JP4611403B2 - 形状測定装置及び形状測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、測定面にスタイラスを軽く接触させながら走査し、順次座標を読み取ることにより測定面の形状を測定する形状測定装置及び形状測定方法に関する。
工業製品の小型高性能化の幅広い進行に伴い、測定できなければ製作できないような複雑な形状の部品や、より高精度が要求される部品が増加している。これらの部品等を測定対象とする任意の三次元形状の走査測定のために、測定面にスタイラスを軽く接触させながら走査し、順次座標を読み取ることにより測定面の形状を測定する方式の形状測定装置が提供されている。また、この種の形状測定において、スタイラスを測定面に対して自動的に走査する技術が種々提案されている。
例えば、特許文献1に記載された形状測定装置では、先端にスタイラスを有するプローブ軸の4箇所に歪ゲージが取り付けられ、測定面からの測定力によるプローブ軸の歪の方向と大きさをこれらの歪ゲージにより検出し、検出した測定力の方向に対し直角方向にプローブを動かすことにより自動的走査測定を実現している。歪量が一定になるような制御については記載されていないが、この歪量を座標測定データに加えることにより、測定誤差を低減している。
特許文献2に記載された形状測定装置では、測定針をプローブに対して円盤状のバネを使った支持部でXYZ軸方向に移動可能に支持するとともに、プローブに対する測定針のXYZ軸方向の位置を測定針の上部に取り付けられたスリットの動きを光位置検出器に投影することにより読み、読み取った測定力の方向に対し直角方向にプローブを走査する。
特許文献3に記載された形状測定装置では、検出した測定力の方向に対し直角な方向の速度成分に、検出した測定力の一定値以上の増減を補正する方向の速度成分を加えた速度で走査することにより、測定力がほぼ一定の走査測定を行っている。
特許文献4には、前測定ポイントと現測定ポイントを結んだ直線の延長上にプローブが動き、測定力が予め定めた限界値を超えると測定力が一定値になる方向にプローブ位置を戻す走査制御方式が記載されている。
特開昭57−33301号公報 特許第3101322号明細書 特開2005−345123号公報 特開2003−240538号公報
特許文献1及び2では、測定力に直角な方向にプローブを移動させている。しかしながら、スタイラスに作用する測定力は、測定面に直角な方向の力と測定面に平行な方向に作用する摩擦力の合力である。従って、測定力に直角な方向は、測定面に平行な方向と一致せず、実際には測定面から離れる方向になる。そのため、特許文献1及び2の方式ではプローブが測定面から離れてしまう。
特許文献3では、測定力が弱まるとこれを補正する方向(プローブを測定面へ押し込む方向)にプローブが動き、測定力が一定値に戻ると測定面から離れる方向にプローブが動く。その結果、プローブは測定面に対して正弦波状の軌跡で動くことになり、滑らかな測定が困難である。
特許文献4では、プローブは、測定面が曲がっていてもスタイラスに作用する測定力が限界点に達するまでは前測定点と現測定点の延長線上をまっすぐ動き、限界点を超えたらこれを補正するために延長線に対して直角な方向に動く。その結果、スタイラスの動きは測定面に沿った滑らかな動きにはならないし、測定力も一定にならない。さらに、測定面が直角を超える壁になっている場合、測定力が限界点を超えたことを検出して延長線に対して直角な方向にプローブが動いても測定力は補正されないので、元の位置まで戻ってから直角に進路変更するといった、滑らかとはいえない走査測定となる。
このように、従来の走査測定方法は、滑らかな走査測定を実現できず、滑らかな走査測定に関する示唆も与えない。滑らかに走査できないと、振動が発生して測定誤差が増大し、測定時間も延びるという課題が発生する。
本発明は、スタイラスを測定面に接触させながら走査し、順次座標を読み取ることにより測定面の形状を測定する方式の形状測定装置及び形状測定方法において、スタイラスを測定面に沿って滑らかに走査し、高精度かつ高速な形状測定を実現することを目的とする。
本発明の第1の態様は、スタイラスを測定面からの測定力によって変位可能に支持するプローブと、前記スタイラスが前記測定面を走査するように前記プローブと前記測定面の相対位置を移動させる移動部と、前記プローブに対する前記スタイラスの位置の変位量と変位方向とを含むスタイラス変位ベクトルを検出するスタイラス変位ベクトル検出部と、前記スタイラスが前記測定面を走査した時に前記スタイラスと前記測定面との摩擦力によって発生する、前記スタイラスの前記測定面に対する押し付け力の方向からの前記スタイラス変位ベクトルの方向変化角度に90度を加えた角度だけ前記スタイラス変位ベクトルを回転させた第1のベクトルに基づいて、前記プローブの移動量と移動方向とを示す移動ベクトルを算出する移動ベクトル算出部と、前記移動ベクトルに従って前記プローブが移動するように前記移動部の移動を制御する移動制御部とを備える形状測定装置を提供する。
具体的には、前記移動ベクトル算出部は、前記第1のベクトルそのものとして前記移動ベクトルを算出する。
この構成により、測定面が任意の傾斜を有し、摩擦力によって測定力が測定面に対して直角方向にならなくても、測定力から測定面に直角な方向を検出して測定面に平行な方向にスタイラスを走査して測定できる。
代案としては、前記移動ベクトル算出部は、前記スタイラス変位ベクトルを前記方向変化角度に90度を加えた角度だけ回転させた第1のベクトルを算出し、前記スタイラス変位ベクトルを前記方向変化角度だけ回転させて得られる前記測定面に対してほぼ直角方向を向いたベクトルに、予め定められた係数と前記スタイラス変位ベクトルの大きさから予め定められた所定値を減じた差とを乗じた第2のベクトルを算出し、かつ前記第1のベクトルと前記第2のベクトルの和として前記移動ベクトルを算出する。
