JP2003142667A - 半導体基板の製造方法、半導体基板、電気光学装置並びに電子機器 - Google Patents

半導体基板の製造方法、半導体基板、電気光学装置並びに電子機器

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JP2003142667A
JP2003142667A JP2002227547A JP2002227547A JP2003142667A JP 2003142667 A JP2003142667 A JP 2003142667A JP 2002227547 A JP2002227547 A JP 2002227547A JP 2002227547 A JP2002227547 A JP 2002227547A JP 2003142667 A JP2003142667 A JP 2003142667A
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single crystal
oxide film
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semiconductor layer
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Yasushi Yamazaki
泰志 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】SOI構造を有し、かつ、部分的に異なる厚さ
の単結晶半導体層を備える半導体基板を形成可能な半導
体基板の製造方法、半導体基板、電気光学装置並びに電
子機器を提供すること。 【解決手段】 SOI構造の貼り合わせ基板600を製
造するにあたって、単結晶シリコン基板200の第1の
面201にLOCOS技術を用いて犠牲酸化膜210を
形成した後、その第1の面201側を平坦化し、しかる
後に、単結晶シリコン基板200の第1の面501と、
支持基板500の表面とを貼り合わす。その結果、犠牲
酸化膜210の上層には、薄い第1の単結晶半導体層2
20が残され、その他の領域には、厚い第2の単結晶半
導体層230が残される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SOI構造を備え
た半導体基板の製造方法、この方法で製造した半導体基
板、この半導体基板を用いた半導体装置並びに電気光学
装置用アクティブマトリクス基板、このアクティブマト
リクス基板を用いた液晶装置、この液晶装置を用いた電
子機器並びに投射型表示装置に関するものである、さら
に詳しくは、半導体基板へのSOI構造の形成技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】絶縁体層上に設けられたシリコン層を半
導体装置の形成に利用するSOI(Silicon O
n Insulator)技術は、α線耐性、ラッチア
ップ特性、あるいはショートチャネルの抑制効果など、
通常の単結晶シリコン基板では達成し得ない優れた特性
を示すため、半導体装置の高集積化を目的として開発が
進められている。
【0003】最近では、100nm以下の厚さにまで薄
膜化されたSOI層にデバイスを形成したものによっ
て、優れたショートチャネル抑制効果が見いだされてい
る。また、このようにして形成されたSOIデバイス
は、放射線耐性に優れていることによる高信頼性を備え
るとともに、寄生容量の低減による素子の高速化や低消
費電力化を図れること、あるいは完全空乏型電界効果ト
ランジスタを作製できることによるプロセスルールの微
細化を図れることなどの優れた点を備えている。
【0004】このようなSOI構造を形成する方法とし
て、単結晶シリコン基板の貼り合わせによるSOI基板
の製造方法がある。一般に貼り合わせ法と呼ばれるこの
方法は、単結晶シリコン基板と支持基板とを貼り合わせ
た後、熱処理によって貼り合わせ強度を強化し、次に単
結晶シリコン基板を研削や研磨、またはエッチングによ
って薄膜化することにより、単結晶シリコン層を支持基
板上に形成するものである。この手法では、単結晶シリ
コン基板を直接、薄膜化するので、シリコン薄膜の結晶
性に優れ、高性能のデバイスを作成できる。
【0005】また、この貼り合わせ法を応用したものと
して、単結晶シリコン基板に水素イオンを注入し、これ
を支持基板と貼り合わせた後、熱処理によって薄膜シリ
コン層を単結晶シリコン基板の水素注入領域から分離す
る手法(US PatentNo.5,374,564)
や、表面を多孔質化したシリコン基板上に単結晶シリコ
ン層をエピタキシャル成長させ、これを支持基板と貼り
合わせた後にシリコン基板を除去し、多孔質シリコン層
をエッチングすることにより支持基板上にエピタキシャ
ル単結晶シリコン薄膜を形成する手法(特開平4−34
6418号)などが知られている。
【0006】貼り合わせ法によるSOI基板は通常のバ
ルク半導体基板(半導体集積回路)と同様に、様々なデ
バイスの作製に用いることができるが、従来のバルク基
板と異なる点として、支持基板に様々な材料を使用する
ことが可能である点を挙げることができる。すなわち、
支持基板としては、通常のシリコン基板はもちろんのこ
と、透光性を備えた石英基板、あるいはガラス基板など
を用いることができる。従って、透光性基板上に単結晶
シリコン薄膜を形成することによって、光透過性を必要
とするデバイス、例えば、透過型の液晶装置などの電気
光学装置においても、アクティブマトリクス基板上に、
結晶性に優れた単結晶シリコン層を用いて高性能なトラ
ンジスタ素子を形成することができる。すなわち、画素
電極を駆動する画素スイッチング用MIS形トランジス
タや、画像表示領域の周辺領域で駆動回路を構成する駆
動回路用MIS形トランジスタを単結晶シリコン層であ
るSOI層に形成することにより表示の微細化、高速化
を図ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、画像表示領域
で画素スイッチング用MIS形トランジスタを構成する
単結晶シリコン層は、光リーク電流を抑制するために極
めて薄くすることが好ましい。これに対して、駆動回路
用MIS形トランジスタには高速動作が求められること
から、駆動回路用MIS形トランジスタを構成する単結
晶シリコン層についてはシート抵抗を小さくしておくこ
とが好ましい。従って、画像表示領域周辺の単結晶シリ
コン層は厚く形成しておくことが好ましい。
【0008】しかしながら、従来の製造方法では、単結
晶シリコン層の厚さが一定の半導体基板しか作製するこ
とができない。このため、単結晶シリコン層全体を画像
表示領域で要求される100nm以下の厚さを形成する
と、周辺の駆動回路の動作速度が低下する。逆に、駆動
回路での高速動作を達成するために単結晶シリコン層全
体を200nm程度の厚さで形成した場合には、画素ス
イッチング用MIS形トランジスタで光リーク電流の影
響が発現しやすくなる。
【0009】そこで、単結晶シリコン基板の表面を選択
的に酸化した後、この表面酸化によって形成された犠牲
酸化膜をウエットエッチングにより除去する方法が考え
られる。この方法によれば、犠牲酸化膜を除去した後の
状態において、犠牲酸化膜が形成されていた領域では、
単結晶シリコン層が薄く残るのに対して、犠牲酸化膜が
形成されていなかった領域には、単結晶シリコン層が厚
く残ることになる。
【0010】しかしながら、表面酸化とウエットエッチ
ングを用いる方法を貼り合せ基板に適用すると、ウエッ
トエッチングに用いたエッチング液が単結晶半導体基板
と支持基板との間に入り込んで、単結晶半導体基板と支
持基板とを貼り合せている酸化膜もエッチング除去して
しまう結果、単結晶シリコン基板が支持基板から剥がれ
てしまうという問題点がある。
【0011】かかる問題点に鑑みて、本発明の課題は、
単結晶シリコン層がはがれることなく、SOI構造を有
し、かつ、部分的に異なる厚さの単結晶半導体層を備え
る半導体基板を形成可能な半導体基板の製造方法、この
方法で製造した半導体基板、この半導体基板を用いた電
気光学装並びに電子機器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る半導体基板の製造方法では、単結晶半
導体基板の第1の面および第2の面のうち、第1の面の
所定領域を選択的に酸化して犠牲酸化膜を形成する犠牲
酸化工程と、前記単結晶半導体基板の前記第1の面の側
を支持基板と貼り合せて、前記単結晶半導体基板の前記
第2の面側に、前記犠牲酸化膜の上層側で残る第1の単
結晶半導体層、および前記犠牲酸化膜の非形成領域で前
記第1の単結晶半導体層より厚く残された第2の単結晶
半導体層を備えた貼り合せ基板(半導体基板)を形成す
る貼り合せ工程とを有することを特徴とする。
【0013】本発明に係る半導体基板の製造方法におい
て、単結晶半導体基板の第1の面の所定領域を選択的に
酸化して犠牲酸化膜を形成した後(犠牲酸化工程)、前
記単結晶半導体基板の前記第1の面の側を支持基板と貼
り合せると(貼り合わせ工程)、この貼り合わせ基板か
らなる半導体基板には、単結晶半導体基板の前記第2の
面側に、前記犠牲酸化膜の上層側で残る第1の単結晶半
