JP4627409B2 - 軸流ファン - Google Patents

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Description

本発明は、例えば冷蔵庫等の家電製品や各種OA・IT機器等に使用される軸流ファンに関するものである。
例えば、冷蔵庫等の家電製品や各種OA・IT機器等には、冷却用の軸流ファンが多数使用されている。このような製品に使用される軸流ファンには、製品の発熱量やコストの低減のために、大風量化が要求されている。しかしながら、軸流ファンは風量の増加にともない、電磁加振力やプロペラ回転による騒音が大きくなる傾向にある。その一方で、快適環境の追求により、騒音低減の要求についても大きくなってきている。このような背景から、従来より、騒音低減に対する技術が開発されている。
軸流ファンの騒音低減に対する従来技術としては、例えば、ベンチュリの外周部にエアポケットを設けるとともに、脚部をプロペラの後縁部と角度を有して交差するように設けることにより乱流騒音の抑制を図ったものや(例えば、特許文献1参照。)、ベンチュリの内周形状を風下側から風上側へ向けて拡開するラッパ状にすることにより流体音の低減を図ったもの(例えば、特許文献2参照。)、又は、ベンチュリの吐出側の開き角度を吸気側の角度に応じて決定することにより、流体音の低減を図っているものがある(例えば、特許文献3参照。)。
特開2002−188599号公報 特開2002−267319号広報 特開平6−241045号公報
しかしながら、上記従来技術はいずれもプロペラの回転によって発生する流体音の低減に着目したものであり、電動機の振動等によって発生する固体伝播音の低減については考慮されていない。したがって、軸流ファン全体で見た場合に、騒音低減の観点において未だ改良の余地があった。
本発明の目的は、流体音を低減するとともに、電動機等の振動によって発生する固体伝播音を低減することにより、さらなる騒音の低減を図ることができる軸流ファンを提供することにある。
上記した目的を達成する本発明の特徴は、プロペラと、前記プロペラを駆動する電動機と、前記プロペラの外周側に設けられ、前記プロペラの回転により生じた空気流が通過するベルマウス部を内周面側に有するベンチュリとを備えた軸流ファンにおいて、前記ベルマウス部は、前記空気流の流れ方向に曲面状に縮径する吸込部と、円筒形状を有する円筒部と、前記空気流の流れ方向にテーパ状に拡径する吐出部とを有し、前記電動機を支持する電動機支持部と前記ベンチュリとを連結し、前記プロペラの後縁に対して角度を有して交差するように配置された脚部を備え、前記ベンチュリは4隅に肉盛部を有し、前記脚部と前記ベンチュリとの接合部を前記肉盛部の前記プロペラ回転方向下流側に配置したものである。
本発明によれば、流体音を低減するとともに、電動機等の振動によって発生する固体伝播音を低減することにより、さらなる騒音の低減を図ることができる。
以下、本発明の軸流ファンの実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本実施形態の軸流ファンの全体構造を表す断面図であり、図2はその平面図(吐出側(図1中下側)から見た図)である。これら図1及び図2に示すように、軸流ファンは、回転することにより空気の流れを生じさせるプロペラ1と、プロペラ1を駆動するモータ(電動機)2と、このモータ2を支持するプレート(電動機支持部)3と、プロペラ1の外周側にプロペラ1の先端部と隙間を空けて設けられたベンチュリ4と、プレート3とベンチュリ4とを連結する複数(本実施形態では4本)の脚部5とを備えている。上記モータ2はプレート3の上に組み込まれており、プロペラ1はモータ2を包み込むように取り付けられている。また、ベンチュリ4は、外周形状が略四角形の外枠部6と、内周面側に設けられプロペラ1の回転により生じた空気流が通過するベルマウス部7とから構成されている。上記の脚部5のベンチュリ4側は、外枠部6に接合されている。
ベルマウス部7は、空気流の流れ方向に曲面状に縮径する吸込部10と、略同径の円筒形状を有する円筒部11と、空気流の流れ方向に拡がり角度略30°でテーパ状に拡径する吐出部12とからなっている。
