JP4198035B2 - プレスラインにおけるワーク搬送装置 - Google Patents

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本発明は、プレス加工に連動して加工すべきワークを加工位置に対して搬入、搬出するためのプレスラインにおけるワーク搬送装置に関するものであり、例えばワークを次工程に移しながら加工を行うトランスファプレスや、複数台のプレス機械をワーク搬送方向に沿って配置してなるタンデムプレスラインなどにおいて用いられて好適なプレスラインにおけるワーク搬送装置に関するものである。
従来、トランスファプレス等においては、連続して行われる多工程のプレス加工に連動して加工すべきワークを加工位置に対して搬入、搬出するためのワーク搬送装置が備えられている。このようなワーク搬送装置として、例えば本出願人が特許文献1にて提案したものでは、図11に示されるように、ワーク搬送方向Tに沿って並設される一対のリフトビーム201と、これらリフトビーム201に対してワーク搬送方向Tに間隔を存して移動自在に支承される複数のクロスバーキャリア202と、互いに対向するクロスバーキャリア202間にワーク搬送方向Tと直交するように横架されるクロスバー203を備え、このクロスバー203に取り付けられるバキュームカップによってワーク(いずれも図示省略)を吸着して搬送するように構成されている。
このワーク搬送装置200においては、サーボモータ204を駆動源とするリフト機構を介してリフトビーム201が上方から吊り下げられる構造とされている。また、ワーク搬送方向Tに互いに隣接するクロスバーキャリア202は連結杆205により接続されるとともに、最下流に位置するクロスバーキャリア202は連結杆206を介してカムレバー207の先端部に接続されている。また、このカムレバー207には、プレス本体より取り出された動力にて回転されるフィードカム208が当接されている。そして、サーボモータ204の作動によりリフトビーム201が上下方向に移動されるとともに、フィードカム208が回転されることによりカムレバー207が揺動されて全てのクロスバーキャリア202が同時にワーク搬送方向Tに沿って往復駆動される。こうして、上下方向およびワーク搬送方向Tの合成運動によるクロスバー203のモーションによって互いに隣接するプレス装置の金型間をワークが移送されるようになっている。
その他のワーク搬送装置として特許文献2にて提案されているものは、図12に示されるように、ワーク搬送方向Tに対して左右に所定距離離間して対向配置される一対のアプライト211の間の空間において前段の加工ステーションから後段の加工ステーションへのワーク搬送時にワーク(図示省略)を吊り下げ支持する複数のバキュームカップ212を装備されたクロスバー213を備え、このクロスバー213を揺動する揺動駆動装置214と、そのクロスバー213を上下動させる昇降駆動装置215とを組み合わせて構成されている。
ここで、前記揺動駆動装置214は、前記クロスバー213をワーク搬送方向Tに対して直交させた状態で両端部を支持する一対のアーム216と、各アーム216の基端部を枢支するとともに、アプライト211に垂直方向に移動自在に支承されるキャリッジ217と、各キャリッジ217にスライド可能に支承されるキャリッジ218と、このキャリッジ218に取り付けられたサーボモータ219と、このサーボモータ219の出力軸に、かさ歯車等を組み合わせてなる動力伝達機構を介して接続される動力伝達軸220aを基端部に固着されるとともに、先端部がアーム216の略中央位置に枢着されるガイドロッド220を備え、キャリッジ217とキャリッジ218との相対移動にてサーボモータ219によるガイドロッド220の動力伝達軸220a周りの回動動作を許容しつつ、そのガイドロッド220から付与されるトルクによってアーム216が枢支点周りに揺動されるように構成されている。
また、前記昇降駆動装置215は、サーボモータ221と、このサーボモータ221とキャリッジ218との間に介設されそのサーボモータ221の回転力を直線運動力に変換するスクリュー機構222を備え、サーボモータ221の作動にてキャリッジ218を上下方向に移動させることにより、前記揺動駆動装置214の全体を昇降動させるように構成されている。なお、この昇降駆動装置215には、キャリッジ218に対して上方に付勢力を付与するエア式のバランスシリンダ223が付設されている。
そして、サーボモータ219によるアーム216の揺動運動が行なわれることによって生じるクロスバー213の高さ変化をサーボモータ221による昇降運動にて実質的に補償し、場合によってはクロスバー213を任意に上下動させて、図12において記号Mで示される破線で表わされるようなモーションが行なわれるようにされている。
さらに、特許文献2にて別態様のワーク搬送装置として提案されたものは、図13に示されるように、加工ステーションの間のベッド上においてワーク搬送方向Tの直角方向に所定距離離間して固定される一対のブラケット231に基端部を枢着される一対のアーム232を備え、この一対のアーム232の先端部に前記クロスバー213がワーク搬送方向Tに対して直交するように横架されるとともに、そのクロスバー213がその一対のアーム232に対して回動可能に装着されて構成されている。この別態様のワーク搬送装置230においては、前記ブラケット231に取り付けられた揺動駆動装置233の作動により一対のアーム232がその基端部の枢支点周りに揺動されるようになっている。また、各アーム232は、入れ子構造のアームであって、内部に装備される伸縮駆動装置(図示省略)により長手方向に伸縮するように構成されている。なお、当該ワーク搬送装置230には、ワーク(図示省略)を水平に維持するための図示省略される水平維持装置が設けられており、この水平維持装置は、クロスバー213に固着された第1の歯付ベルト車と、アーム232の基端部に取着された第2の歯付ベルト車と、両歯付ベルト車の間に巻き掛け装着される歯付ベルトを備え、第2の歯付ベルト車を回転不能に固定することで、一対のアーム232が揺動運動を行ってもワークを水平に維持するように構成されている。
