JP3242287B2 - 無線通信システムおよび通信装置 - Google Patents

無線通信システムおよび通信装置

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    • H04L7/041Speed or phase control by synchronisation signals using special codes as synchronising signal
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線通信システムおよ
び通信装置に関し、更に詳しくは、複数の通信装置が、
制御局の生成する通信フレームに同期したタイミングで
周波数をホップする比較的低速の周波数ホッピング方式
無線通信システムおよび通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無線を用いた移動通信システムにおいて
は、不安定な無線区間伝送系を介して高品質の通信を行
う必要がある。不安定な無線区間での伝送品質を改善す
るための技術の一つとして「周波数拡散方式」がある。
周波数拡散方式には、「直接拡散方式」と「周波数ホッ
ピング方式」の2つの方式がある。このうち、周波数ホ
ッピング方式は、(a)遠近問題に強い、(b)周波数
ダイバシティが容易に構成できる等の利点があり、特に
陸上通信への応用が期待される。なお、この種の周波数
拡散方式に関しては、例えば、文献「スペクトラム拡散
通信システム」、横山光雄、科学技術出版社、1988
年に解説されており、周波数ホッピング方式に関して
は、この文献の第563頁〜第611頁に詳述されてい
る。
【0003】一般に、無線伝送路は、有線の伝送路に比
較して低品質であり、エラーがバースト的に起こる傾向
がある。従って、単に、BCH符号等の比較的容易に実
用化できるランダム誤り訂正符号を適用しただけでは、
効果的な誤り制御の実現は難しい。そこで、原理的に周
波数ダイバシティ効果を備えている周波数ホッピング方
式を用い、これにBCH符号等の誤り訂正符号を併用す
れば、効果的なバーストエラー対策の実現が期待され
る。しかしながら、周波数ホッピング方式で周波数ダイ
バシティ効果を得るためには、ホッピング間隔を許容バ
ーストエラーの長さより短くする必要がある。このよう
な理由から、従来の周波数ホッピング方式では、1シン
ボル時間内に複数回ホップする高速周波数ホッピング方
式、あるいは、低速周波数ホッピング方式のうちでも数
シンボルに1回程度ホップする方式が一般的であり、1
周波数の継続時間がシンボル周期の数倍以内の短い方式
がほとんどであった。しかしながら、これら従来の周波
数ホッピング方式では、高速伝送を行う場合、周波数を
高速に切り替え可能な比較的高価な周波数シンセサイザ
が必須の要素となっていた。
【0004】このような背景のもとで、ホッピング間隔
を数10〜100ミリ秒程度に長くとって、周波数ダイ
バシティ効果は小さくなるけれども、比較的安価なシン
セサイザを適用可能にした低速周波数ホッピング方式が
実用化されてきている。この方式は、フェージング周期
の比較的長く(数10ミリ秒程度以上といわれる)、ホ
ッピング間隔が長くても或る程度の周波数ダイバシティ
効果が得られる屋内無線伝送路の性質に着目したもの
で、主として屋内通信を指向した無線LANシステムに
応用される。
【0005】しかしながら、このようにホッピング間隔
を比較的長くした低速周波数ホッピング通信システムに
おいても、受信信号電力や搬送波の位相は、周波数切り
替え前後で不安定であり、その連続性が保証されない。
このため、フレーム長をホッピング周期以上にすること
は困難であり、通信形態としては、フレーム単位にデー
タの送信、受信を繰り返すバーストモードの通信に適用
するのが普通である。
【0006】この場合、プリアンブル等のオーバヘッド
部分がフレーム効率に及ぼす影響が大きいため、変調方
式としては、通信フレームのプリアンブル長が短くて済
む変調方式、例えば、等振幅変調方式であって同期検波
が不要な周波数変調方式が一般的である。変調方式とし
て、周波数効率が高く、高速伝送が可能な多値直交振幅
変調方式を適用しようとすると、変調波の振幅成分を有
効に取り出すために自動利得制御(AGC)回路が必要
となる。また、同期検波を行うために搬送波の再生回路
が必須となる。この搬送波再生のためには、各通信フレ
ームのプリアンブル部に、受信電力の測定や搬送波再生
のための領域を用意しておく必要があり、プリアンブル
長の増加を伴う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、低速周波数ホ
ッピング方式の通信システムにおいては、フレーム長を
ホッピング周期以上にすることは困難であり、連続通信
よりもバースト通信に適している。また、バースト通信
に用いる通信フレームには、その先頭部分にプリアンブ
ル領域が設けてあり、各受信装置は、このプリアンブル
部分からの受信情報に基づいて、受信機の利得制御、搬
送波再生、タイミング抽出等、プリアンブル部に続くデ
ータ領域の信号復調に必要な各種回路の特定調整および
同期作業を行っている。上記プリアンブル領域の長さ
は、データ領域における信号の変調方式そのものには依
存しない。
【0008】一方、限られた周波数帯域で高速の通信を
行うための変調方式としては、多値変調方式が有効であ
る。多値変調方式によれば、単位時間内に送信可能なビ
ット数が増加するため、通信フレームの構成ビット数が
同一であれば、他の変調方式に比較して、フレーム長
(時間)を短くできる。しかしながら、多値変調方式を
用いると、「信号対雑音比」対「ビット誤り率」特性が
悪化し、マルチパスや雑音源に対する干渉耐性も弱くな
るという問題がある。また、フレーム長を長くすると、
一般に、フレーム誤り率が増加する。このため、多値変
調を用いてもフレーム誤り率を一定にしたまま、フレー
ムのビット数を大幅に増加させることは困難である。従
って、短いフレームを細切れに使って通信を行う必要が
ある。
【0009】以上の理由から、情報転送に多値変調を用
いることによってフレーム内の情報転送領域は短くなる
が、変調方式を問わないプリアンブルは短くならないた
め、フレーム長に示す情報転送領域の割合が低く、フレ
ーム効率が改善されない。従って、低速周波数ホッピン
グ通信システムに多値変調を用いても、その周波数効率
の高さを十分に生かすことができなかった。
【0010】多値変調の代表例として、例えば、16値
直交振幅変調方式に関して、文献、電子情報通信学会技
術研究報告「陸上移動通信用16QAM変復調装置の開
発とその特性」、RCS88ー62、1989年1月に
