JP3639195B2 - Ofdmパケット通信用受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直交周波数分割多重(0rthogonal Frequency Division Mltiplexing;OFDM)方式のデイジタル無線通信システムに用いるパケット通信用受信装置に関し、特に、パケット内で伝搬路特性が変動する場合であっても、伝送効率を低下させずに高精度にOFDM信号を復調することの可能な受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
OFDM方式は、高速な信号系列を複数の信号系列に並列化し、複数の低速なサブキャリアを用いて同時に伝送を行うマルチキャリア方式の一種であり、それぞれのサブキャリアが互いに直交するように最密に配置されているのが特徴である。一般に、無線を用いて信号の高速伝送を行う場合には、無線信号の反射や回折により生じるマルチパス伝搬に起因する符号間干渉が伝送品質を著しく劣化させるため大きな問題になる。
【0003】
しかし、OFDM方式のようなマルチキャリア方式では高速伝送を行う場合であっても並列化によりそれぞれのサブキャリアの伝送速度を低くすることができるため、マルチパス伝搬に起因する符号間干渉の影響を低減することができる。また、OFDM方式では送信側で逆高速フーリエ変換を用いて各サブキャリアの周波数多重化をベースバンドで容易に行うことができることに加え、受信側では高速フーリエ変換を用いて受信信号から各サブキャリアの信号を容易に分離することができるため、送受信装置を容易に実現することが可能である。
【0004】
さらに、フーリエ変換の性質を利用して、送信側で逆高速フーリエ変換出力を循環的に拡張した信号をガードインターバルとして各OFDMシンボルに付加して送信し、受信側で各OFDMシンボルの信号系列から符号間干渉の少ない信号部分をFFTウインドウで切り出して高速フーリエ変換を行うことにより、符号間干渉の影響をさらに低減することができる。
【0005】
さらにまた、ガードインターバルを設けることで、受信側で雑音成分の影響等によりシンボルタイミングすなわちFFTウインドウタイミングが多少ずれたとしても、それがガードインターバル内に収まる程度のタイミングのずれであれば、隣接シンボルからの干渉を受けずに信号を復調することができるため、単一キャリア伝送の場合に必要となる高精度なタイミング同期が不必要であるという利点もある。
【0006】
以上のような理由により、OFDM方式は無線を用いた高速信号伝送に適していると言える。従来例のOFDMパケット通信用受信装置について、図12を参照して説明する。
なお、この例は図13に示すパケットフォーマットのOFDM信号を送受信する場合を想定している。また、この例では、通信に使用する多数のサブキャリアのうちの一部分(複数)の特定のサブキャリアを用いて、既知信号であるパイロット信号を伝送する場合を想定している。
【0007】
図12において、アンテナ1で受信されたOFDM信号は、受信回路2に入力される。
受信回路2は入力されたOFDM信号に対し、周波数変換、フィルタリング、直交検波およびAD変換等の受信処理を行い複素ベースバンド信号を出力する。受信回路2から出力された複素ベースバンド信号は同期処理回路3に入力される。
【0008】
同期処理回路3は、入力された複素ベースバンド信号の先頭部分に設定された同期用プリアンブル信号を用いて搬送波周波数誤差およびOFDMシンボルタイミングを検出し、
検出した搬送波周波数誤差情報を用いて受信処理後の複素ベースバンド信号に対して搬送波周波数誤差補正処理を行い、搬送波周波数誤差補正処理後の複素ベースバンド信号を出力するとともに、検出したOFDMシンボルタイミング情報信号を出力する。
【0009】
なお、OFDMシンボルタイミングの検出は、続くガードインターバル除去回路4において、複素ベースバンド信号からガードインターバルに相当する信号を除去し、フーリエ変換回路5に入力する信号を抽出する処理等のために必要となる。同期処理回路3から出力された搬送波周波数誤差補正処理後の信号およびOFDMシンボルタイミング情報信号はガードインターバル除去回路4に入力される。
【0010】
ガードインターバル除去回路4は、入力されるOFDMシンボルタイミング情報に従い、入力された搬送波周波数誤差補正処理後の信号に対して1OFDMシンボル長からガードインターバルに相当する信号長を差し引いた時間幅をウインドウサイズに持つFFTウインドウを1OFDMシンボル毎に各OFDMシンボルにかけることによりガードインターバルに相当する信号を除去し、フーリエ変換回路5に入力する信号を1OFDMシンボル毎に抽出して出力する。
【0011】
ガードインターバル除去回路4から出力されるガードインタ一バル除去後の信号はフーリエ変換回路5に入力される。フーリエ変換回路5は、入力されるガードインターバル除去後の信号を高速フーリエ変換して各サブキャリアに相当する周波数成分を検出することにより、各サブキャリア信号をベースバンドで分離してそれぞれ出力する。なお、フーリエ変換回路5は、1OFDMシンボル毎に高速フーリエ変換処理を行い、1OFDMシンボル毎に当該OFDMシンボル内の各サブキャリアの信号を分離して出力する。
【0012】
フーリエ変換回路5から出力される各サブキャリア信号は、チャネル推定回路6および同期検波回路7に入力される。チャネル推定回路6は、入力された各サブキャリア信号のうちパケットの先頭部分にて送信された既知のチャネル推定用プリアンブル信号を用いて当該パケットのOFDM信号が通ってきた伝搬路(チャネル)の状態を推定し、推定されたチャネル推定結果を出力する。
【0013】
マルチパス伝搬による周波数選択性フェージングにより各サブキャリアの信号は互いに異なる振幅位相変動を受けることになるが、チャネル推定用信号は既知信号であるため、
伝搬路を通過して受信された各サブキャリア信号と既知の理想信号をサブキャリア毎にそれぞれ比較することにより、各々のサブキャリアの振幅や位相が伝搬路通過時にどのような影響を受けたのかを容易に推定することができる。
【0014】
チャネル推定回路6から出力された各サブキャリアのチャネル推定結果は同期検波回路7に入力される。同期検波回路7は、入力された各サブキャリアのチャネル推定結果を用いて各サブキャリア毎にフェージング等のチャネル特性に起因する振幅変動および位相回転を補正することにより同期検波相当の処理を行い、検波信号を出力する。
【0015】
フェージング周波数が十分に小さく、1パケット期間内で伝搬路特性が一定であるとみなすことができる場合には、パケットの先頭部分に設定されたチャネル推定用プリアンブル信号に基づいて推定された各サブキャリアの伝搬路特性を用いて上述のように後続のデータ信号に対して同期検波相当の処理を行うことができる。同期検波回路7から出力された検波信号は、位相トラッキング回路8に入力される。
【0016】
ところで、同期検波回路7は上述のようにパケット先頭部に設けられたチャネル推定用OFDMシンボルを用いて推定された各サブキャリアのチャネル推定結果に基づいて同期検波処理を行うため、サンプリングクロック周波数誤差、残留搬送波周波数誤差および位相雑音に起因して生じる位相回転のようにOFDMシンボル毎に位相回転量が変化する位相回転に対しては、原理上、補正処理を行うことはできない。
【0017】
なお、位相雑音は送信側装置の送信処理部および受信側装置の受信処理部においてアナログ回路の不完全性によって信号の位相成分に対して付加される雑音であるが、一般に位相雑音はOFMDシンボル間隔と比較して非常にゆっくりと変化するため、位相雑音によって各OFDM信号に付加される位相回転は1OFDMシンボル期間内で一定であると仮定できる。
【0018】
また、フーリエ変換は線形変換の一種であるため、フーリエ変換回路5への1OFDMシンボル分の入力信号の全てに同一の位相回転が付加されていれば、フーリエ変換回路5の当該OFDMシンボルに相当する全ての出力信号に対しても、入力信号に付加された位相回転と同一の位相回転が付加されることになる。従って、位相雑音によって付加される位相回転量は、同一OFDMシンボル内の各サブキャリア信号で共通となるのが特徴である。
【0019】
また、残留搬送波周波数誤差は受信装置の同期処理回路3における搬送波周波数同期処理の際に、受信回路2において付加される熱雑音の影響等によって不完全な搬送波周波数同期処理が行われるために同期処理回路3の出力信号に残留してしまう周波数誤差であり、残留搬送波周波数誤差が存在する場合には、同期処理回路3が出力するOFDM信号の全てのサブキャリア信号に同一量の周波数誤差が付加されることになる。
【0020】
従って、残留搬送波周波数誤差によって各サブキャリア信号に付加される位相回転量は、位相雑音の場合と同様に同一OFDMシンボル内の各サブキャリア信号で共通となるのが特徴である。一方、送受間のサンプリングクロック周波数誤差による位相回転量は、位相雑音や残留搬送波周波数誤差による位相回転量とは異なり、同一OFDMシンボル内の各サブキャリア信号で共通な位相回転にはならない。
【0021】
ガードインターバル除去回路4では、前述のようにパケット先頭の同期用プリアンブルを用いて検出したシンボルタイミングを用いてFFTウインドウをかけることにより各OFDMシンボルからガードインターバルに相当する信号を除去するのであるが、サンプリングクロック周波数誤差が存在する場合には、同一パケット内のOFDMシンボルであっても、パケット内のOFDMシンボルの相対的な時間的位置によってOFDMシンボル毎にOFDMシンボルタイミングとFFTのウインドウタイミングとの間にずれが生じることになる。
【0022】
従って、同期検波を行う際に使用されるチャネル推定結果を検出する時に用いたパケット先頭付近のチャネル推定用プリアンブル信号に相当するOFDMシンボル(チャネル推定用OFDMシンボル)におけるFFTウインドウのタイミングと、それ以外のOFDMシンボルにおけるFFTウインドウのタイミングとの間にずれが生じることになる。このタイミングずれの量は、送受間のサンプリングクロック周波数のずれの割合および時間の経過に比例して大きくなる。
【0023】
このFFTウインドウタイミングのずれは、フーリエ変換回路5におけるフーリエ変換の基本的性質上、サブキャリア周波数によって異なる位相回転となって現れることになる。また、時間の経過に比例してFFTウインドウのタイミングのずれも大きくなるため、
時間の経過とともに位相の回転量が増加する。
【0024】
ここで、a(t)をフーリエ変換した結果がA(f)であると仮定すると、a(t)からΔtだけ時間をずらしたa(t+Δt)をフーリエ変換した結果は、一般的にA(f)・exp(j・2π・f・Δt)と表すことができる。従って、ガードインターバル除去回路4におけるFFTウインドウタイミングがΔtだけずれていると、フーリエ変換回路5が出力する各サブキャリア信号には、“数1”で表される位相回転Δθが付加されることになる。
【0025】
【数1】
Figure 0003639195
【0026】
