JP4744197B2 - ストロボ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、写真撮影時の補助光源として用いられるストロボ装置に関するものである。
近年、デジタルスチルカメラ等のカメラの小型化が急速に進み、また小型カメラを搭載した携帯電話装置も急速に普及しているため、それらによる写真撮影時の補助光源としてのストロボ装置の需要も増えてきており、かつ非常に小型なものが求められるようになってきている。
以上のようなストロボ装置の一従来例(例えば、特許文献1を参照)では、他励式のDC/DCコンバータにおいて、主コンデンサの充電電圧と三角波発生器からの低周波数の三角波電圧とをコンバータにて比較出力し、この出力信号をPWM信号に変換して駆動する方式をとっており、起動時の充電電圧が非常に低い場合には、過電流を起こさないように、定常時に対して駆動周波数を下げることにより、制御周期に対してオン期間のパルス幅を相対的に狭めて駆動させている。
また、他の従来例(例えば、特許文献2を参照)では、マイコンにてPWM制御する他励式のDC/DCコンバータにおいて、主コンデンサの充電電圧が非常に低い場合には、過電流を起こさないように、制御周期は変更せずオン期間のパルス幅を定常時に対して相対的に狭めて駆動させている。
特開平5−316729号公報 特開平11−84484号公報
しかしながら上記の従来技術のように、マイコンにてPWM駆動する場合または三角波との比較回路にてPWM駆動する場合においては、駆動周波数が高くなった場合、主コンデンサの完全な短絡状態では、駆動周波数、トランスのインダクタ値のバラツキおよび電源電圧の変化に対しては、電流増加や、それによる発熱を起こさないという十分な保障は得られない。
つまり、周波数が高い場合は、駆動周波数、トランスのインダクタ値および電源電圧等のパラメータの変動により、二次側のエネルギー放出残による磁気飽和によって過電流による突入電流が発生する可能性があり、これを避けるため、パルス幅期間を非常に短く設定しすぎると充電動作の起動が悪くなるという問題点を有していた。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、構成を非常に小型化できるとともに、低周波のみならず高周波で駆動させた場合において、主コンデンサが短絡等の過負荷状態になった場合でも、過電流による発熱を起こすことなく回路素子を保護することができるストロボ装置を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のストロボ装置は、他励式DC/DCコンバータを介して主コンデンサを充電し、主コンデンサのエネルギーでストロボ発光するストロボ装置において、前記他励式DC/DCコンバータの一次側での通電パルス幅を制御するパルス幅制御回路を設け、このパルス幅制御回路を、前記他励式DC/DCコンバータの一次側での通電パルス幅を、段階的に最大パルス幅まで広げるPWMソフトスタート駆動を実行するとともに、前記PWMソフトスタート駆動を継続しても前記主コンデンサの充電電圧が所定の電圧に達しない場合は、前記他励式DC/DCコンバータに対する過負荷状態であると判定し、前記主コンデンサに対して充電動作と充電停止動作を交互に行う間欠駆動により、前記パルス幅制御を実行するよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載のストロボ装置は、他励式DC/DCコンバータを介して主コンデンサを充電し、主コンデンサのエネルギーでストロボ発光するストロボ装置において、前記他励式DC/DCコンバータの一次側での通電パルス幅を制御するパルス幅制御回路を設け、このパルス幅制御回路を、充電時において主コンデンサが所定の低電圧未満の場合には、前記他励式DC/DCコンバータの一次側での通電パルス幅を、段階的に最大パルス幅まで広げるPWMソフトスタート駆動を実行し、主コンデンサが所定の低電圧以上の場合には、前記最大パルス幅でPWM駆動を実行するとともに、前記充電による前記主コンデンサの充電電圧が所定の時間経過後に所定の電圧に達していない場合は、前記他励式DC/DCコンバータに対する過負荷状態であると判定し、前記主コンデンサに対して充電動作と充電停止動作を所定時間比率で交互に行う間欠駆動により、前記パルス幅制御を実行するよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載のストロボ装置は、他励式DC/DCコンバータを介して主コンデンサを充電し、主コンデンサのエネルギーでストロボ発光するストロボ装置において、前記他励式DC/DCコンバータの一次側での通電パルス幅を制御するパルス幅制御回路を設け、このパルス幅制御回路を、充電時において主コンデンサが所定の低電圧未満の場合には、前記他励式DC/DCコンバータの一次側での通電パルス幅を、段階的に最大パルス幅まで広げるPWMソフトスタート駆動を実行し、主コンデンサが所定の低電圧以上の場合には、前記最大パルス幅でPWM駆動を実行し、かつ、前記主コンデンサが所定の低電圧未満の場合に他励式DC/DCコンバータの一次側での通電パルス幅を段階的に最大パルス幅まで広げるPWMソフトスタート駆動中に、前記主コンデンサが所定の電圧に達したことを検出してPWMソフトスタート駆動を終了して最大パルス幅でPWM駆動を実行するとともに、前記充電による前記主コンデンサの充電電圧が所定の時間経過後に所定の電圧に達していない場合は、前記他励式DC/DCコンバータに対する過負荷状態であると判定し、前記主コンデンサに対して充電動作と充電停止動作を所定時間比率で交互に行う間欠駆動により、前記パルス幅制御を実行するよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載のストロボ装置は、請求項2または請求項3記載のストロボ装置であって、パルス幅制御回路を、一定繰り返し周波数の三角波を発生する三角波電圧発生回路と、充電開始後の時間経過に伴って上昇するソフトスタート電圧を発生するソフトスタート電圧発生回路と、前記三角波と前記ソフトスタート電圧を比較して充電開始からの時間経過に伴って単一周波数で次第に通電期間が長くするデューティの信号を出力する比較器と、主コンデンサの端子電圧が設定電圧に上昇したことから検出してソフトスタート動作をキャンセルさせるソフトスタート電圧キャンセル回路と、主コンデンサがフル充電になるまでは前記比較器の出力に基づいて主コンデンサを充電し、フル充電されたことを検出して充電を終了するように作用する論理回路と、前記充電による前記主コンデンサの充電電圧が所定の時間経過後に所定の電圧に達していない場合は、前記他励式DC/DCコンバータに対する過負荷状態であると判定し、前記主コンデンサに対して充電動作と充電停止動作を所定時間比率で交互に行う間欠駆動により、前記パルス幅制御を行わせる手段とで構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載のストロボ装置は、請求項4記載のストロボ装置であって、パルス幅制御回路を、他励式DC/DCコンバータの一次側に過電流が流れたことを検出して前記論理回路をオフする一次コイル過電流検出回路を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の特定用途集積回路装置は、請求項4に記載のストロボ装置を構成する特定用途集積回路装置であって、単一周波数の三角波を発生する三角波電圧発生回路と、充電開始後の時間経過に伴って上昇するソフトスタート電圧を発生するソフトスタート電圧発生回路と、前記三角波と前記ソフトスタート電圧を比較して充電開始からの時間経過に伴って単一周波数で次第に通電期間が長くするデューティの信号を出力する比較器と、主コンデンサの端子電圧が設定電圧に上昇したことから検出してソフトスタート動作をキャンセルさせるソフトスタート電圧キャンセル回路と、主コンデンサがフル充電になるまでは前記比較器の出力に基づいて主コンデンサを充電し、フル充電されたことを検出して充電を終了するように作用する論理回路と、前記充電による前記主コンデンサの充電電圧が所定の時間経過後に所定の電圧に達していない場合は、前記他励式DC/DCコンバータに対する過負荷状態であると判定し、前記主コンデンサに対して充電動作と充電停止動作を所定時間比率で交互に行う間欠駆動により、前記パルス幅制御を行わせる手段とを構築したことを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の特定用途集積回路装置は、請求項6記載の特定用途集積回路装置であって、過電流の発生を検出して前記論理回路をオフする一次コイル過電流検出回路を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の特定用途集積回路装置は、請求項6または請求項7記載の特定用途集積回路装置であって、三角波電圧発生回路とソフトスタート電圧発生回路のうちの少なくとも一方の回路の時定数決定素子を接続する外部接続端子を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載のストロボ装置は、請求項2から請求項5のいずれかに記載のストロボ装置であって、前記主コンデンサに対して過負荷状態であると判定するための、前記主コンデンサに対する充電動作時の前記所定の時間は、前記パルス幅制御の駆動周波数、電源電圧および電流、前記主コンデンサの容量、前記主コンデンサの充電電圧、前記主コンデンサへの充電効率の各値に応じて、前記負荷状態が正常な場合に、前記主コンデンサの電圧が、前記所定の電圧と比較して正常と判定できる電圧に既に到達しているための必要最小限の時間を設定したことを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載のストロボ装置は、請求項9に記載のストロボ装置であって、前記主コンデンサに対する過負荷状態の判定時に、前記主コンデンサの充電電圧に対する比較基準となる前記所定の電圧は、前記主コンデンサが短絡した状態で発生する再起電圧よりも高く、正常な負荷状態でのストロボ発光後の前記主コンデンサの電圧よりも低い電圧に設定したことを特徴とする。
また、本発明の請求項11に記載のストロボ装置は、請求項10に記載のストロボ装置であって、前記充電動作と充電停止動作の所定時間比率は、充電停止時間が充電時間に対して十分長くなるように設定するとともに、前記充電停止時間は、電源をオンして駆動を開始した後に、動作中の発熱により構成部品が破損あるいは破壊しない温度範囲となるような必要最小限の時間に設定したことを特徴とする。
また、本発明の請求項12に記載の特定用途集積回路装置は、請求項6から請求項8のいずれかに記載の特定用途集積回路装置であって、前記主コンデンサに対して過負荷状態であると判定するための、前記主コンデンサに対する充電動作時の前記所定の時間は、前記パルス幅制御の駆動周波数、電源電圧および電流、前記主コンデンサの容量、前記主コンデンサの充電電圧、前記主コンデンサへの充電効率の各値に応じて、前記負荷状態が正常な場合に、前記主コンデンサの電圧が、前記所定の電圧と比較して正常と判定できる電圧に既に到達しているための必要最小限の時間を設定したことを特徴とする。
また、本発明の請求項13に記載の特定用途集積回路装置は、請求項12に記載の特定用途集積回路装置であって、前記主コンデンサに対する過負荷状態の判定時に、前記主コンデンサの充電電圧に対する比較基準となる前記所定の電圧は、前記主コンデンサが短絡した状態で発生する再起電圧よりも高く、正常な負荷状態でのストロボ発光後の前記主コンデンサの電圧よりも低い電圧に設定したことを特徴とする。
