JPH05275665A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH05275665A
JPH05275665A JP4331187A JP33118792A JPH05275665A JP H05275665 A JPH05275665 A JP H05275665A JP 4331187 A JP4331187 A JP 4331187A JP 33118792 A JP33118792 A JP 33118792A JP H05275665 A JPH05275665 A JP H05275665A
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semiconductor
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substrate
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守 宮脇
Yutaka Akino
豊 秋野
Shunsuke Inoue
俊輔 井上
Toru Koizumi
徹 小泉
Tetsunobu Kouchi
哲伸 光地
Yasushi Kawakado
保志 川角
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、半導体層の表裏両面から加
工を施した新規な構造の半導体装置及びその製造方法を
提供することにある。 【構成】 絶縁性表面4を有する基板1’上に設けられ
た半導体層1を有する半導体装置において、前記半導体
層1の一方の主面側から加工を行って形成した第1の領
域11と、前記半導体層1の他方の主面側から加工を行
って形成した第2の領域15と、を有し、前記第1及び
第2の領域が協働的に半導体機能素子を構成しているこ
とを特徴とする半導体装置及びその製造方法である。ま
た、前記加工は不純物の拡散工程、堆積工程、エッチン
グ工程、等であり、また、前記機能素子はトランジスタ
等である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種電子機器に用いられ
る半導体装置及びその製造方法に関し、特にそのアライ
メント方法又は素子分離方法に係る技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
LSI等に使用されている半導体装置の断面図を図5に
示す。図5は、典型的なnpn型バイポーラトランジス
タであり、101は、半導体基板でこの場合はp型半導
体を使用している。102はn+ 埋込み層、103、1
03´は素子分離層、104はコレクタコンタクト用n
+ 層で、102のn+ 埋込み層と隣接して設けられてい
る。105、105´、105´´はフィールド酸化膜
で、選択酸化工程により作製できる。106はn- エピ
タキシャル層で厚さは1.2〜2μm、濃度は1015
-3程度である。107はベース拡散層、108はn+
エミッタ層で、この従来例においては、110のn+
結晶Si層からの拡散により形成されている。109
は、層間絶縁膜でBPSG等からなる。111、11
2、114はそれぞれエミッタ、ベース、コレクタ用配
線金属でAl−Siからなる。113はベースコンタク
ト用p+ 拡散層、115はパシベーション膜でSiNか
らなる。
【0003】上記構造のバイポーラトランジスタの性能
を決定づけるパラメータの代表的なものは、図5に示す
B 、WC つまりベース幅、コレクタ幅である。これら
の幅をいかに狭くかつ制御性よく作るかがカギとなって
いる。
【0004】ベース幅WB は、ベース拡散層107、及
びエミッタ層108を低温プロセスにより作製し、狭く
する方法さらに、ベース層、エミッタ層を薄膜化する方
法等により、500〜1000Åとかなり狭いものが研
究開発レベルで実現されている。
【0005】一方、コレクタ幅WC は、ベース幅に比
べ、その改善はなかなか進んでいない。この理由を次に
説明する。
【0006】(理由1)ここでいう、コレクタ幅WC
は、n+ 埋込み層とベース幅との間の空乏化する低不純
物濃度の層の距離であるが、エミッタやベース層と異な
り、基板表面から内部にはいった領域にあること。
【0007】(理由2)上記理由1により、プロセスの
前半に形成され、その後の熱工程によりn+ 埋込み層等
の構造が左右されやすく、プロセスのマージンを十分見
込む必要があること。
【0008】(理由3)さらに、バイポーラトランジス
タではnpn型だけでなく、pnp型を、又MOSFE
Tでは、NMOS型でなくPMOS型といったように、
(MOSの場合は、ゲート部と、下部高濃度ウェルとの
幅をさす)異なる導電型不純物層を同時に基板表面から
内部に作り込む必要があり、さらに、プロセス設計が難
解であること。
【0009】これらの理由により、所望のコレクタ幅は
なかなか実現されていない。
【0010】一方、これらの問題を解決すべく、上記1
02等に示す埋込み層を高エネルギーイオン注入により
表面側から形成する方法が試みられている。しかしなが
ら、イオン注入時に、高エネルギー化することにより、
イオン注入装置の側壁にイオンが当って発生した金属
が、Si基板内部に同時に注入され、これが欠陥とな
り、素子特性を悪化させるという更に解決の難かしい別
の技術的課題を有していた。
【0011】更に、従来の半導体装置の素子分離領域に
注目されたい、図5では厚い酸化膜105〜105´´
とそれらの下のP層103、103´とによって素子分
離を行っていた。
【0012】本来望ましくは酸化膜105を深くして完
全な絶縁分離を行いたいが、そうすると横方向にも酸化
が進む為に絶縁層が表面の大部分を占有してしまい、素
子形成用の活性領域の面積が小さくなってしまう。
【0013】加えて、従来技術の別の技術的課題は、バ
イポーラトランジスタとMOSトランジスタが混在する
装置においても、素子分離領域は深さと横方向の幅とが
一定の関係をもつものしか形成することができず、効果
的な素子のレイアウトを行うには不充分なものであっ
た。
【0014】こうした、従来の技術的課題が生じる根本
的な原因は何であるかを、本発明者等は注意深く検討し
た。
【0015】その結果、“従来は半導体素子を形成する
際に主として半導体基板の一方の面からのみ加工を行っ
ていたことが上記原因である”ということが判明した。
【0016】即ち、半導体層や絶縁層を形成する場合も
一表面上に形成し、エッチングによる加工を行う場合も
該一表面側から行っていたのである。裏面側の加工は電
極の取り付けやエクストリンシックゲッタリングの為の
リンガラスの堆積くらいであり、半導体領域や素子分離
領域の選択的形成は全て該一表面側から行われていた。
【0017】一方、半導体機能素子の寄生容量を小さく
し、高速動作が可能な装置として、絶縁性表面を有する
基体上に半導体層を具備し、そこに素子を作り込んだS
OI型デバイスが知られている。
【0018】このようなSOI型デバイスでも数ミクロ
ン厚の半導体層が主として用いられる為に、当然加工は
一方の面側からのみ行われていた。
【0019】従って、半導体素子の設計も、表面からの
不純物の拡散に係る物性値をパラメータとして、ベース
幅、エミッタ幅、コレクタ幅、チャネル幅には素子分離
領域の面積等が決められており、このような設計ルール
による素子の範囲内で更なる特性向上を望むには限界が
あった。
【0020】[発明の目的]本発明の目的は、新規な素
子分離領域を有する半導体装置及びその製造方法を提供
することにある。
【0021】本発明の別の目的は、半導体層の表裏両面
から加工を施した新規な構造の半導体装置及びその製造
方法を提供することにある。
【0022】本発明の更に別の目的は、半導体層の表裏
両面からの加工に最適なアライメントマークを有する構
成の半導体装置及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0023】更に、本発明の他の目的は、高集積化が可
能で、低コストで製造でき、しかも従来より特性の優れ
た半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】前述した目的は、絶縁性
表面を有する基板上に設けられた半導体層を有する半導
体装置において、前記半導体層の一方の主面側から加工
を行って形成した第1の領域と、前記半導体層の他方の
主面側から加工を行って形成した第2の領域と、を有
し、前記第1及び第2の領域が協働的に半導体機能素子
を構成していることを特徴とする半導体装置により達成
される。
【0025】又、前述した目的は、絶縁性表面を有する
基板上に設けられた複数の半導体機能素子を具備する半
導体層を有する半導体装置において、前記半導体層の一
方の主面側から加工を行って形成した第1の領域と、前
記半導体層の他方の主面側から加工を行って形成した第
2の領域と、を有し、前記第1及び第2の領域が協働的
に素子分離領域を構成していることを特徴とする半導体
装置により達成される。
【0026】また更に、前述した目的は、絶縁性表面を
有する支持体上に設けられた半導体層を有する半導体装
置の製造方法において、半導体層の一方の主面側から加
工を行い第1の領域を形成し、前記一方の主面を前記支
持体に対面させて貼り合わせ、前記半導体層の他方の主
面側から加工を行い第2の領域を形成し、前記第1の領
域と前記第2の領域とを具備する半導体機能素子を作製
することを特徴とする製造方法により達成される。
【0027】又、前述した目的は、絶縁性表面を有する
支持体上に設けられた半導体層を有する半導体装置の製
造方法において、半導体層の一方の主面側から加工を行
い第1の領域を形成し、前記一方の主面を前記支持体に
対面させて貼り合わせ、前記半導体層の他方の主面側か
ら加工を行い第2の領域を形成し、前記第1の領域と前
記第2の領域とを具備する素子分離領域を作製すること
を特徴とする製造方法により達成される。
【0028】又、本発明の目的は、第1の半導体層を有
する第1の基体を用意し、アライメントマークと前記第
1の半導体層の第1表面側に構造体を形成する為の第1
の領域とを形成し、前記第1表面側が該第2の基体に向
き合うように前記第1の基体と第2の基体とを貼り合わ
