JP2005211949A - ワーク搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置構成の簡素化と小型化によりコストダウンを図ることができるとともに、生産効率を向上させることができ、更には既設のプレス機械に対しても適用可能なワーク搬送装置を提供する。
【解決手段】 ワークWを着脱自在に保持するバキュームカップ32を介してワークWを支持するクロスバー33を有するとともに、プレス機械2,3の間にワーク搬送方向Tに沿って設けられるビーム15と、このビーム15に装着され、移動機構19によりそのビーム15に沿って移動されるフィードキャリア17と、このフィードキャリア17に装着され、昇降機構25により昇降駆動されるリフトキャリア21と、このリフトキャリア21に装着され、揺動機構31によりワーク搬送方向Tに沿って揺動駆動されるアーム28とを備え、前記クロスバー33を前記アーム28に設ける構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、隣接するプレス機械間においてワークを搬送するワーク搬送装置に関するものである。
従来、この種ワーク搬送装置としては、ロボット方式またはローダ・アンローダ方式のものが知られている。前者のロボット方式のワーク搬送装置においては、互いに隣接するプレス機械間に多関節型のハンドリングロボットが設置され、このハンドリングロボットにより前工程のプレス加工位置からワークを搬出するとともに、このワークを次工程のプレス加工位置に搬入するようにされている。このロボット方式のワーク搬送装置によれば、ワークの搬出・搬入の軌跡を金型に合わせて設定することができるという利点がある。一方、後者のローダ・アンローダ方式のワーク搬送装置においては、各プレス機械の上流側側面と下流側側面とにそれぞれリンク構造のローダおよびアンローダがそれぞれ設けられるとともに、上流側のアンローダと下流側のローダとの間にシャトル台車が設けられ、プレス機械本体に対するワークの搬出および搬入がそれぞれアンローダおよびローダで行われ、次工程へのワークの搬送をシャトル台車にて行われるようにされている。
ところが、前記ロボット方式のワーク搬送装置では、隣接するプレス機械間の距離が長い場合にはその離間距離に比例して各関節間のアーム長さを長くし、これに伴い各関節部における駆動装置をより高出力のものとする必要があることから、当該ワーク搬送装置の全体が累積的に大型化するという問題点がある。また、隣接するプレス機械間の距離が短い場合にはアプライト等との干渉を避けたワーク軌跡の設定が大変困難になるという問題点がある。一方、前記ローダ・アンローダ方式のワーク搬送装置の場合には、シャトル台車を隣接するプレス機械間に設置する必要があることから、装置が大掛かりになって大きな設置スペースが必要になるという問題点がある。また、ワークをシャトル台車に受け渡すので、搬送ミスを起こしやすいという問題点もある。このように、いずれのワーク搬送装置でも装置構成の大型化が免れないこと等から、ハンドリング速度の高速化が困難で、生産効率の向上を思うように図ることができないという問題点がある。
これらの問題点を解消するために、本出願人は、比較的スリムな構成で、ワーク搬送速度を高速化できるワーク搬送装置を特許文献1にて提案している。この特許文献1に係るワーク搬送装置100は、図11(a)(b)に示されるように、ワーク搬送方向Tと平行にリフトビーム101を設けるとともに、このリフトビーム101の長手方向に沿って移動自在なキャリア102およびサブキャリア103を設け、左右一対のサブキャリア103間にワーク保持手段としてのバキュームカップ104を有するクロスバー105を設けた構成を備えたものとされている。
特開2003−200231号公報
このワーク搬送装置100においては、リフト軸サーボモータ106の駆動によってリフトビーム101を昇降動させることで、キャリア102、サブキャリア103およびクロスバー105を介してバキュームカップ104を昇降動させるようにされている。また、リフトビーム101とキャリア102との間に介設されたリニアモータ(図示省略)の駆動によってキャリア102をリフトビーム101の長手方向に沿って移動させ、キャリア102とサブキャリア103との間に介設されたリニアモータ(図示省略)の駆動によってサブキャリア103をキャリア102の移動方向にオフセットさせることで、クロスバー105およびバキュームカップ104をワーク搬送方向Tに移動させるようにされている。こうして、上下方向および/またはワーク搬送方向Tの2つの直交する駆動軸位置を制御することにより、バキュームカップ104の移動軌跡、言い換えればワークWの搬送軌跡を制御することができるようにされている。