また、本発明の請求項14に記載の特定用途集積回路装置は、請求項13に記載の特定用途集積回路装置であって、前記充電動作と充電停止動作の所定時間比率は、充電停止時間が充電時間に対して十分長くなるように設定するとともに、前記充電停止時間は、電源をオンして駆動を開始した後に、動作中の発熱により構成部品が破損あるいは破壊しない温度範囲となるような必要最小限の時間に設定したことを特徴とする。
以上により、主コンデンサに対する短絡等の過負荷時は、充電電流を制限するとともに、充電動作開始時において、主コンデンサの充電電圧が所定の時間経過後に所定の電圧に達していない場合は、主コンデンサが過負荷状態にあると判定して、主コンデンサに対して充電動作と充電停止動作を所定時間比率で交互に行う間欠駆動によりパルス幅制御を行い、また、充電完了時において、主コンデンサの充電電圧が所定の電圧以下になり、充電動作を再開して主コンデンサの充電電圧が所定の時間経過後に所定の電圧に達していない場合は、主コンデンサが過負荷状態にあると判定して、主コンデンサに対して充電動作と充電停止動作を所定時間比率で交互に行う間欠駆動によりパルス幅制御を行うことができる。
以上のように本発明によれば、主コンデンサと他励式DC/DCコンバータにより、所定の一定時間充電駆動して主コンデンサの充電電圧が所定の過負荷検出電圧に達しない場合は、コンバータ出力が過負荷状態にあると判断し、所定の一定時間充電動作を停止させ、コンバータ出力の過負荷状態が続く限り、この充電動作と充電停止動作のサイクルを繰り返すことができる。
また、コンバータ出力が過負荷状態かどうかを判定するための充電動作時間は、過負荷検出電圧の値を低く設定することにより、極力短い時間に設定し、かつその後の充電停止動作の時間(充電停止期間)を充電動作時間に対して十分長くなるように、充電動作と充電停止動作の各所定時間の比率を設定するため、コンバータ出力に対する過負荷時の無駄な消費電力を極力低減するとともに、過負荷状態が解除されれば直ちに主コンデンサへの充電動作の起動を迅速に行うことができる。
以上により、構成を非常に小型化できるとともに、低周波のみならず高周波で駆動させた場合において、主コンデンサが短絡等の過負荷状態になった場合でも、過電流による発熱を起こすことなく回路素子を保護することができる。
以下、本発明の実施の形態を示すストロボ装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は本実施の形態のストロボ装置の構成を示す回路ブロック図である。このストロボ装置は、図1に示すように、発振トランスT1の一次側巻線Pと直列に電界効果トランジスタQ1を接続し、このトランジスタQ1のスイッチングなどを制御集積回路装置1によって行っている。発振トランスT1の二次側巻線SにはダイオードD1を介して主コンデンサ2が並列に接続されている。また、キセノン管3と絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor)Q2の直列回路が主コンデンサ2と並列に接続されている。R1は発振トランスT1の一次側巻線Pに流れる電流を検出する抵抗、R3,R4は主コンデンサ2に充電される電圧を検出する抵抗、4はキセノン管3を励起させる高電圧パルスを発生させる高圧トリガ回路である。
ストロボの充電・発光を制御するパルス幅制御回路としての制御集積回路装置1は、最大デューティ設定電圧発生回路5と、三角波電圧発生回路6と、ソフトスタート電圧発生回路7と、比較器8と、発振トランスT1の一次側巻線Pに流れる過電流を検出する一次コイル過電流検出回路9と、充電が完了したことを検出するフル充電検出回路10と、主コンデンサ2の端子電圧が所定の電圧値に充電されたことを抵抗R3,R4の分圧電圧が設定電圧に上昇したことから検出してソフトスタート電圧を急激に上昇させソフトスタート動作をキャンセルさせるソフトスタート電圧キャンセル回路11と、主コンデンサ2等が例えば端子の短絡などで過負荷状態となり充電不可能な場合に、回路を保護するための制御信号を出力する主コンデンサ低電圧検出回路30と、アンドゲート12と、電界効果トランジスタQ1を駆動する駆動回路13などを集積回路化して構築されている。
なお、三角波電圧発生回路6の発生する三角波の周波数を設定する時定数決定素子としての抵抗R2と、ソフトスタート電圧発生回路7が発生するソフトスタート電圧の上昇カーブを設定する時定数決定素子としてのコンデンサ14とは、制御集積回路装置1の外部に設けられて、三角波電圧発生回路6,ソフトスタート電圧発生回路7と外部接続端子19,20を介して接続されている。
図2と図3は電源をオンした直後の初期充電状態、具体的には、主コンデンサ2の端子電圧が0ボルトの状態から低電圧値までの充電中のタイミングチャートを図2に示し、中電圧値のタイミングチャートを図3に示す。また、高電圧値までの充電中のタイミングチャートを図4に示す。なお、図4(d)では、発振トランスT1の二次側巻線Sの電流が、ゲート信号18の次の“H”レベルへの立ち上がりのタイミングまで流れ続けているように図示されているが、実際には、ゲート信号18の次の“H”レベルへの立ち上がりのタイミングよりも主コンデンサ2の端子電圧に応じた時間だけ早い時期に流れなくなっている。
コンデンサ14を定電流で充電するソフトスタート電圧発生回路7は、電源が投入されると図2(a)に示すように時間の経過に伴って直線的に増加するソフトスタート電圧15を出力する。
比較器8は、三角波電圧発生回路6の発生する定周波数(ここでは600kHz)の三角波電圧16と前記ソフトスタート電圧15とを比較して論理レベル“H”“L”のレベル判定信号17を出力する。具体的には、初期充電状態では主コンデンサ2の充電が完了していないためにフル充電検出回路10の出力は論理レベル“H”状態に維持されており、また発振トランスT1の一次側巻線Pに過電流が流れていないとすると一次コイル過電流検出回路9の出力は論理レベル“H”状態に維持されており、アンドゲート12は比較器8のレベル判定信号17のみに従って開閉され、駆動回路13を介してトランジスタQ1のゲートには、図2(b)に示すようにソフトスタート電圧15よりも三角波電圧16が低い期間に論理レベル“H”のゲート信号18が印加される。
