JP2002374181A - サブサンプリング無線周波受信機アーキテクチャ - Google Patents

サブサンプリング無線周波受信機アーキテクチャ

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JP2002374181A JP2002105615A JP2002105615A JP2002374181A JP 2002374181 A JP2002374181 A JP 2002374181A JP 2002105615 A JP2002105615 A JP 2002105615A JP 2002105615 A JP2002105615 A JP 2002105615A JP 2002374181 A JP2002374181 A JP 2002374181A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフチップ要素を極力減らしIC技術で実現
し易い低製造コストかつ少量電力消費の、次世代通信に
も適した高性能無線周波受信機を用意する。 【解決手段】 無線装置(40)内のサブサンプリング
受信機(50)は、無線周波数信号をベースバンドに変
換する。入力被変調信号を帯域通過フィルタ(70)に
通した後、サンプル・ホールド回路(80)が無線搬送
波周波数よりも充分に低いがしかしペイロードの帯域幅
BWの2倍であるサブサンプリング周波数(fS)でサ
ンプリングしてディジタル化した結果を、2つのディジ
タル混合器(85I、85Q)に供給して、ペイロード
の同相成分(I)と直交成分(Q)を生成する。代わり
に、2つのサンプル・ホールド回路で、それぞれ、ディ
ジタル同相成分と直交成分を生成してもよい。また、デ
ィジタル化と直角位相ディジタル混合に先立ち、入力信
号をアナログ混合器で中間周波数にダウン変換してもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信の分野、
特にこのような通信に使用される受信機回路に関する。
【0002】
【従来の技術】移動無線通信の普及は、最近数年にわた
って劇的に拡大してきた。この技術は、近代都市周域及
びまた回線利用電話(line based tele
phone)システムによって充分にサービスされない
地方や開発途上の地域の両方で、予見できる将来なおも
普及するようになることが期待される。この増大する無
線トラフィックは、システム基本施設(system
infrastructure)の所与のレベルに利用
可能な通信帯域幅を酷使する。結果として、トラフィッ
クのこの成長を取り扱うために無線通信システムの帯域
幅利用を高めることに現実的な重要性が存在する。
【0003】通信に無線技術を重用するこの傾向は、デ
ータ、ビデオ、及びその他の高データ速度ペイロードを
搬送するいわゆる第三世代、すなわち、「3G」無線通
信の出現と組み合わさって、通信機器の処理容量の絶え
ざる改善を必要とすることになる。特に、より高いデー
タ速度が要求されれば、それに相当する通信ペイロード
のディジタル処理の増大を必要とすることになる。
【0004】最新のディジタル通信技術は、帯域幅利用
を増大させるために、かつそれゆえ、より多くの無線ト
ラフィックを搬送するために多元接続技術を利用する。
現行アプローチの下では、時分割多元接続(TDMA)
技術と符号分割多元接続(CDMA)技術の両方は、多
重通信セッション、すなわち、多重無線「接続」の同時
動作を可能とする技術に使用され、これらのセッション
の各々は音声通信、データ通信、又はディジタル・ペイ
ロードのどれかの型式を意味する。その名から明白なよ
うに、TDMA通信は、多数の通信の各々へのタイム・
スロットの割り当てによって遂行され、これに伴って各
会話はいくつもの短い時間間隔にわたって交互に伝送さ
れる。CDMA技術は、他方、特定符号で以て信号を変
調することによって、多数の通信セッションを時間と周
波数の両方で同時に伝送できるようにする。受信の際、
その符号を応用して、他の同時に受信された会話を除外
して、相当する会話を回復することになる。
【0005】広帯域幅CDMA(WCDMA)は、CD
MA通信の拡張であり、かつ3G無線として予想される
ような強化サービスに有効であると考察される。WCD
MAは、在来CDMAにおけるよりも高いチップレート
を意味し、それによってより高いビット速度をサポート
し、より良好な統計的平均を通してスペクトル効率を高
めかつ周波数ダイバーシチを改善することによってより
良好なカバレージを用意する。
【0006】無線通信装置の受信側で、ディジタル受信
機回路は、一般に、受信高周波信号を「ベースバンド」
信号出力に変換する機能を遂行する。技術上知られたよ
うに、用語「ベースバンド」は、信号の本来の周波数帯
域幅にあるその信号を指す。ベースバンド信号は、典型
的に、通信がTDMA、CDMA、又はWCDMAであ
るかどうかに依存して、例えば、多重時間チャネル又は
多重符号チャネル上で搬送される多重通信に相当するそ
の多重化形式を取る。
【0007】最新の無線システムは、受信信号のアナロ
グ・フィルタリングとディジタル処理を切実に要求す
る。このような要求は、典型的に無線周波数(RF)帯
域内の周波数のような在来無線通信に係わる高周波数か
ら、かつまた比較的低い受信信号電力レベルから起こ
る。結果として、比較的コスト高でかつ複雑な技術がこ
れらのシステムでは、当たり前になっている。
【0008】例えば、表面弾性波(surface a
coustic wave; SAW)フィルタは、例
えば帯域通過フィルタを実現するに当たって在来無線受
信機にしばしば使用される。技術的に知られているよう
に、在来表面弾性波フィルタは、その表面に交差フィン
ガ形(interdigitated)金属フィンガの
入力集合と出力集合が形成されている圧電基板を含む。
帯域通過フィルタリングは、受信信号を交差フィンガ形
金属フィンガの入力集合に供給され、これに伴ってそれ
らの電極間に発生した電界に応答して圧電基板が表面弾
性波を励起することによって果たされる。これらの弾性
波は基板の表面に沿って伝搬しかつ交差フィンガ形フィ
ンガの出力集合に受け取られ、ここで圧電基板は表面弾
性波に応答して電気信号を発生する。出力信号の波長
は、出力フィンガの長さによって決定される。在来表面
弾性波装置は、(最高1000の程度のQ値で以て)高
周波性能を難なく達成する一方、等価電気フィルタと比
較して比較的コンパクトに保たれる。しかしながら、圧
電基板が理由で、表面弾性波フィルタは在来半導体集積
回路と共に集積可能でない。したがって、表面弾性波フ
ィルタの使用は、システム・コストをかなり追加する。
【0009】種々の在来受信機アーキテクチャが、基地
局及び無線送受器のような、最新の無線システム内に現
在使用されている。アーキテクチャのこれらの種類に
は、ヘテロダイン受信機アーキテクチャ、直接変換受信
機アーキテクチャ、及びディジタル混合器アーキテクチ
ャがある。図1は、在来ヘテロダイン受信機の第1例を
示す。受信機10は、表面弾性波帯域通過フィルタ2を
含み、このフィルタは入力無線周波数信号RF1を受信
し、かつそのフィルタされた出力を低雑音増幅器(lo
w noise amplifier; LNA)4へ
通過させる。次いで、増幅された信号は第1混合器6に
よってダウン変換(downconvert)され、こ
の混合器は増幅された高周波数入力信号RFIと局部発
振器信号LO1との間の差である中間周波数で出力信号
を発生する典型的に能動混合器(利得>単位)である。
次いで、このダウン変換された信号は、第2表面弾性波
帯域通過フィルタ8によってフィルタされ、かつ自動利
得制御(AGC)回路12に供給される。フィルタされ
中間周波数にダウン変換された信号はI・Q混合器14
によってベースバンドにダウン変換され、この混合器は
やはり単位より大きい利得のアナログ混合器であって第
2局部発振器(図示してない)からの周期信号を使用す
る。ダウン変換されたベースバンド信号は、アナログ低
域通過フィルタ16によってフィルタされる。アナログ
・ディジタル(A・D)変換器18は、通信信号の帯域
幅の2倍のナイキスト判別法を満足するサンプリング周
波数でベースバンド信号をサンプリングしかつ変換す
る。次いで、ディジタル信号は、データ速度を低下させ
るためにデシメーティング・フィルタ19によってデジ
メートされ、これに続いてその信号は復調と復号に対し
て準備完了する。
【0010】しかしながら、この在来ヘテロダイン・ア
ーキテクチャは、実現するのに極めてコスト高でかつま
た大量の電力を消費し、これは無線電話送受器のような
電池式装置には問題である。この多量電力消費かつ高コ