しかしながら、前記従来のワーク搬送装置100では、位置決め精度を確保するためにリフトビーム101の剛性アップが必要で、このためリフトビーム101の重量増が避けられないことと、クロスバー105を上下動させる際にリフトビーム101の全体を上下動させる必要があることから、やはりサーボモータ106が大型化して、装置全体が大きくなるとともに、コストアップが避けられないという問題点がある。このような問題点を回避するためにサーボモータ106として小型のサーボモータを採用した場合には、ワーク搬送速度の高速化が困難となり、生産効率の向上を思うように図ることができないという問題点を生じてしまうことになる。
さらに、リフトビーム101の端部が金型の搬入・搬出領域内に配されているために、金型交換時には一旦リフトビーム101を金型の搬入・搬出領域外まで上昇させた後に、金型の交換動作を行わなければならず、生産効率の低下を招くという問題点もある。
ところで、近年においては、既設のプレス機械に対してレトロフィットを施すことがしばしば行われており、かかるレトロフィットに用いられて好適なワーク搬送装置が要望されている。
本発明は、以上に述べたような問題点等に鑑みてなされたもので、装置構成の簡素化と小型化によりコストダウンを図ることができるとともに、生産効率を向上させることができ、更には既設のプレス機械に対しても適用可能なプレス機械間におけるワーク搬送装置を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明によるワーク搬送装置は、
ワークを着脱自在に保持するワーク保持手段を介してワークを支持するクロスバーを有し、隣接するプレス機械間でワークを搬送するワーク搬送装置において、
前記プレス機械間にワーク搬送方向に沿って設けられるビームと、このビームに装着され、移動機構によりそのビームに沿って移動されるフィードキャリアと、このフィードキャリアに装着され、昇降機構により昇降駆動されるリフトキャリアと、このリフトキャリアに装着され、揺動機構によりワーク搬送方向に沿って揺動駆動される揺動体とを備え、前記クロスバーを前記揺動体に設けることを特徴とするものである(第1発明)。
第1発明において、前記クロスバーをその長軸周りに回動駆動するチルト機構が設けられているのが好ましい(第2発明)。
第1発明または第2発明において、前記ビームは、前記プレス機械間に一本架設されているのが好ましい(第3発明)。
第1発明においては、移動機構によるフィードキャリアのワーク搬送方向運動と、昇降機構によるリフトキャリアの昇降運動と、揺動機構による揺動体の揺動運動とをそれぞれ制御することにより、前工程のプレス加工位置からワークを搬出するとともに、このワークを次工程のプレス加工位置に搬入するようなクロスバーのモーションが設定される。本発明によれば、移動機構、昇降機構および揺動機構のそれぞれが受け持つ可動体重量(慣性負荷)を小さく設定することができるので、装置構成の小型化および簡素化によりコストダウンを図ることができるとともに、ワーク搬送速度の高速化により生産効率の向上を図ることができる。また、フィードキャリアのワーク搬送方向運動と、リフトキャリアの昇降運動と、揺動体の揺動運動との合成によってクロスバーの移動可能領域を広く確保するこができるので、ビームを金型の搬入・搬出領域内まで延長することなくワークの搬入・搬出動作を行うことが可能になる。このため、従来のように金型交換時にビームを一旦金型の搬入・搬出領域外まで上昇させる必要がなくなり、金型交換に要する時間の短縮化を図ることができるので、これによっても生産効率を向上させることができる。
また、移動機構、昇降機構および揺動機構のそれぞれの駆動制御によってクロスバーのモーションを自由に設定することができる。特に、プレス加工位置に対してワークを搬入・搬出する際にスライドとボルスタとの間の空間内に、移動機構、昇降機構および揺動機構を侵入させることなく、金型等と干渉しないように揺動体のみを侵入させてクロスバーをプレス加工位置に近づけるようなクロスバーのモーションを設定することが可能になる。これにより、スライド左右端とアプライト内側面との間に移動機構、昇降機構および揺動機構が侵入するためのスペースを設けるためにアプライト間隔(フロントオープニング寸法)を余分に広げるといったことが必要とされなくなるので、アプライト間隔を変更できない既設のプレス機械の改造(レトロフィット)に用いられて好適なワーク搬送装置を提供することができる。一方、新設のプレス機械に対して本発明のワーク搬送装置を適用する際にはその新設されるプレス機械の本体部分をコンパクトに設計することができるので、イニシャルコストの低減を図ることができるという利点がある。