これによって、発振トランスT1の一次側巻線Pにはゲート信号18の発生期間に応じて一次電流DI1が流れる。これに伴って抵抗R1の端子電圧DV1は図2(c)に示すように,通電期間が次第に長くなるに従って電圧値が次第に上昇する。ここではゲート信号18の通電の期間が何れも短くて抵抗R1の端子電圧DV1が、一次コイルに過電流値が流れたときの前記抵抗R1の端子電圧に応じて設定された一次コイル過電流設定電圧値より低いため、一次コイル過電流検出回路9の出力は論理レベル“H”状態に維持されている。
トランジスタQ1がPWMパルス駆動されることによって、発振トランスT1の二次側巻線Sの主コンデンサ2の充電回路には、図2(d)に示すように充電電流が流れる。これによって、主コンデンサ2が次第に充電されて図2(e)に示すように緩やかなカーブで端子電圧が上昇する。
ソフトスタート電圧キャンセル回路11が、抵抗R3,R4の分圧電圧DMCVから主コンデンサ2の端子電圧があらかじめ設定された中電圧値(主コンデンサ2の端子電圧100ボルト)に上昇したことを検出するまでは、図2および図3の前半部分のように、ゲート信号18の通電期間を比較器8による三角波電圧16とソフトスタート電圧15とを比較したレベル判定信号17によって決定したPWMソフトスタートを実行することによって、600kHz高周波駆動であっても過電流の発生を回避している。
なお、電源をオンした直後の初期充電状態において過電流が流れないようにするために数十キロヘルツの低周波駆動によって他励式DC−DCコンバータを運転することも考えられるが、この場合には、電源ラインにリップルが発生する。特に、携帯電話装置にカメラを組み込んだカメラ付き携帯電話装置のストロボ装置の場合には、電源ラインに低周波リップルが発生すると通話が途切れたり音声が聞き取りづらくなるという問題が確認されており、低周波駆動した場合には通話品質を維持するために電源ラインに大きなインダクタを挿入して電話機側へのラインノイズを低減させる対策が必要になり回路の小型化の障害となるが、この実施の形態のように、高周波駆動によって他励式DC−DCコンバータを運転することによって電源ラインでのリップル発生を無くし、低周波駆動した場合には組み込むことが必要な大きなインダクタを設けなくても通話品質を維持することができる。しかも、高周波駆動であってもPWMソフトスタートを実行することによって過電流の発生を確実に防止できる。
ソフトスタート電圧キャンセル回路11が、抵抗R3,R4の分圧電圧DMCVから主コンデンサ2の端子電圧があらかじめ設定された中電圧値(主コンデンサ2の端子電圧100ボルト)に上昇したことをタイミングTTで検出すると、図3に示すように、ソフトスタート電圧発生回路7のソフトスタート電圧15は、最大デューティ設定電圧発生回路5の設定電圧と前記三角波電圧16とで決まる最大デューティ(オン時間0.75,オフ時間0.25)のゲート信号18で駆動する状態に強制的に切り換えるので、主コンデンサ2の充電の完了までコンデンサ14によって決まる傾きでソフトスタートを継続する場合に比べて効率の良い充電を実現できる。
なお、ここであらかじめ設定された中電圧値(主コンデンサ2の端子電圧100ボルト)とは、最大デューティでのゲート信号18の駆動に切り換えても過電流が発生しない電圧値であって、フル充電時の主コンデンサ2の端子電圧が300ボルト程度の場合に100ボルト付近であった。図6は横軸に主コンデンサ2の端子電圧、縦軸に二次側放電時間係数を示し、発振トランスT1における通電期間を長くしても主コンデンサ2の端子電圧の上昇の傾きが、前記中電圧値の100ボルト付近で急になだらかになっている。
図3において、タイミングTTの後は、最大デューティ設定電圧発生回路5の設定電圧と前記三角波電圧16とで決まる最大デューティのゲート信号18で駆動する状態に強制的に切り換えたが、抵抗R1の端子電圧DV1が一次コイル過電流検出回路9の設定電圧22に達するピーク電流で決定されるパルス幅まで広げて充電動作を行うことによっても実現することができる。
ここでは図3と図4に示すように、最大デューティ設定電圧発生回路5の設定電圧21と前記三角波電圧16とで決まる最大デューティのゲート信号18で駆動する状態に強制的に切り換えた後に、一次コイル過電流検出回路9によってピーク電流を検出した場合にはアンドゲート12をオフして確実に過電流の発生を防止している。
さらに充電電圧が上昇してフル充電検出回路10によって充電完了を検出すると、アンドゲート12をオフして充電を停止させる。
充電がフル充電状態になり撮影にストロボが必要とされる時に、端子FSWより“H”レベルの信号が出力されると、トランジスタQ2がオンして、高圧トリガ回路4から数キロボルトの高電圧パルスが出力されキセノン管3が励起され発光する。
端子FSWより出力されるパルス幅は撮影条件により変化する。例えば被写体距離が近い場合や被写体反射率が高い場合はパルス幅を短くして小光量の発光動作をする。反対に被写体距離が遠い場合や被写体反射率が低い場合はパルス幅を長くして大光量の発光動作をする。発光動作時の光量により主コンデンサ2の残存電圧の値が変化する。
なお、主コンデンサ2の端子電圧が中電圧値の100ボルトに到達した時点で、最大デューティに切り換えることが効果的であることは、発光後の再充電において顕著である。
