JP4716066B2 - ピッチ送り機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピッチ送り機構に係り、特にワークに対する検査を行う測定プローブを備えたピッチ送り機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
実開平01-004087号公報に開示された従来のピッチ送り機構100は、図15に示すように、ガイドレール101上のワークWに設けられた係合穴W1に対して挿抜自在のピン102を備えた駆動軸103と、この駆動軸103をガイドレール101の下方において上下動自在に支持する小スライダ104と、このスライダ104をワークWの搬送方向に沿って往動自在に支持する大スライダ105と、この大スライダ105をワークWの搬送方向に沿って往動自在に支持する基台106と、この大スライダ105上において小スライダ104をその搬送方向に沿った一方の方向に常時付勢する原位置復帰バネ107と、大スライダ105上において一定方向の回動を付勢されることによりその上端部で小スライダ104を原位置復帰バネ107に抗して押圧する揺動軸108と、この揺動軸108の下端部及び駆動軸103の下端部をそれぞれ従節とするカム部材109と、基台106上における大スライダ105の往動を一定範囲に制限する二つのストッパ110と、これら二つのストッパ110間で大スライダ105の位置を切り換える二つのエアシリンダ111とを備えている。
【0003】
上記構成では、カム部材109の回転駆動により当該カム部材109の大径部が揺動軸108を揺動せしめて小スライダ104を図15における左方向に押圧する。さらに、カム部材109の大径部により駆動軸103が上方に押圧されてピン102がワークWの係合穴W1に侵入する。さらに、カム部材109が回転すると揺動軸108の下端部がカム部材109の小径部に当接した状態となるので、小スライダ104は原位置復帰バネ107により元の位置に戻される。これにより、ピン102が係合穴W1に侵入した状態にあるワークWは小スライダ104と等しい移動量だけ右方向に送られる。さらに、カム部材109が回転すると駆動軸103の下端部がカム部材109の小径部に当接した状態となるので、ピン102はワークWの係合穴から抜脱される。なお、係合穴W1はワークの搬送方向に送りピッチで無数に設けられているので、カム部材109のさらなる回転により、ピン102は次の係合穴に侵入し、上述の搬送動作が繰り返されることとなる。
【0004】
また、前述した各エアシリンダ111は、ワークWの送りピッチを変更調節するためのものであり、ピン102が係合穴W1に侵入しているときに作動して、各ストッパ110の離間距離と大スライダ105の搬送方向長さとの差の分だけ送りピッチが変更される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記各従来例には以下のような不都合があった。
【0006】
第1の問題点としては、上記ピッチ送り機構100はワークWと係合するピン102を一つしか備えていないため、複数のワークWの搬送に不適である。即ち、複数のワークWを搬送する場合には、ピッチ送り機構100を出発点として常時出発点位置にあるワークWが先行するワークWを全て上流側に押圧して搬送しなければならず、複数のワークを円滑に搬送することができなかった。
【0007】
第2の問題点としては、搬送動作をカム部材109と揺動軸108の構成によりワークWを搬送するので、カム部材109の大径部と小径部との外径差の単位で搬送が行われ、それより微小な任意の距離単位で搬送距離の制御を行うことが困難であった。また、ストッパ110とエアーシリンダ111の構成により搬送距離の調節を行っているが、かかる構成でも搬送距離を任意に設定することはできず、二種類の搬送ピッチを切り換えることが可能となるに過ぎなかった。
【0008】
第3の問題点としては、搬送動作をカム部材109と揺動軸108と原位置復帰バネ107の構成でカム部材109の外径落差によりワークWの搬送が行われるので、搬送時におけるワークWに対する振動が発生しやすいという不都合があった。
【0009】
第4の問題点としては、一つのカム部材109によりピン102の上下動と搬送方向に沿った往動とを行うので、これらの動作が常に一定の順番及び一定のタイミングに従ってしか行うことができず、カム部材109の形状に設定された動作以外を行うことができず、また各動作の最短又は最適に設定変更することができないという不都合があった。さらに、単一のカム部材しか備えていないので、新たな往動する構成を加えることは困難であった。
【0010】
【発明の目的】
