JP4666277B2 - 電気光学装置の製造方法 - Google Patents

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本発明は、電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器に関するものである。
絶縁体層上に設けられたシリコン層を半導体装置の形成に利用するSOI(Silicon On lnsulator)技術は、α線耐性、ラッチアップ特性、あるいはショートチャネルの抑制効果など、通常の単結晶シリコン基板では達成し得ない優れた特性を示すため、半導体装置の高集積化等を目的としてその開発が進められている。
このようなSOI構造(絶縁体層上にシリコン層を形成した構造)を形成する方法としては、例えば単結晶シリコン基板の貼り合わせによる方法がある。一般に貼り合わせ法と呼ばれるこの方法は、シリコン層としての単結晶シリコン基板と絶縁体層としての支持基板とを酸化膜を介して重ね合わせ、基板表面のOH基を利用して室温程度で貼り合わせた後、単結晶シリコン基板を研削や研磨、またはエッチングによって薄膜化し、続いて600℃〜1200℃程度の熱処理によってシロキサン結合(Si−O−Si)させ、貼り合わせ強度を上げて単結晶シリコン層を支持基板上に形成するものである。この手法によれば、単結晶シリコン基板を直接薄膜化するので、シリコン薄膜が結晶性に優れたものとなり、したがって高性能のデバイスを作製することが可能となる。
また、特許文献1には、単結晶シリコン基板と光透過性絶縁基板とを重ね合わせ、光透過性基板側からレーザを照射して両者の密着性を向上させ、その後に単結晶シリコン基板の表面をポリッシングまたはエッチングして薄膜化する技術が開示されている。しかしながら、ポリッシングやエッチング等により単結晶シリコン基板を超薄膜化する場合には、良好な面内均一性を得るのが困難である。
そこで、単結晶シリコン基板に水素イオンを注入し、これを支持基板と貼り合わせた後に、第1の熱処理を行って水素注入領域を脆弱化させ、薄膜シリコン層を単結晶シリコン基板から分離する技術が開発されている。さらに、単結晶シリコン基板と支持基板との貼り合わせ界面に対して第2の熱処理を行うことにより、貼り合わせ界面における密着性を向上させている。
特開平6−20895号公報
しかしながら、透過型の液晶装置などの電気光学装置に上記SOI構造を具備した基板を用いる場合には、支持基板として石英基板などの光透過性基板が用いられるため、該光透過性基板とシリコン基板との熱膨張係数が異なることになる。この場合、高温で熱処理を行うと、大きな熱応力が作用して単結晶シリコン基板に反りや割れ等が生じ、単結晶シリコン基板が破壊されるという問題がある。これに伴なって、電気光学装置の歩留まりが低下することになる。一方、単結晶シリコン基板の破壊を回避するためには、第1の熱処理を400〜700℃程度の低温で行う必要があるが、この場合には熱処理に長時間を要し、製造効率が低下するという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、熱処理による半導体基板の破壊を防止することが可能であり、また製造効率を向上させることが可能な、電気光学装置の製造方法の提供を目的とする。また、低コストの電気光学装置および電子機器の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るひとつの電気光学装置の製造方法は、半導体基板の表面に第1酸化膜を形成する工程と、前記第1酸化膜を介して前記半導体基板に水素イオンを注入することにより、水素イオン注入層を形成する工程と、支持基板の表面に金属膜および第2酸化膜を順に形成する工程と、前記第1酸化膜の表面と前記第2酸化膜の表面とを接合させて、前記支持基板に前記半導体基板を貼り合わせ、複合半導体基板を形成する工程と、前記半導体基板による吸収波長のレーザを前記半導体基板に対して照射することにより、前記半導体基板の水素イオン注入層において前記半導体基板を分離する工程と、を有し、前記支持基板は、前記レーザの透過性を有し、前記半導体基板に対する前記レーザの照射は、前記半導体基板を下側に向けて前記支持基板を支持しつつ、前記支持基板の上側から行い、前記支持基板の支持は、前記複合半導体基板の側面に形成された溝部に、ホルダを係合させることによって行い、前記溝部は、前記半導体基板および前記支持基板の両面周縁部に施された面取りによって形成されていることを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る電気光学装置の製造方法は、支持基板の表面に半導体基板を貼り合わせる工程と、前記半導体基板による吸収波長のレーザを前記半導体基板に対して照射することにより、前記半導体基板の水素イオン注入層において前記半導体基板を分離する工程と、を有することを特徴とする。