よると、16kシンボル/秒の伝送速度でAGCの時定
数を10ミリ秒以下にした場合、変調による振幅の変動
まで補償されてしまうことが報告されている。このこと
から、AGCの時定数は、160シンボル以上の長さに
設定する必要がある。
【0011】従来のAGCでは、クローズドループを用
いて最適信号レベルに収束させる方式が採用されるた
め、AGC動作のためには、プリアンブル長を上述した
160シンボルより十分に長い値、例えば、数100シ
ンボルから1000シンボル程度の長さにする必要があ
る。一方、典型的なバースト通信に用いられる通信フレ
ームの最大フレーム長について考えてみると、例えば、
バースト通信の代表例であるイーサネットのパケットの
場合、その最大データ長は約1500バイトであり、こ
のデータを16値直交振幅変調した場合には、そのパケ
ットサイズは約3000シンボルとなる。このデータの
先頭部に、例えば500〜1000シンボルのプリアン
ブルを付加したと仮定すると、そのフレーム効率は75
〜86パーセントとなるが、実際には、搬送波再生、タ
イミング抽出、等化トレーニング等に要する補助的なビ
ットをプリアンブル部に加える必要があるため、フレー
ム効率は上記数値よりも更に低下する。従って、バース
ト通信において多値変調方式を適用する場合、プリアン
ブルを如何に短くするかが、帯域の有効利用のための鍵
となる。
【0012】多値変調方式の代表例である16値以上の
直交振幅変調方式では、同期検波が必須となる。この同
期検波のためには、受信信号からの搬送波再生やタイミ
ング抽出を高い精度で行う必要がある。従来、この種の
同期検波復調器の構成として、例えば、文献「移動通信
の基礎」(奥村善久、他、電子情報通信学会編)、19
86年の154頁に解説されている。また、タイミング
信号の抽出に関しては、同文献の115頁に解説されて
いる。上記文献に示された同期検波復調器の構成によれ
ば、搬送波の再生動作とタイミング信号の抽出動作は同
時に行われており、タイミング信号としては、通常、
「10101010……」の信号パターンを使用することが示さ
れている。しかしながら、上記従来方式によれば、例え
ば、受信搬送波と局部発振波との周波数差、位相差の初
期値、あるいはタイミング抽出回路の初期状態によって
再生搬送波や抽出タイミングクロックの収束動作が変化
する。上記収束状況は、解析的に求めることが困難なた
め、同期検波復調器が或るプリアンブル長において確実
且つ高精度で収束することを保証することは困難であ
る。
【0013】本発明の目的は、通信フレームの情報転送
領域からの信号受信に先立って受信回路が行なう前処理
動作を迅速化できる無線通信システムおよび装置を提供
することにある。本発明の他の目的は、プリアンブル領
域と情報転送領域とからなる通信フレームによって通信
を行う通信システムにおいて、各通信装置の受信回路が
各プリアンブル領域で行うAGC動作、搬送波同期およ
びクロック同期を高速に行えるように通信システムおよ
び通信装置を提供することにある。本発明の他の目的
は、送信側装置が生成した通信フレームに同期して受信
動作を行うために、受信側装置の受信回路が各通信フレ
ームのプリアンブル領域で実行するAGC動作、受信搬
送波同期および受信シンボルタイミングの抽出等の前処
理の高速化を可能にした特に低速周波数ホッピングに適
した通信システムおよび通信装置を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、多値直交変調方式を用いた低
速周波数ホッピング通信システムに好適で、受信側装置
でのAGC動作、搬送波の再生およびシンボルタイミン
グ信号の抽出を高速化可能にしたプリアンブル形式の通
信フレームを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、複数の通信装置が、互いに同期して所
定のホッピングパターンで送受信周波数を変化させ、送
信側となる通信装置が、通信フレームのプリアンブル領
域でタイミング信号によって搬送波を所定期間変調した
後、情報転送領域で送信情報信号に応じて上記搬送波を
直交振幅変調し、受信側となる通信装置が、受信フレー
ムのプリアンブル領域からの受信信号によって受信準備
を行った後、情報転送領域で受信した直交振幅変調信号
から情報信号を復調するようにした周波数ホッピング方
式の無線通信システムにおいて、送信側の通信装置が、
通信フレームのプリアンブル領域の第1期間中に、受信
側装置における受信回路のAGC制御および受信周波数
同期のための搬送波を送信し、上記プリアンブル領域の
第2期間中に搬送波をシンボルタイミング信号で変調し
て送信した後、上記通信フレームの情報転送領域で送信
情報を送信し、受信側の通信装置が、上記搬送波送信フ
ィールドからの信号受信期間中に受信増幅器のAGC動
作と受信周波数の同期を完了させ、上記タイミング信号
変調フィールドからの信号受信期間中にシンボルタイミ
ングの抽出を行い、上記シンボルタイミングに同期して
発生させたクロック信号に基づいて、上記情報転領域に
おける情報信号の受信動作を行うようにしたことを特徴
とする。上記周波数のホッピングは、例えば、制御局と
なる1つの通信装置が同期フレームを生成し、各通信装
置がこれを基準にホッピングのタイミングを合わせるよ
うにする。
【0015】本発明による無線通信装置は、アンテナか
らの受信信号を増幅する受信増幅器の利得を各通信フレ
ームのプリアンブル領域の第1部分において検出された
受信信号の電力に応じて自動的に制御するための自動利
得制御(AGC)回路と、上記受信増幅器からの出力信
号と局部周波数とを入力とする周波数混合回路と、上記
周波数混合回路から出力される各通信フレームのプリア
ンブル領域の第2部分の信号から搬送波の周波数と位相
を検出し、上記局部周波数を該搬送波に同期させるため
の搬送波同期回路と、上記周波数混合回路から出力され
る各通信フレームのプリアンブル領域の第3部分の信号
からシンボルタイミング信号を抽出するためのタイミン
グ抽出回路と、上記周波数混合回路から出力される各通
信フレームの情報転送領域の信号を上記タイミング抽出
回路から出力されたタイミング信号に同期して復調する
ための信号復調回路とからなることを特徴とする。
【0016】なお、各通信フレームのプリアンブル領域
で、AGC制御のための信号区間と受信周波数同期のた
めの信号区間は、フレームフォーマット上で予め第1部
分と第2部分に明確に区分されていてもよいし、これら
の区間に同一の信号、例えば、無変調の搬送波を連続的
に送信しておき、受信側装置が、同一フィールドからの
受信信号に基づいて、AGC動作と周波数同期とを時系
列的に行うようにしてもよい。上記プリアンブル領域の
第3部分では、例えば、シンボル時間毎に位相を変化さ
せる形式でシンボルタイミングを送信しておき、受信側
装置が、搬送波の位相変化を検出して、シンボルタイミ
ング信号を抽出ようにする。また、情報転送領域では、
例えば、16値以上の多値直交変調方式で送信情報を送
出する。
【0017】
【作用】特に、屋内の無線通信システムにおいては、例
えば、文献アイ・シー・シー’91、1.1、「スタテ
ィスティクス オブ ショート タイム バリエーショ
ンズ オブ インドア レイディオ プロパゲーショ
ン」(「Statistics ofShort Time Variations of Indo
or Radio Propagation」ICC’91、1.1)による
と、フェージングの最大ドップラ周波数はせいぜい数1
0ヘルツ程度であるから、フェージングの変動周期は数
10ミリ秒以上となる。このような環境では、バースト
長(フレーム長)が数ミリ秒程度の短いものであれば、
各バースト内での振幅および位相の変動はほとんど無視
できる。
【0018】本発明は、各通信フレームの先頭にあるプ
リアンブル領域で高速にAGCをかけ、プリアンブル領
域での利得調整後は受信増幅器の利得を固定したまま、
情報転送領域での送信情報の受信処理を行うようにして
いる。この場合、情報転送領域内での振幅および位相の
変動はほとんど無視できるため、固定利得で受信動作し
ても送信情報の受信に支障はない。また、プリアンブル
領域をAGCおよび搬送波再生用の第1フィールドと、
タイミング信号抽出用の第2フィールドとに分け、第1
フィールドでは、例えば、無変調の搬送波を送信するこ
とにより、受信側でのAGCに必要な受信電力の検出と
PLLの搬送周波数への引き込みを高速化し、PLLに
より搬送波が再生された後で、上記第2フィールドでタ
イミング信号が受信されるようにすることによって、検
波後のベースバンド信号からI、Q成分を完全に分離し
た形で取り出せるようにしている。第2フィールドに
は、直交振幅変調の1方の成分、例えばI成分だけにタ
イミング信号パタンを乗せたものを送信しておくことに
よって、同期動作の最初から最大感度でタイミング信号
ベースバンドを受信可能にできる。
【0019】本発明によれば、受信部が、受信信号電
力、受信搬送波の周波数および位相、受信シンボルのタ
イミングを定期的に高速に推定できるため、通信フレー
ムが長い場合でもフレーム誤り率を小さくでき、デジタ
ル処理が容易な比較的安価なAGCを適用可能である。
【0020】
【実施例】図1は、本発明による低速周波数ホッピング
方式の通信システムを構成する通信装置の1実施例を示
すブロック図、図2は、上記通信システムに適用される
通信フレームの構造の1実施例を示す。1つの通信フレ
ームは、プリアンブル領域741と情報転送領域742
との2つの領域から構成され、上記プリアンブル領域7
41は、ランプフィールド701、受信電力測定フィー
ルド702、搬送波再生フィールド703およびタイミ
ング抽出フィールド704の4つのフィールドから成り
立っている。また、情報転送領域742は、ユニークワ
ードフィールド705、送信局IDフィールド706、
制御局フラグフィールド707および情報転送フィール
ド708の4つのフィールドから成り立っている。本実
施例において、上記各フィールドは固定長とする。な
お、受信電力測定フィールド702と搬送波再生フィー
ルド703は、これらのフィールドで送信される信号次
第では、一つのフィールドにまとめられていてもよい。
各通信装置は、上記通信フレームのフレーム周期と同
一、またはこれよりも長い周期で送信周波数(搬送周波
数)および受信周波数のホッピング動作を行う(低周波
数ホッピング)。
【0021】先ず、通信装置1の受信動作について説明
する。送受信アンテナ101によって受信された変調信
号は、送受信切替スイッチ102を経由してバンドパス
フィルタ117に供給される。キャリアレベル検出回路
119は、バンドパスフィルタ117から出力された各
受信フレームのプリアンブル領域741にある受信電力
測定フィールド702の受信信号の立ち上がりを検出
(キャリアセンス)すると、これを自動利得制御回路1
04とマイクロプロセッサ113に通知する。上記通知
を受けた自動利得制御回路104は、バンドパスフィル
タ117によって帯域制限された受信電力測定フィール
ド信号の大きさから、受信信号の電力を測定し、利得を
制御する。自動利得制御は、マイクロプロセッサ113
からの制御信号(図示省略)によって、受信電力測定フ
ィールド702に相当する限られた期間内に完了し、そ
の後は、固定された利得で受信信号を増幅して、最適な
振幅をもつ受信信号を後段回路に供給する。
【0022】自動利得制御回路104から出力された受
信信号は、周波数混合器103と123に入力される。
周波数混合器103には、受信変調信号の中心周波数に
ほぼ等しい発振周波数を持つシンセサイザ111の出力
が入力され、また、周波数混合器123には、シンセサ
イザ111の出力をπ/2位相器121に通すことによ
ってπ/2だけ位相を進めたものが入力されている。な
お、上記シンセサイザもマイクロプロセッサ113によ
って制御されているが、図面の簡単化のために、制御信
号は図示されていない。周波数混合器103、123
は、それぞれ自動利得制御回路104から出力された受
信信号と上記入力周波数とを混合する。混合出力は、ロ
ーパスフィルタ124によってI成分のベースバンド信
号が、また、ローパスフィルタ125によってQ成分の
ベースバンド信号がそれぞれ抽出され、これらのI、Q
成分は復調器120に入力される。
【0023】マイクロプロセッサ113は、キャリアレ
ベル検出回路119からのキャリアセンス通知の受信時
刻から受信電力測定フィールド702の長さに相当する
時間が経過した時点で、搬送波周波数/位相推定回路1
05に動作の開始を指示し、更に、搬送波再生フィール
ド703の長さに相当する時間が経過した時点で、シン
ボルタイミング抽出回路106に動作の開始を指示す
る。
【0024】マイクロプロセッサ113から動作開始指
示を受けた搬送波周波数/位相推定回路105は、ロー
パスフィルタ124、125から出力される搬送波再生
フィールド703のベースバンド信号から、受信搬送波
の周波数と、シンセサイザ111出力との位相差を検出
し、この差が「0」になるようにシンセサイザ111を
制御する。また、マイクロプロセッサ113からの動作
開始指示を受けたシンボルタイミング抽出回路106
は、何れかの周波数混合器(この例では、周波数混合器
123)から出力されるタイミング抽出フィールド70
4のベースバンド信号から、受信シンボルの境界を検出
し、そのタイミングを復調器120とマイクロプロセッ