そして、揺動駆動装置233によるアーム232の揺動運動が行なわれることによって生じるクロスバー213の高さ変化をアーム232を適宜伸縮させることで実質的に補償し、場合によってはクロスバー213を任意に上下動させて、前述したワーク搬送装置210によるモーションM(図12参照)と同様のモーションが行なわれるようにされている。
一方、複数台のプレス機械をワーク搬送方向に沿って配置することで構成される所謂タンデムプレスラインにおいて用いられるワーク搬送装置としては、ロボット方式またはローダ・アンローダ方式のものが知られている。ロボット方式のワーク搬送装置においては、互いに隣接するプレス機械間に多関節型のハンドリングロボットが設置され、このハンドリングロボットにより前工程のプレス加工位置からワークを搬出するとともに、このワークを次工程のプレス加工位置に搬入するようにされている。このロボット方式のワーク搬送装置によれば、ワークの搬出・搬入の軌跡を金型に合わせて設定することができるという利点がある。一方、ローダ・アンローダ方式のワーク搬送装置においては、各プレス機械の上流側側面と下流側側面とにそれぞれリンク構造のローダおよびアンローダがそれぞれ設けられるとともに、上流側のアンローダと下流側のローダとの間にシャトル台車が設けられ、プレス機械本体に対するワークの搬出および搬入がそれぞれアンローダおよびローダで行われ、次工程へのワークの搬送をシャトル台車にて行われるようにされている。
ところが、前記ロボット方式のワーク搬送装置では、隣接するプレス機械間の距離が長い場合にはその離間距離に比例して各関節間のアーム長さを長くし、これに伴い各関節部における駆動装置をより高出力のものとする必要があることから、当該ワーク搬送装置の全体が累積的に大型化するという問題点がある。また、隣接するプレス機械間の距離が短い場合にはアプライト等との干渉を避けたワーク軌跡の設定が大変困難になるという問題点がある。一方、前記ローダ・アンローダ方式のワーク搬送装置の場合には、シャトル台車を隣接するプレス機械間に設置する必要があることから、装置が大掛かりになって大きな設置スペースが必要になるという問題点がある。また、ワークをシャトル台車に受け渡すので、搬送ミスを起こしやすいという問題点もある。このように、いずれのワーク搬送装置でも装置構成の大型化が免れないこと等から、ハンドリング速度の高速化が困難で、生産効率の向上を思うように図ることができないという問題点がある。
これらの問題点を解消するために、本出願人は、比較的スリムな構成で、ワーク搬送速度を高速化できるタンデムプレスラインにおけるワーク搬送装置を先願発明として既に提案している(特願2001−400849号)。この先願発明のワーク搬送装置240は、図14(a)(b)に示されるように、ワーク搬送方向Tと平行にリフトビーム241を設けるとともに、このリフトビーム241の長手方向に沿って移動自在なキャリア242およびサブキャリア243を設け、左右一対のサブキャリア243間にワーク保持手段としてのバキュームカップ244を有するクロスバー245を設けた構成を備えたものとされている。
この先願発明のワーク搬送装置240においては、リフト軸サーボモータ246の駆動によってリフトビーム241を昇降動させることで、キャリア242、サブキャリア243およびクロスバー245を介してバキュームカップ244を昇降動させるようにされている。また、リフトビーム241とキャリア242との間に介設されたリニアモータ(図示省略)の駆動によってキャリア242をリフトビーム241の長手方向に沿って移動させ、キャリア242とサブキャリア243との間に介設されたリニアモータ(図示省略)の駆動によってサブキャリア243をキャリア242の移動方向にオフセットさせることで、クロスバー245およびバキュームカップ244をワーク搬送方向Tに移動させるようにされている。こうして、上下方向および/またはワーク搬送方向Tの2つの直交する駆動軸位置を制御することにより、バキュームカップ244の移動軌跡、言い換えればワークWの搬送軌跡を制御することができるようにされている。
特開平6−262280号公報 独国特許出願公開第19851743号明細書
しかしながら、前記特許文献1に係るワーク搬送装置200では、カム機構およびリンク機構を組み合わせてなる駆動手段により全てのクロスバーキャリア202を同時に駆動する構成であるため、駆動系が重厚長大で複雑になり、視認性が悪いという問題点がある。また、位置決め精度を確保するためにはリフトビーム201の剛性アップが必要で、このためリフトビーム201の重量増が避けられないことと、クロスバー203を上下動させる際にはリフトビーム201の全体を上下動させる必要があることから、サーボモータ204が大型化して、装置全体が大きくなるとともに、コストアップが避けられないという問題点がある。また、全ての加工ステーションにおけるクロスバー203のワーク搬送方向Tのモーションがフィードカム208によって決定されるため、加工ステーション毎に最適なモーションパターンを設定することに制約がかかり、自由度が低いという問題点がある。
