JP4716032B2 - ディジタル無線受信装置 - Google Patents

ディジタル無線受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4716032B2
JP4716032B2 JP2006543237A JP2006543237A JP4716032B2 JP 4716032 B2 JP4716032 B2 JP 4716032B2 JP 2006543237 A JP2006543237 A JP 2006543237A JP 2006543237 A JP2006543237 A JP 2006543237A JP 4716032 B2 JP4716032 B2 JP 4716032B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
demodulation
circuit
phase
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006543237A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2006046632A1 (ja
Inventor
晴也 石崎
正之 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2006543237A priority Critical patent/JP4716032B2/ja
Publication of JPWO2006046632A1 publication Critical patent/JPWO2006046632A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4716032B2 publication Critical patent/JP4716032B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
    • H04L27/38Demodulator circuits; Receiver circuits
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/18Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying
    • H04L27/22Demodulator circuits; Receiver circuits

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Description

本発明はディジタル無線受信装置に関する。
従来のディジタル無線受信装置は、例えば特開2002−374181号公報(特許文献1)に示されるように、表面弾性波フィルタなどの高価なオフチップ要素を減らして、既存の集積回路作製技術で製造することにより、低価格かつ低消費電力を実現している。
図1は、従来のディジタル無線受信装置のブロック図である。図1に示すように、従来のディジタル無線受信装置はアンテナ100と無線周波数帯域選択フィルタ101と増幅器102とサンプル・ホールド回路105とI相帯域通過フィルタ108とQ相帯域通過フィルタ109とI相アナログ・ディジタル変換器110とQ相アナログ・ディジタル変換器111とから構成されている。
アンテナ100は無線信号を受信する。無線周波数帯域選択フィルタ101は受信信号に含まれる種々の周波数成分の中から、通信に用いられる帯域のみを選択する。増幅器102は無線周波数帯域選択フィルタ101の出力信号を増幅する。サンプル・ホールド回路105は、増幅器102の出力信号をサンプルした後、所定時間保持して離散時間信号とする。サンプル・ホールド回路105は、I相サンプリングクロック分配系114およびQ相サンプリングクロック分配系115からそれぞれ供給されるサンプリングクロックによりオン/オフし、入力信号を所定時間ごとにサンプルするI相サンプリングスイッチ103およびQ相サンプリングスイッチ104と、サンプルされたI相、Q相それぞれの信号レベルを所定時間保持するI相サンプリング容量部106およびQ相サンプリング容量部107を含む。I相帯域通過フィルタ108およびQ相帯域通過フィルタ109はそれぞれサンプル・ホールド回路105のI相サンプリング容量部106およびQ相サンプリング容量部107の出力から、信号の離散化により発生した不要な折り返し成分や所望外のチャネルなど不要な周波数成分を除去する。I相アナログ・ディジタル変換器110およびQ相アナログ・ディジタル変換器111はそれぞれI相帯域通過フィルタ108およびQ相帯域通過フィルタ109の出力信号をアナログ信号からディジタル信号へと変換する。なお、周波数帯域の選択性を高めるために複数のRF帯域通過フィルタがカスコ−ド接続される場合もあり、ディジタル無線受信装置は図1に示す構成に限られるわけではない。
次に、上記の従来のディジタル無線受信装置の動作について説明する。最初に、無線信号はアンテナ100によって電気信号へと変換される。変換された電気信号は、空間を伝播する際に受ける減衰から極めて微弱なものになっており、さらに無線信号には、他の通信機器などで用いられている信号も混入している。このことから、受信装置は熱雑音などの発生を極力抑えながら復調可能なレベルまで信号を増幅し、さらに不必要な混入信号を除去して、通信に用いられている信号のみを選択的に抽出しなければならない。このため、無線通信で用いられている周波数帯域を選択的に通過させる無線周波数帯域選択フィルタ101と増幅器102がアンテナ100の後段に接続されており、それぞれ周波数選択、信号増幅の役割を担う。
しかし、一般に用いられている無線周波数帯域選択フィルタ101の帯域通過特性などから、信号がこれら無線周波数帯域選択フィルタ101、増幅器102を出た時点では、所望外の周波数成分が残留しているのが通例であるため、さらに濾過(フィルタリング)を行なって所望外の周波数成分を除去しなければならない。この理由から行なわれる後段の周波数選択は、所望信号の周波数帯域よりも非常に近接した帯域の信号を除去するため、信号を通過させる帯域と遮断させる帯域とが近接したフィルタ、つまり遮断特性が高いフィルタを必要とする。この遮断特性が高いほどフィルタ回路は大規模なものとなり、同じ遮断特性を有するフィルタでも、通過周波数帯域の中心周波数が高いほどフィルタ回路は大規模となる。ゆえに、回路規模を抑えつつ周波数選択性を向上させるため、周波数変換の操作が必要となる。
