JP4400725B2 - パネル搬送装置 - Google Patents

パネル搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4400725B2
JP4400725B2 JP2004045844A JP2004045844A JP4400725B2 JP 4400725 B2 JP4400725 B2 JP 4400725B2 JP 2004045844 A JP2004045844 A JP 2004045844A JP 2004045844 A JP2004045844 A JP 2004045844A JP 4400725 B2 JP4400725 B2 JP 4400725B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
slide
link
slide block
transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004045844A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005230890A (ja
Inventor
泰 百々
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2004045844A priority Critical patent/JP4400725B2/ja
Publication of JP2005230890A publication Critical patent/JP2005230890A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4400725B2 publication Critical patent/JP4400725B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、プレス等で成形されるパネルを搬送するパネル搬送装置に関する。
例えば、自動車用パネルは複雑な形状をしているため、成形工程を数段階に分け、直線状に並べられた金型によって成形される。このような複数のプレスを用いるトランスファプレスやタンデムプレスでは、あるプレスで成形された部材(パネル)を次ぎのプレスに順に搬送するためにパネル搬送装置が設けられる。
トランスファプレス用のパネル搬送装置として、下記特許文献1のクロスバー式搬送装置が従来から広く用いられている。この装置は、ライン方向に、各プレスステーション全域に伸びたリフトビームを昇降可能に設け、そのリフトビームに、更にライン方向の各ステーション間を往復動可能にキャリアを懸垂させ、そのキャリアにクロスバーを組み付け、クロスバーにワーク把持具を付設し、各ステーションのワーク材を同時に、かつ間欠搬送する装置である。
かかるクロスバー式搬送装置には、以下の特徴がある。
(1)カム駆動式、またはACサーボモータによるモーションコントロールにより成形パネルの金型ステーション間送りモーションを生成する。
(2)パネルの搬送は送り方向(水平方向)とリフト方向(垂直方向)の合成モーションにより行われ、クロスバーと呼ばれる搬送ツールに装着されたバキュームカップがパネルを吸着して搬送する。
(3)各金型ステーション間のクロスバーは、送り方向、リフト方向とも連結されており、各々のクロスバーは連動し全く同一のモーションを行う。
(4)ステーション間の送りモーションを生成する送りアームは、通常クロスバーを接続している台車とその連結機構からなる一連の送り装置の前側または後側にあり、アームの揺動により送りモーションを生成する。
また、上述したクロスバー式搬送装置の他にも、下記特許文献2〜4等に記載されているパネル搬送装置が提案されている。
特許文献2記載の「トランスファフィーダ」は、リフタにより上下動する1対のリフトビームにリニアモータで独立して自走する複数のキャリアを設け、リニアモータを駆動源としてワーク(パネル)の高速搬送を可能にしたものである。
特許文献3記載の「トランスファプレス搬送装置」は、リフトビームに複数のキャリアを設け、このキャリアをサーボモータを駆動源としてワーク(パネル)の高速搬送を可能にしたものである。