導体層と、前記犠牲酸化膜の非形成領域で前記第1の単
結晶半導体層より厚く残された第2の単結晶半導体層と
を備える貼り合せ基板が形成される。
【0014】従って、SOI構造を有し、かつ、部分的
に異なる厚さの単結晶半導体層を備える半導体基板を製
造することができる。それ故、半導体基板に形成される
半導体デバイスのうち、大電流、高周波で駆動される半
導体デバイスは、厚い第2の単結晶半導体層に形成し、
低電圧で駆動される半導体デバイスは、薄い第1の単結
晶半導体層に形成するなどといった設計を行うことがで
きる。よって、半導体基板に形成される個々の半導体デ
バイスに対して最適な厚さの単結晶半導体層を提供でき
るので、単結晶半導体層に形成される半導体デバイスの
特性を最大限に利用することができる。また、膜厚調整
のためのウエットエッチングを行う必要がないため、ウ
エットエッチングに用いたエッチング液が単結晶半導体
基板と支持基板との間に入り込んで単結晶半導体基板と
支持基板とを貼り合せている酸化膜をエッチング除去し
てしまうということがない。それ故、貼り合わせ基板に
おいて、単結晶シリコン基板が支持基板から剥がれてし
まうという問題を回避できる。
【0015】本発明において、前記犠牲酸化工程では、
例えば、前記単結晶半導体基板の前記第1の面側に所定
のマスクパターンを備えた耐酸化マスク層を形成し、こ
の状態で前記単結晶半導体基板を前記第1の面の側から
酸化して前記犠牲酸化膜を形成する。ここで、前記単結
晶半導体基板として単結晶シリコン基板を用いた場合に
は、前記耐酸化マスク層としては、素子分離用の局所酸
化膜を形成する場合と同様、シリコン窒化膜などを用い
ることができる。
【0016】本発明において、前記単結晶半導体基板
は、例えば、単結晶シリコン基板である。また、単結晶
半導体基板としては単結晶シリコン基板以外にも、単結
晶ゲルマニウム基板などを用いてもよい。
【0017】本発明において、前記犠牲酸化工程の後、
前記貼り合せ工程の前に、前記犠牲酸化膜によって形成
された段差を解消して前記第1の面側を平坦化する平坦
化工程を行うことが好ましい。このような平坦化工程で
は、前記犠牲酸化膜によって形成された凸部を化学機械
研磨法(以下、CMP法と称す/ChemicalMe
chanical Polishing)によって除去
して前記第1の面側を平坦化する方法、あるいは、前記
第1の面側に流動性を備えた絶縁材料を塗布して前記犠
牲酸化膜によって相対的に低くなった部分を埋めた後、
前記第1の面側をCMP法によって研磨して前記第1の
面側を平坦化する方法がある。ここで、前記犠牲酸化工
程の後、前記貼り合せ工程の前に、前記耐酸化マスクを
ストッパにして、前記犠牲酸化膜によって形成された凸
部をCMP法によって除去して前記第1の面側を平坦化
してもよい。
【0018】本発明において、前記犠牲酸化工程では、
前記第1の面側のうち、前記第2の面側に素子分離用酸
化膜が形成される領域と平面的に重なる領域にも前記犠
牲酸化膜を形成することが好ましい。このように構成す
ると、犠牲酸化工程で第1の面側に形成した犠牲酸化膜
を、第2の単結晶半導体層の深い部分での素子分離膜と
して利用することができる。
【0019】本発明では、支持基板に様々な材料を使用
することが可能である。すなわち、支持基板としては、
通常のシリコン基板はもちろんのこと、透光性を備えた
石英基板、あるいはガラス基板などの透光性基板を用い
ることができる。従って、透光性基板上に単結晶半導体
層を形成することによって、光透過性を必要とするデバ
イス、例えば、透過型の液晶装置などの電気光学装置に
おいても、アクティブマトリクス基板上に、結晶性に優
れた単結晶半導体層を用いて高性能なトランジスタ素子
を形成することができる。すなわち、画素電極を駆動す
る画素スイッチング用MIS形トランジスタや、画像表
示領域の周辺領域で駆動回路を構成する駆動回路用MI
S形トランジスタを単結晶シリコン層であるSOI層に
形成することにより表示の微細化、高速化を図ることが
できる。
【0020】ここで、支持基板としてガラス基板を用い
れば、例えば、液晶装置のように比較的安価で汎用的な
デバイスにも本発明を適用することが可能となる。
【0021】また、支持基板として石英基板を用いた場
合には、支持基板の耐熱性が高いので、単結晶半導体層
へのデバイスプロセスにおいて、高温での熱処理などが
可能になる。例えば、MIS形トランジスタなどの半導
体デバイスの特性を向上させるための熱処理や、熱酸化
膜の形成、高温アニール等のプロセスを適用することに
より、高性能の半導体デバイスを半導体基板上に形成す
ることができる。
【0022】本発明に係る半導体基板については各種半
導体装置の製造に用いることができる。例えば、液晶装
置などといった電気光学装置用のアクティブマトリクス
基板を製造することができる。
【0023】この場合、前記半導体基板の表面側のう
ち、前記第1の単結晶半導体層を利用して画素スイッチ
ング用MIS形トランジスタをマトリクス状に形成し、
前記第2の単結晶半導体層を利用して前記画素スイッチ
ング用MIS形トランジスタを駆動するための駆動回路
用MIS形トランジスタを形成することが好ましい。こ
のように構成すると、画素スイッチング用MIS形トラ
ンジスタについては、それを構成する第1の単結晶半導
体層が薄いので、光の入射による光電効果で発生するリ
ーク電流を抑制することができる、また、駆動回路では
単結晶半導体層のシート抵抗を低く抑えることができる
ので、大電流駆動や高周波駆動させる状況下においても
特性が劣化し難い。それ故、駆動回路用MIS形トラン
ジスタについては信頼性を高めることができる。
【0024】このような電気光学装置用アクティブマト
リクス基板を用いて液晶装置を構成する場合には、アク
ティブマトリクス基板と、このアクティブマトリクス基
板に対向配置した対向基板との間に液晶を保持させる。
【0025】本発明に係る液晶装置は、投射型表示装置
のライトバルブ、あるいは、モバイルコンピュータなど
といった電子機器の表示部として用いられる。このよう
な電子機器のうち、投射型表示装置は、光源と、この光
源から出射される光が入射されて画像情報に対応した変
調を施す光変調手段と、該光変調手段により変調された
光を投射する投射手段とを有し、光変調手段として、本
発明を適用した電気光学装置を用いることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0027】[実施の形態1]図1(A)〜(D)、お
よび図2(A)〜(C)はそれぞれ、本発明の実施の形
態1に係るSOI構造の半導体基板(貼り合せ基板)の
製造方法を示す工程断面図である。
【0028】本形態では、まず、図1(A)に示すよう
に、厚さが例えば、600μmの単結晶シリコン基板2
00(単結晶半導体基板)を準備した後、その第1の面
201および第2の面202のうち、第1の面201の
全面にシリコン酸化膜260およびシリコン窒化膜27
0をこの順に積層する。
【0029】次に、シリコン酸化膜260およびシリコ
ン窒化膜270をフォトリソグラフィ技術を用いて、図
1(B)に示すように、パターニングする。その結果、
単結晶シリコン基板200の第1の面201には、シリ
コン窒化膜からなる耐酸化マスク層275が形成され、
この耐酸化マスク層275と単結晶シリコン基板200
との間には薄いシリコン酸化膜260が介在している。
ここで、シリコン酸化膜260は、応力などを緩和する
目的で形成されており、省略することも可能である。
【0030】次に、図1(C)に示すように、水蒸気を
含む雰囲気での熱処理によって、結晶シリコン基板20
0の第1の面201で耐酸化マスク層275から露出し
ている部分を酸化し、シリコン酸化膜からなる犠牲酸化
膜210を形成する(犠牲酸化工程)。
【0031】次に、シリコン窒化膜からなる耐酸化マス
ク層275、および緩衝用のシリコン酸化膜260を除
去した後、CMP法によって、犠牲酸化膜210によっ
て生じた凸部を除去し、図1(D)に示すように、第1
の面201側を平坦化する(平坦化工程)。
【0032】ここで、CMP法は、薬液による化学的な
エッチングと、研磨材による機械的な研摩を行うことに
より平坦化するものである。従って、シリコン酸化膜と
シリコン窒化膜の化学的性質の差を利用すれば、シリコ
ン窒化膜からなる耐酸化マスク層275をストッパとし
て利用できる。同様に、耐酸化マスク層275を除去し
た後、シリコン酸化膜とシリコン膜の化学的性質の差を
利用して平坦化を行ってもよい。
【0033】また、図示を省略するが、第1の面201
側を平坦化するには、第1の面201の側に流動性を備
えた絶縁材料、例えば、SOGを塗布して犠牲酸化膜2
10によって相対的に低くなった部分を埋めた後、第1
の面201側をCMP法によって研磨することにより、
第1の面201側を平坦化してもよい。
【0034】次に、図2(A)に示すように、支持基板
500を準備した後、支持基板500の表面全体に、ス
パッタリング法、CVD法などにより、シリコン酸化
膜、NSG(ノンドープトシリケートガラス)、PSG
(リンシリケートガラス)、BSG(ボロンシリケート
ガラス)、BPSG(ボロンリンシリケートガラス)な
どの酸化膜510を形成した後、この酸化膜510の表
