JP2005166911A - 半導体装置の製造方法、半導体装置、電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 少なくとも表面が絶縁性を有する支持基板10Aに単結晶半導体層1aを貼り合わせる基板形成工程と、単結晶半導体層1aに薄膜トランジスタを形成する薄膜トランジスタ形成工程と、薄膜トランジスタに水素雰囲気下または水素を含む還元性雰囲気下で熱処理を行う水素化処理工程と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図9
Description
例えば、TFTがLDD(Lightly Doped Drain)構造を有するTFTの場合、ドレイン/LDD接合、LDD/チャネル接合における欠陥接合リーク電流が増大する恐れがあった。
その結果、単結晶半導体層に形成された薄膜トランジスタ内の欠陥が水素終端されるため、薄膜トランジスタの欠陥接合リーク電流を低減させることができる。また、同時に光リーク電流を低減させることができるとともに、薄膜トランジスタのチャネル欠陥対策によるOn電流の改善を図ることができる。
この構成によれば、800℃以下の熱処理により水素化処理工程を行うことにより、単結晶半導体層内の水素の移動が低温熱処理時より活発になり、欠陥の水素終端化率をより高めることができる。
この構成によれば、水素化処理工程を350℃以下の温度で行うことにより、半導体装置の高温に弱い部分にダメージを与えることなく、単結晶半導体層の欠陥を水素終端させることができる。
この構成によれば、まず、金属配線を形成し、その後水素化処理工程を行っているため、金属配線への他の熱処理やプラズマ処理などによるダメージを、水素化処理工程における熱処理により除去することができる。
この構成によれば、金属配線が水素化処理工程の熱処理によるダメージを受けることを防止することができる。また、逆に、水素化処理工程の熱処理温度を、金属配線がダメージを受けるような高温で行うことができる。
この構成によれば、水素化処理工程および配線工程の後に熱処理工程を行うことにより、単結晶半導体層内に残存する水素が、上記欠陥を水素終端させることができる。
また、熱処理工程は、配線工程の後に行われるため、金属配線などへの他の熱処理やプラズマ処理などによるダメージを、熱処理により除去することができる。
この構成によれば、水素雰囲気下または水素を含む還元性雰囲気下で熱処理を行うことにより、単結晶半導体層にさらに水素を導入することができる。そのため、熱処理工程において、単結晶半導体層内に残存する水素の濃度が低下せず、欠陥の水素終端化効率が低下することを防止することができる。
この構成によれば、不活性ガス雰囲気下で熱処理を行うことにより、単結晶半導体層に、薄膜トランジスタの動作に影響を与えるような不純物が、導入されることを防止することができる。
この構成によれば、プラズマ処理により、単結晶半導体層に水素イオン(原子状水素)を直接導入することができる。水素イオンは容易に単結晶半導体層の欠陥を水素終端させることができるため、欠陥の水素終端効率を向上させることができる。
その結果、単結晶半導体層に形成された薄膜トランジスタ内の欠陥も水素終端されるため、薄膜トランジスタの欠陥接合リーク電流を低減させることができる。また、同時に光リーク電流を低減させることができるとともに、薄膜トランジスタのチャネル欠陥対策によるOn電流の改善を図ることができる。
この構成によれば、薄膜トランジスタを形成してから配線を形成するまでの間にプラズマ処理を行うため、プラズマ処理時には配線は形成されていない。そのため、プラズマの電荷が配線に溜まり、配線を介して上記電荷が薄膜トランジスタなどにダメージを与えることを防止することができる。
その結果、単結晶半導体層に形成された薄膜トランジスタ内の欠陥も水素終端されるため、薄膜トランジスタの欠陥接合リーク電流を低減させることができる。また、同時に光リーク電流を低減させることができるとともに、薄膜トランジスタのチャネル欠陥対策によるOn電流の改善を図ることができる。
この構成によれば、水素化処理工程を350℃以下の温度で行うことにより、半導体装置の高温に弱い部分にダメージを与えることなく、単結晶半導体層の欠陥を水素終端させることができる。
この構成によれば、支持基板に絶縁基板であってもよく、さらには貼り合わせ界面に酸化シリコン層を備えた絶縁基板であってもよいため、例えば絶縁性を有する石英基板を支持基板に用いることができる。この場合、本発明の半導体装置の製造方法で製造した半導体装置は透光性を有するため、光透過型の電気光学装置(例えば液晶装置)に用いることができる。