特許文献4記載の「TRANSPORT AND POSITIONING SYSTEM(搬送位置決め装置)」は、図10に示すように、クロスバー32を駆動し位置決めする出力部35を有するレバー機構33をもった駆動装置40を備える。このレバー機構33は、一端に出力部35を形成するスイングアーム34を有し、この出力部35はクロスバー32に連結されている。また、スイングアーム34は、間隔を隔てた支持点38と駆動点43の2点で連結されている。支持点38と駆動点43の間隔は、出力部と支持点の間隔より短くなっている。なおこの図で31はクロスバー32に取り付けられたワーク把持具、42はスライドブロック47と駆動点43を連結するガイドロッド、51はガイドロッド42を揺動駆動する揺動モータ、55はスライドブロック47を上下動する直動装置である。
この構成により、直動装置55でスライドブロック47を上下動し、揺動モータ51でガイドロッド42を揺動させることでガイドロッド42の先端(駆動点43)を駆動・位置決めし、その動きをレバー比で拡大してワーク把持具31が取り付けられたクロスバー32を駆動・位置決めするようになっている。
しかし、上述した特許文献1及び3記載のパネル搬送装置では、(1)各クロスバーにそれぞれ異なるモーションを持たせることができない、(2)すべてのステーション用のクロスバーを同時に動かすため、サーボモータと送り駆動装置が大型になる、(3)各プレスステーション用のモーションカーブが同一であるので、干渉を回避するためには金型形状を工夫する必要が生じ、板成形の多様化への対応が困難である、という問題があった。また、特許文献2のリニアモータ方式では、リニアモータで送り(フィード)を高速化できるが、別にリフト機構が必要であり、全体の構造が複雑かつ大型となるという問題があり、特許文献3のACサーボ方式では、シリアルリンクのため高い剛性が得られないという問題があった。
また、特許文献4のスイングアーム方式では、スイングアームでパネルを搬送するため、搬送距離が長いほどアームの長さを長くする必要があり、アームの撓みなどが振動の原因となる。また、特許文献4のパネル搬送装置は、プレスステーション間に垂直方向に駆動されるスライド機構を備えているため、これを設置するアップライトの無いマルチスライド方式のトランスファプレスに適用することができない。さらに、複雑なプレス成形に対応するために、ワーク把持具を揺動(チルティング)させるためには、別個にチルティング装置をクロスバーに設ける必要があり、構造が複雑になり、かつ可動部の重量が増大して高速化がさらに困難となる問題点があった。
そこで、本出願人は、かかる問題点を解決するため、特願2003−142399において「パネル搬送装置」を出願した。図11はこのパネル搬送装置の構成図であり、この図に示すように、パネル搬送装置60は、プレスステーション69、69間に設置されており、パネル61を把持するパネル把持部62と、パネル把持部62に接続されたリンク機構63と、リンク機構63の一部に接続され、その駆動領域のうち搬送ライン上流側で高位置となり搬送ライン下流側で低位置となるように水平面に対して傾斜する方向に直線駆動される第1スライド64と、リンク機構63の一部に接続され、その駆動領域のうち搬送ライン上流側で低位置となり搬送ライン下流側で高位置となるように水平面に対して傾斜する方向に直線駆動される第2スライド65と、第1スライド64及び第2スライド65をそれぞれ駆動する第1スライド駆動手段66及び第2スライド駆動手段67とを備え、第1スライド64と前記第2スライド65が駆動されることによる位置変動によりパネル把持部62をパネル搬送方向に移動させるように構成されている。そして、このパネル搬送装置60によれば、第1スライド64と第2スライド65の動作の組み合わせによりリンク機構63全体を旋回させ、このリンク機構63に接続されるパネル把持部62をパネル搬送方向に移動させることによって、パネル把持部62で把持したパネル61を所定の搬送方向に搬送することができる。また、このパネル搬送装置60は、プレスステーション毎に設けることができ、プレスステーション毎に異なるモーションを持たせることができる。以下、このパネル搬送装置を「V型パネル搬送装置」と呼ぶ。
特開平10−328766号公報 特公平7−73756号公報 特開平10−328766号公報 米国特許第6,382,400号公報
ところで、上述したV型パネル搬送装置では、その構造上、パネルの搬送距離を長くしようとすると、その搬送距離に伴ってアームを長くすることが不可避となる。しかしながら、アームが長くなれば、耐振動性や剛性という面で限界があり、このため、搬送距離に一定の限界があるという問題があった。
また、V型パネル搬送装置は、V型の駆動領域を移動する第1と第2のスライドを駆動させることにより、これに接続されたリンク機構を介してパネル把持部を移動させるという搬送機構(以下、これを「V型搬送機構」という。)を採用しているため、パネル把持位置P及びパネル載置位置Q付近の搬送速度が、これらの間(双方向矢印Rの範囲)の搬送速度より遅くなる。すなわち、パネル把持位置及びパネル載置位置付近での搬送速度に限界があるという問題があった。