この周波数変換において、さらに回路規模の増大を抑えつつ低消費電力化を達成するために、図1の従来の受信装置はサンプル・ホールド回路105、I相帯域通過フィルタ108、およびQ相帯域通過フィルタ109を備えている。ここで、サンプル・ホールド回路105、I相帯域通過フィルタ108、およびQ相帯域通過フィルタ109により周波数変換が行なわれる理由について述べる。ある周波数帯域を有する時間連続な信号が、サンプル・ホールド回路105を用いて一定間隔で離散時間信号へと変換される場合、この離散時間信号からは当初の入力信号以外に、他の周波数成分も再現され得る。このように、当初の入力信号が有する周波数帯域以外に離散信号に含まれている周波数成分は、「折り返し」と呼ばれる。一般に、周波数帯域がW以内に制限された任意の時間関数は、1/2Wごとの離散的な時刻における標本値により一意的に表現され、この時間間隔以上で信号が標本化された場合、折り返しが互いに重なり合ってしまい、変調信号の信号対雑音比を下げることになる。これは「標本化定理」と呼ばれるディジタル信号処理の基本定理であり、変調信号の有する周波数帯域値の少なくとも2倍のサンプリング周波数でサンプルすべきことを要請している。今後、この「標本化定理」は離散信号を扱う上での前提とし、以下では特に言及しない。この標本化定理から要請されるサンプリング周波数で増幅器102の出力信号を離散化することにより発生する多数の折り返し成分の中から、所望の帯域のみをディジタルフィルタで選択・抽出すれば、ベースバンド信号を損壊することなく帯域の中心周波数を変換することが可能である。
この従来技術の例では、I相サンプリングクロック、および該サンプリングクロックから位相が90°移されたQ相サンプリングクロックによりI相サンプリングスイッチ103およびQ相サンプリングスイッチ104をそれぞれオン/オフして入力変調信号がサンプリングされ、I相サンプリング容量106およびQ相サンプリング容量107にそれぞれ所定時間保持される。この操作により入力信号はI成分、Q成分へとそれぞれ分離された上で、離散時間信号へと変換される。さらに、サンプル・ホールド回路105の後段に接続されたI相帯域通過フィルタ108およびQ相帯域通過フィルタ109によってそれぞれI,Q成分ごとに所望周波数帯域が選択・抽出された後、I相アナログ・ディジタル変換器110およびQ相アナログ・ディジタル変換器111によってそれぞれディジタルベースバンド信号へと復調される。復調された各ディジタルベースバンド信号はI相物理層信号処理部112およびQ相物理層信号処理部112へ送られる。パケット信号の入力が続く限り、上記一連の動作は継続される。
なお、特開2003−338771号公報(特許文献2)に示されるように、従来技術において、パケット通信を行なっていない間に回路を停止させ、低電力化を目指す例はある。しかし、パケット送受信により復調を行なっている間は、速やかに復調を完了させる等の技術に対する言及はないため、シンボル期間中の全てにわたって始終回路を動作させる必要がある。したがって、従来技術において、シンボル期間内で回路を停止させるなどの工夫で低電力化を図った例はない。
特開2002−374181号公報 特開2003−338771号公報
上述した従来のディジタル無線受信装置は、以下の問題点がある。
第1に、アナログ・ディジタル変換器を用いてディジタル変調信号を復調する場合、デバイスや回路工夫以外の手法を用いては復調回路の消費電力が下げられない。その理由は、受信装置はパケット通信を行なっている間始終動作しているためである。
第2に、アナログ・ディジタル変換器を用いてディジタル変調信号を復調する場合、システム全体の低コスト化・低電力化が阻害される。その理由は、高分解能のアナログ・ディジタル回路が必要なため、回路の小型化・低消費電力化が難しいためである。従来技術は受信信号を離散時間信号として扱っていることから、ディジタル回路特有の低消費電力化・回路小型化のための工夫の余地があると考えられる。
本発明の目的は、低消費電力で、小型、低コストのディジタル無線受信装置を提供することにある。
本発明のディジタル無線受信装置は、
入力された前記信号の中から、通信に用いられている周波数帯域を選択し、出力する無線周波数帯域選択フィルタと、
無線周波数帯域選択フィルタから出力された信号を入力し、該信号を増幅する増幅器と、
増幅器から出力された信号を入力し、該信号の有する周波数帯域の少なくとも2倍のサンプリング周波数で該信号を離散時間信号へと変換するサンプル・ホールド回路と、
サンプル・ホールド回路から出力される離散時間信号の中から、通信に用いられている周波数帯域のみを選択し出力するディジタルフィルタと、
ディジタルフィルタから出力された信号を入力し、該信号の1波長分に相当する時間のみ起動して該信号を復調する復調回路と、
復調回路で復調され、出力されたディジタル信号を入力して復調誤り率を求め、該誤り率が通信規格で規定された復調誤り率を満足するかどうか確認し、満足しない場合、復調回路の復調時間を変調信号1波長分から通信規格値を満足するまで順次延長し、サンプル・ホールド回路へのサンプリングクロック分配系、ディジタルフィルタ、増幅器、および無線周波数帯域選択フィルタを復調回路と同時に起動および停止させる停止回路と
を有する。
本発明によれば、ディジタル無線受信装置の消費電力を大幅に下げられる。その理由は、ディジタル無線通信の搬送波周波数は通例ベースバンド周波数の数百倍から数千倍であり、1つの変調期間において必要最小限の検波を行い、復調データの誤り率が規格値内に収まることを確認すれば、復調回路その他を停止させ低消費電力化を図ることが可能なためである。
また、本発明によれば、ディジタル無線受信装置を小型化できる。その理由は、無線変調信号を離散時間処理した場合、連続信号のまま復調する場合と比較して回路縮小・集積化の障害となるアナログ回路要素を減らすことが容易であり、将来のプロセステクノロジ進化に応じた高性能化も容易なためである。
図1はディジタル無線受信装置の従来例を示すブロック図である。 図2は本発明の第1の実施形態のディジタル無線受信装置の構成を示すブロック図である。 図3は第1の実施形態における復調回路の動作の具体例を示す図である。 図4は復調時間決定の手続きを示す流れ図である。 図5は本発明の第2実施の形態のディジタル無線受信装置の構成を示すブロック図である。 図6は第2の実施形態における復調回路の動作の具体例を示す図である。 図7は本発明の第3の実施形態のディジタル無線受信装置の構成を示すブロック図である。 図8は第3の実施形態における復調回路の動作の具体例を示す図である。 図9は本発明の第4の実施形態のディジタル無線受信装置の構成を示すブロック図である。 図10は第4の実施形態における復調動作の概念を示す図である。 図11は本発明の第5の実施形態のディジタル無線受信装置の構成を示すブロック図である。 図12は第5の実施形態における復調部の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 アンテナ
