JP2004194387A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リンギングチョークコンバータ方式のスイッチング電源装置11において、起動特性を向上し、かつ低消費電力化を図る。
【解決手段】電源投入時に直流電源電圧を主スイッチング素子Qのゲートに与え、スイッチング動作を起動させる起動回路15に関連して、該起動回路15で得られた起動電圧を保持する保持回路19を設ける。したがって、従来では、電源電圧が低かったり、負荷が重い状態で起動すると、2次側の出力電圧が確立されず、このためリンギングパルスの波高値がオン閾値電圧に満たず、起動不良を生じていたのに対して、本発明では、オフ駆動から速やかにゲート電位を上昇させて再度オンさせることを繰返し、円滑に定常発振状態へと移行できる。これによって、起動抵抗R1,R2を小さくすることなく、低電源電圧や重負荷でも容易に起動するようになり、起動特性を向上し、かつ低消費電力化を図ることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆるリンギングチョークコンバータ(RCC)方式のスイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
前記RCC方式のスイッチング電源装置は、主スイッチング素子のオン期間中に変圧器内に励磁エネルギを蓄積するとともに、変圧器の制御巻線に誘起される電圧から得た電流および2次側からのフィードバック電流によってコンデンサを充電し、その充電電圧が所定電圧となると制御スイッチング素子が前記主スイッチング素子の制御端子をオフ駆動し、そのオフ期間に、前記変圧器内に蓄積されていた励磁エネルギを2次側に出力し、出力終了後に変圧器の制御巻線に発生するリンギングパルスを前記主スイッチング素子の制御端子に帰還し、該主スイッチング素子を再びオン駆動することで定常発振を行う。そして、負荷が重くなる程、自動的に前記オフ期間およびオン期間が長く、すなわちスイッチング周波数が低下して、2次側出力電圧を所定の定電圧に維持するので、PWM方式のスイッチング電源装置のような複雑な制御回路が不要であり、かつ該制御回路を動作させるとともに、パルス幅の基準となる電圧を発生するための電源回路も不要であり、低コストな電源装置に好適であり、広く用いられている。
【0003】
図8は、前記RCC方式の典型的な従来技術のスイッチング電源装置1の電気回路図である。このスイッチング電源装置1は、大略的に、変圧器tの1次巻線n1に主スイッチング素子qを直列接続し、前記変圧器tの制御巻線n3の出力を、制御回路2を介してこの主スイッチング素子qに帰還させて発振を継続させるように構成されている。
【0004】
図示しない電源回路によって商用交流を整流して得られた直流電流またはバッテリからの直流電流が、入力端子p1,p2間に入力され、ハイレベル側の電源ライン3とローレベル側の電源ライン4との間に、直流電源電圧が出力される。前記電源ライン3,4間には、前記のように変圧器tの1次巻線n1と、主スイッチング素子qとの直列回路が接続されている。前記主スイッチング素子qは、たとえばバイポーラトランジスタや電界効果型トランジスタなどで実現され、この図8の例では、電界効果型トランジスタで示している。前記電源ライン3,4間にはまた、起動回路5を介して前記制御回路2が接続されている。
【0005】
前記起動回路5は、各回路部品のショート・オープン試験時に、ショートしても制御回路2に試験用の高電圧が直接印加されないように、2段の起動抵抗r1,r2から構成されている。
【0006】
電源投入、すなわち入力端子p1,p2間に直流電源電圧が印加されると、前記起動抵抗r1,r2と制御回路2内の起動抵抗r3との分圧値で、主スイッチング素子q内の接合容量および直流カット用コンデンサc1が充電され始め、これによって主スイッチング素子qのゲート電位が上昇し始める。前記ゲート電位がオン閾値電圧、たとえば3V以上となると、該主スイッチング素子qがオンし、1次巻線n1に、図8において上向き方向の電圧が印加されて、励磁エネルギが蓄積される。
【0007】
前記変圧器tの制御巻線n3には、前記主スイッチング素子qのオン時に、図8において上向き方向の電圧が誘起され、その誘起電圧によってバイアス抵抗r4および前記直流カット用のコンデンサc1を介して、主スイッチング素子qのゲートに電流が与えられ、これによって主スイッチング素子qはオン状態を維持する。
【0008】