具体的には、図5に示すように、主コンデンサ2の残存電圧が、前記ソフトスタート電圧キャンセル回路11に設定されている中電圧値(主コンデンサ2の端子電圧100ボルト)未満である場合に、制御集積回路装置1がコンデンサ14を急速にディスチャージさせた後にコンデンサ14を定電流でチャージすることにより時間に対して直線的に増加する電圧を出力するソフトスタート電圧を発生させ、図2の場合と同様に、パルス幅を絞って徐々に広げていくことにより磁気飽和による突入電流を抑制しつつ、効率よく充電を行うが、主コンデンサ2の残存電圧が、図5に示すように、60ボルト程度ある場合などには、図2のように、電源オン直後の充電実行の場合に比べて早い時期(図5のタイミングTQ)に主コンデンサ2の端子電圧100ボルトに到達するので、このままコンデンサ14に基づくソフトスタート電圧15に従ってパルス幅を絞って徐々に広げて充電を継続したような場合には効率が低下する。
この実施の形態では、主コンデンサ2の端子電圧が中電圧値の100ボルトに到達したことを検出して、最大デューティに切り換えてその後の主コンデンサ2を充電するので、主コンデンサ2を短時間でフル充電できることが分かる。
このように、高周波駆動で過電流を防止しながら効率よく主コンデンサ2を充電できるとともに、三角波電圧発生回路6の発生する三角波電圧16とソフトスタート電圧発生回路7が発生するソフトスタート電圧15とを比較してPWMソフトスタートをコントロールしているため、駆動周波数や発振トランスT1のインダクタ値などの変更の必要が生じた場合には、制御集積回路装置1の外部に設けた抵抗R2,コンデンサ14を変更するだけで適切に対応することができる。
なお、三角波電圧発生回路6の発生する三角波電圧16とソフトスタート電圧発生回路7が発生するソフトスタート電圧15との比較によらずに同様のPWMソフトスタートをマイクロコンピュータで実現しようとした場合には、駆動周波数や発振トランスのインダクタ値の変更の必要が生じた場合には、その度に主コンデンサ電圧に対応した適切なPWM駆動のパルス幅の相関テーブル等をマイクロコンピュータの内部に持たせる必要があり煩わしい作業が必要になるが、上記の実施の形態の具体的な構成によると、駆動周波数や発振トランスのインダクタ値の変更に迅速に対応可能である。
また、制御集積回路装置1の外部に設けた抵抗R2,コンデンサ14を変更するだけで対応できるので、駆動周波数や発振トランスのインダクタ値の異なる機種毎に制御集積回路装置を作成することなく、制御集積回路装置を複数の機種に使用することができる。
なお、上記の説明では、制御集積回路装置1に、一次コイル過電流検出回路9を設けたが、これを省くこともできる。
また、上記の各実施の形態では抵抗R2,コンデンサ14をの両方を制御集積回路装置1の外部に設けたが、抵抗R2とコンデンサ14のうちの一方を制御集積回路装置1の外部に設けて構成することもできる。
ここまでは、本実施の形態のストロボ装置における通常の充電・発光動作についての説明であるが、以下、キセノン管3を発光させる電源であるDC/DCコンバータの出力部において、例えば主コンデンサ2等に対して、何らかの原因により発生した短絡等によって、ある期間一時的に過負荷状態になった場合の充電動作について説明する。
このように、DC/DCコンバータの出力部において、ある期間一時的に過負荷になった場合に対応した動作を実現するために、図1において、主コンデンサ低電圧検出回路30を設けている。この主コンデンサ低電圧検出回路30には、主コンデンサ2の充電電圧を基にコンバータ出力が過負荷状態にあることを検出するため、図7に示すように、主コンデンサ2の充電電圧に対する比較基準電圧となる所定の過負荷検出電圧(B)31が、予め設定されている。なお、過負荷検出電圧(B)31は、主コンデンサ低電圧検出回路30の外部に設定して持つように、ストロボ装置を構成しても良い。
まず、主コンデンサ低電圧検出回路30において、DC/DCコンバータの出力部が既に過負荷状態にある時に電源投入した場合の充電動作について説明する。
図7は過負荷状態時のタイミングチャートであり、出力過負荷状態での電源投入時の動作を示している。
ストロボ装置は、電源投入により、図7に示すように、駆動回路13からコンバータ駆動信号としてゲート信号18を出力し主コンデンサ2の充電動作を開始する。その後、主コンデンサ低電圧検出回路30において、充電動作を過負荷判定期間として所定の一定時間(A)だけ継続しても、主コンデンサ2の充電電圧が所定の過負荷検出電圧(B)31に達しない場合は、コンバータ出力が短絡等による過負荷状態にあると判断して、所定の一定時間を充電停止期間とし充電動作を停止するように、制御信号をアンドゲート12に対して出力する。その後、主コンデンサ低電圧検出回路30において、再び充電動作を開始し、過負荷判定期間として所定の一定時間(A)だけ充電動作を継続した場合に、主コンデンサ2の充電電圧が所定の過負荷検出電圧(B)31に達しない場合は、コンバータ出力がまだ過負荷状態にあると判断して、再び所定の一定時間を充電停止期間とし充電動作を停止するように、制御信号をアンドゲート12に対して出力する。このようにコンバータ出力の過負荷状態が続く限り、主コンデンサ低電圧検出回路30において、この充電動作と充電停止動作のサイクルを繰り返すように、制御信号をアンドゲート12に対して出力する。
一方、例えば、上記の充電動作の停止中にコンバータ出力の過負荷状態が解除されていれば、主コンデンサ低電圧検出回路30において、所定の一定時間を充電停止期間とし充電動作を停止した後に、再び充電動作を開始し、過負荷判定期間として所定の一定時間(A)だけ充電動作を継続して、主コンデンサ2の充電電圧が所定の過負荷検出電圧(B)31を超えていた場合には、コンバータ出力が正常負荷状態にあると判断して、そのまま、通常時と同様の充電動作を継続するように、制御信号をアンドゲート12に対して出力する。
次に、主コンデンサ低電圧検出回路30において、主コンデンサ2が充電完了状態にある時にDC/DCコンバータの出力部が過負荷状態になった場合の充電動作について説明する。