代案としては、前記移動ベクトル算出部は、前記スタイラス変位ベクトルを前記方向変化角度だけ回転させて得られる前記測定面に対してほぼ直角方向を向いたベクトルに、予め定められた係数と前記スタイラス変位ベクトルの大きさから予め定められた所定値を減じた差とを乗じた第2のベクトルを算出し、かつ前記第1のベクトルと前記第2のベクトルの和として前記移動ベクトルを算出する。
スタイラスと測定面の動摩擦係数が既知であれば、測定面との摩擦力によって発生するスタイラス変化ベクトルの方向変換角度は、この動摩擦係数の逆正接として得られる。
方向変化角度は実測値であってもよい。具体的には、前記移動ベクトル算出部は、前記スタイラスが測定面上の経路を第1の方向に走査した時の第1の前記スタイラス変位ベクトルと、前記経路と同一経路を前記第1の方向とは逆向きの第2の方向に走査した時の第2の前記スタイラス変位ベクトルとの差に基づいて、前記方向変化角度を算出する。
前記移動制御部は、前記スタイラス前記測定面に接触させ、かつ前記スタイラス変位ベクトルの大きさが予め定められた一定値となる初期位置まで前記プローブを移動させ、前記初期位置における前記スタイラス変位ベクトルに対して直角な方向に予め定められた一定距離だけ前記プローブを移動させる。前記初期位置からの前記予め定められた一定距離は、前記初期位置まで前記プローブが移動する際の前記一定値と同一値に設定される。
本発明の第2の態様は、測定面からの測定力によってプローブに対して変位可能に支持されたスタイラスが前記測定面を走査するように前記プローブと前記測定面の相対位置を移動させ、前記プローブに対する前記スタイラスの位置の変位量と変位方向とを含むスタイラス変位ベクトルを算出し、前記スタイラスが前記測定面を走査した時に前記スタイラスと前記測定面との摩擦力によって発生する、前記スタイラスの前記測定面に対する押し付け力の方向からの前記スタイラス変位ベクトルの方向変化角度に90度を加えた角度だけ前記スタイラス変位ベクトルを回転させた第1のベクトルを使用して、前記プローブの移動量と移動方向とを示す移動ベクトルを算出し、前記移動ベクトルに従って前記プローブが移動するように前記相対位置を移動させる、形状測定方法を提供する。
本発明の形状測定装置及び形状測定方法によれば、任意の傾斜面を持つ測定面から測定力が摩擦力によって測定面に直角方向にならなくても測定力から測定面に直角な方向を検出し、測定面に平行な方向にスタイラスを走査して測定できるため、滑らかに、より速く、より高精度な形状測定が可能となり、工業製品の精密微細化と高精度化と高い歩留まりの物づくり実現に貢献する。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。各図において、同じ構成部分については同じ符号を付している。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の三次元形状測定装置1(以下、単に形状測定装置という。)の全体構成を示す。この形状測定装置1は、三次元計測器2と、この三次元計測器2の制御装置3と、コンピュータで構成される演算装置4とに大別できる。
三次元計測器2は、測定物5の測定面5aに接触させながら走査するプローブ6を備える。また、本実施形態における三次元計測器2は、測定面5aとプローブ6の相対位置をXYZ方向に動かす移動部として、測定面5aをXY方向に動かすXYステージ7とプローブ6をZ方向に動かすZステージ8を備える。なお、大型の測定物を測定する場合は測定面が固定でプローブがXYZ方向に移動する構成も実施可能である。
制御装置3は、X座標検出部11、Y座標検出部12、Z座標検出部13、傾き検出部14、フォーカス誤差信号検出部15、X軸駆動部17、及びY軸駆動部18を備える。
演算装置4は、測定点位置演算部21、誤差演算出力部22、スタイラス変位ベクトル検出部23、移動ベクトル算出部24、移動指示部25、動摩擦係数記憶部26、サーボ情報記憶部27、及び走査情報記憶部28を備える。
ここで、本実施形態における座標系について説明する。本実施形態における座標系はZ軸が鉛直方向であり、X軸及びY軸が互いに直交する水平方向である三次元の直交座標系である。また、この座標系は原点も含め測定物5に固定されたものである。なぜなら形状測定装置1は測定物5に固定された座標系における測定面の形状を示す座標列を検知するためのものだからである。前述のように本実施形態では測定物5がXY方向に動くので測定物5に対して固定された座標軸の原点もXY方向に動く。しかし、理解を容易にするために、以下の説明ではXYZの座標軸は固定でプローブ6やスタイラス32がXYZ方向に動くものとする。
実際、測定物には大型の金型のように何百キログラムもあるものから、光ディスクの非球面レンズのように質量0.1グラムにも満たないような微小なものまである。大型の測定物を測定する三次元計測器の場合には、前述した測定物が固定でプローブがXYZ方向に移動する構成にすることが合理的である。一方、微小な測定物をメインに測定する本実施形態の三次元計測器2のような場合には、測定物を移動させる構造が合理的である。しかし、本発明は測定物の大小にかかわらず適用できるものなので、測定物に固定した座標系での説明に統一する。XYZ座標系の原点をどこにするかは測定物の形状における合理的な点を選べば良い。
プローブ6はZステージ8の下端に取り付けられている。図2を参照すると、プローブ6は、可撓性部材31A,31Bを介して取り付けられたスタイラス32を備える。可撓性部材31A,31Bとは力を加えると撓む性質を持つもので、一部に切り欠きを入れて上下と横にバネ性を持たせた金属の板バネやプラスチック、ゴム等で構成されている。スタイラス32は可撓性部材31A,31Bに対して固定されたスタイラス軸33の下端に取り付けられており、スタイラス軸33の上端にはミラー34が貼り付けられている。スタイラス32に対する測定面5aからの測定力により、プローブ6に対してスタイラス32はXYZ方向のいずれにも相対的に変位可能である。スタイラス32に測定面5aからの測定力が作用すると、XY方向からの測定力には可撓性部材31A,31Bが変形してミラー34が傾斜し、Z方向からの測定力にはミラー34が上方に移動する。