また、前記特許文献2に係るワーク搬送装置210では、揺動駆動装置214およびその周辺の構造が複雑であるという問題点がある。また、アプライト211が無い所では当該ワーク搬送装置210を設けることは不可能であり、配置に制約があるという問題点がある。また、バランスシリンダ223を付設することでサーボモータ221の小型化が図られてはいるものの、構成の複雑化は免れないという問題点がある。
また、前記特許文献2に係る他の態様のワーク搬送装置230では、ワーク搬送方向Tに沿って揺動駆動される一対の伸縮可能なアーム232の先端部にクロスバー213が装着され、その一対のアーム232の伸縮動作により、クロスバー213とアーム232の揺動中心との相対距離を変化させるように構成されてはいるものの、それらアーム232が入れ子構造であるために、構造上必然的に生じるアームの最小長さ(最収縮時長さ)が比較的長く、このためクロスバー213の移動可能領域が比較的狭いという問題点がある。さらに、この特許文献2では、前記水平維持装置が、クロスバー213に固着された第1の歯付ベルト車と、アーム232の基端部に取着された第2の歯付ベルト車と、両歯付ベルト車の間に巻き掛け装着される歯付ベルトを備え、第2の歯付ベルト車を回転不能に固定することで、一対のアーム232が揺動運動を行ってもワークを水平に維持することができるという記載がなされているが、第1の歯付ベルト車と第2の歯付ベルト車との間に歯付ベルトが巻き掛け装着された構造では、一対のアームは伸長できないし、また一対のアームが収縮すると歯付ベルトが弛んでしまって、機能不全に陥るのではないかという疑問がある。なお、このような疑問を解消し得る技術的内容は当該特許文献2には記載されていない。
一方、前記先願発明に係るワーク搬送装置240では、位置決め精度を確保するためにリフトビーム241の剛性アップが必要で、このためリフトビーム241の重量増が避けられないことと、クロスバー245を上下動させる際にリフトビーム241の全体を上下動させる必要があることから、やはりサーボモータ246が大型化して、装置全体が大きくなるとともに、コストアップが避けられないという問題点がある。また、リフトビーム241の端部が金型の搬入・搬出領域内に配されているために、金型交換時には一旦リフトビーム241を金型の搬入・搬出領域外まで上昇させた後に、金型の交換動作を行わなければならず、生産効率が悪いという問題点がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、構成の簡素化と小型化によりコストダウンを図ることができるとともに、生産効率の向上やモーションパターン設定の自由度の向上を図ることのできるプレスラインにおけるワーク搬送装置を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、第1発明によるプレスラインにおけるワーク搬送装置は、
一端が支持体に回動支持軸を介して支持されるとともに、他端が前記回動支持軸より下方でワーク搬送方向に揺動自在に吊り下げ支持される揺動体と、
前記揺動体の揺動中心である前記回動支持軸に対して下方位置に配されるとともに、ワークを着脱自在に保持するワーク保持手段を有するクロスバーと、
前記クロスバーを支持するクロスバー支持体と、
前記クロスバー支持体を前記揺動体に沿わせて直線移動させることにより前記揺動体の揺動中心に対する前記クロスバーの相対位置を可変にする直線移動機構と、
前記クロスバーをその長軸周りに回動駆動するチルト手段とを備え、
前記直線移動機構は、前記揺動体の内部に配されるサーボモータと、前記クロスバー支持体に配されるボールねじと、このボールねじに螺合されるボールナットと、前記クロスバー支持体の長手方向に沿って配される直動案内とを備え、前記サーボモータに駆動されるボールナットによって、前記クロスバー支持体が前記揺動体の長手方向に沿う側方で前記直動案内に案内されて前記揺動体に沿って直線移動するように構成される
ことを特徴とするものである。
前記クロスバーが前記クロスバー支持体に少なくとも1節のリンクを介して設けられることにより、前記揺動中心と前記クロスバーとの相対距離が可変に構成されるのが好ましい(第2発明)。
また、前記プレスラインは、トランスファプレスであり、前記支持体は、そのトランスファプレスの天部から垂設される支柱構造体であり、この支持構造体により前記揺動体が吊り下げ支持されるのが好ましい(第3発明)。
前記揺動体は、サーボモータを駆動源として揺動駆動されるのが好ましい(第発明)。
また、前記チルト手段は、サーボモータを駆動源として前記クロスバーをその長軸周りに回動駆動させるものであるのが好ましい(第発明)。
前記第1発明〜第発明において、記クロスバー支持体は、前記揺動体と対向する平面に沿って延びるアーム部を有してなり、このクロスバー支持体が、前記アーム部の平面に長手方向に沿って取着される転がり直動案内に案内されて直線移動されるのが好ましい(第発明)。
また、前記クロスバー支持体の先端部にアームの基端が回動自在に取り付けられ、このアームがその基端側に配されるサーボモータにより回動駆動されるのが好ましい(第発明)。