この構成によれば、支持基板として表面に酸化シリコン層が形成されたシリコン基板を用いることができる。この場合、シリコン基板として単結晶シリコン、多結晶シリコンなど、シリコンの種類を限ることなくシリコン基板として用いることができる。
すなわち、本発明の半導体装置は、上記本発明の半導体装置の製造方法により製造されているため、薄膜トランジスタの欠陥接合リーク電流が低減されているとともに、光リーク電流が低減され、薄膜トランジスタのチャネル欠陥対策によりOn電流の改善が図られている。そのため、半導体装置の消費電力の低減、および能力の向上を図ることができる。
すなわち、本発明の電気光学装置の製造方法は、上記本発明の半導体装置の製造方法を用いているため、消費電力が低く、能力が向上した電気光学装置を製造することができる。
すなわち、本発明の電気光学装置は、上記本発明の電気光学装置の製造方法により製造されているため、電気光学装置の消費電力を低減することができ、画像表示能力の向上を図ることができる。
すなわち、本発明の電子機器は、上記本発明の電気光学装置を備えているため、電子機器の消費電力を低減することができ、画像表示能力の向上を図ることができる。
〔第1の実施の形態〕
まず、本発明の電気光学装置を液晶パネルに適用した場合の一実施形態について説明する。図1は、本発明の電気光学装置の一実施形態である液晶パネルの全体構成を説明するための平面図であり、TFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素とともに対向基板の側から見た状態を示した平面図である。また、図2は、図1のA−A’断面図であり、図3は、図1のB−B’断面図である。
図1は、TFTアレイ基板10をその上に形成された各構成要素とともに見た状態を示している。図1に示すように、TFTアレイ基板10の上には、シール材51がその縁に沿って設けられており、その内側には、シール材51に並行して額縁としての遮光膜(図1中には示さず)が設けられている。また、図1において、符号52は、表示領域を示している。なお、表示領域52は、額縁としての前記遮光膜の内側の領域であり、液晶パネルの表示に使用する領域である。また、表示領域の外側は非表示領域(図示せず)となっている。
また、対向基板20のコーナー部に対応する位置には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的導通をとるための導通材106が設けられている。そして、シール材51とほぼ同じ輪郭を持つ対向基板20が当該シール材51によりTFTアレイ基板10に固着されている。
このように構成され、画素電極9aと対向電極21とが対向するように配置されたTFTアレイ基板10と対向基板20との間には、液晶層50が形成されている。
まず、図4〜図11に基づき、図1および図2、図3に示した液晶パネルの製造方法におけるTFTアレイ基板10の製造方法について説明する。なお、各図においては、その構成を見やすくするために、適宜尺度を変更して示している。
まず、図4および図5に基づいて、TFTアレイ基板10の基板本体10Aの表面上に、遮光層11aと第1層間絶縁膜12とを形成する工程について詳細に説明する。なお、図4および図5は、各工程におけるTFTアレイ基板の一部分を、図2に示した液晶パネルの断面図に対応させて示す工程図である。
このように処理された基板本体10Aの表面上の全面に、図4(a)に示すように、Ti、Cr、W、Ta、Mo及びPbのうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド等を、スパッタリング法、CVD法、電子ビーム加熱蒸着法などにより、例えば150〜200nmの膜厚に堆積することにより、遮光材料層11を形成する。
次に、フォトレジスト207をマスクとして遮光材料層11のエッチングを行い、その後、フォトレジスト207を剥離することにより、基板本体10Aの表面上における画素スイッチング用TFT30の形成領域に、図4(c)に示すように、所定のパターン(図2参照)を有する遮光層11aを形成する。遮光層11aの膜厚は、例えば150〜200nmとする。
次に、第1層間絶縁膜12の表面をCMP(化学的機械研磨)法などの方法を用いて研磨し、図5(b)に示すように前記凹部12aを除去して第1層間絶縁膜12の表面を平坦化する。第1層間絶縁膜12の膜厚については、約400〜1000nm程度、より好ましくは800nm程度とする。
図6(a)は、図5(b)の一部分を取り出して異なる縮尺で示す図である。図6(b)に示すように、図6(a)に示した表面が平坦化された第1層間絶縁膜12を有する基板本体10Aと、単結晶シリコン基板206aとの貼り合わせを行う(基板形成工程)。