“数1”において、fは、チャネルの中心周波数に対する当該サブキャリアの周波数オフセット量であり、ΔtはFFTウインドウタイミングのずれの量である。FFTウインドウタイミングのずれの量Δtは、チャネル推定時からの当該OFDMシンボルの時間経過量およびサンプリングクロック周波数誤差量に比例して増加する。なお、サンプリングクロック周波数誤差量はパケット内では一定であると仮定できる。
【0027】
従って、送受間のサンプリングクロック周波数にずれがある場合には、“数1”により、チャネル推定時からの当該OFDMシンボルの時間経過量、すなわちチャネル推定用OFDMシンボルからの当該OFDMシンボルの時間経過量およびチャネルの中心周波数に対する当該サブキャリアの周波数オフセット量に比例して増加(あるいは減少)するような位相回転Δθがフーリエ変換回路5から出力される各サブキャリア信号に付加されることになる。
【0028】
つまり、同一OFDMシンボル内の各サブキャリア信号に相当する検波信号に着目すると、残留搬送波周波数誤差および位相雑音に起因する位相回転は各サブキャリア信号に共通の位相回転となるのが特徴であり、サンプリングクロック周波数誤差に起因する位相回転はチャネルの中心周波数に対する各サブキャリアの周波数オフセット量に比例して増減するような位相回転となるのが特徴である。
【0029】
上述したような位相回転は当該OFDMシンボルのパケット中の相対的時間位置やサブキャリア周波数等に関係する規則的な位相回転であるため、特定のサブキャリアを用いて送信された既知のパイロット信号の位相回転量を検出し、その検出結果に基づいて該パイロット信号以外の検波信号の位相回転を算出することが可能である。
【0030】
従って、位相トラッキング回路8は、同期検波回路7から入力された検波信号のうち特定のサブキャリアを用いて送信されたパイロット信号の位相回転量を検出し、その検出結果に基づいて同期検波回路7から入力された各検波信号に生じているサンプリングクロック周波数誤差、残留搬送波周波数誤差、および位相雑音に起因する位相回転を算出し、各検波信号に対して位相トラッキング処理を行う。
【0031】
前述の位相トラッキング処理によってサンプリングクロック周波数誤差、残留搬送波周波数誤差および位相雑音に起因する位相回転が除去された検波信号が位相トラッキング回路8から出力される。位相トラッキング回路8から出力される位相トラッキング処理後の各検波信号は符号識別回路9に入力される。符号識別回路9は、位相トラッキング回路8が出力する位相トラッキング処理後の各検波信号に含まれるデータ信号に対して符号識別を行い、符号識別結果を出力する。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、1パケット内で伝搬路特性が一定であるとみなすことができる場合には、パケットの先頭部分に設定されたチャネル推定用プリアンブル信号を用いて推定された各サブキャリアのチャネル推定結果、すなわち各サブキャリアの伝搬特性の推定結果に基づいて後続の各サブキャリア信号に対して同期検波相当の処理を行うことができる。
【0033】
しかしながら、パケット内で伝搬路の特性が変化するような伝搬環境下では、パケット先頭部分における伝搬路の特性とそれ以外の部分における伝搬路の特性が異なるため、パケッ卜先頭部分のチャネル推定用プリアンブル信号に基づいて推定された各サブキャリアのチャネル推定結果を用いて同期検波を行った場合には、特性が著しく劣化してしまうという課題があった。
【0034】
なお、マルチパス伝搬により生じる周波数選択性フェージング環境下ではサブキャリア毎に異なった伝搬特性変動となる。従って、パイロット信号を伝送している特定のサブキャリア信号の位相成分のみから位相回転情報を検出する位相トラッキング回路8では、チャネル特性変動に起因する各サブキャリアの位相変動を補正することは不可能であり、特性の向上は望めない。
【0035】
この課題を解決するために、パケット先頭部だけではなくパケットの先頭部以外においても適当な時間間隔でチャネル推定用シンボルを送信してパケット先頭部以外においてもチャネル推定処理を行い、伝搬特性の変動に追従してチャネル推定結果を更新することにより高精度に同期検波を行う方法が考えられる。しかしながら、この方法では1パケット期間内に多くの既知のチャネル推定用シンボルを送信する必要があるため、オーバヘッドの増加によりスループットが低下してしまうという課題があった。
【0036】
また、チャネル推定用シンボルを追加する代わりに復調データから基準信号を生成し、
生成した基準信号に基づいて伝搬特性の変動に追従してチャネル推定を行う方法が考えられる。しかしながら、チャネル推定結果を更新すると位相トラッキング回路の動作に複雑な変更を加える必要があり、また、パケットの先頭部分からの位相回転量を累積するタイプの高精度な位相トラッキングを採用している場合には、チャネル推定結果を更新する度にそれまで累積したパイロット信号の位相回転情報をリセットしなければならず、位相トラッキングの精度が低下してしまうという課題があった。
【0037】
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、1パケット期間内に伝搬路特性が変動する場合であっても、スループットを低下させることなく簡易な回路で高精度に伝搬路特性の変動による特性の劣化を補償することのできるOFDMパケット通信用受信装置を提供することを目的としている。
【0038】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば上述の課題は前記特許請求の範囲に記載した手段によって解決される。
すなわち、請求項1の発明は、OFDM信号を受信して所定の受信処理を行う受信手段と、該受信手段が出力する受信信号に対してタイミング同期処理および搬送波周波数同期処理を行う同期処理手段と、該同期処理手段によってタイミング同期処理および搬送波周波数同期処理された受信信号をフーリエ変換を用いてサブキャリア毎の信号に分離するフーリエ変換手段と、該フーリエ変換手段によって分離された各サブキャリア信号を用いて各サブキャリアの伝搬路特性の推定を行うチャネル推定手段と、該チャネル推定手段によって得られた各サブキャリアの伝搬路特性推定結果を用いて前記フーリエ変換手段によって分離されたサブキャリア信号に対して同期検波処理を行い検波信号を出力する同期検波手段と、該同期検波手段によって出力された検波信号に対して送受間の残留搬送波周波数誤差、送受間のサンプリングクロック周波数誤差および位相雑音に起因して生じる位相回転 の補正処理を行う位相トラッキング手段と、前記位相トラッキング手段によって位相回転補正処理された検波信号に対し各サブキャリアのパケット内での伝搬路特性の変動によって生じる振幅誤差および位相誤差を補正するチャネル特性変動補正手段と、該チャネル特性変動補正手段から出力された検波信号に対し符号識別を行い受信データとして出力する符号識別手段と、該符号識別手段から出力された復調データに基づいて前記位相トラッキング手段から出力された各検波信号が対応する基準信号点を算出し、算出した該基準信号点に基づいて該検波信号に対応する基準信号を生成する基準信号生成手段と、該基準信号生成手段によって得られた基準信号と、前記位相トラッキング手段から出力された検波信号の振幅成分および位相成分の比較をそれぞれ行い、振幅比および位相差をそれぞれ検出し、各サブキャリアのパケット内での伝送路特性の変動に起因する振幅位相変動により生じる振幅誤差および位相誤差をサブキャリア毎に算出して前記チャネル特性変動補正手段に与えるチャネル特性変動検出手段と、を備えるOFDMパケット通信用受信装置において、フーリエ変換手段によって得られた各サブキャリア信号に基づいて各サブキャリアの信号品質に応じた重み係数を演算する重み係数演算手段を備え、符号識別手段が、チャネル特性変動補正手段から出力された検波信号に対して前記重み係数演算手段から出力された重み係数に基づいて重み付けを行うとともに軟判定を行う軟判定重み付け手段と、該軟判定重み付け手段から出力された軟判定結果に対して誤り訂正復号処理を施すことによって符号識別を行う誤り訂正復号手段とにより構成されることを特徴とする。
【0039】
請求項2の発明は、OFDM信号を受信して所定の受信処理を行う受信手段と、該受信手段が出力する受信信号に対してタイミング同期処理および搬送波周波数同期処理を行う同期処理手段と、該同期処理手段によってタイミング同期処理および搬送波周波数同期処理された受信信号をフーリエ変換を用いてサブキャリア毎の信号に分離するフーリエ変換手段と、前記フーリエ変換手段によって分離されたサブキャリア信号のうち伝搬路推定用の特定のサブキャリア信号を用いてサブキャリア毎に伝搬路特性の推定を行うチャネル推定手段と、前記フーリエ変換手段によって分離された各サブキャリア信号の振幅成分と該各サブキャリア信号のそれぞれに対応する基準信号の振幅成分との比較を行って振幅比を検出することにより、各サブキャリアのパケット内での伝搬路特性の変動に追従してサブキャリア毎に伝搬路の振幅特性を検出する振幅特性検出手段と、該振幅特性検出手段によって検出された各サブキャリアの伝搬路の振幅特性に基づいて、前記チャネル推定手段によって得られた各サブキャリアの伝搬路特性推定結果に対し各サブキャリアのパケット内での伝搬路特性の変動によって生じる振幅成分の誤差を補正する振幅特性補正手段と、前記振幅特性補正手段から出力された各サブキャリアの伝搬路特性推定結果を用いて前記フーリエ変換手段によって分離された各サブキャリア信号に対し同期検波処理を行い検波信号を出力する同期検波手段と、該同期検波手段から出力された検波信号に対して送受間の残留搬送波周波数誤差、送受間のサンプリングクロック周波数誤差および位相雑音に起因して生じる位相回転の補正を行う位相トラッキング手段と、該位相トラッキング手段によって位相回転補正された検波信号に対し各サブキャリアのパケット内での伝搬路特性の変動によって生じる位相成分の誤差を補正する位相特性変動補正手段と、該位相特性変動補正手段から出力された検波信号に対し符号識別を行い受信データとして出力する符号識別手段と、該符号識別手段から出力された復調データに基づいて前記位相トラッキング手段から出力された各検波信号が対応する基準信号点を算出し、算出した該基準信号点に基づいて該検波信号に対応する基準信号を生成して前記振幅特性検出手段および位相特性変動検出手段に与える基準信号生成手段と、該基準信号生成手段によって得られた基準信号の位相成分と、前記位相トラッキング手段から出力された検波信号の位相成分との比較を行って位相差を検出することにより、各サブキャリアの伝搬路特性の変動に起因する位相変動により生じる位相誤差をサブキャリア毎に検出して前記位相特性変動補正手段に与える位相特性変動検出手段と、を備えたOFDMパケット通信用受信装置において、振幅特性検出手段が、フーリエ変換手段によって分離された各サブキャリア信号の信号振幅値を検出する第1の振幅検出手段と、該第1の振幅検出手段から出力された各サブキャリア信号 の信号振幅値を一定期間だけ遅延させる第1の遅延手段と、該各サブキャリア信号が定振幅変調されている場合には前記第1の振幅検出手段により検出された信号振幅値を出力し、それ以外の場合には前記第1の遅延手段により遅延した信号振幅値を出力する第1の選択手段と、前記基準信号生成手段によって得られた基準信号の信号振幅値を検出する第2の振幅検出手段と、該各サブキャリア信号が定振幅変調されている場合に前記フーリエ変換手段から出力された各サブキャリア信号の既知の理想振幅値を出力する理想振幅出力手段と、該各サブキャリア信号が定振幅変調されている場合には前記理想振幅出力手段から出力された理想振幅値を出力し、その以外の場合には前記第2の振幅検出手段により検出された信号振幅値を出力する第2の選択手段と、前記第1の選択手段から出力された信号振幅値と前記第2の選択手段から出力された信号振幅値とに基づいて、サブキャリア毎に伝搬路の振幅特性を演算する振幅特性演算手段とにより構成されることを特徴とする。