第1発明によれば、揺動体に対してクロスバー支持体が直線移動機構を介して移動自在に設けられるので、クロスバーを揺動体の揺動中心に対する相対距離が比較的短い位置から構造上可能な最大の相対位置まで移動させることができる。これにより、揺動体の揺動運動成分と直線移動機構によるクロスバー支持体の直線運動成分との合成によってクロスバーの移動可能領域を従来よりも広く確保することができる。したがって、例えば、クロスバーの所要の移動領域を確保しつつ金型の搬入・搬出領域に干渉しないように当該ワーク搬送装置を配することが可能になるので、金型交換作業を容易かつ迅速に行うことができ、生産効率を向上させることができる。また、例えば、揺動体の揺動運動に伴うクロスバーの高さ変化を直線移動機構による直線運動にて実質的に補償したり、場合によってはクロスバーを任意に上下動させたりするなど、揺動体の揺動運動と直線移動機構による直線運動とを制御することで、クロスバーのモーションを任意に設定することができる。しかも、このような作用効果は、揺動駆動される揺動体に直線移動機構を介してクロスバー支持体を設けるといった簡易かつコンパクトな構成で得られるので、コスト削減を図ることができるという利点がある。さらに、例えばトランスファプレスにおいて、各加工ステーションの加工位置に対するワークの搬入・搬出動作に対応させるように当該ワーク搬送装置を配設することで、加工ステーション毎に最適なモーションパターンを設定することができ、従来に比し自由度を著しく向上させることができる。
また、クロスバーをその長軸周りに回動駆動するチルト手段が設けられているため、揺動体の揺動運動に伴い必然的に生じるワークの傾きを相殺するようにワークがチルト手段によって上下方向に傾動される。これにより、ワークを水平に保つことができるので、加工位置に対するワークの搬入・搬出動作をよりスムーズかつ確実に行うことができる。
第2発明においては、クロスバーがクロスバー支持体に少なくとも1節のリンクを介して設けられ、これによっても揺動体の揺動中心とクロスバーとの相対距離が可変にされるので、モーションパターンの設定の自由度を更に向上させることができる。
第3発明の構成を採用することにより、トランスファプレスにおいて当該ワーク搬送装置の配置の自由度を広げることができる。
次に、本発明によるプレスラインにおけるワーク搬送装置の具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施形態)
図1には、本発明の第1の実施形態に係るトランスファプレスの全体概略正面図が示されている。また、図2には、図1のX−X視要部側面図が示されている。
本実施形態に係るトランスファプレス1は、クラウン2、スライド3およびベッド4を備えて構成されている。このトランスファプレス1においては、クラウン2、アプライト5およびベッド4が図示省略されるタイロッドにより一体化された構造とされ、スライド3の下面に取り付けられる上型(図示省略)とそのスライド3に対向するように設けられるムービングボルスタ6上の下型7との間でプレス成形が行われるようになっている。また、工程仕様に対応して所要の加工ステーションS,S,SおよびアイドルステーションIが設けられるとともに、各加工ステーションS,S,SおよびアイドルステーションIの加工位置に対するワークWの搬入・搬出動作に対応させるように所要(本実施形態では5基)のワーク搬送装置30,30,・・・が配設されている。ここで、前記スライド3の駆動機構は、図示による説明は省略するが、プレスコントローラからの信号によって制御されるメインモータと、このメインモータにより回転駆動されるフライホイールと、クラッチおよびブレーキと、クラッチを介してフライホイールにより回転駆動されるドライブシャフトとを備えて構成されている。また、各ワーク搬送装置30は、ワーク搬送方向Tに対して直交する方向に対向配置でクラウン2から垂設される支柱構造体8に、吊り下げられるように取り付けられており、プレス加工動作に連動させてそれらワーク搬送装置30によりワークWを各ステーションS,I,S,Sに順次移送することで、所望のプレス加工製品を得ることができるようにされている。
次に、前記ワーク搬送装置30の構成について図3および図4を参照しつつ詳述する。図3には、第1の実施形態に係るワーク搬送装置の構造および作動を説明する要部断面正面図(a)が示されている。また、図4には、第1の実施形態に係るワーク搬送装置の平面図(a)および側面図(b)がそれぞれ示されている。なお、本実施形態のワーク搬送装置30はワーク搬送方向Tに対して左右に対称な構成であるため、説明の都合上、図3および図4には当該ワーク搬送装置30の右側部分のみが示されている。
本実施形態におけるワーク搬送装置30は、ワークWを着脱自在に保持する所要個数のバキュームカップ(ワーク保持手段)11を介してワークWを吊り下げ支持するクロスバー12と、このクロスバー12を支持する一対のフィードレバー(クロスバー支持体)33と、ワーク搬送方向Tに沿って揺動駆動される一対の揺動台(揺動体)34と、各揺動台34に対してフィードレバー33を直線移動させる直線移動機構35を備えて構成されている。ここで、各揺動台34は、前記支柱構造体8の下面に固着されるブラケット36に当該揺動台34の両側位置において軸受装置により回動自在に支持される回動支持軸37に対して、キー(またはスプライン)等の結合手段によって固定されるとともに、ワーク搬送方向Tに対して直交する方向に対向配置で所要の設定高さ位置にスライド3と干渉しないように配されている。また、互いに対向するフィードレバー33間にワーク搬送方向Tと直交するようにクロスバー12が横架されている(図2参照)
前記揺動台34は、内部に所要の空間を有する全体視略立方体形状の箱形構造体であって、前記回動支持軸37が嵌め込まれる挿通孔34aが基端部に形成されている。また、この回動支持軸37の一端部には、キー(またはスプライン)等の結合手段によって従動歯車38がその回動支持軸37と同心で固定されている。