また、前記主スイッチング素子qのオン時に制御巻線n3に誘起された上向き方向の電圧による電流は、前記制御回路2のフォトカプラpcのフォトトランジスタtr1を介して、コンデンサc2の一方の端子に与えられ、このコンデンサc2の他方の端子は前記ローレベルの電源ライン4に接続されている。したがって、該コンデンサc2は、前記上向き方向の電圧で充電され、2次側出力電圧が高くなる程、フォトトランジスタtr1を介する充電電流が大きくなり、該コンデンサc2の端子間電圧は速く上昇する。前記コンデンサc2の端子間電圧は、主スイッチング素子qのゲート−ソース間に介在される制御トランジスタtr2のベースに与えられており、該端子間電圧が制御トランジスタtr2のオン閾値電圧、たとえば0.6V以上となると、該制御トランジスタtr2がオンし、これによって主スイッチング素子qのゲート電位が急速に低下し、該主スイッチング素子qはオフ駆動される。
【0009】
したがって、2次側出力電圧が高くなる程、すなわち軽負荷である程、コンデンサc2の端子間電圧が速く上昇し、主スイッチング素子qが速くオフ駆動される。前記コンデンサc2にはまた、制御巻線n3で誘起された電流が抵抗r5を介して与えられている。これらの抵抗r5およびコンデンサc2の直列回路は、制御巻線n3と並列に接続され、過電流保護回路を構成している。この過電流保護回路によって、2次側短絡などが生じても、主スイッチング素子qのオン期間が所定期間に制限され、該主スイッチング素子qの保護が図られている。
【0010】
また、主スイッチング素子qがオフすると、制御巻線n3には、図8の下向き方向に電圧が誘起され、その誘起電圧によって、前記コンデンサc2と抵抗r5との直列回路に電流が流れ、該コンデンサc2の電荷が引き抜かれて、主スイッチング素子qの次のオン動作のための準備が行われる。
【0011】
一方、主スイッチング素子qががオフした直後から、変圧器tに蓄積されていた励磁エネルギの2次巻線n2への出力が開始され、該2次巻線n2に誘起された直流電流は、ダイオードd1を介して平滑コンデンサc3に与えられ、該平滑コンデンサc3で平滑化された後、出力電源ライン6,7を介して出力端子p3,p4から、図示しない負荷回路へ出力される。前記出力電源ライン6,7間には、電圧検出回路8が介在されている。この電圧検出回路8は、分圧抵抗や前記フォトカプラpcなどを備えて構成されており、前記フォトカプラpcの図示しない発光ダイオードが前記出力電圧に対応した輝度で点灯駆動され、前記出力電圧の値が前記フォトトランジスタtr1を介して、1次側の制御回路2へフィードバックされる。
【0012】
こうして、変圧器tに蓄積されていた励磁エネルギが2次巻線n2から全て放出されると、1次巻線n1が有する寄生容量c4に蓄積されていたエネルギが該1次巻線n1から放出され、寄生容量c4と該1次巻線n1との間で電気的共振(リンギング)が発生する。このリンギングパルスは、1次巻線n1と磁気的に結合している制御巻線n3に伝達され、バイアス抵抗r4および直流カット用コンデンサc1を介して主スイッチング素子qのゲートに与えられる。前記主スイッチング素子qのゲートに与えられるリンギングパルスは、定常発振状態で該主スイッチング素子qのオン閾値電圧以上となるように設定されており、これによって該主スイッチング素子qがオンする。このようにして、継続して主スイッチング素子qがオン/オフ駆動され、初期発振状態から、定常発振状態へ移行する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように構成されるRCC方式のスイッチング電源装置1では、該スイッチング電源装置1が起動する際に、起動抵抗r1,r2から供給される電流に依存する初期発振状態がまず一定期間存在し、その後自律的な定常発振状態へ移行する。しかしながら、起動時の直流電源電圧や負荷状態によっては、前記の初期発振状態から、定常発振動作へ移行しない状態で安定してしまう起動不良が発生するという問題がある。特に、直流電源電圧が低かったり、負荷が重い状態で起動すると、2次側の出力電圧が確立されず、このため前記リンギングパルスの波高値が前記オン閾値電圧に満たず(前記リンギングパルスが空振りし)、再び起動抵抗r1,r2で得られる電圧が前記オン閾値電圧以上となるまで主スイッチング素子qがオンせず、この状態で安定し、起動不良となる。その様子を、図9〜図11を用いて詳述する。
【0014】
図9は、前記初期発振状態の各部の波形を示す図であり、図10は、それを模式的に示した図である。VdsはソースがGND電位に接続された主スイッチング素子qのドレイン電圧波形、Isは2次巻線n2から放出される電流波形、Vgsは主スイッチング素子qのゲート電圧波形を示す。
【0015】
また、図11は、前記初期発振状態の主スイッチング素子qのゲート電圧波形を拡大した図である。この図11の参照符aで示すピークは、参照符w1で示す2次巻線n2からの電流放出期間が終了した際、寄生容量c4と1次巻線n1との間で発生する前記リンギングパルスが、1次巻線n1と磁気的に結合している制御巻線n3に現れたものである。