せ、前記アライメントマークとなる領域を利用してアラ
イメントを用い、前記第1の半導体層を第2表面側を加
工することを特徴とする半導体装置の製造方法により達
成される。
【0029】更に、本発明の目的は、第1半導体層が基
板上に設けられている半導体装置において、前記第1半
導体層における前記基板側に、構造体を形成する為の該
第1半導体層とは異なる材料の領域及びアライメントマ
ーク部が設けられていることを特徴とする半導体装置に
より達成される。
【0030】又、本発明の目的は半導体基体中に形成さ
れた、高不純物濃度の埋込み層を有するSOI基体にお
いて、前記埋込み層に対してマスクを位置合わせするに
際して、前記埋込み層の位置を、前記SOI基体を透過
する波長の光を用いて、埋込み層の有無による透過光の
強度差を測定する事により認識することを特徴とする半
導体装置の製造方法により達成される。
【0031】(好適な実施態様の詳細な説明)本発明の
好適な実施態様による半導体装置の製造方法は、半導体
層の両面から加工を行い少なくとも1つの半導体素子を
形成するか、半導体層の両面から加工を行い協働的な素
子分離領域を形成するものである。
【0032】又、そのような加工法に適した半導体装置
の中間生成物として第1半導体層が基板上に設けられて
いる半導体装置において、前記第1半導体層における前
記基板側に、構造体を形成する為の該第1半導体層とは
異なる材料の領域及びアライメントマーク部が設けられ
ていることを特徴とする半導体ウェハを提供するもので
ある。
【0033】更には、両面からの加工に適したアライメ
ント方法を提供するものである。
【0034】前記領域とは第1の半導体領域とは異なる
導電率をもつもの、異なる導電型のもの等が用いられ
る。そして最終的に該領域はバイポーラトランジスタの
埋込層、電界効果トランジスタのゲート電極領域又は素
子分離領域となるものであって、好ましくは第1の半導
体領域の裏面に選択的に形成されるものである。
【0035】又、アライメントマークとはホトリソグラ
フィーの際の位置合わせに用いる基準マークであり、光
等の透過又は反射或は散乱によりその位置が認識できる
ものであればよいが、後述するように半導体領域の表面
より窪んだ構造が望ましいものである。
【0036】又、本発明に用いられる材料は周知の半導
体材料や絶縁材料、導電材料が用いられる。代表的には
Si,Ge,C,GaAs,InP,ZnSe,Si
O,SiN,SiON,AlO,TiN,Al,W,C
u,Mo,Ti,シリサイド,有機材料等が挙げられ
る。
【0037】[加工方法]本発明に用いられる基本工程
とは、 (1)1対の半導体ウェハを用意し、第1のウェハの表
面に必要に応じて酸化膜を形成する。 (2)第2のウェハ表面に構造体(不純物核酸層、酸化
膜層etc)を形成する。 (3)第1のウェハ表面と第2のウェハの表面どうしを
接合し、必要に応じて第2の裏面を所望のところまで取
り除く。 (4)第2のウェハの裏面を新たな表面とし、構造体を
この表面より形成する。 (5)こうして、半導体機能素子や素子分離領域を形成
する。
【0038】[アライメント方法]上記工程において、
第2のウェハ最初の表面に構造体を形成すると同時に、
アライメント用構造体を設け、第1、第2のウェハ接続
後の新たな第2のウェハ表面側より、上記アライメント
用構造体を検知することにより、第1、第2ウェハ接続
面に形成した構造体の位置を検出し、新たな表面からの
半導体領域の形成の為の位置合わせを行うものである。
【0039】本発明に用いられる1つのアライメント方
法は、半導体素子を形成する一方の基板の裏面に、主ア
ライメントマークを形成し、その基板表面に半導体装置
を形成した後、基体となる他方の基板に貼り合わせ、該
基体となる基板の裏面に、前記主アライメントマークに
整合するアライメントマークを形成し、該基体となる基
板の裏面に形成したアライメントマークを、以降のプロ
セスのアライメント時に用いることを特徴とするもので
ある。
【0040】上記アライメント方法によれば、ウェハ主
表面に形成したパターン(アライメントマーク)に対応
したパターン(アライメントマーク)を、ウェハ裏面に
形成することにより、2枚のウェハを貼り合わせた以降
のアライメントを裏面側のパターン(アライメントパタ
ーン)を用いて可能にできる。
【0041】以下に、上述したアライメントマークの形
成方法を、図2に従って、説明する。
【0042】まず、半導体素子を形成する為の基板であ
るウェハ1に拡散層としての埋込み領域2を第1の主面
PS側から形成する(図2の行程(A))。
【0043】次に、このパターンに合わせてアライメン
トマーク3をウェハ1の裏面に形成する。
【0044】尚、この手順は逆でも良く、アライメント
マーク3を、先にウェハ1の裏面に形成した後、ウェハ
1表面に拡散層2を形成することも可能である。
【0045】次に、表面を絶縁膜4で被った基体となる
シリコンウェハ1´と貼り合わせる(図2の工程
(C))。
【0046】その後に、貼り合わせたウェハ1´の裏面
に、ウェハ1の裏面に付いているアライメントマーク3
に対応するアライメントマーク3´を形成する(図2の
工程(D))。
【0047】最後に、ウェハ1をメカニカルに削るか、
または、エッチング除去により所望の厚さまで薄くす
る。このとき、最初のアライメントマーク3はいっしょ
に除去される(図2の工程(E))。
【0048】このようにして、埋込み層2を有するSO
I基板を作製することが可能となり、さらにウェハ裏面
に形成したアライメントマーク3´を利用することによ
り、以降のプロセスにより、ウェハ表面に埋込み層2に
整合したパターンを第2の主面(SS)側から精度良く
形成することが可能となる。
【0049】張り合わせの際、重要となるのは、半導体
領域の表面と裏面での加工位置の位置合わせとともに、
張り合わされる基板どうしの接合面での平坦性である。
要求される平均の平坦度は150Å以内が望ましい。
【0050】この位置合わせに関しては、例えば、半導
体層が1000Åと薄膜である場合には、薄膜であるが
ゆえに光が透過するため、位置合わせは比較的容易であ
る。
【0051】しかしながら、実際の製品は、薄膜のみで
構成されるだけではなく、1〜3μm以上の厚い膜も設
けられ、その部分にダイオードやバイポーラトランジス
タを形成する場合がある。従って、厚い半導体層におい
ても裏面を加工するための位置合わせ技術が必要となる
が、厚い膜であるため、光の透過が少なく位置合わせが
困難になることがある。
【0052】そこで、位置合わせマークを空洞部により
形成すれば、接合面の平坦性には何の支障もきたさな
い。
【0053】例えば、多結晶シリコン等で凸型の位置合
わせマークを作製した場合、数千オングストロームの突
起が生じ、位置合わせマークのある面を接合面とし張り
合せを行なうと位置合わせマークの周辺は接合せず浮い
た状態になってしまう。これに対して、位置合わせマー
クを空洞型にすることで良好な張り合せを実現すること
ができる。
【0054】また、半導体層の膜厚が1μm以下のとき
には、単純な凹部を形成するのみでも良いが、例えばシ
リコン層の膜厚が1.5μmの場合、裏面から表面の位
置合わせマークを検出するため500nmの光を入射す
ると、光は、少なくともシリコン中を3μm進むことに
なる。従って、入射光がシリコン中のみで損失したと仮
定しても、光の吸収係数αが1.2E4cm-1であるこ
とから、検出できるのは入射光の3%のみとなる。
【0055】そこで、1μmを越える厚さの半導体層の
場合には反対面のマークを検出するためには、光路長を
1/α以下とする必要がある。即ちマークの最低部まで
の距離をxとすれば α×(2x)≦1 であることが望ましい。
【0056】よって第1の主表面に位置合わせマークと
して空洞部を設け、その凹部の最底部と反対面である第
2主表面までの距離xを上記条件を満たすように設定す
ることにより、位置合わせマークである空洞部のみが光
を透過し、検出することができ、この第1主表面上の位
置合わせマークをもとに第2の主表面に加工を施すこと
ができる。
【0057】上述したアライメント法について、図3、
図4を用いて説明する。
【0058】図3は、第1の基体1と、第2の基体1’
とを張り合わせたSOI構造の半導体基体の平面図であ
る。また、図4は、図3のAA’に沿った断面図であ
る。
【0059】図3は、第1の半導体層1を、第1の主面
PSを介して、支持基板であるウェハ1’に張り合わせ
たものであり、第2の主面SSから見た平面図である。
【0060】同図において、6は第2の主面SSに設け
られた酸化膜層であり、3は第1の主表面PSに形成さ
れたアライメントマーク(空洞部)である。また5は、
第2の主面SSに作製されたアライメントマークであ
り、マーク3に合わせて、酸化膜6をエッチングするこ
とにより形成される。
【0061】この時、マーク3を検知するためには、H
eNeレーザ(波長約630nm)等を光源として用い
ることができる。
【0062】図5は本発明に用いられる半導体装置を説
明するための模式的断面図である。
【0063】図1において、1’は単結晶半導体基体、
4は基体1’上に設けられたSiO2 層、1はSiO2
層4上に設けられた単結晶半導体層、11は層1の下面
から設けられた第1の絶縁領域となる第1の選択酸化領
域、12はp+ 領域、13はp- 領域、14はn+
域、15は第2の絶縁領域となる第2の選択酸化領域、
16はp+ 領域、17はn領域、18はp領域、19は
+ 領域、20は酸化膜、21はp+ 領域、22はn+
領域、23はn+ 領域、24はp+ 領域、25は表面酸
化膜、26〜30はAl電極である。
【0064】かかる構成では、 npn型トランジスタのコレクタを構成するn-
域1が埋込層であるn+領域14とn+ 領域19とでA
l電極30に接続され、コレクタ電位を低抵抗で取るこ
とができる。 npn型トランジスタとpnp型トランジスタと
が、単結晶層1の上面側から形成される第2の選択酸化
領域15と単結晶層1の下面側から形成される第1の選
択酸化領域11とで絶縁分離されているため、上面から
選択酸化領 域膜を形成して絶縁分離する場合に比べ
て、酸化領域が広がることがなく絶 縁分離領域を小さ