本発明はかかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、パネルの搬送距離を長くすることができ、かつ、搬送速度を向上させることができるパネル搬送装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のパネル搬送装置は、パネルを把持するパネル把持部と、該パネル把持部をパネル搬送方向に移動させるリンク機構と、前記パネル把持部をパネル搬送方向に移動させるように前記リンク機構を動作させるスライド機構と、前記リンク機構、前記スライド機構及び前記パネル把持部をパネル搬送方向に移動させる搬送機構とを、備え、前記スライド機構は、第1スライド機構と、該第1スライド機構より搬送ライン下流側に配設された第2スライド機構とから構成され、前記第1スライド機構は、前記リンク機構に接続された第1スライドブロックを有し、該第1スライドブロックをその駆動領域のうち搬送ライン上流側で高位置となり搬送ライン下流側で低位置となるように水平面に対して傾斜する方向に直線駆動させるように構成され、前記第2スライド機構は、前記リンク機構に接続された第2スライドブロックを有し、該第2スライドブロックをその駆動領域のうち搬送ライン上流側で低位置となり搬送ライン下流側で高位置となるように水平面に対して傾斜する方向に直線駆動させるように構成され、前記リンク機構は、前記パネル把持部に枢着された出力部材と、該出力部材に一端が枢着された第1リンク及び第2リンクとを備え、該第1リンクの他端は前記第1スライドブロックに枢着され、該第2リンクの他端は前記第2スライドブロックに枢着されており、該第1スライドブロックと第2スライドブロックがそれぞれ直線駆動されることにより、パネル把持部をパネル搬送方向に移動させるように構成されており、前記第1スライドブロックと前記第1リンクとの回転軸心、前記第2スライドブロックと前記第2リンクとの回転軸心、前記出力部材と前記第1リンクとの回転軸心、及び前記出力部材と前記第2リンクとの回転軸心は、互いに平行である、ことを特徴としている。
本発明によれば、リンク機構に接続されたパネル把持部をパネル搬送方向に移動させることができるため、パネル把持部で把持したパネルを所定の搬送方向に搬送することができる。
また、本発明のパネル搬送装置は、プレスステーション毎に設けることができ、プレスステーション毎に異なるモーションを持たせることができる。
また、本発明のパネル搬送装置は、パネル把持部をパネル搬送方向に移動させる搬送機構を備えているので、リンク機構(アーム)の長さを伸ばすことなく、搬送機構による搬送距離を加えることによってパネル搬送距離を長くすることができる。
また、リンク機構によるパネル把持部の移動速度に、搬送機構によるパネル把持部の移動速度が加わるため、パネル搬送速度を向上させることができる。
また、リンク機構に所定の動作を付与して、パネル把持部をパネル搬送方向に移動させることができる。
また、V型の駆動領域を移動する第1スライドブロックと第2スライドブロックを直線駆動させることにより、リンク機構を介してこれに接続されたパネル把持部をパネル搬送方向に移動させることができる。これにより、パネル把持部で把持したパネルを所定の搬送方向に搬送することができる。
また、第1スライドブロックを駆動させることにより第1リンクを動かし、第2スライドブロックを駆動させることにより第2リンクを動かすことによりリンク機構を動かし、これによりリンク機構に接続された出力部材を動かすことができる。また、可動部にモータ等の駆動装置を設ける必要がないので、可動部の軽量化を図ることができる。
また、上記パネル搬送装置において、前記第1リンクは2本のアームを備え、該2本のアームはそれぞれ一端が前記出力部材に枢着され、他端が前記第1スライドブロックに枢着される、ことが好ましい。また、前記第2リンクは2本のアームを備え、該2本のアームはそれぞれ一端が前記出力部材に枢着され、他端が前記第2スライドブロックに枢着される、ことが好ましい。この構成により、2つのアームを介して出力部材を一定の姿勢に保持することができ、出力部材に取り付けられるワーク把持部を一定の姿勢に保持し、安定したパネル搬送を実現することができる。