【0016】
参照符w2で示す期間は,起動抵抗r1,r2から供給される電流によって主スイッチング素子q内の接合容量およびコンデンサc1が充電され、主スイッチング素子qのゲート電位が緩やかに上昇している期間である。参照符w3で示す期間のピークは、主スイッチング素子qのゲート電位がオン閾値電圧以上となり、該主スイッチング素子qがオンすることによって、1次巻線n1に電流が流れ、制御巻線n3に図8の上向きの電圧が誘起された状態である。この制御巻線n3に誘起された電圧は、前述のようにバイアス抵抗r4および直流カット用のコンデンサc1を介して主スイッチング素子qのゲートに与えられ、これによって主スイッチング素子qはオン状態を維持する。
【0017】
参照符aで示すリンギングパルスの波高値は、電源起動の初期段階においては、2次側の出力電圧が確立されていないので、参照符Vthで示す主スイッチング素子qのオン閾値電圧よりも低くなり、このリンギングパルスによって主スイッチング素子qはオンしない。したがって、前記主スイッチング素子q内の接合容量およびコンデンサc1を起動抵抗r1,r2から供給される電流によって充電し、ゲート電位をさらに上昇させてオン閾値電圧以上にするためには、前記参照符w2で示す期間を要する。
【0018】
その後、2次側の出力電圧の上昇に伴って前記リンギングパルスの波高値は徐々に大きくなり、やがては前記オン閾値電圧Vth以上となる。ここに至って、起動抵抗r1,r2からの電流による助けを必要とせず、リンギングパルスのみで主スイッチング素子qがオンする状態となり、定常発振の状態に至る。しかしながら、前述のように直流電源電圧が低かったり、負荷が重い場合には、2次側の出力電圧が確立されず、前記参照符aで示すリンギングパルスの波高値は、前記オン閾値電圧Vthに至らない状態で安定してしまい、前記起動不良となる。
【0019】
そこで、このような起動不良を改善する手法として、一般的には、起動抵抗r1,r2の抵抗値を小さく設定し、該起動抵抗r1,r2からの電流値を増大させる手法がある。これによって、前記参照符w2で示す主スイッチング素子qのゲート電位がオン閾値電圧Vthへ至る迄の待機期間を短くし、単位時間当りのオン/オフ回数を相対的に増加させることで、前記2次側出力電圧の確立が容易になる。
【0020】
ところが、前記起動抵抗r1,r2の抵抗値を小さくすることは、該起動抵抗r1,r2で消費される電力の増大を招来し、特に軽負荷時は変換効率が顕著に悪化するという問題がある。
【0021】
本発明の目的は、起動特性を向上することができるとともに、低消費電力化を図ることができるリンギングチョークコンバータ方式のスイッチング電源装置を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明のスイッチング電源装置は、リンギングチョークコンバータ方式のスイッチング電源装置において、起動回路に関連して、前記起動回路で得られた起動電圧を保持する保持手段を設けることを特徴とする。
【0023】
上記の構成によれば、主スイッチング素子のオン期間中に変圧器内に励磁エネルギを蓄積するとともに、変圧器の制御巻線に誘起される電圧から得た電流および2次側からのフィードバック電流によってコンデンサを充電し、その充電電圧が所定電圧となると制御スイッチング素子が前記主スイッチング素子の制御端子をオフ駆動し、そのオフ期間に、前記変圧器内に蓄積されていた励磁エネルギを2次側に出力し、出力終了後に変圧器の制御巻線に発生するリンギングパルスを前記主スイッチング素子の制御端子に帰還し、該主スイッチング素子を再びオン駆動することで定常発振を行うようにしたリンギングチョークコンバータ方式のスイッチング電源装置において、電源投入時に直流電源電圧を前記主スイッチング素子の制御端子に与え、オン閾値電圧以上となることで前記主スイッチング素子をオンさせ、スイッチング動作を起動させる起動回路に関連して、該起動回路で得られた起動電圧を保持する保持手段を設ける。
【0024】
したがって、従来では、特に直流電源電圧が低かったり、負荷が重い状態で起動すると、2次側の出力電圧が確立されず、このため前記リンギングパルスの波高値が前記オン閾値電圧に満たず(前記リンギングパルスが空振りし)、再び起動回路で得られる電圧が前記オン閾値電圧以上となるまで主スイッチング素子がオンせず、起動不良を生じていたのに対して、一旦上昇した起動電圧を保持手段で保持しておくことで、制御スイッチング素子のオフ駆動から速やかに主スイッチング素子の制御端子の電位を上昇させて該主スイッチング素子を再度オンさせることを繰返し、円滑に前記定常発振状態へと移行させることができる。このように定常発振までの主スイッチング素子の制御端子への電流供給を、前記起動回路だけに頼らず、保持手段からも行い、発振を継続させることで、低電源電圧や重負荷でも容易に起動するようになり、起動特性を向上することができる。