第2発明においては、チルト機構を設けるため、揺動体の揺動運動に伴い必然的に生じるワークの傾きを相殺するようにワークがチルト機構によって上下方向に傾動される。これにより、ワークを水平に保つことができるので、プレス加工位置に対するワークの搬入・搬出動作をよりスムーズかつ確実に行うことができる。
第3発明によれば、プレス機械間に架設されるビームが一本だけであるから、構造がより簡素化され、コストダウンが一層促進される。
次に、本発明によるワーク搬送装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態は、複数台のプレス機械をワーク搬送方向に一列に配置してなる所謂タンデムプレスラインにおいて、隣接するプレス機械間のワーク搬送に供されるワーク搬送装置に本発明が適用された例である。
図1には、本発明の一実施形態に係るタンデムプレスラインの全体概略平面図が示されている。また、図2には図1のA−A矢視図が、図3には図2のB−B矢視図がそれぞれ示されている。
本実施形態に係るタンデムプレスライン1は、相互に所定間隔を有して上流側(図1および図2のそれぞれの左側)から下流側(図1および図2のそれぞれの右側)へ向けて直列に配置される複数台(本実施形態では2台)のプレス機械2,3と、上流側のプレス機械2の上流側に配される材料搬入装置(図示省略)と、下流側のプレス機械3の下流側に配される製品搬出装置(図示省略)と、前記材料搬入装置上のワークを上流側のプレス機械2の加工ステーションに搬送するワーク搬送装置(図示省略:後のワーク搬送装置4と同構成)と、互いに隣接するプレス機械2,3の各加工ステーション間でワークWの受け渡し(搬出・搬入)を行うワーク搬送装置4と、後流側のプレス機械の加工ステーションから前記製品搬出装置上へワークを搬送するワーク搬送装置(図示省略:先のワーク搬送装置4と同構成)を備えて構成されている。
前記各プレス機械2,3は、本体フレームとしてのアプライト5と、このアプライト5の上方に配されて駆動力伝達機構が内蔵される上部フレーム6と、前記アプライト5に上下動自在に支承され、前記駆動力伝達機構を介して上下動されるスライド7と、このスライド7に対向配置されてベッド8上に設けられるムービングボルスタ9(以下、単に「ボルスタ9」と称する。)とを備え、スライド7の下端に装着される上金型(図示省略)と、ボルスタ9の上端に装着される下金型(図示省略)とによってワークWにプレス加工がなされるように構成されている。
また、プレス機械2とプレス機械3との間の所定高さ位置には、後述するビーム15を支持する支持フレーム10が配されている。この支持フレーム10は、プレス機械2の下流側のアプライト5,5、およびプレス機械3の上流側のアプライト5,5に、それぞれブラケット11を介して固定されている。
図4には、図3のE部拡大図で、前記ワーク搬送装置4の構造を説明する図が示されている。
前記ワーク搬送装置4は、隣接するプレス機械2,3の間にワーク搬送方向Tに沿って架設される一本のビーム15を備えている。このビーム15は、前記支持フレーム10によって吊り下げ支持されており、ワークの搬入・搬出に支障がない上方に位置し、かつ各スライド7等と干渉しないように配されている。
前記ビーム15にはリニアガイド16を介してフィードキャリア17が装着されており、リニアガイド16の案内によってフィードキャリア17がそのビーム15に沿って(ワーク搬送方向Tに沿って)移動可能とされている。また、ビーム15とフィードキャリア17との間には、フィードキャリア17をビーム15に沿って移動させるリニアモータ18が配されている。このリニアモータ18は、ビーム15の外側面に取着されるマグネット18aと、このマグネット18aに対向するフィードキャリア17の内側面に取着されるコイル18bとにより構成され、コイル18bを有するアーマチャ(フィードキャリア17)が、マグネット18aを有するステータ(ビーム15)上に作られる磁場の変化によって直線的に移動するようにされている。こうして、リニアガイド16およびリニアモータ18を含んでなる移動機構19により、フィードキャリア17がビーム15に沿って移動される。