ストの主な理由は、必然的にかなりの電力を消費しか
つ、上に説明したように、オフチップで実現しなければ
ならない表面弾性波フィルタ2、8に由来する。アナロ
グ・フィルタ6、8が単位より大きい利得で以て比較的
低いチョッピング周波数で動作するという理由から、表
面弾性波フィルタのような高Qフィルタが適度な忠実性
を維持するために必要とされる。入力信号をベースバン
ドにもたらすために必要な多重ダウン変換は、これらの
問題をつのらせる。
【0011】在来受信機の他の型式は、RF信号をベー
スバンドに直接に変換する単一混合器のみを使用するこ
とによってこれらの雑音問題を減少させる。図2は、在
来直接変換受信機20の形をした、この型式のアーキテ
クチャの例を示す。この例では、表面弾性波フィルタ2
2は、入力信号RFIを受信しかつ帯域通過フィルタさ
れた信号を低雑音増幅器24に供給する。I・Q混合器
26は、このフィルタされ増幅された入力信号をベース
バンドにダウン変換する。低域通過フィルタ28とAG
C回路29は、上に説明したのと同じようなA・D変換
器31によるディジタル化とデシメーティング・フィル
タ33によるデシメーティングに先立ち、このダウン変
換された信号をクリーンアップする。このアーキテクチ
ャは、図1のヘテロダイン・アーキテクチャに比較して
製造コストを下げるが、ダウン変換に1レベルの混合器
のみを使用することは、このアーキテクチャが直流オフ
セット問題、かなりの偶数次ひずみ(even−ode
r distortion)、及びフリッカに晒される
原因となる。
【0012】図3は、図1のヘテロダイン受信機と図2
の直接変換受信機との間の妥協で事実上ある低中間周波
数ディジタル混合型式の在来受信機アーキテクチャを例
示する。図3に示したように、受信機30は、表面弾性
波帯域通過フィルタ32で以て無線周波数入力信号RF
Iを受信しかつフィルタされた出力を前のように低雑音
増幅器34に供給する。単一混合器36は、フィルタさ
れた入力信号を中間周波数にダウン変換し、この中間周
波数が第2表面弾性波フィルタ38によって再びフィル
タされ、かつAGC回路39によって調節される。A・
D変換器41は、その信号を、混合器36が入力信号を
ダウン変換した結果の中間周波数の4倍であるサンプリ
ング周波数でディジタルに変換する。I・Q混合器43
は、サンプリング周波数で、{−1,0,+1,0,
1,...}なるパターンをA・D変換器41からのデ
ィジタル信号に供給することによって、デジィタル信号
をダウン変換する。混合器43によるこのディジタル混
合は、サンプリング周波数の4分の1の正弦波をディジ
タル出力に効果的に供給する。デシメーティング・フィ
ルタ45は、出力データレートを低下させる。
【0013】図3のディジタル混合受信機30は、それ
が依然2段混合器を使用するが、しかし1つの混合器の
みがアナログであるという点において、ヘテロダイン受
信機と直接変換受信機との間の妥協である。第2ディジ
タル混合器はアナログ受信機ほど雑音とひずみに敏感で
なく、それゆえ、受信機30は良好な性能を有すると考
察される。更に、信号同相成分Iと信号直交成分Qはデ
ィジタル領域に発生され、それゆえ、同相成分I枝路と
直交成分Q枝路との間の整合が最適化される。しかしな
がら、2つの表面弾性波フィルタがディジタル混合器3
0内に依然必要であって、このアプローチを相変わらず
比較的高コストに保つ。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、低製造コストかつ少量電力消費で以て高性能を
有する無線周波(RF)受信機を用意することである。
【0015】本発明の更に他の目的は、オフチップ表面
弾性波(SAW)フィルタを最小限少なくするような受
信機を用意することである。
【0016】本発明の更に他の目的は、アナログ混合器
を使用する必要がないか又は複雑性を緩和するような受
信機を用意することである。
【0017】本発明の更に他の目的は、電力消費をまた
最小限少なくするような受信機を用意することである。
【0018】本発明の更に他の目的は、同相成分I枝路
と直交成分Q枝路との間の整合を最適化するような受信
機を用意することである。
【0019】本発明の他の目的と利点は、次の明細書を
その図面と一緒に参照したならば当業者に明白になる。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、受信信号をそ
の搬送波よりもかなり低いが、しかし変調信号の帯域幅
の少なくとも2倍である周波数でサンプルする無線周波
(RF)受信機内へ実現されることがある。このサブサ
ンプリングの結果、通信信号の近ベースバンド・エイリ
アス(near−baseband alias)を含
む信号のエイリアシング(aliasing)を生じ
る。次いで、サンプリングされたベースバンド・エイリ
アスのアナログ・ディジタル変換及びディジタル混合を
難なく施すことができて、復調されるディジタル・ベー
スバンドを生じる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明をその好適実施の形態と関
連して説明する。特に、本発明は、無線電話に使用され
るとき特に有益であると考察される。したがって、本発
明の好適実施の形態を無線電話用模範的アーキテクチャ
と関連して説明する。しかしながら、本発明を他のアー
キテクチャの無線電話と、及び無線電話以外の装置及び
システムと関連して使用することもできると考察され
る。したがって、いうまでもなく、本明細書を参照した
ならば当業者に明らかになる本発明のそれらの代替実現
及び他の代替応用は、特許請求の範囲に記載した本発明
の真の範囲内にある。
【0022】図4を参照して、本発明の好適実施の形態
に従って構成された無線ユニット40を詳細に説明す
る。図4の無線ユニット40は、TDMA広帯域通信及
びCDMA広帯域通信を実施するために典型的に使用さ
れるような、少なくとも、いわゆる、「第二世代」、す
なわち、「2G」能力を有する無線送受器に相当する。
無線ユニット40は、データ・サービスとビデオ・サー
ビスを含む、いわゆる、「第三世代」、すなわち、「3
G」通信を行うようにまた構成されることもできると更
に考察される。もちろん、本発明は本発明からの同様の
利益に預かる無線基地局応用及びその他のディジタル無
線応用にまた実現されると考察される。図4に示した無
線送受器40の構造のアーキテクチャは例として与えた
に過ぎず、いうまでもなく、このような他の代替アーキ
テクチャを本発明と関連して使用することもできる。
【0023】送信される信号と受信される信号の両方に
遂行されるディジタル信号処理の大きな量がディジタル
信号プロセッサ(DSP)53によって実行される。無
線送受器40のこのアーキテクチャでは、DSP53は
片側で可聴周波数インタフェース58に結合され、この
インタフェースは、立ち代わって、無線ユニット40を
スピーカSとマイクロホンMに結合する。他の側で、D
SP53は、無線周波数インタフェース回路52を通し
て無線サブシステム42とアンテナAに結合される。D
SP53は、送信動作と受信動作の両方に必要なディジ
タル処理を取り扱うかなりの量の処理容量を有する。D
SP53としての使用に適当なディジタル信号プロセッ
サの例は、テキサス・インスツルメンツ社(Texas
Instruments Incorporate
d)から入手可能であるディジタル信号プロセッサのT
MS320c6x系列であって、それらのうちの好適例
はTMS320C6416DSPである。DSP53に
よって遂行される特定ディジタル機能は、もちろん、無
線ユニット40によって使用される通信プロトコルに依
存する。
【0024】送信側で、マイクロホンMからの入力音声
通信(incoming voicecommunic
ation)は、可聴周波数インタフェース58によっ
てDSP53へ転送される。DSP53内で、符号化及
び変調機能54が特定プロトコルに対する適当なディジ
タル処理機能を遂行する。例えば、符号化及び変調機能
54は、受信ディジタル・データを離散フーリエ変換
(DFT)演算によってシンボルにまず符号化する。次
いで、これらのシンボルは、拡散符号によって、選択さ
れたチップレートに従ってチップの列内へ拡散される。
拡散は、多数のサブチャネル内へのシンボルの拡散をま
た含むことがある。下に更に詳細に説明する本発明の好
適実施の形態に従って、次いで、セル指定スクランブリ
ング符号が拡散されたシンボルに供給され、かつスクラ
ンブルされ拡散されたシンボルが変調される。一般に、
この変調はサブチャネルを同相成分Iと直交成分Qに分
割し、それであるから最終被変調信号は両成分を含む。
