構成により研磨面積を減じることができ、加工時間および加工コストを低減することができる。
なお、この歯車装置Gにおいては、第1外歯歯車114と第2外歯歯車214は同様の構成を有しており、差し輪20は、第2外歯歯車214側においても同様の構成によって、同様の作用を得ている。
図6に本発明の他の実施形態に係る構成例を示す。
図6の歯車装置(全体は図示略)は、差し輪80のみが先の実施形態の差し輪20と異なっており、第1外歯歯車114および第2外歯歯車214を含む他の構成は、先の実施形態と同様である。したがって、差し輪80以外の部材については、先の実施形態と同一の符号を図面上に付し、かつ差し輪80については、先の実施形態の差し輪20と対応する部位に、先の実施形態において付した添字と同一の添字を付すこととし、重複説明は適宜省略する。
図6の歯車装置の差し輪80も、全体がリング状に形成され、内歯歯車12の軸心C12と平行な外周面80Aおよび内周面80Bを有すると共に、内歯歯車12の軸心C12と直角の2つの差し輪側当接面80C、80Dを有している。差し輪側当接面80Cは、第1外歯歯車114の歯車側当接面114Cと当接し、差し輪側当接面80Dは、第2外歯歯車214の歯車側当接面214Cと当接する。
また、差し輪80の第1外歯歯車114側において、外周面80Aと差し輪側当接面80Cの間の角部に差し輪側外側面取り部80G、内周面80Bと差し輪側当接面80Cの間の角部に差し輪側内側面取り部80Hが形成されている。第2外歯歯車214側においても、外周面80Aと差し輪側当接面80Dの間の角部に差し輪側外側面取り部80J、内周面80Bと差し輪側当接面80Dの間の角部に差し輪側内側面取り部80Kがそれぞれ形成されている。
しかし、例えば、差し輪側外側面取り部80Gは、先の実施形態よりも大きく、特に、軸方向幅W80Gよりも径方向長さL80Gの方が2.5倍以上大きい。その結果、差し輪側外側面取り部80Gと差し輪側当接面80Cとの間の角部である差し輪側外側角部80Pが、差し輪80の外周面80Aに対して径方向長さL80Gの分だけ大きく内径側にシフトしている。なお、ここで、差し輪側外側面取り部80Gと差し輪側当接面80Cとの間の角部である差し輪側外側角部80Pとは、差し輪側当接面80Cと同一平面の外周端縁を指している。
差し輪側外側面取り部80Gがこのような構成とされていることにより、本歯車装置Gでは、歯部面取り部114Bと歯車側当接面114Cとの間の角部である歯車側外側角部114Pが、全周に亘って、差し輪側当接面80Cの外径側の角部である差し輪側外側角部80Pよりも、さらにδL(114P−80P)だけ、内歯歯車12の軸心C12に対して径方向外側に位置している。
そのため、第1外歯歯車114の歯車側外側角部114Pは、(差し輪側内側角部80Qと触れることがないだけでなく)差し輪側当接面80Cの全面において一切差し輪80と触れることがない。つまり、差し輪側当接面80Cは、完全に歯車側当接面114Cの平面部分とのみ当接することになり、差し輪80の摩耗を一層低減することができる。
なお、差し輪側外側面取り部80Gがあるという構成は、「差し輪80は、差し輪側当接面80Cの径方向外側に、第1外歯歯車114とは当接しない非当接面を有している」と捉えることもできる。換言するならば、この非当接面として機能する差し輪側外側面取り部80Gは、必ずしもこの例のような直線状である必要はなく、曲線状であってもよいし、ステップ状であってもよい。
また、この歯車装置Gでは、歯車側当接面114Cおよび逃げ部114Dとの間の角部である歯車側内側角部114Qは、全周に亘って、差し輪側当接面80Cの外径側の角部である差し輪側外側角部80Pよりも、内歯歯車12の軸心C12に対して径方向内側に位置している。
この構成は、第2外歯歯車214側の描写の方が理解し易いので、便宜上、第2外歯歯車214側に着目して説明するならば、歯車側当接面214Cおよび逃げ部214Dとの間の角部である歯車側内側角部214Qは、全周に亘って、差し輪側当接面80Dの外径側の角部である差し輪側外側角部80Sよりも、内歯歯車12の軸心C12に対して、δL(80S−214Q)だけ径方向内側に位置している構成と置き替えることができる。
また、この構成は、内歯歯車12の軸心C12から歯車側内側角部214Qまでの最大距離Lm214Qが、内歯歯車12の軸心C12から差し輪側外側角部80Sまでの半径R80Sより小さい(Lm214Q<R80S)と別言することができる。
さらに別言するならば、歯車側内側角部214Qまでの最大距離Lm214Qは、第2外歯歯車214の軸心C214から歯車側内側角部214Qまでの半径R214Qを用いて表すと、(R214Q+e)と表すことができるため、(R214Q+e)<R80Sの関係が成立している、と捉えることもできる。
この構成を採用することにより、第2外歯歯車214がどのような揺動状態にあっても、歯車側内側角部214Qは、差し輪側外側角部80Sよりも常に径方向内側に位置するという作用が得られる。これにより、特に、歯車側外側角部214Pが内歯歯車12の軸心C12から遠ざかった状態(図6の第2外歯歯車214のような揺動状態)から、より径方向内側に向けて揺動しようとしたときにおいて、歯車側内側角部214Qが、差し輪側外側角部80Sに衝突することを防止できる。この作用は、第1外歯歯車114側でも同様に得られる。