前記ブラケット36には、減速機39が装着されている。この減速機39の入力軸にはカップリングを介してサーボモータ40の出力軸が接続されるとともに、この減速機39の出力軸にはキー(またはスプライン)等の結合手段によって駆動歯車41がその減速機39の出力軸と同心で固定され、この駆動歯車41が前記従動歯車38と噛み合わされている。こうして、サーボモータ40から出力される回転力を、減速機39、駆動歯車41、従動歯車38および回動支持軸37を介して揺動台34に伝達して、この揺動台34をその回動支持軸37の軸線周りに揺動駆動するようにされている。なお、駆動歯車41および従動歯車38を介さずに、減速機39の出力軸を回動支持軸37に直結させてもよい。
前記フィードレバー33は、内部に所要の空間を有する正面視略鉤形の箱形構造体であって、前記揺動台34と対向する平面に沿って延びるアーム部33aとそのアーム部33aの先端部から直角に突設される突起部33bとを有してなり、この突起部33bに、クロスバー12の端面に形成された穴に嵌合するロッド部26aを備えてなる支持装置26が取り付けられて構成されている。この支持装置26は、図示省略される空気圧供給装置の操作にてそのロッド部26aが軸線方向に伸縮するように構成されている。こうして、クロスバー12の着脱を所謂ワンタッチで容易に行えるようにされている。また、前記フィードレバー33の突起部33bには、ワークWを上下方向に傾動させるチルト装置(チルト手段)27が装備されている。このチルト装置27は、突起部33bに取着されるサーボモータ28と、このサーボモータ28の回転力を前記ロッド部26aに伝達する動力伝達機構(図示省略)を備え、サーボモータ28の作動によりロッド部26aを介してクロスバー12をその長軸周りに回動しワークWを上下方向に傾動させるように構成されている。本実施形態では、フィードレバー33の揺動運動に伴い生じるワークWの傾きを相殺するようにチルト装置27にてそのワークWを傾動操作して当該ワークWを水平に保つことで、加工位置に対するワークWの搬入・搬出動作がよりスムーズかつ確実に行なわれるようにされている。
前記直線移動機構35は、フィードレバー33の内部に配設されて両端部をそのフィードレバー33に固定支持されるボールねじ42と、このボールねじ42に螺合されるボールナット43と、揺動台34とフィードレバー33との間に介挿されそのフィードレバー33におけるアーム部33aの平面に長手方向に沿って取着される転がり直動案内(リニアガイド)44と、揺動台34の内部に配されるサーボモータ45と、このサーボモータ45の回転力を前記ボールナット43に伝達する動力伝達手段46を備え、サーボモータ45に駆動されたボールナット43によって、フィードレバー33が転がり直動案内44に案内されて直線運動するように構成されている。こうして、サーボモータ45の作動により、揺動台34の揺動中心(回動支持軸37の中心)とクロスバー12との相対距離が可変となるようにされている。
本実施形態においては、前記各サーボモータ40,45,28に現在位置を検出する位置検出器(エンコーダ:図示省略)が付設され、これら位置検出器により検出される位置信号が当該ワーク搬送装置30の制御に係わるワーク搬送装置用コントローラ(図示省略)に入力されるようになっている。一方、このワーク搬送装置用コントローラにおいては、それら位置検出器から入力される現在位置情報と、プレスコントローラから入力されるスライド3の現在位置情報とに基づいて、ワークWのモーションパターンをプレス加工に連動させて行わせるようにされている。
以上に述べたように構成される本実施形態のワーク搬送装置30では、揺動台34に対してフィードレバー33が直線移動機構35により直線移動されることよって、クロスバー12は揺動台34の揺動中心(回動支持軸37の中心)に対する相対距離が比較的短い位置から構造上可能な最大の相対位置まで移動される。そして、サーボモータ40の作動による揺動台34の揺動運動とサーボモータ45の作動によるフィードレバー33の直線運動との合成によってクロスバー12が広い範囲で移動される。この際、サーボモータ40およびサーボモータ45の作動を制御することにより、クロスバー12のモーションが任意に設定される。
また、本実施形態では、ワーク搬送装置30により搬送されるワークWと金型との干渉を避けるために、ワーク搬送装置用コントローラに入力されたモーションプログラムに基づくモーションパターンに従って当該ワーク搬送装置30が駆動される。図3には、このモーションパターンの一例が図中記号Mで示される1点鎖線にて表わされている。この例において、ワークWは吸着点Pにて前ステーション(例えばS :図1参照)の下型7内より吸着されてZ軸方向に持ち上げられた後、次ステーション(S )の下型7上までX軸方向に搬送され、この下型7内に入れるためにZ軸方向に下げられて解放点QにてワークWの吸着が解放される。次に、前ステーション(S )へ戻るために一旦上方へ持ち上げられた後下方の待機点Rを通って再度上下動されて吸着点Pに戻され、1サイクルが終了する。