サ113に供給する。
【0025】復調器120は、上記シンボルタイミング
に従って、情報転送領域742の各フィールド704〜
708のベースバンド信号から「1」又は「0」のディ
ジタル復調信号を取り出し、マイクロプロセッサ113
に出力する。マイクロプロセッサ113は、抽出された
シンボルタイミングに従って、上記復調された受信ディ
ジタル信号を読み込み、メモリー114に蓄積する。メ
モリ114に蓄積された受信データは、必要に応じて二
次記憶装置115にセーブされる。
【0026】次に、通信装置1の送信動作について説明
する。マイクロプロッセサ113は、メモリー114ま
たは二次記憶装置115から読み出したデータを、送信
クロック生成回路110によって生成された送信クロッ
クに従って、グレイ符号化回路109に転送する。グレ
イ符号化回路109は、マイクロプロッセサ113から
受け取ったデータ値をグレイ符号化する。グレイ符号化
回路109の出力信号は、直交振幅変調器108はに入
力され、直交振幅変調ベースバンド信号が生成される。
直交振幅変調ベースバンド信号のうち、I成分が周波数
混合器127に、Q成分は周波数混合器107に入力さ
れる。
【0027】周波数混合器107は、上記ベースバンド
信号とシンセサイザ111の出力を混合する。また、周
波数混合器127は、上記ベースバンド信号と、シンセ
サイザ111の出力をπ/2位相器121によってπ/
2だけ位相を進めた出力とを混合する。これによって、
シンセサイザ111の発振周波数に等しい中心周波数を
もつ直交振幅変調信号のI成分とQ成分とが生成され
る。これらのI成分とQ成分は、加算器122によって
加算されて直交振幅変調信号となった後、バンドバスフ
ィルタ118と送受信切替スイッチ102を経て、送受
信アンテナ101から無線信号として送信される。
【0028】PN符号発生器112は、送信時あるいは
受信時を問わず、マイクロプロセッサ113の指示に応
答して、疑似ランダム符号に従う周波数ホッピングパタ
ーンを生成し、シンセサイザ111の発振周波数をホッ
プさせる。制御局となる通信装置と、被制御局となる通
信装置は、予め共通の周波数ホッピングパターンが与え
られており、互いに同期して周波数をホッピングするこ
とにより、同一周波数で送受信動作を行うなお、上記通
信装置において、オペレータは、入力装置(コンソー
ル)116から通信の開始や停止、周波数ホッピングパ
ターンの変更等の制御指令を与えることができる。
【0029】次に、図1に示した通信装置を2台を用
い、一方を制御局(A)、他方を被制御局(B)として
対向通信を行う場合の動作を通して、図2に示した通信
フレームの構造について説明する。制御局(A)となる
通信装置は、予め設定された周波数ホッピングパターン
に従ってシンセサイザ111の周波数を切り替えた後、
プリアンブル領域741を構成するランプフィールド7
01、受信電力測定フィールド702、搬送波再生フィ
ールド703、およびタイミング抽出フィールド704
の内容を順次に送信する。また、上記プリアンブル領域
741に続く情報転送領域742の先頭であることを示
すユニークワードフィールド705の内容を送信した
後、送信局IDフィールド706に自装置(A)の装置
IDを送信し、次いで、制御局フラグフィールド707
に自装置が制御局であることを示す情報、例えば「1」
を送信し、最後に、情報転送フィールド708に相手通
信装置(B)への送信データを送信する。制御局(A)
は、上記情報転送領域742における情報の送信動作を
終了すると、予め設定された周波数ホッピングパターン
に従って、シンセサイザ111を新たな周波数に切り替
え、次の1フレーム期間は受信動作を行う。
【0030】受信動作において、制御局(A)は、被制
御局(B)となる通信装置が送信したプリアンブル領域
741を受信して、自動利得制御、搬送波再生、タイミ
ング抽出を行う。更に、情報転送領域742の先頭部分
で、ユニークワードフィールド705を検出することに
よって情報転送領域の始まりを認識する。次に、送信局
IDフィールド706と制御局フラグフィールド707
を受信し、該受信フレームが被制御局(B)が送信した
ものであることを認識する。情報転送フィールド708
の内容を受信すると、予め設定された周波数ホッピング
パターンに従って、シンセサイザ111を新たな周波数
に切り替え、上記動作を繰り返す。
【0031】被制御局(B)となる通信装置は、制御局
(A)が使用する複数のホッピング周波数のうちの1つ
であって予め決められた「待ち受け用周波数」にシンセ
サイザ111の周波数を設定して受信動作を行う。上記
待ち受け用周波数が、制御局が設定した周波数と一致す
ると、制御局が送信したプリアンブル領域741が受信
され、上述した自動利得制御、搬送波再生およびタイミ
ング抽出の動作が行なわれる。更に、ユニークワードフ
ィールド705の検出によって情報転送領域742の開
始が識別でき、送信局IDフィールド706と制御局フ
ラグフィールド707の受信によって、該受信フレーム
が制御局から送信されたものであることが判る。最後
に、情報転送フィールド708の内容を受信すると、予
め設定された周波数ホッピングパターンに従って、シン
セサイザ111を新たな周波数に切り替え、次のフレー
ムで送信動作を行う。
【0032】送信動作においては、先ず、プリアンブル
領域741を構成するランプフィールド701、受信電
力測定フィールド702、搬送波再生フィールド703
およびタイミング抽出フィールド704の内容を順次に
送信し、次に、情報転送領域742の先頭を示すユニー
クワードフィールド705を送信する。更に、送信局I
Dフィールド706に自装置の装置IDを送信し、制御
局フラグフィールド707に自装置が被制御局(B)で
あることを示す情報、例えば「0」を送信した後、情報
転送フィールドに708に相手通信装置への送信データ
を送信する。情報転送領域742の内容について送信動
作を終了すると、予め設定された周波数ホッピングパタ
ーンに従って、シンセサイザ111を新たな周波数に切
り替え、上記動作を繰り返す。
【0033】図3は、上記通信フレームのプリアンブル
領域741における信号の1例を示す。プリアンブル領
域741は、送信立ち上がり時の包絡線変化による送信
スプリアスの増加を防ぐために、包絡線の変化を鈍らせ
るためのランプフィールド701と、無変調波から成る
受信電力測定フィールド702と、同じく無変調波から
成る搬送波再生フィールド703と、1シンボル毎に搬
送波の位相がπ変化するタイミング抽出フィールド70
4とから構成されている。
【0034】AGCのための受信電力測定フィールド7
02に、包絡線の大きさが一定である無変調波を用いる
ことにより、平均化の時間を短縮し、フィールド長を短