レーザ照射により半導体基板を加熱すれば、水素イオン注入層において半導体基板を分離することができる。一方、レーザ照射により発生した熱は、半導体基板と支持基板との貼り合わせ界面に伝達されるので、貼り合わせ界面の密着性を向上させることができる。
これにより、貼り合わせ強度を向上させるための第2の熱処理が不要となる。したがって、熱処理時間を短縮することが可能になり、製造効率を向上させることができる。
なお、前記支持基板と前記半導体基板とは、熱膨張係数の異なる材料からなっていてもよい。
支持基板と半導体基板との熱膨張係数が異なる場合には、熱処理によって半導体基板が破壊されるおそれがある。しかしながら、レーザ照射により半導体基板を加熱すれば、レーザの照射領域のみが部分的に加熱されるので、半導体基板に大きな熱応力が作用することはない。したがって、熱処理による半導体基板の破壊を防止することが可能になる。
また、前記半導体基板に対する前記レーザの照射は、前記半導体基板を走査するように行うことが望ましい。
この構成によれば、半導体基板の全面を順次加熱することができるので、半導体基板の破壊を防止しつつ、水素イオン注入層において半導体基板を分離することができる。また、製造効率を向上させることができる。
また、前記支持基板は、前記レーザの透過性を有し、前記半導体基板に対する前記レーザの照射は、前記半導体基板を下側に向けて前記支持基板を支持しつつ、前記支持基板の上側から行うことが望ましい。
この構成によれば、レーザ照射により分離した半導体基板を自重で落下させることが可能になる。したがって、製造装置を簡略化することが可能になり、また製造効率を向上させることができる。
また、前記半導体基板に対する前記レーザの照射は、前記支持基板と前記半導体基板との貼り合わせ界面の温度が、1100℃以上となるように行うことが望ましい。
一般に、貼り合わせ界面の温度が高いほど密着性が向上し、特に貼り合わせ界面の温度が1100℃を超える場合に密着性が急激に向上することが知られている。そこで、熱伝達により貼り合わせ界面の温度が1100℃以上となるようにレーザを照射すれば、貼り合わせ界面の密着性を十分に確保することができる。
また、前記半導体基板に対する前記レーザの照射は、前記半導体基板の水素イオン注入層における水素イオン濃度のピーク位置に、前記レーザの焦点を合わせて行うことが望ましい。
半導体基板の分離現象は、半導体基板内に導入された水素イオンによって半導体結晶の結合が分断されるために生じるものであり、水素イオン注入層における水素イオン濃度のピーク位置でより顕著なものとなる。そこで、水素イオン注入層におけるイオン濃度のピーク位置にレーザの焦点を合わせてレーザを照射することにより、半導体基板を効率的に分離させることが可能になる。これにより、製造効率を向上させることができる。
なお、前記レーザは、エキシマレーザであってもよい。また、前記レーザは、連続波アルゴンレーザであってもよい。
エキシマレーザや連続波アルゴンレーザは、半導体基板の吸収波長であって支持基板の透過波長であるレーザ光を照射することができる。これにより、支持基板にダメージを与えることなく、半導体基板のみを加熱することができる。
一方、本発明に係る電気光学装置は、上述した電気光学装置の製造方法を使用して製造したことを特徴とする。
上述した電気光学装置の製造方法を使用することにより、半導体基板の破壊が防止されて歩留まりが向上するとともに、製造効率が向上する。したがって、低コストの電気光学装置を提供することができる。
一方、本発明に係る電子機器は、上述した電気光学装置を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、低コストの電子機器を提供することができる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1〜図3は、それぞれ本発明の第1実施形態に係るSOI構造の複合半導体基板(貼り合せ基板)の製造方法を示す工程断面図である。なお、各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を適宜異ならせてある。
本実施形態では、まず図1(A)に示すように、厚さが例えば750μmの単結晶シリコン基板(半導体基板)200を用意し、その第1の面201および第2の面202を鏡面研磨加工する。その後、単結晶シリコン基板200の第1の面201および第2の面202を熱酸化して、シリコン酸化膜(絶縁層)210,211を形成する。このシリコン酸化膜210,211の厚さは、後述する貼り合わせ工程において貼り合わせ面が親水性となる厚さ以上であればよいが、本例では200nm程度に形成する。
次に、図1(B)に示すように、シリコン酸化膜210を介して単結晶シリコン基板200に水素イオンを注入する。その結果、単結晶シリコン基板200の内部には、図1(B)中に破線で示すような進入深さ分布を示す水素イオン注入層205が形成される。このときの水素イオン注入条件としては、例えば加速エネルギを60〜150keV、ドーズ量を5×1016atoms/cm〜15×1016atoms/cmとする。なお、水素イオンの加速電圧を変えて水素イオンの注入深さを変えることで、膜厚の異なる単結晶シリコン層を有する複合半導体基板を得ることができる。