面をCMP法などの方法を用いて研磨して、表面を平坦
化しておく。ここで、酸化膜510の膜厚は、例えば、
約400〜1000nm、より好ましくは800nm程
度とする。なお、支持基板が石英などのSiO2を主成
分とする基板の場合には酸化膜形成の工程を省いてもよ
い。
【0035】これに対して、単結晶シリコン基板200
の第1の面201にもシリコン酸化膜240を形成す
る。このシリコン酸化膜240は貼り合わせ工程におい
て、第1の面201が親水性となる厚さ以上あればよ
い。また、CMP法などの方法を用いて研磨して、表面
を平滑化しておくとよい。この酸化膜240の形成方法
は、特に限定されるものではないが、単結晶シリコン基
板200を熱酸化するほか、CVD法により酸化膜を形
成する方法などがある。ここで、単結晶シリコン基板2
00が厚さ300μm〜900μmであれば、酸化膜2
40は、例えば、200nm〜800nmの厚さとす
る。続いて、第1の面201側から水素イオン4をシリ
コン酸化膜210が形成された単結晶シリコン基板20
0に注入する。シリコンと酸化シリコンの水素イオンに
対する減速能は同じであるので、一定の進入深さ分布を
備えるイオン注入層が単結晶シリコン基板200の内部
に形成される。この時のイオン注入条件は例えば、加速
エネルギー100keV、ドーズ量5×1016cm-2
10×1016cm-2である。
【0036】ここで、酸化膜240、510は、単結晶
シリコン基板200と支持基板500の密着性を確保す
るために設けられるものである。なお、支持基板500
には、シリコン基板のほか、ガラス、石英ガラスなどの
可透性を有する基板であっても構わない。支持基板50
0として、ガラスや石英ガラスなどの光透過性材料から
なる基板を用いるならば、本発明を透過型の電気光学装
置などへの応用することが可能になる。
【0037】次に、図2(B)に示すように、単結晶シ
リコン基板200の第1の面501と、支持基板500
の表面とを絶縁膜240、510が接合面となるように
重ねた状態で、例えば、300℃で2時間熱処理するこ
とにより、図2(C)に示すように、単結晶シリコン基
板200と支持基板500とを貼り合わせ、単結晶シリ
コン基板200と支持基板500とが絶縁膜550(酸
化膜240、510)を介して貼り合わされた貼り合わ
せ基板600(半導体基板)を形成する(貼り合せ工
程)。続いて、例えば、400℃〜600℃の低温で熱
処理することにより、前記イオン注入層の位置で単結晶
シリコン基板200が分離切断され、単結晶シリコン層
が薄膜化される。この現象は単結晶シリコン基板200
内に導入されたイオンにより半導体結晶の結合が分断さ
れるために生じるものであり、イオン注入層におけるイ
オン濃度のピーク位置でより顕著なものとなる、従って
熱処理により分離切断される位置は、前記イオン濃度の
ピーク位置と同一となる。なお、上記の分離切断により
露出した単結晶半導体層220の表面は数nm程度の凹
凸を有するため、CMP法により平滑化を行うか、もし
くは水素雰囲気中で熱処理を行う水素アニール法によっ
て表面の平滑化しておくことが好ましい。
【0038】このようにして形成した貼り合わせ基板6
00において、犠牲酸化膜210は単結晶シリコン基板
200を部分的に酸化してなるものであるため、その上
層には、薄い第1の単結晶半導体層220が残される。
これに対して、単結晶シリコン基板200において犠牲
酸化膜210が形成されなかった領域には、犠牲酸化膜
210を平坦化した後に残る酸化膜の厚さ相当の厚い第
2の単結晶半導体層230が形成され、その厚さは、第
1の単結晶半導体層220と比較してかなり分厚い。ま
た、第1の単結晶半導体層220および第2の単結晶半
導体層230のいずれにおいても、その下層側には、犠
牲酸化膜210および絶縁膜550が形成されている。
【0039】なお、支持基板500の表面において、酸
化膜510の下層側に、モリブデン、タングステンなど
の膜を形成しておいてもよい。このような膜は、例え
ば、熱伝導性膜として機能するので、支持基板500の
温度分布を改善することができる。従って、例えば、支
持基板500と単結晶シリコン基板200とを貼り合わ
せる工程においては、この熱伝導性膜によって貼り合わ
せ界面の温度分布が均一化するので、この界面での貼り
合わせが均一になり、貼り合わせ強度を向上させること
ができる。さらに、透過型の液晶装置などに用いる場合
には、モリブデン、タングステンなどの膜は、遮光層と
して機能する。なお、このような膜に用いることができ
る材料は上記に挙げたもの以外にも、タンタル、コバル
ト、チタン等の高融点金属またはそれらを含む合金、も
しくは多結晶シリコン、タングステンシリサイド、モリ
ブデンシリサイド等に代表されるシリサイド膜などを用
いてもよい。
【0040】このように本形態では、SOI構造の貼り
合せ基板600(半導体基板)を製造するにあたって、
単結晶シリコン基板200の第1の面201の所定領域
を選択的に酸化して犠牲酸化膜210を形成した後(犠
牲酸化工程)、単結晶シリコン基板200の第1の面2
01の側を支持基板500と貼り合せる(貼り合わせ工
程)。その結果、貼り合わせ基板600(半導体基板)
において、単結晶シリコン基板200の第2の面202
の側には、犠牲酸化膜210の上層側で薄く残る第1の
単結晶半導体層220と、犠牲酸化膜210の非形成領
域で厚く残された第2の単結晶半導体層230とが形成
される。
【0041】従って、SOI構造を有し、かつ、部分的
に異なる厚さの単結晶半導体層220、230を備える
貼り合わせ基板600を製造することができる。それ
故、貼り合わせ基板600に形成される半導体デバイス
のうち、大電流、高周波で駆動される半導体デバイス
は、厚い第2の単結晶半導体層230に形成し、低電圧
で駆動される半導体デバイスは、薄い第1の単結晶半導
体層220に形成するなどといった設計を行うことがで
きる。よって、貼り合わせ基板600のに形成される個
々の半導体デバイスに対して最適な厚さの単結晶半導体
層を提供できるので、半導体デバイスの特性を最大限に
利用することができる。
【0042】また、ウエットエッチングを行う必要がな
いため、ウエットエッチングに用いたエッチング液が単
結晶シリコン基板200と支持基板500との間に入り
込んで単結晶シリコン基板200と支持基板500とを
貼り合せている絶縁膜550(酸化膜240、510)
もエッチング除去してしまうということがない。それ
故、貼り合わせ基板600において、単結晶シリコン基
板200が支持基板500から剥がれてしまうという問
題を回避できる。
【0043】さらに、耐酸化マスク層275のパターン
形状によって、単結晶シリコン基板200において犠牲
酸化を行う領域を任意の場所に設定できるので、単結晶
シリコン基板200の表面上の任意の位置に第1の単結
晶半導体層220、および第2の単結晶半導体層230
を形成することができる。また、Nチャネル型のMIS
型トランジスタやPチャネル型のMIS型トランジスタ
などで単結晶半導体層膜厚を最適化することもできる。
【0044】[実施の形態2]図3(A)〜(D)、お
よび図4(A)〜(C)はそれぞれ、本発明の実施の形
態2に係るSOI構造の半導体基板(貼り合せ基板)の
製造工程のうち、特徴的な工程を示す工程断面図であ
る。なお、本形態は、基本的な内容が実施の形態1と同
様であるため、共通する機能を有する部分には同一の符
号を付してそれらの説明を省略する。
【0045】本形態では、まず、図3(A)に示すよう
に、厚さが例えば、600μmの単結晶シリコン基板2
00(単結晶半導体基板)の第1の面201および第2
の面202のうち、第1の面201の全面にシリコン酸
化膜およびシリコン窒化膜をこの順に積層した後、シリ
コン酸化膜およびシリコン窒化膜をフォトリソグラフィ
技術を用いて、パターニングし、単結晶シリコン基板2
00の第1の面201には、シリコン窒化膜270から
なる耐酸化マスク層275を形成する。なお、耐酸化マ
スク層275と単結晶シリコン基板200との間には薄
いシリコン酸化膜260が介在している。
【0046】ここで、本形態では、耐酸化マスク層27
5では、薄い単結晶半導体領域を形成すべき部分に開口
276が形成されているとともに、後述する素子分離用
の局所酸化膜が形成される予定の部分にも開口277が
形成されている。
【0047】次に、図3(B)に示すように、水蒸気を
含む雰囲気での熱処理によって、結晶シリコン基板20
0の第1の面201で耐酸化マスク層275の開口27
6、27から露出している部分を酸化し、シリコン酸化
膜からなる犠牲酸化膜210、211を形成する(犠牲
酸化工程)。
【0048】次に、シリコン窒化膜270からなる耐酸
化マスク層275、および緩衝用のシリコン酸化膜26
0を除去した後、CMP法によって、犠牲酸化膜21
0、211によって生じた凸部を除去し、図3(C)に
示すように、第1の面201側を平坦化する(平坦化工
程)。このCMP法において、シリコン酸化膜とシリコ
ン窒化膜の化学的性質の差を利用すれば、シリコン窒化
膜からなる耐酸化マスク層275をストッパとして利用
できる。
【0049】次に、図3(D)に示すように、実施の形
態1で説明した方法と同様な方法で単結晶シリコン基板
200の第1の面201と支持基板500の表面とを絶