貼り合わせ工程は、例えば300℃で2時間熱処理することにより2枚の基板を直接貼り合わせる方法を採用することができる。
この基板の剥離現象は、単結晶シリコン基板206a中に導入された水素イオンによって、単結晶シリコン基板206aの表面近傍のある層でシリコンの結合が分断されるために生じるものである。ここでの熱処理は、例えば、貼り合わせた2枚の基板を毎分20℃の昇温速度にて600℃まで加熱することにより行うことができる。この熱処理により、貼り合わせた単結晶シリコン基板206aが基板本体10Aから分離し、基板本体10Aの表面上には約200nm±5nm程度の単結晶シリコン層206が形成される。
なお、薄膜化した単結晶シリコン層206は、ここに述べた方法以外に、単結晶シリコン基板の表面を研磨して膜厚を3〜5μmとした後、PACE(Plasma Assisted Chemical Etching)法によってその膜厚を0.05〜0.8μm程度までエッチングして仕上げる方法や、多孔質シリコン上に形成したエピタキシャルシリコン層を、多孔質シリコン層の選択エッチングによって貼り合わせ基板上に転写するELTRAN(Epitaxial Layer Transfer)法によっても得ることができる。
次に、図7(b)に示すように、図示を省略するPチャネルの半導体層1aと対応する位置にレジスト膜を形成する一方で、Nチャネルの半導体層1aにB(ホウ素)などのIII 族元素のドーパント303を低濃度で(例えば、Bイオンを35keVの加速電圧、1×1012/cm2のドーズ量にて)ドープする。
次に、図7(d)に示すように、半導体層1aを延設してなる第1蓄積容量電極1fを低抵抗化するため、基板本体10A表面の第1蓄積容量電極1f以外の部分に対応する部分にレジスト膜307(走査線3aよりも幅が広い)を形成し、これをマスクとしてその上からPなどのV族元素のドーパント308を低濃度で(例えば、Pイオンを70keVの加速電圧、3×1014/cm2のドーズ量にて)ドープする。
次に、図8(c)に示すように、レジストマスクを用いたフォトリソグラフィ工程、エッチング工程等により、図2に示した所定パターンの走査線3aと共に容量線3bを形成する。なお、この後、基板本体10Aの裏面に残存するポリシリコンを基板本体10Aの表面をレジスト膜で覆ってエッチングすることにより除去する。
この後、高濃度ソース領域1d、1i及び高濃度ドレイン領域1e、1jを活性化するため、約850℃のアニール処理を20分程度行う。
なお、熱処理を行うときの雰囲気は、上述した水素雰囲気でもよいが、水素および不活性ガス(例えば、N2、Ar、Neなど)の混合ガス雰囲気でもよい。この場合、雰囲気中の水素濃度を調節することができ、半導体層1aに導入される水素量を調節することができる。
さらに、図10(c)に示すように、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程等により、データ線6aを形成する(配線形成工程)。
なお、熱処理を行うときの雰囲気は、上述した不活性ガス雰囲気でもよいが、水素雰囲気または水素および不活性ガス(例えば、N2、Ar、Neなど)の混合ガス雰囲気でもよい。この場合、半導体層1a内の水素濃度の低下を防止することができ、欠陥の水素終端効率の低下を防止することができる。
なお、この熱処理工程は、データ線6aの形成直後に行ってもよいし、さらに後の工程において行ってもよい。
次に、図11(a)に示すように、データ線6a上を覆うように、例えば常圧又は減圧CVD法により、NSG、PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第3層間絶縁膜7を形成する。第3層間絶縁膜7の膜厚は、約500〜1500nmとするのが好ましく、さらに800nmとするのがより好ましい。
次に、図11(c)に示すように、スパッタ処理等によって第3層間絶縁膜7の上に、ITO等の透明導電性薄膜9を約50〜200nmの厚さに堆積する。
続いて、画素電極9aの上にポリイミド系の配向膜の塗布液を塗布した後、所定のプレティルト角を持つように、且つ所定方向にラビング処理を施すこと等により、配向膜16が形成される。
以上のようにして、TFTアレイ基板10が製造される。