くすることができる。搬送波再生フィールド703も、
上記と同様に無変調波を用いることにより、再生搬送波
と受信波との位相差を±πの大きさまで曖昧さなしに検
出することが可能となる。また、タイミング抽出フィー
ルド704では、1シンボル毎に搬送波の位相をπずつ
変化させることによって、シンボル境界での位相変化を
最大とし、タイミングの位相ずれの大きさを最大の感度
で検出することができる。
【0035】図4は、図3に示した受信電力測定フィー
ルド702で行う受信電力の推定方法の1例を示す。無
変調波721を全波整流することによって、全波整流波
723が得られる。上記全波整流波723は、無変調波
721の半周期毎に同じ波形を繰り返すため、無変調波
721の半周期722、又は、その整数倍の時間に亘っ
て積分すると、平均振幅724に比例した積分値が得ら
れる。積分区間722は、区間の長さが半サイクルの整
数倍に一致すれば積分開始点の位相に依存しないため、
タイミング抽出を行う前であっても、正確な受信電力値
を搬送波の半サイクル時間で測定することができる。
【0036】図6は、図4に示したの測定方法を実施す
るための受信電力測定回路の1例を示す。信号線733
には、図3に示した受信電力測定フィールド702を構
成する無変調波が入力される。上記入力信号は、全波整
流器730によって全波整流された後、積分器731に
よって積分される。パルス発生器737から搬送波の半
サイクルの整数倍毎に発生するパルス信号は、積分器7
31とラッチ732に供給され、積分時間毎に積分器7
31をクリアすると共に、クリア直前の積分値をラッチ
732に保持する。これによって、上記ラッチ732か
ら出力線733に上記入力信号の振幅に比例した積分値
が出力される。
【0037】今、AGCによって10%の振幅精度で利
得調整しようとすると、受信信号入力733に含まれる
雑音を白色ガウス雑音と仮定して、この調整範囲から逸
脱する確率を1%以内に納めるためには、上記ラッチ出
力734に含まれる雑音振幅をrmsで10/3=3.
3%以内に収める必要がある。一般に、16QAMを用
いてビット誤り率1Eー6程度の通信を行う場合、静特
性において、20dB程度のS/Nが要求される。この
場合、rmsで信号振幅の10%程度の雑音成分が信号
に含まれる。従って、雑音成分を振幅で1/3、すなわ
ち、電力で1/9にする必要がある。よって、パルス発
生器737の発生するパルス間隔を搬送波の半周期の9
倍以上とすれば、逸脱確率1%以内で、10%の振幅精
度で利得調整が可能となり、本実施例によれば、最低、
搬送波周期の4.5倍の時間があれば、10%の精度で
受信信号の振幅を測定することが可能となる。また、例
えば、30%の振幅精度で利得調整すれば良い場合に
は、ラッチ出力734に含まれる雑音振幅をrmsで3
0/3=10%以内に収めればよく、搬送波の半周期の
時間で受信信号振幅を測定することが可能である。
【0038】図5は、図3の受信電力測定フィールド7
02を用いた受信電力推定方法の他の実施例を示す。無
変調波721を乗算器によって2乗すると、二乗波72
5が得られる。二乗波725は、無変調波721の半周
期の時間で同じ波形を繰り返すから、これを無変調波7
21の半周期722、またはその整数倍の時間に亘って
積分すると、平均電力726の値に比例した量が得られ
る。積分区間722は、区間の長さが半サイクルの整数
倍に一致すれば、積分開始点の位相に依存しない。従っ
て、タイミング抽出を行う前でも、搬送波の半サイクル
時間で正確な受信電力値を測定することができる。
【0039】図7は、図5の測定方法を実現するための
受信電力測定回路の1例を示す。受信電力測定フィール
ド702を構成する無変調波は、信号線733を介して
乗算器738に入力され、2乗された後、積分器731
によって積分される。パルス発生器737は、搬送波の
半サイクルの整数倍毎にパルス信号を発生し、これらの
パルスは上記積分器731とラッチ732に供給され、
これによって、積分器731が積分時間毎にクリアさ
れ、クリア直前の積分値がラッチ732に保持され、出
力線734に受信信号入力733の電力に比例した値が
卯力される。
【0040】図4、図6の実施例で説明したのと同様
に、搬送波周期の4.5倍の時間があれば、測定受信振
幅の雑音成分は10%であるから、受信電力を1%の精
度で測定することが可能である。また、搬送波周期の
0.5倍の時間があれば、測定受信振幅の雑音成分は3
0%であるから、受信電力を9%の精度で測定すること
が可能である。
【0041】図8は、受信電力測定フィールド702を
用いた受信電力推定方法の更に他の実施例を示す。無変
調波740の絶対値をとり、その値を搬送波周波数の4
倍のサンプル周波数でサンプリングすると、サンプル時
間間隔741は、搬送波周期の1/4となる。これらの
サンプル点のうち、互いに隣合う2つのサンプル点のう
ちでサンプル値の大きい方をサンプル点742、サンプ
ル値の小さい方をサンプル点743とし、サンプル点7
42とサンプル点743の間にあるゼロクロス点745
と大きいサンプル点742との間の位相差をx(π/4
≦x≦π/2)とすると、サンプル点742のサンプル
値は、Asin(x)となり、また、サンプル点743
の値は、|Asin(x±π/2)|=Acos(x)
となる。ここで、Aは無変調波740の振幅を示す。
【0042】今、y=Asin(x)+Acos(x)
/2という量を考えると、y=A×(√5)/2sin
(x+α)(但し、tan(α)=1/2)となる。こ
こで、π/4≦x≦π/2であるから、A≦y≦1.1
18A(最小値はx=π/2の時、最大値はx≒0.3
524πの時)となる。即ち、無変調波の全波整流出力
を搬送波周波数の4倍周波数でオーバサンプリングして
得られる互いに連続した任意の2サンプル点のうち、小
さい方のサンプル値を1/2倍して大きい方のサンプル
値に加えるだけで、無変調波の振幅を最大誤差1.11
8倍で測定することが可能となる。振幅で1.118倍
は、約0.97dBに相当するから、本実施例によれ
ば、無変調波740の電力を約0.97dBの精度で推
定可能となる。また、本実施例で示した計算は、比較
器、加算器、ビットシフトからなる回路で簡単にデジタ
ル処理できるため、特に、デジタルAGCの電力推定部
分に適したものとなる。
【0043】図9は、図8に示した測定方法を実現する
ための受信電力測定回路の1例を示す。入力線733に
は、図3に示した受信電力測定フィールド702を構成
する無変調波が入力される。上記入力信号は、全波整流
器730によって全波整流され、アナログ/デジタル変
換器750に入力される。パルス発生器751から搬送