くすることができる。 絶縁面上にエピタキシャル層(単結晶Si層)1が
形成されるため、その層厚を薄くでき、寄生容量を小さ
くすることができ、また傾斜コレクタ構造を取れるので
高速動作を行うことができる。
【0065】つまり、図5に示すコレクタ埋込層102
の不純物プロファイルと図1に示すコレクタ埋込層14
の不純物プロファイルとは異なり、ベース方向への不純
物濃度が徐々に低くなる良好且つ制御性のよい傾斜コレ
クタ構造が得られる。
【0066】
【実施例】(実施例1)本実施例1について図6は、第
1及び第2のウェハをはり合わせた後の第2のウェハの
新たな表面SS側からみた模式的平面図である。第2の
ウェハの新たな表面SSは酸化膜6でおおわれている。
3は、第2のウェハと第1のウェハとの接続領域に形成
されたアライメントマーク、5は第2のウェハ表面上に
形成されたアライメントマークである。図6からわかる
ように、マーク3にマーク5を合わせて形成されてお
り、マーク3を検出することに内部構造体の情報がわか
る。図6のBB’のラインでの断面を図7に示す。
【0067】1は第2のウェハを構成するSi単結晶領
域、7は第2のウェハの単結晶領域内部に形成された構
造体で、本実施例ではn+ 不純物拡散層である。4は第
1のウェハ表面に形成された酸化膜で、PSが第1のウ
ェハと第2のウェハとのはり合わせの界面である。1’
は第1のウェハである。図7からわかるように、本実施
例では、3に示す、酸化物からなる領域を薄膜Si層4
の面PS側に設けてある。
【0068】薄膜Si層の膜厚は、約1000〜200
0Åと薄く、上面SS側から光学的に酸化層領域3が検
知可能である。本実施例の場合、上面からHe−Neレ
ーザーにより上記酸化層エッジ9、9´、9´´、9´
´´を検出し、マスク上のアライメントマークを上記エ
ッジラインの内側にはいるようにセットし、アライメン
トマークをパターニングする。これにより、図6の5に
示す如く、Si層上面の酸化膜に、下地のマークに対応
したアライメントマークが形成できる。その後、Si層
上面に構造体を形成する場合、上記マーク5を基準とし
てアライメントを行えば、たとえば、Si層1とSiO
2 4との界面PS上に設けられた構造体としての不純物
拡散層7に対して上面構造体とのアライメントが可能に
なる。本実施例では図7の酸化層4を含む構成になって
いるが、この酸化層がなくても良いことは言うまでもな
い。
【0069】(作製方法)次に実施例1の構造体の作製
方法について図8を用いてより詳しく説明する。
【0070】第1の基体として、図8の(a1)に示す
ようにn型Siウェハ1’を用いる。上記n型Siウェ
ハの表面に酸化膜4を図8の(a2)に示す如く形成し
ておく。
【0071】一方、第2の基体として図8の(b1)に
示すように、p型Siウェハ1を用い、通常の選択酸化
工程により、上記p型Siウェハ1の表面に膜厚の厚い
SiO2 層3とそれに比較し薄いSiO2 層34を形成
し、レジストマスク35を介してイオン注入を行うこと
により、不純物拡散層7を形成する。不純物の活性化の
為のアニール処理後、SOG(Spin on Gla
ss)を上記表面にコーティングし、リフローにより平
坦化を図る。平坦化後、SiO2 のエッチングを行い、
Si/SiO2 界面PSが露出したところで、エッチン
グを終了すると図8の(b4)ような構造体が実現でき
る。図8の(b4)において、3は厚く形成された酸化
膜のうち下側酸化膜のみ残った酸化領域で、アライメン
トマークとなる。又、上記PSに示す面の平坦性が不十
分な場合は、表面をわずかに研究することにより、平坦
性を向上させることが可能である。
【0072】そこで、図8の(a2)のSiO2 層4が
形成されている上面と、(b4)に示すウェハの上面P
Sを図8の(c1)に示す如く、はり合わせ950℃で
2時間N2 雰囲気中で熱処理を行うと、両面は界面PS
を境として完全にはりつく。その後、所望のSi膜厚に
なるまで、1に示すSiウェハを研磨し、その後表面を
熱酸化することにより酸化層6を形成する。こうして、
本実施例の構造体が作製できる。
【0073】(実施例2)次に本発明の実施例2につい
て、図9を用いて説明する。図9は第2実施例のウェハ
表面を上から見た図であり、3は第1のウェハと第2の
ウェハとの接合面PSに形成されたアライメント用構造
体、5は第1のウェハの表面SS上のアライメント用構
造体で、これらは十字型でなく、ハの字構造をしてい
る。このように本発明による下部構造と上部構造とのマ
ーク形状は重ならなくとも位置合わせが可能なものであ
れば良い。
【0074】(実施例3)次に、本発明の実施例3につ
いて、図10を用いて説明する。図10は本発明による
SOI型高速バイポーラ素子である。
【0075】19はn+ 埋込み層14とコレクタ用電極
30とを接続するn+ 拡散層、15は素子分離用フィー
ルド酸化膜、25は層間絶縁層でたとえば、BPSG等
を用いることができる。18はp型ベース層、23はn
+ エミッタ層、30、28、29はそれぞれコレクタ、
エミッタ、ベース用電極となっている。
【0076】図10からわかるように、n+ 埋込み層1
4は、Si面PS側から形成された拡散層で、この拡散
層と上部構造体(エミッタ23、ベース18、コレクタ
19、分離用フィールド酸化膜15etc)との位置合
わせは、貼り合わせ面PS領域に形成されたアライメン
ト用マーク3、を基準に行った。
【0077】本構造のバイポーラトランジスタは、ベー
ス18とn+ 埋込み層14との間隔はSi層1の厚さ及
びベース、n+ 埋込み層の分布により決定する。又、n
+ 埋込み層14は、表面SS側からでなく、はり合わせ
前の面PSが露出しているときに形成されるため、その
不純物分布の制御性が良好である。さらに、前述したよ
うに、Si層1としてエピタキシャル膜を使用すれば、
その膜厚の制御圧も良く、これにより従来よりもベース
コレクタ間距離を狭くすることができ、高速動作が実現
できる。
【0078】尚、絶縁層25に形成されたコンタクトホ
ールのアライメントはアライメントマーク5を基準に
し、電極28、29、30のアライメントはマーク5’
を基準に行う。
【0079】さらに、高速化には、傾斜コレクタ構造
(コレクタからベース層へ向うにつれて、コレクタ不純
物濃度が低下する構造)が望ましいが、本実施例におい
ては、ベース層形成と、コレクタ層形成とをお互いに独
立して形成できるため、最適傾斜コレクタ構造が容易に
実現でき、さらなる特性の向上を図ることができる。
【0080】(実施例4)次に、本発明の実施例4につ
いて、図11を用いて説明する。図11は、本発明によ
る相補型MOSFETに適用したものである。
【0081】n+ 埋込み層45はPMOSのn- ウェル
層57の電位を設定し、一方p+ 埋込み層46はnMO
Sのp- ウェル層56の電位を設定する。47は上記n
+ 埋込み層45と接続するためのn+ 拡散層、48は上
記p+ 埋込み層46と接続するためのp+ 拡散層、これ
らの拡散層47、48は図11の上面SSより形成して
も良いが、埋込み層45、46と同様に界面PSが表面
に出ている工程時に形成する方法を併用する方法で形成
する。特に、両者を併用することによりこれらの拡散層
幅dは、従来の一方向から形成するものに比べて、約半
減し、デバイスの微細化が図れる。
【0082】49、50はPMOSトランジスタのソー
ス、ドレインp+ 層、53はPMOSトランジスタのゲ
ート電極、51、52はNMOSトランジスタのソー
ス、ドレインn+ 層、54はNMOSトランジスタのゲ
ート電極である。
【0083】(実施例5)次に本発明の実施例5につい
て、図12を用いて説明する。本実施例では、下地のア
ライメントマーク3をSiのドライエッチにより図12
に示す如く垂直に切立った溝を形成し、その内部にSi
2 を埋込んだ構造にしたものである。
【0084】本実施例の構造を採用することにより、エ
ッジ9がシャープになることにより、アライメント精度
が向上した。図12では溝内部にSiO2 が埋込まれて
いるが、これに限定されず空洞のままでもよい。
【0085】(実施例6)次に実施例6について、図1
3を用いて説明する。
【0086】本実施例では、まず下地のアライメントマ
ークとしてSiのドライエッチで深く溝をほる。その後
表面SS側を研磨してアライメントマーク3を貫通さ
せ、新たな表面上まで露出させたものである。マーク3
の内部にはSiO2 が埋め込まれているが、第5実施例
と同様内部にSiO2 を埋め込む必要は特にない。
【0087】本実施例では下部アライメントマークが新
たな表面まで露出するため、そのエッジ9の検出精度が
さらに向上し、アライメント精度をさらにアップでき
る。
【0088】(実施例7)次に実施例7について、図1
4を用いて説明する。実施例6までは、下部アライメン
ト用構造体はSiO2 が充てんされているか、もしくは
空洞構造であったが、本実施例では、溝表面領域66を
酸化膜67でおおい、内部に多結晶Si68を埋込んだ
構造にした。これにより、溝内部への埋込みが容易にな
り、より狭い幅のアライメントマークが形成できる。
【0089】(実施例8)次に実施例8について図15
を用いて説明する。実施例7まででは、アライメント信
号を屈折率や膜厚の違いによる光学的信号により検出し
たが、本実施例では、不純物濃度分布の異なる領域をア
ライメントマーク3として使用するものである。このよ
うな不純物の分布は光としての赤外線により検出可能で
ある。
【0090】この方法を用いると、下部構造体として不
純物分布領域7を形成するときに同時にアライメントマ
ーク3が形成でき、工程が削減され、かつ同一マスクで
形成したものゆえ、アライメント精度がより一層向上す
る。
【0091】(実施例9)本実施例は前述した実施例1
と同じ構成の半導体装置を新規な製造プロセスを用いて
作製するものである。実施例1と異なる点は第2ウェハ
の加工方法及び第1ウェハと第2ウェハとの貼り合わせ
の後の処理である。図16の工程(b1)に示すように
P型単結晶Siウェハ70を用意する。
【0092】次いで図16の工程(b2)に示すように
陽極化成によって単結晶Siウェハ70を多孔質Siウ
ェハ71とする。
【0093】陽極化成は、印加電圧を2.6V、電流密
度を30A/cm2 とし、陽極化成溶液としてHFとH