本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、特に、複数のワークに対応し、また、複数種の動作を独立して行いうるピッチ送り機構を提供することを、その目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明は、ワークの搬送方向とほぼ直交する方向に移動してワークと係合する係合部を介してワークを搬送するピッチ送り機構において、係合部を備える保持体と、保持体に前記搬送方向に沿った往動動作を付与する搬送駆動部と、保持体に搬送方向とほぼ直交する方向に沿った往動動作を付与する上下駆動部と、搬送駆動部による搬送経路上にあるワークに対して所定の測定を行う測定プローブと、この測定プローブを搬送方向とほぼ直交する方向に沿って往動させるプローブ駆動部と、保持体及び測定プローブを各々の往動方向に沿って往動自在に支持する支持台とを備え、保持体は、搬送方向に沿って並んで、其の各々が、前記ワーク側に設けられた係合穴に挿抜自在な対を成す二本の送りピンから構成された複数の係合部を有し、搬送方向に沿って並んだ複数対の送りピンの互いに隣接するいずれか二対の送りピンの間に測定プローブを配置すると共に、当該測定プローブの両側に位置する二対の送りピンを他の送りピンと比較して,自在な挿抜を妨げない範囲で外径を大きく設定する、という構成を採っている。
【0012】
かかる構成の場合、予め保持体を退避させた状態において、所定間隔で複数並んだワークに対して、搬送駆動部の駆動により保持体を位置決めし、上下駆動部の駆動により保持体を搬送方向とほぼ直交する方向に移動せしめて各々のワークの被係合部に保持体の各係合部を係合させる。そして、再び搬送駆動部を駆動させて予め決められた搬送方向に保持体を移動せしめて複数のワークを同時に搬送する。しかる後には、再び上下駆動部を駆動して保持体の各係合部を各ワークの被係合部から外し且つ保持体を退避させる。さらに、搬送駆動部の駆動により、保持体を搬送前の位置に戻して、上記と同様に係合部の係合,搬送,保持体の退避及び原位置復帰を繰り返すことで、複数のワークは順次搬送される。
【0013】
また、上記過程において、測定プローブによりワークの所定の測定を行う際には、複数のワークの配列間隔(ワークに測定対象箇所が複数ある場合には測定対象箇所の間隔)を一単位として搬送を行い、各ワークごとに測定プローブに対して位置決めを行うと共に、プローブ駆動部により測定プローブを退避位置からワークに向かって移動させ、測定後再び測定プローブを退避させてから、新たに搬送動作を行い、次のワーク(測定個所)について測定プローブに位置決めを行う。
【0014】
ここで、上記の構成に加えて、少なくとも搬送駆動部と上下駆動部及びプローブ駆動部とは個別に動力源を備えることとしても良い。この場合、上下駆動部とプローブ駆動部については、それぞれ個別に動力源を備えても良いし、一つの動力源を共用しても良い。
【0015】
さらに、上下駆動部とプローブ駆動部とを、保持体の往動用の保持体用カムと測定プローブの往動用のプローブ用カムとこれら各カムを駆動せしめる単一の動力源とを有するカム機構部から構成しても良い。また、この場合には、支持台に搬送方向とほぼ直交する方向に沿って往動自在に支持された中間部材を介して保持体が保持体用カムに従動し、保持体は、中間部材に対して搬送方向に沿って滑動自在に当接するカムフォロアを備えること構成としても良い。
【0016】
また、プローブ駆動部の動力源をサーボモータとしても良い。また、搬送駆動部の動力源をステッピングモータ或いはエアーシリンダとしても良い。
【0018】
本発明は、上述した各構成によって前述した目的を達成しようとするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
[全体概要]
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施形態であるピッチ送り機構10を示す斜視図であり、図2は図1と異なる方向から見た斜視図であり、図3はピッチ送り機構10の正面図である。
【0020】
このピッチ送り機構10は、水平面を備えるガイドレールG上に並んだ複数のワークW(図3参照)をその搬送方向(ガイドレールGに沿った水平方向)と直交する方向(垂直下方向)に搬送する。ワークWについては特に限定はないが、本実施形態では半導体素子を例として説明する。かかるピッチ送り機構10及びガイドレールGは一定の低温下に維持された恒温槽(図示略)内に配備されており、また、ワークWはガイドレールGの途中に設けられた図示しないワークWの温度調節部において検査温度に加温又は冷却され、かかる検査温度における電気的な特性(周波数,抵抗値等)が後述する測定プローブ11により測定される。即ち、ピッチ送り機構10は、複数のワークを順次温度調節部及び測定プローブ11に搬送し且つ上記測定を行うものである。