次に、図1(C)に示すように、単結晶シリコン基板200を貼り合わせる支持基板500を準備する。支持基板500として、ガラスや石英などの光透過性材料からなる基板(光透過性基板)を採用した場合には、得られた複合半導体基板を、透過型の電気光学装置、例えば透過型の液晶装置(ライトパルブ)などに応用することができる。続いて、支持基板500の表面全体に、スパッタリング法やCVD法などにより、シリコン酸化膜やNSG(ノンドープトシリケートガラス)などの酸化膜(絶縁層)510を形成する。次いで、この酸化膜510の表面501を、CMP法などによって研磨することにより平坦化する。ここで、酸化膜510の厚さは、例えば、約400〜1000nm、より好ましくは800nm程度とする。なお、支持基板500として石英などのSi0を主成分とする基板を用いた場合には、この酸化膜510の形成工程を省くこともできる。
次に、図1(D)に示すように、単結晶シリコン基板200の酸化膜210側の表面と、支持基板500のシリコン酸化膜210側の表面とを接合させ、酸化膜210,510を介して単結晶シリコン基板200を支持基板500上に室温〜200℃程度で貼り合わせる。ここで、前記酸化膜(絶縁層)210,510は、単結晶シリコン基板(半導体基板)200と支持基板500との密着性を確保するために形成されたものである。すなわち、基板表面のOH基の作用により、図1(E)に示すように単結晶シリコン基板200と支持基板500とが絶縁層550(酸化膜210,510)を介して貼り合わされ、これにより複合半導体基板(貼合せ基板)600が形成される。
なお、支持基板500と絶縁層550との間に、モリブデン、タングステンなどの膜(不図示)を形成しておいてもよい。このような膜は熱伝導性膜として機能するので、支持基板500の温度分布を改善することができる。したがって、支持基板500と単結晶シリコン基板200とを貼り合わせる工程においては、この熱伝導性膜によって貼り合わせ界面の温度分布を均一化することが可能になり、貼り合わせ界面における密着性が均一化されて、貼り合わせ強度を向上させることができる。さらに、透過型の液晶装置などに用いる場合には、モリブデン、タングステンなどの膜は、遮光層として機能させることができる。なお、このような膜に用いることができる材料として、上記に挙げたもの以外にも、タンタル、コパルト、チタン等の高融点金属またはそれらを含む合金、もしくは多結晶シリコン、タングステンシリサイド、モリプデンシリサイド等に代表されるシリサイド膜などを挙げることができる。
次に、貼り合わせ後の複合半導体基板600につき、単結晶シリコン基板200を例えば200nm程度に薄膜化して、単結晶シリコン層を形成する。この薄膜化は、単結晶シリコン基板200にレーザを照射し、水素イオン注入層において単結晶シリコン基板200を分離させることによって行う。
図2は、単結晶シリコン基板の薄膜化工程の説明図であり、図2(a)は平面図であり、図2(b)は図2(a)のB−B線における側面断面の拡大図である。図2(b)に示すように、単結晶シリコン基板200および支持基板500の両面周縁部には面取りが施されている。そのため、単結晶シリコン基板200および支持基板500を貼り合せた複合半導体基板600の側面には、溝部610が形成される。そこで、この溝部610に係合する一対のホルダ650,650を用意する。図2(a)に示すように、このホルダ650,650は、それぞれ複合半導体基板の円周の1/4程度と係合するように形成され、複合半導体基板600の直径の両端部に配置される。そして、図2(b)に示すように、このホルダ650,650を用いて、単結晶シリコン基板200が下向きとなるように、複合半導体基板600を保持する。
次に、複合半導体基板600の上方(すなわち、支持基板500の裏側)から、光透過性を有する支持基板500を介して、単結晶シリコン基板200にレーザ630を照射する。レーザとして、単結晶シリコン基板200の吸収波長であって支持基板500の透過波長である光を照射しうるものを採用する。具体的には、ArF(波長193nm)やKrF(波長249nm)、XeCl(波長308nm)、XeF(波長350nm)等のエキシマレーザを採用する。なお、CW(連続波)Arレーザ(波長488nm、515nm)を採用することも可能である。