典型的に、無線周波数インタフェース回路52は、DS
P53からのディジタル信号に適当なフィルタリングと
適当な位相変調を遂行する。例えば、同相成分Iと直交
成分Qの両方の組合わせに相当する符号化されたディジ
タル・ビットストリームの多数のチャネルは、DSP5
3によって無線周波数インタフェース回路52へ転送さ
れる。無線周波数インタフェース回路52は、これらの
ディジタル・データをアナログ信号に変換し、選択され
変換されたビットストリームを移相させてアナログ信号
同相成分Iとアナログ信号直交成分Qの両方を用意し、
かつ無線サブシステム42内の変調器48に渡す信号に
適当なアナログ・フィルタリングを施す。そのスペクト
ル拡散列は、所望フィルタリング及びチャネルひずみを
補償する事前等化を伴って無線周波数インタフェース回
路52によってアナログ信号に変換され、次いで、無線
サブシステム42によってアンテナAを通じて送信され
る。サブシステム42内の変調器48は、送信される信
号を無線周波数インタフェース回路52から受け、かつ
シセサイザ46の制御の下に、広帯域被変調アナログ信
号を発生する。電力増幅器44は、アンテナAを経由す
る伝送のために変調器48の出力を増幅する。
【0025】本発明の好適実施の形態に従って、受信側
で、アンテナAからの入力信号は、無線サブシステム4
2内のサブサンプリング受信機50によって受信され、
かつ無線周波数インタフェース回路52を経由してディ
ジタル処理のためにDSP53へ転送される。本発明の
この実施の形態では、下に詳細に説明するように、無線
サブシステム42内のサブサンプリング受信機50は、
受信アナログ信号をDSP53による処理に適当なディ
ジタル信号に変換する。この例では、次の説明から明ら
かになるように、受信信号の同相成分Iと直交成分Qは
必要なアナログ・ディジタル変換を含むサブサンプリン
グ受信機50によって分離されかつフィルタされ、それ
であるから受信信号の分離されかつフィルタされた成分
に相当するディジタル・ビットストリームが無線周波数
インタフェース回路52によってDSP53へ転送され
る。
【0026】受信側で、DSP53は、復号及び復調回
路55によって図4に例示したように、受信ディジタル
拡散信号からデータ信号を検索するためにサブサンプリ
ング受信機50からのデータのチャネル復号、これに続
く逆離散フーリエ変換等のような技術を使用してチャネ
ル復号されたデータからの通話シンボルの復号のような
機能をディジタル的に遂行する。等化、誤り訂正、及び
暗号復号(decryption)も適当に受信信号に
また遂行される。次いで、受信側でDSP53によって
処理された結果の信号は、可聴周波数インタフェース5
8へ転送されて、スピーカSを経由して出力される。
【0027】他のサポート回路が、図4に示したよう
に、無線送受器40内にまた備わっている。この例で
は、コントローラ56は、データ経路以外の無線送受器
40の制御を取り扱う。このような制御機能は、資源管
理、オペレーティング・システム制御、及び人間インタ
フェースの制御を含む。この点に関して、コントローラ
56は、メモリ60(オペレーティング・システムとユ
ーザ・プレファレンスの記憶用)、キーパッド57、及
びユーザ・ディスプレイ58のような機能と共に動作す
る。
【0028】図5aの周波数スペクトルを参照して、本
発明の好適実施の形態に従うサブサンプリング受信機5
0の動作理論を説明する。図5aは、サブサンプリング
受信機50によって受信された入力信号RFIを例示す
る。図5aに示したように、信号RFIは、比較的高周
波信号であり、かつ信号RFI内の最高周波数HIRF I
にまで拡がる帯域幅BWを有する。在来無線通信では、
信号RFIのペイロードは、高周波数搬送波又は副搬送
波の集合の比較的低い周波数変調である。送信信号RF
Iのスペクトルをこの高周波数に位置させるのは搬送周
波数であり、送信信号RFIのペイロードは帯域幅BW
内に含まれる。
【0029】周知のナイキスト判別法に従って、アナロ
グ信号は、いわゆる有害な「エイリアス」の出現を伴わ
ないで信号を忠実に再生するために注目の信号の帯域幅
の2倍であるサンプリング周波数でサンプリングしなけ
ればならない。信号RFIに関してナイキスト判別法を
満足させると企図したとするならば、最高周波数HI
RFIの2倍でサンプリングすることになるであろう。在
来無線電話の周波数はGHz範囲内に充分あることを考
えるならば、このようなサンプリングは極端に高性能の
集積回路を必要とする。
【0030】しかしながら、本発明に従って、サンプリ
ング受信機50は、理論的ナイキスト周波数2HIRFI
よりも遥かに低い周波数fSで受信信号RFIをサンプ
リングする。このサンプリングの結果として、図5aの
周波数スペクトルに示したように、多くのエイリアスが
発生する。これらのエイリアスは、サンプリング周波数
の「折り返し(folding)」効果が理由で、サン
プリング周波数fSの各倍数の回りで信号RFIの鏡像
を含む。しかしながら、特に注目されるのは、最低周波
数エイリアスRFIBBである。このエイリアスは、実信
号RFIに相当するが、しかし絶対周波数において近ベ
ースバンドである。本発明に従って、この低周波数エイ
リアスは、サブサンプリング受信機50によって、事
実、信号RFIを近ベースバンド・エイリアスRFIBB
にダウン変換することによって検索される。
【0031】上に挙げたように、図5に示したエイリア
スの発生は、サンプリング周波数f Sの倍数の回りでサ
ンプリングされた信号が「折り返す」結果である。サン
プリング周波数fSが信号RFIの帯域幅BWの少なく
とも2倍であることが理由で、エイリアスのスペクトル
は互いに重なることはない。しかしながら、どの帯域雑
音も折り返される(folded)ことになり、スペク
トルを横断して各エイリアス周波数と一緒に加算される
ことになる。図5bは、例えば、全周波数を横断しての
広帯域幅雑音NRFIの存在を示す。広帯域幅雑音NRFI
電力は、充分に小さく信号RFIに顕著な影響は与えな
い。しかしながら、この雑音NRFIがサブサンプリング
から生じる各エイリアスと一緒にM回加法折り返しされ
る(additively folded)という理由
で、雑音レベルは、図5bに示したように、近ベースバ
ンド・エイリアスRFINBBの低周波数でM*RFIにな
る。この加法雑音レベルM*RFIは、近ベースバンド・
エイリアスRFINBBの電力に接近するか又は超えて、
このエイリアスを信号RFIのダウン変換として役立た
なくする。しかしながら、本発明に従って、この累積雑
音の作用をサブサンプリング受信機50内で回避する。
【0032】図6を参照して、本発明の第1の実施の形
態に従うサブサンプリング受信機50の構造と動作を詳
細に説明する。次の説明から明らかなように、サブサン
プリング受信機50は、望むならば無線送受器40内に
含まれる他のアナログ機能と一緒に、単一集積回路内に
効率的に構築可能であるように構成される。図6に示し
たように、アンテナAからの信号は、サブサンプリング
受信機50によって受信される。図5cは、高無線周波
数に中心を置く無線入力信号RFI及びまた広帯域雑音
RFIの両方を含む、この信号の周波数スペクトルを例
示する。この信号は第1無線周波数帯域通過フィルタ7
0に供給され、このフィルタは受信信号をその搬送周波
数の回りの周波数範囲にフィルタする。本発明のこの実
施の形態に従って、帯域通過フィルタ70の後、フィル
タされた信号は低雑音増幅器(LNA)72に供給さ
れ、この増幅器は信号を2dB以下の雑音指数で以て2
0dBの程度だけ増幅する。増幅された信号は、帯域通
過フィルタ74によって、帯域通過フィルタ70と同じ
周波数帯域の辺でフィルタされる。しかしながら、帯域
通過フィルタ74は、上に論じたように、従来使用され
た表面弾性波フィルタが備えた超高Q値を有するには及
ばない。むしろ、集積オンチップ・フィルタが帯域通過
フィルタ74を実現するために使用されることがある。
帯域通過フィルタ74の好適実現は、在来LCフィルタ
であって、そのコンデンサはサブサンプリング受信機5
0と共にオンチップ集積回路内に埋設され、かつ集積回
路ワイヤ・ボンドの寄生誘導がフィルタ74のインダク
タ素子として働く。
【0033】第2低雑音増幅器76が、例えば、4dB
以下の雑音指数で以て22dBの程度の利得で信号を再
び増幅し、これにフィルタ78による無線周波数帯域通
過フィルタリングの他の事例が続く。フィルタ70、7
4、78は、図5bに関して上に説明した広帯域幅雑音
を除去するだけでなく、また低雑音増幅器72、76に
よって加えられ又は増幅されたどの雑音も除去する。フ
ィルタ70、74、78及び低雑音増幅器72、76の