図8は過負荷状態時のタイミングチャートであり、充電完了状態での出力過負荷時の動作を示している。
ストロボ装置は、図8に示すように、主コンデンサ低電圧検出回路30において、主コンデンサ2の充電電圧が何らかの理由により急激に過負荷検出電圧(B)31より以下になり、充電動作を継続しても、その状態が過負荷判定期間として所定の一定時間(C)以上継続した場合、コンバータ出力が短絡等による過負荷状態にあると判断して、所定の一定時間を充電停止期間とし充電動作を停止するように、制御信号をアンドゲート12に対して出力する。その後、主コンデンサ低電圧検出回路30において、再び充電動作を開始し、過負荷判定期間として所定の一定時間(A)だけ充電動作を継続した場合に、主コンデンサ2の充電電圧が所定の過負荷検出電圧(B)31に達しない場合は、コンバータ出力がまだ過負荷状態にあると判断して、再び所定の一定時間を充電停止期間とし充電動作を停止するように、制御信号をアンドゲート12に対して出力する。このようにコンバータ出力の過負荷状態が続く限り、主コンデンサ低電圧検出回路30において、この充電動作と充電停止動作のサイクルを繰り返すように、制御信号をアンドゲート12に対して出力する。上述の動作が、過負荷状態の判定による間欠動作である。
一方、例えば、上記の充電動作の停止中にコンバータ出力の過負荷状態が解除されていれば、主コンデンサ低電圧検出回路30において、所定の一定時間を充電停止期間とし充電動作を停止した後に、再び充電動作を開始し、過負荷判定期間として所定の一定時間(A)だけ充電動作を継続して、主コンデンサ2の充電電圧が所定の過負荷検出電圧(B)31を超えていた場合には、コンバータ出力が正常負荷状態にあると判断して、そのまま、通常時と同様の充電動作を継続するように、制御信号をアンドゲート12に対して出力する。
なお、主コンデンサ低電圧検出回路30において、DC/DCコンバータの出力部が過負荷状態かどうかを判定する充電動作の時間(AまたはC:過負荷判定期間)は、過負荷検出電圧(B)31の値を低く設定することにより、極力短い時間に設定し、かつその後の充電停止動作の時間(充電停止期間)を充電動作時間に対して十分長くなるように、充電動作と充電停止動作の各所定時間の比率を設定するようにしている。
上記の所定時間(A)は、三角波電圧発生回路6の発振周波数に逆比例して変化する、つまり抵抗R2の値に応じて変化するものであって、電源電圧および電流、主コンデンサ2の容量、主コンデンサ2の充電電圧、主コンデンサ2への充電効率の限界値でシミュレーションした結果に基づいて、負荷状態が正常な場合に、主コンデンサ2の電圧が、所定の過負荷検出電圧(B)31と比較して正常と判定できる電圧に既に到達しているための必要最小限の時間を設定する。ここでは、図9に示す測定条件のように、三角波電圧発生回路6の発振周波数は600KHzに設定しているが、この周波数は、主コンデンサ2が小容量(約50μF程度以下)を使用する場合(主に携帯電話用)の設定であり、主コンデンサ2を更に大容量にて使用する場合においては、周波数を下げることにより、所定時間(A)として更に長時間にて使用するようにする。
また、上記の所定電圧(B)は、以下の条件を考慮して設定する。すなわち、ストロボ発光後の主コンデンサ電圧は通常約40〜50V程度まで低下する(キセノン管発光の終止電圧(放電が継続できる最低電圧))。また、主コンデンサ2に使用されるアルミ電解コンデンサは、端子が短絡していて完全放電された後も、分極作用により約10V程度の再起電圧を生じる場合がある。従って、過負荷状態とした場合の主コンデンサ2の電圧は、主コンデンサ2が短絡した状態で発生する再起電圧よりも高く、正常な負荷状態での発光後の電圧よりも低い電圧に設定する。つまり、10V〜40Vの間での値に設定することになる。
また、上記の所定時間(C)は、主コンデンサ2の電圧が、充電完了の定常状態から急峻に低下した場合には、例えば負荷状態が過負荷となったことや、負荷が正常な状態でストロボ発光したことなど、主コンデンサ2の急峻な電圧低下に対して、少なくとも何らかの理由で負荷状態が変化したという明確な原因が存在しているので、負荷状態(過負荷状態)を検出するための過負荷判定期間としては、上記の所定時間(A)より十分に短い時間でも問題ないが、負荷状態の検出結果をより正確に得るようにするということと、上記の所定時間(A)の場合と同様の理由から、上記の所定時間(A)と同様の時間に設定してもよい。ただし、ノイズ等により誤判定しないことを考慮すれば、少なくとも1ms以上の時間は必要である。
また、上記の所定時間比率において、充電停止期間の時間は、電源をオンしてストロボ装置の駆動を開始した後に、動作中の発熱により構成部品が破損あるいは破壊しない温度範囲となるような必要最小限の時間であれば良い。つまり、この時間を長くする程、発熱量が減少し省エネ化が期待できるが、過負荷状態が解消した後も充電開始までに時間がかかってしまうため、この場合の動作効率が低下することを考慮する必要がある。
以上から、本実施の形態では、例えば、図9に示す実験による測定結果データおよび測定条件を考慮して、図7における充電動作時の所定時間(A)は約250ミリセカンド(mS)とし、図7および図8における過負荷検出電圧31の所定電圧(B)は約20ボルト(V)とし、図8における充電動作時の所定時間(C)は約10ミリセカンド(mS)とし、かつ上記の所定時間比率として、充電動作と充電停止動作とが略(1:8以上)となるように、各所定値を設定している。
以上のようにして、主コンデンサ2に対する短絡等の過負荷時は、一次コイル過電流検出回路9により、主コンデンサ2に対する充電電流を制限することができる。
また、主コンデンサ低電圧検出回路30により、充電動作開始時において、主コンデンサ2の充電電圧が所定の時間経過後に所定の電圧に達していない場合は、主コンデンサ2が過負荷状態にあると判定して、主コンデンサ2に対して充電動作と充電停止動作を所定時間比率で交互に行う間欠駆動によりパルス幅制御を行うことができる。