また、上記パネル搬送装置において、前記第1スライドブロックは2つのスライドブロックからなり、前記第1スライド機構は該2つのスライドブロックを個別に駆動させる2つの駆動手段を備え、前記2本のアームの他端は前記2つのスライドブロックにそれぞれ枢着され、該2つのスライドブロックの相対的位置を変化させて前記出力部材に接続される前記パネル把持部を傾動させる、ことが好ましい。また、前記第2スライドブロックは2つのスライドブロックからなり、前記第2スライド機構は該2つのスライドブロックを個別に駆動させる2つの駆動手段を備え、前記2本のアームの他端は前記2つのスライドブロックにそれぞれ枢着され、該2つのスライドブロックの相対的位置を変化させて前記出力部材に接続される前記パネル把持部を傾動させる、ことが好ましい。この構成により、パネル把持部を傾動させることができるので、必要に応じて最適角度でパネルの把持/載置を行うことができる。
また、上記パネル搬送装置において、前記パネル把持部の両側に、1対の前記リンク機構、スライド機構、構搬機構が互いに対称に設けられる、ことが好ましい。この構成により、パネルを安定して搬送することができる。
上述したように本発明によれば、パネルの搬送距離を長くすることができ、かつ、搬送速度を向上させることができる等の優れた効果が得られる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1及び図2は、本発明の第1の実施の形態によるパネル搬送装置を示す図であり、図1はパネル搬送装置10の斜視図であり、図2は、図1のパネル搬送装置10を搬送ラインの内側から見たときの構成図である。この図では、説明の便宜上、上流側、下流側の2つのプレスステーション14とその間に設けられた本発明のパネル搬送装置10を示している。実機では、通常、プレスステーションは2〜5つ程度の複数台設けられている。なお、本明細書において、「上流側」、「下流側」とは、それぞれ搬送ラインの上流側、下流側を意味するものとする。
図1及び図2に示すように、パネル搬送装置10は、上流側プレスステーション14から成形された材料(パネル)を受け取り、これを下流側プレスステーション14へ搬送するために、プレスステーション14、14間に設置されている。また、パネル搬送装置10は、その両端部を上流及び下流のプレスステーション14や図示しないプレススタンドに設けられた腕に取り付けたり、天井から吊るすようにしたりすることによって、プレスステーション14、14間に設置される。
パネル搬送装置10は、パネル把持部15と該パネル把持部15の両側に互いに対称に接続される一対のリンク機構6と、スライド機構13と、搬送機構18とを備えており、これらが互いに対称に作動し、パネル把持部15を送り方向及び上下方向に移動させ、パネル1を次ぎのプレスステーションに順に搬送するようになっている。
パネル把持部15は、パネル(ワーク1)を吸着するバキュームカップ等のワーク把持具2と、該ワーク把持具2が取り付けられ搬送ラインと直角方向に延びるクロスバー3とを備えており、このクロスバー3の両端にリンク機構6が接続されている。
スライド機構13は、第1スライドブロックを有する第1スライド機構11と、第2スライドブロックを有する第2スライド機構12とからなる。第1スライド機構11及び第2スライド機構12は、V字型のベース部材16に取り付けられている。また、この2つのスライド機構11、12は、それぞれ同じ長さの直動アクチュエータを備えており、この直動アクチュエータの駆動により、それぞれ第1スライドブロック4及び第2スライドブロック5が直線駆動され、かつ、数値制御等で正確に位置決めできるようになっている。17は直動アクチュエータ用駆動モータである。本実施の形態において直動アクチュエータはボールネジとボールナットであるが、本発明はこれに限定されず、タイミングベルト、液圧シリンダ、ラックアンドピニオン、リニアモータ、等であってもよい。
第1スライド機構11は、第1スライドブロック4をその駆動領域のうち搬送ライン上流側で高位置となり搬送ライン下流側で低位置となるように水平面に対して傾斜する方向に直線駆動させるようになっている。また、第2スライド機構12は、第2スライドブロック5をその駆動領域のうち搬送ラインの上流側で低位置となり下流側で高位置となるように水平面に対して傾斜する方向に直線駆動させるようになっている。第2スライド機構12は、第1スライド機構11よりも搬送ライン下流側に配設されており、第1スライド駆動機構11に対して水平面に垂直な軸Yを中心に対称に設けられている。
上記2つのスライド機構11、12は、それぞれのスライド方向の下方延長線上が交差しており、そのなす角θは60°に設定されている。なお、なす角θはこれに限定されるものではない。
図3は、図1及び図2のパネル搬送装置10の模式図である。この図に示すように、リンク機構6は、ワーク把持部15(クロスバー3)の両側に接続される出力部材19とこの出力部材19に枢着された第1リンク7及び第2リンク8とを備えている。