101 無線周波数帯域選択フィルタ
102 増幅器
103 I相サンプリングスイッチ
104 Q相サンプリングスイッチ
106 I相サンプリング容量部
107 Q相サンプリング容量部
108 I相帯域通過フィルタ
109 Q相帯域通過フィルタ
110 I相アナログ・ディジタル変換器
111 Q相アナログ・ディジタル変換器
112 I相物理層信号処理部
113 Q相物理層信号処理部
114 I相サンプリングクロック分配系
115 Q相サンプリングクロック分配系
105、201、501、701、901、1101 サンプル・ホールド回路
200 サンプリングスイッチ
202 サンプリング容量部
203 帯域通過フィルタ
204 停止回路
205A、205B、205C、205D 復調回路
206 伝送品質判断部
207 サンプリング時間決定部
208 ストップ信号供給部
209 クロック発生器
210 物理層信号処理部
211A、211B、211C 搬送波再生回路
212 サンプリングクロック分配系
400 復調用帯域通過フィルタ
401 Fc+Δfを通過させる狭帯域通過フィルタ
402 Fc−Δfを通過させる狭帯域通過フィルタ
403 比較回路
301〜308 ステップ
(第1の実施形態)
図2は本発明の第1の実施形態によるディジタル無線受信装置のブロック図である。クロック発生器209はサンプリングクロックを発生する。搬送波再生回路211Aは搬送波を再生する。サンプル・ホールド回路201は、クロック発生器209からサンプリングクロック分配系212を通じて供給されるサンプリングクロックを受けて入力信号(図1中の増幅器102の出力信号)をサンプルした後、所定時間保持して離散時間信号とする。帯域通過フィルタ203は、信号を離散化することにより発生した不要な折り返し成分や所望外の周波数成分を除去する。復調回路205Aは、帯域通過フィルタ203からの入力信号と再生搬送波とをごく短時間に比較してベースバンド信号を出力し、物理層信号処理部210へ送る。停止回路204は、復調回路205Aで復調されたベースバンド信号を受けて復調回路205A、サンプリングクロック分配系212、およびその他受信装置の電力を消費している増幅器・フィルタ(図1中の増幅器102、無線周波数帯域フィルタ101)などの動作を適宜停止させる。
サンプル・ホールド回路201は、サンプリングクロックによりオン/オフ動作を繰り返し、入力信号を所定時間ごとにサンプルするサンプリングスイッチ200と、サンプリングスイッチ200から出力された信号を所定時間蓄積して保持するサンプリング容量部202を含む。
停止回路204は伝送品質判断部206とサンプリング時間決定部207とストップ信号供給部208を含む。伝送品質判断部206は、復調回路205Aで復調され出力されたベースバンド信号を受けて復調誤り率を算出し、この復調誤り率が通信規格で規定された値を満足するか否かを判断する。サンプリング時間決定部207は、復調誤り率が通信規格で規定された値を満足しないと判断された場合、伝送品質判断部206で算出された復調誤り率に基づいて通信規格を満たすための最低限の復調時間を決定する。ストップ信号供給部208は、サンプリング時間決定部207で決定された復調時間に基づいて復調回路205、サンプリングクロック分配系212、および増幅器、フィルタ等を停止させる信号を出力する。
次に、図2、図3、図4を参照して本実施形態の無線信号受信装置の動作について詳細に説明する。なお、簡単のため、ここではディジタル変調の単純な例としてベースバンド信号が正弦波に帯域制限されたオフセット位相4値変調(O−QPSK)を例に取る。一般の位相4値変調の場合、搬送波の位相を45度、135度、225度、315度の4種類で動かし、それぞれバイナリ信号を対応させてディジタルデータを伝送するが、特にデータ遷移パターンに制限は加えられていない。このため、位相遷移パターンは±90度移相と180度移相の3種類である。しかしオフセット位相4値変調の場合、180度移相のデータ遷移が許されていないため、位相遷移パターンは±90度移相の2種類のみ、となる。加えて、ベースバンド信号が正弦波に帯域制限されている場合、変調により位相が動く速度は一定であり、変調波の包絡線も一定となるため、単純である。このことから、位相が+90度移相される際は搬送波周波数からさらに正の値だけ周波数が重畳されている周波数変調と見なすことが可能である。逆に−90度移相される際も同様である。つまり、ある規定の速度で位相が移される変調方式の場合、波形から周波数変調が行なわれていると見なすことも可能である。
この変調方式は、例えば国際電気電子技術者連合において規格化された無線家庭内通信網802.15.4規格の物理層で採用されている。なお、シンボルレ−トはFrとする。これらの変調条件は第2の実施の形態以下においても同一とする。
図1の無線周波数帯域選択フィルタ101、増幅器102を通過して周波数選択・増幅された入力信号は、中心周波数Finでサンプル・ホールド回路201へ入力される。サンプル・ホールド回路201の初段に位置し、クロック発生器209から供給される周波数fsのサンプリングクロックにより駆動されオン/オフ動作を繰り返すサンプリングスイッチ200は、入力信号の電圧振幅値をサンプリングクロック1周期1/fsごとにサンプルし、この値を後段のサンプリング容量部202へ送る。サンプリング容量部202は、サンプルされた入力信号値をサンプリングクロック1周期1/fsの間、所定時間保持(ホールド)する。この保持される時間はサンプリングクロックのデューティ比、サンプル・ホールド回路201の回路構成、その他によって変化させることができる値である。このようにして、サンプル・ホールド回路201において、入力信号は連続時間信号から離散時間信号へと変換され、後段の帯域通過フィルタ203、および復調回路205Aへと出力されることになり、サンプル・ホールド回路201以降はディジタル信号的なデータ処理、回路動作が可能となる。また、このサンプル・ホールド回路201から出力された信号は、離散時間信号へ変換されたことに伴い、当初の入力中心周波数Fin以外に多数の周波数成分を含んでいる。これは、前記従来技術の動作説明でも述べたようにデータ値が離散的であるため、これらサンプルデータから所望以外の周波数成分も再現され得ることに由来し、一般に「折り返し」(エイリアス)と呼ばれる。これら折り返しや他通信規格などからの不要混入成分を除去するため、次段の帯域通過フィルタ203が用いられる。ここで、サンプル・ホールド回路201で発生した多数の折り返し成分の中から、帯域通過フィルタ203により所望の1つの周波数成分Fcのみを選択抽出すれば、ディジタルベースバンド信号を保ちつつFinからFcへと帯域の中心周波数が変換できる。このために、本発明ではサンプル・ホールド回路201と帯域通過フィルタ203を組み合わせ、周波数選択・変換を行なっている。