【0021】
ピッチ送り機構10は、係合部としての送りピン23を備える二つの保持体21,22と、保持体21,22に水平な搬送方向に沿った往動動作を付与する搬送駆動部30と、搬送駆動部30による搬送経路上にある各ワークWに対して所定の測定を行う測定プローブ11と、保持体21,22及び測定プローブ11に個別に上下方向に沿った往動を付与するカム機構部40と、保持体21,22及び測定プローブ11を各々の往動方向に沿って往動自在に支持する支持台50とを備えている。以下各部を詳説する。
【0022】
[支持台]
図1乃至図4に基づいて支持台50について説明する。図4はピッチ送り機構の一部を省略した分解斜視図である。かかる支持台50は、水平面上に載置したときにその上面も水平となる基台51と、この基台51の上面に設けられた四つの搬送ガイド52と、搬送ガイド52を介して基台51上に装備された搬送台54と、搬送台54に設けられた保持体21,22の上下動を案内する保持体ガイド55と、測定プローブ11を支持するプローブ支持部56とを備えている。
【0023】
基台51の水平な上面に設けられた搬送ガイド52が自在とする滑動方向とが平行となるように基台51は配置される。そして、搬送ガイド52の滑動により、搬送台54はワークWの搬送方向に沿って自在に往動することができる。搬送台54は基台51の上面に対向する底板とその上面に立設した壁面部とからなり、かかる壁面部が上下方向に沿った往動を案内する複数の保持体ガイド55を介して各保持体21,22を支持している。
【0024】
プローブ支持部56(図4では図示略)は、上下方向に沿った往動を案内するプローブガイド57を介して測定プローブ11を支持している。そして、搬送台54の底板を貫通して設けられた搬送方向に沿った長穴を介して基台51の上面に立設装備されており、搬送台54の往動を妨げないようになっている。なお、このプローブ支持部56は、支持する測定プローブ11が後述する保持体22に設けられた複数の送りアーム24の内の互いに隣接する二つの間となる配置で搬送台54の底板上に固定されている。
【0025】
[搬送駆動部]
搬送駆動部30について図4に基づいて説明する。搬送駆動部30は、動力源となるステッピングモータ31と、ステッピングモータ31の回転動作を搬送方向に沿った往復動作に変換するボールネジ31とを備えている。ステッピングモータ31は、基台51の上面端部に固定装備されている。このステッピングモータ31はその出力軸の中心線が搬送方向に沿って基台51上に装備されている。ボールネジ32は、ステッピングモータ31の回転動作を直線方向の往復動作に変換する。また、その直線方向の往復動作が搬送方向に沿うように搬送台54に装備されている。従って、ステッピングモータ31の回転動作により微細な送りピッチ単位での搬送方向における基台51上での搬送台54の位置決めが可能である。
【0026】
[カム機構部]
カム機構部40について図2乃至図6に基づいて説明する。図5は図2の要部拡大図であり、図6はカム機構40の一部省略した斜視図である。このカム機構部40は、上下駆動部及びプローブ駆動部として機能する。カム機構部40は、サーボモータ41と、このサーボモータ41により駆動する駆動軸42と、この駆動軸42に設けられた各保持体21,22の往動用の保持体用カム43,44と測定プローブ11の往動用のプローブ用カム45と、各保持体21,22と各保持体用カム43,44との間に介挿される中間部材46,47とを備えている。
【0027】
サーボモータ41は基台51上に固定装備され、駆動軸42は基台51上において回転自在且つ搬送方向に沿った状態で支持されている。
【0028】
各保持体用カム43,44は各中間部材46,47を介して各保持体21,22に上下動を付与し、プローブ用カム45は測定プローブ11の下面に当接して上下動を付与する。これら各カム43,44,45は駆動軸上に固定装備されると共に、圧力角をできるだけ小さくし、慣性モーメントを小さく、つまり、各々のカム直径を小さくするために、停留点の角度は20[°]に設定されている。サーボモータ41は通常一定の正回転方向にのみ駆動するものとして、かかる正回転方向を基準に保持体用カム43,44及びプローブ用カム45の大径及び小径の停留点の配置関係を説明する。各保持体用カム43,44及びプローブ用カム45は大径の停留点の配置が一致しており、かかる大径の停留点から120[°]回転した位置に各保持体用カム43,44の小径の停留点が配置されている。また、プローブ用カム45の小径の停留点はさらに120[°]回転させた位置に配置されている。即ち、駆動軸42が回転角度0[°]のときには各保持部21,22及び測定プローブ11は基台51から最も上方に位置し、駆動軸42の回転角度が120[°]のときに各保持部21,22は最も下方に位置し、駆動軸42の回転角度が240[°]のときに測定プローブ11は最も下方に位置することとなる。