第1リンク7は互いに長さの等しい2本のアーム7a、7bを備えており、この2本のアーム7a、7bはそれぞれ一端が出力部材19に水平軸を中心に回転可能に枢着され(この枢着点を左からそれぞれa1、a2とする。)、他端が第1スライド4に水平軸を中心に回転可能に枢着されている(この枢着点を左からそれぞれa3、a4とする。)。また、第2リンク8は、第1リンク7の2本のアーム7a、7bと長さの等しいアームからなり、一端が出力部材19に水平軸を中心に回転可能に枢着され(この枢着点をb1とする。)、他端が第2スライド5に水平軸を中心に回転可能に枢着されている(この枢着点をb2とする。)。なお、この図において、枢着点a2と枢着点b1とは同軸上に配置されているが、必ずしも同軸上である必要はない。
枢着点a1、a2の間隔L1は、枢着点a3、a4の間隔L2と同一の長さになっている。この構成により、2本のアーム7a、7bが平行に維持されるので、出力部材19を常に平行に維持することができる。すなわち、平行リンクa1、a2、a4、a3が構成され、出力部材19の位置が変化した場合でも、これを水平に位置決めすることができ、これに取り付けられたワーク把持部15(クロスバー3)を傾動させることなく水平に保持することができる。
なお、本実施形態では、第1リンク7が平行リンクを構成する場合について説明したが、これに限定されず第2リンク8に平行リンクを構成することによりワーク把持部15を水平に保持するようにしてもよい。また、出力部材19の形状やクロスバー3の取り付け方によっては、必ずしも平行リンクを構成しなくてよい。
図1及び図2示す搬送機構18は、第1スライド機構11及び第2スライド機構12全体をパネル搬送方向に水平に移動させる装置であり、パネル搬送方向に沿って水平に延びる走行レール23と、この走行レール23上を自走可能な走行台車24とを備えている。走行台車24は、ベース部材16に固定されており、内部に図示しない駆動用モータを搭載し、数値制御等で正確に位置決めできるようになっている。なお、このような構成に代えて、直動アクチュエータを採用してもよい。この場合、直動アクチュエータは、ボールネジとボールナット、タイミングベルト、液圧シリンダ、ラックアンドピニオン、リニアモータ、等が好適である。
図4及び図5は、本発明の第1の実施の形態によるパネル搬送装置10のパネル搬送動作説明図である。この図において、Pは上流側プレスステーションのパネル把持位置、Qは下流側のパネル載置位置である。
図4(A)は、上流側プレスステーションのパネルを把持した位置である。この位置から、第1スライドブロック4及び第2スライドブロック5を所定の速度でそれぞれ斜め上方に直線駆動させ、出力部材19の位置を図4(B)の位置まで上昇させる。
図4(B)の位置から、走行台車24を駆動させて、リンク機構6、及びスライド機構11、12(これを「V型搬送機構」という。)をパネル搬送方向に水平移動させるとともに、第1スライドブロック4及び第2スライドブロック5をそれぞれ所定の速度で斜め上方に直線駆動させることにより、リンク機構全体を旋回させながらパネル搬送方向に移動させ、リンク機構6の先端に取り付けられる出力部材19を図4(C)の位置とする。このとき、各スライドブロック4、5は出力部材19が図4(B)の位置からほぼ直線的にパネル搬送方向に移動するように制御される。その後、走行台車24を駆動させながら第1スライドブロック4をやや斜め下方に駆動させ、第2スライドブロック5を斜め上方に駆動させると、リンク機構6は更に旋回しながらパネル搬送方向に移動し、図4(D)のように出力部材19は第1スライド機構11及び第2スライド機構12の最下点付近に移動する。
更に、走行台車24を駆動させながら第1スライドブロック4を斜め下方に駆動させ、第2スライドブロック5を斜め上方に駆動させることにより、出力部材19をパネル搬送方向に直線的に移動させ図5(E)の位置とする。その後、走行台車24を駆動させながら第1スライドブロック4及び第2スライドブロック5をそれぞれ所定の速度で斜め下方に駆動させ、図5(F)の位置とし、ここから更に各スライドブロック4、5を斜め下方に駆動させ、図5(G)のパネル載置位置とする。
図6は、図1のパネル搬送装置10のモーションカーブを示す図である。この図に示すように、上述した図4及び図5の動作により、上流側プレスステーションにおいて成形された材料(パネル)を出力部材19に取り付けられたワーク把持具(図示略)で把持して上昇させ、送り方向に搬送し、下流側プレスステーションにおいて下降させてパネルを金型上の成形位置に位置決めすることができる。その後、パネルを下流側プレスステーションに残して出力部材を所定の待機位置に戻し各プレスステーションにおいて成形を行う。