2 OとC25 OHとを1:1:1の割合で混合したも
のを用いると好ましい。図16の工程(b3)のように
得られた多孔質Siウェハ71上にエピタキシャル成長
によりP型エピタキシャル層1を形成する。ここでは、
分子線エピタキシー法により、温度700℃、圧力1×
10-9Torr、成長速度0.1nm/secの条件で
行うことが好ましい。
【0094】その後、P型エピタキシャル層1表面に厚
い酸化膜3と薄い酸化膜34を実施例1と同様、選択酸
化工程により作製し、さらに薄い酸化膜34側に構造体
としての不純物拡散層を設ける。そして、図16の工程
(b5)に示すように表面をエッチング等により平坦化
する。
【0095】平坦化後、別に用意した第1のウェハの表
面と前記平坦化表面とを向い合せ、熱処理することによ
りはり合わせる。その後、この多孔質層71をエッチン
グ液により除去することにより、所望の構造を形成する
ことが可能である。
【0096】このエッチング工程の詳細は以下のとおり
である。
【0097】該張り合せた基体をバッファード弗酸(H
F:4.46%、NH4 F:36.2%)と30%過酸
化水素水との混合液(1:5)で選択エッチングする。
約191分後には、単結晶Si層だけがエッチングされ
ずに残り、単結晶Siをエッチ・ストップの材料とし
て、多孔質Si基板は選択エッチングされ、完全に除去
することができる。
【0098】非多孔質Si単結晶の該エッチング液にた
いするエッチング速度は、極めて低く191分後でも5
0オングストローム以下程度であり、多孔質層のエッチ
ング速度との選択比は十の五乗以上にも達し、非多孔質
層におけるエッチング量(数十オングストローム)は実
用上無視できる膜厚減少である。すなわち、200ミク
ロンの厚みを持った多孔質化されたSi基板は、除去さ
れ、SiO2 上に0.5μmの厚みを持った単結晶Si
層が形成できる。この方法によれば透過電子顕微鏡によ
る断面観察の結果、Si層には新たな結晶欠陥は導入さ
れておらず、良好な結晶性が維持される。
【0099】(実施例10)本発明の実施例10によ
る、SOI(Silicon On Insulato
r)構造の半導体装置について図17を基に説明する。
【0100】まずN型10〜20Ωcmの単結晶シリコ
ン基板上にレジスト(不図示)を用いて所望のパターン
を形成する。次にこのレジストをマスクにイオン注入法
によりヒ素(As)を加速エネルギー60kevで1×
1015ケ/cm2 基板中に注入する。レジスト除去した
後に1100℃で120分N2 中でドライブ・インする
ことにより、N型の高不純物濃度埋込み層3を形成す
る。次に透明ガラス等の絶縁基板4と前記単結晶シリコ
ン基板1の埋込み層3を有する面PSを貼り合わせる。
この後1000℃で60分程度の熱処理を施すことによ
り、シリコン基板1と絶縁基板4は強固に密着する。次
に基板1を切削、研磨等により単結晶の厚さを0.5〜
8μm程度に仕上げる。このようにして形成したSOI
基板11は高不純物濃度の埋込み層3が形成されてい
る。
【0101】次に単結晶層に通常のモノリシックIC´
の製造方法によりMOSトランジスター、バイポーラト
ランジスター、コンデンサー、抵抗等の素子を作り込む
わけだが、前述のSOI基板では表面に高不純物濃度の
埋込み層3の位置を現わす凹凸は存在しない。そこで絶
縁体基板側に設けられたランプ72から波長5〜50μ
mの赤外光(または遠赤外光)をレンズ73を介して照
射し、受光部74を設けてSOI基板を透過する赤外光
の強度を検出する。赤外光は単結晶中の高濃度領域では
透過率が低濃度の単結晶層に比べて1/2〜1/10に
低下するので、単結晶層中の高不純物濃度の埋込み層の
位置を認識することが出来る。このようにして認識され
た埋込み層の位置とマスクの位置を合わせてSOI基板
表面にパターンを形成することにより、表面SS側にア
ライメント用の凹凸が形成できる。したがってこれ以降
は従来通りのアライメント方法によってマスク合せを行
えばよい。
【0102】前述の実施例では、単結晶シリコンと貼り
合せる絶縁基板は透明ガラスについて述べたが、単結晶
シリコン基板表面に絶縁膜を形成した基板でもシリコン
中の不純物濃度が5×1016/cm3 以下であれば透明
ガラスと同等の扱いをすることが出来る。
【0103】以上説明したように基板を透過するような
長波長の光を用いて基板中の不純物濃度の差などの透過
率の差異を認識して基板とマスクとの位置合せを行うこ
とにより、表面の凹凸、あるいは反射率の差異のない基
板に対してマスクとの位置合わせを行うことが出来る。
【0104】(実施例11)以下、図18を参照しなが
ら、本実施例11をその製造工程に沿って詳しく説明す
る。
【0105】まず、P型のシリコンウェハー70にN型
のエピタキシャル層1を1μm成長させた。
【0106】次に、N型エピタキシャル層1表面に、ア
ライメントマークとなる凹部3をRIE法により500
0Åエッチングして形成した(工程(a))。
【0107】次に、支持となる基板Bとして、シリコン
ウェハー1’表面を5000Å熱酸化4したものを用意
し、基板AのN型エピタキシャル層1表面PSを接合面
として、1100℃、30分の熱処理により張り合わせ
を行なった。このときの接合面の密着強度は2500
(Kgt/cm2 )であり、全面平坦なものと同等のも
のであった(工程(b))。
【0108】更に、P型のシリコン層70を選択的に除
去し、工程(c)に示す構造を得た。
【0109】次に、露出したN型エピタキシャル層1の
第2の面SSに1000Åの熱酸化膜6を形成した。
【0110】次に、最初のアライメントマーク3に合わ
せて、第2の主表面SSに新たなアライメントマーク5
を形成する。N型エピタキシャル層1の膜厚は1μmで
あり、凹状マーク3は、630nmの光で検出可能であ
る。そこで、検出した凹状マーク3に合わせ、熱酸化膜
6をエッチングして、第2の主表面SSのアライメント
マーク5を形成した(工程(d))。
【0111】以降のプロセスは省略するが、この第2の
主表面の位置合わせマーク(2−7)を利用して拡散、
エッチング等の加工をすることにより、高い整合性が得
られる。
【0112】比較のため、多結晶シリコンにより500
0Åの凸型位置合わせマークのものを作製したところ、
位置合わせマーク近傍には浮きが生じ、上記実施例程良
好な張り合せができなかった。
【0113】(実施例12)図19は、本発明の実施例
12の製造工程を示す図である。
【0114】P型シリコン基板72に対し、陽極化成を
施し10μmの多孔質シリコン層71を形成した(工程
(a))。
【0115】その多孔質シリコン層71をベースにエピ
タキシャル成長を行ない1μmのN型エピタキシャル層
1を形成し、その表面PSにアライメントマークとして
5000Åの凹部3をRIE法により形成した(工程
(b))。
【0116】支持基板Bとして、シリコンウェハー1’
の表面を熱酸化したものを用いた。
【0117】次に、支持基板Bの熱酸化膜4の表面とN
型エピタキシャル層1表面PSを接合して張り合わせを
行なった(工程(c))。
【0118】次に、P型シリコン領域72を研削し、多
孔質シリコン層71を露出させる(工程(d))。この
ときの研削精度は、約±2〜3μm程度である。
【0119】残った多孔質シリコン領域71をフッ酸系
の液により選択的にエッチング除去した。
【0120】その後、露出したN型エピタキシャル層1
表面を熱酸化6し、アライメントマーク3に合わせて酸
化膜6を除去した領域5を、第2主表面SSのアライメ
ントマークとして形成した(工程(e))。
【0121】多孔質Siと非多孔質Siはフッ酸系のエ
ッチング液において高いエッチング比を得ることができ
る。本実施例では、第1の基体Aに多孔質シリコン領域
71を形成することにより、精度の高い選択エッチング
が可能となり、均一な膜厚のSOI層を得ることができ
る。また、この時、選択的エッチング液として用いられ
るフッ酸系の液としては、フッ酸、過酸化水素、アルコ
ールの混合液が代表的である。
【0122】(実施例13)図20を用いて、本発明の
実施例13を説明する。本実施例の製造工程は、実施例
11に準拠する。第1実施例のN型エピタキシャル層に
相当するのが図20中の1である。このエキタキシャル
層1の膜厚は2μmとし、この表面に位置合わせマーク
を形成する領域として深さ1μmの凹部3をRIE法に
より形成した。この凹部領域3内に位置合わせマークと
して、更に5000Åの凹型のマーク73を形成した
(工程(a))。
【0123】次に、実施例11と同様に、他の基体Bと
張り合せた。
【0124】そして、実施例11と同じ工程を経て、こ
の凹型マーク73をもとにして、凹型マーク73がある
反対の面に加工を施し、第2主表面の位置合わせマーク
5を形成した。この実施例では、N型エピタキシャル層
の膜厚は2μmであり、実施例11で示すような手段で
は、光は殆どシリコン中で吸収されてしまう。
【0125】そこで、本実施例においては、位置合わせ
マーク73が存在する領域全体を、3の凹部を形成する
ことにより薄膜化し、その領域3内に位置合わせマーク
73を形成した。
【0126】位置合わせマークが存在する領域全体を薄
膜化しない場合、凹部の位置合わせマーク73の底部は
少なくとも光が透過するまで深くする必要がある。即
ち、1.5μmもエッチングする必要があり、側面での
ダレなど加工精度に難が生じやすい。
【0127】本実施例においては、アライメントマーク
73を検知するための光源としては、HeNeレーザを
用いており、吸収係数は3.5E3cm-1である。また
図20中のxは、1μmであり、α×(2x)=0.7
となり、充分光を透過するようになっている。
【0128】また、位置合わせマーク領域である凹部3
に、凸部のアライメントマークを形成することもでき、
同様の方法で検知することができる。従って、加工は堆
積膜を用いることもできる。
【0129】(実施例14)次に、本発明の実施例14
を、図21、図22、図23を用いて説明する。図21
は、貼り合わせ前のMOSトランジスタの下地面の加工
工程を示し、図22は、張り合わせ工程を示し、図23
は、張り合わせ後の表面の加工工程を示した図である。
【0130】まず図21を用いて、下地面の加工工程を