【0029】
中間部材46,47は、それぞれ基台51の上面に上下動自在に支持されており、各々が保持体用カム43,44に従って上下動する。さらに、かかる中間部材46,47の上面部は搬送方向に沿って平滑に形成されており、各保持体21,22に設けられた小円柱状のカムフォロア27,28が搬送方向に沿って滑動自在に当接している。従って、かかる中間部材46,47により、各保持体21,22は各保持体用カム43,44に従動して上下動すると共に搬送方向に移動する場合であってもその移動を円滑に行うことができる。また、中間部材46,47を基台51上に支持させているので、かかる中間部材46,47の重量分だけ各保持体21,22の重量の軽減がなされ、これにより、保持体21,22の搬送方向及び上下方向の往動を迅速に行うことができ、ひいてはピッチ送り機構10の作業時間の迅速化を図ることが可能となる。
【0030】
[保持体]
各保持体21,22について図1乃至図5に基づいて説明する。各保持体21,22は、それぞれ垂直方向に沿った板状の本体24,25と、これら本体24,25から垂直に延設された複数の送りアーム26と、各送りアーム26の先端部に下方を向いて垂設された対を成す二本の送りピン23と、前述した各中間部材46,47の上面に当接するカムフォロア27,28とを備えている。
【0031】
各本体24,25は、同一平面上に沿うようにして、それぞれ保持体ガイド55を介して搬送台54に上下動自在に支持されている。また、各本体24,25の板面上における各中間部材46,47に対応する位置には小円柱状のカムフォロア27,28が板面と垂直方向に立設されている。
【0032】
さらに、各本体24,25の板面上からはそれぞれ三本の送りアーム26が延設されている。合計六本の送りアーム26は全て均等な間隔で整列し、図4における左から二番目と三番目の送りアーム26,26の間に前述した測定プローブ11が配置されることとなる。また、各送りアーム26の先端部には二本の送りピン23が装備され、これら対を成す二本の送りピン23の並び方向が搬送方向と平行に設定されている。
【0033】
各送りピン23は全て同一面上内で平行となるように各送りアーム26に装備されており、また全ての先端高さが同一となるように設定されている。さらに、各送りピン23の先端部は先細り形状に形成され、その下降動作によりワークWに設けられた係合穴と係合し、その上昇動作により係合穴との係合状態が解除される。
【0034】
また、上述した測定プローブ11の両側に位置する送りアーム26,26の送りピン23については、他の各送りアーム26の送りピン23と比較して若干外径が大きく設定されている。即ち、通常の送りピン23はワークWに設けられた係合穴に対して隙間を生じた状態で余裕をもって挿入可能な径に設定されているが、大径の送りピン23は係合穴に対して円滑な挿抜を妨げない範囲で隙間を狭くなる程に外径を大きく設定した。これは、測定プローブ11に対して各ワークWの位置決めを精度良く行うためである。
【0035】
[測定プローブ]
測定プローブ11は、前述の如くプローブ支持部56により上下動自在に支持され且つプローブ用カム45により上下動が付与されるが、保持体21,22のように搬送方向の移動は行われない。そして、測定プローブ11の下面側には、図示しないワークWに対する検査用の素子が設けられている。
【0036】
[実施形態の動作]
図7乃至図12に基づいてピッチ送り機構10の動作を説明する。まず、カム機構部40のサーボモータ41及び搬送駆動部30のステッピングモータ31の原点復帰を行う(これらは図7乃至図12では図示略)。かかる状態を図7に示す。まず、上下機構部40について、各保持体21,22の送りピン23及び測定プローブ11の位置を最上点にすべく各カム43,44,45を前述した回転角度0[°]の状態(大径の停留点が上位位置にくる状態)に位置決めする。また、搬送駆動部30の原点復帰、つまり、各保持体21,22を右側(搬送上流側)に移動させる。
【0037】