【0025】
また、主スイッチング素子のオフ時に殆どGND電位となっている主スイッチング素子の制御端子の電位を、起動回路からの電流だけで立ち上げるには、該起動回路の抵抗値が小さくなり、該起動回路での消費電力が大きくなるのに対して、前記のように一旦上昇した起動電圧を保持手段で保持しておくことで、前記起動回路の抵抗値を大きくし、低消費電力化を図ることができるとともに、2次側短絡時の短絡電流も抑えることができる。
【0026】
また、本発明のスイッチング電源装置では、前記保持手段は、前記起動回路からの電流で充電される起動コンデンサと、前記起動コンデンサの充放電電流を制限する電流制限抵抗と、前記起動コンデンサの充電電圧を前記電流制限抵抗と起動回路との接続点から取出し、主スイッチング素子の制御端子に与える逆流防止用のダイオードとを備えて構成され、前記起動コンデンサおよび電流制限抵抗の時定数が、スイッチング周期の時間単位では前記起動コンデンサの充電電圧が変動しない大きさに設定されることを特徴とする。
【0027】
上記の構成によれば、主スイッチング素子の制御端子に接続される電流制限抵抗と起動コンデンサとの直列回路は、主スイッチング素子のオフ時に制御スイッチング素子によって短絡されることになるけれども、前記スイッチング周期に対して、該スイッチング周期の時間単位では前記起動コンデンサの充電電圧が変動しない充分大きな時定数で、略一定に維持され、前記定常発振状態となるまで、主スイッチング素子のオン駆動を繰返すことができる。
【0028】
したがって、従来の起動回路に、上記のような僅かな部品を追加するだけで、確実な起動および低消費電力化を実現することができる保持手段を具体的に構成することができる。
【0029】
さらにまた、本発明のスイッチング電源装置では、前記保持手段は、前記起動回路からの電流で充電される起動コンデンサと、前記起動コンデンサの充放電電流を制限する電流制限抵抗とを備えて構成され、前記起動コンデンサの充電電圧を前記電流制限抵抗と起動回路との接続点から主スイッチング素子の制御端子に与えることで、主スイッチング素子のオン期間中に変圧器の制御巻線に誘起される電圧から得た電流によって前記起動コンデンサを充電することを特徴とする。
【0030】
上記の構成によれば、主スイッチング素子の制御端子に接続される電流制限抵抗と起動コンデンサとの直列回路は、主スイッチング素子のオフ時に制御スイッチング素子によって短絡されることになるけれども、前記起動コンデンサは主スイッチング素子のオン期間中に変圧器の制御巻線に誘起される電圧から得た電流によっても充電されているので、前記電流制限抵抗の抵抗値を適宜設定することで、前記定常発振状態となるまで、主スイッチング素子のオン駆動を繰返すことができる。
【0031】
したがって、従来の起動回路に、上記のような僅かな部品を追加するだけで、確実な起動および低消費電力化を実現することができる保持手段を具体的に構成することができるとともに、前記起動コンデンサをむやみに大きな容量にする必要はなく、コンパクトに実現することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について、図1〜図4および前記図9〜図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0033】
図1は、本発明の実施の一形態のスイッチング電源装置11の電気回路図である。このスイッチング電源装置11は、大略的に、変圧器Tの1次巻線N1に主スイッチング素子Qを直列接続し、前記変圧器Tの制御巻線N3の出力を、制御回路12を介してこの主スイッチング素子Qに帰還させて発振を継続させるように構成されている。
【0034】
図示しない電源回路によって商用交流を整流して得られた直流電流またはバッテリからの直流電流が、入力端子P1,P2間に入力され、ハイレベル側の電源ライン13とローレベル側の電源ライン14との間に、直流電源電圧が出力される。前記電源ライン13,14間には、前記のように変圧器Tの1次巻線N1と、主スイッチング素子Qとの直列回路が接続されている。前記主スイッチング素子Qは、たとえばバイポーラトランジスタや電界効果型トランジスタなどで実現され、この図1の例では、電界効果型トランジスタで示している。前記電源ライン13,14間にはまた、起動回路15を介して前記制御回路12が接続されている。
【0035】
前記起動回路15は、各回路部品のショート・オープン試験時に、ショートしても制御回路12に試験用の高電圧が直接印加されないように、2段の起動抵抗R1,R2から構成されている。