縁膜550を介して貼り合わせて貼り合わせ基板600
(半導体基板)を形成する(貼り合せ工程)。
【0050】このような貼り合わせ基板600におい
て、犠牲酸化膜210は単結晶シリコン基板200を部
分的に酸化してなるものであるため、その上層には、薄
い第1の単結晶半導体層220が残される。これに対し
て、単結晶シリコン基板200において犠牲酸化膜21
0が形成されなかった領域には、犠牲酸化膜210を平
坦化した後に残る酸化膜の厚さ相当の厚い第2の単結晶
半導体層230が形成され、その厚さは、第1の単結晶
半導体層220と比較してかなり分厚い。また、第1の
単結晶半導体層220および第2の単結晶半導体層23
0のいずれにおいても、その下層側には、犠牲酸化膜2
10および絶縁膜550が形成されている。さらに、第
2の単結晶半導体層230には犠牲酸化膜211が局所
酸化膜のように形成されている。
【0051】このようにして製造した貼り合せ基板60
0を用いて各種の半導体装置を製造する際には、図4
(A)に示すように、貼り合せ基板600において表面
側に位置する単結晶シリコン基板200の第2の面20
2の全面に、シリコン酸化膜およびシリコン窒化膜をこ
の順に積層した後、シリコン酸化膜およびシリコン窒化
膜をフォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、
単結晶シリコン基板200の第2の面202に、シリコ
ン窒化膜からなる耐酸化マスク層285を形成する。な
お、耐酸化マスク層285と単結晶シリコン基板200
との間には薄いシリコン酸化膜286が介在している。
【0052】ここで、耐酸化マスク層285では、素子
分離用の局所酸化膜を形成すべき部分に開口287が形
成されており、この開口287が形成されている領域
は、図3(B)を参照して説明した工程で犠牲酸化膜2
11を形成した領域と平面的に重なっている。
【0053】次に、図4(B)に示すように、水蒸気を
含む雰囲気での熱処理によって、結晶シリコン基板20
0の第2の面202で耐酸化マスク層285の開口28
7から露出している部分を酸化し、シリコン酸化膜から
なる局所酸化膜290を形成する。その結果、局所酸化
膜290は、底部が犠牲酸化膜211と繋がる。
【0054】次に、図4(C)に示すように、シリコン
窒化膜からなる耐酸化マスク層285、および緩衝用の
シリコン酸化膜276を除去する。
【0055】その結果、貼り合せ基板600において、
第2の単結晶半導体層230には、短い酸化時間で局所
酸化膜290、犠牲酸化膜211および絶縁膜550で
完全に絶縁分離された素子形成領域235を形成するこ
とができる。なお、局所酸化膜290が犠牲酸化膜21
1とつながらないようにして、周辺回路のボディコンタ
クトを一括でとってもよい。なお、ここではLOCOS
分離(LOcal Oxydation of Si)技術によって素子分離
を行っているが、これに限らず、例えばメサ分離或いは
トレンチ分離を行っても良い。また、第1の単結晶半導
体層と第2の単結晶半導体層の素子分離領域の半導体層
の厚さが同じであるため、同時に素子分離を行うことが
容易となる。
【0056】[実施の形態3]上記の実施の形態1、2
で説明したいずれの方法も各種半導体装置の製造に適用
できる。そこで、本形態では、実施の形態1で説明した
貼り合せ基板600を用いて、液晶装置のアクティブマ
トリクス基板(半導体装置)を構成した例を説明する。
【0057】(液晶装置の全体構成)図5は、液晶装置
をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側か
ら見た平面図であり、図6は、対向基板を含めて示す図
5のH−H′断面図である。
【0058】図5において、液晶装置100のアクティ
ブマトリクス基板10の上には、シール材52がその縁
に沿って設けれられており、その内側領域には、遮光性
材料からなる額縁53が形成されている。シール材52
の外側の領域には、データ線駆動回路101および実装
端子102がアクティブマトリクス基板10の一辺に沿
って設けられており、走査線駆動回路104が、この一
辺に隣接する2辺に沿って形成されている。
【0059】走査線に供給される走査信号の遅延が問題
にならないのならば、走査線駆動回路104は片側だけ
でも良いことは言うまでもない。また、データ線駆動回
路101を画像表示領域10aの辺に沿って両側に配列
しても良い。例えば、奇数列のデータ線は画像表示領域
10aの一方の辺に沿って配設されたデータ線駆動回路
から画像信号を供給し、偶数列のデータ線は画像表示領
域10aの反対側の辺に沿って配設されたデータ線駆動
回路から画像信号を供給するようにしても良い。この様
にデータ線を櫛歯状に駆動するようにすれば、データ線
駆動回路101の形成面積を拡張することが出来るた
め、複雑な回路を構成することが可能となる。更にアク
ティブマトリクス基板10の残る一辺には、画像表示領
域10aの両側に設けられた走査線駆動回路104間を
つなぐための複数の配線105が設けられており、更
に、額縁53の下などを利用して、プリチャージ回路や
検査回路が設けられることもある。また、対向基板20
のコーナー部の少なくとも1箇所においては、アクティ
ブマトリクス基板10と対向基板20との間で電気的導
通をとるための上下導通材106が形成されている。
【0060】そして、図6に示すように、図5に示した
シール材52とほぼ同じ輪郭をもつ対向基板20がこの
シール材52によりアクティブマトリクス基板10に固
着されている。なお、シール材52は、アクティブマト
リクス基板10と対向基板20とをそれらの周辺で貼り
合わせるための光硬化樹脂や熱硬化性樹脂などからなる
接着剤であり、両基板間の距離を所定値とするためのグ
ラスファイバー、あるいはガラスビーズ等のギャップ材
が配合されている。
【0061】詳しくは後述するが、アクティブマトリク
ス基板10には、画素電極9aがマトリクス状に形成さ
れている。これに対して、対向基板20には、アクティ
ブマトリクス基板10に形成されている画素電極(後述
する)の縦横の境界領域と対向する領域にブラックマト
リクス、あるいはブラックストライプなどと称せられる
遮光膜23が形成され、その上層側には、ITO膜から
なる対向電極21が形成されている。
【0062】このように形成した液晶装置は、たとえ
ば、後述する投射型液晶表示装置(液晶プロジェクタ)
において使用される。この場合、3枚の液晶装置100
がRGB用のライトバルブとして各々使用され、各液晶
装置100の各々には、RGB色分解用のダイクロイッ
クミラーを介して分解された各色の光が投射光として各
々入射されることになる。従って、前記した各形態の液
晶装置100にはカラーフィルタが形成されていない。
【0063】但し、対向基板20において各画素電極9
aに対向する領域にRGBのカラーフィルタをその保護
膜とともに形成することにより、投射型液晶表示装置以
外にも、後述するモバイルコンピュータ、携帯電話機、
液晶テレビなどといった電子機器のカラー液晶表示装置
として用いることができる。
【0064】さらに、対向基板20に対して、各画素に
対応するようにマイクロレンズを形成することにより、
入射光の画素電極9aに対する集光効率を高めることが
できるので、明るい表示を行うことができる。さらにま
た、対向基板20に何層もの屈折率の異なる干渉層を積
層することにより、光の干渉作用を利用して、RGB色
をつくり出すダイクロイックフィルタを形成してもよ
い。このダイクロイックフィルタ付きの対向基板によれ
ば、より明るいカラー表示を行うことができる。
【0065】(液晶装置100の構成および動作)次
に、アクティブマトリクス型の液晶装置(電気光学装
置)の電気的構成および動作について、図7ないし図9
を参照して説明する。
【0066】図7は、液晶装置100の画像表示領域1
0aを構成するためにマトリクス状に形成された複数の
画素における各種素子、および配線などの等価回路図で
ある。図8は、データ線、走査線、画素電極などが形成
されたアクティブマトリクス基板において相隣接する画
素の平面図である。図9は、図8のA−A′線に相当す
る位置での断面、およびアクティブマトリクス基板と対
向基板との間に電気光学物質としての液晶を封入した状
態の断面を示す説明図である。なお、これらの図におい
ては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさ
とするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてあ
る。
【0067】図7において、液晶装置100の画像表示
領域10aにおいて、マトリクス状に形成された複数の
画素の各々には、画素電極9a、および画素電極9aを
制御するための画素スイッチング用のMIS形トランジ
スタ30が形成されており、画素信号を供給するデータ
線6aが当該MIS形トランジスタ30のソースに電気
的に接続されている。データ線6aに書き込む画素信号
S1、S2・・・Snは、この順に線順次に供給する。
また、MIS形トランジスタ30のゲートには走査線3
aが電気的に接続されており、所定のタイミングで、走
査線3aにパルス的に走査信号G1、G2・・・Gm