動作の結果として、増幅された帯域制限無線周波数信号
が生成される。図5dは、この信号の周波数スペクトル
を例示し、初めに受信された広帯域雑音(図5c)がま
た帯域制限されている(NRFI′)ことを例示する。フ
ィルタ78によって通過させられた帯域制限無線周波数
信号は、次いで、スイッチ81とコンデンサ83によっ
て実現されたサンプル・ホールド回路80によってサン
プリングされる。スイッチ81は、サンプリング周波数
Sで閉じることによって帯域通過フィルタ78の出力
をサンプリングする。上に説明したように、ナイキスト
判別法は、このサンプリング周波数fSが入力信号RF
I内の情報帯域幅BWの少なくとも2倍であることを要
求する。本発明のこの実施の形態に従って、下に更に詳
細に説明するように、簡単なディジタル混合器85が出
力ベースバンド信号を発生するために使用される。これ
は、サンプリング周波数fSを更に次に制約する。
【0034】
【数1】
【0035】ここにRFは入力信号RFIの公称搬送周
波数であり、及びここにMは整数であかつ入力信号RF
Iの周波数に最も近いサンプリング周波数fSの倍数に
相当する。例えば、無線通信に典型的であるように15
75MHzの入力周波数に対して、19なる整数M値及
び81.84MHzなるサンプリング周波数tSが適当
な値である。このサンプリング周波数は、帯域幅の2倍
(例えば、2MHzの程度)という要件を充分に超え
る。これらの周波数に対して、スイッチ81の抵抗を2
5Ωの程度であると想定して、コンデンサ83は4pF
の程度である寸法を有すると考察される。
【0036】サンプル・ホールド回路80の効果は、本
来の無線周波数信号かつまた近ベースバンド・エイリア
スを含む信号を増幅器82の入力に供給することであ
る。図5aと5bを戻って参照すると、サンプル・ホー
ルド回路80によって増幅器82に供給される信号は、
図5eに示したように、近ベースバンド・エイリアスR
FINBBを含む。しかしながら、帯域通過フィルタ7
0、74、78がある理由から、雑音レベルNRFIはこ
の近ベースバンド周波数範囲内に加法的に存在しておら
ず、なぜならばこれらの帯域通過フィルタは通過帯域の
外側の周波数から雑音を除去するからであり、それであ
るから近ベースバンド・エイリアスRFINB Bの信号対
雑音比は、図5eに示したように、サンプリング・プロ
セスに因って劣化しない。
【0037】サンプリングされたアナログ値は、増幅器
82の入力に供給される。本発明のこの実施の形態に従
って、増幅器82は、ディジタル化が遂行されることに
なっているダイナミック・レンジを(例えば、40dB
の程度のレンジに)狭めるために、スイッチト・キャパ
シタ増幅器(switched capacitora
mplifier)として実現される。しかしながら、
サンプル・ホールド回路80によって遂行されるダウン
変換が理由で、増幅器82は無線周波数で動作するには
及ばない。更に、近ベースバンド・エイリアスが比較的
低周波数であるならば、増幅器82は特に大形である必
要はない。しかしながら、受信された伝送の信号対雑音
比が劣化しないように、増幅器82の雑音指数は20d
Bよりも低くあるべきである。増幅器82の利得は、好
適には、約45dBである。
【0038】A・D変換器84は、入力信号RFIの近
ベースバンド・エイリアスのアナログ・サンプルの列に
相当する、増幅器82からの増幅された出力を受ける。
A・D変換器84はまた、その動作が近ベースバンド周
波数に制約されていること及びその入力でのダイナミッ
ク・レンジが40dBの程度の辺だけにあることを考え
て、7ビットA・D変換器のような、比較的簡単なもの
であってよい。A・D変換器84の出力はディジタル語
の列であって、サンプリングされたアナログ出力に相当
する。
【0039】次いで、ディジタル混合器85は、近ベー
スバンドからベースバンドへのディジタル信号の最終ダ
ウン変換を遂行する。本発明のこの実施の形態に従っ
て、同相成分Iと直交成分Qが生成され、これらは共に
直交振幅変調(quadrature amplitu
de moduration; QAM)入力信号の同
相成分及び直交成分に相当する。直交成分ディジタル混
合器(quadrature digital mix
er)85Qは、サンプル・ホールド回路80がスイッ
チ81を閉じるサンプリング周波数fSの4分の1であ
る周波数で供給される値の列{−1,0,+
1,...}をディジタル値に乗算することによって近
ベースバンド信号をベースバンドにダウン変換する。同
様に、同相成分ディジタル混合器(in−phase
digital mixer)85Iは、サンプリング
周波数の4分の1の周波数であるが、しかし直交成分デ
ィジタル混合器85Qによって使用される列から90゜
だけ移相した値の列{0,+1,0,−1,...}を
供給されることによって同じ近ベースバンド信号をベー
スバンドにダウン変換する。ディジタル混合器85I、
85Qの出力は、それぞれ、ディジタル・フィルタ86
I、86Qによって低域通過フィルタされて、それぞ
れ、ベースバンド同相成分I、ベースバンド直交成分Q
を生成する。それぞれのディジタル・フィルタ86I、
86Qによってフィルタされた後のディジタル混合器8
5I、85Qの出力の実効周波数スペクトルは、ベース
バンド信号RFIBBとして、図5fに例示してある。
【0040】本発明のこの実施の形態と関連した他の関
心事は、サンプリング周波数fSクロック上のジッタと
関連している。技術上知られているように、最大許容ジ
ッタは、入力信号RFIの無線周波数の中心周波数に逆
比例する。しかしながら、ジッタ雑音が信号レべルに比
例するという主な理由から、ジッタ要件は、例えば、ス
タンドアロング(stand−along)A・D変換
に比較して、本発明のこの実施の形態に従っていくらか
制約が少なく、設計に組み入れることができる定信号対
ジッタ雑音比が許される。この定比は、ジッタ時間計算
のダイナミック・レンジを効果的に狭め、ジッタ制約を
緩和する。特に、次のジッタ時間tiについての関係を
使用することができる。
【0041】
【数2】
【0042】ここにSNRjはジッタのダイナミック・
レンジであり、ここにOSRはサンプリング周波数fS
の帯域幅BWに対する比であり、及びここにfinはサン
プル・ホールド回路80への最高入力周波数である。例
えば、45dBのSNRj、81.82MHzのサンプ
リング周波数fS、2MHzの帯域幅、及び1575M
Hzの入力周波数finで、2.5ピコ秒のジッタ時間t
jを生じるが、これは在来クロック回路で難なく達成可
能である。
【0043】それゆえに、本発明の第1の好適実施の形
態に従って、CDMA受信機又はWCDMA受信機とし
ての使用に適した無線周波受信機が用意され、この受信
機ではフィルタと増幅器は在来集積回路を通して実現す
ることもできる。特に、表面弾性波フィルタのような高
Q無線周波数フィルタは必要とされず、かつ直流オフセ
ットは回避される。なお更に、アナログ混合器はこの受
信機に必要ではなく、これが設計を更に簡単化するばか
りでなく、チップ面積を減らしかつ製造コストを下げる
と共に、電力消費を減少させる。更に、A・D変換器に
決定的な構成要素、かつまた或るいくつかの増幅器は、
無線周波数性能用に設計するには及ばず、むしろ、近ベ
ースバンドのような、比較的低周波数に対して最適化す
ることができる。更に、サンプル・ホールド機能が比較
的低周波数で動作することができるサブサンプリング受
信機を製造する上での容易さが、サブサンプリング応用
で従来累積する加法折返し(addive folde
d)広帯域雑音という常の問題を伴うことなく、達成さ
れる。
【0044】図7を参照して、本発明の第2の実施の形
態に従うサブサンプリング受信機50′の構造と動作を
説明する。本発明のこの第2の実施の形態に従って、同
相成分I、直交成分Qはそれらの独自のサンプル・ホー
ルド回路を有し、それなりに、ディジタル混合器の必要
性を回避する。更に、この説明から明らかになるよう
に、サブサンプリング受信機50′は、多モードWCD
MA受信機における使用に特に適している。
【0045】アンテナAは、図7に示したように、デュ
プレクサ88に接続される。技術上知られているよう
に、デュプレクサ88は、アンテナA上の送信信号と受
信信号の両方を組み合わせる在来の回路である。デュプ
レクサ88は、典型的であるように、3dBの程度だけ
アンテナAからの受信信号を減衰させる。本発明のこの
実施の形態では、デュプレクサ88を経由してアンテナ
Aから受けられた信号は、20dBの程度の利得と2d
Bの雑音指数を有する低雑音増幅器90によって増幅さ
れ、かつ無線周波数帯域通過フィルタ92によってフィ