【0036】
電源投入、すなわち入力端子P1,P2間に直流電源電圧が印加されると、前記起動抵抗R1,R2と制御回路12内の起動抵抗R3との分圧値で、主スイッチング素子Q内の接合容量および直流カット用コンデンサC1が充電され始め、これによって主スイッチング素子Qのゲート電位が上昇し始める。前記ゲート電位がオン閾値電圧、たとえば3V以上となると、該主スイッチング素子Qがオンし、1次巻線N1に、図1において上向き方向の電圧が印加されて、励磁エネルギが蓄積される。
【0037】
前記変圧器Tの制御巻線N3には、前記主スイッチング素子Qのオン時に、図1において上向き方向の電圧が誘起され、その誘起電圧によってバイアス抵抗R4および前記直流カット用のコンデンサC1を介して、主スイッチング素子Qのゲートに電流が与えられ、これによって主スイッチング素子Qはオン状態を維持する。
【0038】
また、前記主スイッチング素子Qのオン時に制御巻線N3に誘起された上向き方向の電圧による電流は、前記制御回路12のフォトカプラPCのフォトトランジスタTR1を介して、コンデンサC2の一方の端子に与えられ、このコンデンサC2の他方の端子は前記ローレベルの電源ライン14に接続されている。したがって、該コンデンサC2は、前記上向き方向の正極性の電圧で充電され、2次側出力電圧が高くなる程、フォトトランジスタTR1を介する充電電流が大きくなり、該コンデンサC2の端子間電圧は速く上昇する。前記コンデンサC2の端子間電圧は、主スイッチング素子Qのゲート−ソース間に介在される制御トランジスタTR2のベースに与えられており、該端子間電圧が制御トランジスタTR2のオン閾値電圧、たとえば0.6V以上となると、該制御トランジスタTR2がオンし、これによって主スイッチング素子Qのゲート電位が急速に低下し、該主スイッチング素子Qはオフ駆動される。
【0039】
したがって、2次側出力電圧が高くなる程、すなわち軽負荷である程、コンデンサC2の端子間電圧が速く上昇し、主スイッチング素子Qが速くオフ駆動される。前記コンデンサC2にはまた、制御巻線N3で誘起された電流が抵抗R5を介して与えられている。これらの抵抗R5およびコンデンサC2の直列回路は、制御巻線N3と並列に接続され、過電流保護回路を構成している。この過電流保護回路によって、2次側短絡などが生じても、主スイッチング素子Qのオン期間が所定期間に制限され、該主スイッチング素子Qの保護が図られている。
【0040】
また、主スイッチング素子Qがオフすると、制御巻線N3には、図1の下向き方向に電圧が誘起され、その誘起電圧によって、前記コンデンサC2と抵抗R5との直列回路に電流が流れ、該コンデンサC2の電荷が引き抜かれて、主スイッチング素子Qの次のオン動作のための準備が行われる。
【0041】
一方、主スイッチング素子Qががオフした直後から、変圧器Tに蓄積されていた励磁エネルギの2次巻線N2への出力が開始され、該2次巻線N2に誘起された直流電流は、ダイオードD1を介して平滑コンデンサC3に与えられ、該平滑コンデンサC3で平滑化された後、出力電源ライン16,17を介して出力端子P3,P4から、図示しない負荷回路へ出力される。前記出力電源ライン16,17間には、電圧検出回路18が介在されている。この電圧検出回路18は、分圧抵抗や前記フォトカプラPCなどを備えて構成されており、前記フォトカプラPCの図示しない発光ダイオードが前記出力電圧に対応した輝度で点灯駆動され、前記出力電圧の値が前記フォトトランジスタTR1を介して、1次側の制御回路12へフィードバックされる。
【0042】
こうして、変圧器Tに蓄積されていた励磁エネルギが2次巻線N2から全て放出されると、1次巻線N1が有する寄生容量C4に蓄積されていたエネルギが該1次巻線N1から放出され、寄生容量C4と該1次巻線N1との間で電気的共振(リンギング)が発生する。このリンギングパルスは、1次巻線N1と磁気的に結合している制御巻線N3に伝達され、バイアス抵抗R4および直流カット用コンデンサC1を介して主スイッチング素子Qのゲートに与えられる。前記主スイッチング素子Qのゲートに与えられるリンギングパルスは、定常発振状態で該主スイッチング素子Qのオン閾値電圧以上となるように設定されており、これによって該主スイッチング素子Qがオンする。このようにして、継続して主スイッチング素子Qがオン/オフ駆動され、初期発振状態から、定常発振状態へ移行する。以上の構成は、前述の図8で示す従来のスイッチング電源装置1と同様である。
【0043】