次に、図8に示すように、サーボモータ41を120[°]回転させて各保持体用カム43,44の小径の停留点を上位位置に位置決めし、各送りピン23を最下点に移動させる。これにより、各送りピン23の先端部が各ワークWの係合穴に挿入される。さらに、図9に示すように、搬送駆動部30のステッピングモータ31を駆動して各保持体21,22を8[mm](1ピッチ分)左側に移動させる。これにより、各ワークWも同様に1ピッチ分左側に搬送される。
【0038】
その後、図10に示すように、サーボモータ41をさらに同じ方向に120[°]回転させてプローブ用カム45の小径の停留点を上位位置に位置決めし、測定プローブ11を最下点まで下降させて、ワークWを測定する。
【0039】
測定が完了したならば、図11に示すように、サーボモータ41をもう一度同じ方向に120[°]回転させ、各カム43,44,45の大径の停留点を上位位置に位置決めする。これにより、測定プローブ11,保持体21,22及び各送りピン23を最上点まで上昇させる。従って、各送りピン23はワークWの係合穴から抜かれ係合状態が解除される。
【0040】
続いて、図12に示すように、ステッピングモータ31を回転させ、各保持体21,22を最初の位置、つまり、右側へ8[mm](1ピッチ分)戻す。ワークWとの係合状態は解除されているので、ワークWのみが搬送方向下流側に残留し、各保持体21,22は原位置に戻されることとなる。これにより、各ワークWが1ピッチ分搬送されたことを除いて初期の状態(図7の状態)に戻されることになる。そして、図7から図11に示した動作が繰り返されることにより、各ワークWが順次搬送されると共にワークWに対する測定が行われる。
【0041】
[その他]
上記実施形態では、搬送駆動部としてステッピングモータ31とボールネジ32からなる構成を例示したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、図13,14に示すように搬送駆動部として、基台51に対する搬送台54の往動を付与するエアーシリンダ31Aと搬送台54の往動を規制するストッパ32Aとを備える構成としても良い。図13はエアーシリンダ31Aを装備したピッチ送り機構の斜視図であり、図14は他方向から見た斜視図である。
【0042】
かかるエアシリンダ31Aはその可動部の往動する方向が搬送方向と平行となるように基台51に固定装備され、その可動部は搬送台54に固定されている。一方、ストッパ32Aは、基台51上における搬送台54を挟んでエアーシリンダ31Aと反対側に固定装備にされている。従って、搬送台54をストッパ32Aに規制される範囲内で搬送方向に往動させることが可能である。かかる、構成の場合には、ステッピングモータ31を装備する構成と比較して若干の振動を生じるが、おおよそ同様の効果を得ることが可能である。
【0043】
【発明の効果】
本発明は、ワークと係合する係合部を複数備えているので、各係合部に予め設定された間隔を維持して複数のワークを同時に円滑に搬送することが可能であり、かつ、測定プローブの両側に位置する保持体の送りピンを他の送りピンと比較して,自在な挿抜を妨げない範囲で外径を大きく設定したので、測定プローブに対してワークの位置決めを精度良く行うことができる。
【0044】
また、搬送駆動部と上下駆動部及びプローブ駆動部とがそれぞれ個別に動力源を有する構成として場合には、従来の如く単一のカム部材の形状により搬送動作と上下移動動作が規制されてしまう場合と比較して、これらの動作を個別に自由な順番で,また自由なタイミングで,さらに自由な移動距離に設定して行うことが可能である。従って、種々のワークに対応することができ、また種々の検査目的に対応することが可能となり、例えば、ワークの搬送動作に合わせて測定プローブを上下させて、キャリア上に配置されたワークを測定することが可能である。また、作動距離を自由に設定できるので、例えば、ピッチ送り機構を恒温槽等の内部で使用する場合に、ピッチ送り機構の周囲に各部の可動量を適宜設定し、周囲との衝突を容易に回避できるため、周囲の構成及びピッチ送り機構の保守性を向上することも可能である。
【0045】
また、上下駆動部とプローブ駆動部とを、保持体用カムとプローブ用カムと単一の動力源とを有するカム機構部にて一体化することにより、装置の備品点数を低減し、装置の生産性の向上を図ることが可能である。
【0046】
また、支持台に支持された中間部材を介して保持体が保持体用カムに従動し且つ保持体が中間部材に対して搬送方向に沿って滑動自在のカムフォロアを備えることにより、保持体は搬送動作時にあっても保持体用カムとの係合状態を維持することができ、搬送動作と上下方向動作の双方に常時対応することが可能となる。さらに、中間部材を支持台により支持することにより、かかる中間部材の重量分の保持体の軽量化が図ることができ、従って、保持体及び係合部の迅速な移動を円滑に行うことが可能となる。従ってピッチ送り機構の作業全体の高速化を図ることが可能となる。