図2のプローブ6を取り外して、図3のプローブ6を装着することができる。このプローブ6は、XY方向のみスタイラス32の変位が可能である。スタイラス32を下端に備えるスタイラス軸33は揺動部材35に一体に固定されている。揺動部材35は針状ないし錐体状の支点部材36を備え、この支点部材36の先端である支点36aが載置台37に接触している。揺動部材35は支点36aを中心としてXY方向への遥動が可能となっている。また、揺動部材35は磁石38,39の磁力により支持されているので、測定力がゼロであれば揺動部材35は直立している。なお、以下の説明では特に言及しない限り、プローブ6は図2のものである。
ここで、測定及び制御に使用する位置に関する概念について説明する。
スタイラス位置S(=(Sx,Sy,Sz))とは、スタイラス32の表面を球面で近似したときの、球の中心の座標である。
スタイラス32に対して測定面5aからXYZ方向の測定力が作用すると、スタイラス位置Sは、図2のプローブ6ではXYZ方向に、図3のプローブ6ではXY方向に変位する。スタイラス32に測定力が作用せずスタイラス32がXYZ方向のいずれにも変位していないときのスタイラス位置Sを、プローブ位置P(=(Px,Py,Pz))とする。つまり、スタイラス32がXYZ方向のいずれにも変位していないときは、スタイラス位置Sとプローブ位置Pは一致する。また、スタイラス32が測定力により変位してもプローブ位置Pは変化しない。
測定力が作用してスタイラス32がプローブ6に対して変位したときの変位量と変位方向を示すベクトルをスタイラス変位ベクトルD(=(Dx,Dy,Dz))と呼ぶ。スタイラス変位ベクトルDの座標成分は下記の式(1)で表される。
Figure 0004611403
なお、本実施形態では、スタイラス変位ベクトルDの方向変化角度θとそれから算出した移動ベクトルMを制御に使用するが、これらについては後に詳述する。
次に、位置情報の検出のための構成について説明する。
まず、X座標検出部11は、発振周波数安定化レーザ41で発生して分岐したレーザ光(図示せず。)をXYステージ7に固定されたX参照ミラー42で反射させ、光路長変化情報を含むこの反射光と、光路長変化情報を含まない基準のレーザ光とを干渉させ、既知のレーザ測長法によりXYステージ7のX方向の移動量を検出する。つまり、X座標検出部11はプローブ位置PのX座標Pxを測定する。
同様に、Y座標検出部12は、発振周波数安定化レーザ41で発生して分岐したレーザ光43yをXYステージ7に固定されたY参照ミラー44で反射させ、光路長変化情報を含むこの反射光と、光路長変化情報を含まない基準のレーザ光とを干渉させ、既知のレーザ測長法によりXYステージ7のY方向の移動量を検出する。つまり、Y座標検出部12はプローブ位置PのY座標Pyを測定する。
次に、Z座標検出部13は、発振周波数安定化レーザ41で発生して分岐したレーザ光43zを図2に示すようにスタイラス軸33の上端のミラー34に反射させ、光路長変化情報を含むこの反射光と、光路長変化情報を含まない基準のレーザ光とを干渉させ、既知のレーザ測長法によりスタイラス32のZ方向の移動量を検出する。つまり、Z座標検出部13はスタイラス位置SのZ座標Szを測定する。
このように、このようにレーザ測長による測定データは測定面に対するプローブ位置PのXY座標Px,Pyとスタイラス位置SのZ座標となる。
図2を参照すると、半導体レーザ48からのレーザ光49がコリメートレンズ50、絞り51、ビームスプリッタ52、ダイクロックミラー53、偏光プリズム54、ダイクロックミラー55、及びレンズ56を介してスタイラス軸33の上端のミラー34に入射する。また、ミラー34の反射光は、レンズ56、ダイクロックミラー55、偏光プリズム54、ダイクロックミラー53、及びビームスプリッタ52を介して受光素子59に入射する。ミラー34が傾斜すると傾き検出部14への反射光の入射位置がずれる。傾き検出部14(図1参照)は、この受光素子59への入射位置のずれを利用して、ミラー34の傾斜角度、具体的にはスタイラス32のX方向の傾斜角度θxとY方向の傾斜角度θyを検出する。傾き検出部14は、傾斜角度θx,θyをそれぞれスタイラス変位ベクトル検出部23のX成分検出部23AとY成分検出部23Bに出力する。X成分検出部23AとY成分検出部23Bは、傾斜角度θx,θyと既知であるスタイラス軸33の傾斜の中心からスタイラス32までの距離Lsからスタイラス変位ベクトルDのXY座標成分Dx,Dyを算出する(式(2))。
Figure 0004611403
図2を参照すると、半導体レーザと受光素子の一体化素子61からのレーザ光62は、回折格子63、コリメートレンズ64、偏光プリズム54、ダイクロックミラー55、及びレンズ56を介してスタイラス軸33の上端のミラー34に入射する。また、ミラー34の反射光は、レンズ56、ダイクロックミラー55、偏光プリズム54、コリメータレンズ64、及び回折格子63を介して一体化素子61に戻る。ミラー34が上方に移動するとコリメートレンズ64による反射光の集光位置にずれが生じる。フォーカス誤差信号検出部15(図1参照)は一体化素子61の受光素子上の集光位置のずれからミラー34の上方への移動量を検出する。フォーカス誤差信号検出部15が検出したミラー34の上方への移動量はフォーカス制御(フォーカス及び傾き検出部14とスタイラス32の距離を一定とする。)に使用されるだけでなく、スタイラス変位ベクトル検出部23のZ成分検出部23cに出力される。Z成分検出部23cはフォーカス誤差信号検出部15からの入力を使用してスタイラス変位ベクトルDのZ座標成分Dzを算出する。