このようなレーザを単結晶シリコン基板200に照射すると、レーザ光が単結晶シリコン基板200に吸収されて、単結晶シリコン基板が部分的に発熱する。なお、単結晶シリコン基板200の水素イオン注入層205には、水素イオンに基づく微小な空乏(マイクロキャビティ)が形成されている。この微小空乏が単結晶シリコン基板200の発熱によって膨張し、拡張空乏が形成される。そして、拡張空乏の形成領域に単結晶シリコン基板200の脆弱層が形成され、この脆弱層において単結晶シリコン基板200が分離する。これにより、図3(A)に示すように、支持基板500の表面に単結晶シリコン層220が形成される。なお、上述した分離切断現象は、単結晶シリコン基板内に導入された水素イオンによって単結晶シリコンの結合が分断されるために生じるものであり、水素イオン注入層におけるイオン濃度のピーク位置でより顕著なものとなる。したがって、水素イオン注入層におけるイオン濃度のピーク位置にレーザの焦点を一致させて、レーザを照射することが望ましい。これにより、イオン濃度のピーク位置において単結晶シリコン基板を効率的に分離させることができる。
図2(b)に戻り、レーザ照射により発生し単結晶シリコン基板200に拡散された熱は、単結晶シリコン基板200と支持基板500との貼り合わせ界面に伝達される。一般に、光透過性材料からなる支持基板500より単結晶シリコン基板200の熱伝導率の方が高いので、単結晶シリコン基板200で発生した熱は迅速に貼り合わせ界面まで伝達される。そして、貼り合わせ界面に伝達された熱は、その界面に存在する水素(H)を揮散させ、Si−O−Si結合を発生させる。これにより、貼り合わせ界面の密着性が向上する。このように、レーザ照射により、単結晶シリコン基板200の分離と、貼り合わせ界面の密着性確保とを、同時に行うことができる。これにより、第2の熱処理を行う必要がなくなるので、熱処理時間が短縮されて、製造効率を向上させることができる。
なお、貼り合わせ界面の温度が高いほど密着性は向上し、特に貼り合わせ界面の温度が1100℃を超える場合に密着性が急激に向上することが知られている。そして、上述したようにレーザの照射領域を1414℃付近まで加熱した場合には、熱伝達により貼り合わせ界面の温度を1100℃以上とすることも可能になる。この場合には、貼り合わせ界面の密着性を十分に確保することができる。
なお、レーザ光は指向性が高いことから、単結晶シリコン基板200の全面に対して同時にレーザを照射するのは困難である。そこで、複合半導体基板またはレーザを移動させることにより、単結晶シリコン基板200を走査するようにレーザを照射する。これにより、単結晶シリコン基板200の全面に対してレーザを照射することが可能になる。
この点、従来では、炉内で複合半導体基板の全体を熱処理することにより、水素イオン注入層において単結晶シリコン基板を剥離させていた。なお、単結晶シリコン基板と支持基板との熱膨張係数が異なる場合に、複合半導体基板の全体に対して高温の熱処理を行うと、熱応力により単結晶シリコン基板が破壊するおそれがある。そこで、複合半導体基板に対する第1の熱処理を、400〜700℃程度の低温で行っていた、これにより、熱処理に長時間を要し、製造効率が低下していた。
しかしながら、本実施形態では、複合半導体基板またはレーザを移動させつつ、単結晶シリコン基板200を走査するようにレーザを照射する。この場合、レーザの照射領域のみが発熱し、その熱が単結晶シリコン基板200に拡散されて、当該領域が冷却される。このように部分的な加熱および冷却が、単結晶シリコン基板200において順次行われることになる。したがって、単結晶シリコン基板200と支持基板500との熱膨張係数が異なる場合でも、熱処理により大きな熱応力が作用することはなく、単結晶シリコン基板200の反りや割れ等による破壊を防止することができる。これに伴って、レーザの照射領域を高温に加熱することができる。具体的には、レーザのエネルギ密度および照射時間をコントロールすることにより、レーザの照射領域を1000℃以上に加熱することも可能になる。これにより、熱処理時間を短縮することが可能になり、製造効率を向上させることができる。また、レーザの照射領域の温度を、シリコンの溶融温度である1414℃以下に抑えることにより、単結晶シリコン基板200の結晶性変化を防止することも可能である。
加えて、本実施形態では、ホルダ650,650を用いて単結晶シリコン基板200が下向きとなるように複合半導体基板600を保持し、複合半導体基板600の上方からレーザを照射する構成とした。この場合、レーザ照射により剥離した単結晶シリコン基板の表層部は自重で落下する。すなわち、電気光学装置に利用する支持基板を保持した状態で、不要となる単結晶基板の表層部を除去することができる。したがって、製造装置を簡略化することが可能になり、製造コストを低減することができる。なお、落下した単結晶シリコン基板の表層部を回収して、他の複合半導体基板の製造に利用することも可能である。
なお、図3(A)に示すように、上記の分離切断によって露出した単結晶シリコン層220の表面は、数nm程度の凹凸を有するため、CMP法により平滑化を行うか、もしくは水素雰囲気中で熱処理を行う水素アニール法によって表面を平滑化しておくのが好ましい。また、このようにして分離された単結晶シリコン基板については、そのまま別のSOI基板の作製に用いることができる。