本実施形態によれば、各ステーションS ,I ,S ,S 位置に対するワークWの搬入・搬出動作に対応させるようにワーク搬送装置30,30,・・・が配設され、ステーションS ,I ,S ,S 毎に最適なモーションパターンMを設定することができるので、金型の種類に応じてモーションテーブルを自由に設定することができ、従来に比し自由度を著しく向上させることができる。また、独立駆動制御可能な複数基のワーク搬送装置30の協動によってワークWの移送動作が行われ、しかも各装置の駆動手段が集約した構成とされるので、装置構成の簡素化と小型化を図ることができ、設置に必要なスペースが少なくて済むという利点がある。このため、視認性およびメンテナンス性を向上させることができるとともに、コストを削減することができる。また、クラウン2から垂設される支柱構造体8によってワーク搬送装置30を吊り下げ支持する支持手法が採用されているので、ワーク搬送装置30を所望の位置に設置することが可能になり、配置の自由度が広がるという利点がある。また、本実施形態におけるワーク搬送装置30では、揺動台34に対してフィードレバー33を直線移動機構35により直線移動させつつ揺動台34を揺動させる構成であるため、モーションパターンMを実施させたとしても、フィードレバー33が下方に大きく張り出されることはない。したがって、配置設計の自由度が更に広がるという利点がある。
(第の実施形態)
には、第の実施形態に係るワーク搬送装置の斜視図が示されている。なお、本実施形態のワーク搬送装置70は、前記各ワーク搬送装置30と同様に、ワーク搬送方向Tに対して左右に対称な構成であるため、説明の都合上、図には当該ワーク搬送装置70の一側の部分のみが図示されている。また、本実施形態においても、前記各実施形態と同一または同様のものについては図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとする。
本実施形態におけるワーク搬送装置70においては、図に示されるように、支柱構造体8の下面に固着されるブラケット71に揺動台(揺動体)72が取り付けられ、この揺動台72がサーボモータ73で回動駆動されるようになっている。また、揺動台72には、フィードレバー(クロスバー支持体)74が取り付けられている。本実施形態では、フィードレバー74の上面部にボールねじ75が取着されており、このボールねじ75に螺合したボールナット76をサーボモータ77により回転させることで、フィードレバー74を進退させる構成になっている。この際、フィードレバー74の下面部には、ロッド状の直動案内78が設けられ、この直動案内78が揺動台72と一体の支持部72Aに対して摺動可能に支持されている。そして、ボールねじ75、ボールナット76、サーボモータ77、および図に示す動力伝達手段76Aにより、直線移動機構79が構成され、揺動台72の揺動中心とクロスバー12との相対距離を変化させるようになっている。
また、フィードレバー74の先端には、アーム(本発明における「少なくとも1節のリンク」に相当)80の基端が取り付けられている。アーム80は、基端側のサーボモータ81により回動駆動されるようになっている。すなわち、本実施形態においては、前記直線移動機構79による他、サーボモータ81の作動によっても、揺動台72の揺動中心とクロスバー12との相対距離を変化させるようになっている。また、アーム80先端のコ字形状部分には、チルト装置82を介してクロスバー12が取り付けられている。
前記チルト装置82は、図にも拡大して示すように、アーム80の先端間に回動自在に枢着された従動軸83と、この従動軸83を一対のベベルギア84,85を介して駆動する駆動軸86と、この駆動軸86を駆動するサーボモータ87(図参照)と、クロスバー12を保持しながら前記従動軸83と一体に回動する保持ブラケット88とを備えている。ここで、駆動軸86は、アーム80に対してベアリング89を用いて支持されているが、従動軸83の支持構造も同様である。
において、チルト装置82の保持ブラケット88には、互いに対向する保持片88A,88Bが設けられている。各保持片88A,88Bには、保持ブラケット88の長手方向に沿って複数(本実施形態では2個)のエアシリンダ90が取り付けられており、エアシリンダ90からのロッド91がクロスバー12の両側面に穿設された挿入孔12Aに挿入されている。そして、各ロッド91を進退させることで、クロスバー12を保持ブラケット88に対して着脱させることができ、ワークWの形状等に応じたクロスバー12に交換することが可能である。
なお、ロッド91が挿入されるクロスバー12の挿入孔12Aには、保持ブラケット88とクロスバー12とのがたつきを防止するとともに、ロッド91が挿入されるのをガイドするガイド部材92が嵌合されている。また、クロスバー12の図中の上面には、クロスバー12のがたつき防止や振動吸収、あるいはロッド91と挿入孔12Aとの位置決めの目的でパッド93が取り付けられている。
本実施形態のワーク搬送装置70によれば、フィードレバー74の端部にアーム80が回動自在に設置され、これによってフィードレバー74の端部にクロスバー12を配置する場合(例えば、第2の実施形態を参照)よりもモーションパターンの設定の自由度を更に向上させることができるので、フィードレバー74またはアーム80がスライド6や金型と干渉するのをより容易に防ぐことができる。
お、前記各実施形態においては、クラウン2から垂設される支柱構造体8にワーク搬送装置30,70が吊り下げ取着される例を示したが、これに限られず、アプライト5に所要の取付手段を介してワーク搬送装置30,70を取り付けて吊り下げるように設けても良い
また、前記各実施形態においては、通常のトランスファプレスに対して本発明が適用された例を示したが、他の態様のプレス、例えば、各工程毎にクラウン、スライドおよびベッドを一組としてモジュール化し、各工程間のアプライトを共有させた所謂モジュールトランスファプレスに対して本発明を適用することも勿論可能である。
(第の実施形態)