測定点位置演算部21には、X座標検出部11からのプローブ位置PのX成分Px、Y座標検出部12からのプローブ位置PのY成分Py、Z座標検出部13からのスタイラス位置SのZ座標Szがそれぞれ入力され。また、測定点位置演算部21には、スタイラス変位ベクトル検出部23のX成分検出部23aとY成分検出部23bから、スタイラス変位ベクトルDのX成分DxとY成分Dyがそれぞれ入力される。測定点位置演算部21は、これらの入力を使用してスタイラス位置S、プローブ位置P、及びスタイラス変位ベクトルDの間の前述の式(1)の関係から、スタイラス位置SのXYZ座標Szx,Sy,Szを算出する。具体的には、本実施形態における測定点位置演算部21は、以下の式(3)によりスタイラス位置SのXYZ成分Szx,Sy,Szを算出する。
Figure 0004611403
本実施形態では、前述のようにスタイラス位置SのZ座標SzはZ座標検出部23cにより直接測定される。従って、式(3)に示すようにスタイラス変位ベクトルDのZ成分Dzは、測定データであるスタイラス位置Sの算出には使用されず、後述するように制御のみに使用される。
また、測定点位置演算部21は、式(3)で算出したスタイラス位置Sを測定点の位置情報(XYZ座標)に変換する。この変換はスタイラス位置SのXYZ座標Sx,Sy,Sz、測定面5aの傾斜角度、及びスタイラス32の曲率半径を使用した三角関数を含む演算により可能である。このスタイラス位置Sを測定点の位置情報に変換するための演算手法は周知であるので説明を省略する。
測定点位置演算部21で算出された測定点の位置情報は、誤差演算出力部22に入力される。誤差演算出力部22は、測定点位置演算部21から入力された測定点の位置情報と、設計値とを比較し、その誤差を演算する。この誤差演算の結果は、必要に応じてプリンタ66や表示部67に出力される。
図2のプローブ6に代えて図3のプローブ6(スタイラス32は上下方向に移動できない。)を使用する場合、Z座標検出部13はプローブ位置PのZ座標Pzを検出する。また、この場合、スタイラス変位ベクトル検出部23の、X成分検出部23a、Y成分検出部23b、及びZ成分検出部23Cは、いずれも傾き検出部14で検出された傾斜角度θx,θyとスタイラス長Lsを使用して、スタイラス変位ベクトルDのX成分Dx、Y成分Dy、及びZ成分Dzをそれぞれ検出する。測定点位置演算部21は、これらを使用して以下の式(4)により、スタイラス位置SのXYZ座標Sx,Sy,Szを算出する。
Figure 0004611403
図2及び図3のプローブ6のいずれを使用する場合も、Z座標測定用のレーザ光43zを反射するためのZ参照ミラーを図2及び図3においてダイクロックミラー55の上方の位置に配置してもよい。この場合も、スタイラス位置SのXYZ座標Sx,Sy,Szは式(4)により算出される。
図1を参照すると、移動ベクトル算出部24には、スタイラス変位ベクトル検出部23のX成分検出部23A、Y成分検出部23B、Z成分検出部23Cからスタイラス変位ベクトルDのXYZ成分Dx,Dy,Dzが入力される。後に詳述するように、移動ベクトル算出部24は、これら入力されたスタイラス変位ベクトルDのXYZ成分Dx,Dy,Dzを使用して、プローブ6の移動量と移動方向とを示す移動ベクトルMを算出する。この移動ベクトル算出には、動摩擦係数記憶部26に予め記憶されているスタイラス32と測定面5aとの動摩擦係数μ、サーボ情報記憶部27に記憶された後述するサーボオン及びサーボオフの実行に必要な情報、及び走査情報記憶部28に記憶されているスタイラス32による測定面5aの実行に必要な情報(走査の経路、走査終了条件等を含む)を使用する。
移動ベクトル算出部24で算出された移動ベクトルMは移動指示部25に出力される。移動指示部25は、移動ベクトルMを使用してXYステージ7及びZステージ8の移動量を算出する。算出した移動量は、X軸駆動部17及びY軸駆動部18に出力されてXYステージ8のX軸モータ68及びY軸モータ69が作動すると共に、Zステージ8に出力される。
測定の具体例を図4(a),(b)のように丸い屋根の付いた円柱状の測定物5の外壁の形状を測定する例で説明する。かかる形状の測定物5は分厚い凸レンズとみなすことかもできる。
プローブ6が測定面5aに向かって動き、スタイラス32が測定面5aに所定の測定力で接触するまでが、「サーボオン」で符号「i」で示す。
図4(a)では、サーボオン後、スタイラス32が−X方向に移動、測定面5aの下部を一周し、上に上がって、中央部を一周、また上がって上部を一周、さらに上がって丸い屋根またはレンズ面の途中を一周するまでが「走査」ないし「測定」である。この「測定」は符号「v」で示す。さらに、測定が終了するとスタイラス32が測定面5aから離れる。これを「サーボオフ」と呼び、符号vi」で示す。
図4(b)は、測定物5は図4(a)と同じ円柱状であるが、スタイラス32は測定物5の側面にサーボオン(符号i)し、側面を真っ直ぐ上に上がって丸い上面屋根またはレンズ面、反対側の側面を順に測定し(符号v)、反対側の側面からサーボオフ(符号vi)する例である。ただし、図3のプローブ6ではスタイラス32はZ方向に移動できないので、図4(b)のような測定物5の上面先端の測定はできない。
実際の測定ではもっと複雑な測定面もあり得る。また、測定物5を三次元計測器2に対し全く傾斜させることなく設置することは、ほとんど不可能である。しかし、図4(a),(b)の例のように測定物5の側面と上面を一括で測定することで、全ての測定データを同一座標系で得ることができるので、全測定データと測定物の設計値との差が最小になるように座標変換することにより、測定物5の設置誤差を無くし、所望の測定物の設計値からのずれを検知することができる。このよう測定データと設計値の比較及び両者のずれの検知は、誤差演算出力部22で実行すればよい。