続いて、図3(B)に示すように、前記単結晶シリコン層220上にレジスト層を形成し、さらに露光・現像処理を行うことにより、半導体素子の形成領域225を覆うレジストパターン620を形成する。ここで、半導体素子の形成領域とは、単結晶シリコン層220において、能動素子、例えばスイッチング素子や諭理回路、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)による素子等を形成する領域である。
そのレジストパターン620をマスクにして、図3(C)に示すように、単結晶シリコン層220における半導体素子の形成領域225以外の領域をエッチング除去する。単結晶シリコン層220のエッチングについては、形成する単結晶シリコンパターン220Bにダメージが与えられないよう、ウエットエッチングを採用するのが好ましい。そして、レジストパターンを除去することにより、半導体素子の形成領域225に単結晶シリコンパターン220Bを形成する。
以上により、第1実施形態の複合半導体基板600が形成される。
[第2実施形態]
上記の第1実施形態で説明した方法を各種電気光学装置の製造に適用することができる。そこで、本実施形態では、第1実施形態で形成した複合半導体基板(貼り合せ基板)600を用いて、液晶装置(電気光学装置)のアクティブマトリクス基板(半導体装置)を構成した例を説明する。
(液晶装置の全体構成)
図4は、液晶装置を対向基板側から見た場合の平面図であり、図5は、対向基板を含めて示す図4のH−H'断面図である。
図4において、液晶装置100のアクティブマトリクス基板10の上には、シール材52がその縁に沿って設けられており、その内側領域には、遮光性材料からなる額縁53が形成されている。シール材52の外側の領域には、データ線駆動回路101および外部入力端子102がアクティブマトリクス基板10の一辺に沿って設けられており、走査線駆動回路104が、この一辺に隣接する2辺に沿って形成されている。
走査線に供給される走査信号の遅延が問題にならない場合には、走査線駆動回路104は片側だけでもよいことは言うまでもない。また、データ線駆動回路101を画像表示領域10aの辺に沿って両側に配列してもよい。例えば、奇数列のデータ線は画像表示領域10aの一方の辺に沿って配設されたデータ線駆動回路から画像信号を供給し、偶数列のデータ線は画像表示領域10aの反対側の辺に沿って配設されたデータ線駆動回路から画像信号を供給するようにしてもよい。このようにデータ線を櫛歯状に駆動するようにすれば、データ線駆動回路101の形成面積を拡張することが出来るため、複雑な回路を構成することが可能となる。さらにアクティブマトリクス基板10の残る一辺には、画像表示領域10aの両側に設けられた走査線駆動回路104間をつなぐための複数の配線105が設けられており、さらに、額縁53の下などを利用して、プリチャージ回路や検査回路が設けられることもある。また、対向基板20のコーナー部の少なくとも1箇所においては、アクティブマトリクス基板10と対向基板20との間で電気的導通をとるための上下導通材106が形成されている。
そして、図5に示すように、シール材52とほぼ同じ輪郭をもつ対向基板20が、このシール材52によりアクティブマトリクス基板10に固着されている。なお、シール材52は、アクティブマトリクス基板10と対向基板20とをそれらの周辺で貼り合わせるための光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂などからなる接着剤であり、両基板間の距離を所定値とするため、グラスファイバーやガラスビーズ等のギャップ材が配合されている。
詳しくは後述するが、アクティブマトリクス基板10には、画素電極9aがマトリクス状に形成されている。これに対して、対向基板20には、アクティブマトリクス基板10に形成されている画素電極(後述する)の周辺領域と対向する領域に、ブラックマトリクスやブラックストライプなどと呼ばれる遮光膜23が形成され、その上層側には、ITO膜からなる対向電極が形成されている。
このように形成した液晶装置は、たとえば、後述する投射型液晶表示装置(液晶プロジェクタ)において使用される。この場合、3枚の液晶装置100がRGB用のライトバルブとして各々使用され、各液晶装置100の各々には、RGB色分解用のダイクロイックミラーを介して分解された各色の光が投射光として各々入射されることになる。従って、本実施形態の液晶装置100にはカラーフィルタが形成されていない。
ただし、対向基板20において各画素電極9aに対向する領域にRGBのカラーフィルタをその保護膜とともに形成することにより、投射型液晶表示装置以外にも、後述するモバイルコンピュータ、携帯電話機、液晶テレビなどといった電子機器のカラー液晶表示装置として用いることができる。
さらに、対向基板20において、各画素に対応してマイクロレンズを形成することにより、入射光の画素電極9aに対する集光効率を高めることができるので、明るい表示を行うことができる。さらにまた、対向基板20に何層もの屈折率の異なる干渉層を積層することにより、光の干渉作用を利用して、RGB色をつくり出すダイクロイックフィルタを形成してもよい。このダイクロイックフィルタ付きの対向基板によれば、より明るいカラー表示を行うことができる。