以上のような本実施形態の軸流ファンのベルマウス部7の構造によって得られる作用を、2つの比較例と比較しつつ以下に説明する。図3はこれら2つの比較例のベルマウス形状と本実施形態の軸流ファンのベルマウス形状とをそれぞれ比較して示す図である。
図3において、比較例1の軸流ファンのベルマウス部は、円筒部の両側に位置する吸込部及び吐出部が共に吸込側及び吐出側に対しそれぞれ拡がり角度略45°で拡開する形状となっており、従来の一般的な軸流ファンのベルマウス部に相当する形状を有している。また、比較例2のベルマウス部は、吸込部の形状を風下側から風上側へ向けてラッパ状に拡開すると共に、吐出部についても風上側から風下側に向けてラッパ状に拡開する形状(言い換えれば上記比較例1の角部にRをつけた形状)となっており、前述した特許文献2記載の従来構造のベルマウス部に相当する形状を有している。
まず、比較例1と比較しつつ本実施形態の作用を説明する。
図4は、比較例1のベルマウス部と本実施形態のベルマウス部7との形状を比較して示した断面図である。この図4に示すように、比較例1はベルマウス部の吸込部及び吐出部の拡がり角度がどちらも45°であるので、本実施形態のベルマウス部7の構造とすることによりベルマウス部の体積は図中の細かい斜線部分だけ増大する。これにより、ベンチュリ4の剛性を増加することができる。
ここで、例えば比較例1のようにベンチュリの剛性が十分でない場合には、使用回転領域において、モータの加振力の周波数とベンチュリの固有振動数が一致することによって共振現象が起こる可能性がある。本実施形態では、上記したようにベンチュリ4の剛性を増加することができるため、共振現象を回避することができる。このことを、以下に説明する。
一般に、軸流ファンにおいて、特に振動騒音が問題となるのは、モータなどの加振力周波数とベンチュリの固有振動数が一致し共振状態となる場合である。ベンチュリの固有振動数(固有振動モード)は多数存在するが、その中で軸流ファンの騒音に特に影響を及ぼすモードは、図5に示すねじれモードと図6に示す楕円モードである。
図7は、比較例1の軸流ファンを家電製品(例えば冷蔵庫)へ組み込んだ時の回転次数成分と固有振動数との関係を示したグラフ(庫内温度が常温の場合)である。
この図7において、回転M次成分と上記した各モード(ねじれモード、楕円モード)との交点が共振点であり、比較例1の軸流ファンの場合、使用回転数領域内に交点を有しているため、共振する可能性がある。
図8は、本実施形態の軸流ファンを家電製品(例えば冷蔵庫)へ組み込んだ時の回転次数成分と固有振動数との関係を示したグラフ(庫内温度が常温の場合)である。
この図8に示すように、本実施形態の軸流ファンでは、前述したようにベンチュリ4の剛性を増加できるので、剛性アップによりベンチュリ4の固有振動数(固有振動モード)が高くなり、その結果、共振点が使用回転数領域以上となって使用回転数領域内に共振点が存在しなくなる。すなわち、避共振構造とすることができる。このように、本実施形態によれば、ベンチュリ4の剛性アップにより共振現象を回避し、軸流ファンの固体伝播音を低減することができる。
また、比較例1の構造では、図4に示すようにベルマウス部に角部13,14が存在することから、プロペラの回転により発生する空気流の流れがそれら角部13,14の下流側で剥がれ、うず流が発生して大きな流体音を生じる可能性がある。これに対し、本実施形態のベルマウス部7では、吸込部10を空気流の流れ方向に曲面状に縮径する形状とすることにより角部13を無くすことができ、吐出部12の拡がり角度を略30°と小さくすることにより角部14を緩やかにすることができるので、空気流がベルマウス部7内において剥がれにくくなり、渦の発生が抑制され流体音を低減することができる。
以上のことから、本実施形態の軸流ファンによれば、比較例1と比較して流体音を低減することができると共に固体伝播音についても低減することができ、さらなる騒音の低減を図ることができる。
次に、比較例2と比較しつつ本実施形態の作用を説明する。
図9は、比較例2のベルマウス部と本実施形態のベルマウス部7との形状を比較して示す断面図である。この図9に示すように、本実施形態のベルマウス部7の構造とすることによりベルマウス部の体積は比較例2の構造よりも図中の細かい斜線部分だけ増大する。これにより、ベンチュリ4の剛性を増加することができる。したがって、前述したように、共振現象を回避し、軸流ファンの固体伝播音を低減することができる。