次に、図4(a)の測定におけるサーボオン(符号i)から測定(符号v)にいたる処理の流れを図5及び図6を参照して説明する。測定経路XY平面内とする。図5は図4(a)の測定物5を上から(Z方向から)見た模式的な図であり、図6は処理の流れの概略を示すフローチャートである。
スタイラス32は曲率半径を持つ球面なので図5では円として表示している。スタイラス32が測定面5aから離れており測定力が作用していないときのスタイラス位置をS0とする。また、このときのプローブ位置PをP0で示す。プローブ位置P0はスタイラス位置P0になるスタイラス32の中心にある。
測定物5の形状を知るために測定するのであるから、サーボオン(符号i)の時点では測定面5aがどの方向を向いているかは概略しか分からない。図4(a)の例では、円柱状の測定物5は、円柱の軸が三次元計測器2のZ軸と一致するように三次元計測器2に設置されており、測定物5の側面付近、すなわちプローブ位置P0まで例えば目測でプローブ6を移動させる。そして、サーボオン(符号i)では、プローブ位置P0から概ね測定面5aの方向へプローブ6を移動させる。
サーボオン(符号i)でプローブ6は測定面5aに向かって移動する(ステップS6−1)。スタイラス32が測定面5aに接したときのスタイラス位置をS1とする。プローブ6は測定面5aを超えて移動する。スタイラス位置S1まで延ばしたスタイラス変位ベクトルD1の長さが予め定められた一定値C(例えば10μm)となるプローブ位置P1(初期位置)でプローブ6の移動を止める(ステップS6−2)。なお、図5ではプローブ位置P1は測定面5aの内側に位置しているが、プローブ位置P1は仮想のプローブ中心であり、実際にプローブ6が測定面5aに干渉しているわけではない。
具体的には、サーボオン(符号i)では、スタイラス変位ベクトルD1のXYZ成分D1x,D1y,D1zの二乗和をモニターしながら、プローブ6を動かし、次式が達成した位置で止める。
Figure 0004611403
ただし、図3のプローブ6を使用する場合には、スタイラス32はZ方向に変位しないので、スタイラス変位ベクトルD1のZ成分D1はゼロである。
次に測定を開始するため、プローブ6をXY平面内で測定面5aに対して平行な方向に動かしたい。スタイラス32と測定面5aとの摩擦がゼロであればスタイラス変位ベクトルD1に直角な方向が測定面5aに平行な方向となる。しかし、一般にはこの摩擦はゼロではなく、XY平面内で測定面5aに対して平行な方向はスタイラス変位ベクトルD1に直角な方向に対して少しずれる。プローブ6が初期位置(プローブ位置P1)にする時点では、測定面5aの方向を知る方法がないので、スタイラス変位ベクトルD1を90度回転させた方向が測定面5aに平行な方向とみなす。
スタイラス変位ベクトルD1を90度回転させるためには、回転軸を指定する必要がある。この例では、XY平面内を測定するのでZ軸を回転軸に指定する。なお、図4(b)のようにYZ平面内を測定するときはX軸を回転軸に指定する。
一般にx,y,zの成分を持つベクトルをZ軸まわりに角度γだけ回転させると、回転後のXYZ成分(u,v,w)は、以下の式(6)で表される。
Figure 0004611403
図4(a)のように測定物5の側面にサーボオンできた場合には、スタイラス変位ベクトルD1にγ=π/2とした式(6)を適用すれば、XY平面内で測定面5aに平行な方向が得られる。しかし、図2のようにスタイラス32がプローブ6に対してXYZ方向に相対変位可能である場合には、スタイラス変位ベクトルD1に単純に式(6)を適用して回転させてもXY平面内で測定面5aに平行な方向は得られない。具体的には、この場合には測定面5aはZ方向にも傾いているので、スタイラス変位ベクトルD1zはゼロではない。従って、式(6)においてγ=π/2として回転させるとZ成分が残り、測定したい方向であるXY面内の方向にならないし、スタイラス変位ベクトルD1に直角にもならない。
そこで、本実施形態では、スタイラス変位ベクトルD1のXY成分のみのベクトルを式(6)においてγ=π/2として回転させる。これによってXY平面内でスタイラス変位ベクトルD1に直角な方向が得られる。このように、スタイラス変位ベクトルD1のXY成分のみについて式(6)を適用することで、プローブ6が図2及び図3のうちのいずれであるか、測定面5aがXY平面に対して直角か否かに問わず、XY平面内で測定面5aに平行な方向が得られる。
スタイラス変位ベクトルのXY成分を式(6)でγ=π/2として回転させ、その長さで除して単位ベクトルとした後、速度V1を乗じて得られる式(7)のM1を、移動ベクトルと呼ぶ。厳密には、この移動ベクトルM1は、プローブ6が初期位置(プローブ位置P0)から最初に移動する際の移動ベクトルである。
Figure 0004611403
図5のようにプローブを移動ベクトルM1に従ってほぼ距離Cだけ動かす。つまり、この移動ベクトルM1の通り、X軸モータ68をM1xの速度、Y軸モータ69をM1yの速度としてXY軸を同時に駆動し、プローブ6をほぼ距離Cだけ動かす。
スタイラス変位ベクトルD1をXY平面までX軸周りに回転角度φだけ回転させた後、Z軸周りに90度回転させることで移動ベクトルM1を求めてもよい。回転角度φは以下の式(8)で表される。また、移動ベクトルM1の算出式は以下の式(9)の通りである。
Figure 0004611403
Figure 0004611403
ただし、式(9)により移動ベクトルM1を算出した場合、Z成分M1zは摩擦がゼロでなければ完全にゼロにはならない。しかし、XY平面内の走査測定であるので、式(9)で算出された移動ベクトルM1のZ成分M1zをゼロで置き換え、X成分及びY成分M1x,M1yを持つベクトルを移動ベクトルM1としてプローブ6を移動させても良い。
