JP4999409B2 - タンデムプレスシステム - Google Patents
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さらにまた、請求項7の発明は、ワークが薄板形状材で、吸着手段がバキューム吸着方式とされている。
(第1の実施の形態)
本タンデムプレスライン(1M,10,1N等)は、図1〜図5に示す如く、複数のプレス1がX方向にタンデム配列され、各プレス1のコラム3とボルスタ8との間にX方向と直交するY方向に広がるY方向空間65を形成し、かつワーク搬送装置10が第1の回動軸18と回動アーム(第1のアーム21および第2のアーム31)と吸着手段41と姿勢調整手段とを具備し、第1の回動軸18を金型の搬入・搬出領域を形成する作業用床面61よりも低い位置に設けかつ回動アーム(21、31)がY方向空間65内において回動可能に装着され、姿勢調整手段が作業用床面61よりも高い位置にある回動アーム(第2のアーム31)の先端側36に設けられかつ吸着手段41の姿勢を調整可能に形成されている。この実施の形態では、Y方向に延びる第3の回動軸38を利用して姿勢調整する。
の軸受37を静止側として回動させることで吸着手段41(可動側)を同期回動させる。”という意味を含む。
プレス1M、1Nに関し、従来例2、3の場合と異なり、スライド5に干渉防止用の特殊切欠加工を施たり、プレス本体上部にワーク搬送装置10の取付用支持機構等を設けなくてもよいから、コスト低減できる。スライド切欠加工に伴うスライドガイド5Gの設置高さ変更や高さ制限をする必要がないから、プレス加工精度を高く保持できる。
プレス1M,1Nの各組立作業に並行して、ワーク搬送装置10の組立てができるから、大幅な工期短縮およびコスト低減ができる。従来例2、3の場合に比較して、作業用床面(61)上の高さ寸法を小さくでき、上部設置空間63を確保する必要もなく、ワーク搬送装置10の重量がプレス1の荷重となることもない。したがって、システム全体として、小型・軽量化を図れる。プレス間距離を小さくでき、ワーク搬送の高速化に有効である。
プレス運転のスタンバイ状態では、図4に示すように、第1のアーム21は中立位置(起立状態)とされ、第2のアーム31は下向き状態とされ、バキュームカップ43(吸着手段41)の吸着面45は、姿勢調整手段(自重調整方式)の働きで、下向き状態に保持されている。
次のプレス加工のためにスライド5が下降して来る以前に、第1のアーム21は右回転(+θ)され、第2のアーム31は左回転(−θ)されかつ吸着手段41は第3の回動軸38を中心として右回転(+θ)方向に回動しつつ、ワーク47をX方向の下流側プレス1Nに向けて搬送する。第1のアーム21は下流側に傾斜する。回動アーム(21、31)の回動運動だけなので、高速搬送(例えば、15〜20spm相当速度)できる。バキュームカップ43の吸着面45は下向き状態に保持されている。
プレス停止では、上記のスタンバイ状態の場合と同じく、第1のアーム21は中立状態(中立位置)で起立状態とされ、第2のアーム31は下向き状態とされ、バキュームカップ43(吸着手段41)の吸着面45は、下向き状態に保持される。
金型交換作業に先立って、第1のアーム21および第2のアーム31は、Y方向空間(65)内で邪魔にならない位置(プレス1M側または1N側)に傾斜停止させておく。作業用床面61の殆どが空くので、金型の搬入・搬出後の金型交換に伴う調整作業を容易かつ迅速に行なえる。しかも、作業用床面(61)上に第1、第2の駆動源(19、29等)が設置されていないから、安全である。
この実施の形態は、基本的な構成・機能が第1の実施形態の場合と同様とされているが、Y方向に離隔配設されたアーム回動機構(第1のアーム21F,21R等々)を独立搬送動作可能に形成されている。
この実施の形態は、基本的な構成・機能が第2の実施形態の場合と同様とされているが、第2の実施形態の場合とは異なり、アーム回動機構(第1のアーム21、第2の回動軸28、第2のアーム31、第3の回動軸38等)をプレス前後(Y方向)の一方のみに設け、ワーク搬送装置10を構築してある。
3 コラム
5 スライド
8 ボルスタ
10 ワーク搬送装置
18 第1の回動軸(回動軸…第1のエコライザ軸)