サンプル・ホールド回路201から出力された離散時間信号は、次段の帯域通過フィルタ203へ供給される。この帯域通過フィルタ203は離散時間信号を扱うディジタルフィルタであり、フィルタから出力された信号をさらに入力へと戻して(フィードバック)演算に用いる無限インパルス応答フィルタ、また出力信号をフィードバックしない有限インパルス応答フィルタのいずれも用いることができる。ただし、ここで用いるフィルタは、通信で使用している信号帯域のみを選択抽出して出力し、次段の復調回路205Aへと供給するために、他通信規格からの信号や同一規格の隣接チャネル信号などが排除可能でなければならない。この点から、前記帯域通過フィルタ203は、狭帯域信号を通過させることが可能であり、さらに高い周波数遮断特性を有していることが要求される。その理由は、後述するように復調回路205Aの特性上、所望チャネル以外の信号が復調時に入力された場合は分離することが不可能であり、復調動作が妨害されるからである。
一般に無限インパルス応答フィルタの場合、4次から6次程度の低次のフィルタ次数で前記仕様を満足するが、狭帯域信号を選択的に通過させる場合フィルタの極が近接することになり、発振の危険を伴う不安定なフィルタとなる可能性がある。一方、有限インパルス応答フィルタの場合、上記の発振の危険はないものの、同一特性を持つ無限インパルス応答フィルタと比較してフィルタ長が10倍程度になる場合があり、チップ単価を上昇させる可能性がある。
周波数変換・選択された変調信号は、復調回路205Aにおいて基準となる再生搬送波と波形比較されることにより、ベースバンド信号が抽出され、復調される。ここでは搬送波の再生について述べる。一般に、ディジタル無線通信はパケット形式でデータ伝送が行なわれるが、実データの送信に先立ち、パケット先頭部分でプリアンブルと呼ばれる固定トレーニング信号が一定時間流されることが規定されている。このプリアンブルに従って、受信装置は周波数シンセサイザでの周波数ロッキング・位相同期など、実データ受信に必要な環境を準備することが可能であり、復調を行なうことができる。このことから、プリアンブルを活用することにより、通信で用いられている周波数の搬送波を再生させた上、復調回路205Aに入力して復調へ供することが可能である。前記一連の動作は、搬送波再生回路211Aで行なわれるものとする。
サンプル・ホールド回路201と帯域通過フィルタ203においてFinからFcへ周波数変換された前記変調信号は、搬送波再生回路211Aで再生された搬送波とともに復調回路205Aへ入力され、ベースバンド信号を取り出されて復調される。図3は、復調回路205Aの動作を示す図である。図3に示されるように、1シンボルで変調が行われている時間である1/Frの間、変調信号の中心周波数1周期分に相当する1/Fcのみ復調回路205Aを起動して1波分の変調信号波形を読み取る(ステップ301)。さらに、同じ時刻tにおいて再生搬送波の波形を読み取る。この例では、時刻tにおいて再生搬送波の位相は0であり、入力される変調信号は+90度方向に移相されている場合を考える。前記変調方式の説明の際に述べたように、+90度移相の際は、ある正の値Δfだけ周波数変調がかけられていると考えることができる。このことより、復調回路205Aには接地点0から電源電圧Vddまで振動する正弦波が入力されると仮定し、ある時刻tにおける再生搬送波A(t)をA(t)=(Vdd/2)[1+sin(2πFct)]と表記すると、+90度移相の変調波A’(t)はA’(t)=(Vdd/2)[1+sin(2π(Fc+Δf)t)]となる。時刻tにおいて再生搬送波A(t)の位相が0であれば、A’(t)は簡単な正弦波の計算からA’(t)=(Vdd/2)[1+sin(2π(1+Δf/Fc)N)]、Nは整数である。波形読み取り時刻tがシンボル開始時刻0に近く、ベースバンド信号波形の変化速度Δfよりも入力周波数Fcが十分速い場合(Vdd/2)<A’(t)<Vddである。つまり、時刻tでの変調波の電圧振幅がVdd/2よりも大きいか小さいかを比較回路を用いて判断すれば、+90度移相の変調が行なわれているか、−90度の移相が行なわれているかを判断でき、復調することができる。なお、時刻tにおいて位相が0である必要はなく、1/Fc間のサンプル点全てを用い、適宜接地点から電源電圧までの分割数を増やして波形を読み取れば、任意の搬送波位相で波形比較し復調することが可能である。ただし、時刻tは、マルチパス遅延によるシンボル間干渉を回避し得るよう、シンボル開始点よりも十分遅く選ばれなければならない。
復調が終了次第、速やかに復調回路205Aは再び停止される。
この復調されたベースバンド信号は物理層信号処理部210へ送られるが、同時に伝送品質判断部206へも送られる。この伝送品質判断部206においては、復調誤り率を求め、復調誤り率が通信規格上の規定値を満たしているか否かが判断される(ステップ302)。ここで、パケット通信の場合、一般には実際のデータ伝送を行なう前、前記プリアンブルが送信された後で、伝送状態を判断するための固定トレーニング信号がパケット内で流されており、復調誤り率を求める際にこれを活用することが可能である。
伝送品質判断部206で求められた復調誤り率が通信規格値を満たしていない場合、サンプリング時間決定部207において復調時間を1/Fcから2/Fcへと増やし、次のシンボルにおける復調時間とする(ステップ303)。ここで決定された次シンボルの復調時間に応じて、復調回路205Aおよびサンプリングクロック分配系212およびその他増幅器やフィルタの動作を停止させる信号がストップ信号供給部208から供給され(ステップ304)、次シンボルにおいて復調回路205Aその他ブロックの機能が動作・停止される。
次シンボルで2/Fcに復調時間を延長しても復調誤り率が通信規格を満足しない場合、復調時間は3/Fc、4/Fc・・・へと順次延長される(ステップ305、306、307)。この操作により、回路停止時間が伝送品質に応じて適応的に変更可能となる。そして、決定された復調時間に基いて、パケット終了まで復調が実行される(ステップ308)。