次に、本発明の第の実施形態について、以下に説明することとする。図には、本発明の第の実施形態に係るタンデムプレスラインの全体概略説明図が示されている。また、図には、図のH−H視要部側面図が示されている。本実施形態は、タンデムプレスライン101において用いられるワーク搬送装置として、第の実施形態に係るワーク搬送装置70が適用された例である。なお、この第の実施形態に係るワーク搬送装置70に代えて、第の実施形態係るワーク搬送装置30を用いることも勿論可能である。
本実施形態のタンデムプレスライン101は、相互に所定間隔を有して上流側(図の左側)から下流側へ向けて直列に配置される複数台(本実施形態では2台)のプレス機械102,103と、上流側のプレス機械102の上流側に配される材料搬入装置(図示省略)と、下流側のプレス機械103の下流側に配される製品搬出装置(図示省略)と、前記材料搬入装置上のワークを上流側のプレス機械102の加工ステーションに搬送するワーク搬送装置(図示省略:後のワーク搬送装置70と同構成)と、互いに隣接するプレス機械102,103の各加工ステーション間でワークWの受け渡し(搬出・搬入)を行うワーク搬送装置70と、後流側のプレス機械103の加工ステーションから前記製品搬出装置上へワークを搬送するワーク搬送装置(図示省略:先のワーク搬送装置70と同構成)を備えて構成されている。
前記各プレス機械102,103は、本体フレームとしてのアプライト104と、このアプライト104の上方に配されて駆動力伝達機構が内蔵される上部フレーム105と、前記アプライト104に上下動自在に支承され、前記駆動力伝達機構を介して上下動されるスライド106と、このスライド106に対向配置されてベッド上に設けられるムービングボルスタ108とを備え、スライド106の下端に装着される上金型(図示省略)と、ムービングボルスタ108の上端に装着される下金型(図示省略)とによってワークWにプレス加工がなされるように構成されている。
前記タンデムプレスライン101における隣接するプレス機械102,103の間には、一対のビーム(支持部材)111が架設されており、この一対のビーム111は、金型の搬入・搬出領域よりも上方位置においてワーク搬送方向Tの左右両側に互いに離間して配され、各ビーム111の一端部は、支持ブラケット112を介して上流側のプレス機械102における下流側のアプライト104に固定され、同ビーム111の他端部も同様に支持ブラケット112を介して下流側のプレス機械103における上流側のアプライト104に固定されている。そして、ワーク搬送装置70においては、各ブラケット71が各ビーム111の中央部に固定され、各揺動台72が各ビーム111によって揺動可能に支持されるようにされている。
本実施形態によれば、第の実施形態で述べた作用効果をタンデムプレスライン101においても得ることができるのは勿論のこと、金型交換時にはワーク搬送装置70におけるクロスバー12の周辺部分を金型の搬入・搬出領域から退避させればよく、しかもかかる退避動作はワーク搬送装置70の操作にて迅速に行えるので、従来と比較して金型交換に要する時間を短縮でき、生産効率を向上させることができる。また、隣接するプレス機械102,103間に架設された一対のビーム111にワーク搬送装置70が吊り下げ支持されるようにされているため、プレス機械102,103間の床上スペースを通路、搬送路等として有効利用することができる。
(第の実施形態)
には、第の実施形態に係るワーク搬送装置の斜視図が示されている。また、図10には、図のJ−J視要部側面図が示されている。なお、本実施形態において、先の第の実施形態と同一または同様のものについては図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとする。
本実施形態は、先の第の実施形態で述べたタンデムプレスライン101におけるワーク搬送装置70の更なるコンパクト化が図られた例である。すなわち、第5の実施形態では、タンデムプレスライン101において用いられるワーク搬送装置として第の実施形態に係るワーク搬送装置70が適用されており、この第の実施形態に係るワーク搬送装置70は、揺動台72からクロスバー12に至る駆動系が2系統とされ、各駆動系を互いに同期させることで1基のワーク搬送装置が成り立つ構成のものとされているのに対して、本実施形態では、タンデムプレスライン101において用いられるワーク搬送装置として、図9に示されるように、揺動体(揺動台72)からクロスバー12に至る駆動系が1系統とされ、かかる駆動系にて1基のワーク搬送装置が成り立つ構成のものが適用されている。なお、本実施形態に係るワーク搬送装置70'に代えて、第の実施形態係るワーク搬送装置30と基本構成を一にし、かつ揺動体(揺動台34)からクロスバー12に至る駆動系が1系統とされ、かかる駆動系にて1基のワーク搬送装置が成り立つ構成のものを適用することも勿論可能である。
また、先の第の実施形態においては、隣接するプレス機械102,103の間に架設されるビーム111が2本であるのに対して、本実施形態においては、隣接するプレス機械102,103の間に架設されるビーム111が1本とされている。本実施形態において、ビーム111の各端部は、各上部フレーム105の下部側に取り付けられたU字形状の支持フレーム113に固着されている。ここで、各プレス機械102,103において支持フレーム113は、金型搬入・搬出方向に沿ったアプライト104,104間の略中央に位置するようにされている。また、本実施形態に係るワーク搬送装置70'においても、揺動台72を支持するブラケット71が前記ビーム111の中央部下面に固着されて隣接するプレス機械102,103の中間位置に配されている。
