JPH064399U - 軸流ファン - Google Patents

軸流ファン

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JPH064399U
JPH064399U JP4245892U JP4245892U JPH064399U JP H064399 U JPH064399 U JP H064399U JP 4245892 U JP4245892 U JP 4245892U JP 4245892 U JP4245892 U JP 4245892U JP H064399 U JPH064399 U JP H064399U
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diffuser
axial fan
axial
wind tunnel
fan
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JP4245892U
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English (en)
Inventor
洋一 永田
健 鈴木
Original Assignee
日本サーボ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付け互換性を維持しファンモータの電気容
量を変えずに使用点における風量増大化に効果的なディ
フューザ仕様を有する軸流ファン。 【構成】 円筒状風洞24の軸方向長さHに対するディ
フューザ24dの軸方向の長さhの百分比が50%〜6
0%に、ディフューザ24dの広がり勾配角θ3を25
°〜35°に設定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は回転する羽根車によって軸方向への風圧流を形成する形式の軸流ファ ンに係り特に電子機器の内部冷却に使用される小型軸流ファンの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記軸流ファンにおいて、回転羽根車の一定形状と前記羽根車の回転用モータ の一定電気容量に対応した風量を増加するために、前記羽根車を収納する円筒状 風洞に前記風圧流の方向に拡大する勾配部(これをディフューザという)を設け て流体の流動効率の向上を図るように構成している。 例えば、図7は従来の軸流ファンの外観を示す斜視図、図8は図7のA−A′ 線矢視断面図、図9は図7のB−B′矢視断面図を示す。図7〜図9において、 円筒状の風洞4は、空気吸込み口5側のフランジ4bと吐出し口6側のフランジ 4cと胴部4aからなり、フランジ4bとフランジ4cの外形は4つのコーナ部 を有する4角形を形成する。フランジ4cは、支持脚7によりモータ1を支持し 、モータ1のロータハブ1aに固定したファンボス2の外周に羽根3を固着して 羽根車を形成している。羽根3は、その外周と風洞4の間に空隙を有し風洞4内 に回転可能のように収容されている。また、風洞4の吐出し口6側開口部は、デ ィフューザ4dを形成している。 上記構成の軸流ファンを電子機器に取付ける場合は、フランジ4bまたは4c のコーナ部に設けた孔8にねじを用いて固定する。固定する側はフランジ4b側 またはフランジ4c側の何れかを選択することにより、軸流ファンを空気の吸込 み用または吐出し用として使用することが可能である。図7に示す軸流ファンは モータ1に通電して羽根3を固着した羽根車を回転させて、空気を吸込み口5か ら吸込み、吐出し口6から吐出す軸流ファンの構成になっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来技術による軸流ファンの風洞4の吐出し口6側の開口部近傍はディフ ューザ4dを形成し、図7のA−A′線方向では、図8に示すようにディフュー ザ4dの広がり勾配角θ1は30°〜45°に設定されるが、図7のB−B′線 方向では図9に示すように、広がり勾配角θ2は1°〜3°が限度である。要す るに、軸流ファンの取付け互換性を確保するためには、フランジ4Cの外周を形 成する4角形に概ね内接するように、風洞4を形成することが必須条件となるか ら、ディフューザ4dの広がり勾配角をθ1=θ2とすることはできない。ディフ ューザ4dの広がり開始位置4eは、図8に示すように羽根後端位置3aより吐 出し口5側に寄った位置に設定する。通常は、ディフューザ4dの寸法百分比す なわち、h/H×100(%)は概ね43%以下である。 