(液晶装置の構成および動作)
次に、アクティブマトリクス型の液晶装置(電気光学装置)の電気的構成および動作について、図6ないし図8を参照して説明する。
図6は、液晶装置の画像表示領域を構成するためにマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、および配線などの等価回路図である。図7は、データ線、走査線、画素電極などが形成されたアクティブマトリクス基板において相隣接する画素の平面図である。図8は、図7のA−A'線に相当する位置での断面、およびアクティブマトリクス基板と対向基板との間に電気光学物質としての液晶を封入した状態の断面を示す説明図である。なお、これらの図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
図6に示すように、液晶装置の画像表示領域において、マトリクス状に形成された複数の画素の各々には、画素電極9a、および画素電極9aを制御するための画素スイッチング用のMIS形トランジスタ30が形成されている。また、画素信号を供給するデータ線6aが、該MIS形トランジスタ30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画素信号S1、S2・・・Snは、この順に線順次に供給する。また、MIS形トランジスタ30のゲートには走査線3aが電気的に接続されており、所定のタイミングで、走査線3aにパルス的に走査信号G1、G2・・・Gmを、この順に線順次で印加するように構成されている。画素電極9aは、MIS形トランジスタ30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるMIS形トランジスタ30を一定期間だけオン状態とすることにより、データ線6aから供給される画素信号S1、S2・・・Snが各画素に所定のタイミングで書き込まれる。このようにして画素電極9aを介して液晶に書き込まれた所定レベルの画素信号S1、S2、・・・Snは、後述する対向基板に形成された対向電極との間で一定期間保持される。
ここで、保持された画素信号がリークするのを防ぐことを目的に、画素電極9aと対向電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70(キャパシタ)を付加することがある。この蓄積容量70によって、画素電極9aの電圧は、例えば、ソース電圧が印加された時間よりも3桁も長い時間だけ保持される。これにより、電荷の保持特性は改善され、コントラスト比の高い表示を行うことのできる液晶装置が実現できる。なお、蓄積容量70は、容量を形成するための配線である容量線3bとの間に形成してもよく、あるいは前段の走査線3aとの間に形成してもよい。
図7において、液晶装置のアクティブマトリクス基板上には、複数の透明な画素電極9a(点線で囲まれた領域)がマトリクス状の画素毎に形成され、画素電極9aの縦横の境界領域に沿ってデータ線6a、走査線3a、容量線3bおよびMIS形トランジスタ30が形成されている。
図8に示すように、液晶装置は、アクティブマトリクス基板10と、これに対向配置される対向基板20とを備えている。
アクティブマトリクス基板10の基体は、石英基板や耐熱性ガラス板などの透明基板10bからなる。その基体の表面側には層間絶縁膜12が形成され、この層間絶縁膜12の表面側には、各画素電極9aをスイッチング制御する画素スイッチング用のMIS形トランジスタ30が形成されている。アクティブマトリクス基板10における以上の構成は、前述した複合半導体基板600を採用することによって実現されている。すなわち、図8の透明基板10bが図3(C)の支持基板500に対応し、図8の層間絶縁膜12が図3(C)の絶縁層550に対応し、図8の半導体層1aが図3(C)の単結晶シリコン層220に対応している。なお図8に示すように、透明基板10bと層間絶縁膜12との間には、クロム膜などからなる遮光膜11aが形成されている。この遮光膜11aは、MIS形トランジスタ30と平面的に重なる領域に形成され、MIS形トランジスタ30に対する戻り光の入射を防止しうるようになっている。
図8に示すように、上述したMIS形トランジスタ30は、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、半導体層1aには、走査線3aからの電界によりチャネルが形成されるチャネル領域1a'、低濃度ソース領域1b、低濃度ドレイン領域1c、高濃度ソース領域1d、並びに高濃度ドレイン領域1eが形成されている。また、半導体層1aの上層側には、この半導体層1aと走査線3aとを絶縁するゲート絶縁膜2が形成されている。