また、主コンデンサ低電圧検出回路30により、充電完了時において、主コンデンサ2の充電電圧が所定の電圧以下になり、充電動作を再開して主コンデンサ2の充電電圧が所定の時間経過後に所定の電圧に達していない場合は、主コンデンサ2が過負荷状態にあると判定して、主コンデンサ2に対して充電動作と充電停止動作を所定時間比率で交互に行う間欠駆動によりパルス幅制御を行うことができる。
以上の結果、構成を非常に小型化できるとともに、低周波のみならず高周波で駆動させた場合において、主コンデンサ2が短絡等の過負荷状態になった場合でも、過電流による発熱を起こすことなく回路素子を保護することができる。
本発明のストロボ装置は、構成を非常に小型化できるとともに、低周波のみならず高周波で駆動させた場合において、主コンデンサが短絡等の過負荷状態になった場合でも、過電流による発熱を起こすことなく回路素子を保護することができるもので、ストロボ装置等およびその機能を有する特定用途集積回路装置等に適用できる。
本発明のストロボ装置の実施の形態の構成図 同実施の形態の電源投入直後の要部波形図 同実施の形態の中電圧値状態の要部波形図 同実施の形態の高電圧値状態の要部波形図 同実施の形態の撮影後の再充電状態の要部波形図 同実施の形態の主コンデンサ2の端子電圧と二次側放電時間係数の関係図 同実施の形態の過負荷状態時の要部波形図とタイミングチャート(1) 同実施の形態の過負荷状態時の要部波形図とタイミングチャート(2) 同実施の形態の過負荷状態時の過負荷状態判定による間欠動作時のトランス発熱対策の確認実験結果の説明図
符号の説明
T1 発振トランス
Q1 電界効果トランジスタ
D1 ダイオード
Q2 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ
1 制御集積回路装置(特定用途集積回路装置)
2 主コンデンサ
3 キセノン管
4 高圧トリガ回路
5 最大デューティ設定電圧発生回路
6 三角波電圧発生回路
7 ソフトスタート電圧発生回路
8 比較器
9 一次コイル過電流検出回路
10 フル充電検出回路
11 ソフトスタート電圧キャンセル回路
12 アンドゲート
13 駆動回路
R2 抵抗(時定数決定素子)
14 コンデンサ(時定数決定素子)
19、20 外部接続端子
30 主コンデンサ低電圧検出回路

Claims (14)

  1. 他励式DC/DCコンバータを介して主コンデンサを充電し、主コンデンサのエネルギーでストロボ発光するストロボ装置において、
    前記他励式DC/DCコンバータの一次側での通電パルス幅を制御するパルス幅制御回路を設け、
    このパルス幅制御回路を、
    前記他励式DC/DCコンバータの一次側での通電パルス幅を、段階的に最大パルス幅まで広げるPWMソフトスタート駆動を実行するとともに、
    前記PWMソフトスタート駆動を継続しても前記主コンデンサの充電電圧が所定の電圧に達しない場合は、前記他励式DC/DCコンバータに対する過負荷状態であると判定し、前記主コンデンサに対して充電動作と充電停止動作を交互に行う間欠駆動により、前記パルス幅制御を実行するよう構成した
    ことを特徴とするストロボ装置。
  2. 他励式DC/DCコンバータを介して主コンデンサを充電し、主コンデンサのエネルギーでストロボ発光するストロボ装置において、
    前記他励式DC/DCコンバータの一次側での通電パルス幅を制御するパルス幅制御回路を設け、
    このパルス幅制御回路を、
    充電時において主コンデンサが所定の低電圧未満の場合には、前記他励式DC/DCコンバータの一次側での通電パルス幅を、段階的に最大パルス幅まで広げるPWMソフトスタート駆動を実行し、主コンデンサが所定の低電圧以上の場合には、前記最大パルス幅でPWM駆動を実行するとともに、
    前記充電による前記主コンデンサの充電電圧が所定の時間経過後に所定の電圧に達していない場合は、前記他励式DC/DCコンバータに対する過負荷状態であると判定し、前記主コンデンサに対して充電動作と充電停止動作を所定時間比率で交互に行う間欠駆動により、前記パルス幅制御を実行するよう構成した
    ことを特徴とするストロボ装置。
  3. 他励式DC/DCコンバータを介して主コンデンサを充電し、主コンデンサのエネルギーでストロボ発光するストロボ装置において、
    前記他励式DC/DCコンバータの一次側での通電パルス幅を制御するパルス幅制御回路を設け、
    このパルス幅制御回路を、
    充電時において主コンデンサが所定の低電圧未満の場合には、前記他励式DC/DCコンバータの一次側での通電パルス幅を、段階的に最大パルス幅まで広げるPWMソフトスタート駆動を実行し、主コンデンサが所定の低電圧以上の場合には、前記最大パルス幅でPWM駆動を実行し、かつ、前記主コンデンサが所定の低電圧未満の場合に他励式DC/DCコンバータの一次側での通電パルス幅を段階的に最大パルス幅まで広げるPWMソフトスタート駆動中に、前記主コンデンサが所定の電圧に達したことを検出してPWMソフトスタート駆動を終了して最大パルス幅でPWM駆動を実行するとともに、
    前記充電による前記主コンデンサの充電電圧が所定の時間経過後に所定の電圧に達していない場合は、前記他励式DC/DCコンバータに対する過負荷状態であると判定し、前記主コンデンサに対して充電動作と充電停止動作を所定時間比率で交互に行う間欠駆動により、前記パルス幅制御を実行するよう構成した
    ことを特徴とするストロボ装置。
  4. パルス幅制御回路を、
    一定繰り返し周波数の三角波を発生する三角波電圧発生回路と、
    充電開始後の時間経過に伴って上昇するソフトスタート電圧を発生するソフトスタート電圧発生回路と、