上記従来の軸流ファンの流路断面比は、図10に示すように、 (胴部4aにおける流路断面積9):(吐出し口6の最大流路断面積10) =1:1.30である。また、ディフューザを有しない軸流ファンに対して、従 来の軸流ファンの風量と静圧の特性を比較すると、図7に示すように、使用点の 風量、すなわち、軸流ファンを組付けることによって生ずる風量は 1.72/1.44≒1.19すなわち、概ね19%増であった。 本考案は、軸流ファンの取付け互換性を維持し、ファンモータの電気容量を変 えずに使用点における風量増大化に効果的なディフューザを有する軸流ファンを 提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための手段は、実用新案登録請求の範囲に記載されてい る。すなわち、本考案の目的は、円筒状風洞内に支持される羽根車の回転により 軸方向の風圧流を形成し、前記円筒状風洞が前記風圧流の方向に拡大する勾配部 を有する軸流ファンにおいて、前記勾配部の軸方向寸法と前記円筒状風洞の軸方 向寸法の百分比を50%〜60%、前記勾配部の勾配角を25°〜35°に設定 したことを特徴とする軸流ファン特徴とする軸流ファンによって達成される。
【0005】
【作用】
風洞4の軸方向長さに対するディフューザ4dの軸方向の長さの百分比が50 %を超えるようにし、ディフューザ4dの広がり勾配角を25°〜35°の範囲 とするように構成することによって、圧力変換効率を低下させることなく、吐出 し口6の面積をディフューザなしの場合に比べて1.38倍、従来形のディフュ ーザを有する場合に比べても1.06倍に拡大することができ、風洞4の外形寸 法、羽根3およびモータ1の容量を変えずに風量を増大することができる。
【0006】
【実施例】
図1は本考案に係る一実施例の軸流ファンの外観を示す斜視図、図2は図1の D−D′矢視断面図、図3は図1のE−E′矢視断面図、図4は本考案の軸流フ ァンの流路断面比を示す図である。 図2に示すように、円筒状の胴部24aは、D−D′線方向ではディフューザ 開始点24eを起点に断面を拡大する広がり勾配角θ3=25°〜35°をもつ ディフューザ24dを有し吐出し口6で開口している。E−E′線方向では図3 に示すように風洞4の外径が規制され、広がり勾配角はθ4=3°である。 胴部24aの内径寸法と羽根3を固着する羽根車およびモータ1は、図7に示 した従来の軸流ファンと同じである。すなわち、風洞4の内径寸法と外形寸法お よび取り付け穴8のピッチ寸法を変えずに、吐出し口6の断面積を大きくしたも のである。 図4に示すように、本実施例における軸流ファンでは、風洞24の吐出し口6 の断面積11は、風洞24の最小断面積9に対して一様に増加しているので、デ ィフューザ24dにおいて風速を圧力に変換する効率が最良の状態で吐出し口6 に到達するから、同じ羽根3とモータ1を使用したとしても、使用点の風量を増 加することが可能である。
【0007】 図5は、本考案の他の実施例の外観を示す斜視図であって、吐出し口6側のみ に取付け用のフランジを設けたものである。本実施例では風洞34の吸込み口5 側にはフランジを有しないから、吸込み口5近傍の空気の乱れが少なくしたがっ て羽根3の回転に伴う騒音を減少することができる。
【0008】 図6は、本考案のさらに他の実施例の外観を示す斜視図である。図1、図5に 示した各実施例の風洞44の吐出し口6側形状は、図4に示すように完全な円形 を形成しないが、図6に示す実施例では、風洞44の吐出し口6側は、風洞44 の内径寸法から直線的に拡大する円錐面を形成するように構成されている。した がって、吐出し側6のフランジは、図1、図5のように4角形ではなく、図6に 示すように円形の開口部に4つの取り付け穴8を有するコーナ部を付加した形状 となっている。ただし、吸込み口5側のフランジは図1と変らない。これにより 本実施例の風洞4は、吐出し口6の面積を最大にし、風量の増大を図ることがで きる。
【0009】 上記実施例による軸流ファンと従来の軸流ファンの特性について比較する。 〈試験条件〉 風洞:軸方向長さ38mm、フランジ120mm×120mm、 羽根径:113mm、羽根枚数の異なるもの2種(5枚、7枚) 回転数:3000rpm 羽根後端位置:位置の異なるもの2種 上記仕様条件による組合せ試験を行ないそのデータを計測する。 〈試験結果〉 図11は、軸流ファンの風量静圧特性の比較図である。aはディフューザなし の軸流ファン、bは図7の従来技術の軸流ファン、cは図1の本考案実施例、d は図6の本考案実施例の軸流ファンの特性を示す。図11によれば図1に示す実 施例の使用点における風量は、従来技術の軸流ファンに対して Qc/Qb≒1.79/1.72≒1.04で概ね4%の増加が認められ、また ディフューザを設けない軸流ファンに対しては、 Qc/Qa≒1.79/1.44≒1.24で概ね24%の増加が認められる。