波の1/4サイクル毎にパルスを発生させ、これをアナ
ログ/デジタル変換器750とラッチ752にクロック
として供給する。これらのパルス信号の立ち上がりに同
期して、アナログ/デジタル変換器750によって全波
整流器730の出力がサンプルされ、ラッチ752によ
ってアナログ/デジタル変換器750の1サンプル前の
出力が保持される。即ち、アナログ/デジタル変換器7
50とラッチ752によって、全波整流器730から出
力された連続する2つのサンプル値が保持される。
【0044】これらの2つのサンプル値は、比較器75
4によって比較される。アナログ/デジタル変換器75
0の出力の方が大きい場合は、セレクタ759によって
アナログ/デジタル変換器750出力の1倍入力(セレ
クタ759の1入力)が選択され、また、セレクタ76
0によってラッチ752出力の1/2倍入力(セレクタ
760の1入力)が選択され、これらを加算器756に
よって加算した値がラッチ758に入力される。また、
ラッチ752出力の方が大きい場合には、セレクタ75
9によってアナログ/デジタル変換器750出力の1/
2倍入力(セレクタ759の0入力)が選択され、ま
た、セレクタ760によってラッチ752出力の1倍入
力(セレクタ760の0入力)が選択されて、これらを
加算器756によって加算した値がラッチ758に入力
される。
【0045】上記ラッチ758は、パルス発生器751
からの出力パルスを1/2分周器757で1/2分周し
て得たパルス信号をクロックとして、加算器756の出
力をラッチする。ラッチ758によるデータ保持は、ア
ナログ/デジタル変換器750の2サンプル毎に行われ
るため、2サンプル毎に算出された受信無変調波振幅に
比例した値が上記ラッチから出力線734に出力され
る。
【0046】図10は、AGC回路104の1実施例を
示す回路構成図である。図3の受信電力測定フィールド
702を構成する無変調波は、入力信号線817からA
GCアンプ800に入力され、該アンプ出力は、受信電
力推定回路801に入力されると共に、AGC出力信号
として信号線818に出力される。受信電力推定回路8
01には、例えば、図6、図7および図9で説明した回
路構成のものを適用できる。
【0047】AGC動作の開始は、カウンタ停止信号線
815を「0」、リセット信号線816を「1」とする
ことにより指定される。これら2つの信号によって、5
進カウンタ803のカウント値が「0」にリセットさ
れ、デコーダ805は0出力のみが「1」となる。上記
デコーダ805の0出力は、DーFF806のセット入
力とDーFF807〜809のリセット入力に接続され
ているため、DーFF806のQ出力だけが「1」にセ
ットされ、その他のDーFF807〜809のQ出力は
「0」にリセットされる。この結果、デジタル/アナロ
グ変換器(DAC)814の入力は、MSBであるビッ
ト0のみが「1」となって、DAC入力は「8H」に設
定される。この時、出力はフルスケールの半分となり、
AGCアンプ800の利得は、制御範囲のほぼ中央付近
に設定される。AGCアンプ800の出力電力は、受信
電力推定回路801によって測定され、その結果が比較
器804のA入力に供給される。比較器804は、上記
受信電力推定値をB入力に供給された閾値802と比較
し、受信電力推定値が該閾値よりも小さい場合は
「1」、大きい場合は「0」を出力する。
【0048】次に、リセット入力816を「0」にする
と、5進カウンタ803は、クロック819の立ち上が
りのタイミングで「0」から順次「1」、「2」、
「3」、「4」とカウントアップを始める。上記クロッ
ク819の周期は、5進カウンタ803の値の変化が、
デコーダ805からDーFF806〜809、論理和8
10〜812、デジタル/アナログ変換器814、AG
Cアンプ800、受信電力推定801、比較器804を
介してDーFF806〜809に達するまでに要する時
間よりも長くなるように設定されている。
【0049】最初のクロック819の立ち上がりで、5
進カウンタの値は「1」となるため、DーFF806の
クロック入力Tが「1」となって、比較器804の出力
値をラッチする。比較器804の出力は、AGCアンプ
800の出力が閾値802よりも大きければ「0」、小
さければ「1」であるから、現在設定されているAGC
アンプ利得値8Hが大き過ぎる場合、すなわち、適性利
得が「0H」〜「8H」の場合はビット0を「0」に設
定し、小さ過ぎる場合、すなわち、適性利得が「8H」
〜「FH」の場合にはビット0を「1」に設定する。こ
の時、デジタル/アナログ変換器814の入力のビット
1は、論理和810によって「1」に設定されているた
め、デジタル/アナログ変換器814の入力値は、Dー
FF806の値によって「CH」又は「4H」となり、
その出力はフルスケールの3/4又は1/4となる。同
様の動作を5進カウンタ805の値が「4」になるまで
繰り返すと、AGCアンプ800の出力値は、デジタル
/アナログ変換器814の量子化誤差範囲内で閾値80
2の値に収束する。
【0050】最後に、カウンタ停止信号815を「1」
にすると、5進カウンタ805の値は「4」に保持さ
れ、この時のデジタル/アナログ変換器814の入力値
は、最適利得値±1/2LSBとなり、AGC出力信号
818は、デジタル/アナログ変換器814の量子化誤
差範囲内で閾値802と一致する。
【0051】以上の動作において、例えば、AGCアン
プ800の利得の量子化ビット数を8ビット、AGCア
ンプ800のダイナミックレンジを80dBとした場
合、AGCの収束時間は次のようになる。AGCアンプ
利得設定ループは、利得設定ループの遅延時間(5進カ
ウンタ803の値の変化がデコーダ805からDーFF
806〜809、論理和810〜812、デジタル/ア
ナログ変換器814、AGCアンプ800、受信電力推
定801、比較器804を介してDーFF806〜80
9の入力に達するまでに要する時間)と搬送波周期の1
/2倍時間とのどちらか大きいほうの時間で動作させる
ことができるから、この時間の8倍の時間で、80/2
56=約0.3dBの精度でAGCを収束させることが
可能である。一般に、中間周波数における搬送波周期
は、シンボル周期の数分の1以下であるから、高速な素
子を用いて、上記ループ遅延時間を搬送波周期に比べて
十分小さくできれば、AGCを1シンボル時間程度の早
さで収束させることが可能となる。
【0052】図11は、搬送波再生フィールド703で
の受信信号から搬送波を再生するための回路部を示す。
ここに示した回路は、図1における周波数混合器10
3、123、LPF124、125、搬送周波数/位相
推定回路105、およびシンセサイザ111からなる回
路部である。図10に示したAGC回路によって、予め