【0040】
請求項3の発明は、請求項2に記載のOFDMパケット通信用受信装置において、第1の振幅検出手段が、フーリエ変換手段によって分離された各サブキャリア信号の信号振幅値を検出するとともにサブキャリア毎に時間方向に移動平均処理を行い、第2の振幅検出手段が前記基準信号生成手段によって得られた基準信号の信号振幅値を検出するとともにサブキャリア毎に時間方向に移動平均処理を行い、振幅特性演算手段が前記第2の選択手段から出力された信号振幅値に対する前記第1の選択手段から出力された信号振幅値の比を演算することによりサブキャリア毎に伝搬路の振幅特性を演算するように構成したものである。
【0041】
請求項4の発明は、請求項記載のOFDMパケット通信用受信装置において、振幅特性演算手段が、第1の選択手段から出力された信号振幅値に対してサブキャリア毎に時間方向に移動和演算処理を行う第1の移動和演算手段と、第2の選択手段から出力された信号振幅値に対してサブキャリア毎に時間方向に移動和演算処理を行う第2の移動和演算手段と、該第2の移動和演算手段から出力された信号振幅値の移動和に対する第1の移動和演算手段から出力された信号振幅値の移動和の比を演算する除算手段とにより構成されたものである。
【0042】
請求項5の発明は、OFDM信号を受信して所定の受信処理を行う受信手段と、 該受信手段が出力する受信信号に対してタイミング同期処理および搬送波周波数同期処理を行う同期処理手段と、該同期処理手段によってタイミング同期処理および搬送波周波数同期処理された受信信号をフーリエ変換を用いてサブキャリア毎の信号に分離するフーリエ変換手段と、前記フーリエ変換手段によって分離されたサブキャリア信号のうち伝搬路推定用の特定のサブキャリア信号を用いてサブキャリア毎に伝搬路特性の推定を行うチャネル推定手段と、前記フーリエ変換手段によって分離された各サブキャリア信号の振幅成分と該各サブキャリア信号のそれぞれに対応する基準信号の振幅成分との比較を行って振幅比を検出することにより、各サブキャリアのパケット内での伝搬路特性の変動に追従してサブキャリア毎に伝搬路の振幅特性を検出する振幅特性検出手段と、該振幅特性検出手段によって検出された各サブキャリアの伝搬路の振幅特性に基づいて、前記チャネル推定手段によって得られた各サブキャリアの伝搬路特性推定結果に対し各サブキャリアのパケット内での伝搬路特性の変動によって生じる振幅成分の誤差を補正する振幅特性補正手段と、
前記振幅特性補正手段から出力された各サブキャリアの伝搬路特性推定結果を用いて前記フーリエ変換手段によって分離された各サブキャリア信号に対し同期検波処理を行い検波信号を出力する同期検波手段と、該同期検波手段から出力された検波信号に対して送受間の残留搬送波周波数誤差、送受間のサンプリングクロック周波数誤差および位相雑音に起因して生じる位相回転の補正を行う位相トラッキング手段と、該位相トラッキング手段によって位相回転補正された検波信号に対し各サブキャリアのパケット内での伝搬路特性の変動によって生じる位相成分の誤差を補正する位相特性変動補正手段と、該位相特性変動補正手段から出力された検波信号に対し符号識別を行い受信データとして出力する符号識 別手段と、該符号識別手段から出力された復調データに基づいて前記位相トラッキング手段から出力された各検波信号が対応する基準信号点を算出し、算出した該基準信号点に基づいて該検波信号に対応する基準信号を生成して前記振幅特性検出手段および位相特性変動検出手段に与える基準信号生成手段と、該基準信号生成手段によって得られた基準信号の位相成分と、前記位相トラッキング手段から出力された検波信号の位相成分との比較を行って位相差を検出することにより、各サブキャリアの伝搬路特性の変動に起因する位相変動により生じる位相誤差をサブキャリア毎に検出して前記位相特性変動補正手段に与える位相特性変動検出手段と、を備えたOFDMパケット通信用受信装置において、振幅特性補正手段から出力された各サブキャリアの伝搬路特性推定結果に基づいて各サブキャリア信号の信号品質に応じた重み係数を演算する重み係数演算手段を設けると共に、符号識別手段が、位相特性変動補正手段から出力された検波信号に対して前記重み係数演算手段から出力された重み係数に基づいて重み付けを行った後に軟判定を行うことを特徴とする。
【0043】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
この形態のOFDMパケット通信用受信装置について、図1を参照して説明する。この形態は請求項1に係る発明の基本となる部分である。この形態では、請求項1の受信手段、同期処理手段、フーリエ変換手段、チャネル推定手段、同期検波手段、位相トラッキング手段、チャネル特性変動補正手段、符号識別手段、基準信号生成手段およびチャネル特性変動検出手段は、それぞれ受信回路102、同期処理回路103、フーリエ変換回路105、チャネル推定回路106、同期検波回路107、位相トラッキング回路108、振幅位相補正回路109、符号識別回路112、基準信号生成回路113およびチャネル特性変動検出部100に対応する。
【0044】
なお、図1に示すチャネル特性変動検出部100には、遅延回路110および振幅位相変動検出回路111が備わっている。アンテナ101で受信されたOFDM信号は、受信回路102に入力される。受信回路102は入力されたOFDM信号に対し、周波数変換、フィルタリング、直交検波およびAD変換等の受信処理を行い複素ベースバンド信号を出力する。受信回路102から出力された複素ベースバンド信号は同期処理回路103に入力される。
【0045】
同期処理回路103は、入力された複素ベースバンド信号の先頭部分に設定された同期用プリアンブル信号を用いて搬送波周波数誤差およびOFDMシンボルタイミングを検出し、検出した搬送波周波数誤差情報を用いて受信処理後の複素ベースバンド信号に対して搬送波周波数誤差補正処理を行い、搬送波周波数誤差補正処理後の複素ベースバンド信号を出力するとともに、検出したOFDMシンボルタイミング情報信号を出力する。
【0046】
なお、OFDMシンボルタイミングの検出は、続くガードインターバル除去回路104において、複素ベースバンド信号からガードインターバルに相当する信号を除去しフーリエ変換回路105に入力する信号を抽出する処理等のために必要となる。同期処理回路103から出力された搬送波周波数誤差補正処理後の信号およびOFDMシンボルタイミング情報信号はガードインターバル除去回路104に入力される。
【0047】
ガードインターバル除去回路104は、入力されるOFDMシンボルタイミング情報に従い、入力される搬送波周波数誤差補正処理後の信号に対して1OFDMシンボル長からガードインターバルに相当する信号長を差し引いた時間幅をウインドウサイズに持つFFTウインドウを1OFDMシンボル毎に各OFDMシンボルにかけることによりガードインターバルに相当する信号を除去し、フーリエ変換回路105に入力する信号を1OFDMシンボル毎に抽出して出力する。
【0048】
ガードインターバル除去回路104から出力されるガードインターバル除去後の信号はフーリエ変換回路105に入力される。フーリエ変換回路105は、入力されるガードインターバル除去後の信号を高速フーリエ変換して各サブキャリアに相当する周波数成分を抽出することにより、各サブキャリア信号をベースバンドで分離してそれぞれ出力する。
なお、フーリエ変換回路105は、1OFDMシンボル毎に高速フーリエ変換処理を行い、1OFDMシンボル毎に当該OFDMシンボル内の各サブキャリアの信号を分離して出力する。
【0049】
フーリエ変換回路105から出力される各サブキャリア信号は、チャネル推定回路106および同期検波回路107に入力される。チャネル推定回路106は、入力された各サブキャリア信号のうちパケットの先頭部分にて送信された既知のチャネル推定用プリアンブル信号を用いて当該パケットのOFDM信号が通ってきた伝搬路(チャネル)の状態を推定し、推定されたチャネル推定結果を出力する。
【0050】
マルチパス伝搬による周波数選択性フェージングにより各サブキャリアの信号は互いに異なる振幅位相変動を受けることになるが、チャネル推定用信号は既知信号であるため、
伝搬路を通過して受信された各サブキャリア信号と既知の理想信号をサブキャリア毎にそれぞれ比較することにより、各々のサブキャリアの振幅や位相が伝搬路通過時にどのような影響を受けたのかを容易に推定することができる。
【0051】
チャネル推定回路106から出力された各サブキャリアのチャネル推定結果は同期検波回路107に入力される。同期検波回路107は、入力された各サブキャリアのチャネル推定結果に基づいて各サブキャリア毎に同期検波相当の処理を行い、検波信号を出力する。同期検波回路107から出力された検波信号は、位相トラッキング回路108に入力される。
【0052】
位相トラッキング回路108は、同期検波回路7から入力された検波信号のうち、特定のサブキャリアを用いて送信されたパイロット信号の位相回転量を検出し、その検出結果に基づいて、同期検波回路107から入力された各検波信号に生じているサンプリングクロック周波数誤差、残留搬送波周波数誤差および位相雑音に起因する位相回転を算出し、
各検波信号に対して位相トラッキング処理を行う。
【0053】
位相トラッキング回路108の動作は、先に図12で説明した位相トラッキング回路8の動作と同一である。位相トラッキング処理によってサンプリングクロック周波数誤差、
残留搬送波周波数誤差および位相雑音に起因する位相回転が除去された検波信号が位相トラッキング回路108から出力される。位相トラッキング回路108から出力される位相トラッキング処理後の各検波信号は、振幅位相補正回路109に入力されるとともに遅延回路110に入力される。
【0054】
なお、振幅位相変動検出回路111における処理の詳細については後述するが、1パケット内での伝搬路特性の変動に起因して生じる各検波信号の振幅位相変動の情報が振幅位相変動検出回路111から出力され、その出力信号が振幅位相補正回路109に人力される。振幅位相補正回路109は、振幅位相変動検出回路111から入力される1パケット内での伝搬路特性の変動に起因して生じる各検波信号の振幅位相変動の情報に基づいて位相トラッキング回路108から入力された位相トラッキング処理後の各検波信号の該振幅位相変動を除去するように、入力された該各検波信号に対して振幅位相補正処理を行う。
【0055】
振幅位相補正回路109から出力された振幅位相補正処理後の各検波信号は符号識別回路112に入力される。符号識別回路112は、振幅位相補正回路109から入力された検波信号のうちデータ信号に相当する検波信号に対して符号識別を行い、符号識別結果を復調データとして出力する。例えば、各サブキャリアの変調方式として16QAM変調が採用されている場合には、符号識別回路112は各々の検波信号が図14に示す基準信号点S1〜S16のいずれに該当するかを符号識別し、識別された基準信号点に対応する符号データを復調データとして出力する。
【0056】
符号識別回路112から出力された復調データは、基準信号生成回路113に入力される。基準信号生成回路113は、位相トラッキング回路108から出力された各検波信号が、本来は図14に示す基準信号点のうちのどの基準信号点であるべきかを符号識別回路112から入力された復調データに基づいて算出し、該検波信号に対応する基準信号を出力する。基準信号生成回路113から出力された基準信号は、振幅位相変動検出回路111に入力される。
【0057】
一方、遅延回路110は、位相トラッキング回路108から入力された位相トラッキング処理後の各検波信号を一定期間だけ遅延させ、基準信号生成回路113から出力される基準信号に対応する検波信号を出力する。遅延回路110における遅延処理は、基準信号生成回路113から基準信号が出力されるまでに生じた処理遅延の影響を除去するために行う。
【0058】
例えば、位相トラッキング回路108から出力された検波信号に対応する基準信号が基準信号生成回路113から出力されるまでに5OFDMシンボル分の処理遅延が生じる場合には、遅延回路110は位相トラッキング回路108から出力される該検波信号を5OFDMシンボルに相当する期間だけ遅延させて出力する。遅延回路110から出力された各検波信号は、振幅位相変動検出回路111に入力される。
【0059】
振幅位相変動検出回路111は、基準信号生成回路113から入力された基準信号と遅延回路110から入力された検波信号の振幅成分および位相成分との比較をそれぞれ行い、振幅比および位相差をそれぞれ検出し、1パケット内の各サブキャリアの伝搬特性の変動に起因する振幅位相変動を該検波信号毎に検出し、その検出結果に基づいて1パケット内での伝搬路特性の変動に起因して生じる各検波信号の振幅位相変動の情報を算出する。
この振幅位相変動の情報は、振幅位相変動により生じる振幅誤差および位相誤差を含んでいる。
【0060】
例えば、各サブキャリアの変調方式として16QAM変調が採用されている場合には、
位相トラッキング回路108から出力される各検波信号は、本来、位相平面上で図14に示す16個の基準信号点S1〜S16のいずれかの位置に現れる。しかし、1パケット内で各サブキャリアの伝搬特性が変動する場合、同期検波された検波信号には該伝搬特性の変動に応じてサブキャリア毎に異なるランダムな振幅位相変動が生じるため、位相トラッキング回路108から出力される検波信号(例えば、図14のR1.R2)の位置は本来の位置であるいずれか1つの基準信号点(例えば、それぞれ図14のS3、S6)と一致しなくなる。
【0061】
検波信号の振幅位相変動は、該検波信号がどのサブキャリアを用いて送信されたのかによって異なる。振幅位相変動検出回路111は、遅延回路110から入力される検波信号および基準信号生成回路113から入力される基準信号の振幅比および位相差を精度良く検出することにより、伝搬路特性の変動に起因して生じる各検波信号の振幅位相変動の情報を算出する。
【0062】
なお、振幅位相変動検出回路111は、遅延回路110から入力される複数OFDMシンボル分の検波信号と、基準信号生成回路113から入力される該複数OFDMシンボル分の基準信号とから伝搬路特性の変動に起因して生じる各検波信号の振幅位相変動の情報を算出することもできる。この場合には、サブキャリア毎に時間方向に移動平均処理を行う等によって、受信回路102において信号に付加された雑音成分の影響を除去することが可能になるため、高精度に振幅位相変動の情報を算出することが可能になる。
【0063】
振幅位相変動検出回路111から出力された1パケット内での伝搬路特性の変動に起因して生じる各検波信号の振幅位相変動の情報は、前述したように振幅位相補正回路109に入力される。以上説明したように本実施例の装置によれば、1パケット期間内に各サブキャリアの伝搬路特性が変動するような場合であっても、伝搬路特性の変動に追従して振幅変動および位相変動の補正処理を行うことができるため、従来の装置では実現が困難であった高精度な復調処理を実現することができる。
【0064】
また、既知のチャネル推定用シンボルを追加して送信する必要がないため、スループットが低下することもない。更に、伝搬路特性の変動に起因する振幅変動および位相変動の補正処理を位相トラッキング処理の後に行なうため、位相トラッキング処理部に対して何らの変更を加える必要が無く、また、位相トラッキング処理の精度が低下することも無い。
【0065】
(第2の実施の形態)
この形態のOFDMパケット通信用受信装置について、図2を参照して説明する。この形態は請求項1に係る発明の特徴的な部分を含んだものである。この形態は第1の実施の形態の変形例である。図2において、第1の実施の形態と対応する要素は同一の符号を付けて示してある。第1の実施の形態と同一の部分については、以下の説明を省略する。図2に示す符号識別部200には、軟判定回路202および誤り訂正復号回路203が備わっている。
【0066】
フーリエ変換回路105から出力された各サブキャリア信号は、同期検波回路107およびチャネル推定回路106に入力されるとともに重み係数演算回路201に入力されている。重み係数演算回路201は、フーリエ変換回路105から入力された各サブキャリア信号に基づいて、サブキャリア毎にその通信品質に応じた重み係数を演算して出力する。例えば、各サブキャリアの通信品質を表す尺度としては、各サブキャリア信号の受信信号電力レベル等が考えられる。
【0067】
従って、サブキャリア毎の重み係数は、フーリエ変換回路105から入力される各サブキャリア信号を用いて簡単な演算を行うことによって求めることができる。例えば、各サブキャリアの振幅成分を2乗し、これをサブキャリア毎に時間方向に移動平均処理することにより、受信回路102において付加された雑音成分の影響を低減しつつ、各サブキャリアの伝搬路特性の変動に追従してサブキャリア毎の重み係数を簡易かつ高精度に求めることができる。
【0068】
重み係数演算回路201から出力されたサブキャリア毎の重み係数は軟判定回路202に入力される。軟判定回路202は、重み係数演算回路201から入力されたサブキャリア毎の重み係数に基づいて振幅位相補正回路109から人力された検波信号のうちデータ信号に相当する検波信号に対して重み付けを行った後に軟判定を行い、得られた軟判定結果を出力する。軟判定回路202から出力された軟判定結果は、誤り訂正復号203に入力される。誤り訂正復号回路203は、軟判定回路202から入力された軟判定結果に基づいて誤り訂正復号処理を行い、得られた復号データを復調データとして出力する。
【0069】
一般に、軟判定結果を用いて誤り訂正復号処理を行うと、通常の硬判定結果を用いて誤り訂正処理を行う場合よりも高い誤り訂正効果を得られることが知られているが、軟判定を行う前の検波信号に対して、各々の検波信号の信号品質に応じて各サブキャリアの伝搬路特性の変動に追従して算出された高精度な重み係数に基づいた重み付けを行うため非常に高い誤り訂正効果を得ることができる。従って、本実施例の装置によれば、従来の装置では実現が不可能であった非常に高精度な復調処理を実現することができる。
【0070】
(第3の実施の形態)
この形態のOFDMパケット通信用受信装置について、図3を参照して説明する。この形態は請求項2に係る発明の基本的な部分である。この形態は第1の実施の形態と同様の部分が多く存在する。従って、図3において、第1の実施の形態と対応する要素は同一の符号を付けて示してある。第1の実施の形態と同一の部分については、以下の説明を省略する。フーリエ変換回路105が出力する各サブキャリア信号がチャネル推定回路106、同期検波回路107に入力されるとともに振幅特性検出回路302に入力されている。
【0071】
また、基準信号生成回路113から出力される基準信号が、振幅特性検出回路302に入力されるとともに位相特性変動検出回路304に入力されている。振幅特性検出回路302は、基準信号生成回路113から出力される基準信号とフーリエ変換回路105から出力される各サブキャリア信号との比較を行って、パケット内の各サブキャリアの伝搬路特性の変動に起因して変化する各サブキャリアの振幅特性である振幅比を検出する。振幅特性検出回路302から出力される各サブキャリアの振幅特性は、振幅成分補正回路301に入力される。
【0072】
また、チャネル推定回路106から出力される各サブキャリアのチャネル推定結果が、
振幅成分補正回路301に入力されている。振幅成分補正回路301は、振幅特性検出回路302から入力される各サブキャリアの振幅特性に基づいて、チャネル推定回路106から入力される各サブキャリアのチャネル推定結果の振幅成分に対して補正を行なう。この振幅成分の補正により、パケット内の各サブキャリアの伝搬路特性の変動に起因して生じる振幅特性の変動に追従して振幅成分が補正され各サブキャリアのチャネル推定結果が得られる。
【0073】
振幅成分補正回路301から出力される振幅成分補正処理後のチャネル推定結果は同期検波回路107に入力される。同期検波回路107は、振幅成分補正回路301から入力される振幅成分補正処理後のチャネル推定結果に基づいてフーリエ変換回路105から入力される各サブキャリア信号に対して同期検波相当の処理を行うため、振幅方向に対して従来の装置よりも高精度な同期検波処理を行うことができる。
【0074】
一方、位相トラッキング回路108から出力される位相トラッキング処理後の検波信号は、位相成分補正回路303に入力されるとともに位相特性変動検出回路304に入力されている。位相特性変動検出回路304は、基準信号生成回路113から出力される基準信号の位相成分と、位相トラッキング回路108から入力される位相トラッキング処理後の各検波信号の位相成分との比較を行って位相差を検出することにより、パケット内の各サブキャリアの伝搬路特性の変動に起因して生じる各サブキャリアの位相変動である位相誤差を検出する。
【0075】
位相特性変動検出回路304から出力される各サブキャリアの位相変動の情報は、位相成分補正回路303に入力される。位相成分補正回路303は、位相特性変動検出回路304から入力される各サブキャリアの位相変動の情報に基づいて、位相トラッキング回路303から入力される位相トラッキング処理後に各検波信号に対して位相補正処理を行う。この位相補正処理により、パケット内の各サブキャリアの伝搬路特性の変動に起因して生じる各サブキャリアの位相変動の影響が除去されるため、後続の符号識別回路112において高精度な符号識別処理を実現することができ、高品質な復調データを得ることが可能となる。
【0076】
以上説明したように本実施例の装置によれば、1パケット期間内に各サブキャリアの伝搬路特性が変動するような場合であっても、伝搬路特性の変動に追従して振幅変動および位相変動の補正処理を行うことができるため、従来の装置では実現が困難であった高精度な復調処理を実現することができる。また、既知のチャネル推定用シンボルを追加して送信する必要がないため、スループットが低下することもない。さらに、伝搬路特性の変動に起因して各検波信号に生じる位相変動に対する補正処理を位相トラッキング処理の後に行うため、位相トラッキング処理部に対して何らの変更を加える必要が無く、また、位相トラッキング処理の精度が低下することも無い。
【0077】
更にまた、伝搬路特性の変動に起因して各サブキャリア信号に生じる振幅変動に対する補正処理を、同期検波処理に用いるチャネル推定結果の振幅成分を補正することにより行うため、同期検波部以降の信号のビット幅を必要以上に増やす必要が無くなり、回路規模および消費電力を低減することができる。すなわち、従来の装置では実現が不可能であった非常に高精度な復調処理を簡易に実現することができる。
【0078】
(第4の実施の形態)
この形態のOFDMパケット通信用受信装置について、図4を参照して説明する。この形態は第3の実施の形態の変形例である。図4において、第3の実施の形態と対応する要素は同一の符号を付けて示してある。第3の実施の形態と同一の部分については、以下の説明を省略する。図4に示す振幅特性検出部400には、振幅検出回路401.振幅特性演算回路402および理想振幅出力回路403が備わっている。
【0079】
フーリエ変換回路105から出力された各サブキャリア信号は、同期検波回路107およびチャネル推定回路106に入力されるとともに振幅検出回路401に入力されている。振幅検出回路401は、フーリエ変換回路105から人力される各サブキャリア信号の振幅値をサブキャリア毎に検出して出力する。振幅検出回路401から出力される各サブキャリア信号の振幅値は振幅特性演算回路402に入力される。
【0080】
一方、基準信号生成回路113から出力される基準信号は、位相特性変動検出回路304のみに入力されている。理想振幅出力回路403は、フーリエ変換回路105から出力されるサブキャリア信号に対応する信号の理想的な振幅値を出力する。各サブキャリア信号が、例えばBPSKやQPSKのような定振幅変調方式によって変調されている場合には、理想的な振幅値は既知であるため、理想振幅出力回路403は、基準信号生成回路113から出力される基準信号の振幅値を検出すること無く、容易に理想の振幅値を出力することができる。理想振幅出力回路403から出力される理想振幅値は振幅特性演算回路402に入力される。
【0081】
振幅特性演算回路402は、理想振幅出力回路403から入力される理想振幅値と、振幅検出回路401から入力される各サブキャリア信号の振幅値とに基づいて、パケット内の各サブキャリアの伝搬路特性の変動に起因して変化する各サブキャリアの振幅特性を演算する。振幅特性演算回路402から出力される各サブキャリアの振幅特性は、振幅成分補正回路301に入力される。
【0082】
以上説明したように、本実施の形態の装置によれば、各サブキャリア信号がBPSKやQPSKのような定振幅変調方式によって変調されている場合に、復調データを用いて生成した基準信号の情報を用いることなく各サブキャリアの振幅特性を検出することができるため、簡易な回路を用いて少ない処理遅延で伝搬路特性の変動に追従して振幅変動の補正処理を行うことが可能になる。すなわち、従来の装置では実現が不可能であった非常に高精度な復調処理を実現することができる。
【0083】
(第5の実施の形態)
この形態のOFDMパケット通信用受信装置について、図5を参照して説明する。この形態は第3の実施の形態の変形例である。図5において、第3の実施の形態と対応する要素は同一の符号を付けて示してある。第3の実施の形態と同一の部分については、以下の説明を省略する。図5に示す振幅特性検出部500には、振幅検出回路501、遅延回路502、振幅特性演算回路503および振幅検出回路504が備わっている。
【0084】
基準信号生成回路113から出力される基準信号は、位相特性変動検出回路304に入力されるとともに振幅検出回路504に入力されている。振幅検出回路504は、基準信号生成回路113から入力される基準信号の振幅値を該基準信号毎に検出して出力する。
振幅検出回路504から出力される基準信号の振幅値は振幅特性演算回路503に入力される。一方、フーリエ変換回路105から出力された各サブキャリア信号は、同期検波回路107およびチャネル推定回路106に入力されるとともに振幅検出回路501に入力されている。
【0085】
振幅検出回路501は、フーリエ変換回路105から入力される各サブキャリア信号の振幅値をサブキャリア毎に検出して出力する。振幅検出回路501から出力される各サブキャリア信号の振幅値は遅延回路502に入力される。遅延回路502は、振幅検出回路501から入力される各サブキャリア信号の振幅値を一定期間だけ遅延させ、振幅検出回路504から出力される基準信号の振幅値に対応するサブキャリア信号の振幅値を出力する。
【0086】
遅延回路502における遅延処理は、振幅検出回路504から該基準信号の振幅値が出力されるまでに生じる処理遅延の影響を除去するために行う。例えば、振幅検出回路501から出力されたサブキャリア信号の振幅値に対応する基準信号の振幅値が振幅検出回路504から出力されるまでに6OFDMシンボル分の処理遅延が生じる場合には、遅延回路502は振幅検出回路501から出力される該サブキャリア信号の振幅値を6OFDMシンボルに相当する期間だけ遅延させて出力する。
【0087】
遅延回路502から出力された各サブキャリア信号の振幅値は、振幅特性演算回路503に入力される。振幅特性演算回路503は、振幅検出回路504から入力される基準信号の振幅値と、遅延回路502から入力される各サブキャリア信号の振幅値とに基づいて、パケット内の各サブキャリアの伝搬路特性の変動に起因して変化する各サブキャリアの振幅特性を演算する。振幅特性演算回路503から出力される各サブキャリアの振幅特性は、振幅成分補正回路301に入力される。
【0088】
以上説明したように本実施例の装置によれば、各サブキャリア信号が16QAMのような振幅方向にも情報を持つような変調方式によって変調されている場合であっても、各サブキャリアの振幅特性を容易に検出することができるため、パケット内の各サブキャリアの伝搬特性の変動に追従して振幅変動の補正処理を行うことが可能になる。すなわち、従来の装置では実現が不可能であった非常に高精度な復調処理を実現することができる。
【0089】
(第6の実施の形態)
この形態のOFDMパケット通信用受信装置について、図6を参照して説明する。この形態は請求項2に係る発明の特徴的な部分を含んだものに対応する。この形態は第3の実施の形態の変形例である。図6において、第3の実施の形態と対応する要素は同一の符号を付けて示してある。第3の実施の形態と同一の部分については、説明を省略する。図6に示す振幅特性検出部600には、振幅検出回路601、遅延回路602、選択回路603、振幅検出回路604、理想振幅出力回路605、選択回路606および振幅特性演算回路607が備わっている。
【0090】
基準信号生成回路113から出力される基準信号は、位相特性変動検出回路304に入力されるとともに振幅検出回路604に入力されている。振幅検出回路604は、基準信号生成回路113から入力される基準信号の振幅値を該基準信号毎に検出して出力する。
振幅検出回路604から出力される基準信号の振幅値は選択回路606に入力される。
【0091】
一方、各サブキャリア信号が例えばBPSKやQPSKのような定振幅変調方式によって変調されている場合には、理想振幅出力回路605は、フーリエ変換回路105から出力されるサブキャリア信号に対応する信号の理想的な振幅値を出力する。該サブキャリア信号が、例えばBPSKやQPSKのような定振幅変調方式によって変調されている場合には、理想的な振幅値は既知であるため、理想振幅出力回路605は、基準信号生成回路113から出力される基準信号の振幅値を検出すること無く、容易に理想の振幅値を出力することができる。
【0092】
理想振幅出力回路605から出力される理想振幅値は選択回路606に入力される。選択回路606は、フーリエ変換回路105から出力される各サブキャリア信号が例えばBPSKやQPSKのような定振幅変調方式によって変調されている場合には、理想振幅出力回路605から入力される理想振幅値を出力し、それ以外の場合には、振幅検出回路604から入力される基準信号の振幅値を出力する。選択回路606から出力される振幅値の情報は振幅特性演算回路607に入力される。
【0093】
一方、フーリエ変換回路105から出力される各サブキャリア信号は、同期検波回路107およびチャネル推定回路106に入力されるとともに振幅検出回路601に入力されている。振幅検出回路601は、フーリエ変換回路105から入力される各サブキャリア信号の振幅値をサブキャリア毎に検出して出力する。振幅検出回路601から出力される各サブキャリア信号の振幅値は遅延回路602に入力されるとともに選択回路603に入力される。
【0094】
遅延回路602は、振幅検出回路601から入力された各サブキャリア信号の振幅値を一定期間だけ遅延させ、振幅検出回路604から出力される基準信号の振幅値に対応するサブキャリア信号の振幅値を出力する。遅延回路602における遅延処理は、振幅検出回路604から該基準信号の振幅値が出力されるまでに生じる処理遅延の影響を除去するために行う。
【0095】
例えば、振幅検出回路601から出力される該サブキャリア信号の振幅値に対応する基準信号の振幅値が振幅検出回路604から出力されるまでに6OFDMシンボル分の処理遅延が生じる場合には、遅延回路602は振幅検出回路601から出力される該サブキャリア信号の振幅値を6OFDMシンボルに相当する期間だけ遅延させて出力する。遅延回路602から出力される各サブキャリア信号の振幅値は、選択回路603に入力される。
【0096】
選択回路603は、フーリエ変換回路105から出力される各サブキャリア信号が例えばBPSKやQPSKのような定振幅変調方式によって変調されている場合には、振幅検出回路601から入力される各サブキャリア信号の振幅値を出力し、それ以外の場合には、遅延回路602から入力される遅延した各サブキャリア信号の振幅値を出力する。選択回路603から出力される各サブキャリア信号の振幅値の情報は振幅特性演算回路607に入力される。
【0097】
振幅特性演算回路607は、選択回路606から入力される振幅値の情報と、選択回路603から入力される各サブキャリア信号の振幅値の情報とに基づいて、パケット内の各サブキャリアの伝搬路特性の変動に起因して変化する各サブキャリアの振幅特性を演算する。振幅特性演算回路607から出力される各サブキャリアの振幅特性は、振幅成分補正回路301に入力される。
【0098】