図2に示した対向基板20については、基板本体20Aとしてガラス基板等の光透過性基板を用意し、基板本体20Aの表面上に、遮光膜23及び周辺見切りとしての遮光膜53を形成する。遮光膜23及び周辺見切りとしての遮光膜53は、例えばCr、Ni、Alなどの金属材料をスパッタリングした後、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程を経て形成される。なお、これらの遮光膜23、53は、前記の金属材料の他、カーボンやTiなどをフォトレジストに分散させた樹脂ブラックなどの材料から形成してもよい。
以上のようにして、対向基板20が製造される。
その結果、半導体層1aに形成されたTFT30、31内の欠陥も水素終端されるため、TFT30、31の欠陥接合リーク電流を低減させることができる。また、同時に光リーク電流を低減させることができるとともに、薄膜トランジスタのチャネル欠陥対策によるOn電流の改善を図ることができる。
また、熱処理工程は、データ線6a形成の後に行われるため、データ線6a等への他の熱処理やプラズマ処理などによるダメージを、熱処理により除去することができる。
次に、本発明に係る第1の実施の形態における変形例について図12を参照して説明する。
本実施の形態における液晶パネルの製造方法は、第1の実施の形態と略同様であるが、第1の実施の形態とは、半導体層の欠陥の水素終端を行う(水素化処理工程)タイミングが異なっている。よって、本変形例においては、図12を用いて水素化処理工程周辺のみを説明し、TFTの形成等の説明を省略する。
さらに、図12(c)に示すように、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程等により、データ線6aを形成する。
なお、熱処理を行うときの雰囲気は、上述した水素雰囲気でもよいが、水素および不活性ガス(例えば、N2、Ar、Neなど)の混合ガス雰囲気でもよい。この場合、雰囲気中の水素濃度を調節することができ、半導体層1aに導入される水素量を調節することができる。
なお、この水素化処理工程は、データ線6aの形成直後に行ってもよいし、さらに後の工程において行ってもよく、TFTアレイ基板10の製造工程における最終工程で行ってもよい。
また、水素化処理における熱処理を350℃以下の温度で行っているため、データ線6a等にダメージを与えることなく、半導体層1aの欠陥を水素終端させることができる。
次に、本発明に係る第2の実施の形態について図13を参照して説明する。
本実施の形態における液晶パネルの製造方法は、第1の実施の形態と略同様であるが、第1の実施の形態とは、半導体層の欠陥の水素終端化方法が異なっている。よって、本実施の形態においては、図13を用いて半導体層の欠陥の水素終端化周辺のみを説明し、TFTの形成等の説明を省略する。
続いて、図13に示すように、半導体層1aの欠陥を水素終端するために、圧力が26.66Pa〜666.5Pa(0.2Torr〜5Torr)の水素雰囲気下において300W〜3000Wで行うプラズマ処理を5分〜60分程度実施する(水素化プラズマ処理工程)。プラズマ処理時の圧力、出力および処理時間は、欠陥の水素終端効率を上げるために、上述した範囲内で適宜変更することができる。
なお、プラズマ処理を行うときの雰囲気は、上述した水素雰囲気でもよいが、水素および不活性ガスであるArの混合ガス雰囲気でもよい。この場合、雰囲気中の水素濃度を調節することができ、半導体層1aに導入される水素イオン量を調節することができる。
なお、上述したようにプラズマ処理のみで半導体層1aの欠陥を水素終端してもよいし、第1の実施の形態で述べた水素化処理や熱処理を追加して行い欠陥の水素終端を行ってもよい。この場合、半導体層1aの欠陥を水素終端化率をより向上させることができる。
その結果、半導体層1aに形成されたTFT30、31内の欠陥も水素終端されるため、TFT30、31の欠陥接合リーク電流を低減させることができる。また、同時に光リーク電流を低減させることができるとともに、TFT30、31のチャネル欠陥対策によるOn電流の改善を図ることができる。
次に、本発明に係る第3の実施の形態について図14を参照して説明する。
本実施の形態における液晶パネルの製造方法は、第1の実施の形態と略同様であるが、第1の実施の形態とは、半導体層の欠陥の水素終端化方法が異なっている。よって、本実施の形態においては、図14を用いて半導体層の欠陥の水素終端化周辺のみを説明し、TFTの形成等の説明を省略する。
熱処理後、全ての水素化窒化シリコン層7aは、図14(b)に示すように、光透過率が低いため除去される。なお、水素化窒化シリコン層7aの除去領域は、上述のように全面であってもよいし、液晶装置による画像表示に影響を与える画素領域上の水素化窒化シリコン層7aのみを除去してもよい。