注目すべきは、このスイッチング電源装置11では、前記起動回路15に関連して、該起動回路15で得られた起動電圧を保持する保持回路19が設けられていることである。前記保持回路19は、前記起動回路15からの電流で充電される起動コンデンサC5と、前記起動コンデンサC5の充放電電流を制限する電流制限抵抗R6と、前記起動コンデンサC5の充電電圧を前記電流制限抵抗R6と起動回路15との接続点から取出し、主スイッチング素子Qのゲートに与えるために、アノードが前記接続点に接続され、カソードが前記主スイッチング素子Qのゲートに接続される逆流防止用のダイオードD2とを備えて構成される。
【0044】
そして、前記起動コンデンサC5および電流制限抵抗R6の時定数が、スイッチング周期の時間単位では前記起動コンデンサC5の充電電圧が変動しない大きさに充分大きく設定される。たとえば、前記定常発振状態でのスイッチング周波数は55kHz、したがって前記スイッチング周期が18.2μsecであるのに対して、前記起動コンデンサC5の容量が1μF、前記電流制限抵抗R6の抵抗値が2.2kΩ、したがって時定数が2200μsecの、約100倍に選ばれる。前記起動コンデンサC5の容量が大きくなると、立ち上がり難くなり、前記電流制限抵抗R6の抵抗値が小さくなると、電流定格上の問題が生じる可能性があるので、前記時定数は、好ましくは1000〜5000μsecに選ばれる。
【0045】
したがって、電源が投入されると、起動抵抗R1、R2から供給される電流が前記主スイッチング素子Qの接合容量および直流カット用のコンデンサC1を充電するとともに、この保持回路19内の起動コンデンサC5を充電する。そして、主スイッチング素子Qがオンからオフした際、該主スイッチング素子Qのゲート電位が低下し、前記起動コンデンサC5に蓄えられた電荷も、電流制限抵抗R6から逆流防止用のダイオードD2を介して放電されるけれども、前述のように該起動コンデンサC5および電流制限抵抗R6の時定数が、スイッチング周期に対して充分大きく設定されているので、起動コンデンサC5の充電電荷の変動量は少なく、スイッチング周期の時間単位のレベルでは、該起動コンデンサC5の充電電圧は殆ど変化しない。
【0046】
したがって、次回の発振動作は、保持回路19のない前記図8の従来技術の場合、前記図10のVgsに示すように、主スイッチング素子Qのゲートへのチャージは起動抵抗r1,r2を介して供給される電流のみによって行われるので、前記図11において参照符w2で示す充電期間が長くなってしまうのに対して、この保持回路19を追加することで、図2のVgsに示すように、主スイッチング素子Qのゲートへのチャージは起動抵抗R1,R2を介して供給される電流に加え、起動コンデンサC5に前回充電されていた電荷を持ち越しており、該起動コンデンサC5からも同時に電流が供給されるので、変圧器Tの2次巻線N2からの電流放出が終了した直後から主スイッチング素子Qのゲート電位が上昇し、またその上昇も早く、従来技術に比べて早い段階で次のオン閾値電圧Vthに到達する。このようにして、初期発振状態において主スイッチング素子Qのオフ期間が短くなり、従来技術と比較して2次側電圧の確立が早期に行われる。
【0047】
図3に、初期発振状態の各部の波形を示す。図9の従来の波形と比較して、これらの図の時間軸である横軸のスケールは同一であるが、本発明では、主スイッチング素子Qのオフ期間が短縮されたことによって、単位時間当りのスイッチングの回数が格段に多くなり、その結果、参照符Isで示す2次巻線N2から放出される電流の三角波の斜辺も早期に急峻になってゆくことが理解される。
【0048】
ここで、図4に示すとおり、RCC方式のスイッチング電源では、前記2次巻線N2からの電流Isの斜辺の傾きは、一般的に該2次巻線N2に現れるフライバック期間の電圧Vsに比例する。したがって、上述のように三角波の斜辺が急峻になることで、従来技術に比べ、早期に2次巻線N2のVs電圧が確立していると言える。
【0049】
以上のように、一旦上昇した起動電圧を保持回路19で保持しておくことで、制御トランジスタTR2のオフ駆動から速やかに主スイッチング素子Qのゲート電位を上昇させて該主スイッチング素子Qを再度オンさせることを繰返し、円滑に定常発振状態へと移行させることができる。こうして、定常発振までの主スイッチング素子Qのゲートへの電流供給を、前記起動抵抗R1,R2だけに頼らず、保持回路19からも行い、発振を継続させることで、低電源電圧や重負荷でも容易に起動するようになり、起動特性を向上することができる。
【0050】
また、主スイッチング素子Qのオフ時に殆どGND電位となっている該主スイッチング素子Qのゲート電位を、起動抵抗R1,R2からの電流だけで立ち上げるには、該起動抵抗R1,R2の抵抗値が小さくなり、該起動抵抗での消費電力が大きくなるのに対して、前記のように一旦上昇した起動電圧を保持回路19で保持しておくことで、前記起動抵抗R1,R2の抵抗値を大きくし、低消費電力化を図ることができるとともに、2次側短絡時の短絡電流も抑えることができる。