を、この順に線順次で印加するように構成されている。
画素電極9aは、MIS形トランジスタ30のドレイン
に電気的に接続されており、スイッチング素子であるM
IS形トランジスタ30を一定期間だけそのオン状態と
することにより、データ線6aから供給される画素信号
S1、S2・・・Snを各画素に所定のタイミングで書
き込む。このようにして画素電極9aを介して液晶に書
き込まれた所定レベルの画素信号S1、S2、・・・S
nは、後述する対向基板に形成された対向電極との間で
一定期間保持される。
【0068】ここで、保持された画素信号がリークする
のを防ぐことを目的に、画素電極9aと対向電極との間
に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70(キャパシ
タ)を付加することがある。この蓄積容量70によっ
て、画素電極9aの電圧は、例えば、ソース電圧が印加
された時間よりも3桁も長い時間だけ保持される。これ
により、電荷の保持特性は改善され、コントラスト比の
高い表示を行うことのできる液晶装置が実現できる。な
お、蓄積容量70を形成する方法としては、容量を形成
するための配線である容量線3bとの間に形成する場
合、あるいは前段の走査線3aとの間に形成する場合も
いずれであってもよい。
【0069】図8において、液晶装置100のアクティ
ブマトリクス基板10上には、マトリクス状に複数の透
明な画素電極9a(点線で囲まれた領域)が各画素毎に
形成され、画素電極9aの縦横の境界領域に沿ってデー
タ線6a(一点鎖線で示す)、走査線3a(実線で示
す)、および容量線3b(実線で示す)が形成されてい
る。
【0070】図9に示すように、液晶装置100は、ア
クティブマトリクス基板10と、これに対向配置される
対向基板20とを備えている。
【0071】本形態において、アクティブマトリクス基
板10の基体は、後述する貼り合せ基板600からな
り、対向基板20の基体は、石英基板や耐熱性ガラス板
などの透明基板20bからなる。アクティブマトリクス
基板10には画素電極9aが形成されており、その上側
には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向
膜16が形成されている。画素電極9aは、たとえばI
TO(Indium Tin Oxide)膜等の透明
な導電性薄膜からなる。また、配向膜16は、たとえば
ポリイミド薄膜などの有機薄膜に対してラビング処理を
行うことにより形成される。なお、対向基板20におい
て、対向電極21の上層側にも、ポリイミド膜からなる
配向膜22が形成され、この配向膜22も、ポリイミド
膜に対してラビング処理が施された膜である。
【0072】アクティブマトリクス基板10の画像表示
領域10aにおいて、各画素電極9aに隣接する位置に
は、各画素電極9aをスイッチング制御する画素スイッ
チング用のMIS形トランジスタ30が形成されてい
る。また、貼り合せ基板600の内部には、MIS形ト
ランジスタ30と平面的に重なる領域に、クロム膜など
からなる遮光膜11aが形成されている。この遮光膜1
1aの表面側には層間絶縁膜12が形成され、この層間
絶縁膜12の表面側にMIS形トランジスタ30が形成
されている。すなわち、層間絶縁膜12は、MIS形ト
ランジスタ30を構成する半導体層1aを遮光膜11a
から電気的に絶縁するために設けられるものである。な
お、遮光膜11aは、層間絶縁膜12に形成されたコン
タクトホール13を介して容量線3bに電気的に接続し
ている。
【0073】図8および図9に示すように、画素スイッ
チング用のMIS形トランジスタ30は、LDD(Li
ghtly Doped Drain)構造を有してお
り、半導体層1aには、走査線3aからの電界によりチ
ャネルが形成されるチャネル領域1a′、低濃度ソース
領域1b、低濃度ドレイン領域1c、高濃度ソース領域
1d、並びに高濃度ドレイン領域1eが形成されてい
る。また、半導体層1aの上層側には、この半導体層1
aと走査線3aとを絶縁するゲート絶縁膜2が形成され
ている。
【0074】ここで、半導体層1aは、後述する方法で
形成された単結晶シリコン層である。
【0075】このように構成したMIS形トランジスタ
30の表面側には、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜
4、7が形成されている。層間絶縁膜4の表面には、デ
ータ線6aが形成され、このデータ線6aは、層間絶縁
膜4に形成されたコンタクトホール5を介して高濃度ソ
ース領域1dに電気的に接続している。層間絶縁膜7の
表面にはITO膜からなる画素電極9aが形成されてい
る。画素電極9aは、層間絶縁膜4、7およびゲート絶
縁膜2に形成されたコンタクトホール8を介して高濃度
ドレイン領域1eに電気的に接続している。この画素電
極9aの表面側にはポリイミド膜からなる配向膜16が
形成されている。この配向膜16は、ポリイミド膜に対
してラビング処理が施された膜である。
【0076】また、高濃度ドレイン領域1eからの延設
部分1f(下電極)に対しては、ゲート絶縁膜2aと同
時形成された絶縁膜(誘電体膜)を介して、走査線3a
と同層の容量線3bが上電極として対向することによ
り、蓄積容量70が構成されている。
【0077】なお、MIS形トランジスタ30は、好ま
しくは上述のようにLDD構造をもつが、低濃度ソース
領域1b、および低濃度ドレイン領域1cに相当する領
域に不純物イオンの打ち込みを行わないオフセット構造
を有していてもよい。また、MIS形トランジスタ30
は、ゲート電極(走査線3aの一部)をマスクとして高
濃度で不純物イオンを打ち込み、自己整合的に高濃度の
ソースおよびドレイン領域を形成したセルフアライン型
のTFTであってもよい。また、本形態では、MIS形
トランジスタ30のゲート電極(走査線3a)をソース
−ドレイン領域の間に1個のみ配置したシングルゲート
構造としたが、これらの間に2個以上のゲート電極を配
置してもよい。この際、各々のゲート電極には同一の信
号が印加されるようにする。このようにデュアルゲート
(ダブルゲート)、あるいはトリプルゲート以上でMI
S形トランジスタ30を構成すれば、チャネルとソース
−ドレイン領域の接合部でのリーク電流を防止でき、オ
フ時の電流を低減することが出来る。これらのゲート電
極の少なくとも1個をLDD構造或いはオフセット構造
にすれば、さらにオフ電流を低減でき、安定したスイッ
チング素子を得ることができる。
【0078】このように構成したアクティブマトリクス
基板10と対向基板20とは、画素電極9aと対向電極
21とが対面するように配置され、かつ、これらの基板
間には、前記のシール材53(図5および図6を参照)
により囲まれた空間内に電気光学物質としての液晶50
が封入され、挟持される。液晶50は、画素電極9aか
らの電界が印加されていない状態で配向膜により所定の
配向状態をとる。液晶50は、例えば一種または数種の
ネマティック液晶を混合したものなどからなる。
【0079】なお、対向基板20およびアクティブマト
リクス基板10の光入射側の面あるいは光出射側には、
使用する液晶50の種類、すなわち、TN(ツイステッ
ドネマティック)モード、STN(スーパーTN)モー
ド等々の動作モードや、ノーマリホワイトモード/ノー
マリブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相
差フィルム、偏光板などが所定の向きに配置される。
【0080】(駆動回路の構成)再び図5において、本
形態の液晶装置100では、アクティブマトリクス基板
10の表面側のうち、画像表示領域10aの周辺領域を
利用してデータ線駆動回路101および走査線駆動回路
104(周辺回路)が形成されている。このようなデー
タ線駆動回路101および走査線駆動回路104は、基
本的には、図10および図11に示すNチャネル型のM
IS形トランジスタとPチャネル型のMIS形トランジ
スタとによって構成されている。
【0081】図10は、走査線駆動回路104およびデ
ータ線駆動回路101等の周辺回路を構成するMIS形
トランジスタの構成を示す平面図である。図11は、こ
の周辺回路を構成するMIS形トランジスタを図10の
B−B′線で切断したときの断面図である。なお、図1
0にはアクティブマトリクス基板10の画像表示領域1
0aに形成した画素スイッチング用MIS形トランジス
タ30も示してある。
【0082】図10および図11において、周辺回路を
構成するMIS形トランジスタは、Pチャネル型のMI
S形トランジスタ80とNチャネル型のMIS形トラン
ジスタ90とからなる相補型MIS形トランジスタとし
て構成されている。これらの駆動回路用のMIS形トラ
ンジスタ80、90を構成する半導体層60(輪郭を点
線で示す)は、貼り合せ基板600上に形成された層間
絶縁膜12を介して島状に形成されている。
【0083】MIS形トランジスタ80、90には、高
電位線71と低電位線72がコンタクトホール63、6
4を介して、半導体層60のソース領域に電気的にそれ
ぞれ接続されている。また、入力配線66は、共通のゲ
ート電極65にそれぞれ接続されており、出力配線67
は、コンタクトホール68、69を介して、半導体層6