説明する。
【0131】図21に示すように、P型ウェハー70上
にN型のシリコンエピタキシャル層1を8000Å設け
る。N型シリコンエピタキシャル層1に対し、MOSト
ランジスタを設ける領域を薄膜にするためと、アライメ
ントマークを形成するために5000Åのエッチングを
施し凹部75、76を形成した。
【0132】次に1000Åの熱酸化74を行ない(工
程(b))、その後に、6000ÅのCVD酸化膜77
を堆積した(工程(c))。
【0133】次に、裏面のゲート酸化膜・ゲート電極を
形成するため、一部酸化膜をエッチング除去し、裏面の
ゲート酸化膜として500Åの熱酸化膜78を形成した
(工程(d))。
【0134】更に、裏面のゲート電極として多結晶シリ
コン79を堆積し、MOS作製領域外の多結晶シリコン
は取り除いた。平坦処理の後エッチバックを行ない、図
21の工程(e)に示す構造を得た。3がアライメント
マークである。
【0135】次に、図22を用いて張り合わせ工程を説
明する。
【0136】図21に示す通り作製したウェハーに対
し、さらにCVD酸化膜80を8000ÅBPSG膜8
1を8000Åを堆積し、それらの膜を介して支持基板
1’と張り合せを行なった。張り合わせ条件は950
℃、15分、300Vの静電圧着法により行ない、図2
2の工程(a)に示す構造を得た。
【0137】次に、P型領域70を選択エッチングによ
り除去し、図22の工程(b)に示す構造にした。本実
施例において、アライメントマーク3は凹型構造である
ため、張り合わせにおいてはボイドもなく高い接着強度
が得られた。
【0138】次に、図23を用いて表面の加工工程の説
明を行なう。
【0139】シリコン層の膜厚は8000Åであるた
め、アライメントマーク3は、HeNeレーザで充分検
知できる。このマーク3をもとにフィールド酸化膜82
を形成した(図23の工程(a))。
【0140】MOSトランジスタの活性層をP型にする
ため、ボロン(B11)をドーズ量2E12cm-2、注入
エネルギー100keVでイオン注入し、その後100
0℃の熱処理を施した。熱酸化膜によるゲート酸化膜8
3を500Å形成し、ゲート電極84として多結晶シリ
コンを堆積した。図23の工程(b)にその全体図、図
23の(c)にMOSトランジスタ部の拡大図を示す。
【0141】次に、図23の工程(d)に示すとおり、
ゲート電極84をマスクにしてイオン注入によりソース
・ドレイン領域85を形成した。イオン注入条件は、イ
オン種として燐(P31)をドーズ量5E15cm-2、注
入エネルギー100keVで注入した。
【0142】その後、900℃、30分の熱処理により
不純物を活性化させた。裏面のゲート電極79の電位を
とるためスルーホール(不図示)を開けた。
【0143】その後、PSG 6000Åの層間絶縁膜
86の堆積、コンタクト形成、Al87の堆積、PSG
保護膜88を8000Å堆積するプロセスを経て図23
の(工程(e)の構造を作製した。
【0144】前述のプロセスにより作製したMOSトラ
ンジスタの特性を図24に示す。本実施例でのMOSト
ランジスタのゲート長は、0.5μmであり、基板濃度
は5E15cm-3である。比較例としてのバルクシリコ
ンウェハーや裏面にゲート電極を持たないMOSトラン
ジスタではこのようなゲート長と基板濃度ではパンチス
ルー現象が生じてしまっていたが(図8波線)、本実施
例ではパンチスルーのない良好なMOSトランジスタ
(図8実線)が作製できた。
【0145】(実施例15)実施例12に示した、多孔
質シリコンを用いた張り合わせ技術により、図22に示
す構造を得た。その後は、実施例14の図22、図23
に示すプロセスを経て実施例14と同様なMOSトラン
ジスタ構造を得た。
【0146】その結果、パンチスルーの無い良好なMO
Sトランジスタ特性を得た。
【0147】(実施例16)上述した各実施例のアライ
メントマークは、エピタキシャル層内で凹型の空洞形状
をしていたが、本実施例では、完全にエピタキシャル層
を貫通した位置合わせマークの構造を有するものについ
て述べる。
【0148】図25を参照しながら、以下に詳しく説明
する。
【0149】同図において、支持基板であるシリコンウ
ェハ1’上にはSOIのSi薄膜下の絶縁層4がある。
これはSiO2 のみならず、SiON系絶縁物、SiN
絶縁物、又はそれぞれの組み合せからなるものである。
Si薄膜1は0.05μmから数10μm厚である。ア
ライメントマーク3は図に示されるようにエピタキシャ
層1を貫通する構造となっている。
【0150】このような構造は、前述した実施例11と
同様に、多孔質層まで達するようにエピタキシャル層を
RIEによりエッチングすれば、前述した実施例11の
工程と同様の工程で作製可能である。
【0151】本実施例の構造では、デバイスを作製する
表面SS上にまでアライメントマークが達しており、良
好なアライメント信号が得られ、高精度が実現できるメ
リットがある。
【0152】以上説明した様に、本発明の実施例11乃
至16によれば、凹型の位置合わせマークを用いること
により、張り合せ法によるSOI構造の半導体装置にお
いて、その位置合わせを正確にするとともに、張り合わ
せられる基板の接合面における平坦性を高くすることが
できる。
【0153】また、半導体層の表面と裏面に加工を施す
際に、表面と裏面の位置合わせを正確にして高精度な半
導体装置を得ることができる。
【0154】また反対面のアライメントマークを検出す
るために、位置合わせマークの凹部の最底部と反対面で
ある第2主表面までの距離xを、下記条件式: α×(2x)≦1 (ただし、αは距離x間の半導体層
の光吸収係数) を満たすように設定することにより、位置合わせマーク
である凹部のみが光を透過し、精度良く検出することが
できる。
【0155】(実施例17)まず、図26に示すように
1×1012〜1016cm-3程度の不純物を含むP型シリ
コン基板1を5000Å酸化を行い、裏面SSにフォト
リソグラフィ工程でアライメントの基準マーク93を形
成した。アライメントマークはウェハの両面に露光でき
る装置を使用した。これは、まず、ウェハ表面に保護用
レジストを塗布した後、ウェハ裏面にレジストを塗布
し、両面露光機を使用しウェハの裏面にアライメントマ
ークを転写、エッチングを行い、基準アライメントマー
ク93を形成した(工程(A))。
【0156】その後、全面の酸化膜の除去を行い、再び
7000Åの酸化を行った。裏面の基準マーク93を使
用し、ウェハのアライメントを行った後、ウェハ表面に
コレクタの埋込領域7を形成する部分のパターン転写を
行い、酸化膜をエッチング除去し、次にシリコン酸化膜
を1000Å形成した。
【0157】Asをイオン注入し、熱拡散により不純物
濃度1×1019cm-3以下のN型コレクタ埋込領域7を
5μm形成した。このときの抵抗は30Ω/□以下とな
るようにした。その後、全面の熱酸化膜を除去した(工
程(B))。
【0158】次に、SOI基板の基体となるシリコンウ
ェハ1’上に、5000Åの熱酸化膜4を形成した。こ
のウェハ1’とN型コレクタ埋込領域7を形成したウェ
ハ1の表面PSを重ね合わせ、酸素雰囲気中で800
℃、0.5時間加熱することにより2枚のシリコンウェ
ハが強固に接合された(工程(C))。
【0159】次に、SOI基板の基体となるウェハ1’
の裏面に、フォトリソグラフィ工程を用いて初めにつけ
たアライメント93の基準マークに対応するマーク94
を形成した。形成方法は、基準マークと同様に、ウェハ
を酸化した後、レジストを塗布し、裏面のアライメント
基準マークを用いてウェハのアライメントを行った後、
表面側で露光を行い、更にエッチングを行いアライメン
トマーク94を形成した(工程(D))。
【0160】以降のプロセスのアライメントマークは、
このマーク94を基準として利用した。また装置の表裏
のオフセットを最小とするため、以降のパターン転写は
アライメントは表側、露光は裏側の光源を利用した。
【0161】埋込領域を形成したシリコンウェハ1を裏
面SSからメカニカルなグラインダーでシリコン残厚が
20μmとなるまで削った。この際、初めに形成した基
準アライメントマーク93は消滅した。
【0162】図27を参照するにその後ケミカルエッチ
ングを行い、最終的に8μmのシリコン厚に加工した。
ここで、N型の埋込領域7を有するSOI基板が出来た
(工程(E))。
【0163】次に8000Åの熱酸化膜を形成し、Ph
イオンを注入し、熱拡散を行い、N型埋込領域7に届く
ようにN型コレクタ領域95を形成した。このときの抵
抗値は10Ω/□以下となるようにした。
【0164】次にN型コレクタ領域95に囲まれた内
に、ベース領域をパターニングし、イオン注入、熱拡散
を行いベース領域96を形成した。更にエミッタ領域9
7を形成した(工程(F))。
【0165】その後、N型コレクタ領域95を囲むよう
に分離用の溝98にはさまれた酸化膜に届く様に形成
し、溝98をCVD膜99で埋め込んだ(工程
(G))。
【0166】その後、配線材料とのコンタクト200を
開孔し、Al201を堆積し所望のパターンに加工した
(工程(H))。
【0167】このようにして、埋込領域を形成したSO
I基板上に半導体素子を形成することができた。また、
裏面のアライメントマーク94に対応したアライメント
マーク202をウェハ表面に形成し、これを以降のアラ
イメントマークとして利用しても良い。図28は、この
変形例を説明する図であり、図28の工程(F’)のよ
うにウェハ表面のアライメントマーク202を形成した
後、これを以降のアライメントマークとして用いて、素
子形成を行なうものである。
【0168】上述した実施例はバイポーラトランジスタ
について述べたが、特にこれに限定するものではない。
また埋込まれる部分も単純な埋込層ではなくデバイス構
造のものでも可能である。
【0169】また、基体となる基板は、シリコン基板、
絶縁基板、ガラス基板のいずれであっても、本発明は同
様に実施可能であり、同様の効果を得ることができるも
のである。
【0170】以上説明したように、本実施例によれば、
基準のアライメントマークをウェハの裏面に形成し、こ
のマークとウェハ表面のマークを互いに整合して形成す
ることにより、SOI基板に形成した埋込領域に対応す