本実施形態によれば、隣接するプレス機械102,103の間に架設されるビーム111が1本だけであるから、一対のビーム111が設けられていた第5の実施形態と比較して構造をより簡素化でき、コストダウンを一層促進できる。また、アプライト104の内側面にワーク搬送装置70'を配置しないため、アプライト104,104間隔を広げる必要がなく、プレス機械102,103の本体部分をコンパクトにできるうえ、コストダウンを促進することができる。さらに、アプライト104,104の間隔を変更できない既設プレスの改造(レトロフィット)にも適用できる。
なお、前記各実施形態においては、前記クロスバー12のようなワーク支持手段が用いられた例を示したが、これに限られず、片持ちのフィンガータイプもしくは片持ちのカップタイプのワーク支持手段を採用することも可能である。
本発明は、例えば、(1)ワークを次工程に移しながら加工を行うトランスファプレスや、(2)各工程毎にクラウン、スライドおよびベッドを一組としてモジュール化し、各工程間のアプライトを共有させたモジュールトランスファプレス、(3)複数台のプレス機械をワーク搬送方向に一列に配置してなるタンデムプレスラインなどにおけるワーク搬送装置に利用できる。
本発明の第1の実施形態に係るトランスファプレスの全体概略正面図 図1のX−X視要部側面図 第1の実施形態に係るワーク搬送装置の構造および作動を説明する要部断面正面 第1の実施形態に係るワーク搬送装置の平面図(a)および要部断面側面図(b) 第2の実施形態に係るワーク搬送装置の斜視図 のI−I視要部断面図 本発明の第の実施形態に係るタンデムプレスラインの全体概略説明図 のH−H視要部側面図 の実施形態に係るワーク搬送装置の斜視図 のJ−J視要部側面図 従来のワーク搬送装置の構造説明図 従来のワーク搬送装置の構造説明図 従来のワーク搬送装置の構造説明図 従来技術に係るタンデムプレスラインの全体概略正面図(a)および(a)におけるワーク搬送装置の要部拡大正面図(b)
符号の説明
1 トランスファプレス
8 支柱構造体
0,0 ワーク搬送装置
11 バキュームカップ(ワーク保持手段)
12 クロスバー
13 キャリア(クロスバー支持体)
14 フィードレバー(揺動体)
5,79 直線移動機構
27,82 チルト装置(チルト手段)
33,74 フィードレバー(クロスバー支持体)
34,72 揺動台(揺動体)
80 アーム(リンク)
111 ビーム(支持部材)
T ワーク搬送方向
W ワーク

Claims (7)

  1. 一端が支持体(8)に回動支持軸(37)を介して支持されるとともに、他端が前記回動支持軸(37)より下方でワーク搬送方向に揺動自在に吊り下げ支持される揺動体(34,72)と、
    前記揺動体(34,72)の揺動中心である前記回動支持軸(37)に対して下方位置に配されるとともに、ワークを着脱自在に保持するワーク保持手段(11)を有するクロスバー(12)と、
    前記クロスバー(12)を支持するクロスバー支持体(33,74)と、
    前記クロスバー支持体(33,74)を前記揺動体(34,72)に沿わせて直線移動させることにより前記揺動体(34,72)の揺動中心に対する前記クロスバー(12)の相対位置を可変にする直線移動機構(35,79)と、
    前記クロスバー(12)をその長軸周りに回動駆動するチルト手段(27,82)とを備え、
    前記直線移動機構(35,79)は、前記揺動体(34,72)の内部に配されるサーボモータ(45,77)と、前記クロスバー支持体(33,74)に配されるボールねじ(42,75)と、このボールねじ(42,75)に螺合されるボールナット(43,76)と、前記クロスバー支持体(33,74)の長手方向に沿って配される直動案内(44,78)とを備え、前記サーボモータ(45,77)に駆動されるボールナット(43,76)によって、前記クロスバー支持体(33,74)が前記揺動体(34,72)の長手方向に沿う側方で前記直動案内(44,78)に案内されて前記揺動体(34,72)に沿って直線移動するように構成される
    ことを特徴とするプレスラインにおけるワーク搬送装置。
  2. 前記クロスバーが前記クロスバー支持体に少なくとも1節のリンクを介して設けられることにより、前記揺動中心と前記クロスバーとの相対距離が可変に構成される請求項1に記載のプレスラインにおけるワーク搬送装置。
  3. 前記プレスラインは、トランスファプレスであり、前記支持体は、そのトランスファプレスの天部から垂設される支柱構造体であり、この支持構造体により前記揺動体が吊り下げ支持される請求項1または2に記載のプレスラインにおけるワーク搬送装置。
  4. 前記揺動体は、サーボモータを駆動源として揺動駆動される請求項1〜のいずれかに記載のプレスラインにおけるワーク搬送装置。
  5. 前記チルト手段は、サーボモータを駆動源として前記クロスバーをその長軸周りに回動駆動させるものである請求項1〜のいずれかに記載のプレスラインにおけるワーク搬送装置。
  6. 前記クロスバー支持体は、前記揺動体と対向する平面に沿って延びるアーム部を有してなり、このクロスバー支持体が、前記アーム部の平面に長手方向に沿って取着される転がり直動案内に案内されて直線移動される請求項1〜のいずれかに記載のプレスラインにおけるワーク搬送装置。
  7. 前記クロスバー支持体の先端部にアームの基端が回動自在に取り付けられ、このアームがその基端側に配されるサーボモータにより回動駆動される請求項1〜のいずれかに記載のプレスラインにおけるワーク搬送装置。
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