    前記三角波と前記ソフトスタート電圧を比較して充電開始からの時間経過に伴って単一周波数で次第に通電期間が長くするデューティの信号を出力する比較器と、
    主コンデンサの端子電圧が設定電圧に上昇したことから検出してソフトスタート動作をキャンセルさせるソフトスタート電圧キャンセル回路と、
    主コンデンサがフル充電になるまでは前記比較器の出力に基づいて主コンデンサを充電し、フル充電されたことを検出して充電を終了するように作用する論理回路と、
    前記充電による前記主コンデンサの充電電圧が所定の時間経過後に所定の電圧に達していない場合は、前記他励式DC/DCコンバータに対する過負荷状態であると判定し、前記主コンデンサに対して充電動作と充電停止動作を所定時間比率で交互に行う間欠駆動により、前記パルス幅制御を行わせる手段とで構成した
    ことを特徴とする請求項2または請求項3記載のストロボ装置。
  5. パルス幅制御回路を、
    他励式DC/DCコンバータの一次側に過電流が流れたことを検出して前記論理回路をオフする一次コイル過電流検出回路を設けた
    ことを特徴とする請求項4記載のストロボ装置。
  6. 請求項4に記載のストロボ装置を構成する特定用途集積回路装置であって、
    単一周波数の三角波を発生する三角波電圧発生回路と、
    充電開始後の時間経過に伴って上昇するソフトスタート電圧を発生するソフトスタート電圧発生回路と、
    前記三角波と前記ソフトスタート電圧を比較して充電開始からの時間経過に伴って単一周波数で次第に通電期間が長くするデューティの信号を出力する比較器と、
    主コンデンサの端子電圧が設定電圧に上昇したことから検出してソフトスタート動作をキャンセルさせるソフトスタート電圧キャンセル回路と、
    主コンデンサがフル充電になるまでは前記比較器の出力に基づいて主コンデンサを充電し、フル充電されたことを検出して充電を終了するように作用する論理回路と、
    前記充電による前記主コンデンサの充電電圧が所定の時間経過後に所定の電圧に達していない場合は、前記他励式DC/DCコンバータに対する過負荷状態であると判定し、前記主コンデンサに対して充電動作と充電停止動作を所定時間比率で交互に行う間欠駆動により、前記パルス幅制御を行わせる手段とを構築した
    ことを特徴とする特定用途集積回路装置。
  7. 過電流の発生を検出して前記論理回路をオフする一次コイル過電流検出回路を設けた
    ことを特徴とする請求項6記載の特定用途集積回路装置。
  8. 三角波電圧発生回路とソフトスタート電圧発生回路のうちの少なくとも一方の回路の時定数決定素子を接続する外部接続端子を設けた
    ことを特徴とする請求項6または請求項7記載の特定用途集積回路装置。
  9. 請求項2から請求項5のいずれかに記載のストロボ装置であって、
    前記主コンデンサに対して過負荷状態であると判定するための、前記主コンデンサに対する充電動作時の前記所定の時間は、
    前記パルス幅制御の駆動周波数、電源電圧および電流、前記主コンデンサの容量、前記主コンデンサの充電電圧、前記主コンデンサへの充電効率の各値に応じて、前記負荷状態が正常な場合に、前記主コンデンサの電圧が、前記所定の電圧と比較して正常と判定できる電圧に既に到達しているための必要最小限の時間を設定した
    ことを特徴とするストロボ装置。
  10. 請求項9に記載のストロボ装置であって、
    前記主コンデンサに対する過負荷状態の判定時に、前記主コンデンサの充電電圧に対する比較基準となる前記所定の電圧は、
    前記主コンデンサが短絡した状態で発生する再起電圧よりも高く、正常な負荷状態でのストロボ発光後の前記主コンデンサの電圧よりも低い電圧に設定した
    ことを特徴とするストロボ装置。
  11. 請求項10に記載のストロボ装置であって、
    前記充電動作と充電停止動作の所定時間比率は、
    充電停止時間が充電時間に対して十分長くなるように設定するとともに、
    前記充電停止時間は、
    電源をオンして駆動を開始した後に、動作中の発熱により構成部品が破損あるいは破壊しない温度範囲となるような必要最小限の時間に設定した
    ことを特徴とするストロボ装置。
  12. 請求項6から請求項8のいずれかに記載の特定用途集積回路装置であって、
    前記主コンデンサに対して過負荷状態であると判定するための、前記主コンデンサに対する充電動作時の前記所定の時間は、
    前記パルス幅制御の駆動周波数、電源電圧および電流、前記主コンデンサの容量、前記主コンデンサの充電電圧、前記主コンデンサへの充電効率の各値に応じて、前記負荷状態が正常な場合に、前記主コンデンサの電圧が、前記所定の電圧と比較して正常と判定できる電圧に既に到達しているための必要最小限の時間を設定した
    ことを特徴とする特定用途集積回路装置。
  13. 請求項12に記載の特定用途集積回路装置であって、
    前記主コンデンサに対する過負荷状態の判定時に、前記主コンデンサの充電電圧に対する比較基準となる前記所定の電圧は、
    前記主コンデンサが短絡した状態で発生する再起電圧よりも高く、正常な負荷状態でのストロボ発光後の前記主コンデンサの電圧よりも低い電圧に設定した
    ことを特徴とする特定用途集積回路装置。
  14. 請求項13に記載の特定用途集積回路装置であって、
    前記充電動作と充電停止動作の所定時間比率は、
    充電停止時間が充電時間に対して十分長くなるように設定するとともに、
    前記充電停止時間は、
    電源をオンして駆動を開始した後に、動作中の発熱により構成部品が破損あるいは破壊しない温度範囲となるような必要最小限の時間に設定した
    ことを特徴とする特定用途集積回路装置。
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