本発明の第1の実施の形態によれば、第1スライドブロック4及び第2スライドブロック5をそれぞれ所定の速度で所定の方向に直線駆動させることにより、第1リンク7及び第2リンク8からなるリンク機構6を旋回させ、リンク機構6の先端に接続される出力部材19に取り付けられるワーク把持部15をパネル搬送方向に移動させることができる。従って、可動部に駆動装置を設ける必要がなく、可動部の小型化、軽量化を図ることができ、かつ、可動部の剛性を高め、撓みや振動を抑制することができる。また、このパネル搬送装置は、プレスステーション毎に設けることができ、プレスステーション毎に異なるモーションを持たせることができる。また、上述したV型搬送機構と、第1スライド機構11及び第2スライド機構12全体をパネル搬送方向に水平移動させる搬送機構18とを備えたハイブリッド方式としたので、リンク機構(アーム)の長さを伸ばすことなく、搬送機構18による搬送距離を加えることによってパネル搬送距離を長くすることができる。また、ハイブリッド方式としたことにより、V型搬送機構によるパネル把持部の移動速度に、搬送機構18によるパネル把持部の移動速度が加わるため、パネル搬送速度を向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態によるパネル搬送装置について説明する。図7は、本発明の第2の実施の形態によるパネル搬送装置の構成図である。本実施の形態では、第1スライドブロッ4は独立した2つのスライドブロック4a、4bからなり、2本のアーム7a、7bは、それぞれ一端が出力部材19に、一方のアーム7aの他端が一方(図で左側)のスライドブロック4aに、他方のアーム7bの他端が他方(図で右側)のスライドブロック4bに水平軸を中心に回転可能に枢着されている。また、第1スライド機構11は2つのスライドブロック4a、4bを個別に駆動させる独立した2つのスライド機構11a、11bから構成されている。この2つのスライド機構11a、11bは、第1の実施の形態における第1スライド機構11と同様のものを搬送ライン方向に平行にずらして並設したものである。
図8は、図7のパネル搬送装置の模式図である。2つのスライド機構11a、11bは、枢着点a3、a4の間隔L2が、枢着点a1、a2の間隔L1と同じ長さになるように配設され、枢着点a1、a2、a4、a3により平行リンクを構成している。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
なお、第1の実施の形態と同様、第1リンク4は出力部材19の形状やクロスバー3の取り付け方によっては、必ずしも平行リンクを構成しなくてよい。また、本実施の形態では第1スライドブロック4が2つのスライドからなる場合を説明したが、これとは逆に第2スライド5が2つのスライドからなる構成としてもよく、この場合、図7に示した構成を軸Yに対して対称に構成すればよい。
図9は、図7のパネル搬送装置のチルト動作説明図である。この図において、図9(B)は枢着点a3と枢着点a4が同じ高さを保持する位置で2つのスライドブロック4a、4bを駆動させた場合である。図9(A)は枢着点a3が枢着点a4より低くなる位置で2つのスライド4a、4bを駆動させた場合であり、2つの枢着点a3、a4の相対的位置の変化により2つのアーム7a、7bを介して出力部材19を傾動させる。図9(C)は枢着点a3が枢着点a4より高くなる位置で2つのスライドブロック4a、4bを駆動させた場合であり、この場合は図9(C)とは逆向きに出力部材を傾動させる。なお、2つのスライドブロック4a、4bとこれに枢着される2本のアーム7a、7bのとの枢着点a3、a4の相対的位置は通常、図9(B)の状態に維持されるように制御されるため、パネル搬送動作は、上述したチルト動作を行う場合以外は第1の実施の形態において説明したのとほぼ同様である。
本発明の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態による効果に加え、第1スライドブロック4を独立した2つのスライドブック4a、4bからなる構成とし、この2つのスライドブロック4a、4bをそれぞれ個別のスライド機構11a、11bにより高さを違えて(相対的位置を変化させて)駆動させることにより、出力部材19を傾動させ、これに取り付けられたワーク把持部15を傾動(チルティング)させることができるという効果が得られる。これにより、必要に応じて最適角度でパネルの把持/載置を行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更し得ることは勿論である。