【0010】 また、図6に示す実施例の使用点における風量は、図7に示す従来の軸流ファ ンに対しては、 Qd/Qb≒1.88/1.72≒1.09で概ね9%の増加が認められ、ディ フューザを設けない軸流ファンに対しては、 Qd/Qa≒1.88/1.44≒1.31で概ね31%の増加が認められる。
【0011】 図12は、吐出し口断面積と使用点風量の関係を示す特性図である。 同図によれば、前記ディフューザの寸法百分比が58%まで、また広がり勾配 角が30°までは、羽根枚数、羽根後端位置、吐出し口形状に関係なく吐出し口 断面積に比例して使用点風量が増加するといえる。
【0012】 図13は、ディフューザの広がり勾配角30°のときの、ディフューザの寸法 比と使用点風量の関係を示す特性図であって、ディフューザの寸法百分比が50 %〜60%の範囲では最大風量の少なくとも98%を確保することができる。
【0013】 図14は、ディフューザの寸法百分比が58%におけるディフューザの広がり 勾配角と使用点風量の関係を示す特性図であって、25°〜35°の範囲で最大 風量の少なくとも98%を確保することができる。
【0014】 以上、本考案は上記実施例によって明らかなように、ディフューザの寸法百分 比を50%〜60%とし、ディフューザの広がり勾配角を25°〜35°と設定 することにより、従来技術の軸流ファンに対しては前記のように概ね4%増、デ ィフューザを設けない軸流ファンに対しては概ね24%の増の風量を確保するこ とができる。
【0015】
【考案の効果】
本考案の実施により、取付けの際の互換性を維持すると共に、モータの電気容 量を確保して風量の増大化に有効な軸流ファンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る軸流ファンの外観斜視図
である。
【図2】図1のD−D′矢視断面図である。
【図3】図1のE−E′矢視断面図である。
【図4】本考案の軸流ファンの流路断面の比較を示す図
である。
【図5】本考案の他の実施例の外観を示す斜視図であ
る。
【図6】本考案のさらに他の実施例の外観を示す斜視図
である。
【図7】従来技術の軸流ファンの外観斜視図である。
【図8】図7のA−A′矢視断面図である。
【図9】図7のB−B′矢視断面図である。
【図10】従来の軸流ファンの流路断面の比較を示す図
である。
【図11】ディフューザなしの軸流ファン、従来技術の
軸流ファン、本考案実施例の軸流ファンについて、それ
ぞれ風量と静圧の関係を示す比較特性図である。
【図12】ディフューザなしの軸流ファン、従来技術の
軸流ファン、本考案実施例の軸流ファンについて、吐出
し口断面積と使用点風量の関係を示す比較特性図であ
る。
【図13】ディフューザの広がり勾配角30°のときの
ディフューザの寸法比と使用点風量の関係を示す特性図
である。
【図14】ディフューザ寸法百分比58%におけるディ
フューザの広がり勾配角と使用点風量の関係を示す特性
図である。
【符号の説明】
1…モータ 1a…ロータ
ハブ 2…ファンボス 3…羽根 3a…羽根後端位置 4、24、34、44…風洞 4a、24a…胴部 4b、4c…フラ
ンジ 4d、24d…ディフューザ 4e…ディフュー
ザ開始位置 5…吸込み口 6…吐出し口 7…支持脚 8…取付け穴 9…風洞の最小流路断面 10、11…風洞の吐出し
口流路断面 θ1、θ2、θ3、θ4…ディフューザの勾配角 h/H×100(%)…ディフューザの寸法百分比

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状風洞内に支持される羽根車の回転
    により軸方向の風圧流を形成し、前記円筒状風洞に前記
    風圧流の方向に拡大する勾配部を有する軸流ファンにお
    いて、 前記勾配部の軸方向寸法と前記円筒状風洞の軸方向寸法
    との百分比を50%〜60%、前記勾配部の勾配角を2
    5°〜35°に設定したことを特徴とする軸流ファン。
JP4245892U 1992-06-19 1992-06-19 軸流ファン Pending JPH064399U (ja)

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