JP3607769B2 - 遠心形送風機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は空気調和機等に使用される遠心形送風機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的な遠心形送風機の構成を図7を用いて説明する。ボス部5と保持リング6の間に回転軸と平行に配列された翼を持つシロッコファン1を、吸込みベルマウス3を備えた渦巻き状ケーシング2の中に収納し、モータ4で駆動する。
【0003】
また、従来の最も基本となる遠心形送風機として実開昭57−134398号公報に記載されたものがある。これは、図8に示すように渦巻き状ケーシング2の吸込口を有する面上に複数個のガイドベーンを設け、吸込み流れが整然と流れるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の遠心形送風機は以上のように構成されているので、吸込みベルマウスより流入した空気はシロッコファン軸方向においてファン流入風速分布にかたよりがあった。この結果、風量低下につながり、また、翼間通過時の騒音が悪化するという問題点があった。
【0005】
また、両面吸込みの構成では、吸込み圧損が両側で異なっているとき、2つのシロッコファン内部に圧力差が生じる。この結果、シロッコファン出口において吹出し風速分布が左右不均一になり風量低下につながり、また、このシロッコファン内部の圧力差により左右ファンからの吹出し合流部が乱れ、騒音が悪化するという問題点があった。
【0006】
また、円弧状に湾曲した吸込みベルマウス裏側でシロッコファンより吹き出した流れが激しく乱れ、騒音が悪化するという問題点があった。
【0007】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、風速分布を均一にすることで大風量を得ることができるとともに、低騒音化できる遠心形送風装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の遠心形送風機は、渦巻状のケーシングを有する遠心形送風機において、ケーシングの吹出口と反対方向の吸込口外周部に位置し、吸込み流れを送風機軸方向に整流する吸込み方向変更片を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2の遠心形送風機は、請求項1記載のものにおいて、両面吸込口を有し、左右シロッコファンのボス部に圧力バランス用の圧力バランス穴を設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項3の遠心形送風機は、請求項1記載のものにおいて、湾曲した吸込みベルマウスを有し、シロッコファン端部に位置するシロッコファン保持リング部近傍から、吸込口を有するケーシング側面部まで曲面状の整流片を設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1、図2、図3に基づいて説明する。なお、従来例と同一部分は同一符号を付し説明を省略する。ボス部5と保持リング6の間に回転軸と平行に配列された翼を持つシロッコファン1を吸込みベルマウス3を備えた渦巻き状ケーシング2の中に収納されている。この渦巻き状ケーシング2の吸込口周辺の一部に吸込み方向変更片7が設けられている。
【0012】
従来の吸込み流れは図2の矢印Aで示すように、吸込みベルマウス3の円弧面上に沿って流入し、この円弧面上の流れによる遠心力でシロッコファン中心部方向の流れになる。そして、保持リング6を通過してからシロッコファンの半径方向に90°向きを変える流れとなる。このとき、吸込口全周よりの流れはシロッコファン軸方向においてファン流入位置が保持リング6から離れた位置に集中し、ファン流入風速分布が不均一であった。
【0013】
しかしながら、吸込み方向変更片7による流れは実線矢印Bで示すように、吸込み方向変更片7の直線部でシロッコファン軸方向に整流され、円弧面上の流れによる遠心力の影響がなって保持リング6付近にて半径方向に90°向きを変える流れとなる。このとき、吸込口に吸込み方向変更片7のないところでは従来矢印Aの流れと同等になるためシロッコファン軸方向においてファン流入位置が異なり、ファン流入風速分布が従来より均一になる。
【0014】
したがって、シロッコファン軸方向においてのファン流入風速分布が均一化することで翼間通過風速が減少し、低騒音化が達成される。
【0015】
この吸込み方向変更片7は吹出口と反対方向の吸込み外周部に位置し、大きさは吸込み周辺部60°〜120°であり、5mm〜30mmの幅である。形状は図3のような変形例がある。
【0016】
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2を図4に基づいて説明する。なお、従来例と同一部分は同一符号を付し説明を省略する。ボス部5と保持リング6の間に回転軸と平行に配列された翼を持つシロッコファン1を吸込みベルマウス3を備えた渦巻き状ケーシング2の中に収納されている。このボス部5に圧力バランス用の複数個の圧力バランス穴8が設けられている。
【0017】
従来のボス形状では吸込み圧力損失が両側で大きく異なっているとき、左右のファン吹出し風速差が生じ、風速の大きい方へと流れが引かれ、ますます風速差がつくことになる。このため、風速差の大きい流れが合流するところで騒音が発生しており、またシロッコファン出口よりの吹き出し風速分布が不均一のために送風効率が悪化していた。
【0018】
しかしながら、ボス部に圧力バランス穴8を設けると流れが圧力の高い方から低い方へと圧力バランス穴8を通って左右のファン内部の圧力を均一にする。このため、左右のファン吹出し風速差が小さくなる。