本発明の第1の実施の形態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す構成図である。 本発明の第1の実施の形態に示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態によるパネル搬送装置のパネル搬送動作説明図である。 本発明の第1の実施の形態によるパネル搬送装置のパネル搬送動作説明図である。 本発明に係るパネル搬送装置のモーションカーブを示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるパネル搬送装置の構成図である。 本発明の第2の実施の形態によるの模式図である。 本発明に係るパネル搬送装置のチルト動作説明図である。 従来のパネル搬送装置の斜視図である。 V型パネル搬送装置の構成図である。
符号の説明
1 ワーク(パネル)
2 ワーク把持具(バキュームカップ)
3 クロスバー
4 第1スライドブロック
5 第2スライドブロック
6 リンク機構
7 第1リンク
8 第2リンク
10 パネル搬送装置
11 第1スライド機構
12 第2スライド機構
13 スライド機構
14 プレスステーション
15 ワーク把持部
16 ベース部材
17 直動アクチュエータ用駆動モータ
18 搬送機構
23 走行レール
24 走行台車

Claims (6)

  1. パネルを把持するパネル把持部と、
    該パネル把持部をパネル搬送方向に移動させるリンク機構と、
    前記パネル把持部をパネル搬送方向に移動させるように前記リンク機構を動作させるスライド機構と、
    前記リンク機構、前記スライド機構及び前記パネル把持部をパネル搬送方向に移動させる搬送機構とを、備え、
    前記スライド機構は、第1スライド機構と、該第1スライド機構より搬送ライン下流側に配設された第2スライド機構とから構成され、
    前記第1スライド機構は、前記リンク機構に接続された第1スライドブロックを有し、該第1スライドブロックをその駆動領域のうち搬送ライン上流側で高位置となり搬送ライン下流側で低位置となるように水平面に対して傾斜する方向に直線駆動させるように構成され、
    前記第2スライド機構は、前記リンク機構に接続された第2スライドブロックを有し、該第2スライドブロックをその駆動領域のうち搬送ライン上流側で低位置となり搬送ライン下流側で高位置となるように水平面に対して傾斜する方向に直線駆動させるように構成され、
    前記リンク機構は、前記パネル把持部に枢着された出力部材と、該出力部材に一端が枢着された第1リンク及び第2リンクとを備え、該第1リンクの他端は前記第1スライドブロックに枢着され、該第2リンクの他端は前記第2スライドブロックに枢着されており、該第1スライドブロックと第2スライドブロックがそれぞれ直線駆動されることにより、パネル把持部をパネル搬送方向に移動させるように構成されており、
    前記第1スライドブロックと前記第1リンクとの回転軸心、前記第2スライドブロックと前記第2リンクとの回転軸心、前記出力部材と前記第1リンクとの回転軸心、及び前記出力部材と前記第2リンクとの回転軸心は、互いに平行である、ことを特徴とするパネル搬送装置。
  2. 前記第1リンクは2本のアームを備え、該2本のアームはそれぞれ一端が前記出力部材に枢着され、他端が前記第1スライドブロックに枢着されている、ことを特徴とする請求項に記載のパネル搬送装置。
  3. 前記第2リンクは2本のアームを備え、該2本のアームはそれぞれ一端が前記出力部材に枢着され、他端が前記第2スライドブロックに枢着されている、ことを特徴とする請求項に記載のパネル搬送装置。
  4. 前記第1スライドブロックは2つのスライドブロックからなり、前記第1スライド機構は該2つのスライドブロックを個別に駆動させる2つの駆動手段を備え、前記2本のアームの他端は前記2つのスライドブロックにそれぞれ枢着され、該2つのスライドブロックの相対的位置を変化させて前記出力部材に接続される前記パネル把持部を傾動させる、ことを特徴とする請求項に記載のパネル搬送装置。
  5. 前記第2スライドブロックは2つのスライドブロックからなり、前記第2スライド機構は該2つのスライドブロックを個別に駆動させる2つの駆動手段を備え、前記2本のアームの他端は前記2つのスライドブロックにそれぞれ枢着され、該2つのスライドブロックの相対的位置を変化させて前記出力部材に接続される前記パネル把持部を傾動させる、ことを特徴とする請求項に記載のパネル搬送装置。