その結果、半導体層1aに形成されたTFT30、31内の欠陥も水素終端されるため、TFT30、31の欠陥接合リーク電流を低減させることができる。また、同時に光リーク電流を低減させることができるとともに、TFT30、31のチャネル欠陥対策によるOn電流の改善を図ることができる。
また、水素化処理工程における熱処理を350℃以下の温度で行うことにより、データ線6aなどにダメージを与えることなく、半導体層1aの欠陥を水素終端させることができる。
また、本実施形態の液晶パネルでは、画素スイッチング用TFT30をNチャネル型としたが、Pチャネル型を用いても良く、さらにはNチャネル型とPチャネル型の両方のTFTを形成しても良い。
また、本実施形態の液晶パネルでは、画素スイッチング用TFT30を構成する半導体層と駆動回路用TFT31を構成する半導体層とを、同じ層厚としたが、異なる層厚としてもよい。
さらに、本実施形態の液晶パネルでは、TFTアレイ基板10は、SOI技術が適用されたものとしたが、SOI技術を適用したものでなくてもよく、特に限定されない。また、単結晶半導体層を形成する材料としては、単結晶シリコンに限定されるものではなく、化合物系の単結晶半導体などを使用してもよい。
また、画素電極9aと高濃度ドレイン領域1eとは、データ線6aと同一のAl膜や走査線3aと同一のポリシリコン膜を中継して電気的に接続する構成としてもよい。
また、遮光層11aはポリシリコン膜3と接続されているが、図10(d)に示したデータ線に対するコンタクトホール5の形成工程と同時にコンタクトホールを形成し、金属膜6と接続しても良い。また、遮光層11aの電位を固定するために、上述したような各画素毎にコンタクトをとらず、画素領域の周辺で一括して接続をしても良い。
また、データ線駆動回路101および走査線駆動回路104をTFTアレイ基板10の上に設ける代わりに、例えばTAB(Tape Automated Bonding)基板上に実装された駆動用LSIに、TFTアレイ基板10の周辺部に設けられた異方性導電フィルムを介して電気的および機械的に接続するようにしてもよい。
さらに、対向基板20の投射光が入射する側およびTFTアレイ基板10の出射光が出射する側に各々、例えば、TN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertically Aligned)モード、PDLC(Polymer Dipersed Liquid Crystal)モード等の動作モードや、ノーマリーホワイトモード/ノーマリーブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光手段などが所定の方向で配置される。
また、前記の液晶パネルにおいては、例えばカラー液晶プロジェクタ(投射型表示装置)に適用することができる。その場合、3枚の液晶パネルがRGB用のライトバルブとして各々用いられ、各ライトバルブには各々RGB色分解用のダイクロイックミラーを介して分解された各色の光が投射光として各々入射されることになる。したがって、前記の実施形態では、対向基板20に、カラーフィルタは設けられていない。しかしながら、遮光膜23の形成されていない画素電極9aに対向する所定領域に、RGBのカラーフィルタをその保護膜とともに対向基板20上に形成してもよい。このようにすれば、液晶プロジェクタ以外の直視型や反射型のカラー液晶テレビなどのカラー液晶装置に各実施形態における液晶パネルを適用できる。
また、本発明の半導体装置は、前記の画素スイッチング用TFT30のような、ゲート絶縁膜2を単結晶シリコン層(単結晶半導体層)の熱酸化による熱酸化膜2aと気相合成絶縁膜2bとの少なくとも二層からなる積層構造とした薄膜トランジスタを有したものであり、このような薄膜トランジスタを有したものであれば、メモリ等いずれの半導体装置にも適用可能である。
前記実施形態の製造方法で得られた液晶パネルを備える電子機器の例について説明する。
図15は、前記実施形態の電気光学装置(液晶装置)を用いた電子機器の他の例としての、携帯電話の一例を示す斜視図である。図15において、符号1000は携帯電話本体を示し、符号1001は上記の液晶装置を用いた液晶表示部を示している。
図15に示す携帯電話(電子機器)1000にあっては、上記各実施形態の液晶装置を備えたものであるので、信頼性の高い優れた表示部を備えた電子機器となる。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能であるのはもちろんである。
Claims (20)
- 少なくとも表面が絶縁性を有する支持基板に単結晶半導体層を貼り合わせる基板形成工程と、