【0047】
また、プローブ駆動部の動力源をサーボモータとすることにより、その上下動作の瞬間的な停止や駆動等の動作を自在に行うことが可能である。
【0048】
また、搬送駆動部の動力源をステッピングモータとしたことによりその加減速を調節することにより、ワークの搬送時の振動の発生を従来と比較して低減することが可能である。従って、ワークの搬送不良等の発生を有効に回避し、機構の信頼性を向上することが可能である。
【0049】
本発明は、以上のように構成され機能するので、これにより従来にない優れたピッチ送り機構を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるピッチ送り機構を示す斜視図である。
【図2】図1と異なる方向から見たピッチ送り機構を示す斜視図である。
【図3】ピッチ送り機構の正面図である。
【図4】ピッチ送り機構の一部を省略した分解斜視図である。
【図5】図2の要部拡大図である。
【図6】図1,2に開示したカム機構の一部省略した斜視図である。
【図7】ピッチ送り機構の動作説明図であり、動作開始時の状態を示している。
【図8】ピッチ送り機構の動作説明図であり、図7に続く動作状態を示している。
【図9】ピッチ送り機構の動作説明図であり、図8に続く動作状態を示している。
【図10】ピッチ送り機構の動作説明図であり、図9に続く動作状態を示している。
【図11】ピッチ送り機構の動作説明図であり、図10に続く動作状態を示している。
【図12】ピッチ送り機構の動作説明図であり、図11に続く動作状態を示している。
【図13】エアーシリンダを装備したピッチ送り機構の斜視図である。
【図14】図13のピッチ送り機構を他方向から見た斜視図である。
【図15】従来例の正面図である。
【符号の説明】
10 ピッチ送り機構
11 測定プローブ
21,22 保持体
23 送りピン(係合部)
27,28 カムフォロア
30 搬送駆動部
31 ステッピングモータ
31A エアーシリンダ
40 カム機構部
41 サーボモータ
43,44 保持体用カム
45 プローブ用カム
46,47 中間部材
50 支持台
W ワーク

Claims (7)

  1. ワークの搬送方向とほぼ直交する方向に移動して前記ワークと係合する係合部を介して前記ワークを搬送するピッチ送り機構において、
    前記係合部を備える保持体と、前記保持体に前記搬送方向に沿った往動動作を付与する搬送駆動部と、前記保持体に前記搬送方向とほぼ直交する方向に沿った往動動作を付与する上下駆動部と、前記搬送駆動部による搬送経路上にある前記ワークに対して所定の測定を行う測定プローブと、この測定プローブを前記搬送方向とほぼ直交する方向に沿って往動させるプローブ駆動部と、前記保持体及び前記測定プローブを各々の往動方向に沿って往動自在に支持する支持台とを備え、
    前記保持体は、前記搬送方向に沿って並んで、其の各々が、前記ワーク側に設けられた係合穴に挿抜自在な対を成す二本の送りピンから構成された複数の係合部を有し、
    前記搬送方向に沿って並んだ複数対の送りピンの互いに隣接するいずれか二対の送りピンの間に前記測定プローブを配置すると共に、当該測定プローブの両側に位置する前記二対の送りピンを他の送りピンと比較して,自在な挿抜を妨げない範囲で外径を大きく設定したことを特徴とするピッチ送り機構。
  2. 少なくとも前記搬送駆動部と前記上下駆動部及びプローブ駆動部とは個別に動力源を備えることを特徴とする請求項1記載のピッチ送り機構。
  3. 前記上下駆動部と前記プローブ駆動部とを、前記保持体の往動用の保持体用カムと前記測定プローブの往動用のプローブ用カムとこれら各カムを駆動せしめる単一の動力源とを有するカム機構部から構成することを特徴とする請求項2記載のピッチ送り機構。
  4. 前記支持台に前記搬送方向とほぼ直交する方向に沿って往動自在に支持された中間部材を介して前記保持体が前記保持体用カムに従動し、
    前記保持体は、前記中間部材に対して前記搬送方向に沿って滑動自在に当接するカムフォロアを備えることを特徴とする請求項3記載のピッチ送り機構。
  5. 前記プローブ駆動部の動力源をサーボモータとしたことを特徴とする請求項2,3又は4記載のピッチ送り機構。
  6. 前記搬送駆動部の動力源をステッピングモータとしたことを特徴とする請求項2,3,4又は5記載のピッチ送り機構。
  7. 前記搬送駆動部の動力源をエアーシリンダとしたことを特徴とする請求項2,3,4又は5記載のピッチ送り機構。
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