  6. 前記パネル把持部の両側に、1対の前記リンク機構、スライド機構、搬送機構が互いに対称に設けられる、ことを特徴とする請求項2乃至のいずれかに記載のパネル搬送装置。
JP2004045844A 2004-02-23 2004-02-23 パネル搬送装置 Expired - Fee Related JP4400725B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004045844A JP4400725B2 (ja) 2004-02-23 2004-02-23 パネル搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004045844A JP4400725B2 (ja) 2004-02-23 2004-02-23 パネル搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005230890A JP2005230890A (ja) 2005-09-02
JP4400725B2 true JP4400725B2 (ja) 2010-01-20

Family

ID=35014365

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004045844A Expired - Fee Related JP4400725B2 (ja) 2004-02-23 2004-02-23 パネル搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4400725B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007111736A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd クロスバーの着脱機構、ワーク搬送装置
JP4918775B2 (ja) * 2005-10-20 2012-04-18 株式会社Ihi ワーク搬送装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005230890A (ja) 2005-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5274053B2 (ja) ワーク搬送装置
JP4725003B2 (ja) パネル搬送装置
WO2014064937A1 (ja) ワーク搬送装置
WO2005108251A1 (ja) パネル搬送装置
JP4400725B2 (ja) パネル搬送装置
JP2007160375A (ja) レーザ加工機のワーク搬送装置
JP4300404B2 (ja) パネル搬送装置
JP4999409B2 (ja) タンデムプレスシステム
JP4715266B2 (ja) パネル搬送装置
JP4300403B2 (ja) パネル搬送装置
JP4766221B2 (ja) パネル搬送装置
JP5212928B2 (ja) パネル搬送装置
JPH06262280A (ja) トランスファフィーダ
JP2019026443A (ja) ベルトコンベア装置
JP2005230995A (ja) パネル搬送装置
JP2005230894A (ja) パネル搬送装置
KR100868173B1 (ko) 패널 반송 장치
EP1627698B1 (en) Panel transportation device
JP4304440B2 (ja) パネル搬送装置
JP2004261819A (ja) プレスラインのワーク搬送装置
JP3773125B2 (ja) トランスファフィーダのフィードストローク可変装置
JP3608023B2 (ja) アイドル工程の製品受け装置
JP2005230873A (ja) パネル搬送装置
JP2004050260A (ja) トランスファプレスのワーク搬送装置
JP6321087B2 (ja) タンデムプレスライン用ワーク搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081021

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091007

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091020

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131106

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees