JP4872651B2 - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、送信側から送られてくる無線信号を受信する無線通信装置及び無線通信方法に係り、特に、送信側で符号化並びにデジタル変調された無線信号を受信処理する無線通信装置及び無線通信方法に関する。
さらに詳しくは、本発明は、送受信機にそれぞれ搭載されている発振器間で周波数に誤差がある通信環境下で、同期獲得したシンボル・タイミングを失わないようにシンボル・トラッキングを行ないながら受信処理を行なう無線通信装置及び無線通信方法に係り、特に、定包絡線変調に対しても適用可能で且つシンボル・レートの高速化に対してAD変換器への負担が増加することなくシンボル・トラッキングを行なう無線通信装置及び無線通信方法に関する。
無線通信は、地上放送、地上マイクロ波通信、衛星通信、衛星放送など大容量基幹回線から、移動体通信などのアクセス回線に至るまで幅広い役割を果たしている。最近では、デジタル放送や無線LAN(Local Area Network)のように、デジタル・データを無線によって通信するデジタル無線通信が時代の趨勢である。
デジタル無線通信では、送信側では伝送信号に対して情報源及び通信路の符号化やデジタル変調が施され、受信側では、送信側とは逆にデジタル復調、並びに情報源及び通信路の復号化が行なわれる。デジタル方式の通信技術によれば、通信の高速化、大容量化が可能であるとともに、雑音や干渉、ひずみに対する耐性が増し高品質化を実現することができる。
デジタル無線通信では、例えばスペクトラム拡散(Spread Spectrum:SS)方式を適用することができる。すなわち、送信側からはデジタル形式の伝送信号を拡散符号と呼ばれる信号によって元の信号より広い帯域に拡散させた上で送信し、受信側では同じ拡散符号によって元のデジタル信号を復元する。SS方式によれば、同じ周波数帯を利用する通信システムが共存する環境下でも、正常な通信が可能となるための所要C/Iを0dBよりも低いレベルに設定することができる。SS方式は、無線LANのIEEE802.11シリーズや、Bluetooth通信、CDMA方式の携帯電話などで使用されている。SS方式には、送信側において情報信号にPN(Pseudo Noise:擬似雑音)符号と呼ばれるランダム符号系列を乗算することにより占有帯域を拡散するDSSS方式や、極めて短い時間間隔で信号を送信する周波数をホッピングするFHSS方式などがある。
ところで、無線通信においては一般に、送信機と受信機には別々にローカル発振器が搭載されている。そして、送受信機にそれぞれ搭載されている発振器の周波数が微妙に誤差すなわち周波数オフセットを持っている。例えば、無線LANでは20ppm程度の精度の発振器が使用される。そして、このような送受信機のアナログ部分における発振器の誤差は、受信機側において受信サンプル点が時間の経過とともにシフトしていく現象として観測される。このような受信サンプル点の移動は、サンプル点のSN劣化を招くだけでなく、移動量が1シンボルを超えた場合には元のデータに復調できなくなるという深刻な問題となる。
図9には、受信信号のEyeパターン(信号の波形を所定の時間間隔で切り出し、同じ区間に重ねて描いた図)を示している。同図中のA点のようにSNが高いポイントでサンプリングを行なっている場合であっても、送受信機間で周波数オフセットがあると、例えばB点までサンプル点が移動してしまい、サンプリング点におけるSN比の劣化が生じる。
このような問題を解決するため、受信機側では、送受信機間の周波数誤差を考慮して受信処理を行なわなければならない。その方法の1つとして、通信システムにおいて同期獲得したシンボル・タイミングを失わないように、送受信機の周波数オフセットに追従するようにシンボル・タイミングを再生する仕組み、すなわち「シンボル・トラッキング」が挙げられる。
図10には、シンボル・トラッキングを行なうための機能ブロックを示している。図示の例では、DSSSシステムで一般的に用いられるDelay Locked Loopと呼ばれるトラッキング方式を適用している(例えば、特許文献1、非特許文献1を参照のこと)。この方式では、基準となるサンプル点に対し前後Tc/2(但し、Tcはシンボル長とする)すなわちEarly及びLateとなるそれぞれの点の信号をサンプリングし、それらの振幅積分値の差分をとることで誤差信号を生成し、シンボル・タイミングをトラッキングしている。なお、図示の例ではDSSSを仮定しているが、スペクトラム拡散を行なわない通信システムに対しても適用することができる。
このようなシンボル・トラッキング方式では、振幅値をトラッキング情報として使用している。このため、π/2 shift BPSKのような、時間的に高周波信号の振幅が変化しない定包絡線変調に適用する場合には、EarlyとLateでの振幅積分値に差が生じ難いという問題がある。また、一般的にシンボルに対して4倍以上のオーバー・サンプリングが必要であり、システムの高速化に伴うシンボル・レートの高速化に対して、AD変換器の負担が大きくなる。
特開2003−32225号公報、図12 横山光雄著「スペクトル拡散通信システム」(科学技術出版社、1988)
本発明の目的は、送受信機にそれぞれ搭載されている発振器の周波数に誤差がある通信環境下で、同期獲得したシンボル・タイミングを失わないようにシンボル・トラッキングを行ないながら好適に受信処理を行なうことができる、優れた無線通信装置及び無線通信方法を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、定包絡線変調に対しても適用可能で、且つ、シンボル・レートの高速化に対してAD変換器への負担が増加することなくシンボル・トラッキングを行なうことができる、優れた無線通信装置及び無線通信方法を提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、同期獲得したシンボル・タイミングのトラッキングを行ないながら受信処理を行なう無線通信装置であって、
シンボル・レートよりも高いサンプリング・レートを用いて受信シンボルを複数の位相でオーバー・サンプルする再サンプル部と、
各サンプル点における時系列(現在のシンボルと1つ前のシンボル)の位相誤差を求める位相誤差検出部と、
各サンプル点において検出された位相誤差に基づいて誤差信号を生成する誤差信号生成部と、
前記誤差信号に基づいてサンプル点のオフセット方向を検出して、受信シンボルのサンプル点のオフセット方向を制御するサンプル点制御部と、
を具備することを特徴とする無線通信装置である。
無線通信においては、送受信機間の発振器には周波数オフセットがあり、このために、受信機側において受信サンプル点が時間の経過とともにシフトしていく現象が観測され、サンプル点のSN劣化や、さらにはデータ復調の破綻といった問題を招来する。したがって、送受信機の周波数オフセットに追従するようにシンボル・タイミングを再生する仕組みが必須である。
本発明に係る無線通信装置では、受信シンボルを例えば2倍にオーバー・サンプルし、各サンプル点の時系列の位相誤差を測定基準として誤差信号を生成するとともに、各サンプル点におけるシンボルの回転方向を検出して、サンプルのオフセット方向を制御する。すなわち、位相変化量をメトリックとしてシンボルのサンプリング位置を特定するので、定包絡線変調においても有効である。
また、本発明に係る無線通信装置では、シンボルの回転が所定の角度量に達するタイミングで誤差信号をサンプリングすることで、シンボル・レートの2倍のサンプリング周波数を以ってシンボル・トラッキングを行なうことができる。誤差信号は周波数誤差に応じて拡大縮小するため、回転方向検出部からのサンプル・クロックのタイミングで誤差信号をサンプルすることにより、曲率に対して一定の割合でサンプルすることができ、判定精度を高めることができる。
ここで、受信シンボルを2乗する2乗処理部をさらに備え、前記再サンプル部は、シンボル・レートの2倍でオーバー・サンプルするようにしてもよい。例えばBPSK変調方式が採用される場合には2乗することで、シンボルの情報成分をキャンセルすることができる。また、QPSK変調方式ではシンボルを4乗すればよい。この場合、回転方向検出部で検出される位相変化量は、実際の周波数オフセットの2倍の量となる。
また、回転方向検出部は、サンプル点の位相空間上の象限及び閾値に応じてシンボルの回転方向を検出することができる。
本発明によれば、送受信機にそれぞれ搭載されている発振器の周波数に誤差がある通信環境下で、同期獲得したシンボル・タイミングを失わないようにシンボル・トラッキングを行ないながら好適に受信処理を行なうことができる、優れた無線通信装置及び無線通信方法を提供することができる。
また、本発明によれば、定包絡線変調に対しても適用可能で、且つ、シンボル・レートの高速化に対してAD変換器への負担が増加することなくシンボル・トラッキングを行なうことができる、優れた無線通信装置及び無線通信方法を提供することができる。
本発明に係る無線通信装置では、位相誤差情報をトラッキング情報に用いてシンボル・トラッキングを行なうので、定包絡線変調方式にも適用することが可能である。また、周波数回転方向を検出することにより、2倍のオーバー・サンプルでもデジタル的にトラッキングが可能であるから、システムの高速化に伴うシンボル・レートの高速化にも対応することができる。
本発明では、位相誤差情報を用いてシンボル・トラッキングを行なうので、定包絡線変調を適用したシステムに対しても適用することが可能である。また、周波数回転方向を検出することにより、2倍のオーバー・サンプリングでもデジタル的にトラッキングすることが可能である。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
図1には、本発明を適用可能な無線通信機の構成を模式的に示している。図示の無線通信機は、MAC(Media Access Control)層プロトコルの処理を行なうMAC処理部11と、PHY(物理)層及びベースバンド(BB)層プロトコルの処理を行なうPHY/BB処理部12と、デジタル送信信号をアナログ変換するDA変換器(DAC)13及びアナログ送信信号のRF処理を行なうRF送信処理部14からなる送信ブランチと、受信信号のRF処理を行なうRF受信処理部15及びアナログ受信信号をデジタル変換するAD変換器(ADC)16からなる受信ブランチを備え、アンテナ・スイッチ(SW)1を介してアンテナ19が送受信ブランチで共用されている。
図1に示したシステムでは、ローカル発振器としてVCO(Voltage Control Oscillator:電圧制御発振器)は使用せず、TCXO(Temperature Compensated Xllistal Oscillator:温度補償水晶発振器)を用いている。そして、PHY/BB処理部12におけるベースバンド処理においてオーバー・サンプリングを行ない、デジタル的にシンボル・トラッキングを行なう。図示のシステムでは、ローカル発振器の帰還制御は行なわず、回路構成は簡素であるが、AD変換のサンプリング周波数が十分高いことが前提となる。
また、図2には、本発明を適用可能な無線通信機の他の構成例を模式的に示している。図示の無線通信機は、MAC処理部11と、PHY/BB処理部12と、DA変換器(DAC)13及びRF送信処理部14からなる送信ブランチと、RF受信処理部15及びAD変換器(ADC)16からなる受信ブランチを備え、アンテナ・スイッチ(SW)1を介してアンテナ19が送受信ブランチで共用されている(同上)。
図2に示したシステムでは、ローカル発振器としてVCOを使用し、PHY/BB処理部によりVCOの動作が帰還制御される。この場合、AD変換器16及びDA変換器13のサンプリング周波数は要求されない代わりに、RF処理部とベースバンド回路のループが形成されるためトラッキングの制御がアナログ回路の特性の影響を受けるというトレードオフがある。また、VCOを制御するためのDA変換器20が別途必要になる。
以下の説明では、VCOを使用しない図1に示したシステム構成を前提として、説明する。
無線通信においては一般に、送受信機それぞれに搭載した発振器の間に周波数オフセットがあるため、受信機側では周波数オフセットを考慮し、受信信号のシンボル・サンプリング・トラッキング補正を行なう必要がある。
本実施形態では、無線通信装置は、受信シンボルを例えば2倍にオーバー・サンプルし、各サンプル点の時系列の位相誤差を測定基準として誤差信号を生成するとともに、各サンプル点におけるシンボルの回転方向を検出して、サンプルのオフセット方向を制御する。すなわち、位相変化量をメトリックとしてシンボルのサンプリング位置を特定するので、定包絡線変調においても有効である。
また、本実施形態では、シンボルの回転が所定の角度量に達するタイミングで誤差信号をサンプリングすることで、シンボル・レートの2倍のサンプリング周波数を以ってシンボル・トラッキングを行なうことができる。
図3には、シンボル・トラッキングを行なう回路構成を示している。ここでは、変調方式をπ/2移相BPSKとし、オーバー・サンプリングが2の場合を示している。
複素2乗処理部101は、シンボルを2乗することで、情報成分のキャンセルを行なっている。BPSKの場合にはシンボルを2乗し、QPSKの場合にはシンボルを4乗することで、情報成分をキャンセルすることができる。
再サンプル部102は、2乗処理後のシンボルを位相毎に振り分ける。本実施形態では2倍オーバー・サンプルなので、P0とP1の2つの位相に再サンプルしている。P0は復調信号の位相であり、P1はオーバー・サンプリングした位相である。図4には、2倍オーバー・サンプリングにおけるシンボルとサンプル・タイミングP0、P1の様子を示している。
P0及びP1の位相毎に設けられた位相誤差検出部103−0、103−1は、各サンプル点の時系列の位相誤差Δθを求める。すなわち、オーバー・サンプルしたそれぞれの位相P0及びP1において、現在のシンボルと1つ前のシンボルの位相誤差Δθを求め、キャリアの位相オフセットの抽出を行なう。本実施形態では、シンボルの移り変わりで生じる位相誤差(すなわち、コンスタレーションの広がり)に着目して、位相回転の微分量を求めることにより、シンボル内での位相オフセットを検出している。
各位相誤差検出部103−0及び103−1からの出力をLPF(Low Pass Filter)104−0及び104−1でそれぞれ帯域制限して、再サンプルされた位相P0とP1の角度差信号P0_Delta及びP1_Deltaとする。そして、これらの角度差信号P0_Delta及びP1_Deltaの差分をとって、誤差信号Errorを得る。すなわち、シンボルのサンプル点の時系列の位相誤差を測定基準(メトリック量)として誤差信号を生成する。
P0及びP1の位相毎に設けられた回転方向検出部105−0及び105−1は、それぞれの位相において、2乗されたシンボルの回転方向を検出する。本実施形態では、ある一定の角度量毎に+1又は−1のパルスを発生する回路を用いる。複素2乗処理部101で2乗の処理を行なっているので、位相変化量は実際の周波数オフセットの2倍の量となる。
サンプル部106は、P0又はP1のいずれかの位相の回転方向検出部105−0又は105−1から発生されたパルスを駆動クロックとして、2乗されたシンボルの位相回転が一定の角度量に達する毎に誤差信号(Error)の値のサンプリングを行なう。すなわち、シンボルの周波数誤差に応じた比率でシンボルの位相誤差のサンプリングを行なうことができ、後段のピーク検出部107での処理がより正確になる。
ピーク検出部107では、位相誤差信号の頂点を求める。ピーク検出部107の出力は、シンボルをオーバー・サンプルする位相P0又はP1のいずれをシンボル復調用のサンプル点とするかを選択する位相選択信号となる。位相誤差信号が頂点、すなわち、角度差信号P0_Delta及びP1_Deltaの変極点がシンボルの切り換わり点を示しており、P0からP1へのサンプル・タイミングの変更を行なうことで、シンボル・トラッキングを行なうことができる。
図5には、角度差信号P0_Delta及びP1_Deltaの様子を示している。同図では、一方の角度差信号P0_Deltaを復調サンプル・タイミングとしており、周波数オフセットにより位相P0がシンボルの端の方へ移動するため、角度誤差が大きくなり、角度差信号P0_Deltaの誤差変化量が増大することが分かる。一方、位相P1のサンプル点は角度誤差の大きいシンボルの端のところからシンボルの中心へサンプル・タイミングが移動するために、角度差信号P1_Deltaの変化量は徐々に小さくなってくることが分かる。
図6には、角度差信号P0_Delta及びP1_Deltaを差分して得られる誤差信号Errorと、回転方向検出部から供給されるサンプル・クロックの様子を示している。同図から分るように、誤差信号Errorは角度差信号P0_Deltaとp1_Deltaの増加量が入れ替わるタイミングで上に凸の山の頂上を示しており、このタイミングにおいて、P0からP1へのサンプルの切り替えを行なう。
また、誤差信号Errorは周波数誤差に応じて拡大縮小するため、図6に示したように、回転方向検出部105からのサンプル・クロックのタイミングで誤差信号Errorをサンプルすることにより、曲率に対して一定の割合でサンプルすることができ、頂上判定の精度を高めることができる。
続いて、回転方向検出部の仕組みについて詳解する。回転方向検出部では、シンボルの回転量に応じてパルスを生成している(前述)。図7A及び図7Bには、回転方向検出部が90度及び45度においてシンボルの回転を検出する構成をそれぞれ概念的に示している。図7Aに示すように、IQ位相空間上でシンボルがI軸並びにQ軸をまたぐ方向に応じて、回転方向検出部は、+1又は−1の値を出力する。したがって、回転方向検出部は90度単位での角度検出が可能である。また、図7Bでは、I軸及びQ軸の他に、さらにy=x及びy=−xの軸を追加することによって、回転方向検出部は45度単位での角度検出が可能である。