決められた振幅になるようにAGC制御された搬送波生
成フィールド703の無変調波は、信号線830から周
波数混合器103、123に入力され、それぞれVCO
837からの局部発振出力と混合される。周波数混合器
103には、VCO837の出力そのものが供給され、
周波数混合器123には、VCO831の出力位相を位
相器121によってπ/2だけ進めたものが供給されて
おり、VCOからの発振周波数および位相が上記入力信
号線からの受信搬送波の周波数および位相と一致してい
れば、周波数混合器103、123から、それぞれQ成
分、I成分に対応する出力が得られる。これらの信号成
分は、それぞれプロセッサ113からのリセット信号8
47によって搬送波周期の整数倍毎に「0」にリセット
される積分器からなるローパスフィルタ124、125
を通すことによって、それぞれQ成分出力845とI成
分出力846となる。
【0053】105は、φ=arg(I,Qi)を計算
するための位相比較器である。信号線830からの入力
信号は無変調波であるから、これに含まれるI成分、Q
成分の大きさは一定である。従って、送信側でQ成分の
大きさが「0」となるように位相制御を行ったとする
と、位相比較器105の出力は、受信搬送波位相とVC
Oの発振位相とのずれ量に比例したものとなる。
【0054】初期動作において、ループフィルタ切替入
力844によって、セレクタ842と843にそれぞれ
入力Bを選択させる。この時、位相比較器105の出力
は、定数乗算器839において定数K1を乗算された
後、VCO837にフィードバックされるため、搬送波
再生回路全体で一次のPLLを構成することになる。
【0055】一次のPLLでは、VCOの自走周波数と
受信搬送波周波数に定常的な差が存在する場合は、VC
Oの発振位相と受信搬送波位相との間に上記周波数差に
比例した定常的な差が存在する。従って、セレクタ84
3のB入力に接続されている定数乗算器848で位相比
較器835の出力をK3倍し、これを積分器841で積
分する(K3=K1/積分時間)ことにより、VCO8
37と受信搬送波周波数との間の定常的な周波数差を求
めることができる。
【0056】積分器841は、上記積分動作の開始に先
立って、プロセッサからの積分器リセット指示信号84
9によって「0」にリセットされる。周波数差の値が求
まると、セレクタ842と843が、それぞれA入力を
選択するように切り替えられる。この場合、定数乗算器
839および840によって二次のループフィルタが構
成され、通常の二次のPLL動作が開始される。
【0057】図12は、無変調波の位相点をIQ平面上
に表した図であり、図13は、1シンボル毎に搬送波の
位相がπだけ変化する変調波の位相点をIQ平面上に表
した図である。これらの図において、位相点851と8
53は、受信波の取るべき位相点を示す。円周852
は、振幅Rの受信波の周波数および位相が、VCO83
7の周波数や位相と等しくない場合に位相点が取りうる
点の集合を示す。無変調波の取るべき位相点は唯一箇所
であるため、位相比較器は、最大±πラジアンまでの位
相差を曖昧さ無しに検出することができる。一方、1シ
ンボル毎に搬送波の位相がπだけ変化する変調波は、取
るべき位相点が2箇所存在するため、位相比較器は最大
±π/2ラジアンまでしか、曖昧さ無しに位相差を検出
することはできない。このように、無変調波を用いる
と、位相ずれの検出可能範囲が最も広くなり、引き込み
可能周波数範囲も最も広く取ることが可能となる。
【0058】図14は、通信フレームのタイミング抽出
フィールド704を処理するタイミング抽出回路106
の1実施例を示す。AGC回路104によって、所定の
振幅になるように増幅されたタイミング抽出フィールド
704の信号は、信号線860から3つの積分器86
1、873、863に入力される。各積分器は、VOC
868からほぼシンボル周波数で供給されるタイミング
信号によって、積分値が「0」にリセットされ、1シン
ボル時間毎に積分結果を出力する。第1の積分器861
は、第2の積分器873よりもπ/2位相だけ早くリセ
ットされ、第3の積分器863は、第2の積分器873
よりもπ/2位相だけ遅れてリセットされる。これら3
つの積分器の出力は、それぞれ絶対値計算回路871、
873、872によって絶対値に変換された後、位相比
較器865において位相比較される。
【0059】図15の(A)において、901、90
0、902は、それそれ絶対値計算回路871、87
3、872の出力を示し、(B)は上記位相比較器86
5の出力を示す。位相比較器の出力903は、絶対値計
算回路871の出力901から絶対値計算回路872の
出力902を引いたものである。比較器出力903は、
タイミング位相差が±π/2以内であれば線形となる
が、位相差が−π〜−π/2、及び、π/2〜πの場合
は、タイミング位相差が大きくなるほど出力が小さくな
り、特に、タイミング位相差が±πの場合には位相比較
器出力が0となる。そのため、PLLを用いてタイミン
グ抽出を行う場合、初期条件でタイミング位相差が±π
に近ければ、位相比較器出力のフィードバック量が小さ
く、応答時間が長くなってしまうため、長いタイミング
抽出フィールドが必要となる。
【0060】そこで、絶対値計算回路871の出力90
1と絶対値計算回路872の出力902の和904が、
常にA/2となることに注目する。すなわち、絶対値計
算回路874の出力900が、該絶対値計算回路871
の出力901と絶対値計算回路872の出力902の和
904よりも大きい場合は、位相比較器出力903の値
を用い、小さい場合には、位相比較器出力903のタイ
ミング位相差の絶対値がπ/2よりも大きい部分を折り
返すことによって得られる補正された位相比較器出力9
05の値を用いるようにすれば、−π〜πの全ての範囲
で線形な位相比較器出力を得ることが可能となり、短い
タイミング抽出フィールドでシンボルタイミングの抽出
が可能となる。
【0061】図14のタイミング抽出回路では、以上の
ようにして得られた位相比較器865の出力を定数乗算
器866で定数(K)倍した後、VCO868に戻すこ
とによってPLLのループを構成している。このように
して抽出されたタイミング信号は、信号線869からシ
ンボルタイミング信号として出力される。
【0062】図16は、本発明で適用される通信フレー
ムの他の実施例を示す。この例では、1つの通信フレー
ム中に、3つのプリアンブル領域950、952、95
4が存在し、各プリアンブル領域の後に情報転送領域9
51、953、955が続いている。この場合も、搬送
周波数のホッピングは、フレーム周期よりも長い周期で
行われる。一般に、無線伝送路の状態は時間と共に変化
しており、例えば、文献アイ・シー・シー '91、1.