0のドレイン領域に電気的にそれぞれ接続されている。
【0084】このような周辺回路領域も、画像表示領域
10aと同様なプロセスを経て形成されるため、周辺回
路領域にも、層間絶縁膜4、7およびゲート絶縁膜2が
形成されている。また、駆動回路用のMIS形トランジ
スタ80、90も、画素スイッチング用のMIS形トラ
ンジスタ30と同様、LDD構造を有しており、チャネ
ル型成領域81、91の両側には、高濃度ソース領域8
2、92および低濃度ソース領域83、93からなるソ
ース領域と、高濃度ドレイン領域84、94および低濃
度ドレイン領域85、95からなるドレイン領域とを備
えている。
【0085】また、半導体層60は、半導体層1aと同
様、後述する方法で形成された単結晶シリコン層であ
る。
【0086】(画像表示領域と周辺回路領域との相違)
このように構成した画像表示領域10aおよび周辺回路
領域においては、図11からわかるように、画素スイッ
チング用のMIS形トランジスタ30を構成する半導体
層1aは、駆動回路用のMIS形トランジスタ80、9
0を構成する半導体層60と比較して薄く形成されてい
る。例えば、画素スイッチング用のMIS形トランジス
タ30を構成する半導体層1aは、厚さが100nm以
下の単結晶シリコン層であり、駆動回路用のMIS形ト
ランジスタ80、90を構成する半導体層60は、厚さ
が200〜500nm程度の単結晶シリコン層である。
【0087】このため、画素スイッチング用のMIS形
トランジスタ30では、それを構成する半導体層1aが
薄いので、光リーク電流を抑制することができる。これ
に対して、駆動回路用のMIS形トランジスタ80、9
0では、それを構成する半導体層60が厚いため、シー
ト抵抗が低い分、大電流を流せるなど、高速動作が可能
である。
【0088】(アクティブマトリクス基板の製造方法)
このような構成のアクティブマトリクス基板10を製造
するには、実施の形態1で説明した方法を用いて貼り合
せ基板600を製造する。但し、本形態では、以下に説
明するように、貼り合せ基板600の内部に遮光膜11
a(図9を参照)を形成しておく。
【0089】図12〜図16はいずれも、本形態のアク
ティブマトリクス基板10の製造方法を示す工程断面図
である。
【0090】本形態では、まず、図12(A)に示すよ
うに、単結晶シリコン基板200(単結晶半導体基板)
の第1の面201および第2の面202のうち、第1の
面201の全面にシリコン酸化膜およびシリコン窒化膜
270をこの順に積層した後、シリコン酸化膜およびシ
リコン窒化膜をフォトリソグラフィ技術を用いてパター
ニングし、シリコン窒化膜からなる耐酸化マスク層27
5を形成する。この耐酸化性マスク層275には、液晶
装置の画像表示領域10aに相当する領域が開口になっ
ており、耐酸化マスク層275は、画像表示領域10a
の周辺に形成される周辺回路領域を覆っている。なお、
耐酸化マスク層275と単結晶シリコン基板200との
間には、応力などを緩和する薄いシリコン酸化膜260
が介在している。ここで、シリコン酸化膜260は、省
略することも可能である。
【0091】次に、図12(B)に示すように、水蒸気
を含む雰囲気での熱処理によって、結晶シリコン基板2
00の第1の面201で耐酸化マスク層275の開口2
76から露出している部分を酸化し、シリコン酸化膜か
らなる犠牲酸化膜210を形成する(犠牲酸化工程)。
【0092】次に、シリコン窒化膜からなる耐酸化マス
ク層275、および緩衝用のシリコン酸化膜260を除
去した後、CMP法によって、犠牲酸化膜210によっ
て生じた凸部を除去し、図12(C)に示すように、第
1の面201側を平坦化する(平坦化工程)。
【0093】次に、図13(A)に示すように、石英基
板あるいは耐熱性ガラス基板などどといった透光性を備
えた支持基板500の表面全体に、タングステンシリサ
イド膜などといった遮光膜を形成した後、この遮光膜を
フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、遮光
膜11aを形成する。次に、支持基板500の表面全体
に、スパッタリング法、CVD法などにより、シリコン
酸化膜、NSG(ノンドープトシリケートガラス)、P
SG(リンシリケートガラス)、BSG(ボロンシリケ
ートガラス)、BPSG(ボロンリンシリケートガラ
ス)などの酸化膜510を形成した後、この酸化膜51
0の表面をCMP法などの方法を用いて研磨して、表面
を平坦化しておく。ここで、酸化膜510の膜厚は、例
えば、約400〜1000nm、より好ましくは800
nm程度とする。
【0094】支持基板500については、好ましくは窒
素ガスなどの不活性ガス雰囲気下、約850〜1300
℃、より好ましくは1000℃の高温でアニール処理
し、後に実施される高温プロセスにおいて歪みが発生し
ないように前処理しておくことが望ましい。すなわち、
製造工程おいて処理される最高温度に合わせて、支持基
板500を同じ温度かそれ以上の温度で熱処理しておく
ことが望ましい。
【0095】これに対して、単結晶シリコン基板200
の第1の面201の側に酸化膜240を形成した後、C
MP法などの方法を用いて研磨して、表面を平坦化して
おく。この絶縁膜240の形成方法には、特に限定され
るものではないが、単結晶シリコン基板200の裏面に
CVD法により酸化膜を形成する方法などがある。ここ
で、単結晶シリコン基板200が厚さ300μm〜90
0μmであれば、絶縁膜240は、例えば、200nm
〜800nmの厚さとする。続いて、第1の面201側
から水素イオン4をシリコン酸化膜210が形成された
単結晶シリコン基板200に注入する。この時のイオン
注入条件は例えば、加速エネルギー100keV、ドー
ズ量5×1016cm-2〜10×1016cm-2である。
【0096】このような酸化膜240、510は、単結
晶シリコン基板200と支持基板500の密着性を確保
するために設けられるものである。
【0097】次に、図13(B)に示すように、単結晶
シリコン基板200の第1の面501と、支持基板50
0の表面とを絶縁膜240、510が接合面となるよう
に重ねて、図13(C)に示すように、単結晶シリコン
基板200と支持基板500とを貼り合わせ、単結晶シ
リコン基板200と支持基板500とが層間絶縁膜12
(酸化膜240、510)を介して貼り合わされた貼り
合わせ基板600(半導体基板)を形成する(貼り合せ
工程)。続いて、例えば、400℃〜600℃の低温で
熱処理することにより、前記イオン注入層の位置で単結
晶シリコン基板200が分離切断され、単結晶シリコン
層が薄膜化される。なお、上記の分離切断により露出し
た単結晶半導体層220の表面は数nm程度の凹凸を有
するため、CMP法により平滑化を行うか、もしくは水
素雰囲気中で熱処理を行う水素アニール法によって表面
の平滑化しておくことが好ましい。
【0098】このようにして形成した貼り合わせ基板6
00において、犠牲酸化膜210は単結晶シリコン基板
200を部分的に酸化してなるものであるため、画像表
示領域1aでは犠牲酸化膜210の上層に、薄い第1の
単結晶半導体層220が残される。これに対して、単結
晶シリコン基板200において犠牲酸化膜210が形成
されなかった周辺回路領域には、犠牲酸化膜210を平
坦化した後に残る酸化膜の厚さ相当の厚い第2の単結晶
半導体層230が形成され、その厚さは、第1の単結晶
半導体層220と比較してかなり分厚い。また、第1の
単結晶半導体層220および第2の単結晶半導体層23
0のいずれにおいても、その下層側には、犠牲酸化膜2
10および層間絶縁膜12が形成されている。
【0099】次に、図14(A)に示すように、フォト
リソグラフィ技術を用いて、第1の単結晶半導体層22
0および第2の単結晶半導体層230をパターニング
し、画素スイッチング用のMIS形トランジスタ30を
構成する半導体層1aと、駆動回路用のMIS形トラン
ジスタ80、90を構成する半導体層60とを島状に形
成する。ここで、画素スイッチング用のMIS形トラン
ジスタ30を構成する半導体層1aは、厚さが100n
m以下の単結晶シリコン層であり、駆動回路用のMIS
形トランジスタ80、90を構成する半導体層60は、
厚さが200〜500nm程度の単結晶シリコン層であ
る。
【0100】次に、図14(B)に示すように、熱酸化
法などを用いて、半導体膜1a、60の表面にシリコン
酸化膜からなるゲート絶縁膜2を形成する。なお、図示
を省略するが、所定のレジストマスクを介して半導体膜
1aの延設部分1fに不純物イオンを打ち込んで、容量
線3bとの間に蓄積容量70を構成するための下電極を
形成する。
【0101】次に、スパッタ法などにより、基板表面全
体に、走査線3a、容量線3b、およびゲート電極65
を形成するための多結晶シリコン膜、およびモリブデン
膜、タングステン膜、チタン膜、コバルト膜、またはこ
れらの金属のシリサイド膜からなる導電膜を350nm
程度の厚さに形成した後、図14(C)に示すように、
フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、走査
線3a、容量線3b、およびゲート電極65を形成す
る。
【0102】次に、図15(A)に示すように、Pチャ