ルタされる。フィルタされ増幅された信号は、次いで、
低雑音増幅器94の入力に供給される。チップ境界に相
当する図7に破線で示唆したように、デュプレクサ8
8、低雑音増幅器90、及び無線周波数帯域通過フィル
タ92は、好適には単一集積回路上に実現される低雑音
増幅器94とサブサンプリング回路50′の機能の残り
と比較して、オフチップで実現されることがある。
【0046】低雑音増幅器94は、22dBの程度の利
得を施しかつ4dBの雑音指数を有する第2低雑音増幅
器である。この点では、受信信号上の雑音は、例えば、
上に論じた図5dに例示したように、ペイロード帯域幅
の無線周波数範囲内の周波数に帯域制限される。本発明
のこの実施の形態では、低雑音増幅器94の出力はサン
プル・ホールド回路96I、96Qによって個別にサン
プルされて、それぞれ、同相成分I出力と直交成分Q出
力の各々を生成する。サンプル・ホールド回路96I、
96Qの各々は、それぞれのスイッチ97I、97Qと
コンデンサ98I、98Qを含み、サンプル・ホールド
動作を果たす。サンプル・ホールド回路96I内のスイ
ッチ97Iはサンプリング周波数fSで閉じるのに対し
て、サンプル・ホールド回路96Q内のスイッチ97Q
はサンプリング周波数fSでしかしサンプル・ホールド
回路96I内のスイッチ97Iに対して90゜移相して
閉じる。先に説明した例におけるように、サンプリング
周波数fSは無線周波数の中心周波数よりも遥かに低い
が、しかし入力信号の帯域幅BWの少なくとも2倍であ
って、注目の変調信号(modulating sig
nal)に関してナイキスト判別法を満足する。本発明
のこの実施の形態に従って、サンプリング周波数f
Sは、入力信号RFIの中心周波数がサンプリング周波
数fSの整数倍であるように、選択される。例えば、4
0.37MHzのサンプリング周波数fSは、2140
MHzの無線周波数の中心周波数に対して良好な選択で
ある。サンプル・ホールド回路96I、96Qの各々に
よってサンプリングされたアナログ値は、無線周波数信
号とその帯域制限された雑音だけでなく、上に論じた図
5eに示したように、サンプリング周波数fSの各整数
倍でのその信号のエイリアスと雑音のエイリアスをまた
含むスペクトルを有する。
【0047】サブサンプリング受信機50′の同相成分
側と直交成分側の各々は、それらのサンプリングされた
信号を処理して、それぞれ、ベースバンド出力信号同相
成分Iとベースバンド出力信号直交成分Qを生成する。
同相成分側を参照すると、サンプル・ホールド回路96
Iは低域通過フィルタ100Iに結合され、このフィル
タは好適にはベースバンド・エイリアス(図5f)を分
離するために充分な遮断周波数を有するアナログ低域通
過フィルタである。フィルタされたアナログ信号は、次
いで、約54dBの利得と約20dBの雑音指数を有す
るスイッチト・キャパシタ増幅器102Iに供給され、
この増幅器はアナログ信号を増幅して40dBの程度の
有効ダイナミック・レンジをA・D変換器104Iに対
して発生する。A・D変換器104Iは、7ビットの程
度のA・D変換器であってよく、フィルタされたアナロ
グ・ベースバンド・エイリアスを受信被変調信号の同相
成分Iに相当するディジタル語のストリームに変換す
る。同様に、直交成分側では、アナログ低域通過フィル
タ100Qはサンプリングされたエイリアス・アナログ
信号をベースバンドにフィルタし、このフィルタされた
信号はスイッチト・キャパシタ増幅器102Qによって
増幅されかつA・D変換器104Qによってディジタル
化されて、変調入り信号の直交成分Qを生成する。
【0048】したがって、同相成分Iと直交成分Qは、
それらそれぞれのサンプル・ホールド回路96I、96
Qのスイッチングにおける相差を考えると、互いに90
゜の相対移相によって互いと関係させられる。それゆ
え、これらの成分は、変調QAM信号(modulat
ing QAM signal)内の直交位相信号に相
当し、かつそれゆえ通信のペイロードに相当する。低雑
音増幅器90、94の効果は、入り無線信号の電力レベ
ルをサンプル・ホールド回路96I、96Qの熱雑音を
克服するのに充分に上げる。更に、低雑音増幅器94と
サンプル・ホールド回路96との間にはフィルタが含ま
れない。なぜならば、低雑音増幅器94によって加えら
れた広帯域雑音は、サンプル・ホールド回路96に先立
つ合計入力雑音よりも遥かに低く、それゆえ、本発明の
この実施の形態では大した問題でないからである。
【0049】この説明から明白なように、サンプル・ホ
ールド回路96は、最大無線周波数帯域幅までは信号を
減衰させないように動作可能でなければならない一方、
比較的低いサンプリング周波数fSでサンプリングしな
ければならない。4MHzの帯域幅を有するWCDMA
通信に対しては最高2140MHzの程度までの無線周
波数で、サンプル・ホールド回路96の1例は、約3.
5pFのコンデンサ98と約20Ωの抵抗を持つスイッ
チ97を含むことになり、この構造は約−70dBmの
サンプル・ホールド雑音電力を生じることになり、これ
らの周波数では適当である。
【0050】本発明の第1の好適実施の形態に関して上
に説明したのと同様に、サンプル・ホールド回路96の
クロック・ジッタtjは、また関心事項である。前のよ
うに、サブサンプリング受信機50′に対するジッタ要
件は、次に相当する。
【0051】
【数3】
【0052】ここにSNRjはジッタのダイナミック・
レンジであり、ここにOSRはサンプリング周波数fS
の帯域幅BWに対する比であり、及びここにfinはサン
プル・ホールド回路80への最高入力周波数である。例
えば、35dBのSNRj、40.37MHzのサンプ
リング周波数fS、4MHzの帯域幅、及び2140M
Hzの入力周波数finで、3ピコ秒のジッタ時間tj
生じるが、これは在来クロック回路で難なく達成可能で
ある。
【0053】本発明のこの第2の好適実施の形態に従っ
て、WCDMA通信に使用されるような無線周波数信号
の受信に多くの利点が可能とされる。表面弾性波フィル
タ又はアナログ混合器の使用を必要とせずかつ直流オフ
セットを回避するのに加えて、本発明のこの第2の実施
の形態は、またディジタル混合器の使用を必要としな
い。これは、サブサンプリング受信機の設計を更に簡単
化し、回路の電力消費を減少させ、かつまた受信機に必
要とされるチップ面積を減らし、それゆえその製造コス
トを下げる。これらの便益は、サブサンプリング応用で
は従来累積する加法折返し(additive fol
ded)雑音という常の問題を伴うことなく達成され
る。
【0054】本発明のこの第3の好適実施の形態に従っ
て、図8に例示したサブサンプリング受信機50″を詳
細に説明する。この特定アーキテクチャは、明らかにな
るように、無線周波数で表面弾性波フィルタを使用する
が、しかし依然注目に値する性能、及び在来WCDMA
受信機に勝るコスト便益(cost advantag
e)を達成する。
【0055】図8に例示したように、アンテナAに受信
された信号は、デュプレクサ110に受けられる。技術
上在来のように、デュプレクサ110は、送信される信
号とアンテナAに受信された信号の両方を組み合わせ
る。それなりに、デュプレクサ110によって受けられ
た信号の周波数スペクトルは、送信帯域内の比較的強い
信号ばかりでなく受信帯域内の信号、及び全周波数にわ
たる雑音を含む。デュプレクサ110は、アンテナAに
おける信号から不要スペクトルの多くを除去する役をす
る。図9aはアンテナAにおける周波数スペクトルを例
示するのに対して、図9bは第1低雑音増幅器112の
入力に結合されたデュプレクサ110の出力におけるス
ペクトルを例示する。これらのスペクトルから明白なよ
うに、デュプレクサ110は、これの信号のかなりのフ
ィルタリングを遂行する一方、無線周波数送信帯域と無
線周波数受信帯域の両方でかなりの電力を保全する。
【0056】低雑音増幅器112は、デュプレクサ11
0からの信号を低雑音増幅する。この増幅された信号は
表面弾性波フィルタ114に供給され、このフィルタ
は、図9cに示したように、増幅された信号の帯域通過
フィルタリングを果たし、送信帯域幅から電力の多くを
効果的に除去する一方、受信無線周波数帯域幅内の受信
信号を保全する。この帯域通過フィルタされた無線周波
数信号はアナログ無線周波混合器116の1つの入力に
供給され、この混合器は帯域通過無線周波数信号を、在
来の方法で、フィルタされた受信信号を局部発振器信号
LOと混合することに基づいて、その無線周波数(例え
ば、WCDMAに対しては2140MHzの程度)か
ら、例えば、90MHzの程度の中間周波数にダウン変
換する。混合器116の出力は比較的広い周波数範囲に