前記フィードキャリア17にはリニアガイド20を介してリフトキャリア21が装着されており、リニアガイド20の案内によってリフトキャリア21がそのフィードキャリア17に対して昇降可能とされている。さらに、このフィードキャリア17には、サーボモータ22と、このサーボモータ22の出力軸に連結されるボールねじ23と、このボールねじ23に螺合され、リフトキャリア21に固定されるボールナット24とが具備されており、サーボモータ22の駆動制御にてリフトキャリア21が昇降運動するようにされている。こうして、リニアガイド20、サーボモータ22、ボールねじ23およびボールナット24を含んでなる昇降機構(所謂1軸ボールねじスライダ機構)25により、リフトキャリア21が昇降駆動される。
前記リフトキャリア21には軸受装置(図示省略)を介して回動軸26が取り付けられるとともに、この回動軸26にはキー27等の結合手段を介してアーム(揺動体)28が固定され、リフトキャリア21に対してアーム28が回動軸26を中心にワーク搬送方向Tに沿って揺動可能とされている。さらに、前記回動軸26には減速機29を介してサーボモータ30の出力軸が連結されており、サーボモータ30の駆動制御にてアーム28がワーク搬送方向Tに沿って揺動運動するようにされている。こうして、回動軸26、減速機29、サーボモータ30を含んでなる揺動機構31により、アーム28がワーク搬送方向Tに沿って揺動駆動される。
前記アーム28には、ワークWを着脱自在に保持する所要個数のバキュームカップ(ワーク保持手段)32を介してワークWを吊り下げ支持するクロスバー33が設けられている。すなわち、アーム28の先端部には、主にケーシング部34とそのケーシング部34内に軸受装置(図示省略)を介して配される支持軸35とを有してなる支持装置36が設けられるとともに、前記クロスバー33がカップリング装置37を介して前記支持軸35に取り付けられている。ここで、前記支持装置36は、空気圧用のスイベルジョイント機能を有しており、前記バキュームカップ32は、クロスバー33、カップリング装置37および支持装置36を介して図示省略されるバキューム管路に接続されている。
また、前記アーム28には、ワークWを上下方向に傾動させるチルト機構38が設けられている。このチルト機構38は、アーム28の基端部近傍における一側面側にハウジング39を介して取り付けられるサーボモータ40と、このサーボモータ40の出力軸に連結される減速機41と、この減速機41の出力軸に固定される駆動側歯付きプーリ42と、前記支持軸35に固定される従動側歯付きプーリ43と、前記駆動側歯付きプーリ42と従動側歯付きプーリ43との間に巻き掛け装着されるタイミングベルト44とを備え、サーボモータ40の駆動制御にてクロスバー33をその長軸周りに回動駆動することにより、ワークWを上下方向に傾動させることができるように構成されている。本実施形態では、アーム28の揺動運動に伴い必然的に生じるワークWの傾きを相殺するようにワークWがチルト機構38によって上下方向に傾動される。こうして、ワークWを水平に保つことで、プレス加工位置に対するワークWの搬入・搬出動作をよりスムーズかつ確実に行うようにされている。
前記ビーム15とフィードキャリア17との間には、フィードキャリア17の現在位置を検出する位置検出器としてのリニアスケール(図示省略)が介設され、この位置検出器により検出される位置信号が当該ワーク搬送装置10の制御に係わるワーク搬送装置用コントローラ(図示省略)に入力されるようになっている。また、前記サーボモータ22には、リフトキャリア21の現在の高さ位置を検出する位置検出器としてのエンコーダ(図示省略)が、また前記サーボモータ30にはアーム28の現在の傾角位置を検出する位置検出器としてのエンコーダ(図示省略)が、また前記サーボモータ40にはクロスバー33の現在の傾角位置を検出する位置検出器としてのエンコーダ(図示省略)がそれぞれ付設され、これら位置検出器により検出される位置信号が前記ワーク搬送装置用コントローラに入力されるようになっている。一方、かかるワーク搬送装置用コントローラにおいては、それら位置検出器から入力される現在位置情報と、各プレス機械2,3の作動を制御するプレスコントローラ(図示省略)から入力されるスライド7,7の現在位置情報とに基づいて、クロスバー33のモーションパターンをプレス加工に合わせて行わせるような駆動信号を、各サーボモータ22,30,40およびリニアモータ18にそれぞれ出力するようにされている。