以上説明したように本形態の装置によれば、各サブキャリア信号がBPSKやQPSKのような定振幅変調方式によって変調されている場合、および、各サブキャリア信号が16QAMのような振幅方向にも情報を持つような変調方式によって変調されている場合のどちらの場合であっても、各サブキャリアの振幅特性を容易に検出することができるため、パケット内の各サブキャリアの伝搬特性の変動に追従して振幅変動の補正処理を行うことが可能になる。
【0099】
特に、各サブキャリア信号がBPSKやQPSKのような定振幅変調方式によって変調されている場合に、各サブキャリアの振幅特性を検出するために復号データに基づいて生成した基準信号を用いる必要が無く、少ない処理遅延で振幅変動の補正処理を行うことができる利点がある。すなわち、従来の装置では実現が不可能であった非常に高精度な復調処理を実現することができる。
【0100】
(第7の実施の形態)
この形態のOFDMパケット通信用受信装置について、図7を参照して説明する。この形態は請求項に対応する。この形態は第6の実施の形態の変形例である。図7において、第6の実施の形態と対応する要素は同一の符号を付けて示してある。第6の実施の形態と同一の部分については、説明を省略する。図7に示す振幅特性検出部700には、振幅検出部701、遅延回路709、選択回路710、振幅検出部702、理想振幅出力回路711、選択回路712および振幅特性演算部703が備わっており、振幅検出部701には、振幅検出回路704および移動平均回路705が備わっており、振幅検出部702には、振幅検出回路706および移動平均回路707が備わっており、振幅特性演算部703には、除算回路708が備わっている。
【0101】
基準信号生成回路113から出力される基準信号は、位相特性変動検出回路304に入力されるとともに振幅検出回路706に人力されている。振幅検出回路706は、基準信号生成回路113から入力される基準信号の振幅値を該基準信号毎に検出して出力する。
振幅検出回路706から出力される基準信号の振幅値は移動平均回路707に入力される。移動平均回路707は、振幅検出回路706から入力される基準信号の振幅値に対してサブキャリア毎に時間方向に移動平均処理を行う。
【0102】
移動平均回路707から出力される移動平均処理後の基準信号の振幅値は選択回路712に入力される。一方、各サブキャリア信号が例えばBPSKやQPSKのような定振幅変調方式によって変調されている場合には、理想振幅出力回路711は、フーリエ変換回路105から出力されるサブキャリア信号に対応する信号の理想的な振幅値を出力する。
該サブキャリア信号が、例えばBPSKやQPSKのような定振幅変調方式によって変調されている場合には、理想的な振幅値は既知の一定値になるため、理想振幅出力回路711は、基準信号生成回路113から出力される基準信号の振幅値を検出すること無く、容易に理想の振幅値を出力することができる。
【0103】
理想振幅出力回路711から出力される理想振幅値は選択回路712に入力される。選択回路712は、フーリエ変換回路105から出力される各サブキャリア信号が例えばBPSKやQPSKのような定振幅変調方式によって変調されている場合には、理想振幅出力回路711から入力される理想振幅値を出力し、それ以外の場合には、移動平均回路707から入力される移動平均処理後の基準信号の振幅値を出力する。
【0104】
選択回路712から出力される振幅値の情報は振幅特性演算部703の除算回路708に入力される。一方、フーリエ変換回路105から出力される各サブキャリア信号は、同期検波回路107およびチャネル推定回路106に入力されるとともに振幅検出回路704に入力されている。振幅検出回路704は、フーリエ変換回路105から入力される各サブキャリア信号の振幅値をサブキャリア毎に検出して出力する。振幅検出回路704から出力される各サブキャリア信号の振幅値は移動平均回路705に入力される。
【0105】
移動平均回路705は、振幅検出回路704から入力される各サブキャリア信号の振幅値に対してサブキャリア毎に時間方向に移動平均処理を行う。この移動平均処理により、
受信回路102において受信信号に付加される熱雑音等の影響を低減することができる。
移動平均回路705から出力される移動平均処理後の基準信号の振幅値は遅延回路709に入力されるとともに選択回路710に入力される。
【0106】
遅延回路709は、移動平均回路705から入力される移動平均処理後の各サブキャリア信号の振幅値を一定期間だけ遅延させ、移動平均回路707から出力される移動平均処理後の基準信号の振幅値に対応する移動平均処理後のサブキャリア信号の振幅値を出力する。遅延回路709における遅延処理は、移動平均回路707から該移動平均処理後の基準信号の振幅値が出力されるまでに生じる処理遅延の影響を除去するために行う。
【0107】
例えば、移動平均回路705から出力された移動平均処理後のサブキャリア信号の振幅値に対応する移動平均処理後の基準信号の振幅値が移動平均回路707から出力されるまでに7OFDMシンボル分の処理遅延が生じる場合には、遅延回路709は移動平均回路705から出力される移動平均処理後のサブキャリア信号の振幅値を7OFDMシンボルに相当する期間だけ遅延させて出力する。遅延回路709から出力される遅延した移動平均処理後の各サブキャリア信号の振幅値は、選択回路710に入力される。
【0108】
選択回路710は、フーリエ変換回路105から出力される各サブキャリア信号が例えばBPSKやQPSKのような定振幅変調方式によって変調されている場合には、移動平均回路705から入力される移動平均処理後の各サブキャリア信号の振幅値を出力し、それ以外の場合には、遅延回路709から入力される遅延した移動平均処理後の各サブキャリア信号の振幅値を出力する。選択回路710から出力される移動平均処理後の各サブキャリア信号の振幅値の情報は除算回路708に入力される。
【0109】
除算回路708は、選択回路710から入力される移動平均処理後の各サブキャリア信号の振幅値を、選択回路712から入力される移動平均処理後の振幅値でサブキャリア毎にそれぞれ除算することにより、パケット内の各サブキャリアの伝搬路特性の変動に起因して変化する各サブキャリアの振幅特性を演算する。除算回路708から出力される各サブキャリアの振幅特性は、振幅成分補正回路301に入力される。
【0110】
以上説明したように本形態の装置によれば、各サブキャリア信号の振幅を検出した後に時間方向の移動平均処理によって雑音成分の抑圧を行うため、チャネルの振幅特性を高精度に検出することが可能となる。すなわち、従来の装置では実現が不可能であった非常に高精度な復調処理を実現することができる。
【0111】
(第8の実施の形態)
この形態のOFDMパケット通信用受信装置について、図8を参照して説明する。この形態は請求項に対応する。この形態は第6の実施の形態の変形例である。図8において、第6の実施の形態と対応する要素は同一の符号を付けて示してある。第6の実施の形態と同一の部分については、説明を省略する。図8に示す振幅特性検出部800には、振幅検出回路601、遅延回路602、選択回路603、振幅検出回路604、理想振幅出力回路605、選択回路606および振幅特性演算部801が備わっており、振幅特性演算部801には、移動和演算回路802、除算回路803、および移動和演算回路804が備わっている。
【0112】
選択回路603から出力される各サブキャリア信号の振幅値の情報は移動和演算回路802に入力されている。移動和演算回路802は、選択回路603から入力される各サブキャリア信号の振幅値に対してサブキャリア毎に時間方向に移動和演算処理を行う。この移動和演算処理により、受信回路102で受信信号に付加される熱雑音等の影響を低減することができる。移動和演算回路802から出力される移動和演算処理後の各サブキャリア信号の振幅値は除算回路803に入力される。
【0113】
一方、選択回路606から出力された振幅値の情報は移動和演算回路804に入力されている。移動和演算回路804は、選択回路606から入力される振幅値に対してサブキャリア毎に時間方向に移動和演算処理を行う。この移動和演算処理により、移動和演算回路802から出力される移動和演算処理後の各サブキャリア信号の振幅値の理想値が求められることになる。移動和演算回路804から出力される移動和演算処理後の振幅値は除算回路803に入力される。
【0114】
除算回路803は、移動和演算回路802から入力される移動和演算処理後の各サブキャリア信号の振幅値を、移動和演算回路804から入力される移動和演算処理後の振幅値でサブキャリア毎にそれぞれ除算することにより、パケット内の各サブキャリアの伝搬路特性の変動に起因して変化する各サブキャリアの振幅特性を演算する。
【0115】
除算回路803から出力される各サブキャリアの振幅特性は、振幅成分補正回路301に入力される。以上説明したように本形態の装置によれば、各サブキャリア信号の振幅成分に対して時間方向の移動和演算処理によって雑音成分の抑圧を行うため、チャネルの振幅特性を高精度に検出することが可能となる。すなわち、従来の装置では実現が不可能であった非常に高精度な復調処理を実現することができる。
【0116】
(第9の実施の形態)
この形態のOFDMパケット通信用受信装置について、図9を参照して説明する。この形態は請求項に対応する。この形態は第8の実施の形態の変形例である。図9において、第8の実施の形態と対応する要素は同一の符号を付けて示してある。第8の実施の形態と同一の部分については、説明を省略する。図9に示す符号識別部900には、軟判定回路901および誤り訂正復号回路902が備わっている。
【0117】
フーリエ変換回路105から出力された各サブキャリア信号は、同期検波回路107およびチャネル推定回路106に入力される
【0118】
重み係数演算回路903から出力されたサブキャリア毎の重み係数は、軟判定回路901に入力される。
【0119】
一方、位相成分補正回路303から出力された位相補正処理後の各検波信号が、軟判定回路901に入力されている。軟判定回路901は、重み係数演算回路903から入力されたサブキャリア毎の重み係数に基づいて位相成分補正回路303から入力された位相補正処理後の検波信号のうちデータ信号に相当する検波信号に対して重み付けを行った後に軟判定を行い、得られた軟判定結果を出力する。軟判定回路901から出力された軟判定結果は、誤り訂正復号回路902に入力される。誤り訂正復号回路902は、軟判定回路901から入力された軟判定結果に基づいて誤り訂正復号処理を行い、得られた復号データを復調データとして出力する。
【0120】
一般に、軟判定結果を用いて誤り訂正復号処理を行うと、通常の硬判定結果を用いて誤り訂正処理を行う場合よりも高い誤り訂正効果を得られることが知られているが、本例の装置においては、軟判定を行う前の検波信号に対して、各々の検波信号の信号品質に応じて各サブキャリアの伝搬路特性の変動に追従して算出された高精度な重み係数に基づいた重み付けが行われているため、非常に高い誤り訂正効果を得ることができる。従って、本形態の装置によれば、従来の装置では実現が不可能であった非常に高精度な復調処理を実現することができる。