わたっており、その一部は注目の受信無線周波数信号の
帯域幅を含むと考察される。次いで、混合器116の出
力は、AGC回路118に供給され、この回路は種々の
周波数にわたって振幅を等化する。次いで、サンプル・
ホールド回路120は、増幅された信号を受け、かつ上
に説明した方法で、このアナログ信号をサンプリング周
波数fSでサンプリングする。サンプリング周波数fS
決定を、この信号の帯域幅と受信帯域(RXband)
の帯域幅及びまた中間周波数の選択に基づいて、詳細に
説明する。
【0057】例えば、5MHzの信号帯域幅BWS及び
この信号帯域幅BWSがそれ内に存在し得る60MHz
の受信帯域幅BWRを考える。1つの極端で、もし信号
帯域幅BWSが60MHz受信帯域幅BWRの上端に存在
するならば、受信帯域幅BWRの低い方の周波数端から
の周波数が0Hzを回り込みかつ受信帯域幅BWSの上
端で信号をひずませる前に、そのチャネルを30MHz
ほど低く周波数上移動させ得る、これは、信号帯域幅B
Sの最低中心周波数を30MHzにセットする。他の
極端で、信号帯域幅BWSは、代わって、受信帯域幅B
Rの低い方5MHzに存在する。第1極端の場合に必
要とされたように、受信帯域幅BWSの中心を30MH
zに置くと、受信帯域幅BWRの非信号部分(これは5
5MHzである)は、32.5MHzから87.5MH
zまで拡がることになる。サンプリングが30MHzに
中心を置く信号帯域幅BWS内への有害なエイリアシン
グ(aliasing)を伴うことなく起こるために
は、最低サンプリング周波数fSは120MHzでなけ
ればならない。なぜならば、このサンプリングレートは
60MHzから87.5MHzまでの周波数を32.5
MHzから60MHzまでの周波数に折り返させ(fo
ld)、これは27.5MHzから32.5MHzまで
の5MHzにわたって拡がる信号帯域幅BWSを擾乱す
ることはないからである。最後に、120MHzのサン
プリング周波数fSを想定すると、90MHzと120
MHzの中間周波数が5MHz信号帯域幅BWSを30
MHz(すなわち、サンプリング周波数と中間周波数と
の差)にダウン変換するために利用可能である。これら
2つの周波数の間で90MHzが好適中間周波数であっ
て、(下に挙げるように)ジッタ要件を緩和する。
【0058】この明細書を参照した当業者は、他の信号
及び受信帯域幅を使用する実現のために、この第3の好
適実施の形態に従って使用されるサンプリング周波数と
中間周波数の選択と類似の分析を採択することができる
と考察される。
【0059】これらの周波数では、サンプル・ホールド
回路120は、最高、中間周波数帯域幅まで動作可能で
なければならないことが、もちろん、重要である。スイ
ッチについて50Ωのオン抵抗を想定すると、8pFの
静電容量がこの応用に適していることになる。サンプル
・ホールド熱雑音は、4MHzのWCDMA帯域幅及び
120MHzのサンプリング周波数fSに対して−81
dBmの程度であると考察される。
【0060】上に説明したように、この例では、サンプ
ル・ホールド回路120の出力は、それゆえ、30MH
zに中心を置く周波数での注目の受信入力チャネルを表
す。この例では、サンプリング周波数fS(120MH
z)は中間周波数(90MHz)の2倍でないという理
由で、エイリアスはこの点でのスペクトル中に存在しな
いことになる。しかしながら、上に説明した周波数計画
は、注目のチャネルをひずませないことを保証する。し
かしながら、混合器116とAGC回路118からの或
る雑音がエイリアスから注目のチャネル内へ折り返すこ
とになる。しかしながら、本発明のこの実施の形態に従
って、中間周波数帯域ではサブサンプリング受信機5
0″内に(すなわち、混合器116の後に)帯域通過フ
ィルタは必要ない。しかしながら、無線周波数表面弾性
波フィルタ114によって遂行される雑音の帯域制限が
理由で、混合器116とAGC回路118が主として原
因で注目のチャネル内へ折り返す雑音は比較的小さい
(例えば、0.3dBの程度)であると考察される。
【0061】アナログFIRフィルタ122は、サンプ
ル・ホールド回路120からサンプリングされたアナロ
グ信号を受ける。本発明のこの実施の形態に従って、ア
ナログFIRフィルタ122は、隣接チャネル干渉レベ
ルを低下させ、かつその出力をスイッチト・キャパシタ
増幅器124に供給する。FIRフィルタ122とスイ
ッチト・キャパシタ増幅器124の組合わせはサンプリ
ングされたアナログ信号のダイナミック・レンジを、適
度の複雑性の、A・D変換器130によって難なくディ
ジタル化することができるレンジに狭めることである。
例えば、スイッチト・キャパシタ増幅器124の出力で
のダイナミック・レンジは55dBの程度であると考察
される。
【0062】本発明のこの実施の形態に従うA・D変換
器130は、帯域通過シグマ・デルタ(Σ−Δ)A・D
変換器であって、もちろん、サンプル・ホールド回路1
20が中間周波数信号をサンプリングするに当たってと
同じ周波数であるサンプリング周波数fS(例えば、1
20MHz)でディジタル化する。図10を参照して、
本発明のこの実施の形態に従うA・D変換器130を説
明する。
【0063】下に挙げるように、A・D変換器130
は、比較器140の非反転入力に入力信号を受け、フィ
ードバック信号は比較器140の反転入力に供給され
る。比較器140の出力は、入力信号とフィードバック
信号との差に相当する信号を表しており、帯域通過フィ
ルタ142によって帯域通過フィルタされ、次いで、1
ビット量子化器144に供給される。量子化器144
は、在来1ビット量子化器であって、サンプリング周波
数fSでクロックされた決定に連れて、比較器140か
らの帯域通過フィルタされた差信号のレベルに相当する
決定信号を発する。量子化された出力は、比較器140
に供給されるフィードバック信号であり、かつディジタ
ル低域通過フィルタ及びデシメータ146にまた転送さ
れる。(fSでの)量子化周波数が注目のチャネルの周
波数(例えば、約30MHzに中心を置く)よりもかな
り高いと考えると、量子化器の出力は、オーバサンプリ
ングされたビットストリームである。したがって、フィ
ルタ及びデシメータ146は、隣接チャネル干渉を減少
させ、かつ注目のチャネルに相当するディジタル出力を
発生させることになる。55dBの程度の入力ダイナミ
ック・レンジを考えると、A・D変換器130によって
出力されるディジタル語は10ビットの分解能を有する
と考察される。
【0064】本発明のこの好適実施の形態に従って、A
・D変換器130内の帯域通過フィルタ142は、注目
の帯域が直流から上側周波数限界にまであるときシグマ
・デルタA・D変換器内に典型的に使用される在来低域
通過フィルタと置き換わる。しかしながら、ディシタル
化される信号がベースバンドにあるよりはむしろ近ベー
スバンドにあるという理由で、帯域通過フィルタ142
は、注目のチャネル、例えば、約30MHzに中心を置
く5MHzにわたって信号対雑音比を強化する。
【0065】図8を戻って参照すると、A・D変換器1
30からのディジタル信号は一対のディジタル混合器1
32に供給されて、同相成分Iと直交成分Qの形でディ
ジタル・ベースバンド出力を発生する。ディジタル混合
器132Iは、A・D変換器130からのディジタル出
力にサンプリング周波数fSの4分の1の周波数で発生
される列{−1,0,+1,0,...}を乗算する。
同様に、ディジタル混合器132Qは、A・D変換器1
30からのディジタル出力にまたfSの4分の1でしか
しディジタル混合器132Iによって使用される列から
90゜移相している列{0,+1,0,−1,...}
を乗算する。ディジタル混合器132の効果は、ディジ
タル信号をベースバンドにダウン変換することである。
それらの列はそれぞれのディジタル低通過フィルタ13
4I、134Qによってフィルタされて、それぞれ、出
力ディジタル同相成分I、直交成分Qを発生すると共
に、隣接チャネル干渉を減少させる。
【0066】前のように、サブサンプリング受信機5
0″に対するジッタ時間tjは、次のように定められ
る。
【0067】
【数4】
【0068】ここにSNRjはジッタのダイナミック・
レンジであり、ここにOSRはサンプリング周波数fS
の帯域幅BWに対する比であり、及びここにfinはサン
プル・ホールド回路1210への最高入力周波数であ
る。例えば、50dBのSNRj、120MHzのサン
プリング周波数fS、4MHzの帯域幅、及び90MH
zの入力周波数finで、21ピコ秒のジッタ時間tj
ある。このジッタ時間は、主に中間周波数へのダウン変
換が原因で、本発明の他の実施の形態に較べて非常に緩