本実施形態においては、移動機構19によるフィードキャリア17のワーク搬送方向運動と、昇降機構25によるリフトキャリア21の昇降運動と、揺動機構31によるアーム28の揺動運動とをそれぞれ制御することにより、前工程のプレス加工位置からワークWを搬出するとともに、このワークWを次工程のプレス加工位置に搬入するようなクロスバー33のモーションM(図2において一点鎖線で示される軌跡)が設定されている。
次に、プレス機械2およびプレス機械3のそれぞれのプレス加工位置に対してワークWを搬出・搬入する際のワーク搬送装置4の作動について、図5〜9の作動説明図を用いて以下に詳述することとする。なお、以下の作動説明において「前方向」とは、上流側のプレス機械2から下流側のプレス機械3に向かう方向、つまりワーク搬送方向Tを指し示すものとする。
〔動作(1)〕
まず、図5(a)に示される状態から、フィードキャリア17の後進運動、リフトキャリア21の下降運動、およびアーム28の図において右回りの回動運動の合成により、アーム28の長手方向を水平方向に一致させるようにして、アーム28をプレス機械2におけるスライド7とボルスタ9との間の空間内に金型等と干渉しないように侵入させて、クロスバー33をプレス加工位置に近づける(図5(b)参照)。
〔動作(2)〕
次いで、図5(b)に示される状態から、フィードキャリア17をやや後進させながら、アーム28を図において左回りに回動させることにより、バキュームカップ32がワークWに接触されるまでクロスバー33を垂直方向に下降させ、ワークWをバキュームカップ32にて吸着する(図6(a)参照)。
〔動作(3)〕
次いで、図6(a)に示される状態から、フィードキャリア17をやや前進させながら、アーム28を図において右回りに回動させることにより、ワークWがプレス機械2の下金型から離脱するまでクロスバー33を垂直方向に上昇させ、ワークWをプレス機械2の下金型から引き上げる(図6(b)参照)。
〔動作(4)〕
次いで、図6(b)に示される状態から、フィードキャリア17の前進運動、リフトキャリア21の上昇運動、およびアーム28の図において左回りの回動運動の合成により、クロスバー33を前方に向けて水平に移動させてワークWをプレス加工位置から引き出す(図7(a)参照)。
〔動作(5)〕
次いで、図7(a)に示される状態から、フィードキャリア17の前進運動、およびアーム28の図において左回りの回動運動の合成により、ワークWをプレス機械3に向けて前進させる(図7(b)参照)。
〔動作(6)〕
次いで、図7(b)に示される状態から、フィードキャリア17の前進運動、およびアーム28の図において左回りの回動運動の合成により、ワークWをプレス機械3に向けて更に前進させる(図8(a)参照)。
〔動作(7)〕
次いで、図8(a)に示される状態から、フィードキャリア17の前進運動、リフトキャリア21の下降運動、およびアーム28の図において左回りの回動運動の合成により、アーム28の長手方向を水平方向に一致させるようにして、アーム28をプレス機械3におけるスライド7とボルスタ9との間の空間内に金型等と干渉しないように侵入させて、クロスバー33をプレス加工位置に近づける(図8(b)参照)。
〔動作(8)〕
次いで、図8(b)に示される状態から、フィードキャリア17をやや前進させながら、アーム28を図において右回りに回動させることにより、ワークWがプレス機械3の下金型にセットされるまでクロスバー33を垂直方向に下降させる(図9(a)参照)。
そして、バキュームカップ32からワークWを開放するとともに前記動作(8)の逆動作を行って図9(b)に示されるような状態とし、続いて前記動作(7)、動作(6)および動作(5)のそれぞれの逆動作を順に行って図5(a)に示される状態に戻り、1サイクルが終了する。以下、このサイクルを繰り返すことにより、ワークWをプレス機械2からプレス機械3に順次搬送する。
なおここで、前記動作(1)および動作(2)においては、バキュームカップ32の吸着端面が水平となるように、チルト機構38によってクロスバー33がその長軸周りに回動駆動される。また、前記動作(3)〜(8)の各動作においては、アーム28の回動運動に伴い必然的に生じるワークWの傾きを相殺するようにワークWがチルト機構38にて上下方向に傾動されることにより、ワークWが水平に保たれる。