本実施形態では、復調に必要な最小限の時間、サンプル・ホールド回路201へのサンプリングクロックおよび復調回路205Aその他へ電源を供給し、その他の時間は受信装置の動作を停止させるため、受信装置の消費電力を大幅に削減できる。例えば、変調時間1/Frが500ナノ秒の規格において、Fc=100MHzで復調回路205Aへ変調信号を入力する場合を考える。この場合、位相変調分の検出に費やす時間は1/Fc=10ナノ秒であり、さらに回路の立ち上がり・立ち下りがそれぞれ1ナノ秒で可能とすると、復調回路205Aの消費電力は連続的に回路を動作させた場合と比較して[(10+1+1)/500]×100=2.4%と大幅に少なくなる。ただし、待機電力は無視し得るとする。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態のディジタル無線受信装置のブロック図である。本実施形態は、搬送波再生回路211Bで再生された搬送波をサンプリングクロックとして復調回路205Bに入力し、変調波形を読み取る際のタイミング同期を取っている点が第1の実施形態のディジタル無線受信装置と異なる。
次に、本実施形態の動作について説明する。ここでは前述した第1の実施形態と異なる動作についてのみ説明する。
入力信号はFinからFcへと周波数変換された後、復調回路205Bへ入力される。図6は、復調回路205Bの動作を示す図である。図6に示されるように、1シンボルで変調が行われている1/Frの間、再生搬送波の立ち上がり時刻Taに同期させて復調回路505Bを起動し、変調信号の中心周波数1周期分に相当する1/Fcのみ動作させて1波分の変調信号波形を読み取る。この時刻Taにおいて読み取った変調信号の電圧振幅から正・負いずれの角度方向へ位相変調が行なわれているか判断し、復調する。図6に示した変調信号では、正の角度方向へ位相変調が行なわれている。この例では再生搬送波よりも周波数が高くなるために、変調信号はTaにおいて搬送波に対して位相が進行しており、Taにおける変調信号の電圧振幅は、接地点を0、電源電圧値をVddとすると、0からVdd/2の間にあると考えられる。逆に、負方向へ位相変調が行なわれている場合、変調信号は搬送波に対して位相が遅れているために、Taにおける変調信号の電圧振幅は、Vdd/2からVddの間にあると考えられる。ゆえに、時刻Taにおける変調信号の電圧振幅とVdd/2とを比較することによって、正方向へ位相変調が行なわれているか負方向へ位相変調が行われているかを判断し、復調することができる。
ここで、再生搬送波は波の立ち上がり時刻を復調回路205Bに示すために用いられており、入力信号との比較には用いられない。つまり、電圧振幅その他再生搬送波が有する情報は復調動作において用いられない。
復調された後の動作は、第1の実施形態の場合と同じである。
本実施形態では、再生搬送波の振幅には復調に必要な情報が載せられておらず、入力変調信号の振幅のみを読み取ればよい。このため、第1の実施形態と比べて復調回路205Bの回路構成は簡単になる。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態のディジタル無線受信装置のブロック図である。本実施形態は、搬送波再生回路211Cにおいて90度ずつ位相遅延された4相の搬送波を再生し、これら4相の搬送波が全て復調回路205Cへ入力されている点が第1の実施形態のディジタル無線受信装置と異なる。
次に、本実施形態のディジタル無線受信装置の動作について説明する。ここでは前述した第1の実施形態と異なる動作についてのみ説明する。
入力変調信号はFinからFcへと周波数変換された後、復調回路205Cへ入力される。ここで、同時に、搬送波からそれぞれ位相が0度、90度、180度、270度位相遅延された再生搬送波も復調回路205Cへ入力される。図8は、復調回路205Cの動作を示す図である。図8に示されるように、ある時刻fにおいて復調回路205Cを変調信号の中心周波数1周期分に相当する1/Fc間のみ起動し、時刻fにおける変調信号の電圧振幅値φin(f)を読み取る。同時に、復調回路205Cへ入力された4相の再生搬送波それぞれの時刻fにおける電圧振幅値φ0(f)〜φ270(f)も読み取る。図8を参照すると、これらの変調波と4相再生搬送波の波形読み取りは同時に行われることが理解できる。
この例では、変調信号は搬送波に対して0度から90度の間で位相が遅れた位相変調を受けており、時刻fにおいてφ0の位相は0であるとする。まず、時刻fにおいて、変調信号と4相再生搬送波それぞれの電圧振幅φin(f)、φ0(f)、φ90(f)、φ180(f)、φ270(f)を読み取る。電源電圧値をVddとすると、0<φin(f)<(Vdd/2)であるから、この時点では変調信号の搬送波からの位相遅延分は0度から180度の間であることが分かる。さらに、次のサンプル点f+(1/fs)において、(Vdd/2)<φin(f+(1/fs))<Vddであるから、この段階で変調信号の位相遅延分は0度から90度の間であることが分かる。一般的な位相4値変調の場合、0度から90度の間で位相を遅らせる位相変調はバイナリ信号の「10」に対応するので、この波形比較の時点で復調まで完了したことになる。上記の例は、変調波1周期分、2サンプル点での電圧振幅量読み取りにより、φin(f)の波形が0〜270度移相の搬送波形いずれに近いかを判断して復調する例である。
復調された後の動作は、第1の実施形態の場合と同一である。
本実施形態では、変調信号波形の時刻fにおける電圧振幅値を読み取ることで、位相変調量が0度〜90度〜180度〜270度〜360度の4区間中いずれに区分されるかが容易に判断できる。特に、QPSK変調の場合、この4つの区間とバイナリ信号とが直接対応しているため、復調までに要するハ−ドウェア負荷を軽減できる。
なお、通常の無線送受信装置では変調信号をI相・Q相それぞれに分離して扱うため、4相の再生搬送波を準備する箇所により、従来構成と比較してハ−ドウェアが複雑になることはない。
(第4の実施の形態)
図9は、本発明の第4の実施形態のディジタル無線受信装置のブロック図である。本実施形態は、復調回路205Dにおいて、搬送波形との比較ではなく、入力信号の位相の時間変化のみからベースバンド信号を読み取るため、復調動作に限っては搬送波再生回路を必要としない点が第1の実施形態のディジタル無線受信装置と異なる。
次に、図10を参照して第4の実施形態のディジタル無線受信装置の動作について説明する。ここでは位相変調の一例として、時刻0から時刻1/Frまでのシンボル期間において0度から90度まで正の角度方向に移相されており、電源電圧値をVddとして、時刻fにおける変調波A'(f)の電圧振幅がA'(f)=(Vdd/2)[1+sin(2π(Fc+Δf)f)]で表される場合を扱う。また、ここでは前述した第1の実施形態と異なる動作についてのみ説明する。