やかである。もちろん、21ピコ秒のジッタ時間は、在
来クロック回路で容易に達成可能である。
【0069】サブサンプリング受信機50″は、上に説
明した本発明の他の実施の形態と同様の利点を備える。
まとめると、この実現は、中間周波数に対する高価なオ
フチップ表面弾性波フィルタ有する必要を除去する。事
実、中間周波数内でのフィルタリングは全然必要とされ
ない。これは、サブサンプリング受信機の設計をかなり
簡単化し、回路の電力消費を減少させ、かつまた受信機
に必要なチップ面積を減らし、それゆえ、その製造コス
トを下げる。これらの便益は、サブサンプリング応用で
は従来累積する加法折返し広帯域幅雑音という常の問題
を伴うことなく、かつ直接変換受信機に従来起こる直流
オフセットを回避して達成される。本発明のこの実施の
形態に従うサブサンプリング受信機50″は、WCDM
A通信に充分適している。
【0070】本発明をその好適実施の形態に従って説明
したが、本発明の利点と便益を得る変形及び代替のよう
な、これらの実施の形態に対する変形と代替は本明細書
及びその図面を参照した当業者には明らかであると考察
される。このような変形及び代替は前掲の特許請求の範
囲に記載されているように本発明の範囲に属すると考察
される。
【0071】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。
【0072】(1) 被変調信号を受信するように結合
された第1帯域通過フィルタであって、前記被変調信号
は無線周波数での少なくとも1つの搬送波信号を含み、
前記少なくとも1つの搬送波信号は該搬送波信号よりも
かなり低いかつ第1帯域幅内の周波数を有するペイロー
ド信号によって変調され、前記少なくとも1つの搬送波
信号を含む範囲内で少なくとも前記第1帯域幅ほどの幅
の周波数帯域内の周波数を通過させる前記第1帯域通過
フィルタと、前記第1帯域通過フィルタに結合された入
力を有し、前記少なくとも1つの搬送波信号の周波数よ
りも実質的に低いサンプリング周波数で前記被変調信号
をサンプリングする第1サンプル・ホールド回路と、前
記第1サンプル・ホールド回路に結合され、ベースバン
ド周波数でのかつ前記ペイロード信号に相当するディジ
タル信号を生成するために前記サンプリングされた被変
調信号をディジタル化する第1アナログ・ディジタル変
換器とを含むサブサンプリング受信機。
【0073】(2) アンテナと、スピーカと、前記ア
ンテナに受信された信号にディジタル信号処理を遂行す
るディジタル信号プロセッサと、前記ディジタル信号プ
ロセッサからの処理された受信信号を前記スピーカへ伝
達する可聴周波数インタフェースと、サブサンプリング
受信機であって、前記アンテナから被変調信号を受信す
るように結合された第1帯域通過フィルタであって、前
記被変調信号は無線周波数での少なくとも1つの搬送波
信号を含み、前記少なくとも1つの搬送波信号は該搬送
波信号よりもかなり低いかつ第1帯域幅内の周波数を有
するペイロード信号によって変調され、前記少なくとも
1つの搬送波信号を含む範囲内で少なくとも前記第1帯
域幅ほどの幅の周波数帯域内の周波数を通過させる前記
第1帯域通過フィルタと、前記第1帯域通過フィルタに
結合された入力を有し、前記少なくとも1つの搬送波信
号の周波数よりも実質的に低いサンプリング周波数で前
記被変調信号をサンプリングする第1サンプル・ホール
ド回路と、前記第1サンプル・ホールド回路に結合さ
れ、前記ディジタル信号プロセッザに結合された出力に
ベースバンド周波数でのかつ前記ペイロード信号に相当
するディジタル信号を生成するために前記サンプリング
された被変調信号をディジタル化する第1アナログ・デ
ィジタル変換器とを含む前記サブサンプリング受信機と
を含む無線通信ユニット。
【0074】(3) 第1項記載の受信機又は第2項記
載の通信ユニットにおいて、前記サブサンプリング受信
機は各々が前記第1アナログ・ディジタル変換器に結合
され、前記ディジタル化されサンプリングされた信号に
対して前記サンプリング周波数の4分の1である周波数
で変動振幅値の列を使用する第1ディジタル混合器と第
2ディジタル混合器とを更に含み、前記第2ディジタル
混合器によって使用される前記列は前記第1ディジタル
混合器によって使用される前記列から90゜だけ移相し
ており、及び前記第1ディジタル混合器と前記第2ディ
ジタル混合器とは前記ペイロード信号の同相成分と直交
成分とに相当するディジタル列を発生させる受信機又は
通信ユニット。
【0075】(4) 第1項記載の受信機又は第2項記
載の通信ユニットにおいて、前記サブサンプリング受信
機は前記第1帯域通過フィルタに結合された入力を有
し、前記サンプリング周波数でかつ前記第1サンプル・
ホールド回路によるサンプリングから90゜だけ移相し
て前記被変調信号をサンプリングする第2サンプル・ホ
ールド回路と、前記第2サンプル・ホールド回路に結合
され、ベースバンド周波数でかつ前記ペイロード信号に
相当するディジタル信号を生成するために前記サンプリ
ングされた被変調信号をディジタル化する第2アナログ
・ディジタル変換器とを更に含み、前記第1アナログ・
ディジタル変換器と前記第2アナログ・ディジタル変換
器とによって生成された前記ディジタル信号は前記ペイ
ロード信号の同相成分と直交成分とに相当する受信機又
は通信ユニット。
【0076】(5) 第1項記載の受信機又は第2項記
載の通信ユニットにおいて、前記サブサンプリング受信
機は前記第1帯域通過フィルタの出力に結合され、前記
被変調信号を中間周波数にダウン変換するアナログ混合
器と、各々が前記第1アナログ・ディジタル変換器に結
合され、前記ディジタル化されサンプリングされた信号
に対して前記サンプリング周波数の4分に1である周波
数で変動振幅値の列を使用する第1ディジタル混合器と
第2ディジタル混合器とを更に含み、前記第2ディジタ
ル混合器によって使用される前記列は前記第1ディジタ
ル混合器によって使用される前記列から90゜だけ移相
しており、及び前記第1ディジタル混合器と前記第2デ
ィジタル混合器とは前記ペイロード信号のペイロードの
第1成分と第2成分とに相当するディジタル列を発生さ
せる受信機又は通信ユニット。
【0077】(6) 第1項記載の受信機又は第2項記
載の通信ユニットにおいて、前記アナログ・ディジタル
変換器は前記サンプリングされた被変調信号とフィード
バック信号との間の差に相当する誤り信号を発生する比
較器と、前記比較器に結合され、前記誤り信号をフィル
タする帯域通過フィルタと、前記フィルタされた誤り信
号を量子化する量子化器と、前記量子化された誤り信号
をフィルタするディジタル低域通過フィルタとを含み、
前記フィードバック信号は前記量子化された誤り信号に
相当する受信機又は通信ユニット。
【0078】(7) 受信被変調波信号をベースバンド
・ペイロード信号に変換する方法であって、前記被変調
信号は無線周波数での少なくとも1つの搬送波信号を含
み、前記少なくとも1つの搬送波信号は該搬送波信号よ
りもかなり低いかつ第1帯域幅内の周波数を有するペイ
ロード信号によって変調され、前記方法であって、前記
少なくとも1つの搬送波信号を含む範囲内で少なくとも
前記第1帯域幅ほどの幅の周波数帯域内の周波数を通過
させるように、前記被変調信号を帯域通過フィルタする
ステップと、前記少なくとも1つの搬送波信号の周波数
よりも実質的に低いサンプリング周波数で前記被変調信
号をサンプリングするステップと、ベースバンド周波数
でのかつ前記ペイロード信号に相当するディジタル信号
を生成するために前記サンプリングされた被変調信号を
ディジタル化するステップとを含む方法。
【0079】(8) 第1項記載の受信機又は第2項記
載の通信ユニット又は第7項記載の方法において、前記
サンプリング周波数は前記第1帯域幅の少なくとも2倍
である受信機又は通信ユニット又は方法。
【0080】(9) 第7項記載の方法であって、前記
ディジタル化されサンプリングされた信号に対して前記
サンプリング周波数よりも低い周波数で変動振幅値の第
1列と第2列とを使用するステップを更に含み、前記第
2列は、前記ペイロード信号の第1成分と第2成分とに
相当する第1ディジタル列と第2ディジタル列とを生成
するために、前記第1列から移相している方法。
【0081】(10) 第7項記載の方法において、前
記サンプリングするステップは、前記被変調信号の第1
サンプリングされた列を生成するために前記サンプリン
グ周波数で前記被変調信号をサンプリングするステップ
と、前記第1サンプリングされた列から移相した、前記
被変調信号の第2サンプリングされた列を生成するため
に前記サンプリング周波数の移相サンプリング周波数で
前記被変調信号をまたサンプリングするステップとを含