【0121】
(第10の実施の形態)
この形態のOFDMパケット通信用受信装置について、図10を参照して説明する。この形態は第9の実施の形態の変形例である。図10において、第9の実施の形態と対応する要素は同一の符号を付けて示してある。第9の実施の形態と同一の部分については、説明を省略する。図10に示す位相特性変動検出部1000には、位相情報抽出回路1001、遅延回路1002、位相逆変調回路1003および位相変動演算回路1004が備わっている。
【0122】
基準信号生成回路113から出力された基準信号が、振幅検出回路604に入力されるとともに位相情報抽出回路1001に入力されている。位相情報抽出回路1001は、基準信号生成回路113から入力される基準信号の位相情報を抽出して出力する。位相情報抽出回路1001から出力された基準信号の位相情報は位相逆変調回路1003に入力される。一方、位相トラッキング回路108から出力された位相トラッキング処理後の検波信号は、位相成分補正回路303に入力されるとともに遅延回路1002に入力されている。
【0123】
遅延回路1002は、位相トラッキング回路108から入力された位相トラッキング処理後の各検波信号を一定期間だけ遅延させ、位相情報抽出回路1001から出力される該基準信号の位相情報に対応する位相トラッキング処理後の検波信号を出力する。遅延回路1002における遅延処理は、位相情報抽出回路1001から該基準信号の位相情報が出力されるまでに生じる処理遅延の影響を除去するために行う。
【0124】
例えば、位相トラッキング回路108から出力された位相トラッキング処理後の検波信号に対応する基準信号の位相情報が位相情報抽出回路1001から出力されるまでに5OFDMシンボル分の処理遅延が生じる場合には、遅延回路1002は位相トラッキング回路108から出力される位相トラッキング処理後の検波信号を5OFDMシンボルに相当する期間だけ遅延させて出力する。遅延回路1002から出力された遅延した位相トラッキング処理後の各検波信号は、位相逆変調回路1003に入力される。
【0125】
位相逆変調回路1003は、位相情報抽出回路1001から入力される基準信号の位相情報に基づいて、遅延回路1002から入力される位相トラッキング処理後の検波信号の位相成分に対して逆変調処理を行う。位相トラッキング回路108において、サンプリングクロック周波数誤差、残留搬送波周波数誤差および位相雑音に起因して生じる位相回転の補正が行われ、さらに、位相逆変調回路1003における位相成分に対する逆変調処理によって位相方向の変調成分のみが除去されるため、位相逆変調回路1003から出力される逆変調処理後の検波信号の位相成分は、パケット内の各サブキャリアの伝搬特性の変動に起因して生じる位相変動成分と等しい。
【0126】
位相逆変調回路1003から出力された逆変調処理後の検波信号は、位相変動演算回路1004に入力される。位相変動演算回路1004は、位相逆変調回路1003から入力された逆変調処理後の検波信号を用いて、パケット内の各サブキャリアの伝搬路特性の変動に起因して生じる各サブキャリアの位相変動量を算出して出力する。位相変動演算回路1004から出力されるパケット内の各サブキャリアの伝搬路特性の変動に起因して生じる各サブキャリアの位相変動量の情報は、位相成分補正回路303に入力される。以上説明したように本形態の装置によれば、従来の装置では実現が不可能であった非常に高精度な復調処理を実現することができる。
【0127】
(第11の実施の形態)
この形態のOFDMパケット通信用受信装置について、図11を参照して説明する。この形態は第10の実施の形態の変形例である。図11において、第10の実施の形態と対応する要素は同一の符号を付けて示してある。第10の実施の形態と同一の部分については、説明を省略する。図11に示す位相特性変動検出部1100には、位相情報抽出回路1001、遅延回路1002、位相逆変調回路1104および位相変動演算部1101が備わっており、位相特性変動演算部1101には、移動ベクトル和演算回路1102および位相検出回路1103が備わっている。
【0128】
遅延回路1002から出力された遅延した位相トラッキング処理後の検波信号が位相逆変調回路1104に入力されている。また、位相情報抽出回路1001から出力された基準信号の位相情報も位相逆変調回路1104に入力されている。位相逆変調回路1104は、位相情報抽出回路1001から入力される基準信号の位相情報に基づいて、遅延回路1002から入力される位相トラッキング処理後の検波信号の位相成分に対して逆変調処理を行い、逆変調処理後のベクトル信号を検波信号として出力する。位相逆変調回路1104から出力された逆変調処理後の検波ベクトル信号は、移動ベクトル和演算回路1102に入力される。
【0129】
ところで、位相トラッキング回路108において、サンプリングクロック周波数誤差、
残留搬送波周波数誤差および位相雑音に起因して生じる位相回転の補正が行なわれ、さらに、位相逆変調回路1104における位相成分に対する逆変調処理によって位相方向の変調成分のみが除去されるため、位相逆変調回路1104から出力される逆変調処理後の検波ベクトル信号の位相成分は、パケット内の各サブキャリアの伝搬路特性の変動に起因して生じる位相変動成分と等しい。また、位相逆変調回路1104は振幅成分に対して何の処理も施さないため、遅延回路1002から出力される検波信号の振幅成分は、該検波信号に対応する位相逆変調回路1104から出力される検波ベクトル信号の振幅成分と等しい。
【0130】
さらに、位相トラッキング回路108から出力される位相トラッキング後の検波信号の振幅成分は、振幅方向の変調成分と、受信回路102において受信信号に付加される熱雑音等に起因して生じる振幅方向の雑音成分のみであることは明らかである。このような場合には、振幅方向の変調成分が大きい信号ほど雑音成分の影響が小さくて済むため、振幅方向の変調成分が小さい信号よりも信号品質が高くなっていると考えられる。
【0131】
ところで、前述したように位相逆変調回路1104から出力される検波ベクトル信号は、パケット内の各サブキャリアの伝搬路特性の変動に起因して生じる位相変動量を位相成分に持ち、位相トラッキング回路108から出力される位相トラッキング後の検波信号の振幅方向の成分を振幅成分に持つベクトル信号になっている。従って、各サブキャリア信号が16QAMのように振幅方向に情報を持つような変調方式を用いて変調されている場合には、位相逆変調回路1104から出力される検波ベクトル信号は、特別な重み付け処理をしなくとも、振幅方向に対してその信号品質に基づいた重み付けが既に施された信号になっていることがわかる。
【0132】
そこで、移動ベクトル和演算回路1102は、位相逆変調回路1104から入力された逆変調処理後の検波ベクトル信号に対し、サブキャリア毎に時間方向に移動ベクトル和演算を行うことによって、等価的に位相成分に対して重み付け平均化処理を施す。移動ベクトル和演算回路1102から出力された各サブキャリアに対応するベクトル和信号は、位相検出回路1103に入力される。位相検出回路1103は、移動ベクトル和演算回路1102から入力されたベクトル和信号の位相をサブキャリア毎に検出し、位相変動情報として出力する。位相検出回路1103から出力された位相変動情報は、位相成分補正回路303に入力される。
【0133】
以上説明したように本形態の装置によれば、パケット内の各サブキャリアの伝搬路特性変動に起因して生じる検波信号の位相変動の検出処理をベクトル和演算を用いた簡易な重み付け平均処理を行うことにより、従来の装置では実現が不可能であった非常に高精度な復調処理を実現することができる。
【0134】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、1パケット期間内に各サブキャリアの伝搬路特性が変動するような場合であっても、伝搬路特性の変動に追従して振幅変動および位相変動の補正処理を行うことができるため、従来の装置では実現が困難であった高精度な復調処理を実現することができる。また、既知のチャネル推定用シンボルを追加して送信する必要がないため、スループットが低下することもない。さらに、伝搬路特性の変動に起因する振幅変動および位相変動の補正処理を位相トラッキング処理の後に行うため、位相トラッキング処理部に対して何らの変更を加える必要が無く、また、位相トラッキング処理の精度が低下することも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の例を示す図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態の例を示す図である。
【図3】 本発明の第3の実施の形態の例を示す図である。
【図4】 本発明の第4の実施の形態の例を示す図である。
【図5】 本発明の第5の実施の形態の例を示す図である。
【図6】 本発明の第6の実施の形態の例を示す図である。
【図7】 本発明の第7の実施の形態の例を示す図である。
【図8】 本発明の第8の実施の形態の例を示す図である。
【図9】 本発明の第9の実施の形態の例を示す図である。
【図10】 本発明の第10の実施の形態の例を示す図である。
【図11】 本発明の第11の実施の形態の例を示す図である。
【図12】 従来のOFDMパケット通信用受信装置の例を示す図である。
【図13】 OFDM信号のパケットフォーマットの例を示す図である。
【図14】 16QAM変調の場合の信号の例を示す図である。
【符号の説明】
102 受信回路
103 同期処理回路
105 フーリエ変換回路
106 チャネル推定回路
107 同期検波回路
108 位相トラッキング回路
109 振幅位相補正回路
100 チャネル特性変動検出部
110、502、602、709、1002 遅延回路
111 振幅位相変動検出回路
112 符号識別回路
113 基準信号生成回路
200、900 符号識別部
201 重み係数演算回路
202、901 軟判定回路
203、902 誤り訂正復号回路
301 振幅成分補正回路
302 振幅特性検出回路
303 位相成分補正回路
304 位相特性変動検出回路
400 振幅特性検出部
401、501、601、504、604、704、706 振幅検出回路 402、503、607 振幅特性演算回路
403 理想振幅出力回路
500、600、700、800 振幅特性検出部
603、606、710、712 選択回路
605、711 理想振幅出力回路
701、702 振幅検出部
703、801 振幅特性演算部
705、707 移動平均回路
708、803 除算回路
802、804 移動和演算回路
1000 位相特性変動検出部
1001 位相情報抽出回路
1003、1104 位相逆変調回路
1004 位相変動演算回路
1100 位相特性変動検出部
1101 位相変動演算部
1102 移動ベクトル和演算回路
1103 位相検出回路

Claims (5)

  1. OFDM信号を受信して所定の受信処理を行う受信手段と、
    該受信手段が出力する受信信号に対してタイミング同期処理および搬送波周波数同期処理を行う同期処理手段と、