このように構成したMIS形トランジスタ30の表面側には、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜4、7が形成されている。層間絶縁膜4の表面には、データ線6aが形成され、このデータ線6aは、層間絶縁膜4に形成されたコンタクトホールを介して高濃度ソース領域1dに電気的に接続されている。層間絶縁膜7の表面には、ITO(Indium Tin Oxide)膜等の透明な導電性薄膜からなる画素電極9aが形成されている。この画素電極9aは、層間絶縁膜4、7およびゲート絶縁膜2に形成されたコンタクトホールを介して高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続されている。この画素電極9aの表面側には、ポリイミド膜に対してラビング処理を施した配向膜16が形成されている。
なお、高濃度ドレイン領域1eからの延設部分1f(下電極)に対して、走査線3aと同層の容量線3b(上電極)が、ゲート絶縁膜2と同時形成された絶縁膜(誘電体膜)を介して対向配置されている。これにより、蓄積容量70が構成されている。
一方、対向基板20の基体は、石英基板や耐熱性ガラス板などの透明基板20bからなる。この透明基板20bの表面側には遮光膜23が形成され、遮光膜23の表面側にはITO等からなる対向電極21が形成されている。この対向電極21の上層側にも、ポリイミド膜に対してラビング処理を施した配向膜22が形成されている。
このように構成したアクティブマトリクス基板10と対向基板20とは、画素電極9aと対向電極21とが対面するように配置されている。そして、これらの各基板と前記のシール材とにより囲まれた空間内には、電気光学物質としての液晶50が封入されている。この液晶50は、例えば一種または数種のネマティック液晶を混合したものなどからなり、画素電極9aからの電界が印加されていない状態で、配向膜16,22により所定の配向状態をとる。
なお、対向基板20およびアクティブマトリクス基板10の外側には、使用する液晶50の種類、すなわち、TN(ツイステッドネマティック)モード、STN(スーパーTN)モード等々の動作モードや、ノーマリホワイトモード/ノーマリブラックモードの別に応じて、偏光フィルムや位相差フィルム、偏光板などが所定の向きに配置される。
以上に詳述したように、第2実施形態に係る液晶装置は、第1実施形態に係る電気光学装置の製造方法を使用して形成された複合半導体基板を備える構成とした。第1実施形態に係る電気光学装置の製造方法を使用することにより、半導体基板の破壊が防止されて歩留まりが向上する。また、複合半導体基板の製造効率が向上する。したがって、低コストの液晶装置を提供することができる。
[電子機器]
次に、電気光学装置を備えた電子機器の一例である投射型液晶表示装置を、図9、図10を参照して説明する。
まず図9には、第2実施形態に係る電気光学装置と同様に構成された液晶装置100を備えた電子機器の構成をブロック図で示してある。
図9における電子機器は、表示情報出力源1000、表示情報処理回路1002、駆動回路1004、液晶装置100、クロック発生回路1008、および電源回路1010を含んで構成される。表示情報出力源1000は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、光ディスクなどのメモリ、テレビ信号の画信号を同調して出力する同調回路などを含んで構成され、クロック発生回路1008からのクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号を処理して表示情報処理回路1002に出力する。この表示情報処理回路1002は、たとえば増幅・極性反転回路、相展開回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、あるいはクランプ回路等の周知の各種処理回路を含んで構成され、クロック信号に基づいて入力された表示情報からデジタル信号を順次生成し、クロック信号CLKとともに駆動回路1004に出力する。駆動回路1004は、液晶装置100を駆動する。電源回路1010は、上述の各回路に所定の電源を供給する。なお、液晶装置100を構成するアクティブマトリクス基板の上に、駆動回路1004や表示情報処理回路1002を形成してもよい。
このような構成の電子機器として、図10に示す投射型液晶表示装置(液晶プロジェクタ)を挙げることができる。図10に示す投射型液晶表示装置1100では、上述した液晶装置100を含む液晶モジュールが、RGB用のライトバルブ100R、100G、100Bとして採用されている。この液晶プロジェクタ1100では、メタルハライドランプなどの白色光源のランプユニット1102から光が出射されると、3枚のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの3原色に対応する光成分R、G、Bに分離され(光分離手段)、対応するライトバルブ100R、100G、100B(液晶装置100/液晶ライトバルブ)に各々導かれる。この際に、光成分Bは、光路が長いので、光損失を防ぐために入射レンズ1122、リレーレンズ1123、および出射レンズ1124からなるリレーレンズ系1121を介して導かれる。そして、ライトバルブ100R、100G、100Bによって各々変調された3原色に対応する光成分R、G、Bは、ダイクロイックプリズム1112(光合成手段)に3方向から入射して再度合成された後、投射レンズ1114を介してスクリーン1120などにカラー画像として投射される。