ここで距離Cについて説明する。プローブ6の移動距離が短いと静止摩擦によりプローブ6がプローブ位置P1から動いてもスタイラス32がスタイラスS1から動かない可能性がある。逆にプローブ6の移動距離が長いとプローブ6が初期位置(プローブ位置P1)にあるときはスタイラス変位ベクトルD1が測定面5aに対して完全に直角ではないことと、測定面5aの傾斜角度変化とによりスタイラス変位ベクトルDの大きさのずれが大きくなる可能性があるからである。距離Cはプローブ6の移動によりスタイラス32が測定面5a上を移動するとう条件を満たす範囲での最小距離で、測定面5aの起伏に比べ微小な距離と想定できる距離に設定される。このように距離Cを設定すれば、プローブ6が少なくとも距離Cだけ動けば、一般に摩擦係数は1未満なので、スタイラス32もスタイラス位置S1から移動しているはずである(後述する式(10)より摩擦係数が1ならばプローブ6があるプローブ位置Pから距離Cだけ動くまで、スタイラス32は摩擦力によりスタイラス位置Sで静止していることになる)。
次に、走査測定(図5の符号v)の際の移動ベクトルMの算出について説明する。プローブ6が初期位置(プローブ位置P1)から移動ベクトルM1でほぼ距離Cだけ移動した位置を最初のプローブ位置Pとすると、このときのスタイラス位置Sは動摩擦力によってプローブ位置Pから延びる測定面5aに直角なベクトルN(スタイラス6の測定面5aに対する押し付け力に相当する。)に対し、ベクトルF(動摩擦力に相当する。)だけずれる。その結果、プローブ変位ベクトルDはベクトルNに対して方向変化角度θだけずれる。スタイラス32と測定面5aとの間の動摩擦係数μと、方向変化角度θの関係は式(10)で表される。
Figure 0004611403
本実施形態のように動摩擦係数μが既知の場合、式(10)から方向変化角度θが分かる。測定面5aに平行な方向は、プローブ6がプローブ位置Pにあるときのスタイラス変位ベクトルDからθ+90度の方向になる。そこで、プローブ6がプローブ位置Pにあるときの移動ベクトルMは、このθ+90度の方向に速度Vでプローブ6を移動させるベクトルとする。この移動ベクトルMのXY成分をMx,Myとすると、図4(a)の測定物5の円筒側面を測定するときの移動ベクトルMは、以下の式(11)で表される。
Figure 0004611403
また、図4(a)の測定物5の上面のレンズ部分を測定するときの移動ベクトルMは、以下の式(12)で表される。
Figure 0004611403
この移動ベクトルMに従って、X軸モータ68をMxの速度、Y軸モータ69をMyの速度でXY軸同時に動かす。式(11),(12)で算出した移動ベクトルMにはZ成分Mzに小さい値が残るが、本実施形態ではスタイラス32をXY平面内を移動させたいのでZ成分Mzはゼロに置き換える。以降はプローブを式(11)または式(12)の移動ベクトルMで動かしながら、コンピュータの計算速度等で決まる一定時間間隔、または、測定面の粗さ等で決まる一定の移動距離の間隔でスタイラス変位ベクトルDx,Dyを取り込んで、移動ベクトルMを算出して更新しつつプローブ6を動かす。測定面の傾斜角度変化にあっても測定面に平行な方向にプローブを動かすことができる。プローブ位置Pが指定位置に達するまで、この動作を繰り返す。(ステップS6−4)。プローブ位置Pが指定位置に達するとブロード6の動きを停止させる(ステップS6−5)。その後、スタイラス変位ベクトルDの方向に、スタイラス変位ベクトルDよりも大きい距離だけプローブ6を動かし、サーボオフ(図4の符号vi)を実行する(ステップS6−6)。
なお上記説明では測定したい方向(スタイラス32を移動させたい平面)をXY面内としたが、図4(4)のようにYZ面内の経路で測定したいの場合は上記説明のX,YをそれぞれY,Zに変えれば良い。また、式(9),(12)ではスタイラス変位ベクトルDをまずX軸を中心に回転しているが、プローブ6がX軸方向に移動していないときはX軸ではなく移動方向を軸として回転させねばならない。この点についても、プローブ6の移動方向を−X方向で、かつプローブ6の移動方向をXY平面内としたプローブと共に動く座標系を構成することにより上記説明通りの走査測定をすることができる。
以上のように、本実施形態の形状測定により、任意方向に傾斜する測定面からの測定力によるスタイラスの変位が、スタイラスの移動方向にかかる摩擦力によって測定面に直角な方向からずれてもスタイラスを測定面に沿った方向に移動させることができる。また、任意方向に傾斜する測定面に沿った方向にスタイラスを滑らかに移動させることができる。従って、本実施形態の形状測定により測定精度、測定速度を高め、測定力も一定にできる。
(実施の形態2)
実施の形態2ではスタイラス変位ベクトルDの絶対値が一定になるような制御を追加している。以下、図7及び図8を参照して説明する。実施の形態1と同様にサーボオン(符号i)の後、プローブ6を移動ベクトルM1でほぼ距離Cだけ最初のプローブ位置Pまで動かす(図8のステップS8−1〜S8−3)。
その後、実施の形態1で述べた移動ベクトルMに、a(|D|−C)Nを加えた方向を移動ベクトルMとしてプローブ6を移動させる。aはサーボゲインに相当する係数、Nは測定面5aをXY平面で切った断面に直角なベクトルで以下の式(13)で導かれる。
Figure 0004611403
また、移動ベクトルMは以下の式(14)で表される。
Figure 0004611403
この移動ベクトルMに従って、X軸モータ68をMxの速度、Y軸モータ69をMyの速度でXY軸同時に動かす。以降は、プローブ6を式(14)の移動ベクトルMで動かしながら、コンピュータの計算速度等で決まる一定時間間隔、または、測定面の粗さ等で決まる一定の移動距離の間隔でスタイラス変位ベクトルDx,Dyを取り込んで、移動ベクトルMを算出して更新しつつプローブ6を動かす。式(14)の計算値から移動ベクトルMを更新しつつプローブ6を動かすことにより、測定面5aの傾斜角度変化にあってもスタイラス変位ベクトルDの大きさ(被測定面に対するプローブ6の押し込み量に相当する。)に変化が生じないように走査でき、より正確に測定面5aに平行な方向にプロー6を動かすことができる。