    該同期処理手段によってタイミング同期処理および搬送波周波数同期処理された受信信号をフーリエ変換を用いてサブキャリア毎の信号に分離するフーリエ変換手段と、
    該フーリエ変換手段によって分離された各サブキャリア信号を用いて各サブキャリアの伝搬路特性の推定を行うチャネル推定手段と、
    該チャネル推定手段によって得られた各サブキャリアの伝搬路特性推定結果を用いて前記フーリエ変換手段によって分離されたサブキャリア信号に対して同期検波処理を行い検波信号を出力する同期検波手段と、
    該同期検波手段によって出力された検波信号に対して送受間の残留搬送波周波数誤差、
    送受間のサンプリングクロック周波数誤差および位相雑音に起因して生じる位相回転の補正処理を行う位相トラッキング手段と、
    前記位相トラッキング手段によって位相回転補正処理された検波信号に対し各サブキャリアのパケット内での伝搬路特性の変動によって生じる振幅誤差および位相誤差を補正するチャネル特性変動補正手段と、
    該チャネル特性変動補正手段から出力された検波信号に対し符号識別を行い受信データとして出力する符号識別手段と、
    該符号識別手段から出力された復調データに基づいて前記位相トラッキング手段から出力された各検波信号が対応する基準信号点を算出し、算出した該基準信号点に基づいて該検波信号に対応する基準信号を生成する基準信号生成手段と、
    該基準信号生成手段によって得られた基準信号と、前記位相トラッキング手段から出力された検波信号の振幅成分および位相成分の比較をそれぞれ行い、振幅比および位相差をそれぞれ検出し、各サブキャリアのパケット内での伝送路特性の変動に起因する振幅位相変動により生じる振幅誤差および位相誤差をサブキャリア毎に算出して前記チャネル特性変動補正手段に与えるチャネル特性変動検出手段と、
    を備えるOFDMパケット通信用受信装置において、
    フーリエ変換手段によって得られた各サブキャリア信号に基づいて各サブキャリアの信号品質に応じた重み係数を演算する重み係数演算手段を備え、
    符号識別手段が、
    チャネル特性変動補正手段から出力された検波信号に対して前記重み係数演算手段から出力された重み係数に基づいて重み付けを行うとともに軟判定を行う軟判定重み付け手段と、
    該軟判定重み付け手段から出力された軟判定結果に対して誤り訂正復号処理を施すことによって符号識別を行う誤り訂正復号手段と
    により構成されることを特徴とするOFDMパケット通信用受信装置。
  2. OFDM信号を受信して所定の受信処理を行う受信手段と、
    該受信手段が出力する受信信号に対してタイミング同期処理および搬送波周波数同期処理を行う同期処理手段と、
    該同期処理手段によってタイミング同期処理および搬送波周波数同期処理された受信信号をフーリエ変換を用いてサブキャリア毎の信号に分離するフーリエ変換手段と、
    前記フーリエ変換手段によって分離されたサブキャリア信号のうち伝搬路推定用の特定のサブキャリア信号を用いてサブキャリア毎に伝搬路特性の推定を行うチャネル推定手段と、
    前記フーリエ変換手段によって分離された各サブキャリア信号の振幅成分と該各サブキャリア信号のそれぞれに対応する基準信号の振幅成分との比較を行って振幅比を検出することにより、各サブキャリアのパケット内での伝搬路特性の変動に追従してサブキャリア 毎に伝搬路の振幅特性を検出する振幅特性検出手段と、
    該振幅特性検出手段によって検出された各サブキャリアの伝搬路の振幅特性に基づいて、前記チャネル推定手段によって得られた各サブキャリアの伝搬路特性推定結果に対し各サブキャリアのパケット内での伝搬路特性の変動によって生じる振幅成分の誤差を補正する振幅特性補正手段と、
    前記振幅特性補正手段から出力された各サブキャリアの伝搬路特性推定結果を用いて前記フーリエ変換手段によって分離された各サブキャリア信号に対し同期検波処理を行い検波信号を出力する同期検波手段と、
    該同期検波手段から出力された検波信号に対して送受間の残留搬送波周波数誤差、送受間のサンプリングクロック周波数誤差および位相雑音に起因して生じる位相回転の補正を行う位相トラッキング手段と、
    該位相トラッキング手段によって位相回転補正された検波信号に対し各サブキャリアのパケット内での伝搬路特性の変動によって生じる位相成分の誤差を補正する位相特性変動補正手段と、
    該位相特性変動補正手段から出力された検波信号に対し符号識別を行い受信データとして出力する符号識別手段と、
    該符号識別手段から出力された復調データに基づいて前記位相トラッキング手段から出力された各検波信号が対応する基準信号点を算出し、算出した該基準信号点に基づいて該検波信号に対応する基準信号を生成して前記振幅特性検出手段および位相特性変動検出手段に与える基準信号生成手段と、
    該基準信号生成手段によって得られた基準信号の位相成分と、前記位相トラッキング手段から出力された検波信号の位相成分との比較を行って位相差を検出することにより、各サブキャリアの伝搬路特性の変動に起因する位相変動により生じる位相誤差をサブキャリア毎に検出して前記位相特性変動補正手段に与える位相特性変動検出手段と、
    を備えたOFDMパケット通信用受信装置において、
    振幅特性検出手段が、
    フーリエ変換手段によって分離された各サブキャリア信号の信号振幅値を検出する第1の振幅検出手段と、
    該第1の振幅検出手段から出力された各サブキャリア信号の信号振幅値を一定期間だけ遅延させる第1の遅延手段と、
    該各サブキャリア信号が定振幅変調されている場合には前記第1の振幅検出手段により検出された信号振幅値を出力し、それ以外の場合には前記第1の遅延手段により遅延した信号振幅値を出力する第1の選択手段と、
    前記基準信号生成手段によって得られた基準信号の信号振幅値を検出する第2の振幅検出手段と、
    該各サブキャリア信号が定振幅変調されている場合に前記フーリエ変換手段から出力された各サブキャリア信号の既知の理想振幅値を出力する理想振幅出力手段と、
    該各サブキャリア信号が定振幅変調されている場合には前記理想振幅出力手段から出力された理想振幅値を出力し、その以外の場合には前記第2の振幅検出手段により検出された信号振幅値を出力する第2の選択手段と、
    前記第1の選択手段から出力された信号振幅値と前記第2の選択手段から出力された信号振幅値とに基づいて、サブキャリア毎に伝搬路の振幅特性を演算する振幅特性演算手段と
    により構成されることを特徴とするOFDMパケット通信用受信装置。
  3. 第1の振幅検出手段が、フーリエ変換手段によって分離された各サブキャリア信号の信号振幅値を検出するとともにサブキャリア毎に時間方向に移動平均処理を行い、
    第2の振幅検出手段が前記基準信号生成手段によって得られた基準信号の信号振幅値を検出するとともにサブキャリア毎に時間方向に移動平均処理を行い、
    振幅特性演算手段が前記第2の選択手段から出力された信号振幅値に対する前記第1の選択手段から出力された信号振幅値の比を演算することによりサブキャリア毎に伝搬路の振幅特性を演算する
    請求項記載のOFDMパケット通信用受信装置。
  4. 振幅特性演算手段が、
    第1の選択手段から出力された信号振幅値に対してサブキャリア毎に時間方向に移動和演算処理を行う第1の移動和演算手段と、
    第2の選択手段から出力された信号振幅値に対してサブキャリア毎に時間方向に移動和演算処理を行う第2の移動和演算手段と、
    該第2の移動和演算手段から出力された信号振幅値の移動和に対する第1の移動和演算手段から出力された信号振幅値の移動和の比を演算する除算手段と
    により構成される請求項に記載のOFDMパケット通信用受信装置。
  5. OFDM信号を受信して所定の受信処理を行う受信手段と、
    該受信手段が出力する受信信号に対してタイミング同期処理および搬送波周波数同期処理を行う同期処理手段と、
    該同期処理手段によってタイミング同期処理および搬送波周波数同期処理された受信信号をフーリエ変換を用いてサブキャリア毎の信号に分離するフーリエ変換手段と、
    前記フーリエ変換手段によって分離されたサブキャリア信号のうち伝搬路推定用の特定のサブキャリア信号を用いてサブキャリア毎に伝搬路特性の推定を行うチャネル推定手段と、
    前記フーリエ変換手段によって分離された各サブキャリア信号の振幅成分と該各サブキャリア信号のそれぞれに対応する基準信号の振幅成分との比較を行って振幅比を検出することにより、各サブキャリアのパケット内での伝搬路特性の変動に追従してサブキャリア毎に伝搬路の振幅特性を検出する振幅特性検出手段と、
    該振幅特性検出手段によって検出された各サブキャリアの伝搬路の振幅特性に基づいて、前記チャネル推定手段によって得られた各サブキャリアの伝搬路特性推定結果に対し各サブキャリアのパケット内での伝搬路特性の変動によって生じる振幅成分の誤差を補正する振幅特性補正手段と、
    前記振幅特性補正手段から出力された各サブキャリアの伝搬路特性推定結果を用いて前記フーリエ変換手段によって分離された各サブキャリア信号に対し同期検波処理を行い検波信号を出力する同期検波手段と、
    該同期検波手段から出力された検波信号に対して送受間の残留搬送波周波数誤差、送受間のサンプリングクロック周波数誤差および位相雑音に起因して生じる位相回転の補正を行う位相トラッキング手段と、
    該位相トラッキング手段によって位相回転補正された検波信号に対し各サブキャリアのパケット内での伝搬路特性の変動によって生じる位相成分の誤差を補正する位相特性変動補正手段と、
    該位相特性変動補正手段から出力された検波信号に対し符号識別を行い受信データとして出力する符号識別手段と、
    該符号識別手段から出力された復調データに基づいて前記位相トラッキング手段から出力された各検波信号が対応する基準信号点を算出し、算出した該基準信号点に基づいて該検波信号に対応する基準信号を生成して前記振幅特性検出手段および位相特性変動検出手段に与える基準信号生成手段と、
    該基準信号生成手段によって得られた基準信号の位相成分と、前記位相トラッキング手段から出力された検波信号の位相成分との比較を行って位相差を検出することにより、各サブキャリアの伝搬路特性の変動に起因する位相変動により生じる位相誤差をサブキャリア毎に検出して前記位相特性変動補正手段に与える位相特性変動検出手段と、
    を備えたOFDMパケット通信用受信装置において、
    振幅特性補正手段から出力された各サブキャリアの伝搬路特性推定結果に基づいて各サブキャリア信号の信号品質に応じた重み係数を演算する重み係数演算手段を設けると共に、
    符号識別手段が、位相特性変動補正手段から出力された検波信号に対して前記重み係数演算手段から出力された重み係数に基づいて重み付けを行った後に軟判定を行うことを特徴とするOFDMパケット通信用受信装置。
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