み、前記ディジタル化するステップは前記ペイロード信
号の第1成分と第2成分とに相当する前記第1サンプリ
ングされた列と前記第2サンプリングされた列とをディ
ジタル化する方法。
【0082】(11) 第7項記載の方法であって、前
記被変調信号を中間周波数にダウン変換するステップ
と、前記ディジタル化するステップの後、前記ディジタ
ル化されサンプリングされた被変調信号に対して前記サ
ンプリング周波数よりも低い周波数で変動振幅値の第1
列と第2列とを使用するステップであって、前記第2列
は、前記ペイロード信号の第1成分と第2成分とを生成
するために、前記第1列から移相している前記使用する
ステップとを更に含む方法。
【0083】(12) 無線周波数信号をベースバンド
に変換するサブサンプリング受信機(50、50′、5
0″)が開示される。前記サブサンプリング受信機(5
0、50′、50″)は、無線電話送受器のような、無
線通信装置(40)内へ実現されることがある。1つの
開示された実施の形態では、前記受信機(50)は、帯
域通過フィルタされた入力被変調信号を無線周波数の搬
送波周波数よりも充分に低いがしかしペイロードの帯域
幅BWの2倍であるサブサンプリング周波数(fS)で
サンプリングするサンプル・ホールド回路(80)を含
む。サンプリングされた信号は、ディジタル化され、2
つのディジタル混合器(85I、85Q)に供給され
て、前記ペイロードの同相成分(I)と直交成分(Q)
とを生成する。他の実施の形態では、前記フィルタされ
た信号を前記サンプリング周波数の異なった位相でサン
プリングするために2つのサンプル・ホールド回路(9
6I、96Q)を含み、ディジタル同相成分とディジタ
ル直交成分とを生成する。第3実施の形態では、前記受
信機(50″)は、ディジタル化と直角位相でのディジ
タル混合に先立ち、無線周波数入力を中間周波数にダウ
ン変換するためにアナログ混合器(116)を含む。
【0084】
【関連出願との相互参照】本願は、2001年4月9日
出願された米国仮特許出願第60/282,582号の
優先権を、35 U.S.C. §119(e)の下
に、請求する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の在来無線周波受信機のアーキテクチャを
例示する概略電気回路ブロック図である。
【図2】第2の在来無線周波受信機のアーキテクチャを
例示する概略電気回路ブロック図である。
【図3】第3の在来無線周波受信機のアーキテクチャを
例示する概略電気回路ブロック図である。
【図4】本発明の第1の好適実施の形態に従って構成さ
れた無線通信装置の電気回路ブロック図である。
【図5a】信号のサブサンプリングから生じた周波数ス
ペクトルのプロット図であって、在来サンプリングにお
ける雑音を含む図。
【図5b】在来サンプリングにおける全周波数を横断し
ての広帯域幅雑音の存在を例示する図。
【図5c】本発明の好適実施例の形態に従うサブサンプ
リングから生じる信号の周波数スペクトルを例示する
図。
【図5d】初めに受信された広帯域雑音がまた帯域制限
信号であることを例示する図。
【図5e】近ベースバンド・エイリアスを含む図。
【図5f】実効周波数スペクトルがベースバンド信号と
して例示してある図である。
【図6】本発明の第1の好適実施の形態に従って構成さ
れたサブサンプリング受信機の概略電気回路ブロック図
である。
【図7】本発明の第2の好適実施の形態に従って構成さ
れたサブサンプリング受信機の概略電気回路ブロック図
である。
【図8】本発明の第3の好適実施の形態に従って構成さ
れたサブサンプリング受信機の概略電気回路ブロック図
である。
【図9a】本発明の第3の好実施の形態に従うサブサン
プリング受信機の動作を例示する周波数スペクトル図で
あって、アンテナAにおける周波数スペクトルを例示す
る図。
【図9b】デュプレクサの出力における周波数スペクト
ル図。
【図9c】帯域通過フィルタの出力における周波数スペ
クトル図である。
【図10】本発明の第3の好適実施の形態に従うサブサ
ンプリング受信機に使用される帯域通過アナログ・ディ
ジタル変換器の概略電気回路ブロック図である。
【符号の説明】
40 無線通信ユニット、無線送受器 42 無線サブシステム 48 変調器 50 サブサンプリング受信機 50′ サブサンプリング受信機 50″ サブサンプリング受信機 52 無線周波数インタフェース回路 53 DSP 55 復号及び復調回路 56 コントローラ 58 可聴周波数インタフェース 60 メモリ 70 無線周波数帯域通過フィルタ 72 低雑音増幅器 74 帯域通過フィルタ 76 低雑音増幅器 78 帯域通過フィルタ 80 サンプル・ホールド回路 84 A・D変換器 851 同相成分ディジタル混合器 85Q 直交成分ディジタル混合器 86I 低域通過ディジタル・フィルタ 86Q 低域通過ディジタル・フィルタ 88 デュプレクサ 90 低雑音増幅器 92 無線周波数帯域通過フィルタ 94 低雑音増幅器 96I サンプル・ホールド回路 96Q サンプル・ホールド回路 100I 低域通過フィルタ 100Q 低域通過フィルタ 102I スイッチト・キャパシタ増幅器 102Q スイッチト・キャパシタ増幅器 104I A・D変換器 104Q A・D変換器 110 デュプレクサ 112 低雑音増幅器 114 表面弾性波フィルタ 116 アナログ無線周波混合器 118 AGC回路 120 サンプル・ホールド回路 122 アナログFIRフィルタ 124 スイッチト・キャパシタ増幅器 130 帯域通過シグマ・デルタ(Σ−Δ)A・D変換
器 132I ディジタル混合器 132Q ディジタル混合器 134I ディジタル低通過フィルタ 134Q ディジタル低通過フィルタ 140 比較器 142 帯域通過フィルタ 144 量子化器 146 ディジタル低域通過フィルタ及びデシメータ A アンテナ
フロントページの続き (72)発明者 シェリフ エンバビ アメリカ合衆国 テキサス、プラノ、イブ シャム ドライブ 3929 (72)発明者 モデレイジ シー、フェルナンド アメリカ合衆国 テキサス、プラノ、ダン バリー レイン 3401 (72)発明者 ウィン カン チャン アメリカ合衆国 テキサス、アレン、サン リッジ ウェイ 202 (72)発明者 チャールズ ゴア アメリカ合衆国 テキサス、マッキンニ ー、サヴァナー ドライブ 1821

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被変調信号を受信するように結合された
    第1帯域通過フィルタであって、前記被変調信号は無線
    周波数での少なくとも1つの搬送波信号を含み、前記少
    なくとも1つの搬送波信号は該搬送波信号よりもかなり
    低いかつ第1帯域幅内の周波数を有するペイロード信号
    によって変調され、前記少なくとも1つの搬送波信号を
    含む範囲内で少なくとも前記第1帯域幅ほどの幅の周波
    数帯域内の周波数を通過させる前記第1帯域通過フィル
    タと、 前記第1帯域通過フィルタに結合された入力を有し、前
    記少なくとも1つの搬送波信号の周波数よりも実質的に
    低いサンプリング周波数で前記被変調信号をサンプリン
    グする第1サンプル・ホールド回路と、 前記第1サンプル・ホールド回路に結合され、ベースバ
    ンド周波数でのかつ前記ペイロード信号に相当するディ
    ジタル信号を生成するために前記サンプリングされた被
    変調信号をディジタル化する第1アナログ・ディジタル
    変換器とを含むサブサンプリング受信機。
  2. 【請求項2】 受信被変調波信号をベースバンド・ペイ
    ロード信号に変換する方法であって、前記被変調信号は
    無線周波数での少なくとも1つの搬送波信号を含み、 前記少なくとも1つの搬送波信号は該搬送波信号よりも
    かなり低いかつ第1帯域幅内の周波数を有するペイロー
    ド信号によって変調され、前記方法であって、前記少な
    くとも1つの搬送波信号を含む範囲内で少なくとも前記
    第1帯域幅ほどの幅の周波数帯域内の周波数を通過させ
    るように、前記被変調信号を帯域通過フィルタするステ
    ップと、 前記少なくとも1つの搬送波信号の周波数よりも実質的
    に低いサンプリング周波数で前記被変調信号をサンプリ
    ングするステップと、 ベースバンド周波数でのかつ前記ペイロード信号に相当
    するディジタル信号を生成するために前記サンプリング
    された被変調信号をディジタル化するステップとを含む
    方法。
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