本実施形態によれば、移動機構19、昇降機構25および揺動機構31のそれぞれが受け持つ可動体重量(慣性負荷)を小さく設定することができるので、装置構成の小型化および簡素化によりコストダウンを図ることができるとともに、ワーク搬送速度の高速化により生産効率の向上を図ることができる。また、フィードキャリア17のワーク搬送方向運動と、リフトキャリア21の昇降運動と、アーム28の揺動運動との合成によってクロスバー33の移動可能領域を広く確保するこができるので、ビーム15を金型の搬入・搬出領域内まで延長することなくワークWの搬入・搬出動作を行うことが可能になる。このため、従来のように金型交換時にビームを一旦金型の搬入・搬出領域外まで上昇させる必要がなくなり、金型交換に要する時間の短縮化を図ることができるので、これによっても生産効率を向上させることができる。
また、移動機構19、昇降機構25および揺動機構31のそれぞれの駆動制御によってクロスバー33のモーションを自由に設定することができる。先の作動説明で述べたような、プレス加工位置に対してワークWを搬入・搬出する際にスライド7とボルスタ9との間の空間内に、移動機構19、昇降機構25および揺動機構31を侵入させることなく、金型等と干渉しないようにアーム28のみを侵入させてクロスバー33をプレス加工位置に近づけるようなクロスバー33のモーションMを設定することが可能になる。これにより、スライド7の左右端とアプライト5内側面との間に移動機構19、昇降機構25および揺動機構31が侵入するためのスペースを設けるためにアプライト間隔(フロントオープニング寸法:図3中記号Lで示される幅寸法)を余分に広げるといったことが必要とされなくなるので、アプライト間隔を変更できない既設のプレス機械の改造(レトロフィット)に用いられて好適なワーク搬送装置を提供することができる。一方、新設のプレス機械に対して本実施形態のワーク搬送装置4を適用する際にはその新設されるプレス機械の本体部分をコンパクトに設計することができ、イニシャルコストの低減を図ることができるという利点がある。
なお、本実施形態では、プレス機械2,3の間に架設されるビーム15、およびクロスバー33を支持するアーム28をそれぞれ一本として装置構造をより簡素化し、これによってコストダウンをより一層促進するように図られた片持ちタイプのワーク搬送装置4を例示したが、これに限られず、図10に示されるように(本実施形態と同一または同様のものについては図に同一符号が付されている。)、プレス機械2Aとそのプレス機械2Aの下流側に位置するプレス機械(図示省略)との間に架設されるビーム15、およびクロスバー33Aを支持するアーム28をそれぞれ二本とする両持ちタイプのワーク搬送装置4Aのような態様もあり得る。この両持ちタイプのワーク搬送装置4Aは、例えばプレス機械2A等が大型のものである場合に好適に用いられる。
本発明の一実施形態に係るタンデムプレスラインの全体概略平面図 図1のA−A矢視図 図2のB−B矢視図 図3のE部拡大図で、ワーク搬送装置の構造を説明する図 ワーク搬送装置の作動説明図(1) ワーク搬送装置の作動説明図(2) ワーク搬送装置の作動説明図(3) ワーク搬送装置の作動説明図(4) ワーク搬送装置の作動説明図(5) 他の態様例に係るワーク搬送装置を表わす図 従来技術に係るタンデムプレスラインの全体概略正面図(a)および(a)におけるワーク搬送装置の要部拡大正面図(b)
符号の説明
2 プレス機械(上流側)
3 プレス機械(下流側)
4,4A ワーク搬送装置
15 ビーム
17 フィードキャリア
19 移動機構
21 リフトキャリア
25 昇降機構
28 アーム(揺動体)
31 揺動機構
32 バキュームカップ(ワーク保持手段)
33 クロスバー
38 チルト機構
T ワーク搬送方向
W ワーク

Claims (3)

  1. ワークを着脱自在に保持するワーク保持手段を介してワークを支持するクロスバーを有し、隣接するプレス機械間でワークを搬送するワーク搬送装置において、
    前記プレス機械間にワーク搬送方向に沿って設けられるビームと、このビームに装着され、移動機構によりそのビームに沿って移動されるフィードキャリアと、このフィードキャリアに装着され、昇降機構により昇降駆動されるリフトキャリアと、このリフトキャリアに装着され、揺動機構によりワーク搬送方向に沿って揺動駆動される揺動体とを備え、前記クロスバーを前記揺動体に設けることを特徴とするワーク搬送装置。
  2. 前記クロスバーをその長軸周りに回動駆動するチルト機構が設けられている請求項1に記載のワーク搬送装置。
  3. 前記ビームは、前記プレス機械間に一本架設されている請求項1または2に記載のワーク搬送装置。
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