プローブ位置Pが指定位置に達するまで、この動作を繰り返す。(ステップS8−4)。プローブ位置Pが指定位置に達するとブロード6の動きを停止させる(ステップS8−5)。その後、スタイラス変位ベクトルDの方向に、スタイラス変位ベクトルDよりも大きい距離だけプローブ6を動かし、サーボオフ(図4の符号vi)を実行する(ステップS8−6)。
(実施の形態3)
実施の形態3では、スタイラス32と測定面5aの動摩擦係数μが不明である場合や、より正確に動摩擦係数μを求めたいときに、動摩擦係数μを実測する測定手順を説明する。以下の測定手順で得られた動摩擦係数μを使用した後、実施の形態1,2で説明したように移動ベクトルMに従ってプローブ6を移動させて測定面5aの走査測定を実行する。つまり、本実施形態で説明する動摩擦係数μの実測は走査測定の前に実行される。本実施形態のように動摩擦係数μを実測する場合、演算装置4は動摩擦計数記憶部26を備えない構成となる。
以下、図8を参照して説明する。図8では測定面5aの一部分を拡大して平面で近似して図示している。サーボオンは、経路αiに沿ってプローブ6を測定面5aに向かって移動させる。スタイラス32が測定面に接触するスタイラス位置Sまで移動して測定面5a上に留まるが、プローブ6はスタイラス位置Sまでの距離がCのスタイラス変位ベクトルD1となるプローブ位置P1まで動く。摩擦がゼロであればスタイラス変位ベクトルD1は測定面5aに直角になるが、摩擦があればスタイラス変位ベクトルD1は測定面5aに完全に直角ではない。
次に、以下のようにスタイラス32と測定面5aとの動摩擦係数ミューを測定する。スタイラス変位ベクトルD1に直角方向で測定したい方向の逆方向、図9では右方向の符号αiiの方向にプローブ6をプローブ位置P1からプローブ位置P2を通過してプローブ位置P3まで移動させる。プローブ位置P1からプローブ位置P2までの距離とプローブ位置P2からプローブ位置P3の距離はそれぞれ距離Cより少し長い程度とする。その理由は、摩擦係数が大きくても必ずスタイラス32が動くようにする必要がある一方、プローブ6の移動距離が長すぎると測定面5aの傾斜角度変化が顕著になり摩擦係数測定に誤差が生じることがあるからである。
移動中にプローブ6がプローブ位置P2の位置に達した時のスタイラス変位ベクトルをDとする。このスタイラス変位ベクトルDの方向は図のように摩擦力により測定面5aに直角の方向にはならない。スタイラス変位ベクトルをDのXYZ成分Dx,Dy,Dzを記憶する。
プローブ6がプローブ位置P3まで達した後、図において左方向に同じ経路を符号αiiiで示すようにプローブ6を動かす。プローブ6がプローブ位置P1の位置に達した時のスタイラス変位ベクトルをDとする。スタイラス変位ベクトルをDのXYZ成分Dx,Dy,Dzを記憶する。
スタイラス32と測定面5aの間に摩擦があれば図のようにスタイラス変位ベクトルをD,Dの方向は一致しない。一方、プローブ6の移動経路が測定面5aに完全に平行ではなくても、左右に動くとき(経路αi,αii)の動摩擦係数が等しいので、スタイラス変位ベクトルをD,Dの長さは等しくなる。図9において、スタイラス変位ベクトルD,DがベクトルN(前述の式(10)で表される。)のなす角度は等しく、この角度は方向変化角度θである。従って、図9の幾何学的関係から以下の式(15)が得られる。
Figure 0004611403
式(15)から方向変化角度θは、スタイラス変位ベクトルD,DのXYZ成分を使用する以下の式(16)により演算できる。この式(16)により方向変化角度θを求めることができる。
Figure 0004611403
なお、図3に示すXY方向にのみ変位可能なスタイラス32を有するプローブ6の場合、スタイラス変位ベクトルD,DのZ成分は常にゼロとなるので以下の式(17)でθを求めることができる。
Figure 0004611403
次に、符号αivで示すように、スタイラス変位ベクトルDの方向に長さが一定値になるまで、プローブ6をプローブ位置P2からプローブ位置P4まで動かした後、プローブ移動方向をθ+90度だけ方向転換し、符号αvのように測定面5aに平行なS方向にプローブ6を移動させ、実施の形態1,2と同様に測定を行う。
本発明の形状測定装置及び形状測定方法により、測定精度、測定速度を高め、測定力も一定にできる。従って、本発明は、従来は測定できないため高精度化できなかった、あるいは歩留まりが上がらなかった、非球面レンズの形状と側面に対する偏心精度やズームレンズの鏡筒、ズーム溝形状、ハードディスク駆動モータの軸径とオイル流体軸受けの内径や軸受け側面溝形状、一般的な電気製品の部品用金型の内径と外径形状、歯車の歯の形状等の測定に適用できる。
本発明の実施の形態1の形状測定装置の全体構成図 本発明の実施の形態1におけるプローブの構成図 本発明の実施の形態1における第二のプローブの構成図 (a)及び(b)は本発明の測定経路の説明図 本発明の実施の形態1の説明図 本発明の実施の形態1のフローチャート。 本発明の実施の形態2の説明図 本発明の実施の形態2のフローチャート。 本発明の実施の形態3の説明図。
符号の説明
1 三次元形状測定装置
2 三次元計測器
3 制御装置
4 演算装置
5 測定物
5a 測定面
6 プローブ
7 XYステージ
8 Zステージ
11 X座標検出部
12 Y座標検出部
13 Z座標検出部
14 傾き検出部
15 フォーカス誤差信号検出部
17 X軸駆動部
18 Y軸駆動部
19
21 測定点位置演算部
22 誤差演算出力部
23 スタイラス変位ベクトル検出部
23a X成分検出部
23b Y成分検出部
23c Y成分検出部
24 移動ベクトル算出部
25 移動指示部
26 動摩擦係数記憶部
27 サーボ情報記憶部
28 走査情報記憶部
31A,31B 可撓性部材
32 スタイラス
33 スタイラス軸
34 ミラー
35 揺動部材
36 支点部材
36a 支点