結局、この構成を付加することにより、第1外歯歯車114が、歯車側当接面114Cの径方向外側に歯部面取り部114Bを有し、さらに歯車側当接面114Cの径方向内側に逃げ部114Dを有していたとしても、第1外歯歯車114が内歯歯車12の軸心C12から遠ざかるときも、また近づくときも、第1外歯歯車114による差し輪80の摩耗を、良好に低減することができる。
なお、本発明は、これまで説明した歯車装置のように、第1外歯歯車と差し輪との間の構成および第2外歯歯車と差し輪との間の構成の両方において適用するのが好ましいが、いずれか片方のみに適用してもよい。
また、上記歯車装置では、第1外歯歯車および第2外歯歯車をそれぞれの軸方向中央に対して対称に構成するようにしていたが、第1外歯歯車および第2外歯歯車は、必ずしも軸方向中央に対して対称に形成する必要はない。例えば、歯部面取り部は、少なくとも第2外歯歯車側(差し輪側)の端部に設けられていれば足りる。
また、上記歯車装置においては、偏心揺動型の歯車装置には、内歯歯車の軸心からオフセットした位置に、クランク軸を3本有するいわゆる振り分けタイプと称される偏心揺動型の歯車装置が採用されていた。しかしながら、偏心揺動型の歯車装置には、このほかに内歯歯車の軸心位置にクランク軸を1本有するいわゆるセンタクランクタイプと称される歯車装置も知られている。本発明は、このようなセンタクランクタイプの歯車装置においても、同様に適用可能である。
また、上記歯車装置においては、第1外歯歯車と第2外歯歯車の2枚の外歯歯車を有する偏心揺動型の歯車装置が示されていたが、本発明は、外歯歯車を3枚有する歯車装置にも、各外歯歯車の間の差し輪に対して同様に適用可能であり、同様の作用効果が得られる。
本発明によれば、第1外歯歯車および第2外歯歯車の間に配置される差し輪の耐久性をより向上させることができる。
G…偏心揺動型の歯車装置
12…内歯歯車
114…第1外歯歯車
114A1…外歯
114A…歯部
114B…歯部面取り部
114C…歯車側当接面
114P…歯車側外側角部
114Q…歯車側内側角部
214…第2外歯歯車
20…差し輪
20C…差し輪側当接面
20Q…差し輪側内側角部
28…クランク軸

Claims (6)

  1. 内歯歯車と、該内歯歯車に内接噛合する第1外歯歯車および第2外歯歯車と、前記第1外歯歯車および第2外歯歯車を揺動させるクランク軸と、前記第1外歯歯車と前記第2外歯歯車との間に配置される差し輪と、を備えた偏心揺動型の歯車装置において、
    前記第1外歯歯車は、前記内歯歯車の内歯と噛合する外歯を有する歯部と、該歯部の少なくとも前記第2外歯歯車側の端部に設けられた歯部面取り部と、該歯部面取り部の径方向内側に設けられ前記差し輪と当接する歯車側当接面と、を有し、
    前記差し輪は、前記歯車側当接面に当接する差し輪側当接面を有し、
    前記第1外歯歯車の前記歯部面取り部と前記歯車側当接面が交わる部分に形成される角部は、全周に亘って、前記差し輪側当接面の内径側の角部よりも前記内歯歯車の軸心に対して径方向外側に位置する
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  2. 内歯歯車と、該内歯歯車に内接噛合する第1外歯歯車および第2外歯歯車と、前記第1外歯歯車および第2外歯歯車を揺動させるクランク軸と、前記第1外歯歯車と前記第2外歯歯車との間に配置される差し輪と、を備えた偏心揺動型の歯車装置において、
    前記第1外歯歯車は、前記内歯歯車の内歯と噛合する外歯を有する歯部と、該歯部の少なくとも前記第2外歯歯車側の端部に設けられた歯部面取り部と、該歯部面取り部の径方向内側に設けられ前記差し輪と当接する歯車側当接面と、を有し、
    前記差し輪は、前記歯車側当接面に当接する差し輪側当接面を有し、
    前記第1外歯歯車の前記歯部面取り部と前記歯車側当接面の間の角部は、全周に亘って、前記差し輪側当接面の内径側の角部よりも前記内歯歯車の軸心に対して径方向外側に位置し、
    前記歯部面取り部と前記歯車側当接面の間の角部は、全周に亘って、前記差し輪側当接面の外径側の角部よりも前記内歯歯車の軸心に対して径方向外側に位置する
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  3. 請求項1または2に記載の偏心揺動型の歯車装置において、
    前記内歯歯車は、内歯歯車本体と、該内歯歯車本体の内周に形成された外ピン溝と、該外ピン溝に回転自在に支持された外ピンと、を有し、
    前記差し輪の外周が、該外ピンに当接する
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の偏心揺動型の歯車装置において、
    前記差し輪は、前記差し輪側当接面の径方向外側に、前記第1外歯歯車とは当接しない非当接面を有する
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の偏心揺動型の歯車装置において、
    前記第1外歯歯車は、前記歯車側当接面の径方向内側に、前記差し輪とは当接しない逃げ部を有する
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  6. 請求項5に記載の偏心揺動型の歯車装置において、
    前記歯車側当接面と前記逃げ部の間の角部は、全周に亘って、前記差し輪側当接面の外径側の角部よりも前記内歯歯車の軸心に対して径方向内側に位置する
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
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