以上に詳述した投射型表示装置は、第2実施形態の電気光学装置を備える構成とした。この構成によれば、低コストの電気光学装置が採用されているので、低コストの投射型表示装置を提供することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、実施形態として説明した液晶装置の具体的な構成はほんの一例に過ぎず、これ以外の種々の構成を有する液晶装置に本発明を適用することができる。また本発明は、エレクトロルミネッセンス(EL)、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD、登録商標)、あるいはプラズマ発光や電子放出による蛍光等を用いた様々な電気光学素子を用いた電気光学装置および該電気光学装置を備えた電子機器に対しても適用可能であるということは言うまでもない。さらに本発明は、光スイッチ等の光学素子に適用することも可能である。
また、本発明における単結晶半導体層としては、単結晶シリコンに限定されることなく、例えば単結晶ゲルマニウム等を用いることができる。
複合半導体基板の製造方法を示す工程断面図である。 単結晶シリコン基板の分離工程の説明図である。 複合半導体基板の製造方法を示す工程断面図である。 液晶装置を対向基板側から見た場合の平面図である。 対向基板を含めて示す図4のH−H'断面図である。 液晶装置の画像表示領域における等価回路図である。 アクティブマトリクス基板において相隣接する画素の平面図である。 図7のA−A'線に相当する位置での側面断面図である。 液晶装置を備えた電子機器のブロック図である。 電子機器の一例である投射型液晶表示装置の概略構成図である。
符号の説明
200半導体基板 205水素イオン注入層 500支持基板 630レーザ

Claims (7)

  1. 半導体基板の表面に第1酸化膜を形成する工程と、
    前記第1酸化膜を介して前記半導体基板に水素イオンを注入することにより、水素イオン注入層を形成する工程と、
    支持基板の表面に金属膜および第2酸化膜を順に形成する工程と、
    前記第1酸化膜の表面と前記第2酸化膜の表面とを接合させて、前記支持基板に前記半導体基板を貼り合わせ、複合半導体基板を形成する工程と、
    前記半導体基板による吸収波長のレーザを前記半導体基板に対して照射することにより、前記半導体基板の水素イオン注入層において前記半導体基板を分離する工程と、を有し、
    前記支持基板は、前記レーザの透過性を有し、
    前記半導体基板に対する前記レーザの照射は、前記半導体基板を下側に向けて前記支持基板を支持しつつ、前記支持基板の上側から行い、
    前記支持基板の支持は、前記複合半導体基板の側面に形成された溝部に、ホルダを係合させることによって行い、
    前記溝部は、前記半導体基板および前記支持基板の両面周縁部に施された面取りによって形成されていることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  2. 前記支持基板と前記半導体基板とは、熱膨張係数の異なる材料からなることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の製造方法。
  3. 前記半導体基板に対する前記レーザの照射は、前記半導体基板を走査するように行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気光学装置の製造方法。
  4. 前記半導体基板に対する前記レーザの照射は、前記支持基板と前記半導体基板との貼り合わせ界面の温度が、1100℃以上となるように行うことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電気光学装置の製造方法。
  5. 前記半導体基板に対する前記レーザの照射は、前記半導体基板の水素イオン注入層における水素イオン濃度のピーク位置に、前記レーザの焦点を合わせて行うことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電気光学装置の製造方法。
  6. 前記レーザは、エキシマレーザであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電気光学装置の製造方法。
  7. 前記レーザは、連続波アルゴンレーザであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電気光学装置の製造方法。
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