る基板表面に、簡単に、精度良く、半導体素子を形成す
ることが可能となる。
【0171】またウェハの貼り合わせ温度が800℃前
後と低温なため、ドーパントの拡散が生じず、薄い単結
晶を絶縁膜上に残すことが可能となる。
【0172】(実施例18)本発明の実施例18による
半導体装置について説明する。
【0173】本実施例では基板の出発材料として多孔質
Siを用いる。多孔質Siは、Uhlir等によって1
956年に半導体の電解研磨の研究過程に於て発見され
た(A.Uhlir,Bell Syst.Tech.
J., vol 35,333(1956)。また、ウ
ナガミ等は、陽極化成におけるSiの溶解反応を研究
し、HF溶液中のSiの陽極反応には正孔が必要であ
り、その反応は、次のようであると報告している(T.
ウナガミ:J.Ele ctrochem.Soc.,
vol.127,476(1980))。
【0174】 Si+2HF+(2−n)e+ →SiF2 +2H+ +ne- SiF2 +2HF→SiF4 +H2 SiF4 +2HF→H2 SiF6 又は、 Si+4HF+(4−λ)e+ →SiF4 +4H+ +λe- SiF4 +2HF→H2 SiF6 ここで、e+ 及び、e- はそれぞれ、正孔と電子を表し
ている。また、n及びλは夫々Sil原子が溶解するた
めに必要な正孔の数であり、n>2又は、λ>4なる条
件が満たされた場合に多孔質Siが形成されるとしてい
る。
【0175】このように、多孔質Siを作製するために
は、正孔が必要であり、N型Siに比べてP型Siの方
が多孔質Siに変質しやすい。しかし、N型Siも正孔
の注入があれば、多孔質Siに変質することが知られて
いる(R.P.Holmstron and J.Y.
Chi. Appl.Phys.Lett, vol.
42,386(1983))。
【0176】この多孔質Si層は、単結晶Siの密度
2.33g/cm3 に比べて、HF溶液濃度を50〜2
0%に変化させることで、その密度を1.1〜0.6g
/cm3 の範囲に変化させることができる。この多孔質
Si層は、透過電子顕微鏡による観察によれば、平均約
600オングストローム程度の径の孔が形成される。そ
の密度は単結晶Siに比べると、半分以下になるにもか
かわらず、単結晶性は維持されており、多孔質層の上部
へ単結晶Si層をエピタキシャル成長させることも可能
である。また、多孔質層はその内部に大量の空隙が形成
されているために、密度が半分以下に減少する。その結
果、体積に比べて表面積が飛躍的に増大するため、その
化学エッチング速度は、非多孔質Si層のエッチング速
度に比べて、著しく増速される。
【0177】まず、図29に示すように、単結晶Si基
体を以下の条件の陽極化成により多孔質化して多孔質S
i基体71を形成する。
【0178】 印加電圧: 2.6(V) 電流密度: 7(mA・cm-2) 陽極化成溶液: HF:H2 O:C25 OH=
1:1:1 Porosity: 56(%) 次に多孔質Si基体24の表面に非多孔質単結晶Si層
(n- 層)1をエピタキシャル成長する。単結晶Si層
1の厚さは適宜設定されるが、ここでは2μmとした。
エピタキシャル成長は一般的な熱CVD法、減圧CVD
法、プラズマCVD法、分子線エピタキシー法、スパッ
タ法等で行われる。
【0179】次に図30に示すように、通常の選択酸化
工程により、単結晶Si層1上に膜厚の厚い第1の選択
酸化領域11及び薄い酸化膜34を形成する。次に順次
不純物イオンを注入してp- 領域13及びp+ 領域12
を形成し、さらにn+ 領域14を形成し、不純物の活性
化のためのアニール処理後、SOG(Spin OnG
lass)を表面にコートし、リフローにより平坦化を
行う。平坦化後SiO2 のエッチングを行い図31の構
造を得る。なお、本実施例では後述するように第1の選
択酸化領域4をアライメントマークとしても利用する。
【0180】次に、図32に示すように、単結晶Si層
1と表面に酸化膜4を有する他の単結晶Si基体1’と
を洗浄した後に密着させ、その後酸素、窒素、水素、希
ガス等の雰囲気中で加熱することで貼り合わせる。
【0181】なお、一般的に熱処理の温度が高ければ高
いほど、界面の結合力が強まる。これは約200℃以上
になると、水素結合していた水素と酸素の両原子がH2
Oの形で脱水し、そのあとに縮合したシラノール結合
(Si−O−Si)を形成するためである。但し脱水し
たH2 Oが界面近傍に空隙(ボイド)等の形で残存して
いる間は、まだ結合力は最も高い状態ではなく、このボ
イドが拡散して完全に消滅したときに最も結合力が高く
なる。そしてこの状態で結合力は飽和し、それ以上の高
温処理をしても結合力がさらに強まることはない。この
結合力が飽和する温度は約1100℃である。ここでは
熱処理温度を約1000℃とした。
【0182】多孔質Si基体71を下記のエッチング液
を用いてエッチング除去して図33に示す構造を得る。
多孔質Si基体71を単結晶に対して選択的にエッチン
グすることができるエッチング液としては、弗酸、バッ
ファード弗酸等の弗酸系のエッチング液がある。なお、
かかるエッチング液に、メタノール、エタノール、プロ
パノール、イソプロパノール等のアルコールを添加する
ことによって、エッチングによる反応生成気体の気泡
を、瞬時にエッチング表面から、攪はんすることなく、
除去でき、均一にかつ効率よく多孔質Siをエッチング
することができる。また、過酸化水素水を添加すること
によって、Siの酸化を増速し、反応速度を無添加にく
らべて増速することが可能となり、更に過酸化水素水の
比率を変えることにより、その反応速度を制御すること
ができる。
【0183】ここでは、多孔質Si基体71を49%弗
酸とアルコールと30%過酸化水素水との混合液(1
0:6:50)で攪はんすることなく選択エッチングし
た。多孔質Si基体は選択エッチングされ、完全に除去
された。
【0184】次に、図34に示すように、アライメント
マークとなる第1の選択酸化領域11をめあすとして、
通常の選択酸化工程により、単結晶Si層1上に膜厚の
厚い第2の選択酸化領域15と薄い酸化膜20を形成す
る。選択酸化は第1の選択酸化領域11と接する深さま
で行われ、素子領域は完全に電気的に分離される。ただ
し、npn型トランジスタのコレクタを構成するn-
域1をAI電極に接続するためのn+ 領域14上の第2
の選択酸化領域203は、n+ 領域14の上部で酸化が
止まっている。なお、アライメントマークとなる第1の
選択酸化領域11は、上面からHe−Neレーザにより
エッジが検知され、このエッジを基準として第2の選択
酸化領域15を形成する。第1の選択酸化領域11をア
ライメントマーク用として用いることができない場合は
アライメントマーク用の選択酸化領域を別に形成しても
よい。
【0185】次に、図35に示すように、順次不純物イ
オンを注入してn領域17、n+ 領域19、p+ 領域1
6、p領域18を形成し、不純物の活性化のためのアニ
ール処理を行う。
【0186】その後、通常の半導体製造プロセス工程に
より、前出の図5に示したバイポーラトランジスタ構成
の半導体装置を作製した。
【0187】本実施例において、分離用絶縁層として選
択酸化膜を用いたが、特にこれに限定されず、絶縁層を
所定の位置に埋め込んで作製されるものであれば、使用
可能であり、材料もSiO2 のみならず、SiN、又S
iO2 −SiNの多層構造、SiON等どれも使用可能
であることは言うまでもない。
【0188】(実施例19)本実施例は、上記第1実施
例において、第1の選択酸化領域11と第2の選択酸化
領域15とが接しない所定の深さで、選択酸化を停止し
たものである。図20は本発明の第2実施例となるバイ
ポーラトランジスタ構成の半導体装置を説明するための
断面図である。なお、図1の構成部材と同一構成部材に
ついては同一符号を付して説明を省略する。
【0189】図36に示すように、本実施例において
は、第1の選択酸化領域11と厚い第2の選択酸化領域
15とが接しない所定の深さで、選択酸化が停止されて
いる。このような構成にすることにより次のような効果
を得ることができる。 選択酸化膜形成に要する時間が短縮され、不純物の
不要な拡散が抑えられ、浅い不純物半導体領域を形成す
ることができる。 第1の選択酸化領域11を作製する場合、多孔質S
i基板を長時間加熱すると多孔質Si基板が変質して、
単結晶層とのエッチッグ選択比を十分取ることができな
くなる場合があるが、本実施例では、多孔質Si基板が
変質しな い条件で第1の選択酸化領域11を作製する
ことができる。 加熱により、多孔質Si基板24からボロン等の不
純物が単結晶Si層1に拡散していき、リーク電流が増
大する等の問題が生じる場合があるが、本実施例では、
ボロン等の不純物の拡散が問題と成らない条件で第1の
選択酸化 領域11を作製することができる。 (実施例20)本実施例は本発明をMOSトランジスタ
に適用したものである。
【0190】図37は本発明の実施例20となるMOS
トランジスタの構成を説明するための平面図、図38は
図9のCC’線断面図、図39はDD’線断面図、図4
0はEE’線断面図である。
【0191】図37〜図40において、231は単結晶
Si基体、232は単結晶Si基体231上に設けられ
たSiO2 酸化膜、233は第1の選択酸化領域、23
4、235、236はそれぞれn型MOSトランジスタ
を構成するソース領域、チャネル領域、ドレイン領域、
237はゲート電極、238は第2の選択酸化領域、2
39はゲート絶縁膜、240は酸化膜、241、242
はドレイン、ソース電極、243はチャネル領域235
の下部領域と接続されるp+ 領域、244はp+ 領域2
43と接続される電極である。なお、第1の選択酸化領
域233と第2の選択酸化領域238とは接していて、
第1実施例の第1の選択酸化領域11、第2の選択酸化
領域15のように半導体領域を電気的に絶縁している。
【0192】本実施例によるn型MOSトランジスタ
は、チャネル領域235の下部領域がp+ 領域243、
電極244で接続されているので、チャネル領域のコン
タクトをとることができ、MOSトランジスタのOFF
特性を改善することができる。
【0193】なお、本実施例のn型MOSトランジスタ
の製造工程は、MOSトランジスタとバイポーラトラン
ジスタとの構造上の違いによる工程の差異を除けば、図
29〜図35を用いて説明した製造工程と略同じなので
説明を省略する。 (実施例21)本実施例は短チャネルMOSトランジス
タに本発明を用いたものである。
【0194】一般に、チャネル長Lが短くなっていく
と、閾値電圧が変化する等の短チャネル効果が現われ
る。このような短チャネル効果を防止する手段の一つと
しては、拡散領域(ソース、ドレイン領域)の深さを浅
くする方法がある。かかる見地からSOI基体上に短チ
ャネルMOSトランジスタを形成する場合、下地のSi
2 層までソース、ドレイン領域が達する構成が望まし
い。しかしながら図41に示すように、ソース、ドレイ
ン領域254、256を下地のSiO2 層252まで拡
散すると横方向拡散により短チャネルMOSトランジス
タのLeff が小さくなり、パンチスルーしやすくなる。
そこで本実施例においては、n+ 層を極力浅くし且つ下
地のSiO2 層と接するためにソース領域、ドレイン領
域直下に第1の選択酸化領域を設ける。
【0195】図42は本発明の実施例21となるMOS
トランジスタの構成を説明するための断面図である。同
図において、251は単結晶Si基体、252は単結晶
Si基体251上に設けられたSiO2 酸化膜、253
はソース、ドレイン領域下の第1の選択酸化領域、25
4、255、256はそれぞれn型MOSトランジスタ
を構成するソース領域、チャネル領域、ドレイン領域、
257はゲート電極、258は第2の選択酸化領域、2
59はチャネル領域下に形成されたp領域である。
【0196】本実施例ではソース領域、ドレイン領域直
下にSiO2 層を配置する必要があるが、このような配
置は、図29に示したように多孔質Si基体上に単結晶
Si層255を形成した後、不純物イオン注入によりp
領域259を形成し、更に単結晶Si層255にアライ
メントマークとなる第1の選択酸化領域253を設け、
酸化膜252を有する単結晶Si基体251に貼り合わ
せたのち、アライメントマークとなる第1の選択酸化領
域253のエッジを検出してゲート絶縁膜上にゲート電
極257を形成し、このゲート電極257をマスクとし
て、不純物イオンを注入しアニールを行って、ソース領
域254、ドレイン領域256を形成すればよい。
【0197】なお、実施例20の図39と同様にp領域
259を外部電極と接続すれば、MOSトランジスタの
OFF特性を改善することができる。 (実施例22)本実施例はCMOS構成のトランスファ
ーゲートに本発明を用いたものである。 図43は本発
明の実施例22となるトランスファーゲートの構成を説
明するための平面図、図44は図43のGG’線断面
図、図45は図43のFF’線断面図である。
【0198】図43において、291はn型MOSトラ
ンジスタ構成部、292はスペース293はp型MOS
トランジスタ構成部である。図43〜図45において、
261は単結晶Si基体、、262は単結晶Si基体2
61上に設けられたSiO2酸化膜、263は第1の選
択酸化領域、264、265、266はそれぞれp型M
OSトランジスタを構成するソース領域、チャネル領
域、ドレイン領域、267はゲート電極、268は第2
の選択酸化領域、269はゲート絶縁膜、270はチャ
ネル領域265と接続されるn+ 領域、271、272
はドレイン、ソース電極、273はゲート電極上のSi
2 酸化膜、274はn型MOSトランジスタ構成部2
91とp型MOSトランジスタ構成部293とを分離す
るSiO2酸化領域、275はn+ 領域270と接続さ
れる電極である。なお、第1の選択酸化領域263と第
2の選択酸化領域268とは接していて、半導体領域を
電気的に絶縁している。なお、p型MOSトランジスタ
構成部293はn型MOSトランジスタ構成部291と
導電型が異なる点を除いて同じなので、ここでは説明を
省略する。
【0199】なお、かかる構成は実施例20の効果に加
え、MOSトランジスタ構成部のゲート電極が対向して
構成され、キャリアの移動に対する垂直方向電界強度が
小さいため、高移動度、高gm特性が得られ、電界緩和
によりホットキャリアの発生が防止でき素子の寿命が向
上し、またゲート酸化膜下のSi部の静電容量が減少す
るのでSファクタ(Subthreshold swi
ng)特性が向上しリーク電流が極めて小さくなる効果
がある。
【0200】以上詳細に説明したように、本実施例18
乃至22の半導体装置によれば、単結晶半導体層の両面
から絶縁領域を形成して絶縁分離し、絶縁分離領域の面
積を小さくすることができる。
【0201】又、必要に応じた絶縁分離領域を形成す
る。
【0202】更には、高移動度、高gm特性をもち、素
子の寿命が向上し、リーク電流の小さい半導体装置とな
る。加えて、結晶性の優れた均一な厚みの単結晶半導体
層を用いて更に上記特性を向上することができる。
【0203】従来のSOI技術を用いてMOS電界効果
トランジスタを構成した場合と上述した実施例によるト
ランジスタとを比較する。
【0204】図46は比較例としたnMOS電界効果ト
ランジスタの構成を示す断面図である。
【0205】同図において、2101は単結晶Si基
体、2102は単結晶Si基体2101上に形成された
SiO2 層、2103は選択酸化領域、2104、21
05、2106、2107はnMOS電界効果トランジ
スタのソース領域、チャネル領域、ドレイン領域、ゲー
ト電極、2108、2109はソース用電極、ドレイン
用電極である。
【0206】上記構成のnMOS電界効果トランジスタ
では、半導体領域がSiO2 層2102及びフィールド
酸化膜2103で電気的に完全に分離された構造をとる
ため、チャネル領域のコンタクトが取れず、チャネル領
域はフローティング状態となっており、その電位が固定
できず動作が不安定となる。さらに図47(a)(b)
に示すように、トランジスタのON状態に発生した少数
キャリアがOFF状態になった時に、行き場所がなくな
り、再結合による消滅までチャネル領域に残るためにO
FF時に電流が流れ続け、OFF特性が悪い現象で有っ
た。ただし、図47の(a)はゲートに入力するパル
ス、図47の(b)はそれに対応したSOI−MOS電
界効果トランジスタの応答波形である。
【0207】
【発明の効果】以上説明した本発明の半導体装置及びそ
の製造方法によれば、従来のものとは異なる不純物プロ
ファイルを備えた高性能な装置となる。
【0208】又、本発明の半導体装置及びその製造方法
によれば、素子分離領域の占有面積を小さくして、半導
体機能素子の集散度を高められる。
【0209】更に、本発明の半導体装置及びその製造方
法によれば、アライメントが正確なものとなり、容易に
上記効果を奏する新規な半導体装置を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の一例としてのバイポーラ
トランジスタを示す模式的断面図
【図2】本発明の半導体装置の製造工程の一例を説明す
るための模式図
【図3】本発明の半導体装置の一例を示す模式的上面図
【図4】図3に示す半導体装置のAA’線による模式的
断面図
【図5】従来の半導体装置としてのバイポーラトランジ
スタを示す模式的断面図
【図6】本発明の実施例1による半導体装置を示す模式
的上面図
【図7】図6に示す半導体装置のBB’線による模式的
断面図
【図8】実施例1による半導体装置の製造工程の他の例
を説明するための模式図
【図9】本発明の実施例2による半導体装置の他の例を
示す模式的上面図
【図10】本発明の実施例3による半導体装置を示す模
式的断面図
【図11】本発明の実施例4による半導体装置を示す模
式的断面図
【図12】本発明の実施例5による半導体装置を示す模
式的断面図
【図13】本発明の実施例6による半導体装置を示す模
式的断面図
【図14】本発明の実施例7による半導体装置を示す模
式的断面図
【図15】本発明の実施例8による半導体装置を示す模
式的断面図
【図16】本発明の実施例9による半導体装置の製造工
程を説明するための模式図
【図17】本発明の実施例10による半導体装置のアラ
イメントを説明するための模式図
【図18】本発明の実施例11による半導体装置の製造
工程を説明するための模式図
【図19】本発明の実施例12による半導体装置の製造
工程を説明するための模式図
【図20】本発明の実施例13による半導体装置の製造
工程を説明するための模式図
【図21】本発明の実施例14による半導体装置の製造
工程を説明するための模式図
【図22】本発明の実施例14による半導体装置の製造
工程を説明するための模式図
【図23】本発明の実施例14による半導体装置の製造
工程を説明するための模式図
【図24】実施例14による半導体装置の特性を示すグ
ラフ
【図25】本発明の実施例16による半導体装置を示す
模式的断面図
【図26】本発明の実施例17による半導体装置の製造
工程を説明するための模式図
【図27】実施例17による半導体装置の製造工程を説
明するための模式図
【図28】実施例17による半導体装置の製造工程の他
の例を説明するための模式図
【図29】本発明の実施例18による半導体装置の製造
工程の他の例を説明するための模式図
【図30】本発明の実施例18による半導体装置の製造
工程の他の例を説明するための模式図
【図31】本発明の実施例18による半導体装置の製造
工程の他の例を説明するための模式図
【図32】本発明の実施例18による半導体装置の製造
工程の他の例を説明するための模式図
【図33】本発明の実施例18による半導体装置の製造
工程の他の例を説明するための模式図
【図34】本発明の実施例18による半導体装置の製造
工程の他の例を説明するための模式図
【図35】本発明の実施例18による半導体装置の製造
工程の他の例を説明するための模式図
【図36】本発明の実施例19による半導体装置を示す
模式的断面図
【図37】本発明の実施例20による半導体装置を示す
模式的上面図
【図38】図37に示す半導体装置のCC’線による模
式的断面図
【図39】図37に示す半導体装置のDD’線による模
式的断面図
【図40】図37に示す半導体装置のEE’線による模
式的断面図
【図41】半導体装置の作用を説明するための模式的断
面図
【図42】本発明の実施例21による半導体装置を示す
模式的断面図