ネル型の駆動回路用のMIS形トランジスタ80を形成
するための半導体層60をレジストマスク301で覆っ
た状態で、画素スイッチング用のMIS形トランジスタ
30を構成する半導体層1aと、Nチャネル型の駆動回
路用のMIS形トランジスタ90を構成する半導体層6
0とに対して、走査線3aやゲート電極65をマスクと
して、約0.1×10 13/cm2 〜約10×1013/c
2 のドーズ量で低濃度の不純物イオン(リンイオン)
を打ち込んで、走査線3aに対して自己整合的に低濃度
ソース領域1b、93、および低濃度ドレイン領域1
c、95を形成する。ここで、走査線3aの真下に位置
しているため、不純物イオンが導入されなかった部分は
半導体膜1aのままのチャネル領域1a′、91とな
る。
【0103】次に、図15(A)に示すように、走査線
3aおよびゲート電極65より幅が広く、かつ、Pチャ
ネル型の駆動回路用のMIS形トランジスタ80を形成
するための半導体層60を覆うレジストマスク302を
形成し、この状態で、高濃度の不純物イオン(リンイオ
ン)を約0.1×1015/cm2 〜約10×1015/c
2 のドーズ量で打ち込み、高濃度ソース領域1b、9
2、およびドレイン領域1d、94を形成する。
【0104】なお、図示を省略するが、Nチャネル型の
MIS形トランジスタ30、90の側を覆った状態でゲ
ート電極65をマスクとして、Pチャネル型の駆動回路
用のMIS形トランジスタ80を形成するための半導体
層60に対して、約0.1×1015/cm2 〜約10×
1015/cm2 のドーズ量でボロンイオンを打ち込んだ
後、ゲート電極65より幅の広いマスクを形成した状態
で、Pチャネル型の駆動回路用のMIS形トランジスタ
80を形成するための半導体層60に対して高濃度の不
純物(ボロンイオン)を約0.1×1015/cm2 〜約
10×1015/cm2 のドーズ量で打ち込んで、図15
(C)に示すように、低濃度ソース領域83、低濃度ド
レイン領域85、およびチャネル領域81を形成すると
ともに、高濃度ソース領域82、およびドレイン領域8
4を形成する。
【0105】次に、走査線3aの表面側にCVD法など
により、シリコン酸化膜などからなる層間絶縁膜4を形
成した後、フォトリソグラフィ技術を用いて、コンタク
トホール5、63、68、69、64をそれぞれ形成す
る。
【0106】次に、図16(A)に示すように、層間絶
縁膜4の表面側に、データ線6a(ソース電極)などを
構成するためのアルミニウム膜、チタンナイトライド
膜、チタン膜、またはこれらの金属のいずれかを主成分
とする合金膜からなる導電膜をスパッタ法などで350
nm程度の厚さに形成した後、フォトリソグラフィ技術
を用いてパターニングし、データ線6a、高電位線7
1、低電位線72、入力配線66、出力配線67を形成
する。その結果、周辺回路領域では、Pチャネル型およ
びNチャネル型のMIS形トランジスタ80、90が完
成する。
【0107】次に、図16(B)に示すように、データ
線6aなどの表面側にプラズマCVD法などにより、シ
リコン窒化膜あるいはシリコン酸化膜などからなる層間
絶縁膜7を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用い
て、ゲート絶縁膜2、層間絶縁膜4、7にコンタクトホ
ール8を形成する。
【0108】しかる後に、図9および図11に示すよう
に、画素電極9aを所定パターンに形成した後、配向膜
16を形成する。その結果、アクティブマトリクス基板
10が完成する。
【0109】[電子機器への適用]次に、電気光学装置
を備えた電子機器の一例として投射型液晶表示装置を、
図17、図18を参照して説明する。
【0110】まず、図17には、上記の各形態に係る電
気光学装置と同様に構成された液晶装置100を備えた
電子機器の構成をブロック図で示してある。
【0111】図17において、電子機器が、表示情報出
力源1000、表示情報処理回路1002、駆動回路1
004、液晶装置100、クロック発生回路1008、
および電源回路1010を含んで構成される。表示情報
出力源1000は、ROM(Read Only Me
mory)、RAM(Randam AccessMe
mory)、光ディスクなどのメモリ、テレビ信号の画
信号を同調して出力する同調回路などを含んで構成さ
れ、クロック発生回路1008からのクロックに基づい
て、所定フォーマットの画像信号を処理して表示情報処
理回路1002に出力する。この表示情報出力回路10
02は、たとえば増幅・極性反転回路、相展開回路、ロ
ーテーション回路、ガンマ補正回路、あるいはクランプ
回路等の周知の各種処理回路を含んで構成され、クロッ
ク信号に基づいて入力された表示情報からデジタル信号
を順次生成し、クロック信号CLKとともに駆動回路1
004に出力する。駆動回路1004は、液晶装置10
0を駆動する。電源回路1010は、上述の各回路に所
定の電源を供給する。なお、液晶装置100を構成する
アクティブマトリクス基板の上に駆動回路1004を形
成してもよく、それに加えて、表示情報処理回路100
2もアクティブマトリクス基板の上に形成してもよい。
【0112】このような構成の電子機器としては、図1
8を参照して後述する投射型液晶表示装置(液晶プロジ
ェクタ)、マルチメディア対応のパーソナルコンピュー
タ(PC)、およびエンジニアリング・ワークステーシ
ョン(EWS)、ページャ、あるいは携帯電話、ワード
プロセッサ、テレビ、ビューファインダ型またはモニタ
直視型のビデオテープレコーダ、電子手帳、電子卓上計
算機、カーナビゲーション装置、POS端末、タッチパ
ネルなどを挙げることができる。
【0113】図18に示す投射型液晶表示装置1100
は、前記の駆動回路1004がアクティブマトリクス基
板上に搭載された液晶装置100を含む液晶モジュール
を3個準備し、各々RGB用のライトバルブ100R、
100G、100Bとして用いたプロジェクタとして構
成されている。この液晶プロジェクタ1100では、メ
タルハライドランプなどの白色光源のランプユニット1
102から光が出射されると、3枚のミラー1106お
よび2枚のダイクロイックミラー1108によって、
R、G、Bの3原色に対応する光成分R、G、Bに分離
され(光分離手段)、対応するライトバルブ100R、
100G、100B(液晶装置100/液晶ライトバル
ブ)に各々導かれる。この際に、光成分Bは、光路が長
いので、光損失を防ぐために入射レンズ1122、リレ
ーレンズ1123、および出射レンズ1124からなる
リレーレンズ系1121を介して導かれる。そして、ラ
イトバルブ100R、100G、100Bによって各々
変調された3原色に対応する光成分R、G、Bは、ダイ
クロイックプリズム1112(光合成手段)に3方向か
ら入射され、再度合成された後、投射レンズ1114を
介してスクリーン1120などにカラー画像として投射
される。
【0114】なお、本発明は、上述した各実施形態に限
られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読
み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変
更可能であり、そのような変更を伴なう電気光学基板装
置、電気光学装置及び電子機器もまた本発明の技術的範
囲に含まれるものである。また、上述した説明にあって
は、電気光学装置を、液晶装置として説明したが、これ
に限るものではなく、エレクトロルミネッセンス(E
L)、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、或
いは、プラズマ発光や電子放出による蛍光等を用いた様
々な電気光学素子を用いた電気光学装置および該電気光
学装置を備えた電子機器に対しても適用可能であるとい
うことは言うまでもない。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る半導
体基板の製造方法では、単結晶半導体基板の第1の面の
所定領域を選択的に酸化して犠牲酸化膜を形成した後、
単結晶半導体基板の第1の面の側を支持基板と貼り合せ
ると、この貼り合わせ基板からなる半導体基板には、単
結晶半導体基板の第2の面側に、犠牲酸化膜の上層側で
薄く残る第1の単結晶半導体層と、犠牲酸化膜の非形成
領域で厚く残された第2の単結晶半導体層とを備える貼
り合せ基板が形成される。従って、SOI構造を有し、
かつ、部分的に異なる厚さの単結晶半導体層を備える半
導体基板を製造することができる。それ故、半導体基板
に形成される個々の半導体デバイスに対して最適な厚さ
の単結晶半導体層を提供できるので、単結晶半導体層に
形成される半導体デバイスの特性を最大限に利用するこ
とができる。また、膜厚調整のためのウエットエッチン
グを行う必要がないため、ウエットエッチングに用いた
エッチング液が単結晶半導体基板と支持基板とを貼り合
せている酸化膜をエッチング除去してしまうということ
がない。それ故、単結晶シリコン基板が支持基板から剥
がれてしまうという問題を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(D)はそれぞれ、本発明の実施の形
態1に係る半導体基板の製造方法を示す工程断面図であ
る。