【0019】
したがって、シロッコファン出口においての吹出し風速分布が左右均一になるのとで送風効率が向上し、左右ファンからの吹出し合流部が乱れも少なくなることで低騒音化が達成される。
【0020】
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3を図5に基づいて説明する。なお、従来例と同一部分は同一符号を付し説明を省略する。ボス部5と保持リング6の間に回転軸と平行に配列された翼を持つシロッコファン1を吸込みベルマウス3を備えた渦巻き状ケーシング2の中に収納されている。この保持リング部6からケーシング2の吸込口を有する側面部まで曲面の整流片9が設けられている。
【0021】
従来の保持リング6付近のファン吹出し流れは図5の矢印Aで示すように、吸込みベルマウス3裏側の空間にて流れが不安定になり乱れていた。しかしながら、整流片9による流れは矢印Bで示すように整流片9にそって流れ、安定した流れとなり乱れが減少する。
【0022】
したがって、円弧状に湾曲した吸込みベルマウス3裏側での流れの乱れによる騒音が低減できる。
【0023】
この整流片9は保持リング6側面よりもケーシング内部に一体で位置しており、形状は図6に示すような変形例がある。
【0024】
【発明の効果】
請求項1の遠心形送風機は、渦巻状のケーシングを有する遠心形送風機において、ケーシングの吹出口と反対方向の吸込口外周部に位置し、吸込み流れを送風機軸方向に整流する吸込み方向変更片を備えた構成にしたので、送風機軸方向において流入風速分布が均一化することで翼間通過風速が減少し、低騒音化を達成できる。
【0025】
請求項2の遠心形送風機は、請求項1記載のものにおいて、両面吸込口を有し、左右シロッコファンのボス部に圧力バランス用の圧力バランス穴を設けたので、シロッコファン出口においての吹き出し風速分布が左右均一になることで送風効率が向上し、左右ファンからの吹き出し合流部が乱れも少なくなることで低騒音化を達成できる。
【0026】
請求項3の遠心形送風機は、請求項1記載のものにおいて、湾曲した吸込みベルマウスを有し、シロッコファン端部に位置するシロッコファン保持リング部近傍から、吸込口を有するケーシング側面部まで曲面状の整流片を設けたので、吸込みベルマウス裏側の空間の流れが安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による遠心形送風機の斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態1による遠心形送風機の縦断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1の変形例による遠心形送風機の縦断面図である。
【図4】この発明の実施の形態2による遠心形送風機のボス部の斜視図である。
【図5】この発明の実施の形態3による遠心形送風機の縦断面図である。
【図6】この発明の実施の形態3の変形例による遠心形送風機の縦断面図である。
【図7】従来の遠心形送風機の斜視図である。
【図8】他の従来の遠心形送風機の斜視図である。
【符号の説明】
1 シロッコファン、2 渦巻き状ケーシング、3 吸込みベルマウス、5 ボス、6 保持リング、7 吸込み方向変更片、8 圧力バランス穴、9 整流片。
Claims (3)
- 渦巻状のケーシングを有する遠心形送風機において、前記ケーシングの吹出口と反対方向の吸込口外周部に位置し、吸込み流れを送風機軸方向に整流する吸込み方向変更片を備えたことを特徴とする遠心形送風機。
- 両面吸込口を有し、左右シロッコファンのボス部に圧力バランス用の圧力バランス穴を設けたことを特徴とする請求項1記載の遠心形送風機。
- 湾曲した吸込みベルマウスを有し、シロッコファン端部に位置するシロッコファン保持リング部近傍から、吸込口を有するケーシング側面部まで曲面状の整流片を設けたことを特徴とする請求項1記載の遠心形送風機。
Priority Applications (1)
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JP00850196A JP3607769B2 (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 遠心形送風機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH09195997A JPH09195997A (ja) | 1997-07-29 |
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Family
ID=11694875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP00850196A Expired - Lifetime JP3607769B2 (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 遠心形送風機 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (4)
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-
1996
- 1996-01-22 JP JP00850196A patent/JP3607769B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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