37 載置台
38,39 磁石
41 発振周波数安定化レーザ
42 X参照ミラー
43y,43z レーザ光
44 Y参照ミラー
45〜47
47 フォーカス及び傾き検出部
48 半導体レーザ
49 レーザ光
50 コリメートレンズ
51 絞り
52 ビームスプリッタ
53 ダイクロックミラー
54 偏光プリズム
55 ダイクロックミラー
56 レンズ
59 受光素子
61 一体化素子
62 レーザ光
63 回折格子
64 コリメートレンズ
66 プリンタ
67 表示部
68 X軸モータ
69 Y軸モータ

Claims (14)

  1. スタイラスを測定面からの測定力によって変位可能に支持するプローブと、
    前記スタイラスが前記測定面を走査するように前記プローブと前記測定面の相対位置を移動させる移動部と、
    前記プローブに対する前記スタイラスの位置の変位量と変位方向とを含むスタイラス変位ベクトルを検出するスタイラス変位ベクトル検出部と、
    前記スタイラスが前記測定面を走査した時に前記スタイラスと前記測定面との摩擦力によって発生する、前記スタイラスの前記測定面に対する押し付け力の方向からの前記スタイラス変位ベクトルの方向変化角度に90度を加えた角度だけ前記スタイラス変位ベクトルを回転させた第1のベクトルに基づいて、前記プローブの移動量と移動方向とを示す移動ベクトルを算出する移動ベクトル算出部と、
    前記移動ベクトルに従って前記プローブが移動するように前記移動部の移動を制御する移動制御部と
    を備える形状測定装置。
  2. 前記移動ベクトル算出部は、前記第1のベクトルそのものとして前記移動ベクトルを算出する、請求項1に記載の形状測定装置。
  3. 前記移動ベクトル算出部は、
    前記スタイラス変位ベクトルを前記方向変化角度だけ回転させて得られる前記測定面に対してほぼ直角方向を向いたベクトルに、予め定められた係数と前記スタイラス変位ベクトルの大きさから予め定められた所定値を減じた差とを乗じた第2のベクトルを算出し、かつ
    前記第1のベクトルと前記第2のベクトルの和として前記移動ベクトルを算出する、請求項1に記載の形状測定装置。
  4. 前記方向変化角度は前記スタイラスと前記測定面との動摩擦係数の逆正接である、請求項2又は請求項3に記載の形状測定装置。
  5. 前記移動ベクトル算出部は、前記スタイラスが測定面上の経路を第1の方向に走査した時の第1の前記スタイラス変位ベクトルと、前記経路と同一経路を前記第1の方向とは逆向きの第2の方向に走査した時の第2の前記スタイラス変位ベクトルとの差に基づいて、前記方向変化角度を算出する、請求項2又は請求項3に記載の形状測定装置。
  6. 前記移動制御部は、前記スタイラス前記測定面に接触させ、かつ前記スタイラス変位ベクトルの大きさが予め定められた一定値となる初期位置まで前記プローブを移動させ、前記初期位置における前記スタイラス変位ベクトルに対して直角な方向に予め定められた一定距離だけ前記プローブを移動させる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の形状測定装置。
  7. 前記初期位置からの前記予め定められた一定距離は、前記初期位置まで前記プローブが移動する際の前記一定値と同一値に設定される、請求項6に記載の形状測定装置。
  8. 測定面からの測定力によってプローブに対して変位可能に支持されたスタイラスが前記測定面を走査するように前記プローブと前記測定面の相対位置を移動させ、
    前記プローブに対する前記スタイラスの位置の変位量と変位方向とを含むスタイラス変位ベクトルを算出し、
    前記スタイラスが前記測定面を走査した時に前記スタイラスと前記測定面との摩擦力によって発生する、前記スタイラスの前記測定面に対する押し付け力の方向からの前記スタイラス変位ベクトルの方向変化角度に90度を加えた角度だけ前記スタイラス変位ベクトルを回転させた第1のベクトルを使用して、前記プローブの移動量と移動方向とを示す移動ベクトルを算出し、
    前記移動ベクトルに従って前記プローブが移動するように前記相対位置を移動させる、
    形状測定方法。
  9. 前記移動ベクトルは、前記第1のベクトルそのものである、請求項8に記載の形状測定方法。
  10. 前記スタイラス変位ベクトルを前記方向変化角度だけ回転させて得られる前記測定面に対してほぼ直角方向を向いたベクトルに、予め定められた係数と前記スタイラス変位ベクトルの大きさから予め定められた所定値を減じた差とを乗じた第2のベクトルを算出し、 前記第1のベクトルと前記第2のベクトルの和として前記移動ベクトルを算出する、請求項8に記載の形状測定方法。
  11. 前記方向変化角度は前記スタイラスと前記測定面との動摩擦係数の逆正接である、請求項9又は請求項10に記載の形状測定方法。
  12. 前記スタイラスが測定面上の経路を第1の方向に走査した時の第1の前記スタイラス変位ベクトルと、前記経路と同一経路を前記第1の方向とは逆向きの第2の方向に走査した時の第2の前記スタイラス変位ベクトルとの差に基づいて、前記方向変化角度を算出する、請求項9又は請求項10に記載の形状測定方法。
  13. 前記スタイラスによる前記測定面の走査開始時に、前記スタイラスが前記測定面に接触し、かつ前記スタイラス変位ベクトルの大きさが予め定められた一定値となる初期位置まで前記プローブを移動させた後、前記初期位置における前記スタイラス変位ベクトルに対して直角な方向に予め定められた一定距離だけ前記プローブを移動させる、請求項8から請求項12のいずれか1項に記載の形状測定方法。
  14. 前記初期位置から前記予め定められた一定距離は、前記初期位置まで前記プローブが移動する際の前記一定値と同一値に設定される、請求項13に記載の形状測定方法。
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