図8には、回転方向検出部105における出力値を後段の積分器108で積分した結果の一例を示している。回転方向は、最後に回転方向に応じた出力で終わるため、積分をすると図示のような出力になる。本実施形態では、これを誤差信号のサンプリング・クロックとし、積分値によって位相回転方向の検出を行なっている。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、DSSS方式の通信システムに適用した実施形態を中心に説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。スペクトラム拡散を行なわない通信システムに対しても、同様に本発明を適用することができる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1は、本発明を適用可能な無線通信機の構成を模式的に示した図である。 図2は、本発明を適用可能な無線通信機の他の構成例を模式的に示した図である。 図3は、シンボル・トラッキングを行なう回路構成を示した図である。 図4は、2倍オーバー・サンプリングにおけるシンボルとサンプル・タイミングP0、P1の様子を示した図である。 図5は、角度差信号P0_Delta及びP1_Deltaの様子を示した図である。 図6は、角度差信号P0_Delta及びP1_Deltaを差分して得られる誤差信号Errorと、回転方向検出部から供給されるサンプル・クロックの様子を示した図である。 図7Aは、回転方向検出部が90度においてシンボルの回転を検出する構成を概念的に示した図である。 図7Bは、回転方向検出部が45度においてシンボルの回転を検出する構成を概念的に示した図である。 図8は、回転方向検出部105における出力値を後段の積分器108で積分した結果の一例を示した図である。 図9は、受信信号のEyeパターンを示した図である。 図10は、シンボル・トラッキングを行なうための機能ブロックを示した図である。
符号の説明
11…MAC処理部
12…PHY/BB処理部
13、20…DA変換器
14…RF送信処理部
15…RF受信処理部
16…AD変換器
17…アンテナ・スイッチ(SW)
18…バンドパス・フィルタ(BPF)
19…アンテナ
101…複素2乗処理部
102…再サンプル部
103…位相誤差検出部
104…LPF
105…回転方向検出部
106…サンプル部
107…ピーク検出部
108…積分器

Claims (4)

  1. 同期獲得したシンボル・タイミングのトラッキングを行ないながら受信処理を行なう無線通信装置であって、
    シンボル・レートよりも高いサンプリング・レートを用いて受信シンボルを複数の位相でオーバー・サンプルする再サンプル部と、
    再サンプルされた各サンプル点における時系列の位相誤差を求める位相誤差検出部と、
    再サンプルされた各サンプル点において検出された位相誤差に基づいて誤差信号を生成する誤差信号生成部と、
    再サンプルされた各サンプル点におけるシンボルの回転方向を検出する回転方向検出部と、
    前記回転方向検出部においてシンボルの回転が所定の角度量に達するタイミングで前記誤差信号生成部から出力される誤差信号をサンプリングするサンプル点制御部と、
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  2. 受信シンボルを2乗する2乗処理部をさらに備え、
    前記再サンプル部は、シンボル・レートの2倍でオーバー・サンプルする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記回転方向検出部は、サンプル点の位相空間上の象限及び閾値に応じてシンボルの回転方向を検出する、
    ことを特徴とする請求項に記載の無線通信装置。
  4. 同期獲得したシンボル・タイミングのトラッキングを行ないながら受信処理を行なう無線通信方法であって、
    シンボル・レートよりも高いサンプリング・レートを用いて受信シンボルを複数の位相でオーバー・サンプルする再サンプリング・ステップと、
    再サンプルされた各サンプル点における時系列の位相誤差を求める位相誤差検出ステップと、
    再サンプルされた各サンプル点において検出された位相誤差に基づいて誤差信号を生成する誤差信号生成ステップと、
    再サンプルされた各サンプル点におけるシンボルの回転方向を検出する回転方向検出ステップと、
    前記回転方向検出ステップにおいてシンボルの回転が所定の角度量に達するタイミングで前記誤差信号生成ステップから出力される誤差信号をサンプリングするサンプル点制御ステップと、
    を有することを特徴とする無線通信方法。
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