【0051】
さらにまた、前記保持回路19は、起動コンデンサC5と、電流制限抵抗R6と、逆流防止用のダイオードD2とで構成されるので、従来の起動回路15に対して、僅かな部品の追加で実現することができる。
【0052】
本発明の実施の他の形態について、図5〜図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0053】
図5は、本発明の実施の他の形態のスイッチング電源装置21の電気回路図である。このスイッチング電源装置21は、前述のスイッチング電源装置11に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。注目すべきは、このスイッチング電源装置21では、起動電圧を保持する保持回路29が、前記起動回路15からの電流で充電される起動コンデンサC5aと、前記起動コンデンサC5aの充放電電流を制限する電流制限抵抗R6aとを備えて構成され、前記起動コンデンサC5aの充電電圧を、前記電流制限抵抗R6aと起動回路15との接続点から主スイッチング素子Qのゲートに直接与えるようにし、主スイッチング素子Qのオン期間中に、変圧器Tの制御巻線N3に誘起される電圧から得た電流によって、前記起動コンデンサC5aを充電するようにしたことである。
【0054】
前記電流制限抵抗R6aと起動コンデンサC5aとの直列回路は、主スイッチング素子Qのオフ時に制御トランジスタTR2によって短絡されることになるけれども、前記起動コンデンサC5aは主スイッチング素子Qのオン期間中に制御巻線N3に誘起される電圧から得た電流によっても充電されているので、前記電流制限抵抗R6aの抵抗値が或る程度大きければ、前記定常発振状態となるまで、主スイッチング素子Qのオン駆動を繰返すことができる。
【0055】
図6に、図1で示すスイッチング電源装置11の起動コンデンサC5の端子電圧の模式図を示し、図7に、このスイッチング電源装置21における起動コンデンサC5aの端子電圧の模式図を示す。スイッチングを開始する前は、前記起動コンデンサC5,C5aの端子電圧は共に上昇してゆく。スイッチングすると、起動コンデンサC5,C5aの電荷は主スイッチング素子Qのゲートに流れ込む。また、スイッチング後に制御巻線N3に誘起された電圧による電流は、ダイオードD2で阻止され、これによって起動コンデンサC5では、図6で示すように端子電圧は自然放電によって低下してゆく。これに対して、起動コンデンサC5aでは、前記主スイッチング素子Qのゲートに流れ込む電流よりも、制御巻線N3に誘起された電圧で充電される電流量の方が多くなり、図7で示すように端子電圧は上昇してゆく。
【0056】
したがって、このスイッチング電源装置21では、起動コンデンサC5aの容量を、スイッチング電源装置11の起動コンデンサC5よりも小さくすることができ、電源装置の小型化、低コスト化の点で有利である。また、同様の理由によって、起動抵抗R1,R2の抵抗値をスイッチング電源装置11より大きく設定することができ、該起動抵抗R1,R2での消費電力をより低減することができる。
【0057】
一方、前記スイッチング電源装置11では、起動後或る程度の期間が経過すると、前記起動コンデンサC5に蓄えられた電荷がゼロに近付いてゆくので、出力端短絡時の短絡電流を抑えることができる。
【0058】
【発明の効果】
本発明のスイッチング電源装置は、以上のように、リンギングチョークコンバータ方式のスイッチング電源装置において、電源投入時に直流電源電圧を主スイッチング素子の制御端子に与え、オン閾値電圧以上となることで前記主スイッチング素子をオンさせ、スイッチング動作を起動させる起動回路に関連して、該起動回路で得られた起動電圧を保持する保持手段を設ける。
【0059】
それゆえ、一旦上昇した起動電圧を保持手段で保持して、定常発振までの主スイッチング素子の制御端子への電流供給を、前記起動回路だけに頼らず、保持手段からも行い、発振を継続させるので、低電源電圧や重負荷でも容易に起動するようになり、起動特性を向上することができる。
【0060】
また、主スイッチング素子のオフ時に殆どGND電位となっている主スイッチング素子の制御端子の電位を、起動回路からの電流だけで立ち上げるには、該起動回路の抵抗値が小さくなり、該起動回路での消費電力が大きくなるのに対して、前記のように一旦上昇した起動電圧を保持手段で保持しておくことで、前記起動回路の抵抗値を大きくし、低消費電力化を図ることができるとともに、2次側短絡時の短絡電流も抑えることができる。
【0061】