さらに、本実施形態のベルマウス部7の構造によれば、比較例2のベルマウス構造に対して空力特性を向上することができる。以下、この点について説明する。
図10は比較例2及び前述の比較例1の空力特性の解析結果を比較して示す図であり、静圧及び静圧効率(モータ出力に対するファンの静圧仕事の比率)と空気流量との関係をそれぞれ示している。この図10に示すように、比較例1と比較例2とでは、比較例2の方が静圧効率が低下している。これは、角部分にRをつけることによる損失低減よりも、プロペラの先端部とベルマウス部との隙間であるチップクリアランスの増大の方が空力特性への影響の点で支配的であったためと考えられる。したがって、ベルマウス部の形状を最適にするには、単に角部にRをつけるのみでなくチップクリアランスが重要であると言える。
本実施形態のベルマウス7は、以上の点を踏まえ、先の図3に示すように円筒部11により比較例1と同等のチップクリアランスを保持した状態で、吸込側にRをつけて吸込部10を空気流の流れ方向に曲面状に縮径する形状とし、また吐出側については略30°の拡がり角度でテーパ状に拡径する吐出部12を設けている。
この吐出部12の拡がり角度である30°は、図11及び図12に示す空力特性の最適化解析に基づいて決定したものである。図11は最適化解析により選ばれたベルマウス部の最適形状と上述したように比較例2よりも空力特性のよい比較例1のベルマウス形状とを比較して示す図であり、図12はこれら最適形状と比較例1との空力特性を比較して示す図である。これら図11及び図12に示すように、比較例1に対し全流領域で静圧効率を向上することができる最適形状のベルマウス部は、吸込側ではほとんど傾斜がなく、吐出側では拡がり角度が比較例1の拡がり角度45°よりも小さい略30°となっている。したがって、本実施形態のベルマウス7の吐出部12の拡がり角度を本解析で得られた結果である略30°としている。
以上により、本実施形態のベルマウス部7の構造とすることによって、比較例2に対し(さらには前述の比較例1に対しても)、空力特性(静圧効率)を向上することができると考えられる。
以上のことから、本実施形態の軸流ファンによれば、特許文献2記載の従来構造に相当するベルマウス形状である比較例2と比較して、固体伝播音を低減することにより騒音の低減を図ることができ、さらには空力特性(静圧効率)をも向上することができる。
なお、本実施形態の軸流ファンによれば、比較例2に対してベンチュリの製作上の優位点をも有する。すなわち、一般に本実施形態のような軸流ファンを製作する場合には、ベンチュリ4は通常吸込部10及び円筒部11部分と吐出部12部分とに分けて別々に製作され、その後一体的に接合して製作する。この際、比較例2の場合には接合部分が連続した曲面であるために、接合時には不連続な段差を生じないように相当な注意を払う必要がある。これに対し、本実施形態の軸流ファンの場合には、接合部分はもともと不連続な角部(図4参照)となっているために、接合時にそこまでの注意を払う必要がない。したがって、本実施形態のベルマウス部7の構造は比較例2に比べベンチュリの製作事情に適う形状であると言える。
本実施形態の軸流ファンの他の特徴は、脚部5の取付け方向にある。
図13は本実施形態の軸流ファンの全体構造を表す平面図(吐出側から見た図)であり、先の図2をさらに詳細に示した図である。この図13に示すように、脚部5は、プロペラ1の後縁1aと平行でなく、ある角度を持って漸近的に交差するように取り付けられている。これは、脚部5とプロペラ1の後縁1aとが平行となる構造の場合には、プロペラ1の後縁1aが脚部5を通過する際に後縁1aと脚部5との形状がほぼ重なるため、脚部5の周辺で大きな圧力変動が発生し、流体音が増加するおそれがあるからである。本実施形態においては、上記したような構造とすることにより、脚部5とプロペラ1の後縁1aとの重なる部分(漸近的な交差部分)を小さくできるため(プロペラ1の回転時にはその交点が径方向外周側から内周側に向けて移動する)、脚部5と後縁1aとの干渉が緩和されて、流体音を低減することが可能である。
本実施形態の軸流ファンのさらに他の特徴は、脚部5の取付位置にある。