入力信号はFinからFcへと周波数変換された後、復調回路205Dへ入力される。図10は、復調回路205Dの動作を示す図である。図10に示されるように、時刻fにおいて1/Fc間のみ復調回路205Dを起動して、各サンプル点における変調波の電圧振幅を読み取った後、速やかに復調回路205Dその他受信装置要素を停止する。なお、この例では、簡単のため時刻fにおける変調波の位相を0とするため、時刻fでの変調波の電圧振幅は(Vdd/2)である。
次に、半シンボル期間後に相当する時刻f+(1/2Fr)において1/Fc間のみ復調回路205Dを再び起動して、各サンプル点における変調波の電圧振幅を読み取った後、速やかに復調回路205Dその他受信装置要素を停止する。時刻f+(1/2Fr)における変調波A’の電圧振幅は、簡単な三角関数の計算からA'(f)=(Vdd/2)[1+sin(2π(Fc+Δf)/2Fr)]となる。ベースバンド波形の変化速度Δfとシンボルレ−トFrは通信規格で定められた値であり、復調回路205Dへの入力周波数Fcも復調時には既知の値である。ゆえに、時刻fにおける変調信号の位相を読み取り、さらに2回目に復調回路205Dを起動して変調信号波形を読み取る時刻を決めておけば、2回目の波形読み取りにおける変調信号の電圧振幅値が予想可能となる。例えばΔf=0.5MHz、Fc=100MHz、Fr=2.0MHzと仮定するとA'(f+(1/2Fr))=0.85×Vddと予想できる。さらに90度から0度まで負の角度方向に移相される場合、同様の議論によりA'(f+(1/2Fr))=0.15×Vddと予想できる。以上の結果から、f+(1/2Fr)における電源電圧値とVdd/2とを比較すれば、正・負のいずれの方向に位相変調が行われているかを判断することができ、復調することができる。
この復調されたベースバンド信号から、伝送品質判断部206においてを求め、復調誤り率が通信規格上の規定値を満たしているか否かを判断する。伝送品質判断部206で求められた復調誤り率が通信規格値を満たしていない場合、サンプリング時間決定部207において復調時間を1/Fcから2/Fcへと増やし、次のシンボルにおける復調回路205Dの起動時間とする。ここで、決定された次シンボルの復調時間に応じて、復調回路205D、サンプリングクロック分配系211、その他増幅器やフィルタの動作を停止させる信号がストップ信号供給部208から供給され、次シンボルにおいて復調回路205Dその他ブロックの機能が動作・停止される。ここで、第1の実施形態と異なる点は、1/Fcから2/Fcへと増やされた復調時間に従い、変調波の電圧振幅が同シンボル期間内で複数回読み取られる点である。
次に入力されるシンボルで2/Fcに復調時間を延長しても復調誤り率が通信規格を満足しない場合、復調時間は3/Fc、4/Fc・・・へと順次延長される。この操作により、回路停止時間が伝送品質に応じて適応的に変更可能となる。
本実施形態では、搬送波の再生を必要としない分、第1の実施形態と比べて受信装置の簡略化が可能となる。ただし、第1の実施形態では原理上1つの点で検波すれば復調可能であるが、本実施形態では複数の点で検波する必要がある。この点から、復調回路205Dを起動すべき時間は第1の実施形態よりも本実施形態のほうが長くなり、消費電力も大きくなる。
(第5の実施の形態)
図11は、本発明の第5の実施形態のディジタル無線受信装置のブロック図である。本実施形態は、変調信号の電圧振幅から位相変調量を検出するのではなく、図12に示される、Fc+Δfを通過させる狭帯域通過フィルタ401と、Fc−Δfを通過させる狭帯域通過フィルタ402を用いて、搬送波周波数Fcからのシフト量Δfを検出して位相変調量を求め、復調する点が第1の実施形態のディジタル無線受信装置と異なる。なお、図12に示す復調用帯域通過フィルタ400は図11に示す復調回路205Eに含まれている。
ここで、本実施形態の動作について説明する。なお、ここでは前述した第1の実施の形態と異なる動作についてのみ説明する。
入力信号はFinからFcへと周波数変換された後、復調回路205E内の復調用帯域通過フィルタ400へ入力される。入力信号は図12に示されるFc+Δfを通過させる狭帯域通過フィルタ401と、Fc−Δfを通過させる狭帯域通過フィルタ402へ同時に通され、2つのフィルタの後段に置かれている比較回路403にて各フィルタから出力される電圧が比較される。ここで、狭帯域通過フィルタ401は正の角度方向へ位相変調が行われている際の周波数シフト量+Δfのみを通過させるフィルタであり、狭帯域通過フィルタ402は負の角度方向へ位相変調が行われている際の周波数シフト量−Δfのみを通過させるフィルタである。これらのフィルタ401、402は離散信号を扱うフィルタであるが伝達関数は固定である。比較回路403において、フィルタ401の出力がフィルタ402の出力よりも大きいと判断されれば、正の角度方向へ位相変調が行われていると判断でき、逆にフィルタ402の出力がフィルタ401の出力よりも大きいという結果が得られれば、負の角度方向へ位相変調が行われていると判断できる。以上より、比較回路403の出力結果から復調することが可能である。
復調が行なわれた後の動作については、第1の実施の形態と同一である。
本実施形態では、ベースバンド信号のデータ遷移を周波数シフト量から読み取るため、マルチパス干渉で劣化した時間波形を検波する第1、第2、第3、第4の実施形態に比べ、信号対雑音比の高い復調が可能である。

Claims (8)

  1. ディジタル変調された電気信号が入力される無線受信装置であって、
    入力された前記信号の中から、通信に用いられている周波数帯域を選択し、出力する無線周波数帯域選択フィルタと、
    前記無線周波数帯域選択フィルタから出力された信号を入力し、該信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器から出力された信号を入力し、該信号の有する周波数帯域の少なくとも2倍のサンプリング周波数で該信号を離散時間信号へと変換するサンプル・ホールド回路と、
    前記サンプル・ホールド回路から出力される離散時間信号の中から、通信に用いられている周波数帯域のみを選択し出力するディジタルフィルタと、
    前記ディジタルフィルタから出力された信号を入力し、該信号の1波長分に相当する時間のみ起動して該信号を復調する復調回路と、