1、「スタティスティクス オブ ショート タイム
バリエーションズ オブ インドア レイディオ プロ
パゲーション」 (「Statistics of Short Time Variations of Indoor
Radio Propagation」ICC’91、1.1)による
と、室内伝送路における変化の周期は、せいぜい数10
ミリ秒程度であるといわれている。従って、情報転送領
域951、953、955の長さを数ミリ秒以下とし、
プリアンブル領域で、AGC、搬送波再生、タイミング
抽出を定期的に行えば、長い通信フレームでも安定して
受信することが可能となる。
【0063】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、例えば、多値直交振幅変調方式を用いた低速
周波数ホッピング通信システムおいて、AGCを1シン
ボル時間程度で収束させることが可能であり、フレーム
効率の低下を最小限に抑えることができる。また、本発
明によれば、通信装置の受信部で、例えば、受信信号電
力、受信搬送波の周波数、受信搬送波の位相あるいは受
信シンボルタイミング等を定期的、且つ、高速に推定で
きるため、通信フレームが長い場合でも、フレーム誤り
率を小さくすることができる。また、無変調部分を用い
て受信信号電力の推定を行う場合、通信装置にデジタル
処理が容易な安価なAGCを搭載することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による低速周波数ホッピング方式通信シ
ステムを構成する通信装置の一実施例を示すブロック
図。
【図2】上記通信システムで使用される通信フレーム構
造の一実施例を示す図。
【図3】通信フレームのプリアンブルの信号波形の一例
を示す図。
【図4】受信電力推定方法の一実施例を説明するための
図。
【図5】受信電力推定方法の他の実施例を示す図。
【図6】受信電力推定回路801の一実施例を示す図。
【図7】受信電力推定回路801の他の実施例を示す
図。
【図8】受信電力推定方法の更に他の実施例を説明する
ための図。
【図9】受信電力推定回路801の更に他の実施例を示
す図。
【図10】AGC回路の一実施例を示す図。
【図11】シンセサイザ111の一実施例を示す図。
【図12】プリアンブル構造における無変調波部分の位
相点をI、Q平面上に表した図。
【図13】プリアンブル構造における1シンボル毎に搬
送波位相がπだけ変化する変調波の位相点をI、Q平面
上に表した図。
【図14】タイミング抽出回路106の一実施例を示す
図。
【図15】タイミング抽出回路106における絶対値計
算回路の出力と位相比較器の出力との関係を説明するた
めの波形図。
【図16】本発明に適用される通信フレーム構造の他の
実施例を示す図。
【符号の説明】
101:送受信空中線、102:送受信切り換えスイッ
チ 103、107、123、127、831、832:周
波数混合器、104:自動利得制御回路、105:搬送
波周波数/位相推定回路、106:シンボルタイミング
抽出回路、108:直交振幅変調器、109:グレイ符
号化回路、110:送信クロック生成回路、111:シ
ンセサイザ、112:PN符号発生器、113:マイク
ロプロセッサ、114:メモリー、115:二次記憶装
置、116:コンソール、117、118:バンドパス
フィルター、119:キャリアレベル検出回路、12
0:復調器、121、836、862:π/2位相器、
122、756、838:加算器、124、125:ロ
ーパスフィルタ、701:ランプフィールド、 70
2:受信電力測定フィールド、703:搬送波再生フィ
ールド、704:タイミング抽出フィールド、705:
ユニークワードフィールド、706:送信局IDフィー
ルド、707:制御局フラグフィールド、708:情報
転送フィールド、741:プリアンブル領域、742:
情報転送領域、721:無変調波、722:積分区間、
723:全波整流波、724:平均振幅、725:二乗
波、726:平均電力、730:全波整流器、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−288485(JP,A) 特開 平6−261020(JP,A) 国際公開95/5038(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38 H04B 1/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリアンブル領域と該プリアンブル領域に
    続く情報転送領域とを含む通信フレームにより通信を行
    う無線通信装置において、 受信信号のプリアンブル領域の第1の部分の受信信号電
    力に応じて自動的に該受信信号の増幅ゲインを制御する
    AGC回路を有し、 上記AGC回路は、 上記受信信号が入力されるアンプと、 上記アンプによって増幅された電力を測定する電力推定
    回路と、 上記電力推定回路の出力としきい値とを比較する比較器
    と、 上記比較器の比較結果が入力され、その出力によって上
    記アンプの利得を設定するデジタル/アナログ変換器と
    を有し、 上記アンプ、上記電力推定回路、上記比較器及び上記デ
    ジタル/アナログ変換器とでクローズドループを構成し
    ており、上記デジタル/アナログ変換器は、上記AGC回路の動
    作開始時に、上記アンプの利得を上記アンプの制御範囲
    の中央付近に設定し、 上記電力推定回路は、利得が制御範囲の1/2付近に設
    定された上記アンプによって増幅された電力を測定し、 上記比較は、その測定された電力と上記しきい値とを比
    較し、 その測定された電力が上記しきい値よりも大きい場合に
    は、上記デジタル/アナログ変換器は、上記アンプの利
    得を上記アンプの制御範囲の3/4付近に設定し、その
    測定された電力が上記しきい値よりも小さい場合には、
    上記デジタル/アナログ変換器は、上記アンプの利得を
    上記アンプの制御範囲の1/4付近に設定し、 同様の動作を繰り返し、上記アンプによって増幅された
    電力を上記しきい値に収束させることを特徴とする無線
    通信装置。
  2. 【請求項2】上記AGC回路の出力信号と局所周波数とを
    混合する周波数混合回路と、 上記周波数混合回路の出力における上記受信信号の上記
    プリアンブル領域の上記第1の部分に続く第2の部分にお
    いて搬送波の周波数及び位相を検出し、局所周波数を上
    記搬送波の周波数と同期させる搬送波同期回路とを有す
    る請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 【請求項3】上記プリアンブル領域の上記第2の部分に
    続く第3の部分によりシンボルタイミング信号を上記周
    波数混合回路の出力から抽出するタイミング抽出回路
    と、 抽出された上記シンボルタイミング信号に基づき上記周
    波数混合回路の出力の情報転送領域を復調する復調器と
    を有する請求項2に記載の無線通信装置。
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