先の図13に示すように、本実施形態の軸流ファンでは、脚部5とベンチュリ4(外枠部6)との接合部15を、ベンチュリ4の外枠部6の4隅にある肉盛部16の近傍としている。詳細には、肉盛部16のプロペラ1回転方向やや下流側に配置している。この肉盛部16は、ベンチュリ4を製作する際に型抜きの関係上生成されるものである。
このような構造とすることにより得られる作用を、比較例3と比較しつつ以下に説明する。図14は比較例3の軸流ファンの全体構造を表す平面図である。
この図14に示すように、比較例3の軸流ファンの脚部構造は、脚部5Aがベンチュリ4Aの外枠部6Aの4辺のうち図14中左右側の辺にのみそれぞれ2本ずつ取り付けられ、上下側の辺には取り付けられていない構造となっている。
ここで、一般に軸流ファンにおいては、コギングトルク(モータ2の固定子と回転子の間に発生する磁気吸引力に基づくトルクの回転角に対する変化のことで、いわゆるトルクムラのことをいう。)やプロペラ1の通過によって発生する加振力が、プレート3から脚部5を介してベンチュリ4の外枠部6に伝搬する。ベンチュリ4の振動応答を低減するには、伝搬径路上で如何に振動を伝えにくい構造とするかがポイントとなる。
上記比較例3の構造では、脚部5Aを介して伝わる加振力は、上述したようにベンチュリ4Aの外枠部6Aのうち左右の外枠にのみ伝搬するため、伝搬に偏りが生じる。更に、ベンチュリ4Aは左右の取付位置で支持されることになるため、外枠部6Aの上下は振動的にはほぼフリーの状態になり、軸方向、半径方向とも振動し易くなると考えられる。なお、このときのベンチュリ4Aの軸方向及び半径方向の代表的な振動モードは、それぞれ先の図5及び図6に示したねじれモード及び楕円モードである。
これに対し、本実施形態の軸流ファンでは、図13に示すように脚部5とベンチュリ4の外枠部6との接合部15を外枠部6の上下左右に均等に配置する。これにより、振動の伝搬の偏りを無くし、ベンチュリ4の上下の振動を低減することができる。さらに本実施形態では、各接合部15を強度が比較的大きい肉盛部16の近傍にそれぞれ配置するので、脚部5から外枠部6への振動の伝播をさらに低減することができる。
以上の振動伝播の低減効果を図15及び図16を用いて説明する。図15は比較例3と本実施形態の軸流ファンにおけるプレートと脚部付根部の振動伝達率を比較して示す図である。この図15に示すように、本実施形態においては、比較例3に比べて振動伝達率が約7分の1に低減されていることがわかる。また、図16は比較例3と本実施形態の軸流ファンにおける脚部付根部と外枠部中央部分の振動伝達率を比較して示す図である。この図16に示すように、本実施形態においては、比較例3に比べて振動伝達率が約3分の2に低減されていることがわかる。
以上説明してきたように、本実施の形態の軸流ファンによれば、ベルマウス部7の形状及び脚部5の設置方向を工夫することにより流体音を低減することができると共に、ベンチュリ4の剛性を増加して共振現象を回避し、さらに脚部5の取付位置を肉盛部8の近傍として振動伝達率を低下させることによって、軸流ファンの固体伝播音を低減することができる。したがって、流体音の低減にのみ着目した前述の従来技術に比べ、さらに騒音を低減することが可能である。
なお、本実施形態の軸流ファンは、冷蔵庫、テレビ等の冷却を必要とする家電製品や、その他、コンピュータ、ワープロ、コピー機等の各種OA・IT機器に適用可能である。その一例を図17に示す。
図17は本実施形態の軸流ファン(ここでは軸流ファン20とする)を取り付けた冷蔵庫21の全体構造を表す断面図である。この図17に示すように、軸流ファン20は冷蔵庫21内部の所定の位置に設置される。このとき、軸流ファン20のベンチュリ4の周囲には図示しないウレタン等の緩衝材が巻き付けられる。
一般に、冷蔵庫内の冷却ファンは、引き出し、もしくはドア22〜25が開けられた時に運転を停止する場合と停止しない場合があるが、ここでは後者を考える。この場合、冷蔵庫21の引き出し、もしくはドア22〜25を開けると、軸流ファン20の騒音がユーザに聞こえることになる。従って、軸流ファン20の騒音を低減することは、冷蔵庫21周囲の快適環境の創生の観点から重要なことである。
ここで、図18は先の比較例1の軸流ファンを冷蔵庫へ組み込んだ時における庫内温度が低音(例えば−20℃)の場合の回転次数成分と固有振動数との関係を示すグラフである。また、図19は本実施形態の軸流ファンを冷蔵庫へ組み込んだ時における庫内温度が低音(例えば−20℃)の場合の回転次数成分と固有振動数との関係を示すグラフである。