    前記復調回路で復調され、出力されたディジタル信号を入力して復調誤り率を求め、該誤り率が通信規格で規定された復調誤り率を満足するかどうか確認し、満足しない場合、前記復調回路の復調時間を変調信号1波長分から通信規格値を満足するまで順次延長し、前記サンプル・ホールド回路へのサンプリングクロック分配系、前記ディジタルフィルタ、前記増幅器、および前記無線周波数帯域選択フィルタを前記復調回路と同時に起動および停止させる停止回路と
    を含むディジタル無線受信装置。
  2. 当該通信に用いられる搬送波と同一の周波数、および同一の位相を有する搬送波を再生し、前記ディジタルフィルタから出力される前記信号の中心周波数と同一の周波数へ変換して出力し、前記復調回路へ出力する搬送波再生手段をさらに含む、請求項1に記載の装置。
  3. 前記搬送波再生手段は前記再生された搬送波からそれぞれ90度、180度、270度位相が移された搬送波を全て再生し、合計4相の再生搬送波を前記復調回路へ出力する、請求項2に記載の装置。
  4. 前記復調回路は、前記搬送波再生手段から供給された搬送波振幅と、前記ディジタルフィルタから供給された信号振幅とを同時に比較してベースバンド信号を読み取り、復調を行なう、請求項1または2に記載の装置。
  5. 前記復調回路は、前記搬送波再生手段から供給された搬送波を同期信号として、前記ディジタルフィルタから供給された信号振幅を読み取り、復調を行なう、請求項1または2に記載の装置。
  6. 前記復調回路は、前記搬送波再生手段から供給された4相の搬送波全ての振幅と、前記ディジタルフィルタから供給された信号振幅とを同時に比較してベースバンド信号を読み取り、復調を行なう、請求項1または2または3に記載の装置。
  7. 前記復調回路は、前記ディジタルフィルタから供給された信号の振幅の時間変化を読み取ることにより復調を行なう、請求項1に記載の装置。
  8. 前記復調回路は、前記ディジタルフィルタから供給された信号が有する周波数帯域と、搬送波周波数との差を読み取ることにより復調を行なう、請求項1に記載の装置。
JP2006543237A 2004-10-27 2005-10-27 ディジタル無線受信装置 Active JP4716032B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006543237A JP4716032B2 (ja) 2004-10-27 2005-10-27 ディジタル無線受信装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004312270 2004-10-27
JP2004312270 2004-10-27
PCT/JP2005/019761 WO2006046632A1 (ja) 2004-10-27 2005-10-27 ディジタル無線受信装置
JP2006543237A JP4716032B2 (ja) 2004-10-27 2005-10-27 ディジタル無線受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006046632A1 JPWO2006046632A1 (ja) 2008-05-22
JP4716032B2 true JP4716032B2 (ja) 2011-07-06

Family

ID=36227874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006543237A Active JP4716032B2 (ja) 2004-10-27 2005-10-27 ディジタル無線受信装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7760819B2 (ja)
EP (1) EP1806891A4 (ja)
JP (1) JP4716032B2 (ja)
WO (1) WO2006046632A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009038034A1 (ja) * 2007-09-20 2009-03-26 Nec Corporation 受信装置と方法
WO2009098989A1 (ja) * 2008-02-04 2009-08-13 Nec Corporation 位相同期装置および位相同期方法
JP2009271775A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Toshiba Corp 受信装置
US8599968B2 (en) * 2008-12-04 2013-12-03 Panasonic Corporation Sampling circuit and receiver utilizing the same
JP4706761B2 (ja) * 2009-01-29 2011-06-22 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社 受信回路
EP2299588B1 (en) * 2009-09-11 2012-12-19 Stichting IMEC Nederland Receiver with improved flicker noise performance

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06261080A (ja) * 1993-03-09 1994-09-16 Saakitsuto Design:Kk Fskデータ復調装置および無線式遠隔制御装置
JP2002374181A (ja) * 2001-04-09 2002-12-26 Texas Instruments Inc サブサンプリング無線周波受信機アーキテクチャ
JP2003338771A (ja) * 2002-05-20 2003-11-28 Sharp Corp 無線通信装置及び無線通信装置の制御方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5179730A (en) * 1990-03-23 1993-01-12 Rockwell International Corporation Selectivity system for a direct conversion receiver
US5677934A (en) 1992-12-30 1997-10-14 Nokia Mobile Phones Limited Multipath propagation compensation in a TDMA system