21 第1のアーム(回動アーム)
22 下端側
26 上端側
28 第2の回動軸
281 第2のエコライザ軸
31 第2のアーム(回動アーム)
32 基端側
36 先端側
38 第3の回動軸
41 吸着手段
43 バキュームカップ
45 吸着面
47 ワーク
51 駆動制御装置
61 作業用床面
65 Y方向空間
Claims (7)
- 複数のプレスがX方向にタンデム配列され、ワーク搬送装置を用いて上流側プレスから下流側プレスにワークを搬送しつつ各プレスにプレス加工させるタンデムプレスシステムにおいて、
前記各プレスのコラムとボルスタとの間に前記X方向と直交するY方向に広がるY方向空間を形成し、
前記ワーク搬送装置が、下端側が回動中心とされかつ全体として回動可能な回動アームと,ワークを吸着・解放可能な吸着手段と,吸着手段の姿勢を調整可能な姿勢調整手段とを具備し、
金型の搬入・搬出領域を形成する作業用床面よりも低い位置にY方向に延びる回動軸を設け、回動アームの下端側をY方向の位置を拘束した状態で回動軸に回動可能に装着しかつその上端側が該Y方向空間内でかつコラムの内向外面と平行な仮想垂直面内においてX方向に往復移動可能に形成し、
姿勢調整手段が、作業用床面よりも高い位置にある回動アームの上端側に設けられかつ吸着手段の姿勢を調整可能に形成されている、タンデムプレスシステム。 - 複数のプレスがX方向にタンデム配列され、ワーク搬送装置を用いて上流側プレスから下流側プレスにワークを搬送しつつ各プレスにプレス加工させるタンデムプレスシステムにおいて、
前記各プレスのコラムとボルスタとの間に前記X方向と直交するY方向に広がるY方向空間を形成し、
前記ワーク搬送装置が、前記X方向の上流側プレスと下流側プレスとの中間位置に設けられかつY方向に延びる第1の回動軸と、下端側がY方向の位置を拘束した状態でかつ第1の回動軸を中心に回動可能に装着されるとともに第1の回動軸を中心とする回動により上端側をX方向に往復移動可能に形成された第1のアームと、基端側が第1のアームの上端側に設けられたY方向に延びる第2の回動軸を中心に回動可能に装着された第2のアームと、この第2のアームの先端側に設けられかつワークを吸着・解放可能に形成された吸着手段と、吸着手段の姿勢を調整可能な姿勢調整手段を具備し、
第1の回動軸を金型の搬入・搬出領域を形成する作業用床面よりも低い位置に設け、かつ第1のアームおよび第2のアームを該Y方向空間内でかつコラムの内向外面と平行な仮想垂直面内において回動可能に装着し、
姿勢調整手段が、第2のアームの先端側に設けたY方向に延びる第3の回動軸を利用して吸着手段の姿勢を調整可能に形成されている、タンデムプレスシステム。 - 前記第1の回動軸,前記第1のアーム,前記第2のアームおよび前記第3の回動軸を含むアーム回動機構がY方向に離隔配設された2組とされ、各第1の回動軸がエコライザ軸を形成するように一体的に連結されかつ各第3の回動軸がエコライザ軸を形成するように一体的に連結され、各アーム回動機構が同期搬送動作可能に形成されている、請求項2記載のタンデムプレスシステム。
- 前記第1の回動軸,前記第1のアーム,前記第2のアームおよび前記第3の回動軸を含むアーム回動機構がY方向に離隔配設された2組とされ、各アーム回動機構がそれぞれに独立搬送動作可能に形成されている、請求項2記載のタンデムプレスシステム。
- 駆動制御指令に基づき、前記第1の回動軸を中心とする前記第1のアームの回動運動に、前記第2の回動軸を中心とする前記第2のアームの回動運動と前記第3の回動軸を中心とする前記吸着手段の回動運動とを連関させつつ、前記吸着手段の姿勢を調整駆動制御する調整駆動制御装置が設けられている、請求項2〜4までのいずれか1項に記載されたタンデムプレスシステム。
- 前記第1のアームおよび第2のアームを回動運動させるための駆動源が作業用床面よりも低い位置に配設されている、請求項2〜5までのいずれか1項に記載されたタンデムプレスシステム。
- 前記ワークが薄板形状材とされ、かつ前記吸着手段が複数のバキュームカップを有するバキューム吸着方式とされている、請求項2〜6までのいずれか1項に記載されたタンデムプレスシステム。
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