これら図18及び図19に示すように、比較例1の軸流ファンでは使用回転数領域内に交点を有しているため共振する可能性があるのに対し、本実施形態の軸流ファン20によれば、使用環境が低音(例えば−20℃)であっても共振点を使用回転数領域以上として避共振構造とすることができる。また、特に図面を用いて詳細には説明しないが、上述してきた内容と同様に振動伝達率についても低減でき、さらに流体音についても低減することができる。このように、軸流ファン20は固体伝播音及び流体音を含めて騒音を低減することができるので、この軸流ファン20を設けた冷蔵庫21によれば、ユーザにとって騒音の少ない快適な周囲環境を提供することができる。
本発明の軸流ファンの一実施形態の全体構造を表す断面図である。 本発明の軸流ファンの一実施形態の全体構造を表す平面図である。 本発明の軸流ファンの一実施形態のベルマウス形状と比較例1及び比較例2のベルマウス形状とをそれぞれ比較して示す図である。 本発明の軸流ファンの一実施形態のベルマウス形状と比較例1のベルマウス形状とを比較して示す断面図である。 本発明の軸流ファンの一実施形態のベンチュリの固有振動モードのうちのねじれモードを説明する図である。 本発明の軸流ファンの一実施形態のベンチュリの固有振動モードのうちの楕円モードを説明する図である。 比較例1の軸流ファンを家電製品(例えば冷蔵庫)へ組み込んだ時の回転次数成分と固有振動数との関係を示したグラフ(庫内温度が常温の場合)である。 本発明の軸流ファンの一実施形態を家電製品(例えば冷蔵庫)へ組み込んだ時の回転次数成分と固有振動数との関係を示したグラフ(庫内温度が常温の場合)である。 本発明の軸流ファンの一実施形態のベルマウス形状と比較例2のベルマウス形状とを比較して示す断面図である。 比較例1と比較例2との空力特性の解析結果を比較して示す図である。 最適化解析により選ばれたベルマウス部の最適形状と比較例1のベルマウス形状とを比較して示す図である。 最適形状と比較例1との空力特性を比較して示す図である。 本発明の軸流ファンの一実施形態の全体構造を表す平面図である。 比較例3の軸流ファンの全体構造を表す平面図である。 本発明の軸流ファンの一実施形態と比較例3におけるプレートと脚部付根部の振動伝達率を比較して示す図である。 本発明の軸流ファンの一実施形態と比較例3における脚部付根部と外枠部中央部分の振動伝達率を比較して示す図である。 本発明の軸流ファンの一実施形態を取り付けた冷蔵庫の全体構造を表す断面図である。 比較例1の軸流ファンを冷蔵庫へ組み込んだ時における庫内温度が低音(例えば−20℃)の場合の回転次数成分と固有振動数との関係を示すグラフである。 本発明の軸流ファンの一実施形態を冷蔵庫へ組み込んだ時における庫内温度が低音(例えば−20℃)の場合の回転次数成分と固有振動数との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 プロペラ
1a 後縁
2 モータ(電動機)
3 プレート(電動機支持部)
4 ベンチュリ
5 脚部
7 ベルマウス部
10 吸込部
11 円筒部
12 吐出部
15 接合部
16 肉盛部

Claims (4)

  1. プロペラと、前記プロペラを駆動する電動機と、前記プロペラの外周側に設けられ、前記プロペラの回転により生じた空気流が通過するベルマウス部を内周面側に有するベンチュリとを備えた軸流ファンにおいて、
    前記ベルマウス部は、前記空気流の流れ方向に曲面状に縮径する吸込部と、円筒形状を有する円筒部と、前記空気流の流れ方向にテーパ状に拡径する吐出部とを有し、
    前記電動機を支持する電動機支持部と前記ベンチュリとを連結し、前記プロペラの後縁に対して角度を有して交差するように配置された脚部を備え、
    前記ベンチュリは4隅に肉盛部を有し、前記脚部と前記ベンチュリとの接合部を前記肉盛部の前記プロペラ回転方向下流側に配置した
    ことを特徴とする軸流ファン。
  2. 請求項1に記載の軸流ファンを備えた冷蔵庫。
  3. 請求項1に記載の軸流ファンを備えた家電製品。
  4. 請求項1に記載の軸流ファンを備えたOA・IT機器。
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