JPH0897874A (ja) 1994-09-26 1996-04-12 Toshiba Corp オフセットqpsk復調器
US5598431A (en) 1994-12-23 1997-01-28 Motorola, Inc. Method and apparatus for signal quality detection in a communication system
US5640698A (en) * 1995-06-06 1997-06-17 Stanford University Radio frequency signal reception using frequency shifting by discrete-time sub-sampling down-conversion
JP3379624B2 (ja) 1997-02-17 2003-02-24 日本電信電話株式会社 波形同期方法
US5844512A (en) * 1997-07-28 1998-12-01 Hewlett-Packard Company Autoranging apparatus and method for improved dynamic ranging in analog to digital converters
JP2001053728A (ja) 1999-06-03 2001-02-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 通信端末装置及び無線通信方法
JP2001257731A (ja) 2000-03-09 2001-09-21 Kawasaki Steel Corp 無線受信機
JP3639195B2 (ja) 2000-07-31 2005-04-20 日本電信電話株式会社 Ofdmパケット通信用受信装置
JP2002051016A (ja) 2000-08-03 2002-02-15 Mitsubishi Electric Corp 無線受信装置
JP2003283413A (ja) 2002-03-22 2003-10-03 Toshiba Corp Cdm受信装置とそのパワーセーブ方法
JP2003143247A (ja) 2002-07-29 2003-05-16 Mitsubishi Materials Corp 無線通信装置及び記録媒体
JP2004194068A (ja) 2002-12-12 2004-07-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 受信装置
JP2004242246A (ja) 2003-02-10 2004-08-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd タイムスロット同期方式の無線通信端末

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06261080A (ja) * 1993-03-09 1994-09-16 Saakitsuto Design:Kk Fskデータ復調装置および無線式遠隔制御装置
JP2002374181A (ja) * 2001-04-09 2002-12-26 Texas Instruments Inc サブサンプリング無線周波受信機アーキテクチャ
JP2003338771A (ja) * 2002-05-20 2003-11-28 Sharp Corp 無線通信装置及び無線通信装置の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1806891A1 (en) 2007-07-11
US7760819B2 (en) 2010-07-20
US20080112508A1 (en) 2008-05-15
JPWO2006046632A1 (ja) 2008-05-22
EP1806891A4 (en) 2012-09-26
WO2006046632A1 (ja) 2006-05-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5333223B2 (ja) 受信装置と方法
JP4716032B2 (ja) ディジタル無線受信装置
US20050259768A1 (en) Digital receiver and method for processing received signals
CN101420399B (zh) 一种接收机、bpsk解调电路及bpsk解调方法
JP4836041B2 (ja) Rf信号をサンプリングするための方法及び装置
JP5354293B2 (ja) 位相同期装置および位相同期方法
JP3715606B2 (ja) 無線通信機及びその制御方法
WO2010013511A1 (ja) Fsk受信機
JP2008530951A (ja) 予め符号化された部分応答信号用の復調器および受信器
US7688923B2 (en) Enhanced data rate receiver
JP4872651B2 (ja) 無線通信装置及び無線通信方法
JP2008154285A (ja) シンボルタイミング検出装置及び無線端末装置
US7010063B2 (en) Receiver circuit and method of processing a received signal
JP4268180B2 (ja) シンボルタイミング検出装置及び無線端末装置
JP2005516514A (ja) 入力バースト信号に含まれる付加的dc成分を検出する方法
JP4376176B2 (ja) 受信機
JP2002271431A (ja) 低域通過フィルタ
US11611460B2 (en) Carrier frequency error estimator with banked correlators
JP4637661B2 (ja) 変調信号の復調装置
JP2009060175A (ja) 受信装置、受信回路および受信回路制御方法
JP2005303846A (ja) ディジタル復調器
JP5269751B2 (ja) 復調装置
JP2004201077A (ja) 復調装置及びそれを用いた受信装置
JPH0993160A (ja) 無線データ伝送装置
JP2006129201A (ja) 無線受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4716032

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3