【図2】(A)〜(C)はそれぞれ、本発明の実施の形
態1に係る半導体基板の製造方法を示す工程断面図であ
る。
【図3】(A)〜(D)はそれぞれ、本発明の実施の形
態2に係る半導体基板の製造方法を示す工程断面図であ
る。
【図4】(A)〜(C)はそれぞれ、本発明の実施の形
態2に係る半導体基板の製造方法を示す工程断面図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態3に係る液晶装置をその上
に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平
面図である。
【図6】図5のH−H′断面図である。
【図7】液晶装置の画像表示領域において、マトリクス
状に配置された複数の画素に形成された各種素子、配線
などの等価回路図である。
【図8】液晶装置において、アクティブマトリクス基板
に形成された各画素の構成を示す平面図である。
【図9】図5および図6に示す液晶装置の画像表示領域
の一部を図8のA−A′線に相当する位置で切断したと
きの断面図である。
【図10】図5および図6に示す液晶装置の画像表示領
域の周辺領域に形成した回路の平面図である。
【図11】図10に示す駆動回路用のMIS形トランジ
スタの断面図である。
【図12】(A)〜(C)は、図5および図6に示す液
晶装置に用いたアクティブマトリクス基板の製造方法を
示す工程断面図である。
【図13】(A)〜(C)は、図5および図6に示す液
晶装置に用いたアクティブマトリクス基板の製造方法を
示す工程断面図である。
【図14】(A)〜(C)は、図5および図6に示す液
晶装置に用いたアクティブマトリクス基板の製造方法を
示す工程断面図である。
【図15】(A)〜(C)は、図5および図6に示す液
晶装置に用いたアクティブマトリクス基板の製造方法を
示す工程断面図である。
【図16】(A)、(B)は、図5および図6に示す液
晶装置に用いたアクティブマトリクス基板の製造方法を
示す工程断面図である。
【図17】本発明に係る液晶装置を表示部として用いた
電子機器の回路構成を示すブロック図である。
【図18】本発明に係る液晶装置を用いた電子機器の一
例としての投射型電気光学装置の光学系の構成を示す断
面図である。
【符号の説明】
10 アクティブマトリクス基板 30 画素スイッチング用のMIS型トランジスタ 81、91 駆動回路用のMIS型トランジスタ 100 液晶装置 200 単結晶シリコン基板(単結晶半導体基板) 210、211 犠牲酸化膜 220 第1の単結晶半導体層 230 第2の単結晶半導体層 240、510、550 絶縁膜 275、285 耐酸化マスク層 290 局所酸化膜 500 支持基板 600 貼り合わせ基板(半導体基板)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/336 H01L 21/76 D 21/76 L 21/762 21/94 A 29/786 Fターム(参考) 2H090 JB02 JB04 JC08 JD01 JD13 LA04 2H092 JA22 JA28 JB56 KA03 KB21 MA25 NA05 NA11 4M108 AB04 AB10 AC21 AC40 AC55 AD01 AD13 5F032 AA03 AA06 AA09 AA13 AA35 AC02 CA17 DA24 DA33 DA71 DA78 5F110 AA26 BB02 BB04 BB05 CC02 DD02 DD03 DD05 DD12 DD13 DD21 EE04 EE05 EE09 EE28 EE44 FF02 FF23 GG02 GG12 GG22 GG24 GG25 HJ01 HJ04 HJ13 HL01 HL03 HL04 HL06 HL23 HM14 HM15 NN02 NN23 NN24 NN35 NN43 NN45 NN46 NN48 NN62 NN65 NN66 NN73 NN78 QQ11 QQ17 QQ19

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶半導体基板の第1の面および第2
    の面のうち、第1の面の所定領域を選択的に酸化して犠
    牲酸化膜を形成する犠牲酸化工程と、 前記単結晶半導体基板の前記第1の面の側を支持基板と
    貼り合せて、前記単結晶半導体基板の前記第2の面側
    に、前記犠牲酸化膜の上層側で残る第1の単結晶半導体
    層と、前記犠牲酸化膜の非形成領域で前記第1の単結晶
    半導体層より厚く残された第2の単結晶半導体層とを備
    えた貼り合せ基板を形成する貼り合せ工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記犠牲酸化工程で
    は、前記単結晶半導体基板の前記第1の面側に所定のマ
    スクパターンを備えた耐酸化マスク層を形成し、この状
    態で前記単結晶半導体基板を前記第1の面の側から酸化
    して前記犠牲酸化膜を形成することを特徴とする半導体
    基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記単結晶
    半導体基板は、単結晶シリコン基板であることを特徴と
    する半導体基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記犠牲酸化工程の後、前記貼り合せ工程の前に、前記
    犠牲酸化膜によって形成された段差を解消して前記第1
    の面側を平坦化する平坦化工程を有することを特徴とす
    る半導体基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記平坦化工程で
    は、前記犠牲酸化膜によって生じた凸部を化学機械研磨
    法によって除去して前記第1の面側を平坦化することを
    特徴とする半導体基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記平坦化工程で
    は、前記第1の面側に流動性を備えた絶縁材料を塗布し
    て前記犠牲酸化膜によって相対的に低くなった部分を埋
    めた後、前記第1の面側を化学機械研磨法によって研磨
    して前記第1の面側を平坦化することを特徴とする半導
    体基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4において、前記犠牲酸化工程の
    後、前記貼り合せ工程の前に、前記耐酸化マスクをスト
    ッパにして、前記犠牲酸化膜によって生じた凸部を化学
    機械研磨法によって除去して前記第1の面側を平坦化す
    る平坦化工程を有することを特徴とする半導体基板の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記犠牲酸化工程では、前記第1の面側のうち、前記第
    2の単結晶半導体層を素子分離する領域と平面的に重な
    る領域にも前記犠牲酸化膜を形成することを特徴とする
    半導体基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記犠牲酸化膜を形
    成した領域と平面的に重なる領域において、前記第1の
    単結晶半導体層及び前記第2の単結晶半導体層の素子分
    離を同時に行うことを特徴とする半導体基板の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし8のいずれかにおい
    て、前記支持基板は、透光性基板であることを特徴とす
    る半導体基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし8のいずれかにおい
    て、前記支持基板は、ガラス基板であることを特徴とす
    る半導体基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし8のいずれかにおい
    て、前記支持基板は、石英基板であることを特徴とする
    半導体基板の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかに記載
    の半導体基板の製造方法で製造したことを特徴とする半
    導体基板。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の半導体基板の表面
    側のうち、前記第1の単結晶半導体層を利用して画素ス
    イッチング用MIS形トランジスタをマトリクス状に形
    成するとともに、前記第2の単結晶半導体層を利用して
    前記画素スイッチング用MIS形トランジスタを駆動す
    るための駆動回路用MIS形トランジスタを形成したこ
    とを特徴とする電気光学装置。
  15. 【請求項15】 光源と、前記光源から出射される光が
    入射されて画像情報に対応した変調を施す請求項14に
    記載の電気光学装置と、前記電気光学装置により変調さ
    れた光を投射する投射手段とを具備することを特徴とす
    る電子機器。
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