【図43】本発明の実施例22による半導体装置を示す
模式的上面図
【図44】図43に示す半導体装置のGG’線による模
式的断面図
【図45】図43に示す半導体装置のFF’線による模
式的断面図
【図46】比較例の半導体装置を示す模式的断面図
【図47】本発明の一実施例と比較例との特性の違いを
示すグラフ
【符合の説明】
1 SiO2 層4上に設けられた単結晶半導体層、 1’ 単結晶半導体基体、 4 基体1’上に設けられたSiO2 層、 11 層1の下面から設けられた第1の絶縁領域となる
第1の選択酸化領域、 12,16,21,24 p+ 領域、 13 p- 領域、 14,19,22,23 n+ 領域、 15 第2の絶縁領域となる第2の選択酸化領域、 17 n領域、 18 p領域、 20 酸化膜、 25 表面酸化膜、 26〜30 Al電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平4−38461 (32)優先日 平4(1992)1月30日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 小泉 徹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 光地 哲伸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 川角 保志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性表面を有する基板上に設けられた
    半導体層を有する半導体装置において、 前記半導体層の一方の主面側から加工を行って形成した
    第1の領域と、前記半導体層の他方の主面側から加工を
    行って形成した第2の領域と、を有し、 前記第1及び第2の領域が協働的に半導体機能素子を構
    成していることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記加工は不純物の拡散工程を含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記加工は堆積工程を含むことを特徴と
    する請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記加工はエッチング工程を含むことを
    特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記機能素子はトランジスタであること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の領域はトランジスタのコレク
    タ領域の一部であることを特徴とする請求項1に記載の
    半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の領域はトランジスタのゲート
    領域の一部であることを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 絶縁性表面を有する基板上に設けられた
    複数の半導体機能素子を具備する半導体層を有する半導
    体装置において、 前記半導体層の一方の主面側から加工を行って形成した
    第1の領域と、 前記半導体層の他方の主面側から加工を行って形成した
    第2の領域と、 を有し、 前記第1及び第2の領域が協働的に素子分離領域を構成
    していることを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記加工は絶縁物の堆積工程を含むこと
    を特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記加工はエッチング工程を含むこと
    を特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の領域はアライメントマーク
    を兼用していることを特徴とする請求項8に記載の半導
    体装置。
  12. 【請求項12】 前記機能素子は、前記一方の主面側か
    ら形成された第1の半導体領域と、前記他方の主面側か
    ら形成された第2の半導体領域と、を有することを特徴
    とする請求項8に記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記機能素子はトランジスタであり、
    前記第1の半導体領域はコレクタ領域の一部であること
    を特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記機能素子はトランジスタであり、
    前記第1の半導体領域はゲート領域の一部であることを
    特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記素子分離領域は複数設けられてお
    り、その一部は絶縁性の前記第1の領域又は絶縁性の前
    記第2の領域のいずれか一方のみで構成されていること
    を特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】 絶縁性の前記第1の領域は前記他方の
    主面側から加工された不純物含有領域と接していること
    を特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】 絶縁性表面を有する支持体上に設けら
    れた半導体層を有する半導体装置の製造方法において、 半導体層の一方の主面側から加工を行い第1の領域を形
    成し、前記一方の主面を前記支持体に対面させて貼り合
    わせ、 前記半導体層の他方の主面側から加工を行い第2の領域
    を形成し、 前記第1の領域と前記第2の領域とを具備する半導体機
    能素子を作製することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  18. 【請求項18】 前記第1の領域はコレクタ埋込層であ
    り、前記第2の領域はベース領域である請求項17に記
    載の半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記第1の領域はゲート領域であり、
    前記第2の領域はソース及びドレイン領域である請求項
    17に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 絶縁性表面を有する支持体上に設けら
    れた半導体層を有する半導体装置の製造方法において、 半導体層の一方の主面側から加工を行い第1の領域を形
    成し、 前記一方の主面を前記支持体に対面させて貼り合わせ、 前記半導体層の他方の主面側から加工を行い第2の領域
    を形成し、 前記第1の領域と前記第2の領域とを具備する素子分離
    領域を作製することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  21. 【請求項21】 前記第1又は第2の領域の少なくとも
    いずれか一方が絶縁性の領域である請求項20に記載の
    半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記第1の領域はアライメントマーク
    を兼ねていることを特徴とする請求項20に記載の半導
    体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 第1の半導体層を有する第1の基体を
    用意し、 アライメントマークと前記第1の半導体層の第1表面側
    に構造体を形成する為の第1の領域とを形成し、 前記第1表面側が第2の基体に向き合うように前記第1
    の基体と第2の基体とを貼り合わせ、 前記アライメントマークとなる領域を利用してアライメ
    ントを用い、前記第1の半導体層の第2表面側を加工す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記アライメントマークは前記第1表
    面側に設けられていることを特徴とする請求項23に記
    載の半導体装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記アライメントマークは前記第1表
    面側に設けられた凹部であることを特徴とする請求項2
    3に記載の半導体装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記アライメントマークは前記第2表
    面側に設けられており、前記第2表面側の加工の前に除
    去されることを特徴とする請求項23に記載の半導体装
    置の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記アライメントマークは、前記第2
    表面側に設けられており、前記第2表面側の加工の前
    に、該アライメントマークを基にして前記第2の基体に
    別のアライメントマークを形成した後除去されることを
    特徴とする請求項23に記載の半導体装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 第1半導体層が基板上に設けられてい
    る半導体装置において、前記第1半導体層における前記
    基板側に、構造体を形成する為の該第1半導体層とは異
    なる材料の領域及びアライメントマーク部が設けられて
    いることを特徴とする半導体装置。
  29. 【請求項29】 半導体基体中に形成された、高不純物
    濃度の埋込み層を有するSOI基体において、前記埋込
    み層に対してマスクを位置合わせするに際して、前記埋
    込み層の位置を、前記SOI基体を透過する波長の光を
    用いて、埋込み層の有無による透過光の強度差を測定す
    ることにより認識することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
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