前記単結晶半導体層に薄膜トランジスタを形成する薄膜トランジスタ形成工程と、
前記薄膜トランジスタに水素雰囲気下または水素を含む還元性雰囲気下で熱処理を行う水素化処理工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記水素化処理工程における熱処理が、800℃以下の熱処理であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
- 前記水素化処理工程における熱処理が、350℃以下の熱処理であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
- 前記単結晶半導体層の上に、金属配線を形成する配線工程を有し、
前記水素化処理工程を、前記配線工程以後に行うことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。 - 前記単結晶半導体層の上に、金属配線を形成する配線工程を有し、
前記水素化処理工程を、前記薄膜トランジスタ形成工程から前記配線工程の間に行うことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。 - 前記水素化処理工程および前記配線工程の後に、さらに前記薄膜トランジスタに熱処理を行う熱処理工程を有することを特徴とする請求項4または5に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記熱処理工程において行われる熱処理が、水素雰囲気下または水素を含む還元性雰囲気下で行われることを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方法。
- 前記熱処理工程において行われる熱処理が、不活性ガス雰囲気下で行われることを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方法。
- 水素雰囲気下または水素を含む還元性雰囲気下で前記薄膜トランジスタにプラズマ処理を行う水素化プラズマ処理工程を有することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
- 少なくとも表面が絶縁性を有する支持基板に単結晶半導体層を貼り合わせる基板形成工程と、
前記単結晶半導体層に薄膜トランジスタを形成する薄膜トランジスタ形成工程と、
前記薄膜トランジスタに水素雰囲気下または水素を含む還元性雰囲気下でプラズマ処理を行う水素化プラズマ処理工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記水素化プラズマ処理工程を、薄膜トランジスタ形成工程から配線形成工程までの間に行うことを特徴とする請求項10記載の半導体装置の製造方法。
- 少なくとも表面が絶縁性を有する支持基板に単結晶半導体層を貼り合わせる基板形成工程と、
前記単結晶半導体層に薄膜トランジスタを形成する薄膜トランジスタ形成工程と、
前記薄膜トランジスタの上に水素化窒化シリコン層を形成し熱処理を行う水素化処理工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記水素化処理工程における熱処理が、350℃以下の熱処理であることを特徴とする請求項12記載の半導体装置の製造方法。
- 前記支持基板が絶縁基板であることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記支持基板が、貼り合わせ面に酸化シリコン層を備えた絶縁基板であることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記支持基板が、貼り合わせ面に酸化シリコン層を備えたシリコン基板であることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
- 請求項1から請求項16のいずれかに記載の半導体装置の製造方法により製造されたことを特徴とする半導体装置。
- 請求項1から請求項16のいずれかに記載の半導体装置の製造方法を用いることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
- 請求項18記載の電気光学装置の製造方法により製造されたことを特徴とする電気光学装置。
- 請求項19記載の半導体装置または請求項18記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
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