また、本発明のスイッチング電源装置は、以上のように、前記保持手段を、前記起動回路からの電流で充電される起動コンデンサと、前記起動コンデンサの充放電電流を制限する電流制限抵抗と、前記起動コンデンサの充電電圧を前記電流制限抵抗と起動回路との接続点から取出し、主スイッチング素子の制御端子に与える逆流防止用のダイオードとを備えて構成し、前記起動コンデンサおよび電流制限抵抗の時定数を、スイッチング周期の時間単位では前記起動コンデンサの充電電圧が変動しない大きさに設定する。
【0062】
それゆえ、従来の起動回路に、上記のような僅かな部品を追加するだけで、確実な起動および低消費電力化を実現することができる保持手段を具体的に構成することができる。
【0063】
さらにまた、本発明のスイッチング電源装置は、以上のように、前記保持手段を、前記起動回路からの電流で充電される起動コンデンサと、前記起動コンデンサの充放電電流を制限する電流制限抵抗とを備えて構成し、前記起動コンデンサの充電電圧を前記電流制限抵抗と起動回路との接続点から主スイッチング素子の制御端子に与えることで、主スイッチング素子のオン期間中に変圧器の制御巻線に誘起される電圧から得た電流によって前記起動コンデンサを充電する。
【0064】
それゆえ、従来の起動回路に、上記のような僅かな部品を追加するだけで、確実な起動および低消費電力化を実現することができる保持手段を具体的に構成することができるとともに、前記起動コンデンサをむやみに大きな容量にする必要はなく、コンパクトに実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のスイッチング電源装置の電気回路図である。
【図2】図1で示すスイッチング電源装置における初期発振状態の各部の波形を模式的に示した図である。
【図3】図1で示すスイッチング電源装置における初期発振状態の各部の波形を示す図である。
【図4】RCC方式のスイッチング電源装置の変圧器の2次側電流波形の模式図である。
【図5】本発明の実施の他の形態のスイッチング電源装置の電気回路図である。
【図6】図1で示すスイッチング電源装置における起動コンデンサの端子電圧の模式図である。
【図7】図5で示すスイッチング電源装置における起動コンデンサの端子電圧の模式図である。
【図8】RCC方式の典型的な従来技術のスイッチング電源装置の電気回路図である。
【図9】図8で示すスイッチング電源装置における初期発振状態の各部の波形を示す図である。
【図10】図9を模式的に示した図である。
【図11】前記初期発振状態の主スイッチング素子のゲート電圧波形を拡大した図である。
【符号の説明】
11,21 スイッチング電源装置
12 制御回路
15 起動回路
18 電圧検出回路
19,29 保持回路(保持手段)
C1 直流カット用コンデンサ
C2 コンデンサ
C3 平滑コンデンサ
C4 寄生容量
C5,C5a 起動コンデンサ
D1 ダイオード
D2 逆流防止用のダイオード
N1 1次巻線
N2 2次巻線
N3 制御巻線
PC フォトカプラ
Q 主スイッチング素子
R1, R2,R3 起動抵抗
R4 バイアス抵抗
R5 抵抗
R6,R6a 電流制限抵抗
T 変圧器
TR1 フォトトランジスタ
TR2 制御トランジスタ

Claims (3)

  1. リンギングチョークコンバータ方式のスイッチング電源装置において、
    起動回路に関連して、前記起動回路で得られた起動電圧を保持する保持手段を設けることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記保持手段は、
    前記起動回路からの電流で充電される起動コンデンサと、
    前記起動コンデンサの充放電電流を制限する電流制限抵抗と、
    前記起動コンデンサの充電電圧を前記電流制限抵抗と起動回路との接続点から取出し、主スイッチング素子の制御端子に与える逆流防止用のダイオードとを備えて構成され、
    前記起動コンデンサおよび電流制限抵抗の時定数が、スイッチング周期の時間単位では前記起動コンデンサの充電電圧が変動しない大きさに設定されることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記保持手段は、
    前記起動回路からの電流で充電される起動コンデンサと、
    前記起動コンデンサの充放電電流を制限する電流制限抵抗とを備えて構成され、
    前記起動コンデンサの充電電圧を前記電流制限抵抗と起動回路との接続点から主スイッチング素子の制御端子に与えることで、主スイッチング素子のオン期間中に変圧器の制御巻線に誘起される電圧から得た電流によって前記起動コンデンサを充電することを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
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